JP2569414B2 - 海産魚混合ワクチン - Google Patents

海産魚混合ワクチン

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JP2569414B2
JP2569414B2 JP3303096A JP30309691A JP2569414B2 JP 2569414 B2 JP2569414 B2 JP 2569414B2 JP 3303096 A JP3303096 A JP 3303096A JP 30309691 A JP30309691 A JP 30309691A JP 2569414 B2 JP2569414 B2 JP 2569414B2
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有二 和田
修作 高木
信之 篠原
博雄 井上
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水産庁長官
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海産魚混合ワクチンに
関するものである。詳しく述べると、本発明は、ブリの
養殖時に発生する類結節症の感染防御に特に有効なワク
チンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】天然魚のみでは不可能である魚の収穫量
を確保、供給し、また、漁業家に安定した利潤を上げさ
せるため、さらには、最近問題となっている二百海里問
題により、沿岸養殖への期待が益々高まっている。特に
その代表であるブリの養殖は、近年盛んになり、昭和5
5年にはブリの養殖の生産量が15万トンにまで達して
いる。しかし、この養殖も魚病と無縁ではなく、魚病
は、魚の成育を妨げ、養殖業の効率を落とすばかりでな
く、養殖魚群の減耗をもたらし、養殖業の利潤を落とす
ため、養殖魚家にとっては無視できない問題である。こ
れら魚病のなかでも特に、ブリの類結節症は、昭和44
年初夏、九州、瀬戸内海さらに紀伊半島沿岸各地の養殖
場で一斉に発生し、それ以来毎年、全国のほとんどすべ
ての養殖場で発生して、甚大な被害が生じており、現
在、連鎖球菌症と共に養殖ブリの主要な病気となってい
る。この類結節症はまた、外観ですぐ分かるような患部
ができないため、病気の発生に気がつくのが遅れがちに
なり、さらに病死魚が生簀底で放置されて病原体を排出
し、病気の広がりを起こしやすいという問題点をも有す
るものである。
【0003】このため、ブリの類結節症に対する有効な
治療方法や感染予防方法を開発することは、ブリを養殖
する上で重要な課題となっている。従来、ブリの類結節
症の治療法としては、チアンフェニコール、オキソリン
酸、アンピシリン等の抗菌剤、およびニフルスチレン酸
ナトリウム、アモキシシリン等の製剤を飼料に混合して
魚群に投薬する方法が挙げられる。しかし、抗生剤等の
使用は、抗生剤等がブリの体内に残留すること、耐性菌
の出現、さらには生態系の攪乱等の問題を有するため、
これらの抗生剤は使用が制限されている。また、上記製
剤を混合した飼料を魚に与える方法もあるが、この方法
は、固体差が大きく、このため効果のばらつきが生じや
すいという欠点を有する。
【0004】また、ブリの類結節症への感染予防方法と
しては、従来、ホルマリン不活化ワクチン、弱毒生菌ワ
クチン、フェノール−LPSワクチンによる処理が提案
されている。これらのうちホルマリン不活化ワクチン
は、菌(パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurel
la piscicida))を増殖させ、これにホル
マリンを所定量加えて増殖を止め不活性化したものであ
り、アユのビブリオ症では有効性が認められ、実用化さ
れているものである。しかし、ブリの類結節症では、ホ
ルマリン不活化ワクチンを単独処理した場合、感染予防
効果の安定性および再現性が欠けており、有効性も認め
られないため、実用化にまでは至っていない。
【0005】また、弱毒生菌ワクチンは、病魚から分離
した菌(病原体)を培地で継代培養することによってそ
の病原性が低下(弱毒化)することを利用して作製され
た弱毒株(ワクチン)である。この弱毒生菌ワクチン
は、一般的に腹腔内投与によって接種されるが、この方
法は、非常に手間および時間を要し、また、魚を取り上
げいじるので、魚を傷つけたり、ストレスを与えること
になり、かえって病勢を悪化させる恐れがあり、さら
に、弱毒生菌ワクチンによる免疫の有効性も十分ではな
いという欠点がある。
【0006】さらに、フェノール−LPSワクチンは、
グラム陰性菌の細胞外のリポ多糖体(LPS)がマクロ
ファージ活性化、リンパ球の分裂増殖促進、およびアジ
ュバント作用などの多彩な生物活性を有することを利用
して作製された感染防御能のあるワクチンであり、培養
したパスツレラ・ピッシシダ(Pasteurella
piscicida)をフェノール−水抽出法によっ
て抽出したものである。このフェノール−LPSワクチ
ンは、腹腔内接種による接種ではある程度有効である
が、腹腔内接種は上記したような問題点があり、また、
浸漬処理による接種ではワクチンの取り込み量に供試魚
の固体差または実験条件のばらつきが生じやすく、この
ため再現性が悪いという問題点を有する。
【0007】以上述べたように、現状では、ブリの類結
節症に対して十分な感染防御能を有するワクチンは未だ
開発されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、ブリの類結節症の感染防御に再現性よく有効であ
り、また、接種が容易に行えるワクチンを提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、パスツレ
ラ・ピッシシダ(Pasteurella pisci
cida)のフェノール−LPSワクチン、パスツレラ
・ピッシシダ(Pasteurella piscic
ida)のホルマリン不活化ワクチン、パスツレラ・ピ
ッシシダ(Pasteurella piscicid
a)の弱毒生菌ワクチンのうちの少なくとも2種類のワ
クチンを組み合わせることによりなる類結節症の感染防
御に対して使用する海産魚混合ワクチンによって達成さ
れる。
【0010】本発明はまた、パスツレラ・ピッシシダ
(Pasteurella piscicida)のフ
ェノール−LPSワクチン、パスツレラ・ピッシシダ
(Pasteurella piscicida)のホ
ルマリン不活化ワクチン、パスツレラ・ピッシシダ(P
asteurella piscicida)の弱毒生
菌ワクチンのうちのいずれか2種類のワクチンを組み合
わせることによりなる類結節症の感染防御に対して使用
する海産魚混合ワクチンによって達成される。
【0011】本発明は、前記フェノール−LPSワクチ
ンが、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurell
a piscicida)SP7133株を用いてフェ
ノール−水抽出法により抽出されたものである海産魚混
合ワクチンを示すものである。本発明はまた、前記ホル
マリン不活化ワクチンが、パスツレラ・ピッシシダ(P
asteurella piscicida)KB77
03株により調製されたものであるである海産魚混合ワ
クチンを示すものである。本発明はさらに、前記弱毒生
菌ワクチンが、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteu
rella piscicida)SP7133株の継
代株より調製されたものである海産魚混合ワクチンを示
すものである。本発明はさらに、ブリの類結節症の感染
防御に対して使用する海産魚混合ワクチンを示すもので
ある。
【0012】
【作用】本発明の海産魚混合ワクチンは、パスツレラ・
ピッシシダ(Pasteurella piscici
da)のフェノール−LPSワクチン(以下、フェノー
ル−LPSワクチンと称する)、パスツレラ・ピッシシ
ダ(Pasteurella piscicida)の
ホルマリン不活化ワクチン(以下、ホルマリン不活化ワ
クチンと称する)、パスツレラ・ピッシシダ(Past
eurellapiscicida)の弱毒生菌ワクチ
ン(以下、弱毒生菌ワクチンと称する)のうちの少なく
とも2種類のワクチンを組み合わせることによりなるこ
とを特徴とするものである。
【0013】本発明において使用されるフェノール−L
PSワクチンとは、パスツレラ・ピッシシダ(Past
eurella piscicida)を用いてフェノ
ール−水抽出法により分画したものをワクチンとして使
用するものである。これらの菌体うち、特に、パスツレ
ラ・ピッシシダ(Pasteurellapiscic
ida)(SP7133株)(微工研菌寄第12271
号)(FERM P−12271)を用いることが好ま
しい。本発明において使用されるフェノール−LPSワ
クチンは、例えば、以下のようにして調製される。すな
わち、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurell
a piscicida)(SP7133株)を2%塩
化ナトリウム加BHIA培地で25℃、48時間培養し
た後、このようにして培養した菌を遠心分離(8,00
0rpm、30分)を用いて集菌し、集菌した菌に90
℃に加熱したフェノールを1〜2ml加え、この状態で
68℃、20分間加熱し続ける。この後、この溶液を、
7,500rpm、20分間遠心分離し、上清を分取す
る。次に、この上清からフェノールおよび不純物を除去
するため、上清をセロファンチューブに入れ、蒸留水を
用いた透析を4〜5℃、5〜24時間行い、ポリエチレ
ングリコール(PEG#6000)を用いて濃縮するこ
とによって、フェノール−LPSワクチンを調製する。
【0014】本発明において使用されるホルマリン不活
化ワクチンは、一般的に以下のようにして調製される。
パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurella p
iscicida)を1.5%塩化ナトリウム加BHI
寒天培地で25℃、48時間前培養した後、1.5%塩
化ナトリウム加BHIブロス培地で24℃、20時間本
培養する。このようにして培養した菌を遠心分離(8,
000rpm、30分)により集菌し、0.1%ホルマ
リンを2ml加え、ホルマリン不活化ワクチンを調製す
る。この際、使用される菌体としては、パスツレラ・ピ
ッシシダ(Pasteurella piscicid
a)(KB7703株)(微工研菌寄第12272号)
(FERM P−12272)であることが好ましい。
【0015】本発明において使用される弱毒生菌ワクチ
ンは、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurell
a piscicida)を継代培養することによって
その病原性が低下(弱毒化)することを利用して作製さ
れたワクチンであり、具体的には以下のようにして調製
される。パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurel
la piscicida)の継代株を2%塩化ナトリ
ウム加BHIブロス培地(日水製)で25℃、48時間
前培養した後、2%塩化ナトリウム加BHI寒天培地
(日水製)で25℃、24時間本培養する。このように
して培養した菌を遠心分離(8,000rpm、30
分)により集菌し、培養菌体を2%塩化ナトリウム加1
%カザミノ酸(ディフコ(Difco) 製)溶液に108 CFU/
mlになるように懸濁し、生菌数を測定し、弱毒生菌ワク
チンを調製する。なお、この際、上記継代株とは、パス
ツレラ・ピッシシダ(Pasteurella pis
cicida)、好ましくはパスツレラ・ピッシシダ
(Pasteurella piscicida)SP
7133株(微工研菌寄第12271号)(FERM
P−12271)を2%塩化ナトリウム加トリプトソイ
寒天培地(日水製)で30〜50代、より好ましくは5
0〜70代継代し、20%スキムミルクに懸濁させたも
のを−80℃で保存したものであることが好ましい。な
お、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurella
piscicida)(SP7133株)を2%塩化ナ
トリウム加トリプトソイ寒天培地(日水製)で50代継
代したものを、105 CFU/尾腹腔内接種したところ、体
重12kgのブリに発病や死亡は認められなかった。
【0016】本発明の混合ワクチンは、フェノール−L
PSワクチン、ホルマリン不活化ワクチン、および弱毒
生菌ワクチンのいずれかの少なくとも2種類のワクチン
を組み合わせて使用するものであるが、これらのうちで
は、フェノール−LPSワクチンと弱毒生菌ワクチンの
組み合わせが好ましい。
【0017】本発明において、上記3種類のワクチンの
うち少なくとも2種類を組み合わせた混合ワクチンの供
試魚への投与方法としては、経口投与、腹腔内投与、混
合浸漬処理、経口投与による経日接種、混合浸漬による
経日接種、腹腔内投与による経日接種等の方法が具体的
に挙げられるが、これらのうちで、混合浸漬処理が容易
にかつ一度に大量の魚が処理できるという点で特に好ま
しい。
【0018】本発明においてフェノール−LPSワクチ
ンおよびホルマリン不活化ワクチンを組み合わせた混合
ワクチンを混合浸漬処理によって接種する際の前記混合
ワクチンの濃度は、それぞれ、4〜400mcg/m
l、より好ましくは20〜200mcg/ml、および
2×104 〜2×106CFU/ml、より好ましくは
105 〜106 CFU/mlであり、また、浸漬時間
は、5〜300分、より好ましくは10〜50分であ
る。
【0019】また、本発明においてフェノール−LPS
ワクチンおよび弱毒生菌ワクチンを組み合わせた混合ワ
クチンを混合浸漬処理によって接種する際の前記混合ワ
クチンの濃度は、それぞれ、4〜400mcg/ml、
より好ましくは20〜200mcg/ml、および2×
103 〜2×105 CFU/ml、より好ましくは10
4 〜105 CFU/mlであり、また、浸漬時間は、5
〜300分、より好ましくは10〜50分である。
【0020】また、本発明においてホルマリン不活化ワ
クチンおよび弱毒生菌ワクチンを組み合わせた混合ワク
チンを混合浸漬処理によって接種する際の前記混合ワク
チンの濃度は、それぞれ、2×104 〜2×106 CF
U/ml、より好ましくは105 〜106 CFU/m
l、および2×103 〜2×105 CFU/ml、より
好ましくは104 〜105 CFU/mlであり、また、
浸漬時間は、5〜300分、より好ましくは10〜50
分である。
【0021】本発明において使用されるパスツレラ・ピ
ッシシダ(Pasteurellapiscicid
a)の病原性が低下しない保存方法としては、凍結法お
よび凍結乾燥法が挙げられる。この際、凍結法は、10
%ジメチルスルフォキシドを分散媒に用いた場合、52
ヵ月間保存後も病原性が維持されるが、10%スクムミ
ルクに、塩化ナトリウム0.5%、グルタミン酸ナトリ
ウム1%、シュークロース5%を加えた分散媒を用いた
凍結乾燥法の方が、生残性および病原性の維持の上で優
れており、より好ましい。
【0022】また、本発明において使用されるパスツレ
ラ・ピッシシダ(Pasteurella pisci
cida)の病原性が低下した場合の病原性の回復方法
としては、病原性が104 CFU/尾腹腔内程度であれば、
動脈球接種を用いた魚体通過により速やかに回復する。
【0023】本発明において有効な感染防御能を示す攻
撃菌株としては、パスツレラ・ピッシシダ(Paste
urella piscicida)(SP9074
株)、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurell
a piscicida)(SP7133株)、パスツ
レラ・ピッシシダ(Pasteurellapisci
cida)(HT8437株)等が具体的に挙げられ
る。これらのうちで、特に、パスツレラ・ピッシシダ
(Pasteurella piscicida)(S
P9074株)に対しては、本発明の混合ワクチンは良
好な感染防御能を示す。
【0024】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに具体的に説明する。
【0025】実施例1、2、比較例1〜3 (1)材料および方法 供試魚 類結節症未発病のブリ稚魚を搬入した後、これらの魚に
総合ビタミン剤(ハマチエードf)を2〜3%添加した
イカナゴ切餌を8〜10%/魚体重kg/日給餌して試
験に供するまで予備飼育したものを使用した。
【0026】LPSワクチンの調製 パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurella p
iscicida)(SP7133株)を2%塩化ナト
リウム加BHIA培地で25℃、48時間培養した後、
このようにして培養した菌を遠心分離を用いて集菌し、
集菌した菌に90℃に加熱したフェノールを2ml加
え、この状態で68℃、20分間加熱し続ける。この
後、この溶液を、7,500rpm、20分間遠心分離
し、上清を分取する。この上清からフェノールおよび不
純物を除去するため、上清をセロファンチューブに入
れ、蒸留水を用いた透析を4℃、24時間行い、ポリエ
チレングリコール(PEG#6000)を用いて濃縮す
ることによって調製した。
【0027】この際の湿菌重量1,000mg/ml相
当量のワクチンに含まれるLPSワクチン濃度は、10
mg/mlであった。
【0028】ホルマリン不活化(以下、FKCと称す
る)ワクチン FKCワクチンは、作用において記載したものと同様の
ものを使用した。
【0029】弱毒生菌ワクチン 弱毒生菌ワクチンは、パスツレラ・ピッシシダ(Pas
teurella piscicida)(SP713
3株)を2%塩化ナトリウム加トリプトソイ寒天培地
(日水製)で50代継代したものを、上記方法と同様に
して調製した。
【0030】ワクチン処理 各ワクチンを瀘過海水により表1に示す濃度に調製し、
供試魚をエアレーションを行いながら10分間浸漬し
た。なお、対照魚として、PBSを0.1ml/魚腹腔
内接種したものを使用した。
【0031】安全性試験 ワクチン接種後、供試魚を30リットルのアクリル水槽
に1水槽当たり19〜20尾収容し、14日間飼育観察
を行い、安全性を確認した。飼育期間中は上記餌料を1
日1回飽食量給餌した。
【0032】有効性の判定 ワクチン処理後14日目に攻撃し、有効性を判定した。
攻撃菌株にはパスツレラ・ピッシシダ(Pasteur
ella piscicida)SP9074株を用
い、102 、103 、104 CFU/mlの濃度で5分
間浸漬攻撃を行った。攻撃終了後の魚は直ちにアクリル
水槽に収容し、安全性試験と同様に10日間飼育観察し
た。攻撃試験結果の有効性は致死時間、プロビット図解
法によるLD50、アユビブリオ病ワクチンにおける有効
性の計算法[(1−ワクチン区の死亡率/対照区の死亡
率)×100%](以下、有効率と略す)、およびχ2
試験により検討した。
【0033】(2)実験結果 LPSワクチン20mcg/mlおよびSP7133株
弱毒生菌ワクチン105 CFU/mlの混合浸漬(実施
例1)、LPSワクチン20mcg/mlおよびFKC
ワクチン106 CFU/mlの混合浸漬(実施例2)、
およびSP7133株弱毒生菌ワクチン105 CFU/
ml浸漬(比較例1)、FKCワクチン106 CFU/
ml浸漬(比較例2)における処理条件および安全性試
験結果を表1に示した。この結果、ワクチン接種時およ
び飼育期間中にワクチンに起因する異常は認められなか
ったが、LPSワクチンおよび弱毒生菌ワクチン区で3
尾、LPSワクチンおよびFKCワクチン区で6尾、弱
毒生菌ワクチン区で4尾、対照区で5尾それぞれ飛び出
しによる死亡があった。
【0034】
【表1】
【0035】有効性試験結果を表2および図1(a)、
(b)に示した。この結果、LPSワクチンおよび弱毒
生菌ワクチン混合浸漬処理の有効性は103 、104
FU/ml攻撃区で認められ、有効率はそれぞれ84、
39%、直接確立計算値は0.0006、0.014で
あった。また、χ2 試験では103 CFU/ml攻撃区
で1%以下、104 CFU/ml攻撃区で5%以下の危
険率で有意差が認められた。
【0036】また、LPSワクチンおよびFKCワクチ
ン混合浸漬処理においては、103 、104 CFU/m
l攻撃区で有効性が認められ、有効率はそれぞれ75、
24%、直接確立計算値は0.003、0.084であ
った。また、χ2 試験では103 CFU/ml攻撃区で
1%以下の危険率で有意差が認められた。
【0037】さらに、弱毒生菌ワクチン浸漬処理におい
ては、有効性は103 、104 CFU/ml攻撃区で認
められ、有効率がそれぞれ68、33%、直接確立計算
値は0.006、0.028であった。また、χ2 試験
では103 CFU/ml攻撃区で1%以下、104 CF
U/ml攻撃区で5%以下の危険率で有意差が認められ
た。
【0038】以上より、LPSワクチンおよび弱毒生菌
ワクチン混合浸漬処理は、弱毒生菌ワクチンの単独浸漬
処理に比べて有効であり、また、LPSワクチンおよび
FKCワクチン混合浸漬処理は、FKCワクチンの単独
浸漬処理に比べてかなり有効であることがわかった。
【0039】
【表2】
【0040】実施例3、比較例4〜6 (1)材料および方法 供試魚 類結節症未発病のブリ稚魚を搬入した後、これらの魚に
イカナゴ切餌を10%/魚体重kg/日給餌して試験に
供するまで5日以上予備飼育した。
【0041】LPSワクチンの調製 実施例1と同様にして行った。
【0042】この際の湿菌重量6g/30リットル相当
量のワクチンに含まれるLPSワクチン濃度は、200
mcg/mlであった。
【0043】FKCワクチン 実施例1と同様のものを使用した。
【0044】また、この際のワクチン濃度を109 CFU/
mlとした。
【0045】ワクチン処理 各ワクチンを瀘過海水(全海水量:30リットル)によ
り所定濃度に調製し、1試験系当たりの供試魚数を60
尾(体重:15〜50g)とし、流水(エアレーショ
ン)を行いながら供試魚を10分間浸漬した。
【0046】安全性試験 ワクチン接種後、供試魚を30リットルのアクリル水槽
に1水槽当たり20尾収容し、流水(エアレーション)
を行いながら13日間飼育観察を行い、安全性を確認し
た。飼育期間中は上記餌料を1日1回飽食量給餌した。
【0047】有効性の判定 ワクチン処理後13日目に攻撃し、有効性を判定した。
攻撃菌として、1.5%塩化ナトリウム加BHIA平板
で25℃、24時間培養したパスツレラ・ピッシシダ
(Pasteurella piscicida)HT
8437株を海水で希釈し、2×104 CFU/mlの
菌液を調製したものを用い、102 、103 、104
FU/mlの濃度で各区20尾づつ5分間浸漬攻撃(海
水量:2〜4リットル)を行った。攻撃終了後の魚は直
ちにアクリル水槽に収容し、安全性試験と同様に10日
間飼育観察した。攻撃試験結果の有効性は致死時間、プ
ロビット図解法によるLD50、アユビブリオ病ワクチン
における有効性の計算法[(1−ワクチン区の死亡率/
対照区の死亡率)×100%](以下、有効率と略
す)、Fisherの直接確立計算により検討した。
【0048】(2)実験結果 LPSワクチン200mcg/mlおよびFKCワクチ
ン106 CFU/mlを混合浸漬(実施例3)、LPS
ワクチン200mcg/mlを浸漬(比較例4)および
FKCワクチン106 CFU/mlを浸漬(比較例5)
したものにおける処理条件および安全性試験結果を表3
に示した。この結果、ワクチン接種時および飼育期間中
にワクチンに起因する異常は認められなかった。
【0049】
【表3】
【0050】有効試験結果を表4に示した。この結果、
LPSワクチンおよびFKCワクチンの混合浸漬処理の
有効性は102 、103 、104 CFU/ml攻撃区で
認められ、有効率はそれぞれ51、28、5%、直接確
立計算値は0.156、0.054、0.502であっ
た。
【0051】また、LPSワクチン浸漬処理において
は、102 CFU/ml攻撃区で有効性が認められ、有
効率は51%、直接確立計算値は0.156であった。
【0052】さらに、FKCワクチン浸漬処理において
は、有効性は102 、103 CFU/ml攻撃区で認め
られ、有効率がそれぞれ51、11%、直接確立計算値
は0.156、0.240であった。
【0053】以上より、LPSワクチンおよびFKCワ
クチン混合浸漬処理は、LPSワクチンまたはFKCワ
クチンの単独浸漬処理に比べて有効であることがわかっ
た。
【0054】
【表4】
【0055】実施例4、5、比較例7、8 (1)材料および方法 供試魚、LPSワクチン、FKCワクチンおよび弱毒生
菌ワクチンは、実施例1および2で用いたものと同様の
ものを使用した。
【0056】ワクチン処理 LPSワクチンを瀘過海水により20mcg/mlに調
製し、供試魚にこのLPSワクチンを10分間浸漬処理
し、3日(72時間)後にFKCワクチン(実施例5)
または弱毒生菌ワクチン(実施例4)を浸漬処理により
接種した。また、LPSワクチン20mcg/魚を腹腔
内接種により予め接種し、3日(72時間)後にFKC
ワクチンを浸漬処理(比較例7)した。対照魚として、
PBSを0.1ml/魚腹腔内接種したものを使用し
た。
【0057】安全性試験および有効性の判定について
は、実施例1および2と同様にして行った。
【0058】(2)実験結果 LPSワクチン20mcg/mlおよび弱毒生菌ワクチ
ン105 CFU/mlを経日接種(実施例4)、LPS
ワクチン20mcg/mlおよびFKCワクチン106
CFU/mlを経日接種(実施例5)、およびLPSワ
クチン20mcg/魚およびFKCワクチン106 CF
U/mlを経日接種(比較例7)における処理条件およ
び安全性試験結果を表5に示した。この結果、ワクチン
接種時および飼育期間中にワクチンに起因する異常は認
められなかったが、FKCワクチン浸漬時にワクチンが
凝固する現象が観察された。
【0059】
【表5】
【0060】有効試験結果を表6および図2に示した。
この結果、LPSワクチンおよび弱毒生菌ワクチンの混
合浸漬処理(経日処理)の有効性は102、103 CF
U/ml攻撃区で認められ、有効率はそれぞれ50、5
3%、直接確立計算値は0.385、0.0035であ
った。また、χ2 試験では103 攻撃区で1%以下の危
険率で有意差が認められた。
【0061】また、LPSワクチンおよびFKCワクチ
ンの混合浸漬処理(経日処理)においては103 CFU
/ml攻撃区で有効性が認められ、有効率は35%、直
接確立計算値は0.0343であった。また、χ2 試験
では103 CFU/ml攻撃区で5%以下の危険率で有
意差が認められた。
【0062】さらに、LPSワクチン腹腔内接種および
FKCワクチン浸漬処理での有効性は103 CFU/m
l攻撃区で認められ、有効率は35%、直接確立計算値
は0.0343であった。また、χ2 試験では103
FU/ml攻撃区で5%以下の危険率で有意差が認めら
れた。
【0063】以上より、LPSワクチンおよび弱毒生菌
ワクチンの経日浸漬処理、LPSワクチンおよびFKC
ワクチンの経日浸漬処理、および経日でのLPSワクチ
ン腹腔内接種およびFKCワクチン浸漬処理は、それぞ
れブリの類結節症の感染予防に有効であった。
【0064】
【表6】
【0065】実施例6、7、比較例9〜11 (1)材料および方法 供試魚、LPSワクチンは、実施例1および2で用いた
ものと同様のものを使用した。
【0066】FKCワクチン パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurella p
iscicida)(KB7703株)を1.5%塩化
ナトリウム加BHI寒天培地で25℃、48時間前培養
した後、1.5%塩化ナトリウム加BHIブロス培地で
24℃、20時間本培養する。このようにして培養した
菌を遠心分離(8,000rpm、30分)により集菌
し、0.1%ホルマリンを2ml加え、ホルマリン不活
化ワクチンを調製する。
【0067】弱毒生菌ワクチン 弱毒生菌ワクチンは、パスツレラ・ピッシシダ(Pas
teurella piscicida)(SP713
3株)を2%塩化ナトリウム加トリプトソイ寒天培地
(日水製)で53代継代したものを上記方法によって調
製した。
【0068】ワクチン処理 各ワクチンを瀘過海水により表7に示す濃度に調製し、
供試魚をエアレーションを行いながら10分間浸漬し
た。なお、対照魚として、PBSを0.1ml/魚腹腔
内接種したものを使用した。
【0069】なお、安全性試験および有効性の判定につ
いては、実施例1、2と同様にして行った。
【0070】(2)実験結果 LPSワクチン200μg/mlおよびSP7133株
弱毒生菌ワクチン10 5 CFU/mlの混合浸漬(実施
例6)、FKCワクチン106 CFU/mlおよびSP
7133株弱毒生菌ワクチン105 CFU/mlの混合
浸漬(実施例7)、およびSP7133株弱毒生菌ワク
チン105 CFU/ml浸漬(比較例9)、FKCワク
チン106 CFU/ml浸漬(比較例10)における安
全性および有効性試験結果を表7に示した。この結果、
LPSワクチンおよび弱毒生菌ワクチンの混合浸漬処
理、およびFKCワクチンおよび弱毒生菌ワクチンの混
合浸漬処理では、それぞれ84%および75%の有効率
が確認された。
【0071】
【表7】
【0072】比較例12、13 供試魚、LPSワクチンは、実施例1および2で用いた
ものと同様のものを使用した。
【0073】ワクチン処理 LPSワクチンを瀘過海水により50mcg/mlの濃
度に調製し、供試魚をエアレーションを行いながら10
分間浸漬した。対照魚として、PBSを0.1ml/魚
腹腔内接種したものを使用した。
【0074】安全性試験および有効性の判定について
は、実施例1、2と同様にして行った。
【0075】(2)実験結果 LPSワクチン50mcg/ml、10分間浸漬におけ
る処理時間および安全性試験結果を表8に示した。この
結果、ワクチン接種時および飼育期間中に異常は認めら
れなかった。
【0076】
【表8】
【0077】有効試験結果を表9および図3に示した。
この結果、102、103 、104 CFU/ml攻撃区
で有効性が認められ、有効率はそれぞれ27、37、1
0%、直接確立計算値は0.214、0.043、0.
243であったが、χ2 試験ではいずれも有意差は認め
られなかった。
【0078】
【表9】
【0079】比較例14、15 供試魚、LPSワクチンは、実施例1および2で用いた
ものと同様のものを使用した。
【0080】ワクチン処理 ワクチンを蒸留水により200mcg/mlの濃度に希
釈し、その0.1mlを供試魚の腹腔内に接種した。対
照魚として、PBSを0.1ml/魚腹腔内接種したも
のを使用した。
【0081】安全性試験および有効性の判定について
は、実施例1、2と同様にして行った。
【0082】(2)実験結果 LPSワクチン20mcg/魚腹腔内接種時および飼育
期間中に異常は認められなかった。
【0083】有効試験結果を表10に示した。この結
果、20mcg/魚接種においては102 、103 CF
U/ml攻撃区で有効性が認められ、有効率は58、5
0%、直接確立計算値は0.105、0.012とな
り、χ2 試験より103 CFU/ml攻撃区で5%以下
の危険率で有意差が認められたが、LPSワクチンおよ
び弱毒生菌ワクチン混合浸漬処理(実施例1)、および
LPSワクチンおよびFKCワクチン混合浸漬処理(実
施例2)ほど有効ではなかった。
【0084】
【表10】
【0085】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の海産魚混合
ワクチンは、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteur
ella piscicida)のフェノール−LPS
ワクチン、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteure
lla piscicida)のホルマリン不活化ワク
チン、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurell
a piscicida)の弱毒生菌ワクチンのうちの
少なくとも2種類のワクチンを組み合わせることにより
なるものであり、ブリの養殖時に発生する類結節症に対
して十分有効な感染防御能を有するものである。また、
本発明の混合ワクチンを用いることによって、浸漬処理
による接種が可能であるため、魚に対してワクチンの接
種が容易、かつ一括して大量に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、LPSワクチンおよび弱毒生
菌ワクチン、LPSワクチンおよびFKCワクチンの混
合浸漬処理における攻撃後の生残率の変化を示すグラフ
であり、図1(b)は、LPSワクチンの浸漬処理およ
びPBSの腹腔内接種(コントロール)における攻撃後
の生残率の変化を示すグラフである。
【図2】 図2は、LPSワクチンおよび弱毒生菌ワク
チン、LPSワクチンおよびFKCワクチンの混合浸漬
処理(経日)における攻撃後の生残率の変化を示すグラ
フである。
【図3】 図3は、LPSワクチンの浸漬処理における
攻撃後の生残率の変化を示すグラフである。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パスツレラ・ピッシシダ(Pasteu
    rella piscicida)のフェノール−LP
    Sワクチン、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteur
    ella piscicida)のホルマリン不活化ワ
    クチン、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurel
    la piscicida)の弱毒生菌ワクチンのうち
    の少なくとも2種類のワクチンを組み合わせることによ
    りなる類結節症の感染防御に対して使用する海産魚混合
    ワクチン。
  2. 【請求項2】 パスツレラ・ピッシシダ(Pasteu
    rella piscicida)のフェノール−LP
    Sワクチン、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteur
    ella piscicida)のホルマリン不活化ワ
    クチン、パスツレラ・ピッシシダ(Pasteurel
    la piscicida)の弱毒生菌ワクチンのうち
    のいずれか2種類のワクチンを組み合わせることにより
    なる類結節症の感染防御に対して使用する海産魚混合ワ
    クチン。
  3. 【請求項3】 前記フェノール−LPSワクチンが、パ
    スツレラ・ピッシシダ(Pasteurella pi
    scicida)SP7133株を用いてフェノール−
    水抽出法により抽出されたものである請求項1または2
    記載の海産魚混合ワクチン。
  4. 【請求項4】 前記ホルマリン不活化ワクチンが、パス
    ツレラ・ピッシシダ(Pasteurella pis
    cicida)KB7703株により調製されたもので
    あるである請求項1から3のいずれかに記載の海産魚混
    合ワクチン。
  5. 【請求項5】 前記弱毒生菌ワクチンが、パスツレラ・
    ピッシシダ(Pasteurella piscici
    da)SP7133株の継代株より調製されたものであ
    る請求項1から4のいずれかに記載の海産魚混合ワクチ
    ン。
  6. 【請求項6】 ブリの類結節症の感染防御に対して使用
    する請求項1から5のいずれかに記載の海産魚混合ワク
    チン。
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