JP2561964Y2 - 野球用捕球具 - Google Patents

野球用捕球具

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JP2561964Y2
JP2561964Y2 JP5466993U JP5466993U JP2561964Y2 JP 2561964 Y2 JP2561964 Y2 JP 2561964Y2 JP 5466993 U JP5466993 U JP 5466993U JP 5466993 U JP5466993 U JP 5466993U JP 2561964 Y2 JP2561964 Y2 JP 2561964Y2
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憲史 久保田
和弘 粂
正記 寺下
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、野球用捕球具に関する
(以下捕球具と略称する。)。
【0002】
【従来の技術】従来から捕球具は、天然皮革や合成皮革
その他これらと同効質の素材からなる受球面皮と背面皮
とを縫合してなる表皮の内部に、天然皮革、合成皮革そ
の他これらと同効質の素材からなる手掌皮と手甲皮とを
縫合してなる裏皮を挿入し、受球面皮と手掌皮との間に
緩衝材を設けて表皮と裏皮とを縫合し所要部を皮紐で締
結して形成され、捕球衝撃を緩和するために前記緩衝材
には、獣毛フエルトや天然繊維又は合成樹脂繊維のニー
ドルフエルトや合成樹脂スポンジやウレタンエラストマ
ーその他これらと同効質の単独素材又はこれらの組み合
わせ素材からなるものを用いている。特に捕球具の人差
し指,中指,薬指は、親指や小指に比べて幅狭く作られ
ており緩衝材の指芯体も肉薄であるため、捕球の反復に
よる形崩れや、捕球時の受球圧により生じる突き指や指
関節の脱臼等を生じる恐れがあり、この指の傷害を防止
するために、金属材や合成樹脂材からなる芯材を捕球具
の背面に固着したり指袋に内蔵したものが提案されてい
る。
【0003】例えば、実公昭30−8931号では、捕
球具の背皮を利用して包被部を作出し、平鋼線の弾力材
を挿入して包被被覆し縫着することによって形崩れや突
き指を予防しようと試みている。又、実公昭55−25
330号では、適宜幅のテープ状袋体を設けてそのなか
に薄い金属板等の稍弾力性を有する板体を装着すること
によって補強し、形崩れや突き指等を防止しようとする
ものである。又、実公昭57−50050号では、背面
壁を構成する背皮と裏皮との間に板状のクッション材を
有し、かつ、クッション材を各指袋の先端部を除いて背
面皮の手が位置する部分のほぼ全体にわたって設けるこ
とにより、手指が比較的硬い背皮面に当たることにより
生じる腱鞘炎等を防止しようとする提案もなされてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記実公昭
30−8931号の平鋼線等の弾力材を挿入したものは
張力は生じるが、保型力は劣り形崩れを予防する作用効
果は期待出来ない。又、実公昭55−25330号のテ
ープ状袋体の中に薄い金属板等の稍弾力性を有する板体
を装着したものは、テープ状袋体を縫着する工程を要
し、且つ捕球を反復屈曲しているうちに装着した板体の
端部で袋体を破って板体が飛び出すおそれがあり、特
に、板体に金属板を用いると繰り返し捕球しているうち
に、板体は塑性変形をきたして歪みが生じ、捕球具に変
形癖がつくと言う問題点を有していた。
【0005】又、実公昭57−50050号の板状クッ
ション材を背面皮の手が位置する部分のほぼ全体にわた
って設けたものは、指形のくり抜き部を形成することに
手間がかかると言う問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は捕球具
の指袋の内部、特に人差し指,中指,薬指に設ける緩衝
材を改良して前記課題を解決しようとするものでその手
段は、天然皮革、合成皮革その他これらと同効質の素材
からなる受球面皮と背面皮とを縫合してなる表皮の内部
に、天然皮革、合成皮革その他これらと同効質の素材か
らなる手掌皮と手甲皮とを縫合してなる裏皮を挿入し、
受球面皮と手掌皮との間に緩衝材を設けて表皮と裏皮と
を縫合し所要部を皮紐で締結してなる捕球具の各指袋部
に設ける緩衝材を、軟質の獣毛フエルトや天然繊維又は
合成樹脂繊維のニードルフエルト又はこれらと同効質の
素材からなる軟質保形芯と、硬質の獣毛フエルトや天然
繊維又は合成樹脂繊維のニードルフエルト又はこれらと
同効質の素材からなる硬質補強芯を別体に形成し、前記
軟質保形芯の先端部領域に前記硬質補強芯を介在固定し
た形状からなる指芯体を形成し、該指芯体を捕球具の各
指袋部に設けることによりこれらの課題を解決しようと
するものである。
【0007】
【作用】捕球具の各指袋部に設けた緩衝材の指芯体は、
軟質の獣毛フエルトや天然繊維又は合成樹脂繊維のニー
ドルフエルト又はこれらと同効質の素材からなる軟質保
形芯と、硬質の獣毛フエルトや天然繊維又は合成樹脂繊
維のニードルフエルト又はこれらと同効質の素材からな
る硬質補強芯を別体に形成し、前記軟質保形芯の先端部
領域に前記硬質補強芯を介在固定したものであるから、
捕球具の各指袋に挿入され所要部を皮紐で締結された指
芯体は、各指袋を固定する皮紐を挿通するための紐穴を
設け皮紐で緊締しても形崩れすることがない。更に、表
皮と接する部位は軟質の軟質保形芯で形成したから捕球
衝撃を緩和すると共に表皮に良く馴染み指袋の形状が出
しやすくなり捕球具全体の形状を良好に保つ作用を奏す
る。
【0008】
【実施例】図面は本考案の実施例を示すもので、図1は
本考案捕球具の正面図、図2は本考案捕球具の背面図、
図3は本考案捕球具の表皮の受球面皮の平面図、図4は
本考案野球用捕球具の指芯体の拡大平面図、図5は図4
のB−b線部位切断端面図、図6は本考案捕球具の指芯
体の構成説明図、図7は本考案捕球具の裏皮の手掌皮に
指芯体を継ぎ足し状に縫着した状態を示す平面図、図8
は本考案捕球具の要部切断端面図、図9は本考案捕球具
の指芯体の構成の一例を示す説明図、図10は野球用捕
球具の裏皮の手掌皮の一例を示す説明図である。以下図
面に基づき説明する。
【0009】天然皮革、合成皮革その他これらと同効質
の素材からなる受球面皮3と背面皮4(展開図を省略す
る。)を形成し、前記受球面皮3と背面皮4を既知手段
によって縫合して表皮2を形成する。次に、天然皮革、
合成皮革その他これらと同効質の素材からなる手掌皮6
と手甲皮7(展開図を省略する。)を形成し、前記手掌
皮6と手甲皮7を既知手段によって縫合して裏皮5を形
成する。
【0010】次に、軟質の獣毛フエルトや天然繊維や合
成樹脂繊維のニードルフエルトその他これらと同効質の
素材を用い、捕球具の指袋即ち,人差し指P2,中指P
3,薬指P4,に挿入可能な幅と各指袋の略全長を有す
る形状に形成した軟質材14と、前記軟質材14と外形
が同形で下端部領域を漉き落とし10してテーパー状部
9を形成した軟質材14からなる軟質保形芯8Aを形成
する。この軟質保形芯8Aは軟質材14,14のように
二枚に分けて形成する他予め図9に示すように軟質材を
二枚分の厚さにした軟質材14Aを用い、該軟質材14
Aの先端部領域を二枚に漉き割り16しても良い。
【0011】次に、硬質の獣毛フエルトや天然繊維や合
成樹脂繊維のニードルフエルトその他これらと同効質の
素材を用いて、前記軟質保形芯8Aの幅を有し各指袋の
全長の略1/3の長さの形状で且つ下端部領域を漉き落
とし10してテーパー状部9を形成した硬質材15から
なる硬質補強芯8Bを形成する。前記軟質保形芯8Aや
硬質補強芯8Bに用いる獣毛フエルトは、羊毛フエル
ト,牛毛フエルト等が用いられ、製造時の圧縮圧力や接
着方法等により硬度の異なるものを用いて容易に製造可
能であり、天然繊維や合成樹脂繊維のニードルフエルト
もニードル数や製造時の圧縮圧力や接着方法等により硬
度の異なるものを用いて容易に製造可能であり、軟質保
形芯8Aと硬質補強芯8Bの硬度差は所望により任意に
設定可能である。
【0012】次に、前記軟質材14の先端部領域の上に
前記硬質材15からなる硬質補強芯8Bを置きその上に
下端部のテーパー状部9が外面になるように前記軟質材
14を置き接着剤等で三者が一体になるように接着して
指芯体8を形成する。
【0013】次に、前記表皮2の指袋P2,P3,P4
の内部に前記指芯体8を挿入する。挿入方法は任意であ
るが一般には裏皮5の手掌皮6の指部に指芯体8を予め
縫いつけ一体にしたものを形成し、受球面皮3の裏面と
指芯体8の軟質材14が接するように表皮2の指袋P
2,P3,P4の内部に前記裏皮5を挿入するものであ
る。受球面皮3の受球部の裏面には衝撃吸収性を有する
ウレタンエラストマー17等を設ける。捕球具の親指P
1,と小指P5の形状は、前記指袋P2,P3,P4と
は異なり幅広,肉厚に形成されており、特に親指P1の
指芯は手口部に設ける芯と一体になったものが使用され
ている(図面を省略する)。又、落球を予防するため表
皮2の受球面皮3の手口部の裏面にフエルトやスポンジ
等で肉厚の土手芯18を形成して挿入している。次に、
前記表皮2の端部と、該表皮2に挿入された裏皮5の端
部を縫合し所要部に紐穴12を設け該紐穴12に皮紐1
3を挿通し締結して野球用捕球具1を形成する。なお、
前記紐穴12の開口手段は、表皮2に指芯体8や裏皮5
を挿入後全部材を一度に貫通せしめるように開口しても
良いし、各部材の所定部位に予め開口しておいても良
い。
【0014】又、図8の捕球具の裏皮5は、表皮2と略
同形に形成しているが、使用に際して捕球具に手を挿入
した場合、手指は捕球具の各指袋の付け根の指又部近傍
迄にしか挿入されないから、裏皮5の各指袋は先端部か
ら略2/3の範囲が無駄になる。そこで、手掌皮,手甲
皮(図示を省略する。)の指部を短寸に形成した手掌皮
6Aと手甲皮(図示を省略する。)を形成し、所要部を
縫合して裏皮5を形成し、該裏皮5の先端部に肉厚に形
成した指芯体8を継ぎ足し状に縫着することも可能であ
る。
【0015】
【本考案の効果】本考案捕球具は以上の構成にしたか
ら、表皮に接する指芯体の表面は軟質材で形成された軟
質保形芯であるから指袋の形状が出しやすく、軟質材は
弾力性を有し緩衝性に優れているから捕球時の衝撃を緩
和し手指の傷害を予防する効果を有する。又、指袋部に
挿入した指芯体は、硬質材の硬質補強芯を軟質材の軟質
保形芯で被覆形成したものであるから、皮紐を挿入する
紐穴を設け皮紐を挿入し強く締結しても変形する恐れが
なく表皮と裏皮との間で一体に固定されるから遊離する
ことがなくなり捕球具の変形を防止し手の動きをロスな
く捕球具に伝達し捕球動作を助長せしめる効果を有し耐
久性が向上する。又、裏皮の先端部に肉厚に形成した指
芯体を継ぎ足し状に縫着したものは、軽量となりしかも
指芯体に比較して高価な裏皮材が節約される効果をも有
する。なお、本考案は野球用捕球具の他ソフトボール用
捕球具に用いても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案捕球具の正面図。
【図2】図2は本考案捕球具の背面図。
【図3】図3は本考案捕球具の表皮の受球面皮の平面
図。
【図4】図4は本考案野球用捕球具の指芯体の拡大平面
図。
【図5】図5は図4のB−b線部位切断端面図。
【図6】図6は本考案捕球具の指芯体の構成説明図。
【図7】図7は本考案捕球具の裏皮の手掌皮に指芯体を
継ぎ足し状に縫着した状態を示す平面図。
【図8】図8は本考案捕球具の要部切断端面図。
【図9】図9は本考案捕球具の指芯体の構成の一例を示
す説明図。
【図10】図10は野球用捕球具の裏皮の手掌皮の一例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 野球用捕球具 2 表皮 3 受球面皮 4 背面皮 5 裏皮 6 手掌皮 6A 手掌皮 7 手甲皮 8 指芯体 8A 保形芯 8B 補強芯 9 テーパー状部 10 漉き落とし 12 紐穴 13 皮紐 14 軟質材14 軟質材 14A 軟質材 15 硬質材 16 漉き割り 17 ウレタンエラストマー 18 土手芯 19 縫着 A 手指 B 緩衝材 P1 親指 P2 人差し指 P3 中指 P4 薬指 P5 小指

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然皮革,合成皮革その他これらと同効
    質の素材からなる受球面皮3と背面皮4を形成し該受球
    面皮3と背面皮4の所要部を縫合して表皮2を形成し、
    天然皮革,合成皮革その他これらと同効質の素材からな
    る手掌皮6と手甲皮7を形成し該手掌皮6と手甲皮7の
    所要部を縫合して裏皮5を形成し、前記表皮2の内部に
    前記裏皮5を挿入し、表皮2の受球面皮3と裏皮5の手
    掌皮6との間に緩衝材Bを設けて表皮2と裏皮5の所要
    部を縫合し、皮紐13で所要部を締結してなる野球用捕
    球具において、前記野球用捕球具の指袋部に設ける緩衝
    材Bを軟質の獣毛フエルトや天然繊維や合成樹脂繊維の
    ニードルフエルトその他これらと同効質の素材からなる
    軟質保形芯8Aと硬質の獣毛フエルトや天然繊維や合成
    樹脂繊維のニードルフエルトその他これらと同効質の素
    材からなる硬質補強芯8Bを別体に形成し前記軟質保形
    芯8Aの先端部領域に前記硬質補強芯8Bを介在固定し
    た指芯体8からなることを特徴とする野球用捕球具。
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