JP2664816B2 - 機器の状態監視方法 - Google Patents

機器の状態監視方法

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JP2664816B2
JP2664816B2 JP3150796A JP15079691A JP2664816B2 JP 2664816 B2 JP2664816 B2 JP 2664816B2 JP 3150796 A JP3150796 A JP 3150796A JP 15079691 A JP15079691 A JP 15079691A JP 2664816 B2 JP2664816 B2 JP 2664816B2
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  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発電所に設置される原動
機、発電機、補機などの機器の運転状態を監視する機器
の状態監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所においては、事故防止、事故拡大
の防止、保守の省力化、自動化等の観点から、原動機
(タービン、水車、ポンプ水車など)、発電機、補機
(ポンプ、コンプレッサーなど)の運転中におけるこれ
ら機器の状態監視が行われる。
【0003】その状態監視項目としては、一般には変
位、温度、圧力などを計測し、これらの相対的な変化あ
るいは絶対的な変化を検知し、あらかじめ定めたしきい
値を越えた場合に警報を出したり、機器を停止させたり
している。
【0004】このような機器の状態監視において、ある
基準値に対しての絶対変位を計測し、異常判定を行うも
のである。たとえば、立軸の水力機械の水スラストを間
接に測定する方法として、水力機械と直結する発電機の
スラスト軸受支持部の変位を計測するものがある。これ
は、あらかじめ計算などにより、水スラストと軸受支持
部の変位量の間の関係を把握しておき、計測は軸受支持
部の変位を、歪ゲージあるいは非接触変位計などによっ
て測定し水スラスト値に換算するものである。水力特性
上、水スラストは上下両方向に作用することがあり、水
スラストの異常を検知するには、ある基準値(通常は停
止中の値など)に対して、上方向あるいは下方向に絶対
変位がどのように変化するかを計測するし、しきい値を
逸脱したか否かを監視するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ある部位の絶対変位を計測する必要がある場合、センサ
ー特性における温度ドリフト等のようなドリフトによ
り、計測のベースが微妙に変化すると、正確な監視が行
えなくなることがある。たとえば、水スラスト測定にお
いてスラスト軸受支持部の変位を計測する場合、非接触
変位計で支持部とセンサー部との間隙を測定するとき、
図3に示すようにセンサーのドリフトにより、主機の運
転停止後の基準値がもともと基準値から毎回変動するこ
とが現地での測定事例を調査して明らかとなった。この
場合、主機まわりは特に異常はなくとも、水スラストの
状態監視において、あらかじめ設定した水スラスト過大
なるしきい値を見かけ上オーバーすることとなるので、
異常であるという誤検出となる。
【0006】センサーのドリフトについては、センサー
特性上ある程度やむをえないため、特に微小な絶対変位
などを計測する場合に、このセンサードリフトの影響を
受けることなく、精度の良い測定を行い、正確な状態監
視を行う方法が望まれていた。
【0007】そこで本発明は、運転状態の監視にあっ
て、物理的に定まる基準値を、運転開始前の計測値を基
とすることで機器の運転状態を的確に把握する機器の状
態監視方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の機器の状態監視
方法は、物理的に定まる基準値に対する絶対変位を計測
して状態監視を行うものであって、物理的に定まる基準
値を、各機器の運転開始前の計測値とするか、あるい
は、物理的に定まる基準値を、前回の機器停止後の計測
値と次の運転開始前の計測値との算術平均値とすること
で、機器の状態監視を行うことを特徴とする。
【0009】
【作用】これにより、本発明においては、物理的に定ま
る基準値を、毎回運転開始前の値をベースとして設定す
ることになるので、センサーが有するドリフト特性の影
響を最小限に抑えることができる。従って、ある基準値
に対して絶対変位を計測するようなものは、基準値がセ
ンサードリフトによりシフトしていたとしても、このド
リフトによるシフト量を相殺して、真値に近い基準値を
設定することになり、より精度の良い絶対変位の測定が
可能となり、的確な状態監視が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。図1
は、本発明の状態監視方法の一実施例を示すフローチャ
ートである。まず物理的に定まる基準値の設定をするに
あたっての準備として、機器の運転開始直前の測定しよ
うとする状態量の計測を行い、これをXI とする(S
1)。つぎに、基準値X0 の設定として、X0 =XI
する(S2)。この基準値の設定後、機器の運転が開始
されると(S3)、状態量Xの計測を行い(S4)、上
記した基準値X0 との比較により、機器の異常判定を行
う(S5)。
【0011】このような基準値の設定方式を採用するこ
とにより、たとえば、基準値を固定方式とした場合にセ
ンサーのドリフトにより、測定値が一律にある方向にシ
フトすることで見かけ上測定値が過大に大きくなった
り、過小に小さくなったりする影響を最小限に抑え、セ
ンサーのドリフト量を相殺して最も真値に近い計測を毎
回行うことになる。これより、精度良く状態量の測定を
行い、正確な機器の運転状態監視が可能となる。
【0012】図2は、本発明の他の一実施例のフローチ
ャートである。まず物理的に定まる基準値の設定の準備
として、前回の運転停止後の状態監視量Xsを呼び出す
(S0 )また同時に、機器の運転開始前の測定しようと
する状態量の計測を行い、これをXI とする(S1)。
つぎに基準値X0 の設定として、上記運転停止後の状態
量Xs と運転開始の状態量XI との算術平均値を算出し
これを基準値X0 (=Xs +XI /2)とする(S
2)。以下図1の実施例と同様に、この基準値の設定後
に機器の運転の開始と同時に計測監視を開始し(S
3)、状態量Xの計測を行い(S4)、基準値X0 との
比較により機器の異常判定を行う(S5)。この実施例
の場合も図1の実施例と同様な効果が得られる。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、運転
状態の監視にあって、物理的に定まる基準値を、運転開
始直前の計測値や機器の停止時の計測値に基づいて設定
し、センサー特有のドリフト特性によるシフト量の影響
を最小限に抑えるので、精度の良い状態量測定を行うこ
とができ、的確な機器の状態監視方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフローチャート。
【図2】本発明の他の一実施例を示すフローチャート。
【図3】基準値の変化例を示す特性図。
【符号の説明】
S1…基準値の計測ステップ S2…基準値
の設定ステップ S3…計測監視開始ステップ S4…運転中
の計測ステップ S5…異常判定ステップ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電所に設置された各種機器の運転状態
    を予め物理的に定まる基準値に対する絶対変位に基づい
    て監視する機器の状態監視方法において、前記機器の運
    転直前の変位を計測し、その計測した変位を前記基準値
    として設定し、前記機器の運転状態の監視は前記機器の
    運転中に計測した変位が前記設定した基準値を逸脱した
    とき異常と判定するようにしたことを特徴とする機器の
    状態監視方法。
  2. 【請求項2】 発電所に設置された各種機器の運転状態
    を予め物理的に定まる基準値に対する絶対変位に基づい
    て監視する機器の状態監視方法において、前記機器の運
    転直前の変位および前記機器の停止時の変位を計測し、
    その計測した運転直前の変位と停止時の変位との平均値
    を前記基準値として設定し、前記機器の運転状態の監視
    は前記機器の運転中に計測した変位が前記設定した基準
    値を逸脱したとき異常と判定するようにしたことを特徴
    とする機器の状態監視方法。
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