JP2581615B2 - 紙成形方法及びその装置 - Google Patents

紙成形方法及びその装置

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JP2581615B2 JP2507885A JP50788590A JP2581615B2 JP 2581615 B2 JP2581615 B2 JP 2581615B2 JP 2507885 A JP2507885 A JP 2507885A JP 50788590 A JP50788590 A JP 50788590A JP 2581615 B2 JP2581615 B2 JP 2581615B2
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    • D21F1/48Suction apparatus
    • D21F1/52Suction boxes without rolls
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F9/00Complete machines for making continuous webs of paper
    • D21F9/02Complete machines for making continuous webs of paper of the Fourdrinier type

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  • Paper (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、吸引力を使って紙料の水分を除去する手段
を備えた、「フラットワイヤ」成形部、または、「オー
プンワイヤ」形成部を有する型式の抄紙機に関するもの
である。
「双ワイヤ」機や「ギャップフォーマ」機と対照をな
すこの型の機械では、重量で約0.1%から1.5%ぐらいの
量の繊維とその他の物質とを含有する、紙料として知ら
れる水性スラリーが、ヘッドボックススライスから、移
動する単一の成形抄上に送られる。水分は、抄紙機の
「成形部」として知られる箇所において、成形抄で紙料
から徐々に除去される。前記成形部では各種脱水装置が
使用され、紙料は、重量が約2%から4%ぐらいの固形
物質を最終的に含有する。まだかなり湿った紙料中の繊
維とその他固体の配分と配向は、ダンディロールや「ト
ップワイヤ」等の別の装置を紙料と接触させない限り、
本段階でほぼ決定されるので、残りの紙形成段階ではあ
まり変化しない。したがって、紙成形は、本段階でほぼ
完了する。
概して、従来のオープンワイヤ成形部は、ブレストロ
ールによってヘッドボックススライス端部で支えられた
成形抄を備え、前記ブレストロールの後に続いて、「成
形板」と、脱水フォイルまたはテーブルロールたる一連
の脱水装置と、吸引箱とが列を成す。ごく最近の成形部
は、成形板と、この後ろに続く、米国特許第4,140,573
号でジョンソンが説明した型式の吸引箱とを備えてい
る。従来、上記吸引箱は、非脱水空間である隙間を有す
る成形部の長さに沿って前記各隙間の間に分散されてい
る。オープンワイヤ成形部の全長にわたって真空式脱水
を利用する試みであると報告されたものは支障があると
思われる。かかる抄紙機は、(ベロイト製鉄所に譲渡さ
れた、1962年発行の)米国特許第3,052,296号で、イ
ー.ジェー.ジャスタスによって説明されている。成形
抄は、彼の説明のように、「連続、すなわち、ほぼ不断
の」列を成す吸引箱で支持され、また、できる限りヘッ
ドボックススライスの近くから始まる。上記吸引箱に
は、成形抄を支持する有孔表面が設けてあり、この場
合、複数の設計が提唱されている。ジャスタスによる
と、上記機械では、成形抄上の繊維保持率が約50%未満
の通常値に比べて最大70%に増加すること、紙上のワイ
ヤマークの減少、および、「良質」紙という利点が得ら
れる。さらに、彼の主張によると、ほぼ平坦な表面を有
する吸引箱によって、当時基本的脱水装置として使用さ
れたテーブルロールに随伴する、「キックアップ」とし
て知られる現象が紙料中に発生しない。キックアップ
は、米国特許第2,928,465号で説明されているように、
前記ロールによって生じる吸引力が引き起こす成形抄の
垂直偏向によって発生する。キックアップが生じたと
き、成形抄と成形抄に載った紙料とが、テーブルロール
近傍でほぼ垂直に運動するのが観察されるが、前記運動
は、紙料を成形抄から実際に持ち上げるほど激しくなる
ことがある。かかる発生は良質紙の製造につながらな
い。その後、ベロイト製鉄所から出された情報では(英
国、ロンドンの英国製紙板紙業協会の1962年度版、「紙
の成形と構造」の863ページと864ページ、ピー.リスト
の報告)、確かに、ジャスタスが提唱する全真空式脱水
方式による利点が多数得られるにもかかわらず、「許容
不可能なまでに劣化した枚葉(紙)の成形」が注目され
る(ピー.リスト宛のベロイト製鉄所の連絡)。換言す
れば、ジャスタスが提唱する改造された抄紙機を使って
許容可能な品質の紙を製造することは不可能であるとい
うことが分かった。紙料脱水の本解決法は、おそらく上
記障害の結果であろうが、これ以上追求されず、ジャス
タスですら、別の方法(例えば、米国特許第3,102,066
号に記載のもの)に関心を向けた。
現在、認識されていることは、ジャスタスの試みの欠
陥が、一見無関係の、少なくとも2つの理由に直接起因
するということである。まず、強い吸引力とキックアッ
プという当時既知の問題が、テーブルロールの使用で拡
大すること(また、成形抄の線速度が上昇するにつれて
吸引力とキックアップ効果がさらに激しくなるので、製
紙速度を抑える働きをする障害となっていた)を防止す
る設計において、ジャスタスは、成形部における紙料の
撹拌をすべて除去することに注力した。
現在、成形抄上の紙料がまだ流体性の非常に高い状態
の間に、ある程度故意に制御した撹拌を前記紙料中に誘
起させると優れた製紙効果を生むことができるというこ
とがしばらく分かっていた。
現在、紙料の撹拌を発生させるために使用する各装置
を正確な間隔で配列することが、枚葉紙の質に非常に重
要な影響を及ぼすことが明らかにされた。装置を等間隔
に配列すると、前記装置は、周期的に、すなわち、調和
して互いに作動し合うので、後続の各装置(すなわち、
ヘッドボックススライスから先の装置)は、その前の装
置によって生じた紙料の撹拌を強化増進させるか、ある
いは、低下減衰させるかのいずれかを行うことができ
る。これによって、制御された均一の紙料撹拌、すなわ
ち、用意に発生すると同時に容易に制御される紙料の撹
拌が得られ、枚葉紙成形に有益となる。
第2に、ジャスタスは、ヘッドボックススライス近傍
の吸引箱ではほぼ零の低準位から、3%の段階では2イ
ンチの水銀値、すなわち、約6.9kPa(約70cmの水位)の
値までの範囲の真空準位を使用することを推奨するが、
これもまた誤りであること、また、彼が提唱するものと
多少類似する脱水装置の場合、通常、ヘッドボックスス
ライス近傍では超低準位から成形部出口では4.9kPa(50
cmの水位)以下の値までの範囲の、もっとはるかに低い
準位の真空で十分であることが明らかにされた。ジャス
タスが示唆した準位よりはるかに低い準位の真空は、上
記撹拌、すなわち、キックアップを得ることができると
するならば、保持率とワイヤマークに非常に効果的に用
いることができることが分かった。これは、米国特許第
4,140,573号でジョンソンが説明しているイソフロ(商
標)として知られた固定脱水装置を用いて実現すること
ができる。
したがって、現在、明らかにされたことは、まず、正
確な準位の真空を吸引箱に使用し、次に、紙料がまだ流
体性の非常に高い間に、ある程度の撹拌が紙料中に得ら
れるように成形抄が移動する通路を適切に制御すると、
成形部は、連続する真空式脱水で巧みに稼働することが
できるということである。上記方法によって、実際の数
値は機械ごとに異なるが、真空式脱水を受ける成形抄の
面積を30%を越える程度に増加することが可能になっ
た。さらに、また、繊維の保持率も際立って高くなる。
保持率は紙製造における基本である。ファーストパス
保持率(FPR)の場合、紙製造において一般に使用され
る定義は以下の通りである。
FPR値の範囲は、充填物含有量の高い紙の場合は30%か
ら、繊維構成度がある程度高い場合は90%を越える。
FPRは、紙料の型、成形抄の種類、化学的保持助成物
の使用、紙料撹拌の量、紙成形で消費される吸引量、お
よび、特に、成形中に前記吸引によって紙料中に誘起さ
れる速度などの複数の要因によって影響を受ける。保持
率が45%から70%に上昇すると、スライス開口量が一定
の状態の場合、再循環する白水のコンシステンシーは相
当低下する。(本文中の「コンシステンシー」によっ
て、紙料中、または、場合によっては、白水中に浮遊す
る固体の全含有量が重量で百分率に表される。)上記に
よって、紙撹拌全体に有利な効果が得られ、繊維量と充
填物損失が減少する。あるいは、抄紙機はスライス開口
を縮小することができ、また、比較的小量の水を使って
紙を成形することができる。したがって、低度の真空を
使用できるとともに、それでも、良好な成形が得られる
本発明の利点の一つは、脱水速度を下げ、これによっ
て、保持率を高めてワイヤマークを改善することであ
る。
したがって、第1の概略的様相では、成形抄上に堆積
した水性紙料の固体含有量が初期の低値から約2%より
4%ぐらいの値に上昇する抄紙機の開放表面成形部であ
って、前記抄紙機の開放表面成形部は、少なくとも、前
記水性紙料がヘッドボックススライスから前記成形抄上
に堆積し、前記ヘッドボックススライスを有するヘッド
ボックスに隣接したブレストロールを通過する連続走行
する成形抄と、前記成形抄下の多数の紙料脱水装置と、
を具備するとともに、前記紙料脱水装置は、前記ヘッド
ボックススライスに隣接する第1の白水脱水手段と、前
記成形抄とほぼ交差して支持するように配置された多数
の固定脱水要素を含む前記第1の白水脱水手段上の第1
の有孔脱水装置と、第2の白水脱水手段と、前記成形抄
を支持するように図る前記第2の白水脱水手段上の第2
の有孔表面であって、前記白水が排水される孔を設けて
この白水の排水によって前記成形抄と前記第2の有孔表
面との間に真空密閉シールが得られるように図る前記第
2の有孔表面と、前記白水脱水手段と併用される、真空
ポンプ手段と真空制御手段と真空密閉手段とを含む真空
手段と、を具備し、これによって周期気圧以下の真空が
前記第2の脱水手段中に得られる前記抄紙機の成形部に
おいて、 (i) 前記第2の有孔表面は、制御された準位の撹拌
を前記成形抄上の前記紙料中に等間隔で周期的に発生さ
せる前記成形抄の移動する通路を設け、 (ii) 前記第2の白水脱水手段は、前記第1の白水脱
水手段近傍から成形部出口まで伸び、かつ、減圧された
多数のチャンバを備える吸引箱から成り、 (iii) 前記真空手段によって、前記第1の白水脱水
手段近傍では周囲気圧以下の最低0.49kPa(水位計5cm)
から前記成形部出口では周囲気圧以下の最大値4.9kPa
(水位計50cm)まで前記吸引箱の長さに沿って徐々に上
昇する値に制御された真空が、前記吸引箱の減圧された
各チャンバ中に得られ、前記吸引箱は、前記各チャンバ
間の隙間が除去されて前記第1の白水脱水手段近傍から
成形部出口まで伸びる連続する単一の吸引箱から成ると
ともに、前記連続する単一の吸引箱は、前記除去された
隙間の長さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維
持することを特徴とする、開放表面成形部を有する抄紙
機が本発明によって得られる。
好適な実施例において、真空準位の数は、できる限り
多いほうが望ましく、できれば4つ以上、最低5つあれ
ば非常に好ましい。
第2の概略的様相では、成形抄上に堆積した水性紙料
の固体含有量が初期の低値から約2%より4%ぐらいの
値に上昇する抄紙機の開放表面成形部を有する抄紙機の
前記成形部における紙成形を改良する方法であって、前
記成形部は、少なくとも、水性紙料がヘッドボックスス
ライスから前記成形抄上に堆積し、前記ヘッドボックス
スライスを有するヘッドボックスに隣接したブレストロ
ールを通過する連続走行する成形抄と、前記成形抄下の
多数の紙料脱水装置と、を具備するとともに、前記紙料
脱水装置が、前記ヘッドボックススライスに隣接する第
1の白水脱水手段と、前記成形抄とほぼ交差して支持す
るように配置された多数の固定脱水要素を含む前記第1
の白水脱水手段上の第1の有孔脱水装置と、第2の白水
脱水手段と、前記成形抄を支持するように図る前記第2
の白水脱水手段上の第2の有孔表面であって、前記白水
が排水される孔を設けてこの白水の排水によって前記成
形抄と前記第2の有孔表面との間に真空密閉シールが得
られるように図る前記第2の有孔表面と、前記白水脱水
手段と併用される、真空ポンプ手段と真空制御手段と真
空密閉手段とを含む真空手段と、を具備し、これによっ
て周期気圧以下の真空が前記第2の脱水手段中に得ら
れ、前記方法は、紙を構成する水性繊維紙料を前記成形
抄の幅にわたって移動する前記成形抄上に排出すること
と、前記成形抄を前記成形部に通過させることとから成
り、 (i) 所望の撹拌を誘起させるように作られ配置され
た通路に前記成形抄を追随させることによって、制御さ
れた準位の撹拌を前記紙料中に等間隔で周期的に発生さ
せることと、 (ii) 各チャンバ間の隙間が除去されて第1の白水脱
水手段近傍から成形部出口にわたって伸びるとともに前
記除去された隙間の長さだけ伸ばされて前記成形部の全
長を不変に維持した連続する単一の吸引箱を使って、周
囲気圧以下の制御された準位の真空を前記成形抄下に印
加することと、を含むとともに、印加された真空が、前
記第1の白水脱水手段近傍では周囲気圧以下の最低0.49
kPa(水位計5cm)から前記成形部出口では周囲気圧以下
の最大値4.9kPa(水位計50cm)までの範囲にわたる紙成
形を改良する方法が本発明によって得られる。
1つの実施例において、吸引箱は、各箱が成形部の全
幅を占める多数の隣接する吸引箱から構成される。ある
いは、第2の実施例において、横方向に連続する各真空
密閉仕切りを単一の大型の吸引箱中に設けることができ
る。したがって、前記吸引箱は独立した一連の脱水チャ
ンバから構成され、各チャンバには制御された準位の真
空が印加され、ヘッドボックススライス近傍では0.49kP
a(水位計5cm)以下の準位から、吸引箱の片方の端部、
すなわち、成形部出口では4.9kPa(水位計50cm)以下に
徐々に上昇する。また、各脱水チャンバは、独立した真
空密閉脱水手段を設けている。
好適な実施例において、有孔表面は、等間隔に連続し
て配列された成形抄支持ブレードから成る溝付き型抄支
持カバーを形成し、前記ブレードは、抄の走行方向に対
してほぼ水平に交差するほぼ平坦な上部面を有し、前記
各ブレード間には成形抄をほとんど支持せずに下方に吸
引して各隙間中に紙料撹拌波動を生じさせる吸引到達可
能な前記隙間を設け、前記カバーは、各抄支持ブレード
間の前記隙間中に介在し、かつ、前記抄支持ブレードの
上部面よりも低い高さに抄の走行方向に対し交差する上
部面を有する水封じ形成ブレードを備え、少なくとも成
形抄の各下方波動において水封じを形成し、これによっ
て吸引を一時的に中断して脱水を防ぐ一方で、成形部を
通過する抄上の繊維を垂直に撹拌させる。非常に好適な
実施例において、各抄支持ブレードは、成形部の長さに
わたって互いに等間隔で配列される。したがって、成形
抄とこの上の紙料は、成形部の長さにわたって周期的
に、すなわち、調和して波動するので、所望で所要の撹
拌が紙料中に得られる。
特定の条件で考えられることは、例えば、既存の抄紙
機を改造する場合、真空式脱水を使った開放表面成形部
の全長を利用することが機能的であるか、あるいは、望
ましいのか分からないことである。
さらに、ヘッドボックススライスそのものの近傍に必
要な極小の真空準位を得て制御することは極めて困難で
あることを注意すべきである。上述のように、0.49kPa
(水位計5cm)未満の圧力差、または、約0.5%だけの大
気が使用されている。ただし、それでも、本発明の基本
的概念は、真空利用部が、別の固定脱水装置を使った第
1の脱水手段の前にある開放表面成形部を有する抄紙機
において利用することができる。
したがって、第3の概略的様相では、成形抄上に堆積
した水性紙料の固体含有量が初期の低値から約2%より
4%ぐらいの値に上昇する開放表面成形部を有する抄紙
機の前記成形部における紙成形を改良する方法であっ
て、前記成形部は、少なくとも、水性紙料がヘッドボッ
クススライスから前記成形抄上に堆積し、前記ヘッドボ
ックススライスを有するヘッドボックスに隣接したブレ
ストロールを通過する連続走行する成形抄と、前記成形
抄下の多数の紙料脱水装置とを具備するとともに、前記
紙料脱水装置が、前記ヘッドボックススライスに隣接す
る第1の白水脱水手段と、前記成形抄とほぼ交差して支
持するように配置された多数の固定脱水要素を含む前記
第1の白水脱水手段上の第1の有孔脱水装置であって、
前記白水が排水される孔を設けてこの白水の排水によっ
て前記成形抄と前記第1の有孔脱水装置との間に真空密
閉シールが得られる前記孔を設けた前記第1の有孔脱水
装置と、第2の白水脱水手段と、前記成形抄を支持する
ように図る前記第2の白水脱水手段上の第2の有孔表面
であって、前記白水が排水される孔を設けてこの白水の
排水によって前記成形抄と前記第2の有孔表面との間に
真空密閉シールが得られるように図る前記第2の有孔表
面と、前記白水脱水手段と併用される、真空ポンプ手段
と真空制御手段と真空密閉手段とを含む真空手段と、を
具備し、前記方法は、 (i) 水性紙料を前記移動する成形抄上に排出するこ
とと、 (ii) 各チャンバに制御された準位の真空が印加され
る多数のチャンバを備えた連続する真空式吸引箱から共
に構成される前記第1の白水脱水手段と前記第2の白水
脱水手段の上の前記第1の有孔表面と前記第2の有孔表
面に成形抄を通過させることとから成り、 (a) 前記ヘッドボックススライス近傍では周囲気圧
以下の最小値0.49kPa(水位計5cm)から前記成形部出口
では周囲気圧以下の最大値4.9kPa(水位計50cm)まで真
空が上昇するように、前記吸引箱の各チャンバに印加さ
れた真空準位を制御し、 (b) 前記吸引箱は、前記各チャンバ間の隙間が除去
されて前記ヘッドボックススライス近傍から前記成形部
出口に伸びる連続する単一の吸引箱であり、 (c) 前記連続する単一の吸引箱は、前記除去された
隙間の長さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維
持し、 (d) 前記成形部の長さに沿って前記成形抄の各部分
間ごとに高さを変えることによって所望準位の撹拌を前
記成形抄上の前記紙料中に等間隔で周期的に発生させる
ことを特徴とする、紙成形を改良する方法が本発明によ
って得られる。
さらに、第4の概略的様相では、成形抄上に堆積した
水性紙料の固体含有量が初期の低値から約2%より4%
ぐらいの値に上昇する開放表面成形部を有する抄紙機で
あって、前記開放表面成形部は、少なくとも、水性紙料
がヘッドボックススライスから前記成形抄上に堆積し、
前記ヘッドボックススライスを有するヘッドボックスに
隣接したブレストロールを通過する連続走行する成形抄
と、前記成形抄下の多数の紙料脱水装置と、を具備する
とともに、前記紙料脱水装置は、前記ヘッドボックスス
ライスに隣接する第1の白水脱水手段と、前記成形抄と
ほぼ交差して支持するように配置された多数の固定脱水
要素を含む前記第1の白水脱水手段上の第1の有孔脱水
装置であって、前記白水が排水される孔を設けてこの白
水の排水によって前記成形抄と前記第1の有孔脱水装置
との間に真空密閉シールが得られる前記孔を設けた前記
第1の有孔脱水装置と、第2の白水脱水手段と、前記成
形抄を支持するように図る前記第2の白水脱水手段上の
第2の有孔表面であって、前記白水が排水される孔を設
けてこの白水の排水によって前記成形抄と前記第2の有
孔表面との間に真空密閉シールが得られるように図る前
記第2の有孔表面と、前記白水脱水手段と併用される、
真空ポンプ手段と真空制御手段と真空密閉手段とを含む
真空手段と、を具備し、 (a) 前記第1の白水脱水手段と前記第2の白水脱水
手段は、共に、各チャンバに真空密閉脱水手段を設けた
多数の減圧されたチャンバを有する吸引箱から構成され
るとともに、前記吸引箱は、前記ヘッドボックススライ
スに隣接する前記成形部内に配置され、かつ、前記成形
部の長さにわたって連続して伸び、 (b) 真空制御手段は、前記吸引箱の減圧されたチャ
ンバ中の真空を前記成形部の長さにわたり前記吸引箱に
沿って徐々に上昇する値に制御する、前記開放表面成形
部を有する抄紙機において、 (i) 前記吸引箱上の前記第1の有孔脱水装置と前記
第2の有孔表面も、制御された準位の撹拌を前記成形抄
上の前記紙料中に等間隔で周期的に発生させる前記成形
抄の移動する通路を設け、 (ii) 前記ヘッドボックススライス近傍では周囲気圧
以下の最小値0.49kPa(水位計5cm)から前記成形部出口
では周囲気圧以下の最大値4.9kPa(水位計50cm)まで上
昇するように、前記吸引箱中の真空準位を制御し、 (iii) 前記吸引箱は、前記各チャンバ間の隙間が除
去されて前記ヘッドボックススライス近傍から前記成形
部出口まで伸びる連続する単一の吸引箱であるととも
に、前記連続する単一の吸引箱は、前記除去された隙間
の長さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維持す
ることを特徴とする、開放表面成形部を有する抄紙機が
本発明によって得られる。
さらに、本発明の概要的様相の上記装置と方法のもう
一つの改良において、第1の脱水手段もまた、成形抄の
高さを変える通路を設けることによって、成形抄が吸引
箱の有孔表面に達する前に制御された準位の撹拌を紙料
中に始めさせることができるということもまた考えられ
る。したがって、前記第1の脱水手段は、ヘッドボック
ススライスに隣接する成形板と、第1の脱水手段によっ
て脱水される面積の最大5分の4を占める(成形板と吸
引箱間の)フォイル部とを備えたものが望ましい。前記
フォイル部において、各フォイルは、平坦な支持表面
と、零度より大きく5度未満の角度で(成形抄の走行方
向に)前記抄の平面から分岐する後尾部とから成る、通
常、前記フォイルは、適切な大きさの各脱水箱上に集め
られる。
また、各フォイルは、制御された撹拌が成形抄上の紙
料に生じるように配置することが望ましい。成形板とフ
ォイル部の組み合わせによる成形部の長さに占める割合
は、約20%以下であることが望ましい。
前記吸引箱は、前述のように、隣接する多数の吸引箱
(各箱は、成形部の全幅を占める)から構成されたもの
か、または、各チャンバに制御された準位の真空が印加
される一連の独立した脱水チャンバを設ける、横方向に
連続する真空密閉仕切りを設けた吸引箱のいずれかが望
ましい。したがって、印加された真空は、吸引箱におい
て0.49kPa(水位計5cm)以下の初期低値から成形部出口
で4.9kPa(水位計50cm)以下の最大値まで徐々に上昇す
る。かかる構造方式によって、印加された真空準位を簡
単に制御することができる。
同様に、本発明の前記各様相で非常に好適な実施例に
おいて、溝付き型抄支持カバーを形成する同上有孔表面
は、米国特許第4,140,573号にジョンソンが説明するよ
うに、本発明のこの様相の場合に使用される。したがっ
て、さらに範囲を限定した様相においては、本発明によ
って、下記を特徴とする、抄紙機による紙料形成を改良
する方法が得られる。すなわち、 (a) 紙を構成する水性繊維紙料を、移動する成形抄
上に前記成形抄の幅にわたって排出し、 (b) ヘッドボックススライスに隣接する成形板部
と、各フォイルが、平坦な支持表面、および、零度より
大きく5度未満の角度で(成形抄の走行方向に)前記抄
の平面から分岐する後尾部とから成るフォイルユニット
部との組み合わせから構成される比較的短小な有孔脱水
装置に、成形抄を通過させ、 (c) 各チャンバに制御された準位の真空が抄の走行
と交差する方向に等間隔で印加される多数のチャンバを
備えた一連の吸引箱上に成形抄を支持し、支持領域間の
各隙間中に前記抄を降下させて垂直抄波動を前記隙間中
に形成させることによって、等間隔で周期的な撹拌を紙
料中に誘起させ、 (d) 水封じ手段を、支持された抄よりも低く水平に
前記各隙間の間に介在させて吸引を中断し、 (e) 前記隙間中の真空を成形抄下部に印加して前記
抄を各隙間の間に下方へ吸引させ、紙を構成する繊維の
水性懸濁液が排水されると、各隙間中の印加された吸引
力が水封じ成形手段によって中断され、さらに、 (f) 印加された真空が、フォイルユニット近傍では
0.49kPa(水位計5cm)未満の初期低値から成形部出口で
は4.9kPa(水位計50cm)以下の最大値まで徐々に上昇す
るように、隙間中に印加された真空を制御する。
以下、添付図面をもとに本発明を説明する。
図1は従来の抄紙機の最初の部分の概略図、 図2は従来のフォイルブレード、 図3はいわゆるイソフロ装置、 図4は一連のフォイルに伴う調和的紙料撹拌、 図5は本発明の1つの様相にしたがって改造した抄紙
機の概略図、 図6は図5の機械の改造図、および 図7は図5の詳細図。
以上の図面では、部品など関連するものは同一番号を
記載している。
図1は、1Aと1Bで示す矢印方向に移動する成形抄1を
組み込んだ従来の開放表面抄紙機の成形部を表す。成形
抄はブレストロール2と各種テンション低速ローラ3を
通過する。紙料は、概略で4に示したヘッドボックスか
ら、成形抄1と交差するスライス5を経て成形抄1上に
堆積する。脱水部の成形抄下部には、一連の白水脱水装
置15、16、17、18、19を設けた脱水装置6、7、8、
9、10、11、12が連続して配置されている。上記脱水装
置の第1番目の装置6は成形板から成り、2番目の装置
7はオープンフォイルユニットから構成され、第1の白
水脱水手段を構成する。また、残りの装置はいわゆるイ
ソフロ装置(商標)であり、第2の白水脱水手段を構成
する。また、8から12の各箱には、それぞれ、真空パイ
プ20、21、22、23、24で制御される真空空間を設けてい
る。通常、印加される真空は、箱8中では零cmより0.49
kPa(水位計5cm)から、箱12中では4.9kPa(水位計50c
m)以下までの範囲であり、白水脱水装置15、16、17、1
8、19は適切な真空脚を備える。本発明の様相で重要な
特徴は、成形部のすべてが活性的に脱水されるわけでは
ないことである。各脱水吸引箱は、偶然重力で排出され
ることがある水は別にして、非脱水領域を表すa、b、
c、d、e、fで印した各スパンによって分離される。
図示した機械では、上記スパンは、成形部の全領域のほ
ぼ30%を占める。
従来の技術の代表的な既存の機械である本機におい
て、ヘッドボックススライス5から先への列を成す種類
の脱水要素が使用される。この中の第1番目の脱水要素
は、箱6と係合する従来の1組の平成形板ブレードであ
る。
箱7中の脱水要素25は、図2に断面を示したデザイン
とほぼ一致する従来のフォイルブレードである。前記フ
ォイルブレードは、頭部がT字型の支持棒28と、この上
に挿着されたフォイルブレードプロパ29とから成る。前
記フォイルブレードプロパは、成形抄1を支持する平面
30と分岐する後尾面31とを備える。分岐角Zは、明瞭に
するために図面では誇張して表している。通常、分岐角
は、図示したものより小さく、この範囲は約1度から5
度ぐらいまであり、一般に2度から2.5度の角度が使わ
れる。成形抄が矢印32の方向に前記フォイルを通過する
とき、後尾面31によってできたニップ中に生じる水圧現
象の結果、紙料の水分が成形抄で吸引される。
8から12の各箱中には、ジョンソンの米国特許第4,14
0,573号で詳細に説明された、いわゆる、イソフロ装置
が使用される。前記イソフロは、図3に示しているので
(図4のジョンソンのイソフロ装置とほぼ同一)、固定
装置26と27の2つのグループがあることが分かる。26と
27の装置はT字型棒28でそれぞれ支持され、前記T字型
棒28は、適当に配置された各支持台33により前記箱の幅
にわたって支持される。固定装置26と27は、外観は図2
のフォイルブレードに類似するが、2通りの点で異な
る。上記全装置の成形抄1を支える各上部面は、ほぼ平
坦であり、成形抄と同一平面であるか(装置26)、ある
いは、これより少し低い(装置27)。装置27の垂直低下
は、図3に示すようにAで表すが、これは明瞭にするた
めに誇張している。通常、この距離の実際の範囲は約0.
5mmから約5.0mmまである。成形抄は、かかる有孔表面を
通過する場合、連続する装置26間で波動するので、介在
する各装置27は、水封じが成形抄下部に設けられるよう
に垂直に配置される。また、図示していないが、複数の
密閉要素が、成形抄の両側と平行に上記各箱の側面に沿
って各脱水装置間に配列される。紙料の水分は、前記箱
に真空を印加することによって成形抄で吸引される。
さらに、この型の固定脱水装置のいずれにも共通する
特徴がある。図4は、紙料の調和的撹拌、すなわち、周
期的撹拌の概略図であり、前記紙料撹拌は、成形抄を支
持するフォイルブレードによって生じる規則的で等間隔
の垂直パルスで発生させることができる。図4は、矢印
1Aの方向に移動する成形抄1の短小部を示す。成形抄は
一連のフォイルブレードを通過し、前記ブレードは、す
べて、T字型棒41と42上に取り付けられたフォイルブレ
ード45と46の間に示すように、距離Yで等間隔に配列さ
れている。紙料撹拌は、一定距離Yの間隔でそれぞれ配
列されたフォイルブレードによる成形抄の垂直運動によ
って発生するので、48で示す垂直紙料撹拌の領域の後に
もう一つの領域50が続く。同様に、無活性領域49の後に
は、前記領域50に後続する別の無活性領域51が有る。垂
直撹拌領域48と50、および、無活性領域49と51とも、図
4に示すように、それぞれ同一距離Yの間隔で配列され
ている。紙料の垂直撹拌は、T字型棒43上にフォイルブ
レードがない場合でも、図4に示すように52の位置に発
生するが(図4ではT字型棒43上にフォイルブレードが
ないことを強調するため前記位置の陰影を変えてい
る)、ただし、前記位置52の撹拌の大きさは、フォイル
ブレードが所定のT字型棒43上に有る場合に得られる撹
拌よりもやや小さい。(フォイルブレードがない)T字
型棒43近傍で発生する上記活性は、「ゴーストブレー
ド」と呼ばれる。また、紙料中の撹拌と無活性の上記領
域は、成形抄とともに移動することはなく、むしろ、同
一場所にほぼ維持されることに注目することが肝要であ
る。同様の無活性領域53は「ゴーストブレード」とフォ
イルのあとに続くので、誘起された撹拌54がフォイル47
近傍に発生する。
図3のジョンソンのイソフロ装置の場合、垂直紙料撹
拌の領域は、抄が抄支持表面26から27に移動する時の前
記抄の下方偏向に起因するので、図4の周期性と類似す
る周期性が観察される。
したがって、成形抄用の各種支持表面の間隔を利用し
て、成形抄上の紙料中に生じる撹拌の発生、最適化、お
よび制御を行うことができることが分かった。各脱水支
持表面は、この以前の各脱水装置によって始まった前記
垂直運動を制御できるように配置することができる。
成形抄上の紙料中に発生させた垂直撹拌の量の制御に
おけるかかる柔軟性は、紙料が成形抄で成形部を通過す
る場合の優れた紙料脱水を考慮したものである。本発明
を活用する2つの考えられる方法を図5と図6に示す。
各図面とも図1に示す抄紙機とほぼ同一の部分図である
が、特定の差異がある。図1と共通するのは、成形抄1
が各ローラ3を通過し、ブレストロール2周辺を廻っ
て、ヘッドボックススライス5を通過し、この時点で紙
料が成形抄上に堆積することである。脱水は、第1の白
水脱水手段を構成する箱6上の成形板部によって開始
し、箱7と係合する各フォイルによって継続されるが、
箱6と箱7は隙間aでまだ分離されていることに注意す
べきである。
前記成形部の残りの部分である第2の白水脱水手段は
拡張した単一の吸引箱100から成り、前記吸引箱は、分
離器を備えた連続する単一の吸引箱を用いるか、あるい
は、互いに密接に噛み有った比較的小型の多数の箱を用
いて、独立したチャンバ8、9、10、11、12の列に分割
されている。また、上記吸引装置は、図3に示す配置と
は別の形で異なる。図3では、最初の支持表面26は上方
表面であり、この後3には下方表面27が続く。また、前
記箱中の最後の支持表面も、米国特許第4,140,573号で
ジョンソンが説明するように上方表面である。一連のこ
の型の箱に本発明の隣接関係を適用させると、任意の箱
中の最後の支持表面もまた、次の箱の最初の支持表面に
なるため、上記表面の中1つが余分となる。この点は図
7でさらに明瞭に示している。
本発明の連続する吸引箱を利用して図1に示した型式
の機械を改良する方法が2通りある。図5では、cから
fまでの隙間は、8から12の各箱を長く伸ばすことによ
って除去されており、したがって、成形部の全長は変わ
らない。
あるいは、cからfの各隙間のスパンが同じになるよ
うに箱をもう1つ追加し、9、10、11の各箱を移動させ
てスパンを合わせることによって、同上の効果が得られ
るであろう。いずれにしても、成形部の長さは不変のま
ま維持される。残りの選択肢は、単に、8から12までの
各吸引箱を一緒に移動してcからfまでの隙間を除去す
るすることである。これは効率的であるが、同時に欠点
が2つある。まず、機械の全長も短縮する多少思い切っ
た処置を取らない限り、(除去された隙間の長さにほぼ
相当する)ほとんど未使用の成形抄と同じ長さがまだ残
る。第2に、紙料から同一の水量を除去しても、全長が
比較的短い成形部を使用すると、水分は、成形部の長さ
が不変のまま保持される場合よりもいっそう急速に除去
されることになる。同一量の水分を成形抄の比較的長大
な長さにわたって除去すると、水分が除去される速度が
低下するので、成形部の長さを保持することが有益であ
ると思われる。一般に、脱水速度が下がると、優れた紙
型成形が生まれワイヤマークが減少するため、製造され
る紙の品質が向上する。また、さらに、FPR値も上昇
し、したがって、本発明の方法を用いると、20%の大台
の上昇を得ることが可能であると思われる。
図5では、活性的に脱水されない上記2つの隙間、す
なわち、aとbが、成形抄中にまだある。また、図6に
示すように、隙間bを除去することもできるので、した
がって、吸引箱100をさらに少し長く伸ばすことができ
る。また、同上の考えは、図5について上述したよう
に、箱100を長く伸ばすか、別の箱を追加するか、ある
いは、箱100を横方向に移動するかして隙間bを除去す
るか否かに関して適用できる。隙間bを除去するには、
箱100を長く伸ばすことが好ましいと考えられる。ま
た、隙間bが除去できる場合は、抄支持ブレードがチャ
ンバ7と吸引箱100に隣接する壁上にあると図7に概略
で示した配置を利用する必要があるので、前記隙間に隣
接する箱bの壁上に通常有る箱7中の最後のフォイルは
余分となることに注意する必要がある。
また、本発明は、成形抄1上に堆積した水性紙料の固
体含有量が初期の低値から約2%より4%ぐらいの値に
上昇する抄紙機を開放表面成形部であって、前記抄紙機
の開放表面成形部は、少なくとも、前記水性紙料がヘッ
ドボックススライス5から前記成形抄1上に堆積し、前
記ヘッドボックススライス5を有するヘッドボックス4
に隣接したブレストロール2を通過する連続走行する成
形抄1と、前記成形抄1下の多数の紙料脱水装置6〜12
とを具備するとともに、前記紙料脱水装置6〜12は、前
記ヘッドボックススライス5に隣接する第1の白水脱水
手段である脱水装置6・7と、前記成形抄1とほぼ交差
して支持するように配置された多数の固定脱水要素25を
含む前記第1の白水脱水手段6・7上の第1の有孔脱水
装置と、第2の白水脱水手段である脱水装置15〜19と、
前記成形抄1を支持するように図る前記第2の白水脱水
手段15〜19上の第2の有孔表面であって、前記白水が排
水される孔を設けてこの白水の排水によって前記成形抄
1と前記第2の有孔表面との間に真空密閉シールが得ら
れるように図る前記第2の有孔表面と、前記白水脱水手
段と併用される、真空ポンプ手段と真空制御手段と真空
密封とを含む真空手段と、を具備し、これによって周囲
気圧以下の真空が前記第2の脱水手段15〜19中に得られ
る前記抄紙機の成形部において、 (i) 前記第2の有孔表面は、制御された準位の撹拌
を前記成形抄1上の前記紙料中に等間隔で周期的に発生
させる前記成形抄1の移動する通路を設け、 (ii) 前記第2の白水脱水手段15〜19は、前記第1の
白水脱水手段6・7近傍から成形部出口まで伸び、か
つ、減圧された多数のチャンバ8〜12を備える吸引箱10
0から成り、 (iii) 前記真空手段によって、前記第1の白水脱水
手段6・7近傍では周囲気圧以下の最低0.49kPa(水位
計5cm)から前記成形部出口では周囲気圧以下の最大値
4.9kPa(水位計50cm)まで前記吸引箱100の長さに沿っ
て徐々に上昇する値に制御された真空が、前記吸引箱10
0の減圧された各チャンバ8〜12中に得られ、前記吸引
箱100は、前記各チャンバ8〜12間の隙間が除去されて
前記第1の白水脱水手段6・7近傍から成形部出口まで
伸びる連続する単一の吸引箱100から成るとともに、前
記連続する単一の吸引箱100は、前記除去された隙間の
長さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維持する
ことを特徴とする、開放表面成形部を有する抄紙機であ
る。
この抄紙機の吸引箱100は、制御された真空を各仕切
り間に別々に印加することができ、かつ、各仕切りが独
立した脱水手段15〜19を有する横方向の圧力密閉仕切り
を多数設けた、前記第1の白水脱水手段6・7近傍から
前記成形部出口まで伸びてる単一の箱100と、各箱8〜1
2に制御された真空を別々に印加することができ、か
つ、各箱8〜12が独立した脱水手段15〜19を有する、前
記第1の白水脱水手段6・7の近傍から伸びる多数の隣
接する箱8〜12と、の内の一方から構成することができ
る。
また、本発明は、成形抄1上に堆積した水性紙料の固
体含有量が初期の低値から約2%より4%ぐらいの値に
上昇する開放表面成形部を有する抄紙機の前記成形部に
おける紙成形を改良する方法であって、前記成形部は、
少なくとも、前記成形抄1と、前記成形抄1下の多数の
紙料脱水装置と、を具備するとともに、前記紙料脱水装
置が、前記第1の白水脱水手段6・7と、前記第1の白
水脱水手段6・7上の第1の有孔脱水装置と、第2の白
水脱水手段15〜19と、前記第2の白水脱水手段15〜19上
の第2の有孔表面と、前記白水脱水手段と併用される、
真空ポンプ手段と真空制御手段と真空密閉手段とを含む
真空手段と、を具備し、これによって周期気圧以下の真
空が前記第2の脱水手段15〜19に得られ、前記方法は、
紙を構成する水性繊維紙料を前記成形抄1の幅にわたっ
て移動する前記成形抄1上に排出することと、前記成形
抄1を前記成形部に通過させることとから成り、 (i) 所望の撹拌を誘起させるように作られ配置され
た通路に前記成形抄1を追随させることによって、制御
された準位の撹拌を前記紙料中に等間隔で周期的に発生
させることと、 (ii) 各チャンバ8〜12間の隙間が除去されて第1の
白水脱水手段6・7近傍から成形部出口にわたって伸び
るとともに前記除去された隙間の長さだけ伸ばされて前
記成形部の全長を不変に維持した連続する単一の吸引箱
100を使って、周囲気圧以下の制御された準位の真空を
前記成形抄1下に印加することと、を含むとともに、印
加された真空が、前記第1の白水脱水手段6・7近傍で
は周囲気圧以下の最低0.49kPa(水位計5cm)から前記成
形部出口では周囲気圧以下の最大値4.9kPa(水位計50c
m)までの範囲にわたることを特徴とする、紙成形を改
良する方法である。
この方法における前記吸引箱100は、制御された真空
を各仕切り間に別々に印加することができ、かつ、各仕
切りが独立した脱水手段15〜19を有する横方向の圧力密
閉仕切りを多数設けた、前記第1の白水脱水手段6・7
近傍から前記成形部出口まで延びる単一の箱100と、各
箱8〜12に制御された真空を別々に印加することがで
き、かつ、各箱8〜12が独立した脱水手段15〜19を有す
る、前記第1の白水脱水手段6・7の近傍から伸びる多
数の隣接する箱8〜12と、の内の一方から構成すること
ができる。
また、本発明は、成形抄1上に堆積した水性紙料の固
体含有量が初期の低値から約2%より4%ぐらいの値に
上昇する開放表面成形部を有する抄紙機の前記成形部に
おける紙成形を改良する方法であって、前記成形部は、
少なくとも、前記成形抄1と、前記成形抄1下の多数の
紙料脱水装置と、を具備するとともに、前記紙料脱水装
置が、前記第1の白水脱水手段6・7と、前記第1の白
水脱水手段6・7上の第1の有孔脱水装置と、第2の白
水脱水手段15〜19と、前記第2の白水脱水手段15〜19の
前記第2の有孔表面と、前記白水脱水手段と併用され
る、真空ポンプ手段と真空制御手段と真空密閉手段とを
含む真空手段と、を具備し、前記方法は、 (i) 水性紙料を前記移動する成形抄1上に排出する
ことと、 (ii) 各チャンバに制御された準位の真空が印加され
る多数のチャンバを備えた連続する真空式吸引箱から共
に構成される前記第1の白水脱水手段6・7と前記第2
の白水脱水手段15〜19の上の前記第1の有孔表面と前記
第2の有孔表面に成形抄1を通過させることとから成
り、 (a) 前記ヘッドボックススライス5近傍では周囲気
圧以下の最小値0.49kPa(水位計5cm)から前記成形部出
口では周囲気圧以下の最大値4.9kPa(水位計50cm)まで
真空が上昇するように、前記吸引箱の各チャンバに印加
された真空準位を制御し、 (b) 前記吸引箱は、前記各チャンバ間の隙間が除去
されて前記ヘッドボックススライス5近傍から前記成形
部出口に伸びる連続する単一の吸引箱であり、 (c) 前記連続する単一の吸引箱は、前記除去された
隙間の長さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維
持し、 (d) 前記成形部の長さに沿って前記成形抄1の各部
分間ごとに高さを変えることによって所望準位の撹拌を
前記成形抄1上の前記紙料中に等間隔で周期的に発生さ
せることを特徴とする、紙成形を改良する方法である。
また、この発明は、成形抄1上に堆積した水性紙料の
固体含有量が初期の低値から約2%より4%ぐらいの値
に上昇する開放表面成形部を有する抄紙機であって、前
記開放表面成形部は、少なくとも、前記成形抄1と、前
記成形抄1下の多数の紙料脱水装置と、を具備するとと
もに、前記紙料脱水装置は、前記第1の白水脱水手段6
・7と前記第1の白水脱出手段6・7上の前記第1の有
孔脱水装置と、第2の白水脱水手段15〜19と、前記第2
の白水脱水手段15〜19上の前記第2の有孔表面と、前記
白水脱水手段と併用される、真空ポンプ手段と真空制御
手段と真空密閉手段とを含む真空手段と、を具備し、 (a) 前記第1の白水脱水手段6・7と前記第2の白
水脱水手段15〜19は、共に、各チャンバに真空密閉脱水
手段を設けた多数の減圧されたチャンバを有する吸引箱
から構成されるとともに、前記吸引箱は、前記ヘッドボ
ックススライス5に隣接する前記成形部内に配置され、
かつ、前記成形部の長さにわたって連続して伸び、 (b) 真空制御手段は、前記吸引箱の減圧されたチャ
ンバ中の真空を前記成形部の長さにわたり前記吸引箱に
沿って徐々に上昇する値に制御する、前記開放表面成形
部を有する抄紙機において、 (i) 前記吸引箱上の前記第1の有孔脱水装置と前記
第2の有孔表面も、制御された準位の撹拌を前記成形抄
1上の前記紙料中に等間隔で周期的に発生させる前記成
形抄1の移動する通路を設け、 (ii) 前記ヘッドボックススライス5近傍では周囲気
圧以下の最小値0.49kPa(水位計5cm)から前記成形部出
口では周囲気圧以下の最大値4.9kPa(水位計50cm)まで
上昇するように、前記吸引箱中の真空準位を制御し、 (iii) 前記吸引箱は、前記各チャンバ間の隙間が除
去されて前記ヘッドボックススライス5近傍から前記成
形部出口まで伸びる連続する単一の吸引箱であるととも
に、前記連続する単一の吸引箱は、前記除去された隙間
の長さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維持す
ることを特徴とする、開放表面成形部を有する抄紙機で
ある。
この抄紙機の前記吸引箱は、制御された真空を各仕切
り間に別々に印加することができ、かつ、各仕切りが独
立した脱水手段を有する横方向の圧力密閉仕切りを多数
設けた、前記ヘッドボックスライス5近傍から前記成形
部出口まで伸びる単一の箱と、各箱に制御された真空を
別々に印加することができ、かつ、各箱が独立した脱水
手段を有する、前記ヘッドボックススライス5の近傍か
ら伸びる多数の隣接する箱と、の内の一方から構成する
ことができる。
これにより、本発明は、紙料からは成形部の全長に亘
って中断することなく活発に排水させることができる。
この制御を行うために排水チャンバに真空を印加する。
この印加された真空は、各々の吸引箱の中で、当該吸引
箱は別々のチャンバ又は1つの比較的長い吸引箱の各部
分からなり、慎重に制御され、ヘッドボックススライス
5に近接する箇所から成形部の端部まで段階的に上昇す
るようになっている。真空が印加される箇所は、ヘッド
ボックススライス5に近設させてもよいし、あるいは、
このスライス5から一定の距離だけ離間させてもよい。
0.4pKa以上の範囲の低レベルの真空だけが印加される。
また、本発明は、2つのことを行う有孔表面で成形抄
1を支持する。この有孔表面は、第1番目に所要の排水
孔と、ウォータシール表面と、移動する成形抄1の物理
的支持体と、を提供する。この有孔表面は、第2番目に
成形抄1上の紙料中に制御されたレベルの調和的に離間
した穏やかな撹拌を誘起する、成形抄1の通過する通路
を提供する。この支持表面は、紙料中の撹拌を惹起し、
維持し、増大及び/又は減少させるように作ることがで
き、これにより紙成形において有利とすることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−15495(JP,A) 実開 昭57−176500(JP,U) 特公 昭41−1281(JP,B1) 米国特許4140573(US,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形抄上に堆積した水性紙料の固体含有量
    が初期の低値から約2%より4%ぐらいの値に上昇する
    抄紙機の開放表面成形部であって、前記抄紙機の開放表
    面成形部は、少なくとも、前記水性紙料がヘッドボック
    ススライスから前記成形抄上に堆積し、前記ヘッドボッ
    クススライスを有するヘッドボックスに隣接したブレス
    トロールを通過する連続走行する成形抄と、前記成形抄
    下の多数の紙料脱水装置と、を具備するとともに、前記
    紙料脱水装置は、前記ヘッドボックススライスに隣接す
    る第1の白水脱水手段と、前記成形抄とほぼ交差して支
    持するように配置された多数の固定脱水要素を含む前記
    第1の白水脱水手段上の第1の有孔脱水装置と、第2の
    白水脱水手段と、前記成形抄を支持するように図る前記
    第2の白水脱水手段上の第2の有孔表面であって、前記
    白水が排水される孔を設けてこの白水の排水によって前
    記成形抄と前記第2の有孔表面との間に真空密閉シール
    が得られるように図る前記第2の有孔表面と、前記白水
    脱水手段と併用される、真空ポンプ手段と真空制御手段
    と真空密閉手段とを含む真空手段と、を具備し、これに
    よって周期気圧以下の真空が前記第2の脱水手段中に得
    られる前記抄紙機の成形部において、 (i)前記第2の有孔表面は、制御された準位の撹拌を
    前記成形抄上の前記紙料中に等間隔で周期的に発生させ
    る前記成形抄の移動する通路を設け、 (ii)前記第2の白水脱水手段は、前記第1の白水脱水
    手段近傍から成形部出口まで伸び、かつ、減圧された多
    数のチャンバを備える吸引箱から成り、 (iii)前記真空手段によって、前記第1の白水脱水手
    段近傍では周囲気圧以下の最低0.49kPa(水位計5cm)か
    ら前記成形部出口では周囲気圧以下の最大値4.9kPa(水
    位計50cm)まで前記吸引箱の長さに沿って徐々に上昇す
    る値に制御された真空が、前記吸引箱の減圧された各チ
    ャンバ中に得られ、前記吸引箱は、前記各チャンバ間の
    隙間が除去されて前記第1の白水脱水手段近傍から成形
    部出口まで伸びる連続する単一の吸引箱から成るととも
    に、前記連続する単一の吸引箱は、前記除去された隙間
    の長さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維持す
    ることを特徴とする、開放表面成形部を有する抄紙機。
  2. 【請求項2】前記吸引箱は、制御された真空を各仕切り
    間に別々に印加することができ、かつ、各仕切りが独立
    した脱水手段を有する横方向の圧力密閉仕切りを多数設
    けた、前記第1の白水脱水手段近傍から前記成形部出口
    まで伸びてる単一の箱と、各箱に制御された真空を別々
    に印加することができ、かつ、各箱が独立した脱水手段
    を有する、前記第1の白水脱水手段の近傍から伸びる多
    数の隣接する箱と、の内の一方から構成されることを特
    徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】成形抄上に堆積した水性紙料の固体含有量
    が初期の低値から約2%より4%ぐらいの値に上昇する
    開放表面成形部を有する抄紙機の前記成形部における紙
    成形を改良する方法であって、前記成形部は、少なくと
    も、水性紙料がヘッドボックススライスから前記成形抄
    上に堆積し、前記ヘッドボックススライスを有するヘッ
    ドボックスに隣接したブレストロールを通過する連続走
    行する成形抄と、前記成形抄下の多数の紙料脱水装置
    と、を具備するとともに、前記紙料脱水装置が、前記ヘ
    ッドボックススライスに隣接する第1の白水脱水手段
    と、前記成形抄とほぼ交差して支持するように配置され
    た多数の固定脱水要素を含む前記第1の白水脱水手段上
    の第1の有孔脱水装置と、第2の白水脱水手段と、前記
    成形抄を支持するように図る前記第2の白水脱水手段上
    の第2の有孔表面であって、前記白水が排水される孔を
    設けてこの白水の排水によって前記成形抄と前記第2の
    有孔表面との間に真空密閉シールが得られるように図る
    前記第2の有孔表面と、前記白水脱水手段と併用され
    る、真空ポンプ手段と真空制御手段と真空密閉手段とを
    含む真空手段と、を具備し、これによって周期気圧以下
    の真空が前記第2の脱水手段中に得られ、前記方法は、
    紙を構成する水性繊維紙料を前記成形抄の幅にわたって
    移動する前記成形抄上に排出することと、前記成形抄を
    前記成形部に通過させることとから成り、 (i)所望の撹拌を誘起させるように作られ配置された
    通路に前記成形抄を追随させることによって、制御され
    た準位の撹拌を前記紙料中に等間隔で周期的に発生させ
    ることと、 (ii)各チャンバ間の隙間が除去されて第1の白水脱水
    手段近傍から成形部出口にわたって伸びるとともに前記
    除去された隙間の長さだけ伸ばされて前記成形部の全長
    を不変に維持した連続する単一の吸引箱を使って、周囲
    気圧以下の制御された準位の真空を前記成形抄下に印加
    することと、を含むとともに、印加された真空が、前記
    第1の白水脱水手段近傍では周囲気圧以下の最低0.49kP
    a(水位計5cm)から前記成形部出口では周囲気圧以下の
    最大値4.9kPa(水位計50cm)までの範囲にわたることを
    特徴とする、紙成形を改良する方法。
  4. 【請求項4】前記吸引箱は、制御された真空を各仕切り
    間に別々に印加することができ、かつ、各仕切りが独立
    した脱水手段を有する横方向の圧力密閉仕切りを多数設
    けた、前記第1の白水脱水手段近傍から前記成形部出口
    まで伸びる単一の箱と、各箱に制御された真空を別々に
    印加することができ、かつ、各箱が独立した脱水手段を
    有する、前記第1の白水脱水手段の近傍から伸びる多数
    の隣接する箱と、の内の一方から構成されることを特徴
    とする、請求の範囲第3項に記載の方法。
  5. 【請求項5】成形抄上に堆積した水性紙料の固体含有量
    が初期の低値から約2%より4%ぐらいの値に上昇する
    開放表面成形部を有する抄紙機の前記成形部における紙
    成形を改良する方法であって、前記成形部は、少なくと
    も、水性紙料がヘッドボックススライスから前記成形抄
    上に堆積し、前記ヘッドボックススライスを有するヘッ
    ドボックスに隣接したブレストロールを通過する連続走
    行する成形抄と、前記成形抄下の多数の紙料脱水装置
    と、を具備するとともに、前記紙料脱水装置が、前記ヘ
    ッドボックススライスに隣接する第1の白水脱水手段
    と、前記成形抄とほぼ交差して支持するように配置され
    た多数の固定脱水要素を含む前記第1の白水脱水手段上
    の第1の有孔脱水装置であって、前記白水が排水される
    孔を設けてこの白水の排水によって前記成形抄と前記第
    1の有孔脱水装置との間に真空密閉シールが得られる前
    記孔を設けた前記第1の有孔脱水装置と、第2の白水脱
    水手段と、前記成形抄を支持するように図る前記第2の
    白水脱水手段上の第2の有孔表面であって、前記白水が
    排水される孔を設けてこの白水の排水によって前記成形
    抄と前記第2の有孔表面との間に真空密閉シールが得ら
    れるように図る前記第2の有孔表面と、前記白水脱水手
    段と併用される、真空ポンプ手段と真空制御手段と真空
    密閉手段とを含む真空手段と、を具備し、前記方法は、 (i)水性紙料を前記移動する成形抄上に排出すること
    と、 (ii)各チャンバに制御された準位の真空が印加される
    多数のチャンバを備えた連続する真空式吸引箱から共に
    構成される前記第1の白水脱水手段と前記第2の白水脱
    水手段の上の前記第1の有孔表面と前記第2の有孔表面
    に成形抄を通過させることとから成り、 (a)前記ヘッドボックススライス近傍では周囲気圧以
    下の最小値0.49kPa(水位計5cm)から前記成形部出口で
    は周囲気圧以下の最大値4.9kPa(水位計50cm)まで真空
    が上昇するように、前記吸引箱の各チャンバに印加され
    た真空準位を制御し、 (b)前記吸引箱は、前記各チャンバ間の隙間が除去さ
    れて前記ヘッドボックススライス近傍から前記成形部出
    口に伸びる連続する単一の吸引箱であり、 (c)前記連続する単一の吸引箱は、前記除去された隙
    間の長さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維持
    し、 (d)前記成形部の長さに沿って前記成形抄の各部分間
    ごとに高さを変えることによって所望準位の撹拌を前記
    成形抄上の前記紙料中に等間隔で周期的に発生させるこ
    とを特徴とする、紙成形を改良する方法。
  6. 【請求項6】成形抄上に堆積した水性紙料の固体含有量
    が初期の低値から約2%より4%ぐらいの値に上昇する
    開放表面成形部を有する抄紙機であって、前記開放表面
    成形部は、少なくとも、水性紙料がヘッドボックススラ
    イスから前記成形抄上に堆積し、前記ヘッドボックスス
    ライスを有するヘッドボックスに隣接したブレストロー
    ルを通過する連続走行する成形抄と、前記成形抄下の多
    数の紙料脱水装置と、を具備するとともに、前記紙料脱
    水装置は、前記ヘッドボックススライスに隣接する第1
    の白水脱水手段と、前記成形抄とほぼ交差して支持する
    ように配置された多数の固定脱水要素を含む前記第1の
    白水脱水手段上の第1の有孔脱水装置であって、前記白
    水が排水される孔を設けてこの白水の排水によって前記
    成形抄と前記第1の有孔脱水装置との間に真空密閉シー
    ルが得られる前記孔を設けた前記第1の有孔脱水装置
    と、第2の白水脱水手段と、前記成形抄を支持するよう
    に図る前記第2の白水脱水手段上の第2の有孔表面であ
    って、前記白水が排水される孔を設けてこの白水の排水
    によって前記成形抄と前記第2の有孔表面との間に真空
    密閉シールが得られるように図る前記第2の有孔表面
    と、前記白水脱水手段と併用される、真空ポンプ手段と
    真空制御手段と真空密閉手段とを含む真空手段と、を具
    備し、 (a)前記第1の白水脱水手段と前記第2の白水脱水手
    段は、共に、各チャンバに真空密閉脱水手段を設けた多
    数の減圧されたチャンバを有する吸引箱から構成される
    とともに、前記吸引箱は、前記ヘッドボックススライス
    に隣接する前記成形部内に配置され、かつ、前記成形部
    の長さにわたって連続して伸び、 (b)真空制御手段は、前記吸引箱の減圧されたチャン
    バ中の真空を前記成形部の長さにわたり前記吸引箱に沿
    って徐々に上昇する値に制御する、前記開放表面成形部
    を有する抄紙機において、 (i)前記吸引箱上の前記第1の有孔脱水装置と前記第
    2の有孔表面も、制御された準位の撹拌を前記成形抄上
    の前記紙料中に等間隔で周期的に発生させる前記成形抄
    の移動する通路を設け、 (ii)前記ヘッドボックススライス近傍では周囲気圧以
    下の最小値0.49kPa(水位計5cm)から前記成形部出口で
    は周囲気圧以下の最大値4.9kPa(水位計50cm)まで上昇
    するように、前記吸引箱中の真空準位を制御し、 (iii)前記吸引箱は、前記各チャンバ間の隙間が除去
    されて前記ヘッドボックススライス近傍から前記成形部
    出口まで伸びる連続する単一の吸引箱であるとともに、
    前記連続する単一の吸引箱は、前記除去された隙間の長
    さだけ伸ばされて前記成形部の全長を不変に維持するこ
    とを特徴とする、開放表面成形部を有する抄紙機。
  7. 【請求項7】前記吸引箱は、制御された真空を各仕切り
    間に別々に印加することができ、かつ、各仕切りが独立
    した脱水手段を有する横方向の圧力密閉仕切りを多数設
    けた、前記ヘッドボックスライス近傍から前記成形部出
    口まで伸びる単一の箱と、各箱に制御された真空を別々
    に印加することができ、かつ、各箱が独立した脱水手段
    を有する、前記ヘッドボックススライスの近傍から伸び
    る多数の隣接する箱と、の内の一方から構成されること
    を特徴とする、請求の範囲第6項に記載の装置。
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