JP2599954Y2 - 骨髄栓 - Google Patents

骨髄栓

Info

Publication number
JP2599954Y2
JP2599954Y2 JP1529893U JP1529893U JP2599954Y2 JP 2599954 Y2 JP2599954 Y2 JP 2599954Y2 JP 1529893 U JP1529893 U JP 1529893U JP 1529893 U JP1529893 U JP 1529893U JP 2599954 Y2 JP2599954 Y2 JP 2599954Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bone marrow
plug
marrow plug
hydroxyapatite
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1529893U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0674116U (ja
Inventor
正隆 駒ケ嶺
正男 鈴木
Original Assignee
旭光学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭光学工業株式会社 filed Critical 旭光学工業株式会社
Priority to JP1529893U priority Critical patent/JP2599954Y2/ja
Publication of JPH0674116U publication Critical patent/JPH0674116U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2599954Y2 publication Critical patent/JP2599954Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin

Landscapes

  • Prostheses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、関節形成術の一種であ
る人工関節置換術において骨髄にあけたドリルホールを
封鎖及び止血するための骨髄栓に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、様々な疾患により
機能障害を起こした関節を再建したり、機能回復をする
ために関節形成術が行われている。関節形成術のなかで
も、人工生体材料を用いた人工関節置換術が最近盛んに
行われるようになった。人工関節としては、膝関節及び
股関節が多く使用されている。股関節は体重の負荷が大
きく加わるので、人工股関節は大型であり、関節を固定
するため長いステム部を大腿骨骨髄腔に挿入するタイプ
が主流となっている。挿入したステム部は、ボーンセメ
ントで固定する場合と、セメントを使わず(セメントレ
スタイプ)機械的嵌合によって固定する場合がある。ス
テム部を挿入する際には、まず、専用ドリルで大腿骨骨
髄腔にステム長のホールを形成するが、セメントレスタ
イプの場合には特にステムが下方に移動するのを防止す
るために、ステムの先端部に骨髄栓を施す方法がしばし
ば行われている。また、人工膝関節を取り付ける際に
は、まず、金属製のトライアルに合わせて大腿骨を削
り、その後、トライアルをはずし、予めトライアルに合
わせて作成された人工膝関節を取り付ける方法が行われ
ている。この方法においては、トライアルに合わせて大
腿骨を削った後、トライアルをはずす際に骨髄端部から
血液等の液体が溢れてくるので、骨髄栓で封鎖・止血す
ることが必要となる。
【0003】骨髄栓としては、自家骨や生体適合性に優
れたリン酸カルシウム系セラミックス、特にハイドロキ
シアパタイトセラミックスが使用されている。しかし、
従来のハイドロキシアパタイトセラミックス製の骨髄栓
は、多孔質構造であるため、封鎖性の点から充分な機能
を果たしていなかった。つまり、血液等が骨髄栓の内部
に浸潤し、さらに骨髄栓を通過してステム部周辺にまで
及んでしまうという問題点があった。
【0004】
【考案の目的】本考案は、前記従来技術の問題点を解消
し、封鎖性を高め、血液等の浸潤を阻止しうる骨髄栓を
提供することを目的とする。
【0005】
【考案の概要】本考案による骨髄栓は、Ca/P比が
1.5〜2.0であるリン酸カルシウム系化合物の緻密
質焼結体又は硬化体から成り、円錐台形状を有し、その
先細の挿入端とは反対側の端面の中央部に孔を設けた
とを特徴とする。
【0006】本考案の骨髄栓の材質は、生体適合性に優
れたCa/P比が1.5〜2.0であるリン酸カルシウ
ム系化合物である。リン酸カルシウム系化合物として
は、例えば、ハイドロキシアパタイト、フッ素アパタイ
ト等のアパタイト類、リン酸三カルシウム、リン酸四カ
ルシウムなどが挙げられ、これらのうち1種又は2種以
上を使用することができる。本発明においては、これら
のリン酸カルシウム系化合物を焼結して、相対密度95
%以上、好ましくは98%以上の緻密焼結体として用い
るか、水硬性リン酸カルシウムを硬化させて硬化体とし
て用いる。焼結体において相対密度が95%未満である
と、開放気孔が存在する可能性が増大し、封鎖性が悪く
なる。また、後者の硬化体には、僅かに空孔が存在する
場合もあるが、それらの空孔は連通していないので、血
液等が骨髄栓内に浸潤することはなく、本考案の目的に
適合するものである。
【0007】本考案の骨髄栓の形状は、骨髄腔に安定し
て固定できるように挿入方向に対して先細りのテーパが
付いた円錐台形状であるのが好適である。また、寸法
は、骨髄腔の大きさに合わせて適宜決定することができ
るが、人工膝関節置換術や人工股関節置換術に適用する
には、一般に一端面の直径を10〜20mm、他端面の
直径を5〜15mmの範囲とするのが好ましい。
【0008】本考案の骨髄栓は、様々な方法で製造で
き、製造方法には特に制限はないが、ハイドロキシアパ
タイトを原料とし、焼結体骨髄栓を例にとってその製造
方法の一例を説明する。まず、公知の方法でリン酸塩と
カルシウム塩から湿式合成法によりハイドロキシアパタ
イトスラリーを得る。得られたスラリーを回転ドラム式
乾燥機を用いて乾燥し、ハイドロキシアパタイト粉末を
得、この粉末を例えば乾式静水圧プレスで本考案の骨髄
栓形状に成形する。成形体を電気炉内で1000〜12
00℃の範囲で焼成し、当該骨髄栓を得る。成形方法と
しては、この他にも注型法、射出成形法、圧粉体を旋盤
加工により成形する方法などを採用することができる。
また、例えばα−リン酸三カルシウム粉末を、必要に応
じて凝固剤として酸を添加した水と練和することにより
硬化体を作製し、これを本考案の骨髄栓形状に加工する
か、又は型内で上記の硬化体を作製することができる。
【0009】
【実施例】次に、実施例に基づいて本考案を詳述する。 実施例1 公知の方法でハイドロキシアパタイトスラリーを湿式合
成した。このスラリーを(株)西村鉄工所製回転ドラム
式ドライヤで乾燥し、ハイドロキシアパタイト粉末を得
た。得られた粉末を金型プレスし、直径35mm×長さ
45mmの圧粉体を作製した。圧粉体を焼成収縮分を考
慮してNC旋盤で所望の寸法形状に加工し、電気炉内で
1100℃で2時間焼成し、図1及び図2に示す骨髄栓
を製造した。
【0010】図1は、本考案の参考例を示す骨髄栓の側
面図である。図1に示した骨髄栓1は、その挿入側の端
面が直径9.0mm、上面が直径12.0mm、高さが
15.0mmの円錐台の形状を有する。図2は、本考案
の実施例を示す骨髄栓の断面図である。図2に示した骨
髄栓2は、その挿入側の端面が直径11.0mm、上面
が直径12.5mm、高さが20.0mmの円錐台の形
状を有し、上端の中心部に直径4.0mm、深さ10.
0mmの孔3を有する。この骨髄栓2を骨髄腔に適用す
る際に孔3中に棒などを差込み、該棒の他端をたたくこ
とにより、滑りを防止しながら骨髄栓2を骨髄腔内に強
固に嵌合させることができる。これらの骨髄栓を変形性
股関節症などの患者数例に人工関節置換術に併用し、良
好な結果を得た。
【0011】 実施例2 リン酸水溶液と水酸化カルシウム懸濁液を公知の方法で
反応させ、乾燥させてCa/P比1.67のハイドロキ
シアパタイトを得た。このハイドロキシアパタイトを温
度1200℃、圧力1.3×10-4Paで1時間焼成し
た。その結果、ハイドロキシアパタイトの熱分解によっ
て生じたα−リン酸三カルシウムとリン酸四カルシウム
との混合物を得た。このようにして得られたα−リン酸
三カルシウムとリン酸四カルシウムとの混合物を粉剤と
し、クエン酸45%、グルコース15%及びキトサン1
%を含む水溶液と、粉液比2:1で練和した。この練和
物を、挿入側の端面が直径8.0mm、上面が直径1
5.0mm、高さが20.0mmの円錐台形状にくり抜
いた割型(ポリアセタール製)に入れて硬化させ、約1
0分後完全に硬化した後に型から取り出し、所望形状の
硬化体を得た。
【0012】
【考案の効果】本考案の骨髄栓は、滑りを防止しながら
骨髄腔内に強固に嵌合させることができ、緻密質の生体
適合性材料から成るので、骨髄腔に適用したとき高い封
鎖性を示し、血液等の浸潤を有効に阻止することがで
き、骨髄からの出血を阻止し、長期にわたり人工膝関
節、人工股関節などの人工関節の固定を安定に維持し、
術者や患者の負担を著しく軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の参考例を示す骨髄栓の側面図である。
【図2】本考案の実施例を示す骨髄栓の断面図である。
【符号の説明】
1 骨髄栓 2 骨髄栓 3 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61F 2/28 A61B 17/56 A61F 2/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ca/P比が1.5〜2.0であるリン
    酸カルシウム系化合物の緻密質焼結体又は硬化体から成
    り、円錐台形状を有し、その先細の挿入端とは反対側の
    端面の中央部に孔を設けたことを特徴とする骨髄栓。
  2. 【請求項2】 リン酸カルシウム系化合物がハイドロキ
    シアパタイトである請求項1記載の骨髄栓。
JP1529893U 1993-03-30 1993-03-30 骨髄栓 Expired - Lifetime JP2599954Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1529893U JP2599954Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 骨髄栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1529893U JP2599954Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 骨髄栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0674116U JPH0674116U (ja) 1994-10-21
JP2599954Y2 true JP2599954Y2 (ja) 1999-09-27

Family

ID=11884923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1529893U Expired - Lifetime JP2599954Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 骨髄栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2599954Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2018310776B2 (en) 2017-08-03 2021-07-01 9384-4934 Québec Inc. Plug for bone tissue

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0674116U (ja) 1994-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3689146B2 (ja) 骨へのスクリュー固定用素子
US6221477B1 (en) Material and process for producing the same
US7258734B2 (en) Injectable calcium phosphate cements and the preparation and use thereof
US5123927A (en) Method and apparatus for antibiotic knee prothesis
US6018095A (en) Method for preparing an implantable composite material, resulting material, implant including said material, and kit therefor
US4781721A (en) Bone-graft material and method of manufacture
GB2078696A (en) Porous Calcium Phosphate Body
JP6097294B2 (ja) 骨組織の孔を充填するためのインプラント及びその使用方法
GB2210363A (en) Ceramics composites and production process thereof
US20020169066A1 (en) Dense porous structures for use as bone substitutes
JPH0359703B2 (ja)
CA2534826A1 (en) Methods for preparing medical implants from calcium phosphate cement and medical implants
JP3974276B2 (ja) セラミックス複合体の製造方法およびセラミックス複合体
JP2599954Y2 (ja) 骨髄栓
JP2019513461A (ja) 血液を含むリン酸カルシウムセメント組成物
JP3108707B2 (ja) 靭帯固定用栓体
EP1727570A1 (en) Methods for preparing medical implants from calcium phosphate cement and medical implants
JPH0526504B2 (ja)
JPH08308866A (ja) 骨髄栓
JPS62158175A (ja) 代替骨用多孔質セラミツク成形体およびその製造方法
JPH07114803B2 (ja) 生体硬組織修復用代替材の製造方法
JPH0951907A (ja) 人工関節のステムアッセンブリ
JPH0414031B2 (ja)
JPH06142186A (ja) 多孔質骨髄腔栓
JPH1043221A (ja) コーレス骨折用スぺーサ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723

Year of fee payment: 9