JP2541432Y2 - 2つの冷蔵室を有する冷蔵装置 - Google Patents
2つの冷蔵室を有する冷蔵装置Info
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- JP2541432Y2 JP2541432Y2 JP357393U JP357393U JP2541432Y2 JP 2541432 Y2 JP2541432 Y2 JP 2541432Y2 JP 357393 U JP357393 U JP 357393U JP 357393 U JP357393 U JP 357393U JP 2541432 Y2 JP2541432 Y2 JP 2541432Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は冷蔵装置に関し、特に異
なる温度に保持される2つの冷蔵室を有する冷蔵装置の
ブラインタンクに関する。
なる温度に保持される2つの冷蔵室を有する冷蔵装置の
ブラインタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、近接した異なる温度で複数の冷
蔵物を冷蔵する場合、分離された2つの冷蔵室を用いる
のが一般的であるが、冷凍装置もしくは冷凍部は、一つ
用いるのが効果的である。即ち、それぞれの冷蔵室に設
けた熱交換器に、ブラインを供給するブラインタンクを
工夫して、中のブラインを一つの冷凍部で冷却する。図
10にその一例として、本出願人によるタンク構造(実
開昭63−147677号)を示す。図において、ブラ
インタンク1は、仕切壁2によって第1タンク部1aと
第2タンク部1bに分けられ、第1タンク部1a内のブ
ラインが、直接的には冷凍部3によって冷却される。第
1タンク部1a内のブラインの一部は、第1循環ポンプ
9によって第1冷蔵室の第1熱交換器10へ送られ、第
1冷蔵室(図示せず)内を冷却する。熱交換により昇温し
たブラインは、第1タンク部1aへ戻る。同様に第2タ
ンク部1bのブラインは、第2循環ポンプ12により第
2熱交換器13へ送られ、第2冷蔵室(図示せず)内を冷
却した後第2タンク部1bへ戻る。また、第1タンク部
1a内の冷却されたブラインは、第3循環ポンプ15に
よって第2タンク部1bへ送られ、ここで第2タンク部
1b内のブラインと混合する。この混合されたブライン
は、前述のように第2熱交換器13へ送られるが、一部
は、仕切壁2の下部開口2aから第1タンク部1aへ戻
る。仕切壁2の下部開口2aの流量は制限されているか
ら、循環ポンプ15の運転が続けば、第2タンク部1b
の液位が上昇し、仕切壁2を乗りこえて第1タンク部1
aへブラインが流れこむ。
蔵物を冷蔵する場合、分離された2つの冷蔵室を用いる
のが一般的であるが、冷凍装置もしくは冷凍部は、一つ
用いるのが効果的である。即ち、それぞれの冷蔵室に設
けた熱交換器に、ブラインを供給するブラインタンクを
工夫して、中のブラインを一つの冷凍部で冷却する。図
10にその一例として、本出願人によるタンク構造(実
開昭63−147677号)を示す。図において、ブラ
インタンク1は、仕切壁2によって第1タンク部1aと
第2タンク部1bに分けられ、第1タンク部1a内のブ
ラインが、直接的には冷凍部3によって冷却される。第
1タンク部1a内のブラインの一部は、第1循環ポンプ
9によって第1冷蔵室の第1熱交換器10へ送られ、第
1冷蔵室(図示せず)内を冷却する。熱交換により昇温し
たブラインは、第1タンク部1aへ戻る。同様に第2タ
ンク部1bのブラインは、第2循環ポンプ12により第
2熱交換器13へ送られ、第2冷蔵室(図示せず)内を冷
却した後第2タンク部1bへ戻る。また、第1タンク部
1a内の冷却されたブラインは、第3循環ポンプ15に
よって第2タンク部1bへ送られ、ここで第2タンク部
1b内のブラインと混合する。この混合されたブライン
は、前述のように第2熱交換器13へ送られるが、一部
は、仕切壁2の下部開口2aから第1タンク部1aへ戻
る。仕切壁2の下部開口2aの流量は制限されているか
ら、循環ポンプ15の運転が続けば、第2タンク部1b
の液位が上昇し、仕切壁2を乗りこえて第1タンク部1
aへブラインが流れこむ。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来技術による
タンク構造においては、第2タンク部1bの中で、熱交
換器から戻るブラインと、第1タンク部1aから循環さ
れるブラインとが混合し、混合ブラインが熱交換器13
へ供給されてその冷蔵室を冷却する。この混合ブライン
の温度は、第1タンク部1aから別の熱交換器10へ直
接供給されるブラインの温度に対してかなり小さくなる
ので、2つの冷蔵室の温度を近接した値に保持し、制御
することが難しく、温度の差が広がってしまうという問
題があった。本考案は、このような問題を解決するため
になされたもので、2つの分離された冷蔵室を近接した
異なる温度に安定して制御しうる、作動が確実で構造が
シンプルな冷蔵装置を提供することを目的とするもので
ある。
タンク構造においては、第2タンク部1bの中で、熱交
換器から戻るブラインと、第1タンク部1aから循環さ
れるブラインとが混合し、混合ブラインが熱交換器13
へ供給されてその冷蔵室を冷却する。この混合ブライン
の温度は、第1タンク部1aから別の熱交換器10へ直
接供給されるブラインの温度に対してかなり小さくなる
ので、2つの冷蔵室の温度を近接した値に保持し、制御
することが難しく、温度の差が広がってしまうという問
題があった。本考案は、このような問題を解決するため
になされたもので、2つの分離された冷蔵室を近接した
異なる温度に安定して制御しうる、作動が確実で構造が
シンプルな冷蔵装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本考案は、分離された2つの冷蔵室にそれぞれ設置
される2つの冷却用熱交換器と、該熱交換器にそれぞれ
流体的に連絡し熱媒体用ブラインを保留するブラインタ
ンクと、該ブラインタンク内の前記ブラインを冷却する
ための冷凍部とを有する冷蔵装置において、前記ブライ
ンタンクの内部が仕切壁によって前記2つの熱交換器に
対応する第1タンク部と第2タンク部とに分けられ、前
記第1タンク部に前記冷凍部の冷却管が漬設され、前記
第2タンク部内が前記熱交換器からのブラインが戻る高
温領域と前記第1タンク部から循環ポンプを介してブラ
インが供給される低温領域とに仕切板により区画され、
該仕切板の下部開口と前記仕切壁の前記第2タンク部側
に設けた流れ案内板とが協働して、前記高温領域から前
記冷温領域を通って前記第1タンク部の上部へ至るブラ
イン戻り流路を形成し、その低温領域から直接対応する
熱交換器へブラインが供給されるように構成したことを
特徴とするものである。
め、本考案は、分離された2つの冷蔵室にそれぞれ設置
される2つの冷却用熱交換器と、該熱交換器にそれぞれ
流体的に連絡し熱媒体用ブラインを保留するブラインタ
ンクと、該ブラインタンク内の前記ブラインを冷却する
ための冷凍部とを有する冷蔵装置において、前記ブライ
ンタンクの内部が仕切壁によって前記2つの熱交換器に
対応する第1タンク部と第2タンク部とに分けられ、前
記第1タンク部に前記冷凍部の冷却管が漬設され、前記
第2タンク部内が前記熱交換器からのブラインが戻る高
温領域と前記第1タンク部から循環ポンプを介してブラ
インが供給される低温領域とに仕切板により区画され、
該仕切板の下部開口と前記仕切壁の前記第2タンク部側
に設けた流れ案内板とが協働して、前記高温領域から前
記冷温領域を通って前記第1タンク部の上部へ至るブラ
イン戻り流路を形成し、その低温領域から直接対応する
熱交換器へブラインが供給されるように構成したことを
特徴とするものである。
【0005】
【作用】前述した構成において、ブラインタンクの第1
タンク部で冷凍部により冷却されたブラインは、一部が
対応する熱交換器へ供給されて冷蔵室を冷却すると共
に、他部が第2タンク部の低温領域へ送られる。この低
温領域に入ったブラインは、高温領域に戻るブラインと
一部混ざり合うが、大部分はそのまま対応する熱交換器
へ送られて、冷蔵室を冷却し、第2タンク部の高温領域
へ戻り、ブライン戻り流路を通って第1タンク部へ流入
する。
タンク部で冷凍部により冷却されたブラインは、一部が
対応する熱交換器へ供給されて冷蔵室を冷却すると共
に、他部が第2タンク部の低温領域へ送られる。この低
温領域に入ったブラインは、高温領域に戻るブラインと
一部混ざり合うが、大部分はそのまま対応する熱交換器
へ送られて、冷蔵室を冷却し、第2タンク部の高温領域
へ戻り、ブライン戻り流路を通って第1タンク部へ流入
する。
【0006】
【実施例】次に、本考案の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1及び図2におい
て、冷蔵装置20の冷蔵室22、23は、仕切壁21に
よって隔離されている。冷蔵室22、23の前面は、開
閉自在の扉25a、25bで閉じられ、後面は、固定壁
25cで閉じられている。
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1及び図2におい
て、冷蔵装置20の冷蔵室22、23は、仕切壁21に
よって隔離されている。冷蔵室22、23の前面は、開
閉自在の扉25a、25bで閉じられ、後面は、固定壁
25cで閉じられている。
【0007】冷蔵室22には、前述のような第1の熱交
換器10が、冷蔵室23には第2の熱交換器13がそれ
ぞれ設けられている。熱交換器10、13は、図示のよ
うに天井部に位置し、該熱交換器に各冷蔵室の奥部に設
けられた冷気循環ファン26によって庫内空気が送られ
る。送られた庫内空気と、循環ポンプ9、12によって
送られたブラインとの間で熱交換が行われる。庫内の空
気の温度は、温度センサ28a、28bによって検出さ
れる。冷蔵装置20の上部に位置する機械室27には、
前述の従来技術と同様に冷凍部3があり、これによりブ
ラインタンク30(後述)内のブラインを冷却する。ブ
ラインタンク30は、冷蔵室22、23の天板25dの
上に置かれている。ブラインタンク30から熱交換器1
0、13へブラインをそれぞれ送る循環ポンプ9、12
も、機械室27の中に設けられている。
換器10が、冷蔵室23には第2の熱交換器13がそれ
ぞれ設けられている。熱交換器10、13は、図示のよ
うに天井部に位置し、該熱交換器に各冷蔵室の奥部に設
けられた冷気循環ファン26によって庫内空気が送られ
る。送られた庫内空気と、循環ポンプ9、12によって
送られたブラインとの間で熱交換が行われる。庫内の空
気の温度は、温度センサ28a、28bによって検出さ
れる。冷蔵装置20の上部に位置する機械室27には、
前述の従来技術と同様に冷凍部3があり、これによりブ
ラインタンク30(後述)内のブラインを冷却する。ブ
ラインタンク30は、冷蔵室22、23の天板25dの
上に置かれている。ブラインタンク30から熱交換器1
0、13へブラインをそれぞれ送る循環ポンプ9、12
も、機械室27の中に設けられている。
【0008】図3は、ブラインタンク30の構造及びこ
れに関連するブラインの流通系統、並びに冷凍部3の冷
媒流通系を示している。更に、図4は、ブラインタンク
30の特徴的部分の構造を斜視図で立体的に示してい
る。図3及び図4において、ブラインタンク30の内部
は、仕切壁32によって、第1タンク部30aと第2タ
ンク部30bとに分けられている。第1タンク部30a
の中には、角筒状のブラインガイド40が立設され、冷
凍部3の冷媒が蒸発してブラインを冷却する蛇管状冷却
器(冷却管)4が浸漬されている。冷凍部3は、通常の
ものと同様に、冷媒圧縮機3a、凝縮器3b、冷却器4
及び配管等を有するが、特別のものと理解すべきではな
い。第1タンク部30aの底部には、ブラインガイド4
0に囲まれて、ブライン吸込パイプ41a、41bが立
設されている。吸込パイプ41aは、ブラインを熱交換
器10へ送り易くするもので、パイプ11a、11b、
11cによって吸込パイプ41a、循環ポンプ9、熱交
換器10が連結されている。パイプ11cは、ブライン
タンク30の第1タンク部30aの出口11dに開口
し、循環ポンプ9によって熱交換器10へ送られたブラ
インが、出口11dから第1タンク部30aに戻るよう
になっている。
れに関連するブラインの流通系統、並びに冷凍部3の冷
媒流通系を示している。更に、図4は、ブラインタンク
30の特徴的部分の構造を斜視図で立体的に示してい
る。図3及び図4において、ブラインタンク30の内部
は、仕切壁32によって、第1タンク部30aと第2タ
ンク部30bとに分けられている。第1タンク部30a
の中には、角筒状のブラインガイド40が立設され、冷
凍部3の冷媒が蒸発してブラインを冷却する蛇管状冷却
器(冷却管)4が浸漬されている。冷凍部3は、通常の
ものと同様に、冷媒圧縮機3a、凝縮器3b、冷却器4
及び配管等を有するが、特別のものと理解すべきではな
い。第1タンク部30aの底部には、ブラインガイド4
0に囲まれて、ブライン吸込パイプ41a、41bが立
設されている。吸込パイプ41aは、ブラインを熱交換
器10へ送り易くするもので、パイプ11a、11b、
11cによって吸込パイプ41a、循環ポンプ9、熱交
換器10が連結されている。パイプ11cは、ブライン
タンク30の第1タンク部30aの出口11dに開口
し、循環ポンプ9によって熱交換器10へ送られたブラ
インが、出口11dから第1タンク部30aに戻るよう
になっている。
【0009】ブライン吸込パイプ41bは、吸込パイプ
41aよりも小径であるが、循環ポンプ15及びパイプ
16a、16bを介して第2タンク部30bの出口16
cに連絡している。これは、冷却器4で冷却された第1
タンク部30a内のブライン5aの一部を第2タンク部
30bへ送るものである。第2タンク部30bの中に
は、出口16cを挟んで、鉛直な仕切板33、34が設
けられている。仕切壁32及び仕切板33、34の立体
的な関係は、図4に示されている。図3及び図4を参照
するに、仕切板33は水平断面がコ形で仕切壁32に固
定されている。その仕切板33の下端は、第2タンク部
30bの底面から離れて開口33aを画成し、一方、仕
切板33により囲まれた仕切壁32の部分は、上端部が
切除されスロット32aが画成されている。
41aよりも小径であるが、循環ポンプ15及びパイプ
16a、16bを介して第2タンク部30bの出口16
cに連絡している。これは、冷却器4で冷却された第1
タンク部30a内のブライン5aの一部を第2タンク部
30bへ送るものである。第2タンク部30bの中に
は、出口16cを挟んで、鉛直な仕切板33、34が設
けられている。仕切壁32及び仕切板33、34の立体
的な関係は、図4に示されている。図3及び図4を参照
するに、仕切板33は水平断面がコ形で仕切壁32に固
定されている。その仕切板33の下端は、第2タンク部
30bの底面から離れて開口33aを画成し、一方、仕
切板33により囲まれた仕切壁32の部分は、上端部が
切除されスロット32aが画成されている。
【0010】更に図3、図4を参照するに、仕切板34
は、平断面がL形で、仕切板33の開口33aに臨む開
口34aを下部に有する。図4に明瞭に示すように、仕
切壁32と仕切板34とに囲まれた第2タンク部30b
の底面に立設された吸込パイプ41cは、循環ポンプ1
2、熱交換器13及びパイプ14a、14b、14cを
介して、仕切板34に囲まれた空間に開口する出口14
dに連絡している。吸込パイプ41a、41cには、ブ
ラインの温度を検出するブラインサーミスタ6a、6b
が設けられ、ブラインサーミスタ6aの出力信号が圧縮
機の運転制御に、ブラインサーミスタ6bの出力信号が
循環ポンプ15の運転制御に供される。符号7は、ブラ
インタンク30の中のブラインを必要に応じ排出させる
ドレンバルブである。
は、平断面がL形で、仕切板33の開口33aに臨む開
口34aを下部に有する。図4に明瞭に示すように、仕
切壁32と仕切板34とに囲まれた第2タンク部30b
の底面に立設された吸込パイプ41cは、循環ポンプ1
2、熱交換器13及びパイプ14a、14b、14cを
介して、仕切板34に囲まれた空間に開口する出口14
dに連絡している。吸込パイプ41a、41cには、ブ
ラインの温度を検出するブラインサーミスタ6a、6b
が設けられ、ブラインサーミスタ6aの出力信号が圧縮
機の運転制御に、ブラインサーミスタ6bの出力信号が
循環ポンプ15の運転制御に供される。符号7は、ブラ
インタンク30の中のブラインを必要に応じ排出させる
ドレンバルブである。
【0011】以上の構成の冷蔵装置20の作動を、ブラ
インタンク30内のブラインの動きを中心にして説明す
る。図3、図5及び図6を参照するに、循環ポンプ9を
作動すると、第1タンク部30aのブライン5aは、吸
込パイプ41aから吸い込まれ、熱交換器10を経て出
口11dに戻る。出口11dから吐き出されたブライン
は、矢印に示すようにブラインガイド40に案内され、
再び吸込パイプ41aに流入するが、その過程で冷却器
4(図5、図6では図示を省略)で冷却される。
インタンク30内のブラインの動きを中心にして説明す
る。図3、図5及び図6を参照するに、循環ポンプ9を
作動すると、第1タンク部30aのブライン5aは、吸
込パイプ41aから吸い込まれ、熱交換器10を経て出
口11dに戻る。出口11dから吐き出されたブライン
は、矢印に示すようにブラインガイド40に案内され、
再び吸込パイプ41aに流入するが、その過程で冷却器
4(図5、図6では図示を省略)で冷却される。
【0012】循環ポンプ15が作動すると、吸込パイプ
41bからブライン5aの一部が流出し、第2タンク部
30bの出口16cから第2タンク部30b内に流入す
る。このブライン5bは、矢印に示すように旋回して流
れ、吸込パイプ41cから流出する。これは、循環ポン
プ12によって、吸い込まれているためで、更に熱交換
器13を通り、出口14dに戻る。この戻ったブライン
は、仕切板34に囲まれているからこれに案内されて下
降し、開口34aから流出する。特に図6に明示されて
いるように、下降したブラインは、その流動慣性及び仕
切板34の開口34aと仕切板33の開口33aとの幾
何学的関係により、矢印のように流れて開口33aから
仕切壁32と仕切板33との間に流入し、上昇する。上
昇したブラインは、スロット32aを通って仕切壁32
を乗りこえ、第1タンク部30aへ流入する。このブラ
インは、ブラインガイド40の周りを回るブライン5a
に合流し、混合する。このようにして、冷却器4で冷却
されたブラインは、熱交換器10、13へ送られて熱交
換し、冷蔵室22、23内を冷却する。
41bからブライン5aの一部が流出し、第2タンク部
30bの出口16cから第2タンク部30b内に流入す
る。このブライン5bは、矢印に示すように旋回して流
れ、吸込パイプ41cから流出する。これは、循環ポン
プ12によって、吸い込まれているためで、更に熱交換
器13を通り、出口14dに戻る。この戻ったブライン
は、仕切板34に囲まれているからこれに案内されて下
降し、開口34aから流出する。特に図6に明示されて
いるように、下降したブラインは、その流動慣性及び仕
切板34の開口34aと仕切板33の開口33aとの幾
何学的関係により、矢印のように流れて開口33aから
仕切壁32と仕切板33との間に流入し、上昇する。上
昇したブラインは、スロット32aを通って仕切壁32
を乗りこえ、第1タンク部30aへ流入する。このブラ
インは、ブラインガイド40の周りを回るブライン5a
に合流し、混合する。このようにして、冷却器4で冷却
されたブラインは、熱交換器10、13へ送られて熱交
換し、冷蔵室22、23内を冷却する。
【0013】次に、ブラインタンク30の中のブライン
の流動状態を水位の変化として説明すると、図7は、ポ
ンプ9、12及び15が不作動の状態を示す。開口33
a、34a、スロット32aは、それぞれブラインの連
通孔として機能し、水位は、図7に示すように第1タン
ク部30aも第2タンク部30bも同じである。ポンプ
9、12が共に作動し、循環ポンプ15が不作動のとき
は、ポンプ9、12による吸込ブラインの量と、戻され
る量が等しいので、図8に示すように、第1タンク部3
0aの水位も、第2タンク部30bの水位も等しくな
る。ポンプ9、12に加え、循環ポンプ15も作動する
ときは、第1タンク部30aからブラインが第2タンク
部30bへ直接送られるので、図9に示すように、第2
タンク部30bの水位が高くなる。この際、鉛直の仕切
板34の下部の開口34a、仕切板33即ち流れ案内板
の開口33a、及び仕切壁32と仕切板33との間の空
間が、ブラインの戻り流路を形成し、仕切板34に囲ま
れた高温領域(熱交換器13から戻るブラインは、相対
的に高温である)から、他の相対的に低温の領域を貫い
て、ブラインが、第1タンク部30aへ還流する。
の流動状態を水位の変化として説明すると、図7は、ポ
ンプ9、12及び15が不作動の状態を示す。開口33
a、34a、スロット32aは、それぞれブラインの連
通孔として機能し、水位は、図7に示すように第1タン
ク部30aも第2タンク部30bも同じである。ポンプ
9、12が共に作動し、循環ポンプ15が不作動のとき
は、ポンプ9、12による吸込ブラインの量と、戻され
る量が等しいので、図8に示すように、第1タンク部3
0aの水位も、第2タンク部30bの水位も等しくな
る。ポンプ9、12に加え、循環ポンプ15も作動する
ときは、第1タンク部30aからブラインが第2タンク
部30bへ直接送られるので、図9に示すように、第2
タンク部30bの水位が高くなる。この際、鉛直の仕切
板34の下部の開口34a、仕切板33即ち流れ案内板
の開口33a、及び仕切壁32と仕切板33との間の空
間が、ブラインの戻り流路を形成し、仕切板34に囲ま
れた高温領域(熱交換器13から戻るブラインは、相対
的に高温である)から、他の相対的に低温の領域を貫い
て、ブラインが、第1タンク部30aへ還流する。
【0014】
【考案の効果】前述したように、本考案によれば、第1
タンク部から第2タンク部へ送られた冷却されたブライ
ンは、殆どそのまま熱交換器へ送られ、熱交換器から戻
った高温のブラインは、鉛直の仕切板、流れ案内板、仕
切壁及びそれ等の開口が画成する戻り流路を貫流して第
2タンク部の他のブラインと混合することなく第1タン
ク部へ流入するので、その熱交換器のある冷蔵室の温度
を、他の冷蔵室の温度に比して近接した低い値に保持す
ることができる。
タンク部から第2タンク部へ送られた冷却されたブライ
ンは、殆どそのまま熱交換器へ送られ、熱交換器から戻
った高温のブラインは、鉛直の仕切板、流れ案内板、仕
切壁及びそれ等の開口が画成する戻り流路を貫流して第
2タンク部の他のブラインと混合することなく第1タン
ク部へ流入するので、その熱交換器のある冷蔵室の温度
を、他の冷蔵室の温度に比して近接した低い値に保持す
ることができる。
【図1】 本考案の実施例に係る冷蔵装置の全体図であ
る。
る。
【図2】 図1の実施例の側断面図である。
【図3】 図1の実施例の要部を含むブラインの流れ系
統図である。
統図である。
【図4】 図1の実施例の要部を構成するブラインタン
クの部分斜視図である。
クの部分斜視図である。
【図5】 図1の実施例の作用を説明するための平面図
である。
である。
【図6】 図1の実施例の作用を説明するための立断面
図である。
図である。
【図7】 図1の実施例の作用説明図である。
【図8】 図1の実施例の作用説明図である。
【図9】 図1の実施例の作用説明図である。
【図10】 従来のタンク構造の一例を示す概要図であ
る。
る。
3…冷凍部、4…冷却器(冷却管)、10…熱交換器、
13…熱交換器、15…循環ポンプ、20…冷蔵装置、
22…冷蔵室、23…冷蔵室、30…ブラインタンク、
30a…第1タンク部、30b…第2タンク部、32…
仕切壁、33…仕切板(流れ案内板)、34…仕切板、
34a…下部開口。
13…熱交換器、15…循環ポンプ、20…冷蔵装置、
22…冷蔵室、23…冷蔵室、30…ブラインタンク、
30a…第1タンク部、30b…第2タンク部、32…
仕切壁、33…仕切板(流れ案内板)、34…仕切板、
34a…下部開口。
Claims (1)
- 【請求項1】 分離された2つの冷蔵室にそれぞれ設置
される2つの冷却用熱交換器と、該熱交換器にそれぞれ
流体的に連絡し、熱媒体用ブラインを保留するブライン
タンクと、該ブラインタンク内の前記ブラインを冷却す
るための冷凍部とを有する冷蔵装置において、前記ブラ
インタンクの内部が仕切壁によって前記2つの熱交換器
に対応する第1タンク部と第2タンク部とに分けられ、
前記第1タンク部に前記冷凍部の冷却管が漬設され、前
記第2タンク部内で前記熱交換器からのブラインが戻る
高温領域と、前記第1タンク部から循環ポンプを介して
ブラインが供給される低温領域とが、仕切板により区画
され、該仕切板の下部開口と前記仕切壁の前記第2タン
ク部側に設けた流れ案内板とが協働して、前記高温領域
から前記冷温領域を通って前記第1タンク部の上部へ至
るブライン戻り流路を形成している、ことを特徴とする
2つの冷蔵室を有する冷蔵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP357393U JP2541432Y2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 2つの冷蔵室を有する冷蔵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP357393U JP2541432Y2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 2つの冷蔵室を有する冷蔵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0664079U JPH0664079U (ja) | 1994-09-09 |
JP2541432Y2 true JP2541432Y2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=11561198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP357393U Expired - Fee Related JP2541432Y2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 2つの冷蔵室を有する冷蔵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541432Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5614756B2 (ja) * | 2010-05-19 | 2014-10-29 | オリオン機械株式会社 | 多系統冷却システム |
AP2014007819A0 (en) * | 2012-01-27 | 2014-07-31 | Sure Chill Company Ltd | Refrigeration apparatus |
-
1993
- 1993-02-09 JP JP357393U patent/JP2541432Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0664079U (ja) | 1994-09-09 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |