JP2610590B2 - 流量計 - Google Patents

流量計

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JP2610590B2 JP7084292A JP8429295A JP2610590B2 JP 2610590 B2 JP2610590 B2 JP 2610590B2 JP 7084292 A JP7084292 A JP 7084292A JP 8429295 A JP8429295 A JP 8429295A JP 2610590 B2 JP2610590 B2 JP 2610590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流量計に係り、特に、
流体中に振動可能に配置された振動体を用いて流体の流
量を計測する流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】流体の流量を計測する流量計としては、
従来より渦式流量計や絞り式流量計が使用されていた。
渦式流量計は、図10に示すように、流体の流路53中
に配置された物体54の流路後方側には、2列に亘っ
て、交番的に千鳥状に配置される渦(カルマン渦)が発
生することから、このカルマン渦55を計数することに
より、流量を計測するものである。
【0003】即ち、渦式流量計は、渦発生機構と、この
渦発生機構において発生した渦の検出機構とを有し、流
体中の渦が放出する渦の数を、サーミスタや圧電方式に
より検出することにより流量を計測するように構成され
ている。しかしながら、このような従来の渦式流量計に
あっては、カルマン渦55を発生させることにより当該
流体の振動を検知するように構成されていたため、カル
マン渦55を発生させるためには、一定以上の幅寸法の
流路を有する所定の大きさの渦発生機構が必要であり、
渦式流量計にあっては小型化することは不可能であると
共に、流体の流速が小さい場合や、流量が小さい場合に
は、カルマン渦55を発生させることが困難であるた
め、流量を計量することができない、という欠点をも有
している。
【0004】一方、従来より絞り式流量計と呼ばれる流
量計も広く使用されている。このような絞り式流量計
は、流路内に、オリフィス、ベンチュリー等の絞り機構
を設け、この絞り機構の前後に発生する差圧により流量
を計測するように構成されている。しかしながら、この
ような従来の絞り式流量計にあっては、差圧を測定する
ためには差圧計を必要とすると共に、流量は二次曲線に
より表示されるため、使用しやすい直線により表示され
る流量値へ変換するためには演算回路を備えた流量換算
部を必要としていたため、製作コストが嵩む、という欠
点が存していた。
【0005】また、従来の絞り式流量計にあっては、計
測する流体の種類により流体の密度、圧力、温度等の条
件が変化した場合には、計測値に対して補正するための
演算を行う必要があり、計測作業が煩雑であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、請求項1に記
載された発明の技術的課題は、流速により振動可能に配
置された振動体の振動を検出して流量を計測し、小型で
あって製作コストを低減することができ、流体の流速や
流量が小さい場合であっても流量を計測することができ
ると共に、計測する流体の密度、圧力、温度等の条件の
変化に拘わらず、流体の体積容量を計測することができ
る流量計を提供することにある。
【0007】請求項2に記載された発明の技術的課題
は、請求項1に記載された発明の技術的課題に加えて、
上記分流体と振動体との接触による摩擦抵抗を低減し、
流体の差圧が発生した場合に振動エネルギーの変換効率
が良好な流量計を提供することにある。請求項3に記載
された発明の技術的課題は、請求項1又は2に記載され
た発明の技術的課題に加えて、振動体の振動方向を規制
し、計量精度を向上させることが可能な流量計を提供す
ることにある。
【0008】請求項4及び請求項5に記載された発明の
技術的課題は、請求項1,2又は3に記載された発明の
技術的課題に加えて、振動体が確実に流体の流れを遮断
して差圧を発生させ、より高精度の計量を行うことが可
能な流量計を提供することにある。請求項6に記載され
た発明の技術的課題は、請求項1,2,3,4又は5に
記載された発明の技術的課題に加えて、振動体の振動を
確実に行わせることにある。
【0009】請求項7に記載された発明の技術的課題
は、請求項1,2,3,4,5又は6に記載された発明
の技術的課題に加えて、より製作コストを低減すること
が可能な流量計を提供することにある。請求項8に記載
された発明の技術的課題は、請求項1,2,3,4,
5,6又は7に記載された発明の技術的課題に加えて、
振動体の振動を確実に行わせ高精度の計量を行うことが
可能な流量計を提供することにある。
【0010】請求項9に記載された発明の技術的課題
は、請求項1,2,3,4,5,6,7又は8に記載さ
れた発明の技術的課題に加えて、振動体の振幅の制御と
共に振動体が当接部に衝突する、衝突力の制御が可能と
なる流量計を提供することにある。また、請求項10に
記載された発明の技術的課題は、差圧計及び、差圧を表
示する二次曲線により表される流量値を直線信号に変換
するための演算回路が不要となり、製作コストを低減す
ることができると共に、計測する流体の密度、圧力、温
度等の条件の変化に拘わらず、流体の体積容量を計測す
ることができる絞り式流量計を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような技術的課題解
決のため、請求項1記載の発明にあっては、計量しよう
とする流体が流下する流路11を有し、上記流路11中
には流体の流量を計量する計量部12を備え、上記計量
部12は、上記計量部12内に流入した流体中に配置さ
れると共に、流速による差圧が発生した場合に流路幅方
向において往復振動しうる振動体13と、この振動体1
3の下流側に設けられ、上記振動体13に当接して振動
体13を計量部12内に保持すると共に流体を分流し、
振動体13が往復振動しうるように振動体13に対して
上流側から流体の圧力を供給して振動体13を振動させ
うる振動変換部14を形成する分流体15と、上記振動
体13の上流側に設けられ、上記振動体13が振動した
場合に当接する振動体当接部16と、上記振動体13の
往復振動を検知しうる振動検知部17とを有し、上記分
流体15は、計量部12内を分割して流路11幅方向に
一対の空隙30a,30bを形成するように配設され、
これら一対の空隙30a,30bにより上記振動変換部
14が構成され、上記振動体13は上記一対の空隙30
a,30bの上流側において流路11幅方向に沿って往
復振動し、上記振動検知部17により上記振動体13の
往復振動を検出して流量を検出することを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の技術的手段に加えて、上記振動体13は球状に形
成されていることを特徴とする。請求項3記載の発明に
あっては、請求項1及び2記載の発明の技術的手段に加
えて、上記分流体15に設けられ、振動体13の流路1
1幅方向における往復振動を一定方向に規制しうるガイ
ド部20,20を有することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明にあっては、請求項
1,2及び3記載の発明の技術的手段に加えて、上記計
量部12は、計量部本体58と、上記計量部本体58へ
流体を流入させる流入路21とからなり、上記流入路2
1は計量部本体58に形成された空隙の直径よりも小径
に形成され、上記振動体当接部16は、上記流入路21
を形成する流路内側面部43の縁部により形成されてい
ることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明にあっては、請求項4
記載の発明の技術的手段に加えて、上記振動体13は、
上記分流体15と計量部12の流路内壁面部41との間
の間隔寸法L3よりも大きいと共に上記流入路21の内
径寸法Lよりも大きい直径寸法に形成されていることを
特徴とする。請求項6記載の発明にあっては、請求項
1,2,3,4及び5記載の発明の技術的手段に加え
て、上記分流体15は、流路11を流れる流体の流下方
向に沿って配置され、流路11を幅方向に二分割しうる
板状部材により形成されていると共に上記振動体13は
板状部材の厚さ方向に往復振動するように構成されてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明にあっては、請求項
1,2,3,4,5及び6記載の発明の技術的手段に加
えて、上記振動検知部17は、近接センサにより形成さ
れていることを特徴とする。請求項8記載の発明にあっ
ては、上記流路11は横断面円形に形成されていること
を特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明にあっては、上記振動
体13は、流体の流速が及ぼす力よりも小さな支持力を
有する支持部56により支持されていることを特徴とす
る請求項1,2,3,4,5,6,7又は8項記載の流
量計。請求項10記載の発明にあっては、計量対象とな
る流体が流下する主流路を有し、上記主流路には絞り機
構と、この絞り機構の上流側と下流側とを連通させるバ
イパス路とを有し、上記バイパス路に設けられ、絞り機
構の前後の差圧を計測する計測部を有し、流体の流量を
計測する流量計であって、上記計測部は、絞り機構の上
流側の流体を流入させ流体の流量を計量する計量部12
を備え、上記計量部12は、上記計量部12内に流入し
た流体中に配置されると共に、流速による差圧が発生し
た場合に流路幅方向において往復振動しうる振動体13
と、この振動体13の下流側に設けられ、上記振動体1
3に当接して振動体13を計量部12内に保持すると共
に流体を分流させ、振動体13が往復振動しうるように
振動体13に対して上流側から、主流路の絞りにより発
生した差圧を供給しうる振動変換部14を形成する分流
体15と、上記振動体13の上流側に設けられ、上記振
動体13が振動した場合に当接する振動体当接部16
と、上記振動体13の往復振動を検知しうる振動検知部
17とを有し、上記分流体15は、計量部12内を分割
して流路11幅方向に一対の空隙30a,30bを形成
するように配設され、これら一対の空隙30a,30b
により上記振動変換部14が構成され、上記振動体13
は上記一対の空隙30a,30bの上流側において流路
11幅方向に沿って往復振動し、上記振動検知部17に
より上記振動体13の往復振動を検出して流量を検出す
ることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載された発明にあっては、上記流
路11内に流体が流入した場合には、上記振動体13
は、計量部12内において下流側を上記分流体15によ
り支持されて、流体中に浮遊する。そして、流体が流路
11内を流れる際には、流路内壁寄りの部位と、流路中
央の部位とにおいてでは流速が異なるため、このような
流路11の幅方向における流速の相違等により、上記振
動体13に対しては上流側から流速による不均一な力が
作用する。
【0018】従って、上記振動体13は、このような不
均一な流速により、振動変換部14を構成する上記分流
体15により形成される何れか一方の空隙部30a,3
0bの上流部位へ移動し、上記一方の振動体当接部16
に当接する。この場合、振動体13が移動した空隙部3
0aへの上流側からの流体の流れは、上記振動体13に
より遮られるため、振動体13が移動した空隙部30a
へは流れにくく、上流側からの流体は殆ど他方の空隙部
30bへ流れる。
【0019】従って、振動体13が接近した側の空隙部
30a内において流体の流速は急速に低下する。一方、
振動体13が離間した側の空隙部30b内へ流れ込む流
体は、上記振動体13と振動体当接部16との間に形成
される狭い空隙44を介して流れ込む。この場合、振動
体13と振動体当接部16との間の空隙44の流体通過
面積は流入路21の断面積よりも小さいことから、この
空隙44を境界として上流側の流路21と下流側の空隙
部30bとの間には、大きな差圧が発生する。
【0020】従って、この場合、上記分流体15を境界
として、振動体13が移動した側の空隙部30aと他方
の空隙部30bとの間には、同様に、大きな差圧が形成
される。このように形成された差圧により振動体13は
差圧の低い空隙部30b側に慣性力も相まって、移動を
始める。
【0021】その後、空隙部30bに振動体13は移動
し、上記とは逆に、振動体13が接近した側の空隙部3
0b内において流体の流速は急激に低下する。一方、振
動体13が後退した側の空隙部30a内へ流れ込む流体
は、上記振動体13と振動体当接部16との間に形成さ
れる狭い空隙44を介して流れ込む。この場合、振動体
13と振動体当接部16との間の空隙44の流体通過面
積は流路11の断面積よりも小さいことから、この空隙
44を境界として上流側の流入路21と下流側の空隙部
30aとの間には、大きな差圧が発生する。
【0022】従って、この場合、上記分流体15を境界
として、振動体13が移動した側の空隙部30bと他方
の空隙部30aとの間には、流体の大きな差圧が形成さ
れる。このように形成された差圧により振動体13は差
圧の低い側に慣性力も相まって、移動を始める。
【0023】上記振動体13を動作させる現象は、振動
体13の直後の流体の圧力の変化によるものであるが、
所定の長さを有する上記分流体15の下流側端部45を
介しての、一方の空隙部30から他方の空隙部30への
圧力伝播が一連の動作をより確実なものとする。上記動
作の繰り返しにより、流体が流路11を流下する際に
は、上記振動体13は上記分流体15により形成された
一対の空隙30a,30bの上流側部位の間を、上記分
流体15に当接しながら所定の振幅にて往復振動し、上
記振動検知部17はこの振動体15の振動を検知する。
【0024】この場合、流入部21から流入する流体の
流量が多くなれば、空隙44を介して空隙部30a,3
0b内へ流れ込む流体の差圧は大きくなり、差圧が大き
くなった場合には振動体13にそれだけ大きな力が作用
することになる。上記振動体13の振動数特性に関して
は、振動数と力の関係は二乗特性である。一方、流体の
流速は差圧力の1/2乗特性であることから、全体で
は、二乗特性の開平の形となり、最終的には一次特性の
関係、即ち、振動数と流速(流量)は比例することとな
り、上記振動検知部17によって振動体13の振動数を
検出することにより、当該流体の密度、温度、圧力等の
条件に拘わらず、補正のための演算を行うことなく体積
流量を計測することができる。
【0025】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の作用に加えて、上記計量部12内におい
て、球状に形成された振動体13が往復振動するもので
ある。請求項3記載の発明にあっては、請求項1及び2
記載の発明の作用に加えて、上記振動体13は、分流体
15に設けられたガイド20,20により一定方向に規
制されて流路幅方向における往復振動を行う。
【0026】請求項4記載の発明にあっては、請求項
1,2又は3記載の発明の作用に加えて、上記振動体1
3は、上記流入路21を形成する流路内側面部43の縁
部により形成された振動体当接部16に当接して振動す
る。請求項5記載の発明にあっては、請求項4記載の発
明の作用に加えて、流速がない場合に、上記振動体13
は上記振動体当接部16の間の上流側に落下することな
く配置され、また、振動する際には、上記一対の空隙3
0a,30bの上流部位を交互に閉塞する。
【0027】請求項6記載の発明にあっては、請求項
1,2,3,4又は5記載の発明の作用に加えて、板状
部材からなる分流体15により流路11は幅方向におい
て二分割され、流路には2つの空隙30a,30bが形
成され、上記振動体13は板状部材からなる分流体15
の厚さ方向に沿って往復振動する。請求項7記載の発明
にあっては、請求項1,2,3,4,5又は6記載の発
明の作用に加えて、上記振動体13が計量部12内にお
いて振動し、振動体当接部16に振動体13が接近した
場合には、近接センサ17が当該振動を検知する。
【0028】請求項8記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の作用に加えて、流体は断面円形状に形成さ
れた流路11内を流下する。請求項9記載の発明にあっ
ては、上記振動体13は支持部56により支持された状
態で振動する。請求項10記載の発明にあっては、絞り
式流量計において、振動数により流量を計測することが
できる。
【0029】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づき本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明に係る流量計の一実
施例を示す分解斜視図、図2は、本発明に係る流量計の
一実施例を示す概念図、図3は、本発明に係る流量計に
用いられる分流体に設けられたガイド部の一実施例を示
す概念図、図4は、本発明に係る流量計に用いられる分
流体に設けられたガイド部の一実施例を示す概念図、図
5は、本発明に係る流量計に用いられる分流体に設けら
れたガイド部の他実施例を示す概念図、図6は、本発明
に係る流量計に用いられる分流体に設けられたガイド部
の他実施例を示す概念図、図7は、本発明に係る流量計
に用いられる計量部の内部に形成される空隙部の断面形
状を示す概念図、図8は、本発明に係る流量計の他の実
施例を示し、振動体を支持部により支持した状態を示す
側面図、図9は、本発明に係る流量計の他の実施例を示
し、振動体を支持部により支持した状態を示す側面図で
ある。なお、図1及び図2中矢印は流体の流れを表す。
【0030】図1に示すように、本実施例に係る流量計
10は、ステンレススチール製であって、全体中空筒状
に形成され、流体を流入させる断面円形状の空隙部36
を有する流入部23と、この流入部23に接続固定され
た計量部12と、この計量部12の下流側に接続固定さ
れ、流体を流出させる断面円形状の空隙部37を有する
流出部24とを備えている。
【0031】上記流入部23及び流出部24は、軸方向
両端部にフランジ部25,26を備えた管状部材からな
ると共に、上記計量部12は内部に断面正円状に形成さ
れた円筒状の空隙部29が長さ方向に沿って形成された
直方体から成る。上記流入部23の下流側フランジ部2
6及び上記流出部24の上流側フランジ部26は、何れ
も、横断面正方形に形成されており、ボルト27により
Oリング28,28を介して上記計量部12に接続固定
しうるように形成されている。
【0032】従って、上記流入部23の空隙部36及び
流出部24の空隙部37と、上記計量部12の円筒状の
空隙部29との間に、流量計の軸方向に沿って貫通し、
軸方向両端部に開口部46,47を有し、内部を流体が
流下する流路11が形成される。図2に示すように、上
記計量部12は、計量部本体58と、この計量部本体5
8に流体を流入させる流入路21とからなり、上記計量
部本体58は、上記計量部12内に流入した流体中に浮
遊すると共に、差圧が発生した場合に流路幅方向(流路
11の流体の流下する方向に直交する面における一定の
方向)において往復振動しうる振動体13と、この振動
体13の下流側に設けられ、上記振動体13に当接して
振動体13を計量部12内に保持すると共に流体を分流
させ、振動体13が往復振動しうるように振動体13に
対して上流側から差圧を供給しうる振動変換部14を形
成する分流体15と、上記振動体13の上流側に設けら
れ、上記振動体13が振動した場合に当接する振動体当
接部16と、上記振動体13の往復振動を検知しうる振
動検知部17とを有している。
【0033】図1に示すように、上記計量部12内の円
筒状の空隙部29内には、計量部12内に流入した流体
中に浮遊するように構成された振動体13が配設されて
いる。この振動体13は本実施例にあっては球状に形成
されている。また、上記空隙部29内であって振動体1
3の下流側には、下端部が上記振動体13に当接して振
動体13を計量部12内に保持すると共に流体を分流す
る分流体15が配置されている。
【0034】本実施例にあっては、この分流体15は板
状部材により形成され、流路方向に沿って配置され、流
路11を形成する空隙部29を幅方向において略均等に
二分割しうるように配置されている。この分流体15は
下流側端部においては幅方向中間部に所定長さ及び所定
幅寸法に形成されたスリット31が設けられている。ま
た、この分流体15の上流側端部には切り欠き部32が
設けられ、この切り欠き部32の中間部には更に、凹部
33が設けられている。この切り欠き部32により上記
振動体13の一対のガイド部20,20が形成されてい
る。
【0035】これら一対のガイド部20,20は振動体
13の振動方向を分流体15の厚さ方向であって分流面
部57に直交する方向に規制する。また、上記凹部33
には振動体ストッパ34がビス35,35により固定さ
れて設けられ、この振動体ストッパ34は、流速がある
時は、常時、振動体13の下流側部に点接触により当接
し、流体が流入した場合には振動体13を、下流側にお
いて、振動体13が流路11の幅方向における往復振動
可能な状態で支持する。
【0036】また、図2に示すように、上記分流体15
は、流路11を形成する空隙29を幅方向に略均等に二
分割しうるように配設されており、分流体15の両側に
は、一対の空隙部30a,30bが形成され、これら一
対の空隙部30a,30bにより、振動変換部14が形
成されている。この振動変換部14は、上記振動体13
が流路11の幅方向であって分流体15の分流面部57
に直交する方向に沿って往復振動しうるように振動体1
3に対して、上流側から差圧を振動体13に対して供給
するように構成されている。
【0037】一方、図1及び図2に示すように、空隙部
29内であって上記振動体13の下流側には、上記分流
体15が固定されている。また、流体の非流入時には振
動体13を上流側から支持すると共に、流体が流入し、
流圧により上記振動体13が振動した場合には振動体1
3の下方部が当接する振動体当接部16を有する分流体
固定部材39が配設されている。
【0038】この分流体固定部材39は、上記計量部本
体58の空隙部29の下端部に挿入固定され、上記分流
体15が固定されると共に、上記振動体13を保持しう
るように構成されている。この分流体固定部材39は断
面凸状に形成され、内部には上下方向に沿って貫通し、
流体の流路を形成する円筒状の空隙部38が形成され、
この空隙部38により計量部本体58への上記流入路2
1が形成されている。
【0039】また、流入路21の直径寸法Lは、上記円
筒状の空隙部29の直径寸法L1よりも小さく形成され
ている。更に、本実施例においては、流入路21の直径
寸法Lは、上記流入部23に設けられた円筒状の空隙部
36の直径寸法L4と同一に形成されている。従って、
この分流体固定部材39が上記空隙部29内に固定され
た場合には、分流体固定部材39の流入路21及び計量
部本体58の空隙部29により、上記流入部23の空隙
部36及び流出部24の空隙部37に連続する流路11
が形成される。
【0040】そして、図1に示すように、この分流体固
定部材39の上端部には直径方向に沿って、一対のスリ
ット40,40が形成されており、この一対のスリット
40,40に上記分流体15の下流側端部に形成された
一対のガイド部20,20の先端部が固定されて、分流
体15は分流体固定部材39に取付られる。また、図2
に示すように、上記振動体13の直径寸法L2は上記分
流体固定部材39の空隙部38の直径寸法Lよりも大き
く形成されていると共に、上記分流体15と空隙部29
の内壁面部41との間の間隔寸法L3よりも大きく形成
されている。
【0041】なお、本実施例においては、上記振動体1
3の直径は9.5mm、流入路21は内径9mm、振動
変換部14の内径は18mmに形成されている。図1及
び図2に示すように、上記計量部10の外方側面部に
は、上記振動体13が計量部10内の空隙部29内に配
設される高さ位置に、振動検知部としての近接センサ1
7が設けられており、流体が流路11内を流下し、上記
振動体13が流路11の幅方向であって分流面部57に
直交する方向における往復振動を行った場合には、当該
振動体13の接近を感知して振動を検出しうる様に構成
されている。
【0042】以下、本実施例に係る流量計10の作用に
ついて説明する。本実施例に係る流量計10を使用する
場合には、計量しようとする流体を適宜の手段により流
入部23の開口部46を介して流入させる。上記流路1
1内に流体が流入した場合には、上記振動体13は、計
量部12内において下流側を上記分流体15により支持
されて、流体中に浮遊する。
【0043】そして、流体が流路11を形成する空隙部
36及び流入路21内を流れる際には、流路内側面部4
3寄りの部位と、流路11の中央の部位とにおいてでは
流速が異なるため、このような流路11の幅方向におけ
る流速の相違等により、上記振動体13に対しては、上
流側から流速による不均一な力が作用することとなる。
【0044】従って、上記振動体13は、このような不
均一な流速により、振動変換部14を構成する、上記分
流体15により形成される何れか一方の空隙部30a,
30bの上流部位へ移動し、上記振動体当接部16に当
接する。この場合、振動体13が移動した空隙部30a
への上流側からの流体の流れは、上記振動体13により
略遮られるため、振動体13が移動した空隙部30aへ
は流れにくく、上流からの流体は殆ど他方の空隙部30
bへ流れる。
【0045】従って、振動体13が接近した側の空隙部
30a内において流体の流速は急速に低下する。一方、
振動体13が離間した側の空隙部30b内へ流れ込む流
体は、上記振動体13と振動体当接部16との間に形成
される狭い空隙44を介して流れ込む。この場合、振動
体13と振動体当接部16との間の空隙44の流体通過
面積は流入路21の断面積よりも小さいことから、この
空隙44を境界として上流側の流路21と下流側の空隙
部30bとの間には、大きな差圧が発生する。
【0046】従って、この場合、上記分流体15を境界
として、振動体13が移動した側の空隙部30aと他方
の空隙部30bとの間には、同様に、大きな差圧が形成
される。このように形成された差圧により振動体13は
差圧の低い空隙部30b側に慣性力も相まって、移動を
始める。
【0047】そして、空隙部30bに振動体13は移動
し始め、空隙部30bの流速の最大値が、分流体15に
形成されたスリット31の下流側端部45に至った際に
は、更に高い瞬時差圧が上記振動体13が移動した側の
空隙部30aと空隙部30bとの間で伝播し、この空隙
30a内の流速は上昇する。次に、上記とは逆に、振動
体13が接近した側の空隙部30b内において流体の流
速は急速に低下する。一方、振動体13が後退した側の
空隙部30a内へ流れ込む流体は、上記振動体13と振
動体当接部16との間に形成される空隙44を介して流
れ込む。
【0048】この場合、振動体13と振動体当接部16
との間の空隙44の流体通過面積は流入路21の断面積
よりも小さいことから、この空隙44を境界として上流
側の流入路21と下流側の空隙部30aとの間には、大
きな差圧が発生する。従って、この場合、上記分流体1
5を境界として、振動体13が移動した側の空隙部30
bと他方の空隙部30aとの間には、流体の大きな差圧
が形成される。
【0049】このように形成された差圧により振動体1
3は差圧の低い側に慣性力も相まって、移動を始める。
上記空隙部30aの流速の最大値が、分流体15に形成
されたスリット31の下流側端部45に至った際には、
更に、高い瞬時の差圧が上記振動体13が移動した側の
空隙部30aと空隙部30bとの間で伝播し、この空隙
30b内の流速は更に上昇する。
【0050】この振動体13を動作させる現象は、振動
体13直後の圧力の変化にもよるが、所定の長さを有す
る分流体15の下流側端部45を介しての圧力伝播が上
記振動体13の動作を確実なものとする。この場合、上
述のように、本実施例にあっては、一対のガイド部2
0,20が設けられているため、振動体13は両側を規
制された状態で、分流体15の分流面部57に直交する
方向に振動する。
【0051】上記動作の繰り返しにより、流体が流路1
1を流下する際には、上記振動体13は上記分流体15
により形成された一対の空隙30a,30bの上流側部
位において、振動体当接部16の間を、上記分流体15
に設けられた振動体ストッパ34に点接触しながら、流
路11内を流れる流体の流下方向に直交すると共に、板
状に形成された分流体15の厚さ方向に沿って、分流体
15のガイド部20,20により振動方向を、分流面部
57に直交する方向に規制されながら所定の振幅にて往
復振動する。
【0052】なお、本実施例にあっては、上記振動体1
3の振動幅は約0.7mmである。そして、本実施例に
あっては、計量部12には近接センサ17が設けられて
いるおり、この近接センサ17は振動体13が計量部1
2内に配置された分流体個体部材39の振動体当接部1
6に接近した時点で振動体13を検知する。従って、こ
の近接センサ17により、振動体13の振動数を計測す
ることができる。
【0053】この場合、流入路21から振動変換部14
へ流入する流体の量が多ければ、上記空隙44を介して
空隙部30a,30b内へ流れ込む流体の差圧は高くな
る。また、流入路21から振動変換部14へ流入する流
体の量が少なければ、上記空隙44を介して空隙部30
a,30b内へ流れ込む流体の差圧は低くくなる。ま
た、振動体13に対して作用する差圧が高ければ、振動
体13の流路幅方向における移動速度は大きくなると共
に、振動体13に対して作用する差圧が低ければ、振動
体13の移動速度は小さくなる。
【0054】その結果、上記振動体13の振動数と当該
計測する流体の流量とは比例関係にあり、上記振動検知
部17により振動体13の振動数を検出することにより
流量を計測することができるものである。本実施例に係
る流量計10にあっては、上記振動体13は球状に形成
されているため、分流体15に設けられた振動体ストッ
パ34との間における摩擦抵抗が非常に小さく、差圧に
より発生したエネルギーを効率良く振動体13に伝達す
ることができ、精度の高い計量が可能となる。
【0055】また、振動体13の往復振動を一定方向に
規制しうるガイド部20,20を有していることから、
振動体13の反復振動に対して流体の流下面積が常に一
定となるため、流量の計測がより確実に行われる。本実
施例に係る流量計10にあっては、上記振動検知部17
は、近接センサにより形成されているため、より製作コ
ストを低減することができる。
【0056】また、上記流路11は横断面円形に形成さ
れているため、振動体13の振動により流体の流れを有
効に遮断することが可能となり、精度の高い計量を行う
ことができる。また、上記のように構成された本実施例
に係る流量計10を絞り式流量計に適用することも可能
である。
【0057】即ち、流路途中に設けられた適宜の絞り機
構の前後において、バイパス路を設け、そのバイパス路
中に本実施例に係る流量計10を配置し、絞り機構の上
流側の流体を本実施例に係る流量計10の流入部23の
開口部46から流入させ、流体を流出部24の開口部4
7から絞り機構の下流側へ流すようにする。この場合、
バイパス路を流れる流量と主たる流路を流れる流量は比
例関係にある。従って、主流路の絞り機構の前後に発生
した差圧とバイパス路に取り付けられた流量計10の前
後に発生する差圧は比例関係にある。
【0058】差圧は1/2乗特性で流速に置き換えられ
るのに対し、バイパス路に取り付けられた上記流量計1
0にあっては、差圧(流速)を振動数という一次関数で
流量が表示されるため、主流路の流量を振動数で表示す
ることができる。従って、従来の絞り式流量計にあって
は、流量値は差圧で表示されるため、演算回路を設け、
差圧を開平演算を行うことにより直線信号に変換して読
みとるように構成されていたが、本実施例に係る流量計
10をこのように絞り式流量計のバイパス路に適用した
場合には、差圧を開平した形の振動数として直接読みと
ることができる。
【0059】また、従来の絞り式流量計にあっては、測
定する流体の温度、密度、圧力等の条件が変化した場合
には、演算補正が必要であったが、振動数は流体の温
度、密度、圧力によっては影響を受けないため、本実施
例に係る流量計にあっては補正演算が不要となる。その
結果、上記実施例にあっては、従来の絞り式流量計に設
けられていた演算回路が不要となる。
【0060】本実施例においては、上述のように、分流
体15の下部には、一対のガイド部20,20が設けら
れており、上記振動体13はこれらのガイド部20,2
0により側方からガイドされて、板状の分流体15の厚
さ方向であって分流面部57に直交する方向に沿って往
復振動を行うように構成されており、流入した流体の状
態によって、振動体15に作用する圧力が極めて不均一
に働いた場合であっても、振動体13を常に一定方向に
振動させることが可能となる。
【0061】このようなガイド部は上記実施例のような
構成に限定されず、例えば、図3乃至図6に示すよう
に、様々な形状に構成することができる。図3及び図4
に示すように、所定の厚さ寸法を有する板状に形成され
た分流体48の上流側端部に球状に形成された振動体1
3の曲率よりもやや小さい曲率を有する切欠部50を形
成し、この切欠部50により振動体13の、分流体48
の厚さ方向における振動方向を規制するように構成する
ことも可能である。
【0062】また、図5及び図6に示すように、分流体
51の上流側端部の両端に厚さ方向に沿って、所定長さ
寸法に形成された一対のガイド片52,52を設け、こ
のようなガイド片52,52により振動体13の振動方
向を規制することも可能である。このようにガイド片5
2,52が設けられた場合には、より確実に振動体13
の振動方向を規制することが可能となる。
【0063】また、本実施例にあっては、流路11を構
成する流入路21が横断面正円に形成された円筒からな
る場合を例に説明したが、図7に示すように、長円状の
横断面を有する円筒状に形成されていてもよく、また、
断面形状は楕円であってもよく、上記実施例に限定され
ない。上記実施例にあっては、上記振動体13が流体中
に浮遊している場合を例に説明したが、上記実施例に限
定されず、例えば、図8及び図9に示すように、流体の
流速が及ぼす力よりも小さな支持力を有する支持部によ
り支持されるように構成されていてもよい。このような
支持部として、好ましくは、流体の流速が及ぼす力より
も小さなバネ定数のコイルスプリング56を用いる。
【0064】即ち、このような一対のコイルスプリング
56,56を振動変換部14の内壁面部41に、夫々、
分流体15の厚さ方向であって分流面部57に直交する
方向に対向するように固定し、これらのコイルスプリン
グ56,56により上記振動体13を、振動変換部14
の幅方向両側から支持するように構成してもよい。この
ように構成した場合には、振動体13の振幅の制御と振
動体13が振動体当接部16に与える衝突力による、振
動体当接部16の磨耗を有効に防止することができる。
【0065】更に、本実施例にあっては、上記振動体1
3の形状が球状に形成されている場合を例に説明した
が、上記振動体の形状は上記実施例に限定されない。ま
た、本実施例にあっては、振動検知部17が近接センサ
により構成されている場合を例に説明したが、上記実施
例に限定されない。例えば、振動体の振動は同時に圧力
振動をも引き起こしているため、圧力検出器又は差圧検
出器を用いることもできる。更に、上記振動変換部14
を流下する流体は一対の空隙部30a,30bを交互に
流下するため、熱センサ等を用いて流体が当該空隙部3
0a,30bを流下する際の熱の奪われる量を測定する
ことにより振動数を検知するように構成することもでき
る。
【0066】また、上記実施例にあっては、流量計10
がステンレススチール製の場合を例に説明したが、流体
の流下によって錆びないように各種の不錆鉱又は樹脂に
より形成されていてもよい。また、本実施例に係る流量
計10は、水、液体、空気、各種ガス等、あらゆる流体
に適用することができ、測定対象としての流体の粘度、
スラッジ、流速には関する制限はあるが、流体の温度、
密度、圧力による制限はない。
【0067】更に、この流量計10は、流体の流下方向
が垂直方向の場合及び水平方向の場合の何れの場合にも
適用でき、使用する際の姿勢に限定されない。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載された発明にあっては、
流体中に振動可能に配置された振動体の振動数を検出し
て流量を計測するように構成されており、従来の渦式流
量計とは異なり、全体として小型化することが可能とな
ると共に製作コストを低減することができる。
【0069】また、振動体を直接に流路に配置して流量
を測定するように構成されているため、測定が容易であ
り、従来の渦式流量計にあっては測定困難な小流速や小
流量の流体を容易に測定することができる。更に、従来
の渦式流量計と同様に、測定対象となる流体の温度、圧
力、密度等の条件が変化した場合に補正を行う必要がな
く、温度、圧力、密度等の条件の変化に拘わらず、流体
の体積容量を計測することができる。
【0070】従って、小型であって製作コストを低減で
き、搬送性に富むと共に、計測対象となる流体及び流体
の状態により限定されることのない流量計を提供するこ
とができる。請求項2に記載された発明にあっては、請
求項1に記載された発明の効果に加えて、上記分流体と
振動体との接触による摩擦抵抗が低減され、流体の差圧
が発生した場合のエネルギーを振動に変換する効率が良
い流量計が提供される。
【0071】請求項3に記載された発明にあっては、請
求項1又は2に記載された発明の効果に加えて、振動体
の振動方向が規制され、計量精度を向上させることが可
能となる。請求項4及び請求項5に記載された発明にあ
っては、請求項1,2又は3に記載された発明の効果に
加えて、振動体が確実に流体の流れを遮断して差圧を発
生させ、高精度の計量を行うことが可能な流量計が提供
される。
【0072】請求項6に記載された発明にあっては、請
求項1,2,3,4又は5に記載された発明の効果に加
えて、振動体の振動が確実に行われ、精度の高い計量が
行われる。請求項7に記載された発明にあっては、請求
項1,2,3,4,5又は6に記載された発明の効果に
加えて、より製作コストを低減することが可能な流量計
が提供される。
【0073】請求項8に記載された発明にあっては、請
求項1,2,3,4,5,6又は7に記載された発明の
効果に加えて、振動体の振動がより確実に行われ、精度
の高い計量が行われる。請求項9に記載された発明にあ
っては、請求項1,2,3,4,5,6,7又は8に記
載された発明の効果に加えて、振動体の振幅を適宜制御
できると共に、振動体が振動体当接部に衝突することに
より発生する、振動体当接部の磨耗を有効に防止するこ
とが可能となる。
【0074】また、請求項10記載された発明にあって
は、従来の絞り式流量計における差圧計が不要となると
共に、差圧を直線表示するための演算や、測定流体、測
定環境、条件の変更に伴う補正演算のための演算回路が
不要となり、絞り式流量計の製作コストを低減すること
ができる。更に、従来の単なる絞り式流量計とは異な
り、測定対象となる流体の温度、圧力、密度等の条件が
変化した場合に補正を行う必要がなく、温度、圧力、密
度等の条件の変化に拘わらず、流体の体積容量を計測す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る流量計の一実施例を示す分解斜
視図である。
【図2】 本発明に係る流量計の一実施例を示す概念図
である。
【図3】 本発明に係る流量計に用いられる分流体に設
けられたガイド部の一実施例を示す概念図である。
【図4】 本発明に係る流量計に用いられる分流体に設
けられたガイド部の一実施例を示す概念図である。
【図5】 本発明に係る流量計に用いられる分流体に設
けられたガイド部の他実施例を示す概念図である。
【図6】 本発明に係る流量計に用いられる分流体に設
けられたガイド部の他実施例を示す概念図である。
【図7】 本発明に係る流量計に用いられる計量部の内
部に形成される空隙部の断面形状を示す概念図である。
【図8】 本発明に係る流量計の他の実施例を示し、振
動体を支持部により支持した状態を示す側面図である。
【図9】 本発明に係る流量計の他の実施例を示し、振
動体を支持部により支持した状態を示す側面図である。
【図10】 従来の渦式流量計におけるカルマン渦の発
生状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 流量計 11 流路 12 計量部 13 振動体 14 振動変換部 15 分流体 16 振動体当接部 17 振動検知部
(近接センサ) 20 ガイド部 21 流入路 23 流入部 24 流出部 25 フランジ部 26 フランジ部 27 ボルト 28 Oリング 29 空隙部 30 空隙部 31 スリット 32 切り欠き部 33 凹部 34 振動体スト
ッパ 35 ビス 36 空隙部 37 空隙部 38 空隙部 39 分流体固定部材 40 スリット 41 内壁面部 43 流路内側面
部 44 空隙 45 下流側端部 46 開口部 47 開口部 48 分流体 50 切欠部 51 分流体 52 ガイド片 53 流路 54 物体 55 カルマン渦 56 支持部(コ
イルスプリング) 57 分流面部 58 計量部本体 L 流入路の直径寸法 L1 空隙部の直
径寸法 L2 振動体の直径寸法 L3 分流体と空
隙部の内壁面部との間の間隔寸法 L4 流入部の空隙部の直径寸法

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計量しようとする流体が流下する流路を
    有し、上記流路中には流体の流量を計量する計量部を備
    え、 上記計量部は、上記計量部内に流入した流体中に配置さ
    れると共に、流速による差圧が発生した場合に流路幅方
    向において往復振動しうる振動体と、 この振動体の下流側に設けられ、上記振動体に当接して
    振動体を計量部内に保持すると共に流体を分流し、振動
    体が往復振動しうるように振動体に対して上流側から流
    体の圧力を供給して振動体を振動させる振動変換部を形
    成する分流体と、 上記振動体の上流側に設けられ、上記振動体が振動した
    場合に当接する振動体当接部と、上記振動体の往復振動
    を検知しうる振動検知部とを有し、 上記分流体は、計量部内を分割して流路幅方向に一対の
    空隙を形成するように配設され、これら一対の空隙によ
    り上記振動変換部が構成され、 上記振動体は上記一対の空隙の上流側において流路幅方
    向に沿って往復振動し、上記振動検知部により上記振動
    体の往復振動を検出して流量を検出することを特徴とす
    る流量計。
  2. 【請求項2】 上記振動体は球状に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の流量計。
  3. 【請求項3】 上記分流体に設けられ、振動体の流路幅
    方向における往復振動を一定方向に規制しうるガイド部
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の流量
    計。
  4. 【請求項4】 上記計量部は、計量部本体と、この計量
    部本体へ流体を流入させる流入路とからなり、上記流入
    路は、上記計量部本体に形成された空隙の直径よりも小
    径に形成され、上記振動体当接部は、上記計量部へ流体
    を流入させる流入路を形成する流路内側面部の縁部によ
    り形成されていることを特徴とする請求項1,2又は3
    記載の流量計。
  5. 【請求項5】 上記振動体は、上記分流体と計量部の流
    路内側面部との間の間隔寸法よりも大きいと共に上記流
    入路の内径寸法よりも大きい直径寸法に形成されている
    ことを特徴とする請求項1,2又は4記載の流量計。
  6. 【請求項6】 上記分流体は、流体の流下方向に沿って
    配置され、流路を幅方向において略均等に二分割しうる
    板状部材により形成され、上記振動体は板状部材の厚さ
    方向に往復振動するように構成されていることを特徴と
    する請求項1,2,3,4又は5記載の流量計。
  7. 【請求項7】 上記振動検知部は、近接センサにより形
    成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5又は6記載の流量計。
  8. 【請求項8】 上記流路は横断面円形に形成されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7
    記載の流量計。
  9. 【請求項9】 上記振動体は、流体の流速が及ぼす力よ
    りも小さな支持力を有する支持部により支持されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又
    は8項記載の流量計。
  10. 【請求項10】 計量対象となる流体が流下する主流路
    を有し、上記主流路には絞り機構と、この絞り機構の上
    流側と下流側とを連通させるバイパス路とを有し、 上記バイパス路に設けられ、絞り機構の前後の差圧を計
    測する計測部を有し、流体の流量を計測する流量計であ
    って、 上記計測部は、絞り機構の上流側の流体を流入させ流体
    の流量を計量する計量部を備え、 上記計量部は、上記計量部内に流入した流体中に配置さ
    れると共に、流速による差圧が発生した場合に流路幅方
    向において往復振動しうる振動体と、 この振動体の下流側に設けられ、上記振動体に当接して
    振動体を計量部内に保持すると共に流体を分流し、振動
    体が往復振動しうるように振動体に対して上流側から、
    主流路の絞りにより発生した差圧を供給しうる振動変換
    部を形成する分流体と、 上記振動体の上流側に設けられ、上記振動体が振動した
    場合に当接する振動体当接部と、上記振動体の往復振動
    を検知しうる振動検知部とを有し、 上記分流体は、計量部内を分割して流路幅方向に一対の
    空隙を形成するように配設され、これら一対の空隙によ
    り上記振動変換部が構成され、 上記振動体は上記一対の空隙の上流側において流路幅方
    向に沿って往復振動し、上記振動検知部により上記振動
    体の往復振動を検出して流量を検出する計測部を有する
    ことを特徴とする流量計。
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