JP2524945Y2 - 煙火およびその薬筒 - Google Patents

煙火およびその薬筒

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JP2524945Y2 JP1991047266U JP4726691U JP2524945Y2 JP 2524945 Y2 JP2524945 Y2 JP 2524945Y2 JP 1991047266 U JP1991047266 U JP 1991047266U JP 4726691 U JP4726691 U JP 4726691U JP 2524945 Y2 JP2524945 Y2 JP 2524945Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、火薬または爆薬を利用
して、鑑賞、信号または演劇などの効果の目的に供する
ために製造される爆破装置、すなわち煙火およびその煙
火を製造するのに用いられる薬筒に関する。ここでいう
鑑賞のための煙火とは打ち上げ花火や煙あるいは音を主
目的とした花火類も含み、また信号のための煙火には地
殻調査あるいは油井探査などの目的で使用される爆破物
をも含むものである。
【0002】
【従来の技術】従来、花火や信号弾のようなこの種の煙
火は、中心部の薬剤に対し紙類を幾重にも手作業により
貼着して製造するか、あるいは紙、合成樹脂または金属
製の筒体に薬剤を充填し、その後に点火手段を装着した
蓋部材を筒体の開口部に適宜の手段により固定して製造
されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】紙類を手作業により幾
重にも貼着していく製法は古来から行われている手法で
あり、微細な作業を行い得ることから所期どうりの製品
を得ることができる利点はあるが、その作業に多くの時
間を要しまた手作業である故に同一規格のものを大量に
得ることができない欠点がある。また、筒体内に薬剤を
封入して製造した製品としては、筒体内に底部と導火線
貫通孔を備えた中栓とを取り付け、底部と中栓との間に
火薬を充填し、導火線の一端を中栓の導火線貫通孔より
火薬中に導入したもの(実開平1−88197号公報な
ど参照)、あるいは爆薬を収容した高耐圧性の容器と、
この容器の爆薬挿入開口を封止する蓋部材と、この蓋部
材に内蔵された起爆装置とからなる爆薬装置(特開昭6
3−124000号公報など参照)のようなものにあっ
ては、あらかじめ製造された筒体を使用しその開口部を
別部材により封止するようにしたために製造に要する作
業時間は短縮されかつ同一規格のものを大量に得ること
ができる。
【0004】しかしながら、前者のものにあっては筒体
に底部を固着する作業、火薬を充填する作業および中栓
を取り付ける作業の3行程を少なくとも必要とするのに
加え底部および中栓の位置決めに十分な注意を払うこと
が必要とされる。また、後者のものにあっては、有底の
容器を用いるものであるためにその主要部製造行程は簡
素化されるが、容器の開口部を封止する蓋部材は容器の
開口部の先端部のみにネジ止めする構成であることから
その係合部分の加工の精密化を必要とすると共にその部
分の耐圧性を容器の他の部分と一様に保つ維持ことが困
難であった。
【0005】さらに、上記のような従来製品はいずれも
筒体の部分と起爆装置保持部材とは別の素材により構成
されていることあるいは筒体部分は肉薄の一重の筒部材
であることから、従来の火薬の周囲に紙を多層に貼着し
た製品のように爆発力に対する耐圧力を全方向において
ほぼ等しくすることは不可能であり、結果として、打ち
上げ花火のような製品にそのような手段を用いることは
できなかった。
【0006】本考案の目的は、上記のような従来製品の
持つ不都合を解決し、同一の技術手段でありながら、花
火としてあるいは信号用爆薬物としてなど多様の目的に
用い得る煙火および煙火用薬筒を得ることを目的とす
る。 本考案の他の目的は、きわめて簡単な工程でもっ
て煙火を作成することのできる煙火用薬筒を得ることに
ある。
【0007】さらに本考案の目的は、製品の全周にわた
りほぼ等しい耐圧力を有する煙火用薬筒を得ることにあ
る。さらに本考案の他の目的は、薬筒の一部に積極的に
強度の弱い箇所を形成しそれにより多くの異なった目的
に使用し得るようにした煙火用薬筒を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成しかつ
課題を解決するために、本考案は、大径部分とそれに連
なる小径部分とを有し該小径部分には軸方向に長孔を刻
設している第1の有底筒体、および該第1の有底筒体の
該小径部分に嵌合する該小径部分と長さとほぼ同じ長さ
の内部開孔を有する第2の有底筒体とからなり、該第1
の有底筒体の大径部分の外径と該第2の有底筒体の外径
とはほぼ同一であり、かつ該第1の有底筒体はさらに該
長孔を外部空間に連通するための細孔を有している煙火
用薬筒、およびその薬筒を用いた煙火を開示する。
【0009】本発明において、前記の第1および第2の
有底筒体の底部部分の肉厚と両者が互いに嵌合している
部分の肉厚とをほぼ等しい肉厚に構成されており、それ
により、全周にわたりほぼ等しい耐圧力を持つ薬筒を得
ることができる。さらに、第1の有底筒体の小径部分の
外周面および第2の有底筒体の内周面に、相互に嵌合す
るネジ山を形成することにより、両者の嵌合はより確実
になり、その嵌合端面に適宜の接着剤を塗布することに
より水密性も確保される。
【0010】また、第1の有底筒体に形成された細孔の
内側および外側の開口部分をろ斗状に拡開することは好
ましい態様であり、それにより、点火手段の組付けが容
易となりまた外側のくぼみに接着剤を添加することによ
り開口部分の水密性の確保が容易確実となる。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づき本考案をより詳細に説
明する。図1aは本考案による薬筒を構成する第1の有
底筒体10の斜視図である。第1の有底筒体10は、大
径部分11および小径の部分12とからなり、小径の部
分12にはその外周面部分に螺旋溝13が形成されると
ともに、内部には軸心方向には長孔14が刻設されてい
る。また、大径部分11は、その外周面は平滑面である
とともに、その外方端面16と前記した小径部分12に
刻設した長孔14の端部とを連通する細孔17を有して
いる。細孔17の両端部分、すなわち大径部分の外方端
面16での開口部分18および長孔14との接合開口部
分19は、図2に示すように、それぞれろ斗に形成され
ている。
【0012】図1bは本考案による薬筒を構成する第2
の有底筒体20の斜視図である。第2の有底筒体20は
その外径は第1の有底筒体10の大径部11の外径とほ
ぼ同一径であり、かつ内部には、第1の有底筒体の小径
部分12の長さととほぼ同じ長さでありかつ該小径部分
12の外周面部分に形成されている螺旋溝13に係合す
る螺旋溝22を刻設した長孔21が軸心方向に刻設され
ている。
【0013】この第1および第2の有底筒体10、20
は、両者を対向させた後、一方を他方に対してねじ込む
ことにより相互にネジ嵌合し、内部に長孔14の空間容
積を持つ一体の薬筒を構成する。そして、この実施例の
場合には、一体となった薬筒の肉厚の大部分、すなわち
二つの有底筒体のそれぞれの底部の肉厚および相互にネ
ジ勘合している肉厚とをすべてほぼ等しい厚さとなるよ
うに予め設定してある(図2参照)。
【0014】有底筒体10、20は、製品としての煙火
の種類に応じて種々の材料を用いることができる。例え
は、高い爆破圧力を必要とする場合には金属あるいは硬
質合成樹脂などを用いることができ、また、花火のよう
な場合には紙類を用いることもできる。さらに、肉厚に
ついても必ずしもすべてが等しい肉厚である必要はな
く、積極的に容器の一部分を強度的に弱く構成すること
もできる。それにより、特定方向への圧力あるいは火炎
の噴出を意識的に制御することができより目的にかなっ
た煙火を得ることができる。
【0015】次に、上記の薬筒を用いて煙火を製造する
工程について説明する。まず、第1の有底筒体10に点
火手段30を取り付ける。2本の導火線31を束ねた
後、長孔14内に導火線を先にして点火手段30を挿入
する。導火線31の先端は長孔14の先端において細孔
17の先端のろ斗状のくぼみに案内され、容易に細孔1
7内に進入し得る。作業者はその状態で点火手段30を
さらに押入し、導火線31の先端を細孔17の外方端1
8より突出させる。その後に作業者は突出した先端部を
引き上げることにより、容易に点火手段30を長孔14
の最先端部に装着することができる。その状態で、細孔
17の外方先端部のくぼみ18にポリエステルあるいは
エポキシ系の接着剤を添加、充填し、細孔17部分を水
密にする。
【0016】作業者はその状態の第1の有底筒体10を
底部を下にして起立させ、長孔14内に、所要の薬剤お
よび必要に応じ適宜の充填剤を充填する。薬剤などの充
填によって長孔内の空間がすべて充填されない場合に
は、その空間部分を他の充填材により埋める。しかるの
ち、作業者は第2の有底筒体を第1の有底筒体にネジ嵌
合する。
【0017】以上の作業により、二つの有底筒体は、内
部に添加手段と必要な薬剤を封入した状態で一体物とし
て合体し、一個の煙火が完成する。煙火の使用環境によ
りさらに完全な水密性を要求される場合にはネジ嵌合の
工程の終了直前にその嵌合端面間に、細孔17の封止に
用いたと同様な接着剤32を添加し固定する。それによ
り煙火の内部は外部環境から完全に遮断され、湿気など
の進入は防止される。
【0018】本考案の煙火に用いる点火手段および導火
線は従来公知のものを自由に選択して用いることができ
る。例えば遅延導火線あるいは電気点火手段なども使用
可能である。上記の実施例においては、二つの有底筒体
の嵌合手段としてネジ嵌合のものを説明したが、これに
限られず、筒体の構成部材が樹脂材のように多少の弾性
を有するものである場合には、双方に互いに噛み合う凹
凸を形成し単に押入することにより、両者を嵌合するよ
うにしてもよい。また、嵌入後に両者をある角度相対回
転させることにより相互に系合するフックのようなもの
を有底筒体の嵌合面に形成しておくこともできる。場合
によっては双方の表面に特に凹凸を形成せずに、嵌合時
にその嵌合端面あるいは必要に応じ嵌合面のすべてに接
着剤を塗布し、接着剤の作用のみにより接着固定するこ
とも可能である。
【0019】また、有底筒体の成形に当たっては、型を
つくり成形する方法が最も簡便であるが、切削加工など
任意の加工手段をとるとができる。
【0020】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成したので、
煙火の製造工程が簡素化されるとともに、製品全体にわ
たりほぼ等しい耐圧力および強度を持つ同一規格の製品
を多数容易に用意することが可能となる。また、薬筒の
製造に際しても精密な加工は必要とせず、結果としてコ
ストの低減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の薬筒を構成する第1および第2の有底
筒体を示す斜視図。
【図2】本考案の煙火を示す断面図。
【符号の説明】 10・・第1の有底筒体 20・・第2の有底筒体 14・・長孔 30・・点火手段 31・・導火線

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径部分とそれに連なる小径部分とを有
    し該小径部分には軸方向に長孔を刻設している第1の有
    底筒体、および該第1の有底筒体の該小径部分に嵌合す
    る該小径部分と長さとほぼ同じ長さの内部開孔を有する
    第2の有底筒体とからなり、該第1の有底筒体の大径部
    分の外径と該第2の有底筒体の外径とはほぼ同一であ
    り、かつ該第1の有底筒体はさらに該長孔を外部空間に
    連通するための細孔を有しており、さらに、該第1およ
    び第2の有底筒体の底部部分の肉厚と両者が互いに嵌合
    している部分の肉厚とがほぼ等しい肉厚に構成されてい
    ることを特徴とする煙火用薬筒。
  2. 【請求項2】 該第1の有底筒体の小径部分の外周面お
    よび該第2の有底筒体の内周面には、相互に嵌合するネ
    ジ山が形成されていることを特徴とする、請求項記載
    の煙火用薬筒。
  3. 【請求項3】 該第1の有底筒体に形成された細孔の内
    側および外側の開口部分はろ斗状に拡開していることを
    特徴とする、請求項1又は2記載の煙火用薬筒。
  4. 【請求項4】 該第1および/または第2の有底筒体に
    応力集中の生じ易い部分を少なくとも一ヶ所以上形成し
    たことを特徴とする、請求項1ないし3いずれか記載の
    煙火用薬筒。
  5. 【請求項5】 大径部分とそれに連なる小径部分とを有
    し該小径部分には軸方向に刻設した長孔を有しさらに該
    長孔を外部空間に連通するための細孔を有している第1
    の有底筒体、該細孔を通して信号線を外部に延出した状
    態で該長孔内に位置する点火手段、該長孔内に充填され
    た薬剤、および該第1の有底筒体の該小径部分に嵌合す
    る該小径部分と長さとほぼ同じ長さの内部開孔を有する
    第2の有底筒体とからなり、該第1の有底筒体の大径部
    分の外径と該第2の有底筒体の外径とはほぼ同一であ
    り、さらに、該第1および第2の有底筒体の底部部分の
    肉厚と両者が互いに嵌合している部分の肉厚とがほぼ等
    しい肉厚に構成されていることを特徴とする煙火。
  6. 【請求項6】 該第1の有底筒体の小径部分の外周面お
    よび該第2の有底筒体の内周面には、相互に嵌合するネ
    ジ山が形成されていて、両者はネジ嵌合により一体に組
    み付けられていると共に、両者の嵌合端面部分には接着
    剤を塗布して水密構成としていることを特徴とする、請
    求項記載の煙火。
  7. 【請求項7】 該第1の有底筒体に形成された細孔の内
    側および外側の開口部分はろ斗状に拡開しており、該外
    側の開口部には接着剤を添加して水密構成としているこ
    とを特徴とする、請求項記載の煙火。
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JPS60181599U (ja) * 1984-05-08 1985-12-02 旭化成株式会社 起爆用薬筒
JPH0749275Y2 (ja) * 1988-07-28 1995-11-13 武内プレス工業株式会社 内側カール容器

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