JP2539759Y2 - 獣医用診療台 - Google Patents

獣医用診療台

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JP2539759Y2
JP2539759Y2 JP1991083846U JP8384691U JP2539759Y2 JP 2539759 Y2 JP2539759 Y2 JP 2539759Y2 JP 1991083846 U JP1991083846 U JP 1991083846U JP 8384691 U JP8384691 U JP 8384691U JP 2539759 Y2 JP2539759 Y2 JP 2539759Y2
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年夫 児島
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株式会社長田中央研究所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本考案は、獣医用診療台、より詳細には、
犬,猫等の動物を診療するための獣医用の手術台に関す
る。
【0002】
【従来技術】図6は、従来の獣医用診療台の一例を説明
するための斜視図で、図中、1は基台、2は該基台1に
立設された支柱で、支柱2は好ましくは、ピストン・シ
リンダから成り、上下動可能になっている。3はベッド
板で、周知のように、犬,猫等の動物を手術する場合、
手術用のベッド板3の上に動物と載せるとともに、支柱
2により該ベッド板を上下動して該ベッド板の高さを手
術に最適な高さ位置にして手術を行っている。而して、
従来の獣医用診療台において、ベッド板3はステンレス
板を切断,折り曲げ,溶接等を行って作成されている。
【0003】図7は、上記ベッド板3の作成方法の従来
例を説明するための図で、周知のように、ステンレス板
3の4隅3a部を切り取り、次いで、3b部を折り曲
げ、次いで、各隅の3c部同志を容接して箱体を構成
し、この箱体の底面をベッド板の上面として使用し、該
箱体の内部、つまり、ベッド板3の下側に電熱器を設
け、ベッド板3を温める等している。
【0004】而して、上記従来のベッド板は、前述のよ
うに、ステンレス板を切断,折り曲げ,溶接等して作成
するものであるが、特に、隅部が直角に形成されるた
め、この隅部に角ができて動物等を傷つけたりする危険
があり、しかも、この隅部が溶接されているため、容接
跡が残って見た目にも悪く、また、溶接しなければなら
ないため作業性も悪く、コストも高くつく等の欠点があ
った。
【0005】
【目的】本考案は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、特に、獣医用診療台のベッド板を溶接等の作業
を必要とすることなく、また、隅部に角部がなく、この
隅部に動物等が当っても動物を傷つける等の危険のない
ベッド板を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【構成】本考案は、上記目的を達成するために、(1)
基台と、該基台に立設された支柱と、該支柱の上部に固
定されたベッド板とから成り、該ベッド板の上に動物を
載せて診療を行う獣医用診療台において、前記ベッド板
は、一枚の金属板を折り曲げて形成した箱体と、該折り
曲げて形成したままの箱体の4隅に取り付けられたコー
ナ部材とから成り、前記箱体の各隅が前記コーナ部材を
介して接合されていること、更には、(2)前記箱体の
各折り返し部が一旦逆方向に曲げられて、該折り返し部
で山形部を形成していることを特徴としたものである。
以下、本考案の実施例に基いて説明する。
【0007】図1は、本考案による獣医用診療台の一実
施例を説明するための斜視図で、図中、1は基台、2は
支柱、3はステンレス板製のベッド板で、支柱2はピス
トン,シリンダー等から成り、上下動の高さ位置が調整
可能となっている。本考案においては、ベッド板3は、
各隅部がコーナ部材4によって形成されており、これに
よって、隅部における溶接をなくし、また、隅部におけ
る角をなくしている。すなわち、ベッド板3を作るに
は、図7に示したようにして、切断,折り曲げによって
箱体を作るが、本考案においては、折り曲げた後の溶接
は行なわず、この状態で、すなわち、切断して折り曲げ
た状態で各隅部にコーナ部材4を接着剤で貼りつけてい
る。
【0008】図2は、上記コーナ部材4の斜視図で、こ
のコーナ部材4は、例えば、シリコンゴム材で一体的に
形成され、ベッド板3の上面に接する部分4aと、側面
の接する部分4bとから成り、これらの部分に接着剤を
接着して各隅部に嵌め込むと、図1に示したように、各
隅部が該コーナ部材4によって化粧されたベッド板3が
形成される。
【0009】図3は、本考案の他の実施例を説明するた
めの全体斜視図で、この実施例は、ベッド板3の周部に
盛り上り部3Aを設け、これによって、診療中に発生し
た汚物、例えば、抜け毛,唾液,血液等が床に落ちない
ようにしたものである。図4は、図3に示した実施例の
隅部の一部を透視した場合の斜視図で、この場合、コー
ナ部材4にも前記盛り上り部に対応した盛り上り部を設
けておくが、この点を除き、図1に示した実施例と同様
にして隅部をカバーする。
【0010】図5は、前記の盛り上り部を形成する場合
のステンレス板の切断の仕方を説明するための図で、こ
の場合には、切り欠き部3aを大きくとり、つまり、図
6に示した場合よりも、盛り上り部の長さに相当する長
さLだけ大きく切り欠き、このLの長さの部分を利用し
て前記盛り上り部3Aを形成する。この場合、ベッド板
3の側部3cと3cとの間には隙間が残っているのか、
この部分は、コーナ部材4によって隠されてしまうの
で、外観上何ら問題はない。
【0011】
【効果】以上の説明から明らかなように、本考案による
と、従来技術のように、溶接作業を伴うことなくベッド
板を形成することができ、診療台作成のための作業性が
著しく向上する。また、ベッド板の各隅部が丸く形成さ
れ、しかも、例えばシリコンゴム等の軟かい部材で形成
されるため、動物がこの隅部に当っても、それ程痛くな
く、また、動物を傷つけるようなこともない。更には、
ベッド板の全周にわたって盛り上り部を設けることによ
って、ベッド板の汚物等が床に落ちる心配がなく、治療
室を清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による獣医用診療台の一実施例を説明
するための全体斜視図である。
【図2】 図1に示した診療台に使用して好適なコーナ
部材の一例を示す斜視図である。
【図3】 本考案による獣医用診療台の他の実施例を示
す全体斜視図である。
【図4】 図3に示した診療台の隅部の一部を透視した
場合の斜視図である。
【図5】 図3に示した診療台の盛り上り部3Aを形成
する場合のステンレス板の切断の仕方を示す図である。
【図6】 従来の獣医用診療台の一例を説明するための
斜視図である。
【図7】 図6に示した診療台の作成方法の一例を説明
するための図である。
【符号の説明】
1…基台、2…支柱、3…ベッド板、3A…盛り上り
部、4…コーナ部材。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、該基台に立設された支柱と、該
    支柱の上部に固定されたベッド板とから成り、該ベッド
    板の上に動物を載せて診療を行う獣医用診療台におい
    て、前記ベッド板は、一枚の金属板を折り曲げて形成し
    た箱体と、該折り曲げて形成したままの箱体の4隅に取
    り付けられたコーナ部材とから成り、前記箱体の各隅が
    前記コーナ部材を介して接合されていることを特徴とす
    る獣医用診療台。
  2. 【請求項2】 前記箱体の各折り返し部が一旦逆方向に
    曲げられて、該折り返し部で山形部を形成していること
    を特徴とする請求項1に記載の獣医用診療台。
JP1991083846U 1991-09-17 1991-09-17 獣医用診療台 Expired - Fee Related JP2539759Y2 (ja)

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JPH0524013U JPH0524013U (ja) 1993-03-30
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JPS51120801U (ja) * 1975-03-27 1976-09-30
JPS6022837Y2 (ja) * 1980-09-16 1985-07-08 株式会社奥本木工所 天板の端縁被覆装置
JPS6069041U (ja) * 1983-10-19 1985-05-16 松下電器産業株式会社 やぐらこたつ用テ−ブル

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JPH0524013U (ja) 1993-03-30

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