JP2507043Y2 - 愛玩動物用玩具

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【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この考案は、愛玩動物用玩具に関する。

〔従来の技術〕

周知のように、犬、猫その他の愛玩動物は、動く物に
対して本能的に興味を示すため、第３図に示すような、
把持棒２の先端に紐体３を介して愛玩動物がじゃれて遊
ぶ遊戯体４を連結した愛玩動物用玩具１が提案されてい
る。

この愛玩動物用玩具１を使用する際には、飼い主は、
把持棒２を手に持って振り、遊戯体４を動かすと、愛玩
動物は遊戯体４の動きに興味を引かれてじゃれつき遊
ぶ。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、上記のような玩具で、愛玩動物を遊ばせる際
には、飼い主は愛玩動物に掛り切りになり、他に何もで
きず面倒であった。

そこで、この考案の課題は、飼い主は他の事をしなが
らでも、愛玩動物を遊ばせることができる愛玩動物用玩
具を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するため、この考案は、衣類または
履物に取付け可能な取付具に紐体を介して遊戯体を連結
した構成を採用したのである。

〔作用〕

上記のように構成された愛玩動物用玩具は、飼い主の
衣類や履物に取付具によって取付けられ、飼い主の動き
によって、紐体を介して連結する遊戯体が不規則に動か
され、愛玩動物は遊戯体の動きに興味を引かれ、じゃれ
ついて遊ぶ。

〔実施例〕

第１図に示すように、この考案による愛玩動物用玩具
10は、衣類または履物に取付ける取付具11と、これに紐
体12を介して連結する遊戯体13からなる。

取付具11は、第１図および第２図に示すように、動物
に似せた意匠的に面白い形状に形成した基体部14の裏面
にバネ材15の弾性力により挾持片16を押圧して物を挾持
する。また、基体部14には紐体12を連結するための透孔
17が形成されている。

遊戯体13は、毛糸、その他の繊維、撚りリボンなどを
束ねて、その先端をカットして球状に形成し、いわゆる
ボンボンとしたもので、軽量で転がりやすいものであ
る。

ここで、飼い主は、愛玩動物用玩具10を取付けたスリ
ッパＡを履いて、家事などをすると、飼い主の動きによ
って、遊戯体13は不規則に転がったり、弾んだりし、愛
玩動物は遊戯体13の動きに興味を引かれ、じゃれつき遊
ぶのである。

また、この愛玩動物用玩具10を、取付具11によって飼
い主のズボンやスカートの裾部に取付けることによって
も、上述のスリッパＡに取付けた場合と同様に愛玩動物
を遊ばせることができる。

なお、取付具11は、たとえば、ピンを用いることも可
能であり、面ファスナーを採用することもできる。

また、遊戯体13は、紙製、ゴム製のボールや、多角形
状のもの、その他食べ物の模造物でもよく、愛玩動物の
好む香料や色彩を付加することも考えられる。

〔考案の効果〕

この考案は、以上の説明のように、飼い主の衣類や履
物に取付けるだけで、飼い主の動きによって、遊戯体が
愛玩動物の興味を引くように不規則に動かされるので、
飼い主は、愛玩動物に掛り切りになることはなく、他の
事をしながらでも愛玩動物を遊ばせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る愛玩動物用玩具をスリッパに
取付けた状態を示す斜視図、第２図は取付具の斜視図、
第３図は従来の愛玩動物用玩具の斜視図である。 10……愛玩動物用玩具、11……取付具、12……紐体、13
……遊戯体、14……基体部、15……バネ材、16……挾持
片、17……透孔。

(57)【実用新案登録請求の範囲】