JP2593422B2 - 植栽用樹木の自立固定方法 - Google Patents

植栽用樹木の自立固定方法

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JP2593422B2
JP2593422B2 JP6297748A JP29774894A JP2593422B2 JP 2593422 B2 JP2593422 B2 JP 2593422B2 JP 6297748 A JP6297748 A JP 6297748A JP 29774894 A JP29774894 A JP 29774894A JP 2593422 B2 JP2593422 B2 JP 2593422B2
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Inventor
嗣彦 渡辺
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日本地工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、根鉢が形成されている
樹木を植樹するにあたり、根付くまでの当分の間風圧等
で容易に倒伏する危険を防止する植栽用の自立固定方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】植栽用樹木の自立固定方法に係わる従来
技術としては、添付した図面において平面図である図5
及び側面図である図6に示すごとく、地表に対して所望
の大きさの穴(10)を掘削形成して樹木の根鉢(2
0)を定置したのち、該根鉢(20)の上面及び側面の
一部を押圧するように杭(40)を打込み、次に樹木の
幹(30)周りに巻回した保護布(60)等を介してワ
イヤ(50a)とウインチ(50b)から成る緊締具
(50)を対向する杭(40)(40)の上面に形成し
たシンブル(40a)に掛渡してのち前記ウインチ(5
0b)の駆動によりワイヤ(50a)を締付けて根鉢
(20)と杭(40)とを強力に一体化し、樹木を根鉢
(20)にて自立固定してから穴(10)に残存する空
隙に掘削残土を埋戻して施工を完了する方法があり、ま
た、さらに添付した平面図である図7に示すごとく、根
鉢(20)の外周に打込まれた4本の杭(40)はその
上端部に設けたシンブル(40a)を介して掛渡された
緊締具(50)により締付けられ前記根鉢(20)に対
して所望の押圧保持力を得る方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて、図5及び図6の方法にあっては対向する杭をワイ
ヤ(50a)とウインチ(50b)とが一体となった緊
締具(50)により強力に締付けるもののワイヤ(50
a)により樹木の幹(30)が保護布(60)を介して
ではあるが押圧され、また、図7の方法にあっては4本
の杭(40)の全部をワイヤ(50a)とウインチ(5
0b)とが一体となった大型の緊締具(50)により一
挙に強力に固定するものであり、いずれの場合にても一
本以上の高価な緊締具が恒久的に埋設されることとなり
不経済であったものを、本発明においてはワイヤとウイ
ンチとが一体となった高価な緊締具は、一時的に杭を緊
締するために使用し押さえ部片及び軟鋼線とからなる安
価な材料により緊締して幹を押圧することなく樹木の自
立固定を終了したのち再使用すべく取外すものであっ
て、極めて低価格な樹木の自立固定方法を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】植栽用樹木を強
力に自立固定する本発明は、地表に予め掘削形成した穴
に樹木の根鉢を定置し、該根鉢周囲に複数本の杭を該杭
の上端が根鉢上面に面一になる程度に打込み、各杭の上
端に連続して掛渡したワイヤとウインチとが一体になっ
た緊締具を締付けて杭を根鉢に押圧保持した状態下で樹
木の幹を囲むように設けられた押さえ部片と前記杭の上
端とを可撓性の緊締部片で緊締結合した後に上記各杭を
締付けていた緊締具を取外して樹木を自立固定し、最終
的には穴内の空隙に掘削残土等の土砂を埋戻して樹木の
植栽施工を完了する方法である。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付した図面に基づ
いて説明する。はじめに、図1及び図2は樹木の根鉢
(2)周囲に打込まれた4本の杭(4)の各々が一時的
に該根鉢(2)に任意の押圧力を付与し持続している態
様を示す平面図及び側面図であり、図3は、一点鎖線で
示した前記図1の態様を持続したままで押さえ部片
(8)と杭(4)とを緊締部片(9)により緊締結合し
た状態を示す平面図であり、さらに、図4は前記図1の
状態を持続していた緊締具(5)を取外して樹木を強力
に自立固定した状態を示す平面図である。
【0006】つぎに、植栽の施工方法について述べる
と、図1及び図2に示すように、地表には所望の大きさ
の穴(1)を予め掘削形成しておき、該穴(1)に樹木
に形成されている根鉢(2)を定置し、該根鉢(2)の
周囲に適宜の打込具により4本のL字型杭(4)を打込
み、該杭(4)の頭部が前記根鉢(2)の上面と面一と
なるか又は該上面にくい込む位置に達する。
【0007】このような杭(4)の打込みのみでは自然
風圧等によって根鉢(2)が揺動又は回動した場合、各
杭(4)も単独で動かされ杭自体の押圧保持力は減退す
るためすべての杭(4)を互いに根鉢(2)に作用させ
ておく必要がある。
【0008】図示するように、杭(4)の上端には前方
係止片(4b)と後方係止片(4a)が形成され、先
ず、ワイヤ(5a)とウインチ(5b)とが一体となっ
た緊締具(5)におけるワイヤ(5a)をすべての後方
係止片(4a)に連続して掛渡したのちにウインチ(5
b)を駆動して一時的に各杭(4)に所望の押圧力を得
るまで緊締しておく。
【0009】前記の一時的締付け状態下で本締付け作業
に移行することとなり、図3に示すように一点鎖線で表
わしたすべての杭(4)相互の緊締状態を持続したまま
で適宜設けられた押さえ部片(8)(例えば、軟鋼線,
紐,ドーナツ型盤体でも良い)と杭の上端に形成された
前方係止片(4b)間を例えば軟鋼線等の可撓性緊締部
片(9)により緊締結合することとなるが、前記押さえ
部片(8)は最終的には樹木の幹周りから離間するよう
に位置されなければならない。
【0010】図4にはこのような本締付け作業により樹
木の自立固定がなされた際に不要となった緊締具(5)
が再利用のため取外された状態が示され、この際前記穴
(1)内に当然生ずる空隙は穴掘削時の残土等の土砂に
より埋戻されて所望の植栽用樹木の自立固定が完了す
る。
【0011】上記樹木の自立固定方法ではL字型杭が使
用され、他の例として図示はしなかったが丸太杭を使用
することもでき、位置を異にした2個の係止片を備えた
留め金具を丸太杭における上端面か又は上端後方側面の
いずれか一方に固着した形体のものや、L字型の各辺に
1個の係止片を備えた留め金具を丸太杭の上端部におけ
る角部を囲むようにに固着した形体のものでも良いし、
丸太杭の上端側面に2段の溝を形成したものを使用する
ことができる。
【0012】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は根鉢の外周に打
込まれたすべての杭を、ワイヤとウインチを一体にした
緊締具の巻回締付けにより根鉢の外周に一時的に押圧維
持しておき、次の緊締作業時に杭と押さえ部片間を各杭
毎に軟鋼線のような安価な緊締部片により緊締結合して
樹木の自立固定を達成し、前記緊締具が最終的には取外
されて再利用されることも含め極めて経済的となり、さ
らに、押さえ部片が樹木の幹周りから離間して位置する
施工形態となることから保護布が不要となることは勿論
のこと樹木の幹を傷めることなく早期に根付き植栽用樹
木を強力に自立固定する方法として最適であり、その実
用的価値は著しいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1及び図2】は、樹木に形成された根鉢(2)周囲
に打込まれた4本の杭(4)の各々が一時的に外根鉢
(2)に任意の押圧力を付与しつづける態様を示す平面
図及び側面図である。
【図3】は、前記図1,図2に示した態様を一点鎖線で
表しており、この一時的緊締状態を持続したままで各杭
(4)と押さえ部片(4a)とを緊締部片(4b)によ
り緊締結合する状態を表す平面図である。
【図4】は、前記図3に示した緊締作業が終了した後に
おいて一時的に全杭(4)を締付け保持する緊締具
(7)を取外した最終の自立固定状態を示す平面図であ
る。
【図5及び図6】は、従来の樹木自立固定方法であっ
て、対向する杭(40)(40)同志を、ワイヤ(50
a)とウインチ(50b)からなる緊締具(50)を前
記杭(40)(40)に形成されたシンブル(40a)
に掛渡して緊締した状態を示す平面図及び側面図であ
り、前記緊締具(50)のワイヤ(50a)が保護布
(60)を介在して樹木の幹周りに圧接している。
【図7】は、従来の他の樹木自立固定方法であり、4本
の杭(40)を、該杭(40)に形成したシンブル(4
0a)に一個の強力な緊締具(50)におけるワイヤ
(50a)を掛渡し該緊締具(50)のウインチ(50
b)を駆動することにより締付けた状態を示す平面図で
あり、樹木の幹周りへの押圧力が付与されない例であ
る。
【符号の説明】
1…地表に掘削形成された穴 2…樹木に形成された根鉢 3…樹木の幹 4…L字型杭 4a…杭(4)の頭部に形成された後方係止片 4b…杭(4)の頭部に形成された前方係止片 5…緊締具 5a…ワイヤ 5b…ウインチ 8…押さえ部片 9…緊締部片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面に所望の大きさの穴(1)を掘削形
    成する第一の工程と、前記穴(1)に植栽用樹木の根鉢
    (2)を定置する第二の工程と、前記根鉢(2)の側面
    に沿って複数本の杭(4)を該杭(4)の上端が前記根
    鉢(2)上面に面一になる程度に打込む第三の工程と、
    前記各杭(4)の上端にワイヤ(5a)とウインチ(5
    b)とが一体になった緊締具(5)を連続して掛渡して
    緊締する第四の工程と、樹木の幹(3)を囲むように設
    けられた軟硬線・紐・ドーナツ型盤体等の押さえ部片
    (8)と各杭(4)の上端の各々とを可撓性の緊締部片
    (9)により緊締結合し前記押さえ部片(8)が前記樹
    木の幹(3)外周から離間するように位置させる第五の
    工程と、上記第四の工程において各杭(4)を一旦締付
    けた緊締具(5)を取外す第六の工程と、前記穴(1)
    内の空隙に土砂を埋戻す第七の工程とで構成することを
    特徴とする植栽用樹木の自立固定方法。
JP6297748A 1994-10-25 1994-10-25 植栽用樹木の自立固定方法 Expired - Lifetime JP2593422B2 (ja)

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JPH08116806A JPH08116806A (ja) 1996-05-14
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US10653079B1 (en) 2016-08-25 2020-05-19 Ginger Tree Innovations, LLC Underground tree stake system
CN109156307B (zh) * 2018-09-05 2020-08-25 安徽省尚书生态农业科技有限公司 一种梨树苗定植用插苗定位装置

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