JP2593720C - - Google Patents

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JP2593720C
JP2593720C JP2593720C JP 2593720 C JP2593720 C JP 2593720C JP 2593720 C JP2593720 C JP 2593720C
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felt
web
dryer
vacuum
transfer roll
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ベロイト・コーポレイション
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【発明の詳細な説明】 関連出願の引照 この出願は1987年2月13日出願に係る米国特許出願第 014,569号(米国特許第
4934067 号、特表平2-501668参照)の一部継続出願である。同米国出願第 014,5
69 号を全てここに参考として取り入れている。 発明の背景 発明の分野 本発明は、製紙機械のドライヤ部分を通って伸長するウエブを乾燥させるドラ
イヤ装置に関する。特に、本発明はトータルベルランドライヤ装置に関する。ト
ータルベルラン(TOTAL BELRUN)はベロイト・コーポレイションの登録商標であ
る。 従来技術の説明 紙の乾燥技術において、紙乾燥部分の高速操作に伴って生じる主な問題の1つ
はシートのばたつきである。これはドライヤ部分にある連続ドライヤ間を非支持
ウエブが走行する時に生じる。 いわゆる“単一フェルト”構成を取入れることによってこのシートのばたつき
は最少限におさえられた。しかし、そのような“単一フェルト”構成では、ドラ
イヤを上列と下列に配置し、ウエブとドライヤフェルトとをそれぞれの列の上部
ドライヤと下部ドライヤをまわって隣接状態で走行させなければならない。この
“単一フェルト”構成は非支持ウエブにまつわる問題を解決したが、そのような
“単一フェルト”又は“蛇行”構成は、ウエブとフェルトが下列のドライヤをま
わって送られる間、ドライヤフェルトがそれぞれのドライヤとウエブとの間には
さまれる点でもうひとつの新しい問題をひき起した。従って、ドライヤの下列の
乾燥能力は無駄になってしまった。さらに、その“単一フェルト”構成では、ウ
エブはそれが下列のドライヤへ向って移動し、そのまわりをまわってそこから離 反する間、フェルトから分離する傾向がある。さらに、ウエブを“単一フェルト
”式ドライヤ部分を通って最初に紙通しすることが比較的困難であった。 “単一フェルト”式ドライヤ部分の前述の問題は、1987年2月13日出願の米国
特許出願第 014,569号に係るトータルベルラン構成を取入れることによって解決
された。このトータルベルラン構成では、“単一フェルト”構成の下列のドライ
ヤが真空移送ロールに置きかえられている。その真空移送ロールは余分の下列ド
ライヤを不必要とした。さらに、真空をかけることにより、ウエブが移送ロール
をまわって移動する間、それがドライヤフェルトから分割する傾向もなくなった
。また、単列ドライヤと移送ロールとの間のドローも減少したので、ドライヤフ
ェルトに対するウエブの安定性が増強した。さらに、そのような真空ロールを取
入れることにより、ウエブの最初の紙通しも容易になった。 このトータルベルランの考えを取入れたものが最近設備されていることは、そ
のような考えが普及して多くのドライヤをもつものまで拡張して使用され、しか
もウエブの走行性にも何ら悪影響がないということを示している。その場合、真
空ロールがフェルトで支持されたスパンに沿ってウエブを運ぶことができ、しか
も、シートの張力又は部分的な引っぱり点を必要としないのでそのような走行性
が得られる。 それにも拘らず、このトータルベルランに関する1つの重要な問題は、中間の
真空移送ロールの有効真空ゾーンとドライヤとの間の短いドロー長さの部分が存
在することである。ウエブは、一般にフェルトから殆んど離れないで、又は全く
離れないで短いドローを通って運ばれるけれども、機械が不調な時、ウエブの辺
縁がフェルトから1インチも分離することが判った。そのような不調は典型的に
は、ウエブの基礎重量や湿気含有度が不揃いの場合、短期間で生じる。そのよう
な期間中にウエブの辺縁がドライヤフェルトから離脱すると、ウエブはフェルト
との密着状態から引き離されてしまう。そしてこのウエブは局部的な気流や遠心
力の妨害の影響を受けてしまう。そのような妨害を受けると、シートはしわにな
ったり、極端な場合、破断する。 ソイニネン(Soininen)の米国特許第 3,868,780号において、ドライヤは排気
された包囲体を構成するような構成に配置される。その結果生じる部分真空が孔 あき移送ロール内に部分真空を生じさせ、それによって、ウエブとフェルトがそ
のような孔あきロールをまわって送られる間、ウエブはドライヤフェルトへ向っ
て引っぱられる。しかしながら、前述のような排気された包囲体を使用すると、
ウエブの辺縁に対する種々のシール問題が生じ、ドライヤ部分の種々のドライヤ
への接近することについても複雑な問題が生じる。 従来の“単一フェルト”構成に対するウエブの辺縁のはためきを軽減する試み
が種々なされており、それは1985年3月5日付のフィスマン(Fissmann)他の米
国特許第 4,502,231号、1982年11月23日付のトーマス(Thomas)の米国特許第4,
359,828 号、及び1985年11月9日付のピーターソン(Petersson)の米国特許第4,5
53,340 号に開示されている。しかしながら、“単一フェルト”構成に関する前
述の特許は、フェルトで支持されたドローにおいてウエブとは反対側にあるフェ
ルトの近くに真空を生じさせるために全幅のエアノズルを必要とする。これらの
ノズルは多量のエアを必要とし、ファンに用いる動力も比較的多く必要とする。
そのようなボックスは、さらに、それを適切な構造上の強度をもったものにする
ために、隣接するドライヤ間のスペースを大きくとる必要がある。そのように大
きなスペースにすると、ドライヤ部分のマシン方向の長さが増し、そのようなド
ライヤ部分を納めるために必要な建物の費用も増す。さらに、前述のボックスの
上にほこりや紙くづがつもり、エアジェットの作用を妨害する。 また、前述のボックスによって生じる真空はボックスへ向ってフェルトを偏向
させる。甚だしい場合には、このフェルトはボックスと接触し、フェルトがひど
く摩耗してしまう。そのような摩擦状態により、真空度は比較的低く維持されな
ければならない。 さらに、前述の従来のボックスによって生じる真空は、ウエブがフェルトとロ
ールの収斂ニップへ接近する時やウエブがロールを包囲する時、ウエブがファブ
リックから離れないようにしなければならない。前述のニップ位置と包囲位置は
最も重要な位置である。しかしながら、従来の技術では、これらの重要な位置に
真空が直接かけられていない。 ベデンパ(Vedenpaa)の米国特許第 4,441,263号は溝付きロールと共に真空ボ
ックスを備えており、その真空は前述の重要位置へさらに侵入している。しかし ながら、この米国特許第 4,441,263号に開示したように真空をかけると、溝付き
ロールの上方のポケット部分で真空が最も高くなり、前述の収斂ニップ位置とウ
エブが溝付きロールに巻かれる所で最も低い。 フオイト社(J.M.Voith GmbH)のWO 83/00514 は隣接ドライヤ間に吸引ロー
ルを有する単一列ドライヤ部分を示しており、これは本出願で請求している発明
に最も近い従来技術だと思われる。 前述の問題は、中間位置に溝付きロール又はドライヤを使用する代わりに、前
述の米国特許第 014,569号に示された真空ロールを使用することにより解決でき
る。そのような真空ロールは、その真空ロールの上方でドライヤ間の部分をシー
ルするためのシールを有する。本発明では、米国特許第 4,441,263号のようにポ
ケット部分から真空を引き出すのではなくして、真空は有孔真空ロールの内部か
ら引き出される。このようにして、ウエブが真空ロールを巻く部分を含めて重要
な位置で最高の真空が生じる。さらに、ウエブが真空ロールに接近する場所やウ
エブがロールを離れるところのような重要位置に、少し低い真空がかけられる。
さらに、そのような真空は、ウエブがドライヤと移送ロールとの間を移動する間
、ウエブが引っぱられるドライヤフェルトと密着させるように、ポケット内で最
低の真空度を発生させる。 特に、ロール内へ流れる空気は移送ロールの有孔シェルを横切って圧力が降下
するので、包囲されたポケット内の真空度は前述の重要位置にかかる真空度より
低くなる。 さらに、真空ロールをドライヤに接近して位置させることにより、フェルトで
支持されるドロー長さが最短となる。そのようなドロー長さを最短にすると、ウ
エブがファブリックから分離する傾向が少くなるばかりでなく、所与の真空度に
対して生じるファブリックの偏向量も減る。 また、本発明により、前述の米国特許出願第 014,569号の真空ロールに関連し
た比較的複雑なシール構成や固定内部中心軸を使用しないですむ。本発明では、
ポケットシールを使用することにより、真空ロールが過度の空気を吸引すること
が防止され、真空がフェルトで支持されるドロー長さまで及ぶ。 固定内部ロール部材をさらに、種々の区分板又はオリフィス板におきかえる。 これらの区分板又はオリフィス板は、ウエブがフェルトから最も分離し易い真空
ロールの前後に近いところに配置された隔室に対して、真空ロールから引出され
る真空を集中させるように機能する。 従って、本発明の主目的は、従来のドライヤ部分の前述の欠点を排除し、紙ウ
エブの乾燥技術に大いに貢献するようなドライヤ装置を提供することである。 本発明のもうひとつの目的は、移送ロールが内部固定中心軸を使用しないで構
成されたドライヤ装置を提供することである。 本発明のもうひとつの目的は、ドライヤポケットがシール板又はシールボック
スで包囲されるようにしたドライヤ装置を提供することである。 本発明の他の目的及び効果は、添付図面に関連して後述した詳細な説明と、請
求項からこの技術に熟達した人々にとって明らかとなるであろう。 〔発明の要約〕 本発明は製紙機械のドライヤ部分を通って走行するウエブを乾燥させるドライ
ヤ装置と方法に関する。この装置はドライヤ部分の第1ドライヤと、第1ドライ
ヤをまわって移動自在に走行するドライヤフェルトとを有し、その場合、ウエブ
は第1ドライヤとフェルトとの間にはさまれて乾燥が行なわれる。第1ドライヤ
の下流に第2ドライヤが配置され、ウエブとフェルトが第2ドライヤのまわりを
走行する。その場合、ウエブは第2ドライヤとフェルトとの間にはさまれ、さら
に乾燥が行なわれる。前記第1ドライヤの下流で、しかも第2ドライヤの上流に
、真空移送手段が配置され、ウエブとフェルトがその移送ロールをまわって走行
するが、ウエブとフェルトがそのように移送ロールをまわって移動する時、フェ
ルトはウエブと移送ロールとの間にはさまれる。ドライヤと移送ロールとの間を
走行するフェルトと移送ロールとによって形成されるポケット内へ第1ドライヤ
と第2ドライヤとの間の空気が流入するのを減らすために、第1ドライヤと第2
ドライヤとの間をシール手段が伸長する。この移送ロールは有孔シエルを有し、
このシエルは部分真空源に接続されるので、このドライヤ装置の使用時、シエル
内に部分真空が生じ、そのような部分真空は有孔シエルを通ってポケット内に更
なる部分真空を生じさせ、それによって、空気はウエブからフェルトへ向って流
れウエブが移送ロールをまわって移動する間及び、ウエブがドライヤと移送ロー
ル との間で移動する間、ウエブがフェルトと密着するように押圧する。 前記シール手段は楔形ボックスを有し、このボックスはポケット内にあって、
ポケットの形に適合するように構成されるので、そのポケット内で、しかもボッ
クスの外部に更なる真空が発生する。 シール手段は、また、ボックスから伸長する第1シールを有し、その第1シー
ルは、フェルトが第1ドライヤから離れる時、フェルトと共働してシールする。
このシール手段は、また、ボックスから伸長する第2シールを有し、この第2シ
ールは、フェルトが第2ドライヤをまわって移動し始める時、フェルトと共働し
てシールする。このシールは更なる部分真空を維持し、ドライヤと移送ロールと
の間で、ウエブはフェルトへ向って押圧される。 有孔シエルは部分真空源に回転自在に接続され、移送ロールは、また、第1端
と第2端とを備えた固定ダクトを有する。ダクトは回転シエル内に配置され、ダ
クトは第1端と第2端との間で複数の孔を有する。ダクトは部分真空源に接続さ
れるので、ドライヤ装置の使用時、ダクト内の部分真空はシエルとダクトとの間
に形成された空所内に部分真空を生じさせる。 ダクトからシエルまでガスケットが伸長し、空所を第1部分と第2部分に区分
する。第1部分は、フェルトとウエブが移送ロールのまわりを走行する時、フェ
ルトとウエブとの近くに配置される。 ガスケットはダクトの第1端と第2端の近くでダクトのまわりを部分的に伸長
する。特に、そのガスケットは、フェルトと移送ロールとの収斂部より上流にあ
る第1の角度位置からフェルトと移送ロールとの拡開部より下流にある第2の角
度位置まで伸長する。このガスケットはダクトの第1端から第2端まで前記第1
位置に沿って軸方向へ伸長する。ガスケットはまた、ダクトの第1端から第2端
まで前記第2位置に沿って軸方向へ伸長する。ドライヤ装置の使用時、第1部分
内に最高真空度が維持され、ポケット内には最低真空度が維持され、フェルトと
移送ロールとの収斂部及び拡開部の近くに配置された第2部分内に中間真空度が
維持される。前記最高真空度は、ウエブとフェルトが移送ロールをまわって走行
する時、ウエブをフェルトと密着状態に維持する。中間真空度はフェルトと移送
ロールとの収斂部及び拡開部の近くで作用する。さらに、最低真空度は、ウエブ がドライヤと移送ロールとの間を移動する間、ウエブをフェルトへ向って押圧す
る。 本発明のもうひとつの実施態様において、シエルは第1端と第2端を有する。
このシエルはまた、第1及び第2バッフルを有し、これらのバッフルは有孔シエ
ル内で互いに間隔をおいて軸方向に配置され、有孔シエル内に第1及び第2室を
形成する。第1及び第2室はそれぞれ、有孔シエルの第1及び第2端に対応して
配置される。第1バッフルから第2バッフルまで気流導管が伸長し、そのために
第1及び第2室は互いに流体で連絡される。前記導管内には弁手段が配置され、
第1室と第2室との間で導管内の気流を調整する。有孔シエルとバッフルと導管
とによって中間室が形成される。その導管は複数の孔を有し、中間室内からの気
流が導管へ流れる。ドライヤ装置の使用時、有孔シエルが部分真空源に接続され
弁手段が閉じられる時、第1室内に最高真空が発生するので、ウエブの尾部を紙
通しするのが容易になる。弁手段が開かれる時、第1及び第2室内に等しい真空
が発生し、ウエブとフェルトが移送ロールをまわって走行する時、ウエブの横辺
縁をフェルトと密着するように押圧する。前記等しい真空は前記最高真空より低
い。そのような部分真空はまた、中間室内に最低真空度を発生させ、それによっ
てポケット内に最低真空が生じる。 本発明のもうひとつの実施態様において、有孔シエルは第1及び第2端を有し
シエルのそれらの端部はそれぞれ、部分真空源に接続される。移送ロールは有孔
シエル内で互いに対して軸方向へ間隔をおいて配置された第1及び第2オリフィ
ス板を有し、それらは紙通し空所と辺縁空所をそれぞれ限定する。辺縁空所から
の気流は制御弁により制御されるので、制御弁が閉じられる時、空気は有孔シエ
ルへ流入し、第1オリフィス板により紙通し室内に高真空が発生し、ウエブの尾
部の紙通しを容易にする。制御弁が開かれる時、空気は有孔シエルへ流れ、紙通
し室と辺縁室内に中間真空が生じる。前記中間真空は、オリフィス板を設けるこ
とによって、オリフィス板間の有孔シエル内の真空より高いので、ウエブが移送
ロールをまわって走行する時、フェルトに対するウエブの辺縁のはためきは前記
中等度の真空により防止される。この中等度の真空は前記高真空より低い。
【図面の簡単な説明】 図1は従来の二重フェルト式ドライヤ部分の側面図であり、 図2は従来の単一フェルト式ドライヤ部分の側面図であり、 図3は出願中の米国特許出願第 014,569号に記載のトータルベルラン構成の側
面図であり、 図4はブローボックスを有する米国特許第 4,502,231号に示す従来の単一フェ
ルトの配置図であり、 図5は図4に示すブローボックスの拡大図である。 図6は米国特許第 4,359,828号に示す従来の配置の側面図であって、全幅のブ
ローボックスを示す。 図7及び図8は、米国特許第 4,553,340号に示す従来の配置の側面図であって
、ポケット内に配置された全幅のブローボックスを示す。 図9及び図10は溝付きロールに関連して真空箱を有する米国特許第 4,441,263
号に示す2つの従来の実施例の側面図であり、 図11は本発明に従ったドライヤ装置の側面図であり、ポケット内に配置された
真空ロール及び楔形ボックスを有する。 図12は図11に示す移送ロールの拡大断面図であって、ガスケットを示す。 図13は図11及び図12に示す移送ロールの部分断面図であり、 図14は本発明のもうひとつの実施例の断面図であり、 図15は図14の15−15線に沿ってとった断面図であり、 図16は第1及び第2バッフルを有する本発明のさらにもうひとつの実施例の断
面図であり、 図17は第1及び第2オリフィスを有する本発明のもうひとつの実施例の移送ロ
ールの断面図である。 本発明の種々の実施例を通して同一符号は同一部品を示す。 図面の詳細な説明 図1は全体を10で示す典型的な従来の二重フェルト式ドライヤ部分の側面図で
ある。ドライヤ部分10はドライヤ14,15,16で成る上列12を有する。全体を18で
示す下列は、ドライヤ20,21を有する。ウエブWは上列12のドライヤ14と下列18
のドライヤ20との間を連続して走行する。上部フェルト22は上列の移送ロール24
, 25,26,27とドライヤ14,15,16を交互にまわって走行し、下部フェルト28は下
列の移送ロール30,31,32とドライヤ20,21を交互にまわって走行する。その結
果、ウエブWは上列12と下列18のドライヤ間を移行する間、符号34で示すように
、支持されない。 図2は全体を12Aで示す上列のドライヤ14A,15A,16Aを有する“単一フェ
ルト”式ドライヤ部分、即ち蛇行ドライヤ部分10Aの側面図である。このドライ
ヤ部分10Aは、また、全体を18Aで示す下列のドライヤ20A,21Aを有する。ウ
エブWAとフェルト22Aは上列12Aと下列18Aのそれぞれのドライヤをまわって
蛇行しながら互いに隣接して走行するので、ウエブWAは、符号34Aで示すよう
に、上列12Aと下列18Aのドライヤ間を移行する間、フェルト22Aにより支持さ
れる。ウエブWAは種々のドロー34Aを通って支持されるけれども、フェルト22
AがウエブWAとドライヤ20Aとの間に配置されるので、下列ドライヤ20A、21
Aの加熱効果が非常に低下する。また、符号36で示すように、下列ドライヤ20A
、21Aをまわって移行する間、ウエブWAの確実な制限かないために、ウエブW
Aは下列ドライヤ20A,21Aに対して不安定ではためく。 図3は1987年2月13日付出願の米国特許出願第 014,569号に示され、トータル
ベルランとして知られている全体を10Bで示すドライヤ部分の側面図である。ド
ライヤ部分10Bは全体を44で示す単一列として配置された複数のドライヤ38,39
,40,41,42を有し、それらの隣接ドライヤ間に、真空移送ロール46,47,48,
49が介在する。ウエブWBとフェルト52はドライヤ38〜42とロール46〜49をまわ
って隣接しながら連続して走行し、ウエブWBがそれぞれのロール46〜49をまわ
って移動する間、真空ロールが確実な制限を加える。 図4は全体を10Cで示す従来の単一フェルトドライヤ部分の側面図であって、
ドライヤフェルト22Cと下方ドライヤ62との収斂ニップCNの位置でドライヤフ
ェルト22Cに対するウエブWCのはためきを減らすためこの位置CNでの圧力上
昇を低下させるように、それぞれのポケット58,60内にブローボックス54,56を
有する。 図5は図4に示すブローボックスの拡大断面図であり、これは、ドライヤ62に
対するウエブWCとフェルト22Cの前述の収斂ニップCNの位置の空気圧を低下 させる。 図6は米国特許第 4,359,828号に示す従来の配置の全体を10Dで示すドライヤ
部分の側面図である。シールされたブローボックス64,66はウエブが下部ドライ
ヤ62Dをまわって移動する間、ドライヤフェルト22Dと一致するようにウエブW
Dを引っぱる。 図7及び図8は米国特許第 4,553,340号に示す従来の配置のドライヤ部分10E
,10Fのそれぞれ側面図である。図7は2個のブローボックス64E,66Eを示し
、フォイル68,70はフェルト22Eと下部ドライヤ62Eによって形成されるポケッ
ト58E内へ伸長する。 図8はポケット58Fから空気を放出するためポケット58F内に配置された楔形
のブローボックス72を示す。 図9は上部ドライヤ14G,15Gと溝付き下部ドライヤの20Gとの間を走行する
ドライヤフェルト22Gによって形成されたポケット58G内に楔形真空ボックス72
Gを有する全体を10Gで示す従来のドライヤ部分の側面図である。 図10は米国特許第 4,441,263号の全体を10Hで示すもうひとつのドライヤ部分
の側面図であって、ポケット58H内に第1,第2真空ボックス54H,56Hを有す
る。 図11と本発明に従ったドライヤ部分10Iの側面図である。ドライヤ部分10Iは
ドライヤ38I,39I,40Iと、ドライヤ38Iと39Iとの間に配置された全体を46
Iで示す移送手段とを有する。全体を74で示すシール手段はドライヤ38Iと39I
と移送手段46Iとの間を走行するドライヤフェルト52Iによって形成されたポケ
ット76内に配置される。ポケット76から移送手段46Iの有孔シエル80へ気流を生
じさせるために、真空ファン78Iがそれぞれ、移送手段46Iと47Iに接続する。 図12は有孔ロールシエル80とガスケット82とを示す移送手段46Iの拡大図であ
って、これについては後文で詳述する。 図12に示すように、矢印L1で示す重要位置はフェルト52Iとシエル80との間
に形成される収斂ニップCNIからフェルト52Iとシエル80との間に形成される
拡開ニップDNIまで伸長する。本発明に従ったそのような重要位置LIには最
大の真空が供給され、ウエブWIが移送ロール46Iをまわって移動する間、ウエ ブWIがフェルト52Iから離脱するのを防ぐ。 その他の重要な位置が矢印L2,L3で示されている。これらの位置L2,L
3は収斂ニップCNIと拡開ニップDNIの近くにそれぞれ位置する。本発明に
従って、これらの部分L2,L3には中等度の真空が与えられる。 位置L4,L5では本発明に従った低真空レベルが与えられ、ウエブWIがド
ライヤ38I,39Iと移送ロール46Iとの間を移動する間、ウエブWIをフェルト
と密着状態に保持する。 図13は図11及び図12に示す真空移送ロール46Iの部分断面図である。 特に、図11ないし図13に示すように、製紙機械のドライヤ部分10Iを通って走
行するウエブWIを乾燥させるドライヤ装置は、ドライヤ部分10Iの第1ドライ
ヤ38Iを有する。ドライヤフェルト52Iが第1ドライヤ38Iのまわりをまわって
移動自在に走行するので、ウエブWIはそれが乾燥するように、第1ドライヤ38
Iとフェルト52Iとの間に配置される。第2ドライヤ39Iは第1ドライヤ38Iよ
り下流に配置される。ウエブWIとフェルト52Iは第2ドライヤ39Iをまわって
走行し、その時ウエブWIは第2ドライヤ39Iとフェルト52Iとの間に配置され
、ウエブWIがさらに乾燥される。全体を46Iで示す真空移送手段が第1ドライ
ヤ38Iの下流で第2ドライヤ39Iより上流に配置されるので、ウエブWIとフェ
ルト52Iはその移送手段46Iをまわって走行する。かくして、ウエブWIとフェ
ルト52Iが移送手段46Iをまわって移動する時、フェルト52IはウエブWIと移
送手段46Iとの間に配置される。 全体を74で示すシール手段は第1ドライヤ38Iと第2ドライヤ39Iとの間にあ
って、ドライヤ38I、39Iと移送手段46Iとの間を走行するフェルト52Iと移送
手段46Iとによって形成されたポケット76内へ第1及び第2ドライヤ38I,39I
間に矢印84で示す気流が流れるのを減少させる。 移送手段46Iは有孔シエル80を有し、このシエル80は部分真空源78に接続され
ているので、この装置の使用時、シエル80内に部分真空が発生する。部分真空は
有孔シエル80を通ってポケット76内にさらに部分真空を生じさせるので、矢印86
で示す空気はウエブWIからフェルト52Iへ向って流れ、ウエブWIが移送手段
52Iをまわって移動する間、またウエブWIがドライヤ38I,39Iと移送手段46 Iとの間を移動する間、ウエブWIはフェルト52Iと密着状態となるように押圧
される。 図11ないし図13に示すように、移送手段46Iは真空移送ロールである。 特にシール手段74は、図12に示すように、ポケット76内にそのポケット76の形
に適合した楔形ボックス88を有するので、そのポケット76内で、しかもボックス
88の外側に更に真空が生じる。 シール手段74は、また、ボックス88から伸長する第1シール90を有し、この第
1シール90はフェルト52Iが第1ドライヤ38Iから離反移動する時、フェルト52
Iと共働してシールを行なう。 第2シール92はボックス88から伸長する。この第2シール92はフェルト52Iが
第2ドライヤ39Iのまわりを移動し始める時、フェルト52Iと共働してシールを
行なう。シール90,92はさらに部分真空を保持し、ドライヤ38I,39Iと移送手
段46Iとの間でウエブWIをフェルト52Iへ向って押圧する。 特に図13に示すように、有孔シエル80は部分真空源78に回転自在に接続され、
複数の孔94,95,96,97,98,99を有する。 移送ロール46Iは、また、特に図13に示すように、第1端102 と第2端104 を
備えた固定ダクト100 を有する。ダクト100 は回転シエル80内に配置され、ダク
ト100 の第1端102 と第2端104 との間に複数の孔109,110,111 を形成する。 ダクト100 は部分真空源78に接続されるので、この装置の使用時、ダクト100
内の部分真空はシエル80とダクト100 との間に形成された空所112 内に部分真空
を生じさせる。 図11ないし図13に示すように、移送ロール46Iはダクト100 からシエル80へ伸
長するガスケット82を有し、それによって空所112 を第1部分114 と第2部分11
6に分割する。第1部分114 はフェルト52IとウエブWIが移送ロール46Iのま
わりを走行する時、フェルト52IとウエブWIに隣接して配置される。 ガスケット82はダクト100 の第1端102 と第2端104 の近くでダクト100 を部
分的に取り巻くように伸長する。このガスケット82は、フェルト52Iと移送ロー
ル46Iの収斂部CNIより上流にある第1の角度位置L2からフェルト52Iと移
送ロール46Iの拡開部DNIの下流にある第2の角度位置L3まで伸長する。こ のガスケット82はダクト100 の第1端102 から第2端104 まで第1位置L2に沿
って軸方向へ伸長する。このガスケットはまた、ダクト100 の第1端102 から第
2端104 まで第2位置L3に沿って軸方向へ伸長するので、この装置の使用時、
第1部分114 内に最高真空レベルが保持され、ポケット76内に最低真空レベルが
保持され、そして収斂ニップ及び拡開ニップの近くにある第2部分116 内には、
中間真空レベルが保持される。ウエブとフェルトが移送ロール46Iのまわりを走
行する時、最高真空レベルによりウエブWIはフェルト52Iと密着状態に保持さ
れる。移送ロール46Iに対するフェルト52Iの収斂部CNIと拡開部DNIの近
くで中間真空レベルが作用する。ウエブWIがドライヤ38I,39Iと移送ロール
46Iとの間を移動する間、最低真空レベルが作用してウエブWIをフェルト52I
へ向って押圧する。 図14は本発明のもうひとつの実施例を示し、全体を46Jで示す移送ロールはそ
の軸方向の長さに沿って孔を有するロールシエル80Jを有する。真空源78Jはシ
エル80Jの第1端118 と第2端120 に回転自在に接続される。図15に示すように
、ウエブWJがシエル80Jのまわりを伸長する時、シエル80J内に最大真空が保
持され、ウエブWJをフェルト52Jと密着状態に保持するように真空が作用する
。ドライヤ38J,39Jと移送ロール46Jとの間でウエブが移動する間、最低真空
がポケット76J内に生じてウエブWJをフェルト52Jと密着状態に引っぱる。 図16は本発明のもうひとつの実施例の断面図であり、全体を46Kで示す移送ロ
ールを示す。この移送ロール46Kは第1端 118Kと第2端 120Kとを備えた有孔
シエル80Kを有する。シエル80Kはまた、その有孔シエル80K内に第1室126 と
第2室128 を形成するように、シエル80K内に互いに軸方向に配置された第1バ
ッフル122 と第2バッフル124 を有する。第1室126 と第2室128 はそれぞれ、
有孔シエル80Kの第1端 118K、第2端 120Kの近くに配置される。 気流導管130 は第1バッフル122 から第2バッフル124 まで伸長するので、第
1及び第2室126,128は互いに流体で連絡するようになっている。 導管130 内には弁手段132 が配置されており、これは第1室126 と第2室128
との間で導管130 内の気流を調整する。 有孔シエル80Kと、バッフル122,124と、導管130 とによって中間室134 が形 成される。導管130 は複数の孔136,137,138,139,140,141,142,143,144
を有し、中間室134 からの気流を導管130へ流すことができるので、この装置の
使用時、有孔シエル80Kの末端 118Kが部分真空源78Kに接続される時、かつ、
弁手段132 が閉じられる時、第1室126 内に最大真空が生じ、それによって、ウ
エブの尾部(図示せず)の紙通しが容易になる。弁手段132 が開かれる時、第1
及び第2室126,128にはいずれも等しい真空が生じるので、ウエブWKとフェル
ト52Kが移送ロール46Kをまわって走行する時、ウエブWKの横の辺縁がフェル
ト52Kと密着するように押圧される。前記等しい真空度は最高真空度より低い。
さらに、部分真空が中間室134 に最低真空を生じさせ、それによって移送ロール
46Kの上方のポケット76K内に最低真空が発生する。 図17は本発明のさらにもうひとつの実施例の断面図であって、全体を46Lで示
す真空移送ロールを示す。この移送ロール46Lは有孔シエル80Lを有し、そのシ
エルの第1端 118Lと第2端 120Lは部分真空源78Lに接続される。移送ロール
46Lは、また、第1及び第2オリフィス板146,148を有する。オリフィス板146,
148 は有孔シエル80L内で互いに軸方向へ間隔をおいて位置し、紙通し空所126
Lと辺縁空所 128Lを形成する。 辺縁空所 128Lからの気流は制御弁150 によって制御されるので、この制御弁
150 が閉じられる時、空気は有孔シエル80Lへ流入し、第1オリフィス板146 に
より紙通し室 126Lに高真空が発生し、ウエブWLの尾部(図示せず)を紙通し
易くする。 制御弁150 が開かれる時、空気は有孔シエル80Lへ流れ、紙通し室 126Lと辺
縁室 128L内に中間真空が発生する。その中間真空は、オリフィス板があるため
にオリフィス板146 と148 との間の有孔シエル80L内の真空より高いので、ウエ
ブが移送ロール46Lのまわりを走行する時、フェルト52Lに対するウエブWLの
辺縁のばたつきを中間真空によって防止できる。この中間真空は高真空より低い
。 図11ないし図13に示す装置の操作において、ダクト100 に部分真空がかけられ
、これは部分114 内に最高真空レベルを生じさせ、部分116 内に中間真空レベル
を生じさせる。図12に示す位置L1に沿って最大真空が作用する。この位置L1
はウエブがフェルトから最も離反し易い場所である。 部分116 内の中間真空は図12に示すように位置L2,L3に沿って作用する。
これらの位置も、典型的には、移送ロールに対するフェルトのポンプ効果により
、ウエブは支持フェルトからこの位置L2で離反する傾向があるので非常に重要
な部分となる。 移送ロールの上方のポケットには、最低レベルの真空が保持されるので、図12
に示す位置L4,L5ではフェルトに対するウエブのばたつきを防止することが
できる。 図14及び図15の実施例の操作において、シエルに部分真空が作用し、図12に示
す重要位置L1では最高真空が作用し、移送ロールの上方のポケット内では最低
真空が使用する。 図16に示す実施例では、弁132 が閉じられる時、隔室126 内に高真空が発生し
、尾部の紙通しを容易にする。 ウエブが一旦乾燥部分で紙通しされると、弁132 が開かれるので室126 と128
には等しいレベルの真空が作用し、ウエブの横方向の辺縁をフェルトに密着する
ように押圧する。 中間の導管にはそれに沿って適切な大きさの開口が形成されているので、中間
室134 の真空はやや低下する。そのような低レベルの真空はロールの上方のポケ
ット内で作用し、ウエブがドライヤー及び移送ロールをまわって移動する間ウエ
ブはフェルトに密着状態に保持される。 図17に示す実施例の操作では、弁が閉じられる時、隔室 126Lには最高レベル
の真空が生じ、尾部の紙通しを容易にする。 尾部が一旦、ドライヤ部分で紙通しされると、弁150 が開き、隔室 126Lと12
8 Lの真空度は互いに等しくなるので、乾燥部分の操作中、ウエブの辺縁はフェ
ルトに密着状態に保持される。 オリフィス板146,148があるために、移送ロールの上方のポケット内では、低
真空が作用し、前述の実施例の場合と同様に、ウエブはフェルトに密着するよう
に押圧される。 本発明は連続するドライヤ間を移動する間、ウエブを確実に制限する比較的簡
単で安価な装置を提供し、この装置はまた、ウエブの尾部の紙通しを楽にする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ドライヤ部分(10I)の第1ドライヤ(38I)と; ウエブ(WI)の乾燥のためそのウエブ(WI)が前記第1ドライヤ(38I)
    とフェルト(52I)との間に配置されるように前記第1ドライヤ(38I)のまわ
    を移動自在に走行するドライヤフェルト(52I)と; ウエブ(WI)と前記フェルト(52I)がそのまわりを走行する時、ウエブ(
    WI)を更に乾燥させるために、そのウエブ(WI)を前記フェルト(52I)と
    の間に配置させる前記第1ドライヤ(38I)より下流に配設された第2ドライヤ
    (39I)と; 前記第1ドライヤ(38I)の下流で、しかも前記第2ドライヤ(39I)の上流
    に配置される真空移送ロール(46I)と; を備え; ウエブ(WI)と前記フェルト(52I)は前記移送ロール(46I)をまわって
    走行し、ウエブ(WI)と前記フェルト(52I)が前記移送ロール(46I)をま
    わって移動する時、前記フェルト(52I)がウエブ(WI)と前記移送ロール(
    46I)との間に配置されるドライヤ装置において; 前記第1及び第2ドライヤ(38I,39I)と前記移送ロール(46I)との間を
    走行する前記フェルト(52I)と、前記移送ロール(46I)とにより形成される
    ポケット(76)へ前記第1及び第2ドライヤ(38I,39I)間の気流が流入するの
    を減少させるように、前記第1及び第2ドライヤ(38I,39I)間に伸びている
    シール装置(74)を備え; 前記移送ロール(46I)は有孔シエル(80)を有し、前記有孔シエル(80)は
    部分真空源(78)に接続されるので、この装置の使用時、前記有孔シエル(80)
    に部分真空が発生し、前記部分真空は前記有孔シエル(80)を通って前記ポケッ
    ト(76)内に更なる部分真空を生じさせるので、ウエブ(WI)が前記移送ロー
    ル(46I)をまわって移動する間、また、前記第1及び第2ドライヤ(38I,39
    I)と前記移送ロール(46I)との間をウエブ(WI)が移動する間、ウエブ(
    WI)を前記フェルト(52I)に密着させるように押圧するため、空気がウエブ
    (WI)から前記フェルト(52I)へ向って流れるようになっており; 前記部分真空は前記更なる部分真空より高く; 前記シール装置(74)は、開口のない壁で構成されて閉塞された楔形ボックス
    (88)を有し、前記更なる部分真空が前記ポケット(76)の内部でしかも前記ボ
    ックスの外側で生じるよう同楔形ボックス(88)は前記ポケット(76)内にあっ
    て、前記ポケット(76)の形に適合していることを特徴とする製紙機械のドライ
    ヤ部分(10I)を通って走行するウエブ(WI)を乾燥するドライヤ装置。 【請求項2】 前記シール装置(74)はさらに前記ボックス(88)から伸長する
    第1シール(90)を有し、前記第1シール(90)はフェルト(52I)が前記第1
    ドライヤ(38I)から離反して移動する時、前記フェルト(52I)と共働してシ
    ールし; 前記第1シール(90)は前記更なる部分真空を保持し、前記第1及び第2ドラ
    イヤ(38I,39I)と前記移送ロール(46I)との間でウエブ(WI)を前記フ
    ェルト(52I)へ向って押しやるようにした請求の範囲1に記載のドライヤ装置
    。 【請求項3】 前記有孔シエル(80)は前記部分真空源(78)に回転自在に接続
    されている請求の範囲1に記載のドライヤ装置。 【請求項4】 前記移送ロール(46I)はさらに; 第1及び第2端(102,104)をもち、前記有孔シエル(80)内に配置され、か
    つ前記第1端(102)と第2端(104)との間に複数の孔(109,110,111)を有する固
    定ダクト(100)を備え; 前記ダクト(100)は前記部分真空源(78)に接続されて、前記ドライヤ装置の
    使用時、前記ダクト(100)内の前記部分真空は、前記シエル(80)と前記ダクト(
    100)との間に形成された空所(112)内に前記部分真空を発生させる請求の範囲3
    に記載のドライヤ装置。 【請求項5】 前記ダクト(100)から前記シエル(80)まで伸長し、前記空所(112)
    を第1及び第2部分(114,116)に区分するガスケット(82)をさらに有し、前
    記第1部分(114)は、前記フェルト(52I)とウエブ(WI)が前記移送ロール
    (46I)のまわりを走行する時、前記フェルト(52I)とウエブ(WI)に隣接
    して配置されている請求の範囲4に記載のドライヤ装置。 【請求項6】 前記ガスケット(82)は前記ダクト(100)の前記第1及び第2端
    (102,104)の近くで前記ダクト(100)のまわりを部分的に伸長し、そして、前
    記フェルト(52I)と前記移送ロール(46I)との収斂部(CNI)より上流に
    配置された第1の角度位置(L2)から前記フェルト(52I)と前記移送ロール
    (46I)との拡開部(DNI)より下流にある第2の角度位置(L3)まで伸長
    し、前記ガスケット(82)は、さらに、前記ダクト(100)の前記第1端(102)から
    前記第2端(104)まで前記第1の角度位置(L2)に沿って軸方向へ伸長し、前
    記ガスケット(82)は、また、前記ダクト(100)の前記第1端(102)から前記第2
    端(104)まで前記第2の角度位置(L3)に沿って軸方向へ伸長しており、これ
    によってドライヤ装置の使用時、前記第1部分(114)内に最高レベルの真空が保
    持され、前記ポケット(76)内に最低真空レベルが保持され、かつ、前記ポケッ
    ト(76)へ向って配置された前記第2部分(116)には、中間真空レベルが保持さ
    れ、前記最高レベルの真空は、ウエブ(WI)と前記フェルト(52I)とが前記
    移送ロール(46I)をまわって走行する時、ウエブ(WI)を前記フェルト(52
    I)に密着して保持し、前記中間レベルの真空は前記移送ロール(46I)に対す
    る前記フェルト(52I)の前記収斂部(CNI)と前記拡開部(DNI)の近く
    で作用し、前記最低レベルの真空は、前記第1及び第2ドライヤ(38I,39I)
    と前記移送ロール(46I)との間をウエブ(WI)が移動する間ウエブ(WI)
    を前記フェルト(52I)に押圧するように作用する請求の範囲5に記載のドライ
    ヤ装置。 【請求項7】 有孔シエル(80K)は第1端(118K)と第2端(120K)とを有し、
    前記有孔シエル(80K)は、さらに、第1及び第2バッフル(122,124)を有し
    、これらのバッフルは有孔シエル(80K)内に互いに軸方向に配置されるので、
    前記有孔シエル(80K)内に第1及び第2室(126,128)が形成され、前記第1
    及び第2室(126,128)はそれぞれ前記有孔シエル(80K)の前記第1及び第2端(
    118K,120 K)の近くに配置されており; また更に、前記第1室(126)と第2室(128)が互いに流体で接続するように、前
    記第1バッフル(122)から第2バッフル(124)まで伸長する気流導管(130)と; 前記導管(130)内に配置され、前記第1室(126)と第2室(128)との間で前記導
    管(130)内の気流を調整する弁手段(132)と; 前記有孔シエル(80K)と前記バッフル(122,124)と、前記導管(130)とに
    よって形成される中間室(134)とを備え; 前記導管(130)は前記中間室(134)内から気流を前記導管(130)へ流入させるこ
    とができるように複数の孔(136,137,138,139,140,141,142,143,144)を
    有し、これによって、ドライヤ装置の使用時、前記有孔シエル(80K)が前記部
    分真空源(78K)に接続される時、また、前記弁手段(132)が閉じられる時、前
    記第1室(126)内に最高真空が発生してウエブの尾部の紙通しを容易にし、前記
    弁手段(132)が開かれる時、前記第1及び第2室(126,128)内に等しい真空が
    発生し、ウエブ(WK)とフェルト(52K)が前記移送ロール(46K)をまわっ
    て走行する時、ウエブ(WK)の横の辺縁を前記フェルト(52K)に密着するよ
    うに押圧し、前記等しい真空は前記最高真空よりも低く、かつ前記ポケット(76
    K)内に最低真空を発生させるため前記中間室(134)内に最低真空を発生させる
    ようになっていることを特徴とする請求の範囲3に記載のドライヤ装置。 【請求項8】 有孔シエル(80L)は第1及び第2端(118L,120L)を有し、前
    記有孔シエル(80L)の前記端(118L,120L)は、それぞれ、部分真空源(78L
    )に接続されており; 前記移送ロールはさらに; 第1及び第2オリフィス板(146,148)と制御弁(150)とを有し; 前記第1及び第2オリフィス板(146,148)は前記有孔シエル(80L)内で互
    いに軸方向へ間隔をおいて位置し、それによって紙通し空所(126L)と辺縁空所(
    128L)を形成し; 前記制御弁(150)が閉じられると、前記有孔シエル(80L)内へ空気が流れ、
    ウエブ(WL)の尾部の紙通しを容易にするための第1オリフィス板(146)によ
    って紙通し空所(126L)内に高真空が生じ、前記制御弁(150)が開かれると前記有
    孔シエル(80L)内へ空気が流れ第1及び第2オリフィス板(146,148)によって
    両オリフィス板(146,148)の間の有孔シエル(80L)内の真空より高い中等度の
    真空を紙通し空所(126L)と辺縁空所(128L)に生じるように前記制御弁(150)は
    前記辺縁空所(128L)からの気流を制御し、従って、前記ウエブ(WL)が移送
    ロール(46L)のまわりを走行する時、フェルト(52L)に対するウエブ(WL
    )の辺縁のばたつきが前記中等度の真空により防止され、かつ前記中等度の真空
    は前記高真空より低いことを特徴とする請求の範囲3に記載のドライヤ装置。 (54)【発明の名称】 ウエブを乾燥させるドライヤ装置 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ドライヤ部分(10I)の第1ドライヤ(38I)と; ウエブ(WI)の乾燥のためそのウエブ(WI)が前記第1ドライヤ(38I)
    とフェルト(52I)との間に配置されるように前記第1ドライヤ(38I)のまわ
    りを移動自在に走行するドライヤフェルト(52I)と; ウエブ(WI)と前記フェルト(52I)がそのまわりを走行する時、ウエブ(
    WI)を更に乾燥させるために、そのウエブ(WI)を前記フェルト(52I)と
    の間に配置させる前記第1ドライヤ(38I)より下流に配設された第2ドライヤ
    (39I)と; 前記第1ドライヤ(38I)の下流で、しかも前記第2ドライヤ(39I)の上流
    に配置される真空移送ロール(46I)と; を備え; ウエブ(WI)と前記フェルト(52I)は前記移送ロール(46I)をまわって
    走行し、ウエブ(WI)と前記フェルト(52I)が前記移送ロール(46I)をま
    わって移動する時、前記フェルト(52I)がウエブ(WI)と前記移送ロール(
    46I)との間に配置されるドライヤ装置において; 前記第1及び第2ドライヤ(38I,39I)と前記移送ロール(46I)との間を
    走行する前記フェルト(52I)と、前記移送ロール(46I)とにより形成される
    ポケット(76)へ前記第1及び第2ドライヤ(38I,39I)間の気流が流入するの
    を減少させるように、前記第1及び第2ドライヤ(38I,39I)間に伸びている
    シール装置(74)を備え; 前記移送ロール(46I)は有孔シエル(80)を有し、前記有孔シエル(80)は
    部分真空源(78)に接続されるので、この装置の使用時、前記有孔シエル(80)
    に部分真空が発生し、前記部分真空は前記有孔シエル(80)を通って前記ポケッ
    ト(76)内に更なる部分真空を生じさせるので、ウエブ(WI)が前記移送ロー
    ル(46I)をまわって移動する間、また、前記第1及び第2ドライヤ(38I,39
    I)と前記移送ロール(46I)との間をウエブ(WI)が移動する間、ウエブ(
    W I)を前記フェルト(52I)に密着させるように押圧するため、空気がウエブ(
    WI)から前記フェルト(52I)へ向って流れるようになっており; 前記部分真空は前記更なる部分真空より高く; 前記シール装置(74)は、開口のない壁で構成されて閉塞された楔形ボックス
    (88)を有し、前記更なる部分真空が前記ポケット(76)の内部でしかも前記ボ
    ックスの外側で生じるよう同楔形ボックス(88)は前記ポケット(76)内にあっ
    て、前記ポケット(76)の形に適合していることを特徴とする製紙機械のドライ
    ヤ部分(10I)を通って走行するウエブ(WI)を乾燥するドライヤ装置。 【請求項2】 前記シール装置(74)はさらに前記ボックス(88)から伸長する
    第1シール(90)を有し、前記第1シール(90)はフェルト(52I)が前記第1
    ドライヤ(38I)から離反して移動する時、前記フェルト(52I)と共働してシ
    ールし; 前記第1シール(90)は前記更なる部分真空を保持し、前記第1及び第2ドラ
    イヤ(38I,39I)と前記移送ロール(46I)との間でウエブ(WI)を前記フ
    ェルト(52I)へ向って押しやるようにした請求の範囲1に記載のドライヤ装置
    。 【請求項3】 前記有孔シエル(80)は前記部分真空源(78)に回転自在に接続
    されている請求の範囲1に記載のドライヤ装置。 【請求項4】 前記移送ロール(46I)はさらに; 第1及び第2端(102,104)をもち、前記有孔シエル(80)内に配置され、か
    つ前記第1端(102)と第2端(104)との間に複数の孔(109,110,111)を有する固
    定ダクト(100)を備え; 前記ダクト(100)は前記部分真空源(78)に接続されて、前記ドライヤ装置の
    使用時、前記ダクト(100)内の前記部分真空は、前記シエル(80)と前記ダクト(
    100)との間に形成された空所(112)内に前記部分真空を発生させる請求の範囲3
    に記載のドライヤ装置。 【請求項5】 前記ダクト(100)から前記シエル(80)まで伸長し、前記空所(11
    2)を第1及び第2部分(114,116)に区分するガスケット(82)をさらに有し、
    前記第1部分(114)は、前記フェルト(52I)とウエブ(WI)が前記移送ロー
    ル(46I)のまわりを走行する時、前記フェルト(52I)とウエブ(WI)に隣
    接 して配置されている請求の範囲4に記載のドライヤ装置。 【請求項6】 前記ガスケット(82)は前記ダクト(100)の前記第1及び第2端
    (102,104)の近くで前記ダクト(100)のまわりを部分的に伸長し、そして、前
    記フェルト(52I)と前記移送ロール(46I)との収斂部(CNI)より上流に
    配置された第1の角度位置(L2)から前記フェルト(52I)と前記移送ロール
    (46I)との拡開部(DNI)より下流にある第2の角度位置(L3)まで伸長
    し、前記ガスケット(82)は、さらに、前記ダクト(100)の前記第1端(102)から
    前記第2端(104)まで前記第1の角度位置(L2)に沿って軸方向へ伸長し、前
    記ガスケット(82)は、また、前記ダクト(100)の前記第1端(102)から前記第2
    端(104)まで前記第2の角度位置(L3)に沿って軸方向へ伸長しており、これ
    によってドライヤ装置の使用時、前記第1部分(114)内に最高レベルの真空が保
    持され、前記ポケット(76)内に最低真空レベルが保持され、かつ、前記ポケッ
    ト(76)へ向って配置された前記第2部分(116)には、中間真空レベルが保持さ
    れ、前記最高レベルの真空は、ウエブ(WI)と前記フェルト(52I)とが前記
    移送ロール(46I)をまわって走行する時、ウエブ(WI)を前記フェルト(52
    I)に密着して保持し、前記中間レベルの真空は前記移送ロール(46I)に対す
    る前記フェルト(52I)の前記収斂部(CNI)と前記拡開部(DNI)の近く
    で作用し、前記最低レベルの真空は、前記第1及び第2ドライヤ(38I,39I)
    と前記移送ロール(46I)との間をウエブ(WI)が移動する間ウエブ(WI)
    を前記フェルト(52I)に押圧するように作用する請求の範囲5に記載のドライ
    ヤ装置。 【請求項7】 有孔シエル(80K)は第1端(118K)と第2端(120K)とを有し、
    前記有孔シエル(80K)は、さらに、第1及び第2バッフル(122,124)を有し
    、これらのバッフルは有孔シエル(80K)内に互いに軸方向に配置されるので、
    前記有孔シエル(80K)内に第1及び第2室(126,128)が形成され、前記第1
    及び第2室(126,128)はそれぞれ前記有孔シエル(80K)の前記第1及び第2端(
    118K,120 K)の近くに配置されており; また更に、前記第1室(126)と第2室(128)が互いに流体で接続するように、前
    記第1バッフル(122)から第2バッフル(124)まで伸長する気流導管(130)と; 前記導管(130)内に配置され、前記第1室(126)と第2室(128)との間で前記導
    管(130)内の気流を調整する弁手段(132)と; 前記有孔シエル(80K)と前記バッフル(122,124)と、前記導管(130)とに
    よって形成される中間室(134)とを備え; 前記導管(130)は前記中間室(134)内から気流を前記導管(130)へ流入させるこ
    とができるように複数の孔(136,137,138,139,140,141,142,143,144)を
    有し、これによって、ドライヤ装置の使用時、前記有孔シエル(80K)が前記部
    分真空源(78K)に接続される時、また、前記弁手段(132)が閉じられる時、前
    記第1室(126)内に最高真空が発生してウエブの尾部の紙通しを容易にし、前記
    弁手段(132)が開かれる時、前記第1及び第2室(126,128)内に等しい真空が
    発生し、ウエブ(WK)とフェルト(52K)が前記移送ロール(46K)をまわっ
    て走行する時、ウエブ(WK)の横の辺縁を前記フェルト(52K)に密着するよ
    うに押圧し、前記等しい真空は前記最高真空よりも低く、かつ前記ポケット(76
    K)内に最低真空を発生させるため前記中間室(134)内に最低真空を発生させる
    ようになっていることを特徴とする請求の範囲3に記載のドライヤ装置。 【請求項8】 有孔シエル(80L)は第1及び第2端(118L,120L)を有し、前
    記有孔シエル(80L)の前記端(118L,120L)は、それぞれ、部分真空源(78L
    )に接続されており; 前記移送ロールはさらに; 第1及び第2オリフィス板(146,148)と制御弁(150)とを有し; 前記第1及び第2オリフィス板(146,148)は前記有孔シエル(80L)内で互
    いに軸方向へ間隔をおいて位置し、それによって紙通し空所(126L)と辺縁空所(
    128L)を形成し; 前記制御弁(150)が閉じられると、前記有孔シエル(80L)内へ空気が流れ、
    ウエブ(WL)の尾部の紙通しを容易にするための第1オリフィス板(146)によ
    って紙通し空所(126L)内に高真空が生じ、前記制御弁(150)が開かれると前記有
    孔シエル(80L)内へ空気が流れ第1及び第2オリフィス板(146,148)によって
    両オリフィス板(146,148)の間の有孔シエル(80L)内の真空より高い中等度の
    真空を紙通し空所(126L)と辺縁空所(128L)に生じるように前記制御弁(150) は前記辺縁空所(128L)からの気流を制御し、従って、前記ウエブ(WL)が移
    送ロール(46L)のまわりを走行する時、フェルト(52L)に対するウエブ(W
    L)の辺縁のばたつきが前記中等度の真空により防止され、かつ前記中等度の真
    空は前記高真空より低いことを特徴とする請求の範囲3に記載のドライヤ装置。

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