JP2507675Y2 - ポンプ用ホ―スの巻取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、使用後のポンプ用ホース内の水，土砂等を
押出して巻取るポンプ用ホースの巻取機に関する。

〔従来の技術〕

従来、使用後水を含んで固くなったポンプ用ホース
は、そのホースを傾ける等して内部の水を排出した後、
そのホースを巻回する等して片付けていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

前記ポンプ用ホース内の水を排出するには、内部に水
が残留している重いホースを動かさなければならず操作
が困難である。

そして、ポンプが汚水等の排出に使用された場合は、
ホース内に土砂等が残留し、この土砂等の排出は水より
も一層困難である。

本考案は前記事項に鑑みなされたものであり、使用後
のポンプ用ホースの内部に水，土砂等が残留することな
く排出させて、ホースを片付けられるようにすることを
技術的課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案のポンプ用ホースの巻取機は、駆動軸に接続さ
れる巻取軸５と、前記巻取軸５に設けられ、この巻取軸
５に巻き取られる偏平可能なホース20の端部を固定する
ホース装着具６と、前記巻取軸５の外側に相互に間隔を
あけて設けられ、前記巻取軸５に巻き取られる前記ホー
ス20が間を通過する内側および外側ガイド板11、12とを
備え、前記内側ガイド板11と前記外側ガイド板12との間
の間隔が、前記ホース20の偏平時の厚さよりやや大きく
設定されており、前記ホース20が、前記内側ガイド板11
と外側ガイド板12とにより挟圧され、偏平状にされて前
記巻取軸５に巻き取られることを特徴とする。

〔作用〕

本考案は、排水等の終わった水中ポンプ等の吐出口か
ら、ホース20の図示してない結合金具を外し、このホー
ス20の結合金具に続く部分を、巻取軸５とホース装着金
具６の間に装着する。

そして、ホース20の一部を押圧して偏平状とし、この
偏平状態のホース20の厚さよりやや大きい間隔をあけて
設置された内側ガイド板11と外側ガイド板12との間に挿
入する。

次に、図示しない駆動軸を回転させ、巻取軸５をホー
ス20を巻き込む向きで回転させる。

そうすると、巻取軸５の回転により内側ガイド板11と
外側ガイド板12との間を通過するホース20は、その通過
の際に内側ガイド板11と外側ガイド板12とにより挟圧さ
れ、偏平状にされて巻取軸５に巻き取られる。

このとき、ホース20は内側ガイド板11と外側ガイド板
12とによりしごかれるため、ホース20の内部に残留して
いる水や土砂等の残留物はホース20の外部に押し出され
る。

〔実施例〕

第１図ないし第４図は、本考案の一実施例のポンプ用
ホースの巻取機の説明用の図である。

この実施例のモータ１は、ベース３と提手４を備え、
モータ１の図示してない回転子は、図示してない減速装
置を介して、図示してない駆動軸に接続している。

前記モータ１の端部には、端板２が取付けてあり、こ
の端板２には、円形の端面板10が取付けてある。

そして、前記駆動軸には、巻取軸５が接続して設けて
あり、この巻取軸５は、前記端板２と端面板10を貫通し
て延出して設けてある。

さらに、前記巻取軸５には、弾性板として形成された
ホース装着具６が設けてあり、このホース装着具６と巻
取軸５の間に、ホース20の図示してない結合金具に続く
部分を挿入して、ホース20の端部を巻取軸５に装着す
る。

そして、前記端面板10の上部には、前記巻取軸５の外
側となるようにして、円弧状に形成された内側ガイド板
11が設けてある。

さらに、前記端面板10には、前記内側ガイド板11の外
側に沿って、外側ガイド板12が設けてあり、この外側ガ
イド板12と内側ガイド板11との間の間隔は、ホース20の
偏平時の厚さよりやや大きく設定されている。そして、
この外側ガイド板12に続いて、前記端面板10を半周する
カバー14が設けてある。

また、前記内側ガイド板11と外側ガイド板12は弾性板
で形成され、前部の中央部に切欠部13が設けてある。

そして、内側ガイド板11と外側ガイド板12は、内側ガ
イド板11と外側ガイド板12との間を巻取軸５の巻き取り
方向で通過するホース20の両側面を押圧し、ホース20を
偏平状にするとともに、ホース20をしごいてその内部に
残留した水や土砂等の残留物をホース20の外部に押し出
すようにされている。

〔考案の効果〕

本考案は、巻取軸５の外側に、内側ガイド板11と外側
ガイド板12を設け、前記巻取軸５に巻取られるホース20
を、前記内側ガイド板11と外側ガイド板12間で押圧する
ように形成したものである。

したがって、ホース20内の水，土砂等は、内側ガイド
板11と外側ガイド板12により、しごかれて押出され、ホ
ース20は内部に残留物のない偏平状態で適切に巻取軸５
に巻回される。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は、本考案の一実施例のポンプ用ホ
ースの巻取機の説明用の図であり、第１図は正面図、第
２図は側面図、第３図は平面図、第４図は巻取状態を示
す斜視図である。 ５……巻取軸、６……ホース装着具、11……内側ガイド
板、12……外側ガイド板、20……ホース。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】駆動軸に接続される巻取軸５と、 前記巻取軸５に設けられ、この巻取軸５に巻き取られる
   偏平可能なホース20の端部を固定するホース装着具６
   と、 前記巻取軸５の外側に相互に間隔をあけて設けられ、前
   記巻取軸５に巻き取られる前記ホース20が間を通過する
   内側および外側ガイド板11、12とを備え、 前記内側ガイド板11と前記外側ガイド板12との間の間隔
   が、前記ホース20の偏平時の厚さよりやや大きく設定さ
   れており、前記ホース20が、前記内側ガイド板11と前記
   外側ガイド板12とにより挟圧され、偏平状にされて前記
   巻取軸５に巻き取られることを特徴とするポンプ用ホー
   スの巻取機。