JP2508807Y2 - 条間作業機における分草板 - Google Patents

条間作業機における分草板

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JP2508807Y2
JP2508807Y2 JP5925289U JP5925289U JP2508807Y2 JP 2508807 Y2 JP2508807 Y2 JP 2508807Y2 JP 5925289 U JP5925289 U JP 5925289U JP 5925289 U JP5925289 U JP 5925289U JP 2508807 Y2 JP2508807 Y2 JP 2508807Y2
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英明 福間
晃己 森田
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、作物条間に下降させた条間作業装置を機体
の進行に伴って適正な作業位置に制御しながら円滑に条
間作業を行うことができる構造の簡単な条間作業機にお
ける分草板に係るものである。
〔従来の技術〕
一般に、条間作業装置を作物条間に下降させ、機体の
進行に伴って追肥、除草等の作業を行う条間作業機に
は、開閉する左右の分草板を設けて作業位置が偏ったと
きに、分草板が稲株等に接当して条間作業装置の位置を
制御するようにしたものが知られている。
ところが従来の分草板は、第3図に示すように、回動
開閉する左右の分草板a,aの対向間に、互に揺動するロ
ッドbとボスcを設け、その外周に設けた圧縮スプリン
グdを介して分草板a,aの閉じ強さを調整しているの
で、ロッドbとボスcおよびスプリングの間等に泥づま
りを生じたり、あるいは錆付いたりして分草板a,aが開
閉不良になる欠点があり、また分草板a,aの閉じ強さを
調節するために圧縮スプリングdを圧縮状にすると、ス
プリングdがよれてロッドbとボスcの摺動抵抗が増大
するという不具合がある。一方、分草板a,aを支持する
ステーeと圧縮スプリングd等がどうしても直交状とな
るため、ステーeに圧縮スプリングd等の貫通部fを設
けるなど、構造が複雑となって組立、清掃作業等が面倒
なうえ、分草幅が常に一定となっているので、稲株のバ
ラツキ等に対して適正に対応できない等の問題があっ
た。
〔本考案が解決しようとする課題〕
本考案は、上記の如き実情に鑑み創案されたものであ
って、開閉回動する分草板の回動力を、作物条の状態に
応じた回動分に調整して確実に分草することができ、ま
た稲株等にバラツキがあっても分草幅を変更して適正に
対応することができ、しかし全体の構造が簡単になっ
て、泥づまり等を生ずることはなく組立、清掃作業等を
容易に行うことができる条間作業機における分草板を提
供することを目的課題としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため本考案が講じた技術的手段
は、作物条間に下降させた条間作業装置を、開閉回動す
る左右の分草板を介して作物条間の中央に向けて制御す
るようにした条間作業機において、上記分草板の一方を
前方に突出するステーの先端に枢支し、他方の分草板を
ステーに対し相対的に位置変更しない部位に枢支し、該
分草板を開く方向に回動付勢する引張り弾機を、ステー
に設けたスプリング止めプレートに取付位置変更可能に
取付けて、分草板の回動力を調整すべく構成すると共
に、上記分草板に当接して回動を規制する回り止めボル
トを、ステーに設けた回り止めプレートに取付位置調節
自在に固定して、分草板の分草幅を変更可能としたこと
を特徴とするものである。
〔考案の作用〕
したがって本考案によれば、作物条間に下降させた条
間作業装置で条間作業を行うに当り、条間作業装置が作
物条間の中央から偏っても、開閉回動する左右の分草板
が、稲株等に押されて条間作業装置の位置を作物条間の
中央に向けて制御する。ついで開く方向に回動付勢され
た分草板が、接当する稲株等を分草して条間作業装置を
円滑に進行させる。そして分草板を回動付勢した引張り
弾機の取付位置を変更すれば、分草板の回動力を、作物
条の状態に応じた回動力に調整して確実に分草すること
ができる。また引張り弾機により付勢弾持するのみで回
動力が調整される分草板は、泥づまり等が生じて開閉不
良を起すことはなく、しかも構造が簡単となって組立、
清掃作業を容易に行うことができる。そして稲株等にバ
ラツキがあるときには、分草板が当接する回り止めボル
トの取付位置を調節すれば、分草板の分草幅をバラツキ
に対応した適正な分草幅として円滑に条間作業を行うこ
とができる。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を添付した図面に基いて詳述す
る。1は条間作業機であって、田植機等の走行機体2の
後部に、昇降リンク3を介してパイプフレーム4が昇降
自在に装着されており、該パイプフレーム4に条間作業
装置である複数の施肥装置5が後輪6の後方に位置して
等間隔に装着されている。7は施肥装置5のケースであ
って、該ケース7の上端部がパイプフレーム4に並設さ
れた駆動軸8に上下回動および左右搖動自由に支持され
ており、ケース7の下端部には施肥溝を削溝する接地輪
(コールタ)9が設けられている。そしてケース7に内
装された接地輪9の駆動チエンが、リンクボール等を有
する連動機構を介して駆動軸8に連動連結されていて、
ケース7が搖動しても接地輪9に動力が伝達されるよう
になっている。10は圧送ポンプを介して肥料タンクに連
結される施肥ノズルであって、その後端が施肥装置5の
後部下方に開孔している。
11は取付ボルト12を介して前記ケース7に装着された
前方に突出するステーであって、該ステー11の前端に設
けたピン13には、右側分草板14に一体的に設けられ、右
側分草板14の前端を形成する作動プレート15が枢支され
ている。一方、ステー11に対し相対的に位置変更しない
ピンプレート16に設けたピン17には、左側分草板18に一
体的に設けられ、左側分草板18の前端を形成する作動プ
レート19が枢支されている。そして、上記作動プレート
15の先端に設けた固定ピン20に作動プレート19に形成さ
れた切欠部21を嵌合させることにより、左右の分草板1
4,18が互に連動して求心状に開閉回動するようになって
いる。固定ピン20の前方には作動プレート15,19が当接
して分草板14,18の閉じ側の回動を規制する回り止めピ
ン22が設けられ、固定ピン20の後方には、分草板14,18
の分草幅を調節する調節装置23が設けられている。すな
わち、ステー11に固定した回り止めプレート24に長孔25
を形成し、該長孔25に挿通固定した取付位置調節自在な
回り止めボルト26に、作動プレート15,19の後面が当接
して分草板14,18の開き位置、すなわち分草幅Lを変更
調節できるようになっている。
27は分草板14,18を付勢弾持する引張り弾機であっ
て、その先端部を固定ピン20に連結し、後端部をステー
11に固定したスプリング止めプレート28の係止孔29に係
止して左右の分草板14,18を常時開く方向に回動付勢し
ている。そして上記引張り弾機27を他の係止孔30に付け
替えることにより引張り弾機27の引張り代を変えて分草
板14,18の回動力を調整できるようになっている。31は
先端プレート、32は割りピン、33はステー11に取付けた
滑走体である。
第6図はケース7の廻り止めを示すものであって、作
業中は施肥装置5を駆動軸8のまわりに固定し、畦ぎわ
等の最終工程で施肥すべき作物条数が施肥装置5の数よ
りも少い場合には、余分な施肥装置5を上動させた条止
め位置に固定できるようになっている。すなわち、ケー
ス7の上端部には案内溝34を有するホルダー35が装着さ
れ、上記案内溝34に向うピン36が、パイプフレームを貫
通したパイプ37を介して上下摺動自在に設けられてい
る。ピン36の上部側はブラケット38、ボス39に支持さ
れ、ブラケット38内に介装したスプリング40により下方
に向って押圧付勢されている。したがって作業中はピン
36が案内溝34に嵌入して施肥装置5を固定しているが、
レバー41を介してピン36を引き上げ、ケース7を上方に
回動してピン36をホルダ35の端部に係止させれば、施肥
装置5を条止め位置とすることができる。42はRピン、
43はワッシャである。そして従来のピン36は第10図に示
すように先端が板状となっていたが本考案のものはピン
36の先端36aと案内溝34の後面とがテーパ状に形成され
ている。このためパイプフレーム4の外側端にある施肥
装置5が機体回行時等に畦等に当って大きな外力が作用
すると、テーパ状の先端36aにピン36を上方に押し上げ
る力が作用して案内溝34から外れ、そのままケース7が
上方に回動するので、機体各部に過大な負荷が加わるこ
とはなく、しかも外力が無くなったときには、施肥装置
5の自重により、ケース7が自動的に復帰するので、作
業効率に影響を及ぼすことはない。
また第8図はピン36の先端36aと案内溝34とを球面状
に形成し、さらにスプリング40の調節孔44を設けたもの
であって、地面の固さ等に応じてスプリング40の弾性力
を調節孔44により調節しておけば、ケース7が作業中の
負荷により不用意に回動するのを防止でき、さらに機体
の後進的に施肥装置5が畦等に当ったときでも、ケース
7が回動して機体各部に過負荷が作用するのを防止でき
るものである。
第11図は接地輪(コールタ)を進行方向に対して角度
変更可能として接地輪を容易に作物条間の中央部に制御
できるものを示している。すなわち、接地輪45の前方に
支点46で回動する左右のガイド板47,47を設け、ガイド
板47,47からそれぞれ接地輪45の先端側面に向う押棒48,
48を設けたものである。したがって、接地輪45が作物条
間の中央から偏ると、ガイド板47が作物に当って回動
し、直接、押棒48が接地輪45の先端側面を押圧するの
で、接地輪45の一部が地中に埋設していても、わづかな
力で容易に進行方向を変えることができて、接地輪45に
より作物を傷付けることはない。
上記の如き構成において、施肥装置5を作物条間に下
降させて施肥作業を行うに当り、施肥装置5の位置が作
物条間の中央から偏ったときには、分草板14(18)が稲
株P等に接当して押され、施肥装置5の位置を作物条間
の中央に修正する。そして開く方向に回動付勢された分
草板14,18が、接当した稲株P等を左右に分草するの
で、施肥装置5は作物条間の中央を円滑に進行する。し
かも分草板14,18の回動力は、引張り弾機27を係止孔29
あるいは係止孔30に付け替えて調整することができるの
で、分草板14,18は稲株等を押し倒したりすることな
く、常に作物条の状態に応じて確実に分草作動して施肥
装置5の位置を制御することができる。さらに回り止め
ボルト26の位置を調節すれば、分草板14,18の分草幅L
を自由に変更できるので、稲株等の成育状態にバラツキ
があっても、これに対応した適正な分草巾として施肥作
業を行うことができる。また分草板14,18を付勢弾持す
る引張り弾機27は、先端を固定ピン20に連結し、後端部
を係止孔29(30)に係止するのみでよいから、全体の構
造が簡単になって組立、清掃作業等を容易に行うことが
できるうえ、泥づまり等が生じて分草板14,18が開閉不
良を起すようなことはない。
また、ピン36の先端36aをテーパ状、あるいは球面状
としたものでは、長いパイプフレーム4に装着した施肥
装置5が、畦等に当接することがあっても、機体各部に
大きな負荷が加わって変形したりする事故を未然に防止
することができる。
〔考案の効果〕
これを要する本考案は、作物条間に下降させた条間作
業装置を、開閉回動する左右の分草板を介して作物条間
の中央に向けて制御するようにした条間作業機におい
て、上記分草板の一方を前方に突出するステーの先端に
枢支し、他方の分草板をステーに対し相対的に位置変更
しない部位に枢支し、該分草板を開く方向に回動付勢す
る引張り弾機を、ステーに設けたスプリング止めプレー
トに取付位置変更可能に取付けて、分草板の回動力を調
整すべく構成すると共に、上記分草板に当接して回動を
規制する回り止めボルトを、ステーに設けた回り止めプ
レートに取付位置調節自在に固定して、分草板の分草幅
を変更可能としたから、下降させた条間作業装置が作物
条間の中央から偏っても、開閉回動する左右の分草板
が、稲株等に当接して押されるので、条間作業装置を作
物条間の中央に向って制御することができる。そして開
く方向に回動付勢された分草板が、接当する稲株等を分
草するので、条間作業装置を円滑に進行させることがで
きる。そして分草板を回動付勢した引張り弾機の取付位
置を変更するのみで、分草板の回動力を調整できるの
で、作物条の状態に応じた回動力として確実に分草する
ことができる。しかも分草板を引張り弾機で回動付勢す
るのみで、回動力を調整できるので分草板の構造が簡単
になって、泥づまり等を生ずることはなく組立、清掃作
業等を容易に行うことができる。
また、分草板が当接する回り止めボルトの取付位置を
調節すれば、分草板の分草幅を自由に変更できるので、
稲株等にバラツキがあっても、これに対応した適正な分
草幅として円滑に条間作業を行うことができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】 図面は本考案に係る条間作業機における分草板の一実施
例を示すものであって、第1図は平面図、第2図は側面
図、第3図は従来例を示す平面図、第4図は条間作業機
の全体側面図、第5図は同上一部の平面図、第6図は廻
り止めの側面図、第7図は同上作用説明図、第8図は他
の廻り止めを示す側面図、第9図は同上作用説明図、第
10図は従来の廻り止めを示す側面図、第11図は角度変更
可能な接地輪を示す平面図である。 図中、5……条間作業装置、11……ステー、14,18……
分草板、24……回り止めプレート、26……回り止めボル
ト、27……引張り弾機、28……スプリング止めプレート
である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作物条間に下降させた条間作業装置を、開
    閉回動する左右の分草板を介して作物条間の中央に向け
    て制御するようにした条間作業機において、上記分草板
    の一方を前方に突出するステーの先端に枢支し、他方の
    分草板をステーに対し相対的に位置変更しない部位に枢
    支し、該分草板を開く方向に回動付勢する引張り弾機
    を、ステーに設けたスプリング止めプレートに取付位置
    変更可能に取付けて、分草板の回動力を調整すべく構成
    すると共に、上記分草板に当接して回動を規制する回り
    止めボルトを、ステーに設けた回り止めプレートに取付
    位置調節自在に固定して、分草板の分草幅を変更可能と
    したことを特徴とする条間作業機における分草板。
JP5925289U 1989-05-22 1989-05-22 条間作業機における分草板 Expired - Lifetime JP2508807Y2 (ja)

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CN108156939B (zh) * 2018-02-06 2023-12-22 河南科技大学 一种谷子联合收获机弹性分禾装置
CN108668532A (zh) * 2018-06-28 2018-10-19 贵州贵米农业科技有限公司 一种水稻种植用定点除草装置

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