JP2596592C

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Publication number: JP2596592C
Authority: JP
Publication date: 1999-02-24

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【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、硬質合成樹脂で成形されたカートリッジケースまたは可撓性を有す
るカートリッジケース内に磁気ディスクを回転可能に収納した磁気ディスクカー
トリッジに係り、特にその磁性層とそれに摺接するクリーニングシートに関する
ものである。〔従来の技術〕磁気ディスクカートリッジは、磁気ヘッド挿入口ならびに回転駆動用開口など
を有するカートリッジケースと、そのカートリッジケース内に回転可能に収納さ
れたフレキシブルな磁気ディスクと、前記カートリッジケースの内面に支持され
たクリーニングシートとから主に構成されている。〔発明が解決しようとする課題〕ところで従来の磁気ディスクカートリッジのクリーニングシートは、例えばポリエチレンテレフタレート繊維、あるいはアクリル繊維などの熱可塑性繊維の不
織布からなっており、このクリーニングシートを例えば超音波溶着や接着剤によ
ってカートリッジケースの内面に固定していた。一方、高密度記録のために、近年、例えば鉄，コバルト，コバルト−ニッケル
，コバルト−リンなどの強磁性金属粉末を含有した磁性層が用いられている。し
かし、これら金属磁性粉末は例えばγ−Ｆｅ₂Ｏ₃などの金属酸化物からなる磁性
粉に比較して硬度が低いから、磁気ヘッドとの摺接による磁性層の摩耗が激しい
。そのため、磁性層中に例えば酸化アルミニウムなどの補強粉を混在させて磁性
層の硬度を高めている。前述のようにクリーニングシートとして熱可塑性繊維が用いられていることと
、磁性層中には硬質の補強粉が含有されていることから、磁気ディスクの回転に
よってそれがクリーニングシートと長期間摺接することによって、クリーニング
シートを構成している熱可塑性繊維が摩擦熱によって軟化して摩耗し、生成した
摩耗粉が磁気ディスクを介して磁気ヘッドに付着して、記録、再生時のエラーの
原因になる。本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、耐久性に優れ、しかも
エラーの少ない磁気ディスクカートリッジを提供するにある。〔課題を解決するための手段〕前述の目的を達成するため、本発明は、例えば硬質合成樹脂の成形体あるいは
可撓性を有するシート材などからなるカートリッジケースと、そのカートリッジ
ケース内に回転可能に収納されたフレキシブルな磁気ディスクと、前記カートリ
ッジケースの内面に支持されたクリーニングシートとを備えた磁気ディスクカー
トリッジを対象とするものである。そして本発明では、前記磁気ディスクが例えば鉄などの強磁性金属粉と、含有
率が５〜４０重量％の範囲に規制された例えば酸化アルミニウムなどの補強粉と
を含有した磁性層を有し、スタイラス径２μｍ、触針荷重２５ｍｇ、カットオフ
０．０８ｍｍ、走査速度０．０３ｍｍ／秒の条件下において触針式表面粗さ計で
測定した前記磁性層の中心線表面粗さＲａが０．０１μｍ以下で、前記クリーニ
ングシートの少なくとも磁性層と直接に摺接するディスク側表面層のほとんどすべてが例えばレイヨン繊維などの非熱可塑性繊維であることを特徴とするもので
ある。〔発明の実施例〕次に、本発明の実施例について説明する。本発明においてカートリッジケースに使用される熱可塑性合成樹脂としては、
例えばＡＢＳ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリスチロール樹脂などが用いられ、
射出成形によって所望の形状のカートリッジケースが形成される。またそのカートリッジケース内に収納される磁気ディスクは、例えばポリエス
テルやポリイミドなどからなるペースフィルムの片面あるいは両面に磁性層を塗
布、形成したものからなり、適度の可撓性を有している。第１図ないし第６図は本発明の実施例に係る磁気ディスクカートリッジを説明
するためのもので、第１図はそのディスクカートリッジの分解斜視図、第２図は
上ケースにクリーニングシートを貼着した状態を示す底面図、第３図は下ケース
にクリーニングシートを貼着した状態を示す平面図、第４図はこの磁気ディスク
カートリッジの使用状態を示す磁気ヘッド挿入口付近の拡大断面図、第５図はこ
の磁気ディスクカートリッジの弾性片付近の拡大断面図、第６図はクリーニング
シートの拡大断面図である。磁気ディスクカートリッジは、カートリッジケース１と、その中に回転可能に
収納された磁気ディスク２と、カートリッジケース１に摺動可能に支持されたシ
ヤツタ３とから主に構成されている。カートリッジケース１は上ケース１ａと下ケース１ｂとから構成され、これら
は例えばＡＢＳ樹脂などの硬質合成樹脂で射出成形されている。下ケース１ｂのほぼ中央には回転駆動軸挿入用の開口４が形成され、それの近
くに長方形のヘッド挿入口５が設けられ、上ケース１ａにも同様にヘッド挿入口
５が設けられている。上ケース１ａならびに下ケース１ｂの前面付近には、第１
図に示すように、前記シヤツタ３の摺動範囲を規制するために若干低くなった凹
部６がそれぞれ形成され、この凹部６の申間位置に前記磁気ヘッド挿入口５が開
設されている。第２図に示すように、上ケース１ａの内面でかつ磁気ヘッド挿入口５の左右両側には、座ぐり状の凹部７，７がそれぞれ形成されている。この凹部７の縦幅Ｗ
１は磁気ヘッド挿入口５の長手方向の幅（縦幅）Ｗ２とほぼ等しく、凹部７の横
幅Ｗ３は磁気ヘッド挿入口５の長手方向と直交する方向の幅（横幅）Ｗ４の０．
３倍以上、好ましくは０．５倍ないし１．５倍の範囲に規制されている。上ケース１ａにおれる磁気ヘッド挿入口５のディスク回転方向上流側には、多
数本の直接状に延びた突起８が設けられ、そのうち両側の２本はその内側の突起
８よりも若干高くなっている。上ケース１ａの内面には磁気ディスク２の収納位置を規制する弧状の規制リブ
９が突設され、それの一部は前記凹部７の端部を通り、規制リブ９が凹部７の補
強体としても役立っている。この規制リブ９の内側には、ほぼＣ字形のクリーニングシート１０が挿入され
ている。クリーニングシート１０の磁気ヘッド挿入口５と対応する位置に設けら
れた開口１１の横幅Ｗ５は、磁気ヘッド挿入口５の横幅Ｗ４よりも若干大きく設
計されている。クリーニングシート１０を上ケース１ａの内面に載置することに
より、前記凹部７ならびに突起８も覆われ、クリーニングシート１０の周辺部が
上ケース１ａに超音波溶着される。前述のように上ケース１ａの凹部７は十分な
広さを有しているから、第４図に示す如くクリーニングシート１０における開口
１１の端縁が凹部７内において超音波溶着１２することができる。第３図ならびに第５図に示すように、下ケース１ｂの内面でかつ上ケース１ａ
の突起８とほぼ対向する位置に突条の支え部１３と、張り付き防止用の凸条１４
が設けられている。第３図ならびに第５図に示すように、プラスチックシートを
折り曲げて形成した弾性片１５の基部１６が下ケース１ｂの内面でかつ支え部１
３の近傍に接着あるいは熱融着などの適宜な手段で固着される。弾性片１５の自
由端１７は、支え部１３に支えられてそれの傾斜状態が保持される。下ケース１ｂの内面にも規制リブ９が突設され、それの内側にクリーニングシ
ート１０が配置される。このクリーニングシート１０の磁気ヘッド挿入口５と対
応する位置に設けられた開口１１の横幅Ｗ５は、磁気ヘッド挿入口５の横幅Ｗ４
よりも若干大きく設計されている。第３図に示すようにクリーニングシート１０
を下ケース１ｂの内面に載置することにより、前記弾性片１５が覆われ、クリーニングシート１０の周辺部が下ケース１ｂに超音波溶着１２されるが、弾性片１
５の付近は超音波溶着１２が省略されている。上ケース１ａと下ケース１ｂとを組み合わせて磁気ディスクカートリッジを組
立てた場合、第５図に示すように弾性片１５によって下ケース１ｂからクリーニ
ングシート１０が部分的に持ち上げられるとともに、上ケース１ａに設けられた
突起８によってその持ち上げが若干押し下げられて、磁気ディスク２が上、下の
クリーニングシート１０、１０によって弾性的に挟持される。そして磁気ディス
ク２の回転にともない、クリーニングシート１０によりディスク表面が清掃され
る。第４図は磁気ディスクカートリッジの使用状態を示す図で、図中の１８は磁気
ヘッドである。前記クリーニングシート１０は、第６図に示すように３層構造になっている。
すなわち、磁気ディスク２と対向するディスク側不織布層１９と、カートリッジ
ケース１と対向するケース側不織布層２０と、そのディスク側不織布層１９とケ
ース側不織布層２０とを連結するための中間不織布層２１を備えている。前記ディスク側不織布層１９ならびにケース側不織布層２０は、ともにレイヨ
ン繊維単独で構成されており、表、裏の区別がないようにできている。レイヨン
繊維としては、ビスコースレイヨン、銅アンモニアレイヨンならびにアセテート
レイヨンなどが用いられる。レイヨン繊維（ステープル）の引張強さは約２．５
〜３．１ｇ／Ｄ、伸び率は約１６〜２２％、伸長弾性率（３％伸長時）は約５５
〜８０％、比重は約１．５０〜１．５２である。前記中間不織布層２１はレイヨン繊維とポリアミド繊維の混合繊維層から構成
されている。レイヨン繊維とポリアミド繊維の混合比率（レイヨン／ポリアミド
）は約１／９〜９／１の範囲において適宜に選択され、特に３／７〜７／３の範
囲が好適である。ポリアミド繊維はアジピン酸とヘキサメチレンジアミンとの重縮合物を原料モ
ノマーとした繊維である。ポリアミド繊維の引張強さは約４．５〜７．５、伸び
率は約２５〜６０％、伸長弾性率（３％伸長時）は約９５〜１００％、比重は約
１．１４である。クリーニングシート１０はレイヨン繊維単独で構成することもできるが、本実
施例のように前記ディスク側不織布層１９とケース側不織布層２０との間に熱可
塑性繊維を含む不織布からなる中間不織布層２１を設けることにより、カートリ
ッジケース１と良好に熱融着することができる。前記中間不織布層２１は、前述のようにレイヨン繊維とポリアミド繊維の混合
物の他に、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂など各種の熱可塑性繊維が好適
に使用し得る。特に前述のようにディスク側不織布層１９とケース側不織布層２
０にレイヨン繊維を用いていることから、これら両層１９，２０とのなじみを考
慮して、中間不織布層２１をレイヨン繊維を含有した混合繊維層で構成すると良
い。このクリーニングシート１０の目付量は、特には限定されるものではないが約
２０〜５０ｇ／ｍ²が適当である。なおここでいう目付量とは、５０×５０ｃｍ
の試料５枚の重量をそれぞれ測定し、それらの平均値をとった値である。クリーニングシート１０の厚さは、１５０〜３００μｍが適当である。実施例
に係るクリーニングシート１０の具体的な物性を示せば次の通りである。前述のようにクリーニングシート１０を３層構造にしてが、実際にこのクリーニングシート１０を用いて磁気ディスクカートリッジを組み立てると、磁気ディ
スク２と摺接する繊維の全部がレイヨン繊維でない場合があり、中間不織布層２
１中の熱可塑性繊維（ポリアミド繊維）の極く一部分が繊維どうしの絡み合いに
よってクリーニングシート１０の表面側に出て磁気ディスク２と接触することも
ある。しかし、このような場合においても熱可塑性繊維が磁気ディスク２と摺接
する割合は１０％以下であり、実質的には磁気ディスク２と接触する繊維のほぼ
１００％がレイヨン繊維である。次に磁性層の組成について説明する。強磁性金属粉としては例えば鉄、コバルト、コバルト−ニッケル、コバルト−
リンなどが用いられ、本実施例では鉄粉を用いた例を示している。実施例で使用
している鉄粉の物性は、次の表２の通りである。また補強粉としては例えば酸化アルミニウム、クロム、炭化ケイ素、窒化ケイ
素などが使用され、本実施例では酸化アルミニウムを用いた例を示している。補
強粉の粒径は、０．４〜０．５μｍである。磁性層の好適な組成比を示せば、次の表３の通りである。この磁気ディスクの磁気特性は、次の表４の通りである。次に磁性層中の補強粉（酸化アルミニウム：粒径０．４〜０．５μｍ）の含有
率とクリーニングシートの材質との関係について検討した結果を次の表５に示す
。なお表中の構成繊維とは、磁気ディスクと摺接するクリーニングシートの表面
層の構成繊維を示している。ＰＥＴは、ポリエチレンテレフタレートを示してい
る。混抄１は、レイヨン（５０％）とポリエチレンテレフタレート（５０％）の
混抄を示している。混抄２は、レイヨン（５０％）とアクリル（５０％）の混抄を示している。混抄３は、レイヨン（５０％）とポリアミド５０％）の混抄を示
している。加速耐久性は、ヘッド荷重４０ｇ、周速３０ｍ／ｓｅｃの条件で試験した場合
の耐久性である。エラー発生は、２４時間シークのエラー発生を示している。この表５から明らかなように、磁性層中における補強粉（酸化アルミニウム）
の含有率が例えば１〜３重量％と少ない場合は、比較的軟質の金属磁性粉を使用
している関係上、磁気ディスクの耐久性が十分でない。これに対して磁性層中に
おける補強粉の含有率が５重量％以上、好ましくは１０重量％以上になると、磁
気ディスクの耐久性が著しく改善される。一方、補強粉の含有率が大きくなると、必然的に金属磁性粉やバインダなどの
他の成分の含有率が制限されて、所望の諸特性が得られない。そのため補強粉の
含有率の上限は４０重量％にとどめておく必要があり、好ましい補強粉の含有率
は１０〜３０重量％である。このように補強粉の含有率を５〜４０重量％の範囲に規制することにより、磁
気ディスクの耐久性を改善することができる。しかし、クリーニングシートの構
成繊維がポリエチレンテレフタレート繊維単独（比較例５〜比較例１１）、レイ
ヨン繊維とポリエチレンテレフタレート繊維の混抄（比較例１２）、レイヨン繊
維とアクリル繊維の混抄（比較例１３）ならびにレイヨン繊維とポリアミド繊維
の混抄（比較例１４）などのように熱可塑性繊維を含有している場合には、磁気
ディスクの摩擦熱によって熱可塑性繊維が摩耗して、その摩耗粉の原因でエラー
の発生がある。これに対して本発明の実施例１〜実施例７のものは、磁気ディスクの耐久性に
優れるとともにエラーの発生がない。このような効果は、他の補強粉を用いても
同様に発揮されることが、実験で確認されている。次に磁気ディスクの表面粗さとクリーニングシートの摩耗との関係について説
明する。クリーニングシートの摩耗を可及的に少なくするために、磁気ディスク
の表面粗さも考慮する必要がある。従来のように磁気ディスクの表面粗さが、例
えば０．０２０〜０．０２５μｍのように比較的粗い場合には、必然的にクリーニングシートの摩耗が起き易い。これに対して磁気ディスクの表面粗さＲａを０．０１μｍ以下、好ましくは０
．００５μｍ以下にすることによって、クリーニングシートの摩耗を長期間にわ
たって可及的に少なくすることができることが分かった。なお、磁性層の表面粗さはスタイラス径２μｍ、触針荷重２５ｍｇ、カットオ
フ０．０８ｍｍ、走査速度０．０３ｍｍ／秒の条件下において触針式表面粗さ計
で測定した。また、磁性層の表面粗さは、それの表面処理条件（カレンダリング
処理装置におけるカレンダロールの温度、圧力ならびに段数）を変更することに
よって、所望の表面粗さに保持することができる。前記表３に示すように、磁性層中にウレタン樹脂からなるバインダを含有した
場合には、レイヨン繊維などのセルローズ系繊維から摩耗粉が発生しても、その
摩耗粉との親和性がないから、磁気ディスクへの摩耗粉の付着が少なく、従って
エラー発生の防止を助長することができる。前記実施例では非熱可塑性繊維としてレイヨン繊維を用いたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えばコットン繊維などの他のセルローズ系繊維を
用いても同様の効果を有する。〔発明の効果〕本発明は前述してような構成になっているため、磁気ディスクの耐久性に優れ
、しかもエラー発生のない、信頼性の高い磁気ディスクカートリッジを提供する
ことがてきる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a magnetic disk cartridge in which a magnetic disk is rotatably housed in a cartridge case formed of a hard synthetic resin or a flexible cartridge case. In particular, the present invention relates to the magnetic layer and a cleaning sheet that is in sliding contact with the magnetic layer. [Prior Art] A magnetic disk cartridge has a cartridge case having a magnetic head insertion port and a rotation drive opening, a flexible magnetic disk rotatably housed in the cartridge case, and supported on the inner surface of the cartridge case. Cleaning sheet. [Problems to be Solved by the Invention] By the way, a conventional cleaning sheet for a magnetic disk cartridge is made of, for example, a non-woven fabric of a thermoplastic fiber such as polyethylene terephthalate fiber or acrylic fiber. It was fixed to the inner surface of the cartridge case by the agent. On the other hand, for high-density recording, a magnetic layer containing a ferromagnetic metal powder such as iron, cobalt, cobalt-nickel, and cobalt-phosphorus has recently been used. However, since these metal magnetic powders have a lower hardness than magnetic powders composed of metal oxides such as γ-Fe ₂ O ₃ , the magnetic layer is severely worn by sliding contact with the magnetic head. Therefore, the hardness of the magnetic layer is increased by mixing reinforcing powder such as aluminum oxide in the magnetic layer. As described above, the thermoplastic sheet is used as the cleaning sheet, and the magnetic layer contains hard reinforcing powder. As a result, the thermoplastic fibers constituting the cleaning sheet are softened and worn by the frictional heat, and the generated abrasion powder adheres to the magnetic head via the magnetic disk, causing an error during recording and reproduction. SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a magnetic disk cartridge which overcomes the above-mentioned drawbacks of the prior art, has excellent durability, and has few errors. Means for Solving the Problems In order to achieve the above-mentioned object, the present invention provides a cartridge case made of, for example, a hard synthetic resin molded product or a flexible sheet material, and a rotatable cartridge case. The magnetic disk cartridge includes a flexible magnetic disk stored in the cartridge case and a cleaning sheet supported on the inner surface of the cartridge case. In the present invention, the magnetic disk has a magnetic layer containing a ferromagnetic metal powder such as iron and a reinforcing powder such as aluminum oxide whose content is regulated in the range of 5 to 40% by weight, The center line surface roughness Ra of the magnetic layer measured by a stylus type surface roughness meter under the conditions of a stylus diameter of 2 μm, a stylus load of 25 mg, a cutoff of 0.08 mm, and a scanning speed of 0.03 mm / sec is 0.01 μm. In the following, at least almost all of the disk-side surface layer of the cleaning sheet that is in direct sliding contact with the magnetic layer is made of non-thermoplastic fiber such as rayon fiber. [Examples of the Invention] Next, examples of the present invention will be described. As the thermoplastic synthetic resin used for the cartridge case in the present invention,
For example, ABS resin, polyacetal resin, polystyrene resin and the like are used,
A cartridge case having a desired shape is formed by injection molding. The magnetic disk accommodated in the cartridge case is made of a pace film made of, for example, polyester or polyimide, which is formed by coating and forming a magnetic layer on one or both sides, and has an appropriate flexibility. 1 to 6 are views for explaining a magnetic disk cartridge according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 is an exploded perspective view of the disk cartridge, and FIG. 2 has a cleaning sheet attached to an upper case. FIG. 3 is a plan view showing a state in which a cleaning sheet is adhered to the lower case, FIG. 4 is an enlarged sectional view showing the vicinity of a magnetic head insertion slot showing a use state of the magnetic disk cartridge, and FIG. FIG. 5 is an enlarged sectional view of the vicinity of the elastic piece of the magnetic disk cartridge, and FIG. 6 is an enlarged sectional view of the cleaning sheet. The magnetic disk cartridge mainly includes a cartridge case 1, a magnetic disk 2 rotatably housed therein, and a shutter 3 slidably supported by the cartridge case 1. The cartridge case 1 includes an upper case 1a and a lower case 1b, which are injection-molded with a hard synthetic resin such as an ABS resin. An opening 4 for inserting a rotary drive shaft is formed substantially at the center of the lower case 1b, a rectangular head insertion opening 5 is provided near the opening 4, and a head insertion opening 5 is similarly provided in the upper case 1a. . Near the front surfaces of the upper case 1a and the lower case 1b,
As shown in the figure, recesses 6 slightly lower are formed to regulate the sliding range of the shutter 3, and the magnetic head insertion opening 5 is opened at a space between the recesses 6. As shown in FIG. 2, counterbore-shaped recesses 7 are formed on the inner surface of the upper case 1a and on both left and right sides of the magnetic head insertion opening 5, respectively. The vertical width W of the recess 7
1 is approximately equal to the longitudinal width (longitudinal width) W2 of the magnetic head insertion slot 5, and the width W3 of the recess 7 is 0.times.0 of the width (horizontal width) W4 in the direction orthogonal to the longitudinal direction of the magnetic head insertion slot 5.
It is regulated to 3 times or more, preferably 0.5 to 1.5 times. A large number of directly extending protrusions 8 are provided on the upstream side of the magnetic head insertion slot 5 in the disk rotation direction in the upper case 1a, of which two on both sides are slightly higher than the inner protrusions 8 thereof. ing. An arc-shaped restricting rib 9 for restricting the storage position of the magnetic disk 2 protrudes from the inner surface of the upper case 1 a, and a part thereof passes through the end of the concave portion 7, and the restricting rib 9 serves as a reinforcing body of the concave portion 7. Has also helped. Inside the regulating rib 9, a substantially C-shaped cleaning sheet 10 is inserted. The width W5 of the opening 11 provided at a position corresponding to the magnetic head insertion opening 5 of the cleaning sheet 10 is designed to be slightly larger than the width W4 of the magnetic head insertion opening 5. By mounting the cleaning sheet 10 on the inner surface of the upper case 1a, the concave portion 7 and the projection 8 are also covered, and the peripheral portion of the cleaning sheet 10 is ultrasonically welded to the upper case 1a. As described above, since the concave portion 7 of the upper case 1a has a sufficient width, the edge of the opening 11 in the cleaning sheet 10 can be ultrasonically welded 12 in the concave portion 7 as shown in FIG. . As shown in FIGS. 3 and 5, the inner surface of the lower case 1b and the upper case 1a
And a ridge 14 for preventing sticking at a position substantially opposed to the projection 8
Is provided. As shown in FIGS. 3 and 5, the base 16 of the elastic piece 15 formed by bending a plastic sheet is the inner surface of the lower case 1b and the support 1
3 is fixed by a suitable means such as adhesion or heat fusion. The free end 17 of the elastic piece 15 is supported by the support portion 13 and the inclined state thereof is maintained. A regulating rib 9 is also protruded from the inner surface of the lower case 1b, and a cleaning sheet 10 is arranged inside the regulating rib 9. The width W5 of the opening 11 provided at a position corresponding to the magnetic head insertion opening 5 of the cleaning sheet 10 is the width W4 of the magnetic head insertion opening 5.
It is designed to be slightly larger than. As shown in FIG.
Is placed on the inner surface of the lower case 1b to cover the elastic piece 15 and the peripheral portion of the cleaning sheet 10 is ultrasonically welded 12 to the lower case 1b.
In the vicinity of 5, the ultrasonic welding 12 is omitted. When the magnetic disk cartridge is assembled by combining the upper case 1a and the lower case 1b, the cleaning sheet 10 is partially lifted from the lower case 1b by the elastic pieces 15 as shown in FIG. The lift of the magnetic disk 2 is slightly pushed down by the projected projection 8, and the magnetic disk 2 is elastically held between the upper and lower cleaning sheets 10 and 10. Then, as the magnetic disk 2 rotates, the disk surface is cleaned by the cleaning sheet 10. FIG. 4 is a diagram showing a state of use of the magnetic disk cartridge, in which 18 is a magnetic head. The cleaning sheet 10 has a three-layer structure as shown in FIG.
That is, a disk-side nonwoven fabric layer 19 facing the magnetic disk 2, a case-side nonwoven fabric layer 20 facing the cartridge case 1, and an intermediate nonwoven fabric layer 21 for connecting the disk-side nonwoven fabric layer 19 and the case-side nonwoven fabric layer 20. It has. The disc-side nonwoven fabric layer 19 and the case-side nonwoven fabric layer 20 are both made of rayon fiber alone, so that there is no distinction between front and back. As the rayon fiber, viscose rayon, cuprammonium rayon, acetate rayon and the like are used. The tensile strength of rayon fiber (staple) is about 2.5
~ 3.1 g / D, elongation about 16-22%, elongation modulus (at 3% elongation) about 55
８０80%, specific gravity is about 1.50 to 1.52. The intermediate nonwoven fabric layer 21 is composed of a mixed fiber layer of rayon fiber and polyamide fiber. The mixing ratio of rayon fiber and polyamide fiber (rayon / polyamide) is appropriately selected in the range of about 1/9 to 9/1, and particularly preferably in the range of 3/7 to 7/3. Polyamide fiber is a fiber using a polycondensate of adipic acid and hexamethylenediamine as a raw material monomer. The polyamide fiber has a tensile strength of about 4.5 to 7.5, an elongation of about 25 to 60%, an elongation modulus (at 3% elongation) of about 95 to 100%, and a specific gravity of about 1.14. The cleaning sheet 10 may be made of rayon fiber alone. However, as in the present embodiment, an intermediate nonwoven fabric layer 21 made of a nonwoven fabric containing a thermoplastic fiber is provided between the disc-side nonwoven fabric layer 19 and the case-side nonwoven fabric layer 20. Provision of the heat-sealing member enables good thermal fusion with the cartridge case 1. As the intermediate nonwoven fabric layer 21, besides the mixture of rayon fiber and polyamide fiber as described above, for example, various thermoplastic fibers such as polyethylene terephthalate, polyethylene, polypropylene, polystyrene, polyvinyl chloride, and acrylic resin can be suitably used. . In particular, as described above, the disc-side nonwoven fabric layer 19 and the case-side nonwoven fabric layer 2
Since rayon fibers are used for the non-woven fabric layer 0, the intermediate nonwoven fabric layer 21 is preferably composed of a mixed fiber layer containing rayon fibers in consideration of the compatibility with the two layers 19 and 20. The basis weight of the cleaning sheet 10 is not particularly limited, but is suitably about 20 to 50 g / m ² . The basis weight here is 50 × 50 cm.
Are the values obtained by measuring the weight of each of the five samples and taking the average value. An appropriate thickness of the cleaning sheet 10 is 150 to 300 μm. Specific physical properties of the cleaning sheet 10 according to the embodiment are as follows. Although the cleaning sheet 10 has a three-layer structure as described above, when a magnetic disk cartridge is actually assembled using this cleaning sheet 10, all of the fibers that are in sliding contact with the magnetic disk 2 may not be rayon fibers. Layer 2
A very small portion of the thermoplastic fiber (polyamide fiber) in 1 may come out on the surface side of the cleaning sheet 10 due to the entanglement of the fibers and come into contact with the magnetic disk 2. However, even in such a case, the ratio of the thermoplastic fibers sliding on the magnetic disk 2 is 10% or less, and substantially 100% of the fibers in contact with the magnetic disk 2 are rayon fibers. Next, the composition of the magnetic layer will be described. Examples of the ferromagnetic metal powder include iron, cobalt, cobalt-nickel, and cobalt-
This example shows an example in which phosphorus or the like is used and iron powder is used. The physical properties of the iron powder used in the examples are as shown in Table 2 below. Further, as the reinforcing powder, for example, aluminum oxide, chromium, silicon carbide, silicon nitride, or the like is used. In this embodiment, an example using aluminum oxide is shown. The particle size of the reinforcing powder is 0.4 to 0.5 μm. Table 3 below shows suitable composition ratios of the magnetic layer. The magnetic properties of this magnetic disk are as shown in Table 4 below. Next, Table 5 shows the results of a study on the relationship between the content of the reinforcing powder (aluminum oxide: particle size: 0.4 to 0.5 μm) in the magnetic layer and the material of the cleaning sheet. The constituent fibers in the table are constituent fibers of the surface layer of the cleaning sheet that is in sliding contact with the magnetic disk. PET indicates polyethylene terephthalate. Mixing 1 shows mixing of rayon (50%) and polyethylene terephthalate (50%). Mixing 2 shows mixing of rayon (50%) and acrylic (50%). Mixing 3 shows mixing of rayon (50%) and polyamide 50%). The accelerated durability is the durability when tested under the conditions of a head load of 40 g and a peripheral speed of 30 m / sec. The occurrence of an error indicates the occurrence of a 24-hour seek error. As is clear from Table 5, the reinforcing powder (aluminum oxide) in the magnetic layer
When the content is as small as 1 to 3% by weight, for example, the durability of the magnetic disk is not sufficient because relatively soft magnetic metal powder is used. On the other hand, when the content of the reinforcing powder in the magnetic layer is 5% by weight or more, preferably 10% by weight or more, the durability of the magnetic disk is remarkably improved. On the other hand, when the content of the reinforcing powder is large, the content of other components such as the metal magnetic powder and the binder is necessarily limited, and desired characteristics cannot be obtained. Therefore, the upper limit of the content of the reinforcing powder needs to be limited to 40% by weight, and the preferable content of the reinforcing powder is 10 to 30% by weight. By regulating the content of the reinforcing powder in the range of 5 to 40% by weight, the durability of the magnetic disk can be improved. However, the constituent fibers of the cleaning sheet were polyethylene terephthalate fibers alone (Comparative Examples 5 to 11), a mixture of rayon fibers and polyethylene terephthalate fibers (Comparative Example 12), a mixture of rayon fibers and acrylic fibers (Comparative Example 13), and rayon. When thermoplastic fibers are contained as in the case of blending of fibers and polyamide fibers (Comparative Example 14), the thermoplastic fibers wear due to frictional heat of the magnetic disk, and an error occurs due to the abrasion powder. There is. On the other hand, the magnetic disk according to Examples 1 to 7 of the present invention is excellent in the durability of the magnetic disk and has no error. It has been experimentally confirmed that such an effect can be similarly exerted by using other reinforcing powders. Next, the relationship between the surface roughness of the magnetic disk and the wear of the cleaning sheet will be described. In order to minimize the wear of the cleaning sheet, it is necessary to consider the surface roughness of the magnetic disk. If the surface roughness of the magnetic disk is relatively rough, for example, from 0.020 to 0.025 μm as in the related art, the cleaning sheet is inevitably easily worn. On the other hand, the surface roughness Ra of the magnetic disk is 0.01 μm or less, preferably 0 μm.
. It was found that by setting the thickness to 005 μm or less, the wear of the cleaning sheet can be reduced as much as possible over a long period of time. The surface roughness of the magnetic layer was measured with a stylus type surface roughness meter under the conditions of a stylus diameter of 2 μm, a stylus load of 25 mg, a cutoff of 0.08 mm, and a scanning speed of 0.03 mm / sec. The surface roughness of the magnetic layer can be maintained at a desired surface roughness by changing the surface treatment conditions (temperature, pressure and number of stages of the calendar roll in the calendering apparatus). As shown in Table 3, when the magnetic layer contains a binder made of urethane resin, even if wear powder is generated from cellulosic fibers such as rayon fiber, there is no affinity for the wear powder. In addition, the amount of abrasion powder adhering to the magnetic disk is small, and therefore, it is possible to promote prevention of occurrence of an error. In the above embodiment, rayon fiber was used as the non-thermoplastic fiber. However, the present invention is not limited to this, and similar effects can be obtained by using other cellulose fibers such as cotton fiber. [Effects of the Invention] Since the present invention is configured as described above, it is possible to provide a highly reliable magnetic disk cartridge which is excellent in durability of a magnetic disk and free from errors.

【図面の簡単な説明】図はすべて本発明の実施例に係る磁気ディスクカートリッジを説明するための
もので、第１図はその磁気ディスクカートリッジの分解斜視図、第２図は上ケー
スにクリーニングシートを貼着した状態を示す底面図、第３図は下ケースにクリ
ーニングシートを貼着した状態を示す平面図、第４図はこの磁気ディスクカート
リッジの使用状態を示す磁気ヘッド挿入口付近の拡大断面図、第５図はこの磁気
ディスクカートリッジの弾性片付近の拡大断面図、第６図はクリーニングシート
の拡大断面図である。１……カートリッジケース、１ａ……上ケース、１ｂ……下ケース、２……磁気ディスク、１０……クリーニングシート、１２……超音波溶着、１９……ディスク側不織布層２０……ケース側不織布層、２１……中間不織布層。BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a view for explaining a magnetic disk cartridge according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 is an exploded perspective view of the magnetic disk cartridge, and FIG. FIG. 3 is a plan view showing a state in which a cleaning sheet is adhered to the lower case, and FIG. 4 is an enlarged cross section near a magnetic head insertion port showing a use state of the magnetic disk cartridge. FIG. 5 is an enlarged sectional view of the vicinity of the elastic piece of the magnetic disk cartridge, and FIG. 6 is an enlarged sectional view of the cleaning sheet. DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Cartridge case, 1a ... Upper case, 1b ... Lower case, 2 ... Magnetic disk, 10 ... Cleaning sheet, 12 ... Ultrasonic welding, 19 ... Disk side nonwoven fabric layer 20 ... Case side nonwoven fabric Layer 21... Intermediate nonwoven fabric layer.

Claims

1. A magnetic disk cartridge comprising: a cartridge case; a magnetic disk rotatably housed in the cartridge case; and a cleaning sheet supported on an inner surface of the cartridge case. The magnetic disk has a magnetic layer containing a ferromagnetic metal powder, a reinforcing powder, and a binder, the content of the reinforcing powder in the magnetic layer is restricted to a range of 5 to 40% by weight, a stylus diameter of 2 μm, and a stylus load. The center line surface roughness Ra of the magnetic layer measured by a stylus type surface roughness meter under a condition of 25 mg, a cutoff of 0.08 mm, and a scanning speed of 0.03 mm / sec is 0.01 μm or less, A magnetic disk cartridge characterized in that the surface side in contact with the magnetic layer is substantially composed of only rayon fibers. 2. The cleaning sheet according to claim 1, wherein the cleaning sheet is composed of three layers, the surface layer and the back layer are made of rayon fiber alone, and the intermediate layer is made of a mixture of rayon fiber and thermoplastic fiber. A magnetic disk cartridge characterized by the above-mentioned.