JP2539883C - - Google Patents

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JP2539883C
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【発明の詳細な説明】 A. 産業上の利用分野 本発明は、光沢のないマット調の印字を与える熱転写記録シートに関する。 B. 従来の技術 近年、サーマルプリンター、サーマルファクシミリ等を用いて普通紙に転写画
像を形成させる熱転写記録は盛んに開発されてきている。この熱転写記録は装置
の機構が簡単なため保守が容易で、かつ価格及び維持費が低いこと、また低エネ
ルギーで鮮明かつ堅牢な記録が出来ること、さらに多色のインクシートを用いる
ことにより比較的容易にカラー記録が可能であること等から最近広く使用されて
いる。 特にモノクロタイプの熱転写記録シートはサーマルプリンター、サーマルファ
クシミリ等の普及により使用量は増大している。 ところが、サーマルプリンターで記録された印字画像は、一般に光沢性の高い
ものである。多色のカラー記録においては、グラフィックデザイン用やフルカラ
ーコピー用等の分野の様に記録の精緻さに加えて美麗さも要望されるが画像の光
沢性がこれらの特性に大いに寄与される。一方、モノクロタイプの記録では文字
の記録や複写といった分野が多い。この場合、印字画像の判読については光沢性
が高い程、人間の目に対する疲労感は大きく、この点において熱転写記録におけ
る改善点の一つになっている。即ち、モノクロタイプの熱転写記録において、光
沢のないマット調の印字が強く要望されている。 このような状況において、光沢のないマット調の印字を与える熱転写記録につ
いては多くの公知技術がある。 例えば、特開昭60−101084号公報のように、熱溶融性インキ層を設ける側のベ
ースフィルムの面をサンドプラスト処理によりマット化させるか、微粒子を混練
してフイルム成形することによりマット化させる方法を開示している。 又、特開昭56−164891号公報のように、熱溶融性の感熱インク中にツヤ消し剤 を混入して用いる方法を開示している。 さらに、特開昭60−101083号公報のように、ベースフイルム上にマット層を設
ける方法を開示している。 C. 発明が解決しようとする問題点 上記の従来技術で引用した特許公報では種々の問題点がある。 例えば、ベースフイルムの面をサンドプラスト処理する方法ではフイルム自体
の強度低下とコスト高という欠点がある。微粒子を混練してフイルム成形させる
方法では微粒子を多く混練しないとマット化の程度が高くならないという欠点が
ある。 又、インク中にツヤ消し剤を混入する方法ではツヤ消し剤が一般に白色の無機
顔料であり少量のツヤ消し剤ではマット化の効果が出にくく、逆に多く入れると
転写濃度の低下が生じるという欠点がある。 さらに、ベースフイルム上にマット層を設ける方法ではマット層インキがバイ
ンダーと無機顔料からなる材料であり、マット化の効果を出現させるためにはマ
ット層のマット深度を高める必要があり、延いては無機顔料の粒径を上げるか使
用量を多くしなければならないという欠点がある。 D. 問題点を解決するための手段 本発明は、従来の欠点を解決し、光沢のないマット調の印字を与える熱転写記
録シートを提供するものである。 即ち、本発明によって提供される熱転写記録シートは、ポリエステルフィルム
基材の片面に熱溶融性インク層を塗設してなる熱転写記録シートにおいて、該熱
溶融性インクの主成分である熱溶融性物質が、ダイマー酸をベースとするポリア
ミド樹脂からなり、該ポリアミド樹脂として分子量4,000末満及び分予量4,000〜
30,000からなる2種を併用し、かつJISK6854で規定される180°剥離接着強さ試
験法により、該熱溶融性インクが該基材と該熱溶融性インクとの間で熱時(80℃
)50〜500g/25mmからなる接着力(g/25mm)を有し、かつ又熱転写後の該熱転写
記録シートと受像紙との剥離の際に該熱溶融性インクが凝集破壊を起すことを特
徴とするものである。又、ポリエステルフィルム基材の片面に熱溶融性インク層
を塗設してなる熱転写記録シートにおいて、該熱溶融性インクの主成分である熱
融性物質が飽和ポリエステル樹脂からなり、該飽和ポリエステル樹脂として分子
量3,000未満及び分子量3,000〜25,000からなる2種を併用し、かつJISK6854で規
定される180°剥離接着強さ試験法により、該熱溶融性インクが該基材と該熱溶
融性インクとの間で熱時(80℃)50〜500g/25mmからなる接着力(g/25mm)を有
し、かつ又熱転写後の該熱転写記録シートと受像紙との剥離の際に該熱溶融性イ
ンクが凝集破壊を起すことを特徴とするものである。 該熱溶融性インクの配合において、該熱溶融性物質が分子量4,000未満のポリ
アミド樹脂を10〜80重量部及び分子量4,000〜30,000のポリアミド樹脂を10〜60
重量部とする2種の併用であることを特徴とするものである。 又、該熱溶融性インクの配合において、該熱溶融性物質が分子量3,000未満の
飽和ポリエステル樹脂を10〜60重量部及び分子量3,000〜25,000の飽和ポリエス
テル樹脂を10〜50重量部とする2種の併用であることを特徴とするものである。 さらに、該熱転写記録シートと受像紙を組み合わせて熱転写記録によって得た
印字画像がJISZ8741で規定される鏡面光沢度測定方法による60度鏡面光沢度(以
下、光沢度と略す)30以下のマット調印字画像であることを特徴とするものであ
下、本発明について具体的に説明する。 本発明の熱転写記録シートは、基材の片面に熱溶融性インク層を塗設してなる
もので、受像紙を組み合わせてサーマルヘッドを用いて印字したとき、受像紙上
に光沢のないマット調印字画像を与えるものである。即ち、本発明の熱転写記録
シートは光沢のないマット調印字性を与えることが目的である。本発明において
、上記目的を達成するために熱転写記録シートでは基材に塗設される熱溶融性イ
ンクと基材との間の界面における状態が関係すると考えられる。 通常の熱転写記録の場合、基材に塗設した熱溶融性インクは基材から完全剥離
して受像紙に転写させる。この場合、基材は一般に鏡面の如く平滑性の高い表面
を持つ為、受像紙へ転写した印字画像は基材の表面状態をそのまま反映して光沢
性のあるものとなる。この考え方を利用してマット調印字性を得ることを目的と
したものが、前述の引例特開昭60−101083号公報による基材上にマット層を設け
る方法である。ここではマット層の状態を印字画像表面に再現させることでマッ ト調の印字が与えられるのである。 このような方法に対して、本発明においては、熱印字してから熱転写記録シー
トと受像紙とを剥離する際に、熱転写記録シートの基材面と熱溶融性インクとの
間で完全剥離を起させず、熱溶融性インク自体を凝集破壊(熱転写記録シートと
受像紙との間で言えば破断剥離)させることで転写された印字画像の表面を破断
剥離したマット調にするものである。ここで、熱転写記録シートと受像紙との間
で生ずる破断剥離は、基材と熱溶融性インクとの間の接着力に依存する。 接着力はJISK6854で規定される180°剥離接着強さ試験法に準拠した測定法に
よりg/25mmで表現されるものである。180°剥離接着強さ試験法とは、試験片(
基材)へ該熱溶融性物質を130〜180g/m2塗布し、試験片同志を塗布面で貼り合わ
した後、ハンドローラーを用いて5Kgの荷重をかけ、長さ方向に往復しないよう
に5回繰り返し圧着した後、常温で48時間放置後ロードセル型剥離試験機を使用
して毎分200±20mmの移動速さで180°剥離を行うものである。 本発明では、上記試験方法に準拠し、測定するものであるが、具体的には、熱
溶融性インクを基材上に塗工し、その塗工面と非塗工の同等の基材とを熱時貼り
合わした後、規定量の荷重をかけて圧着し、120℃雰囲気で10分間放置する。接
着後、室温で10分間放置してのち、25mm巾にスリットしたものを試験片として使
用するものである。 この様な試験方法を用いて本発明の熱転写記録シートにおける熱溶融性インク
が基材との間で熱時(80℃)50〜500g/25mmの範囲にある接着力の値を持つとき
、本発明の光沢のないマット調印字を与えることができる。この接着力の規定し
た範囲内にあるとき前述したように基材と熱溶融性インクとの間でインク自体の
凝集破壊を起させることになる。熱溶融性インクの主たる素材は接着力を制御す
る上で、熱溶融性物質が基本的になるものである。基材との接着力が高い熱溶融
性物質であれば本発明の目的に適うが、特に本発明ではダイマー酸をベースとす
るポリアミド樹脂及び飽和ポリエステル樹脂が好ましい。これらは基材との接着
力があり、高分子量になる程接着力は増大する。しかし、本発明において余りに
接着力が高いと熱転写記録の効果は妨げられること、特に高い接着力をもつもの
は分子量が大きく、かつ軟化点及び溶融粘度も高い。 本発明の熱溶融性物質では、ポリアミド樹脂は分子量4,000未満及び分子量4,0
00〜30,000からなる2種の併用、又、飽和ポリエステル樹脂では分子量3,000未
満及び分子量3,000〜25,000からなる2種の併用が望ましい。これは、それぞれ
2種の分子量の併用により同一系樹脂による相溶性及び熱溶融性インクの軟化点
溶融粘度を下げることに寄与することもできる。熱溶融性インクの軟化点及び溶
融粘度は、熱溶融性インクの製造上の作業性や熱転写記録シートの転写性に係わ
るもので重要な要素である。 ところで、本発明の熱溶融性インクの規定した接着力の範囲外については、次
のように説明できる。下限以下の50g/25mm未満の場合、熱溶融性インクの基材か
らの剥離は容易であり、凝集破壊は起らない。即ち基材の面がそのまま再現され
るため光沢性のある印字画像となり本発明のマット調印字の目的に合わない。 又、上限以上の500g/mmより大きい場合、熱溶融性インクの基材からの剥離は
、困難になり受像紙への転写性は落ちる。熱溶融性インクの凝集破壊の程度は大
きくなりマット調印字を超えて印字画像は文字欠けや白抜けの如き状態となる。 なお、ついでながら、凝集破壊が起っているかどうかについては、便宜的には
、転写後の熱転写記録シートの熱溶融性インク層の剥離部分を調べることで識別
可能である。本発明による凝集破壊があれば、基材上に熱溶融性インクが不規則
に残留している。その残留している程度が多ければ受像紙への転写は少なく印字
性が劣るし、転写濃度も低くなる。望ましい残留程度は基材に平均的にわずかに
とり残されていることである。一方、熱溶融性インクが基材にほとんど識別でき
ない程度に残っている場合、例えば基材がポリエステルフイルムのように透明な
ものを使用している場合であるが、この場合、基材の表面からの熱溶融性インク
は受像紙上へほとんど転写しており、転写した印字画像は基材の表面状態をその
まま反映して光沢性のある印字画像となる。続いて、本発明において、熱転写記
録シートと受像紙を組み合わせて熱転写記録によって得た印字画像が、JISZ8741
で規定される鏡面光沢度測定方法による、60度鏡面光沢度30以下であるマット調
印字画像であることが望ましい。光沢度30より大きいとき、本発明のマット調印
字画像として目的とするところに合わず、視覚的にも疲労感を覚えやすいものと
なる。 次に、使用する素材等につき、さらに具体的に説明する。 基材としては、コンデンサ紙、タイプライター用紙、トレーシングペーパー等
の薄紙、合成紙、セロハン紙、更にはポリエステルフィルム、ポリイミドフィル
ム、ポリエチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、テフロンフィルム等の
合成樹脂フィルムをそのまま又はサーマルヘッドに粘着しないように耐熱処理加
工をして使用される。 これら例示したうち、本発明の目的には特に、ポリエステルフィルムが好まし
い。 本発明の熱転写記録シートにおいて熱溶融性インクの主たる熱溶融性物質は前
述したとおり、ポリアミド樹脂及び飽和ポリエステル樹脂が望ましいが、以下に
述べるような各種素材も本発明で規定した接着力の範囲内にあれば単独でも併用
でも使用することは限定しない。 本発明で用いられる熱溶融性インクは、熱溶融性物質、着色剤、バインダー、
柔軟剤等より構成されるが、使用に当っては必要に応じて使いわけられる。 熱溶融性物質には、以下に代表的なものを例示するが、これ等に限定されるも
のではない。 ワックス類としては、例えば、ライスワックス、木ろう、キャンデリラワック
ス、カルナウバワックス等の植物系ワックス、ラノリン、密ろう、鯨ろう、セラ
ックろう等の動物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン等の
鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油
系ワックス、酸化パラフィンワックス、低分子ポリエチレン等の合成炭化水素系
ワックス、リシノール酸アマイド、ラウリン酸アマイド、エルカ酸アマイド、パ
ルミチン酸アマイド、オレイン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、エチレンビ
スステアリン酸アマイド等の脂肪酸アマイドワックスを挙げることができる。 金属石鹸としては、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ラウ
リン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の高級脂肪酸
の金属塩を挙げることができる。 樹脂類としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、ポ リウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、石油系樹脂、テルペン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、およびエラストマー類等
を挙げることができる。 着色剤には油溶性染料、分散染料、有色顔料等の染顔料があるが、必要に応じ
て使いわけられる。 以下、具体的に例示するが、これらに限定されるものではなく、2種以上の併
用でも良い。 油溶性染料としては、アゾ染料、アゾ金属錯塩染料、アントラキノン染料、お
よびフタロシアニン染料を挙げることができる。さらに具体的に例示すると、ア
ゾ染料としてはソルベントエロー2(C.I.11020、以下カッコ内はC.I.No.を示す
)ソルベントオレンジ1(11920)、ソルベントレッド24(26105)、ソルベント
ブラウン3(11360)などが、アゾ金属錯塩染料としては、ソルベントエロー19
(13900A)、ソルベントオレンジ5(18745A)、ソルベントレッド8(12715)
、ソルベントブラウン37、ソルベントブラック123(12195)などが、アントラキ
ノン染料としては、ソルベントバイオレット13(60725)、ソルベントブルー11
(61525)、ソルベントグリーン3(61565)などが、フタロシアニン染料として
はソルベントブルー25(74350)などがある。 分散染料としては、アミノアゾまたはアミノアントラキノン染料、ニトロアリ
ールアミン染料等を挙げることができる。さらに具体的に例示するとアミノアゾ
染料としてはディスパーズエロー3(C.I.11855、以下カッコ内はC.I.No.を示す
)、ディスパーズオレンジ3(11005)、ディスパーズレッド1(11110)、ディ
スパーズバイオレット24(11200)、ディスパーズブルー44などがある。アミノ
アントラキノン染料としてはディスパーズオレンジ11(60700)、ディスパーズ
レッド4(60755)、ディスパーズバイオレット1(61100)、ディスパーズブル
ー3(61505)などがある。 ニトロアリールアミン染料としてはディスパーズエロー1(10345)および42
(10338)などがある。 有色顔料としては、アゾ顔料(モノアゾ、ビスアゾ、縮合アゾ顔料)、染色レ ーキ顔料(酸性染料レーキ、塩基性染料レーキ、媒染染料レーキ顔料)、ニトロ
顔料、ニトロソ顔料、フタロシアニン顔料、高級顔料(建染染料系顔料、金属錯
塩顔料、ペリレン顔料、イソインドリノン顔料、キナクリドン顔料)などを挙げ
ることができる。さらに具体的に例示すると、アゾ顔料としてはハンザエローG
(C.I.11680、以下カッコ内はC.I.No.を示す)、ハンザエローR(12710)、ピ
ラゾロンレッドB(21120)、パーマネントレッドR(12085)、レーキレッドC
(15585)、ブリリアントカーミン6B(15850)、パーマネントカーミンFB(1249
0)(以上モノアゾ顔料)、ベンジジンエローG(21090)、ベンジジンエローGR
(21100)、パーマネントエローNCR(20040)(以上ビスアゾ顔料)、クロモフ
タルイエロー、クロモフタルレッド(以上縮合アゾ顔料)などがある。染色レー
キ顔料としては、キノリンエローレーキ(47005)、エオシンレーキ(45380)、
アルカリブルーレーキ(42750A、42770A)(以上酸性染料レーキ顔料)、ローダ
ミンレーキB(45170)、メチルバイオレットレーキ(42535)、ビクトリアブル
ーレーキ(44045)、マラカイトグリーンレーキ(42000)(以上塩基性染料レー
キ顔料)、アリザリンレーキ(58000)(媒染染料レーキ顔料)などがある。ニ
トロ顔料としてナフトールエローS(10316)、ニトロソ顔料としてピグメント
グリーンB(10006)、ナフトールグリーンB(10020)、フタロシアニン顔料と
しては、無金属フタロシアニンブルー(74100)、フタロシアニンブルー(74160
)、フタロシアニングリーン(74260)などがある。高級顔料としては、アンス
ラピリミジンエロー(68420)、インダンスレンブリリアントオレンジGK(59305
)、インダスレンブルーRS(69800)、チオインジゴレッドB(73300)(以上建
染染料系顔料)、ニッケルアゾエロー(12775)金属錯塩顔料)、ペリレンレッ
ド(71140)、ペリレンスカーレット(71137)(以上ペリレン顔料)、イソイン
ドリノンエロー(イソインドリノン顔料)、キナクリドンレッドY(46500)、
キナクリドンマゼンタ(73915)などがある。 また、黒色顔料として、カーボンブラック(C.I.77265)がある。 バインダーは、水溶性バインダー、非水溶性バインダーのいずれも使用できる
。 このような、バインダーの具体例を以下に例示するがこれらに限定されるもの
ではなく、2種以上を併用してもよい。 バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ゼ
ラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アラビア
ゴム、でん粉及びその誘導体、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ブチラール樹
脂、エチレンエチルアクリレート、スチレン・ブタジエン共重合体、酢酸ビニル
樹脂、酢酸ビニル系共重合体、アクリル樹脂、メチルメタアクリル樹脂、スチレ
ン・アクリロニトリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂
、石油樹脂などを挙げることができる。 柔軟剤としては、鉱油、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ミネラ
ルスピリット、流動パラフィン等を挙げることができる。 以上に挙げた熱溶融性物質、着色剤、バインダー、柔軟剤の他に添加剤、例え
ば、界面活性剤、分散剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を添加して
もよい。 本発明の熱溶融性インクを基材に塗工するために使用される塗工機はホットメ
ルトコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、バ
ーコーター、等の公知のコーター、又、フレキソ法、グラビア法等による公知の
印刷機も使用され得る。 なお、溶剤塗工については、一般の溶剤で可能であるが例えば、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、トルエン、メチルエチルケトン、アセト
ン、酢酸エチルなど適宜使用し得る。 又、熱溶融性インク層の塗工厚は、1〜15μm、好ましくは2〜10μm、更に
好ましくは3〜6μmである。 E. 作用 本発明の熱転写記録シートは、基材の片面に熱溶融性インク層を塗設してなる
もので、JISK6854で規定される180°剥離接着強さ試験法による熱溶融性インク
の接着力が基材と熱溶融性インクとの間で熱時(80℃)50〜500g/25mmであるこ
とを特徴とするものである。 又、熱溶融性インクの主成分として熱溶融性物質がダイマー酸をベースとする
ポリアミド樹脂からなり、分子量4,000未満及び分子量4,000〜30,000の2種のポ
リアミド樹脂を併用するもの、或いは飽和ポリエステル樹脂からなり、分子量3, 000未満及び3,000〜25,000の2種の飽和ポリエステル樹脂を併用するものである
ことを特徴とする。 このような特徴をもった本発明の熱転写記録シートは、受像紙と組み合わせて
熱転写記録により光沢のないマット調印字画像を得ることができるという作用を
もつ。 以下、実施例を挙げて具体的に本発明を説明する。 なお、実施例中の「部」は重量部を示す。 F. 実施例 実施例1 耐熱処理層を塗設した厚さ5.4μmのポリエステルフィルムの非塗工面に分子
量1000及び分子量5000のポリアミド樹脂を下記配合のとおりサンドミルを用いて
熱溶融性インクを製造し、ホットメルトコーターにより厚さ4μmとなるように
塗工し、熱転写記録シートを得た。 ポリアミド樹脂(分子量1000) 30部 ポリアミド樹脂(分子量5000) 30部 ステアリン酸アミド(融点100℃) 30部 カーボンブラック 10部 このようにして得られた熱転写記録シートを受像紙(三菱製紙(株)製品名TT
R−T)と重ねて印字試験機(松下電子部品(株)製サーマルヘッド印字装置)
を用いて、印加エネルギー1.2mJ/dotにて文字パターン及びベタ印字をした。受
像紙と熱転写記録シートを引き剥がしたとき、熱転写記録シートの熱印字した対
応部分は熱溶融性インクが残留し凝集破壊を起していることが確認された。又、
予め熱転写記録シートの基材と熱溶融性インクとの間の接着力(g/25mm)はJISK
6854で規定される180°剥離接着強さ試験法に準拠した方法で測定し、181g/25mm
を得ている。 又、受像紙上のベタ印字及び文字パターンは光沢のないマット調印字を得るこ
とができた。更にベタ印字についてはJISZ8741に規定される鏡面光沢度測定方法
による60度鏡面光沢度を光沢度計(日本電色工業(株)製商品名VGS−1001DP)
にて測定したところ、11.5であった。 実施例2 実施例1で用いたポリアミド樹脂を分子量1000及び分子量10000のものに代え
た以外は同様にして熱転写記録シートを製造した。 実施例1と同様にした評価結果は表1に掲げた。 比較例1 実施例1で用いたポリアミド樹脂の分子量5000を除き、分子量1000のポリアミ
ド樹脂単独とし、60部とした以外同様にして熱転写記録シートを製造し、実施例
1と同様にして評価し、評価結果を表1に掲げた。 実施例3 耐熱処理層を塗設した厚さ5.4μmのポリエステルフィルムの非塗工面に分子
量2000及び分子量8000のポリアミド樹脂をイソプロピルアルコールに溶解させ、
下記配合のとおり熱溶融性インクを製造し、グラビアコーターにより厚さ4μm
となるように塗工し熱転写記録シートを得た。 ポリアミド樹脂(分子量2000) 20部 ポリアミド樹脂(分子量8000) 40部 マイクロクリスタリンワックス(融点70℃) 30部 カーボンブラック 10部 イソプロピルアルコール 200部 この様にして得られた熱転写記録シートを実施例1と同様にして評価し、結果
を表1に掲げた。 実施例4 実施例3で用いたポリアミド樹脂の分子量8000の代りに分子量20000のものを
用いた以外は実施例3と同様にして製造し、評価した。 結果は表1に掲げた。 比較例2 実施例3で用いた分予量2000のポリアミド樹脂を除き、分予量20000のポリア
ミド樹脂単独とし、60部とした以外は同様にして熱転写記録シートを製造し、実
施例1と同様にして評価した。 結果は表1に掲げた。 実施例5 耐熱処理層を塗設した厚さ5.4μmのポリエステルフィルムの非塗工面に分子
量2000及び分子量7000のポリエステル樹脂を下記配合のとおりサンドミルを用い
て熱溶融性インクを製造し、ホットメルドコーターにより厚さ4.5μmとなるよ
うに塗工し、熱転写記録シートを得た。 ポリエステル樹脂(分子量2000) 40部 ポリエステル樹脂(分子量7000) 20部 酸化パラフィンワックス(融点83℃) 30部 カーボンブラック 10部 この様にして得られな熱転写記録シートを実施例1と同様にして評価し、結果
を表1に掲げた。 実施例6 実施例5で用いたポリエステル樹脂の分子量7000の代りに分子量10000のもの
を用いた以外は実施例5と同様に製造し、評価した。 結果は表1に掲げた。 比較例3 実施例5で用いた分子量7000のポリエステル樹脂を除き、分子量2000のポリエ
ステル樹脂単独とし、下記配合にて熱転写記録シートを製造した。 実施例1と同様に評価し、結果を表1に掲げた。 ポリエステル樹脂(分子量2000) 40部 酸化パラフィンワックス(融点83℃) 50部 カーボンブラック 10部 実施例7 耐熱処理層を塗設した厚さ5.4μmのポリエステルフィルムの非塗工面に分子
量2000及び分子量10000のポリエステル樹脂をトルエン/メチルエチルケトン=8
/2の溶剤に溶解し、下記配合のとおり熱溶融性インクを製造し、グラビアコータ
ーにより厚さ4.5μmとなるように塗工し熱転写記録シートを得た。 ポリエステル樹脂(分子量2000) 20部 ポリエステル樹脂(分子量10000) 40部 ポリスチレン(融点75℃) 30部 カーボンブラック 10部 この様にして得られた熱転写記録シートを実施例1と同様にして評価し、結果
を表1に掲げた。 実施例8 実施例7で用いたポリエステル樹脂の分子量10000の代りに分子量25000のもの
を用いた以外は実施例7と同様にして製造し、評価した。 結果は表1に掲げた。 比較例4 実施例7で用いた分子量2000のポリエステル樹脂を除き、分子量25000のポリ
エステル樹脂単独とし、60部とした以外は同様にして熱転写記録シートを製造し
、実施例1と同様にして評価した。 結果は表1に掲げた。 評価方法 1) 接着力 JISK6854で規定される180°剥離接着強さ試験法に準拠して、基材と熱溶融性
インクとの間の熱時(80℃)における接着力(g/25mm)を測定した。 なお、試料作成に当っては、熱溶融性インクを基材上に塗工し、塗工後直ちに
その塗工面と非塗工の基材とを貼り合わした後、規定量の荷重をかけて圧着し、
120℃雰囲気で10分間放置する。 接着後、室温で10分間放置してのち、25mm巾にスリットしたものを試験片として
使用するものである。 2) 60度鏡面光沢度 JISZ8741に規定される鏡面光沢度測定方法による60度鏡面光沢度は光沢度計(
日本電色工業(株)製、商品名VGS−1001DP)を用いて測定した。受像紙(三菱
製紙(株)製、商品名TTR−T)と熱転写記録シートとを重ねて印字試験機(松
下電子部品(株)製、サーマルヘッド印字装置)にてベタ印字し、その転写され
たベタ印字部を用いた。 3) 印字性 上記受像紙に印字した文字パターン及びベタ印字部で目視で観察 した。 結果は、次のように、○、×で表わした。 ○:白抜け、カスレがなく、鮮明な印字性を与える。 ×:白抜け、カスレが多い。 4) 凝集破壊 上記受像紙にベタ印字した熱転写記録シートの熱溶融性インクの剥離部分を目
視で観察し、熱溶融性インクが残留している状態を凝集破壊“有”とし、又、透
明状態で残留してない状態を凝集破壊“無”として表わした。 実施例1〜8まで熱溶融性物質であるポリアミド樹脂及びポリエステル樹脂に
ついても分子量の異なる2種の樹脂をそれぞれ併用したものは接着力(g/25mm)
が本発明の範囲内にあり、光沢度においても30以下の範囲にあり、光沢のないマ
ット調印字画像を与えている。又、いずれも凝集破壊を起している。 一方、比較例1においては接着力が低く、光沢度65.7という値を示し、光沢性 のある印字画像を示している。これは、印字性は上るものの、凝集破壊を起こし
ていない。 比較例2では分子量の低いポリアミド樹脂を用いていないため高い接着力を持
ち、凝集破壊は起こすが印字性において白抜け、カスレが大きい。 比較例3では分子量の低いポリエステル樹脂のみ用いているが、接着力は低く
、凝集破壊を起こしていない。 印字性は好ましいが光沢のある印字画像を与え、本発明の目的に適うものでない
。 比較例4では、分子量の大きいポリエステル樹脂を用いているが、接着力は極
端に上がり、凝集破壊は大きく受像紙へはほとんど転写していない。 反面、光沢度は本発明の範囲内にあるが印字性は悪く、熱転写記録シートとして
適さない。 実施例9〜12 実施例1と同様にして、下記配合の熱溶融性インクを用い、熱転写記録シート
を製造し、評価した。 結果は表2に掲げた。 実施例9 ポリアミド樹脂(分子量2000融点89℃) 10部 ポリアミド樹脂(分子量5000融点107℃) 60部 ラウリン酸アマイド(融点80℃) 20部 カーボンブラック 10部 実施例10 ポリアミド樹脂(分子量2000融点89℃) 80部 ポリアミド樹脂(分子量20000融点105℃) 10部 カーボンブラック 10部 実施例11 ポリエステル 樹脂(分子量2000融点83℃) 10部 ポリエステル樹脂(分子量7000融点110℃) 50部 酸化マイクロクリスタリンワックス(融点77℃) 30部 カーボンブラック 10部 実施例12 ポリエステル樹脂(分子量2000融点83℃) 60部 ポリエステル樹脂(分子量25000融点113℃) 10部 酸化マイクロクリスタリンワックス(融点77℃) 20部 カーボンブラック 10部 実施例9−12において、本発明に用いた熱溶融性物質(ポリアミド樹脂又は、
ポリエステル樹脂)は、熱溶融性インクの配合比率を本発明の上限又は、下限の
範囲内とした。表2でわかるように、実施例9〜12では接着力(g/25mm)、60度
鏡面光沢度、印字性、凝集破壊の各評価項目においても本発明の目的に適ってい
る。 G.発明の効果 以上の通り、本発明の熱転写記録シートは、従来の熱転写記録シートに比較し
て印字画像の光沢が低く、マット調印字性に優れており、工業的意義の極めて高
いものである。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION A. Industrial Field of the Invention The present invention relates to a thermal transfer recording sheet that gives a matte print without gloss. B. Prior Art In recent years, thermal transfer recording for forming a transfer image on plain paper using a thermal printer, thermal facsimile or the like has been actively developed. This thermal transfer recording is easy to maintain because the mechanism of the apparatus is simple, and the cost and maintenance cost are low. Also, clear and robust recording can be performed with low energy, and the use of multicolor ink sheets makes it relatively easy. Recently, it has been widely used because color recording can be easily performed. In particular, the use of monochrome type thermal transfer recording sheets is increasing due to the spread of thermal printers and thermal facsimile machines. However, a printed image recorded by a thermal printer is generally high in glossiness. In the case of multicolor color recording, beautifulness is required in addition to the precision of recording as in fields such as graphic design and full color copying, but the glossiness of the image greatly contributes to these characteristics. On the other hand, monochrome recording has many fields such as character recording and copying. In this case, as for the readability of the printed image, the higher the glossiness, the greater the feeling of fatigue to human eyes, and this is one of the improvements in thermal transfer recording. That is, there is a strong demand for matte printing without gloss in monochrome thermal transfer recording. In such a situation, there are many known techniques for thermal transfer recording that provides matte print without gloss. For example, as in JP-A-60-11084, the surface of the base film on which the hot-melt ink layer is provided is matted by sand blasting or matted by kneading fine particles and forming a film. A method is disclosed. Also, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 56-14891, a method is disclosed in which a matting agent is mixed and used in a heat-meltable thermosensitive ink. Further, Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho 60-11083 discloses a method of providing a mat layer on a base film. C. Problems to be Solved by the Invention There are various problems in the patent gazettes cited in the above prior art. For example, the method of sandblasting the surface of the base film has disadvantages in that the strength of the film itself is reduced and the cost is high. The method of kneading the fine particles to form a film has a disadvantage that the degree of matting does not increase unless many fine particles are kneaded. In addition, in a method in which a matting agent is mixed into ink, the matting agent is generally a white inorganic pigment, and a small amount of matting agent hardly produces a matting effect. There are drawbacks. Furthermore, in the method of providing a mat layer on a base film, the mat layer ink is a material composed of a binder and an inorganic pigment, and it is necessary to increase the mat depth of the mat layer in order to make the matting effect appear. There is a disadvantage that the particle size of the inorganic pigment must be increased or the amount used must be increased. D. Means for Solving the Problems The present invention solves the conventional drawbacks, and provides a thermal transfer recording sheet that gives a matte print without gloss. That is, thermal transfer recording sheet provided by the present invention, in the thermal transfer recording sheet comprising coated with a heat-fusible ink layer on one surface of a polyester film <br/> substrate, heat
The hot-melt substance, which is the main component of the meltable ink, is a polymer based on dimer acid.
A polyamide resin, and the polyamide resin has a molecular weight of less than 4,000 and a reserve amount of 4,000 to
30,000 are used in combination, and the hot-melt ink is heated between the substrate and the hot-melt ink at a temperature of 80 ° C. by the 180 ° peel adhesion strength test method specified in JISK6854.
) Having an adhesive force (g / 25 mm) of 50 to 500 g / 25 mm, and causing the heat-fusible ink to undergo cohesive failure when the thermal transfer recording sheet is separated from the image receiving paper after thermal transfer. It is assumed that. A heat-meltable ink layer is applied on one side of the polyester film base.
In a thermal transfer recording sheet coated with
Soluble fusible material is a saturated polyester resin, the molecular as saturated polyester resin
Two types consisting of less than 3,000 and a molecular weight of 3,000-25,000, and specified in JISK6854.
The hot-melt ink was used for the base material and the hot-melt ink according to the 180 ° peel adhesion strength test method specified.
Adhesive strength (g / 25mm) consisting of 50-500g / 25mm when hot (80 ℃) with fusible ink
When the thermal transfer recording sheet is separated from the image receiving paper after the thermal transfer, the thermal fusibility
The ink is characterized by causing cohesive failure. In the formulation of the heat-fusible ink, the heat-fusible substance is 10 to 80 parts by weight of a polyamide resin having a molecular weight of less than 4,000 and 10 to 60 parts by weight of a polyamide resin having a molecular weight of 4,000 to 30,000.
It is a combination of two kinds of parts by weight. In addition, in the blending of the hot-melt ink, the hot-melt substance has 10 to 60 parts by weight of a saturated polyester resin having a molecular weight of less than 3,000 and 10 to 50 parts by weight of a saturated polyester resin having a molecular weight of 3,000 to 25,000. It is characterized by being used in combination. Further, the printed image obtained by thermal transfer recording by combining the thermal transfer recording sheet and the image receiving paper is converted to a 60 ° specular gloss (hereinafter referred to as “specular gloss”) according to the specular gloss measurement method defined in JISZ8741.
This is characterized in that the image is a mat-tone print image of 30 or less . Below, the present invention will be described in detail. The thermal transfer recording sheet of the present invention is formed by coating a heat-fusible ink layer on one surface of a base material, and when printed using a thermal head in combination with an image receiving paper, matte matte printing on the image receiving paper. Gives an image. That is, the purpose of the thermal transfer recording sheet of the present invention is to provide matte printability without gloss. In the present invention, it is considered that the state at the interface between the heat-fusible ink applied to the base material and the base material is related to the heat transfer recording sheet in order to achieve the above object. In the case of ordinary thermal transfer recording, the heat-fusible ink applied to a base material is completely peeled off from the base material and transferred to an image receiving paper. In this case, since the base material generally has a highly smooth surface such as a mirror surface, the printed image transferred to the image receiving paper reflects the surface condition of the base material and becomes glossy. The purpose of obtaining a matte printability by utilizing this concept is the method of providing a mat layer on a base material according to the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-11083. Here, a mat-like print is given by reproducing the state of the mat layer on the surface of the print image. In contrast to such a method, in the present invention, when the thermal transfer recording sheet is separated from the image receiving paper after thermal printing, complete peeling is performed between the substrate surface of the thermal transfer recording sheet and the heat-fusible ink. The matte tone is obtained by causing the heat-fusible ink itself to undergo cohesive failure (breaking and peeling between the thermal transfer recording sheet and the image receiving paper) without causing the surface of the transferred printed image to be broken and peeled. Here, the breaking peeling that occurs between the thermal transfer recording sheet and the image receiving paper depends on the adhesive force between the base material and the hot-melt ink. The adhesive strength is expressed in g / 25 mm by a measuring method based on a 180 ° peel adhesive strength test method specified in JISK6854. 180 ° peel adhesion strength test method
130-180 g / m2 of the hot-melt material is applied to the base material, and the test pieces are stuck together on the coated surface. Then, a load of 5 kg is applied by using a hand roller, and 5 kg is applied so as not to reciprocate in the length direction. After repeated pressure bonding, the film is left at room temperature for 48 hours and then peeled 180 ° at a moving speed of 200 ± 20 mm / min using a load cell type peeling tester. In the present invention, the measurement is performed in accordance with the above-described test method.Specifically, a hot-melt ink is applied on a substrate, and the coated surface and an uncoated equivalent substrate are applied. After laminating under heat, apply pressure of a specified amount and crimp, and leave at 120 ° C for 10 minutes. After bonding, the mixture was left at room temperature for 10 minutes, and slit into a 25 mm width to be used as a test piece. Using such a test method, when the heat-fusible ink in the thermal transfer recording sheet of the present invention has an adhesive force between 50 and 500 g / 25 mm in the range of 50-500 g / 25 mm when heated (80 ° C.), The inventive matte print with no gloss can be provided. When the adhesive strength is within the specified range, the cohesive failure of the ink itself occurs between the substrate and the hot-melt ink as described above. The main material of the hot-melt ink is basically a hot-melt substance for controlling the adhesive force. A heat-fusible substance having a high adhesive strength to a substrate is suitable for the purpose of the present invention, but in the present invention, a polyamide resin and a saturated polyester resin based on dimer acid are particularly preferred. These have an adhesive force with the base material, and the adhesive force increases as the molecular weight increases. However, in the present invention, if the adhesive force is too high, the effect of thermal transfer recording is hindered. In particular, those having a high adhesive force have a large molecular weight, a high softening point and a high melt viscosity. In the hot melt material of the present invention, the polyamide resin has a molecular weight of less than 4,000 and a molecular weight of 4.0.
It is desirable to use two kinds consisting of 00 to 30,000 or two kinds consisting of a saturated polyester resin having a molecular weight of less than 3,000 and a molecular weight of 3,000 to 25,000. This can also contribute to lowering the melting point and the softening point melt viscosity of the compatible and hot-melt ink of the same resin by using two kinds of molecular weights in combination. The softening point and melt viscosity of the hot-melt ink are important factors in relation to workability in manufacturing the hot-melt ink and transferability of the thermal transfer recording sheet. By the way, the case where the adhesive strength of the hot melt ink of the present invention is out of the specified range can be explained as follows. When it is less than the lower limit and less than 50 g / 25 mm, the hot-melt ink is easily peeled from the substrate, and cohesive failure does not occur. That is, since the surface of the base material is reproduced as it is, a glossy printed image is obtained, which does not meet the purpose of the matte tone printing of the present invention. On the other hand, if it is more than the upper limit of 500 g / mm, peeling of the hot-melt ink from the substrate becomes difficult, and transferability to the image receiving paper decreases. The degree of cohesive destruction of the hot-melt ink increases, and the printed image exceeds the matte-tone printing, resulting in a state of missing characters or white spots. Incidentally, whether or not cohesive failure has occurred can be conveniently identified by examining the peeled portion of the heat-fusible ink layer of the transferred thermal transfer recording sheet. If there is cohesive failure according to the present invention, the hot-melt ink remains irregularly on the substrate. If the remaining degree is large, the transfer to the image receiving paper is small and the printability is poor, and the transfer density is low. The desired degree of residue is that, on average, a small amount is left behind on the substrate. On the other hand, when the heat-fusible ink remains on the base material to the extent that it is hardly discernable, for example, when the base material uses a transparent material such as polyester film, in this case, from the surface of the base material Is almost transferred onto the image receiving paper, and the transferred printed image becomes a glossy printed image reflecting the surface condition of the base material as it is. Subsequently, in the present invention, a print image obtained by thermal transfer recording by combining the thermal transfer recording sheet and the image receiving paper is JISZ8741
It is desirable that the image be a matte-tone print image having a 60-degree specular glossiness of 30 or less according to the specular glossiness measurement method defined in the above. When the glossiness is greater than 30, the matte print image of the present invention does not meet the intended purpose, and the user can easily visually feel fatigue. Next, the materials to be used will be described more specifically. As the base material, thin paper such as condenser paper, typewriter paper, tracing paper, synthetic paper, cellophane paper, and synthetic resin film such as polyester film, polyimide film, polyethylene film, polycarbonate film, Teflon film, etc. It is used after heat-resistant treatment so that it does not stick to the head. Of these examples, a polyester film is particularly preferred for the purpose of the present invention. As described above, the main heat-fusible substance of the heat-fusible ink in the heat transfer recording sheet of the present invention is preferably a polyamide resin or a saturated polyester resin, but various materials described below are also within the range of the adhesive force specified in the present invention. Use alone or in combination is not limited. The hot-melt ink used in the present invention is a hot-melt substance, a colorant, a binder,
Although it is composed of a softener and the like, it is used as needed when used. Representative examples of the heat-fusible substance are shown below, but are not limited thereto. Examples of waxes include plant waxes such as rice wax, wood wax, candelilla wax, carnauba wax, animal waxes such as lanolin, dense wax, whale wax, shellac wax, montan wax, ozokerite, ceresin, etc. Petroleum waxes such as mineral wax, paraffin wax and microcrystalline wax, synthetic hydrocarbon waxes such as oxidized paraffin wax and low molecular weight polyethylene, ricinoleic amide, lauric amide, erucic acid amide, palmitic acid amide, oleic acid amide And amide waxes such as stearic acid amide and ethylene bisstearic acid amide. Examples of the metal soap include metal salts of higher fatty acids such as sodium stearate, sodium palmitate, potassium laurate, potassium myristate, calcium stearate, zinc stearate, aluminum stearate, and magnesium stearate. Examples of resins include polyamide resins, polyester resins, epoxy resins, polyurethane resins, polyacrylic resins, polyvinyl resins, polyvinyl chloride resins, cellulose resins, polyvinyl alcohol resins, petroleum resins, and terpene resins. Resins, polystyrene resins, polyolefin resins, elastomers and the like can be mentioned. Colorants include dyes and pigments such as oil-soluble dyes, disperse dyes, and colored pigments, but they are used as needed. Hereinafter, specific examples will be given, but the present invention is not limited thereto, and two or more kinds may be used in combination. Examples of the oil-soluble dye include an azo dye, an azo metal complex dye, an anthraquinone dye, and a phthalocyanine dye. More specifically, examples of azo dyes include Solvent Yellow 2 (CI11020, hereinafter the parentheses indicate CI No.) Solvent Orange 1 (11920), Solvent Red 24 (26105), Solvent Brown 3 (11360), and the like. Solvent Yellow 19 as a metal complex dye
(13900A), Solvent Orange 5 (18745A), Solvent Red 8 (12715)
, Solvent Brown 37, Solvent Black 123 (12195), etc., and as anthraquinone dyes, Solvent Violet 13 (60725), Solvent Blue 11
(61525), Solvent Green 3 (61565) and the like, and phthalocyanine dyes such as Solvent Blue 25 (74350). Examples of the disperse dye include an aminoazo or aminoanthraquinone dye and a nitroarylamine dye. More specifically, examples of aminoazo dyes include Disperse Yellow 3 (CI11855, hereinafter the CI number is shown in parentheses), Disperse Orange 3 (11005), Disperse Red 1 (11110), Disperse Violet 24 (11200). , Disperse Blue 44 and others. Examples of the aminoanthraquinone dye include Disperse Orange 11 (60700), Disperse Red 4 (60755), Disperse Violet 1 (61100), Disperse Blue 3 (61505), and the like. Nitroarylamine dyes include Disperse Yellow 1 (10345) and 42
(10338). Colored pigments include azo pigments (monoazo, bisazo, condensed azo pigments), dye lake pigments (acid dye lakes, basic dye lakes, mordant dye lake pigments), nitro pigments, nitroso pigments, phthalocyanine pigments, and high-grade pigments (vat dyes). Dye-based pigments, metal complex pigments, perylene pigments, isoindolinone pigments, quinacridone pigments, and the like. More specifically, Hanzo Yellow G is used as an azo pigment.
(CI11680, hereinafter the parentheses indicate CI No.), Hansa Yellow R (12710), Pyrazolone Red B (21120), Permanent Red R (12085), Lake Red C
(15585), Brilliant Carmine 6B (15850), Permanent Carmine FB (1249
0) (above monoazo pigment), benzidine yellow G (21090), benzidine yellow GR
(21100), permanent yellow NCR (20040) (above bisazo pigment), chromophtal yellow, chromophtal red (above condensed azo pigment) and the like. As dye lake pigments, quinoline yellow lake (47005), eosin lake (45380),
Alkaline Blue Lake (42750A, 42770A) (acid dye lake pigment), Rhodamine Lake B (45170), Methyl Violet Lake (42535), Victoria Blue Lake (44045), Malachite Green Lake (42000) (basic dye lake pigment) ), Alizarin Lake (58000) (mordanting dye lake pigment). As nitro pigments, naphthol yellow S (10316), as nitroso pigments, Pigment Green B (10006), naphthol green B (10020), and as phthalocyanine pigments, metal-free phthalocyanine blue (74100), phthalocyanine blue (74160)
), Phthalocyanine green (74260) and the like. High-grade pigments include Anthrapyrimidine Yellow (68420) and Indanthrene Brilliant Orange GK (59305)
), Indaslen Blue RS (69800), Thioindigo Red B (73300) (Vatable dye-based pigment), Nickel Azo Yellow (12775) metal complex salt pigment), Perylene Red (71140), Perylene Scarlet (71137) (More Perylene pigment), isoindolinone yellow (isoindolinone pigment), quinacridone red Y (46500),
There is quinacridone magenta (73915). As a black pigment, there is carbon black (CI77265). As the binder, any of a water-soluble binder and a water-insoluble binder can be used. Specific examples of such a binder will be described below, but the present invention is not limited thereto, and two or more binders may be used in combination. As the binder, for example, polyvinyl alcohol, methyl cellulose, gelatin, hydroxyethyl cellulose, carboxymethyl cellulose, gum arabic, starch and derivatives thereof, casein, polyvinyl pyrrolidone, butyral resin, ethylene ethyl acrylate, styrene-butadiene copolymer, vinyl acetate resin, Examples thereof include a vinyl acetate copolymer, an acrylic resin, a methyl methacryl resin, a styrene / acrylonitrile resin, an ethylene-vinyl acetate copolymer, a polyester resin, and a petroleum resin. Examples of the softener include mineral oil, dibutyl phthalate, dioctyl phthalate, mineral spirit, and liquid paraffin. In addition to the above-mentioned heat-fusible substances, colorants, binders and softeners, additives such as surfactants, dispersants, antistatic agents, antioxidants, and ultraviolet absorbers may be added. Coating machines used for coating the hot-melt ink of the present invention on a substrate include known coaters such as a hot melt coater, an air knife coater, a roll coater, a blade coater, a bar coater, and a flexo method. A known printing machine using a gravure method or the like can also be used. In addition, about solvent coating, it is possible with a general solvent, for example, methanol,
Ethanol, isopropyl alcohol, toluene, methyl ethyl ketone, acetone, ethyl acetate and the like can be appropriately used. The coating thickness of the hot-melt ink layer is 1 to 15 μm, preferably 2 to 10 μm, and more preferably 3 to 6 μm. E. Function The thermal transfer recording sheet of the present invention is obtained by coating a heat-fusible ink layer on one surface of a substrate, and is used to bond a heat-fusible ink by a 180 ° peel adhesion strength test method specified in JISK6854. It is characterized in that the force is between 50 and 500 g / 25 mm when heated (80 ° C.) between the substrate and the hot-melt ink. Further, as a main component of the heat-meltable ink, the heat-meltable substance is composed of a polyamide resin based on dimer acid, and two kinds of polyamide resins having a molecular weight of less than 4,000 and a molecular weight of 4,000 to 30,000 are used in combination or a saturated polyester resin. And two types of saturated polyester resins having a molecular weight of less than 3,000 and 3,000 to 25,000 are used in combination. The thermal transfer recording sheet of the present invention having such features has an effect that a matte print image without gloss can be obtained by thermal transfer recording in combination with an image receiving paper. Hereinafter, the present invention will be described specifically with reference to examples. In addition, "part" in an Example shows a weight part. F. Examples Example 1 A hot-melt ink was produced using a sand mill with the following composition of a polyamide resin having a molecular weight of 1000 and a molecular weight of 5,000 on the uncoated surface of a 5.4 μm-thick polyester film provided with a heat-resistant layer. Then, coating was performed with a hot melt coater to a thickness of 4 μm to obtain a thermal transfer recording sheet. Polyamide resin (molecular weight 1000) 30 parts Polyamide resin (molecular weight 5000) 30 parts Stearic acid amide (melting point 100 ° C) 30 parts Carbon black 10 parts The thermal transfer recording sheet obtained in this manner is used as a receiving paper (Mitsubishi Paper Corp. product). Name TT
R-T) and a printing tester (Matsushita Electronic Components Co., Ltd. thermal head printer)
Was used to perform a character pattern and solid printing at an applied energy of 1.2 mJ / dot. When the image receiving paper and the thermal transfer recording sheet were peeled off, it was confirmed that the heat-fusible ink remained in the thermally printed corresponding portion of the thermal transfer recording sheet and caused cohesive failure. or,
The adhesive strength (g / 25mm) between the substrate of the thermal transfer recording sheet and the heat-meltable ink is JISK
Measured according to the 180 ° peel adhesion strength test method specified in 6854, 181 g / 25 mm
Have gained. In addition, solid printing and character patterns on the image receiving paper were able to obtain matte printing without gloss. Furthermore, for solid printing, a 60-degree specular gloss measured by the specular gloss measurement method specified in JISZ8741 is used as a gloss meter (trade name: VGS-1001DP, manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd.).
Was 11.5. Example 2 A thermal transfer recording sheet was produced in the same manner except that the polyamide resin used in Example 1 was changed to those having a molecular weight of 1,000 and a molecular weight of 10,000. The evaluation results obtained in the same manner as in Example 1 are shown in Table 1. Comparative Example 1 A thermal transfer recording sheet was produced in the same manner as in Example 1 except that the polyamide resin having a molecular weight of 1,000 was used alone, and the polyamide resin having a molecular weight of 1,000 was used, except that the molecular weight of the polyamide resin was 5,000. The evaluation results are shown in Table 1. Example 3 A polyamide resin having a molecular weight of 2,000 and a molecular weight of 8,000 was dissolved in isopropyl alcohol on an uncoated surface of a 5.4 μm-thick polyester film provided with a heat-resistant treatment layer,
A hot-melt ink was manufactured according to the following formulation, and the thickness was 4 μm using a gravure coater.
Thus, a thermal transfer recording sheet was obtained. Polyamide resin (molecular weight 2000) 20 parts Polyamide resin (molecular weight 8000) 40 parts Microcrystalline wax (melting point 70 ° C) 30 parts Carbon black 10 parts Isopropyl alcohol 200 parts The thermal transfer recording sheet thus obtained was the same as in Example 1. The results are shown in Table 1. Example 4 A polyamide resin was produced and evaluated in the same manner as in Example 3 except that the polyamide resin having a molecular weight of 20,000 was used instead of the molecular weight of 8000 used in Example 3. The results are shown in Table 1. Comparative Example 2 A thermal transfer recording sheet was produced in the same manner as in Example 1 except that the polyamide resin having a volume of 20,000 was used alone, and the polyamide resin having a volume of 20,000 was used, and 60 parts were used, except for the polyamide resin having a volume of 2,000 used in Example 3. Was evaluated. The results are shown in Table 1. Example 5 A hot-melt coater was prepared by using a sand mill with a polyester resin having a molecular weight of 2,000 and a molecular weight of 7000 as described below on a non-coated surface of a 5.4 μm-thick polyester film provided with a heat-resistant treatment layer. Was applied to a thickness of 4.5 μm to obtain a thermal transfer recording sheet. Polyester resin (molecular weight 2000) 40 parts Polyester resin (molecular weight 7000) 20 parts Oxidized paraffin wax (melting point 83 ° C) 30 parts Carbon black 10 parts The thermal transfer recording sheet thus obtained was evaluated in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1. Example 6 A polyester resin was produced and evaluated in the same manner as in Example 5 except that the polyester resin having a molecular weight of 10,000 was used instead of the molecular weight of 7000 used in Example 5. The results are shown in Table 1. Comparative Example 3 Except for the polyester resin having a molecular weight of 7000 used in Example 5, a polyester resin having a molecular weight of 2,000 was used alone, and a thermal transfer recording sheet was produced with the following composition. Evaluation was performed in the same manner as in Example 1, and the results are shown in Table 1. Polyester resin (molecular weight 2000) 40 parts Oxidized paraffin wax (melting point 83 ° C) 50 parts Carbon black 10 parts Example 7 A 5.4 μm-thick polyester film coated with a heat-resistant treatment layer having a molecular weight of 2000 and a molecular weight of 10,000 Polyester resin is toluene / methyl ethyl ketone = 8
/ 2 solvent to prepare a heat-meltable ink according to the following formulation, and coated with a gravure coater to a thickness of 4.5 μm to obtain a thermal transfer recording sheet. Polyester resin (molecular weight: 2000) 20 parts Polyester resin (molecular weight: 10,000) 40 parts Polystyrene (melting point: 75 ° C.) 30 parts Carbon black: 10 parts The thermal transfer recording sheet thus obtained was evaluated in the same manner as in Example 1. Are shown in Table 1. Example 8 A polyester resin was produced and evaluated in the same manner as in Example 7, except that the polyester resin having a molecular weight of 25,000 was used instead of the molecular weight of 10,000 used in Example 7. The results are shown in Table 1. Comparative Example 4 A thermal transfer recording sheet was produced in the same manner as in Example 1, except that the polyester resin having a molecular weight of 25,000 was used alone, and the polyester resin having a molecular weight of 25,000 was used, except that the polyester resin having a molecular weight of 2000 was used. . The results are shown in Table 1. Evaluation method 1) Adhesion strength Adhesion strength (g / 25mm) between the substrate and the hot-melt ink when heated (80 ° C) was measured in accordance with the 180 ° peel adhesion strength test method specified in JISK6854. It was measured. In preparing the sample, the hot-melt ink was applied on the substrate, and immediately after coating, the coated surface and the uncoated substrate were bonded together, and then a specified amount of load was applied. Crimp,
Leave at 120 ° C for 10 minutes. After bonding, the mixture was left at room temperature for 10 minutes, and slit into a 25 mm width to be used as a test piece. 2) 60 degree specular glossiness The 60 degree specular glossiness measured by the specular glossiness measurement method specified in JISZ8741 is a gloss meter (
It was measured using Nippon Denshoku Industries Co., Ltd., trade name: VGS-1001DP). The image receiving paper (Mitsubishi Paper Corp., trade name: TTR-T) and the thermal transfer recording sheet are superimposed and solid-printed by a printing tester (Matsushita Electronic Components Co., Ltd., thermal head printer). A solid printing portion was used. 3) Printability The character pattern printed on the image receiving paper and the solid print portion were visually observed. The results were represented by ○ and × as follows. :: Gives clear printability without white spots and blurring. ×: Many white spots and blurring. 4) Cohesive failure The peeled portion of the heat-fusible ink on the thermal transfer recording sheet solid-printed on the image receiving paper is visually observed, and the state in which the heat-fusible ink remains is regarded as cohesive failure “Yes” and the transparent state. The state in which no residue was obtained was indicated as "no cohesion failure". In Examples 1 to 8, the adhesive strength (g / 25 mm) of the polyamide resin and the polyester resin which are heat-meltable substances, when two kinds of resins having different molecular weights were used together.
Are within the range of the present invention, and the glossiness is also within the range of 30 or less, giving a matte print image without gloss. In addition, all have caused cohesive failure. On the other hand, in Comparative Example 1, the adhesive strength was low, the value of glossiness was 65.7, and a glossy printed image was shown. This does not cause cohesive failure, although the printability is improved. In Comparative Example 2, since a polyamide resin having a low molecular weight was not used, it had a high adhesive strength and caused cohesive failure, but had large white spots and blurring in printability. In Comparative Example 3, only a polyester resin having a low molecular weight was used, but the adhesive strength was low and no cohesive failure occurred. Although the printability is preferable, it gives a glossy print image and is not suitable for the purpose of the present invention. In Comparative Example 4, although a polyester resin having a large molecular weight was used, the adhesive force was extremely increased, the cohesive failure was large, and almost no image was transferred to the image receiving paper. On the other hand, the glossiness is within the range of the present invention, but the printability is poor, and it is not suitable as a thermal transfer recording sheet. Examples 9 to 12 In the same manner as in Example 1, a thermal transfer recording sheet was produced using a heat-fusible ink having the following composition and evaluated. The results are shown in Table 2. Example 9 Polyamide resin (molecular weight 2000, melting point 89 ° C) 10 parts Polyamide resin (molecular weight 5000, melting point 107 ° C) 60 parts Lauric amide (melting point 80 ° C) 20 parts Carbon black 10 parts Example 10 Polyamide resin (molecular weight 2000, melting point 89 ° C) 80 parts Polyamide resin (Molecular weight 20,000 melting point 105 ° C) 10 parts Carbon black 10 parts Example 11 Polyester resin (Molecular weight 2000 melting point 83 ° C) 10 parts Polyester resin (Molecular weight 7000 melting point 110 ° C) 50 parts Oxidized microcrystalline wax (Melting point 77) ℃) 30 parts carbon black 10 parts Example 12 polyester resin (molecular weight 2000 melting point 83 ℃) 60 parts polyester resin (molecular weight 25000 melting point 113 ℃) 10 parts oxidized microcrystalline wax (melting point 77 ℃) 20 parts carbon black 10 parts In Example 9-12, the heat-fusible substance (polyamide resin or
(Polyester resin), the blending ratio of the hot-melt ink was within the range of the upper limit or the lower limit of the present invention. As can be seen from Table 2, Examples 9 to 12 are also suitable for the purpose of the present invention in each of the evaluation items of adhesive strength (g / 25 mm), 60 ° specular gloss, printability, and cohesive failure. G. Effects of the Invention As described above, the thermal transfer recording sheet of the present invention has a lower glossiness of a printed image as compared with a conventional thermal transfer recording sheet, has excellent matte printability, and has extremely high industrial significance. is there.

【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図は本発明の熱転写記録シートの構成を示す図である。なお、
第1図では耐熱処理層を基材の反対面に設けた構成図であり、第2図は耐熱処理
層を設けていない。第3図及び第4図はサーマルヘッドを用いて受像紙に転写さ
せたときの構成図であり、第3図では本発明のマット調印字画像を与えるもので あり、第4図では、従来の光沢のある印字画像を与える構成図である。
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIGS. 1 and 2 are views showing the structure of a thermal transfer recording sheet of the present invention. In addition,
FIG. 1 is a configuration diagram in which a heat-resistant treatment layer is provided on the opposite surface of the base material, and FIG. 2 does not include a heat-resistant treatment layer. FIGS. 3 and 4 are diagrams showing the configuration when the image is transferred onto an image receiving paper using a thermal head. FIG. 3 shows the matte print image of the present invention, and FIG. FIG. 3 is a configuration diagram for giving a glossy print image.

Claims (1)

【特許請求の範囲】1. ポリエステルフィルム基材の片面に熱溶融性インク層を塗設してなる熱転
写記録シートにおいて、該熱溶融性インクの主成分である熱溶融性物質が、ダイ
マー酸をベースとするポリアミド樹脂からなり、該ポリアミド樹脂として分子量
4,000未満及び分子量4,000〜30,000からなる2種を併用し、かつJISK6854で規定
される180°剥離接着強さ試験法により、該熱溶融性インクが該基材と該熱溶融
性インクとの間で熱時(80℃)50〜500/25mmからなる接着力(/25mm)を有し、
かつ又熱転写後の該熱転写記録シートと受像紙との剥離の際に該熱溶融性インク
が凝集破壊を起すことを特徴とする熱転写記録シート2. ポリエステルフィルム基材の片面に熱溶融性インク層を塗設してなる熱転
写記録シートにおいて、該熱溶融性インクの主成分である熱溶融性物質が飽和ポ
リエステル樹脂からなり、該飽和ポリエステル樹脂として分子量3,000未満及び
分子量3,000〜25,000からなる2種を併用し、かつJISK6854で規定される180°剥
離接着強さ試験法により、該熱溶融性インクが該基材と該熱溶融性インクとの間
で熱時(80℃)50〜500g/25mmからなる接着力(g/25mm)を有し、かつ又熱転写
後の該熱転写記録シートと受像紙との剥離の際に該熱溶融性インクが凝集破壊を
起すことを特徴とする熱転写記録シート3. 該熱溶融性インクの配合において、該熱溶融性物質が分子量4,000未満の
ポリアミド樹脂を10〜80重量部及び分子量4,000〜30,000のポリアミド樹脂を10
〜60重量部とする2種の併用であることを特徴とする請求項1記載の熱転写記録
シート。 4. 該熱溶融性インクの配合において、該熱溶融性物質が分子量3,000未満の
飽和ポリエステル樹脂を10〜60重量部及び分子量3,000〜25,000の飽和ポリエス
テル樹脂を10〜50重量部とする2種の併用であることを特徴とする請求項記載
の熱転写記録シート。 5. 該熱転写記録シートと受像紙を組み合わせて熱転写記録によって得た印字 画像がJISZ8741で規定される鏡面光沢度測定方法による60度鏡面光沢度30以下
マット調印字画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の熱転写記録シー
ト。
[Claims] 1. Heat transfer by coating a heat-meltable ink layer on one side of a polyester film substrate
In the recording sheet, the heat-fusible substance which is a main component of the heat-fusible ink is made of a polyamide resin based on dimer acid, and the polyamide resin has a molecular weight of
Uses two types consisting of less than 4,000 and molecular weight of 4,000 to 30,000, and specified in JISK6854
According to the 180 ° peel adhesion strength test method, the heat-fusible ink is
It has an adhesive strength (/ 25mm) consisting of 50 to 500 / 25mm when heated (80 ° C) with a hydrophilic ink,
In addition, when the thermal transfer recording sheet is separated from the image receiving paper after thermal transfer, the thermal fusible ink is used.
A thermal transfer recording sheet characterized by causing cohesive failure . 2. Heat transfer by applying a hot-melt ink layer on one side of a polyester film substrate
In shoot recording sheet, consisting mainly composed thermally fusible substance is a saturated polyester resin is of the heat-meltable ink, a combination of two or consisting of molecules 3,000 and less than the molecular weight weight 3,000~25,000 as saturated polyester resin, and in JISK6854 180 ° peeling specified
According to the peel adhesion strength test method, the hot-melt ink is placed between the substrate and the hot-melt ink.
With hot (80 ° C) adhesive strength (g / 25mm) consisting of 50-500g / 25mm, and also thermal transfer
When the thermal transfer recording sheet is later separated from the image receiving paper, the heat-fusible ink causes cohesive failure.
A thermal transfer recording sheet characterized by being raised . 3.In the formulation of the heat-fusible ink, the heat-fusible substance is 10 to 80 parts by weight of a polyamide resin having a molecular weight of less than 4,000 and 10 to 80 parts by weight of a polyamide resin having a molecular weight of 4,000 to 30,000.
2. The thermal transfer recording sheet according to claim 1, wherein the thermal transfer recording sheet is used in combination of two kinds in which the amount is up to 60 parts by weight. 4. In the blending of the heat-fusible ink, the heat-fusible substance has 10 to 60 parts by weight of a saturated polyester resin having a molecular weight of less than 3,000 and 10 to 50 parts by weight of a saturated polyester resin having a molecular weight of 3,000 to 25,000. 3. The thermal transfer recording sheet according to claim 2 , wherein the thermal transfer recording sheet is used in combination. 5.The printed image obtained by thermal transfer recording by combining the thermal transfer recording sheet and the image receiving paper is a matte printed image having a mirror glossiness of 60 degrees or less by a mirror glossiness measurement method defined by JISZ8741 of 30 or less. claim 1 or 2 thermal transfer recording sheet according.

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