JP2505800Y2

JP2505800Y2 - Ｃｖケ―ブルのプレハブ接続部

Info

Publication number: JP2505800Y2
Application number: JP3341690U
Authority: JP
Inventors: 昇田嶋; 右文瀬尾; 清一奥山; 孝丸山; 隆史堀越; 由美伊藤; 智之金子; 学吉田; 誠男志関; 克彦伊藤
Original assignee: Fujikura Ltd
Current assignee: Fujikura Ltd
Priority date: 1990-03-29
Filing date: 1990-03-29
Publication date: 1996-07-31
Anticipated expiration: 2005-03-29
Also published as: JPH03124737U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は、CVケーブルのエポキシ型プレハブ接続部
に関するもので、特にそのケーブル導体接続部に関する
ものである。

［従来の技術］第２図と第３図において、10はケーブルの全体で、12
はその絶縁体、14は導体である。

16は導体接続スリーブで、長さ方向の中央にピン18が
突出する。

20はエポキシユニットで、内面には遮蔽電極22が埋め
込んである。遮蔽電極22の内面に２本の通し溝24を軸方
向に設ける。また通し溝24の中心に、円周方向に分岐し
て１周する横溝26を設ける（第３図）。

30はプレモールド絶縁体、32は押し金具、34は保護銅
管である。

なお、第２図においては、本考案と直接関係のない部
分は、省略化して模型的に画いてある。

・導体接続：ケーブル導体14を接続するときは、予め第３図のよう
に、プレモールド絶縁体30とエポキシユニット20をケー
ブル10上に送り込んでおく。

スリーブ16によりケーブル導体14を圧縮接続した後、
エポキシユニット20を所定位置に移動する。

そのとき、通し溝24をピン18に係合させながら移動す
る。そして横溝26がピン18の位置に来たとき、エポキシ
ユニット20とスリーブ16の中心は一致することになるか
ら、エポキシユニット20を少し回転して横溝26をピン18
に係合させ、かつ回転防止のロックピンを通し溝24に差
し込んでエポキシユニットの回転を止め固定する。

その後、片側のプレモールド絶縁体を、所定位置に移
動する。

［考案が解決しようとする課題］（１）上記のように、エポキシユニット20をケーブル10
上に送り込んでおかなければならないため、エポキシユ
ニット20の内径がケーブル外径より大きくなければなら
ず、大型になる。

（２）導体接続スリーブ16の周りの部品数が多くなる。

（３）上記のように大型のエポキシユニット20を移動し
かつ回転し、さらにエポキシユニット20内にロックピン
を入れる必要があるため、組立作業がやりにくい。

（４）エポキシユニット20を送り込んでおく関係上、片
方のプレモールド絶縁体30はケーブル10の相当奥まで送
り込んでおく必要があり、そのためにケーブル外導処理
を長くしておく必要がある。

［課題を解決するための手段］第1a図〜第1c図のように、（１）エポキシユニット20の遮蔽電極22の内面に、長さ
方向の中心を境にしてねじ山の巻き方向が異なる雌ねじ
27,28を設けること、（２）導体接続スリーブを長さ方向に２分割し、各分割
スリーブ40,42の外側面にねじ山の巻き方向の異なる雄
ねじ41,43をそれぞれ設けること、を特徴とする。

［作用］ターンバックルと同じ原理で、エポキシユニット20を
回転すると、分割スリーブ40,42は互いに近寄り、つい
に接触する。

［実施例］（第1a図〜第1c図）・構造エポキシユニット20の遮蔽電極22の内面を長さ方向に
正確に２分し、その左半分には、たとえば左ねじ27を設
け、右半分には右ねじ28を設ける。

これらの左ねじ27と右ねじ28は、ねじ山の巻き方向が
異なるだけで、その他の要素（ねじ山の形状・ピッチな
ど）はすべて同じとする。

また導体接続スリーブは、長さ方向に２分割されて、
左右別々の分割スリーブ40,42になったものを用いる。

そして、各分割スリーブ40,42がそれぞれエポキシユ
ニット20の左ねじ27,右ねじ28にねじ対偶できるよう
に、たとえば分割スリーブ40の外側面には左ねじ41を、
また分割スリーブ42の外側面には右ねじ43をそれぞれ設
ける。

・ケーブル導体14の接続：左側のケーブル導体14を分割スリーブ40に圧縮接続
し、右側のケーブル導体14を分割スリーブ42に圧縮接続
する（第1a図）。

このとき、左右のケーブル10の導体14は、まだ互いに
離れている。また従来のように、エポキシユニット20を
ケーブル10上に送り込んでおく必要はない。また両方の
プレモールド絶縁体30とも、始めから所定位置にセット
しておくことができる。

次に第1b図のように、エポキシユニット20の左ねじ27
にスリーブ40の左ねじ41を、また右ねじ28にスリーブ42
の右ねじ43を、それぞれ僅かに係合させておいて、エポ
キシユニット20を矢印44のようにに回転する。

すると、分割スリーブ40と42は互いに近寄り、ついに
第1c図のように、丁度エポキシユニット20の中央で接触
し、かつねじの力で圧接する。

［考案の効果］（１）導体接続スリーブを左右に２分割しておくので、
エポキシユニットを予めケーブル上に送り込んでおく必
要がない。そのためにエポキシユニットの内径をケーブ
ル外径より細く設計できる。

（２）上記のように分割された左右のスリーブとは、丁
度エポキシユニットの中央で互いに接触するようにな
る。そのためにエポキシユニットは自然と位置決めさ
れ、従来位置決めを行っていたピン・通し溝・横溝が不
要になる。

（３）プレモールド絶縁体を最初から所定位置にセツト
できるので、ケーブル外導の処理を長く行う必要がな
い。

【図面の簡単な説明】

第1a図〜第1c図は本考案の実施例に関するもので、第1a図は主要部分の説明図、第1b図と第1c図は導体接続を工程順に示した説明図、第２図は従来技術の説明図、第３図は従来の導体接続状況の説明図。 10:ケーブル、14:ケーブル導体 16:導体接続スリーブ、18:ピン 20:エポキシユニット、22:遮蔽電極 24:通し溝、26:横溝 27:左ねじ、28:右ねじ 30:プレモールド絶縁体 40:分割スリーブ、41:左ねじ 42:分割スリーブ、43:右ねじ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者丸山孝東京都江東区木場１丁目５番１号藤倉電線株式会社内 (72)考案者堀越隆史東京都江東区木場１丁目５番１号藤倉電線株式会社内 (72)考案者伊藤由美東京都江東区木場１丁目５番１号藤倉電線株式会社内 (72)考案者金子智之東京都江東区木場１丁目５番１号藤倉電線株式会社内 (72)考案者吉田学東京都江東区木場１丁目５番１号藤倉電線株式会社内 (72)考案者志関誠男東京都江東区木場１丁目５番１号藤倉電線株式会社内 (72)考案者伊藤克彦東京都江東区木場１丁目５番１号藤倉電線株式会社内

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】導体接続スリーブを用いてケーブル導体を
接続し、前記導体接続スリーブおよびその付近のケーブ
ルの周りに、内面に遮蔽電極を埋め込んだエポキシユニ
ットを装着し、かつ前記遮蔽電極と導体接続スリーブと
を電気的に接続した、CVケーブルのプレハブ接続部にお
いて、前記エポキシユニットの遮蔽電極内面に、長さ方向の中
心を境にしてねじ山の巻き方向が異なる雌ねじを設ける
とともに、前記導体接続スリーブを長さ方向に２分割
し、かつ各分割した当該スリーブの外側面にねじ山の巻
き方向の異なる雄ねじをそれぞれ設けた、CVケーブルの
プレハブ接続部。