JP2639411B2 - セメント二次製品の遠心締め固め成形方法 - Google Patents

セメント二次製品の遠心締め固め成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、遠心締め固め成形によるセメント二次製
品の材料中に石炭灰の如き結合材よりも質量およびまた
は比重の小なる無機質または金属質の微粒子(以下単に
微細粒子と呼ぶ)を混入して、遠心締め固め時に結合材
に代って流出させることで、製品の強度増加およびまた
は、コスト低減を果し得る、セメント二次製品の遠心締
め固め成形方法に関するものである。
(従来の技術) セメント二次製品であるパイル、ポール、ヒューム管
等の製造工場では、遠心力によりコンクリート及びモル
タルの締め固め、成形を行なっている。
遠心締め固めは、コンクリート及びモルタルが密実と
なり、また、コンクリート及びモルタル中の、余剰水が
絞り出される等の効果により、同一配合の場合には、普
通の振動締め固めと比較して高強度となることが一般に
知られている。
この遠心締め固め成形において、微細粒子を混入する
ことが従来から知られているが、この従来の考え方は、
微細粒子を混入して製品組織の中に含めしめることによ
り製品強度を高める、あるいは結合材の代用としてコス
トを下げることを目的としている。
(発明が解決しようとする課題) コンクリート及びモルタルを遠心締め固めする際に、
質量の軽い微粒子や、かなり多量のセメント等の結合材
が分離したり、あるいは余剰水と一緒に絞り出されてい
る。
これまでの試験結果によると、コンクリートの遠心締
め固めで絞り出される、余剰水、結合材及び骨材の微細
粒子は、コンクリート質量の4〜6%であり、その中の
50〜60%が固形物で、この固形物中の70〜80%がセメン
ト等の結合材であることが知られている。
この絞り出されたものの中の主たる結合材の流出は、
製品強度の低下を招くものであるが、遠心締め固めによ
る強度増加が著しいことから、止むを得ないものとして
見逃されている点に問題があり、本願はこの点に着目し
て、余剰水とともに絞り出される結合材の置換物をあら
かじめ混練物に混入しておいて、この置換物を結合材の
代りに流出させることにより結合材を製品中に残留させ
て有効活用し、製品の強度増加およびまたはコスト低減
が得られる、セメント二次製品の遠心締め固め成形方法
を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達するためのこの発明は、セメント二次
製品を遠心締め固めする材料たる混練物中に、この混練
物に混入される結合材よりも質量およびまたは比重の小
なる無機質または金属質の微細粒子を、遠心締め固め時
に余剰水と共に流出する上記結合材の置換用として単位
量200kg/m3以下であり、かつ上記混合材に対して重量比
20%以下の量を混入するとともに、水量を上記結合材と
微細粒子の和に対して重量比30%以上の量とする、セメ
ント二次製品の遠心締め固め成形方法である。
上記結合材はセメント及びセメント混和材(例えば市
販品の小野田Σ1000、昭和鉱業ダイミックス等)で、各
種コンクリートおよび各種モルタルに混入して、粗骨
材、細骨材等を水和反応あるいは化学反応で接着または
結合させるものを言い、上記微細粒子は、例えばフライ
アッシュを含む石炭灰、高炉スラグの微細粒子、シリカ
ヒューム、けい石粉末等で、コンクリートおよびモルタ
ルに悪影響を及ぼさないものを言う。
この微細粒子の混入量は、少量では充分な効果が得ら
れず、多量に過ぎると製品中に残存することとなり、こ
の微細粒子自体は強度的に弱い場合もあるため製品強度
を低下されることもあると思われる。
従って混入量は遠心締め固め時に絞り出される結合材
の量と同等でよい道理であり、これが目安となって試験
の結果微細粒子の単位量は200kg/m3以下であり、好まし
くは60kg/m3前後であるとともに、結合材に対して重量
比20%以下の量が適当であることがわかった。
(作用) 石炭灰、高炉スラグの微細粒子、シリカヒューム、け
い石粉等の微細粒子は、結合材であるセメント及びセメ
ント混和材よりも同一粒子径の場合質量、比重ともに軽
い。
この結合材よりも質量およびまたは比重の軽い微細粒
子を、遠心締め固め成形するコンクリートまたはモルタ
ルを混練するとき適量を結合材とともにミキサーに投入
して混練する。
こうして得られたコンクリートまたはモルタル混練物
を遠心締め固めすると、セメント等の結合材よりも質量
およびまたは比重の軽い石炭灰等の微細粒子の方が、コ
ンクリート及びモルタルから分離しやすくて余剰水と一
緒に絞り出されることとなるため、セメント等の結合材
のほとんどが製品となるコンクリートまたはモルタル中
に残存することとなる。
この場合、混入する微細粒子の量は多過ぎると、製品
組織の中に残留する量が多くなって、製品強度に悪影響
を及ぼすことになり、少量に過ぎると、結合材をも流出
させることになるので、混入量は適正でなければなら
ず、その適量は単位量200kg/m3以下であり、かつ結合材
に対して重量比20%以下である。
また、このように微細粒子を流出させて結合材の流出
を阻止するためには、水の量も重要であり、その適量
は、結合材と微細粒子の和に対して30%以上であり、そ
れ以下では余剰水とともに微細粒子を理想的に流出させ
ることが困難である。
従って、セメント等の混合材の使用量が、従来のもの
と同一配合であれば、石炭灰等の微細粒子を混入した本
発明方法によるものの方がより高強度の製品が得られ、
また製品強度を従来と同一にする場合は、締め固め成形
時に価格の安い石炭灰等の微細粒子により流出置換され
る分だけ、セメント等の結合材の使用量を減じて製品の
コストを下げることができる。
なお、微細粒子として使用する石炭灰は、火力発電所
等より多量に発生し、その半分以上が産業廃棄物として
処理費用をかけて処理されているのが現状で、その有効
利用が課題とされており、経済的に有利な微細粒子であ
る。
石炭灰以外の前記した高炉スラグの微細粒子、シリカ
ヒューム、けい石粉も試験的に使用した結果石炭灰と同
様に有効であった。
第4図は従来方法と本発明方法とを比較した工程ブロ
ック図で、その違いは材料において本発明にセメントよ
りも質量およびまたは比重の小なる無機質または金属質
の微細粒子を加えた点と、遠心締め固めにより絞り出さ
れたものの中に、従来例では結合材が多量に存在し、本
発明方法では結合材は微量で、代りに微細粒子が大量に
存在する点で、本発明の微細粒子が従来方法で絞り出さ
れる結合材の大部分が置換されていることを示してい
る。
(実施例) 次に本発明の成果を確認するために、「JIS−A1136遠
心締め固めコンクリートの圧縮強度試験法」に規定した
供試体を各種配合で製作して、同法により試験を行った
実施例を説明する。
なお、圧縮強度は、供試体3本の平均値である。
本実施例に使用した材料は次の通りである。
結合材 セメント・・・小野田ポルトランドセメント 微細粒子 石炭灰・・・中国電力(株)新小野田火力発電所より発
生した、原粉 細骨材・・・砕砂、けい砂、海砂 粗骨材・・・砕石 本実施例の養生条件は次の通りである。
空中養生・・・夏季、1日強度から14日強度まで 一次養生(蒸気養生) 最高温度・・・75℃ 養生度時・・・1200℃時 二次養生(オートクレーブ養生) 最高温度・・・183℃ 最高気圧・・・10気圧 養生時間・・・15時間 実施例1 微細粒子の添加が遠心締め固めコンクリートに与える
強度的な影響を確認するための試験であって、別表1に
示す如くセメント使用量と細骨材率を同一とし、スラン
プもできるだけ同じとなるように配合して、微細粒子で
ある石炭灰の単位量を、0kg/m3、60kg/m3、120kg/m3、1
80kg/m3、240kg/m3と変化させた5種類の配合で供試体
を製作して、石炭灰の混入量と強度との関係を調べた。
その強度の比較を第1図に棒グラフとして示した。
その結果、14日強度においては、石炭灰を混入しない
配合と比較して、60kg/m3及び、120kg/m3石炭灰を混入
した配合の方が、強度が高いという結果が得られた。
特に、石炭灰を単位量60kg/m3とした配合について強
度を考えてみれば、1日強度において64kg/cm2、14日強
度において74kg/cm2程の強度の増加が、石炭灰を混入す
ることによって得られる事が明らかとなった。
さらに興味深いのは、石炭灰を単位量60kg/m3以上と
すると、明らかに石炭灰の増加に伴って、比例的にコン
クリート強度が、前記した本発明者の推測通り減少して
いる点であろう。
実施例2 実施例1において微細粒子としての石炭灰を単位量60
kg/m3とした配合No.2が好結果を得たことにより、石炭
灰を単位量60kg/m3とし、結合材たるセメントを減少さ
せて経済性を追求するための試験であって、別表2に示
す如く、配合No.1は比較の基準として、実施例1におけ
る配合No.1と同じく石炭灰を混入せず、セメントの単位
量を500kg/m3としたもの、配合No.2とNo.3は石炭灰を単
位量60kg/m3とした代りに、セメントを単位量30kg/m
3と、60kg/m3減少させた上で、細骨材率を同一とし、ス
ランプもできるだけ同じとなるようにした3種類の配合
で供試体を製作して強度試験を行った。
その強度の比較を第2図に棒グラフとして示した。
その結果、石炭灰の単位量と同量のセメント単位量を
減少して440kg/m3としたNo.3の配合が、石炭灰を混入し
ないセメント単位量500kg/m3のNo.1の配合と同一の強度
を有することが明らかとなった。
従って産業廃棄物であり安価な石炭灰を単位量60kg/m
3とすることにより、セメントの使用量を同量の単位量6
0kg/m3減少できることとなり、同品質の遠心締め固めコ
ンクリートをより経済的に得られることが確認できた。
実施例3 この実施例3は、養生をパイル等と同様に一次養生後
二次養生としてオートクレーブ養生を行った例である。
この場合も、別表3に示す如く結合材の単位量と細骨
材率を同一とし、スランプもできるだけ等しくなるよう
に配合して、石炭灰を、単位量0kg/m3、60kg/m3、120kg
/m3と変化させた3種類の配合で供試体を製作して強度
試験を行った。
その強度の比較を第3図に棒グラフで示した。
この試験においても、実施例1の場合と同様の結果が
得られ、特に石炭灰の単位量を60kg/m3とした配合は強
度的にかなりの増加をみている。
従って強度増加の必要のない場合には実施例2と同様
に結合材を減少させてコスト低減が可能である。
次に実施例1における排出成分の化学分析を行って、
セメントと石炭灰がどのように含まれているかを調べた
結果を説明する。
本調査を行うに当たって事前に、セメントと石炭灰の
化学分析を行ってそれぞれの特質を調べた結果、次の表
1Aに示す如く、セメントは殆どが水に溶解して不溶残分
は極めて微量であり、溶解成分の主体はCaOであること
がわかり、一方の石炭灰は殆どが水に解けない不溶残分
であり、CaOは微量であるという顕著な違いがあること
が判明した。
この結果により、上記実施例1から流出した余剰水の
分析において、不溶残分を石炭灰と見做し、CaOをセメ
ントと見做すこととする。
続いて別表1に示す実施例1の各配合の成形直後に採
取した余剰水の固形成分を、化学変化を防ぐためのアセ
トン処理を施してJIS R 5202「ポルトランドセメン
トの化学分析方法」により定量分析し、不溶残分(石炭
灰と見做す)及びCaO(セメントと見做す)の含有率を
調べた結果を次の表1Bに示す。
この表1Bをグラフで示したのが第5図である。
前述の如くCaOをセメント、不溶残分を石炭灰と見做
して、表1BのCaOと不溶按分を重量に換算すると次の表1
Cとなる。
次に前記実施例1〜3の圧縮強度試験に用いた、遠心
締め固めコンクリート供試体には、石炭灰を混入したも
のと、そうでないものとで目視検査の結果大きな相違点
があったことについて見解を述べる。
その1,遠心締め固めコンクリート供試体の内面が、石
炭灰を混入したものは石炭灰が絞り出されて、灰色の薄
い層をなしており、石炭灰を混入していないものは、セ
メントと思われるものが絞り出されて白色に近い薄い層
をなしており、これは、本発明が所期の目的を果してい
ることを裏付ける現象と見られる。
その2,遠心締め固めにより絞り出される、余剰水、結
合材、骨材の微細粒子等の混ざった液体の色相が、石炭
灰を混入していないものは、灰色をしているが、石炭灰
を混入したものは、黒色の強い濃灰色をなしており、こ
れは、石炭灰が、結合材の代わりに絞りだされていると
考えられ、本発明が所期の目的を果していることを裏付
けている現象と見られる。
その3,遠心締め固めコンクリートの断面が、石炭灰を
混入したものは、最も内側の骨材の微細粒子や結合材の
層が薄く、石炭灰を混入していないものは、かなり厚い
層をなしており、これは、石炭灰を混入したものの方
が、セメントがコンクリート中に、より多く残っている
と考えられ、これも本発明が所期の目的を果たしている
とを裏付けている。
次に、本発明の強度増加の主要因が、石炭灰の混入に
起因するポゾラン反応によるものでないことについて説
明する。
その1,石炭灰の単位量が60kg/m3程度の場合その大半
が遠心締め固め中に絞り出され、コンクリート中に存在
しているのは、ごく少量と考えられること。
その2,石炭灰の混入による一次養生(蒸気養生)の
後、1日強度の増加が、すでにかなりあること。
普通、石炭灰をコンクリートに混入した場合、長期強
度は増大するものの、3日間程度の短期の場合、ポゾラ
ン反応の進行が遅いため、強度は低下るといわれている
ため、1日強度の増加はポゾラン反応によるものではな
いと考えられること。
その3、石炭灰を混入したものと、混入しないものと
の、遠心締め固めコンクリート供試体の1日強度から、
14日強度への増加がほぼ同じということ。
もしポゾラン反応が進行しているのなら、石炭灰を混
入した、遠心締め固めコンクリート供試体の、1日強度
から14日強度への増加の方が、混入しないものより大き
いはずであるが、強度の増加はほぼ同一であり、従って
ポゾラン反応はほとんど進行していないと考えられる。
その4、石炭灰の単位量が120kg/m3を越えると、増加
量に伴い遠心締め固めコンクリート供試体の圧縮強度が
低下すること。
もし、強度の増加の主要因が、ポゾラン反応によるも
のならば、別表1において、セメントの単位量が一定の
ため、石炭灰の単位量の増加に従い、強度は高くなるは
ずである、しかし実際には、強度は石炭灰単位量の増加
とともに低下している。
従って、石炭灰混入による遠心締め固めコンクリート
供試体の強度の増加の主要因は、ポゾラン反応によるも
のだとは考えられない。
以上、石炭灰混入による遠心締め固めコンクリート供
試体の強度増加の主要因が、石炭灰のポゾラン反応によ
るものではないことを説明したが、強度増加の主要因が
ポゾラン反応でないとすれば、(作用)の項で説明した
ように、遠心締め固め時において、微細粒子(高炉スラ
グの微細粒子、けい石粉、シリカヒューム等を含む)が
結合材の代わりにコンクリートから分離、あるいは余剰
水等と一緒に絞り出され、従ってコンクリート中に残る
結合材が増加することによって遠心締め固めコンクリー
ト供試体の強度が増加した事になる。
(発明の効果) 以上説明した本発明方法によれば、結合材よりも質量
およびまたは比重の小なる無機質または金属質の微細粒
子を、余剰水とともに流出する結合材の置換用として、
遠心締め固めコンクリート及びモルタルに混入すること
でコンクリート及びモルタルの圧縮強度の増加、およ
び、または結合材の使用量を減少することによる、より
経済的な遠心締め固めコンクリート及びモルタルを、得
ることができる。
実施例でも取り上げた微細粒子として石炭灰を利用す
る場合は、火力発電所において大量に発生する産業廃棄
物で、処分にかなりの費用がかかっていたものが有効活
用されることにより処理費用が不要となり、かつ効果な
セメント等の結合材の使用量を減じることも可能であ
り、経済的にきわめて有利な発明である。
さらに、遠心締め固め業界においてコンクリート及び
モルタル強度が、結合材の増加等対策を行なっても頭打
ちとなり強度が出ないときには、微細粒子の混入は極め
て有効な解決策となるし、同程度の強度を有する遠心締
め固めを行なったコンクリート及びモルタル製品を、よ
り経済的に得ることが出来るのは、大きなメリットとな
る。
以上のように本発明は、微細粒子を産出する火力発電
所等各工場、及び遠心締め固めにより製品を、成形する
セメント2次製品工場に大きな利益をもたらすものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、別表1の圧縮強度を棒グラフで示した図であ
る。 第2図は、別表2の圧縮強度を棒グラフで示した図であ
る。 第3図は、別表3の圧縮強度を棒グラフで示した図であ
る。 第4図は、遠心締め固め成形の本発明方法と従来方法と
を比較して示した概略工程ブロック図である。 第5図は、表1Bに示した実施例1の流失成分中の主要成
分量を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 秀昭 広島県広島市中区小町4番33号 中国電 力株式会社内 (72)発明者 三宅 武雄 広島県広島市中区小町4番33号 中国高 圧コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 名越 聖治 広島県広島市中区小町4番33号 中国高 圧コンクリート工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−68364(JP,A) 特開 平2−51459(JP,A) 特公 昭60−59182(JP,B2) 笠井・小林編「セメント・コンクリー ト用混和材料」P.89〜90(昭61.5. 15,技術書院)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント二次製品を遠心締め固め成形する
    材料たる混練物中に、該混練物に混入される結合材より
    も質量およびまたは比重の小なる無機質または金属質の
    微細粒子を、遠心締め固め時に余剰水と共に流出する上
    記結合材の置換用として単位量200kg/m3以下であり、か
    つ上記結合材に対して重量比20%以下の量を混入すると
    ともに、水量を上記結合材と微細粒子の和に対して重量
    比30%以上の量とすることを特徴とする、セメント二次
    製品の遠心締め固め成形方法。
JP1256824A 1989-09-29 1989-09-29 セメント二次製品の遠心締め固め成形方法 Expired - Lifetime JP2639411B2 (ja)

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