JP2593473Y2 - ドリルビット用シール装置 - Google Patents
ドリルビット用シール装置Info
- Publication number
- JP2593473Y2 JP2593473Y2 JP1992088761U JP8876192U JP2593473Y2 JP 2593473 Y2 JP2593473 Y2 JP 2593473Y2 JP 1992088761 U JP1992088761 U JP 1992088761U JP 8876192 U JP8876192 U JP 8876192U JP 2593473 Y2 JP2593473 Y2 JP 2593473Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- cutter
- drill bit
- sealing device
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Earth Drilling (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、岩石の掘削に用いられ
るドリルビット用シール装置に関する。
るドリルビット用シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、岩石の掘削に用いられるドリルビ
ットは、図1に示すように、掘進方向に向けられたドリ
ルビット回転軸線O1のまわりに回転自在なビット本体
1と、ビット本体1のレグ内側3よりドリルビット回転
軸線O1に交差するように斜め下方に延びた支持軸線O
2をもつ支持軸にすベり軸受10、11の形で回転自在
に配設された円錐形状のカッタ4とを有し、カッタ円錐
面上に配設されたカッタ歯21により掘削が行われる。
カッタは複数個、普通は3個あることから、3カッタビ
ットと呼ばれ、広く使用されている。
ットは、図1に示すように、掘進方向に向けられたドリ
ルビット回転軸線O1のまわりに回転自在なビット本体
1と、ビット本体1のレグ内側3よりドリルビット回転
軸線O1に交差するように斜め下方に延びた支持軸線O
2をもつ支持軸にすベり軸受10、11の形で回転自在
に配設された円錐形状のカッタ4とを有し、カッタ円錐
面上に配設されたカッタ歯21により掘削が行われる。
カッタは複数個、普通は3個あることから、3カッタビ
ットと呼ばれ、広く使用されている。
【0003】普通のドリルビットでは、カッタの端面5
に設けられたシール溝7にベアリングシール6が装着さ
れ、ベアリングシール6の内外圧のバランスは密封潤滑
剤補償機構15、16、17、18、19によって保持
されているようになっている。
に設けられたシール溝7にベアリングシール6が装着さ
れ、ベアリングシール6の内外圧のバランスは密封潤滑
剤補償機構15、16、17、18、19によって保持
されているようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】上述のドリルビット
で岩石を掘削する際、掘削面に対峙するカッタは、掘屑
の影響を受けやすく、カッタの端面に装着されたベアリ
ングシールの損傷はこの掘屑の浸入によるところが大で
ある。ベアリングシールの摺動面に掘屑が浸入すると、
ベアリングシールは早期に摩耗損傷を引き起こし、ベア
リング寿命の低下を招くと言う問題があった。
で岩石を掘削する際、掘削面に対峙するカッタは、掘屑
の影響を受けやすく、カッタの端面に装着されたベアリ
ングシールの損傷はこの掘屑の浸入によるところが大で
ある。ベアリングシールの摺動面に掘屑が浸入すると、
ベアリングシールは早期に摩耗損傷を引き起こし、ベア
リング寿命の低下を招くと言う問題があった。
【0005】従って、本考案は、上述した問題点を解消
して、ベアリングシールの信頼性を高めるとともに、ベ
アリング寿命の向上を図るようにしたドリルビット用シ
ール装置を提供することを目的とする。
して、ベアリングシールの信頼性を高めるとともに、ベ
アリング寿命の向上を図るようにしたドリルビット用シ
ール装置を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本考案は、上記の目的
を達成するために、ベアリングシールとして、各々独立
して配設した2種類のシールを有するシール装置を使用
することを特徴とする。シール装置は、カッタ内に形成
された円周方向のシール溝に装着したベアリングシール
と、テーパ部のビット本体とカッタの微少間隙を介して
カッタ端面に形成された支持軸線方向の溝に装着したプ
レートシールとよりなり、プレートシールのシール方向
が、ベアリングシールのシール方向に直角の支持軸線方
向であることを特徴とする。上記の2種類の独立して配
置したシール間に外圧導入機構が設けられる。
を達成するために、ベアリングシールとして、各々独立
して配設した2種類のシールを有するシール装置を使用
することを特徴とする。シール装置は、カッタ内に形成
された円周方向のシール溝に装着したベアリングシール
と、テーパ部のビット本体とカッタの微少間隙を介して
カッタ端面に形成された支持軸線方向の溝に装着したプ
レートシールとよりなり、プレートシールのシール方向
が、ベアリングシールのシール方向に直角の支持軸線方
向であることを特徴とする。上記の2種類の独立して配
置したシール間に外圧導入機構が設けられる。
【0007】
【作用】本考案のシール装置では、ベアリングシール
は、カッタとともに回転し、ベアリングシールの内径面
でビット本体の支持軸をシールし、またプレートシール
は、カッタ組み込み時支持軸線方向に圧縮され、プレー
トシールの外上面とカッタの端面の溝面とで摺動しシー
ルする。
は、カッタとともに回転し、ベアリングシールの内径面
でビット本体の支持軸をシールし、またプレートシール
は、カッタ組み込み時支持軸線方向に圧縮され、プレー
トシールの外上面とカッタの端面の溝面とで摺動しシー
ルする。
【0008】ベアリングシールは、密封潤滑剤圧力補償
機構及びシール間に設けられた外圧導入機構により、ま
たプレートシールは、シール間に設けられた外圧導入機
構によりシール内外圧のバランスを維持する。シール間
の外圧導入機構は、シール間のグリス補給機構としても
作用し、シール面の潤滑を確保する。
機構及びシール間に設けられた外圧導入機構により、ま
たプレートシールは、シール間に設けられた外圧導入機
構によりシール内外圧のバランスを維持する。シール間
の外圧導入機構は、シール間のグリス補給機構としても
作用し、シール面の潤滑を確保する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図2、図3、及び図
4を参照して説明する。図2及び図3に示すシール装置
は、カッタ4の内面に支持軸線O2と直角の円周方向に
設けたシール溝24に受け入れられたベアリングシール
22と、テーパ部27のビット本体とカッタの微少間隙
を介してカッタ4の端面に、支持軸線O2と同じ方向に
設けた溝26に装着されたプレートシール23とからな
る。ベアリングシール22とプレートシール23は互い
に独立して配置されており、ベアリングシール22はカ
ッタ4とともに回転し、ベアリングシール内径面がビッ
ト本体の支持軸の周面に摺動係合する。プレートシール
23は、支持軸線O2の方向に圧縮して装着されてお
り、シール方向が、支持軸線O2の方向となるプレート
シール外上面でカッタの端面に摺動係合する。
4を参照して説明する。図2及び図3に示すシール装置
は、カッタ4の内面に支持軸線O2と直角の円周方向に
設けたシール溝24に受け入れられたベアリングシール
22と、テーパ部27のビット本体とカッタの微少間隙
を介してカッタ4の端面に、支持軸線O2と同じ方向に
設けた溝26に装着されたプレートシール23とからな
る。ベアリングシール22とプレートシール23は互い
に独立して配置されており、ベアリングシール22はカ
ッタ4とともに回転し、ベアリングシール内径面がビッ
ト本体の支持軸の周面に摺動係合する。プレートシール
23は、支持軸線O2の方向に圧縮して装着されてお
り、シール方向が、支持軸線O2の方向となるプレート
シール外上面でカッタの端面に摺動係合する。
【0010】1例として、プレートシール23は、金属
の皿ばねを心金とし、全体をエラストマで被覆して、外
上面にシールリップ面を有するものからなる。図4は、
図2のX断面の外圧導入機構の部分を示し、外圧導入機
構は、シール間のビット本体とカッタの微少間隙とビッ
ト本体に設けられたグリス通路13を介して連通したグ
リス溜20と、外圧導入孔31を有するプラグ30と、
ピストンシール29を有する移動可能なピストン28
と、よりなる。
の皿ばねを心金とし、全体をエラストマで被覆して、外
上面にシールリップ面を有するものからなる。図4は、
図2のX断面の外圧導入機構の部分を示し、外圧導入機
構は、シール間のビット本体とカッタの微少間隙とビッ
ト本体に設けられたグリス通路13を介して連通したグ
リス溜20と、外圧導入孔31を有するプラグ30と、
ピストンシール29を有する移動可能なピストン28
と、よりなる。
【0011】
【考案の効果】シール間に設けた外圧導入機構により、
ベアリングシールとプレートシールは、良好な状態でシ
ール機能を果たし、掘屑による早期損傷が解消される結
果、ベアリングシールとプレートシールの耐久性が向上
するとともに、ベアリング寿命を向上できる。ベアリン
グシールは、プレートシールが損傷した場合において
も、単独でベアリングシールとしての性能を有してお
り、テーパ部のビット本体とカッタの微少間隙を介して
配置するために、掘屑の影響を極力小さくすることがで
き、また掘屑に対するシール性を向上できる。
ベアリングシールとプレートシールは、良好な状態でシ
ール機能を果たし、掘屑による早期損傷が解消される結
果、ベアリングシールとプレートシールの耐久性が向上
するとともに、ベアリング寿命を向上できる。ベアリン
グシールは、プレートシールが損傷した場合において
も、単独でベアリングシールとしての性能を有してお
り、テーパ部のビット本体とカッタの微少間隙を介して
配置するために、掘屑の影響を極力小さくすることがで
き、また掘屑に対するシール性を向上できる。
【図1】従来広く使用されているドリルビットの縦断面
図である。
図である。
【図2】本考案の実施例のシール装置を含むドリルビッ
トのカッタ部分の中断面図である。
トのカッタ部分の中断面図である。
【図3】本考案によるシール装置の部分の詳細断面図で
ある。
ある。
【図4】本考案によるシール装置と関連した外圧導入機
構部分を示す、図2のX断面の詳細図である。
構部分を示す、図2のX断面の詳細図である。
O1 ドリルビット回転軸線、O2 支持軸線、1 ビ
ット本体、4 カッタ、22 ベアリングシール、23
プレートシール、24 シール溝、26 溝。
ット本体、4 カッタ、22 ベアリングシール、23
プレートシール、24 シール溝、26 溝。
Claims (1)
- 【請求項1】 ビット本体の支持軸に回転自在に取付け
られたカッタを有するドリルビット用シール装置におい
て、カッタの内面に円周方向に設けられたシール溝に装
着したベアリングシールと、テーパ部のビット本体とカ
ッタの微少間隙を介してカッタ端面に支持軸線方向に設
けられた溝に装着したプレートシールとを有することを
特徴とするドリルビット用シール装置において、シール
間に通じる外圧導入機構を設けたことを特徴とする、ド
リルビット用シール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992088761U JP2593473Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ドリルビット用シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992088761U JP2593473Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ドリルビット用シール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729094U JPH0729094U (ja) | 1995-06-02 |
JP2593473Y2 true JP2593473Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=13951865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992088761U Expired - Fee Related JP2593473Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ドリルビット用シール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593473Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4738002U (ja) * | 1971-05-31 | 1972-12-27 | ||
US4613004A (en) * | 1985-11-06 | 1986-09-23 | Hughes Tool Company - Usa | Earth boring bit with labyrinth seal protector |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP1992088761U patent/JP2593473Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0729094U (ja) | 1995-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4249622A (en) | Floating seal for drill bits | |
US6142249A (en) | Earth-boring bit with improved bearing seal | |
EP1409836B1 (en) | Metal-face-seal rock bit and lubricant passage for a rock bit | |
CA1112233A (en) | Seal for a rolling cone cutter earth boring bit | |
CA1244400A (en) | Earth boring bit with improved rigid face seal assembly | |
US3866987A (en) | Drill bit with laminated friction bearing | |
US5080183A (en) | Seal assembly for roller cutter drill bit having a pressure balanced lubrication system | |
US3765495A (en) | Drill bit seals | |
US4747604A (en) | Rotary shaft seal for drill bit cutters | |
US5040624A (en) | Seal assembly for roller cutter drill bit having a pressure balanced lubrication system | |
US3137508A (en) | Bearing seal | |
US4194795A (en) | Seal protector for a sealed bearing rock bit | |
US4037673A (en) | Roller cutter drill bit | |
AU758373B2 (en) | Drilling head with cone rock bit | |
US4381824A (en) | Drill bit lubrication system | |
US4277109A (en) | Axial compression positive rock bit seal | |
US4252330A (en) | Symmetrical seal for a rolling cone cutter earth boring bit | |
GB2184795A (en) | Shear compression seal | |
CA1109454A (en) | Rotary rock bit seal recess washer | |
US4557609A (en) | Rotary drill bit | |
JP2593473Y2 (ja) | ドリルビット用シール装置 | |
EP0415519B1 (en) | Dual seal system for rotary drill bit | |
CA1333283C (en) | Mechanical face seal for rock bits | |
US4236764A (en) | Earth boring drill bit with snap ring cutter retention | |
CA1132974A (en) | Earth boring bit with eccentric seal boss |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |