JP2647306C - - Google Patents

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JP2647306C
JP2647306C JP2647306C JP 2647306 C JP2647306 C JP 2647306C JP 2647306 C JP2647306 C JP 2647306C
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papermaking
pulp slurry
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Nippon Paper Industries Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は劣化を防止した紙に関するものである。 【従来の技術】 紙に耐水性を与え、記録にじみを防止するために、通常、サイズ剤が使用され
る。従来の酸性抄紙では、ロジン系サイズ剤などで処理し、定着剤として硫酸ア
ルミニウムで処理して、目的とするサイズ度を付与していた。さらに、この硫酸
アルミニウムはピッチ、スライムの発生にも効果があった。しかし、硫酸アルミ
ニウムを使用した場合、硫酸根の存在により経時で脱水反応が起こり、紙の黄色
化や強度低下という、いわゆる、劣化の問題を生ずる。酸性抄紙では、通常、硫
酸アルミニウムはパルプに対して1〜2%添加され、この時のパルプスラリーの
pHは4〜5になる。紙の劣化を防止する目的でパルプスラリーを中和しようと
すると、ロジン系サイズ剤の効果は図1に示すようにpH6以上で急激に低下す
るため、実用に供し得る劣化防止に優れた紙はできない。 一方、劣化防止に優れた、いわゆる中性抄き紙がある。中性抄き紙では、サイ
ズ剤にアルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸無水物等の中性サイズ剤を
、歩留向上剤としてカチオン性高分子を、更に填料として炭酸カルシウムを用い
る。 中性抄紙技術では、紙の抽出pHを7.9〜9.0程度とするが、この場合、抄紙
用パルプスラリーのpHが抽出pHと同様にアルカリ性であり、従って、紙層構
造全体が同じpHとなる。中性抄紙では、従来の酸性抄紙に比べてピッチ、スラ
イムの発生や中性サイズ剤による汚れ等の操業上の問題も多く、コスト高になる
という欠点があった。 【発明が解決しようとする課題】 本発明者等は、操業性と劣化防止に優れた紙及びその製造方法について検討し
た結果、硫酸アルミニウムと疎水化変性ロジンエマルジョン系サイズ剤とを併用
した系において、抄紙用パルプスラリー中に水溶性アルカリ性塩を使用し、さら
にpKa5〜14の酸のアルカリ金属塩を塗工することにより良好な結果を得る
ことを見いだし、本発明に到達した。 従って、本発明の目的は、硫酸アルミニウムを使用したサイズ法であるにもか
かわらず、紙の劣化を防止し、しかも操業性に優れた紙及びその製造方法を提供
することにある。 【課題を解決するための手段】 本発明の上記の目的は、少なくとも一種の填料、並びに、硫酸アルミニウム、
疎水化変性ロジンエマルジョン系サイズ剤及び水溶性アルカリ性塩を含む抄紙用
パルプスラリーを以て抄紙する、塗工を施された紙であって、 前記少なくとも一種の填料は水に対して10重量%分散させたときの分散液の
pH(以下、填料の10重量%の分散時の液のpHという。)が4〜8であり、
前記抄紙用パルプスラリーはそのpHを6.5〜7.5に調整され、前記塗工は2
5℃の水溶液におけるpKaが5〜14の酸のアルカリ金属塩を塗工することに
よってなされ、かつ、前記塗工された紙の冷水抽出pHが7.5〜9.0であるこ
とを特徴とする紙によって達成された。 本発明では、抄紙用パルプスラリーに硫酸アルミニウムを添加することにより
、ピッチ、スライムの発生を防止した。更に、疎水化変性ロジンエマルジョン系
サイズ剤の使用により抄紙機の汚れの軽減し、サイズ度の発現と効果的な紙の劣
化防止を実現した。 本発明では抄紙スラリーを中性付近にしておき、シートが形成された後に製紙 工程の途中でサイズプレス塗工等によりシートの表面層のみを微アルカリ性にし
、紙の劣化を防止するものである。紙の劣化には光による影響が大きいが、紙の
表面層の対策で十分な効果が得られた。 紙の劣化については、図2に示すように紙の抽出pH6以下では劣化が実用上
問題になる。また、さきに、図1で触れたように従来のロジン系サイズ剤ではp
H6以上で急激にサイズ度が低下する。本発明者等はサイズ剤について検討した
結果、pH6以上でサイズ度を発現し、しかも硫酸アルミニウムと併用できると
いう観点で、疎水化変性ロジンエマルジョン系サイズ剤が使用できることを見い
だした。 疎水化変性ロジンエマルジョン系サイズ剤は、荒川化学工業株式会社より市場
に供給されている商標『サイズパインNTS』等で知られているものであり、紙
パルプ技術タイムス1992年1月号に詳しく記載されている。 疎水化変性ロジンエマルジョン系サイズ剤においてもpH8以上ではサイズ度
が低下し、実用に供し得ない。そこで、本発明では抄紙用パルプスラリーのpH
を6.5〜7.5に調整し、さらにアルカリ性塩を塗工することにより最終的な紙
の冷水抽出pHを7.5〜9.0、好ましくは、7.6〜8.6とする。紙の抽出p
Hを9.0以上にすると図3に示すようにペン書きサイズ度(J,TAPPI 紙パルプ
標準試験法No.12)が低下し、実用に供し得ない。従って、本抄紙方法により、
十分なサイズ度の発現と効果的な紙の劣化防止を実現できることを見いだした。 抄紙用パルプスラリーのpHを、水溶性アルカリ性塩により、6.5〜7.5に
調整するため、従来、中性抄紙に用いられた炭酸カルシウムのようなアルカリ性
塩は填料として使用せず、その10重量%分散時の液のpHが4〜8である填料
を用いる。但し、炭酸カルシウムのようなアルカリ性塩が少量混入しても上記分
散時の液のpHが4〜8の範囲内であれば使用することができる。分散時の液の
pHが8を超えると、水溶性アルカリ性塩を加えて本発明のpHの範囲にするこ
とが容易でなくなり、疎水化変性ロジンエマルジョン系サイズ剤を使用してもサ
イズ度が低下する。また、分散時の液のpHが4以下であると、抄紙用パルプス
ラリーのpHが低下し、調整のための水溶性アルカリ性塩の添加量が多く必要と
なり劣化し易くなる。 上記填料としては、例えば、カオリナイト、イライト、二酸化チタン、プラス
チックピグメント等又はこれらの2種以上の混合物を挙げることができるが、分
散時の液のpHが4〜8とすることができる範囲内であれば、他の填料を併用し
て使用することもできる。また、pHが4以下、若しくは8以上の填料であって
も填料に表面処理又はコーティングによって分散時の液のpHを4〜8に調整す
ることができるものであれば、これを使用することもできる。本発明においては
、操業性の観点から特にカオリナイト、イライト又は二酸化チタンを使用するこ
とが好ましい。なお、填料は通常、紙中に3〜30重量%添加される。 本発明でサイズ剤として使用される疎水化変性ロジンエマルジョン系サイズ剤
は、通常の抄紙用薬品として用いられるものであり、その添加量は0.05〜0.
7%が適当である。 本発明では、操業性の観点から硫酸アルミニウムが使用される。硫酸アルミニ
ウムの使用量としては、0.1〜5.0%であり、好ましくは、0.5〜3.0%で
ある。硫酸アルミニウムを使用した酸性抄紙用のパルプスラリーはpH4〜5に
なるため、パルプスラリーのpHを、水溶性アルカリ性塩により、6.5〜7.5
に調整する。水溶性アルカリ性塩としては、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸
化カリウム等の水酸化物、ケイ酸ナトリウム等のケイ酸塩、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム及び炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩並びに炭酸水素塩、リン酸ナトリ
ウム及びリン酸水素二ナトリウム等のリン酸塩並びにリン酸水素塩がある。水溶
性アルカリ性塩の添加量としては、抄紙用パルプスラリーのpHが6.5〜7.5
になる範囲で適当に加減することができるが、0.01〜5.0%が適当である。 本発明に用いられるパルプは劣化防止という観点から化学パルプを主な対象と
しているが、再生パルプや機械パルプを用いた場合でも相対的に劣化の少ない紙
が得られる。 その他、内添薬品として、カチオン化でんぷん、歩留向上剤、染料、紙力増強
剤、消泡剤等を適宜添加することができる。 さらに、本発明では、シート化した紙に25℃水溶液におけるpKa5〜14
、好ましくは、6〜13の酸のアルカリ金属塩を塗工する。通常、pKa5〜1
4の酸のアルカリ金属塩の水溶液は、弱アルカリ性からアルカリ性を示し、この
水 溶液を塗工することにより、サイズ度を損なうことなく劣化を防止することがで
きる。pKa5未満では、酸のアルカリ金属塩の水溶液が中性から酸性となり、
pH調整効果がなくなる。また、pKa14を超えるとアルカリ性が強くなり過
ぎて、サイズ度に悪影響を及ぼす。使用できる酸としては25℃水溶液における
pKa5〜14の範囲のものであれば無機化合物、有機化合物を問わず、特に限
定されない。また、アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム等が挙げられ
る。使用できる塩としては、例えば、炭酸水素ナトリウム(pKa6.35)、
炭酸ナトリウム(pKa10.33)、リン酸水素二ナトリウム(pKa7.2
0)、リン酸ナトリウム(pKa12.35)、を挙げることができる。塗工量
としては、紙の冷水抽出pHが7.5〜9.0となるように調整するが、通常は0
.01〜5.0g/m2であり、好ましくは、0.02〜2.0g/m2である。塗工
方法としては、サイズプレスコート、エアーナイフコート、ブレードコート、ロ
ールコート、バーコート等の既存の塗工方法の中から選ぶことができるが、操業
性の観点からサイズプレスコートが好ましい。 pKa5〜14の酸のアルカリ金属塩の水溶液中には、他に水性高分子、表面
サイズ剤、顔料、分散剤、消泡剤、染料、流動変性剤等を添加することができる
。 本発明の紙は、一般事務用紙、印刷用紙、各種塗工用原紙及び間接静電複写用
転写用紙等に使用される。 【発明の効果】 以上詳述したように、本発明の紙は、硫酸アルミニウムを使用したサイズ法で
あるにも拘わらず、填料の10重量%分散時の液のpHが4〜8であり、これを
用いた抄紙用パルプスラリーのpHが6.5〜7.5に調整されて抄紙するのに際
し、25℃水溶液におけるpKa5〜14の酸のアルカリ金属塩を塗工し、紙の
冷水抽出pHが7.5〜9.0に調整されているため、サイズの発現、紙の劣化防
止に優れ、しかも操業性にすぐれた紙である。本発明では抄紙スラリーを中性付
近にしておき、シートが形成された後に抄紙工程の途中でサイズプレス等により
シートの表面層のみを微アルカリ性にし、紙の劣化を防止するものである。紙の
劣化には光による影響が大きいが、紙の表面層の対策で十分な効果が得られるも
のである。 【実施例】 以下,実施例を挙げて本発明ををさらに詳しく説明するが、本発明はこれによ
って限定されるものではない。実施例中、%は対パルプ重量%を示す。尚、冷水
抽出pHはJIS P8133に準じて測定したものである。また、pKa値は
、化学便覧基礎編改訂3版(日本化学会編、丸善発行、昭和59年)に記載の値
を使用した。 実施例1 LBKP(c.s.f.390ml)80重量部、カオリナイト(10重量%分
散時のpHが4.9)20重量部、硫酸アルミニウム1.5%、疎水化変性ロジン
エマルジョン系サイズ剤(サイズパインNTS、荒川化学工業株式会社製)0.
3%、水酸化ナトリウム0.3%で抄紙用パルプスラリーを調製した。このpH
は6.6であった。この抄紙用パルプスラリーを抄紙し、64.0g/m2の上質
紙を製造するに際に、サイズプレスにより炭酸ナトリウム(pKa10.33)
の0.3%水溶液を塗工した。このときの炭酸ナトリウムの塗工量は0.2g/m
2であり、また、冷水抽出pHは7.9であった。この上質紙のステキヒトサイズ
度、フェードメーターでの処理後の黄変度及び耐折強度を表1に示した。抄紙時
のドライヤーの汚れ等の操業性は問題なかった。 実施例2 LBKP(c.s.f.390ml)80重量部、イライト(10重量%分散時の
pHが6.7)20重量部、硫酸アルミニウム2.0%、疎水化変性ロジンエマル
ジョン系サイズ剤(サイズパインNTS、荒川化学工業株式会社製)0.3%、
水酸化ナトリウム0.4%、カチオン化でんぷん0.3%で抄紙用パルプスラリー
を調製した。このpHは7.3であった。この抄紙用パルプスラリーを抄紙し、
55.2g/m2の上質紙を製造する際に、サイズプレスにより炭酸水素ナトリウ
ム(pKa6.35)の0.5%水溶液を塗工した。このときの炭酸水素ナトリウ
ムの塗工量は0.3g/m2であり、また、冷水抽出pHは7.6であった。この
上質紙を実施例1と同様に評価した結果を表1に示した。抄紙時のドライヤーの
汚れ等の操業性は問題なかった。 比較例1 水酸化ナトリウムを添加しないことと、炭酸ナトリウムを塗工しない他は、実
施例1と同様にして上質紙を得た。このときの抄紙用パルプスラリーのpHは5
.6であり、紙の冷水抽出pHは5.5であった。この上質紙を実施例1と同様に
して評価した結果を表1に示した。 比較例2 LBKP(c.s.f.390ml)80重量部、炭酸カルシウム(10重量%分
散時のpHが9.4)20重量部、疎水化変性ロジンエマルジョン系サイズ剤(
サイズパインNTS、荒川化学工業株式会社製)0.20%で抄紙用パルプスラ
リーを調製した。このpHは7.9であった。この抄紙用パルプスラリーを抄紙
し上質紙を得た。この上質紙の冷水抽出pHは7.8であった。この上質紙を実
施例1と同様にして評価した結果を表1に示した。抄紙時のドライヤーの汚れ等
の操業性には問題があった。 【表1】
Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to paper whose deterioration is prevented. 2. Description of the Related Art A sizing agent is usually used to impart water resistance to paper and prevent recording bleeding. In a conventional acidic papermaking, the paper is treated with a rosin-based sizing agent or the like, and treated with aluminum sulfate as a fixing agent to give a desired sizing degree. Further, this aluminum sulfate was also effective in generating pitch and slime. However, when aluminum sulfate is used, the presence of a sulfate group causes a dehydration reaction with the passage of time, which causes a problem of so-called deterioration such as yellowing and reduction in strength of the paper. In acidic papermaking, usually, aluminum sulfate is added to the pulp at 1 to 2%, and the pH of the pulp slurry at this time becomes 4 to 5. When the pulp slurry is neutralized for the purpose of preventing paper deterioration, the effect of the rosin-based sizing agent rapidly decreases at pH 6 or more as shown in FIG. Can not. On the other hand, there is a so-called neutral paper having excellent deterioration prevention. In a neutral paper, a neutral sizing agent such as an alkyl ketene dimer or an alkenyl succinic anhydride is used as a sizing agent, a cationic polymer is used as a retention aid, and calcium carbonate is used as a filler. In the neutral papermaking technique, the extraction pH of the paper is about 7.9 to 9.0. In this case, the pH of the pulp slurry for papermaking is as alkaline as the extraction pH, so that the entire paper layer structure is the same. pH. Neutral papermaking has many operational problems, such as generation of pitch and slime and contamination with a neutral sizing agent, as compared with conventional acidic papermaking, and has the disadvantage of increasing costs. DISCLOSURE OF THE INVENTION The present inventors have studied a paper excellent in operability and deterioration prevention and a method for producing the same. As a result, in a system using aluminum sulfate and a hydrophobized modified rosin emulsion sizing agent in combination. It has been found that good results can be obtained by using a water-soluble alkaline salt in a pulp slurry for papermaking and further coating an alkali metal salt of an acid having a pKa of 5 to 14, thereby achieving the present invention. Therefore, an object of the present invention is to provide a paper which prevents deterioration of the paper and is excellent in operability and a method for producing the paper, despite the sizing method using aluminum sulfate. The object of the present invention is to provide at least one filler, and aluminum sulfate,
Coated paper made with a papermaking pulp slurry containing a hydrophobized modified rosin emulsion-based sizing agent and a water-soluble alkaline salt, wherein the at least one filler is dispersed in water at 10% by weight. The pH of the dispersion at this time (hereinafter referred to as the pH of the dispersion at the time of dispersion of 10% by weight of the filler) is 4 to 8,
The pH of the paper pulp slurry is adjusted to 6.5 to 7.5, and
It is characterized in that it is made by applying an alkali metal salt of an acid having a pKa of 5 to 14 in an aqueous solution at 5 ° C, and the coated paper has a cold water extraction pH of 7.5 to 9.0. Achieved by paper. In the present invention, pitch and slime are prevented from being generated by adding aluminum sulfate to the pulp slurry for papermaking. Furthermore, the use of a hydrophobic modified rosin emulsion-based sizing agent reduced the stain on the paper machine, realized the sizing degree and effectively prevented the paper from deteriorating. In the present invention, only the surface layer of the sheet is made slightly alkaline by size press coating or the like during the paper making process after the sheet is formed, so that the paper is prevented from deteriorating. Although the deterioration of the paper is greatly affected by light, a sufficient effect was obtained by taking measures against the surface layer of the paper. As for the deterioration of paper, as shown in FIG. 2, when the extraction pH of the paper is 6 or less, the deterioration becomes a practical problem. In addition, as mentioned earlier in FIG.
Above H6, the size drops sharply. The present inventors have studied the sizing agent and found that a hydrophobically modified rosin emulsion-based sizing agent can be used from the viewpoint that the sizing agent exhibits a sizing degree at pH 6 or more and can be used in combination with aluminum sulfate. The hydrophobized rosin emulsion-based sizing agent is known under the trademark "Size Pine NTS" or the like supplied from Arakawa Chemical Industries, Ltd., and is described in detail in the paper pulp technology Times, January 1992. Have been. Even with a hydrophobically modified rosin emulsion-based sizing agent, if the pH is 8 or more, the sizing degree decreases, and the sizing agent cannot be put to practical use. Therefore, in the present invention, the pH of the pulp slurry for papermaking is adjusted.
Is adjusted to 6.5 to 7.5, and further, an alkaline salt is applied so that the final cold water extraction pH of the paper is 7.5 to 9.0, preferably 7.6 to 8.6. . Paper extraction p
When H is 9.0 or more, the pen writing size (J, TAPPI Standard Test Method for Paper and Pulp No. 12) decreases as shown in FIG. 3 and cannot be put to practical use. Therefore, by this papermaking method,
It has been found that a sufficient degree of sizing can be achieved and effective prevention of paper deterioration can be realized. In order to adjust the pH of the pulp slurry for papermaking to 6.5 to 7.5 with a water-soluble alkaline salt, an alkaline salt such as calcium carbonate conventionally used for neutral papermaking is not used as a filler. A filler having a pH of 4 to 8 at the time of dispersion of 10% by weight is used. However, even if a small amount of an alkaline salt such as calcium carbonate is mixed, it can be used as long as the pH of the liquid at the time of dispersion is in the range of 4 to 8. When the pH of the liquid at the time of dispersion exceeds 8, it is not easy to add a water-soluble alkaline salt to the pH range of the present invention, and the sizing degree is reduced even when a hydrophobic modified rosin emulsion sizing agent is used. I do. Further, when the pH of the liquid at the time of dispersion is 4 or less, the pH of the pulp slurry for papermaking lowers, and a large amount of a water-soluble alkaline salt for adjustment is required, which tends to cause deterioration. Examples of the filler include kaolinite, illite, titanium dioxide, plastic pigment and the like, or a mixture of two or more thereof. If so, other fillers can be used in combination. In addition, even if the filler has a pH of 4 or less, or 8 or more, it can be used as long as the pH of the liquid at the time of dispersion can be adjusted to 4 to 8 by surface treatment or coating on the filler. it can. In the present invention, it is particularly preferable to use kaolinite, illite or titanium dioxide from the viewpoint of operability. The filler is usually added to the paper in an amount of 3 to 30% by weight. The hydrophobized rosin emulsion-based sizing agent used as a sizing agent in the present invention is used as a general papermaking chemical, and the amount of addition is 0.05 to 0.5.
7% is appropriate. In the present invention, aluminum sulfate is used from the viewpoint of operability. The amount of aluminum sulfate used is 0.1 to 5.0%, and preferably 0.5 to 3.0%. Since the pulp slurry for acidic paper making using aluminum sulfate has a pH of 4 to 5, the pH of the pulp slurry is adjusted to 6.5 to 7.5 by a water-soluble alkaline salt.
Adjust to Examples of the water-soluble alkaline salt include hydroxides such as sodium hydroxide and potassium hydroxide, silicates such as sodium silicate, carbonates such as sodium carbonate, potassium carbonate and sodium hydrogen carbonate, hydrogen carbonate, and phosphorus. There are phosphates such as sodium acid and disodium hydrogen phosphate and hydrogen phosphate. The amount of the water-soluble alkaline salt added is such that the pH of the pulp slurry for papermaking is 6.5 to 7.5.
Can be appropriately adjusted within the range, but 0.01 to 5.0% is appropriate. The pulp used in the present invention is mainly made of chemical pulp from the viewpoint of preventing deterioration. However, even if recycled pulp or mechanical pulp is used, paper with relatively little deterioration can be obtained. In addition, cationized starch, a retention aid, a dye, a paper strength agent, an antifoaming agent, and the like can be appropriately added as internal additives. Further, in the present invention, pKa5-14
Preferably, an alkali metal salt of an acid of 6 to 13 is applied. Usually, pKa 5-1
The aqueous solution of the alkali metal salt of acid 4 exhibits weak alkalinity to alkalinity, and by applying this aqueous solution, deterioration can be prevented without impairing the sizing degree. If the pKa is less than 5, the aqueous solution of the alkali metal salt of the acid becomes neutral to acidic,
The pH adjustment effect is lost. On the other hand, if it exceeds pKa14, the alkalinity becomes too strong, which adversely affects the degree of size. The acid that can be used is not particularly limited, regardless of whether it is an inorganic compound or an organic compound, as long as it has a pKa of 5 to 14 in an aqueous solution at 25 ° C. Examples of the alkali metal include sodium and potassium. Salts that can be used include, for example, sodium hydrogen carbonate (pKa 6.35),
Sodium carbonate (pKa 10.33), disodium hydrogen phosphate (pKa 7.2)
0) and sodium phosphate (pKa 12.35). The coating amount is adjusted so that the cold water extraction pH of the paper is 7.5 to 9.0.
It is from 0.01 to 5.0 g / m 2 , preferably from 0.02 to 2.0 g / m 2 . The coating method can be selected from existing coating methods such as a size press coat, an air knife coat, a blade coat, a roll coat, and a bar coat, but a size press coat is preferable from the viewpoint of operability. An aqueous polymer, a surface sizing agent, a pigment, a dispersant, an antifoaming agent, a dye, a flow modifier, and the like can be added to the aqueous solution of an alkali metal salt of an acid having a pKa of 5 to 14. The paper of the present invention is used for general office paper, printing paper, base paper for various coatings, transfer paper for indirect electrostatic copying, and the like. As described in detail above, the paper of the present invention has a pH of 4 to 8 when the filler is dispersed at 10% by weight, despite the size method using aluminum sulfate, When making a paper by adjusting the pH of the pulp slurry for papermaking to 6.5 to 7.5 using this, an alkali metal salt of an acid having a pKa of 5 to 14 in a 25 ° C. aqueous solution is applied, and the pH of the paper is extracted with cold water. Is adjusted to 7.5 to 9.0, so that the paper is excellent in expressing the size and preventing deterioration of the paper and excellent in operability. In the present invention, the papermaking slurry is kept near neutrality, and after the sheet is formed, only the surface layer of the sheet is made slightly alkaline by a size press or the like during the papermaking process to prevent deterioration of the paper. Although the deterioration of the paper is greatly affected by light, a sufficient effect can be obtained by taking measures against the surface layer of the paper. EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described in more detail by way of examples, but the present invention is not limited thereto. In the examples,% indicates pulp weight%. In addition, cold water extraction pH is measured according to JISP8133. As the pKa value, a value described in Chemical Handbook Basic Edition, 3rd Edition (edited by The Chemical Society of Japan, published by Maruzen, 1984) was used. Example 1 80 parts by weight of LBKP (csf 390 ml), 20 parts by weight of kaolinite (pH at the time of dispersion of 10% by weight is 4.9), 1.5% of aluminum sulfate, hydrophobic modified rosin emulsion system size Agent (Size Pine NTS, Arakawa Chemical Industries, Ltd.)
A pulp slurry for papermaking was prepared with 3% and 0.3% sodium hydroxide. This pH
Was 6.6. When the pulp slurry for papermaking is made into high-quality paper of 64.0 g / m 2 , sodium carbonate (pKa 10.33) is produced by a size press.
Was applied in a 0.3% aqueous solution. At this time, the coating amount of sodium carbonate was 0.2 g / m.
2 , and the cold water extraction pH was 7.9. Table 1 shows the Stechigt sizing degree, yellowing degree and bending strength of the high-quality paper after the treatment with a fade meter. There was no problem in operability such as contamination of the dryer during papermaking. Example 2 80 parts by weight of LBKP (csf 390 ml), 20 parts by weight of illite (pH at the time of dispersion of 10% by weight of 6.7), 2.0% of aluminum sulfate, hydrophobized modified rosin emulsion-based sizing agent (Size Pine NTS, Arakawa Chemical Industry Co., Ltd.) 0.3%,
A pulp slurry for papermaking was prepared with 0.4% sodium hydroxide and 0.3% cationized starch. This pH was 7.3. This papermaking pulp slurry is made into paper,
When producing 55.2 g / m 2 of high quality paper, a 0.5% aqueous solution of sodium hydrogen carbonate (pKa 6.35) was applied by a size press. At this time, the coating amount of sodium bicarbonate was 0.3 g / m 2 , and the cold water extraction pH was 7.6. Table 1 shows the results of evaluating this high quality paper in the same manner as in Example 1. There was no problem in operability such as contamination of the dryer during papermaking. Comparative Example 1 A high quality paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that sodium hydroxide was not added and sodium carbonate was not applied. At this time, the pH of the pulp slurry for papermaking was 5
6.6 and the cold water extraction pH of the paper was 5.5. Table 1 shows the results of evaluating this high quality paper in the same manner as in Example 1. Comparative Example 2 80 parts by weight of LBKP (csf 390 ml), 20 parts by weight of calcium carbonate (pH at the time of dispersion of 10% by weight of 9.4), hydrophobized modified rosin emulsion sizing agent (
A pulp slurry for papermaking was prepared at 0.20% of Size Pine NTS (Arakawa Chemical Industries, Ltd.). This pH was 7.9. The pulp slurry for papermaking was made to obtain high quality paper. The cold water extraction pH of this high quality paper was 7.8. Table 1 shows the results of evaluating this high quality paper in the same manner as in Example 1. There was a problem in operability such as contamination of the dryer during papermaking. [Table 1]

【図面の簡単な説明】 図1は抄紙用パルプスラリーのpHとサイズ度との関係を示すグラフである。 図2は紙の抽出pHと紙の劣化との関係を示すグラフである。 図3は紙の抽出pHとペン書きサイズ度との関係を示すグラフである。[Brief description of the drawings]   FIG. 1 is a graph showing a relationship between pH and sizing degree of a pulp slurry for papermaking.   FIG. 2 is a graph showing the relationship between paper extraction pH and paper deterioration.   FIG. 3 is a graph showing the relationship between paper extraction pH and pen writing size.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも一種の填料、並びに、硫酸アルミニウム、疎水化変
性ロジンエマルジョン系サイズ剤及び水溶性アルカリ性塩を含む抄紙用パルプス
ラリーを以て抄紙する、塗工を施された紙であって、 前記少なくとも一種の填料は水に対して10重量%分散させたときの分散液の
pHが4〜8であり、前記抄紙用パルプスラリーはそのpHを6.5〜7.5に調
整され、前記塗工は25℃の水溶液におけるpKaが5〜14の酸のアルカリ金
属塩を塗工することによってなされ、かつ、前記塗工された紙の冷水抽出pHが
7.5〜9.0であることを特徴とする紙。 【請求項2】 間接静電複写用転写用紙として使用される請求項1記載の紙。
Claims: 1. Coated papermaking with at least one filler, and a papermaking pulp slurry containing aluminum sulfate, a hydrophobized modified rosin emulsion sizing agent and a water-soluble alkaline salt. Paper, wherein the at least one filler has a pH of 4 to 8 when dispersed in water at 10% by weight, and the pulp slurry for papermaking has a pH of 6.5 to 7.5. The coating is performed by applying an alkali metal salt of an acid having a pKa of 5 to 14 in an aqueous solution at 25 ° C., and the coated paper has a cold water extraction pH of 7.5 to 9 .0, characterized by being .0. 2. The paper according to claim 1, which is used as a transfer paper for indirect electrostatic copying.

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