JP2512380B2 - 結紮装置 - Google Patents

結紮装置

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JP2512380B2
JP2512380B2 JP22514993A JP22514993A JP2512380B2 JP 2512380 B2 JP2512380 B2 JP 2512380B2 JP 22514993 A JP22514993 A JP 22514993A JP 22514993 A JP22514993 A JP 22514993A JP 2512380 B2 JP2512380 B2 JP 2512380B2
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恭正 大貫
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は狭い体腔内などの結紮
困難な結紮対象部位でも体外から容易に結紮可能となし
た結紮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の結紮装置としては、従来例えば
特開平5−42161号公報記載のものが有った。この
従来の技術は、先端に結紮対象部位を迂回する屈曲部を
設け内部に軟性導入体を上記屈曲部の先端面方向へ導く
導入通路を設け、上記結紮対象部位に面する側に上記導
入通路に沿い且つこの導入通路に連通する導入側スリッ
トを設けた導入部、およびこの導入部の上記屈曲部の先
端面の延長上に配設し、内部に上記屈曲部の先端面から
導出する上記軟性導入体を導く受容通路を設け、上記導
入側スリットの対向面に上記受容通路に連通する受容側
スリットを設けた受容部を有する結紮装置本体と、上記
軟性導入体に挿通するとともに一端に上記軟性導入体に
対して掛止離脱自在な掛止部を有し、他端に糸結び用ル
ープ部を有する結紮用糸とを備えているものである。
【0003】そして上記構成において、まず、結紮装置
本体に設けた導入部先端の屈曲部を結紮対象部位に掛
け、次いで、この導入部の内部に有する導入通路に軟性
導入体を挿通する。
【0004】この軟性導入体には、一端に掛止部を有す
る結紮用糸が挿通してあり、この軟性導入体を上記導入
通路に沿って挿入すると、上記結紮用糸が上記掛止部を
介して上記軟性導入体とともに導入通路内を移動する。
【0005】そして、上記屈曲部の先端から導出した上
記軟性導入体を、上記屈曲部の先端面の延長上に配設し
た受容部の受容通路へ導き、上記結紮用糸の他端に有す
る糸結び用ループ部に遊挿するとともに、この受容通路
から引出す。
【0006】次いで、この糸結び用ループ部を上記結紮
用糸に緊縛した後、上記結紮用糸を引くとともに、上記
軟性導入体を上記屈曲部へ押し戻す。すると、上記結紮
用糸が上記導入部の導入側スリットと上記受容部の受容
側スリットとを抜けて上記結紮対象部位にループを作
り、また、結紮用糸の糸結び用ループ部が上記結紮対象
部位側へ移動して、上記ループを次第に狭めて結紮対象
部位を結紮する。
【0007】その後、上記軟性導入体と上記結紮装置本
体とを体外に取出し、上記結紮対象部位を結紮した結紮
用糸の残余部分を切断して結紮を完了する。
【0008】結紮対象部位の結紮を体外からの操作で行
うことができるので、ループを通すことの出来ない体腔
内の管状臓器でも容易に結紮することができるものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術
は、ループをかけることが困難な結紮対象部位でも体外
から結紮することができるというものである。ところ
が、この従来例による結紮装置本体は全体として扁平で
はあるが、その曲率半径の大きい屈曲部内に軟性導入体
を糸と共にUターンさせる必要があるから、幅広扁平体
としなければならず、したがって体壁にあける挿入孔も
大きく長いものとなり、術後は縫合をしなければならな
いし、また肛門や気管導入結紮はできず、患者に与える
負担が大きいという第1の問題が有る。
【0010】また、上記軟性導入体をUターン後受容部
内に通すには、間隙を経て通すものであるから、導入体
先端と受容部端との位置合わせが困難で、果たして巧く
通せるかどうか極めて疑しく、患部付近の競り出しなど
で通せないことも有るという問題点があった。
【0011】この発明は前記した各問題点を除去するた
めに、細長い結紮具を主として進退させて用いること
で、体壁にあける孔が小さくても結紮対象部位を体外か
ら結紮可能とすると共に、結紮用糸に固定した把持具や
結紮具を糸から離さず結紮可能として肛門、気管、尿道
等から患部への導入結紮も可能とすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、ロッドの先端に切欠面を形成して可動子を載置し、
この可動子の周囲に若干の空隙を存してカバーを被せる
とともに、このカバーまたはロッドに糸掛け部を形成
し、また前記可動子の先細端を前記カバーの先端斜縁の
溝と前記切欠面の先端溝とでゆるく支えて可動子の妄動
を阻止した結紮具と、前記可動子の先細端に一端を連結
した結紮用の糸の他端を把持する把持具とを具備するこ
とで達成できた。
【0013】
【作用】可動子の先細端から延在させた結紮用の糸を、
血管等における患部付近の裏をくぐらせUターンさせて
糸の他端を把持具で把持した後、糸を糸掛け部に引掛け
て患部に向け糸を折曲させてループを作りカバーの側辺
に沿わせてその先端斜縁を滑らせつつ可動子先細端の上
面からカバー内に糸の中間部を潜り込ませる。
【0014】次いで、糸をカバーの内面と可動子の上面
との空隙を移動させつつ糸を可動子上面を滑らせながら
可動子の後部における切欠面上に落し込む。その後糸を
把持具により切欠面の上面と可動子の下面との間をくぐ
らせつつ前進させて切欠面の外部に脱出させる方向に引
くと結び目となるよじれ部を有するループができる。
【0015】そして、これを締めるように糸をきつく引
っ張ることで、患部付近をきつく締付けた一重結び目を
作ることができるが、このままでは解けることになるか
ら、再び糸端の把持具を手前に戻しつつ糸を糸掛け部に
引掛けた後、前記と同様に結び目を有するループを作
り、これを前記一重結び目上にきつく締め付けること
で、外力では妄りに解けない二重結び目による結紮部を
形成できる。
【0016】なお、前述の各操作中に可動子はその先細
端がカバーの溝や切欠面の先端溝でゆるく支えられると
共に、可動子の後部はカバーの側片の内面でその横動が
制限できるので、可動子の妄動や脱落は阻止できる。
【0017】
【実施例】実施例について図面を参照して詳細に説明す
る。先ずこの発明の基本構成は、図1、図2に示すよう
に、直径4mm程度の金属棒などからなるロッド1 の先端
に切欠面 1aを形成してその上に枕状の比較的重い可動
子2 を載置し、この可動子の周囲に糸径程度の空隙を存
してカバー3 をロッド1 に対しネジ止め等の手段で図3
のように被せるとともに、このカバー3 またはロッド1
につの状またはV溝状の糸掛け部4 を形成する。
【0018】また前記可動子2 の先細端 2aを前記カバ
ー3 の先端内向き斜縁 3aの中央先端に形成した溝 3b
と前記切欠面 1aの先端溝 1bとから突出させることで
可動子2 を図4のようにゆるく支えて可動子2 の妄動を
阻止すると共に、その抜去を阻止した結紮具を作る。そ
して前記可動子2 の先細端 2aの孔 2bに通して一端を
連結した結紮用の糸5 の他端を図1のように把持する周
知の糸把持具6 を具備して、この発明による結紮装置を
構成する。
【0019】なお、可動子2 の大きさは切欠面 1aとそ
の上部に被せたカバー3 およびその両側片 3c,3cとで
囲まれた空所内を糸5 の直径寸法程度の間隙を保ち糸5
の運動で軽く動く程度の大きさにしてある。
【0020】この発明による結紮装置は以上のような構
成のものであり、以下にその使用状態について詳述す
る。可動子2 の先細端 2aから延在させた結紮用の糸5
を、図1のように先ず血管等における患部a付近の裏を
くぐらせUターンさせて糸5 の他端を把持具6 で把持し
た後、同図鎖線のように糸5 を糸掛け部4 に引掛けて患
部aに向け糸5 を図5のように折曲させて細長いリング
を作り、カバー3 の側辺に沿わせその先端斜縁 3aを滑
らせつつ可動子先細端 2aの上面から図6のようにカバ
ー3 内に糸5の中間部を潜り込ませる。
【0021】次いで、糸5 をカバー3 の内面と可動子2
の上面との空隙を図7のように移動させつつ図8のよう
に糸5 を可動子上面を滑らせながら同図8および図9の
ように可動子2 の後部における切欠面 1a上に落し込
む。
【0022】なお、前述の各操作中に可動子2 はその先
細端 2aが図4、図6、図8のようにカバー3 の溝 3b
や切欠面 1aの先端溝 1bなどでゆるく支えられると共
に、可動子2 の後部はカバー3 の側片 3cの内面でその
横動が制限できるので、可動子2 の妄動や脱落は阻止で
きる。
【0023】その後、糸5 を把持具6 により図10、図
11のように切欠面 1aの上面と可動子2 の下面との間
をくぐらせつつ前進させて図12のように切欠面 1aの
外部に脱出させる方向に引くと図13のように結び目と
なるよじれ部 5aを有するループ 5bができる。
【0024】そして、これを縮めるように糸5 を図14
の状態を経て図15のようにきつく引っ張ることで、患
部a付近をきつく締付けた一重結び目 5cを作ることが
できるが、このままでは解けることになるから、図16
のように再び糸端の把持具6を手前に戻しつつ糸5 を糸
掛け部4 に引掛けて前記と同様に細長いリングを作り、
図17、図18の各状態を経て前記と同様に結び目を有
するループ 5bを作り、これを前記一重結び目 5c上に
図19のようにきつく締め付けることで、外力では妄り
に解けない二重結び目による結紮部 5dを形成できる。
【0025】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成した
ので、以下に記載の効果を奏する。細長い結紮具を主と
して進退させて用いることで、体壁にあける孔が小さく
ても結紮対象部位を体外から結紮可能とすると共に、結
紮用糸に固定した把持具や結紮具を糸から離さず結紮可
能として肛門、気管、尿道等から患部への導入結紮も可
能とすることができ、したがって患者に与える負担を軽
減できるという第1の効果が有る。
【0026】またこの発明では前記従来技術のように軟
性導入体を結紮具の屈曲部でUターンさせた後、受容部
内に間隙を経て挿入することを要しないので、100%
確実な患部組織の結紮が可能であるという第2の効果も
有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による結紮装置の使用状態の一例を示す
斜視図
【図2】本発明に用いる結紮具の一例を示す分解斜視図
【図3】本発明に用いる結紮具の縦断面図
【図4】図3の断線における拡大断面図
【図5】図1に示すものと状態を異にした斜視図
【図6】同上要部の拡大断面図
【図7】図5に示すものと状態を異にした斜視図
【図8】図6に示すものと状態を異にした断面図
【図9】図7に示すものと状態を異にした斜視図
【図10】図9に示すものと状態を異にした斜視図
【図11】図8に示すものと状態を異にした断面図
【図12】図10に示すものと状態を異にした斜視図
【図13】図12に示すものと状態を異にした斜視図
【図14】図13に示すものと状態を異にした斜視図
【図15】図14に示すものと状態を異にした斜視図
【図16】図15に示すものと状態を異にした斜視図
【図17】図16に示すものと状態を異にした斜視図
【図18】図17に示すものと状態を異にした斜視図
【図19】図18に示すものと状態を異にした斜視図
【符号の説明】
1 ロッド 1a 切欠面 1b 先端溝 2 可動子 2a 先細端 2b 糸通し孔 3 カバー 3a 斜縁 3b 溝 4 糸掛け部 5 結紮用の糸 6 糸の把持具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッド1 の先端に切欠面 1aを形成して
    可動子2 を載置し、この可動子の周囲に若干の空隙を存
    してカバー3 を被せるとともに、このカバー3 またはロ
    ッド1 に糸掛け部4 を形成し、また前記可動子2 の先細
    端 2aを前記カバー3 の先端斜縁 3aの溝 3bと前記切
    欠面 1aの先端溝 1bとでゆるく支えて可動子2 の妄動
    を阻止した結紮具と、前記可動子2 の先細端 2aに一端
    を連結した結紮用の糸5 の他端を把持する把持具6 とを
    具備してなる結紮装置。
JP22514993A 1993-08-18 1993-08-18 結紮装置 Expired - Lifetime JP2512380B2 (ja)

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JPH0751274A JPH0751274A (ja) 1995-02-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09135837A (ja) * 1995-11-13 1997-05-27 Yasumasa Onuki 結紮縫合装置
JP6669926B1 (ja) 2019-07-22 2020-03-18 フォースエンジニアリング株式会社 結紮器

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JPH0751274A (ja) 1995-02-28

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