JP2580801Y2 - グラウト注入装置 - Google Patents

グラウト注入装置

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JP2580801Y2
JP2580801Y2 JP4306093U JP4306093U JP2580801Y2 JP 2580801 Y2 JP2580801 Y2 JP 2580801Y2 JP 4306093 U JP4306093 U JP 4306093U JP 4306093 U JP4306093 U JP 4306093U JP 2580801 Y2 JP2580801 Y2 JP 2580801Y2
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勲 八巻
直樹 小住
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フロントエンジニアリング株式会社
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、地盤、特にダムグラウ
ト等の岩盤注入において採用されるグラウト注入装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ダムグラウト工事における岩盤へのグラ
ウト注入は、都市軟弱地盤への注入とは異なった形態が
採られる。具体的には、図3に示されるように、先ず設
定流量で注入が行われ、ある時点から注入量を徐々に減
じ最終的に注入量を零とする。
【0003】他方、注入圧力は注入に伴って地盤が受け
入れる抵抗が大きくなるため徐々に上昇する。そして、
注入圧力が設定圧力となったならば、流量を減じなが
ら、その設定圧力を保持する。さらに、この設定圧力の
保持は、流量が零となっても、さらにたとえば30分間
行われる。
【0004】従来、かかる注入流量と圧力の保持のため
に、図4に示されるような注入方式が採られている。す
なわち、タンク11内のグラウトを注入ポンプ12によ
り注入管13を介して対象地盤14へ注入するに際し、
注入経路15から分岐してタンク11へ戻るリターン路
16を設け、このリターン路16に、注入経路15の途
中に配された流量・圧力検出器18からの信号に基づい
て、リターンバルブ17を調節し、初期の流量・圧力に
制御するものである。19は記録および流量・圧力調節
計、20は注入管設置機である。リターン路の分岐点に
は、前記リターン量を制御し得るリターンバルブに代え
て、作業の円滑化を目的として、特願昭59−3096
1号公報に示される開閉弁とノズルの併用構造、さらに
特開昭61−53913号公報に示される弁体を設ける
ことなく流路の抵抗手段のみを用いた構造を採用するこ
ともできる。
【0005】また、岩盤へのグラウト注入工法におい
て、前記リターン方式を採用することによって、注入ホ
ース内にセメントペーストが沈降して固結を生じるのを
防止している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前述ダムグラウトにお
いては、設定流量(流速)を大きく設定すると岩盤に変
位(亀裂)を生じさせるため、岩盤のクラックに沿って
浸透させる低圧注入が原則的に採用されており、このた
め使用される注入ポンプもたとえば流量30〜60(l/m
in) 程度の比較的小吐出量のものが使用されている。
【0007】しかしながら、特に岩質が悪い場合などは
10〜20(l/min) 程度の流量でもって圧入が行われる
場合があり、この場合には、リターン路から戻されるグ
ラウト材が連続的に流れず、グラウト塊とグラウト塊の
間に低圧空間が存在する断続的流れとなる場合がある
(この現象を「真空現象」という)。この真空現象によ
って、本来主流路を経て注入管より注入されるべきグラ
ウト材が全てリターン路に流れ込み、注入不能となる事
態を引き起こしていた。
【0008】また、図5に示されるように、孔口部にお
けるグラウト注入圧力P2 がヘッド差Hよりも小さい状
態(P2 <H)となると、前記真空現象が発生し、同様
の現象が生じていた。
【0009】そこで、本考案主たる課題は、孔口部近
傍にプラント側に戻るリターン路が形成されたグラウト
注入装置において、いわゆる真空現象をなくし、注入管
側へ送給されるグラウト材の正常化を図るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題は、プラント側
に設置された注入ポンプによりグラウトを送給して、孔
口に設置された注入管注入口から注入するとともに、孔
口近傍において注入経路から分岐しプラント側設置のグ
ラウト源に戻るリターン路を有するグラウト注入設備に
おいて、分岐点近傍の前記リターン路に、リターン路内
と大気とを連通する枝管を設けるとともに、この枝管に
大気側からリターン路内への空気の流入のみを許容し、
前記リターン路内圧力を大気圧と均等とするためのチェ
ック弁を配設したことで解決できる。
【0011】
【作用】本考案においては、チェック弁を介してリター
ン路内への大気の流入路を形成する。したがって、リタ
ーン路内に低圧空間が生じると、直ちに前記チェック弁
を介して大気が流入しリターン路内を大気圧と均等に保
持するため、リターン路への強制的な誘引力が働かず、
正常なリターン量にグラウト材が制御され、孔口側への
グラウト注入量および圧力がリターン抵抗に応じた正規
の状態に保持されることとなる。
【0012】また、従来前記の真空現象が生じた場合に
は、リターンバルブのホースを一旦取外すなどして正常
な状態に戻していたが、本考案によれば、自動的に前記
真空現象が解消されるため、注入工事の効率化、安定化
に資することができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案を実施例に基づき詳説する。図
1において、ミキサー1内で調製・混合されたグラウト
材は、グラウトポンプ2により注入経路3を経て、リタ
ーンバルブ4を介して注入管8に圧送されている。前記
リターンバルブ4からは前記注入経路3より分岐してミ
キサー1へ戻るリターン路6が形成されている。
【0014】リターンバルブ4の操作は、詳細には図2
に示されるように、リターンバルブ4より下流側の注入
経路3に配設された流量計Fおよび圧力計Pからの信号
に基づいて、制御器9により、リターンバルブ4のリタ
ーン路6側の開口面積が制御される。また、前記リター
ンバルブ4の制御は、注入作業中、常時コントロールが
行われる。図3に示されるような、流量・圧力制御パタ
ーンに制御する場合、注入時間の経過に伴って注入圧力
が徐々に上昇し設定圧力またはその近傍の圧力となる
と、注入ポンプ2からの単位吐出量が常時一定であるか
ら、そのまま注入を続行すると圧力が設定圧力を超えて
しまうので、設定圧力を維持するために、リターンバル
ブ4の開度を徐々に大きくし、リターン量を大きくし、
注入圧力を下げる操作を行う。しかし、逆に注入量を下
げていくと、注入圧力が設定圧力より下がってしまうの
で、反対にリターンバルブ4の開度を小さくして注入圧
力の上昇操作も同時に行われ、この開度制御が頻繁かつ
緻密に行われる。注入末期では、リターン抵抗により注
入圧力7.5kg/cm2が保持されながら、注入流量の全量
(50l/min)がリターン路に流れ、ミキサー1に戻るよ
うになっている。
【0015】前記リターンバルブ4を使用した場合に
は、特に注入末期に、小間隙を高圧でグラウト材が通過
することになるため、この部分に損傷を生じ易く、頻繁
な分解・点検・調整等により円滑な注入作業に支障をき
たしたり、また注入初期のリターンを行わない間にグラ
ウトの沈着によりリターン路を閉塞させてしまう場合が
あるため、特開昭61−53913号公報に示されるよ
うに、リターン流路に弁を設けることなく、流路抵抗体
のみを設け、常時リターンを行いながら、前記流路抵抗
体の抵抗のみにより注入圧を保持することもできる。な
お、この場合の注入圧および流量の制御は、注入ポンプ
の回転数制御によって行われる。
【0016】一方、本考案においては、リターン路6の
中間であって、リターン分岐点の近傍に、T字管7aを
配設し、さらにこれに接続する枝管7bを設けるととも
に、この枝管7bの中間にチェック弁7が設けられてい
る。前記チェック弁7は、大気側よりリターン路6内へ
の一方向流れのみを許容するものであり、グラウト材の
リターン過程において、グラウト流れが断続的となり、
グラウト塊間に低圧空間が形成されると、この低圧空間
部に大気が流入し、大気圧と均等圧となるように自動的
に圧力調整を行う。これによって、リターン路への強制
的な誘引力が働かず、つまりいわゆる真空現象が発生せ
ず、正常なリターン量にグラウト材が制御されるため、
孔口側へのグラウト注入量および圧力がリターン抵抗に
応じた正規の状態に維持されることとなる。
【0017】これにより、いわゆる真空現象の原因とな
っていた10〜20 l/min程度の極低圧注入が安定的に
可能となるとともに、グラウト源から注入孔口位置まで
の高さHは、注入圧力P2 との関係で規制されていた
が、本考案に従ってリターン路に大気を流入自在とした
結果、注入ポンプの能力が許す揚程での施工が可能とな
り、施工性および作業効率の向上を図り得ることとな
る。
【0018】
【考案の効果】以上詳説のとおり、本考案によれば、リ
ターン路にチェック弁を設け、常時リターン路内圧を大
気圧と均等に保持するため、いわゆる真空現象がなくな
り、注入管側へ送給されるグラウト材の正常化を図るこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るグラウト注入装置の概略図であ
る。
【図2】本考案に係るグラウト注入装置の要部詳細図で
ある。
【図3】岩盤グラウト注入での流量・圧力制御パターン
の例を示す図である。
【図4】従来の注入システムの概要図である。
【図5】従来の注入システムの問題点を説明するための
図である。
【符号の説明】
1…ミキサー、2…グラウトポンプ、3…注入経路、4
…リターンバルブ、6…リターン路、7…チェック弁、
8…注入管

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラント側に設置された注入ポンプにより
    グラウトを送給して、孔口に設置された注入管注入口か
    ら注入するとともに、孔口近傍において注入経路から分
    岐しプラント側設置のグラウト源に戻るリターン路を有
    するグラウト注入設備において、 分岐点近傍の前記リターン路に、リターン路内と大気と
    を連通する枝管を設けるとともに、この枝管に大気側か
    らリターン路内への空気の流入のみを許容し、前記リタ
    ーン路内圧力を大気圧と均等とするためのチェック弁を
    配設したことを特徴とするグラウト注入装置。
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