JP2513576B2 - ケ―ジの懸架構造 - Google Patents
ケ―ジの懸架構造Info
- Publication number
- JP2513576B2 JP2513576B2 JP17198893A JP17198893A JP2513576B2 JP 2513576 B2 JP2513576 B2 JP 2513576B2 JP 17198893 A JP17198893 A JP 17198893A JP 17198893 A JP17198893 A JP 17198893A JP 2513576 B2 JP2513576 B2 JP 2513576B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cage
- unit
- beam member
- suspension structure
- egg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Housing For Livestock And Birds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、採卵養鶏農場の鶏舎内
に設置されるケージ構造に関する。 【０００２】 【従来の技術】最近の採卵農場では、飼育規模の拡大に
伴い、土地の有効活用、管理作業の集約化を目指して、
飼育ケージは、雛段式多段型に構成されることが多くな
った。このようなケージ構造の変化に伴い、ケージを設
置する架台に於いても、ケージを吊り下げるか、或い
は、架台上に載架するかの何れにあっても、ケージは、
設置後の移動を防止する為に、必ず、架台等に結束線に
依り結束している。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上述の如く、ケージの
安定、保定には、必ず結束線に依る結束が必要となるの
であるが、前述のようにケージ配置が多段化するに伴
い、締結作業は容易ではなく、不完全な締結の結果は、
ケージの移動、不安定の原因となり、更に、産卵率や、
汚卵、破卵等、直接的に採卵農場の採算低下に関連する
事になり、省力的な安定したケージ構造を得る事が求め
られている。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明では、上述の課題
を解決する為、取扱いの容易な４乃至５室を１ユニット
とするケージユニットを、該ケージユニットの前面及び
背面に位置するように配置されている長手方向の梁の適
宜位置に設けた打ち出し突起へ引っ掛ける事に依り、保
定する。つまり、ケージユニットの構造用横線を、上述
の打ち出し突起へ引っ掛けるのみで、長手方向にケージ
ユニットを連接して延長する事が可能であり、この打ち
出し突起の間隔を適切に設定する事で、各々のケージユ
ニットの部分的な垂れ下がりを防止し、正確な寸法精度
を得る事が可能となる。 【０００５】 【実 施 例】本発明にかかるケージ構造について、図
面に示す実施例に従って説明するが、本発明は、図示す
る実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載する本発明の精神に含まれる全ての変更、代替手段
をも含むものであることは言うまでもない。 【０００６】本発明にかかるケージ構造の効果を理解す
る為に、従来技術に依るケージ構浩を図１、及び図２に
示している。図１は、ケージ１が、架台２に支承される
受材３の上に載せられて構成される様式の『置き型ケー
ジ構造』を示し、図２は，ケージ１が、架台２に支承さ
れる吊材４によって懸垂される様式の『吊り型ケージ構
造』を示している。何れも、ケージ１は、受材３、或い
は吊材４とは、ケージの移動を防ぐ為に、結束線４１に
より締結されねばならない。 【０００７】図３に示す本発明の実施例に依れば、鶏舎
長手方向に沿って、梁材５が設けられる。該梁材５は、
４乃至５室で構成されるケージユニット６の前面位置に
配置される前梁材５１と、ケージユニットの背面位置に
配置される後梁材５２より成り、例えば、架台、支柱
等、適宜の手段で、各ケージ列が構成されるように、前
梁材５１、後梁材５２が一対となって、一段、或いは雛
型多段、又は、垂直多段等の配列をもって、支承され
る。 【０００８】前梁材５１、後梁材５２には、図４に示す
通りの 打ち出し突起５３が複数個設けられている。打
ち出し突起５３は、ケージユニット６内に鶏が収容され
た状態でも、垂れ下がり等の変形を示さない範囲で間隔
が決定されるが、４乃至５室で構成されるケージユニッ
ト６であれば、ケージユニット６の両端、および中央に
相当する間隔が適切である。 【０００９】ケージユニット６の長さは、４乃至５室相
当とするが、この長さは、ケージユニット６の組立作
業、梁材５への装着時に、取扱いの効率を考慮して決定
されるべきであり、各ケージ室の長さにより、４乃至５
室に相当する適宜の室数を連結して、１ケージユニット
を構成する。 【００１０】ケージユニット６は、周知の採卵ケージ６
１の連結集合体であり、該採卵ケージ６１は、構造用横
線６２、構造用縦線６３の組合せによって作られてい
る。従って、この構造用横線６２、構造用縦線６３を効
率よく配置すれば、ケージユニット６を懸垂しても、ケ
ージユニット６は『たわみ』等の変形を示すことはな
い。 【００１１】先に述べた梁材５に設けた打ち出し突起５
３は、上記構造用横線６２を係合、懸垂する目的を達成
するように、上部開口５４は、構造用横線６２を容易に
受け入れ 旦つ、係合後は、離脱しないような寸法で決
定される。尚、ケージユニット６は、常に下方向荷重が
作用しているので、構造用横線６２が打ち出し突起５３
から、容易に離脱することはない。 【００１２】採卵ケージ６１の前面には、収容する鶏へ
の給水の目的を達成するため、必ず、給水ニップルパイ
プ６４、漏水受樋６５等が装着される。従来の技術で
は、上記の部材は、各々、第５図に示す如く、専用の受
金具６４′、６５′が用いられているのであるが、前梁
材５１に、ニップルパイプ６４を支承する打ち出し突起
６４″、及び、漏水受樋６５を支承する打ち出し突起６
５″を具備している前梁材５１′を配することにより、
専用の受金具６４′、６５′を省略することが可能とな
る。 【００１３】 【発明の効果】従来の技術によるケージ構造は、採卵ケ
ージを受材に載架する『置き型ケージ構造』、吊材によ
り懸垂される『吊り型ケージ構造』の何れにあっても、
採卵ケージ装着後の安定保持の為に、必ず、結束線を使
用して、締結作業を必要としたが、本発明を実施すれ
ば、ケージユニットを単純に、梁材に設けた打ち出し突
起に係合するだけで、ケージ構造を構築する事が可能で
あり、設置作業の簡素化を推進し、その結果、設備投資
額の低減に寄与することになるのである。
に設置されるケージ構造に関する。 【０００２】 【従来の技術】最近の採卵農場では、飼育規模の拡大に
伴い、土地の有効活用、管理作業の集約化を目指して、
飼育ケージは、雛段式多段型に構成されることが多くな
った。このようなケージ構造の変化に伴い、ケージを設
置する架台に於いても、ケージを吊り下げるか、或い
は、架台上に載架するかの何れにあっても、ケージは、
設置後の移動を防止する為に、必ず、架台等に結束線に
依り結束している。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上述の如く、ケージの
安定、保定には、必ず結束線に依る結束が必要となるの
であるが、前述のようにケージ配置が多段化するに伴
い、締結作業は容易ではなく、不完全な締結の結果は、
ケージの移動、不安定の原因となり、更に、産卵率や、
汚卵、破卵等、直接的に採卵農場の採算低下に関連する
事になり、省力的な安定したケージ構造を得る事が求め
られている。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明では、上述の課題
を解決する為、取扱いの容易な４乃至５室を１ユニット
とするケージユニットを、該ケージユニットの前面及び
背面に位置するように配置されている長手方向の梁の適
宜位置に設けた打ち出し突起へ引っ掛ける事に依り、保
定する。つまり、ケージユニットの構造用横線を、上述
の打ち出し突起へ引っ掛けるのみで、長手方向にケージ
ユニットを連接して延長する事が可能であり、この打ち
出し突起の間隔を適切に設定する事で、各々のケージユ
ニットの部分的な垂れ下がりを防止し、正確な寸法精度
を得る事が可能となる。 【０００５】 【実 施 例】本発明にかかるケージ構造について、図
面に示す実施例に従って説明するが、本発明は、図示す
る実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載する本発明の精神に含まれる全ての変更、代替手段
をも含むものであることは言うまでもない。 【０００６】本発明にかかるケージ構造の効果を理解す
る為に、従来技術に依るケージ構浩を図１、及び図２に
示している。図１は、ケージ１が、架台２に支承される
受材３の上に載せられて構成される様式の『置き型ケー
ジ構造』を示し、図２は，ケージ１が、架台２に支承さ
れる吊材４によって懸垂される様式の『吊り型ケージ構
造』を示している。何れも、ケージ１は、受材３、或い
は吊材４とは、ケージの移動を防ぐ為に、結束線４１に
より締結されねばならない。 【０００７】図３に示す本発明の実施例に依れば、鶏舎
長手方向に沿って、梁材５が設けられる。該梁材５は、
４乃至５室で構成されるケージユニット６の前面位置に
配置される前梁材５１と、ケージユニットの背面位置に
配置される後梁材５２より成り、例えば、架台、支柱
等、適宜の手段で、各ケージ列が構成されるように、前
梁材５１、後梁材５２が一対となって、一段、或いは雛
型多段、又は、垂直多段等の配列をもって、支承され
る。 【０００８】前梁材５１、後梁材５２には、図４に示す
通りの 打ち出し突起５３が複数個設けられている。打
ち出し突起５３は、ケージユニット６内に鶏が収容され
た状態でも、垂れ下がり等の変形を示さない範囲で間隔
が決定されるが、４乃至５室で構成されるケージユニッ
ト６であれば、ケージユニット６の両端、および中央に
相当する間隔が適切である。 【０００９】ケージユニット６の長さは、４乃至５室相
当とするが、この長さは、ケージユニット６の組立作
業、梁材５への装着時に、取扱いの効率を考慮して決定
されるべきであり、各ケージ室の長さにより、４乃至５
室に相当する適宜の室数を連結して、１ケージユニット
を構成する。 【００１０】ケージユニット６は、周知の採卵ケージ６
１の連結集合体であり、該採卵ケージ６１は、構造用横
線６２、構造用縦線６３の組合せによって作られてい
る。従って、この構造用横線６２、構造用縦線６３を効
率よく配置すれば、ケージユニット６を懸垂しても、ケ
ージユニット６は『たわみ』等の変形を示すことはな
い。 【００１１】先に述べた梁材５に設けた打ち出し突起５
３は、上記構造用横線６２を係合、懸垂する目的を達成
するように、上部開口５４は、構造用横線６２を容易に
受け入れ 旦つ、係合後は、離脱しないような寸法で決
定される。尚、ケージユニット６は、常に下方向荷重が
作用しているので、構造用横線６２が打ち出し突起５３
から、容易に離脱することはない。 【００１２】採卵ケージ６１の前面には、収容する鶏へ
の給水の目的を達成するため、必ず、給水ニップルパイ
プ６４、漏水受樋６５等が装着される。従来の技術で
は、上記の部材は、各々、第５図に示す如く、専用の受
金具６４′、６５′が用いられているのであるが、前梁
材５１に、ニップルパイプ６４を支承する打ち出し突起
６４″、及び、漏水受樋６５を支承する打ち出し突起６
５″を具備している前梁材５１′を配することにより、
専用の受金具６４′、６５′を省略することが可能とな
る。 【００１３】 【発明の効果】従来の技術によるケージ構造は、採卵ケ
ージを受材に載架する『置き型ケージ構造』、吊材によ
り懸垂される『吊り型ケージ構造』の何れにあっても、
採卵ケージ装着後の安定保持の為に、必ず、結束線を使
用して、締結作業を必要としたが、本発明を実施すれ
ば、ケージユニットを単純に、梁材に設けた打ち出し突
起に係合するだけで、ケージ構造を構築する事が可能で
あり、設置作業の簡素化を推進し、その結果、設備投資
額の低減に寄与することになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図 １】従来の技術による『置き型ケージ構造』を示
す斜視図である。 【図 ２】従来の技術による『吊り型ケージ構造』を示
す斜視図である。 【図 ３】本発明によるケージの懸架構造を示す斜視図
である。 【図 ４】本発明によるケージの懸架構造を構成する梁
材の打ち出し突起を示す詳細図である。 【図 ５】従来の技術による採卵ケージの前面に取り付
ける部材の概略図である。 【図 ６】本発明によるケージの懸架構造を構成する前
梁材の他の実施例である。 【符号の説明】 １ ……ケージ ２ ……架台 ３ ……受材 ４ ……吊材 ５ ……梁材 ５１ …前梁材 ５１′；前梁材 ５２ …後梁材 ６４ ；ニップルパイプ
６５ ；漏水受樋 ５３ …打ち出し突起 ６４′；パイプ受金具
６５′；樋受金具 ６ ……ケージユニット ６４″；打ち出し突起
６５″；打ち出し突起 ６２ …構造用横線 ６３ …構造用縦線
す斜視図である。 【図 ２】従来の技術による『吊り型ケージ構造』を示
す斜視図である。 【図 ３】本発明によるケージの懸架構造を示す斜視図
である。 【図 ４】本発明によるケージの懸架構造を構成する梁
材の打ち出し突起を示す詳細図である。 【図 ５】従来の技術による採卵ケージの前面に取り付
ける部材の概略図である。 【図 ６】本発明によるケージの懸架構造を構成する前
梁材の他の実施例である。 【符号の説明】 １ ……ケージ ２ ……架台 ３ ……受材 ４ ……吊材 ５ ……梁材 ５１ …前梁材 ５１′；前梁材 ５２ …後梁材 ６４ ；ニップルパイプ
６５ ；漏水受樋 ５３ …打ち出し突起 ６４′；パイプ受金具
６５′；樋受金具 ６ ……ケージユニット ６４″；打ち出し突起
６５″；打ち出し突起 ６２ …構造用横線 ６３ …構造用縦線
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 鶏舎の長手方向に沿って適宜の間隔を保って設けられる
ケージ列の支柱と、該支柱に支承される前後一対で構成
される長手方向の梁材を配し、該梁材には、４乃至５室
で構成されるケージユニットを懸架する為の打ち出し突
起を配置することを特徴とする ケージの懸架構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17198893A JP2513576B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ケ―ジの懸架構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17198893A JP2513576B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ケ―ジの懸架構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06343365A JPH06343365A (ja) | 1994-12-20 |
| JP2513576B2 true JP2513576B2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=15933455
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17198893A Expired - Lifetime JP2513576B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ケ―ジの懸架構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2513576B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180001910U (ko) * | 2016-12-16 | 2018-06-26 | 전현주 | 모이구성부가 형성된 조립식 새장 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP17198893A patent/JP2513576B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180001910U (ko) * | 2016-12-16 | 2018-06-26 | 전현주 | 모이구성부가 형성된 조립식 새장 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06343365A (ja) | 1994-12-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4364332A (en) | Integrally constructed poultry nesting housing for automatically collecting eggs | |
| US4653430A (en) | Modular chicken houses and egg collecting means | |
| US4315481A (en) | Breeder house system | |
| KR101788289B1 (ko) | 산란계 자동 사육장치 | |
| US3062185A (en) | Chicken nests | |
| US2956539A (en) | Hen nest | |
| CA1164738A (en) | Modular element to build groups or cages for egg-laying fowl and the like | |
| JP2513576B2 (ja) | ケ―ジの懸架構造 | |
| US5186123A (en) | Metal/wood birdhouse kit construction | |
| US3381664A (en) | Small animal cage | |
| US2105058A (en) | Nest | |
| US3274972A (en) | Egg laying batteries | |
| US3111934A (en) | Bird house with clean-out door | |
| US4471720A (en) | Modulus built animal cages | |
| US1622746A (en) | Portable building | |
| EP0184266B1 (en) | Device for keeping animals | |
| EP1099375B1 (en) | Cage for poultry facilities | |
| US4561383A (en) | Birdhouse with cylindrical compartments | |
| US3241523A (en) | Poultry cage support construction | |
| JPS6343898Y2 (ja) | ||
| JP2547407B2 (ja) | 小動物飼育用ウインドレス畜舎の換気装置 | |
| US2250818A (en) | Laying nest | |
| US4140081A (en) | Self-cleaning birdhouse | |
| US3492971A (en) | Laying cage and system | |
| US4441456A (en) | Roll out nest system and method |