JP2558482C - - Google Patents

Info

Publication number
JP2558482C
JP2558482C JP2558482C JP 2558482 C JP2558482 C JP 2558482C JP 2558482 C JP2558482 C JP 2558482C
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stent
balloon
shaft
lumen
catheter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
Other languages
English (en)
Original Assignee
ボストン・サイエンティフィック・アイルランド・リミテッド・バルバドス・ヘッド・オフィス
Publication date

Links

Description

【発明の詳細な説明】 前立腺肥大の外科的治療は多年にわたり手術室での決まりきった手法であった
。 外科的治療の一方法は開放性の前立腺切開であって、それによって拡大した前立
腺を露出するために切開がなされ、肥大した組織は直接目で見ながら除去される
。最近用いられることが多くなってきている別の方法は、経尿道の切除である。
この手法では、切除用内視鏡と呼ばれる機器が尿道の外側の開口部に置かれ、電
気外科ループが用いられて前立腺部分の尿道から前立腺の部分を内視鏡を見なが
ら切取る。前立腺外科の興味ある歴史的概説のためには、フランク ハインマン
M.D.(Frank Hinman M.D.)によって編集された「良性
の前立腺肥大」(“Benign Prostatic Hypertroph
y”)および特にジェフリー ディー チゾルム M.D.(Geoffrey
D.Chisholm M.D.)による「前立腺切開の過去および現在」(
“Prostectomy, Past and Present”)と題され
た章を参照されたい。 経尿道の切除の技術は開放性の前立腺切開に比較して患者に多くの利点を提供
する。この技術を用いて、熟練した泌尿器科専門医はより少ない不快さと、より
短い入院と、より低い死亡率および罹病率とで肥大した前立腺を除去することが
できる。1985年に合衆国では33万3千人以上の患者がこの手法を受け、そ
の平均の入院の長さは6日であった。 経尿道切除の広く普及した応用から結果とし生じる患者のケアの重大な改善に
もかかわらず、依然として前立腺疾患の症状を治療する、より侵入的でない方法
が必要とされている。不能、失禁、出血、感染、残余の尿道閉塞、尿道狭窄およ
び退行射精を含む様々な合併症が、経尿道切除に続いて患者に悪影響を与えるか
もしれない。これらの合併症の発生を減じるかまたはなくする、そして病院への
滞在を減じまたその結果生じる費用を減じるようなより侵入的でない手法は大い
に価値があるだろう。 前立腺疾患の激しい尿の貯留症候を和らげるのに最も早く応用された方法の1
つは、外側の尿道の開口部を通して膀胱にカテーテルを設置し、それによって膀
胱からカテーテルの管腔によって尿の流出を可能にすることであった。この尿の
カテーテルは典型的にその先端にバルーンを用い、これは膨らまされたときに、
カテーテルが身体から排除されるのを防ぐ。この方法は尿の流出を達成するには 効果があるが、感染、性的活動の支障およびカテーテルの維持と交換の問題のた
めに、長期的な治療としては一般に受入れられない。 前立腺の尿道の機械的な膨張のために、拡張ブジーおよびゾンデを用いること
が前立腺肥大の治療において用いられたが、成功していない。前立腺の繊維性組
織は膨張の後跳ね返り、結果として尿道狭窄の一時的な軽減をもたらすのみであ
る。動脈閉塞の経皮経管血管形成におけると同様の態様でバルーンの膨張の応用
を含む前立腺疾患の治療の方法が、『放射線学』(Radiology)の19
84年9月発行のものの655頁に「前立腺肥厚、放射線学的介入」(“Pro
static Hyperplasia:Padiological Inte
rvention”)と題された、エイチ ヨアキム バーレン M.D.(H
.Joachim Burhenne, M.D.)等による記事において提案
されている。前立腺拡大のこの方法は、尿の貯留の短期の軽減しか期待できない
、なぜなら繊維質のかつ弾性の肥大した前立腺は、比較的短い期間で前立腺尿道
の狭窄の再発を引き起こすであろうからである。また、血管形成技術において、
パルマス(Palmaz)等は犬の様々な大動脈への拡張可能な内的プロテーゼ
の経皮的な鞘の付いた挿入を、『放射線学』の1985年7月号、73頁におい
て「拡張可能な管内の移植、予備的研究」(“Expandable Intr
aluminal Graft:A Preliminary Study”)
という記事で説明している。 前立腺肥大の症状の永続的な緩和を達成するのに拡張手段が失敗しているのと
対照的に、ブジー、ゾンデおよびバルーンの拡大の使用は尿道狭窄および非前立
腺の尿道狭窄の治療においてはほどほどの成功を修めている。たとえば、ジャー
ナル オブ ユーロロジー(Journal of Urology)の198
5年4月号に発表されたジェイ ディー ギージー(J.D.Giesy)等の
「同軸のバルーン尿道拡張器を介した自己間欠的な拡張プログラム」(“Sel
f Intermittent Dilation Program via
Coaxial Balloon Urethral Dilator”)と題
された概要を参照されたい。前立腺部分の尿道において、対照的に拡張によって
成功が達成されないことは、疾患の異なる病因の機能のためであると信じられて いる。前立腺領域の外側の尿道における狭窄は、一般に尿道の壁および内層の病
理によるものである。これらの狭窄においては、尿道壁の拡大は尿道壁および内
層の変形を通して尿道管腔の拡大を引き起こす。対照的に、前立腺肥大から結果
として生じる尿道狭窄は、前立腺の拡大した、繊維質のかつ弾性の組織の疾患で
ある。狭窄の原因が、その弾性組織構造と大容積のために一時的な収縮の後跳ね
返る傾向のある、肥大した前立腺によって及ぼされる圧力であるので、尿道壁の
変形は狭窄の緩和に永続的な効果をもたらさないだろう。 効果的にするためには、前立腺拡大の方法は尿道管腔の開存性を維持する手段
を組み入れることが重要である。このような手段なしには、患者は尿の流出を維
持するために、周期的に繰返される手法を受けなければならない。 発明の概要 この発明は前立腺肥大の尿道狭窄症状を緩和するためのカテーテルおよびステ
ントを提供し、これは使用において、入院をわずかに必要とするかまたは全く必
要とせず、また経尿道切除および他の外科的技術に関連する悪影響を伴わない。
加えて、この発明はこの発明のカテーテルを製造する方法を提供する。 したがって、以下のものを含む前立腺肥大の症状を緩和するための装置が提供
される、すなわちそこを通る少なくとも1つの管腔を含みかつステントを受ける
ための環状の窪みを有するカテーテルシャフトと、その窪み内でシャフトに装着
されたかつ管腔と通じた拡張可能なバルーンと、バルーンと同軸に配置されかつ
窪みに据えられた、着脱自在に設けられ、放射状に外側に変形可能な拡張可能な
環状のステントとを含み、ここでステントはその各々の軸方向の端部の開口と、
それを通る中央の管腔とを有し、ここでステントはバルーンからの圧力に応じて
変形によって予め選択された形状まで放射状に拡張可能であり、ステントの外側
の直径は、その拡張されない状態において、近接したカテーテルシャフトの外側
の直径よりも実質的に大きくない。 この発明の別な局面に従えば、以下のものを含む前立腺肥大の症状を緩和する
ための装置が提供される、すなわちそこを通る少なくとも1つの管腔を有しかつ
その一方の端部の近くに周囲を取り巻く窪みを有する軸方向に長手のカテーテル
シャフトと、その窪みにおいてシャフトに設置されかつ管腔と通じた拡張可能な バルーンと、バルーンと同軸に配置された、着脱自在に設けられ放射状に外側に
拡張可能な管状のステントとを含み、ステントは各端部に開口と、そこを通る中
央の管腔とを有し、ここでステントはバルーンからの圧力に応じて、その変形に
よって予め選択された形状まで放射状に拡張可能であり、またここでステントの
外側の直径は、その拡大されない状態において、近接したカテーテルの外側の直
径よりも実質的に大きくない。 この発明の好ましい実施例では、バルーンはその拡張された状態で非円筒形の
形状を有する。別の実施例では、バルーンはその拡張された状態でその軸方向長
さに沿って非円形の横断面を有し、たとえばその軸方向の端部においてはその中
央領域よりも小さい断面積を有する。加えて、ステントの拡張された断面積は好
ましくは肥大した前立腺の放射状の内側への圧力に耐えるのに十分であり、かつ
ステントはその拡張された状態で、このような圧力にもかかわらず固定したジオ
メトリを有する。 別の好ましい実施例では、カテーテルはさらに操縦可能なガイドワイヤをそれ
を通して受けるための管腔を有する。カテーテルはまたバルーンの軸方向の位置
に関連して少なくとも1つの放射線不透過性のマーカを含んでよく、また非円形
の断面を有する形状に拡張しかつその軸方向長さに沿って凸形の外形を有するバ
ルーンを有してもよい。 さらに別の好ましい実施例では、ステント上にシリコンラバー等の、生物に適
合する、本質的に滑らかな被覆がある。 好ましくは、カテーテルの末梢端部は潰れた管腔に、その内層を傷つけること
が最も少ないように挿入しかつ通り抜けることを容易にするような形状の、柔軟
な弾性材料を含む。より好ましくは、環状の窪みの末梢のかつそれに近接したカ
テーテルの末梢端部は、環状の窪み内にカテーテルの直径とほぼ同じ直径の内部
のシャフトを含み、かつその内部のシャフトの頂部上に、前記ステントに近接し
かつ前記窪みの末梢端部を規定する環状のピースを含む。エンドピースはステン
トの外側の直径と同じ大きさの外側の直径を有し、かつステントをカテーテルの
拡張可能な部分付近に保つように、柔軟な弾性の材料で作られている。エンドピ
ースは拡張可能領域の末梢端部が内部シャフトにつなげられた後で内部シャフト に設置されてもよい。これは製造者が拡張可能領域を、その付近にステントを用
いずにテストしかつ、それからステントをそこに置き、エンドピースを装着する
ことによってそれを窪みに固定することを可能にする。 この発明の別の局面に従えば、カテーテルがそこにバルーンが位置づけられそ
のバルーンにわたって環状のステントが備わる窪みを有するところで、窪みのカ
テーテル末梢の部分はステントの内側の直径より大きくない直径を有する内部シ
ャフトを含み、ここでバルーンの末梢端部は内部シャフトに接着されており、外
側のシャフトは接着されたバルーンの末梢端部で内部シャフトに接続されており
、外部シャフトはステントの外側の直径よりも大きな直径を有する。 この発明のさらに別の局面は、用いられるプロテーゼの材料の量を最小にしか
つステントの強度を最大にするために、非均一な断面積の相互接続された長手の
部材で作られたステントを提供する。一実施例では、接続点間の1点での長手部
材の断面はこれらの接続点に近接した点でのそれより小さい。加えて、軸方向端
部の接続点(終端の接続点)に近接した接続点の近くの点では、より大きな断面
が与えられてもよい。加えて、長手部材はカテーテルの拡張可能領域を傷つけた
りまたは尿道の内層を損なう可能性を減じるために、丸い断面を有してもよい。 ステントのさらに別の実施例に従えば、以下のものを含む長手の円筒形の拡張
可能なステントが提供される、すなわち第1の端部と、第2の端部と、第1の端
部から第2の端部へ延びる、丸い非矩形の断面部を有する複数の長手部材と、近
接した部材を相互に接続する複数個の接続点とを含み、ここで長手部材と接続点
とは材料の単一のピースから一体的に形成され、かつステントは一般に滑らかな
外側の輪郭を呈する。 この発明はまたその末梢端部の窪みに位置づけられた拡張可能なバルーンを有
するカテーテルを製造するための、以下の段階を含む方法を含む、すなわち或る
外側の直径を有する内部シャフトと、外側の直径よりも大きい第2の直径を有す
る同心の外部シャフトとを含むカテーテルを提供する段階を含み、ここで外部シ
ャフトはカテーテルの末梢端部に近い方で終端となり、内部シャフトは外部シャ
フトの末梢端部の末梢に延び、さらにカテーテルに、膨らませることができるポ
リマーのバルーンを装着する段階を含み、それによってバルーンは内部シャフト の延在する部分にわたり、かつバルーンの末梢端部は内部シャフトに接着され、
そのため内部シャフトの最も末梢の部分はバルーンの末梢に延び、バルーンに拡
張可能な管状のステントを設置する段階と、ステントをバルーンにわたって保持
するために、内部シャフトの最も末梢な部分にエンドピースを装着する段階とを
含み、ここでエンドピースはステントの外側の直径と少なくとも同じだけ大きい
外側の直径を有する。好ましい実施例では、エンドピースの外側の直径は実質的
に外部シャフトの直径と同じである。別の好ましい実施例では、この方法はさら
にバルーンにわたってステントを設置するのに先立って、バルーンをテストする
ためにバルーンを膨らませる段階を含む。 この発明のさらに別な局面に従えば、身体の管から先に位置づけられかつ拡張
されたステントを除去するための、以下のものを含む装置が提供される、すなわ
ち内部管腔を有する外鞘と、管腔の末梢端部から外に軸方向に延びかつ、注入さ
れた放射状に拡張されたステントの端部を掴むために放射状に延びるように軸方
向に可動な、管腔内の第1の装着装置と、装着装置と管腔に装着されたステント
とを放射状に引込ませかつ軸方向に引くための手段とを含み、そのため装着装置
の、ステントを管腔に引く軸方向の動きがステントを放射状に圧縮するように働
きそれによってステントが管腔内に完全に引き込まれることができる。この装着
装置は、ステントを掴むために、好ましくは少なくとも2個または3個の放射状
に突出する部材を含む。 この発明はまた先に位置づけられかつ拡張されたステントを身体の通路から除
去するための、以下の段階を含む方法を含む、すなわち鞘内に、管腔内に位置づ
けられた中心に近い装着手段を有する除去機器を通路に挿入する段階と、装着手
段を鞘の外に末梢に延ばし、装着手段を放射状に伸ばし、装着手段でステントの
中心に近い端部を掴む段階と、装着手段とステントの掴まれた中心に近い端部と
を放射状に引込ませかつ装着手段とステントとを管腔の末梢端部に引込みそれに
よってステントの管腔への軸方向への動きがステントを放射状に圧縮しかつ圧縮
されたステントを鞘内に引き入れるようにする段階と、機器と圧縮されたステン
トとを通路から除去する段階とを含む。 この発明の他の目的、特徴および利点は以下の好ましい実施例の詳細な説明と 添付の図面とを考慮することによって明らかになるであろう。 好ましい実施例の説明 第1図ないし第5図を参照すると、この発明に従った拡張カテーテルが示され
、これは、この実施例では軸方向に長手のカテーテルシャフト2を有するバルー
ンカテーテルを含む。カテーテル1の中心に近い制御端部は、サムソン(Sam
son)等の米国特許第4,573,470号に開示されたような公知の血管再
生バルーンカテーテルの制御端部のように装備されてもよい。第1図に例示され
たこの発明の実施例は、カテーテルを通って軸方向に延在する膨張管腔5および
通風管腔6(第3図に示される)と、各々がそれぞれ流動的に連通する、膨張ポ
ート3および最適には別個の通風ポート4とを有する。膨張管腔5はその末梢端
部で、カテーテルの中心に近い管腔5の壁10を介しかつバルーン8の内部表面
に近接する少なくとも1個の膨張ダクト9によって、拡張可能バルーン8の内部
7と流動的に連通している。同様に、通風管腔6は膨張ダクト9に近い少なくと
も1つの通風ダクト11によって、バルーン8の内部7と流動的に連通している
。バルーンを膨らませることが始まると、管腔5および6またはバルーン8の内
部7の空気はいずれも通風ポート4の外に追い出され、これはそれから停止栓ま
たは他の手段(図示せず)にって密封される。 その中心に近い端部で、染料ポート14によって導入された放射線不透過の染
料を受取るために、第3の管腔12が設けられてもよい。ガイドワイヤ13もま
た染料ポート14および管腔12を通って挿入されてもよい。 カテーテルの末梢の機能端部の近くで、カテーテルシャフト2の領域10は直
径が減じられて、カテーテルシャフト2上の中心に近い環状の肩16と末梢の環
状の肩17とによって軸方向に規定される環状の窪み15を提供する。環状の窪
みの軸方向の長さは好ましくは所与の応用において挿入されるべきステントの所
望の長さに対応する。第3図を参照すると、ダクト9によって前記膨張管腔5と
流動的に連通している環状に膨らませることのできるバルーン8が減じられたカ
テーテル壁10と環状の窪み15の放射状に最も内側の領域とに同心で配置され
ている。そこを通る中央の管腔19を有する、以下で論じられる、拡張可能な管
状のステント18(第7図に例示される)がバルーン8と同軸に配置されている
。 この発明の拡張カテーテル1はカテーテルの外側の、実質的に円筒形の輪郭が
拡張可能なステント18のその拡張された状態で、その存在によって邪魔されな
いままであるように設計されている。したがって、バルーンカテーテルの場合、
潰れたバルーン8の外側の直径は近接したカテーテルシャフト2の肩16および
17の外側の直径よりも小さく、そのため潰れたバルーンは環状の肩16および
17の間に形成された環状の窪み15を、放射方向に、部分的に満たすのみであ
る。拡張されていないステント18は、ステント18および近接したカテーテル
シャフト2が実質的に円筒形の形状を含むように、バルーン8と同軸にかつ肩1
6および17の間に配置される。この形状は鞘の必要なしに装置を挿入すること
を可能にする。 バルーン8の材料は管状のスリーブの形状であって、これはカテーテル1の長
さに沿って延び、かつ肩16に近く肩17から遠いカテーテルシャフト2の壁に
接着され、しかし領域15にはなくここでそれがバルーン8を形成しかつ拡張が
可能である。 膨張管腔5によってバルーン8の内部7に加圧された液体を導入することは、
バルーン8の放射状の拡張を引き起こし、これは順にそのまわりに同心で配置さ
れたステント18の放射状の拡張を引き起こす。バルーン8を膨らませることに
よって一旦拡張されると、拡張されたステント18を通る中央管腔19の内部直
径は環状の窪み15と、肩17を含むカテーテル1の末梢端部との間で、カテー
テルシャフト2の外側の直径よりも大きくなる。こうして、バルーン8が萎むの
に続いて、カテーテル1はステント18の中央管腔19を通って引出され、この
発明の方法に関連して以下でより詳細に述べられるように、拡張されたステント
18を前立腺部分の尿道の中の位置に残すだろう。 カテーテルの外側の直径は、挿入を容易にしかつ尿道を引張ることから結果と
して生じる副作用や合併症を避けるために、好ましくは最小にされる。この発明
に従えば個々の患者の要求に適するように、異なったサイズを備えた移植カテー
テルシステムの段階ごとのセットが提供されるだろう。 カテーテルはその末梢端部に柔軟な弾性カテーテルチップ20を備えてもよい
。チップ20は、尿道内層への損傷を最小にしさらにカテーテルを尿道の潰れた
管 腔内に挿入するのを容易にするために、好ましくはテーパの付いたまたは丸い形
状を備えて形成される。 第20図を参照すると、カテーテルチップ20はエンドピース70を含み、こ
れはステント18の外側の直径と少なくとも同じだけ大きい外側の直径を有し、
好ましくは外部シャフト72と同じかまたはそれより大きい直径を有する。エン
ドピース70が外部シャフトの外側の直径と実質的に同じ外側の直径を有するこ
とが好ましい。カテーテルチップ20におけるのと同様に、エンドピース70は
有利には柔軟な弾性材料で作られ、かつ好ましくはテーパの付いたまたは丸い形
状で形成されてもよい。エンドピース70はカテーテル1の末梢端部に着脱可能
に装着され、好ましくは内部シャフト2の末梢で終端となる。第20図に示され
るように、エンドピース70はバルーン8の付近に装着されてもよい。エンドピ
ース70はステント18をバルーン8にしっかりとつなぐように働く。 エンドピース70は内部シャフト2の一体の部分ではなく、製造段階の間にそ
こに装着されるので、この発明はカテーテル1を作るための改良された方法を提
供する。外部シャフト72が内部シャフト2上に置かれ、外部シャフト72は外
部シャフト2の外側の直径とほぼ同じ内側の直径を有する。外部シャフト72は
カテーテル2の末梢端部に近づいて終端となるように形成されており、そのため
内部シャフト2は外部シャフト72の末梢に延びる。バルーン8はカテーテル1
に装着され、そのためこれは外部シャフト72の最も末梢の部分を覆い、または
外部シャフト72を超えて末梢に延びる内部シャフト2の部分に少なくとも近接
するか、または当接しまたそれを覆う。バルーン8の末梢端部は内部シャフト2
に接着される。次に、ステント18がバルーン8上に置かれ、最後にエンドピー
ス70が装着されてステント18が末梢に摺動するのを防ぐ。外部シャフト72
の末梢端部は同様にステント18が中心の近くに摺動するのを防ぐ。 改良された方法はまた、好ましくは、ステント18をバルーン8上に置くのに
先立って、バルーン8をテストする段階を含む。バルーンが予め定められた内部
圧力に耐えることが判断されると、これはしぼまされ、それからステント18が
バルーン8近くに位置づけられる。最後に、エンドピース72が内部シャフト2
の延在部分に、かつ好ましくはまたバルーン8の最も末梢の部分に固定される。 この発明に従った拡張カテーテルの別の実施例が第9図ないし第11図に例示
されている。この実施例では、そのまわりに弾性鞘21が置かれた長手のカテー
テルシャフト2が提供される。シャフトはその内部に雌ねじ23を有する長手の
スリーブ22を含む。スリーブ22内にはスリーブ22の雌ねじ23と係合する
雄ねじ25を有する長手のシャフト24が回転可能に位置づけられている。ねじ
で止められた領域は、シャフト24およびスリーブ22の末梢端部近くに、第1
1図に例示され、拡張部材32が以下で明らかになるであろうように円錐のスペ
ース34内に完全に引き込まれることを可能にする十分な距離だけ軸方向に延び
ている。例示された実施例では、第1のノブ26がシャフト24の中央に近い端
部に堅く固定され、第2のノブ27がスリーブ22の中央に近い端部に固定され
ている。 複数個の軸方向に配向された浮動する区切りまたは歯28がスリーブ22の端
部に末梢に可動に配置されている。歯28の外部表面29は弾性の鞘21によっ
て定位置に置かれ、協働して一般に円筒形の外部輪郭を形成し拡張されない管状
のステント18を受ける。歯28の放射状の厚みは、歯28の中心に近い端部3
0に近い最も厚い寸法から、歯28の末梢端部に近い最も薄い寸法までテーパさ
れ、それによっておおよそ円錐形の内部スペース34を規定する。 円錐形の拡張部材32はその長手シャフト24の尖った端部で装着されている
。ノブ27に関連した第1の方向でのノブ26の回転は、長手シャフト24を軸
方向に中心に近い方向へ引き、拡張部材32を歯28によって形成された円錐形
のスペース34内に移動する。ノブ27に関連して第1の方向にノブ26をさら
に回転させると、その結果拡張部材32は歯28の放射状の外側の拡張の効果を
与え、これは順に拡張可能ステント18の放射状の外側の拡張を引き起こす。ノ
ブ26を逆の関連の方向に回転させると、拡張部材32はスペース34の外側に
戻る。弾性鞘21の弾力のある性質は、末梢の方向における部材32の移動によ
ってそれが可能にされるとき、歯28がその拡張されない方向に戻ることを引き
起こす。管状の弾性鞘21は拡張部材32の端部を越えて延び、この点でこれは
一体に形成された鈍い端部33と合併する。第11図に例示されたように、鈍い
端部33の外側の直径とステント18に近い鞘21のそれとはわずかに拡大され
、 そのためステントが底に装着された拡張カテーテルの外側の形状は実質的に均一
であり、一般にその軸方向長さに沿って滑らかである。 この発明の別な局面は、直接内視鏡で見ながら、前に位置づけられかつ拡張さ
れたステントを除去するための装置を提供する。第12図ないし第14図を参照
すると、装置はそこに装着されかつ注入されたステントの対応する中心のおよび
末梢の端部38および39と係合するようにされた、中心のおよび末梢の装着手
段36および37を有するカテーテルシャフト35を含む。装着手段は互いに関
連して、除去機器の軸方向に沿った移動が可能である。 例示された実施例では、中央に近い装着手段36は中心方向に傾斜されかつカ
テーテルシャフト35の長さに沿って延びスリーブ41に設けられた、複数個の
歯40を含む。第1のノブ42がスリーブ41の中心に近い端部に固定され、ス
リーブ41を通って延びる長手のシャフト44の中心に近い端部に装着された第
2のノブ43と近接している。スリーブ41の内部表面は、この発明の拡張カテ
ーテルを例示する第11図に示された態様で、シャフト44の雄ねじと係合する
雌ねじを備えてもよい。シャフト44がスリーブ41内で反復運動が可能である
という重要な関係は以下で明らかになるであろう。 末梢装着手段37はリング45を含み、これはシャフト44の末梢端部に近く
に、前記シャフト44の環状の溝に係合するかまたは他の従来の手段によって回
転可能に装着されている。複数個の歯46がリング45に装着されており、前記
歯46は外側に放射状に拡がりかつ末梢方向に傾斜されている。 外側の鞘47がスリーブ41の外側に摺動可能に設けられている。鞘47の内
部管腔はその末梢端部48で拡開し、そのため鞘47は歯40にわたって可能に
摺動し、それらが放射状に内側に弾性的に曲がりしかし中心方向において傾斜さ
れたままであることを引き起こしてもよ。歯40が鞘47によって末梢方向に向
かって曲がらないことを確実にするために、歯40の外部表面は丸い端縁49を
備えてもよい。除去機器の機械的特徴は以下の注入されたステントを除去するた
めの方法の議論を参照することによってより明らかとなるであろう。 第4図を参照すると、この発明に従った放射状に拡張可能な管状のステント1
8が例示され、ステントはその拡張されない、実質的に円筒形の形状でバルーン カテーテルに設置されて例示されている。ステントの壁の厚さは有利には約0.
0003ないし約0.06インチであって、好ましくは約0.005ないし約0
.025インチであり、さらに好ましくは約0.008ないし0.012インチ
である。ステントの壁は、ステント18の壁が平らに延ばされたならば現われる
であろう壁のパターンを示す、第6図、第7図および第8図に最もよく例示され
るように、そこを通る複数個の通路を備えて形成されている。第6図において、
第1の複数個の平行なフィラメント50は第2の複数個の平行なフィラメント5
1と斜めに整列されており、これらはすべてそこを通って複数個のダイヤモンド
形の開口部52を有するダイヤモンドパターンを生み出すように、単一の材料の
ピースから形成されている。フィラメント50および51のこの形状はこの発明
の拡張カテーテル1によって及ぼされる放射状の外側への力に応答して、管状の
ステント18の放射状の外側への変形を可能にする。以下で述べられるチタニウ
ムまたは他の材料などの、打ち延ばしができる、生物学的に適応する金属からス
テントを建造することは、ステント18が肥大した前立腺などによって及ぼされ
るストレスの下でその拡張された形状を保持し、それによって、さもなければ狭
窄したまたは閉塞した管腔の開存性を維持することを可能にする。加えて、フィ
ラメント50および51の配向は、反対の軸方向に拡張された管状のステント1
8の軸方向端部38および39上に及ぼされた力がステント18の軸方向の延長
を成し遂げ、かつ結果としてその直径の減少を達成するようになっている。 第6図の壁パターンの変形が第8図に示され、ここではおおよそダイヤモンド
形の開口部がステント18の軸方向端部近くでより小さくなっている。この形状
はその中央領域64においてより大きな拡張を容易にし、かつ、第6図のパター
ンと同様に、そこに軸方向に延びる力を加えることによって、拡張されたステン
ト18が直径を減じられることを可能にする。 硬い壁の面積がそれを通る開口部の総計の面積に占める割合は比較的低い。こ
れはステントの材料と管腔の内層との接触面積を最小にし、ステントの拡張特性
を改善し、かつ前立腺管や、尿道内で空になるように前立腺を横切る精管の終端
部分等の、尿管管腔に側部から入る管の干渉を最少にする。加えて、ステントの
壁を通る横方向の開口部は、組織の内部成長を促進して、それによって分解した ミネラルによる、ステントのフィラメント部分50および51を外皮で覆うこと
(encrustation)を最少にしかつステントが膀胱方向へ移動する危
険を減じるかもしれない。 最適には、いかなる所与のステント壁の壁の厚さも全体を通じて実質的に均一
であるが、しかしながら、この発明の一実施例では、壁は中央領域64でより薄
い。放射方向で測定されたステントの壁の厚さは、ステントの構造的な一体性を
維持する一方で、それを通る横方向の開口部のより大きなまたはより小さな面積
を可能にするために、異なったステントにより異なるだろう。ステント18が、
肥大した前立腺によって及ぼされる一定の放射状に内側に方向づけられた力に耐
えられることが重要である。 ステント18の軸方向の長さが、肥大した前立腺によって及ぼされる圧力がそ
の軸方向端部を越えた管腔に狭窄を引き起こさないように、十分でなければなら
ない。ステントの長さはしばしば約1センチから約4センチであって、肥大また
は肥厚の場所と範囲とに依存して、好ましくは約1.5ないし約3.0センチの
長さであり、最も好ましくは、約2.4センチの長さであって、これは前立腺部
分の尿道の平均のおおよその長さである。 好ましくは、この発明のステントは全体が、またはステント上の被覆の形で、
生物学的に適合する材料を用いて作られ、これは尿道管腔内の生理学的かつ化学
的環境との適合性を改良する。たとえば、ステントはpHが約4.5ないし8の
範囲にある尿に露出されるだろうが、これは一般に約7.4のpHを有する血液
等の他の体液と比較して比較的広い変化である。被覆はフルオロポリマー等の、
たとえばポリテトラフルオロエチレンまたは好ましくはシリコンゴム等のプラス
チックまたはポリマーの材料であってもよい。代わりに、被覆は等方性のカーボ
ンであってもよく、ステントの表面はその性質が滑らかであるかまたは微孔性で
あってもよい。表面が不規則であると、尿の比較的高い重量オスモル濃度のため
に、塩分の沈澱する場所を提供するかもしれないので、滑らかの表面が望ましい
と信じられる。このように、実質的に滑らかな表面はステントを外皮で覆うこと
を最少にする。外皮の形状をさらに減じるために、界面活性剤またはキレート化
剤が有利にはステントの表面に添付されてもよい。 ステント18の最大に拡張された直径は約10ミリないし約14ミリまたはそ
れよりも大きい範囲内にあるだろう。この範囲は非円形の断面を有するかまたは
非円筒状の輪郭を有する形状に拡大されたステントの場合、最も大きい断面の寸
法に当て嵌まる。その建造の材料および物理的な設計に依存して、所与のステン
トは最適な範囲内で拡張され、これは上で示された全体の範囲よりも少なくても
よい。 この発明のステント18は、第1の拡張されない形状から第2の、その軸方向
長さ全体にわたって実質的に均一な断面を有する拡大された状態か、または中央
領域でその軸方向端部に近い領域よりも大きな断面積を有する形状に拡大されて
もよい。この後者の形状は、たとえば打ち延ばしのできる金属ステンドの場合、
よりしばしばスロットを設けることや、または軸方向端部領域38および39内
に組み入れられた異なった材料よりも大きな拡張能力を有する材料をステントの
中央領域に選択することなどで、中央領域でより大きな拡張を可能にするような
、ステント18の機械的な設計によって達成される。たとえば、第8図に示され
た側壁パターンは軸方向端部よりも中央に近いところでより大きな放射状の拡張
を可能にする。代わりに、均一な成分のステントに段階ごとの壁の厚さを用いる
こともできる。しかしながら、好ましくは拡張されたステント18の形状はその
拡張を達成するのに用いられるバルーン8の拡張された形状に対応する。こうし
て、この発明のカテーテル1は様々な臨床的な指示のいかなるものにも適するよ
うに、たとえば円筒形、凹形、凸形または切頭円錐形等の、様々な完全に膨らま
された輪郭を有するバルーン8を備えてもよい。たとえば第15図および第18
図は凸形の輪郭を有するバルーンによって拡張されたステントを示す。 第15図および第18図に例示された実施例では、膀胱頸部の区域の通常の組
織によって引き起こされた制限する力のために、ステント18の移動が最少にさ
れる。ステント18の拡大された中央部64は膀胱の制限された頸部を通ること
ができないだろう、なぜなら移動を引き起こそうとするいかなる力も、一般にこ
の形状のステントを尿道を通って軸方向に強制するには不充分だからである。同
じ理由で、ステントの膀胱からの移動もまた最少にされる。 加えて、ステントは第7図に例示されたような、楕円形かまたはさもなければ 非円形の断面積を有するように有利には拡張される。ステントは有利には本来の
前立腺の尿道の断面形状と極めて似た形状を有するように拡張され、かつ前立腺
の通常の収縮を可能にするだろう。 この発明のステント18の別の実施例に従えば、ステント18の軸方向の端部
領域38および39はステント18の中央の領域よりも軟らかいかまたはより柔
軟であって、それによってステント18の管腔19から尿道の管腔への滑らかな
遷移を可能にする。ステントの軸方向端部領域38および39は、放射状の内側
の方向に徐々にテーパされて形成されてもよく、それによってストレスおよび過
敏の危険を、そしてあるいは組織と尿道管腔の接合部で尿道の内層のねじれをも
減じる。 第16図を参照すると、男性骨盤領域の断面図が簡潔な形で示され、膀胱59
と、前立腺部分の尿道62の狭窄61を引き起こす拡大したまたは肥大した前立
腺60を示す。こうして、前立腺部分の尿道62の内側の直径は、非前立腺部分
の尿道63の内部の直径に比べて小さくなっている。 次に第17図を参照すると、その中央部分64全体を通し実質的に均一な断面
を有し軸方向端部38および39の近くで放射状に内側に方向づけられたテーパ
を有する、前立腺部分の尿道62内の拡張されたステント18が例示される。ス
テント18の拡張された状態の直径は、例示の目的でやや誇張されている。第1
8図を参照すると、前立腺部分の尿道62中の位置にある拡張されたステント1
8が例示され、これはその軸方向長さの全体にわたって一般に凸形の外部形状を
有する。この後者の好ましい膨らまされた状態形状では、前立腺60によって及
ぼされる弾力は一般に凸形のステント18と協働して作用し、ステント18の膀
胱59内部への移動の可能性や、前立腺部分の尿道62の下方の尿道63への移
動の可能性を最少にする。 この発明に従った、たとえばチタニウムを含む打ち延ばしのできる金属のステ
ントはまずチタニウム管またはシート原料を一般に約0.004ないし0.05
インチの範囲の所望の壁の厚さまで機械加工し、それから第6図または第8図に
例示されたパターンのような壁パターンをその上にカットするかまたはエッチン
グすることによって製造されてもよい。カッティングは有利には従来の放電機械 加工装置を用いて達成されてもよい。管原料は回転する芯棒上で切られてもよく
、これに対してシート原料はシート形に切られ続いて管形状に巻かれ、溶接され
かつ研摩されてもよい。 第19図ないし第23図は拡張可能管状ステント18の好ましい実施例を開示
する。第19図および第21図では、フィラメント50および51は今や実質的
に平行な長手部材80であって、接続点82、84および86を接続する。第2
1図によりはっきりと示されるように、接続点82はステント18の軸方向端部
に位置づけられ、ここでは終端の接続点として言及される。接続点84は終端接
続点82にすぐ近接したものであって、ここでは第2の接続点として言及される
。終端ではなく第2の接続点でもないすべての他の接続点はここでは内部接続点
86として言及される。 好ましい実施例では、内部接続点86は長手部材80の長さに沿って配置され
、そのためステント18の一方の端部からその同中心の軸に沿って他の端部へ進
むと長手部材80はそのいずれの側においても他の長手部材80と交互に接続さ
れる。ステント18の強度を最大にするために、同時にステント18を建造する
のに用いられる量を最少にするために、長手部材80は非均一な断面を有する。
たとえば、内部接続点86間の中間の、88で曲がる力は少ないので、点88(
接続点の中間)では内部ノード86に近接した点と比較して、より小さい断面積
が見い出されるのが好ましい。しかしながら、長手部材80は内部ノード86に
近接した点の代わりにそこで曲がってしまうほど、点88で薄くはならないだろ
う。同様に、長手部材80のより大きな断面積は終端側の第2の接続点84に近
接した点90で用いられるべきである、なぜならより大きな曲げる力が軽減され
るのはここでだからである。点90において、材料は終末接続点82と第2の接
続点84との間で長手部材80が放射状の圧力を増大した程度まで、好ましくは
内部接続点86間の点での長手部材80と実質的に同じ程度まで耐得ることがで
きるように、十分な厚さと断面積の量を持つことが好ましい。長手部材80の非
均一な厚さは例示のため第21図では誇張されている。 第22図および第23図は長手部材80の好ましい断面を示す。好ましい実施
例では、長手部材80は丸みをつけられた非矩形の断面を有し、そのため尿道内 層を損なったりまたはバルーンを傷つける可能性最少にされている。 第23図に示された断面は主にその外側の表面で丸みをつけられ、そのためこ
れは「D」形の形状を呈する。他方で、第22図に示された断面はその内側と外
側の端縁の両方で丸みをつけられ、そのためこれは楕円形または円形の断面を呈
する。 ステント18の長手部材の端縁はいずれかの適当な手段によって丸みをつけら
れてもよい。しかしながら、摩耗スラリーが丸められるべき端縁と反対に向けら
れる押出しホーニングが特に適当な技術であると思われる。 この発明の挿入方法に従えば、それに関連した適当な拡張可能ステント18を
有する拡大手段1が選択され、それから前立腺部分の尿道62内に、尿道63の
外側の開口部65によって経尿道的に位置づけられる。位置づける段階は染料ポ
ート14を通る放射線不透過の染料の導入とともに行なわれるかまたはそれが先
立って行なわれるのが有利であろう。染料はここから管腔12を介して狭窄61
の区域までカテーテル1を通って運ばれ、その視覚化を可能にする。位置づける
ステップはまた有利にはカテーテル1およびそこに配置されたステント18を水
溶性の外科的ゼリーまたは他の潤滑油、たとえばイー フォーゲラ アンド カ
ンパニー,メルビル,ニューヨーク(E.Fougera & Co.,Mel
ville,New Yorkから入手可能な無菌の静菌性の外科的潤滑油であ
よい。位置づけはまた公知カテーテル技術に従ったガイドワイヤ13を用いて達
成されてもよい。 バルーンカテーテル1が位置づけられると、加圧された液体が膨張ポート3内
に導入され、これは管腔5および膨張ダクト9によってバルーン8に入る。通風
ポート4はすべての空気が除かれるまで出口を開けていてもよく、そのとき停止
栓または他の従来の手段を閉じることによって密封される。バルーン8を膨らま
せることは拡張ステント18の放射状の拡張を引き起こし、また周囲の管腔の肥
大した前立腺60によって及ぼされる圧力に対する拡大をも引き起こす。放射状
に拡張可能なステント18は有利にはそこを通る管腔19の内側の直径が拡大さ
れていないステント18を受けるようにされた環状の窪み15とカテーテル1の 末梢の先端20との間のカテーテルの領域の外側の直径を超えるのに十分なだけ
拡大され、そのためカテーテル1は拡張されたステント18の管腔19を通って
引かれ、前記ステント18を前立腺部分の尿道内の場所に残すだろう。 バルーンカテーテルの場合、先に議論されたように、バルーン8の形状を変化
させることによってステント18が実質的に円形な断面または尿道の内側の通常
の管腔の自然の形状により近く付着する断面を有する最終的な形状まで拡張され
るだろう。 経管ステント18の拡大に続いて、拡大するカテーテル1がバルーン8の何か
の収縮性の力の下で加圧液体を排出しそれから膨張ポート3によってバルーンの
内容物を空にすることによって、その直径が減じられるだろう。装置はそこから
ステント18の管腔19を通って引き出され、拡張されたステント18を第17
図および第18図に例示されるように前立腺部分の尿道62の場所に残すだろう
。 装置1は、尿道管腔62内のステント18の直径をさらに増加させることが必
要になったならば、または拡張可能ステント18を再拡大することが必要になっ
た場合には、尿道63の外部の開口部65を介して後に再挿入されてもよい。こ
の発明の方法のこの観点に従えば、先に位置づけられ拡大されたステント18は
公知の技術に従って透視検査によって視覚化される。所望の膨らまされた状態の
形状を備えたバルーン8を有する適当なカテーテル1が選択され、上で議論され
たように経尿道的に挿入され、予め位置づけられた拡張されたステント18に同
軸的におかれたしぼんだバルーン8とともに置かれる。この目的のために、カテ
ーテル1はバルーン8の位置を視覚化するための1つまたは2つ以上の放射線不
透過のマーカを備えてもよい。それからバルーン8は膨らまされ、ステント18
を再拡大したり、さらに拡張したり、またはその形状を変える。それから、バル
ーン8はしぼまされ、カテーテル1は引き出され、再拡張されたステント18の
前立腺部分の尿道62内に残すだろう。 この発明の方法のさらに別の局面では、予め位置づけられたステント18は、
上で述べられた装着手段36および37を備えかつ尿道鏡または膀胱鏡の動作チ
ャンネルを通って挿入するようにされた、第12図に例示されたような装備の除
去機器を用いて除去されてもよい。尿道鏡は尿道63の外部の開口部65によっ て経尿道的に挿入され、先に位置づけられたステント18が直接視覚的に観察さ
れるように位置づけられるだろう。直接観察しながら、除去機器は尿道鏡の動作
チャンネルによって予め位置づけられたステント18と同軸に位置づけられる。
この位置づけの段階の間、鞘47が末梢の方向へ軸方向に摺動して末梢の装着手
段37を覆う。装着手段36および37の両方が拡大されたステント18の管腔
19内に位置づけられると、鞘47は軸方向に引込められ、前記装着手段36お
よび37を露出する。歯40および46は鞘47がないところで放射状に外側の
方向に向かって、第13図に示されるようにおおよそ斜めになるまで弾力的に曲
がる。シャフト44がたとえば回転ノブ43によって軸方向に延ばされ、一方ノ
ブ42が固定されたままで保持されるので、中心に近い歯40はステント18の
中心に近い端部38と、第6図および第7図に例示された開口部52または58
を通って伸びることによて、係合するだろう。同様の態様で、末梢装着手段37
はステント18の末梢端部39と係合するようにされる。装着手段はそれから軸
方向にさらに離れて動かされ、注入されたステント18の軸方向の延長を引き起
こす。ステント18の側壁の形状のために、結果としてステント18の半径が減
じられる。直径が十分に減じられると、鞘47は末梢に摺動して両方の装着手段
36および37を覆い、その間に装着された放射状に減じられたステント18を
有する。尿道鏡および除去手段は、延長されたステント18を依然として係合し
たままで、それから後経尿道的に引出されてもよい。 代わりに、ステント除去装置は第12図ないし第14図に例示された構造の一
部のみを含んでもよい。特に、装置は中心に近い装着手段36のみを有してもよ
く、これは放射状の変形によって注入された拡張されたステントの中心に近い端
部をつかむためのいかなる適当な構造でもあり得る。中心に近い装着手段の歯、
突出部、把握部材、または他の適当な装着構造は外側の鞘47から外に伸び、外
に拡張してステント18の中心に近い端部を掴み、放射状に収縮して外側の鞘内
に引き戻され、ステント18を鞘47の末梢端部48の内側の管腔に引き入れる
ように適合されている。管腔は(既に管腔内に引き入れられたステント18の収
縮した中央に近い端部を除いて)拡張されたステントよりも小さい直径なので、
ステント18の中心に近い端部に及ぼされた軸方向の力は中に引き入れられたス テント18が伸びることを強制し、かつステント18の拡張された部分が鞘47
の内側に引き入れられるのにつれて放射状に収縮することを強制する。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明に従った装置の斜視図であって、管状のステントは拡張され
ない状態である。 第2図はこの発明に従った装置の末梢端部の概略の詳細な図であって、管状の
ステントは拡張された状態にある。 第3図は第2図の線3−3に沿った断面図である。 第4図はこの発明に従った装置の末梢端部の拡大された斜視図である。 第5図はこの発明に従った装置の末梢端部の斜視断面図である。 第6図はこの発明に従った管状ステントの側壁パターンの一実施例を例示する
。 第7図は非円形の断面を有する形状に拡張された、この発明の管状のステント
の断面図である。 第8図は第6図に例示された側壁パターンの変形を例示する。 第9図はこの発明に従った拡張カテーテルの別の実施例の斜視図である。 第10図は第9図の装置の末梢端部の詳細な斜視図である。 第11図は第10図の装置の立面断面図である。 第12図はこの発明に従った除去装置の斜視図である。 第13図は拡張された管状ステントと係合する、第12図の除去装置断面図で
ある。 第14図は管状ステントの軸方向の延長に続く、第13図の除去装置の断面図
である。 第15図は第1図に示されたこの発明の装置の簡潔な概略図であって、一般に
凸型のバルーンと対応する管状ステントが拡大された状態で例示される。 第16図は尿道、前立腺および膀胱を示す男性の骨盤の領域の簡潔な断面図で
ある。 第17図は前立腺部分の尿道内にあるこの発明の拡張されたステントを例示す
る、第16図の端面図である。 第18図は第16図の断面図であって、前立腺尿道内のこの発明の拡張された ステントの別の実施例を例示する。 第19図は拡張されない状態の管状ステントの斜視図である。 第20図はステントおよびエンドピースを備えたカテーテルの末梢端部の断面
図である。 第21図はステントの壁の部分の平面にされた投影である。 第22図は第21図の線22−22に沿った断面図である。 第23図は第22図の線22−22に沿った別の断面図である。 図において、1はカテーテル、8はバルーン、13はガイドワイヤ、15は環
状の窪み、18はステント、19は中央管腔、70はエンドピース、21は鞘、
36および37は装着手段、62は前立腺尿道、63は尿道である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 前立腺肥大の症状を緩和するための装置であって、 内部に管腔を有し、軸方向のほぼ全長にわたって第1の外径で延在するととも
    に、前記第1の外径よりも小さな第2の外径を有する環状の窪みを有するカテー
    テルシャフトと、 前記窪み内で前記シャフトに設けられかつ前記管腔と連通する拡張可能なバル
    ーンと、前記バルーンについて同軸に配置されかつ前記窪み内に据えられた着脱
    可能に設けられた、放射状に外側に変形可能かつ拡張可能な管状のステントとを
    含み、前記ステントは軸方向端部の各々に開口部とそれを通る中央管腔を有し、
    前記ステントは前記バルーンからの圧力に応答して予め選択された形状まで変形
    によって放射状に拡張可能であり、ステントの外径はその拡張されない状態で前
    記カテーテルシャフトの第1の外径よりも実質的に大きくない、装置。 (2) その拡張された状態において前記バルーンが非円筒形の形状である、
    特許請求の範囲第1項に記載の装置。 (3) 前記バルーンはその拡張された状態でその軸方向端部においてその中
    央領域よりも小さい断面積を有する、特許請求の範囲第1項に記載の装置。 (4) 前記カテーテルはさらにそこを通るガイドワイヤを受けるための管腔
    を含む、特許請求の範囲第1項に記載の装置。 (5) 前記バルーンの軸方向の位置に関連する、少なくとも1つの放射線不
    透過のマーカをさらに含む、特許請求の範囲第1項に記載の装置。 (6) 前記バルーンが非円形の断面を有する形状にかつその軸方向長さに沿
    って凸状の輪郭を有するように拡張する、特許請求の範囲第1項に記載の装置。 (7) 前記ステント上に、生物学的に適合する本質的に滑らかな被覆をさら
    に含む、特許請求の範囲第1項に記載の装置。 (8) 前記窪みから離れたカテーテルシャフトが、前記ステントの内側の直
    径よりも大きくない直径を有する内部シャフトを含み、前記バルーンの末梢端部 は前記内部シャフトに接着されており、さらに 前記バルーンの前記接着された末梢端部を越えて前記内部シャフトに接続され
    た外部シャフトを含み、前記外部シャフトは少なくとも前記ステントの外側の直
    径と同じだけ大きい直径を有する、特許請求の範囲第1項に記載の装置。 (9) 長手の円筒形の拡張可能なステントであって、 第1の端部と、 第2の端部と、 前記第1の端部から前記第2の端部に延びる複数個の長手部材と、 近接した部材を相互接続する複数個の接続点とを含み、前記接続点は、前記第
    1の端部から前記第2の端部に進むと各部材が交互にその他方の側の部材と接続
    されるように前記近接した部材の長さに沿って配置され、各前記部材の断面積は
    不均一であり、各部材の長さに沿った少なくとも1つの接続点について前記部材
    の断面積は前記一接続点に近接しているところでは前記一接続点から離れた点よ
    りも大きい、ステント。 (10) 前記部材は一般に互いに平行である、特許請求の範囲第9項に記載
    のステント。 (11) 各部材は各部材の長さに沿って配置された少なくとも4個の接続点
    で近接した部材に接続され、前記接続点は前記第1の端部と前記第2の端部とに
    位置づけられた端末接続点と、前記端末接続点に近接した第2の接続点と、前記
    第2の接続点間の内部接続点とを含み、前記部材の断面積はそれらが前記第2の
    接続点で接続されるときには前記第2の接続点の端末側において前記第2の接続
    点の内部側よりも大きい、特許請求の範囲第9項に記載のステント。 (12) 前記部材は非矩形であって断面が丸い、特許請求の範囲第9項に記
    載のステント。 (13) その末梢端部の窪みに位置づけられた拡大可能なバルーンを有する
    カテーテルの製造方法であって、内部シャフトと前記内部シャフトと同中心の外
    部シャフトとを含むカテーテルを準備する段階を含み、前記外部シャフトは前記
    内部シャフトの外側の直径よりも大きい外側の直径を有し、前記外部シャフトは
    前記カテーテルの末梢端部の近くで終端となりかつ内部シャフトは前記外部シャ フトの末梢端部から離れて延び、 前記カテーテルに膨らませることのできるバルーンを装着してバルーンが前記
    内部シャフトの外側の部分を外側の部分にかかりかつ前記バルーンの末梢端部が
    前記内部シャフトに接着されかつ前記内部シャフトの最も末梢の部分が前記バル
    ーンに離れて延びるようにする段階と、 拡大可能な管状のステントを前記バルーン上に置く段階と、 前記ステントを前記バルーン上に保持するために前記内部シャフトの前記最も
    末梢の部分上にエンドピースを装着する段階とを含み、前記エンドピースは少な
    くとも前記ステントの外側の直径と同じだけ大きい外側の直径を有する、方法。 (14) 前記エンドピースの外側の直径が前記外部シャフトの直径と実質的
    に同じである、特許請求の範囲第13項に記載の方法。 (15) 前記バルーン上に前記ステントを置くに先立って前記バルーンをテ
    ストするために前記バルーンを膨らませる段階をさらに含む、特許請求の範囲第
    14項に記載の方法。 (16) 前記ステントが特許請求の範囲第9項ないし第12項のいずれか1
    つとして規定される、特許請求の範囲第1項に記載の装置。 (17) 前もって位置づけられかつ拡大されたステントを身体の管から除去
    するための装置であって、 内部管腔を有する外側の鞘と、 軸方向に移動可能で前記管腔の末梢端部から外側に軸方向に延びかつ放射状に
    延びて注入され放射状に拡大されたステントの端部をつかむ、前記管腔内の第1
    の装着装置と、 装着装置と装着されたステントとを前記管腔内に放射状に引込みかつ軸方向に
    引くための手段とを含み、装着装置の軸方向を管腔に引く軸方向の動きがステン
    トを放射状に圧縮しそれによってステントが管腔内に完全に引込められる、装置
    。 (18) 装着装置は少なくとも3個の、ステントをつかむための放射状に突
    出する部材を含む、特許請求の範囲第17項に記載の装置。

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2558482B2 (ja) 前立腺肥大治療のための方法および装置
US4762128A (en) Method and apparatus for treating hypertrophy of the prostate gland
US5846246A (en) Dual-balloon rapid-exchange stent delivery catheter with guidewire channel
CA2232900C (en) Stent delivery catheter system
US5312430A (en) Balloon dilation catheter
EP0513198B1 (en) Catheter with foraminous anchor
US5527336A (en) Flow obstruction treatment method
US5733299A (en) Two balloon catheter
US5662703A (en) Rolling membrane stent delivery device
EP0417189B1 (en) Balloon dilation catheter
US5116318A (en) Dilatation balloon within an elastic sleeve
US6264689B1 (en) Low profile medical stent
EP0707837B1 (en) Catheter for stent implantation
US5372600A (en) Stent delivery systems
CA2112845A1 (en) Stent
EP0883417A1 (en) Prostatic tissue expander
CA2112832A1 (en) Catheter and sheath assembly
AU9103098A (en) Microporous stent and implantation device
WO2000013739A1 (en) Stent deployment system and method of use
JP2003526449A (ja) 女性の失禁防止器具
JP2558482C (ja)