JP2525702B2 - 地中埋設物用防護板 - Google Patents

地中埋設物用防護板

Info

Publication number
JP2525702B2
JP2525702B2 JP34946391A JP34946391A JP2525702B2 JP 2525702 B2 JP2525702 B2 JP 2525702B2 JP 34946391 A JP34946391 A JP 34946391A JP 34946391 A JP34946391 A JP 34946391A JP 2525702 B2 JP2525702 B2 JP 2525702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective plate
buried object
underground buried
underground
radar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34946391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05157853A (ja
Inventor
悟 古部
Original Assignee
日本地工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本地工株式会社 filed Critical 日本地工株式会社
Priority to JP34946391A priority Critical patent/JP2525702B2/ja
Publication of JPH05157853A publication Critical patent/JPH05157853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2525702B2 publication Critical patent/JP2525702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中電線ケーブルなど
の地中埋設物を識別し、かつ防護するための地中埋設物
用の防護板に関する。更に詳しくは、本発明は種々の地
下埋設物に対し修復などの工事に際しては確実なレーダ
探査を可能とするとともに、通常の埋設状態にあっては
確実な防護機能を発揮することができる地中埋設物用の
防護板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地価の上昇及び地上スペースの有
効利用、更には美観上の観点から配電設備などの地中化
が栄んに進められている。そして、地上構造物の地中化
が進行するにつれ、埋設深度が深くなりつつあるために
建設工事のコストアップが生じ、かつ地下構築物の複層
化に伴ない、既設の地下埋設物の損傷事故が増大してい
る。
【0003】前記した、地中埋設化によるネガティブな
側面を解消するために、出来る限り埋設深度を浅くし、
埋設物の上に堀削機などにより印加される衝撃強度に耐
え得る防護板を配設する工法が行なわれている。周知の
ように、埋設深度は道路法及び電気設備技術基準により
規定されているが、軽圧箇所であれば地表〜60cmの位
置の埋設が可能である。例えば、低圧または高圧の地中
電線を車両その他の重量物の圧力を受ける恐れがない場
所においては、その上部を堅ろうな板(例えばコンクリ
ート板または木板)またはトイでおおい施設することが
できる。
【0004】以上のようなことから、地表〜60cmの比
較的埋設深度が浅い場合はもとより、それよりも深い埋
設深度の場合、地中埋設物の保護を図る観点から防護板
がその上部に配設される。この場合、所定の埋設物の修
復時における確認や、あるいは他の埋設物の工事等にお
ける損傷を防止するために当該埋設物の埋設位置の確認
が重要になってくることはいうまでもないことである。
【0005】現在、地下埋設物を探査する技術として、
地中埋設物の探査レーダ装置がある。これは、特に水、
都市ガス、通信ケーブルなどの多種類の管が埋設されて
いる都市部において、地中線や配電柱などの工事に伴う
これら管の損傷を極力、防止するために案出されたもの
である。即ち、既設埋設管の所在を調べるために試掘を
行なう場合、その費用と労力は相当のものになるが、こ
れを非破壊検査技術の1つである電磁波を利用した埋設
管探査レーダにより解消しようとするものである。周知
のように、この種の地中埋設物の探査レーダは、例え
ば、送信用と受信用の一対のアンテナ(antena element
s) を使用し、数ナノ秒(ns)のベースバンドパルスを
用いたパルスエコーにより地中に埋設された管体などの
埋設物の情報を入取しようとするものである。具体的に
は、道路または歩道等の地下に埋設された埋設物に対
し、送信用のアンテナを移動させ埋設物からの反射波を
捕えて映像化したりするものである。
【0006】しかしながら、現在の地中埋設物探査レー
ダにおいては、相互に誘電率が異なる二つの媒質の境界
面(例えば地層と防護板としてのコンクリート板あるい
は地中の石層など)からの反射が全て受信されてしまう
ため埋設管の探査が困難であったり、あるいはレーダ用
電磁波が地表面でかなり反射するとともに地中で著しく
減衰するため特に埋設深度が深い場合、埋設物の探知が
困難であるという問題をかかえている。そして、現在の
地中埋設物探査レーダにおいては地下に多種類の埋設物
が多層化、輻輳化して存在する場合、個々の管種(水
管、ガス管、下水管などの種別)、材質、管径などを識
別することが困難であり、いきおい間違って開削作業が
行なわれたり、他の管体を損傷させたりしてしまうとい
う問題をかかえている。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、前記した
従来技術の欠点を解消すべく案出されたものである。本
発明は、特に非破壊検査技術の一つである電磁波を用い
た地中埋設物用探査レーダにより地下埋設物に関する適
格な情報、例えば埋設深度、管種などの情報を正確かつ
確実に検出することができるとともに、埋設中の防護機
能を十全に発揮することができる地中埋設物用の防護板
を提供しようとするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明を概説すれば、
本発明は、地中埋設物のレーダ探査を可能とする機能を
備えた地中埋設物用の防護板において、(i)前記防護板
の本体が、所定の幅と長さを有する弾性材で構成される
とともに、(ii)前記防護板の本体の長さ方向に所定の間
隔をおいてレーダ反射体が配設されたものである、こと
を特徴とする地中埋設物用防護板に関するものである。
以下、本発明の技術的構成及び実施態様について、図面
を参照して説明する。なお、本発明は図示のものに限定
されないことはいうまでもないことである。
【0009】図1は、本発明の地中埋設物用防護板
(1)の使用態様を説明する図である。図1の場合、地
中埋設物は電線ケーブル(2)である。本発明の地中埋
設物用防護板(1)は、舗装部(A)と路盤部(B)か
らなる舗装路の地下の埋設浅層部(C)の位置に埋設さ
れるとともに、その直下に電線ケーブル(2)が埋設さ
れる。なお、電線ケーブル(2)は、図1の紙面に直角
の方向にのびているものであり、防護板(1)も電線ケ
ーブル(2)を保護するように同じ方向にのびているも
のである。図1に示されるように、防護板(1)の中間
層は、レーダ反射体(12)で構成されている。
【0010】図2は、本発明の地中埋設物用防護板(1)
の平面図である。図示されるように、本発明の防護板
(1) は所定の幅(例えば40cm)と長さ(例えば10
m)を有する本体(11)から成り、重要な点は本体(11)に
対し所定の間隔をおいてレーダ反射体(12)が配設される
という点である。図2には探査レーダの移動方向(D) に
沿って、所定の間隔(l) をもって、等間隔にレーダ反射
体(12)が配設されていることが示されている。前記レー
ダ反射体(12)は、防護板(1)の本体(11)に適宜配設すれ
ばよく、本体(11)とレーダ反射体(12)とはレーダの反射
特性が大きく相違する部材で構成するようにすればよ
い。なお、本発明の地中埋設物用防護板(1) の本体(11)
の大きさは、図2に示される長尺のものに限定されず、
短尺のものを所望の数、連接させてもよいことはいうま
でもないことである。
【0011】図3は、図2で示される本発明の地中埋設
物用防護板(1)を所定の埋設物の真上で、かつ探査レ
ーダにより探査し易い埋設深度に敷設した状態におい
て、探査レーダにより探査したときの観測パターンを示
すものである。図3に示される観測パターンにおいて、
例えばレーダ反射体(12)の相互の間の距離(I)を
管種などにより予め設定しておけば、探査レーダの移動
距離(L)に対する該パターンの解析により正確に所望
の管種を検出することができるとともに修復工事などが
でき、他の管種に損傷を与えずに工事等を行なうことが
できる。なお、図3において、縦軸の反射レーダの受信
までの時間(ns)によりどの位の埋設深度にどの管体
があるかを容易に検出できることはいうまでもないこと
である。
【0012】本発明の地中埋設物用防護板(1) は、水
管、ガラス管、下水管などの地中埋設物を道路工事、埋
設工事などによる損傷事故から守るために、現在建設省
令で義務づけらている地中埋設物の真上に設置される埋
設シートなどの地下埋設標識の機能を持たせることがで
きることはいうまでもないことである。周知のように、
前記埋設標識は建設機械等で路面を開削したとき、その
地下に埋設物が存在した場合、該標識により存在を予告
し、損傷事故を未然に防止するためのものである。この
ような埋設標識としては、通常幅十cmで、長さ数十mの
埋設シートなどが使用されている。従って、本発明の防
護板(1) に従来の埋設シートと同等の表示(例えば、管
種により色を変えたりする。)をすることにより、地下
埋設標識の機能をもたせ、レーダ探査後の開削作業を確
実なものとし、他管の損傷を確実に防止することができ
る。
【0013】次に、本発明の地中埋設物用防護板(1) の
構成素材について、説明する。本発明の地中埋設物用防
護板(1) は、レーダ探査後、堀削機などの建設機器によ
る開削作業の影響を受けることになる。この点を考慮し
て、防護板(1) の本体(11)は建設機器、例えばブレーカ
ーのビットが当接してもその強力な衝撃力を吸収し得る
材料で構成されることが好ましい。例えば本体(11)が弾
性材で構成すると、ブレーカーのビットの衝撃を吸収す
るため、その真下にある例えば電線ケーブなどの損傷が
防止される。この点、例えば本体(11)がコンクリート製
であると、ブレーカーのビットはコンクリートを打ち砕
き、電線ケーブルを破損する危険が高い。
【0014】従って、本発明の地中埋設物用防護板(1)
の本体(11)はプラスチック製の弾性材で構成するのが好
ましい。本発明において、プラスチック材とは、ゴム状
物までを含むものである。この種のプラスチック材とし
ては、地中に埋設されて使用されるということから廃プ
ラ、即ち、プラスチックの産業廃棄物で十分である。特
に、弾性に富む古タイヤなどが有効であり、例えば本体
(11)は古タイヤのチップをウレタン樹脂系の液状バイン
ダーで固化させたもので構成すればよい。
【0015】次に、本発明の地中埋設物用防護板(1) に
おいて、所定間隔(l) をおいて防護板(1) の本体(11)中
に配設されるレーダ反射体(12)としては、本体(11)より
もレーダ反射特性が大きいものであればいずれでもよ
く、特に制約を受けるものではない。一般には鉄板など
の金属板が使用される。このようなレーダ反射体(12)と
しての金属板を本体(11)内に配設するには、例えば自動
車の古タイヤを粉砕して製作したゴムチップとウレタン
樹脂系バインダーで本体を形成し、バインダーの硬化前
に金属板を本体(11)内に配設するようにすればよく、そ
の製造法に特段の制約を受けない。本発明において、前
記した金属板のかわりに、金属粉体をプラスチックに充
填したものでレーダ反射体(12)を構成してもよいことは
いうまでもないことである。
【0016】
【発明の効果】本発明の埋設物用保護板は、弾性体の本
体と該本体の長さ方向に所定の間隔をもってレーダ反射
体が配設されたものである。従って、 (i) 開削せずに(試掘せずに)、水管、ガス管、下水
管、通信ケーブルなどの各種の地下埋設物をレーダ探査
により正確に行なうことができる。 (ii)所定の管体を修復するために開削するとき、あるい
は他の管体のための開削作業中において、建設機器によ
り強い衝撃を受けても埋設物用保護板が弾性体で構成さ
れているため破損することがなく、しかも直下の管体を
効果的に保護することができる。 (iii)地中埋設物が多層化、輻輳化していてもレーダ反
射体の相互の間の距離を調整することにより正確かつ確
実に所定の埋設物の所在を検知することができる。 (iv)埋設物用保護板に、道路工事や他の埋設物のための
埋設工事などによる損傷事故を防止するために、埋設標
識の機能をもたせることにより、該保護板の直下の埋設
物を長期に亘り安全に保護することができる。 (v) 埋設物用保護板の本体を弾性の良好な産業廃棄プラ
スチック材で構成することができるため、環境破壊の防
止とともに安価な保護板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の地中埋設物用保護板の使用態様を説
明する図である。
【図2】 本発明の地中埋設物用保護板の平面図であ
る。
【図3】 本発明の地中埋設物用保護板を所定深度に埋
設したときの探査レーダによる観測パターンを示す。
【符号の説明】
1……地中埋設物用保護板 11……本体 12……レーダ反射体 2……電線ケーブル A……舗装部 B……路盤部 C……埋設浅層部 D……探査レーダの移動方向 L……探査レーダの移動距離

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中埋設物のレーダ探査を可能とする地
    中埋設物の真上に配設される地中埋設物用の防護板にお
    いて、 (i)前記防護板の本体が、所定の幅と長さを有する弾
    性材で構成され、かつ、 (ii)前記防護板の本体が、その長さ方向に所定の間
    隔をおいてレーダ反射体を有するもので構成されたこ
    と、 を特徴とする地中埋設物用防護板。
  2. 【請求項2】 弾性体がプラスチック材である請求項1
    に記載の地中埋設物用防護板。
  3. 【請求項3】 プラスチックが産業廃棄物である請求項
    2に記載の地中埋設物用防護板。
  4. 【請求項4】 産業廃棄物が古タイヤチップである請求
    項3に記載の地中埋設物用防護板。
  5. 【請求項5】 地中埋設物の種類に応じて、レーダ反射
    体の間隔が異なったものである請求項1に記載の地中埋
    設物用防護板。
  6. 【請求項6】 レーダ反射体が金属板である請求項1に
    記載の地中埋設物用防護板。
  7. 【請求項7】 レーダ反射体が金属粉体を充填したプラ
    スチック材である請求項1に記載の地中埋設物用防護
    板。
JP34946391A 1991-12-09 1991-12-09 地中埋設物用防護板 Expired - Fee Related JP2525702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34946391A JP2525702B2 (ja) 1991-12-09 1991-12-09 地中埋設物用防護板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34946391A JP2525702B2 (ja) 1991-12-09 1991-12-09 地中埋設物用防護板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05157853A JPH05157853A (ja) 1993-06-25
JP2525702B2 true JP2525702B2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=18403920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34946391A Expired - Fee Related JP2525702B2 (ja) 1991-12-09 1991-12-09 地中埋設物用防護板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2525702B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55159171A (en) * 1979-05-31 1980-12-11 Taisei Polymer Kk Location searching method of underground buried object and underground buried object mark
JP2597381B2 (ja) * 1988-03-31 1997-04-02 昭和電工株式会社 地中埋設物の検出に用いられる標識体およびこの標識体の形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05157853A (ja) 1993-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yelf Application of ground penetrating radar to civil and geotechnical engineering
KR102406308B1 (ko) 시그널 테이프
WO2017222271A1 (ko) 지반함몰 신속탐지 시스템 및 방법
CA2573351A1 (en) Method and device for navigating excavation towards a buried target
Chen et al. Detecting subsurface voids using ground-coupled penetrating radar
Kane et al. Rapid slope monitoring
Kane et al. Applications of time domain reflectometry to landslide and slope monitoring
JP2525702B2 (ja) 地中埋設物用防護板
Sussmann Jr Application of ground-penetrating radar to railway track substructure maintenance management
CN105735168A (zh) 一种非现场执法车辆动态称重装置的道路施工方法
Kane et al. An alternative monitoring system for unstable slopes
Kane et al. Remote monitoring of unstable slopes using time domain reflectometry
US20210095788A1 (en) Spartan Marker Tape
TW201100764A (en) Water detection method for structure, structural member, and water detection apparatus for structure
Robinson et al. Selection and performance of anchors for guyed transmission towers
Scullion et al. Ground penetrating radar technique in monitoring defects in roads and highways
KR102622455B1 (ko) 공동조사 복구 및 모니터링 캐비티플러그
Nakauchi et al. Small prospecting radar system
CN220252181U (zh) 一种高效且精准定位地表沉降监测点的装置
CN219285412U (zh) 一种地质环境监测装置
KR200211822Y1 (ko) 지하 매설물 인식봉
Tomita et al. Nature and detection of void-induced pavement failures
KR200418979Y1 (ko) 지중배전 지상기기용 보호장치
Alani et al. Road foundation detailing using ground penetrating radar systems with different frequencies
Uddin et al. Monitoring of the Turag River Dyke in Dhaka City Using Ground Penetrating Radar (GPR): A New Approach of Flood Risk Reduction in Bangladesh

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees