JP2586832Y2 - デモンストレーション用操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は商品玩具のデモンストレ
ーション用操作装置に関する。

【０００２】

【考案の背景】玩具を販売する時には、商品をショーウ
ィンドーのなかに展示するだけでは購買意欲をかきたて
ることができず、販売につなげることはむずかしい。特
に、作動部を備えた商品玩具の場合には、玩具本体に手
を触れたり、実際に作動させたりする体験をしなければ
購買意欲を促すことはできない。そのため、店頭に置い
て飾るだけではなく、実際に手を触れて操作させなけれ
ばならないのが実情である。しかしながら、玩具本体に
消費者が自由に、直接手で触ったり、操作したりできる
ようにすると、乱暴な取扱により玩具本体が汚れたり、
付属部品や小物がなくなったり、破損したりする問題が
あり、店員が商品の傍にいる必要があった。

【０００３】

【考案の目的】本考案は上記背景の下に成立したもので
あって、商品玩具を汚したり、小物をなくしたり、破損
されることなく、商品玩具の操作や作動状態を知見、確
認でき、購買意欲を促すことのできるデモンストレーシ
ョン用操作装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本考案のデモンストレーション用操作装置は以下の要
件を備えたことを特徴とする。 （イ） スイッチ手段とスイッチ手段の操作に応じて作
動する作動部とを備える適宜の商品玩具の外部を透明カ
バーで覆う覆い体を有すること （ロ） 上記覆い体には、上記商品玩具のスイッチ手段
に対応するデモ用スイッチ手段と、該デモ用スイッチ手
段を上記商品玩具の作動部に接続させる接続手段とが設
けられていることまた、上記スイッチ手段を覆い体に嵌
脱自在に設けてもよい。

【０００５】

【考案の作用】上記構成によれば商品玩具は覆い体で覆
われるとともに、商品玩具の作動部は接続手段によりデ
モ用スイッチ手段に接続されているので、商品玩具のス
イッチ手段を操作する代わりにデモ用スイッチ手段を操
作すると、商品玩具の作動部は作動する。

【０００６】

【実施例】図面によって本考案の実施態様について説明
すると、図１において符号１は本考案のデモンストレー
ション用操作装置を示し、このデモンストレーション用
操作装置１は基台２と透明カバー４とから構成される覆
い体Ａに設けられ、基台２の上部に調理器を模した商品
玩具３を載置するとともに、透明カバー４を上記商品玩
具３を覆って基台２の上部に着脱自在に載置する。

【０００７】上記商品玩具３は調理器を模して形成さ
れ、流し台とガス台とが設けられている。流し台に設け
られた作動部９はモータ１０とポンプ１１とから構成さ
れ、スイッチ手段７である押しボタン７ａを押すと、こ
の押しボタン７ａの下部に配置されたスイッチ１２がＯ
Ｎすることによりモータ１０が作動し、ポンプ１１を駆
動して、タンク１３から液体を吸い上げ、水道の蛇口１
４から液体を放出するように設けられている（図２
（ａ）参照）。また、ガス台にはスイッチ手段７である
スイッチ７ｂを回すとモータが回転し、回転軸に固定さ
れ、磁性体を設けた板部材が回転することにより、フラ
イパン８に乗せられ，磁性体を内設した調理品が反発し
て跳ねるように作動部（図示せず）が設けられている。

【０００８】上記透明カバー４は略直方体で、透明なア
クリル樹脂等の合成樹脂製で、底面全面に開口部が形成
され、基台２の上部に着脱自在に載置されている。この
透明カバー４は一部もしくは全面が透明でもよいし、背
面内側をミラー状に形成し、前面から商品玩具３の背面
を目視できるように形成してもよい。

【０００９】上記基台２の前面にはデモ用スイッチ手段
５が配置されるとともに、上面にはデモ用スイッチ手段
５と、商品玩具３の作動装置９とを連結する接続手段６
を貫通させる開口部１５が形成されている。上記基台２
の内部には上記デモ用スイッチ手段５に連係した接続手
段６と、商用電源から商品玩具３を作動させるための直
流低電圧に変換する電源変換装置１６とが配置されてい
る。

【００１０】上記デモ用スイッチ手段５と接続手段６と
は、商品玩具のスイッチ手段７と作動部６とにより構成
が変わるので、上述の調理玩具における流し台について
説明する。

【００１１】図２（ａ）に示すように商品玩具３の内部
にはモータ１０とポンプ１１と電池ボックス１７とスイ
ッチ１２とが配置されている。基台２の前部上面にはデ
モ用スイッチ手段５が配置され、このデモ用スイッチ手
段５はデモ用押しボタン５ａとデモ用スイッチ５ｂとか
ら構成され、上記デモ用押しボタン５ａは基台２の前面
上部に形成された開口部を貫通して上下動可能に設けら
れ、スプリング（図示せず）により上方に付勢されてい
る。デモ用スイッチ５ｂは上記デモ用押しボタン５ａの
下方に配置され、押しボタン５ａが押下されている間、
ＯＮするように設けられている。そして、上記デモ用ス
イッチ５ｂに連係して接続手段６が基台２の内部に配置
されている。

【００１２】上記接続手段６は、例えば特願昭６３−２
６３５８６の電源接続用アダプタ装置に記載のアダプタ
２０で構成すればよい、このアダプタ２０は電気接点部
２０ａを設けるとともに電源変換装置１６に接続され、
この電源変換装置１６の出力電圧を電気接点部２０ａを
経由して電池ボックス１７に供給するように設けられて
いる。このアダプタ２０には上記デモ用スイッチ５ｂが
直列に接続され、アダプタ２０は電池ボックス１７に挿
着することにより、商品玩具３に電気的に接続されるよ
うに設けられている。

【００１３】デモンストレーション用操作装置１は上述
のように構成されているので、電池ボックス１７に収納
されている電池を取りはずし、アダプタ２０を電池ボッ
クス１７に挿着した後、商品玩具３を基台２の上面に載
置し、透明カバー４を商品玩具３を覆って基台２の上部
に載置する。次に、商用電源のコンセントにデモンスト
レーション用操作装置１の電源ケーブルのプラグ２２を
差し込んで電源を供給する。なお、商品玩具３に設けら
れた押しボタン７ａは適宜の固定部材（図示せず）で固
定し、スイッチ１２をＯＮ状態に保持しておく。

【００１４】そこで、デモンストレーション用操作装置
１のデモ用押しボタン５ａを押下するとデモ用スイッチ
５ｂがＯＮし、商品玩具３の内部に設けられたモータ１
０が作動し、ポンプ１１を駆動してタンク１３内の液体
を蛇口１４から放出する。

【００１５】このように基台２に設けられたデモ用押し
ボタン５ａを操作することにより、商品玩具３に設けら
れた押しボタン７ａを操作することなく、上記商品玩具
３の作動部９を作動させることができる。

【００１６】また、図２（ｂ）に示すように、デモ用ス
イッチ５ｂのケーブルの端部にワニグチクリップ１８を
設けて、このワニグチクリップ１８をスイッチ１２の端
子に挟着することにより、電気回路を形成してもよい。
この時は、スイッチ１２をＯＮ状態に保持しておく必要
はない。

【００１７】なお、アダプタ２０やワニグチクリップ１
８の商品玩具３への接続は、商品玩具３の底板をネジを
外して取り外したり、電池ボックスの蓋を外して行えば
よいし、商品玩具３には接続するための特別な改造を施
す必要もない。

【００１８】上述の商品玩具３はモータ１０によりポン
プ１１を作動させたが、図２（ｃ）に示すように手動の
ポンプ２３を使用した作動部９ａであれば、デモ用スイ
ッチ手段５のデモ用押しボタン５ａの下部にポンプ２４
とタンク２５とを配置し、ポンプ２４で汲み上げた液体
をビニールパイプ２６で誘導し、商品玩具３のポンプ２
３からのパイプ２７に変えて蛇口１４に接続することに
より、上記蛇口１４より液体を放出するように作動させ
てもよい。

【００１９】上記商品玩具３として調理器を模した商品
玩具３について説明したが、洗濯機やミキサー等スイッ
チを操作することにより作動する玩具に使用しても構わ
ない。また、基台２の上面にマイクを設け、上記基台２
の内部に増幅器とスピーカーとを設けることにより（図
示せず）、上記商品玩具３が作動する時に発生する音を
拡大して出力することができ、作動状態を見せるだけで
はなく、音を聞かせることにより、商品玩具３の動作状
態をリアルに認識させることができる。

【００２０】また、図３に示すように上下、左右、回し
方向等に作動するデモ用スイッチ手段５を、それぞれ１
つの単位としてデモ用スイッチブロック２８を形成す
る。このデモ用スイッチブロック２８には、それぞれワ
ニグチクリップ１８が設けられている。基台２には上記
デモ用スイッチブロック２８が嵌脱可能な嵌合凹部２９
を形成することによって、覆い体Ａの内部に載置する商
品玩具３のスイッチ形態に合わせて、デモ用スイッチブ
ロック２８を適宜選択し、基台２の嵌合凹部２９に嵌合
させて、デモンストレーション用操作装置１を形成する
ことができる。このことにより商品玩具３の種類に合わ
せてデモンストレーション用操作装置１を特別に作成す
る必要がなくなり、汎用性を持たせたデモンストレーシ
ョン用操作装置１を提供することができる

【００２１】

【効果】以上説明したように、商品玩具の外側は透明カ
バーにより覆われているので、消費者が商品玩具に直接
手を触れることがなくなり、商品玩具が汚されたり、小
物をなくされたり、破損されることがなくなる。また、
基台に設けられたデモ用スイッチ手段を操作することに
より、商品玩具の作動状態を、商品玩具を操作をするの
と同様に、知見、認識できるので、購買意欲を促すこと
のできるデモンストレーション用操作装置を提供するこ
とができる。また、電池を交換する煩わしさも、店員が
傍にいる必要も無くなるので運用面でも効率的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のデモンストレーション用操作装置の斜
視図である。

【図２】（ａ）（ｂ）（ｃ）は上記デモンストレーショ
ン用操作装置の構成図である。

【図３】上記デモンストレーション用操作装置の他の実
施例である。

【符号の説明】

１ デモンストレーション用操作装置 ３ 商品玩具 ４ 透明カバー ５ デモ用スイッチ手段 ６ 接続手段 ７ スイッチ手段 ９ 作動部 Ａ 覆い体

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 以下の要件を備えたことを特徴とする商
   品玩具のデモンストレーション用操作装置。 （イ） スイッチ手段とスイッチ手段の操作に応じて作
   動する作動部とを備える適宜の商品玩具の外部を透明カ
   バーで覆う覆い体を有すること （ロ） 上記覆い体には、上記商品玩具のスイッチ手段
   に対応するデモ用スイッチ手段と、該デモ用スイッチ手
   段を上記商品玩具の作動部に接続させる接続手段とが設
   けられていること
2. 【請求項２】 上記スイッチ手段を上記覆い体に嵌脱自
   在に設けたことを特徴とする請求項１記載のデモンスト
   レーション用操作装置。