JP2531984B2 - 地盤調査法 - Google Patents

地盤調査法

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JP2531984B2
JP2531984B2 JP1140968A JP14096889A JP2531984B2 JP 2531984 B2 JP2531984 B2 JP 2531984B2 JP 1140968 A JP1140968 A JP 1140968A JP 14096889 A JP14096889 A JP 14096889A JP 2531984 B2 JP2531984 B2 JP 2531984B2
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道夫 土弘
寛昌 五十嵐
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Kajima Corp
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  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,地下空間等の大規模地下掘削工事,トンネ
ル工事,原子力関連施設建設工事等において必要とされ
る地盤調査(特に断層の検知)を正確且つ簡易に行う方
法に関する。
〔従来の技術〕
地中断層の調査方法として,従来より,露頭観察法,
弾性波探査法並びにボーリング法が最も普通に行われて
いる。
露頭観察法では断層地形(三角末端面)や露頭の地質
の連続性等から断層を判別するが,露頭が無く地形が判
別できない場合には全く採用できない。弾性波探査法は
物理的探査法として実績も多いが,地下水の有無や多寡
によって検知精度が左右される。ボーリング法は最も確
実な方法であるが,ボーリング位置の選定やコストの面
で問題があり,最終的な確認法として採用されるのが普
通である。
自然放射能を用いる地質調査も大きな進展を見せてい
るが,そのうち,深層のラドンが断層やきれつを通じて
地表に上昇する現象を利用して,割れ目の位置を決める
方法が着目され,特にラドンの娘核種であるビスマス−
214とカリ−40の光電ピーク計数率の比を指標とする方
法が実現されるに至っている。例えば農業土木学会誌第
54巻第2号(1986年2月号)P139〜144には,このBi/K
の比をNaI検出器によって求める方法が記載されてい
る。
一方,出願人の申請に係る建設技術評価規定第9条第
1項による建技評第85303号において,舗装路面下又は
モルタル等の吹付面直下の空洞を建造物を破壊せずに検
知する方法として,可搬式地下レーダによって地中に放
射した電磁波パルスの反射波を舗装路面上から測定し,
この反射波形を解析し,これをCRT上に映像として移し
出して浅層の空洞を簡易に検知する方法が提案された。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記の自然放射能による方法は割れ目探査に有益な指
針を与えるものであるが,214Biハロー,もしくはBi/Kハ
ローから,さらに正確に地層を判別するには,この方法
のみでは確実性になお問題があり,また,検出器として
NaI検出器を用いるだけでは精度に劣ることは否めな
い。また建技評第85303号の方法も,浅層部分の空洞の
検出には効果があるが,地盤調査にはこれのみではやは
り問題がある。
したがって本発明は,これらの従来技術の水準を超え
て,一層精密に地盤調査ができる簡易且つ正確な地盤調
査システムの開発を目的としたものである。
〔発明の構成〕
本発明に従う工事対象地盤の調査法は,地表の測線に
沿ってNaI検出器を移動させながらγ線強度を測定し,
このうち214Biと40Kの固有のγ線エネルギーに相当する
γ線強度を求めると共にBi/K比が高い地点の位置を検出
する段階と,Ge検出器を用いて前記のBi/K比が高い位置
におけるγ線強度を再度求める段階と,後者のGe検出器
で求めたBi/K比を基に前者のNaI検出器の測定値を補正
して測線上のBi/K比の分布解析を行う段階とからなる自
然放射能を利用した地盤調査と,そして,地表の測線に
沿って電波を送受信するアンテナを移動させながら反射
波を映像解析する地下レーダ法により該工事対象地盤の
浅層の概略地下構造を把握する地盤調査を行い,両調査
結果から亀裂位置を決定することに特徴がある。
すなわち本発明は,自然放射能を利用した地盤調査と
電磁波を利用した地盤調査を組合せるものであり,特に
前者の自然放射能の調査では測定時間が短時間で済むNa
I検出器によって概略調査を行ったうえ,ここで得られ
た情報からさらに調査範囲を絞りこみ,その絞り込んだ
範囲においてGe検出器によってγ強度の絶対値を求め,
このGe検出器によって求めたBi/Kをもとに,先のNaI検
出器で得られたデータを補正し,より正確なBi/Kの分布
を全調査範囲において求め,更に電磁波を利用した地盤
調査によって浅層地下の概略構造を求め,ラドンの噴出
位置(Bi/Kの高い位置)との関係並びにラドンの発生す
る地質的機構を検討して,亀裂位置を決定する点に特徴
がある。
〔発明の詳述〕
放射線測定器として知られるNaI検出器(微量のタリ
ウムで活性化したNaI(Tl)検出器)は一般にγ線に対
する検出効率が高く取扱が容易で測定時間も短いという
特徴がある。しかし,エネルギー分解能および直線性の
点でGe半導体を用いるGe検出器よりも劣り,40Kによる自
然計数率や温度変化によって発光光量が変化し,特に計
数率依存性はBi/K分布の測定精度に大きな影響を与え
る。
これに対して高純度型ゲルマニウム検出器はエネルギ
ー分解能が高く直線性もよいのでスペクトル分析が容易
で,得られる結果の信頼性も高い。しかし,マルチチャ
ンネル分析器として高容量のものを必要とし,多量のデ
ータ解析を必要とするので時間が掛かるという問題があ
る。したがってこれを長い全測線上に移動させて,自然
放射能のうちBi−214,K−40の全分布を計測するのは実
際的ではない。
本発明では,このNaI検出器と長所と欠点をGe検出器
の欠点と長所で相おぎなうと共にさらに地下レーダ法を
組み入れて正確な地盤調査を行うようにしたものであ
る。
第1図は本発明による地盤調査システムの機器配置を
示したものてある。図示のように,NaI検出器とGe検出器
はマルチチャンネルアナライザーに接続される。このマ
ルチチャンネルアナライザーは,例えば4096チャンネル
50MHzウイルキンソン型ADCの市販のもの(例えば商品名
E−560MCA)を使用することができ,4096チャンネルの
データの入力をはじめ,放射線の計数機能,データの収
録機能を有する。AMTはデータレコーダであり,オーデ
イオカセットテープを利用してマルチチャンネルアナラ
イザーからのデータを現場収録する。
他方,レーダー側の装置は,建技評第85303号に記載
のものに対応しており,これは電波発射装置(アンテナ
部),電波制御・表示装置(本体制御部)およびAMT
(信号記録部)からなっている。電波発射装置(アンテ
ナ部)は,パルス制御器,送信器,受信器,送受信切換
器,アンテナおよび距離検出器から構成され,本体制御
部からの信号により,電波はパルス制御器,送信器およ
び送受信切換器を経由してアンテナより送信され,地下
空洞が存在すればその表面で生じた反射波はアンテナを
経由して,受信器で信号に変換されたうえ本体制御部に
転送される。電波制御・表示装置(本体制御部)は,操
作部,制御処理部および出力表示部から構成され,前記
のアンテナ部に送る信号の制御,受信した信号のA/D変
換,CRTへの表示,AMTと解析装置へのデータ転送などを行
うものである。CRTには反射波の映像(地中断面映像)
が写し出されると共にその映像は半導体メモリーにより
一時的に記録される。またCRTには比誘導率,見掛けの
深度,移動距離が表示され,操作部のカーソル装置によ
り空洞の位置や深さが数値で表示できる。解析装置は,
コンピュータとCRT,デイスクドライブ,プリンターから
なり,自然放射能のデータ解析と反射波の解析,これら
解析結果の出力,データの収録などの機能を有してお
り,解析結果はプリントアウトされる。
第2図は,本発明に従う地盤調査の調査・解析フロー
を示したものである。図示のように先ず測線を設定し,
この測線に沿ってNaI検出器を移動させつつ概略測定を
行う。ここでは0〜3000KeVまでのγ線強度を測線上で
計り,このうち214Biと40Kの固有のγ線エネルギーに相
当するγ線強度を求め,Bi/K比を算出することによって,
Bi/K比のの高い地点の位置出しを行う。次いでこのBi/K
の値が全体と比べて高くなった位置においてGe検出器を
用いてγ線強度の絶対値を求める。Ge検出器はエネルギ
ー分解能が高いが1回の測定時間はNaI検出器の10倍近
く必要とする。本発明によれば測定時間の短いNaI検出
器で広範囲の数多くの測点を短時間で測定し,その特定
された狭い高Bi/Kの位置だけをGe検出器で計測する。そ
して,Ge検出器で求めたBi/Kをもとに,NaI検出器のデー
タからBiやKのエネルギー補正を行い,より正確なBi/K
分布を求める。一方,地下レーダ法による地中の断面映
像から判読される浅層地下の概略構造とラドンの噴出位
置(高Bi/K位置)との関係並びにラドンの発生する地質
的機構を検討し,これらの結果をもとに亀裂位置を決定
する。
第3図の上段は本発明法を実施して得たBi/K比分布
(図の上段)を示したものであり,下段には調査坑によ
って実際に地盤調査した結果を示した。図より,本発明
法によれば,断層解析が正確に行い得ることがわかる。
〔効果〕
本発明によると,地下空洞の存否に対して応答性よく
簡易な調査ができる地下レーダ法と,この地下レーダ法
では判読が困難な亀裂の方位や大きさが自然放射能測定
によって行い得ると共に,この自然放射能測定もNaI検
出器とGe検出器の組合せによって,短時間且つ精密に行
い得るので,地下空間等の大規模地下掘削工事,トンネ
ル工事,原子力関連施設建設工事等における地盤調査シ
ステムとして多大の貢献をなし得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法を実施する地盤調査機器の配置系統
図,第2図は本発明法の地盤調査・解析フロー図,第3
図は本発明法の実施例結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01V 5/02 9406−2G G01V 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工事対象地盤の地表の測線に沿ってNaI検
    出器を移動させながらγ線強度を測定し,このうち214B
    iと40Kの固有のγ線エネルギーに相当するγ線強度を求
    めると共にBi/K比が高い地点の位置を検出する段階と,G
    e検出器を用いて前記のBi/K比が高い位置におけるγ線
    強度を再度求める段階と,後者のGe検出器で求めたBi/K
    比を基に前者のNaI検出器の測定値を補正して測線上のB
    i/K比の分布解析を行う段階と,からなる自然放射能を
    利用した工事対象地盤の調査と;そして,地表の測線に
    沿って電波を送受信するアンテナを移動させながら反射
    波を映像解析する地下レーダ法により該工事対象地盤の
    浅層の概略地下構造を把握する地盤調査と;を行い,両
    調査結果から亀裂位置を決定する工事対象地盤調査法。
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