JP2593044Y2 - 地下水採取型間隙水圧計 - Google Patents

地下水採取型間隙水圧計

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JP2593044Y2
JP2593044Y2 JP1993071787U JP7178793U JP2593044Y2 JP 2593044 Y2 JP2593044 Y2 JP 2593044Y2 JP 1993071787 U JP1993071787 U JP 1993071787U JP 7178793 U JP7178793 U JP 7178793U JP 2593044 Y2 JP2593044 Y2 JP 2593044Y2
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正 橋本
淳 中山
紘 武藤
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、地下水の観測のため
の、ボーリング孔内や、杭、矢板等に設置して埋設さ
れ、地層内の地下水の水圧を測定するために用いられる
間隙水圧計に関し、特に計器設置点の地下水の採取をで
きるようにした間隙水圧計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来間隙水圧計は、フィルタを介して外
部と連通する室内の水圧をひずみゲージや差動トランス
等を利用した受感部で直接検出できるようにした電気式
方法と、前記室内から複数の基水管を地表まで引出し、
基水管に地表から圧縮空気を加え、平衡した最大加圧値
を地表で確認し間隙水圧を計る物理的方法がある。又、
地下水の動きを正確に把握するには間隙水圧の測定以外
に地層内の水質を調査する必要が増加し、このため間隙
水圧の測定孔とは別に、計測点近傍の地層にリテーナ型
のパイプを挿設し、地下水を採取する方法がとられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の間隙水圧計
は、その応答性及び測定の敏速性に優れる電気的方法が
多く採用されるが、長期観測する場合電気的又は機械的
なゼロドリフトが発生すると、測定値に誤差を生ずると
いう不具合があった。さらに地下水採取の地点を間隙水
圧測定点と一致させことが強く要望されている。
【0004】そこで本考案は上記従来の間隙水圧計の有
する問題点を解消し、間隙水圧計の測定点より地下水を
採取でき、ゼロドリフトを確認するための検定を随時行
うことのできる地下水採取型間隙水圧計を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係る間隙水圧計
は、水圧計本体と、この水圧計本体内に形成されフィル
タを介して外部と連通する室と、前記室内の水圧を検出
する受感部と、前記室内に連通する基水管と、この基水
管が前記受感部より高位置で分岐して大気開放される第
1水管及び第2水管とを備えたことを第1の特徴として
いる。又、本考案の間隙水圧計は、前記第1水管及び第
2水管方向の何れか一方に螺旋形状の貯留部を設けたこ
とを第2の特徴としている。
【0006】
【作用】上記のように本考案に係る間隙水圧計は、水圧
計本体内に形成された室内に連通する基水管と、この基
水管が前記受感部より高位置で分岐して大気開放される
第1水管及び第2水管とを備えている。そして、測定方
法としては、所定の地層内に設置し、受感部により地層
内の間隙水圧を測定する。所定の時間が経過したら、何
れか一方の水管から、窒素ボンベあるいはコンプレッサ
ーの加圧気体を徐々に圧力を上げながら供給し、他方の
水管に貯留している地下水を開放端から流出させて採取
する。このとき、気体泡が水を押し上げながら水管中を
上昇し、気体泡が水管中の水と置き代わるように水管の
直径を小さくし、気体を少しづつ供給する。
【0007】地下水採取型間隙水圧計の性能チェック
は、前記受感部からの水管の水柱高と受感部の指示値と
を比較することにより行う。又は、上記採水の作業と同
様に、加圧気体を供給し、バランスした加圧気体の圧力
(Ha )を測定する。ここで、何れか一方の水管から、
加圧気体を分岐点まで供給し、他方の水管の水位が安定
する状態までまつことで、バランス状態を得ることがで
きるものである。この加圧気体の圧力(Ha )が分岐点
からの一方の水管の水柱高であり、この加圧気体の圧力
(Ha )に分岐点から受感部間の圧力(Hb )を加えた
圧力が受感部に作用する圧力である。このように分岐点
から受感部間の水柱高と水管で測定した水柱高に基づい
て受感部により測定した指示圧力を検定し、性能をチェ
ックする。
【0008】上記のように本考案の間隙水圧計によれ
ば、この間隙水圧計を設置した同地点の地下水を採取す
ることができるとともに、指示圧力を検定することがで
きる。又、水管に水を外部から供給することにより、水
頭を高め、フィルタ部の水圧より高い圧力とすることに
より、フィルタを通して水を地盤に押し戻し、フィルタ
を洗浄することができる。なお、第1水管及び第2水管
の何れか一方に螺旋形状の貯留部を設けることにより、
上述した地下水の採取量を多量に確保できる。
【0009】
【実施例】以下、図1ないし図4に基づいて本考案の間
隙水圧計を説明する。図1ないし図4は、本考案の実施
例を説明する図で、図中1は地下水採取型間隙水圧計
(以下間隙水圧計とする)で、間隙水圧計1の水圧計本
体2内に室2aが形成され、この室2a周囲にはフィル
タ3が設けられている。すなわち室2aは、フィルタ3
を介して本体2の外部に連通している。本体2のフィル
タ3を挟んで受感部4と反対側の本体の下方に先端金具
2bが設けられており、前記室2aの下半を形成してい
る。室2aの内上部には受感部4が設けられているとと
もに、この先端金具2bから基水管5が突設されてい
る。基水管5の一端は室2a内に連通し、他端には分岐
金具6が設けられ、分岐金具6から分岐して第1水管
7、第2水管8とが設けられている。各第1水管7、第
2水管8の先端は地上にて大気開放されている。9は本
体2より取出された信号ケーブルであり、一端が受感部
4に接続し、他端がデータロガー10に接続している。
11は加圧気体の圧力測定用の圧力計、12は第1水管
7を大気開放したり、加圧気体を供給する際等に使用す
るバルブである。
【0010】前記フィルタ3は、たとえば筒状に形成さ
れ、室2a内に一方の面が対向し、他面が外部に対向し
ている。地層内の地下水の水圧がフィルタ3の他面から
一方の面に透過し、受感部4に作用する。前記受感部4
は、本実施例では圧力を電気信号に変えることにより間
隙水圧を測定している。
【0011】先端金具2bに突設された前記基水管5
は、室2aに連通しているため、地下水の水圧がフィル
タ3を経て基水管5に作用するようになっている。この
ように地下水と基水管5とがフィルタ3を介して連通し
ているので、ろ過された地下水を採水できるとともに、
洗浄水を逆に供給してフィルタ3をフラッシングするこ
とができる。なお固体含有の地下水を採取するような場
合は、地下水と基水管5とをフィルタ3を介さずに連通
する間隙水圧計としてもよい。前記水管の少なくとも何
れか一方の、採水する側の水管は、下記する採水の際に
気泡だけが上昇しないように、内径を小さく6mm以下に
することが望ましい。この内径は、水管の高さによって
変えるのが好ましい。
【0012】本実施例の間隙水圧計1による地層内の水
圧の一測定方法を説明する。間隙水圧計1を、図2に示
すように、ボーリング孔13内に、遮水材14で各層
(15a,15b,15c)間を遮断して多段に埋設
し、信号ケーブル9をデータロガー10に接続する。そ
して、データロガー10により地層の間隙水圧の測定を
行う。
【0013】又、地下水の採取又は間隙水圧計1の検定
を行うには、先ず、一方の第1の水管7の先端に、図示
していない窒素ボンベ又はコンプレッサーを接続し、図
3に示すように、気体圧力測定用の圧力計11を接続す
る。第2の水管8の先端に水採取用の容器に接続する。
次で、気体圧力測定用の圧力計11の指示を見ながら気
体圧を徐々に増加していくと、図3に示すように、Ha
+Hb =Ho のHa に相当する気体圧に達した後、さら
に圧力を大きくすると第2の水管8に気体が流れ、この
気体により水管8中の地下水が押し上げられ、第2の水
管8の先端に接続した水採取用の容器に採取される。
【0014】そして、間隙水圧計1の簡易検定を行うに
は、圧力計11の水柱高(Ha )と分岐迄の基水管での
水柱高(Hb )からの圧力(Ha +Hb =Ho )と、間
隙水圧計1のデータロガー10による読みh0 とを比較
して検定し、差がある場合は間隙水圧計1のデータロガ
ー10の読みh0 をHo の圧力に調整する。なお、この
間隙水圧計1の検定は、水管の水柱高を測定する圧力計
を設けて、この圧力を測定してHo とし、このHo と間
隙水圧計1の読みh0 とを比較して行ってもよい。
【0015】又、フィルタ3のフラッシングを行うに
は、洗浄水を第1の水管7又は第2の水管8の何れか一
方に供給し、地下水がフィルタ3に作用する圧力より大
きくして、フィルタ3の一面側の室内の水を地層に押し
戻すことにより行う。他に、第1の水管7又は第2の水
管8の何れか一方の先端を閉塞して、他方から洗浄水を
加圧供給することで、より効果的にフラッシングでき
る。
【0016】又、図4に示すように、地盤の透水性が低
い場合は、地下水採取後の復水状況として、水管の水柱
高を当該間隙水圧計1で所定時間毎に測定し、地盤の透
水係数を求めることにも利用できる。
【0017】又、間隙水圧計1の一方の水管8に洗浄水
を貯留する貯留部を螺旋状に蛇行させて設けると、採取
水量を多くできるので、採取水量が大量に必要な場合に
最適である。例えば、6mmの直径の水管で1回の採取
で、100ccの採水ができる。
【0018】以上説明したように、本考案の間隙水圧計
は、水圧計本体内に形成された室内に連通された基水管
と、この基水管が水圧検出手段の受感部より高位置で分
岐して大気開放される第1水管及び第2水管とを備えて
いる。地層内の地下水の水圧の測定は、間隙水圧計を所
定の地層に設置して測定することができる。所定の時間
になったとき、何れか一方の水管から、窒素ボンベある
いはコンプレッサーの加圧気体を徐々に圧力を上げなが
ら供給し、他方の水管に貯留している地下水を開放端か
ら流出させることにより、計測点の地層内の地下水を採
取することができる。又、加圧気体のバランス時の圧力
(Ha )を測定し、この加圧気体の圧力(Ha )と分岐
点から受感部間の圧力(Hb )とを加えた圧力が受感部
に作用する圧力であるから、受感部の指示圧力とを比較
し、性能のチェックが容易にできる。なお、基水管に開
閉自在な開閉弁を設け、検定時に開、採水時に閉と操作
することで、上述した機能を維持した上で、採水作業効
率を著しく向上させる方法も利用できる。
【0019】
【考案の効果】本考案の間隙水圧計は、地層内の地下水
の水圧を受感部により測定することができる。又、間隙
水圧計は、何れか一方の水管から、窒素ボンベあるいは
コンプレッサーの加圧気体を徐々に圧力を上げながら供
給し、他方の水管に貯留している地下水を開放端から流
出させることにより、間隙水圧計の設置位置からの地下
水を採取することができる。又、水管により測定する圧
力と受感部により測定した指示圧力とを比較し、間隙水
圧計の性能のチェックが容易にできる。又、水管から洗
浄水を供給してフィルタをフラッシングすることができ
る。又、上記間隙水圧計の地下水を流出する水管に螺旋
形状の貯留部を設けて間隙水圧計を構成すると、地下水
を多量に採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の間隙水圧計の第1の実施例を説明する
図である。
【図2】本考案の間隙水圧計の設置状態を説明する地層
の断面図である。
【図3】本考案の間隙水圧計の作動状態を説明する構成
図である。
【図4】本考案の間隙水圧計による透水性の測定結果を
説明する図である。
【符号の説明】
1 地下水採取型間隙水圧計 2 本体 2a 室 3 フィルタ 4 受感部 5 基水管 7 第1の水管 8 第2の水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中山 淳 東京都保谷市柳沢2丁目17番20号 坂田 電機株式会社内 (72)考案者 武藤 紘 東京都調布市小島町2丁目45番7号 株 式会社 共和電業内 (56)参考文献 特開 平1−182735(JP,A) 特開 平1−182734(JP,A) 特開 昭50−153686(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01L 7/00 E02D 1/00 G01N 1/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水圧計本体と、この水圧計本体内に形成
    されフィルタを介して外部と連通する室と、前記室内の
    水圧を検出する受感部と、前記室内に連通する基水管
    と、この基水管が前記受感部より高位置で分岐して大気
    開放される第1水管及び第2水管とを備えたことを特徴
    とする地下水採取型間隙水圧計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の第1水管及び第2水管
    の何れか一方に、螺旋形状の貯留部を設けたことを特徴
    とする地下水採取型間隙水圧計。
JP1993071787U 1993-10-26 1993-10-26 地下水採取型間隙水圧計 Expired - Fee Related JP2593044Y2 (ja)

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