JP2600666Y2 - 内燃機関のコンロッド - Google Patents

内燃機関のコンロッド

Info

Publication number
JP2600666Y2
JP2600666Y2 JP1993001298U JP129893U JP2600666Y2 JP 2600666 Y2 JP2600666 Y2 JP 2600666Y2 JP 1993001298 U JP1993001298 U JP 1993001298U JP 129893 U JP129893 U JP 129893U JP 2600666 Y2 JP2600666 Y2 JP 2600666Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
connecting rod
cap
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993001298U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0658230U (ja
Inventor
豊 田崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP1993001298U priority Critical patent/JP2600666Y2/ja
Publication of JPH0658230U publication Critical patent/JPH0658230U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2600666Y2 publication Critical patent/JP2600666Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内燃機関のコンロッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関のコンロッドにあっ
ては軽量化のために中空のコンロッドが提案されてい
る。
【0003】このような従来の内燃機関のコンロッドと
しては、例えば図7に示すようなものがある。(例え
ば、実開昭64−18622号公報参照)。
【0004】すなわち、図7は構成部品を分解して示し
たもので、ロッド部は、小端部及び桿部を主に形成する
中空の部品101,102と、主に大端部を形成する中
実の部品103及びメタル104とにより構成されてい
る。
【0005】また、キャップ部は中実のキャップ105
及びメタル104で構成されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内燃機関のコンロッドにあっては、大端部を
形成する部品103が中実構造となっていたため、中実
の部品103のR部に直接ケルメット等のメタル材を塗
布しメタルレス化を図ることは、技術的に困難であり、
別部品のメタル104を使用していた。そのため、コス
ト高となるという問題点があった。
【0007】本考案は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、メタルレス化の可能な内燃機
関のコンロッドを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、小端
部、桿部及び半環状大端部よりなるロッド部と、キャッ
プ部と、が結合されてなるコンロッドにおいて、内周面
にメタル材が塗布されたR部と、上記R部の両端から該
R部の半径方向外側に向かって突出したリブ部と、を有
する略半円環状の軸受部品が上記半環状大端部及び上記
キャップ部内周面に一対となって互いに対向するように
配設され、上記リブ部の外周側の端面が上記半環状大端
部あるいは上記キャップの内周面に接合されていると共
に、上記軸受部品がメタル材を予め塗布した平板をプレ
スすることによって形成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】平板にメタルを塗布しメタル部を形成した後
に、該平板をプレスしてR部及びリブを有する軸受部品
を成形するので、別部品のメタルを廃止したメタルレス
化は容易にできる。
【0010】また、リブが設けられており、構成部品を
接合してコンロッドを形成するに際してリブ部で接合す
るので、メタル部を損なわれることはない。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて説明する。図
1〜図6は本考案の一実施例を示す図である。
【0012】図1に図示したように、ロッド部1は、小
端部3と桿部4と、更に半環状大端部5の構成部6とで
一体に形成されている。該ロッド部1は、図1のA−A
断を図示した図2に示すような2つの断面U字状部品
7,8を接合することにより中空状に形成されている。
大端部5の内周面には、R部9a及びリブ9bを有する
図1のC矢視図である図3に図示したような軸受部品9
が結合される。そして、軸受部品9にはメタルが塗布さ
れたメタル部10が形成されている。
【0013】一方、キャップ部2は、図1のB−B断面
を図示した図4に示すような断面U字状部品12,13
を接合することにより中空状に構成されている。このキ
ャップ部2の内周面にはR部11a及びリブ9bを備
え、メタルを塗布したメタル部10を有する、前記軸受
部品9と同じ構造の軸受部品11が結合される。
【0014】次に製造方法で説明する。軸受部品9,1
1は、図5に図示した如く平板14にケルメット等のメ
タル材を塗布しメタル部10を形成したものをプレスに
て成形する。
【0015】ロッド部1及びキャップ部2とも、各構成
部品をアモルファス等を使用し接合して形成する。接合
時には、メタル部10に水を循環させる等によりメタル
を保護する。また、メタル部10保護のために、軸受部
品9,11と他部品との接合は、図6に図示した如く軸
受部品9,11にリブ部9b、11bを設け、メタル
0からある程度はなれた場所で行う。
【0016】以上説明したように、本実施例において
は、平板14にメタル材を塗布してメタル部10を構成
し、その後プレスにて成形して軸受部品9及び11を製
造するので、メタル材を簡単に塗布することができる。
【0017】このように、メタルを軸受部品に一体的に
形成することが可能となるので、メタルを廃止でき、ま
たメタルの組付作業も無くなるため、コストは低減され
る。また、別部品のメタルが無くなるので、熱伝導は良
くなるため、クランクピン部の湯温は低下し潤滑性能は
向上する。更に、大端部を中空にすることによりコンロ
ッドの軽量化を図ることができる。
【0018】
【考案の効果】以上説明してきたように構成されている
ので、本考案によれば、メタルを軸受部品と一体的に形
成することが出来る。
【0019】そのため、部品点数の削減によりコストが
低減される。また、熱伝導が改善され、クランクピン部
の油温は低下し、潤滑性能が向上する。更に大端部の中
空化に伴うコンロッドの軽量化ができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成部品を分解して示す一
部断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のC矢視図。
【図4】図1のB−B断面図。
【図5】本考案の一実施例に係る軸受部品9,11の製
造方法を説明する平面図。
【図6】同じく一実施例に係る軸受部品9,11を示す
斜視図。
【図7】従来例の構成部品を分解して示す斜視図。
【符号の説明】
1…ロッド部 2…キャップ部 7,8,12,13…断面U字状部品 9,11…軸受部品 9a,11a…R部 9b,11b…リブ 10…メタル部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小端部、桿部及び半環状大端部よりなる
    ロッド部と、キャップ部と、が結合されてなるコンロッ
    ドにおいて、内周面にメタル材が塗布されたR部と、上
    記R部の両端から該R部の半径方向外側に向かって突出
    したリブ部と、を有する略半円環状の軸受部品が上記半
    環状大端部及び上記キャップ部内周面に一対となって互
    いに対向するように配設され、上記リブ部の外周側の端
    面が上記半環状大端部あるいは上記キャップの内周面に
    接合されていると共に、上記軸受部品がメタル材を予め
    塗布した平板をプレスすることによって形成されている
    ことを特徴とする内燃機関のコンロッド。
JP1993001298U 1993-01-22 1993-01-22 内燃機関のコンロッド Expired - Fee Related JP2600666Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993001298U JP2600666Y2 (ja) 1993-01-22 1993-01-22 内燃機関のコンロッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993001298U JP2600666Y2 (ja) 1993-01-22 1993-01-22 内燃機関のコンロッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0658230U JPH0658230U (ja) 1994-08-12
JP2600666Y2 true JP2600666Y2 (ja) 1999-10-18

Family

ID=11497571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993001298U Expired - Fee Related JP2600666Y2 (ja) 1993-01-22 1993-01-22 内燃機関のコンロッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2600666Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7367305B2 (en) 2003-11-07 2008-05-06 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine and connecting rod therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0658230U (ja) 1994-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2600666Y2 (ja) 内燃機関のコンロッド
JPH03117108U (ja)
JPS5812657U (ja) 内燃機関用ベアリングビ−ム
JPS592811Y2 (ja) オイルフイルタ−エレメント
JPS6235114U (ja)
JPS5818031U (ja) 内燃機関のクランクプ−リ
JPH0261164U (ja)
JPS58144123U (ja) 内燃機関用半割軸受
JPS5956413U (ja) エンジンの組立式クランク軸
JPS5942312U (ja) クランク軸
JPH03119614U (ja)
JPS5998118U (ja) 内燃機関のクランクシヤフト用軸受部材
JPS60137150U (ja) 往復動内燃機関用ピストン
JPH0361142U (ja)
JPS61103558U (ja)
JPH0466342U (ja)
JPS5882519U (ja) 内燃機関用組立て式クランクシヤフト
JPS60162727U (ja) 内燃機関のクランク
JPS59164821U (ja) 連接棒
JPH044519U (ja)
JPS58130019U (ja) 内燃機関の排気管継手構造
JPH0310027U (ja)
JPS61190452U (ja)
JPH03118309U (ja)
JPS60188852U (ja) 内燃機関のピストン取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees