JP2589825B2 - データ通信機能付公衆電話機 - Google Patents

データ通信機能付公衆電話機

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JP2589825B2
JP2589825B2 JP1243331A JP24333189A JP2589825B2 JP 2589825 B2 JP2589825 B2 JP 2589825B2 JP 1243331 A JP1243331 A JP 1243331A JP 24333189 A JP24333189 A JP 24333189A JP 2589825 B2 JP2589825 B2 JP 2589825B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、データ通信機能付公衆電話機に係り、特に
不正な第三者からのアクセスを防止するデータ通信確立
方式に関する。
[従来の技術] 現在、コイン式やカード式、あるいはコインとカード
の併用式等の種々の公衆電話機が様々な場所に設置さ
れ、広く利用されている。これらの公衆電話機のうちの
データ通信機能付のものは、通話ライン(電話線)によ
り、例えば地域毎に設けられた集中管理センタとのに接
続され、管理されている。
この場合、第7図に示すように、一つの集中管理セン
タ1により管理されデータ通信機能付公衆電話機2は多
数存在するため、集中管理センタ1と公衆電話機2と
は、交換機3を介して接続されるようになっている。
ところで、集中管理センタ1と各公衆電話機2との間
には、各種データの交換が行なわれている。これは、次
の3種類に分けられる。即ち、第1は、公衆電話機2内
で発生した事故や故障等を、集中管理センタ1に自動的
に報告するアラームレポートと呼ばれる、各公衆電話機
2から集中管理センタ1への一方向(アップ方向)デー
タ通信である。第2は、集中管理センタ1から各公衆電
話機2の使用状態等を検出するデータポーリングと呼ば
れる、集中管理センタ1から各公衆電話機2へさらには
各公衆電話機2から集中管理センタ1への両方向のデー
タ通信である。そして、第3は、集中管理センタ1から
各公衆電話機2に対して、種々のデータ変更、例えば電
話料金の変更等を行なわせるために、公衆電話機2内の
メモリ(図示せず)に新しいデータを設定するデータダ
ウンローディングと呼ばれる集中管理センタ1から各公
衆電話機2への一方向(ダウン方向)データ通信であ
る。
ここで、前述のデータポーリングやデータダウンロー
ディング等のデータ通信は、従来、集中管理センタ1か
ら起呼信号を対象の公衆電話機2に送ることにより確立
されるようになっている。即ち、第8図に示すように、
集中管理センタ1から交換機3を介して通話ライン4に
よって起呼信号が送られてくると、公衆電話機2では、
回線形成回路5を介して、データ受信回路6がそれを受
信する。このデータ受信回路6による起呼信号の受信に
応じて、制御回路7は、データ送信回路8及び回線形成
回路5を介して、所定の応答信号を集中管理センタ1に
送り返す。これにより、集中管理センタ1と公衆電話機
2の制御回路7との間に、データ通信回線が形成され
る。
また、制御回路7は、データ通信ではなくて通常の通
話を行なう時には、回線形成回路5を制御して、データ
受信回路6の代わりに、図示しない送受話器に通話ライ
ン4を接続させる。
このようにして、集中管理センタ1からの起呼信号に
より、データ通信が確立される。
[発明が解決しようとする課題] ところが、このようなデータ通信確立方式では、交換
機3と公衆電話機2との間の通話ライン4に、第8図に
破線で示すように、第三者9がパーソナルコンピュータ
等を接続することにより、起呼信号が容易にモニタされ
てしまう。そればかりではなく、そのモニタによって不
正に知られた起呼信号がその第三者9のパーソナルコン
ピュータから公衆電話機2に送出されても、公衆電話機
2はその起呼信号が正当な集中管理センタ1からのもの
であるのか、あるいは不正な第三者9からのものである
のか判断することができないため、公衆電話機2に不正
にアクセスされてしまう。
これにより、公衆電話機2から一般に対しては秘密に
されるべきデータが盗まれたり、あるいは公衆電話機2
のデータが書き換えられたりする等、好ましくない結果
を招いてしまう。
さらには、集中管理センタ1は、このような不正なア
クセスがあったことを知ることができなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みて成されたもので、第三
者による不正アクセスを防止することができ、さらには
そのような不正アクセスの試みがあったことを集中管理
センタに報告することができるデータ通信機能付公衆電
話機を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明によるデータ通信
機能付公衆電話機では、 通話ラインに接続された回線形成手段と、 前記通話ラインを通して送られてくる信号を受信する
ためのデータ受信手段と、 前記データ受信手段で受信した信号を予め定められた
復号化方式により復号するためのデータ解析手段と、 前記データ解析手段による復号の結果に基づいて、前
記受信した信号が、管理センタからの予め定められた暗
号化方式に基づいて暗号化された各公衆電話機固有の個
別コードを含む正当な起呼信号であるのか否かを判定す
る判定手段と、 前記判定手段によって正当な起呼信号であると判定さ
れたとき、前記管理センタに前記通話ラインを介して所
定の応答コードを送出し、また、正当な起呼信号でない
と判定されたときには、前記回線形成手段を制御して、
前記通話ラインと前記データ受信手段との間の接続を切
断し、その後、前記管理センタを呼び出して、正当でな
い起呼信号を受信したことを前記通話ラインを介して通
知する制御手段と、 を備えている。
[作用] 従って、本発明によるデータ通信機能付公衆電話機で
は、その公衆電話機に固有の個別コードを含む起呼信号
を予め定められた暗号化方式で暗号化された起呼信号が
受信されたとき以外は、回線が切断される。よって、不
正にアクセスされることがない。また、正当な起呼信号
でない信号を受けたときには、そのことを管理センタに
対して報告する。よって、管理センタでは、どの公衆電
話機に対して不正アクセスが試みられたかを知ることが
できるので、集中管理の効果を上げることができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例の構成を示す図であ
る。同図に於いて、従来と同様のものは同じ参照番号を
付し、その説明を省略する。即ち、本実施例のデータ通
信機能付公衆電話機2は、データ受信回路6で受信され
た起呼信号を解析するためのデータ解析回路10を従来の
構成に加えて具備すると共に、制御回路7が従来の動作
機能に加えて新たな動作機能を有するものである。
次に、上記第1図の構成のデータ通信機能付公衆電話
機2の動作を説明する。
即ち、集中管理センタ1は、あるデータ通信機能付公
衆電話機2とデータ通信確立のために、交換機3を介し
て通話ライン4によって、その対象となる公衆電話機2
へ、暗号化された起呼信号を送出する。この起呼信号
は、第2図に示すように、各公衆電話機毎2に割り付け
られた個別コード11と呼掛けコード(ENQコード)12と
で構成されており、この内の個別コード11が、予め決め
られた暗号化方式によって暗号化されている。この暗号
化方式としては、ランダムキーを用いる等、種々の方式
を採用することができる。
このような起呼信号は、公衆電話機2では、回線形成
回路5を介してデータ受信回路6によって受信される。
そして、受信された起呼信号は、データ解析回路10へ供
給される。このデータ解析回路10は、供給された起呼信
号を、予め決められた復号化方式に基づいて復号化し、
それを制御回路7へ供給する。制御回路7は、この復号
化された起呼信号が、その公衆電話機2に割り当てられ
た個別コード11とENQコード12とで構成されているか否
かにより、正規の起呼信号であるか否かを判定する。
正規の起呼信号である場合には、制御回路7は、第3
図に示すように、所定の応答コード13と起呼信号を受け
たことを示すコード(ACKコード)14て成る応答信号
を、データ解析回路10に供給する。データ解析回路10
は、この応答信号を予め決められた暗号化方式に基づい
て暗号化し、それをデータ送信回路8へ供給する。デー
タ送信回路8は、この暗号化された応答信号を、回線形
成回路5を介して、通話ライン4上へ送出する。
集中管理センタ1は、この暗号化された応答信号を交
換機3を介して受け、それを復号化して正規の応答信号
が帰ってきたかどうかを判定する。そして、正規の応答
信号が帰ってきた時、公衆電話機2の制御回路7との間
に、データ回線が接続されたものとして、種々のデータ
通信を行なう。
一方、交換機3と公衆電話機2の間で、第1図に破線
で示すように、不正な第三者9がパーソナルコンピュー
タなどを接続して、起呼信号をモニタしたとすると、第
三者9は、暗号化方式が分からないので、起呼信号を解
析することが困難である。
また、第三者9によって不正な起呼信号が送出された
場合、公衆電話機2のデータ解析回路10での復号化結果
が、正規の起呼信号とは異なるものとなるため、制御回
路7は、その起呼信号が不正な第三者による不正な起呼
信号であると判定することができる。不正な起呼信号を
受信した場合、制御回路7は、回線形成回路5を制御し
て、通話ライン4とデータ受信回路6との間の接続を切
断することにより、回線を切る。その後、制御回路7
は、第4図に示すように、所定の応答コード13と不正な
起呼信号を受けたことを示すコード(不正使用コード)
15で成る応答信号を、データ解析回路10に供給する。さ
らに、回線形成回路5により集中管理センタ1をダイヤ
ルして、通話ライン4とデータ送信回路8とを接続す
る。そして、データ解析回路10で暗号化された不正使用
コード15を含む応答データを、データ送信回路8から回
線形成回路5を介して通話ライン4により集中管理セン
タ1へ送出する。
このように、不正な起呼信号を受けた場合、回線を切
断して、データ通信ができないようにするので、第三者
9によるデータ盗難やデータ改竄が防止される。さらに
は、不正な起呼信号を受けたことを集中管理センタ1に
対して報告する機能も有しているため、集中管理の効果
を上げることができる。
第5図は、マイクロコンピュータを用いて実現した本
発明の第2の実施例の構成を示す図である。即ち、公衆
電話機2の通話回路21は、集中管理センタ1の交換機3
と通話ライン4を介して接続されている。情報受信回路
22及び情報送信回路23は、この通話回路21を介して、集
中管理センタ1との情報通信を行なう。情報受信回路22
で受信された情報は、一時記憶され、データ解析回路10
の復号化回路24を介して制御回路7に送出される。ま
た、情報送信回路23に対する送信情報は、この制御回路
7より出力され、データ解析回路10の暗号化回路25を介
して供給される。
制御回路7は、入出力装置(I/O)26、中央処理装置
(CPU)27、読み出し専用メモリ(ROM)28、書き込み可
能なメモリ(RAM)29で構成されている。ROM28には、CP
U27の動作手順等のプログラムが記憶されている。ま
た、RAM29は、集中管理センタ1からデータ通信によっ
て設定される、例えば課金情報のようなデータを記憶し
ている。
次に、このようなマイクロコンピュータ構成のデータ
通信機能付公衆電話機2の動作を、第6図のフローチャ
ートに従って説明する。
即ち、集中管理センタ1あるいは不正な第三者9から
起呼信号が通話回路21を介して情報受信回路22によって
受信されると(ステップS1)、その受信された起呼信号
は、情報受信回路22からデータ解析回路10の復号化回路
24に供給されて、予め決められた復号化方式に基づいて
復号化される(ステップS2)。その復号結果は、制御回
路7へ供給される。即ち、復号化された起呼信号が、I/
O26を介してCPU27に入力される。
CPU27は、復号化された起呼信号の個別コード11と、R
OM28あるいはRAM29に記憶されている個別コードとを比
較することにより、起呼信号が集中管理センタ1からの
正規の起呼信号であるか否かを判定する(ステップS
3)。即ち、集中管理センタ1からの起呼信号であれ
ば、復号化回路24によって正しく復号化されるので、そ
の復号化された起呼信号の個別コード11とROM28あるい
はRAM29に記憶されている個別コードとが一致し、これ
により受信した起呼信号が集中管理センタ1からの正規
の暗号化された起呼信号であると判定することができ
る。逆に、不正な第三者9からの起呼信号であれば、復
号化回路24によって復号化され起呼信号の個別コード
は、ROM28あるいはRAM29に記憶されている個別コードと
一致しないため、受信した起呼信号が第三者9からの不
正な起呼信号であると判定することができる。
正規の起呼信号である場合には、CPU27は、ROM28ある
いはRAM29に記憶されている所定の応答コード13を読み
出し、それと起呼信号を受けたことを示すACKコード14
とで成る応答信号を作成する(ステップS4)。そして、
この作成した応答信号を、I/O26を介してデータ解析回
路10の暗号化回路25に供給する。暗号化回路25は、この
応答信号を予め決められた暗号化方式に基づいて暗号化
し(ステップS5)、それを情報送信回路23へ供給する。
情報送信回路23は、この暗号化された応答信号を、通話
回路21を介して、通話ライン4上へ送出する(ステップ
S6)。
一方、上記ステップS3に於いて、受信した起呼信号が
第三者による不正な起呼信号であると判定された時、CP
U27は、通話回路21を制御して、通話ライン4と情報受
信回路22との間の接続を切断することにより、回線を一
旦切る(ステップS7)。その後CPU27は、ROM28あるいは
RAM29に記憶されている所定の応答コード13を読み出
し、それと不正な起呼信号を受けたことを示す不正使用
コード15とで成る応答信号を作成する(ステップS8)。
そして、この作成した応答信号を、I/O26を介してデー
タ解析回路10の暗号化回路25に供給する。さらに、回線
形成回路5による集中管理センタ1をダイヤルして、通
話ライン4とデータ通信回路8とを接続する(ステップ
S9)。そして、暗号化回路25は、この応答信号をその公
衆電話機2に予め決められた暗号化方式に基づいて暗号
化し(ステップS5)。それを情報送信回路23へ供給す
る。情報送信回路23は、この暗号化された応答信号を、
通話回路21を介して、通話ライン4上へ送出する(ステ
ップS6)。
このように、不正な起呼信号を受けた場合、回線を切
断して、データ通信ができないようにするので、第三者
9によるデータ盗難やデータ改竄が防止される。また、
不正な起呼信号を受けたことを集中管理センタ1に対し
て報告する機能も有しているため、集中管理の効果を上
げることができる。
なお、上記第1及び第2の実施例においては、暗号化
方式並びにそれに対応する復号化方式を全ての公衆電話
機に共通の方式としたが、これらを各公衆電話機毎に変
えるようにしても良いことは勿論である。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明のデータ通信機能付公衆
電話機では、その公衆電話機に固有の個別コードを含む
起呼信号を予め定められた暗号化方式で暗号化された起
呼信号が受信されたとき以外は、回線が切断されるの
で、不正にアクセスされることがなく、さらには、正当
な起呼信号でない信号を受けたことを集中管理センタに
対して報告する機能も有しているため、集中管理の効果
を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のデータ通信機能付公衆電話
機の構成を示すブロック図、第2図は起呼信号の構成を
示す図、第3図は正規の起呼信号を受けた時の応答信号
の構成を示す図、第4図は不正な起呼信号を受けた時の
応答信号の構成を示す図、第5図は本発明の第2の実施
例のデータ通信機能付公衆電話機の構成を示すブロック
図、第6図は第5図のデータ通信機能付公衆電話機の動
作を説明するための一連のフローチャート、第7図はセ
ンタと公衆電話機の関係を示す図、第8図は従来のデー
タ通信機能付公衆電話機の構成を示す図である。 1……センタ、2……データ通信機能付公衆電話機、3
……交換機、4……通話ライン、5……回線形成回路、
6……データ受信回路、7……制御回路、8……データ
送信回路、9……第三者、10……データ解析回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−92069(JP,A) 特開 昭63−308462(JP,A) 特開 昭64−69154(JP,A) 特開 平1−307894(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通話ラインに接続された回線形成手段と、 前記通話ラインを通して送られてくる信号を受信するた
    めのデータ受信手段と、 前記データ受信手段で受信した信号を予め定められた復
    号化方式により復号するためのデータ解析手段と、 前記データ解析手段による復号の結果に基づいて、前記
    受信した信号が、管理センタからの予め定められた暗号
    化方式に基づいて暗号化された各公衆電話機固有の個別
    コードを含む正当な起呼信号であるのか否かを判定する
    判定手段と、 前記判定手段によって正当な起呼信号であると判定され
    たとき、前記管理センタに前記通話ラインを介して所定
    の応答コードを送出し、また、正当な起呼信号でないと
    判定されたときには、前記回線形成手段を制御して、前
    記通話ラインと前記データ受信手段との間の接続を切断
    し、その後、前記管理センタを呼び出して、正当でない
    起呼信号を受信したことを前記通話ラインを介して通知
    する制御手段と、 を具備することを特徴とするデータ通信機能付公衆電話
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6192069A (ja) * 1984-10-12 1986-05-10 Tamura Electric Works Ltd 公衆電話機
JPS6411459A (en) * 1987-07-03 1989-01-17 Matsushita Graphic Communic Communication mode switching device

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