JP2515276C - - Google Patents

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JP2515276C
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オービタル エンジン カンパニー プロプライエタリー リミテツド
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【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関の燃焼室に対する燃料噴射に関するものであり、特に高サイ
クルレートで作動するエンジンに応用される。 本明細書における説明の便宜上、本発明は特に火花点火型2行程式往復動エン
ジンに関して説明する。しかし本発明は圧縮点火型エンジン、および4行程式エ
ンジン、ロータリーエンジン、およびサーキュラ・オシレーティング・ピストン
つきのエンジン、たとえば米国特許第4,037,997号に記載のものにも応
用される。 内燃機関について、より経済的でより効率的な燃料噴射システムがますます要
求されている。インシリンダ噴射は、マニホルド噴射およびスロットルボデー噴
射式キャブレタに比べて、きわだった周知の利点を有する。しかし現在の装置に
おいては、インシリンダ噴射システムのハードウエアの製造に必要とされる高精
度技術に関連してコスト負担が大きい。 インシリンダ型燃料噴射において生じるもう1つの欠点は、エンジン作動室中
への燃料の噴射のタイミングおよび時間に対する制約である。この欠点は、現代
エンジンの回転速度がますます増大することによって重大となる。近代的な素材
と構造技術を用いれが6000rpmも量産エンジンにとって特殊のものではな
い。この速度においては4行程式エンジンの場合、燃焼室への燃料の噴射時間は
6〜9msのオーダである。 2行程式エンジンはその多くの利点にもかかわらず、今日、2つの大きな理由
から、すなわち過度の炭化水素放出と過度の燃料消費から多くの用途について制
約を受ける。この両方の問題は主として、この種のエンジンの作動室の掃気行程
において、流入燃料−空気混合物の一部が燃焼する前に排気系を通して直接に脱
出することから生じ、またこれは絞り状態において流入混合物を過度に希釈させ ることによって不点火を生じる。このような問題は、この種のエンジンについて
インシリンダ型燃料噴射を使用することによって大幅に低減することができ、こ
のことは米国特許第3,888,214号の前文に記述されている。またインシ
リンダ型燃料噴射はエンジン作動室への層流送入を生じる可能性を増大し、これ
が燃焼効果を改良することができる。 しかしながら、この種のエンジンの効率は、その燃料噴射系の性能によって多
分に決定される。4行程式エンジンについて述べた短い噴射時間にかかわる種々
の必要事項に比べて、2行程式エンジンのインシリンダ型燃料噴射系はさらにす
ぐれた性能を必要としている。6000rpmのみで運転するピストンポート型
、クランクケース掃気式往復動2行程エンジンにおいては、望ましい噴射時間は
わずかに2〜3msである。この時間外において燃料が噴射されれば、エンジン
効率が著しく低下する。噴射があまりに速く開始すると、未燃焼燃料がまだ開い
ている排気ポートを通して多量に排出され、またもし噴射があまりに遅くまで続
くと、燃料がすでに燃焼している混合物の中に噴射されて、望ましくない燃焼現
象を生じる。 これまでの通常のインシリンダ型燃料噴射系は高圧燃料ポンプと高差圧型計量
装置とを必要とした。またインシリンダ型燃料効率は燃料送入点における燃料の
微細霧化に依存している。これらの必要条件から、製造寸法の狭い公差により高
度の製造技術を必要とし、部品のコスト高となる。 マッケイによるSAEテクニカル・ペーパ820351においては、空気式燃
料計量法が記述されており、この方法は燃料送出に際して非常に微細な燃料噴霧
を生じることができ、内燃機関の導入マニホルドに対する多点噴射にきわめて適
当であるが、特に噴射域が10ms以下の場合に、インシリンダ型噴射にこの噴
射系を直接に応用するには問題がある。 他の手段によってインシリンダ型噴射式2行程エンジンの噴射に際して所望の
成層送入を成すための多くの試みが成された。しかし知られている限りでは、す
べての試みは同等のキャブレタ型燃料送入エンジンに比べて、高速でのエンジン
性能が著しく低下した。 1つの試み(ビエーユダンによるS.A.E.テクニカルペーパー78076 7)は、所要の計量特性と応答特性を生じるように変更されたボッシュESI(
電子式燃料噴射)型マニホルドインゼクタを使用したものである。このインゼク
タは高圧燃料を送入され、そのピントルの周囲に備えられたエアスカートを使用
する(冷却用と思われる)。この構造は、200ミクロメートル以上の平均燃料
滴直径を生じるようであるが、これはマニホルド噴射の霧化には満足であるがイ
ンシリンダ型噴射には不満足であり、従って高速におけるエンジン性能が大幅に
制限されると思われる。またエンジンは高速において満足な動作を成すことがで
きなかった。これは噴射系が再適噴射時間内に留まることができなかったからで
あると思われる。 他の試みは、ガソリンのインシリンダ型噴射のために種々のディーゼルインゼ
クタを使用するためにある。これらのディーゼルインゼクタを使用して、実験的
に火花点火エンジンの中にガソリンを噴射したが、これらのディーゼル型インゼ
クタのノズルの中に含まれる弁を開くために高い燃料送入圧を必要とする。通常
、燃料はインゼクタに対して14,000kpaに達する圧力で送入され、また
その霧化は約25ミクロメートル程度の平均滴サイズを生じることができる。 この霧化度はすぐれているが、このような高圧滴状のガソリンを正確に計量す
るためには、精密加工された高圧燃料ポンプと、非常に狭い公差で加工された噴
射ノズルとを必要とする。ハードウエアの高コストのほかに、これらの実験はエ
ンジンが高速において大幅に性能を低下させることを示した。この場合にも、所
要量の燃料が必要な短時間内に、また燃焼前に十分な蒸発を生じる程度の霧化レ
ベルで噴射されなかったからであろう。 また、これまで提案されたインシリンダ型燃料噴射においては、燃料噴射系の
高圧は燃料の蒸発を防止する手段として正当化されていた。またこれまでは、計
量はエンジンの作動室に対する燃料導入点において実施されていたが、この導入
点は高温に露出されるので、燃料の蒸発が計量精度に大きく影響するものと思わ
れる。従ってこのような燃料噴射系においては、高圧燃料系が必要であるから、
高圧系による種々の欠点を認容しなければならない。 故にこれまで提案されていたインシリンダ型燃料噴射系の主な欠点は、製造コ
ストが高いこと、燃料滴サイズが不満足なこと、および高速で作動するエンジン に効果的に燃料を供給するため所要量の燃料を所要時間内に噴射することができ
ないことであった。 故に本発明の主目的は、有効に作動し、製造コストが低く、適度の燃料霧化を
生じまた保持することのできる直接インシリンダ型噴射に適した燃料計量/噴射
方法ならびに装置を提供するにある。 本発明はこの目的から、エンジン燃焼室に燃料を噴射する方法において、 大気圧以上の、また燃料保持室から燃料を噴射する際にエンジン燃焼室の中に
存在する圧以上の基準圧を保持するように燃料保持室に対するガス送入を制御す
る段階と、 前記基準圧に対抗して保持室内部に計量量の燃料を送入する段階と、 保持室と燃焼室との間に連通を成す段階と、 前記連通が存在する間に、保持室内部のガス圧が保持室から燃焼室への計量量
の燃料の送入を成すのに十分であるように、保持室に対する前記のガス送入を継
続する段階とを含む方法が提供される。 燃料の計量は、保持室への燃料の送入前にまたは送入中に実施することが好都
合である。 好ましくは、保持室とエンジン燃焼室との間の連通は、弁を選択的に開いて燃
料を燃焼室に送入させることによって成される。 エンジンに対するこの燃料送入法は、時間的に燃料計量機能を燃料噴射機能か
ら分離することは明らかであろう。その結果、上述の限られた制限時間内に燃料
噴射機能のみを実施すればよい。燃料計量機能はエンジンサイクル中の任意の時
期に任意の時間実施することができるが、比較的短い噴射時間中に実施しないこ
とが好ましい。 燃料の計量量を準備しまたこれを保持室に送入するために比較的長時間が与え
られるので、計量精度の向上が達成される。さらに、保持室は計量/噴射サイク
ル中、燃焼室に対して燃料を噴射するのに十分な圧に保持されるので、噴射サイ
クルごとに所要の圧を成す際の時間遅れがない。 本発明のもう1つの利点は、計量機能が燃焼室に対する噴射点から物理的に離
れた部分で、従って低温環境で実施されることである。従って燃料の蒸発の可能 性と、これに伴う計量精度に対する悪影響が減少される。これにより、さらに低
い燃料処理圧を使用することができる。 下記の付図に示す実際的燃料計量/噴射構造の下記実施例から、本発明はさら
に良く理解されよう。 付図において、 第1図は本発明の方法の概略図、 第2図は本発明において使用される計量ユニットの立面図、 第3図は第2図の3−3線に沿って取られた断面図、 第4図は本発明において使用される計量装置の変更態様の断面図である。 第1図において略示された本発明の方法は基本的に、燃料計量装置1、燃料保
持室装置2、燃料サプライ3、圧下ガスサプライ8、および保持室装置2の中に
送入される空気などのガスの圧を調整するためのガス圧制御装置6を使用する。 燃料計量装置1は、内燃機関の吸気マニホルドまたは作動室の中に送入される
燃料を計量する装置を含み現在エンジン燃料の計量に使用されている種々の装置
のいずれかとすることができる。燃料計量装置は、噴射燃料を保持室装置2に送
入する前にまたは送入中にその量を計測することができる。 保持室4は、その内部において実質定常な基準圧が保持されるように、圧力制
御装置6を介して圧下ガスサプライ8から空気を受ける。基準値については下記
に述べる。 好ましくは基準圧は定常とするが、実際上、各サイクル中にある程度の変動が
生じる。燃料噴射を実施するために保持室中の弁を開放する際に、ある程度の圧
力降下が生じ、燃料を保持室に送入する際に軽度の圧力上昇が生じるが、このよ
うな変動にもかかわらず、基準圧は定常であるとみなされる。 計量された燃料量が保持室4の中に、基準圧に対抗して送入され、その間は、
ソレノイド7の電機子7aに作用するバネ5aの作用で、ノズル弁5がその閉鎖
位置に弾発されて閉鎖されている。電機子7aはロッド9によって弁5に対して
連結されている。エンジンの次のサイクル中に送入されるべき燃料量が保持室4
に対して送入されてしまったとき、ソレノイド7が生かされてノズル弁5を開く
。 逆止め弁8aが計量装置1の中への燃料の逆流を防止し、保持室4の中に基準 圧が保持される。ノズル弁5を開く際に、保持室4の中に保持された計量量の燃
料がノズル弁5を通してエンジンの作動室の中に空気によって推進される。ノズ
ル弁5の吐出口は、エンジンの作動室内部に所要の燃料噴射特性を生じるように
適当に形成されている。ソレノイド7が死なされたときに、ノズル弁5が再び閉
鎖されて、計量量の燃料を次に噴射するための準備に入る。 保持室中の空気の基準圧は、燃料噴射時にエンジン作動室中の圧より十分に高
くなり、エンジン速度に関連する許容時間内に計測量の燃料全部が作動室中に噴
射されるように選定される。この許容時間は、通常4行程サイクルエンジンの場
合には約10msまでであり、2行程サイクルエンジンの場合には約2ms程度
に短い。 空気基準圧は好ましくは大気圧より500kPa高い。燃焼室への燃料噴射時
に基準圧が大気圧以上でありまたシリンダ圧以上でなければならないことは理解
されよう。シリンダ圧より100kPa高い圧が好ましいが、50kPaの差だ
けでも有効な操作が実施された。 この型の燃料噴射系においては、基準圧より0.2kPa高い程度の、計量装
置に対する低い燃料供給圧を使用して有効であった。しかし、この燃料供給圧は
必要なだけまたは適当と思われるだけ高くすることができるが、基準圧より10
00kPa以下、特に700kPa以下、もっとも好ましくは約400kPa高
いことが好ましい。 エンジンサイクルに対してソレノイド7を行かすタイミングは、エンジン速度
に比例する速度で駆動されるクランク軸、またはフライホィールまたは他の任意
の成分など、エンジンの回転成分によって生かされる適当な検知装置によって制
御される。この目的に適したセンサは、赤外線源と光検出器とを含みシュミット
型トリガを備えた光学スィッチである。 コスト高を避けるため、ソレノイドを生かす時間は可変でなく、エンジンの最
大作動速度に適した時間に応じて固定されることが好ましい。 第1図に示す構造の変形として、弁5がソレノイド7によって連結されまたは
作動されることなく、所定値に達した保持室4の中の圧力に感応して開く圧力作
動型逆止め弁の形とすることができる。この圧力所定値は、第1図について述べ た基準圧と同程度にすることができる。 この変更態様においては、保持室4の中の圧力は原則として大気圧とし、また
は少くとも逆止め弁を開く圧以下とする。この低圧が存在する間に計量量の燃料
が保持室4の中に送入され、噴射が必要なときに、逆止め弁を開いて計量量の燃
料をエンジン燃焼室の中に噴射するに十分な圧のガスを保持室4の中に送入する
。 第1図の実施態様における保持室の中に送入される燃料量の計量は、以下にお
いて第2図と第3図について簡単に説明する係属中のオーストラリヤ特願第10
476/82号に記載の計量装置によって実施することができる。 この計量装置は本体110を含み、この本体の内部に4個の別々の計量ユニッ
トが並置並列関係に配置されている。故にこのユニットは4気筒エンジンについ
て使用するに適している。ニップル112と113がそれぞれ燃料供給ラインと
燃料もどしラインとに接続され、各計量ユニット111から燃料を供給しまた戻
すためにブロック110の中に備えられた燃料供給ギャラリ60と燃料もどしギ
ャラリ70とにそれぞれ連通されている。各計量ユニット111はそれぞれの燃
料送入ニップル114を備え、各ニップル114に対して第1図に図示のような
それぞれの保持室4が接続され、エンジンの4個のそれぞれのシリンダに燃料を
供給する。 第3図は計量ユニットの断面を示す。この計量ユニットは計量ロッド115を
有し、このロッド115は空気供給室119と、計量室120との中に突入して
いる。4個の計量ロッド115はそれぞれ共通の漏れ捕集室116の中を通過し
、この漏れ捕集室116は、本体116の中に作られたキャビティと、本体11
0に対して密封関係に取付けられたカバープレート121とによって形成される
。この漏れ捕集室の機能と動作は本発明の一部を成すものでなく、オーストラリ
ア特願第10476/82号にさらに詳細に記述されている。 各計量ロッド115は中空であって、本体110の中を軸方向に滑動自在であ
り、計量室120の中への計量ロッドの突入度を変更して、この計量室120か
ら吐出される燃料の量を調整することができる。計量室120の中に入って計量
ロッドの末端部に取付けられた弁143は、この中空ロッド115の内部を通る
ロッド143aによって支持されている。中空ロッド115の上端と弁支持ロッ ド143aとの間に介在されたバネ145によって、弁143は原則として閉鎖
状態に保持され、空気供給室119から計量室120へ空気が計量ロッド115
の中空孔を通して流れることを防止している。空気室119の中の圧力が所定値
に達したとき、弁143が開かれるので、空気が空気室119から中空ロッド1
15の中を通って計量室120に流入し、これによって燃料を計量室120から
排出させる。空気によって排出される燃料の量は、計量室120の内部において
、空気導入点と燃料排出点との間にある燃料、すなわち空気導入弁143と、計
量室120の反対側末端の送出弁109との間にある燃料である。 各計量ロッド115はクロスヘッド161に連結され、このクロスヘッドはア
クチュエータロッド160に連結され、このアクチュエータロッド160は本体
110の中に滑動自在に支持され、またモータ169に連結され、このモータ1
69はエンジンの燃料要求量に対応して制御されて、計量室120の中への計量
ロッドの突入度を調整し、従って空気導入弁143の位置を調整するので、空気
の導入によって送出される計量燃料量がエンジンの燃料要求量に対応する。モー
タ169はエアパックコーポレーションによって市販されている92100シリ
ーズなどの可逆型のリニアタイプステップモータとすることができる。 燃料送出弁109は、空気供給室119から計量室120の中に空気が導入さ
れたときにこの計量室の内部の圧力に感応して作動されて開く。空気が弁143
を通して計量室120の中に入ったとき、送出弁109が開き、空気がこの送出
弁109の方に動いて、燃料を計量室から送出弁109を通して排出する。弁1
43と149との間の燃料を計量室から第1図の4で示すような保持室の中に排
出するのに十分な空気量が供給されてしまうまで、弁143は開かれた状態に保
持される。 各計量室120はそれぞれの燃料導入ポート125と燃料排出ポート126と
を有し、これらのポートはそれぞれの弁127と128とによって制御されて、
導入ギャラリ60から計量室120を通してもどしギャラリ70への燃料の循環
を生じる。各弁127と128はそれぞれの膜129と130とに連結されてい
る。弁127と128は開放位置に弾発されており、それぞれの膜キャビティ1
31と132を介して膜129と130に加えられる空気圧に感応して閉じら れる。各膜キャビティ131と132は空気導管133に常時連通し、この空気
導管は導管135を介して空気供給室119に常時連通している。故に、燃料を
送出するために圧下空気が空気供給室119に導入され、従ってまた計量室12
0に導入されるとき、空気は隔膜129と130にも作用して、弁127と12
8を閉じ、燃料導入ポート125と燃料排出ポート126を閉じる。 導管135を介しての空気室119への空気導入と導管133を介しての膜キ
ャビティ131、132への空気の供給は、ソレノイド作動弁150を介してエ
ンジンのサイクルに合わせて調時的に制御される。ニップル153を介して圧搾
空気供給源に接続された共通の空気供給導管151が本体110の中を走り、そ
れぞれの枝管152が各計量ユニットのソレノイド弁150に対して空気を供給
する。 常態においては、球形弁体159がバネ160によって保持されて、導管15
1から導管135への空気の流入を防止し、この導管135を通気ポート161
を介して大気に連通している。ソレノイド150が生かされたとき、弁体159
に加えられるバネ160の応力が解除されて、この弁体が供給空気圧によって移
動させられて、空気を導管151から導管135および133に流入させる。 第1図に示した保持室4の前記の変更態様において圧力作動型逆止め弁がこの
保持室中の所定の圧に感応して開く構造において、保持室4への空気の供給を制
御するために前述のソレノイド作動型給気制御弁を使用することもできる。 計量室120から排出された燃料が保持室4の中に確実に送入されるように、
空気を空気室119とキャビティ131、132に供給する時間間隔を変動させ
るようにソレノイド弁150の動作を制御することができる。また燃料をエンジ
ン作動室に噴入するために第1図の弁5のようなノズル弁が開かれたときに保持
室4の中に燃料を送入するように、エンジンサイクルに対してソレノイド弁15
0の動作が調時される。計量室120への空気の導入は、エンジンの燃料供給量
を検知するエンジン信号によって生かされる電子プロセッサによって制御するこ
とができる。このプロセッサは、計量室120への空気導入の頻度と時間とを変
動させるようにプログラミングされることができる。さらにこのような制御 の動作の詳細は、係属中のオーストラリア特願第92001/82号に記載され
ている。 第4図に図示の燃料計量装置の他の実施態様は端子25に接続されたソレノイ
ド26を収容する本体24を含む。ソレノイドの電機子板29に対して弁体27
が連結されている。この電機子板29に作用するバネ30が、常態において弁体
27を弁座31に当接保持してポート32を閉じている。 燃料キャビティ35がポート32と連通し、またそれぞれ燃料供給ライン38
と燃料もどしライン39とに接続されるように構成されている。第1図の4で示
したような保持室中の基準圧以上の圧力をもって、キャビティ35を通して連続
的に燃料が循環されている。 ソレノイド26を生かすときに、弁体27が持上げられて、ポート32を開き
、これによって燃料をキャビティ35からオリフィス40を通して、保持室4の
中に流入させる。オリフィス40は燃料供給圧から保持室内部の基準圧までの圧
力降下を生じるような口径を有する。従って、ポート32が開かれている時間を
制御することにより、保持室に送られる燃料の量が計量される。 第2図と第3図について先に述べたように、ソレノイドが生かされる時間とエ
ンジンサイクルに対するそのタイミングは、エンジンの燃料要求度を検知するエ
ンジン信号によって作動される電子プロセッサによって制御される。 ソレノイドをエンジン負荷によって定まる期間、定常電圧で生かす代わりに、
電圧をパルスさせることができる。その場合、燃料は一定時間の複数の燃料パル
ス流として送られ、パルスの数を変更することにより燃料の全量を変動させるこ
とができる。 本発明を実施する際に、保持室内部に保持される基準圧に対抗してこの保持室
内部に燃料を有効に送入することができるかぎり、他の型の燃料計量装置を使用
することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 火花点火式内燃機関の燃焼室内に燃料を直接噴射する方法において、 大気圧より高い基準圧を燃料保持室(4)内に維持するように燃焼室内に供給
    する主燃焼用空気とは別個のガスの燃料保持室(4)への供給を制御する段階と
    、 エンジンの燃料需要に応じて燃料保持室(4)へ供給する燃料の量を計量する
    段階と、 エンジンの燃料需要に応じて燃料保持室(4)内へ計量された燃料を供給する
    段階と、 計量された燃料が燃料保持室(4)へ供給された後に燃料保持室(4)とエン
    ジンの燃焼室とを連通させて燃料保持室(4)から燃焼室へ燃料を供給する段階
    と、 計量された燃料を燃料保持室(4)から燃焼室へ移動させるのに十分なガス圧
    を燃料保持室(4)内に、燃料保持室(4)が燃焼室と連通している間、内燃機
    関の運転範囲の全体にわたって該移動が可能となるように維持する段階と、 を備えることを特徴とする燃料噴射方法。 2. 計量された燃料を燃料保持室(4)内に供給する段階において、計量さ
    れた燃料は加圧ガスにより燃料保持室(4)内へ推進されることを特徴とする請
    求項1に記載の燃料噴射方法。 3. 火花点火式内燃機関の燃焼室内へ燃料を直接噴射する装置において、 圧搾ガス源(8)に接続され、圧搾ガス源から保持室(4)に対して選択的に
    燃焼室内に供給する主燃焼用空気とは別個のガスを導入し内燃機関の運転中に保
    持室(4)内部に大気圧以上の基準圧を維持するように作動する装置(6)と、 エンジンの燃料の需要に応じて燃料の計量量を保持室(4)の中に基準圧に対
    抗して送入するように作動する燃料計量装置(1)と、 燃料保持室(4)と燃焼室との間の連通を確立するように作動する燃料保持室 (4)中の選択作動型噴射弁(5)と、からなる噴射弁が開かれたときに燃料保
    持室(4)中に保持された計量された燃料が保持室(4)中ガス圧によって燃
    焼室に送入されるようにし、この送入はエンジンの運転範囲全体にわたって可能
    であることを特徴とする燃料噴射装置。

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