JP2602439Y2 - ガスの圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具 - Google Patents
ガスの圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具Info
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- JP2602439Y2 JP2602439Y2 JP7513393U JP7513393U JP2602439Y2 JP 2602439 Y2 JP2602439 Y2 JP 2602439Y2 JP 7513393 U JP7513393 U JP 7513393U JP 7513393 U JP7513393 U JP 7513393U JP 2602439 Y2 JP2602439 Y2 JP 2602439Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ガスの圧力で弾を標
的に合わせて正確に飛翔させる模型銃の弾発射具に関す
る。
的に合わせて正確に飛翔させる模型銃の弾発射具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】模型銃は、通称「BB弾」と呼ばれる球
形の弾を空気圧で発射する。この形状の弾は、照準で狙
った位置に正確に飛ばせることが難しい。それは、銃身
から飛び出すときに、BB弾が回転するからである。B
B弾は、銃身の内径よりもわずかに小さい外径に作られ
ているので、銃身の内面を空気圧で加速されるとき、銃
身の内面に局部的に接触して発射される。図1はこの状
態を示している。この図に示すように、空気圧で加速さ
れるBB弾が、銃身のa点に接触すると、接触点の摩擦
抵抗で、BB弾は矢印Aで示す方向に回転される。矢印
Aで示す方向に回転されたBB弾は、図2に示す矢印B
で示す方向に飛翔方向がカーブする。それは、飛翔する
BB弾の表面を流れる空気の流速が、図2においてBB
弾の上側が下側よりも速くなって、BB弾の上の空気圧
が下の空気圧よりも低くなるからである。すなわち、空
気中を飛翔するBB弾の上側を流れる空気の流動方向
は、BB弾の回転方向と同じ方向となるので、回転する
BB弾の表面を空気はスムーズに流動する。しかしなが
ら、飛翔するBB弾の下側では、流動する空気の方向
と、BB弾の回転方向とが逆になるので、BB弾の回転
によって空気の流動が阻害される。このために、図2に
おいて、BB弾の上側と下側とで、空気の流速が変化す
る。
形の弾を空気圧で発射する。この形状の弾は、照準で狙
った位置に正確に飛ばせることが難しい。それは、銃身
から飛び出すときに、BB弾が回転するからである。B
B弾は、銃身の内径よりもわずかに小さい外径に作られ
ているので、銃身の内面を空気圧で加速されるとき、銃
身の内面に局部的に接触して発射される。図1はこの状
態を示している。この図に示すように、空気圧で加速さ
れるBB弾が、銃身のa点に接触すると、接触点の摩擦
抵抗で、BB弾は矢印Aで示す方向に回転される。矢印
Aで示す方向に回転されたBB弾は、図2に示す矢印B
で示す方向に飛翔方向がカーブする。それは、飛翔する
BB弾の表面を流れる空気の流速が、図2においてBB
弾の上側が下側よりも速くなって、BB弾の上の空気圧
が下の空気圧よりも低くなるからである。すなわち、空
気中を飛翔するBB弾の上側を流れる空気の流動方向
は、BB弾の回転方向と同じ方向となるので、回転する
BB弾の表面を空気はスムーズに流動する。しかしなが
ら、飛翔するBB弾の下側では、流動する空気の方向
と、BB弾の回転方向とが逆になるので、BB弾の回転
によって空気の流動が阻害される。このために、図2に
おいて、BB弾の上側と下側とで、空気の流速が変化す
る。
【0003】空気は、流速が速くなると圧力が低下する
性質がある。したがって、図2においてBB弾は、上側
の圧力が下側の圧力よりも低くなり、矢印Bで示す方向
に飛翔方向が曲がることになる。
性質がある。したがって、図2においてBB弾は、上側
の圧力が下側の圧力よりも低くなり、矢印Bで示す方向
に飛翔方向が曲がることになる。
【0004】この欠点を解消するためには、BB弾を回
転しない状態で銃身から発射する必要がある。BB弾を
回転させないためには、BB弾を、銃身の内面に全く接
触しない状態で発射する必要があるが、銃身の内面を空
気圧で加速するかぎり、この状態を実現することは到底
不可能である。
転しない状態で銃身から発射する必要がある。BB弾を
回転させないためには、BB弾を、銃身の内面に全く接
触しない状態で発射する必要があるが、銃身の内面を空
気圧で加速するかぎり、この状態を実現することは到底
不可能である。
【0005】本考案者は、BB弾の外径を銃身の内径よ
りも相当に小さくし、BB弾と銃身との間に広い空気層
を設けることで、BB弾と銃身との接触を阻止できると
考えて、実際にBB弾よりも太い銃身を試作して実験し
た。しかしながら、この構造は、BB弾を正確に飛翔で
きることもあるが、BB弾が銃身に接触して発射される
と、カーブして飛翔方向がずれる欠点があった。また、
この構造にすると、BB弾と銃身の間の隙間から空気が
漏れるので、BB弾の飛翔速度が著しく低下して、飛翔
距離が短くなる欠点もあった。
りも相当に小さくし、BB弾と銃身との間に広い空気層
を設けることで、BB弾と銃身との接触を阻止できると
考えて、実際にBB弾よりも太い銃身を試作して実験し
た。しかしながら、この構造は、BB弾を正確に飛翔で
きることもあるが、BB弾が銃身に接触して発射される
と、カーブして飛翔方向がずれる欠点があった。また、
この構造にすると、BB弾と銃身の間の隙間から空気が
漏れるので、BB弾の飛翔速度が著しく低下して、飛翔
距離が短くなる欠点もあった。
【0006】そこで、本考案者は、BB弾の全周を銃身
に接触させる状態、すなわちBB弾の全周を銃身の内面
に摺動させる状態で加速して、BB弾の回転を阻止でき
ないかと考え、BB弾の外径と銃身の内径とをほとんど
等しく設計して実験を繰り返した。しかしながら、この
構造によっても、BB弾を勢いよく発射することができ
ず、また、飛翔するBB弾のカーブを阻止することがで
きなかった。BB弾の発射速度が低くなるのは、銃身と
の摩擦抵抗が大きくなるからである。また、飛翔するB
B弾がカーブするのは、全周を接触させる状態で銃身か
ら発射しても、全周を全く同じ摺動状態とすることがで
きず、摺動抵抗のバラツキでBB弾が回転されるからで
ある。
に接触させる状態、すなわちBB弾の全周を銃身の内面
に摺動させる状態で加速して、BB弾の回転を阻止でき
ないかと考え、BB弾の外径と銃身の内径とをほとんど
等しく設計して実験を繰り返した。しかしながら、この
構造によっても、BB弾を勢いよく発射することができ
ず、また、飛翔するBB弾のカーブを阻止することがで
きなかった。BB弾の発射速度が低くなるのは、銃身と
の摩擦抵抗が大きくなるからである。また、飛翔するB
B弾がカーブするのは、全周を接触させる状態で銃身か
ら発射しても、全周を全く同じ摺動状態とすることがで
きず、摺動抵抗のバラツキでBB弾が回転されるからで
ある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、従来のこ
れ等の欠点を解決することを目的に開発されたものであ
る。この考案の重要な目的は、狙った標的に弾を正確に
飛翔できるガスの圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具
を提供することにある。
れ等の欠点を解決することを目的に開発されたものであ
る。この考案の重要な目的は、狙った標的に弾を正確に
飛翔できるガスの圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案にかかるガスの
圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具は、前述の目的を
達成するために下記の構成を備える。模型銃の弾発射具
3は、ピストン部4と弾保持部5とをプラスチックで一
体成形している。ピストン部4は、銃身2の空気圧で有
効に加速されるように、銃身2の内形にほぼ等しい外形
を有し、かつ、可撓性を有するスカート状に成形されて
いる。弾保持部5は、弾1を保持して加速すると共に、
銃身2から発射された瞬間に、BB弾から分離されるよ
うに、ピストン部4の前に固定されている。
圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具は、前述の目的を
達成するために下記の構成を備える。模型銃の弾発射具
3は、ピストン部4と弾保持部5とをプラスチックで一
体成形している。ピストン部4は、銃身2の空気圧で有
効に加速されるように、銃身2の内形にほぼ等しい外形
を有し、かつ、可撓性を有するスカート状に成形されて
いる。弾保持部5は、弾1を保持して加速すると共に、
銃身2から発射された瞬間に、BB弾から分離されるよ
うに、ピストン部4の前に固定されている。
【0009】さらに、弾保持部5は、BB弾を保持する
ために、放射状に設けられた複数本の弾性折曲アーム6
を有する。弾性折曲アーム6は、それ自体の弾性で弾1
の保持状態を解除する放射状に成形されている。この弾
性折曲アーム6は、折曲して弾1を保持することができ
る。弾性折曲アーム6が弾1を保持する状態で、弾発射
具3は銃身2に装填される。弾1を保持する状態で弾発
射具3は銃身2から発射され、銃身2から発射された直
後に、弾性折曲アーム6が弾性変形して拡開され、弾1
の保持状態は解除される。弾発射具3から保持されない
弾1は、単独で飛翔して正確に的に向かって飛翔する。
ために、放射状に設けられた複数本の弾性折曲アーム6
を有する。弾性折曲アーム6は、それ自体の弾性で弾1
の保持状態を解除する放射状に成形されている。この弾
性折曲アーム6は、折曲して弾1を保持することができ
る。弾性折曲アーム6が弾1を保持する状態で、弾発射
具3は銃身2に装填される。弾1を保持する状態で弾発
射具3は銃身2から発射され、銃身2から発射された直
後に、弾性折曲アーム6が弾性変形して拡開され、弾1
の保持状態は解除される。弾発射具3から保持されない
弾1は、単独で飛翔して正確に的に向かって飛翔する。
【0010】
【作用】この考案のガスの圧力で弾を発射する模型銃の
弾発射具は、図3に示すように弾性折曲アーム6を折曲
して弾1を保持する。この状態で、ガス銃の銃身2に装
填される。銃身2の内部を通過するときに、ピストン部
4は銃身2の内面に接触し、空気漏れなく空気圧で加速
される。弾1は、このように弾発射具3に保持されて、
銃身2の内部で加速されるので、従来のガス銃のよう
に、飛翔方向を含む面内で、図1の矢印Aで示す方向に
回転されない。それは、弾発射具3に保持されているか
らである。
弾発射具は、図3に示すように弾性折曲アーム6を折曲
して弾1を保持する。この状態で、ガス銃の銃身2に装
填される。銃身2の内部を通過するときに、ピストン部
4は銃身2の内面に接触し、空気漏れなく空気圧で加速
される。弾1は、このように弾発射具3に保持されて、
銃身2の内部で加速されるので、従来のガス銃のよう
に、飛翔方向を含む面内で、図1の矢印Aで示す方向に
回転されない。それは、弾発射具3に保持されているか
らである。
【0011】弾発射具3は、可撓性のあるスカート状の
ピストン部4を銃身2の内面に接触させる。スカートの
端縁を銃身2の内面に接触させるピストン部4は、空気
漏れを防止して、弾発射具3を空気圧で効果的に加速す
る。とくに、可撓性を有するスカート状のピストン部4
は、加圧された空気圧で銃身2の内面に密着されて空気
漏れを防止する。このため、弾発射具3は空気を無駄に
消費することなく、空気圧で効果的に加速される。
ピストン部4を銃身2の内面に接触させる。スカートの
端縁を銃身2の内面に接触させるピストン部4は、空気
漏れを防止して、弾発射具3を空気圧で効果的に加速す
る。とくに、可撓性を有するスカート状のピストン部4
は、加圧された空気圧で銃身2の内面に密着されて空気
漏れを防止する。このため、弾発射具3は空気を無駄に
消費することなく、空気圧で効果的に加速される。
【0012】銃身2から飛び出した弾発射具3は、図4
の(1)、(2)、(3)で示すように弾性折曲アーム6が弾性
変形して弾1の保持状態を解除する。すなわち、銃身2
から飛び出した直後に、弾性折曲アーム6は弾性変形し
て放射状となり、弾1の保持状態を解除する。弾発射具
3から開放された弾1は、空気中を飛翔して的に向かっ
て飛翔する。この状態で弾1は、飛翔方向を含む面内で
回転されず、図2に示すように、軌道がカーブするのを
防止できる。
の(1)、(2)、(3)で示すように弾性折曲アーム6が弾性
変形して弾1の保持状態を解除する。すなわち、銃身2
から飛び出した直後に、弾性折曲アーム6は弾性変形し
て放射状となり、弾1の保持状態を解除する。弾発射具
3から開放された弾1は、空気中を飛翔して的に向かっ
て飛翔する。この状態で弾1は、飛翔方向を含む面内で
回転されず、図2に示すように、軌道がカーブするのを
防止できる。
【0013】さらに、この考案の弾発射具3は、内面に
螺旋状に溝や凸条のある銃身を使用して、飛翔方向を軸
として回転させることもできる。すなわち、図4の矢印
Cで示す方向に回転させることもできる。この方向に回
転する弾1は、さらに正確に的に向かって飛翔する。そ
れは、この方向に回転する弾1は、回転することによっ
て飛翔方向がずれるのが防止されるからである。また、
この方向に回転した状態から発射された弾発射具3は、
回転による遠心力で弾性折曲アーム6を強制的に拡開す
ることもできる。したがって、銃身2から発射された弾
発射具3は、発射直後に弾性折曲アーム6を確実に拡開
して、弾1の保持状態を開放することもできる。
螺旋状に溝や凸条のある銃身を使用して、飛翔方向を軸
として回転させることもできる。すなわち、図4の矢印
Cで示す方向に回転させることもできる。この方向に回
転する弾1は、さらに正確に的に向かって飛翔する。そ
れは、この方向に回転する弾1は、回転することによっ
て飛翔方向がずれるのが防止されるからである。また、
この方向に回転した状態から発射された弾発射具3は、
回転による遠心力で弾性折曲アーム6を強制的に拡開す
ることもできる。したがって、銃身2から発射された弾
発射具3は、発射直後に弾性折曲アーム6を確実に拡開
して、弾1の保持状態を開放することもできる。
【0014】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。ただし、以下に示す実施例は、この考案の技術
思想を具体化するためのガスの圧力で弾を発射する模型
銃の弾発射具を例示するものであって、この考案の弾発
射具は、構成部品の材質、形状、構造等を下記のものに
特定するものでない。この考案の模型銃の弾発射具は、
実用新案登録請求の範囲を逸脱しない範囲において変更
することができる。
明する。ただし、以下に示す実施例は、この考案の技術
思想を具体化するためのガスの圧力で弾を発射する模型
銃の弾発射具を例示するものであって、この考案の弾発
射具は、構成部品の材質、形状、構造等を下記のものに
特定するものでない。この考案の模型銃の弾発射具は、
実用新案登録請求の範囲を逸脱しない範囲において変更
することができる。
【0015】さらに、この明細書は、実用新案登録請求
の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「作
用の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に
示される部材に付記している。ただ、実用新案登録請求
の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するもの
では決してない。
の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「作
用の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に
示される部材に付記している。ただ、実用新案登録請求
の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するもの
では決してない。
【0016】この考案にかかるガスの圧力で弾を発射す
る模型銃の弾発射具は、ピストン部4と弾保持部5とを
プラスチックで一体成形している。弾発射具3を成形す
るプラスチックには、たとえば、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、シ
リコン樹脂、ナイロン樹脂等が単独で、あるいは複数種
混合して使用される。これ等のプラスチックを使用し
て、弾発射具3は金型を使用して一体成形される。
る模型銃の弾発射具は、ピストン部4と弾保持部5とを
プラスチックで一体成形している。弾発射具3を成形す
るプラスチックには、たとえば、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、シ
リコン樹脂、ナイロン樹脂等が単独で、あるいは複数種
混合して使用される。これ等のプラスチックを使用し
て、弾発射具3は金型を使用して一体成形される。
【0017】弾発射具3のピストン部4は、可撓性を有
するスカート状に成形されている。スカート状のピスト
ン部4に可撓性を持たせるために、ピストン部4は非常
に薄く、例えば0.1〜0.3mmと極めて薄く成形さ
れる。さらに、図3の弾発射具3は、ピストン部4のス
カートの先端を次第に薄く成形して柔軟性をもたせ、銃
身2の内面に空気圧でより隙間なく密着できる形状とし
ている。このように、ピストン部4の外径は、銃身2と
の間の空気漏れを防止して、空気圧で有効に加速される
ために、銃身2の内径にほぼ等しく成形されている。た
だ、先端を薄く成形したスカート状のピストン部4は、
空気圧で多少は外径が大きく変形されるので、銃身2の
内径よりも、例えば0.1〜0.3mm程度小さく成形
することもできる。また、スカートの先端縁を薄く成形
したピストン部4は、銃身2の内径よりも多少大きく成
形しても、摺動抵抗がそれほど増加することがない。柔
軟なスカートが銃身2の内面に沿って変形するからであ
る。したがって、ピストン部4の外径は、銃身2の内径
よりも多少は大きく成形することもできる。
するスカート状に成形されている。スカート状のピスト
ン部4に可撓性を持たせるために、ピストン部4は非常
に薄く、例えば0.1〜0.3mmと極めて薄く成形さ
れる。さらに、図3の弾発射具3は、ピストン部4のス
カートの先端を次第に薄く成形して柔軟性をもたせ、銃
身2の内面に空気圧でより隙間なく密着できる形状とし
ている。このように、ピストン部4の外径は、銃身2と
の間の空気漏れを防止して、空気圧で有効に加速される
ために、銃身2の内径にほぼ等しく成形されている。た
だ、先端を薄く成形したスカート状のピストン部4は、
空気圧で多少は外径が大きく変形されるので、銃身2の
内径よりも、例えば0.1〜0.3mm程度小さく成形
することもできる。また、スカートの先端縁を薄く成形
したピストン部4は、銃身2の内径よりも多少大きく成
形しても、摺動抵抗がそれほど増加することがない。柔
軟なスカートが銃身2の内面に沿って変形するからであ
る。したがって、ピストン部4の外径は、銃身2の内径
よりも多少は大きく成形することもできる。
【0018】弾保持部5はピストン部4の前方に位置
し、弾発射具3が銃身2を通過するときは弾1を保持し
て加速する。弾発射具3が銃身2から発射された瞬間
に、弾1から分離され、弾1を単独で的に向かって飛翔
させる。このように弾1を保持して銃身2から発射する
弾保持部5は、弾1を保持するために、放射状に設けら
れた複数本の弾性折曲アーム6を有する。
し、弾発射具3が銃身2を通過するときは弾1を保持し
て加速する。弾発射具3が銃身2から発射された瞬間
に、弾1から分離され、弾1を単独で的に向かって飛翔
させる。このように弾1を保持して銃身2から発射する
弾保持部5は、弾1を保持するために、放射状に設けら
れた複数本の弾性折曲アーム6を有する。
【0019】弾性折曲アーム6は、図5に示すように放
射状に成形されており、銃身2から発射されたときに、
それ自体の弾性で弾1の保持状態を解除する。ただ、弾
性折曲アーム6は、図3に示すように、折曲して弾を保
持することもできる。弾性折曲アーム6は、ピストン部
4に連結される部分をスムーズに折曲できるように、こ
の部分を細く成形して弾性折曲部7としている。弾性折
曲アーム6は、弾性折曲部7を90度折曲して弾を保持
する。弾性折曲アーム6が弾1を保持する状態で、弾発
射具3は銃身2に装填される。弾性折曲アーム6は、弾
1を保持する状態で、図3に示すように、弾1と銃身2
との間に位置する。弾性折曲アーム6の厚さと、弾1の
外径と、銃身2の内径とは、弾1を弾性折曲アーム6で
保持して、銃身2の内面を移動できるように設計され
る。すなわち、弾1と銃身2の間に弾性折曲アーム6が
位置する状態で、弾発射具3がスムーズに銃身2の内面
を加速されるように設計される。
射状に成形されており、銃身2から発射されたときに、
それ自体の弾性で弾1の保持状態を解除する。ただ、弾
性折曲アーム6は、図3に示すように、折曲して弾を保
持することもできる。弾性折曲アーム6は、ピストン部
4に連結される部分をスムーズに折曲できるように、こ
の部分を細く成形して弾性折曲部7としている。弾性折
曲アーム6は、弾性折曲部7を90度折曲して弾を保持
する。弾性折曲アーム6が弾1を保持する状態で、弾発
射具3は銃身2に装填される。弾性折曲アーム6は、弾
1を保持する状態で、図3に示すように、弾1と銃身2
との間に位置する。弾性折曲アーム6の厚さと、弾1の
外径と、銃身2の内径とは、弾1を弾性折曲アーム6で
保持して、銃身2の内面を移動できるように設計され
る。すなわち、弾1と銃身2の間に弾性折曲アーム6が
位置する状態で、弾発射具3がスムーズに銃身2の内面
を加速されるように設計される。
【0020】放射状の弾性折曲アーム6は、図5に示す
ように4本で放射状に成形され 、あるいは、図示しな
いが3本で放射状に成形される。ただ、この考案は弾性
折曲アーム6の数を3または4本に特定しない。弾性折
曲アーム6は、5本以上とすることも、また2本とする
こともできる。2本で弾1を保持する弾性折曲アーム6
は、図示しないが内面を弾1に沿う形状に湾曲して成形
する。
ように4本で放射状に成形され 、あるいは、図示しな
いが3本で放射状に成形される。ただ、この考案は弾性
折曲アーム6の数を3または4本に特定しない。弾性折
曲アーム6は、5本以上とすることも、また2本とする
こともできる。2本で弾1を保持する弾性折曲アーム6
は、図示しないが内面を弾1に沿う形状に湾曲して成形
する。
【0021】弾性折曲アーム6は、銃身2から発射され
た直後に、弾性変形して拡開され、弾1の保持状態を解
除する。すなわち、銃身2から発射された直後に弾発射
具3から開放された弾1は、単独で飛翔して正確に的に
向かって飛翔する。銃身2から発射されて、弾性折曲ア
ーム6が拡開された弾発射具3は、飛翔するときに空気
流でさらに効果的に弾性折曲アーム6が拡開される。ま
た、内面に螺旋状に溝や凸条を設けた銃身2で弾発射具
3発射すると、発射された弾発射具3は、銃身2を通過
するときに、図4の矢印Cで示す方向に回転される。こ
の方向に回転される弾発射具3は、銃身2から発射され
た直後に、遠心力で弾性折曲アーム6を強制的に拡開す
ることもできる。したがって、より確実に弾性折曲アー
ム6を拡開して、弾1の保持状態を開放できる。
た直後に、弾性変形して拡開され、弾1の保持状態を解
除する。すなわち、銃身2から発射された直後に弾発射
具3から開放された弾1は、単独で飛翔して正確に的に
向かって飛翔する。銃身2から発射されて、弾性折曲ア
ーム6が拡開された弾発射具3は、飛翔するときに空気
流でさらに効果的に弾性折曲アーム6が拡開される。ま
た、内面に螺旋状に溝や凸条を設けた銃身2で弾発射具
3発射すると、発射された弾発射具3は、銃身2を通過
するときに、図4の矢印Cで示す方向に回転される。こ
の方向に回転される弾発射具3は、銃身2から発射され
た直後に、遠心力で弾性折曲アーム6を強制的に拡開す
ることもできる。したがって、より確実に弾性折曲アー
ム6を拡開して、弾1の保持状態を開放できる。
【0022】
【考案の効果】この考案の模型銃の弾発射具は下記の優
れた特長を実現する。 狙った標的に弾を正確に飛翔
できる特長がある。それは、この考案の弾発射具が、弾
性折曲アームで弾を保持して銃身で加速するので、弾が
銃身を通過するときに回転されないからである。従って
弾は銃身から飛び出したときにも回転されない。弾発射
具は銃身から飛び出した瞬間に、弾性折曲アームを弾性
で強制的に拡開させる。拡開した弾性折曲アームは弾を
保持しなくなる。このとき、弾性折曲アームが拡開した
弾発射具は極めて大きな空気抵抗を受けるようになり、
飛翔するスピードが急激に低下して弾から確実に分離さ
れる。弾発射具から分離された弾は、カーブする方向に
回転することなく標的に向かって正確に飛翔する。この
ため、この考案にかかる弾発射具を使用して的中率を著
しく改善できる。
れた特長を実現する。 狙った標的に弾を正確に飛翔
できる特長がある。それは、この考案の弾発射具が、弾
性折曲アームで弾を保持して銃身で加速するので、弾が
銃身を通過するときに回転されないからである。従って
弾は銃身から飛び出したときにも回転されない。弾発射
具は銃身から飛び出した瞬間に、弾性折曲アームを弾性
で強制的に拡開させる。拡開した弾性折曲アームは弾を
保持しなくなる。このとき、弾性折曲アームが拡開した
弾発射具は極めて大きな空気抵抗を受けるようになり、
飛翔するスピードが急激に低下して弾から確実に分離さ
れる。弾発射具から分離された弾は、カーブする方向に
回転することなく標的に向かって正確に飛翔する。この
ため、この考案にかかる弾発射具を使用して的中率を著
しく改善できる。
【0023】 さらにまた、この考案にかかる弾発射
具は可撓性のピストンで空気漏れを防止して、弾を加速
するので、弾を効率よく加速できる。このため、弾を発
射する加圧空気やガスの消費量を少なくして、弾を所定
のスピードで飛ばせることができる。特に、この考案に
かかる弾発射具は、ピストンで正確に弾を加速するの
で、銃身から飛び出す弾の発射スピードのバラツキを少
なくできる。このことは、弾をむやみに速く飛ばせて危
険な状態になることがなく、一定のスピードで飛ばせる
ことができる特長がある。弾の初速が均一になると、飛
翔する弾の降下量も一定となり、このことによっても標
的の的中率を高くできる特長がある。
具は可撓性のピストンで空気漏れを防止して、弾を加速
するので、弾を効率よく加速できる。このため、弾を発
射する加圧空気やガスの消費量を少なくして、弾を所定
のスピードで飛ばせることができる。特に、この考案に
かかる弾発射具は、ピストンで正確に弾を加速するの
で、銃身から飛び出す弾の発射スピードのバラツキを少
なくできる。このことは、弾をむやみに速く飛ばせて危
険な状態になることがなく、一定のスピードで飛ばせる
ことができる特長がある。弾の初速が均一になると、飛
翔する弾の降下量も一定となり、このことによっても標
的の的中率を高くできる特長がある。
【図1】銃身の内部を空気圧で加速されて弾が通過する
状態を示す断面図
状態を示す断面図
【図2】回転する弾が銃身から飛び出してカーブする状
態を示す側面図
態を示す側面図
【図3】この考案の実施例にかかる弾発射具の使用状態
を示す断面図
を示す断面図
【図4】図3に示す弾性折曲アームが銃身から飛び出し
た状態を示す側面図
た状態を示す側面図
【図5】図3に示す弾発射具であって弾性折曲アームを
拡開した状態を示す正面図
拡開した状態を示す正面図
1…弾 2…銃身 3…弾発射具 4…ピストン部 5…弾保持部 6…弾性折曲アーム 7…弾性折曲部
Claims (1)
- 【請求項1】 銃身(2)の内形にほぼ等しい外形を有す
ると共に可撓性を有するスカート状のピストン部(4)
と、このピストン部(4)の前に固定されている弾保持部
(5)とがプラスチックで一体成形されており、弾保持部
(5)は、放射状に設けられた複数本の弾性折曲アーム(6)
を有し、弾性折曲アーム(6)はそれ自体の弾性で弾(1)の
保持状態を解除する放射状に成形されており、この弾性
折曲アーム(6)を折曲して弾(1)を保持する状態で弾(1)
を銃身(2)に装填して銃身(2)から発射し、銃身(2)から
発射された状態では、弾性折曲アーム(6)が拡開する方
向に弾性変形して弾(1)の保持状態を解除するように構
成されているガスの圧力で弾を発射する模型銃の弾発射
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7513393U JP2602439Y2 (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | ガスの圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7513393U JP2602439Y2 (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | ガスの圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742925U JPH0742925U (ja) | 1995-08-11 |
JP2602439Y2 true JP2602439Y2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=13567394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7513393U Expired - Fee Related JP2602439Y2 (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | ガスの圧力で弾を発射する模型銃の弾発射具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602439Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-31 JP JP7513393U patent/JP2602439Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0742925U (ja) | 1995-08-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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R250 | Receipt of annual fees |
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