JP2607071B2 - 自己保持型リードスイツチの作動方法 - Google Patents

自己保持型リードスイツチの作動方法

Info

Publication number
JP2607071B2
JP2607071B2 JP61222530A JP22253086A JP2607071B2 JP 2607071 B2 JP2607071 B2 JP 2607071B2 JP 61222530 A JP61222530 A JP 61222530A JP 22253086 A JP22253086 A JP 22253086A JP 2607071 B2 JP2607071 B2 JP 2607071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reed switch
magnet
self
holding
reed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61222530A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6378421A (ja
Inventor
隆志 岩田
Original Assignee
株式会社 ノーケン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 ノーケン filed Critical 株式会社 ノーケン
Priority to JP61222530A priority Critical patent/JP2607071B2/ja
Publication of JPS6378421A publication Critical patent/JPS6378421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2607071B2 publication Critical patent/JP2607071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自己保持型リードスイッチの作動方法に
関するもので、特に、永久磁石のような固定的な磁場を
与える磁石と自己保持型リードスイッチとの相対的に直
線移動させるだけでリードスイッチのオン・オフ作動を
行なえるようにした、自己保持型リードスイッチの作動
方法に関するものである。
この発明は、たとえば、フロート式液面スイッチに備
えるリードスイッチの作動に有利に適用することができ
る。
[従来の技術] 液面を検出するために、たとえばフロート式液面スイ
ッチが従来から用いられている。フロート式液面スイッ
チは、上下方向に延びるステムを備え、このステム内に
は、リードスイッチが内蔵される。そして、リードスイ
ッチが内蔵された位置に関連して、ステムの外周には、
上下方向に移動可能にフロートが設けられる。フロート
には、通常、永久磁石が内蔵され、このようなフロート
が、液面の変化に応じて上下動し、そこに内蔵された磁
石によって与えられる磁場の影響がリードスイッチに及
ぼされたとき、当該リードスイッチが作動し、オンまた
はオフ状態に切換わる。これによって、液面の変化が電
気的信号によって取出される。
上述したような液面の変化を複数段階で検出したいと
きには、1本のステム内に複数個のリードスイッチが分
布される。そして、既に液面下にあるリードスイッチ
は、フロートが浮き上がった状態で得られるオンまたは
オフ状態に維持されなければならないので、それぞれの
リードスイッチに関連してフロートおよび当該フロート
の上下動を規制するストッパが必要となる。そのため、
液面を複数段階で検出する場合には、リードスイッチが
複数個必要となるばかりでなく、それぞれのリードスイ
ッチに関連してフロートおよびストッパがそれぞれ必要
となる。
このような問題点を解決するため、リードスイッチに
自己保持機能を持たせるように改良された「リードスイ
ッチの作動方法」が、たとえば特公昭50−11072号公報
に開示されている。この従来技術では、リードスンイッ
チを自己保持動作させるために、リードスイッチイにバ
イアス磁石を取付け、リードスイッチの1対のリード片
に予め中間的磁力が与えられる。そして、外部よりの磁
石またはコイルからの磁気に対応し、リードスイッチが
作動するが、上述した中間的磁力の影響により、このリ
ードスイッチの作動状態がそのまま保持されるようにな
っている。
上述のようなバイアス磁石をもって自己保持機能が持
たされたリードスイッチを、たとえば、上述したような
液面を複数段階で検出できるフロート式液面スイッチを
用いると、1本のステムに対して1個のフロートしか必
要でなく、したがって、ストッパも、ステムの下端に1
個だけ設けられていればよいことになる。したがって、
この第2の従来技術によれば、最初に述べた第1の従来
技術における、多数のフロートおよびストッパを必要と
する問題点が解決される。
さらに、特殊なリードスイッチとして、リード片に半
硬質磁性材料を用いた自己保持型リードスイッチも提案
されている(たとえば、丸善株式会社発行「硬質磁性材
料」昭和51年10月30日発行第212頁以下)。この自己保
持型リードスイッチは、1対のリード片の各接点が同じ
極性を持つように磁化されたとき、または各リード片の
極性をなくすように減磁されたとき、各接点が開き、他
方、各接点が異なる極性を持つように磁化されたとき、
各接点が閉じ、半硬質磁性材料の残留磁気によってその
状態が保持される。このように、1対のリード片の各接
点に対して、同じ極性をもって磁化または極性をなくす
ように減磁するか、異なる極性をもって磁化するかは、
通常、駆動コイルによる励磁が用いられる。このような
自己保持型リードスイッチは、本来、電話用の電子交換
通話路部品としてのフェリードやラッチングリレー用と
して利用されている。
[発明が解決しようとする問題点] 前述した特公昭50−11072号公報に開示された第2の
従来技術は、通常のリードスイッチを通常の態様で用い
た第1の従来技術に含まれる問題点を解決するものの、
リードスイッチの特性のばらつきにより、バイアス磁石
の磁力調整が難しく、また、このようなバイアス磁石の
存在のために、取り付けスペースを比較的大きく必要と
する問題点がある。特に、フロート式液面スイッチに適
用した場合、ステム内の限られたスペースにリードスイ
ッチおよびそれに近接してバイアス磁石を取り付けるこ
とが困難であったり、ステムの大形化を招いたりすると
いう問題点がある。
他方、前述した第3の従来技術となる自己保持型リー
ドスイッチは、1対のリード片の各接点が互いに同じ極
性に磁化されたとき、または各リード片の極性をなくす
ように減磁されたとき、当該リードスイッチが開いた状
態となり、他方、各接点が互いに異なる極性を磁化され
たとき当該リードスイッチが閉じられるが、このような
各接点に与えられる種々の態様の磁化は、コイル駆動に
よる以外には適当な方法がなかったのが現状である。
そこで、この発明は、たとえば永久磁石のような固定
的な磁場を与える磁石を一定の方向に向けながら、自己
保持型リードスイッチに対して一定の相対的直線移動を
させるだけで、当該自己保持型リードスイッチをオン・
オフ作動させることができる、自己保持型リードスイッ
チの作動方法を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] この発明は、磁石によって与えられる第1の磁極から
第2の磁極に至る曲線となる磁力線の分布領域内に自己
保持型リードスイッチを位置付けながら、磁石と自己保
持型リードスイッチの一方から所定の距離を隔てた直線
上で、かつリードスイッチの1対のリード片の一方から
他方まで当該リード片の延びる方向とほぼ平行に、磁石
と自己保持型リードスイッチの他方を一方に対して相対
的に移動させることによって、リードスイッチをオン・
オフ作動させる方法において、以下のことを特徴とする
ものである。
すなわち、自己保持型リードスイッチの、磁石に対す
る、相対的直線移動の経路および姿勢は、 経路上の第1の位置において、リードスイッチの1対
のリード片の各接点付近において一方のリード片から他
方のリード片まで当該リード片の延びる方向とほぼ平行
に磁力線が通るように選ばれるとともに、 経路上の第2の位置において、リードスイッチの一方
のリード片と他方のリード片とに、1対のリード片の各
接点付近を中心として互いに離れる方向、またはリード
片の延びる方向にほぼ垂直な方向に向く磁力線が通るよ
うに選ばれる。
また、磁石は、その両磁極を直線で結ぶ方向が相対的
直線移動の方向に対して鋭角で交わるように配置され
る。さらに、その磁石は、当該磁石に対して相対的に移
動させられるリードスイッチを取囲むように周方向に分
布して配置される。
上述したような自己保持型リードスイッチの、磁石に
対する、相対的直線移動の経路は、たとえば、棒状の永
久磁石を用いる場合に、このような磁石を、リードスイ
ッチのリード片の延びる方向に対して傾けた状態に配置
しながら、この磁石をリード片の延びる方向に相対的に
移動させることにより達成されることができる。
[作用] この発明によれば、上記の相対的直線移動の経路上の
第1の位置において、リードスイッチの1対のリード片
の各接点付近において一方のリード片から他方のリード
片まで当該リード片の延びる方向とほぼ平行に磁力線が
通るので、1対のリード片の各接点は、互いに逆の極性
に磁化され、これらの接点が閉じ、応じて、リードスイ
ッチがオンされる。そして、このオン状態は、前述した
ような磁力線が除去された後であっても、異なる態様の
磁場が新たに与えられない限り、リード片を構成する半
硬質磁性材料の残留磁気によって保持されたままとな
る。
他方、上記の相対的直線移動の経路上の第2の位置に
おいて、リードスイッチの一方のリード片と他方のリー
ド片とに、1対のリード片の各接点付近を中心として互
いに離れる方向、またはリード片の延びる方向にほぼ垂
直な方向に向く磁力線が通るとき、一対のリード片の各
接点は互いに同じ極性に磁化されるか、各リード片の極
性をなくすように減磁される。したがって、各接点は開
かれ、応じて、リードスイッチがオフ状態とされる。こ
のようなオフ状態も、前述した磁力線が取除かれた後で
あっても、異なる態様の磁場が与えられない限り、リー
ド片を構成する半硬質磁性材料の残留磁気によって保磁
されたままか、または減磁されたままとなる。
したがって、上記の相対的直線移動の経路上において
上記の第1の位置から第2の位置に向かう方向の移動で
あって第2の位置を越えたときには、自己保持型リード
スイッチはオフ状態とされ、かつその状態が維持され、
他方、上記の第2の位置から上記の第1の位置み向かう
方向の移動であって第1の位置を越えたときには、自己
保持型リードスイッチはオン状態とされ、かつその状態
が維持される。
また、磁石とリードスイッチの一方が、磁石とリード
スイッチの他方に対して、リードスイッチの1対のリー
ド片の一方から他方まで当該リード片の延びる方向とほ
ぼ平行に移動させられる。磁石は、その両磁極を直線で
結ぶ方向が上記の相対的直線移動の方向、すなわちリー
ド片の延びる方向にほぼ平行な方向に対して鋭角で交わ
るように配置されている。したがって、磁石のリードス
イッチに対する位置関係は、相対的直線移動につれて、
あまり変化することなく、ほぼ一定に保たれる。
さらに、リードスイッチを取囲むように磁石が配置さ
れているので、リードスイッチを通過する磁力線の安定
にかつ広範囲に形成することができる。リードスイッチ
を取囲むように磁石を周方向に分布して配置すると、磁
石はリードスイッチのリード片の延びる方向に対して対
称に位置付けられる。したがって、磁石が、リードスイ
ッチのリード片の延びる方向にほぼ平行に相対的に直線
移動させられる限り、その相対的な直線移動につれて磁
石のリードスイッチに対する位置関係はあまり変化する
ことなく、ほぼ一定に保たれる。その結果、リードスイ
ッチを安定に作動させることができる。
[発明の効果] このように、この発明によれば、自己保持型リードス
イッチを、固定的な磁場を与える永久磁石のような磁石
の相対的直線移動のみにより、オン・オフ作動させるこ
とができる。したがって、この発明による作動方法を適
用すれば、自己保持型リードスイッチに対して、単に固
定的な磁場を与える磁石を組合せるだけで、所望の装置
を実現することができる。そのため、そのような装置を
構成するための部品の点数が削減されるとともに、多数
の部品の管理といった煩雑な手間が不要となる。
また、前述した第2の従来技術のように、バイアス磁
石を付加する場合には、リードスイッチの特性に合わせ
て、バイアス磁石の磁力調整または取付位置調整を行な
わなければ高品質のものが得られないが、この発明で
は、このようなバイアス磁石が不要であるので、このよ
うな問題点は生じ得ない。
さらに、上述したように、バイアス磁石が不要となる
ため、リードスイッチを取付ける箇所の構造が簡素とな
り、また、スペース的にも余裕がもたらされる。したが
って、たとえばフロート式液面スイッチにこの発明の作
動方法を適用すれば、ステムの直径を小さくできるとと
もに、リードスイッチの実装密度を高めることができ
る。
フロート式液面スイッチ等に応用する場合、フロート
の移動を円滑にするためにフロートとパイプとの間に隙
間が設けられる。このとき、フロートとパイプとの間の
距離や、液体表面の泡立ちによってそれらの間の角度が
変化する。これにより、リードスイッチと磁石との間の
距離や角度が変化し、安定な動作ができなくなる場合が
発生する。このような場合において、本願発明の自己保
持型リードスイッチの作動方法を適用すれば、リードス
イッチを取囲むように磁石が配置されているので、リー
ドスイッチを通過する磁力線を安定にかつ広範囲に形成
することができる。このような安定な磁力線を形成する
ことにより、磁石が配置されたフロートがリードスイッ
チの中心軸より多少偏り、またリードスイッチの中心軸
に対する磁石の位置の角度が変化したとしても、リード
スイッチを安定に作動させることができる。
すなわち、リードスイッチを取囲むように磁石が配置
されているので、磁力線は、リードスイッチの周囲から
リードスイッチに延びる。そのため、磁石がリードスイ
ッチの中心軸に対して偏って配置される場合が生じたと
しても、磁力線がリードスイッチの周囲から延びるの
で、磁石の多少の傾きによってリードスイッチの動作が
不安定になることはない。
[実施例] 第1図ないし第4図は、この発明の作動原理を説明す
るための図である。
まず、第1図には、自己保持型リードスイッチ1と棒
状の永久磁石2とが示されている。リードスイッチ1
は、半硬質磁性材料からなる1対のリード片3,4を備
え、これらリード片3,4は、耐雰囲気性を増すため、ガ
ラス管5内に封入されている。他方、磁石2は、その長
手方向の両端部に磁極が形成されていて、たとえば、図
示のように、N極およびS極が位置されている。
上述したリードスイッチ1と磁石2とは、相対的にリ
ード片3,4の延びる方向に直線移動されるものである。
すなわち、このような相対的直線移動の態様には、リー
ドスイッチ1および磁石2の双方が移動される場合と、
リードスイッチ1が移動され磁石2が固定される場合
と、リードスイッチ1が固定され磁石2が移動される場
合とがある。この実施例では、磁石2の配置態様に特徴
がある。すなわち、磁石2の両磁極を直線で結ぶ方向
は、前記相対的直線移動の方向に対して、鋭角となる所
定の角度αで交わっている。
第2図には、磁石2によって与えられる磁力線6の分
布状態が示されている。これら磁力線6は、磁石2の一
方の磁極であるN極から他方の磁極であるS極に至る曲
線に沿って延びている。第2図において、説明の便宜
上、磁石2を固定させ、リードスイッチ1を移動させる
ものとする。磁石2によって与えられる磁力線6の分布
領域内に示された、所定の幅を持つ両方向矢印は、リー
ドスイッチ1の相対的直線移動の経路7を示すものであ
る。このような経路7上における磁力線6の延びる態様
を見たとき、それぞれハッチングでその領域を示した第
1の位置8と第2の位置9とでは、磁力線6の延びる方
向が異なっていることがわかる。すなわち、第1の位置
8では、経路7の延びる方向にほぼ沿って磁力線6が走
っており、第2の位置9では、経路7を横切るように磁
力線6が走っている。このことが、リードスイッチ1に
対して、互いに異なる影響を及ぼすことになる。
第3図は、リードスイッチ1が第1の位置8にある状
態を図解的に示している。このような第1の位置8にお
いては、リードスイッチ1の1対のリード片3,4の各接
点付近において一方のリード片3から他方のリード片4
までリード片3,4の延びる方向とほぼ平行に磁力線が通
っている。したがって、図示な態様では、一方のリード
片3の接点が相対的にN極に磁化され、他方のリード片
4の接点が相対的にS極に磁化される。そのため、リー
ド片3,4の各接点が互いに吸着され、当該リードスイッ
チ1はオン状態にされる。
第4図は、第2図の第2の位置9にリードスイッチ1
が置かれた状態を図解的に示している。このような第2
の位置9においては、磁力線6は、リードスイッチ1の
一方のリード片3と他方のリード片4とを通るが、各リ
ード片3,4の延びる方向にほぼ垂直方向に向く状態とな
っている。なお、第4図に示した各磁力線6は、ほぼ下
から上に向かっているが、上述したように各リード片3,
4の延びる方向にほぼ垂直方向に向いていることは、図
示された左右両端にある各磁力線6の方向を比較するこ
とにより理解されるであろう。このような磁力線6の方
向により、第3図の場合に比べて磁化の程度が低いもの
の、両リード片3,4の各接点は、それぞれ、同じS極に
磁化されるか、各リード片3,4の極性をなくすように減
磁される。したがって、1対のリード片3,4の各接点は
互いに離間し、当該リードスイッチ1はオフ状態とされ
る。
再び第2図を参照して、磁石2に対して、リードスイ
ッチ1が経路7に沿って往復移動するとき、図による左
方向への移動においては、リードスイッチ1は最終的に
第1の位置8での磁力線6の影響を受け、オン状態とさ
れ、この第1の位置8を越えても、そのオン状態が自己
保持される。他方、リードスイッチ1が右方向に移動さ
れるときには、最終的に第2の位置9における磁力線6
の影響を受け、オフ状態とされ、この第2の位置9を越
えても、そのオフ状態が自己保持される。
上述したように、1つの直線の経路7上の第1の位置
8と第2の位置9とで磁石2からの磁力線6の方向をリ
ードスイッチ1のオン・オフ作動に適した状態とするた
めには、第1図に示した角度αの大きさが影響する。リ
ードスイッチ1としてNEC製RD−51F形を用いた実験によ
れば、この角度αを10〜50度の範囲に選べば、前述した
ようなリードスイッチ1の動作が可能であることがわか
った。さらに、この角度αを、20〜35度の範囲に選ぶ
と、リードスイッチ1のオン・オフ作動がより安定する
ことがわかった。
第5図ないし第7図は、この発明の実施例を説明する
ための図である。
第5図は、前述した第2図に相当する図である。この
実施例においては、複数個、たとえば2個の棒状の永久
磁石2aおよび2bが用いられる。これは磁石2a,2bは、こ
れら磁石2a,2bに対して相対的に移動されるリードスイ
ッチ(第5図では図示されない。)の相対的直線移動の
経路7aを取囲むように周方向に分布して配置される。ま
た、各磁石2a,2bと経路7aとがなす角度は、前述した第
1図に示した角度αと同様に選ばれる。
さらに第5図を参照して、一方の磁石2aと他方の磁石
2bとは、それぞれの磁極が同じ方向に向くように配置さ
れている。したがって、第1の磁石2aによって与えられ
る磁力線6aと第2の磁石2bによって与えられる磁力線6b
とは、互いに干渉し、経路7a上においては、図のような
方向が持たされる。そして、経路7a上にそれぞれハッチ
ングでその領域を示した第1の位置8aと第2の位置9aと
では、磁力線6a,6bの走る方向が異なっている。
第6図は、第5図の第1の位置8a上に自己保持型リー
ドスイッチ1を置いた状態を図解的に示している。第6
図の状態におけるリードスイッチ1と磁力線6a,6bとの
位置関係は、本質的に、第3図に示したものと同様であ
る。すなわち、リードスイッチ1の1対のリード片3,4
の各接点付近において一方いのリード片3から他方のリ
ード片4まで当該リード片3,4の延びる方向とほぼ平行
に磁力線6a,6bが通っている。したがって、当該リード
スイッチ1は、オン状態とされる。
第7図は、第5図の第2の位置9a上にリードスイッチ
1が置かれた状態を図解的に示している。第7図に示し
た状態において、リードスイッチ1の磁力線6a,6bとの
相対的位置関係は、リードスイッチ1の一方のリード片
3と他方のリード片4とに、1対のリード片3,4の各接
点付近を中心として互いに逸れる方向に向く磁力線6a,6
bが通る状態となっている。したがって、リードスイッ
チ1はオフ状態とされる。
このように、第5図ないし第7図に示した実施例にお
いても、リードスイッチ1が経路7a上を磁石2a,2bに対
して相対的に直線移動するとき、図による左方向の移動
の結果、オン状態とされ、図による右方向への移動の結
果、オフ状態とされる。
上述した実施例において、経路7aは、2個の磁石2aお
よび2bの間の中心位置を通っているが、このような経路
7aは、第5図に示した位置から上方または下方へわずか
にずれていてもよい。
また、第5図に示すように、実施例では、2個の磁石
2a,2bを用いたが、3個以上の磁石を用いてもよい。
さらに、この実施例では、個々に分割された複数個の
磁石2a,2bを用いたが、第5図に示した磁石2a,2bの形状
を断面とする中空の円錐台の周面を外周と内周とに有す
るリング状の1個の磁石を用いてもよい。
第8図は、この発明の作動原理の応用例を示し、前述
した第2図に相当する図である。
この作動原理の応用例では、磁石として、棒状の第1
および第2の永久磁石2cおよび2dが用いられる。第1お
よび第2の磁石2cおよび2dは、互いに平行にかつそれぞ
れの磁極が互いに逆方向に向きながら各々の一方端部が
整列するように配置される。そして、第1の磁石2cの磁
場の強さは、第2の磁石2dのそれより大きく選ばれる。
また、これら磁石2c,2dに対して相対的に直線移動され
るリードスイッチ(第8図では図示されない。)の経路
7bは、整列された第1および第2の磁石2cおよび2dの各
一方端部から所定の距離を隔てた直線上を通るように選
ばれる。
このような経路7bと各磁石2c,2dによって与えられる
磁力線6との関係を見たとき、経路7b上での第1の位置
8bにおいては、前述した第2の第1の位置8と実質的に
同様の態様で磁力線6が通っている。したがって、第3
図に相当する磁界がリードスイッチ1に与えられ、当該
リードスイッチ1はオン状態にされる。
他方、経路7b上における第2の位置9bに着目したと
き、前述した第5図の第2の位置9aに実質的に対応する
磁力線6の方向が得られ、第7図に示した場合と同様、
リードスイッチ1はオフ状態とされる。
なお、第8図において、磁石2dによって与えられる磁
場10は、もう一方の磁石2cによって与えられる磁場に比
べて、その大きさが相対的に小さいため、第1の位置8b
より右側において、リードスイッチが再びオフされるこ
とはない。
第9図は、この発明の作動原理の別の応用例を示し、
前述した第2図に相当する図である。
この作動原理の別の応用例では、磁石として、リング
状の第1および第2の永久磁石2eおよび2fが用いられ
る。第1および第2の磁石2eおよび2fは、互いに同一軸
線上に並びかつそれぞれの磁極が互いに逆方向に向くよ
うに配置される。また、第1の磁石2eの磁場の強さは、
第2の磁石2fのそれより大きく選ばれる。さらに、リー
ドスイッチ(第9図では図示されない。)の相対的直線
移動の経路7cは、第1および第2の磁石2eおよび2fのほ
ぼ中心軸線上を通るように選ばれる。
第1の磁石2eによって与えられる磁力線6cと第2の磁
石2fによって与えられる磁力線6dとは、図のように互い
に干渉し、経路7c上における第1の位置8cと第2の位置
9cとでは、各磁力線6c,6dの走る態様が異なっている。
すなわち、第1の位置8cにおいては、第5図に示した第
1の位置8aと実質的に同様の磁力線6cの分布態様が得ら
れる。したがって、第6図に示すように、リードスイッ
チ1はオン状態とされる。他方、第2の位置9cにおいて
は、第5図に示した第2の位置9aと実質的に同様の磁力
線6dの分布態様が得られる。したがって、第7図に示す
場合と同様、リードスイッチ1がオフ状態とされる。
以上述べた各例で適用された各磁石の配置状態は一例
にすぎず、リードスイッチの相対的直線移動の経路にお
ける第1の位置および第2の位置において所望のごとく
磁力線を配向・分布させるための磁石の配置態様は、他
に種々変更されるであろう。
なお、第1図、第2図、第5図、第8図および第9図
で示したN極およびS極の表示は一例にすぎず、このよ
うなS極とN極とが全く逆であっても同様の動作を達成
し得ることを指摘しておく。
第10図は、この発明の方法を適用したフロート式液面
スイッチの構成を概略的に示す断面図である。
第10図を参照して、上下方向に延びて配置されたステ
ム11内には、複数個の自己保持型リードスイッチ1が上
下方向に分布して配置されている。ステム11には、フロ
ート12がその外周を取囲むように配置され、当該フロー
ト12は、上下方向に移動可能とされる。ステム11の下端
には、ストッパ13が設けられ、これによって、フロート
12がステム11から脱落することが防止される。
フロート12内には、たとえば第5図に示したのと同様
の態様で磁石14,14が配置される。したがって、液面15
が、たとえば上昇して、これに伴なってフロート12が上
昇したとき、フロート12が通過した位置にあるリードス
イッチ1はオンされ、かつ、そのオン状態が保持され
る。他方、液面15が低下し、フロート12が下降するとき
には、このようなフロート12が通過した位置にあるリー
ドスイッチ1はオフ状態とされ、かつ、そのオフ状態が
保持される。
したがって、自己保持型リードスイッチを用いなが
ら、この発明にかかる作動方法を適用して、フロート式
液面スイッチを構成すれば、簡単かつ安価な構成によ
り、液面の検出を多段階で行なうことができる。
なお、上述した各例においては、リードスイッチを作
動させるために永久磁石を用いたが、電源供給およびそ
のための配線を問題なく行なえる分野においては、磁石
として電磁石を用いてもよいことは無論である。
また、この発明にかかる自己保持型リードスイッチの
作動方法は、前述したようなフロート式液面スイッチに
限らず、さらに他の用途にも適用することができる。た
とえば、ある種の移動物体の位置検出または移動方向検
出に対して、この発明を有利に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の作動原理を具体化した構成を示
す。第2図は、第1図の具体例における磁石2から与え
られる磁力線6とリードスイッチ1の相対的直線移動の
経路7との関連を示す。第3図は、第2図の経路7上に
おける第1の位置8でのリードスイッチ1に対する磁力
線6の影響を示す。第4図は、第2図の経路7上におけ
る第2の位置9でのリードスイッチ1に対する磁力線6
の影響を示す。 第5図は、この発明の実施例を示し、第2図に相当する
図である。第6図は、第5図の経路7a上における第1の
位置8aでのリードスイッチ1に対する磁力線6a,6bの影
響を示す。第7図は、第5図の経路7a上における第2の
位置9aでのリード線1の磁力線6a,6bの影響を示す。 第8図は、この発明の作動原理の応用例を示し、第2図
に相当する図である。 第9図は、この発明の作動原理の別の応用例を示し、第
2図に相当する図である。 第10図は、この発明の作動方法を適用したフロート式液
面スイッチの構成の概略を示す断面図である。 図において、1は自己保持型リードスイッチ、2,2a,2b,
2c,2d,2e,2fは磁石、3,4はリード片、6,6a,6b,6c,6dは
磁力線、7,7a,7b,7cは相対的直線移動の経路、8,8a,8b,
8cは第1の位置、9,9a,9b,9cは第2の位置、14は磁石で
ある。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁石によって与えられる第1の磁極から第
    2の磁極に至る曲線となる磁力線の分布領域内に自己保
    持型リードスイッチを位置付けながら、前記磁石と前記
    自己保持型リードスイッチの一方から所定の距離を隔て
    た直線上で、かつ前記リードスイッチの1対のリード片
    の一方から他方まで当該リード片の延びる方向とほぼ平
    行に、前記磁石と前記自己保持型リードスイッチの他方
    を前記一方に対して相対的に移動させることによって、
    前記リードスイッチをオン・オフ作動させる方法であっ
    て、 前記自己保持型リードスイッチの、前記磁石に対する、
    前記相対的直線移動の経路および姿勢は、 前記経路上の第1の位置において、前記リードスイッチ
    の1対のリード片の各接点付近において一方のリード片
    から他方のリード片まで当該リード片の延びる方向とほ
    ぼ平行に磁力線が通るように選ばれるとともに、 前記経路上の前記第2の位置において、前記リードスイ
    ッチの一方のリード片と他方のリード片とに、1対のリ
    ード片の各接点付近を中心として互いに離れる方向、ま
    たはリード片の延びる方向にほぼ垂直な方向に向く磁力
    線が通るように選ばれ、 前記磁石は、その両磁極を直線で結ぶ方向が前記相対的
    直線移動の方向に対して鋭角で交わるように配置され、
    かつ、 当該磁石に対して相対的に移動させられる前記リードス
    イッチを取囲むように周方向に分布して配置されること
    を特徴とする、自己保持型リードスイッチの作動方法。
  2. 【請求項2】前記鋭角は、10〜50度である、特許請求の
    範囲第1項記載の自己保持型リードスイッチの作動方
    法。
  3. 【請求項3】前記鋭角は、20〜35度である、特許請求の
    範囲第1項記載の自己保持型リードスイッチの作動方
    法。
  4. 【請求項4】前記磁石は、複数個の棒状の磁石である、
    特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の
    自己保持型リードスイッチの作動方法。
  5. 【請求項5】前記磁石は、永久磁石である、特許請求の
    範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の自己保持型
    リードスイッチの作動方法。
  6. 【請求項6】前記リードスイッチが固定され、前記磁石
    が移動可能にされる、特許請求の範囲第1項ないし第5
    項のいずれかに記載の自己保持型リードスイッチの作動
    方法。
JP61222530A 1986-09-19 1986-09-19 自己保持型リードスイツチの作動方法 Expired - Lifetime JP2607071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61222530A JP2607071B2 (ja) 1986-09-19 1986-09-19 自己保持型リードスイツチの作動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61222530A JP2607071B2 (ja) 1986-09-19 1986-09-19 自己保持型リードスイツチの作動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6378421A JPS6378421A (ja) 1988-04-08
JP2607071B2 true JP2607071B2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=16783874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61222530A Expired - Lifetime JP2607071B2 (ja) 1986-09-19 1986-09-19 自己保持型リードスイツチの作動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607071B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5011072A (ja) * 1973-05-29 1975-02-04
JPS60181838U (ja) * 1984-05-15 1985-12-03 日本電気株式会社 自己保持型近接スイツチ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6378421A (ja) 1988-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1089516A (en) Magnetically actuated proximity sensing device
US6229300B1 (en) Wiegand tilt sensor
US4041427A (en) Reed switching opening and closing device
JP3755071B2 (ja) 面移動アクチュエータ
KR100231093B1 (ko) 축방향으로 포커싱되는 방사상의 자석 음성 코일 액츄에이터
JP2607071B2 (ja) 自己保持型リードスイツチの作動方法
US3868610A (en) Selective electrical switching means
US3320562A (en) Switch assembly using magnetically operated switches
US7760057B2 (en) Electrical switching device comprising magnetic adjusting elements
EP1756847B1 (en) Magnetic switch arrangement and method for obtaining a differential magnetic switch
JP2637410B2 (ja) リードスイッチ装置
JP2004349039A (ja) 自己保持型近接スイッチ
US3008021A (en) Electrically controlled switching device
US4349800A (en) Magnetic proximity switch
JP2007335217A (ja) リードスイッチおよびリードスイッチ機構
US2934621A (en) Magnetic switch chopper
US3166652A (en) Magnetic reed switch with latching feature
US2959648A (en) Electromagnetic switching device
US5373124A (en) Acceleration switch
US12014887B2 (en) Push switch
WO2021029398A1 (ja) プッシュスイッチ
WO2004066330A1 (en) Electrical switch
JP2008277051A (ja) 磁気近接スイッチ
EP0291231A2 (en) Magnetic proximity switch
SU974442A1 (ru) Магнитный привод переключател

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term