JP2526758Y2 - 成形りゅう弾用信管 - Google Patents

成形りゅう弾用信管

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JP2526758Y2
JP2526758Y2 JP12892890U JP12892890U JP2526758Y2 JP 2526758 Y2 JP2526758 Y2 JP 2526758Y2 JP 12892890 U JP12892890 U JP 12892890U JP 12892890 U JP12892890 U JP 12892890U JP 2526758 Y2 JP2526758 Y2 JP 2526758Y2
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fuze
molded
bullet
explosive charge
detonation
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二三彦 又村
英和 吉川
恭一 兼松
仁 三好
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Ricoh Elemex Corp
Komatsu Ltd
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、対戦車りゅう弾のように、弾体内の炸薬
の爆轟に伴うモンロー効果(ノイマン効果)を利用して
装甲板などの金属板に穿孔し、人員や器材などに損傷を
与える成形りゅう弾に適用しうる。詳しくは、そのよう
な成形りゅう弾に使用する信管に関する。
従来の技術 一般に、成形りゅう弾は、たとえば第4図に示すよう
に、弾体1と、その弾底(図中左側)に設ける信管2と
からなる。弾体1は、弾殻3内に炸薬4を内蔵する。そ
して、弾頭(図中右側)に断面V字状の凹部1aを設け、
その凹部1aに円錐形の金属製ライナー5を取り付けてな
る。信管2は、第5図に示すように、弾体1の弾底に接
続する先端側(図中右側)に伝爆薬部6を設け、その弾
体1側をブースタカップ7で被ってなる。そして、たと
えば、この成形りゅう弾を発射して後に、信管2を起爆
作動し、その起爆を伝爆薬部6で弾体1へと伝爆して炸
薬4を爆轟させると、ライナー5を破壊してその金属微
粒子のジェットを形成し、戦車の装甲板のような目標物
の一点に集中して当てて孔をあける(モンロー効果)。
しかして、内部の人員や器材などに損傷を与えるのであ
る。
ところで、そもそもモンロー効果は、一般に、炸薬4
の爆轟波面8とライナー5とでなす角度が小さいほど有
効に働き、それによって成形りゅう弾の威力を増大させ
るものである。しかし、上述した従来の成形りゅう弾に
よれば、爆轟波面8が球面状になり、第4図に示すよう
に、角度αが比較的大きくなるために、威力の増大を図
るには限界があった。そこで、さらに従来の成形りゅう
弾の中には、たとえば第6図に示すように、炸薬4内の
信管2側にプラスチックなどからなる扇形のウェーブシ
ェーパ9を入れ、そのウェーブシェーパ9で爆轟波面8
が平面状になるように調整して角度αを小さくするもの
がある。
考案が解決しようとする課題 ところが、モンロー効果を有効に発揮させるために
は、第6図に示したように、各爆轟波面8の形状が少な
くとも弾殻3の中心線Sを基準として軸対称でなければ
ならない。したがって、同図に示す従来の成形りゅう弾
では、特に、ウェーブシェーパ9を弾体1に対して高度
の同軸精度をもって配置しなければならない。しかし、
この従来の構成において、ウェーブシェーパ9を同軸精
度よく炸薬4内に設けることは困難であった。また、従
来の各種成形りゅう弾の弾体の構造のよっては、設計上
の理由から、ウェーブシェーパ9を炸薬4内に埋設さえ
できないものもある。
そこで、この考案の目的は、成形りゅう弾において上
述した従来の問題点を解消し、容易に炸薬の爆轟波面と
ライナーのなす角度を小さくすることにある。
課題を解決するための手段 そのため、この考案は、たとえば以下の図示実施例に
おいて示すとおり、弾体11へと伝爆する伝爆薬部17を先
端12aに備える成形りゅう弾10用信管12において、前記
伝爆薬部17の前記弾体11側を被う遮蔽部18aを、その周
辺部分から中央部分に向けて厚肉に形成してなることを
特徴とする。
作用 そして、起爆作動して伝爆薬部17で弾体11へと伝爆す
ると、遮蔽部18aによって爆轟波面20を平面に近い形状
にして弾体11を爆轟する。
実施例 以下、図面を参照しつつ、この考案の実施例を説明す
る。第1図は、この考案の一実施例である信管を備える
成形りゅう弾の一例であり、その概略構成を示す。図中
符号10はその成形りゅう弾の全体を示す。成形りゅう弾
10は、その弾体11と、その弾底(図中左側)に設けるこ
の考案による信管12とからなる。弾体11は、弾殻13内に
炸薬14を内蔵し、弾頭(図中右側)に断面V字状の凹部
11aを設け、その凹部11aに円錐形の金属製ライナー15を
取り付けてなる。信管12は、たとえば着発式信管であ
り、成形りゅう弾10を発射してのち弾着時に起爆作動す
る起爆部(図示省略)を信管ケース16内に備える。そし
て、第2図に示すように、弾体11の弾底に接続する先端
12aに前記起爆部の起爆を弾体11へと伝爆する伝爆薬部1
7を備える。しかして、先端12a側で信管ケース16にブー
スタカップ18を圧入し、伝爆薬部17の弾体11側を被う。
ブースタカップ18は、その内方に突出する遮蔽部18aを
設ける。遮蔽部18aは、その周辺部分から中央部分に向
けて漸次に肉厚を増す形状からなる。
そして、第1図に示すように、この考案の信管12を弾
体11の弾底に接触し、遮蔽部18aを弾体11の中心軸線S
と同軸上に配置する。
さていま、上述した成形りゅう弾10をたとえば目標物
の戦車に向けて発射すると、この考案の信管12が弾着時
に起爆作動し、その起爆を伝爆薬部17により弾体11へと
伝爆する。そして、第1図に示すように、弾体11に遮蔽
部18aに向かう爆轟波面20を生じて炸薬14を爆轟する。
そのとき、遮蔽部18aの中央部分がより厚肉だから、爆
轟波面20は、その中央から両端側にかけてフラットにな
り、全体に平面形状に近い形になる。こうして、炸薬14
が爆轟すると、ライナー15を破壊し、前記したモンロー
効果により、ライナー15の金属微粒子のジェットを形成
し、前記戦車の装甲板の一点の集中して当てて穿孔す
る。しかして、戦車内の人員や器材に損傷を与える。そ
の場合、爆轟波面20がほぼ平面形状だから、その爆轟波
面20とライナー15とでなす角度αも従来より小さくな
り、その分だけモンロー効果を有効に発揮してこの成形
りゅう弾の威力を増大する。
ところで、上述した図示実施例では、遮蔽部18aの中
央部分をその内方に突出するが、第3図に示すように、
外方に突出するように肉厚を増す構成でもよい。また、
この図示実施例では、信管ケース16とは別体のブースタ
カップ18に遮蔽部18aを設けたが、この考案は、信管ケ
ースに一体にその遮蔽部を形成することも可能である。
さらに、図示実施例では、遮蔽部18aをその周辺部分か
ら中央部分に向けてアナログ的に、つまり漸次厚肉に形
成する。しかし、この考案は、その遮蔽部をデジタル的
に、つまり段階的に厚肉に形成してもよい。
なお、上述した図示実施例は、この考案を一例として
着発式の信管を用いて説明したが、その他の各種方式の
信管であってもよい。
考案の効果 したがって、この考案によれば、成形りゅう弾用の信
管における伝爆薬部の遮蔽部を、その周辺部分から中央
部分に向けて厚肉に形成するから、この信管を弾体に接
続するだけで容易に遮蔽部を爆轟波面の生ずる弾体に対
し同軸精度よく配置し、しかも、その爆轟波面とライナ
ーのなす角度を小さくして成形りゅう弾の威力を増大さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例である信管を備える成形り
ゅう弾の一例を示す概略構成図、第2図はその成形りゅ
う弾用信管を拡大して示す概略構成図、第3図はこの考
案の他の実施例で成形りゅう弾用信管を示す概略構成図
である。第4図は従来の成形りゅう弾を示す概略構成
図、第5図はその成形りゅう弾に備える信管を拡大して
示す概略構成図、第6図は他の従来の成形りゅう弾を示
す概略構成図である。 10……成形りゅう弾、11……弾体、12……信管、12a…
…信管先端、17……伝爆薬部、18a……遮蔽部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉川 英和 京都府綴喜郡田辺町大住ケ丘2‐12‐17 (72)考案者 兼松 恭一 愛知県岡崎市欠町字松塚36番地 ロイヤ ルスカイハイツ103号 (72)考案者 三好 仁 広島県広島市東区牛田東2丁目15‐8- 317 (56)参考文献 特開 昭50−58900(JP,A) 特開 昭53−88310(JP,A) 実開 昭60−165697(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾体へと伝爆する伝爆薬部を先端に備える
    成形りゅう弾用信管において、 前記伝爆薬部の前記弾体側を被う遮蔽部を、その周辺部
    分から中央部分に向けて厚肉に形成してなる、成形りゅ
    う弾用信管。
JP12892890U 1990-11-30 1990-11-30 成形りゅう弾用信管 Expired - Lifetime JP2526758Y2 (ja)

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JPH0492200U JPH0492200U (ja) 1992-08-11
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