JP2580251B2 - ドラグシュート開傘装置 - Google Patents
ドラグシュート開傘装置Info
- Publication number
- JP2580251B2 JP2580251B2 JP63114542A JP11454288A JP2580251B2 JP 2580251 B2 JP2580251 B2 JP 2580251B2 JP 63114542 A JP63114542 A JP 63114542A JP 11454288 A JP11454288 A JP 11454288A JP 2580251 B2 JP2580251 B2 JP 2580251B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- landing
- drag chute
- landing gear
- drag
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Toys (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
- Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、戦術戦闘機等の航空機の着陸の際に用いる
ドラグシュートの開傘装置に関するものである。
ドラグシュートの開傘装置に関するものである。
着陸時にドラグシュートを開傘して減速する戦術戦闘
機等の航空機においては、主脚接地後、パイロットが操
縦桿によって機首下げ操作を行って前脚を接地させた
後、ドラグシュートハンドル(またはスイッチ)を手動
で操作してドラグシュートを開傘させている。
機等の航空機においては、主脚接地後、パイロットが操
縦桿によって機首下げ操作を行って前脚を接地させた
後、ドラグシュートハンドル(またはスイッチ)を手動
で操作してドラグシュートを開傘させている。
通常の着陸において、主脚接地から前脚接地まで2〜
3秒、前脚接地からドラグシュート開傘まで2〜3秒を
要している。
3秒、前脚接地からドラグシュート開傘まで2〜3秒を
要している。
主脚接地とほぼ同時にドラグシュートが開傘すれば、
前記の通常の着陸の場合に比して4〜6秒早く減速を始
めることになるので、着陸滑走距離が短縮し、戦闘機の
発着管理や飛行場設備の点で好ましい。しかるに、 (1) ドラグシュートの早期開傘のためには、まず主
脚接地タイミングの正確な予測が必要であるが、通常の
人間の感覚でこれを行うことは不可能である。
前記の通常の着陸の場合に比して4〜6秒早く減速を始
めることになるので、着陸滑走距離が短縮し、戦闘機の
発着管理や飛行場設備の点で好ましい。しかるに、 (1) ドラグシュートの早期開傘のためには、まず主
脚接地タイミングの正確な予測が必要であるが、通常の
人間の感覚でこれを行うことは不可能である。
(2) 手動によってタイミングよくドラグシュート開
傘の操作を行うことは、この時期はパイロットのワーク
ロードが高いので、パイロットに期待することはできな
い。
傘の操作を行うことは、この時期はパイロットのワーク
ロードが高いので、パイロットに期待することはできな
い。
(3) ドラグシュートの放出ができたとしても、ドラ
グシュートの抗力による機首上げまたは機首下げのモー
メントが生じるので、これを考慮しながら安全に前脚を
接地するよう人間の感覚にもとづいて手動で操作するこ
とは非常に困難である。
グシュートの抗力による機首上げまたは機首下げのモー
メントが生じるので、これを考慮しながら安全に前脚を
接地するよう人間の感覚にもとづいて手動で操作するこ
とは非常に困難である。
などの問題点があるので、これまで前述のドラグシュー
ト早期開傘は実現されていなかった。
ト早期開傘は実現されていなかった。
本発明は、自動制御装置を取入れて、ドラグシュート
の開傘を早め、着陸滑走距離の短縮をはかろうとするも
のである。
の開傘を早め、着陸滑走距離の短縮をはかろうとするも
のである。
本発明は前記の課題を解決したものであって、航空機
が着陸態勢にある時主脚接地までの所要時間を予測する
手段、同予測手段からの出力情報が入力され予め設定し
てあるドラグシュート放出から開傘までの遅れ時間の分
だけ主脚接地よりも早くドラグシュートを放出する手
段、および主脚接地後のパイロットの機首下げ操舵を補
正して適正なピッチ角の時間変化率で前脚接地を行う制
御手段を備えたことを特徴とするドラグシュート開傘装
置に関するものである。
が着陸態勢にある時主脚接地までの所要時間を予測する
手段、同予測手段からの出力情報が入力され予め設定し
てあるドラグシュート放出から開傘までの遅れ時間の分
だけ主脚接地よりも早くドラグシュートを放出する手
段、および主脚接地後のパイロットの機首下げ操舵を補
正して適正なピッチ角の時間変化率で前脚接地を行う制
御手段を備えたことを特徴とするドラグシュート開傘装
置に関するものである。
本発明においては主脚接地所要時間の予測に基づき主
脚接地より早くドラグシュートを放出し、主脚接地とほ
ぼ同時にドラグシュートを開傘させることによって、従
来より4〜6秒早くドラグシュートを開傘させることが
でき、滑走距離の短縮ができる。
脚接地より早くドラグシュートを放出し、主脚接地とほ
ぼ同時にドラグシュートを開傘させることによって、従
来より4〜6秒早くドラグシュートを開傘させることが
でき、滑走距離の短縮ができる。
ドラグシュートの開傘が早いので、ドラグシュートの
開傘によって生じるモーメントを考慮しながら安全に前
脚を接地することは、人間感覚による操舵では無理であ
るので、人間の操舵を補正する制御手段を備えて安全性
を高めている。
開傘によって生じるモーメントを考慮しながら安全に前
脚を接地することは、人間感覚による操舵では無理であ
るので、人間の操舵を補正する制御手段を備えて安全性
を高めている。
第1図に本発明の一実施例の系統図を示す。電波高度
計1、対気データコンピューター2、および火器管制コ
ンピューター3は出力情報がコントローラー4に入力さ
れるように接続されている。同コントローラー4は出力
情報がドラグシュートアクチュエーター5に入力される
ように接続されている。パイロット操舵(ピッチ角コン
トロール)6および慣性基準装置7は出力情報がフライ
トコントローラー8に入力されるように接続されてい
る。同フライトコントローラー8は出力情報が操舵面ア
クチュエーター(ピッチ角コントロール)9に入力され
るように接続されている。前記フライトコントローラー
8には兵装管理コンピューター10、燃料コントローラー
11、および前記の対気データコンピューター2の出力情
報も入力されるように接続されている。第2図はピッチ
角等の定義を示した図である。
計1、対気データコンピューター2、および火器管制コ
ンピューター3は出力情報がコントローラー4に入力さ
れるように接続されている。同コントローラー4は出力
情報がドラグシュートアクチュエーター5に入力される
ように接続されている。パイロット操舵(ピッチ角コン
トロール)6および慣性基準装置7は出力情報がフライ
トコントローラー8に入力されるように接続されてい
る。同フライトコントローラー8は出力情報が操舵面ア
クチュエーター(ピッチ角コントロール)9に入力され
るように接続されている。前記フライトコントローラー
8には兵装管理コンピューター10、燃料コントローラー
11、および前記の対気データコンピューター2の出力情
報も入力されるように接続されている。第2図はピッチ
角等の定義を示した図である。
戦術戦闘機が着陸態勢に入った時、上述の装置におい
て、対気データコンピューター2からの飛行速度デー
タ、火器管制コンピューター3からの飛行経路角データ
をコントローラー4にインプットし、降下率を計算し、
電波高度計1からの航空機の地上高度データから主脚接
地までの所要時間を刻々計算する。コントローラー4
は、主脚接地迄の所要時間が予め設定したドラグシュー
ト放出から開傘までの遅れ時間と等しいか短かくなった
時、ドラグシュート放出アクチュエーター5に作動指令
を出す。ドラグシュート放出アクチュエーターが作動
し、ドラグシュートは主脚接地前に放出され、主脚接地
とほぼ同時に開傘する。
て、対気データコンピューター2からの飛行速度デー
タ、火器管制コンピューター3からの飛行経路角データ
をコントローラー4にインプットし、降下率を計算し、
電波高度計1からの航空機の地上高度データから主脚接
地までの所要時間を刻々計算する。コントローラー4
は、主脚接地迄の所要時間が予め設定したドラグシュー
ト放出から開傘までの遅れ時間と等しいか短かくなった
時、ドラグシュート放出アクチュエーター5に作動指令
を出す。ドラグシュート放出アクチュエーターが作動
し、ドラグシュートは主脚接地前に放出され、主脚接地
とほぼ同時に開傘する。
一方主脚接地と同時にパイロットは通常の着陸と同様
な機首下げ操舵により前脚を接地させようとするが、同
時にドラグシュートが開傘するので、ドラグシュートの
取付位置にもよるが急激な機首下げあるいは機首上げの
動きが発生する。慣性基準装置7からのピッチ角の時間
変化率データ及びパイロット操舵6による操舵量はフラ
イトコントローラー8に入力される。フライトコントロ
ーラー8は予め設定した適正なピッチ角時間変化率にな
る様に、パイロット操舵量に対する補正量を計算し、操
舵面アクチュエーター9に作動指令を出す。パイロット
操舵量に対する補正量の計算方法は次のように行われ
る。すなわち、兵装管理コンピューター10からの兵装搭
載状態データ、燃料コントローラー11からの残燃料デー
タをフライトコントローラー8に入力し、航空機の慣性
諸元を計算する。対気データコンピューター2からの飛
行速度データをフライトコントローラー8に入力し、動
圧を計算し、航空機の慣性諸元と予め設定した適正なピ
ッチ角時間変化率及び慣性基準装置7からのピッチ角の
時間変化率データから必要な操舵量を計算する。このよ
うにして求められた必要操舵量とパイロット操舵量との
差からパイロット操舵量に対する補正量を計算し、操舵
面アクチュエーター9に作動指令を出すのである。以上
のようにしてなされた指令によって操舵面アクチュエー
ター9が作動し、適正なピッチ角変化率で機首下げを行
い前脚が接地する。
な機首下げ操舵により前脚を接地させようとするが、同
時にドラグシュートが開傘するので、ドラグシュートの
取付位置にもよるが急激な機首下げあるいは機首上げの
動きが発生する。慣性基準装置7からのピッチ角の時間
変化率データ及びパイロット操舵6による操舵量はフラ
イトコントローラー8に入力される。フライトコントロ
ーラー8は予め設定した適正なピッチ角時間変化率にな
る様に、パイロット操舵量に対する補正量を計算し、操
舵面アクチュエーター9に作動指令を出す。パイロット
操舵量に対する補正量の計算方法は次のように行われ
る。すなわち、兵装管理コンピューター10からの兵装搭
載状態データ、燃料コントローラー11からの残燃料デー
タをフライトコントローラー8に入力し、航空機の慣性
諸元を計算する。対気データコンピューター2からの飛
行速度データをフライトコントローラー8に入力し、動
圧を計算し、航空機の慣性諸元と予め設定した適正なピ
ッチ角時間変化率及び慣性基準装置7からのピッチ角の
時間変化率データから必要な操舵量を計算する。このよ
うにして求められた必要操舵量とパイロット操舵量との
差からパイロット操舵量に対する補正量を計算し、操舵
面アクチュエーター9に作動指令を出すのである。以上
のようにしてなされた指令によって操舵面アクチュエー
ター9が作動し、適正なピッチ角変化率で機首下げを行
い前脚が接地する。
以上述べた自動制御装置による一連の指令によって戦
術戦闘機等の航空機は、従来の場合より4〜6秒早いド
ラグシュートの開傘を行い、安全に着地停止し、着陸滑
走距離を短縮することができる。
術戦闘機等の航空機は、従来の場合より4〜6秒早いド
ラグシュートの開傘を行い、安全に着地停止し、着陸滑
走距離を短縮することができる。
なお第1図において符号3,4,7,8,10、および11を付し
て名称を挙げた機器による上述の機能は、必ずしもその
名称の機器によってなされる必要はなく、同様の機能を
もつ他の機器あるいは他の名称の機器によってなされて
もさしつかえない。
て名称を挙げた機器による上述の機能は、必ずしもその
名称の機器によってなされる必要はなく、同様の機能を
もつ他の機器あるいは他の名称の機器によってなされて
もさしつかえない。
本発明のドラグシュート開傘装置によって、戦術戦闘
機等の航空機は、着陸の際に、ドラグシュートの開傘を
早めて安全に着地停止し、着陸滑走距離を短縮すること
ができる。
機等の航空機は、着陸の際に、ドラグシュートの開傘を
早めて安全に着地停止し、着陸滑走距離を短縮すること
ができる。
第1図は本発明の一実施例の系統図、第2図は上記実施
例におけるピッチ角等の定義図である。 1……電波高度計、2……対気データコンピューター、
3……火器管制コンピューター、4……コントローラ
ー、5……ドラグシュート放出アクチュエーター、6…
…パイロット操舵、7……慣性基準装置、8……フライ
トコントローラー、9……操舵面アクチュエーター、10
……兵装管理コンピューター、11……燃料コントローラ
ー。
例におけるピッチ角等の定義図である。 1……電波高度計、2……対気データコンピューター、
3……火器管制コンピューター、4……コントローラ
ー、5……ドラグシュート放出アクチュエーター、6…
…パイロット操舵、7……慣性基準装置、8……フライ
トコントローラー、9……操舵面アクチュエーター、10
……兵装管理コンピューター、11……燃料コントローラ
ー。
Claims (1)
- 【請求項1】航空機が着陸態勢にある時主脚接地までの
所要時間を予測する手段、同予測手段からの出力情報が
入力され予め設定してあるドラグシュート放出から開傘
までの遅れ時間の分だけ主脚接地よりも早くドラグシュ
ートを放出する手段、および主脚接地後のパイロットの
機首下げ操舵を補正して適正なピッチ角の時間変化率で
前脚接地を行う制御手段を備えたことを特徴とするドラ
グシュート開傘装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63114542A JP2580251B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | ドラグシュート開傘装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63114542A JP2580251B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | ドラグシュート開傘装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01285493A JPH01285493A (ja) | 1989-11-16 |
JP2580251B2 true JP2580251B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=14640379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63114542A Expired - Lifetime JP2580251B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | ドラグシュート開傘装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580251B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104163244A (zh) * | 2014-07-29 | 2014-11-26 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种无人机伞降方法 |
CN112650259B (zh) * | 2020-12-28 | 2022-09-06 | 彩虹无人机科技有限公司 | 一种无人自转旋翼机降落控制方法 |
-
1988
- 1988-05-13 JP JP63114542A patent/JP2580251B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01285493A (ja) | 1989-11-16 |
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