JP2511722Y2 - 延長用ソケット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願考案は、延長用ソケットに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】２個の平栓刃挿入穴１０１，１０１と接
地線用のピン栓刃挿入穴１０２とを備えた延長用ソケッ
トとしては、図２に示すものが知られている。この延長
用ソケットは、延長コード１０３を有するケース本体１
０４に、２個の平栓刃挿入穴と１個の接地線用のピン栓
刃挿入穴とを、４組づつ形成したものである。ところ
が、このソケットでは、全てのピン栓刃挿入穴１０２が
平栓刃挿入穴１０１の左側に配位されている。その結
果、例えば２本の平栓刃ｐ１と１本の丸ピン栓刃ｐ２を
備えた差し込みプラグｐを左側から接続する場合はよい
が、右側から接続する場合には、差し込みプラグｐのコ
ードｑを、Ｕ字状に湾曲させる必要が生ずる。その結
果、延長用ソケット周辺のコードが複雑に入り組んでし
まい、足に引っ掛ける等して、差し込みプラグｐが抜け
てしまうおそれがある。特に、多くのＯＡ機器の差し込
みプラグを接続した場合に差し込みプラグｐが抜けてし
まうと、使用中のＯＡ機器のデータ等が破壊され、事務
作業等に大きな支障が生ずる。そのため、図２に点線で
示すように、各挿入穴１０１，１０２を左右に２列配位
したものも見受けられるが、これでは、左右幅が大きく
なりすぎてしまう。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】そこで、本願考案は、
各平栓刃挿入穴を一列に配位することができ、しかも、
左右両側から差し込みプラグｐを接続する場合にも、そ
のコードｑをＵ字状に湾曲させずに、真っ直ぐに近い状
態で接続することができる延長用ソケットの提供を図ら
んとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本願の考案は、２本の平
栓と１本のピン栓とを備えたプラグを接続する延長用ソ
ケットにおいて、次の構成を有するものを提供すること
により上記の課題を解決する。この延長用ソケットにお
いては、左右方向に伸びる第１平栓刃挿入穴３と左右方
向に伸びる第２平栓刃挿入穴４とが、交互に複数個、前
後方向に等間隔に配列されている。この配列の左右両側
には、複数のピン栓刃挿入穴５，６が前後方向に等間隔
に配列されている。この左側の各ピン栓刃挿入穴５間の
間隔及び右側の各ピン栓刃挿入穴６間の間隔は、第１平
栓刃挿入穴３と第２平栓刃挿入穴４との上記間隔の２倍
に設定されている。また、左側の各ピン栓刃挿入穴５と
右側の各ピン栓刃挿入穴６との前後方向の間隔は、第１
平栓刃挿入穴３と第２平栓刃挿入穴４との上記間隔と等
しく設定されているものである。尚、本願考案において
前後左右は相対的な関係を示すに止まるものである。

【０００５】

【作用】本願考案に係る延長用ソケット１においては、
差し込みプラグｐの２本の平栓刃ｐ１，ｐ１を２個の平
栓刃挿入穴３，４に挿入すると共に、一の方向から差し
込みプラグｐを接続せんとした時には、丸ピン栓刃ｐ２
を一のピン栓刃挿入穴５に挿入し、他の方向から接続せ
んとした時には、丸ピン栓刃ｐ２を他の１個のピン栓刃
挿入穴６に挿入することによって、差し込みプラグｐの
コードｑを左右何れの方向からでも略真っ直ぐの状態に
配することができる。しかも、本願考案に係る延長用ソ
ケット１の平栓刃挿入穴３，４及びピン栓刃挿入穴５，
６の位置関係からすると、左右何れのピン栓刃挿入穴
５，６を基準としても、その左側に第１平栓刃挿入穴３
が配位され、右側に第２平栓刃挿入穴４が配位されるよ
うになるため、左右何れから挿入しても、電位差が生じ
ない。

【０００６】

【実施例】以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明
する。図１は第１の実施例の延長用ソケットの平面図で
ある。このソケットは、２本の交流電源線と１本の接地
線とを有するコード２を延設したケース本体１とを備
え、このケース本体１の上面には、左右方向に伸びる第
１平栓刃挿入穴３と、これと平行に伸びる第２平栓刃挿
入穴４と、ピン栓刃挿入穴５，６とが形成されている。

【０００７】第１平栓刃挿入穴３と第２平栓刃挿入穴４
とは、交互に複数個、前後方向（図の上下方向）に等し
い間隔ａで配列されている。この実施例では、第１平栓
刃挿入穴３が５個、第２平栓刃挿入穴４が４個形成され
ているが、その数は適宜変更し得る。また、第１平栓刃
挿入穴３は、第２平栓刃挿入穴４に比して、若干太く形
成されているが、同一の大きさとして実施することもで
きる。

【０００８】この第１平栓刃挿入穴３と第２平栓刃挿入
穴４との配列の左右両側に、ピン栓刃挿入穴５，６が４
個ずつ、計８個、前後方向に等間隔に配列されている。
左側の各ピン栓刃挿入穴５，５間の前後方向の間隔ｂ
は、第１平栓刃挿入穴３と第２平栓刃挿入穴４との上記
間隔ａの２倍に設定されており、また、右側の各ピン栓
刃挿入穴６，６間の前後方向の間隔ｃも同様である。さ
らに左側の各ピン栓刃挿入穴５と右側の各ピン栓刃挿入
穴６との前後方向の間隔ｄは、第１平栓刃挿入穴３と第
２平栓刃挿入穴４との上記間隔ａと等しく設定されてい
る。この結果、いずれのピン栓刃挿入穴５，６を基準と
しても、その左側に第１平栓刃挿入穴３が配位され、右
側に第２平栓刃挿入穴４が配位されるようになってい
る。

【０００９】両平栓刃挿入穴３，４には、差し込みプラ
グｐの２本の平栓刃ｐ１，ｐ１を受容する平栓刃用ソケ
ット側端子（図示せず）を有し、又、各ピン栓刃挿入穴
５，６にも、差し込みプラグｐの丸ピン栓刃ｐ２を受容
する丸ピン栓刃用ソケット側端子（図示せず）が夫々配
位されている。そして、各第１平栓刃挿入穴３の平栓刃
用ソケット側端子（図示せず）は、コード７により、１
本の交流電源線に接続されており、各第２平栓刃挿入穴
４の平栓刃用ソケット側端子（図示せず）は、コード８
により、他の１本の交流電源線に接続されている。ま
た、各丸ピン栓刃用ソケット側端子は、コード９によ
り、１本の接地線に接続されている。

【００１０】以上、この実施例のソケットにあっては、
符号イで示す左側のピン栓刃挿入穴に、差し込みプラグ
ｐの丸ピン栓刃ｐ２が挿入される際には、符号ロで示す
第１平栓刃挿入穴３及び符号ハで示す第２平栓刃挿入穴
４に、差し込みプラグｐの２本の平栓刃ｐ１，ｐ１が挿
入される。他方、符号ニで示す右側のピン栓刃挿入穴
に、差し込みプラグｐの丸ピン栓刃ｐ２が挿入される際
には、符号ホで示す第１平栓刃挿入穴３及び符号ハで示
す第２平栓刃挿入穴４に、差し込みプラグｐの２本の平
栓刃ｐ１，ｐ１が挿入される。このソケットでは、左右
両方から差し込みプラグｐを差し込め、そのコードｑを
略真っ直ぐの状態に配することができることに加えて、
左右いずれのピン栓刃挿入穴５，６を基準としても、そ
の左側に第１平栓刃挿入穴３が配位され、右側に第２平
栓刃挿入穴４が配位されるようになっているため、左右
何れから差し込んでも電位差が生ずることがない。

【００１１】

【考案の効果】以上、本願考案は、各平栓刃挿入穴を一
列に配位することができ、左右両側から差し込みプラグ
ｐを接続する場合にも、そのコードｑをＵ字状に湾曲さ
せずに、真っ直ぐに近い状態で接続することができ、し
かも、左右何れから差し込んでも、電位差が生ずること
がない延長用ソケットの提供を図ることができたもので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案の一実施例の延長用ソケットの平面図
である。

【図２】従来の延長用ソケットの使用状態を示す平面図
である。

【符号の説明】

１…ケース本体 ３，４…平栓刃挿入穴 ５，６…ピン栓刃挿入穴

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】２本の平栓と１本のピン栓とを備えたプラ
   グを接続する延長用ソケットにおいて、 左右方向に伸びる第１平栓刃挿入穴（３）と左右方向に
   伸びる第２平栓刃挿入穴（４）とが、交互に複数個、前
   後方向に等間隔に配列され、この配列の左右両側に複数
   のピン栓刃挿入穴（５）（６）が前後方向に等間隔に配
   列され、 左側の各ピン栓刃挿入穴（５）間の間隔及び右側の各ピ
   ン栓刃挿入穴（６）間の間隔が、第１平栓刃挿入穴
   （３）と第２平栓刃挿入穴（４）との上記間隔の２倍に
   設定され、 左側の各ピン栓刃挿入穴（５）と右側の各ピン栓刃挿入
   穴（６）との前後方向の間隔が第１平栓刃挿入穴（３）
   と第２平栓刃挿入穴（４）との上記間隔と等しく設定さ
   れてなる延長用ソケット。