JP2601227B2 - 偏光解析法によるエッチング終点検出法 - Google Patents

偏光解析法によるエッチング終点検出法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物超伝導集積回路
の製造におけるエッチングの終点検出に適用される偏光
解析法によるエッチング終点検出法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】多層膜を有する酸化物超伝導集積回路の
エッチングプロセスには、一般にイオンビームエッチン
グ法が利用される。イオンビームエッチング法は、試料
を物理的にエッチングするため、材料によるエッチング
速度比を大きくとることができないので、フォトレジス
ト,下地などに対する選択比がとり難く、多層膜でのエ
ッチング終点判定を困難なものにしている。このため、
多層膜に対するエッチング終点の検出は、目視または前
もって求めたエッチングレートから算出した時間で行っ
ていた。このような終点検出法は、エッチング残りやエ
ッチングオーバーが生じやすく、確実なエッチング終点
検出法が必要となっている。
【0003】半導体多層膜のエッチングプロセスにおい
ては、以下に示すような偏光解析法を用いた終点検出が
実用化されている。半導体材料に用いられている偏光解
析法には大きく分けて測光法と消光法との二種類があ
る。測光法は、検光子または偏光子を回転させ、エッチ
ング過程において光量変化を解析することにより、試料
表面で反射した光の偏光状態を受光側で測定する。この
方法は、測定パラメータΨとΔとから膜厚を求める方式
で、測定の基本条件としてエッチング過程で光学定数が
変動しないことが要求される。
【0004】一方の消光法は、測定パラメータΨとΔと
には注目せず、受光器に入る光量変化を測定パラメータ
とする。この方法は、例えば表面の薄膜が透明な場合に
は、エッチング終点時に受光器に入る光が消光状態にな
るようにあらかじめ偏光子と検光子との方位角を設定し
ておき、光量変化を追跡する。表面の薄膜が不透明な場
合には、エッチングのはじめに受光器に入る光が消光状
態になるようにあらかじめ偏光子と検光子との方位角を
設定しておいて、光量変化を追跡する。半導体多層膜の
エッチングプロセスにおいては、測光法および消光法い
ずれの方法においても、半導体多層膜の界面において、
明瞭な光量変化が観測されるため、エッチングの終点を
確実に検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
デバイスの分野で用いられてきた前述した偏光解析法を
用いた終点検出は、酸化物超伝導材料に対してはそのま
ま適用できないことが、本発明者の実験から明らかとな
った。すなわち、酸化物超伝導材料に対しては、光学定
数が変動するために測光法によるエッチングの終点検出
が行えない。さらに酸化物超伝導材料では、消光状態が
存在しないために消光法によるエッチング終点検出も適
用できない。しかし、本発明者は、半導体材料とは違っ
た酸化物超伝導材料に対する特徴的な偏光解析結果を利
用することで、偏光解析法による終点検出が可能である
ことを見いだした。
【0006】具体的には、多層膜構造を持つ酸化物超伝
導体集積回路のイオンビームを用いたエッチングプロセ
スにおいて、目視または前もって調べておいたエッチン
グレートによる終点検出では、エッチング時の状況を精
確に捉えることができないため、エッチング残りやエッ
チングオーバーを生じやすく、エッチングプロセスの信
頼性が乏しかった。また、従来、半導体エッチングプロ
セスに用いられていた偏光解析法によるエッチング終点
検出は、そのままでは酸化物超伝導体のエッチングプロ
セスの終点検出には適用できないという問題があった。
【0007】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、多
層膜を有する酸化物超伝導集積回路の加工において、酸
化物超伝導体に適した偏光解析により、エッチング残り
やエッチングオーバーの生じない終点検出を行えるよう
にした偏光解析法によるエッチング終点検出法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による偏光解析法によるエッチング終点
検出法は、エッチング過程において偏光解析装置の受光
強度の変化を追跡して行う方法であり、下層が酸化物超
伝導膜および上層が絶縁膜からなる積層膜のエッチング
プロセスにおいて、偏光解析を行う偏光子,検光子の方
位角を膜法線に対して65゜〜75゜の範囲に設定し、
受光量が増加した後、一定値となった時点をエッチング
終点とするようにしたものである。
【0009】また、他の発明による偏光解析法によるエ
ッチング終点検出法は、受光量の変化率がピークをとっ
たことを確認してエッチング終点とするようにしたもの
である。また、他の発明による偏光解析法によるエッチ
ング終点検出法は、受光量が減少した後、一定値となっ
た時点をエッチング終点とするようにしたものである。
また、他の発明による偏光解析法によるエッチング終点
検出法は、受光量の変化率が谷をとったことを確認して
エッチング終点とするようにしたものである。
【0010】
【作用】本発明においては、酸化物超伝導体集積回路に
用いられるYB2 Cu37-x膜およびSrTiO3
は、半導体集積回路で用いられるSiおよびSiO2
ような平坦な表面ではなく、その表面には少なくとも数
10nm程度の凹凸が存在することが知られている。こ
のように平坦でない表面を持っているために酸化物超伝
導体材料に対して偏光解析を適用すると、エッチングの
進展に伴って表面の凹凸が大きくなったりするために見
かけの光学定数が変化してしまい、精確な膜厚測定がで
きないばかりか、偏光の入射条件をかなり広い範囲で割
り当てても消光状態を得ることができないものと考えら
れる。
【0011】しかしながら、偏光した入射光を試料に対
して65゜〜75゜の範囲に設定することによって試料
表面の凹凸が良好に平均化され、酸化物超伝導系材料よ
り構成される多層構造のエッチング過程において、材料
の違いに応じた受光量変化が見かけ上、生ずるものと考
えられる。したがって、受光量の強度をモニターするこ
とによってエッチングの終点を検出できる。また、受光
量の強度が見かけ上、材料の違いによって異なる値をと
るために受光量の変化率をエッチング深さに対して測定
すれば、界面位置において、受光量強度の変化率はピー
クまたは谷となり、これを用いてもエッチングの終点を
検出できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は、本発明による偏光解析法によるエッ
チング終点検出法に用いるイオンビームエッチング装置
の構成を示す概略図である。図1において、イオンビー
ムエッチング装置は、エッチングチャンバー1と、アル
ゴンイオンガン2と、被加工物である試料を支持する試
料ホルダー3と、図示しない真空排気系とから構成さ
れ、エッチングチャンバー1には、イオンビームエッチ
ングを行いながら偏光解析ができるように波長632.
8nmのヘリウム・ネオンレーザー光源4と、偏光子5
と、検光子6と、受光器7とから構成される偏光解析装
置が組み込まれている。偏光した入射光を60°から8
0°の入射角(試料の膜表面の法線からの角度を入射角
と定義する)で被加工物である酸化物超伝導材料の積層
された試料に入射し、この試料から反射された反射光を
検出できるようになっている。
【0013】(実施例1)まず、被加工物としてMgO
(001)基板上に厚さ400nmのYBa2 Cu3
7-x膜と厚さ200nmのSrTiO3 膜とを積層して
作製したYBCO/SrTiO3積層膜(以下、YBa2
Cu37-xをYBCOと略記する)を用いた実施例につ
いて説明する。ここで、YBCO/SrTiO3 積層膜
とは、基板側から順にYBCO膜、SrTiO3 膜が積
層された膜であることを表す。試料への光入射角を65
゜から80゜の範囲で変え、それぞれの入射角における
イオンビームエッチング中の受光量を測定した。図2
(a),(b),(c),(d),(e)は、YBCO
/SrTiO3 積層膜の各ビーム入射角60゜,65
゜,70゜,75゜,80゜における受光量のエッチン
グ深さ依存性を示したものであり、YBCO膜とSrT
iO3 膜との界面を基準点0とし、SrTiO3 膜の領
域を負の符号で表し、YBCO膜の領域を正の符号で表
してある。
【0014】図2(b)〜(d)に示すように入射光の
ビーム入射角が65°〜75°の範囲においては、YB
CO膜およびSrTiO3 膜のそれぞれの領域において
受光量はほぼ一定の値を示すとともにYBCO/SrT
iO3 積層膜の界面で大きく変化することから、YBC
O/SrTiO3 積層膜の界面を特定することができ
る。一方、図2(a)および(e)に示すように入射光
のビーム入射角が60°および80°の場合は、YBC
O膜またはSrTiO3 膜のそれぞれの領域において受
光量が振動的に変動し、受光量からはYBCO/SrT
iO3 積層膜の界面位置を特定することは困難である。
したがって本実施例によるYBCO/SrTiO3 積層
膜においては、図2(b)〜(d)に示すように入射光
のビーム入射角を65°〜75°の範囲に設定すること
によって受光量の変化からエッチングの終点検出を行う
ことが可能であり、エッチングの終点の判定は受光量が
減少し、一定になった時点とすればよい。
【0015】(実施例2)前述した実施例1では、受光
量の強度をエッチング深さに対して測定したが、実施例
1と同じ積層構造を持つYBCO/SrTiO3 積層膜
について、試料への光入射角を65゜から80゜の範囲
で変え、それぞれの入射角におけるイオンビームエッチ
ング中の受光量の変化率を測定した。図3(a),
(b),(c),(d),(e)は、YBCO/SrT
iO3 積層膜の各ビーム入射角60゜,65゜,70
゜,75゜,80゜における受光量の変化率のエッチン
グ深さ依存性を示したものであり、YBCO膜とSrT
iO3 膜との界面を基準点0とし、SrTiO3 膜の領
域を負の符号、YBCO膜の領域を正の符号で表してあ
る。
【0016】図3(b)〜(d)に示すようにビーム入
射光の入射角が65°〜75°の範囲においては、YB
CO膜およびSrTiO3 膜のそれぞれの領域において
受光量変化率はほぼ0に近い値を示すとともに、YBC
O/SrTiO3 積層膜の界面で急峻なピークを持つこ
とから、YBCO/SrTiO3 積層膜の界面を特定す
ることができる。一方、図3(a)および(e)に示す
ように入射光のビーム入射角が60°および80°の場
合は、YBCO膜またはSrTiO3 膜のそれぞれの領
域において受光量の変化率が振動的に変動し、受光量の
変化率からはYBCO/SrTiO3 積層膜の界面位置
を特定することは困難である。したがって本実施例のY
BCO/SrTiO3 積層膜においては、図3(b)〜
(d)に示すように入射光の入射角を65°〜75°の
範囲に設定することによって受光量の変化からエッチン
グの終点検出を行うことが可能であり、エッチングの終
点の判定は、受光量の変化率が急激に増加し、ピークを
取った時点とすればよい。
【0017】(実施例3)被加工物としてMgO(00
1)基板上に厚さ200nmのSrTiO3 膜と厚さ5
00nmのYBCO膜とを積層して作製したSrTiO
3 /YBCO積層膜を用いた実施例について説明する。
ここで、SrTiO3 /YBCO積層膜とは、基板側か
ら順にSrTiO3 膜、YBCO膜が積層された膜であ
ることを表す。試料への光入射角を65゜から80゜の
範囲で変え、それぞれのビーム入射角におけるイオンビ
ームエッチング中の受光量を測定した。図4(a),
(b),(c),(d),(e)は、SrTiO3 /Y
BCO積層膜の各ビーム入射角60゜,65゜,70
゜,75゜,80゜における受光量のエッチング深さ依
存性を示したものであり、SrTiO3 /YBCO積層
膜の界面を基準点0とし、YBCO膜の領域を負の符
号、SrTiO3 膜の領域を正の符号で表してある。
【0018】図4(b)〜(d)に示すように入射光の
ビーム入射角が65°〜75°の範囲においては、Sr
TiO3 膜およびYBCO膜のそれぞれの領域において
受光量は、ほぼ一定の値を示すとともに、SrTiO3
/YBCO積層膜の界面で大きく変化をすることから、
SrTiO3 /YBCO積層膜の界面を特定することが
できる。一方、図4(a)および(e)に示すように入
射光のビーム入射角が60°および80°の場合は、S
rTiO3 膜またはYBCO膜のそれぞれの領域におい
て、受光量が振動的に変動し、受光量からはSrTiO
3 /YBCO積層膜の界面位置を特定することは困難で
ある。したがって、本実施例のSrTiO3 /YBCO
積層膜においては、図4(b)〜(d)に示すように入
射光のビーム入射角を65°〜75°の範囲に設定する
ことによって受光量の変化からエッチングの終点検出を
行うことが可能であり、エッチングの終点の判定は、受
光量が増加し、一定になった時点とすればよい。
【0019】(実施例4)前述した実施例3では、受光
量をエッチング深さに対し測定したが、実施例3と同じ
積層構造を持つSrTiO3 /YBCO積層膜につい
て、試料への光入射角を65゜から80゜の範囲で変
え、それぞれの入射角におけるイオンビームエッチング
中の受光量の変化率を測定した。図5(a),(b),
(c),(d),(e)は、SrTiO3 /YBCO積
層膜の各ビーム入射角60゜,65゜,70゜,75
゜,80゜における受光量の変化率のエッチング深さ依
存性を示したものであり、SrTiO3 膜とYBCO膜
との界面を基準点0とし、YBCO膜の領域を負の符
号、SrTiO3 膜の領域を正の符号で表してある。
【0020】図5(b)〜(d)に示すように入射光の
ビーム入射角が65°〜75°の範囲においては、Sr
TiO3 膜およびYBCO膜のそれぞれの領域において
受光量の変化率はほぼ0に近い値を示すとともに、Sr
TiO3 /YBCO積層膜の界面で深い谷を持つことか
ら、SrTiO3 /YBCO積層膜の界面を特定するこ
とができる。一方、図5(a)および(e)に示すよう
に入射光のビーム入射角が60°および80°の場合
は、SrTiO3 膜またはYBCO膜のそれぞれの領域
において、受光量の変化率が振動的に変動し、受光量の
変化率からはSrTiO3 /YBCO積層膜の界面位置
を特定することは困難である。したがって本実施例のS
rTiO3 /YBCO積層膜においては、図5(b)〜
(d)に示すように入射光のビーム入射角を65°〜7
5°の範囲に設定することによって受光量の変化からエ
ッチングの終点検出を行うことが可能であり、エッチン
グの終点の判定は、受光量の変化率が急激に減少し、谷
になった時点とすればよい。
【0021】(実施例5)なお、前述した実施例1〜実
施例4においては、絶縁膜としてSrTiO3 膜と、酸
化物超伝導膜としてYBCO膜とからなる多層膜のイオ
ンビームエッチング過程の偏光解析について説明した
が、絶縁膜がLaAlO3 膜またはMgO膜からなり、
酸化物超伝導膜がBi2Sr2CaCu2x(以下BSC
COと略記する)膜からなる多層膜においても、図2〜
図5の場合とほぼ同等の結果が得られた。すなわち、下
層膜が酸化物超伝導体膜で上層膜が絶縁体膜からなる多
層膜(YBCO/LaAlO3 ,YBCO/MgO,B
SCCO/SrTiO3 ,BSCCO/LaAlO3
BSCCO/MgO)においては、入射光のビーム入射
角が65°〜75°の範囲に設定すれば、酸化物超伝導
体膜および絶縁体膜のそれぞれの領域において受光量
は、ほぼ一定の値を示すとともに、酸化物超伝導体膜/
絶縁体膜の界面で大きく変化することから、超伝導体膜
/絶縁体膜の界面を特定することができる。
【0022】また、入射光のビーム入射角が65°〜7
5°の範囲においては、酸化物超伝導体膜および絶縁体
膜のそれぞれの領域において受光量の変化率は、ほぼ0
に近い値を示すとともに、酸化物超伝導体膜/絶縁体膜
の界面で急峻なピークを持つことから、酸化物超伝導体
膜/絶縁体膜の界面を特定することができる。受光量ま
たは受光量の変化率からエッチングの終点検出ができ
る。酸化物超伝導体膜/絶縁体膜の多層構造の場合、エ
ッチングの終点の判定は、受光量が減少し、一定になっ
た時点または受光量の変化率が急激に増加し、ピークを
取った時点とすればよい。
【0023】一方、下層膜が絶縁体膜で上層膜が酸化物
超伝導体膜からなる多層膜(LaAlO3 /YBCO,
MgO/YBCO,SrTiO3 /BSCCO,LaA
lO3 /BSCCO,MgO/BSCCO)において
は、入射光のビーム入射角が65°〜75°の範囲に設
定すれば、絶縁体膜および酸化物超伝導体膜のそれぞれ
の領域において受光量は、ほぼ一定の値を示すととも
に、絶縁体膜/酸化物超伝導体膜の界面で大きく変化す
ることから、絶縁体膜/酸化物超伝導体膜の界面を特定
することができる。また、入射光のビーム入射角が65
°〜75°の範囲においては、絶縁体膜および酸化物超
伝導体膜のそれぞれの領域において受光量の変化率はほ
ぼ0に近い値を示すとともに、酸化物超伝導体膜/絶縁
体膜の界面で急峻なピークを持つことから、酸化物超伝
導体膜/絶縁体膜の界面を特定することができる。受光
量または受光量の変化率からエッチングの終点検出がで
きる。絶縁体膜/酸化物超伝導体膜の多層構造の場合、
エッチングの終点の判定は、受光量が増加し一定になっ
た時点または受光量の変化率が急激に減少し、谷になっ
た時点とすればよい。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
酸化物超伝導集積回路プロセスにおいて、従来困難であ
ったエッチング終点検出を容易に行うことができるの
で、プロセスの信頼性を大幅に向上させることができる
という極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による偏光解析法によるエッチング終
点検出法を説明するための偏光解析装置を組み込んだイ
オンビームエッチング装置の構成を示す概略図である。
【図2】 MgO基板上に作製したYBCO膜/SrT
iO3 膜のイオンビームエッチングにおける受光量のエ
ッチング深さ依存性を示す図である。
【図3】 MgO基板上に作製したYBCO膜/SrT
iO3 膜のイオンビームエッチングにおける受光量変化
率のエッチング深さ依存性を示す図である。
【図4】 MgO基板上に作製したSrTiO3 膜/Y
BCO膜のイオンビームエッチングにおける受光量のエ
ッチング深さ依存性を示す図である。
【図5】 MgO基板基板上に作製したSrTiO3
/YBCO膜のイオンビームエッチングにおける受光量
変化率のエッチング深さ依存性を示す図である。
【符号の説明】
1…エッチングチャンバー、2…アルゴンイオンガン、
3…試料ホルダー、4…ヘリウム・ネオンレーザー光
源、5…偏光子、6…検光子、7…受光器。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層が酸化物超伝導膜および上層が絶縁
    膜からなる積層膜のエッチングプロセスにおいて、偏光
    解析を行う偏光子,検光子の方位角を膜法線に対して6
    5度〜75度の範囲に設定し、受光量が増大した後、一
    定になった時点をエッチング終点とすることを特徴とし
    た偏光解析法によるエッチング終点検出法。
  2. 【請求項2】 下層が酸化物超伝導膜および上層が絶縁
    膜からなる積層膜のエッチングプロセスにおいて、偏光
    解析を行う偏光子,検光子の方位角を膜法線に対して6
    5度〜75度の範囲に設定し、受光量の変化率がピーク
    をとったことを確認してエッチング終点とすることを特
    徴とした偏光解析法によるエッチング終点検出法。
  3. 【請求項3】 下層が絶縁膜および上層が酸化物超伝導
    膜からなる積層膜のエッチングプロセスにおいて、偏光
    解析を行う偏光子,検光子の方位角を膜法線に対して6
    5度〜75度の範囲に設定し、受光量が減少した後、一
    定になった時点をエッチング終点とすることを特徴とし
    た偏光解析法によるエッチング終点検出法。
  4. 【請求項4】 下層が絶縁膜および上層が酸化物超伝導
    膜からなる積層膜のエッチングプロセスにおいて、偏光
    解析を行う偏光子,検光子の方位角を膜法線に対して6
    5度〜75度の範囲に設定し、受光量の変化率が谷にな
    ったことを確認してエッチング終点とすることを特徴と
    した偏光解析法によるエッチング終点検出法。
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