JP2548024Y2 - セメント系外装用化粧部材 - Google Patents
セメント系外装用化粧部材Info
- Publication number
- JP2548024Y2 JP2548024Y2 JP1990100323U JP10032390U JP2548024Y2 JP 2548024 Y2 JP2548024 Y2 JP 2548024Y2 JP 1990100323 U JP1990100323 U JP 1990100323U JP 10032390 U JP10032390 U JP 10032390U JP 2548024 Y2 JP2548024 Y2 JP 2548024Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- cement
- decorative member
- opening
- back side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Building Environments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軒先部分に使用されるセメント系外装用化
粧部材に関するものである。
粧部材に関するものである。
従来から、第３図に示すように、化粧用部材１の裏面
側に複数個の断面コ字型の溝部２を設けたセメント系外
装用化粧部材を、軒先等に施工したものが知られてい
る。
側に複数個の断面コ字型の溝部２を設けたセメント系外
装用化粧部材を、軒先等に施工したものが知られてい
る。
このセメント系外装用化粧部材においては、第４図に
示すように、裏面側に複数個の断面コ字型の溝部２を設
けてあるため、軽量化できるとともに、通気性を向上す
ることができるものである。
示すように、裏面側に複数個の断面コ字型の溝部２を設
けてあるため、軽量化できるとともに、通気性を向上す
ることができるものである。
上記従来の技術においては、第３図に示したように、
化粧用部材１を傾斜部に施工した場合、化粧用部材１の
裏面側に回り込んだ雨水、融雪水等が溝部２に溜まる。
化粧用部材１を傾斜部に施工した場合、化粧用部材１の
裏面側に回り込んだ雨水、融雪水等が溝部２に溜まる。
しかしながら、このセメント系外装用化粧部材として
は、普通ポルトランドセメント、早強セメント、フライ
アッシュセメント、白セメント等の水硬性物質、ケイ
砂、フライアッシュ、パーライト等の骨材、パルプ、PP
等の繊維、メチルセルロース等の添加剤等の材料の混合
物が用いられる。
は、普通ポルトランドセメント、早強セメント、フライ
アッシュセメント、白セメント等の水硬性物質、ケイ
砂、フライアッシュ、パーライト等の骨材、パルプ、PP
等の繊維、メチルセルロース等の添加剤等の材料の混合
物が用いられる。
このため、溝部２に溜まった雨水、融雪水等が化粧用
部材１の内部に浸透し凍害やクラックの原因となる。
部材１の内部に浸透し凍害やクラックの原因となる。
そこで本考案は、上記従来の技術における問題を解決
するために考案されたものであり、すなわちその課題
は、化粧用部材の裏面側に回り込んだ雨水、融雪水等が
溝部に溜まるのを防ぎ、凍害やクラック等の発生を防止
することができるセメント系外装用化粧部材を提供する
ことである。
するために考案されたものであり、すなわちその課題
は、化粧用部材の裏面側に回り込んだ雨水、融雪水等が
溝部に溜まるのを防ぎ、凍害やクラック等の発生を防止
することができるセメント系外装用化粧部材を提供する
ことである。
本考案のセメント系外装用化粧部材は、化粧用部材の
裏面側で各々が互いに略平行に設けられた複数個の断面
コ字型の溝部において、裏面に垂直な対向する面のうち
一方の下側の面を、全ての溝部について同様に、溝部の
裏面側の開口部が拡張するように裏面側下方へと傾斜さ
せたものであり、施工時に傾斜された面を下側にするこ
とによって、万一に裏面側へと回り込んだ雨水、融雪水
等を下方へ流し落とす機能を有するものである。
裏面側で各々が互いに略平行に設けられた複数個の断面
コ字型の溝部において、裏面に垂直な対向する面のうち
一方の下側の面を、全ての溝部について同様に、溝部の
裏面側の開口部が拡張するように裏面側下方へと傾斜さ
せたものであり、施工時に傾斜された面を下側にするこ
とによって、万一に裏面側へと回り込んだ雨水、融雪水
等を下方へ流し落とす機能を有するものである。
更に、最下部の溝部を各種厚さの軒天井のはめ込み溝
として使用できるように幅広に形成しているので、各種
厚さの軒天材に対応して軒天材を最下部の溝部にはめ込
んで該軒天材の端部を隠すことができるものであり、特
に、該はめ込み溝となる最下部の溝部についてもその下
側の面を、溝部の裏面側の開口部が拡張するように裏面
側下方へと傾斜させているので、拡張された開口部から
溝部内に軒天材の端部を挿入して容易に取り付けること
ができ、しかも、開口部が拡張されて雨水、融雪水等が
下方から入り易くなった同溝部において最先に、雨水、
融雪水等をスムーズに流し落として、該雨水、融雪水等
の裏側への更なる回り込みを防止することができるもの
である。
として使用できるように幅広に形成しているので、各種
厚さの軒天材に対応して軒天材を最下部の溝部にはめ込
んで該軒天材の端部を隠すことができるものであり、特
に、該はめ込み溝となる最下部の溝部についてもその下
側の面を、溝部の裏面側の開口部が拡張するように裏面
側下方へと傾斜させているので、拡張された開口部から
溝部内に軒天材の端部を挿入して容易に取り付けること
ができ、しかも、開口部が拡張されて雨水、融雪水等が
下方から入り易くなった同溝部において最先に、雨水、
融雪水等をスムーズに流し落として、該雨水、融雪水等
の裏側への更なる回り込みを防止することができるもの
である。
なお、このセメント系外装用化粧部材としては、普通
ポルトランドセメント、早強セメント、フライアッシュ
セメント、白セメント等の水硬性物質、ケイ砂、フライ
アッシュ、パーライト等の骨材、パルプ、PP等の繊維、
メチルセルロース等の添加剤等の材料の混合物が用いら
れる。
ポルトランドセメント、早強セメント、フライアッシュ
セメント、白セメント等の水硬性物質、ケイ砂、フライ
アッシュ、パーライト等の骨材、パルプ、PP等の繊維、
メチルセルロース等の添加剤等の材料の混合物が用いら
れる。
本考案のセメント系外装用化粧部材は、施工時に傾斜
させた面を下側にすることによって、万一に化粧用部材
の裏面側へと回り込んだ雨水、融雪水等を下方へ流し落
とすことができ、吸水による膨潤や凍結膨張等を防止す
ることができるものである。
させた面を下側にすることによって、万一に化粧用部材
の裏面側へと回り込んだ雨水、融雪水等を下方へ流し落
とすことができ、吸水による膨潤や凍結膨張等を防止す
ることができるものである。
更に、各種厚さの軒天材に対応して軒天材を最下部の
溝部にはめ込んで該軒天材の端部を隠すことができるも
のであり、特に、該はめ込み溝となる最下部の溝部につ
いてもその下側の面を、溝部の裏面側の開口部が拡張す
るように裏面側下方へと傾斜させているので、拡張され
た開口部から溝部内に軒天材の端部を挿入して容易に取
り付けることができ、しかも、開口部が拡張されて雨
水、融雪水等が下方から入り易くなった同溝部において
最先に、雨水、融雪水等をスムーズに流し落として、該
雨水、融雪水等の裏側への更なる回り込みを効果的に防
止することができるものである。
溝部にはめ込んで該軒天材の端部を隠すことができるも
のであり、特に、該はめ込み溝となる最下部の溝部につ
いてもその下側の面を、溝部の裏面側の開口部が拡張す
るように裏面側下方へと傾斜させているので、拡張され
た開口部から溝部内に軒天材の端部を挿入して容易に取
り付けることができ、しかも、開口部が拡張されて雨
水、融雪水等が下方から入り易くなった同溝部において
最先に、雨水、融雪水等をスムーズに流し落として、該
雨水、融雪水等の裏側への更なる回り込みを効果的に防
止することができるものである。
以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
第１図に示すセメント系外装用化粧部材は、本考案の
一実施例で、普通ポルトランドセメント、ケイ砂、パー
ライト、PP、メチルセルロースの混合物からできてお
り、野地板４の軒先付近に、野地板４より垂下した鼻板
下地５を設け、この鼻板下地５の下側に、野地板４に平
行に軒天材６を設け、この鼻板下地５の側面７と軒天材
６の端部８を隠すように、最下部のはめ込み溝となる溝
部2aに軒天材６の端部８をはめ込んで、ステンレスリン
グ釘９等によって取り付け施工してなるものであり、こ
の場合、化粧用部材１は、裏面側を僅かに上方へ向いて
傾斜した状態に施工される。施工に際して、釘打ち時の
クラックの発生を防止するためには、先穴10をあけてお
くほうがよい。
一実施例で、普通ポルトランドセメント、ケイ砂、パー
ライト、PP、メチルセルロースの混合物からできてお
り、野地板４の軒先付近に、野地板４より垂下した鼻板
下地５を設け、この鼻板下地５の下側に、野地板４に平
行に軒天材６を設け、この鼻板下地５の側面７と軒天材
６の端部８を隠すように、最下部のはめ込み溝となる溝
部2aに軒天材６の端部８をはめ込んで、ステンレスリン
グ釘９等によって取り付け施工してなるものであり、こ
の場合、化粧用部材１は、裏面側を僅かに上方へ向いて
傾斜した状態に施工される。施工に際して、釘打ち時の
クラックの発生を防止するためには、先穴10をあけてお
くほうがよい。
この化粧用部材１には、その裏面側に各々が互いに略
平行となるように複数個の断面コ字型の溝部２が設けら
れている。この場合、溝部２において、裏面に垂直な対
向する面３のうち一方の下側の面３は、全ての溝部２に
ついて同様に、溝部２の裏面側の開口部が拡張するよう
に裏面側下方へと傾斜されている。又、最下部の溝部2a
は各種厚さの軒天井６のはめ込み溝として使用できるよ
うに幅広に形成されるとともに、該はめ込み溝となる最
下部の溝部2aについてもその下側の面３は、溝部2aの裏
面側の開口部が拡張するように裏面側下方へと傾斜され
ている。前記溝部２、2aにおいては、化粧用部材１を施
工した際に下側面となる面３を、施工時に水平または水
平以下となるように、裏面側下方へと傾斜させたもので
ある。
平行となるように複数個の断面コ字型の溝部２が設けら
れている。この場合、溝部２において、裏面に垂直な対
向する面３のうち一方の下側の面３は、全ての溝部２に
ついて同様に、溝部２の裏面側の開口部が拡張するよう
に裏面側下方へと傾斜されている。又、最下部の溝部2a
は各種厚さの軒天井６のはめ込み溝として使用できるよ
うに幅広に形成されるとともに、該はめ込み溝となる最
下部の溝部2aについてもその下側の面３は、溝部2aの裏
面側の開口部が拡張するように裏面側下方へと傾斜され
ている。前記溝部２、2aにおいては、化粧用部材１を施
工した際に下側面となる面３を、施工時に水平または水
平以下となるように、裏面側下方へと傾斜させたもので
ある。
第２図に示すセメント系外装用化粧部材は、第１図に
示した化粧用部材１のみを示したものである。すなわ
ち、この化粧用部材１の裏面側に設けられた複数個の断
面コ字型の溝部２において、この化粧用部材１を施工し
た際に下側面となる面３を、施工時に水平または水平以
下となるように、裏面側下方へと傾斜させたものであ
る。
示した化粧用部材１のみを示したものである。すなわ
ち、この化粧用部材１の裏面側に設けられた複数個の断
面コ字型の溝部２において、この化粧用部材１を施工し
た際に下側面となる面３を、施工時に水平または水平以
下となるように、裏面側下方へと傾斜させたものであ
る。
上述の如く、本考案のセメント系外装用化粧部材にお
いては、施工時に傾斜させた面を下側にすることによっ
て、万一に化粧用部材の裏面側へと回り込んだ雨水、融
雪水等を下方へ流し落とすことができて、凍害やクラッ
ク等の発生を防止することができ、長期耐久性が得られ
るものであり、また、軽量化を図ることができるとも
に、通気性を向上することができるものである。更に
は、このセメント系外装用化粧部材の製造時、プレス
型、ロール型等の抜けを向上することができるものであ
る。又、各種厚さの軒天材に対応して軒天材を最下部の
溝部にはめ込んで該軒天材の端部を隠すことができるも
のであり、この場合に、拡張された開口部から溝部内に
軒天材の端部を挿入して容易に取り付けることができ、
しかも、開口部が拡張されて雨水、融雪水等が下方から
入り易くなった同溝部において最先に、雨水、融雪水等
をスムーズに流し落として、該雨水、融雪水等の裏側へ
の更なる回り込みを効果的に防止することができるもの
である。
いては、施工時に傾斜させた面を下側にすることによっ
て、万一に化粧用部材の裏面側へと回り込んだ雨水、融
雪水等を下方へ流し落とすことができて、凍害やクラッ
ク等の発生を防止することができ、長期耐久性が得られ
るものであり、また、軽量化を図ることができるとも
に、通気性を向上することができるものである。更に
は、このセメント系外装用化粧部材の製造時、プレス
型、ロール型等の抜けを向上することができるものであ
る。又、各種厚さの軒天材に対応して軒天材を最下部の
溝部にはめ込んで該軒天材の端部を隠すことができるも
のであり、この場合に、拡張された開口部から溝部内に
軒天材の端部を挿入して容易に取り付けることができ、
しかも、開口部が拡張されて雨水、融雪水等が下方から
入り易くなった同溝部において最先に、雨水、融雪水等
をスムーズに流し落として、該雨水、融雪水等の裏側へ
の更なる回り込みを効果的に防止することができるもの
である。
第１図は本考案の一実施例であるセメント系外装用化粧
部材の施工状態を示す断面図、第２図は第１図における
セメント系外装用化粧部材の側面図、第３図は本考案の
従来例であるセメント系外装用化粧部材の施工状態を示
す断面図、第４図は第３図におけるセメント系外装用化
粧部材の側面図である。 図において、１は化粧用部材、２は溝部、３は裏面に垂
直な面である。
部材の施工状態を示す断面図、第２図は第１図における
セメント系外装用化粧部材の側面図、第３図は本考案の
従来例であるセメント系外装用化粧部材の施工状態を示
す断面図、第４図は第３図におけるセメント系外装用化
粧部材の側面図である。 図において、１は化粧用部材、２は溝部、３は裏面に垂
直な面である。
Claims (1)
- 【請求項１】裏面側で各々が互いに略平行に設けられた
複数個の断面コ字型の溝部において、裏面に垂直な対向
する面のうち一方の下側の面を、全ての溝部について同
様に、溝部の裏面側の開口部が拡張するように裏面側下
方へと傾斜させたものであって、最下部の溝部を各種厚
さの軒天井のはめ込み溝として使用できるように幅広に
形成するとともに、該はめ込み溝となる最下部の溝部に
ついてもその下側の面を、溝部の裏面側の開口部が拡張
するように裏面側下方へと傾斜させて成ることを特徴と
するセメント系外装用化粧部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990100323U JP2548024Y2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | セメント系外装用化粧部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990100323U JP2548024Y2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | セメント系外装用化粧部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0456829U JPH0456829U (ja) | 1992-05-15 |
| JP2548024Y2 true JP2548024Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=31842889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990100323U Expired - Lifetime JP2548024Y2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | セメント系外装用化粧部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2548024Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0328667Y2 (ja) * | 1985-10-24 | 1991-06-19 | ||
| JPH02113640U (ja) * | 1989-01-18 | 1990-09-11 |
-
1990
- 1990-09-25 JP JP1990100323U patent/JP2548024Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0456829U (ja) | 1992-05-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |