JP2630104B2 - マイクロ波分波装置 - Google Patents
マイクロ波分波装置Info
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- JP2630104B2 JP2630104B2 JP3091734A JP9173491A JP2630104B2 JP 2630104 B2 JP2630104 B2 JP 2630104B2 JP 3091734 A JP3091734 A JP 3091734A JP 9173491 A JP9173491 A JP 9173491A JP 2630104 B2 JP2630104 B2 JP 2630104B2
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- JP
- Japan
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- box
- internal conductor
- cavity
- output
- microwave
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波分波装置に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、図3に示す如きマイクロ波
分波装置を開発し先に出願した(未公開)。このマイク
ロ波分波装置は、外部導体たる箱体1の内部に直方体形
状の空胴を形成し、そこに長方形状の内部導体板2を空
胴を高さ方向に2分し外部導体面と平行にして配置し、
箱体1の長手方向一側端面に取り付けられる入力用同軸
コネクタ3に入力されるマイクロ波が外部導体たる箱体
1と内部導体板2とで構成されるTEMモードのストリ
ップ線路を伝搬するようにしてある。そして、箱体1の
厚さ方向一側面に長手方向に適宜間隔をおいて複数(図
示例では4個)の出力用同軸コネクタ(4、…、4)を
配列し、それぞれの出力用同軸コネクタの内部導体(長
さが適宜定められる)が空胴内に突出しその先端が内部
導体板2一側面に垂直に接続され、分岐回路を構成す
る。各出力用同軸コネクタの出力側には線路長調整用コ
ネクタ5を介してフィルタ6が接続され、それぞれ目的
の周波数を分波出力する。
分波装置を開発し先に出願した(未公開)。このマイク
ロ波分波装置は、外部導体たる箱体1の内部に直方体形
状の空胴を形成し、そこに長方形状の内部導体板2を空
胴を高さ方向に2分し外部導体面と平行にして配置し、
箱体1の長手方向一側端面に取り付けられる入力用同軸
コネクタ3に入力されるマイクロ波が外部導体たる箱体
1と内部導体板2とで構成されるTEMモードのストリ
ップ線路を伝搬するようにしてある。そして、箱体1の
厚さ方向一側面に長手方向に適宜間隔をおいて複数(図
示例では4個)の出力用同軸コネクタ(4、…、4)を
配列し、それぞれの出力用同軸コネクタの内部導体(長
さが適宜定められる)が空胴内に突出しその先端が内部
導体板2一側面に垂直に接続され、分岐回路を構成す
る。各出力用同軸コネクタの出力側には線路長調整用コ
ネクタ5を介してフィルタ6が接続され、それぞれ目的
の周波数を分波出力する。
【0003】要するに、このマイクロ波分波装置は、N
チャネルの入射波がある場合、各チャネルの分岐回路に
は、N−1個の反射波と1個の直接波とが入力するの
で、チャネル毎に電気長を適宜にしてそれらN個の波の
位相を揃え、フィルタで目的の周波数に分波するのであ
る。
チャネルの入射波がある場合、各チャネルの分岐回路に
は、N−1個の反射波と1個の直接波とが入力するの
で、チャネル毎に電気長を適宜にしてそれらN個の波の
位相を揃え、フィルタで目的の周波数に分波するのであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したマ
イクロ波分波装置では、分岐部には不要なリアクタンス
jxが存在する。また、分岐部の変成比nはn=1であ
ることが理想であるが、T分岐の3開口素子を用いるの
で、原理的に、フィルタ側に分岐する線路の等価特性イ
ンピーダンスZ0 ′と隣のチャネルに分岐する線路の特
性インピーダンスZ0 とは等しくならず、n≠1であ
る。従って、図3に示したマイクロ波分波装置の等価回
路は図4のようになる。なお、図4中、□表示は電気長
を示し、例えばl34はチャネル3と同4間の電気長であ
る。
イクロ波分波装置では、分岐部には不要なリアクタンス
jxが存在する。また、分岐部の変成比nはn=1であ
ることが理想であるが、T分岐の3開口素子を用いるの
で、原理的に、フィルタ側に分岐する線路の等価特性イ
ンピーダンスZ0 ′と隣のチャネルに分岐する線路の特
性インピーダンスZ0 とは等しくならず、n≠1であ
る。従って、図3に示したマイクロ波分波装置の等価回
路は図4のようになる。なお、図4中、□表示は電気長
を示し、例えばl34はチャネル3と同4間の電気長であ
る。
【0005】要するに、上述したマイクロ波分波装置で
は、分岐部には不要なリアクタンスがあり、また、分岐
部は理想的な分岐回路とはなっていないので、これが入
力リターンロスを増加させる要因となっている。その結
果、例えば、図3に示したマイクロ波分波装置の入力リ
ターンロス特性は図2の破線8で示すようになる。これ
は、通過帯域幅全体を有効に利用できず狭帯域となって
しまうことを示すものであり、改善が望まれている。
は、分岐部には不要なリアクタンスがあり、また、分岐
部は理想的な分岐回路とはなっていないので、これが入
力リターンロスを増加させる要因となっている。その結
果、例えば、図3に示したマイクロ波分波装置の入力リ
ターンロス特性は図2の破線8で示すようになる。これ
は、通過帯域幅全体を有効に利用できず狭帯域となって
しまうことを示すものであり、改善が望まれている。
【0006】本発明の目的は、入力リターンロスの改善
をなし得る手段を備えたマイクロ波分波装置を提供する
ことにある。
をなし得る手段を備えたマイクロ波分波装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のマイクロ波分波装置は次の如き構成を有す
る。即ち、本発明のマイクロ波分波装置は、内部に直方
体形状の空胴を形成する外部導体たる箱体と; 前記箱
体の長手方向一側端面に取り付けられる入力用同軸コネ
クタと; 前記箱体の厚さ方向一側面に長手方向に適宜
間隔をおいて配列される複数の出力用同軸コネクタと;
前記箱体内の空胴に高さ方向を2分して配置される長
方形状の内部導体板であって、長手方向一端に前記入力
用同軸コネクタの内部導体が接続され一側面に当該空胴
内に突出する前記複数の出力用同軸コネクタの内部導体
がそれぞれ接続される内部導体板と; 前記複数の出力
用同軸コネクタそれぞれの出力側に接続され所望周波数
の分波操作をなすフィルタと;を備えるマイクロ波分波
装置において; 前記箱体の厚さ方向他側面であって前
記複数の出力用同軸コネクタそれぞれに対応した位置お
よびそこからλ/8(λは波長)離隔した位置に前記内
部導体板の他側面側の空胴に出入り自在な調整ねじを設
けたこと; を特徴とするものである。
に、本発明のマイクロ波分波装置は次の如き構成を有す
る。即ち、本発明のマイクロ波分波装置は、内部に直方
体形状の空胴を形成する外部導体たる箱体と; 前記箱
体の長手方向一側端面に取り付けられる入力用同軸コネ
クタと; 前記箱体の厚さ方向一側面に長手方向に適宜
間隔をおいて配列される複数の出力用同軸コネクタと;
前記箱体内の空胴に高さ方向を2分して配置される長
方形状の内部導体板であって、長手方向一端に前記入力
用同軸コネクタの内部導体が接続され一側面に当該空胴
内に突出する前記複数の出力用同軸コネクタの内部導体
がそれぞれ接続される内部導体板と; 前記複数の出力
用同軸コネクタそれぞれの出力側に接続され所望周波数
の分波操作をなすフィルタと;を備えるマイクロ波分波
装置において; 前記箱体の厚さ方向他側面であって前
記複数の出力用同軸コネクタそれぞれに対応した位置お
よびそこからλ/8(λは波長)離隔した位置に前記内
部導体板の他側面側の空胴に出入り自在な調整ねじを設
けたこと; を特徴とするものである。
【0008】
【0009】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明のマイクロ
波分波装置の作用を説明する。本発明では、外部導体た
る箱体の厚さ方向他側面の出力用同軸コネクタそれぞれ
に対応した位置及びそこからλ/8(λは波長)離隔し
た位置に調整ねじを設け、分岐部に存在する不要なリア
クタンスjxを零に近づけ、また、フィルタ側に分岐す
る線路の等価特性インピーダンスZ0 ′を隣のチャネル
に分岐する線路の特性インピーダンスZ0 に近づけ得る
ようにしてある。
波分波装置の作用を説明する。本発明では、外部導体た
る箱体の厚さ方向他側面の出力用同軸コネクタそれぞれ
に対応した位置及びそこからλ/8(λは波長)離隔し
た位置に調整ねじを設け、分岐部に存在する不要なリア
クタンスjxを零に近づけ、また、フィルタ側に分岐す
る線路の等価特性インピーダンスZ0 ′を隣のチャネル
に分岐する線路の特性インピーダンスZ0 に近づけ得る
ようにしてある。
【0010】その結果、マイクロ波分波装置の入力リタ
ーンロス特性を改善でき、通過帯域全体の有効利用が可
能になる。
ーンロス特性を改善でき、通過帯域全体の有効利用が可
能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るマイクロ波分波
装置を示す。本実施例では、図3に示したものにおい
て、外部導体である箱体1の厚さ方向他側面であって出
力用同軸コネクタ(4、…、4)それぞれに対応した位
置及びそこからλ/8(λは波長)離隔した位置に調整
ねじ7を、内部導体板2の他側面側の空胴に出入り自在
に設け、この調整ねじ7の分岐部近傍への挿入量を加減
して当該分岐部のインピーダンスを調整できるように
し、理想的な分岐回路に近づけ得るようにしてある。
する。図1は、本発明の一実施例に係るマイクロ波分波
装置を示す。本実施例では、図3に示したものにおい
て、外部導体である箱体1の厚さ方向他側面であって出
力用同軸コネクタ(4、…、4)それぞれに対応した位
置及びそこからλ/8(λは波長)離隔した位置に調整
ねじ7を、内部導体板2の他側面側の空胴に出入り自在
に設け、この調整ねじ7の分岐部近傍への挿入量を加減
して当該分岐部のインピーダンスを調整できるように
し、理想的な分岐回路に近づけ得るようにしてある。
【0012】例えば、6GHz帯の上限周波数でのリアク
タンスjxの実測によれば、調整ねじのない図3の構成
では、x=0.226〜0.519であるのに対し、調
整ねじで調整すると、x=0.0633〜0.179と
なり、xの値をx=0に近づけ得ることが実証された。
即ち、分岐部を理想的な分岐回路に近づけ得るのであ
り、その結果入力用同軸コネクタ3側から見た入力リタ
ーンロス特性は、図2の実線9に示すように大幅に改善
できる。
タンスjxの実測によれば、調整ねじのない図3の構成
では、x=0.226〜0.519であるのに対し、調
整ねじで調整すると、x=0.0633〜0.179と
なり、xの値をx=0に近づけ得ることが実証された。
即ち、分岐部を理想的な分岐回路に近づけ得るのであ
り、その結果入力用同軸コネクタ3側から見た入力リタ
ーンロス特性は、図2の実線9に示すように大幅に改善
できる。
【0013】なお、本実施例では、出力用同軸コネクタ
4の対応位置の他、そこからλ/8離れた位置にも調整
ねじを設けたが、出力用同軸コネクタ4の対応位置のみ
に設けても良い。量的な差異があるのみであり、一定の
効果は得られる。
4の対応位置の他、そこからλ/8離れた位置にも調整
ねじを設けたが、出力用同軸コネクタ4の対応位置のみ
に設けても良い。量的な差異があるのみであり、一定の
効果は得られる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマイクロ
波分波装置は、出力用同軸コネクタに対応した位置およ
びそこからλ/8離隔した位置に調整ねじを設けて、不
要リアクタンスを零に近づけ、またフィルタ側に分岐す
る線路の等価特性インピーダンスを隣のチャネルに分岐
する線路の特性インピーダンスに近づけ得るようにした
のでマイクロ波分波装置の入力リターンロス特性を改善
でき、通過帯域全体の有効利用が可能になる効果があ
る。
波分波装置は、出力用同軸コネクタに対応した位置およ
びそこからλ/8離隔した位置に調整ねじを設けて、不
要リアクタンスを零に近づけ、またフィルタ側に分岐す
る線路の等価特性インピーダンスを隣のチャネルに分岐
する線路の特性インピーダンスに近づけ得るようにした
のでマイクロ波分波装置の入力リターンロス特性を改善
でき、通過帯域全体の有効利用が可能になる効果があ
る。
【図1】本発明の一実施例に係るマイクロ波分波装置の
一部断面側面図である。
一部断面側面図である。
【図2】マイクロ波分波装置の入力リターンロス特性の
比較図である。
比較図である。
【図3】本出願人の先の出願に係るマイクロ波分波装置
の一部断面側面図である。
の一部断面側面図である。
【図4】図3に示すマイクロ波分波装置の等価回路図で
ある。
ある。
1 箱体(外部導体) 2 内部導体板 3 入力用コネクタ 4 出力用コネクタ 5 線路長調整用コネクタ 6 フィルタ 7 調整ねじ 8 図3に示すマイクロ波分波装置の入力リターンロス
特性 9 本発明のマイクロ波分波装置の入力リターンロス特
性
特性 9 本発明のマイクロ波分波装置の入力リターンロス特
性
Claims (1)
- 【請求項1】 内部に直方体形状の空胴を形成する外部
導体たる箱体と; 前記箱体の長手方向一側端面に取り
付けられる入力用同軸コネクタと; 前記箱体の厚さ方
向一側面に長手方向に適宜間隔をおいて配列される複数
の出力用同軸コネクタと; 前記箱体内の空胴に高さ方
向を2分して配置される長方形状の内部導体板であっ
て、長手方向一端に前記入力用同軸コネクタの内部導体
が接続され一側面に当該空胴内に突出する前記複数の出
力用同軸コネクタの内部導体がそれぞれ接続される内部
導体板と; 前記複数の出力用同軸コネクタそれぞれの
出力側に接続され所望周波数の分波操作をなすフィルタ
と; を備えるマイクロ波分波装置において; 前記箱
体の厚さ方向他側面であって前記複数の出力用同軸コネ
クタそれぞれに対応した位置およびそこからλ/8(λ
は波長)離隔した位置に前記内部導体板の他側面側の空
胴に出入り自在な調整ねじを設けたこと; を特徴とす
るマイクロ波分波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3091734A JP2630104B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | マイクロ波分波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3091734A JP2630104B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | マイクロ波分波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04302504A JPH04302504A (ja) | 1992-10-26 |
JP2630104B2 true JP2630104B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=14034751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3091734A Expired - Fee Related JP2630104B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | マイクロ波分波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630104B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07288406A (ja) * | 1994-04-15 | 1995-10-31 | Nec Corp | 帯域通過ろ波器の接続構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6430906U (ja) * | 1987-08-18 | 1989-02-27 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP3091734A patent/JP2630104B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04302504A (ja) | 1992-10-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |