JP2541727B2 - 電気遅延起爆装置 - Google Patents

電気遅延起爆装置

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JP2541727B2 JP4167825A JP16782592A JP2541727B2 JP 2541727 B2 JP2541727 B2 JP 2541727B2 JP 4167825 A JP4167825 A JP 4167825A JP 16782592 A JP16782592 A JP 16782592A JP 2541727 B2 JP2541727 B2 JP 2541727B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は産出物を爆破する起爆装
置に関するものであり、また、産出物の爆破の起爆前に
極めて正確な時間遅延を与える、非電気的爆破起爆シス
テムを伴う特別な用途を有する、改良された起爆装置を
提供するものである。
【０００２】
【従来の技術】爆破の際に鉱石および岩石の所望の破砕
および移動を得るための爆薬エネルギーの能率的な利用
法は、地面の振動および爆風を最小限にすることにより
近傍の構造物上の爆破の影響を減少させようとする制約
によって引き続き制限されている。遅延爆破は、周囲の
衝撃を減少させる際に夫々の孔において安全性を高める
ために爆薬の爆発が連鎖するように開発されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大部分
の電気爆破用雷管または非電気爆破用雷管および起爆薬
は、信号弾構造の燃焼速度によって決定される所望の遅
延タイミングを有する内部信号弾遅延素子を用いている
ことが判明した。その結果、燃焼速度の変動および極限
状態のために時間のばらつきが進展し、著しく増加した
振動や、好ましくない破砕や、過度の騒音や、人体に対
する危険を生じる、連鎖外の爆発を爆破孔に生ぜしめる
惧れがある。
【０００４】連鎖爆破機は、電気爆破用雷管に対し正確
に計時された起爆パルスを与えるために電気回路を用い
て開発されてきた。連鎖爆破機からの電気パルスの精度
は、電気爆破用雷管および爆破機間の電気的結合が維持
されねばならないことを除き実質的にタイミングのばら
つきを排除するように、極めて正確にすることができ
る。破壊されたり短絡された結合は、しばしば、爆発さ
れない爆薬やその結果生じる危険をもたらす。さらに、
上述のような電気システムにおける意図しない爆発は、
高圧電線、放送局、無線送信機等からの磁界から誘導さ
れる電流と同様に、迷走地絡電流によって引き起こされ
る惧れがある。
【０００５】非電気的伝送ラインおよび非電気的遅延起
爆装置を用いることによって電気爆破用雷管に付随する
危険を除去することは一般的になったが、上記爆破パタ
ーンの表面上に例えば導爆線を用いるようなシステムは
不快な空爆騒音および地上の騒音を引き起こす。
【０００６】従来技術において上述した問題の多様性を
解決しようとする、多くの努力がなされている。前記問
題を解決しようとする最近の従来技術の１つとして、Ｐ
ＣＴ出願第ＰＣＴ／ＳＥ ８８／００４０９号の国際公
開パンフレットである、ＰＣＴ出願公開第ＷＯ８９／０
１６０１号があり、その中で発明者は、極めて一般的な
用語で、圧電素子上に作用する導爆線からの入力に基づ
いて、装薬を電気的に遅延させて点火する技術を開示し
ている。上記点火システムは、漂遊電磁界および他の電
気エネルギー源の影響を概略的に除去する主要な目的を
有しているので、点火装置を伴う圧電デバイスの公知の
使用法を区別する。圧電駆動される電気的に遅延された
点火管の起爆薬は、米国特許第３３４０８１１号に詳細
に開示され、また電気遅延回路の変形例は米国特許第４
３２８７５１号、４３９５９５０号および４７３０５５
６号に示されている。
【０００７】本発明の第１の目的は、デジタル電気回路
により正確に制御されたタイミングで遅延起爆装置を付
勢するために、実質的に騒音を出さない衝撃チューブを
用いることによって産出物を爆破する、遅延起爆装置を
提供することである。
【０００８】本発明の他の目的は、電磁気および静電気
の磁界、迷走電流等に実質的に感応しない、改良された
起爆装置を提供することであり、さらに、デジタル電気
制御回路を用いることによって起爆装置の起爆の正確な
タイミングを与えることである。
【０００９】本発明のさらに他の目的は、前記起爆装置
（および関連する爆薬）およびあるデバイスの起爆に対
する前記衝撃チューブからのエネルギーの入力の間の、
個々の遅延の幅広い変形を提供することであり、そのデ
バイスは、使用し易く、周囲環境に実質的に感応せず、
使用者の安全を確保する際に高度に熟練した作業者を必
要とすることなしに非電気爆破システムに組み入れるこ
とができるほど十分に低コストである。
【００１０】本発明の目的は、また、低コストで構造上
および環境上の完全な状態を生じる、遅延起爆装置のた
めの改良された構造を提供することである。
【００１１】本発明の目的は、また、上述したような遅
延起爆装置に用いる、改良された電気回路を提供するこ
とである。
【００１２】本発明のさらに他の目的は、信号弾の遅延
およびそれに関連する環境上の汚染物質を除去すること
により得られる、改良された環境上の受容性を有する、
遅延起爆装置を提供することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段および作用】好適な実施態
様において、本発明のデジタル遅延起爆装置は、一端が
閉鎖された管状のハウジングを有しており、そのハウジ
ングは衝撃チューブに対し封止された他端を有してい
る。この他端には、非電気の力学的入力のエネルギー源
の先端を受けるアダプタブッシュが結合されている。前
記ハウジングの前記アダプタブッシュに結合される位置
には伝爆薬装薬が配置されている。前記衝撃チューブの
エネルギー出力は伝爆薬装薬を付勢し、伝爆薬装薬のエ
ネルギー出力は時間遅延回路に対する電気エネルギー出
力を生じるためにピエゾセラミック変換器に導かれ、前
記時間遅延回路は予め決定した遅延の完了に続いて点火
素子に対する点火信号を制御するのに用いられる。
【００１４】
【実施例】図１は本発明の電気遅延起爆装置の好適な具
体例を最初に示す横断面図である。この具体例は、閉鎖
端２を有する、一般に管状の導電性アルミニウムシェル
１を具え、その中には所定量の第１爆薬３およびそれに
並置される第２爆薬４が圧搾されている。クッション素
子６は、鉛アジド等である前記第１爆薬の頂上に位置
し、前記第２爆薬はＰＥＴＮまたはＲＤＸ等の爆薬であ
る。クッション素子６は、アセンブリ製造時および組み
付け時に弾力性の緩衝材として作用する。
【００１５】製造時には、第１爆薬３を塞ぐために硬質
鉄製圧縮ピンがアルミニウムシェル（アルミニウムシリ
ンダ）１の開放端を貫通して伸張し、そしてその上、極
めて一般的なことだが、サブアセンブリは広範囲に組み
付けおよび取り扱うことができる。したがって、1990年
11月５日に提出された米国出願第６０８６８８号に開示
され、本発明の譲り受け人に譲渡されたタイプのクッシ
ョン素子が用いられる。
【００１６】前記クッション素子に並置された適切な電
気ヒューズヘッドアセンブリ７が包括的に示されてお
り、前記ヒューズヘッドアセンブリは点火素子８を有し
ており、その点火素子は半導電性樹脂ブッシュ９内に位
置している。点火素子の変形例については図４に関連し
て説明する。
【００１７】所望の時間遅延を与えるため、包括的に示
したデジタル遅延モジュール10がアルミニウムハウジン
グ１内に設けられており、デジタル遅延モジュール10
は、遅延タイミング手段11と、少なくとも１つの蓄電コ
ンデンサ12とを有している。デジタル遅延モジュール10
は、外部の物理的衝撃および他の環境上の状態からの保
護を与えるために、適切な混合物容器内に収容されてい
る。電気エネルギー源は包括的に示した多層ピエゾセラ
ミック（圧電）アセンブリ15であり、そのピエゾセラミ
ックアセンブリは遅延モジュール10に電気的に結合さ
れ、空間16で確実に段付けされている。
【００１８】以下に詳細に説明するように、包括的に示
したピエゾセラミック発電機アセンブリ15は、低出力エ
ネルギータイプに構成されており、包括的に示した伝爆
薬起爆装置17は弾薬区分ディスク38に実質的に並置され
て位置し、弾薬区分ディスク38の反対側はピエゾセラミ
ック発電機アセンブリ15に近接している。伝爆薬起爆装
置（伝爆薬素子）17は、一般に、伝爆薬起爆装置シェル
20内に圧搾された少量の第１爆薬19を有している。クッ
ションディスク18は、鉛アジド等である前記第１爆薬の
頂上に位置し、クッションディスク（クッション素子）
は前記伝爆薬起爆装置の製造時に弾力性の緩衝材として
作用する。
【００１９】クッションディスク18の反対側には、分離
カップ21およびゴム製アダプタブッシュ22が並置されて
いる。衝撃チューブ23はアダプタブッシュ22内に挿入さ
れており、アダプタブッシュ22および衝撃チューブ23
は、周囲のシールおよび前記伝爆薬起爆装置の素子の電
気的影響からの分離の双方を達成するため、伝爆薬起爆
装置シェル20およびアルミニウムシェル１を同時に小さ
い径で段付けすることにより、互いにかつアセンブリ全
体に固着されている。
【００２０】一方、導爆線、低エネルギー導爆線、低速
衝撃チューブ等の、他の非電気信号伝送デバイスが本発
明に応じて入力として使用し得ることを理解すべきであ
る。また一方、前記入力信号伝送デバイス、伝爆薬起爆
装置およびピエゾセラミック発電機は、前記デジタル遅
延モジュールに対し所望の電気入力を与えるように同時
に作用する、互いに独立した素子であることを念頭にお
く必要がある。したがって、伝送パワー特性およびピエ
ゾセラミック特性は伝爆薬のパワーによって適切に調整
されるべきである。
【００２１】上述した基本的な組合せにおいては、伝爆
薬起爆装置17を中に入る衝撃チューブ（非電気起爆チュ
ーブ）23と結合して使用する理由を理解することが重要
である。
【００２２】出願人の起爆装置におけるエネルギーイン
ターフェースとしての伝爆薬起爆装置の使用法は、電気
配線、衝撃チューブからの直接放電、導爆線等の何れか
１つまたは２つ以上を含む、他のあらゆる直接信号起爆
型の装置に適している。まず第１に、迷走電流、複雑化
した電気点火、電気点火器、回路等の、電気起爆装置に
付随する問題を除去する、極めて明白な利点が存在す
る。
【００２３】多層ピエゾセラミック電気発電機と組み合
わせて伝爆薬起爆装置を使用することの、上記と同様に
重要かつ明白な利点は、例えば、低エネルギー衝撃チュ
ーブおよび、所望の出力エネルギーを発生する比較的感
応性の低いピエゾセラミックデバイスを使用し得ること
である。それにより、隣接する穿孔の爆発から生じる通
常の衝撃波からと同様に、装填した穿孔に伴う通常の状
態によって、”活性化される”ことに実質的に感応しな
くなるような組合せのデバイスが得られる。したがっ
て、衝撃チューブの低エネルギーレベル出力と組み合わ
せる低エネルギーレベルのピエゾセラミックの使用法
は、伝爆薬起爆装置を用いることのみで力の連鎖に関し
信頼性の高いリンクとなり、それにより、実質的な消音
に関し所望の信頼性を伴う起爆が可能になる。
【００２４】図５、６および７に最もよく表わしたよう
に、伝爆薬起爆装置17からの出力エネルギーは事実上直
接的に弾薬区分ディスク38上に当接し、弾薬区分ディス
ク38は、反対側で伝爆薬起爆装置17から適切な厚さのピ
エゾセラミック金属の多層30へ向かう上記エネルギーを
平等に伝達し、上記多層はプラスチックハウジング内に
支持される。
【００２５】図５の記載に最もよく表わしたように、ピ
エゾセラミック金属30は、電極として使用するために、
層31および31a が各層またはピエゾセラミック金属（素
子）30間に配置され、各層の背中合わせの面を並列接続
した状態で縦方向の層に積み重ねられている。好適な具
体例において、本発明のピエゾセラミック発電機は、内
部の結合により形成される、図５に表わしたような分離
された正負の電極を有する、厚さ約２０ミクロンの８４
枚の活性化層を使用しており、類似するモノリシックピ
エゾセラミックから得ることができる出力エネルギーレ
ベルよりもさらに大きな出力エネルギーレベルを有して
いる。
【００２６】図５、６および７の詳細な参照において、
プラスチックハウジング39および弾薬区分ディスク38は
このピエゾセラミック発電機（電気発電機）に関して重
要な素子である。伝爆薬起爆装置（伝爆薬装薬）17の出
力衝撃波およびそれに伴う物理的な圧力から最大限の利
益を得るためには、ピエゾセラミック発電機15は、図７
に37で示す、滑らかで平板で硬い表面に装着される。プ
ラスチックハウジング39は、伝爆薬装薬17からの衝撃波
の前面に対し実質的に平行になりかつ衝撃波運動の方向
に対し垂直になる、表面37を提供する。伝爆薬装薬17の
出力衝撃波からさらに最大限の利益を得るためには、弾
薬区分ディスク38は、前記ピエゾ発電機の早すぎる粉砕
を防止するために（および前記ピエゾセラミック発電機
を作動させないようにするために）ピエゾセラミック発
電機15に対する伝爆薬装薬17の出力衝撃波エネルギーを
平等に伝達および分配するため、伝爆薬起爆装置17の出
力端および前記ピエゾセラミック発電機の入力面間に実
質的に平行に介挿される。
【００２７】端子42および43は、デジタル遅延モジュー
ル10に対し所望の電気的結合を実現するため、層（電極
層）31および31a に電気的に結合される。プラスチック
ハウジング39および弾薬区分ディスク38は同様に、意図
しない偶然の機械的な力や何らかの電荷等に抗してピエ
ゾセラミック発電機15を分離するのに利用されるととも
に、前記ピエゾセラミック発電機を所望の位置に維持す
るのに利用される。
【００２８】図３は本発明の電気遅延回路の好適な具体
例のブロック線図である。ピエゾセラミックエネルギー
変換器50を活性化した場合、蓄電コンデンサ54を充電す
るために、ステアリングダイオード52を通過して電流が
流れる。ピエゾセラミックエネルギー変換器50は、ダイ
オード69を介して点火コンデンサ68にも結合され、同様
にその点火コンデンサに充電電流を流す。レギュレータ
58は、発振器60の周波数を制御するため、発振器60に対
し実質的に一定の電圧源を与える。”パワーオンリセッ
ト”（ＰＯＲ）回路64は、入力電圧の初期印加に基づい
てカウンタ65をプリロードする。
【００２９】一旦蓄電コンデンサ54の電圧が境界設定を
超えて増加すると、カウンタ65は前記発振器からの各入
力パルスに基づいて減少を開始する。カウンタ65が０を
通過してデジタル的に減少するにつれて、点火スイッチ
67に対する出力が活性化され、点火コンデンサ68に蓄え
られたエネルギーばかりでなく前述した回路に残存する
全エネルギーも、ダイオード（分離ダイオード）69を介
して点火素子70に印加される。
【００３０】ピエゾセラミックエネルギー変換器（ピエ
ゾセラミック発電機）50によって発生される電気エネル
ギーは、約８０‐１５０アンペアの電流パルスを伴う、
極めて高速の時間パルス（約２マイクロ秒）より成る。
好適な回路（その設計に応じて変更可能である）は、点
火薬の点火前に１０秒までの遅延時間を与え、その点火
は点火コンデンサ68から電流パルスを印加することによ
って完了し、その電流パルスは、点火素子70にエネルギ
ーを供給するためにタイミングモジュールによって反転
される。
【００３１】短い継続使用のある時間の間、前記コンデ
ンサおよび他の素子の公表された電気的定格は著しく超
過し得ることが判明した。したがって、前記素子の物理
的なサイズは、標準サイズの爆破用雷管シェル内に組み
付けが可能な点にまで減少させることができる。
【００３２】本発明の作用および長所は、この発明に固
有の、力の連続の概略範囲を解析することから、より望
ましく評価されるはずである。図２を参照すると、見出
しを付けたブロック線図は、伝爆薬起爆装置に１０００
ｐｓｉから３５００ｐｓｉの起爆信号を伝送する衝撃チ
ューブとともに使用される、遅延起爆装置を示してお
り、その伝爆薬起爆装置は、点火時に７２０００ｐｓｉ
から１４５０００ｐｓｉの範囲の信号増幅を生じる。伝
爆薬起爆装置からの衝撃波がピエゾセラミック発電機ア
センブリに接触したとき、８０アンペアから１５０アン
ペアの電流が１マイクロ秒から２マイクロ秒の間発生す
る。結果として生じる３０ボルトから６０ボルトの電位
は（遅延タイミング手段の作動の間）前記蓄電コンデン
サおよび点火コンデンサを充電する。その結果、前記遅
延回路は、点火コンデンサを使用することによって前記
点火器に利用し得るエネルギーを減少させることはな
い。
【００３３】前記遅延回路の具体例は、１０秒間までの
間、１００マイクロワットから２２５マイクロワットの
電力要件を有しており、その電力要件は、短時間の中断
後に、前記タイミング回路に残存するエネルギーおよび
前記点火コンデンサ内に蓄えられた前記点火素子（点火
アセンブリ）に対するエネルギーを放電することができ
る。０．５ミリジュールから１．５ミリジュールの電気
エネルギーの受け取りに基づいて、選択された点火アセ
ンブリは第１の爆薬に爆発を生ぜしめ、その後、第２爆
薬を起爆する。
【００３４】他の図面と同様に、図２に表わした全ての
機能上の素子は、無線周波数エネルギー（放送局、２ウ
ェイラジオ受信器等）によるスプリアス点火に対する電
気遅延起爆装置の感度を著しく減少させるために、金属
シェル内に収容されている。この収容は、外部の影響か
ら全ての電気素子をシールドする、ファラデーケージと
して作用する。
【００３５】前記デジタル遅延起爆装置内の使用におい
ては、多くのタイプの点火素子が使用可能である。図４
（ａ）〜（ｄ）には使用可能なタイプのいくつかが示し
てあり、それらは、図４（ａ）に示す共通の１ミリジュ
ールのマッチ頭70と、図４（ｂ）に示す連絡ワイヤ71
と、図４（ｃ）に示す半導体連絡ワイヤ73と、図４
（ｄ）に示すレーザダイオード72とを含んでおり、レー
ザダイオード72は、それ自体の可干渉性のレーザ出力か
らの熱および光を通して第１爆薬を直接起爆するために
プリント回路板の端部に結合されている。
【００３６】選択された物質および問題が存在した性質
に当然依存する、第１爆薬または第２爆薬の直接起爆を
生じるために、前記点火コンデンサの出力を使用するこ
とは当然可能であり、望ましいはずである。
【００３７】装着するブッシュに半導電性物質を使用す
ることは、迷走電圧が前記点火器上に蓄積することおよ
び意図せぬ点火を生じることを防止する。
【００３８】本発明は上述した例のみに限定されること
はなく、種々の変形または変更を加え得ること勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】衝撃チューブに接続された本発明の電気遅延起
爆装置の好適な具体例を示す部分横断面図である。
【図２】本発明の電気遅延起爆装置内の力の連続を示す
ブロック線図である。
【図３】本発明の遅延回路および点火回路の一具体例を
示す回路図である。
【図４】（ａ）〜（ｄ）は種々の点火デバイスを示す横
断面図である。
【図５】本発明の薄層化したピエゾセラミック変換器を
示す図である。
【図６】本発明のピエゾセラミック変換器の全体的構成
および配置を、関連する構造とともに示す横断面図であ
る。
【図７】図６の装置の部分的に爆発した状態を示す横断
面図である。
【符号の説明】
１ アルミニウムシェル ２ 閉鎖端 ３ 第１爆薬 ４ 第２爆薬 ６ クッション素子 ７ 電気ヒューズヘッドアセンブリ ８ 点火素子 ９ 半導電性樹脂ブッシュ 10 デジタル遅延モジュール 11 遅延タイミング手段 12 蓄電コンデンサ 15 ピエゾセラミック発電機アセンブリ（電気エネルギ
ー源） 16 空間 17 伝爆薬起爆装置（伝爆薬装薬） 18 クッションディスク 19 第１爆薬 20 伝爆薬起爆装置シェル 21 分離カップ 22 アダプタブッシュ 23 衝撃チューブ 38 弾薬区分ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケニス アレン ロード アメリカ合衆国 コネチカット州 06022 コリンズヴィル アルバニー ターンパイク 596 (56)参考文献 特開 昭62−259000（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−120499（ＪＰ，Ａ) 国際公開89／1601（ＷＯ，Ａ)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 非電気信号伝達システムからの力学的入
    力によって実質的に単独で付勢される、爆破起爆システ
    ム等のための電気遅延起爆装置において、 前記電気遅延起爆装置を収納する中空のハウジングであ
    って、該ハウジングは、開放端に結合される前記非電気
    の力学的入力のエネルギー源を縦方向に結合するために
    一端が閉鎖されるとともに他端が開放されている、当該
    ハウジングと、 前記ハウジングの開放端に結合され、前記非電気の力学
    的入力のエネルギー源の先端を受けるアダプタブッシュ
    と、 前記非電気の力学的入力による活性化のため前記ハウジ
    ング内の前記アダプタブッシュに結合される位置に配置
    される、伝爆薬装薬と、 前記伝爆薬装薬からの力学的出力を電気出力信号に直接
    変換する変換器であって、該変換器は前記伝爆薬装薬の
    近傍に力伝達関係で配置されており、前記変換器は周囲
    の衝撃力に実質的に感応せず前記伝爆薬装薬の出力のみ
    に実質的に感応する、当該変換器と、 前記変換器の出力端に結合される電気回路であって、該
    電気回路からの出力信号に応じて前記変換器からの電気
    出力に時間遅延を導入する、当該電気回路と、 電気的に操作し得る点火素子であって、該点火素子を前
    記電気回路の電気出力端に結合する手段を有し、それに
    より前記点火素子は前記変換器に対する力学的入力と前
    記電気回路からの電気出力との間の時間間隔の完了後に
    電気的に付勢される、当該点火素子とを具えて成ること
    を特徴とする、電気遅延起爆装置。
  2. 【請求項２】 請求項１記載の電気遅延起爆装置におい
    て、前記変換器は、前記ハウジング内の前記伝爆薬装薬
    に並置される位置に固定された非導電性部材内に剛直に
    支持される、圧電手段であることを特徴とする、電気遅
    延起爆装置。
  3. 【請求項３】 請求項１記載の電気遅延起爆装置におい
    て、前記伝爆薬装薬に対する力学的入力は衝撃チューブ
    から導かれ、前記ハウジングは導電性物質で形成され、
    前記導電性ハウジングの開放端は前記衝撃チューブの開
    放端に対し結合および封止されていることを特徴とす
    る、電気遅延起爆装置。
  4. 【請求項４】 請求項１記載の電気遅延起爆装置におい
    て、前記電気的に操作し得る点火素子は前記導電性ハウ
    ジングに電気的に接触する半導体素子によって支持さ
    れ、それにより迷走電気信号の影響を減少させることを
    特徴とする、電気遅延起爆装置。
  5. 【請求項５】 請求項１記載の電気遅延起爆装置におい
    て、前記変換器は２つの出力端子に電気的に並列結合さ
    れる複数の層を有する多層ピエゾセラミックデバイスで
    あり、前記複数の層は前記導電性ハウジング内に位置す
    る非導電性支持部材に支持され、その結果、各層の主要
    な表面に実質的に垂直な方向における前記伝爆薬からの
    力を受けるが周囲の衝撃力に実質的に感応しないように
    なることを特徴とする、電気遅延起爆装置。
  6. 【請求項６】 請求項１、２、３、４または５記載の電
    気遅延起爆装置において、第２爆発装薬および第１爆発
    装薬が前記ハウジングの閉鎖端の近傍に配置され、前記
    点火素子の出力は前記第１爆発装薬および第２爆発装薬
    の爆発を生ぜしめることを特徴とする、電気遅延起爆装
    置。
  7. 【請求項７】 請求項５記載の電気遅延起爆装置におい
    て、前記電気的に操作し得る点火素子は半導体素子によ
    って支持され、それにより迷走電気信号の影響が減少す
    ることを特徴とする、電気遅延起爆装置。
  8. 【請求項８】 請求項１記載の電気遅延起爆装置におい
    て、 前記ハウジングは、前記衝撃チューブ力学的出力により
    ７２０００ｐｓｉから１４５０００ｐｓｉの範囲の伝爆
    薬力学的出力を生じる付勢のために配列された、伝爆薬
    起爆装置を有している、当該ハウジングと、 前記電気変換器は、前記伝爆薬に並置される層ピエゾセ
    ラミックであり、該電気変換器の多層の大きな平面に実
    質的に垂直になる、前記伝爆薬の力学的出力衝撃波を受
    けて８０アンペアから１５０アンペアの範囲の電気出力
    を１マイクロ秒から２マイクロ秒の範囲の時間パルスと
    して発生する、当該電気変換器と、 蓄電コンデンサ手段が設けられ、該蓄電コンデンサ手段
    を充電するために前記多層ピエゾセラミック変換器の出
    力端が結合され、該蓄電コンデンサ手段の出力端は遅延
    回路に結合され、該遅延回路の出力は予め設定された時
    間周期後に発生し、前記起爆装置の付勢の結果として作
    用し得る点火素子の付勢を制御するために前記遅延回路
    の出力端が結合されている、当該蓄電コンデンサ手段と
    を具えて成ることを特徴とする、電気遅延起爆装置。
  9. 【請求項９】 請求項８記載の電気遅延起爆装置におい
    て、前述した電気的に作動する点火素子は半導電性の台
    上に支持され、前記管状のハウジングは電気的シールド
    および電磁的シールドを与えるため金属によって形成さ
    れていることを特徴とする、電気遅延起爆装置。
  10. 【請求項１０】 請求項８記載の電気遅延起爆装置にお
    いて、前記電気変換器は２つの出力端子を形成するよう
    に電気的に並列に結合された複数の層を有する多層ピエ
    ゾセラミックデバイスであり、前記複数の層は、非導電
    性支持部材内に支持されるとともに、前記ハウジング内
    に前記非導電性支持部材によって位置決めされて、各層
    の大きい表面に対し実質的に垂直な方向の、前記伝爆薬
    からの力を受けることを特徴とする、電気遅延起爆装
    置。
  11. 【請求項１１】 請求項８記載の電気遅延起爆装置にお
    いて、前記蓄電コンデンサ手段はさらに、前記変換器の
    出力によって充電される２つのコンデンサを有し、前記
    コンデンサの一方は前記遅延回路に放電し、前記コンデ
    ンサの他方の出力は、前記点火素子の付勢のために前記
    遅延回路の出力によって切り換え可能であることを特徴
    とする、電気遅延起爆装置。
  12. 【請求項１２】 請求項１記載の電気遅延起爆装置にお
    いて、前記変換器は前記伝爆薬に並置される多層ピエゾ
    セラミック電気変換器であって、各層の大きな表面に実
    質的に垂直になる方向の、前記伝爆薬の力学的出力衝撃
    波を受ける、当該電気変換器であることを特徴とする、
    電気遅延起爆装置。
  13. 【請求項１３】 請求項12記載の電気遅延起爆装置にお
    いて、前記伝爆薬およびピエゾセラミックデバイス間に
    弾薬区分ディスクが配置され、それにより前記伝爆薬力
    学的出力による前記変換器の破砕の機会が減少すること
    を特徴とする、電気遅延起爆装置。
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