JP2024530425A - 統合ハブシステム制御インターフェース及び接続 - Google Patents

統合ハブシステム制御インターフェース及び接続 Download PDF

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Abstract

外科用ハブのシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスのセットを制御するために制御方式を切り替えるためのシステム、方法、及び手段が開示される。外科用ハブは、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスのセットを制御するように構成されている第1の制御方式を判定し得る。外科用ハブは、一組のモジュールのうちの1つ又はOR内に配置されたデバイスから入力を受信し得る。外科用ハブは、外科用ハブの安全ステータスレベル又は過負荷ステータスレベルのうちの少なくとも1つがその閾値よりも高いことを判定し得る。少なくとも受信された入力及び判定に基づいて、外科用ハブは、システムモジュールのセットを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定し得る。外科用ハブは、1つ又は2つ以上のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスに第2の制御方式を示す制御プログラムを送信し得る。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年7月22日に出願された米国特許仮出願第63/224,813号の利益を主張するものであり、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
医療施設は、複数の手術室(OR)を含み得る。ORは、例えば胸部外科のように、特定の医療専門分野に指定され得る。ORは、行われる外科手技のタイプに基づいた手技特有の外科用システムを使用し得る。例えば、胸部ORにおける胸部外科手技のための外科用システムは、結腸直腸ORにおける結腸直腸外科手技のために使用される外科用システムと異なる場合がある。各OR内の外科用システムは、複数のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスを有し得る。特定の外科手技のために利用されるシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの選択のための機構、並びにシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスがどのように制御され得るかを確立する必要があり得る。
外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスのセットを制御するために制御方式を切り替える(例えば、適応的に切り替える)ためのシステム、方法、及び手段が開示される。一例では、外科用ハブは、外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスのセットを制御するように構成されている第1の制御方式を判定し得る。
外科用ハブは、外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間の相互作用を制御するために使用されている第1の制御方式を判定することと、一組のモジュールのうちの第1のモジュール又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を取得することと、外科用ハブの安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いこと、又は外科用ハブの過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いこと、のうちの少なくとも1つを判定することと、外科用ハブに関連付けられた一組のモジュールを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定することであって、使用されるべき第2の制御方式の判定が、入力、安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いとの判定、又は過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いとの判定のうちの1つ又は2つ以上に基づいている、ことと、使用されるべき第2の制御方式を判定し、第2の制御方式を確立するために、一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することと、を行うように構成されたプロセッサを備え得る。
外科用ハブは、モジュール及び/又はデバイスの使用の改善された管理を提供して、ハブ又は任意の個々のモジュール若しくはデバイスが過負荷であるか、又は安全でない状態で使用される(すなわち、動作状態が安全でないと判断されるとき)リスクを低減する。
制御方式は、外科用ハブに関連付けられたモジュール及び/若しくはデバイスが互いに相互作用する様式、又はモジュール及び/若しくはデバイスに関連するイベントがスケジュールされ、優先順位付けされ、若しくは編成される様式に影響を及ぼし得る。
入力は、モジュール又はデバイス自体に直接関連し得る。例えば、入力は、モジュール又はデバイスに搭載されたセンサによって感知されるような、モジュール又はデバイスの状態に関連する場合がある。入力は、追加的又は代替的に、モジュール又はデバイスの性能に関するパラメータに関連されてもよく、例えば、電力消費、データ帯域幅、又は機械的な力、温度、若しくは電力などが挙げられる。入力は、追加的に又は代替的に、モジュール又はデバイスによって感知されるモジュール又はデバイスの外部の状態に関連し得る。例えば、入力は、患者の生物学的又は身体的状態に関連する場合がある。
安全ステータスは、外科的プロセスに関するパラメータに基づき得、例えば、安全ステータスは、残りのバッテリ寿命、残りのステープルの数、又は器具、モジュール、若しくはデバイスの監視された状態を含むがこれらに限定されない、器具パラメータに基づいてもよい。安全ステータスは、又は代替的に、患者の生物学的又は生理学的パラメータにも基づき得る。
代替的又は追加的に、安全ステータスは、動作条件に関するパラメータに基づいて導出されてもよく、例えば、安全ステータスは、手術室の温度若しくは湿度、又は電力供給の品質に基づくことができる。
過負荷ステータスレベルは、外科用ハブ及び/又は外科用ハブに関連付けられたモジュール及び/又はデバイスの既知の能力に基づいてもよく、過負荷ステータスは、追加的に又は代替的に、ハブ及び/又はハブに関連付けられたモジュール及び/又はデバイスの既知の動作パラメータ又はインジケータに基づいてもよい。
例えば、過負荷ステータスレベルは、最大モジュール又はデバイス動作温度と現在の動作温度との比較に基づいてもよく、過負荷ステータスレベルは、ハブ、モジュール、及び/又はデバイスの各々及び/又は全ての間の最大データ転送帯域幅と、使用されている現在のデータ転送帯域幅とに基づいてもよく、同様に、これは、モジュール又はデバイス間の同時データ接続の総数を考慮してもよい。過負荷ステータスレベルはまた、ハブ、モジュール、及び/又はデバイスに関連付けられた物理的制約に基づいてもよく、例えば、過負荷ステータスレベルは、1つのモジュール又はデバイスが1つのプロセスを実行することができる速度、及びそれがそのプロセスを現在実行している速度に基づいてもよい。過負荷ステータスレベルは、相補的プロセスを実行する2つ以上のモジュール及びデバイス、例えば、一貫した圧力を維持するために吹送が提供されている間に煙が抽出できる最大速度に基づくことができる。
いくつかの例では、安全ステータスレベル及び第1の閾値のみが定義され、他の例では、過負荷ステータスレベル及び第2の閾値のみが定義され、他の例では、安全ステータスレベルと過負荷ステータスレベルの両方が定義される。
第2の制御方式を判定することは、ハブが、所与の状況において使用するための最も望ましい制御方式を識別することを指し得る。制御方式を確立することは、ハブが制御方式を実装するために必要な命令を提供することを指し得る。したがって、使用するための第2の制御方式を判定することは、通常、制御方式を確立することに先行する。
制御プログラムは、制御プログラムを受信するモジュールのための第2の制御方式を開始する命令を含み得る。同じ制御プログラムが第2の制御方式で制御されるべき各モジュールに送信されてもよく、又は異なる制御プログラムが第2の制御方式で制御されるべき各モジュールに送信されてもよい。代替的に又は追加的に、制御プログラムを受信するモジュールは、他のモジュールに対して第2の制御方式を確立することができ得る。
入力は、第1のモジュールに関連付けられたイベント又は第1のモジュールに関連付けられたパラメータであり得る。
外科用ハブは、モジュールに関連付けられるか若しくはモジュールによって経験されたイベント、又はモジュールに特有のパラメータを考慮に入れることによって、モジュールの改善された管理を提供し得る。
第1のモジュールに関連付けられたイベントは、例えば、外科的ステップの完了、又は予め判定された手技の開始を含んでもよい。第1のモジュールに関連付けられたパラメータは、例えば、器具の動作パラメータであってもよく、これは、動作温度、動作力若しくは電力、又はアクションが行われている速度の任意の組合せを含んでもよい。パラメータは、通信帯域幅にも関連し得る。
第1の制御方式又は第2の制御方式は、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つであり得る。
外科用ハブは、モジュール及び/又はデバイスの改善された管理を提供するために、いくつかの異なる制御方式の使用を可能にし得る。
プロセッサが協調制御方式を確立するように構成され得ることは、第1のモジュールにおける状態が一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、第1のモジュールが第2のモジュールと通信することを可能にするようにプロセッサが構成されていることを含む。
外科用ハブは、第2のモジュールが第1のモジュールによって経験された状態に反応することを可能にすることによって、又はその動作を第1のモジュールによって経験された状態によって変更させることによって、モジュールの効率的動作を可能にし得る。このようにして、ハブは、より良好な手術結果を提供し得る。
協調制御方式は、1つのモジュール又はデバイスが別のモジュール又はデバイスから受信されたメッセージにどのように反応するかを定義する命令を含み得る。命令は、各モジュールが他のモジュールからの通信に対してどのように反応するかを定義し得る。モジュールは、互いに直接通信してもよく、又は外科用ハブを介して通信してもよく、又はその両方であってもよい。協調制御方式は、相補的なアクション又は手技を実行するデバイスが、これらのアクション又は手技、例えば、患者の腔内から煙を抽出する際に同時に腔内に代替の空気又はガスを吹送することをより良好に協調させることを可能にし得る。
プロセッサが通知制御方式を確立するように構成され得ることは、第1のモジュールの機能のうちの1つに関連付けられたイベント又はパラメータの発生について、第1のモジュールが一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にするようにプロセッサが構成されていることを含む。
外科用ハブは、第2のモジュールがそれに応じて動作を調整することができるように、第1のモジュールが、関連する発生、例えば、イベント又はパラメータの変化について第2のモジュールに直接通知することを可能にすることによって、モジュールの効率的な動作を可能にし得る。
通知制御方式は、1つのモジュール又はデバイスが別のモジュール又はデバイスから受信したメッセージにどのように反応するかを定義する命令を含み得る。
通知制御方式は、他のモジュールが通知モジュールの動作に影響を及ぼすことを可能にすることなく、通知モジュールが他のモジュールに通知を発行することを可能にし得る。通知は、外科的ステップの開始若しくは終了、手術電力の生成、外科的ステップの期間、又は一般的に想定される中断に関連し得る。
通知制御方式は、動作上重要なモジュールが、モジュールの動作が影響を受けることなく、差し迫ったアクションを残りのモジュールに通知することを可能にし得る。これは、残りのモジュールが、外科手技の進行を妨げることなく、動作上重要なモジュールのアクションを考慮することができることを確実にし得る。
プロセッサが拮抗制御方式を確立するように構成され得ることは、プロセッサが一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させるように構成されていることを含み、優先順位付けは、モジュールの重要性、タスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る。
外科用ハブは、例えば、それぞれのモジュールの重要性、タスクの目的、又は別の定義された値に基づいてタスクが優先順位付けされることを確実にすることによって、モジュールの効率的な動作を可能にし得る。これにより、最も重要なタスクが最初に実行されることを可能にし、それによって、良好な手術結果を確実にし、モジュール及び/又はデバイスが過負荷又は安全でない状態で動作することを防ぐことができる。
拮抗制御方式は、選択されたモジュールが有限なリソースプールを共有する選択されたモジュールを含んでもよく、制御方式は、所与のモジュールがプールからのリソースを優先的に使用することを可能にすることを含んでもよい。制御方式は、モジュールの相対的な重要性、又はモジュールが実行しているタスクの相対的な重要性に応じて、所与のモジュールがリソースの優先的に使用する度合いを適応させ得る。リソースは、データ帯域幅、電力、液体流量、ガス抽出速度などであり得る。
モジュールの重要性は、特定の外科的ステップに関して判定されてもよく、又は外科手技全体に関して判定されてもよい。モジュールの相対的な重要性は、外科手技に先立って知られていてもよく、又はリアルタイムで判定されてもよい。
外科用ハブでは、タスクの機能に基づいて優先順位付けするとき、タスクが現在の又は次の手技ステップに必要であるか不要であるかを判定され得る。他よりも必要なタスクは、他のタスクよりも優先され得る。
外科用ハブでは、外科用ハブが、予め定義された構成値に基づいて、第1のタスク又は第2のタスクが優先されるべきかどうかを判定することを可能にする既知のルールが事前に設定されてもよく、この予め定義された構成値は、例えば、患者の生物学的又は生理学的パラメータであってもよい。
したがって、外科用ハブは、有限なリソースプールの最適な使用を可能にし、それによって、手術結果を最適化し、物理的、電気的、又はデジタル的な過負荷を防ぐことができる。
プロセッサが階層制御方式を確立するように構成され得ることは、プロセッサが、第1のモジュールと一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立するように構成されていることを含む。
階層制御方式は、所与のモジュールが、階層が下位であると考えられる別のモジュールを直接制御することができることを伴い得る。この階層は、複数の分岐及び/又は世代で動作することができ、例えば、1つのモジュールが複数の二次モジュールを制御することができ、複数の二次モジュールは各々、それぞれの三次モジュールを制御することができる。
このように、外科用ハブは、より重要なモジュール、又はあまり過負荷でないモジュールが、例えば、別のモジュールに対してより大きな制御の階層を有することを可能にすることによって、モジュールの効率的な動作を可能にし得る。モジュール間に制御の順序付けられた階層を提供することによって、効率的な通信がモジュール間で確立され得、通信の速度が増加され得、及び/又は転送されるデータの量が低減され得る。
第2の制御方式は、外科用ハブの必要性、モジュールの優先順位、及びモジュール若しくは外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定され得る。
外科用ハブは、外科手技に関連するタスクが、システムに過負荷をかけることなく、又は安全でない動作状態を作り出すことなく、適切かつ適時に実行されることを確実にするために、外科手技、特に、外科用ハブの必要性又は要件、モジュールの優先順位、並びにシステム、モジュール、及び/又は外科用ハブの容量の監視を可能にし得る。
外科用ハブの必要性は、外科用ハブが完了することを要求するアクション又はタスクの「チェックリスト」、及び実際に完了したアクション又はタスクとの比較によって評価され得る。同様に、必要性は、外科手術の手技状態に基づいて評価されてもよく、すなわち、必要性は、ハブによって識別される現在の動作ステップに依存して変化してもよい。追加的又は代替的に、必要性は、例えば、動作温度、利用可能な電力、データ帯域幅、又は同様のそのようなパラメータを含む、ハブ自体の感知又は検出されたパラメータに基づいて評価されてもよい。
モジュールの優先度は、特定の外科的ステップに関して判定されてもよく、又は外科手技全体に関して判定されてもよい。モジュールの相対的優先度は、外科手技に先立って知られていてもよく、又はリアルタイムで判定されてもよい。
モジュール又は外科用ハブの容量は、所与のパラメータに関して測定されてもよく、例えば、モジュールの容量は、所与の速度で、又は所与の力若しくは電力でアクションを実行するその能力に関連してもよい。ハブの容量は、ハブが能動的に維持することができる通信チャネルの総数に関連し得る。容量は、一般に、総システムデータ帯域幅又は電力使用量に関連し得る。
プロセッサは、モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定し、能力、干渉、及び通信されるデータのタイプに基づいて通信インターフェースを制御するように構成され得る。
通信インターフェースは、モジュールが互いに及び/又は外科用ハブと通信することができる様式に関連し得る。外科用ハブは、モジュールの所与のグループのための所与の通信インターフェースを判定及び設定することが可能であり得る。例えば、通信インターフェースは、モジュール間の直接通信を可能にしてもよく、又は外科用ハブのみを介した通信を可能にしてもよく、又はこれらのチャネルの混合を可能にしてもよい。通信インターフェースは、2つのモジュール間の通信のみを可能にしてもよく、又は1つのモジュールが複数の他のモジュールと通信することを可能にしてもよい。通信インターフェースは、シリアル周辺インターフェース(serial peripheral interface、SPI)であってもよく、又は従来のシリアル若しくはパラレルプロトコルであってもよい。
ハブは、通信がモジュール間をどれだけ速く移動する必要があるか、そのために、より高速な通信がハブをバイパスする必要があり得るか、通信に含まれるデータがハブによる更なる処理を必要とするかどうか(それに該当する場合は、通信はハブを介してルーティングされ得る)、及び/又は通信がどこに向けられているか(例えば、通信が複数の他のモジュールに向けられている場合、通信はハブによってディスパッチされ得る)、を評価することによって、使用のための適切な通信インターフェースを選択することが可能であり得る。所与のモジュールが通信を送信するための能力に制限がある場合、モジュールは、これらの命令を送信するようにハブ自体に命令し得る。
動作環境がバックグラウンド干渉(電気、磁気、音、又はその他)を有することが検出された場合、通信の移動時間又は距離は、干渉の影響を低減するために低減されることが好ましい場合があり、そのために、直接モジュール間通信インターフェースが使用され得る。代替的に又は追加的に、ハブは、通信がハブを介してルーティングされ得るように、通信の完全性を回復するか又は通信の信号強度を強化することが可能であり得る。
したがって、外科用ハブは、モジュール、データ、並びに/又は周囲若しくは干渉デバイスの性質が考慮されることを確実にすることによって、モジュール間の改善された通信を可能にし得る。
プロセッサは、電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスの構成を識別するように構成され得る。
プロセッサは、電子通信(すなわち、所与のモジュール、機器、若しくはデバイスとの間のメッセージ)を使用して、又はモジュール、機器、若しくはデバイスを識別するためにカメラを使用することによって、ハブに接続された、又は手術室内に存在するモジュール、機器、及び/又はデバイスを検出するように構成され得る。プロセッサは、モジュール、機器、又はデバイスの所与のタイプ又はモデルを検出することができ、加えて、モジュール、機器、又はデバイスの特定の構成、例えば、取り付けられたエンドエフェクタ又はカートリッジタイプの器具を検出することができる。
したがって、外科用ハブは、システム全体のより適切な管理を提供することができ、モジュール、機器の一部、又はデバイスを識別することによって、より自動化された様式でそれを行うことができる。
プロセッサは、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させるように構成され得る。
プロセッサは、ハブとモジュールとの間、又は所与のモジュール間の通信チャネルの総数を制限することが可能であってもよく、又はこれらの通信チャネルの帯域幅を低減することが可能であってもよい。これは、通信チャネルの過負荷を回避するのに役立ち得る。
これは、ハブによって識別される所与のモジュールの必要性に基づいて判定されることができる。例えば、所与のモジュール、機器、又はデバイスは、比較的低い通信帯域幅を必要とする可能性があり、又はメッセージを送信するのみ若しくは受信するのみであり、したがって、より低い通信帯域幅を必要とする可能性がある。
同様に、所与のモジュール/機器/デバイスのみが通信を受信する必要があることが分かっている場合、マスタデバイスの総数を減らすことができる。
所与のモジュール、機器、又はデバイスが、ハブによって更に処理されるその通信を必要とすることが知られている場合、これらの通信は、ハブを介してルーティングされてもよく、代替的に、更なる処理が必要とされない場合、これらの通信はモジュール間で直接行われてもよい。
したがって、外科用ハブは、モジュール間の改善された通信を提供することができ、したがって、外科用ハブ及び/又はモジュールに過負荷をかけるリスクを低減することができる。更に、モジュール、機器、又はデバイスの通信プロトコルを適合させることによって、モジュール、機器、又はデバイスのより良好な管理を通して、手術結果が改善され得る。
プロセッサは、リスク/危害データベースに基づいて、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの構成を識別するように構成され得る。
プロセッサは、所与のモジュール、機器、又はデバイスの構成を識別し、加えて、リスク/危害データベースに基づいて、モジュール、機器、及び/又はデバイスの所与のセットの最適な組合せを判定することが可能であり得る。リスク/危害データベースは、第1の所与のモジュール/機器/デバイスと第2のモジュール/機器/デバイスとの間に生じる既知の互換性及び非互換性に関する情報を含み得る。外科用ハブは、モジュール/機器/デバイスの最適な組合せをより良好に提供するために、これらの互換性及び非互換性を考慮することが可能であり得る。通信インターフェースは、例えば、モジュールの特定の組合せが互いに双方向又は一方向通信を有することを防ぐことが望ましい場合があり、又はモジュール間で直接ではなく、ハブを介して特定のモジュール間で通信をルーティングすることが望ましい場合があるなど、確立されたリスク/危害に基づいて適合され得る。
したがって、外科用ハブは、既知のリスク/危害データに基づいてモジュール、機器、及び/又はデバイスを評価することによって、改善された手術結果を提供することができ、それによって、モジュールのより安全かつより効率的な組合せ、及びモジュール間のより良好な通信を可能にする。
プロセッサを備える外科用ハブを動作させる方法は、外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間の相互作用を制御するために使用されている第1の制御方式を判定することと、一組のモジュールのうちの第1のモジュール又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を取得することと、外科用ハブの安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いこと、又は外科用ハブの過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いこと、のうちの少なくとも1つを判定することと、外科用ハブに関連付けられた一組のモジュールを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定することであって、使用されるべき第2の制御方式の判定が、入力、安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いとの判定、又は過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いとの判定のうちの1つ又は2つ以上に基づいている、ことと、第2の制御方式を確立するために、一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することと、を含み得る。
入力は、第1のモジュールに関連付けられたイベント又は第1のモジュールに関連付けられたパラメータであり得る。
第1の制御方式又は第2の制御方式は、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つであり得る。
協調制御方式を確立することは、第1のモジュールにおける状態が一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、第1のモジュールが第2のモジュールと通信することを可能にすることを含み得る。
通知制御方式を確立することは、第1のモジュールが、第1のモジュールの機能のうちの1つに関連付けられたイベント又はパラメータの発生について、一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にすることを含み得る。
拮抗制御方式を確立することは、一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させることを含んでもよく、優先順位付けがモジュールの重要性、タスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る。
階層制御方式を確立することは、プロセッサが、第1のモジュールと一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間の制御の階層を確立するように構成されていることを含み得る。
第2の制御方式は、外科用ハブの必要性、モジュールの優先順位、及びモジュール若しくは外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定され得る。
本方法は、モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定することと、能力、干渉、及び通信されるデータのタイプに基づいて通信インターフェースを制御することとを更に含み得る。
本方法は、電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスの構成を識別することを更に含み得る。
本方法は、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させることを更に含み得る。
本方法は、リスク/危害データベースに基づいて、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの構成を識別することを更に含み得る。
上述した方法は、上述した外科用ハブに実質的に対応する。したがって、上述した各外科用ハブに関して上述した更なる特徴及び利点は、上述した方法にも適用されることが想定される。
上記で説明された方法のいずれか及び/又は全ては、プロセッサ、集積回路、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)などによって実装される方法を含むがこれらに限定されない、コンピュータ実装方法として具現化され得る。実装コンピューティングシステムは、ハードウェアデバイスであってもよく、又は分散コンピューティングシステムとして動作するように構成された複数のハードウェアデバイスを備えてもよい。実装コンピュータシステムは、上記方法のいずれか及び/又は全てを実施するための命令を含むメモリを備えてもよい。例えば、メモリは、コンピューティングシステム及び/又はそのプロセッサによって実行されたときに、システム又はプロセッサに、上記で説明された方法のうちの1つ又は2つ以上を実施させる命令を含んでもよい。
上記で説明された方法のいずれか及び/又は全ては、コンピュータによって実行されたときに、上記で説明された方法のうちの任意の1つ又は2つ以上をコンピュータに実施させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体、例えば非一時的コンピュータ可読記憶媒体の形態で具現化されてもよい。上記で説明された方法のいずれか及び/又は全ては、コンピュータプログラム製品として具現化されてもよい。
本明細書中上記で説明された方法は、手術若しくは療法によるヒト若しくは動物の身体の治療の方法、又はヒト若しくは動物の身体に対して実施される診断方法を含まなくてもよい。本明細書中上記に記載される方法の各々は、手術、療法、治療又は診断の方法ではない方法であり得る。例えば、本明細書中上記で説明された方法の各々は、外科手技又はその任意の外科的ステップ若しくは療法ステップを実施することを含まない実施形態を有する。
外科用ハブは、一組のモジュールのうちの1つ、又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を受信し得る。外科用ハブは、外科用ハブの安全ステータスレベル及び/又は過負荷ステータスレベルがその閾値よりも高いことを判定し得る。少なくとも、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスのうちの1つから受信された入力と、外科用ハブの安全ステータスレベル又は過負荷ステータスレベルのうちの1つがそのそれぞれの閾値よりも高いという判定とに基づいて、外科用ハブは、外科用ハブに関連付けられた一組のモジュールを制御するために構成及び/又は使用されるべき第2の制御方式を判定し得る。第2の制御方式は、外科用ハブの必要性、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの優先順位、及びシステムモジュール若しくはモジュール式デバイスの容量、又は外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定され得る。
第1の制御方式又は第2の制御方式は、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つであり得る。協調制御方式は、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスにおける状態が第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスの動作に影響を及ぼすように、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスが第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスと通信することを可能にするようにシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスを構成する外科用ハブを含み得る。
通知制御方式は、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスが、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスの機能のうちの1つに関連付けられたイベント又はパラメータの発生について、第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに通知することを可能にする外科用ハブを含み得る。
拮抗制御方式は、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた第1のタスクを、第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた第2のタスクよりも優先させる外科用ハブを含み得る。優先順位付けは、モジュールの重要性、第1のタスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る。
階層制御方式は、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスと第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスとの間の制御の階層を確立する外科用ハブを含み得る。
外科用ハブは、第2の制御方式を確立するために、一組のモジュールに関連付けられた1つ又は2つ以上のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスに制御プログラムを送信し得る。外科用ハブは、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスに関連付けられた通信インターフェースを判定し得る。外科用ハブは、例えば、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの能力、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの干渉、並びにシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスによって通信されるデータに基づいて、通信インターフェースを制御し得る。外科用ハブは、例えば、電子通信又は手術室(OR)カメラを使用する視覚化のうちの1つを使用して、システムモジュール又はモジュール式デバイスの構成を識別し得る。
外科用ハブは、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させ得る。
外科用ハブは、リスク/危害データベースに基づいて、システムモジュール又はモジュール式デバイスの構成を識別し得る。
コンピュータ実装外科用システムのブロック図である。 コンピュータ実装多層外科用システムのブロック図である。 外科用システムの制御プレーン及びデータプレーンを示す論理図である。 手術室における例示的な外科用システムを示す。 様々なシステムとペアリングされた例示的な外科用ハブを例示する。 感知システムのセット、環境感知システム、デバイスのセットなどと接続するように構成された通信外科用ハブのセットを有する外科用データネットワークを例示する。 外科用システムの一部であってもよい、例示的なコンピュータ実装双方向外科用システムを例示する。 外科用器具の制御システムの論理図を例示する。 コントローラ及びモータを有するハンドル、ハンドルに解放可能に連結されたアダプタ、及びアダプタに解放可能に連結された装填ユニットを含む、例示的な外科用システムを示す。 例示的な状況認識外科用システムを示す。 制御方式の切り替えを示すフロー図である。 外科用システムモジュール間、及び外科用システムモジュールと外科用ハブとの間の物理的及び通信接続を伴う、外科用システムの実施例を例示する。 システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス間の通信喪失の例示的なプロセスを示すフロー図である。 システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの最適な組合せを識別する外科用ハブの実施例を例示するフロー図である。
図1Aは、コンピュータ実装の患者及び外科用システム20000のブロック図である。外科用システム20000などの例示的な外科用システムは、1つ又は2つ以上の外科用システム(例えば、外科用サブシステム)20002、20003、及び20004を含むことができる。例えば、各外科用システム20002は、コンピュータ実装双方向外科用システムを含んでもよい。例えば、外科用システム20002は、例えば図2に記載されるように、クラウドコンピューティングシステム20008と通信する外科用ハブ20006及び/又はコンピューティングデバイス20016を含んでもよい。クラウドコンピューティングシステム20008は、少なくとも1つのリモートクラウドサーバ20009と、少なくとも1つのリモートクラウドストレージユニット20010と、を含み得る。例示的な外科用システム20002、20003、又は20004は、ウェアラブル感知システム20011、環境感知システム20015、ロボットシステム20013、1つ又は2つ以上のインテリジェント器具20014、ヒューマンインターフェースシステム20012などを含んでもよい。ヒューマンインターフェースシステムは、本明細書ではヒューマンインターフェースデバイスとも称される。ウェアラブル感知システム20011は、1つ若しくは2つ以上のHCP感知システム、及び/又は1つ若しくは2つ以上の患者感知システムを含んでもよい。環境感知システム20015は、例えば、図2に更に記載されるように、例えば、1つ又は2つ以上の環境属性を測定するために使用される、1つ又は2つ以上のデバイスを含んでもよい。ロボットシステム20013は、例えば、図2に更に記載されるように、外科手技を実施するために使用される複数のデバイスを含んでもよい。
外科用システム20002は、クラウドコンピューティングシステム20008の一部であり得るリモートサーバ20009と通信し得る。一例では、外科用システム20002は、インターネットサービスプロバイダのケーブル/FIOSネットワーキングノードを介してリモートサーバ20009と通信してもよい。一例では、患者感知システムは、リモートサーバ20009と直接通信してもよい。外科用システム20002及び/又はその構成要素は、GSM/GPRS/EDGE(2G)、UMTS/HSPA(3G)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)又は4G、LTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)、ニューラジオ(new radio、NR)又は5Gのセルラープロトコルのうちの1つ又は2つ以上を使用して、セルラー送信/受信ポイント(transmission/reception point、TRP)又は基地局を介してリモートサーバ20009と通信してもよい。
外科用ハブ20006は、腹腔鏡スコープからの画像を、並びに1つ又は2つ以上の他のスマートデバイス及び1つ又は2つ以上の感知システム20011からの情報を、表示する1つ又は2つ以上の手段と協働的相互作用を有し得る。外科用ハブ20006は、1つ又は2つ以上の感知システム20011、1つ又は2つ以上のスマートデバイス、及び複数のディスプレイと相互作用し得る。外科用ハブ20006は、1つ又は2つ以上の感知システム20011から測定値データを収集し、通知又は制御メッセージを1つ又は2つ以上の感知システム20011に送信するように構成され得る。外科用ハブ20006は、通知情報を含む情報を、ヒューマンインターフェースシステム20012との間で、送信及び/又は受信し得る。ヒューマンインターフェースシステム20012は、1つ又は2つ以上のヒューマンインターフェースデバイス(human interface device、HID)を含み得る。外科用ハブ20006は、音響機器、ディスプレイへの通知情報若しくは制御情報、及び/又は外科用ハブと通信する様々なデバイスへの制御情報を、送信及び/又は受信し得る。
例えば、感知システム20001は、図1Aで考察されるように、ウェアラブル感知システム20011(1つ又は2つ以上のHCP感知システム及び1つ又は2つ以上の患者感知システムを含み得る)と、環境感知システム20015と、を含んでもよい。1つ又は2つ以上の感知システム20001は、様々なバイオマーカに関するデータを測定し得る。1つ又は2つ以上の感知システム20001は、1つ又は2つ以上のセンサ、例えば、光センサ(例えば、フォトダイオード、フォトレジスタ)、機械センサ(例えば、モーションセンサ)、音響センサ、電気センサ、電気化学センサ、熱電センサ、赤外線センサなどを使用して、バイオマーカを測定してもよい。1つ又は2つ以上のセンサは、フォトプレチスモグラフィ、心電図検査、脳波検査、比色分析、インペディメンタリ、電位差測定、電流測定などの感知技術のうちの1つ又は2つ以上を使用して、本明細書に記載されるように、バイオマーカを測定してもよい。
1つ又は2つ以上の感知システム20001によって測定されるバイオマーカは、睡眠、中核体温、最大酸素消費量、身体活動、アルコール摂取、呼吸数、酸素飽和度、血圧、血糖、心拍変動、水素の血液電位、水和状態、心拍数、皮膚コンダクタンス、末梢温度、組織灌流圧、咳及びくしゃみ、胃腸運動、消化管撮像、気道細菌、浮腫、精神態様、汗、循環腫瘍細胞、自律神経緊張、概日リズム、並びに/又は月経周期を含んでもよいが、それらに限定されない。
バイオマーカは、行動及び心理学、心血管系、腎臓系、皮膚系、神経系、胃腸系、呼吸器系、内分泌系、免疫系、腫瘍、筋骨格系、及び/又は生殖系を含み得るが、これらに限定されない、生理学的系に関連し得る。バイオマーカからの情報は、例えば、コンピュータ実装患者及び外科用システム20000によって判定及び/又は使用されてもよい。バイオマーカからの情報は、コンピュータ実装患者及び外科用システム20000によって判定及び/又は使用されて、例えば、上記システムを改善し、及び/又は患者転帰を改善し得る。1つ又は2つ以上の感知システム20001、バイオマーカ20005、及び生理学的システムは、2021年1月22日に出願された「METHOD OF ADJUSTING A SURGICAL PARAMETER BASED ON BIOMARKER MEASUREMENTS」と題する米国特許出願第17/156,287号(代理人整理番号END9290USNP1)により詳細に記載されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図1Bは、コンピュータ実装多層外科用システムのブロック図である。図1Bに例示されるように、コンピュータ実装多層外科用システム40050は、外科固有サブネットワーク層システム40052、外科固有サブネットワーク層システム40052に関連付けられたエッジ層システム40054、及びクラウド層システム40056などのシステムの複数の層を含んでもよい。
外科固有サブネットワーク層システム40052は、複数の相互接続された外科用サブシステムを含んでもよい。例えば、外科用サブシステムは、外科手技のタイプ及び/又は医療施設若しくは病院内の他部署によってグループ化され得る。例えば、医療施設又は病院は、緊急治療室(emergency room、ER)部門40070、結腸直腸部門40078、肥満部門40072、胸部部門40066、及び課金部門40068などの複数の外科手技固有部門を含み得る。外科手技固有部門の各々は、手術室(operating room、OR)及び/又は医療専門家(healthcare care professional、HCP)に関連付けられた1つ若しくは2つ以上の外科用サブシステムを含んでもよい。例えば、結腸直腸部門40078は、外科用ハブのセット(例えば、図1Aに記載されるような外科用ハブ20006)を含んでもよい。外科用ハブは、HCP A40082及びHCP B40080などのそれぞれのHCPに対して指定されてもよい。一例では、結腸直腸部門は、OR1、40074及びOR2、40076などのそれぞれのORに配置され得る外科用ハブのグループを含むことができる。医療施設又は病院はまた、課金部門サブシステム40068を含んでもよい。課金部門サブシステム40068は、ER部門40070、結腸直腸部門40078、肥満部門40072、及び/又は胸部部門40066などのそれぞれの部門に関連する課金データを記憶及び/又は管理することができる。
エッジ層システム40054は、医療施設又は病院に関連付けられてもよく、例えば、1つ又は2つ以上のエッジコンピューティングシステム40064を含んでもよい。エッジコンピューティングシステム40064は、記憶サブシステムと、サーバサブシステムと、を含み得る。一例では、エッジサーバ及び/又はストレージユニットを備えるエッジコンピューティングシステムは、部門別OR(例えば、結腸直腸部門のOR1及びOR2)のうちの1つの一部である外科用ハブに追加の処理及び/又はストレージサービスを提供し得る。
外科固有サブネットワーク層システム40052及びエッジ層システム40054は、医療保険の相互運用性及び説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)の境界40062内に位置し得る。外科固有サブネットワークシステム40052及びエッジ層システム40054は、同じローカルデータネットワークに接続され得る。ローカルデータネットワークは、医療施設又は病院のローカルデータネットワークであってもよい。ローカルデータネットワークは、HIPAA境界内にあってもよい。外科固有サブネットワーク層システム40052及びエッジ層システム40054はHIPAA境界40062内に位置するので、エッジコンピューティングシステム40064と外科固有サブネットワーク層システム40052のエンティティのうちの1つのエンティティ内に配置されたデバイスとの間の患者データは、編集及び/又は暗号化なしで流れ得る。例えば、エッジコンピューティングシステム40064と、結腸直腸部門40078のOR1 40074に配置された外科用ハブとの間の患者データは、編集及び/又は暗号化なしで流れ得る。
クラウド層システム40056は、企業クラウドシステム40060及びパブリッククラウドシステム40058を含んでもよい。例えば、企業クラウドシステム40060は、図1Aに記載されるように、リモートクラウドサーバサブシステム及び/又はリモートクラウドストレージサブシステムを含むクラウドコンピューティングシステム20008であってもよい。企業クラウドシステム40060は、民間企業などの組織によって管理されてもよい。企業クラウドシステム40060は、HIPAA境界40062内に配置された1つ又は2つ以上のエンティティ(例えば、エッジコンピューティングシステム40064、様々な部門(例えば、結腸直腸部門40078)のOR(例えば、OR1 40074)に配置された外科用ハブ)と通信することができる。
パブリッククラウドシステム40058は、クラウドコンピューティングサービスプロバイダによって運用されてもよい。例えば、クラウドコンピューティングサービスプロバイダは、複数の企業クラウドシステム(例えば、企業クラウドシステム40060)にストレージサービス及び/又はコンピューティングサービスを提供してもよい。
図1Cは、外科用システムにおける様々な通信プレーンを示す論理ブロック図40000である。図1Cに例示するように、コントローラ40002と、一方の側の管理アプリケーション40014及び40016と、他方の側のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nとの間の通信プレーンは、制御プレーン40008及びデータプレーン40010を使用してもよい。一例では、制御プレーン40008に加えて、データプレーンもまた、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nと外科用ハブとの間に存在し得る。データプレーン40010は、1つ又は2つ以上の外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nの間にデータプレーン経路(例えば、冗長データプレーン経路)を提供してもよい。外科用ハブ又は外科用ハブのうちの1つ(例えば、手術室内に複数の外科用ハブが存在する場合)は、コントローラ40002として作用してもよい。一例では、コントローラ40002は、例えば図1Bに例示するように、外科用システムが位置する医療保険の相互運用性及び説明責任に関する法律(HIPAA)の境界内に存在し得るエッジコンピューティングシステムであってもよい。コントローラ40002は、企業クラウドシステム40020と通信し得る。図1Cに例示するように、企業クラウドシステム40020は、HIPAA境界40018の外側に配置されてもよい。したがって、企業クラウドシステム40020との間で流れる患者データは、編集及び/又は暗号化されてもよい。
コントローラ40002は、ノースバウンドインターフェース40004及びサウスバウンドインターフェース40006を提供するように構成されてもよい。ノースバウンドインターフェース40004は、制御プレーン40008を提供するために使用され得る。制御プレーン40008は、ユーザが、外科用システムに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nを構成及び/又は管理することを可能にし得る1つ若しくは2つ以上の管理アプリケーション40014及び40016を含み得る。管理アプリケーション40014及び40016は、様々なシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nのステータスを取得するために使用され得る。
制御プレーンを使用する管理アプリケーション40014及び40016は、例えば、アプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface、API)コールのセットを使用して、コントローラ40002と相互作用し得る。管理アプリケーション40014及び40016は、管理プロトコル又はアプリケーション層プロトコルを介してコントローラ40002と対話して、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスのステータスを構成及び/又は監視することができる。ステータスを監視し、かつ/又は外科用システムに関連付けられたシステムモジュール若しくはモジュール式デバイスを構成するために使用される管理プロトコル又はアプリケーション層プロトコルは、簡易ネットワーク管理プロトコル(simple network management protocol、SNMP)、TELNETプロトコル、セキュアシェル(secure shell、SSH)プロトコル、ネットワーク構成プロトコル(network configuration protocol、NETCONF)などを含んでもよい。
SNMP又は類似のプロトコルを使用して、ステータス情報を収集し、かつ/又はシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスに関連付けられた構成関連データ(例えば、構成関連制御プログラム)をコントローラに送信することができる。SNMP又は類似のプロトコルは、メッセージ(例えば、SNMPメッセージ)を使用して、中央ネットワーク管理コンソールから外科用システムに関連付けられたデバイスを選択することによって、情報を収集し得る。メッセージは、固定間隔又はランダム間隔で送信及び/又は受信され得る。メッセージは、Getメッセージ及びSetメッセージを含んでもよい。Getメッセージ又はGetメッセージに類似するメッセージは、外科用システムと関連付けられたシステムモジュール又はモジュール式デバイスから情報を取得するために使用されてもよい。Setメッセージ又はSetメッセージに類似するメッセージは、外科用システムに関連付けられたシステムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた構成を変更するために使用され得る。
例えば、Getメッセージ又は類似のメッセージは、SNMPメッセージGetRequest、GetNextRequest、又はGetBulkRequestを含んでもよい。Setメッセージは、SNMP SetRequestメッセージを含んでもよい。GetRequest、GetNextRequest、GetBulkRequestメッセージ又は類似のメッセージは、コントローラ40002上で実施される構成マネージャ(例えば、SNMPマネージャ)によって使用され得る。構成マネージャは、外科用システム内のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの一部であり得る通信エージェント(例えば、SNMPエージェント)と通信し得る。SNMPメッセージSetRequestメッセージなどは、外科用システムのシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス上の通信エージェント内のパラメータ又はオブジェクトインスタンスの値を設定するために、コントローラ40002上の通信マネージャによって使用されてもよい。一例では、例えば、SNMPモジュールを使用して、外科用システムに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス間の通信経路を確立してもよい。
管理アプリケーション40014及び40016などの管理アプリケーションから受信された問い合わせ又は構成関連メッセージに基づいて、コントローラ40002は、外科用ハブ又は外科用システムに関連付けられるシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスを問い合わせるか又は構成するための構成問い合わせ及び/又は構成データを生成してもよい。外科用ハブ(例えば、図1Aに示す外科用ハブ20006)又はエッジコンピューティングシステム(例えば、図1Bに示すエッジコンピューティングシステム40064)は、外科用システムに関連付けられた様々なシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nを管理及び/又は制御することができる。例えば、コントローラ40002のノースバウンドインターフェース40004は、外科用システムに関連付けられた1つ若しくは2つ以上のモジュール及び/又は外科用システムに関連付けられたデバイス間の制御相互作用を変更するために使用されてもよい。一例では、コントローラ40002は、外科用システムに関連付けられた複数のモジュール及び/又はデバイスの間に1つ若しくは2つ以上の通信データ経路を確立するために使用され得る。コントローラ40002は、そのサウスバウンドインターフェース40006を使用して、問い合わせ及び/又は構成変更を含む制御プログラムを、外科用システムのシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスに送信することができる。
外科用システムのシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイス40012a~40012n、又はシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスの一部であり得る通信エージェントは、コントローラ40002に通知メッセージ又はトラップを送信し得る。コントローラは、通知メッセージ又はトラップを、ディスプレイ上に表示するために、コントローラのノースバウンドインターフェース40004を介して管理アプリケーション40014及び40016に転送することができる。一例では、コントローラ40002は、外科用システムの一部である他のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nに通知を送信することができる。
外科用システムのシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイス40012a~40012n、又はシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスの一部である通信エージェントは、コントローラ40002から受信された問い合わせに対する応答を送信し得る。例えば、システムモジュール又はモジュール式デバイスの一部であり得る通信エージェントは、コントローラ40002から受信されたGet若しくはSetメッセージ又はGet若しくはSetメッセージと類似のメッセージに応答して応答メッセージを送信し得る。一例では、コントローラ40002から受信されたGetメッセージ又は類似のメッセージに応答して、システムモジュール又はモジュール式デバイス40012a~40012nからの応答メッセージは、要求されたデータを含み得る。一例では、システムモジュール又はモジュール式デバイス40012a~40012nから受信されたSetメッセージ又は類似のメッセージに応答して、コントローラ40002からの応答メッセージは、値が設定されたことの確認として、新たに設定された値を含み得る。
トラップ若しくは通知メッセージ、又はトラップ若しくは通知メッセージに類似するメッセージは、システムモジュール又はモジュール式デバイス40012a~40012nによって使用されて、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた事象についての情報を提供し得る。例えば、トラップ又は通知メッセージは、システムモジュール又はモジュール式デバイス40012a~40012nからコントローラ40002に送信されて、通信インターフェースのステータス(例えば、通信のために利用可能であるか又は利用不可能であるか)を示し得る。コントローラ40002は、トラップメッセージの受信をシステムモジュール又はモジュール式デバイス40012a~40012nに(例えば、システムモジュール又はモジュール式デバイス上のエージェントに)送り返すことができる。
一例では、TELNETプロトコルを使用して、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nとコントローラ40002との間に双方向対話型テキスト指向通信機能を提供することができる。TELNETプロトコルは、ステータス情報を収集し、かつ/又はコントローラ40002から/へ構成データ(例えば、制御プログラム)を送信するために使用され得る。TELNETは、伝送制御プロトコルポート番号23を使用してコントローラ40002との接続を確立するために、管理アプリケーション40014又は40016のうちの1つによって使用され得る。
一例では、暗号化プロトコルであるSSHを使用して、リモートログインを可能にし、ステータス情報を収集し、かつ/又はシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイス40012a~40012nに関する構成データをコントローラ40002から/へ送信することができる。SSHは、伝送制御プロトコルポート番号22を使用してコントローラ40002との暗号化された接続を確立するために、管理アプリケーション40014又は40016のうちの1つによって使用され得る。
一例では、NETCONFを使用して、例えば<rpc>、<rpc-reply>、又は<edit-config>動作を使用してリモートプロシージャコールを呼び出すことによって管理機能を実施することができる。<rpc>及び<rpc-reply>プロシージャコール又は類似のプロシージャコールは、外科用システムに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスからの情報を交換するために使用され得る。NETCONF<edit-config>動作又は類似の動作は、外科用システムに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスを構成するために使用され得る。
コントローラ40002は、データプレーン40010を確立するようにシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nを構成することができる。データプレーン40010(例えば、ユーザプレーン又は転送プレーンとも称される)は、複数のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nの間の通信データ経路を可能にし得る。データプレーン40010は、外科用システムに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス間でデータのデータフローを通信するために、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012a~40012nによって利用され得る。データフローは、外科用システムの1つ若しくは2つ以上の外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス間の1つ若しくは2つ以上の専用通信インターフェースを使用して確立されてもよい。一例では、データフローは、1つ又は2つ以上のローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及びインターネットなどの1つ又は2つ以上のワイドエリアネットワーク(wide area network、WAN)を介して確立され得る。
一例では、データプレーン40010は、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス40012bと40012n間のデータフローのための第1及び第2の独立した、分離した、並列の、冗長な通信経路を確立するためのサポートを提供することができる。図1Cに例示するように、システムモジュール/モジュール式デバイス40012bと40012n間に、冗長通信経路が確立され得る。冗長通信経路は、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス間で同じ/冗長データフローを搬送することができる。一例では、システムモジュール/モジュール式デバイス40012b及び40012n上の通信インターフェースのうちの1つに関する問題に起因して、データパケットのうちのいくつかが冗長通信経路のうちの1つの経路上でドロップされたとき、又はドロップされた場合、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスは、ドロップされたデータパケットの少なくとも1つのコピーを第2の通信経路を介して送信/受信し続けることができる。
図2は、外科手術室内の外科用システム20002の一例を示している。図2に例示するように、患者は、1人又は2人以上の医療専門家(HCP)によって手術される。HCPは、HCPによって装着された1つ又は2つ以上のHCP感知システム20020によって監視される。HCP、及びHCPを囲む環境はまた、例えば、手術室内に配備され得るカメラ20021のセット、マイクロフォン20022のセット、及び他のセンサを含む1つ又は2つ以上の環境感知システムによって監視されてもよい。HCP感知システム20020及び環境感知システムは、外科用ハブ20006と通信してもよく、外科用ハブは、図1Aに示すように、次いでクラウドコンピューティングシステム20008の1つ又は2つ以上のクラウドサーバ20009と通信し得る。環境感知システムは、1つ又は2つ以上の環境属性、例えば、手術室内のHCP位置、HCP移動、手術室内の周囲ノイズ、手術室内の温度/湿度などを測定するために使用されてもよい。
図2に例示するように、主ディスプレイ20023及び1つ又は2つ以上の音声出力デバイス(例えば、スピーカ20019)は、手術台20024のオペレータに見えるように滅菌野に配置される。加えて、可視化/通知タワー20026が、滅菌野の外に配置される。可視化/通知タワー20026は、互いに反対側を向いている第1の非滅菌ヒューマン双方向デバイス(HID)20027及び第2の非滅菌HID20029を含み得る。HIDは、ディスプレイであってもよく、又は人間がHIDと直接インターフェースすることを可能にするタッチスクリーンを有するディスプレイであってもよい。外科用ハブ20006によってガイドされるヒューマンインターフェースシステムは、HID20027、20029及び20023を利用して、滅菌野の内側及び外側のオペレータへの情報フローを調整するように構成され得る。一例では、外科用ハブ20006により、HID(例えば、主HID20023)は、患者及び/又は外科手技ステップに関する通知及び/又は情報を表示してもよい。一例では、外科用ハブ20006は、滅菌野又は非滅菌領域内の人に入力を促しても、及び/又は人の入力を受信してもよい。一例では、外科用ハブ20006により、HIDは、主HID20023上に外科部位のライブ映像を維持しつつ、撮像デバイス20030によって記録される手術部位のスナップショットを非滅菌HID20027又は20029に表示してもよい。非滅菌ディスプレイ20027又は20029上のスナップショットは、例えば、非滅菌オペレータが、外科手技に関連する診断ステップを実施することを許可し得る。
一態様では、外科用ハブ20006は、可視化タワー20026にいる非滅菌オペレータによって入力された診断入力又はフィードバックを滅菌野内の主ディスプレイ20023に送り、これを手術台にいる滅菌オペレータが見ることができるように構成されてもよい。一例では、入力は、外科用ハブ20006によって主ディスプレイ20023に送られ得る、非滅菌ディスプレイ20027又は20029上に表示されるスナップショットへの修正の形態であってもよい。
図2を参照すると、外科用器具20031は、外科手技において外科用システム20002の一部として使用されている。ハブ20006は、外科用器具20031のディスプレイへの情報フローを調整するようにも構成され得る。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年12月4日出願の「METHOD OF HUB COMMUNICATION,PROCESSING,STORAGE AND DISPLAY」と題する米国特許出願公開第2019/0200844(A1)号(米国特許出願第16/209,385号)において。可視化タワー20026にいる非滅菌オペレータによって入力された診断入力又はフィードバックは、ハブ20006によって滅菌野内の外科用器具ディスプレイに送られ、これを外科用器具20031のオペレータが見ることができる。外科用システム20002と共に使用するために好適である例示的な外科用器具は、例えば、2018年12月4日出願の「METHOD OF HUB COMMUNICATION,PROCESSING,STORAGE AND DISPLAY」と題する米国特許出願公開第2019/0200844(A1)号(米国特許出願第16/209,385号)において「Surgical Instrument Hardware」という見出しの下で記載されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図2は、手術室20035内の手術台20024上に横たわっている患者に対して外科手技を実施するために使用されている外科用システム20002の一例を例示している。ロボットシステム20034は、外科手技において外科用システム20002の一部として使用され得る。ロボットシステム20034は、外科医のコンソール20036と、患者側カート20032(外科用ロボット)と、外科用ロボットハブ20033と、を含み得る。外科医が外科医のコンソール20036を通して手術部位を見る間、患者側カート20032は、患者の身体の低侵襲切開部を通して、少なくとも1つの着脱可能に連結された外科用ツール20037を操作し得る。手術部位の画像は、撮像デバイス20030の向きを変えるために、患者側カート20032によって操作され得る医療撮像デバイス20030によって取得され得る。ロボットハブ20033を使用して、手術部位の画像を処理し、その後、外科医のコンソール20036を通して、外科医に表示し得る。
他のタイプのロボットシステムが、外科用システム20002と共に使用するように容易に適合され得る。本開示と共に使用するのに好適であるロボットシステム及び外科用ツールの様々な例は、2018年12月4日出願の「METHOD OF ROBOTIC HUB COMMUNICATION,DETECTION,AND CONTROL」と題する米国特許出願公開第2019/0201137(A1)号(米国特許出願第16/209,407号)に記載されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
クラウドコンピューティングシステム20008によって実施され、本開示と共に使用するために好適であるクラウドベース分析法の様々な例は、2018年12月4日出願の「METHOD OF CLOUD BASED DATA ANALYTICS FOR USE WITH THE HUB」と題する米国特許出願公開第2019-0206569(A1)号(米国特許出願第16/209,403号)に記載されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
様々な態様では、撮像デバイス20030は、少なくとも1つの画像センサと、1つ又は2つ以上の光学部品と、を含んでもよい。好適な画像センサとしては、電荷結合素子(Charge-Coupled Device、CCD)センサ及び相補型金属酸化膜半導体(Complementary Metal-Oxide Semiconductor、CMOS)センサを挙げることができるが、これらに限定されない。
撮像デバイス20030の光学部品は、1つ又は2つ以上の照明源、及び/又は1つ又は2つ以上のレンズを含んでもよい。1つ又は2つ以上の照明源は、術野の部分を照明するように方向付けられ得る。1つ若しくは2つ以上の画像センサは、組織及び/又は外科用器具から反射若しくは屈折された光を含む、術野から反射若しくは屈折された光を受信することができる。
1つ又は2つ以上の照明源は、可視スペクトル並びに不可視スペクトル内の電磁エネルギーを照射するように構成され得る。可視スペクトルは、場合によっては、光スペクトル又は発光スペクトルとも称され、人間の目に見える(すなわち、人間の目によって検出することができる)電磁スペクトルの一部分であり、可視光、又は単に光と称されることがある。通常人間の目は、空気中の約380nm~約750nmの波長に応答する。
不可視スペクトル(例えば、非発光スペクトル)は、可視スペクトルの下方及び上方に位置する(すなわち、約380nm未満及び約750nm超の波長の)電磁スペクトルの一部分である。不可視スペクトルは、人間の目で検出可能ではない。約750nmを超える波長は、赤色可視スペクトルよりも長く、これらは不可視赤外線(infrared、IR)、マイクロ波及び無線電磁放射線になる。約380nm未満の波長は、紫色スペクトルよりも短く、これらは不可視紫外線、X線及びガンマ線電磁放射線になる。
様々な態様では、撮像デバイス20030は、低侵襲性手技において使用するように構成されている。本開示と共に使用するのに好適な撮像デバイスの例としては、関節鏡、血管鏡、気管支鏡、胆道鏡、結腸鏡、サイトスコープ(cytoscope)、十二指腸鏡、腸鏡、食道胃十二指腸鏡(胃鏡)、内視鏡、喉頭鏡、鼻咽喉-腎盂鏡(nasopharyngo-neproscope)、S状結腸鏡、胸腔鏡、及び尿管鏡が挙げられるが、これらに限定されない。
撮像デバイスは、トポグラフィと下層構造とを区別するために、マルチスペクトルモニタリングを採用してもよい。マルチスペクトル画像は、電磁スペクトル全体から特定の波長範囲内の画像データを取り込むものである。波長は、フィルタによって、又は可視光範囲を超える周波数、例えば、IR、及び紫外からの光を含む特定の波長に対する感度を有する器具を使用することによって分離することができる。スペクトル撮像により、人間の目がもつ赤、緑、青の受容体では捕捉し得ない追加情報を抽出することが可能になる。マルチスペクトル撮像の使用は、2018年12月4日出願の「METHOD OF HUB COMMUNICATION,PROCESSING,STORAGE AND DISPLAY」と題する米国特許出願公開第2019/0200844(A1)号(米国特許出願第16/209,385号)において「Advanced Imaging Acquisition Module」という見出しの下で詳述されており、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。マルチスペクトルモニタリングは、処置された組織に対して上述の試験のうちの1つ又は2つ以上を実行するための手術タスクが完了した後に術野を再配置するのに有用なツールであり得る。いかなる外科手術中でも、手術室及び外科用機器の厳格な滅菌が必要であることは自明である。「手術室」、すなわち、手術室又は処置室において要求される厳格な衛生条件及び滅菌条件は、全ての医療デバイス及び機器の可能な最も高い滅菌性を必要とする。滅菌プロセスの一部は、撮像デバイス20030並びにその付属品及び構成要素を含む、患者と接触する、又は滅菌野に侵入するあらゆるものを滅菌する必要性である。滅菌野は、トレイ内又は滅菌タオル上などの微生物を含まないとみなされる特定の領域とみなされ得ること、あるいは滅菌野は、外科手技の準備が整った患者の直ぐ周囲の領域とみなされ得ることは理解されよう。滅菌野は、適切に衣類を着用している洗浄済みのチーム構成員、並びにその領域内の全ての備品及び固定具を含み得る。
図1Aに例示するウェアラブル感知システム20011は、1つ又は2つ以上の感知システム、例えば、図2に示すようなHCP感知システム20020を含んでもよい。HCP感知システム20020は、医療関係者(HCP)の身体的状態のセット及び/又は生理学的状態のセットを監視し、検出するための感知システムを含み得る。HCPは、一般的に、外科医又は他の医療サービス提供者を支援する1人又は2人以上の医療関係者であってもよい。一例では、感知システム20020は、HCPの心拍数を監視するためにバイオマーカのセットを測定してもよい。一例では、外科医の手首に装着された感知システム20020(例えば、時計又はリストバンド)は、加速度計を使用して、手の動き及び/又は揺れを検出し、振戦の大きさ及び周波数を判定してもよい。感知システム20020は、バイオマーカのセットに関連付けられた測定値データ、及び外科医の身体的状態に関連付けられたデータを、更なる処理のために外科用ハブ20006に送信し得る。1つ又は2つ以上の環境感知デバイスは、環境情報を外科用ハブ20006に送信し得る。例えば、環境感知デバイスは、HCPの手/身体の位置を検出するためのカメラ20021を含んでもよい。環境感知デバイスは、手術室内の周囲ノイズを測定するためのマイクロフォン20022を含んでもよい。他の環境感知デバイスは、例えば、温度を測定するための温度計、及び手術室内の周囲の湿度を測定するための湿度計などのデバイスを含んでもよい。外科用ハブ20006は、単独で、若しくはクラウドコンピューティングシステムと通信して、外科医バイオマーカ測定値データ及び/又は環境感知情報を使用して、例えば、振戦を最小限に抑えるために、手持ち式器具の制御アルゴリズム、又はロボットインターフェースの平均遅延を修正してもよい。一例では、HCP感知システム20020は、HCPに関連付けられた1つ又は2つ以上の外科医バイオマーカを測定し、外科医バイオマーカに関連付けられた測定値データを外科用ハブ20006に送信してもよい。HCP感知システム20020は、外科用ハブ20006と通信するために、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth Low-Energy(BLE)、Bluetooth Smart、Zigbee、Z-wave、IPv6低電力無線パーソナルエリアネットワーク(6LoWPAN)、Wi-FiのRFプロトコルのうちの1つ又は2つ以上を使用し得る。外科医バイオマーカは、ストレス、心拍数などのうちの1つ又は2つ以上を含み得る。手術室からの環境測定値は、外科医又は患者、外科医及び/又はスタッフの動き、外科医及び/又はスタッフの注意レベルなどに関連する周囲ノイズレベルを含み得る。
外科用ハブ20006は、HCPに関連付けられた外科医バイオマーカ測定値データを使用して、1つ又は2つ以上の外科用器具20031を適応的に制御し得る。例えば、外科用ハブ20006は、制御プログラムを外科用器具20031に送信して、そのアクチュエータを制御して、疲労及び細かい運動技能の使用を制限又は補償してもよい。外科用ハブ20006は、状況認識及び/又はタスクの重要性若しくは臨界に関する事情に基づいて、制御プログラムを送信し得る。制御プログラムは、制御が必要とされるとき、多くの制御を提供するために動作を変更するように器具に命令し得る。
図3は、ウェアラブル感知システム20011、環境感知システム20015、ヒューマンインターフェースシステム20012、ロボットシステム20013、及びインテリジェント器具20014とペアリングされた外科用ハブ20006を有する例示的な外科用システム20002を示している。ハブ20006は、ディスプレイ20048と、撮像モジュール20049と、発生器モジュール20050と、通信モジュール20056と、プロセッサモジュール20057と、ストレージアレイ20058と、手術室マッピングモジュール20059と、を含む。特定の態様では、図3に例示されるように、ハブ20006は、排煙モジュール20054及び/又は吸引/灌注モジュール20055を更に含む。外科手技中、封止及び/又は切断のために、組織へエネルギーを印加することは、一般に、排煙、過剰な流体の吸引、及び/又は組織の灌注と関連付けられる。異なる供給源からの流体ライン、電力ライン及び/又はデータラインは、外科手技中に絡まり合うことが多い。外科手技中にこの問題に対処することで貴重な時間が失われる場合がある。ラインの絡まりをほどくには、それらの対応するモジュールからラインを抜くことが必要となる場合があり、そのためにはモジュールをリセットすることが必要となる場合がある。ハブモジュール式エンクロージャ20060は、電力ライン、データライン、及び流体ラインを管理するための統合環境を提供し、このようなライン間の絡まりの頻度を低減させる。本開示の態様は、手術部位における組織へのエネルギー印加を伴う外科手技において使用するための外科用ハブ20006を提示する。外科用ハブ20006は、ハブエンクロージャ20060と、ハブエンクロージャ20060のドッキングステーション内に摺動可能に受け入れ可能な組合せ発生器モジュールと、を含む。ドッキングステーションはデータ接点及び電力接点を含む。組合せ発生器モジュールは、単一ユニット内に収納されている、超音波エネルギー発生器構成要素、双極RFエネルギー発生器構成要素、及び単極RFエネルギー発生器構成要素のうちの2つ又は3つ以上を含む。一態様では、組合せ発生器モジュールはまた、排煙構成要素と、組合せ発生器モジュールを外科用器具に接続するための少なくとも1つのエネルギー供給ケーブルと、組織への治療エネルギーの印加によって発生した煙、流体及び/又は微粒子を排出するように構成された少なくとも1つの排煙構成要素と、リモート手術部位から排煙構成要素まで延在する流体ラインと、を含む。一態様では、流体ラインは、第1の流体ラインであってもよく、第2の流体ラインは、リモート手術部位から、ハブエンクロージャ20060内に摺動可能に受け入れられる吸引及び灌注モジュール20055まで延在してもよい。一態様では、ハブエンクロージャ20060は、流体インターフェースを含んでもよい。ある特定の外科手技は、2つ以上のエネルギータイプを組織に印加することを必要とする場合がある。1つのエネルギータイプは、組織を切断するのにより有益であり得るが、別の異なるエネルギータイプは、組織を封止するのにより有益であり得る。例えば、双極発生器は組織を封止するために使用することができ、一方で、超音波発生器は封止された組織を切断するために使用することができる。本開示の態様は、ハブモジュール式エンクロージャ20060が異なる発生器を収容して、これらの間の双方向通信を促進するように構成される解決法を提示する。ハブモジュール式エンクロージャ20060の利点の1つは、様々なモジュールの迅速な取り外し及び/又は交換を可能にすることである。本開示の態様は、組織へのエネルギー印加を伴う外科手技で使用するためのモジュール式外科用エンクロージャを提示する。モジュール式外科用エンクロージャは、組織に印加するための第1のエネルギーを発生させるように構成された第1のエネルギー発生器モジュールと、第1のデータ及び電力接点を含む第1のドッキングポートを備える第1のドッキングステーションと、を含み、第1のエネルギー発生器モジュールは、電力及びデータ接点と電気係合するように摺動可能に移動可能であり、また第1のエネルギー発生器モジュールは、第1の電力及びデータ接点との電気係合から外れるように摺動可能に移動可能である。上記に加えて、モジュール式外科用エンクロージャはまた、第1のエネルギーとは異なる、組織に印加するための第2のエネルギーを発生させるように構成された第2のエネルギー発生器モジュールと、第2のデータ接点及び第2の電力接点を含む第2のドッキングポートを備える第2のドッキングステーションと、を含み、第2のエネルギー発生器モジュールは、電力接点及びデータ接点と電気係合するように摺動可能に移動可能であり、また第2のエネルギー発生器モジュールは、第2の電力接点及び第2のデータ接点との電気係合から外れるように摺動可能に移動可能である。加えて、モジュール式外科用エンクロージャはまた、第1のエネルギー発生器モジュールと第2のエネルギー発生器モジュールとの間の通信を容易にするように構成された、第1のドッキングポートと第2のドッキングポートとの間の通信バスを含む。図3を参照すると、発生器モジュール20050と、排煙モジュール20054、及び吸引/灌注モジュール20055のモジュール式統合を可能にするハブモジュール式エンクロージャ20060に関する本開示の態様が提示される。ハブモジュール式エンクロージャ20060は、モジュール20059とモジュール20054とモジュール20055との間の双方向通信を更に促進する。発生器モジュール20050は、ハブのモジュール式エンクロージャ20060に摺動可能に挿入可能な単一のハウジングユニット内に支持される、一体化された単極構成要素、双極構成要素及び超音波構成要素を備えてもよい。発生器モジュール20050は、単極デバイス20051、双極デバイス20052、及び超音波デバイス20053に接続するように構成されてもよい。代替的に、発生器モジュール20050は、ハブモジュール式エンクロージャ20060を介して相互作用する一連の単極発生器モジュール、双極発生器モジュール、及び/又は超音波発生器モジュールを備えてもよい。複数の発生器が単一の発生器として機能するように、ハブモジュール式エンクロージャ20060は、複数の発生器の挿入と、ハブモジュール式エンクロージャ20060にドッキングされた発生器間の双方向通信と、を促進するように構成することができる。
図4は、本開示の少なくとも1つの態様による、医療施設の1つ又は2つ以上の手術室、患者回復室、又は手術用に特別に装備された医療施設内の部屋に配置された、感知システムのセット、環境感知システム、及び他のモジュール式デバイスのセットを、クラウドに接続するように構成された通信ハブのセットを有する外科用データネットワークを例示している。
図4に例示するように、外科用ハブシステム20060は、医療施設内に配置されたモジュール式デバイスをクラウドベースシステム(例えば、リモートストレージ20068に連結されたリモートサーバ20067を含み得るクラウドコンピューティングシステム20064)に接続するように構成されるモジュール式通信ハブ20065を含み得る。モジュール式通信ハブ20065及びデバイスは、外科手術のために特別に装備された医療施設内の部屋において接続され得る。一態様では、モジュール式通信ハブ20065は、ネットワークルータ20066と通信するネットワークハブ20061及び/又はネットワークスイッチ20062を含んでもよい。モジュール式通信ハブ20065はまた、ローカルコンピュータシステム20063に連結し、ローカルコンピュータ処理及びデータ操作を提供し得る。
コンピュータシステム20063は、プロセッサと、ネットワークインターフェース20100と、を備え得る。プロセッサは、システムバスを介して、通信モジュール、ストレージ、メモリ、不揮発性メモリ、及び入力/出力(I/O)インターフェースに連結され得る。システムバスは、任意の様々な利用可能なバスアーキテクチャを使用する、メモリバス若しくはメモリコントローラ、ペリフェラルバス若しくは外部バス、及び/又はローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかとすることができ、それらのアーキテクチャの例としては、9ビットバス、業界標準アーキテクチャ(Industrial Standard Architecture、ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro-Charmel Architecture、MSA)、拡張ISA(Extended ISA、EISA)、インテリジェントドライブエレクトロニクス(Intelligent Drive Electronics、IDE)、VESAローカルバス(VESA Local Bus、VLB)、周辺装置相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)、USB、アドバンストグラフィックスポート(Advanced Graphics Port、AGP)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会バス(Personal Computer Memory Card International Association、PCMCIA)、小型計算機システムインターフェース(Small Computer Systems Interface、SCSI)、又は任意の他の独自バスが挙げられるが、これらに限定されない。
プロセッサは、Texas Instrumentsによって商品名ARM Cortexで知られているものなどの、任意のシングルコア又はマルチコアプロセッサであってもよい。一態様では、プロセッサは、例えば、Texas Instrumentsから入手可能なLM4F230H5QR ARM Cortex-M4Fプロセッサコアであってもよい。このプロセッサコアは、最大40MHzの256KBのシングルサイクルフラッシュメモリ若しくは他の不揮発性メモリのオンチップメモリ、性能を40MHz超に改善するためのプリフェッチバッファ、32KBのシングルサイクルシリアルランダムアクセスメモリ(serial random access memory、SRAM)、StellarisWare(登録商標)ソフトウェアを搭載した内部読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、2KBの電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)及び/又は、1つ若しくは2つ以上のパルス幅変調(pulse width modulation、PWM)モジュール、1つ若しくは2つ以上の直交エンコーダ入力(quadrature encoder input、QEI)アナログ、12個のアナログ入力チャネルを備える1つ若しくは2つ以上の12ビットアナログ-デジタル変換器(analog-to-digital converter、ADC)を含み、その詳細は、製品データシートで入手可能である。
一例では、プロセッサは、同じくTexas Instruments製のHercules ARM Cortex R4の商品名で知られるTMS570及びRM4xなどの2つのコントローラベースのファミリを備える安全コントローラを備えてもよい。安全コントローラは、スケーラブルな性能、接続性及びメモリの選択肢を提供しながら、高度な集積型安全機構を提供するために、とりわけ、IEC61508及びISO26262の安全限界用途専用に構成され得る。
コンピュータシステム20063は、好適な動作環境において、記載したユーザと基本コンピュータリソースとの間で媒介として機能するソフトウェアを含み得ることを理解されたい。このようなソフトウェアとしてはオペレーティングシステムを挙げることができる。ディスクストレージ上に記憶され得るオペレーティングシステムは、コンピュータシステムのリソースを制御及び割り当てするように機能し得る。システムアプリケーションは、システムメモリ内又はディスクストレージ上のいずれかに記憶されたプログラムモジュール及びプログラムデータを介して、オペレーティングシステムによるリソース管理を活用し得る。本明細書に記載される様々な構成要素は、様々なオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組合せで実装することができることを理解されたい。
ユーザは、I/Oインターフェースに連結された入力デバイスを介してコンピュータシステム20063にコマンド又は情報を入力し得る。入力デバイスとしては、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッドなどのポインティングデバイス、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなどを挙げることができるが、これらに限定されない。これら及び他の入力デバイスは、インターフェースポートを介し、システムバスを通してプロセッサ20102に接続する。インターフェースポートとしては、例えば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート及びUSBが挙げられる。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのポートのうちのいくつかを使用する。したがって、例えば、USBポートを使用して、コンピュータシステム20063に入力を提供し、コンピュータシステム20063からの情報を出力デバイスに出力してもよい。出力アダプタは、特別なアダプタを必要とし得る出力デバイスの中でもとりわけ、モニタ、ディスプレイ、スピーカ及びプリンタなどのいくつかの出力デバイスが存在できることを例示するために提供され得る。出力アダプタとしては、出力デバイスとシステムバスとの間の接続手段を提供するビデオ及びサウンドカードを挙げることができるが、これは例示としてのものであり、限定するものではない。リモートコンピュータなどの他のデバイス及び/又はデバイスのシステムは、入力及び出力機能の両方を提供することができることに留意されたい。
コンピュータシステム20063は、クラウドコンピュータなどの1つ若しくは2つ以上のリモートコンピュータ、又はローカルコンピュータへの論理接続を使用するネットワーク化環境で動作し得る。リモートクラウドコンピュータは、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの機器、ピアデバイス又は他の一般的なネットワークノードなどであり得るが、典型的には、コンピュータシステムに関して説明される要素の多く又は全てを含む。簡潔にするために、リモートコンピュータと共に、メモリストレージデバイスのみが例示される。リモートコンピュータは、ネットワークインターフェースを介してコンピュータシステムに論理的に接続され、続いて、通信接続を介して物理的に接続され得る。ネットワークインターフェースは、ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及びワイドエリアネットワーク(wide area network、WAN)などの通信ネットワークを包含し得る。LAN技術としては、光ファイバ分散データインターフェース(Fiber Distributed Data Interface、FDDI)、銅線分散データインターフェース(Copper Distributed Data Interface、CDDI)、Ethernet/IEEE802.3、Token Ring/IEEE802.5などを挙げることができる。WAN技術としては、ポイントツーポイントリンク、統合サービスデジタルネットワーク(Integrated Services Digital Network、ISDN)及びその変形などの回路交換ネットワーク、パケット交換ネットワーク並びにデジタル加入者回線(Digital Subscriber Line、DSL)を挙げることができるが、これらに限定されない。
様々な例では、コンピュータシステム20063は、デジタル画像の処理に使用される画像プロセッサ、画像処理エンジン、メディアプロセッサ、又は任意の特殊なデジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)を備えてもよい。画像プロセッサは、単一命令複数データ(single instruction, multiple data、SIMD)、又は複数命令、複数データ(multiple instruction, multiple data、MIMD)技術を用いた並列コンピューティングを用いて速度及び効率を高めることができる。デジタル画像処理エンジンは、様々なタスクを実施することができる。画像プロセッサは、マルチコアプロセッサアーキテクチャを備えるチップ上のシステムであってもよい。
通信接続部とは、ネットワークインターフェースをバスに接続するために利用されるハードウェア/ソフトウェアを指してもよい。例示的な明瞭さのため、通信接続部は、コンピュータシステム20063の内部に示されているが、通信接続部は、コンピュータシステム20063の外部にあってもよい。例示のみを目的として、ネットワークインターフェースへの接続に必要なハードウェア/ソフトウェアとしては、通常の電話グレードモデム、ケーブルモデム、光ファイバモデム、及びDSLモデムを含むモデム、ISDNアダプタ、並びにイーサネットカードなどの内部及び外部技術を挙げることができる。いくつかの例では、ネットワークインターフェースはまた、RFインターフェースを使用して提供されてもよい。
外科用ハブシステム20060に関連付けられた外科用データネットワークは、パッシブ、インテリジェント、又はスイッチングとして構成されてもよい。受動的外科用データネットワークはデータの導管として機能し、データが1つのデバイス(又はセグメント)から別のデバイス(又はセグメント)に、及びクラウドコンピューティングリソースに行くことを可能にする。インテリジェント外科用データネットワークは、トラフィックが監視対象の外科用データネットワークを通過することを可能にし、ネットワークハブ20061又はネットワークスイッチ20062内の各ポートを構成する追加の特徴部を含む。インテリジェント外科用データネットワークは、管理可能なハブ又はスイッチと称され得る。スイッチングハブは、各パケットの宛先アドレスを読み取り、次いでパケットを正しいポートに転送する。
手術室に配置されたモジュール式デバイス1a~1nは、モジュール式通信ハブ20065に連結され得る。ネットワークハブ20061及び/又はネットワークスイッチ20062は、ネットワークルータ20066に連結されて、デバイス1a~1nをクラウドコンピューティングシステム20064又はローカルコンピュータシステム20063に接続し得る。デバイス1a~1nに関連付けられたデータは、リモートデータ処理及び操作のためにルータを介してクラウドベースのコンピュータに転送されてもよい。デバイス1a~1nに関連付けられたデータはまた、ローカルでのデータ処理及び操作のためにローカルコンピュータシステム20063に転送され得る。同じ手術室に配置されたモジュール式デバイス2a~2mもまた、ネットワークスイッチ20062に連結されてもよい。ネットワークスイッチ20062は、ネットワークハブ20061に、及び/又はネットワークルータ20066に連結されて、デバイス2a~2mをクラウド20064に接続し得る。デバイス2a~2mに関連付けられたデータは、データ処理及び操作のためにネットワークルータ20066を介してクラウドコンピューティングシステム20064に転送され得る。デバイス2a~2mに関連付けられたデータはまた、ローカルでのデータ処理及び操作のためにローカルコンピュータシステム20063に転送されてもよい。
ウェアラブル感知システム20011は、1つ又は2つ以上の感知システム20069を含み得る。感知システム20069は、HCP感知システム及び/又は患者感知システムを含み得る。1つ又は2つ以上の感知システム20069は、ネットワークルータ20066のうちの1つを介して直接、又はネットワークルータ20066と通信するネットワークハブ20061若しくはネットワークスイッチング20062を介して、外科用ハブシステム20060のコンピュータシステム20063又はクラウドサーバ20067と通信してもよい。
感知システム20069は、感知システム20069を、ローカルコンピュータシステム20063及び/又はクラウドコンピューティングシステム20064に接続するために、ネットワークルータ20066に連結され得る。感知システム20069に関連付けられたデータは、データ処理及び操作のために、ネットワークルータ20066を介してクラウドコンピューティングシステム20064に転送され得る。感知システム20069に関連付けられたデータはまた、ローカルでのデータ処理及び操作のために、ローカルコンピュータシステム20063に転送されてもよい。
図4に例示されるように、外科用ハブシステム20060は、複数のネットワークハブ20061及び/又は複数のネットワークスイッチ20062を複数のネットワークルータ20066と相互接続することによって、拡張され得る。モジュール式通信ハブ20065は、複数のデバイス1a~1n/2a~2mを受け入れるように構成されたモジュール式制御タワー内に収容され得る。ローカルコンピュータシステム20063はまた、モジュール式制御タワーに収容されてもよい。モジュール式通信ハブ20065は、ディスプレイ20068に接続されて、例えば外科手技中に、デバイス1a~1n/2a~2mのうちのいくつかによって取得された画像を表示し得る。様々な態様では、デバイス1a~1n/2a~2mは、例えば、外科用データネットワークのモジュール式通信ハブ20065に接続され得る他のモジュール式デバイスの中でも、内視鏡に連結された撮像モジュール、エネルギーベースの外科用デバイスに連結された発生器モジュール、排煙モジュール、吸引/灌注モジュール、通信モジュール、プロセッサモジュール、ストレージアレイ、ディスプレイに連結された外科用デバイス、及び/又は非接触センサモジュールなどの様々なモジュールを含んでもよい。
一態様では、図4に例示する外科用ハブシステム20060は、デバイス1a~1n/2a~2m、又は感知システム20069をクラウドベースシステム20064に接続するネットワークハブ、ネットワークスイッチ、及びネットワークルータの組合せを備えてもよい。ネットワークハブ20061又はネットワークスイッチ20062に連結されたデバイス1a~1n/2a~2m又は感知システム20069のうちの1つ若しくは2つ以上は、リアルタイムにデータを収集し、データ処理及び操作のためにクラウドコンピュータにデータを転送し得る。クラウドコンピューティングは、ソフトウェアアプリケーションを取り扱うために、ローカルサーバ又はパーソナルデバイスを有するのではなく、コンピューティングリソースを共有することに依存することは理解されるであろう。「クラウド」という語は、「インターネット」の隠喩として使用され得るが、この用語はそのように限定はされない。したがって、「クラウドコンピューティング」という用語は、本明細書では「インターネットベースのコンピューティングのうちの1つのタイプ」を指すように使用することができ、この場合、サーバ、ストレージ及びアプリケーションなどの様々なサービスは、手術室(例えば、固定式、移動式、一時的又は現場の手術室又はスペース)に配置されたモジュール式通信ハブ20065及び/又はコンピュータシステム20063、並びにインターネットを介して、モジュール式通信ハブ20065及び/又はコンピュータシステム20063に接続されたデバイスに配信される。クラウドインフラストラクチャは、クラウドサービスプロバイダによって維持され得る。この文脈において、クラウドサービスプロバイダは、1つ又は2つ以上の手術室内に位置するデバイス1a~1n/2a~2mの使用及び制御を調整するエンティティであり得る。クラウドコンピューティングサービスは、スマート外科用器具、ロボット、感知システム、及び手術室内に配置された他のコンピュータ化デバイスによって収集されたデータに基づいて、多数の計算を実施し得る。ハブハードウェアは、複数のデバイス、感知システム、及び/又は接続部がクラウドコンピューティングリソース及びストレージと通信するコンピュータに接続することを可能にする。
デバイス1a~1n/2a~2mによって収集されたデータにクラウドコンピュータデータ処理技術を適用することで、外科用データネットワークは、外科的転帰の改善、コスト低減及び患者満足度の改善を提供することができる。組織の封止及び切断手技後に、組織の状態を観察して封止された組織の漏出又は灌流を評価するために、デバイス1a~1n/2a~2mのうちの少なくともいくつかを用いることができる。クラウドベースのコンピューティングを使用して、身体組織のサンプルの画像を含むデータを診断目的で検査して疾患の影響などの病理を識別するために、デバイス1a~1n/2a~2mのうちの少なくともいくつかを用いることができる。これには、組織の位置特定及びマージン確認並びに表現型が含まれ得る。撮像デバイスと一体化された様々なセンサを使用し、かつ複数の撮像デバイスによって捕捉された画像をオーバーレイするなどの技術を使用して、身体の解剖学的構造を識別するために、デバイス1a~1n/2a~2mのうちの少なくともいくつかを用いることができる。画像データを含む、デバイス1a~1n/2a~2mによって収集されたデータは、画像処理及び操作を含むデータ処理及び操作のために、クラウドコンピューティングシステム20064若しくはローカルコンピュータシステム20063又はその両方に転送され得る。データは、組織特異的部位及び状態に対する内視鏡的介入、新興技術、標的化放射線、標的化介入及び精密ロボットの適用などの更なる治療を遂行することができるかを判定することによって、外科手技の結果を改善するために分析されてもよい。そのようなデータ分析は、予後分析処理を更に採用し得、標準化された手法を使用することは、外科的治療及び外科医の挙動を確認するか、又は外科的治療及び外科医の挙動に対する修正を提案するかのいずれかのために有益なフィードバックを提供し得る。
感知システム20069によって収集された測定値データにクラウドコンピュータデータ処理技術を適用すると、外科用データネットワークは、改善された外科手術結果、改善された回復結果、低減されたコスト、及び改善された患者満足度をもたらし得る。感知システム20069のうちの少なくともいくつかは、患者を手術する外科医、外科手技のために準備中の患者、又は外科手技後に回復する患者の生理学的状態を評価するために用いられてもよい。クラウドベースのコンピューティングシステム20064は、外科医又は患者に関連付けられたバイオマーカをリアルタイムに監視し、外科手技前に収集された測定値データに少なくとも基づいて外科用計画を生成し、外科手技中に外科用器具に制御信号を供給し、術後期間中に患者に合併症を通知するために使用され得る。
手術室デバイス1a~1nは、ネットワークハブ20061に対するデバイス1a~1nの構成に応じて、有線チャネル又は無線チャネルを介して、モジュール式通信ハブ20065に接続され得る。ネットワークハブ20061は、一態様では、開放型システム間相互接続(Open System Interconnection、OSI)モデルの物理層上で機能するローカルネットワークブロードキャストデバイスとして実装されてもよい。ネットワークハブは、同じ手術室ネットワーク内に位置するデバイス1a~1nに接続性を提供することができる。ネットワークハブ20061は、パケットの形態のデータを収集し、それらを半二重モードでルータに送信し得る。ネットワークハブ20061は、デバイスデータを転送するためのいかなる媒体アクセス制御/インターネットプロトコル(media access control、MAC/Internet Protocol、IP)も記憶することができない。デバイス1a~1nのうちの1つのみが、ネットワークハブ20061を介して一度にデータを送信し得る。ネットワークハブ20061は、情報の送信先に関するルーティングテーブル又はインテリジェンスを有することができず、全てのネットワークデータを、各接続にわたり、及びクラウドコンピューティングシステム20064のリモートサーバ20067にブロードキャストする。ネットワークハブ20061は、コリジョンなどの基本的なネットワークエラーを検出し得るが、全ての情報を複数のポートにブロードキャストすることは、セキュリティリスクとなりボトルネックを引き起こすおそれがある。
手術室デバイス2a~2mは、有線チャネル又は無線チャネルを介してネットワークスイッチ20062に接続され得る。ネットワークスイッチ20062は、OSIモデルのデータリンク層内で機能する。ネットワークスイッチ20062は、同じ手術室内に配置されたデバイス2a~2mをネットワークに接続するためのマルチキャストデバイスであってもよい。ネットワークスイッチ20062は、フレームの形態のデータをネットワークルータ20066に送信し、全二重モードで機能し得る。複数のデバイス2a~2mは、ネットワークスイッチ20062を介して同時にデータを送信し得る。ネットワークスイッチ20062は、データを転送するためにデバイス2a~2mのMACアドレスを記憶し、使用する。
ネットワークハブ20061及び/又はネットワークスイッチ20062は、クラウドコンピューティングシステム20064に接続するためにネットワークルータ20066に連結され得る。ネットワークルータ20066は、OSIモデルのネットワーク層内で機能する。ネットワークルータ20066は、デバイス1a~1n/2a~2m及びウェアラブル感知システム20011のいずれか1つ又は全てによって収集されたデータを、更に処理及び操作するために、ネットワークハブ20061及び/又はネットワークスイッチ20062から受信したデータパケットをクラウドベースコンピュータリソースに送信するためのルートを作成する。ネットワークルータ20066は、例えば、同じ医療施設の異なる手術室、又は異なる医療施設の異なる手術室に配置された異なるネットワークなど、異なる位置に配置された2つ又は3つ以上の異なるネットワークを接続するために利用されてもよい。ネットワークルータ20066は、パケットの形態のデータをクラウドコンピューティングシステム20064に送信し、全二重モードで機能し得る。複数のデバイスが同時にデータを送信することができる。ネットワークルータ20066は、データを転送するためにIPアドレスを使用し得る。
一例では、ネットワークハブ20061は、複数のUSBデバイスをホストコンピュータに接続することを可能にするUSBハブとして実装されてもよい。USBハブは、デバイスをホストシステムコンピュータに接続するためにより多くの利用可能なポートが存在するように、単一のUSBポートをいくつかの階層に拡張することができる。ネットワークハブ20061は、有線チャネル又は無線チャネルを介して情報を受信するための有線機能又は無線機能を含み得る。一態様では、無線USB短距離高帯域無線通信プロトコルが、手術室内に位置するデバイス1a~1nとデバイス2a~2mとの間の通信のために用いられてもよい。
例では、手術室デバイス1a~1n/2a~2m及び/又は感知システム20069は、固定及びモバイルデバイスから短距離にわたってデータを交換し(2.4~2.485GHzのISM帯域における短波長UHF電波を使用して)、パーソナルエリアネットワーク(personal area network、PAN)を構築するために、Bluetooth無線技術規格を介してモジュール式通信ハブ20065と通信してもよい。手術室デバイス1a~1n/2a~2m及び又は感知システム20069は、いくつかの無線通信規格若しくは有線通信規格又はプロトコルを介してモジュール式通信ハブ20065と通信してもよく、このような規格又はプロトコルとしては、Bluetooth、Low-Energy Bluetooth、近距離無線通信規格(near-field communication、NFC)、Wi-Fi(IEEE802.11ファミリ)、WiMAX(IEEE802.16ファミリ)、IEEE802.20、ニューラジオ(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、並びにEv-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、及びこれらのイーサネット派生物のみならず3G、4G、5G、及びそれ以降に指定される任意の他の無線プロトコル及び有線プロトコルが挙げられるが、これらに限定されない。コンピューティングモジュールは、複数の通信モジュールを含んでもよい。例えば、第1の通信モジュールは、Wi-Fi及びBluetooth、Low-Energy Bluetooth,Bluetooth Smartなどの短距離の無線通信専用であってもよく、第2の通信モジュールは、GPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM、GPRS、CDMA、TDMAなどの長距離の無線通信専用であってもよい。
モジュール式通信ハブ20065は、手術室デバイス1a~1n/2a~2m及び/又は感知システム20069のうちの1つ又は2つ以上の中央接続部として機能し、フレームとして知られるデータタイプを取り扱い得る。フレームは、デバイス1a~1n/2a~2m及び/又は感知システム20069によって生成されたデータを搬送し得る。フレームがモジュール式通信ハブ20065によって受信されると、フレームは増幅されてネットワークルータ20066へ送信され、このネットワークルータは、本明細書に記載されるように、多数の無線通信規格若しくは有線通信規格又はプロトコルを使用することによって、このデータをクラウドコンピューティングシステム20064又はローカルコンピュータシステム20063に転送し得る。
モジュール式通信ハブ20065は、スタンドアロンのデバイスとして使用されてもよく、又は大きいネットワークを形成するために互換性のあるネットワークハブ20061及びネットワークスイッチ20062に接続されてもよい。モジュール式通信ハブ20065は、一般に設置、構成、及び維持が容易であるため、手術室デバイス1a~1n/2a~2mをネットワーク形成するための良好な選択肢とさせ得る。
図5は、外科用システム20002の一部であってもよいコンピュータ実装双方向外科用システム20070を例示している。コンピュータ実装双方向外科用システム20070は、多くの点でHCP感知システム20002と類似している。例えば、コンピュータ実装双方向外科用システム20070は、多くの点で外科用システム20002と類似する1つ又は2つ以上の外科用サブシステム20072を含んでもよい。各サブ外科用システム20072は、リモートサーバ20077及びリモートストレージ20078を含み得るクラウドコンピューティングシステム20064と通信する少なくとも1つの外科用ハブ20076を含んでもよい。一態様では、コンピュータ実装双方向外科用システム20070は、感知システム20001、インテリジェント外科用器具、ロボット、及び手術室内に配置された他のコンピュータ化デバイスなどの複数の手術室デバイスに接続されたモジュール式制御装置20085を含んでもよい。
図5の例に例示されるように、モジュール式制御装置20085は、内視鏡20087に連結され得る撮像モジュール20088、エネルギーデバイス20089に連結され得る発生器モジュール20090、排煙器モジュール20091、吸引/灌注モジュール20092、通信モジュール20097、プロセッサモジュール20093、ストレージアレイ20094、任意選択的に、それぞれ、ディスプレイ20086及び20084に連結されたスマートデバイス/器具20095、並びに非接触センサモジュール20096に連結され得る。非接触センサモジュール20096は、超音波、レーザタイプ、及び/又は類似の非接触測定デバイスを使用して、手術室の寸法を測定し、手術室のマップを生成してもよい。他の距離センサを用いて、手術室の境界を判定することができる。その全体が参照により本明細書に組み込まれる「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」と題する2017年12月28日出願の米国特許仮出願第62/611,341号では、同文献中の「Surgical Hub Spatial Awareness Within an Operating Room」の見出しの下に記載されるように、超音波ベースの非接触センサモジュールは、超音波のバーストを送信し、超音波のバーストが手術室の外壁に反射したときのエコーを受信することによって手術室を走査し得る。センサモジュールは、手術室のサイズを判定し、Bluetoothペアリング距離限界を調整するように構成されてもよい。レーザベースの非接触センサモジュールは、例えば、レーザ光パルスを送信することによって手術室を走査することができ、手術室の外壁に反射するレーザ光パルスを受信し、送信されたパルスの位相を受信したパルスと比較して手術室のサイズを判定し、Bluetoothペアリング距離限界を調整する。
モジュール式制御装置20085はまた、1つ又は2つ以上の感知システム20069及び環境感知システム20015と通信し得る。感知システム20069は、ルータを介して直接的に、又は通信モジュール20097を介して、モジュール式制御装置20085に接続され得る。手術室デバイスは、モジュール式制御装置20085を介してクラウドコンピューティングリソース及びデータストレージに連結され得る。ロボット外科用ハブ20082もまた、モジュール式制御装置20085及びクラウドコンピューティングリソースに接続され得る。とりわけ、デバイス/器具20095又は20084、ヒューマンインターフェースシステム20080は、本明細書に記載されるように、有線通信規格若しくは無線通信規格又はプロトコルを介して、モジュール式制御装置20085に連結され得る。ヒューマンインターフェースシステム20080は、表示サブシステムと、通知サブシステムと、を含み得る。モジュール式制御装置20085は、ハブディスプレイ20081(例えば、モニタ、スクリーン)に連結されて、撮像モジュール20088、デバイス/器具ディスプレイ20086、及び/又は他のヒューマンインターフェースシステム20080から受信した画像を表示し、オーバーレイし得る。ハブディスプレイ20081はまた、画像及びオーバーレイ画像と共にモジュール式制御装置20085に接続されたデバイスから受信したデータを表示し得る。
図6は、本開示の1つ又は2つ以上の態様による、外科用器具又は外科用ツールの制御システム20220の論理図を例示している。外科用器具又は外科用ツールは、構成可能であってもよい。外科用器具は、撮像デバイス、外科用ステープラ、エネルギーデバイス、エンドカッターデバイスなどの手元にあって、手技に特有の外科用備品を含んでもよい。例えば、外科用器具は、電動ステープラ、電動ステープラ発生器、エネルギーデバイス、高度エネルギーデバイス、高度エネルギージョーデバイス、エンドカッタークランプ、エネルギーデバイス発生器、手術室内撮像システム、排煙器、吸引灌注デバイス、吹送システムなどのうちのいずれかを含んでもよい。システム20220は、制御回路を備え得る。制御回路は、プロセッサ20222及びメモリ20223を備えるマイクロコントローラ20221を含み得る。例えば、センサ20225、20226、20227のうちの1つ又は2つ以上が、プロセッサ20222にリアルタイムなフィードバックを提供する。モータドライバ20229によって駆動されるモータ20230は、長手方向に移動可能な変位部材を動作可能に連結して、Iビームナイフ要素を駆動する。追跡システム20228は、長手方向に移動可能な変位部材の位置を判定するように構成され得る。位置情報は、長手方向に移動可能な駆動部材の位置を、並びに発射部材、発射バー、及びIビームナイフ要素の位置を、判定するようにプログラムされ得る、又は構成され得るプロセッサ20222に提供され得る。追加のモータが、Iビームの発射、閉鎖管の移動、シャフトの回転、及び関節運動を制御するために、ツールドライバインターフェースに提供されてもよい。ディスプレイ20224は、器具の様々な動作状態を表示し、データ入力のためのタッチスクリーン機能を含み得る。ディスプレイ20224上に表示された情報は、内視鏡撮像モジュールを介して取得された画像とオーバーレイされ得る。
マイクロコントローラ20221は、Texas Instruments製のARM Cortexの商品名で知られているものなど、任意のシングルコア又はマルチコアプロセッサであってもよい。一態様では、主マイクロコントローラ20221は、例えば、その詳細が製品データシートで入手可能である、最大40MHzの256KBのシングルサイクルフラッシュメモリ若しくは他の不揮発性メモリのオンチップメモリ、性能を40MHz超に改善するためのプリフェッチバッファ、32KBのシングルサイクルSRAM、StellarisWare(登録商標)ソフトウェアを搭載した内部ROM、2KBのEEPROM、1つ若しくは2つ以上のPWMモジュール、1つ若しくは2つ以上のQEIアナログ、及び/又は12個のアナログ入力チャネルを有する1つ若しくは2つ以上の12ビットADCを備える、Texas Instrumentsから入手可能なLM4F230H5QR ARM Cortex-M4Fプロセッサコアであってもよい。
マイクロコントローラ20221は、同じくTexas Instruments製のHercules ARM Cortex R4の商品名で知られるTMS570及びRM4xなどの2つのコントローラベースのファミリを備える安全コントローラを備えてもよい。安全コントローラは、スケーラブルな性能、接続性及びメモリの選択肢を提供しながら、高度な集積型安全機構を提供するために、とりわけ、IEC61508及びISO26262の安全限界用途専用に構成され得る。
マイクロコントローラ20221は、ナイフ及び関節運動システムの速度及び位置に対する精密制御など、様々な機能を実施するようにプログラムされてもよい。一態様では、マイクロコントローラ20221は、プロセッサ20222と、メモリ20223と、を含んでもよい。電気モータ20230は、ギアボックス、及び関節運動又はナイフシステムへの機械的連結部を備えたブラシ付き直流(direct current、DC)モータであってもよい。一態様では、モータドライバ20229は、Allegro Microsystems,Incから入手可能なA3941であってもよい。他のモータドライバが、絶対位置決めシステムを備える追跡システム20228で使用するために容易に代用され得る。絶対位置決めシステムの詳細な説明は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SURGICAL STAPLING AND CUTTING INSTRUMENT」と題する2017年10月19日公開の米国特許出願公開第2017/0296213号に記載されている。
マイクロコントローラ20221は、変位部材及び関節運動システムの速度及び位置に対する正確な制御を提供するようにプログラムされ得る。マイクロコントローラ20221は、マイクロコントローラ20221のソフトウェア内で応答を計算するように構成され得る。計算された応答は、実際のシステムの測定された応答と比較されて「観測された」応答を得ることができ、これが実際のフィードバックの意思決定に使用される。観測された応答は、シミュレートされた応答の滑らかで連続的な性質と、測定された応答とのバランスをとる好適な調整された値であってもよく、これはシステムに及ぼす外部の影響を検出することができる。
モータ20230は、モータドライバ20229によって制御されてもよく、外科用器具又はツールの発射システムによって用いられることもできる。様々な形態において、モータ20230は、約25,000RPMの最大回転速度を有するブラシ付きDC駆動モータであってもよい。いくつかの例では、モータ20230としては、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又は任意の他の好適な電気モータが挙げられ得る。モータドライバ20229は、例えば、電界効果トランジスタ(field-effect transistor、FET)を備えるHブリッジドライバを備えてもよい。モータ20230は、外科用器具又はツールに制御電力を供給するために、ハンドル組立体又はツールハウジングに解放可能に取り付けられた電源組立体によって給電され得る。電源組立体は、外科用器具又はツールに給電するための電源として使用され得る、直列に接続された多数の電池セルを含み得る電池を備えてもよい。特定の状況下では、電源組立体の電池セルは、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。少なくとも1つの例では、電池セルは、電源組立体に連結可能かつ電源組立体から分離可能であり得るリチウムイオン電池であり得る。
モータドライバ20229は、Allegro Microsystems,Incから入手可能なA3941であってもよい。A3941は、ブラシ付きDCモータなどの誘導負荷を目的として特に設計された外部Nチャネルパワー金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(metal-oxide semiconductor field-effect transistor、MOSFET)と共に使用するためのフルブリッジコントローラであってもよい。ドライバ20229は、固有の電荷ポンプレギュレータを備えてもよく、これは、完全(>10V)ゲート駆動を7Vまでの電池電圧に供給し、A3941が5.5Vまでの低減ゲート駆動で動作することを可能にする。NチャネルMOSFETに必要な上記の電池供給電圧を供給するために、ブートストラップコンデンサが用いられてもよい。ハイサイド駆動用の内部電荷ポンプにより、DC(100%デューティサイクル)動作が可能となる。フルブリッジは、ダイオード又は同期整流を使用して高速又は低速減衰モードで駆動され得る。低速減衰モードでは、電流の再循環は、ハイサイドのFETによっても、ローサイドのFETによっても可能である。電力FETは、抵抗器で調節可能なデッドタイムによって、シュートスルーから保護され得る。統合診断は、低電圧、温度過昇、及びパワーブリッジの異常を示すものであり、ほとんどの短絡状態下でパワーMOSFETを保護するように構成され得る。他のモータドライバが、絶対位置決めシステムを備えた追跡システム20228で使用するために容易に代用され得る。
追跡システム20228は、本開示の一態様による位置センサ20225を備える制御されたモータ駆動回路構成を備え得る。絶対位置決めシステムのための位置センサ20225は、変位部材の位置に対応する固有の位置信号を供給し得る。いくつかの例では、変位部材は、ギア減速機組立体の対応する駆動ギアと噛合係合するための駆動歯のラックを備える長手方向に移動可能な駆動部材を表すことができる。いくつかの例では、変位部材は、駆動歯のラックを含むように適合され、構成され得る発射部材を表すことができる。いくつかの例では、変位部材は、発射バー又はIビームを表すことができ、それらの各々は、駆動歯のラックを含むように適合され、構成され得る。したがって、本明細書で使用するとき、変位部材という用語は、一般的に、駆動部材、発射部材、発射バー、Iビーム、又は変位され得る任意の要素など、外科用器具又はツールの任意の可動部材を指すために使用され得る。一態様では、長手方向に移動可能な駆動部材は、発射部材、発射バー、及びIビームに連結され得る。したがって、絶対位置決めシステムは、実際には、長手方向に移動可能な駆動部材の直線変位を追跡することによって、Iビームの直線変位を追跡することができる。様々な態様では、変位部材は、直線変位を測定するために好適な任意の位置センサ20225に連結されてもよい。したがって、長手方向に移動可能な駆動部材、発射部材、発射バー、若しくはIビーム、又はそれらの組合せは、任意の好適な直線変位センサに連結されてもよい。直線変位センサは、接触式変位センサ又は非接触式変位センサを含んでもよい。直線変位センサは、線形可変差動変圧器(linear variable differential transformer、LVDT)、差動可変磁気抵抗型変換器(differential variable reluctance transducer、DVRT)、スライドポテンショメータ、移動可能な磁石及び一連の直線状に配置されたホール効果センサを備える磁気感知システム、固定された磁石及び一連の移動可能な直線状に配置されたホール効果センサを備える磁気感知システム、移動可能な光源及び一連の直線状に配置された光ダイオード若しくは光検出器を備える光学検出システム、固定された光源及び一連の移動可能な直線状に配置されたフォトダイオード若しくは光検出器を備える光学感知システム、又はこれらの任意の組合せを含んでもよい。
電気モータ20230は、変位部材上の駆動歯のセット、又は駆動歯のラックと噛合係合で取り付けられるギア組立体と動作可能に接続する回転式シャフトを含み得る。センサ要素は、位置センサ20225要素の1回転が、変位部材のいくつかの直線長手方向並進に対応するように、ギア組立体に動作可能に連結され得る。ギアリング及びセンサの構成は、ラックピニオン構成によって直線アクチュエータに、又はスパーギア若しくは他の接続によって回転アクチュエータに接続することができる。電源は、絶対位置決めシステムに電力を供給し、出力インジケータは、絶対位置決めシステムの出力を表示してもよい。変位部材は、ギア減速機組立体の対応する駆動ギアと噛合係合するための、その上に形成された駆動歯のラックを備える長手方向に移動可能な駆動部材を表すことができる。変位部材は、長手方向に移動可能な発射部材、発射バー、Iビーム、又はこれらの組合せを表すことができる。
位置センサ20225に関連付けられたセンサ要素の1回転は、変位部材の長手方向直線変位d1に相当することができ、d1は、変位部材に連結されたセンサ要素の1回転の後で、変位部材が点「a」から点「b」まで移動する長手方向の直線距離である。センサ構成は、位置センサ20225が変位部材のフルストロークに対して1回又は2回以上の回転を完了する結果をもたらすギアの減速を介して連結され得る。位置センサ20225は、変位部材のフルストロークに対して複数回の回転を完了し得る。
位置センサ20225の2回以上の回転に対する固有の位置信号を提供するために、一連のスイッチ(ここでnは1よりも大きい整数である)が、単独で、又はギアの減速との組合せで用いられてもよい。スイッチの状態は、マイクロコントローラ20221にフィードバックすることができ、そのマイクロコントローラは、論理を適用して、変位部材の長手方向の直線変位d1+d2+...dnに対応する固有の位置信号を判定する。位置センサ20225の出力は、マイクロコントローラ20221に供給される。センサ構成の位置センサ20225は、位置信号又は値の固有の組合せを出力する、磁気センサ、電位差計などのアナログ回転センサ、又はアナログホール効果要素のアレイを備えてもよい。
位置センサ20225は、例えば、全磁界又は磁界のベクトル成分を測定するか否かに従って分類される磁気センサなど、任意の数の磁気検出素子を備えてもよい。両タイプの磁気センサを生産するために使用される技術は、物理学及び電子工学の多数の側面を包含し得る。磁界の感知に使用される技術としては、とりわけ、探りコイル、フラックスゲート、光ポンピング、核摂動(nuclear precession)、SQUID、ホール効果、異方性磁気抵抗、巨大磁気抵抗、磁気トンネル接合、巨大磁気インピーダンス、磁歪/圧電複合材、磁気ダイオード、磁気トランジスタ、光ファイバ、磁気光学、及び微小電気機械システムベースの磁気センサを挙げることができる。
絶対位置決めシステムを備える追跡システム20228の位置センサ20225は、磁気回転絶対位置決めシステムを備えてもよい。位置センサ20225は、Austria Microsystems,AGから入手可能なAS5055EQFTシングルチップ磁気回転位置センサとして実装されてもよい。位置センサ20225は、マイクロコントローラ20221に接続され、絶対位置決めシステムを実現する。位置センサ20225は、低電圧低電力の構成要素であり、磁石の上方に配置され得る位置センサ20225のエリアに、4つのホール効果要素を含み得る。また、高解像度ADC及びスマート電力管理コントローラをチップ上に設けてもよい。加算、減算、ビットシフト、及びテーブル参照演算のみを必要とする、双曲線関数及び三角関数を計算する簡潔で、効率的なアルゴリズムを実装するために、桁毎法及びボルダーアルゴリズムとしても知られる、座標回転デジタルコンピュータ(coordinate rotation digital computer、CORDIC)プロセッサが設けられ得る。角度位置、アラームビット、及び磁界情報は、シリアル周辺インターフェース(serial peripheral interface、SPI)インターフェースなどの標準的なシリアル通信インターフェースを介してマイクロコントローラ20221に送信され得る。位置センサ20225は、12ビット又は14ビットの解像度を提供し得る。位置センサ20225は、小型のQFN16ピン4×4×0.85mmパッケージで提供されるAS5055チップであってもよい。
絶対位置決めシステムを備える追跡システム20228は、PID、状態フィードバック、及び適応コントローラなどのフィードバックコントローラを備えてもよく、及び/又はこれを実装するようにプログラムされてもよい。電源は、フィードバックコントローラからの信号を、システムへの物理的入力、この場合は電圧へと変換する。他の例としては、電圧、電流、及び力のPWMが挙げられる。位置センサ20225によって測定される位置に加えて、物理的システムの物理パラメータを測定するために、他のセンサが設けられてもよい。いくつかの態様では、他のセンサとしては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」と題する2016年5月24日発行の米国特許第9,345,481号、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」と題する2014年9月18日公開の米国特許出願公開第2014/0263552号、及びその全体が参照により本明細書に組み込まれる、「TECHNIQUES FOR ADAPTIVE CONTROL OF MOTOR VELOCITY OF A SURGICAL STAPLING AND CUTTING INSTRUMENT」と題する2017年6月20日出願の米国特許出願第15/628,175号に記載されているものなどのセンサ配置を挙げることができる。デジタル信号処理システムでは、絶対位置決めシステムはデジタルデータ取得システムに連結され、ここで絶対位置決めシステムの出力は有限の解像度及びサンプリング周波数を有する。絶対位置決めシステムは、計算された応答を測定された応答に向けて駆動する加重平均及び理論制御ループなどのアルゴリズムを使用して、計算された応答を測定された応答と組み合わせるために、比較及び組合せ回路を備え得る。入力を知ることによって物理的システムの状態及び出力がどうなるかを予測するために、物理的システムの計算された応答は、質量、慣性、粘性摩擦、誘導抵抗などの特性を考慮に入れてよい。
絶対位置決めシステムは、モータ20230がとった前方又は後方へのステップの数を単に計数して、デバイスアクチュエータ、駆動バー、ナイフなどの位置を推定する従来の回転エンコーダが必要とされ得る、変位部材をリセット(ゼロ又はホーム)位置に後退又は前進させることなく、器具の電源投入時に変位部材の絶対位置を提供することができる。
例えば、歪みゲージ又は微小歪みゲージなどのセンサ20226は、例えば、アンビルに適用される閉鎖力を示すことができ、クランプ動作中にアンビルに及ぼされる歪みの振幅など、エンドエフェクタの1つ又は2つ以上のパラメータを測定するように構成されてもよい。測定した歪みは、デジタル信号に変換されて、プロセッサ20222に提供され得る。センサ20226の代わりに、又はこれに加えて、例えば、負荷センサなどのセンサ20227が、閉鎖駆動システムによってアンビルに加えられる閉鎖力を測定してもよい。例えば、負荷センサなどのセンサ20227は、外科用器具又はツールの発射ストローク中にIビームに加えられる発射力を測定してもよい。Iビームは、楔形スレッドと係合するように構成されており、楔形スレッドは、ステープルドライバを上向きにカム作用して、ステープルを押し出してアンビルと変形接触させるように構成されている。Iビームはまた、Iビームを発射バーによって遠位に前進させる際に組織を切断するために使用することができる、鋭利な切刃を含み得る。代替的に、モータ20230によって消費される電流を測定するために、電流センサ20231を用いてもよい。発射部材を前進させるために必要な力は、例えば、モータ20230によって消費される電流に対応し得る。測定された力は、デジタル信号に変換されて、プロセッサ20222に提供され得る。
例えば、歪みゲージセンサ20226を使用して、エンドエフェクタによって組織に加えられる力を測定してもよい。処置されている組織に対するエンドエフェクタによる力を測定するために、歪みゲージをエンドエフェクタに連結することができる。エンドエフェクタによって把持された組織に加えられた力を測定するためのシステムは、例えば、エンドエフェクタの1つ又は2つ以上のパラメータを測定するように構成され得る微小歪みゲージなどの歪みゲージセンサ20226を備えてもよい。一態様では、歪みゲージセンサ20226は、組織圧縮を示し得る、クランプ動作中にエンドエフェクタのジョー部材に及ぼされる歪みの振幅又は規模を測定してもよい。測定された歪みは、デジタル信号に変換されて、マイクロコントローラ20221のプロセッサ20222に供給され得る。負荷センサ20227は、例えば、アンビルとステープルカートリッジとの間に捕捉された組織を切断するために、ナイフ要素を動作させるために使用される力を測定してもよい。磁界センサは、捕捉された組織の厚さを測定するために用いることができる。磁界センサの測定値も、デジタル信号に変換されて、プロセッサ20222に供給されてもよい。
センサ20226、20227によってそれぞれ測定される、組織圧縮、組織の厚さ、及び/又はエンドエフェクタを組織上で閉鎖するために必要な力の測定値は、発射部材の選択された位置、及び/又は発射部材の速度の対応する値を特性決定するために、マイクロコントローラ20221によって使用され得る。一実施例では、メモリ20223は、評価の際にマイクロコントローラ20221によって用いられ得る技術、等式及び/又はルックアップテーブルを記憶してもよい。
外科用器具又はツールの制御システム20220はまた、図5に示すようにモジュール式通信ハブ20065と通信するための有線又は無線通信回路を備えてもよい。
図7は、本開示による例示的外科用システム20280を例示し、有線及び/又は無線接続を介してローカルエリアネットワーク20292及び/又はクラウドネットワーク20293を通じてコンソール20294又はポータブルデバイス20296と通信することができる外科用器具20282を含み得る。コンソール20294及びポータブルデバイス20296は、任意の好適なコンピューティングデバイスであってもよい。外科用器具20282は、ハンドル20297と、アダプタ20285と、装填ユニット20287と、を含み得る。アダプタ20285は、ハンドル20297に解放可能に連結し、装填ユニット20287は、アダプタ20285が駆動シャフトから装填ユニット20287に力を伝達するように、アダプタ20285に解放可能に連結する。アダプタ20285又は装填ユニット20287は、装填ユニット20287にかかる力を測定するために、内部に配置される力ゲージ(明示的に図示せず)を含み得る。装填ユニット20287は、第1のジョー20291及び第2のジョー20290を有するエンドエフェクタ20289を含み得る。装填ユニット20287は、装填ユニット20287を再装填するために、装填ユニット20287を手術部位から除去する必要なく、臨床医が複数の締結具を複数回発射し得る生体内装填、つまり複数回発射装填ユニット(multi-firing loading unit、MFLU)であってもよい。
第1のジョー20291及び第2のジョー20290は、それらの間に組織をクランプし、クランプされた組織を通して締結具を発射し、クランプされた組織を切断するように構成され得る。第1のジョー20291は、少なくとも1つの締結具を複数回発射するように構成されてもよく、又は交換される前に2回以上発射し得る複数の締結具(例えば、ステープル、クリップなど)を含む交換可能な複数回発射締結具カートリッジを含むように構成されてもよい。第2のジョー20290は、締結具が複数回発射締結具カートリッジから排出される際に、締結具を変形させるか、又は他の方法で固定するアンビルを含み得る。
ハンドル20297は、駆動シャフトの回転に作用するように、駆動シャフトに連結されるモータを含み得る。ハンドル20297は、モータを選択的に作動させるための制御インターフェースを含み得る。制御インターフェースは、ボタン、スイッチ、レバー、スライダ、タッチスクリーン、及び任意の他の好適な入力機構又はユーザインターフェースを含んでもよく、これらは、モータを起動するために臨床医によって係合され得る。
ハンドル20297の制御インターフェースは、ハンドル20297のコントローラ20298と通信して、モータを選択的に作動させ、駆動シャフトの回転に作用し得る。コントローラ20298は、ハンドル20297内に配置されてもよく、制御インターフェースからの入力、及びアダプタ20285からのアダプタデータ、又は装填ユニット20287からの装填ユニットデータを受信するように構成されてもよい。コントローラ20298は、モータを選択的に起動するために、制御インターフェースからの入力を、並びにアダプタ20285及び/又は装填ユニット20287から受信されたデータを分析し得る。ハンドル20297はまた、ハンドル20297の使用中に臨床医が見ることができるディスプレイを含んでもよい。ディスプレイは、器具20282の発射前、発射中、又は発射後に、アダプタ又は装填ユニットデータの部分を表示するように構成され得る。
アダプタ20285は、内部に配置されるアダプタ識別デバイス20284を含み、装填ユニット20287は、内部に配置される装填ユニット識別デバイス20288を含み得る。アダプタ識別デバイス20284は、コントローラ20298と通信し、装填ユニット識別デバイス20288は、コントローラ20298と通信し得る。装填ユニット識別デバイス20288は、装填ユニット識別デバイス20288からコントローラ20298への通信を中継又は通過するアダプタ識別デバイス20284と通信し得ることが理解されるであろう。
アダプタ20285はまた、アダプタ20285又は環境の様々な状態(例えば、アダプタ20285が装填ユニットに接続されているか否か、アダプタ20285がハンドルに接続されているか否か、駆動シャフトが回転しているか否か、駆動シャフトのトルク、駆動シャフトの歪み、アダプタ20285内の温度、アダプタ20285の発射回数、発射中のアダプタ20285のピーク力、アダプタ20285に加えられる力の総量、アダプタ20285のピーク後退力、発射中のアダプタ20285の休止回数など)を検出するために、その周囲に配置される複数のセンサ20286(1つが示される)を含み得る。複数のセンサ20286は、データ信号の形態でアダプタ識別デバイス20284に入力を提供し得る。複数のセンサ20286のデータ信号は、アダプタ識別デバイス20284内に記憶されてもよく、又はアダプタ識別デバイス20284内に記憶されたアダプタデータを更新するために使用されてもよい。複数のセンサ20286のデータ信号は、アナログ又はデジタルであってもよい。複数のセンサ20286は、発射中に装填ユニット20287に及ぼされる力を測定するための力ゲージを含み得る。
ハンドル20297及びアダプタ20285は、電気的インターフェースを介して、アダプタ識別デバイス20284及び装填ユニット識別デバイス20288をコントローラ20298と相互接続するように構成され得る。電気的インターフェースは、直接電気的インターフェースであってもよい(すなわち、エネルギー及び信号をそれらの間で伝送するために互いに係合する電気接点を含む)。追加的に、又は代替的に、電気的インターフェースは、エネルギー及び信号をそれらの間で無線送信する(例えば、誘導伝送する)ための非接触電気的インターフェースであってもよい。アダプタ識別デバイス20284及びコントローラ20298は、電気的インターフェースとは別個の無線接続を介して、互いに無線通信し得ることも企図される。
ハンドル20297は、コントローラ20298からシステム20280の他の構成要素(例えば、LAN20292、クラウド20293、コンソール20294、又はポータブルデバイス20296)に器具データを送信するように構成されるトランシーバ20283を含み得る。コントローラ20298はまた、1つ又は2つ以上のセンサ20286に関連付けられた器具データ及び/又は測定値データを外科用ハブに送信してもよい。トランシーバ20283は、外科用ハブ20270からデータ(例えば、カートリッジのデータ、装填ユニットデータ、アダプタデータ、又は他の通知)を受信し得る。トランシーバ20283は、システム20280の他の構成要素からデータ(例えば、カートリッジのデータ、装填ユニットデータ、又はアダプタデータ)を受信し得る。例えば、コントローラ20298は、ハンドル20297に取り付けられた取り付けアダプタ(例えば、アダプタ20285)のシリアル番号、アダプタ20285に取り付けられた装填ユニット(例えば、装填ユニット20287)のシリアル番号、及び装填ユニットに装填された複数回発射締結具カートリッジのシリアル番号を含む器具データをコンソール20294に送信してもよい。その後、コンソール20294は、それぞれ、取り付けられたカートリッジ、装填ユニット、及びアダプタに関連付けられたデータ(例えば、カートリッジのデータ、装填ユニットデータ、又はアダプタデータ)をコントローラ20298に返信してもよい。コントローラ20298は、ローカル器具ディスプレイ上にメッセージを表示してもよく、あるいはトランシーバ20283を介してコンソール20294又はポータブルデバイス20296にメッセージを送信して、メッセージを、それぞれディスプレイ20295又はポータブルデバイススクリーン上に表示してもよい。
図8は、本開示の少なくとも1つの態様による、状況認識外科用システム5100の図を例示する。データソース5126は、例えば、モジュール式デバイス5102(患者、HCP、及び環境、並びに/又はモジュール式デバイス自体と関連付けられるパラメータを検出するように構成されたセンサを含み得る)、データベース5122(例えば、患者記録を含むEMRデータベース)、患者監視デバイス5124(例えば、血圧(blood pressure、BP)モニタ、及び心電図(electrocardiography、EKG)モニタ)、HCP監視デバイス35510、及び/又は環境監視デバイス35512を含むことができる。外科用ハブ5104は、例えば、受信されたデータの特定の組合せ又はデータソース5126からデータが受信された特定の順序に基づいて、データから外科手技に関するコンテキスト情報を導出するように構成することができる。受信されたデータから推測されるコンテキスト情報は、例えば、行われている外科手技のタイプ、外科医が行っている外科手技の特定のステップ、手術されている組織のタイプ、又は手技の対象である体腔を含むことができる。受信されたデータから外科手技に関する情報を導出又は推測するための外科用ハブ5104のいくつかの態様によるこの機能は、「状況認識」と称され得る。例えば、外科用ハブ5104は、状況認識システムを組み込むことができ、状況認識システムは、エッジコンピューティングシステム35514又は企業クラウドサーバ35516から受信された受信データ及び/又は手術計画情報から外科手技に関するコンテキスト情報を導出する、外科用ハブ5104に関連付けられたハードウェア及び/又はプログラミングである。
外科用ハブ5104の状況認識システムは、様々な異なる方式でデータソース5126から受信されたデータから、コンテキスト情報を導出するように構成することができる。例えば、状況認識システムは、様々な入力(例えば、データベース5122、患者監視デバイス5124、モジュール式デバイス5102、HCP監視デバイス35510、及び/又は環境監視デバイス35512からのデータ)を、外科手技に関する対応するコンテキスト情報と相関させるために、訓練データで訓練されたパターン認識システム、又は機械学習システム(例えば、人工ニューラルネットワーク)を含むことができる。機械学習システムは、提供された入力から外科手技に関するコンテキスト情報を正確に導出するように訓練することができる。例では、状況認識システムは、外科手技に関する事前に特性評価されたコンテキスト情報を、そのコンテキスト情報に対応する1つ又は2つ以上の入力(又は、入力の範囲)と関連付けて記憶する、ルックアップテーブルを含むことができる。1つ又は2つ以上の入力による問い合わせに応答して、ルックアップテーブルは、モジュール式デバイス5102を制御するために状況認識システムの対応するコンテキスト情報を返すことができる。例では、外科用ハブ5104の状況認識システムによって受信されたコンテキスト情報は、1つ若しくは2つ以上のモジュール式デバイス5102の特定の制御調整、又は一連の制御調整と関連付けることができる。例では、状況認識システムは、コンテキスト情報を入力として提供された際、1つ若しくは2つ以上のモジュール式デバイス5102の1つ若しくは2つ以上の制御調整を生成又は読み出す、更なる機械学習システム、ルックアップテーブル、又は他のかかるシステムを含むことができる。
状況認識システムを組み込む外科用ハブ5104は、外科用システム5100に多くの利点を提供することができる。1つの利点は、感知及び収集されたデータの解釈の改善を提供することを含み得、これは、外科手技の過程中の処理精度、及び/又はデータの使用を改善させる。先の例に戻ると、状況認識外科用ハブ5104は、どのタイプの組織が手術されているかを判定することができ、したがって、外科用器具のエンドエフェクタを閉鎖するための予想外に高い力が検出されると、状況認識外科用ハブ5104は、組織タイプに合わせて外科用器具のモータを正しく加速、あるいは減速させることができる。
手術されている組織のタイプは、特定の組織間隙測定用の外科用ステープル留め及び切断用器具の圧縮速度及び負荷閾値になされる調整に影響を及ぼし得る。状況認識外科用ハブ5104は、行われている外科手技が胸部手技であるのか、又は腹部手技であるのかを推測することができ、これにより、外科用ハブ5104は、外科用ステープル留め及び切断用器具のエンドエフェクタによってクランプされている組織が肺組織であるのか(胸部手技の場合)、又は胃組織であるのか(腹部手技の場合)を判定することができる。次いで、外科用ハブ5104は、外科用ステープル留め及び切断用器具の圧縮速度及び負荷閾値を、組織のタイプに合わせて適切に調整することができる。
吹送手技中に手術されている体腔のタイプは、排煙器の機能に影響を及ぼし得る。状況認識外科用ハブ5104は、手術部位が(外科手技が吹送を利用していることを判定することによって)圧力下にあるかどうかを判定し、手技のタイプを判定することができる。一般に、ある手技タイプが固有の体腔内で行われ得るので、外科用ハブ5104は、手術されている体腔に合わせて適切に排煙器のモータ速度を制御することができる。かくして、状況認識外科用ハブ5104は、胸部手技及び腹部手技の両方用に一貫した量の煙排出を提供し得る。
行われている手技のタイプは、超音波外科用器具、又は高周波(radio frequency、RF)電気外科用器具が動作するのに最適なエネルギーレベルに影響を及ぼし得る。例えば、関節鏡手技では、超音波外科用器具、又はRF電気外科用器具のエンドエフェクタが流体中に浸漬されるので、より高いエネルギーレベルを必要とし得る。状況認識外科用ハブ5104は、外科手技が関節鏡手技であるかどうかを判定することができる。次いで、外科用ハブ5104は、流体で満たされた環境を補償するために、発電機のRF電力レベル又は超音波振幅(例えば、「エネルギーレベル」)を調整することができる。関連して、手術されている組織のタイプは、超音波外科用器具又はRF電気外科用器具が動作するのに最適なエネルギーレベルに影響を及ぼし得る。状況認識外科用ハブ5104は、どのタイプの外科手技が行われているかを判定し、次いで、外科手技について予想される組織形状に従って、それぞれ、超音波外科用器具又はRF電気外科用器具のエネルギーレベルをカスタマイズすることができる。更に、状況認識外科用ハブ5104は、単に手技毎にではなく、外科手技の過程にわたって、超音波外科用器具又はRF電気外科用器具のエネルギーレベルを調整するように構成することができる。状況認識外科用ハブ5104は、外科手技のどのステップが行われているか、又は引き続き行われるかを判定し、次いで、発電機、及び/又は超音波外科用器具若しくはRF電気外科用器具の制御アルゴリズムを更新して、外科手技のステップに従って予想される組織のタイプに適切な値までエネルギーレベルを設定し得る。
例では、外科用ハブ5104が1つのデータソース5126から導き出される結論を改善するために、追加のデータソース5126からデータを導き出すことができる。状況認識外科用ハブ5104は、モジュール式デバイス5102から受信したデータを、他のデータソース5126から外科手技に関して構築したコンテキスト情報で強化し得る。例えば、状況認識外科用ハブ5104は、医療用撮像デバイスから受信されたビデオ又は画像データに従って、止血が生じたかどうか(例えば、手術部位での出血が止まったかどうか)を判定するように構成することができる。外科用ハブ5104は、生理学的測定(例えば、外科用ハブ5104へと通信可能に接続されたBPモニタで感知された血圧)を、(例えば、外科用ハブ5104へと通信可能に連結された医療用撮像デバイスからの)止血の視覚データ又は画像データと比較して、ステープルライン又は組織溶着の完全性に関する判定を行うように更に構成することができる。外科用ハブ5104の状況認識システムは、生理学的測定データを考慮して、可視化データを分析する際に追加のコンテキストを提供することができる。追加のコンテキストは、可視化データがそれ自体では決定的ではないか、又は不完全であり得る場合に有用となり得る。
例えば、状況認識外科用ハブ5104は、手技の後続のステップで器具の使用が必要とされることが判定された場合に、RF電気外科用器具が接続されている発電機を積極的に起動させ得る。エネルギー源を積極的に起動することは、手技の先行するステップが完了すると直ぐに、器具を使用準備完了にすることを可能にすることができる。
状況認識外科用ハブ5104は、外科医が見る必要があると予想される手術部位の特徴部に従って、外科手技の現ステップ、又は後続のステップが、ディスプレイ上の異なるビュー若しくは倍率を必要とするかどうかを判定することができる。外科用ハブ5104は、表示されたビュー(例えば、可視化システム用に医療用撮像デバイスから供給される)を、適宜、積極的に変化させることができ、これにより、ディスプレイは外科手技にわたって自動的に調整する。
状況認識外科用ハブ5104は、外科手技のどのステップが行われているか、又は次に行われるか、及び特定のデータ又はデータ間の比較が外科手技のそのステップに必要とされるかどうかを判定することができる。外科用ハブ5104は、外科医が特定の情報を尋ねるのを待機することなく、行われている外科手技のステップに基づいて、データスクリーンを自動的に呼び出すように構成することができる。
外科手技のセットアップ中、又は外科手技の過程中に、エラーがチェックされ得る。例えば、状況認識外科用ハブ5104は、手術室が、行われるべき外科手技用に適切に又は最適にセットアップされているかどうかを判定することができる。外科用ハブ5104は、行われている外科手技のタイプを判定し、対応するチェックリスト、製品位置、又はセットアップ要件を(例えば、メモリから)読み出し、次いで、現在の手術室のレイアウトを、行われていると外科用ハブ5104が判定した外科手技のタイプの標準レイアウトと比較するように構成することができる。いくつかの例示では、外科用ハブ5104は、手技のための項目リスト、及び/又は外科用ハブ5104とペアリングされたデバイスのリストを、所与の外科手技のための項目及び/又はデバイスの推奨又は予想されるマニフェストと比較することができる。リスト間に何らかの分断が存在する場合、外科用ハブ5104は、特定のモジュール式デバイス5102、患者監視デバイス5124、HCP監視デバイス35510、環境監視デバイス35512、及び/又は他の外科用物品が欠落していることを示すアラートを提供することができる。いくつかの例では、外科用ハブ5104は、例えば、近接センサを介してモジュール式デバイス5102及び患者監視デバイス5124の相対距離又は相対位置を判定することができる。外科用ハブ5104は、デバイスの相対位置を、特定の外科手技用に推奨又は予想されるレイアウトと比較することができる。レイアウト間に何らかの分断が存在する場合、外科用ハブ5104は、外科手技の現在のレイアウトが推奨レイアウトから逸脱していることを示すアラートを提供するように構成することができる。
状況認識外科用ハブ5104は、外科医(又は、他のHCP)が誤りを犯しているかどうか、又は外科手技の過程中に予想される一連のアクションから逸脱しているかどうかを判定することができる。例えば、外科用ハブ5104は、行われている外科手技のタイプを判定し、機器使用のステップ又は順序の対応リストを(例えば、メモリから)読み出し、次いで、外科手技の過程中に行われているステップ又は使用されている機器を、外科用ハブ5104が行われていることを判定した外科手技のタイプについて予想されるステップ又は機器と比較するように構成することができる。外科用ハブ5104は、外科手技における特定のステップで予想外のアクションが行われているか、又は予想外のデバイスが利用されていることを示すアラートを提供することができる。
外科用器具(及び他のモジュール式デバイス5102)は、各外科手技の特定のコンテキストに合わせて調整され得(異なる組織のタイプへの調整など)、外科手技中のアクションを検証し得る。次のステップ、データ、及び表示調整は、手技の固有のコンテキストに従って、手術室内の外科用器具(及び他のモジュール式デバイス5102)に提供され得る。
システム及び/又は手段は、手術室内に配置された1つ又は2つ以上のモジュール及び/又はデバイスをペアリング及び/又は制御するために、外科用システムの外科用ハブのために提供され得る。図3又は図5に記載されるように、外科用システムは、複数のモジュール、例えば、発生器モジュール、煙排出モジュールなどに通信可能に接続された外科用ハブを含み得る。外科用ハブは、外科用ハブが外科用システムのデバイスとのペアリング及び/又はデバイス間のペアリングを形成及び/又は除去することを可能にし得る制御回路を含み得る。外科用ハブは、通信モジュールが、外科手技において使用され得る1つ又は2つ以上の外科用デバイスを選択的にペアリングすることを可能にし得る。
状況認識を伴う一例では、外科用ハブは、行われる外科手技のタイプに基づいて、又はデバイスが接続若しくは切断されることを必要とする外科手技の近く予定されているステップの判定に基づいて、手術室内の外科用システムのデバイスを選択的に接続又は切断し得る。ハブ状況認識は、図8に関連して以下により詳細に説明される。
図8を参照すると、外科用ハブは、外科手技の外科的ステップの進行を追跡し得、そのような進行に基づいて、外科用システムのデバイスのペアリング及びペアリング解除を調整し得る。例えば、外科用ハブは、第1の外科的ステップが第1の外科用器具の使用を必要とし、一方、第1の外科的ステップの完了後に発生する第2の外科的ステップが第2の外科用器具の使用を必要とすると判定し得る。したがって、外科用ハブは、第1の外科的ステップの持続時間の間、外科用器具コントローラを第1の外科用器具に割り当て得る。第1の外科的ステップの完了を検出した後、外科用ハブは、第1の外科用器具と外科用器具コントローラとの間の通信リンクを切断させ得る。外科用ハブは、次いで、外科用器具コントローラと第2の外科用器具との間のペアリング又はそれら間の通信リンクの確立を認可することによって、外科用器具コントローラを第2の外科用器具に割り当て得る。
外科用システムは、図1Cにおいて本明細書で説明されるように、1つ又は2つ以上のエッジコンピューティングデバイス及び企業クラウドシステムに接続され得る1つ又は2つ以上の相互接続された外科用ハブを含み得る。外科用ハブ及びコンピューティングエッジデバイスは、HIPPAの境界内に配置され得る。外科用ハブの各々は、(例えば、図3に関連して説明されるような)1つ又は2つ以上のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスと関連付けられ得る。システムモジュールは、外科用ハブ内に受容可能であってもよく、モジュール式デバイス又は外科用デバイス若しくは器具は、対応する外科用ハブと接続又はペアリングするために、種々のシステムモジュールに接続されてもよい。接続又はペアリングは、有線又は無線媒体を介し得る。モジュール式デバイスは、インテリジェント外科用器具、医療用撮像デバイス、吸引/灌注モジュール、排煙器モジュール、エネルギー発生器、ベンチレータ、吹送器、及び外科用ハブディスプレイを含み得る。本明細書に記載されるモジュール式デバイスは、制御アルゴリズム又は制御プログラムによって制御され得る。制御アルゴリズム又は制御プログラムは、例えば、本明細書に説明されるような分散コンピューティングアーキテクチャを使用して、1つ又は2つ以上のモジュール式デバイス上で、又はモジュール式デバイスがペアリングされる1つ又は2つ以上の外科用ハブ上で、又はモジュール式デバイス及び外科用ハブの両方上で実行されてもよい。一例では、モジュール式デバイスに関連付けられた制御プログラムは、モジュール式デバイス自体によって(例えば、モジュール式デバイス内の、モジュール式デバイス上の、又はモジュール式デバイスに接続されたセンサによって)感知されたデータに基づいてデバイスを制御し得る。このデータは、手術されている患者(例えば、吹送圧力)又はモジュール式デバイス自体(例えば、煙排出モジュールが患者の腹部からガス及び粒子を除去している速度)に関連し得る。
複数の場所に配置された複数の手術室は、外科用ハブを各々備え得る。外科用ハブは、1つ又は2つ以上のエッジコンピューティングデバイスに接続され得る。エッジコンピューティングデバイスは、外科用ハブの各々の処理能力及び/又は記憶能力の拡張として使用され得る。外科用ハブ又はエッジコンピューティングデバイスのうちの1つは、外科用ハブ、システムモジュール、及び/又は外科用ハブの各々に関連付けられたモジュール式デバイスの間の対話を制御し得るコントローラとして機能し得る。1つ又は2つ以上の外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス間の制御相互作用は、例えば、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式を含む、制御方式のうちの1つに基づき得る。外科用ハブは、1つ又は2つ以上のシステムモジュール又は1つ又は2つ以上のモジュール式デバイスに関連付けられた制御方式(複数可)を、第1の制御方式から第2の制御方式に切り替え(例えば、適応的に切り替え)てもよい。
1つ又は2つ以上の外科用ハブ、並びに外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスは、協調制御方式を使用し得る。協調制御方式の場合、システムモジュール又はモジュール式デバイスは、リンクされた外科用システムの一部である機能的動作を有し得る。外科用システムの一部であるシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの各々は、他のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスと通信し得る。システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスは、他のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスと情報を交換し、それによって、外科用システムに関連付けられたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの動作に影響を与える能力を有し得る。
一例では、吹送サービスを提供する吹送器システムモジュール及び排煙器システムモジュールの各々は、本明細書で説明されるように、別個及び/又は独立したガス計量機能を有し得る。例えば、煙排出システムモジュールは、エネルギーデバイスからの起動及び視認性の懸念に基づいて、患者の腹部からガス及び粒子を除去するために使用されることができる。吹送システムモジュールは、患者の腹部を、例えば、予め定義された所定の圧力で膨張させた状態に保つためにCO2を圧送するために使用されることができる。煙排出システムモジュールは、吹送システムモジュールと通信し得る。煙排出システムモジュール及び吹送システムモジュールは、(例えば、図1C及び図10に説明されるように)ピアツーピア制御リンクを使用して、外科用ハブを介して、又は通信インターフェースのうちの1つを通して直接通信し得る。煙排出システムモジュール及び吹送システムモジュールは、一方のシステムの動作が他方のシステムの動作を圧倒しないように、それらの容量範囲を設定し得る。一例では、煙排出システムモジュールのモジュールのうちの1つ又は吹送システムモジュールのうちの1つは、それが他のシステムモジュールの容量を超える可能性があることを判定することができる。例えば、吹送システムモジュールは、CO2を患者の腹部内に圧送することが可能であり得る最高速度が、煙排出システムモジュールがCO2ガス及び他の粒子を除去し得る速度未満であると判定することができる。そのような場合、吹送システムは、2つのシステムモジュールのバランスをより良好にするために、煙排出システムモジュールにその排出応答を低減するように指示(例えば、最初に指示)することができる。吹送システムは、煙排出システムモジュールにその排出速度を低減するように指示する制御メッセージ又は制御プログラムを(例えば、外科用ハブを介して、又は直接)煙排出システムモジュールに送信することができる。
1つ又は2つ以上の外科用ハブ、並びに外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール又はモジュール式デバイスは、例えば、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに、その機能について第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに(例えば、通知メッセージ又は制御プログラムを介して)通知するために、通知制御方式を使用し得る。第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスは、第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスが第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスの動作を変更することを可能にすることなく、通知メッセージ又は制御プログラムを第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに送信し得る。一例では、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスは、外科用システムの一部であり得る外科用ハブのうちの1つを介して、通知メッセージ又は制御プログラムを第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに送信することができる。一例では、第1のシステムモジュール又はモジュール式デバイスは、例えば、ピアツーピア制御メッセージを使用して、通知メッセージ又は制御プログラムを第2のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに直接送信することができる。
一例では、他のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの中でも外科用システムは、単極発生器を含むことができる。ユーザは、単極発生器の起動を要求し得る。外科用システムの一部である外科用ハブは、感知機構及び/又は視覚機構を使用して、単極発生器の起動及びペアリングを開始し得る。外科用ハブは、外科手技の次のステップにおける単極発生器の使用を示す状況認識情報に基づいて、感知動作及び/又はペアリング動作を実行し得る。単極発生器は、1つ又は2つ以上の通知メッセージを他の高度なエネルギーモジュール式デバイス及び/又はシステムモジュールに送信し得る。通知メッセージは、他の高度なエネルギーモジュール式デバイス及び/又はシステムモジュールに、単極発生器の起動及び/又は電力レベルについて指示し、例えば、他の高度なエネルギーモジュール式デバイス及び/又はシステムモジュールに対して、アクティブである間のそれらの感知システムに予期される混乱を警告することができる。通知メッセージはまた、単極発生器がアクティブであり得る時間間隔を示し得る。通知メッセージは、他の高度なエネルギーモジュール式デバイス及び/又はシステムモジュールへの警告として作用し、それらが、単極発生器の動作によって引き起こされ得る予め定義されたノイズ干渉を無視することを可能にし得る。通知メッセージはまた、他の高度なエネルギーモジュール式デバイス及び/又はシステムモジュールが、単極発生器の動作によって引き起こされるノイズを、例えば、システムモジュールの監視機能において、意図されないノイズ及び/又は予期せぬ変化として解釈しないことを可能にし得る。単極発生器から他の高度なエネルギーモジュール式デバイス及び/又はシステムモジュールへの通知メッセージは、単極発生器の起動/動作についてそれらに通知してもよいが、通知制御方式の場合、他の高度なエネルギーモジュール式デバイス及び/又はシステムモジュールのいずれも、停止又は起動するように単極発生器に示すことができなくてもよい。
1つ又は2つ以上の外科用ハブ、並びに外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール又はモジュール式デバイスは、拮抗制御方式を使用し得る。拮抗制御方式は、同じシステムリソースを競合する複数のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスが互いに相殺することを可能にし、それによって、システムリソースのバランスを1つのシステムモジュール又はモジュール式デバイスから別のシステムモジュール又はモジュール式デバイスに変更し得る。一例では、拮抗制御方式の下で、システムリソースのバランスは、タスクに関連付けられた優先度又は関与するシステムの優先度に基づいて変更され得る。
一例では、外科用システムに関連付けられた1つ又は2つ以上のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスは、外科用システムのシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスによって使用されているリソースが、別のシステムモジュール又はモジュール式デバイスとも共有されている間、追加の電力、通信、又は処理リソースを必要とし得る。例えば、ストレージモジュールは、エッジコンピューティングデバイスにデータをアップロードするか、又はクラウドサービスからデータをダウンロードしようと試みることがあり、高度な可視化システムは、視覚化を処理及び/又は表示するためにストレージモジュールによって使用されているリソース(例えば、コンピューティングリソース)又は電力も必要とすることがある。そのような場合、例えば、システムモジュールの優先度に基づいて、より高い優先度を有するシステムモジュール又はモジュール式デバイスは、より低い優先度を有する別のシステムモジュール又はモジュール式デバイスと共有し得るリソースを引き出すことができる。例えば、高度な可視化システムは、ストレージモジュールを介して、高度な可視化システムがストレージモジュールと共有し得るリソースを引き出すことができる。高度な可視化システムによって利用されなくなると、その高度な可視化システムは、リソースを他のプロセス、モジュール、又はデバイスに戻すことができる。リソースの引き出し及び押し出しは、共有される無限のリソースが存在しないため、これらのシステム間にトレードオフが存在する可能性があることを意味し得る。
他のプロセス、システムモジュール、又はモジュール式デバイスに対する1つのプロセス、システムモジュール、又はモジュール式デバイスの優先順位付けは、手近なタスクに対するモジュール又は機能の重要性に基づき得る。例えば、1つ又は2つ以上のモジュールは、例えば、重要な(例えば、生命に関わる)タスク、吹送などを含むタスクを実行しながら、本質的により高い優先順位を有する場合がある。一例では、プロセス、システムモジュール、又はモジュール式デバイスは、例えば、外科医の選択、ネットワーク帯域幅、ネットワークダウン時間、又はデータに関連付けられた優先度値などを含む外部監視態様に基づいて、別のプロセス、システムモジュール、又はモジュール式デバイスよりも高い優先度を有する場合がある。
1つ又は2つ以上の外科用ハブ、並びに外科用ハブに関連付けられたシステムモジュール又はモジュール式デバイスは、階層制御方式を使用し得る。階層制御方式は、制御の階層を含み得る。一例では、外科用ハブは、外科用システムの主な制御及び意思判定要素であってもよい。別の例では、階層制御方式は、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの階層(例えば、予め定義された階層)を定義してもよい。そのような場合、システムモジュール又はモジュール式デバイスは、システムモジュール又はモジュール式デバイスのセットのための主な制御及び/又は意思判定要素として構成され得る。
階層制御方式は、ツリーに基づいてもよく、外科用ハブ又はシステムモジュールのうちの1つ、又はモジュール式デバイスがマスタであり、1つ又は2つ以上のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスが従属モジュール及び/又はモジュール式デバイスである。マスタとして機能する外科用ハブ又はシステムモジュールで生成された制御情報又は制御プログラムは、下位のシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスに送信され得る。
一例では、外科用ハブとシステムモジュール/モジュール式デバイスとの間、又はシステムモジュール若しくはモジュール式デバイス間の制御相互作用は、関与するシステムモジュール/モジュール式デバイスのタイプ、並びに/又はシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスに関連付けられている外科用ハブ内のプロセスの優先順位に基づき得る。
図9は、制御方式を第1の制御方式から第2の制御方式に切り替える外科用ハブの例42020を示す。42022において、外科用ハブ又はマスタシステムモジュール又はマスタモジュール式デバイスは、外科用システムの安全ステータス及び/又は過負荷ステータスを判定し得る。42024において、外科用ハブ又はマスタシステムモジュール又はマスタモジュール式デバイスは、安全ステータス及び/又は過負荷ステータスをそれぞれの閾値(例えば、所定の閾値)と比較し得る。42026において、外科用ハブ又はマスタシステムモジュール又はマスタモジュール式デバイスは、例えば、外科用システムリスクの安全ステータス及び/又は過負荷ステータスがそれぞれの閾値よりも高い場合、外科用ハブ及び/又はモジュール式デバイスに関連付けられた制御方式を切り替える判定を行い得る。42028において、外科用ハブ又はマスタシステムモジュール又はマスタモジュール式デバイスは、1つ又は2つ以上の制御プログラムを送信して、制御方式を第1の制御方式(例えば、通知制御方式)から第2の制御方式(例えば、階層又は拮抗制御方式)に切り替え得る。制御方式の切り替えは、例えば、システムがシステムの最大限度(例えば、外科用ハブの最大限度)を超えることを防ぐために行われてもよい。
本明細書で説明される例は、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの相互接続に関し得る。相互接続は、次の接続タイプ、すなわち、個別、冗長、スマート、又はダムのうちの1つ又は2つ以上を含み得る。
図10は、外科用システムモジュールと外科用ハブとの間の物理的接続及び通信接続を伴う外科用システム42050の実施例を示す。外科用システム42050は、1つ又は2つ以上の外科用ハブ(例えば、外科用ハブ42052)と、1つ又は2つ以上の外科用システムモジュール(例えば、外科用システムモジュール42054、42056、42058)とを含み得る。外科用ハブ42052は、外科用システムモジュール42054、42056、42058が第1のポート42060を介して累積的に結合され、同時に第2のポート42062を介して直接的に結合される容量を有し得る。外科用システムモジュール42054、42056、42058の相互接続性は、外科用システムモジュール42054、42056、42058のうちのいくつかが、他の外科用システムモジュール42054、42056、42058のうちのいくつかを除外して協調的に動作すること、又は複数の外科用システムモジュール42054、42056、42058から同時にデータ及び制御を受信することを可能にし得る。第1のポート42060は、外科用システムモジュール42054、42056、42058の各々と外科用ハブ42052との間のデータ通信を容易にする、制御プレーン42070と、データプレーン42072と、バックプレーン42078とを含み得る。第2のポート42062は、第1のポート42060とは別に、外科用システムモジュール42054、42056、42058の各々を互いに接続する外部有線接続42064、42066、42068であり得る。外科用ハブ42052は、外科用システムモジュール42054、42056、42058の各々とインターフェースすることができる出力インターフェース42074を含み得る。外科用システムモジュール42054、42056、42058と外科用ハブ42052との間の接続は、同じ性能レベルでなくてもよい。例では、外科用システムモジュール42054、42056、42058間の接続のうちのいくつかは、協調的に使用され得る通信の冗長経路を提供してもよい。例では、外科用システムモジュール42054、42056、42058のデイジーチェーン結合が存在してもよい。特定の外科用システムモジュールの重要な機能に基づく結合階層が存在し得る。
例では、外科用システム42050は、別のスマートシステムの態様を制御する際に使用するための一方向監視通信を提供してもよい。一例では、外科用システムモジュール42054、42056、42058のうちの1つ又は2つ以上は、非スマート外科用システムモジュール、半スマート外科用システムモジュール、スマート外科用システムモジュール、及び/又はインテリジェント外科用システムモジュールであってもよい。
一例では、外科用システム42050は、他の外科用システムモジュールに接続され得るダム(又は非スマート)外科用システムモジュールを含んでもよい。ダム外科用システムモジュールは、独自の電源を有し、それ自体の電源に接続され得る。例えば、外科用システムモジュール42056は、他の外科用システムモジュール42054又は42058にそれぞれ電力を供給する他の電源42080及び42082又は42086とは別個の独自の電源42084を有してもよい。
一例では、外科用システム42050は、他の外科用システムモジュールに接続され得る非スマート外科用システムモジュールを含んでもよい。非スマート外科用システムモジュールは、外科用ハブ42052に接続された外科用システムモジュールから独立した電力有し得る。非スマートモジュールは、外科用システムモジュールとの最小限の通信を伴う、一方向データフローを有し得る。
一例では、外科用システム42050は、他の外科用システムモジュールに接続され得る半スマート外科用システムモジュールを含んでもよい。半スマート外科用システムモジュールは、外科用システムモジュールとの双方向通信を含み得る。半スマート外科用システムモジュールは、入力電力を監視し得る。半スマート外科用システムモジュールは、その機能の最小限のコマンド及び制御を有し得る。
一例では、外科用システム42050は、他の外科用システムモジュールに接続されたスマート外科用システムモジュールを含んでもよい。スマート外科用システムモジュールは、双極発生器を含み得る外科用システムモジュールとの双方向通信を含み得る。スマート外科用システムモジュールは、その機能の強化されたコマンド及び制御を有し得る。スマート外科用システムモジュールは、その入力及び出力を監視し得る。
他の例では、本明細書に記載される外科用システムは、インテリジェント外科用システムモジュールを含んでもよい。インテリジェント外科用システムモジュールは、複数の通信経路を含み得る。インテリジェント外科用システムモジュールは、その機能の完全なコマンド及び制御を有し得る。
外科用システム42050は、非スマート外科用システムモジュールがスマート外科用システムモジュールと共に使用されることを可能にする統合監視を提供し得る。統合監視は、スマート外科用システムモジュールの起動中に非スマート外科用システムモジュールの干渉を監視することを含み得る。これは、非スマート外科用システムモジュール及びスマート外科用システムモジュールの偶発的同時エネルギー起動を防ぎ得る。例では、統合監視は、非スマート外科用システムモジュール及びスマート外科用システムモジュールの一部が同時に起動することを防ぐことができる。例えば、スマート外科用システムモジュールの超音波高度エネルギー部分は、スマート外科用システムモジュールの無線周波数部分が単極無線周波数適用と同時に使用されることを防ぎながら、別の外科用システムモジュールからの単極無線周波数適用と組み合わせて使用されることができる。例えば、外科用システムモジュール42054は非スマート外科用システムモジュールであってもよく、外科用システムモジュール42056はスマート外科用システムモジュールであってもよい。外科用システムモジュール42054及び42056は、特定の外科手技の特定の時間の間、互いに独立して又は一緒に動作し得る。スマートモジュールは、非スマートモジュールを段階的に制御し得る。例では、外科用システムモジュール42054、42056は、それぞれ、発生器及び排煙器であり得る。発生器は、空気流量の増加、排煙器をインクリメントするためのエネルギーデバイスの起動、又は他の協調通信を伴わない速度の増加/減少を示すステップ電位出力を生成し得る。
一例では、外科用システムモジュールのうちの1つ、例えば外科用システムモジュール42054は、2つ以上(例えば、2つ)の電源42080及び42082に接続される能力を有することができる。外科用システムモジュール42054は、電源42080及び42082が接続のために利用可能であり得る、2つのコンセントを伴うバックプレーン内に受容可能であり得る。電源42080及び42082は、バックプレーンの2つのコンセントに接続され得る。電源42080及び42082の各々は、独立した電源回路の一部であり得る。独立した電源回路は、互いに連通していてもよく、又は互いに隔離されていてもよい。電源42080、42082の各々は、交流電源であってもよいし、直流電源であってもよい。一例では、外科用ハブ42052又は外科用システムモジュール42054は、電源オンされる外科用システムモジュール42054が、利用可能な電源42080及び42082の両方からの電力を必要とし得ることを判定する場合がある。そのような例では、外科用システムモジュール42054が利用可能な電源42080及び42082の両方からの電力を必要とし得ることに少なくとも基づいて、外科用システムモジュール42054は、電源42080及び42082の両方を使用して電力供給されることができる。
外科用システム42050(図10に示されるような)は、外科用モジュール42054、42056、42058がバスを共有することによって外科用ハブ42052と通信するときに利用可能な外科用ハブポートへの構成を含み得る。各外科用モジュール42054、42056、42058は、特定の識別を有し得る。外科用モジュール42054、42056、42058は、シリアルプロトコルと良好に整合するように互いに近接し得る。例では、外科用システム42050は、一次ソース/二次ソース構成でセットアップされてもよい。外科用ハブ42052は、一次ソースであってもよく、外科用モジュール42054、42056、42058は、二次ソースであってもよい。外科用ハブ42052は、第1のポート42060を介して外科用モジュール42054、42056、42058に接続され得る。外科用モジュール42054、42056、42058は、第2のポート42062を介して互いに直接接続し得る。追加のケーブル42064、42066、42068は、外科用モジュール42054、42056、42058からのデータパスを可能にし得る。追加のケーブル42064、42066、42068は、バックプレーン42078を介して接続されるように図に示されているが、場合によっては、追加のケーブル42064、42066、42068は、外科用モジュール42054、42056、42058の前側で外科用モジュール42054、42056、42058の間に接続されてもよい。
一例では、追加のケーブル42064、42066、42068は、例えば、接続のアナログ態様を感知することによって、外科用システムモジュール42054、42056、42058間のアナログ接続を確立することを可能にすることができる。一例では、追加のケーブル42064、42066、42068は、外科用システムモジュール42054、42056、42058間のデジタル接続を確立するように構成されることができる。
一例では、外科用システムモジュール42054、42056、42058間の通信インターフェースは、シリアルプロトコルを使用してシリアルバスを介してシリアル接続を確立するように構成されることができる。一例では、外科用システムモジュール42054、42056、42058の間の通信インターフェースは、例えばシリアル周辺インターフェース(SPI)を使用して通信経路を確立するように構成されることができる。一例では、複数の通信経路が確立されることができ、例えば、1つの通信経路(例えば、一次通信経路)は、外科用ハブ42052と外科用システムモジュール42054、42056、42058との間のSPI通信バスであることができる。二次通信経路は、外科用モジュールシリアルバスへの外科用モジュールを使用して確立され得る。
一例では、データは、第2のポート42062を介して外科用ハブ42052に渡されてもよい。例では、データは、第2のポート42062を介して外科用ハブ42052に渡されなくてもよい。特定の機能及びデータ転送は、第2のポート42062を介して外科用ハブ42052から分離され得る。特定の機能及びデータ転送は、第1のポート42060を介して外科用ハブ40602に通信され得る。例では、外科用モジュール42054、42056、42058の各々の間の第2のポート42062は、追加の低速通信ポータルであってもよい。例では、第2のポート42062は、外科用モジュール42054、42056、42058から外科用ハブ42052への補助データ経路を含んでもよい。
一例では、外科用システムモジュール42054、42056、42058及びバックプレーン42078の各々は、共通接地42088に接続され得る。一例では、外科用ハブは、外科用システムモジュール42054のうちの1つが共通接地42088に接続されていない可能性があること、及び/又は共通接地への接続が中断されていることを検出し得る。外科用システムモジュール42054は、制御プレーン42070を介して外科用ハブ42052に通知メッセージを送信し得る。外科用ハブは、次いで、制御プレーンメッセージをユーザ又はHCPに提示(例えば、表示)し得る。
一例では(例えば、新たな外科手技が開始されるとき)、外科用システムモジュール42054が共通接地42088に接続されていないことを検出した後、外科用システムモジュール42054は無効にされてもよい。外科用システムモジュール42054は、外科用ハブ42052から外科用システムモジュール42054によって受信された制御プログラムに基づいて無効にされ得る。
一例では(例えば、外科手技が行われているとき)、外科用システムモジュール42054が共通接地42088に接続されていないことを検出した後、外科システムモジュール42054は無効にされなくてもよい。外科用ハブ42052が、進行中の外科手技中にモジュールがもはや必要とされないことを判定する場合、外科用システムモジュール42054は、行われている外科手技が終了した時点で、又は状況認識及び/若しくは外科的計画に基づいて無効化されてもよい。
外科用ハブとシステムモジュール/モジュール式デバイスとの間、又はシステムモジュール/モジュール式デバイス間の通信喪失を処理するためのシステム及び方法が提供され得る。一例では、外科用ハブ、又は外科用システムに関連付けられたシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスのうちの1つ又は2つ以上のいずれかが、通信喪失を検出し得る。通信喪失は、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた1つ又は2つ以上の通信モジュール上の中断された通信及び/又は不規則な通信に基づいて検出され得る。例えば、システムモジュール又はモジュール式デバイスによって検出される通信喪失は、視覚、音声、又は視聴覚表示を使用して示されてもよい。アラームの指示は、通信損失の重大度に基づき得る。例えば、重要な外科用システムモジュール上の総通信喪失は、例えば、OR内に存在するメインディスプレイ又は他のディスプレイを介して1つ又は2つ以上のHCPに情報を提供することを含む、可能な全ての手段によって示されてもよい。
図11は、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス42000の間の通信喪失の処理を示す。42002において、外科用ハブは、1つ又は2つ以上のシステムモジュール又はモジュール式デバイスから、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた通信損失(複数可)の1つ又は2つ以上の指示(複数可)を受信し得る。42004において、外科用ハブは、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた識別子を、通信に利用不可能なシステムモジュール又はモジュール式デバイスのリストに追加し得る。外科用ハブは、通信に利用できないシステムモジュール又はモジュール式デバイスの更新されたリストを、他のシステムモジュール若しくはモジュール式デバイス、及び/又はシステムモジュール若しくはモジュール式デバイスの通信喪失を表示するためのディスプレイユニットに(例えば、ブロードキャスト又はユニキャストメッセージとして)送信し得る。
42006において、外科用ハブは、1つ又は2つ以上のシステムモジュール又はモジュール式デバイスから、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた通信損失の通信再確立の1つ又は2つ以上の指示を受信し得る。42008において、外科用ハブは、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた識別子を、通信に利用不可能なシステムモジュール又はモジュール式デバイスのリストから除去し得る。次いで、外科用ハブは、通信のために利用不可能であるシステムモジュール又はモジュール式デバイスの更新されたリストを、他のシステムモジュール若しくはモジュール式デバイス、及び/又はシステムモジュール若しくはモジュール式デバイスの通信喪失を表示するためのディスプレイユニットに(例えば、ブロードキャスト又はユニキャストメッセージとして)送信し得る。一例では、外科用ハブは、状況認識及び/又は場所認識に基づいて、通信喪失を伴うシステムモジュール又はモジュール式デバイスが外科手技の重要なステップにおいて使用されるべきであると判定してもよい。外科用ハブは、システムモジュール又はモジュール式デバイスの通信喪失状態に関連付けられた重大度を拡大させ得る。外科用ハブは、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた拡大された通信喪失ステータスメッセージを、即時の注意のためにメインディスプレイに送信し得る。
外科用ハブは(例えば、識別子を使用して)、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられたタイマを始動させ得る。例えば、外科用ハブは、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられたタイマ、通信喪失、又は通信再確立を開始してもよい。42010において、外科用ハブは、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられたタイマステータスをチェックし得る。42012において、外科用ハブは、例えば、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられたタイマが閾値(例えば、予め定義された閾値)を超えた場合、システムモジュール又はモジュール式デバイスに関連付けられた識別子を削除し得る。42014において、外科用ハブは、他の外科用ハブ、システムモジュール、モジュール式デバイス、及び/又はディスプレイデバイスへの通信に利用不可能であるシステムモジュール又はモジュール式デバイスのリスト上の識別子を送信(例えば、ブロードキャスト)し得る。
冗長通信接続のうちの1つに関する通信損失を報告する、その冗長通信接続を伴うシステムモジュール又はモジュール式デバイスの一例では、外科用ハブは、第2の利用可能な通信接続をアクティブ化及び/又は使用するために、システムモジュール又はモジュール式デバイスに制御プログラムを送信してもよい。一例では、システムモジュール又はモジュール式デバイスは、例えば、通信接続のうちの通信喪失の1つを検出した後に、第2の利用可能な通信接続を自律的にアクティブ化してもよい。
一例では、通信インターフェースのうちの1つで通信喪失を検出した後、システムモジュール又はモジュール式デバイスは、最後に接続された状態で動作し続けてもよい。
外科手技は、異なる位置で異なるHCPによって行われ得る。所与の外科手技について、1つ又は2つ以上のシステムモジュール、モジュール式デバイス、及び/又は外科用システムの一部であるシステムモジュール若しくはモジュール式デバイスに関連付けられた1つ又は2つ以上のパラメータが、例えば、所望の結果を実現する試みとして選択され得る。一例では、発生器によって供給されるエネルギーを利用する所与の外科手技について、HCPは、所望の結果を実現しようとするために、利用するモジュール式デバイス又はモジュール式デバイスのモード、利用する出力電力レベル、エネルギーの印加持続時間などを判定するために経験に依存する場合がある。複数の異なる外科手技について所望の結果を実現する可能性を高めるために、各HCPは、ベストプラクティス推奨、システムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスの選択、並びに/又はシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスについての設定を提供され得る。ベストプラクティス推奨のそのような選択、システムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスの選択、並びに/又はシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスについての設定は、経時的に複数の場所で行われる複数の外科手技に関連付けられた情報の大規模で正確なデータセット内で識別された関係(例えば、重要な関係)に基づき得る。
一例では、外科用ハブは、外科手技のためのシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイス、並びに/又はシステムモジュール及び/若しくはモジュール式デバイスに関連付けられた構成の最適化された組合せ又は好ましい組合せを識別してもよい。システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスは、外科用システムに差し込まれ得る。システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスは、外科用ハブに無線で接続されてもよく、又は外科用ハブに接続される準備ができている外科用ハブの周囲内(例えば、OR内)に存在してもよい。外科用ハブは、以下、すなわち、インターフェースシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイス、外科手技計画の認識、外科手技タイプ(例えば、胸部対結腸直腸)、及び外科医の以前の好み、のうちの1つ又は2つ以上に基づいて、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス並びにそれらの構成の最適化された又は好適な組合せを識別し得る。一例では、外科用ハブは、リスク/危害データベースに基づいて、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイス並びにそれらの構成の最適化された又は好ましい組合せを識別してもよい。
図12は、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの最適な組合せを識別する外科用ハブの実施例を図示する。42032において、外科用ハブは、外科手技がOR内の外科用ハブによって実行されるべきであると判定し得る。
42034において、外科用ハブは、外科用ハブを含む外科用システムに差し込まれ得るか、又は外科手技中に使用するために利用可能であり得るシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスを判定し得る。42036において、外科用ハブは、エッジコンピューティングデバイス及び/又はクラウドサーバとの接続を確立し得る。
42038において、外科用ハブは、外科手技に関連付けられた外科手技データを要求するクエリをエッジコンピューティングデバイス又はクラウドサーバに送信し得る。42040において、外科用ハブは、外科手技を行うために使用されるシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの最適な組合せを識別し得る。外科用ハブは、行われる外科手技、外科用ハブの位置及び/若しくは外科手技が行われている場所、並びに/又はサーバから受信された外科手技データに少なくとも基づいて、外科手技を行うために使用されるシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの最適な組合せを識別し得る。識別された最適な組合せは、組合せに関連付けられたリスク/危害を識別するデータベースに更に基づき得る。例えば、外科用ハブは、外科手技中に使用するために差し込まれた又は利用可能な3つのエネルギーデバイス、すなわち、超音波エネルギー発生器、双極RFエネルギー発生器、及び単極RFエネルギー発生器を識別することができる。
42042において、外科用ハブは、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの光学的組合せに関連付けられた識別子を含む推奨をユーザ(例えば、HCP)に提供し得る。
外科用ハブは、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの識別された最適な組合せを用いて構成されているかどうかを判定し得る。42044において、外科用ハブは、例えば、システムモジュール及び/又はモジュール式デバイスの識別された最適な組合せで構成されていないと外科用ハブが判定した場合、識別されたシステムモジュール及び/又はモジュール式デバイスに制御プログラムを送信し得る。
以下は、本開示の一部を形成する実施例の非網羅的リストである。
実施例1:外科用ハブであって、プロセッサを備え、プロセッサが、
外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間の相互作用を制御するために使用されている第1の制御方式を判定することと、
一組のモジュールのうちの第1のモジュール又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を取得することと、
外科用ハブの安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いこと、又は外科用ハブの過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いこと、のうちの少なくとも1つを判定することと、
外科用ハブに関連付けられた一組のモジュールを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定することであって、使用されるべき第2の制御方式の判定が、入力、安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いとの判定、又は過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いとの判定のうちの1つ又は2つ以上に基づいている、ことと、
第2の制御方式を確立するために、一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することとを行うように構成されている、外科用ハブ。
実施例1は、ハブ又は任意の個々のモジュール若しくはデバイスが過負荷になるか、又は安全でなく使用される(すなわち、動作状態が安全でないと判断されるとき)リスクを低減するように、モジュール及び/又はデバイス使用の改善された管理を提供し得る。
実施例1において、制御方式は、外科用ハブに関連付けられたモジュール及び/若しくはデバイスが互いに相互作用する様式、又はモジュール及び/若しくはデバイスに関連するイベントがスケジュールされ、優先順位付けされ、若しくは編成される様式に影響を及ぼし得る。
実施例1において、入力は、モジュール又はデバイス自体に直接関連し得る。例えば、入力は、モジュール又はデバイスに搭載されたセンサによって感知されるような、モジュール又はデバイスの状態に関連する場合がある。入力は、追加的又は代替的に、モジュール又はデバイスの性能に関するパラメータに関連されてもよく、例えば、電力消費、データ帯域幅、又は機械的な力、温度、若しくは電力などが挙げられる。入力は、追加的に又は代替的に、モジュール又はデバイスによって感知されるモジュール又はデバイスの外部の状態に関連し得る。例えば、入力は、患者の生物学的又は身体的状態に関連する場合がある。
実施例1において、安全ステータスは、外科的プロセスに関するパラメータに基づき得、例えば、安全ステータスは、残りのバッテリ寿命、残りのステープルの数、又は器具、モジュール、若しくはデバイスの監視された状態を含むがこれらに限定されない、器具パラメータに基づいてもよい。安全ステータスは、又は代替的に、患者の生物学的又は生理学的パラメータにも基づき得る。
代替的又は追加的に、安全ステータスは、動作条件に関するパラメータに基づいて導出されてもよく、例えば、安全ステータスは、手術室の温度若しくは湿度、又は電力供給の品質に基づくことができる。
実施例1において、過負荷ステータスレベルは、外科用ハブ及び/又は外科用ハブに関連付けられたモジュール及び/又はデバイスの既知の能力に基づいてもよく、過負荷ステータスは、追加的に又は代替的に、ハブ及び/又はハブに関連付けられたモジュール及び/又はデバイスの既知の動作パラメータ又はインジケータに基づいてもよい。
例えば、過負荷ステータスレベルは、最大モジュール又はデバイス動作温度と現在の動作温度との比較に基づいてもよく、過負荷ステータスレベルは、ハブ、モジュール、及び/又はデバイスの各々及び/又は全ての間の最大データ転送帯域幅と、使用されている現在のデータ転送帯域幅とに基づいてもよく、同様に、これは、モジュール又はデバイス間の同時データ接続の総数を考慮してもよい。過負荷ステータスレベルはまた、ハブ、モジュール、及び/又はデバイスに関連付けられた物理的制約に基づいてもよく、例えば、過負荷ステータスレベルは、1つのモジュール又はデバイスが1つのプロセスを実行することができる速度、及びそれがそのプロセスを現在実行している速度に基づいてもよい。過負荷ステータスレベルは、相補的プロセスを実行する2つ以上のモジュール及びデバイス、例えば、一貫した圧力を維持するために吹送が提供されている間に煙が抽出できる最大速度に基づくことができる。
いくつかの例では、安全ステータスレベル及び第1の閾値のみが定義され、他の例では、過負荷ステータスレベル及び第2の閾値のみが定義され、他の例では、安全ステータスレベルと過負荷ステータスレベルの両方が定義される。
実施例1において、第2の制御方式を判定することは、ハブが所与の状況において使用するための最も望ましい制御方式を識別することを指し得る。制御方式を確立することは、ハブが制御方式を実装するために必要な命令を提供することを指し得る。したがって、使用するための第2の制御方式を判定することは、通常、制御方式を確立することに先行する。
実施例1において、制御プログラムは、制御プログラムを受信するモジュールのための第2の制御方式を開始する命令を含み得る。同じ制御プログラムが第2の制御方式で制御されるべき各モジュールに送信されてもよく、又は異なる制御プログラムが第2の制御方式で制御されるべき各モジュールに送信されてもよい。代替的に又は追加的に、制御プログラムを受信するモジュールは、他のモジュールに対して第2の制御方式を確立することができ得る。
実施例2.入力が、第1のモジュールに関連付けられたイベント又は第1のモジュールに関連付けられたパラメータである、実施例1に記載の外科用ハブ。
実施例2は、モジュールに関連付けられた、若しくはモジュールによって経験されたイベント、又はモジュールに固有のパラメータを考慮に入れることによって、モジュールの改善された管理を提供し得る。
実施例2において、第1のモジュールに関連付けられたイベントは、例えば、外科的ステップの完了、又は予め判定された手技の開始を含み得る。第1のモジュールに関連付けられたパラメータは、例えば、器具の動作パラメータであってもよく、これは、動作温度、動作力若しくは電力、又はアクションが行われている速度の任意の組合せを含んでもよい。パラメータは、通信帯域幅にも関連し得る。
実施例3.第1の制御方式又は第2の制御方式が、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つである、実施例1又は実施例2に記載の外科用ハブ。
実施例3は、モジュール及び/又はデバイスの改善された管理を提供するために、いくつかの異なる制御方式の使用を可能にし得る。
実施例4.プロセッサが協調制御方式を確立するように構成されていることは、第1のモジュールにおける状態が一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、第1のモジュールが第2のモジュールと通信することを可能にするようにプロセッサが構成されていることを含む、実施例3に記載の外科用ハブ。
実施例4は、第2のモジュールが第1のモジュールによって経験された状態に反応することを可能にすることによって、又はその動作を第1のモジュールによって経験された状態によって変更させることによって、モジュールの効率的動作を可能にし得る。このようにして、ハブは、より良好な手術結果を提供し得る。
実施例4において、協調制御方式は、1つのモジュール又はデバイスが別のモジュール又はデバイスから受信されたメッセージにどのように反応するかを定義する命令を含み得る。命令は、各モジュールが他のモジュールからの通信に対してどのように反応するかを定義し得る。モジュールは、互いに直接通信してもよく、又は外科用ハブを介して通信してもよく、又はその両方であってもよい。協調制御方式は、相補的なアクション又は手技を実行するデバイスが、これらのアクション又は手技、例えば、患者の腔内から煙を抽出する際に同時に腔内に代替の空気又はガスを吹送することをより良好に協調させることを可能にし得る。
実施例5.プロセッサが通知制御方式を確立するように構成されていることは、第1のモジュールの機能のうちの1つに関連付けられたイベント又はパラメータの発生について、第1のモジュールが一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にするようにプロセッサが構成されていることを含む、実施例3又は実施例4に記載の外科用ハブ。
実施例5は、第2のモジュールがそれに応じて動作を調整することができるように、第1のモジュールが、関連する発生、例えば、イベント又はパラメータの変化について第2のモジュールに直接通知することを可能にすることによって、モジュールの効率的な動作を可能にし得る。
実施例5において、通知制御方式は、1つのモジュール又はデバイスが別のモジュール又はデバイスから受信したメッセージにどのように反応するかを定義する命令を含み得る。
通知制御方式は、他のモジュールが通知モジュールの動作に影響を及ぼすことを可能にすることなく、通知モジュールが他のモジュールに通知を発行することを可能にし得る。通知は、外科的ステップの開始若しくは終了、手術電力の生成、外科的ステップの期間、又は一般的に想定される中断に関連し得る。
通知制御方式は、動作上重要なモジュールが、モジュールの動作が影響を受けることなく、差し迫ったアクションを残りのモジュールに通知することを可能にし得る。これは、残りのモジュールが、外科手技の進行を妨げることなく、動作上重要なモジュールのアクションを考慮することができることを確実にし得る。
実施例6.プロセッサが拮抗制御方式を確立するように構成されていることは、プロセッサが一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させるように構成されていることを含み、優先順位付けがモジュールの重要性、タスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る、実施例3から5のいずれか一例に記載の外科用ハブ。
実施例6は、例えば、それぞれのモジュールの重要性、タスクの目的、又は別の定義された値に基づいてタスクが優先順位付けされることを確実にすることによって、モジュールの効率的な動作を可能にし得る。これにより、最も重要なタスクが最初に実行されることを可能にし、それによって、良好な手術結果を確実にし、モジュール及び/又はデバイスが過負荷又は安全でない状態で動作することを防ぐことができる。
実施例6において、拮抗制御方式は、選択されたモジュールが有限なリソースプールを共有する選択されたモジュールを含んでもよく、制御方式は、所与のモジュールがプールからのリソースを優先的に使用することを可能にすることを含んでもよい。制御方式は、モジュールの相対的な重要性、又はモジュールが実行しているタスクの相対的な重要性に応じて、所与のモジュールがリソースの優先的に使用する度合いを適応させ得る。リソースは、データ帯域幅、電力、液体流量、ガス抽出速度などであり得る。
実施例6において、モジュールの重要性は、特定の外科的ステップに関して判定されてもよく、又は外科手技全体に関して判定されてもよい。モジュールの相対的な重要性は、外科手技に先立って知られていてもよく、又はリアルタイムで判定されてもよい。
実施例6において、タスクの機能に基づいて優先順位付けするとき、タスクが現在又は次の手技ステップに必要であるか不要であるかを判定され得る。他よりも必要なタスクは、他のタスクよりも優先され得る。
実施例6において、外科用ハブが、予め定義された構成値に基づいて、第1のタスク又は第2のタスクが優先されるべきかどうかを判定することを可能にする既知のルールが事前に設定されてもよく、この予め定義された構成値は、例えば、患者の生物学的又は生理学的パラメータであってもよい。
したがって、実施例6は、有限なリソースプールの最適な使用を可能にし、それによって、手術結果を最適化し、物理的、電気的、又はデジタル的な過負荷を防ぐことができる。
実施例7.プロセッサが階層制御方式を確立するように構成されていることは、プロセッサが第1のモジュールと一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立するように構成されていることを含む、実施例3から6のいずれか一例に記載の外科用ハブ。
実施例7において、階層制御方式は、所与のモジュールが、階層が下位であると考えられる別のモジュールを直接制御することができることを伴い得る。この階層は、複数の分岐及び/又は世代で動作することができ、例えば、1つのモジュールが複数の二次モジュールを制御することができ、複数の二次モジュールは各々、それぞれの三次モジュールを制御することができる。
したがって、実施例7は、より重要なモジュール、又はあまり過負荷でないモジュールが、例えば、別のモジュールに対してより大きな制御の階層を有することを可能にすることによって、モジュールの効率的な動作を可能にし得る。モジュール間に制御の順序付けられた階層を提供することによって、効率的な通信がモジュール間で確立され得、通信の速度が増加され得、及び/又は転送されるデータの量が低減され得る。
実施例8.第2の制御方式が、外科用ハブの必要性、モジュールの優先順位、及びモジュール若しくは外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定される、実施例1から7のいずれか一例に記載の外科用ハブ。
実施例8は、外科手技に関連するタスクが、システムに過負荷をかけることなく、又は安全でない動作状態を作り出すことなく、適切かつ適時に実行されることを確実にするために、外科手技、特に、外科用ハブの必要性又は要件、モジュールの優先順位、並びにシステム、モジュール、及び/又は外科用ハブの容量の監視を可能にし得る。
実施例8において、外科用ハブの必要性は、外科用ハブが完了することを要求するアクション又はタスクの「チェックリスト」、及び実際に完了したアクション又はタスクとの比較によって評価され得る。同様に、必要性は、外科手術の手技状態に基づいて評価されてもよく、すなわち、必要性は、ハブによって識別される現在の動作ステップに依存して変化してもよい。追加的又は代替的に、必要性は、例えば、動作温度、利用可能な電力、データ帯域幅、又は同様のそのようなパラメータを含む、ハブ自体の感知又は検出されたパラメータに基づいて評価されてもよい。
モジュールの優先度は、特定の外科的ステップに関して判定されてもよく、又は外科手技全体に関して判定されてもよい。モジュールの相対的優先度は、外科手技に先立って知られていてもよく、又はリアルタイムで判定されてもよい。
実施例8において、モジュール又は外科用ハブの容量は、所与のパラメータに関して測定されてもよく、例えば、モジュールの容量は、所与の速度で、又は所与の力若しくは電力でアクションを実行するその能力に関連してもよい。ハブの容量は、ハブが能動的に維持することができる通信チャネルの総数に関連し得る。容量は、一般に、総システムデータ帯域幅又は電力使用量に関連し得る。
実施例9.プロセッサが、モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定し、
通信されるデータの能力、干渉、及びタイプに基づいて通信インターフェースを制御するように構成されている、実施例1から8のいずれか一例に記載の外科用ハブ。
実施例9において、通信インターフェースは、モジュールが互いに及び/又は外科用ハブと通信することができる様式に関連し得る。外科用ハブは、モジュールの所与のグループのための所与の通信インターフェースを判定及び設定することが可能であり得る。例えば、通信インターフェースは、モジュール間の直接通信を可能にしてもよく、又は外科用ハブのみを介した通信を可能にしてもよく、又はこれらのチャネルの混合を可能にしてもよい。通信インターフェースは、2つのモジュール間の通信のみを可能にしてもよく、又は1つのモジュールが複数の他のモジュールと通信することを可能にしてもよい。通信インターフェースは、シリアル周辺インターフェース(serial peripheral interface、SPI)であってもよく、又は従来のシリアル若しくはパラレルプロトコルであってもよい。
実施例9において、ハブは、通信がモジュール間をどれだけ速く移動する必要があるかを評価することであって、そのために、より高速な通信がハブをバイパスする必要があり得るか、通信に含まれるデータがハブによる更なる処理を必要とするかどうか(それに該当する場合は、通信はハブを介してルーティングされ得る)、及び/又は通信がどこに向けられているか(例えば、通信が複数の他のモジュールに向けられている場合、通信はハブによってディスパッチされ得る)を評価することによって、使用のための適切な通信インターフェースを選択することが可能であり得る。所与のモジュールが通信を送信するための能力に制限がある場合、モジュールは、これらの命令を送信するようにハブ自体に命令し得る。
動作環境がバックグラウンド干渉(電気、磁気、音、又はその他)を有することが検出された場合、通信の移動時間又は距離は、干渉の影響を低減するために低減されることが好ましい場合があり、そのために、直接モジュール間通信インターフェースが使用され得る。代替的に又は追加的に、ハブは、通信がハブを介してルーティングされ得るように、通信の完全性を回復するか又は通信の信号強度を強化することが可能であり得る。
したがって、実施例9は、モジュール、データ、並びに/又は周囲若しくは干渉デバイスの性質が考慮されることを確実にすることによって、モジュール間の改善された通信を可能にし得る。
実施例10.プロセッサが、電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスの構成を識別するように構成されている、実施例1から9のいずれか一例に記載の外科用ハブ。
実施例10において、プロセッサは、電子通信(すなわち、所与のモジュール、機器、若しくはデバイスとの間のメッセージ)を使用して、又はモジュール、機器、若しくはデバイスを識別するためにカメラを使用することによって、ハブに接続された、又は手術室内に存在するモジュール、機器、及び/又はデバイスを検出するように構成され得る。プロセッサは、モジュール、機器、又はデバイスの所与のタイプ又はモデルを検出することができ、加えて、モジュール、機器、又はデバイスの特定の構成、例えば、取り付けられたエンドエフェクタ又はカートリッジタイプの器具を検出することができる。
したがって、実施例10は、システム全体のより適切な管理を提供することができ、モジュール、機器の一部、又はデバイスを識別することによって、より自動化された様式でそれを行うことができる。
実施例11.プロセッサが、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させるように構成されている、実施例10に記載の外科用ハブ。
実施例11において、プロセッサは、ハブとモジュールとの間、又は所与のモジュール間の通信チャネルの総数を制限することが可能であり得るか、又はこれらの通信チャネルの帯域幅を低減することが可能であり得る。これは、通信チャネルの過負荷を回避するのに役立ち得る。
これは、ハブによって識別される所与のモジュールの必要性に基づいて判定されることができる。例えば、所与のモジュール、機器、又はデバイスは、比較的低い通信帯域幅を必要とする可能性があり、又はメッセージを送信するのみ若しくは受信するのみであり、したがって、より低い通信帯域幅を必要とする可能性がある。
同様に、所与のモジュール/機器/デバイスのみが通信を受信する必要があることが分かっている場合、マスタデバイスの総数を減らすことができる。
所与のモジュール、機器、又はデバイスが、ハブによって更に処理されるその通信を必要とすることが知られている場合、これらの通信は、ハブを介してルーティングされてもよく、代替的に、更なる処理が必要とされない場合、これらの通信はモジュール間で直接行われてもよい。
したがって、実施例11は、モジュール間の改善された通信を提供することができ、したがって、外科用ハブ及び/又はモジュールに過負荷をかけるリスクを低減することができる。更に、モジュール、機器、又はデバイスの通信プロトコルを適合させることによって、モジュール、機器、又はデバイスのより良好な管理を通して、手術結果が改善され得る。
実施例12.プロセッサが、リスク/危害データベースに基づいて、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの構成を識別するように構成されている、実施例10又は実施例11に記載の外科用ハブ。
実施例12において、プロセッサは、所与のモジュール、機器、又はデバイスの構成を識別し、加えて、リスク/危害データベースに基づいて、モジュール、機器、及び/又はデバイスの所与のセットの最適な組合せを判定することが可能であり得る。リスク/危害データベースは、第1の所与のモジュール/機器/デバイスと第2のモジュール/機器/デバイスとの間に生じる既知の互換性及び非互換性に関する情報を含み得る。外科用ハブは、モジュール/機器/デバイスの最適な組合せをより良好に提供するために、これらの互換性及び非互換性を考慮することが可能であり得る。通信インターフェースは、例えば、モジュールの特定の組合せが互いに双方向又は一方向通信を有することを防ぐことが望ましい場合があり、又はモジュール間で直接ではなく、ハブを介して特定のモジュール間で通信をルーティングすることが望ましい場合があるなど、確立されたリスク/危害に基づいて適合され得る。
したがって、実施例12は、既知のリスク/危害データに基づいてモジュール、機器、及び/又はデバイスを評価することによって、改善された手術結果を提供することができ、それによって、モジュールのより安全かつより効率的な組合せ、及びモジュール間のより良好な通信を可能にする。
実施例13.プロセッサを備える外科用ハブを動作させる方法であって、方法が、
外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間の相互作用を制御するために使用されている第1の制御方式を判定することと、
一組のモジュールのうちの第1のモジュール又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を取得することと、
外科用ハブの安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いこと、又は外科用ハブの過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いこと、のうちの少なくとも1つを判定することと、
外科用ハブに関連付けられた一組のモジュールを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定することであって、使用されるべき第2の制御方式の判定が、入力、安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いとの判定、又は過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いとの判定のうちの1つ又は2つ以上に基づいている、ことと、
第2の制御方式を確立するために、一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することと、を含む、方法。
実施例14.入力が、第1のモジュールに関連付けられたイベント又は第1のモジュールに関連付けられたパラメータである、実施例13に記載の方法。
実施例15.第1の制御方式又は第2の制御方式が、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つである、実施例13又は実施例14に記載の方法。
実施例16.協調制御方式を確立することが、第1のモジュールにおける状態が一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、第1のモジュールが第2のモジュールと通信することを可能にすることを含む、実施例15に記載の方法。
実施例17.通知制御方式を確立することが、第1のモジュールの機能のうちの1つに関連付けられたイベント又はパラメータの発生について、第1のモジュールが一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にすることを含む、実施例15又は実施例16に記載の方法。
実施例18.拮抗制御方式を確立することが、一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させることを含み、優先順位付けがモジュールの重要性、タスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る、実施例15から17のいずれか一例に記載の方法。
実施例19.階層制御方式を確立することが、プロセッサが第1のモジュールと一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立するように構成されていることを含む、実施例15から18のいずれか一例に記載の方法。
実施例20.第2の制御方式が、外科用ハブの必要性、モジュールの優先順位、及びモジュール若しくは外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定される、実施例15から19のいずれか一例に記載の方法。
実施例21.モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定することと、
通信されるデータの能力、干渉、及びタイプに基づいて、通信インターフェースを制御することと、を更に含む、実施例13から20のいずれか一例に記載の方法。
実施例22.電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスの構成を識別することを更に含む、実施例13から21のいずれか一例に記載の方法。
実施例23.モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させることを更に含む、実施例22に記載の方法。
実施例24.リスク/危害データベースに基づいて、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの構成を識別することを更に含む、実施例22又は実施例23に記載の方法。
実施例13から24の方法は、実施例1から12の外科用ハブにそれぞれ実質的に対応する。したがって、実施例1から12の各々に関して上述した更なる特徴及び利点は、それぞれ実施例13から24にも適用されることが想定される。
上記で説明された実施例13から24のいずれか及び/又は全ては、プロセッサ、集積回路、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などによって実装される方法を含むがこれらに限定されないコンピュータ実装方法として具現化されてもよい。実装コンピューティングシステムは、ハードウェアデバイスであってもよく、又は分散コンピューティングシステムとして動作するように構成された複数のハードウェアデバイスを備えてもよい。実装コンピュータシステムは、上記方法のいずれか及び/又は全てを実施するための命令を含むメモリを備えてもよい。例えば、メモリは、コンピューティングシステム及び/又はそのプロセッサによって実行されたときに、システム又はプロセッサに実施例13から24のうちの1つ若しくは2つ以上を実施させる命令を含むことができる。
上記で説明された実施例13から24のいずれか及び/又は全ては、コンピュータによって実行されたときに実施例13から24のいずれか1つ若しくは2つ以上を実施させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体、例えば非一時的コンピュータ可読記憶媒体の形態で具現化されてもよい。上記で説明された実施例13から24のいずれか及び/又は全ては、コンピュータプログラム製品として具現化されてもよい。
実施例13から24は、手術若しくは療法によるヒト若しくは動物の身体の治療方法、又はヒト若しくは動物の身体に対して実施される診断方法を含まなくてもよい。実施例13から24の各々は、手術、療法、治療又は診断の方法ではない方法であってもよい。例えば、実施例13から24の各々は、外科手技又はその任意の外科用ステップ若しくは療法ステップを実施することを含まない実施形態を有する。
以下は、本開示の一部を形成する態様の非網羅的なリストである。
態様1.外科用システムであって、プロセッサを備え、プロセッサが、
外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間を制御するように構成されている第1の制御方式を判定することと、
一組のモジュールのうちの1つ、又は手術室の境界内に配置されている配置されたデバイスからの入力を受信することと、
外科用ハブの安全ステータスレベル又は過負荷ステータスレベルのうちの少なくとも1つがその閾値よりも高いことを判定することと、
モジュールのうちの1つ又はデバイスから受信された入力、及び外科用ハブの安全ステータスレベル又は過負荷ステータスレベルのうちの1つがそのそれぞれの閾値よりも高いという判定に基づいて、外科用ハブに関連付けられた一組のモジュールを制御するように構成されるべき第2の制御方式を判定することと、
第2の制御方式を確立するために、一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することとを行うように構成されている、外科用ハブ。
態様2.第1の制御方式又は第2の制御方式が、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つである、態様1に記載の外科用システム。
態様3.プロセッサが協調制御方式を確立するように構成されていることは、第1のモジュールにおける状態が一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、第1のモジュールが第2のモジュールと通信することを可能にするようにプロセッサが構成されていることを含む、態様2に記載の外科用システム。
態様4.プロセッサが通知制御方式を確立するように構成されていることは、第1のモジュールの機能のうちの1つに関連付けられたイベント又はパラメータの発生について、一組のモジュールのうちの第1のモジュールが一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にするようにプロセッサが構成されていることを含む、態様2に記載の外科用システム。
態様5.プロセッサが拮抗制御方式を確立するように構成されていることは、一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも一組のモジュールのうちの第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させるようにプロセッサが構成されていることを含む、態様2に記載の外科用システム。
態様6.優先順位付けが、モジュールの重要性、第1のタスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づいている、態様5に記載の外科用システム。
態様7.プロセッサが階層制御方式を確立するように構成されていることは、一組のモジュールのうちの第1のモジュールと一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立するようにプロセッサが構成されていることを含む、態様2に記載の外科用システム。
態様8.第2の制御方式が、外科用ハブの必要性、モジュールの優先順位、及びモジュールの容量若しくは外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定される、態様1に記載の外科用システム。
態様9.プロセッサが、
モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定し、
通信インターフェースを制御することであって、通信が、能力、干渉、及び通信されるデータに基づいて制御する
ように構成されている、態様1に記載の外科用システム。
態様10.プロセッサが、電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの構成を識別するように構成されている、態様1に記載の外科用システム。
態様11.プロセッサが、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させるように構成されている、態様10に記載の外科用システム。
態様12.プロセッサが、モジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの構成を識別するように構成されていることは、リスク/危害データベースに基づいてモジュール、機器、又はデバイスのうちの1つの構成を識別するようにプロセッサが構成されていることを含む、態様10の外科用システム。
態様13.方法であって、
外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間を制御するように構成されている第1の制御方式を判定することと、
一組のモジュールのうちの1つ、又は手術室の境界内に配置されている配置されたデバイスからの入力を受信することと、
外科用ハブの安全ステータスレベル又は過負荷ステータスレベルのうちの少なくとも1つがその閾値よりも高いことを判定することと、
モジュールのうちの1つ又はデバイスから受信された入力、及び外科用ハブの安全ステータスレベル又は過負荷ステータスレベルのうちの1つがそのそれぞれの閾値よりも高いという判定に基づいて、外科用ハブに関連付けられた一組のモジュールを制御するように構成されるべき第2の制御方式を判定することと、
第2の制御方式を確立するために、一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することと、を含む、方法。
態様14.第1の制御方式又は第2の制御方式が、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つである、態様13に記載の方法。
態様15.協調制御方式を確立することが、一組のモジュールのうちの第1のモジュールにおける状態が一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、第1のモジュールが第2のモジュールと通信することを可能にすることを含む、態様13に記載の方法。
態様16.通知制御方式を確立することが、一組のモジュールのうちの第1のモジュールの機能のうちの1つに関連付けられたイベント又はパラメータの発生について、第1のモジュールが一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にすることを含む、態様13に記載の方法。
態様17.拮抗制御方式を確立することが、一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも一組のモジュールのうちの第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させることを含む、態様13に記載の方法。
態様18.優先順位付けが、モジュールの重要性、第1のタスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づいている、態様17に記載の方法。
態様19.階層制御方式を確立することが、一組のモジュールのうちの第1のモジュールと一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立することを含む、態様13に記載の方法。
態様20.第2の制御方式が、外科用ハブの必要性、モジュールの優先順位、及びモジュールの容量若しくは外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定される、態様13に記載の方法。
〔実施の態様〕
(1) 外科用ハブであって、プロセッサを備え、前記プロセッサが、
前記外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間の相互作用を制御するために使用されている第1の制御方式を判定することと、
前記一組のモジュールのうちの第1のモジュール又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を取得することと、
前記外科用ハブの安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いこと、又は前記外科用ハブの過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いこと、のうちの少なくとも1つを判定することと、
前記外科用ハブに関連付けられた前記一組のモジュールを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定することであって、前記使用されるべき第2の制御方式の前記判定が、前記入力、前記安全ステータスレベルが前記第1の閾値よりも高いとの前記判定、又は前記過負荷ステータスレベルが前記第2の閾値よりも高いとの前記判定のうちの1つ又は2つ以上に基づいている、ことと、
前記第2の制御方式を確立するために、前記一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することと
を行うように構成されている、外科用ハブ。
(2) 前記入力が、前記第1のモジュールに関連付けられたイベント又は前記第1のモジュールに関連付けられたパラメータである、実施態様1に記載の外科用ハブ。
(3) 前記第1の制御方式又は前記第2の制御方式が、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つである、実施態様1に記載の外科用ハブ。
(4) 前記プロセッサが前記協調制御方式を確立するように構成されていることは、前記第1のモジュールにおける状態が前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、前記第1のモジュールが前記第2のモジュールと通信することを可能にするように前記プロセッサが構成されていることを含む、実施態様3に記載の外科用ハブ。
(5) 前記プロセッサが前記通知制御方式を確立するように構成されていることは、前記第1のモジュールの前記機能のうちの1つに関連付けられた前記イベント又は前記パラメータの発生について、前記第1のモジュールが前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にするように前記プロセッサが構成されていることを含む、実施態様3に記載の外科用ハブ。
(6) 前記プロセッサが前記拮抗制御方式を確立するように構成されていることは、前記プロセッサが前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも前記第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させるように構成されていることを含み、前記優先順位付けがモジュールの重要性、タスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る、実施態様3に記載の外科用ハブ。
(7) 前記プロセッサが前記階層制御方式を確立するように構成されていることは、前記プロセッサが前記第1のモジュールと前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立するように構成されていることを含む、実施態様3に記載の外科用ハブ。
(8) 前記第2の制御方式が、前記外科用ハブの必要性、前記モジュールの優先順位、及び前記モジュール若しくは前記外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定される、実施態様1に記載の外科用ハブ。
(9) 前記プロセッサが、
前記モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定し、
通信されるデータの能力、干渉、及びタイプに基づいて前記通信インターフェースを制御する
ように構成されている、実施態様1に記載の外科用ハブ。
(10) 前記プロセッサが、電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスの構成を識別するように構成されている、実施態様1に記載の外科用ハブ。
(11) 前記プロセッサが、前記モジュール、前記機器、又は前記デバイスのうちの1つの前記識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させるように構成されている、実施態様10に記載の外科用ハブ。
(12) 前記プロセッサが、リスク/危害データベースに基づいて、前記モジュール、前記機器、又は前記デバイスのうちの1つの前記構成を識別するように構成されている、実施態様10に記載の外科用ハブ。
(13) プロセッサを備える外科用ハブを動作させる方法であって、前記方法が、
前記外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間の相互作用を制御するために使用されている第1の制御方式を判定することと、
前記一組のモジュールのうちの第1のモジュール又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を取得することと、
前記外科用ハブの安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いこと、又は前記外科用ハブの過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いこと、のうちの少なくとも1つを判定することと、
前記外科用ハブに関連付けられた前記一組のモジュールを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定することであって、前記使用されるべき第2の制御方式の前記判定が、前記入力、前記安全ステータスレベルが前記第1の閾値よりも高いとの前記判定、又は前記過負荷ステータスレベルが前記第2の閾値よりも高いとの前記判定のうちの1つ又は2つ以上に基づいている、ことと、
前記第2の制御方式を確立するために、前記一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することと、を含む、方法。
(14) 前記入力が、前記第1のモジュールに関連付けられたイベント又は前記第1のモジュールに関連付けられたパラメータである、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記第1の制御方式又は前記第2の制御方式が、クレーム協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つである、実施態様13に記載の方法。
(16) 前記協調制御方式を確立することが、前記第1のモジュールにおける状態が前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、前記第1のモジュールが前記第2のモジュールと通信することを可能にすることを含む、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記通知制御方式を確立することが、前記第1のモジュールの前記機能のうちの1つに関連付けられた前記イベント又は前記パラメータの発生について、前記第1のモジュールが前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にすることを含む、実施態様15に記載の方法。
(18) 前記拮抗制御方式を確立することが、前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも前記第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させることを含み、前記優先順位付けがモジュールの重要性、タスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る、実施態様15に記載の方法。
(19) 前記階層制御方式を確立することが、前記第1のモジュールと前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立することを含む、実施態様15に記載の方法。
(20) 前記第2の制御方式が、前記外科用ハブの必要性、前記モジュールの優先順位、及び前記モジュール若しくは前記外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定される、実施態様15に記載の方法。
(21) 前記モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定することと、
通信されるデータの能力、干渉、及びタイプに基づいて前記通信インターフェースを制御することと、を更に含む、実施態様13に記載の方法。
(22) 電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスの構成を識別することを更に含む、実施態様13に記載の方法。
(23) 前記モジュール、前記機器、又は前記デバイスのうちの1つの前記識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させることを更に含む、実施態様22に記載の方法。
(24) リスク/危害データベースに基づいて、前記モジュール、前記機器、又は前記デバイスのうちの1つの前記構成を識別することを更に含む、実施態様22に記載の方法。

Claims (24)

  1. 外科用ハブであって、プロセッサを備え、前記プロセッサが、
    前記外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間の相互作用を制御するために使用されている第1の制御方式を判定することと、
    前記一組のモジュールのうちの第1のモジュール又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を取得することと、
    前記外科用ハブの安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いこと、又は前記外科用ハブの過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いこと、のうちの少なくとも1つを判定することと、
    前記外科用ハブに関連付けられた前記一組のモジュールを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定することであって、前記使用されるべき第2の制御方式の前記判定が、前記入力、前記安全ステータスレベルが前記第1の閾値よりも高いとの前記判定、又は前記過負荷ステータスレベルが前記第2の閾値よりも高いとの前記判定のうちの1つ又は2つ以上に基づいている、ことと、
    前記第2の制御方式を確立するために、前記一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することと
    を行うように構成されている、外科用ハブ。
  2. 前記入力が、前記第1のモジュールに関連付けられたイベント又は前記第1のモジュールに関連付けられたパラメータである、請求項1に記載の外科用ハブ。
  3. 前記第1の制御方式又は前記第2の制御方式が、協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つである、請求項1に記載の外科用ハブ。
  4. 前記プロセッサが前記協調制御方式を確立するように構成されていることは、前記第1のモジュールにおける状態が前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、前記第1のモジュールが前記第2のモジュールと通信することを可能にするように前記プロセッサが構成されていることを含む、請求項3に記載の外科用ハブ。
  5. 前記プロセッサが前記通知制御方式を確立するように構成されていることは、前記第1のモジュールの前記機能のうちの1つに関連付けられた前記イベント又は前記パラメータの発生について、前記第1のモジュールが前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にするように前記プロセッサが構成されていることを含む、請求項3に記載の外科用ハブ。
  6. 前記プロセッサが前記拮抗制御方式を確立するように構成されていることは、前記プロセッサが前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも前記第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させるように構成されていることを含み、前記優先順位付けがモジュールの重要性、タスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る、請求項3に記載の外科用ハブ。
  7. 前記プロセッサが前記階層制御方式を確立するように構成されていることは、前記プロセッサが前記第1のモジュールと前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立するように構成されていることを含む、請求項3に記載の外科用ハブ。
  8. 前記第2の制御方式が、前記外科用ハブの必要性、前記モジュールの優先順位、及び前記モジュール若しくは前記外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定される、請求項1に記載の外科用ハブ。
  9. 前記プロセッサが、
    前記モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定し、
    通信されるデータの能力、干渉、及びタイプに基づいて前記通信インターフェースを制御する
    ように構成されている、請求項1に記載の外科用ハブ。
  10. 前記プロセッサが、電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスの構成を識別するように構成されている、請求項1に記載の外科用ハブ。
  11. 前記プロセッサが、前記モジュール、前記機器、又は前記デバイスのうちの1つの前記識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させるように構成されている、請求項10に記載の外科用ハブ。
  12. 前記プロセッサが、リスク/危害データベースに基づいて、前記モジュール、前記機器、又は前記デバイスのうちの1つの前記構成を識別するように構成されている、請求項10に記載の外科用ハブ。
  13. プロセッサを備える外科用ハブを動作させる方法であって、前記方法が、
    前記外科用ハブに関連付けられた一組のモジュール間の相互作用を制御するために使用されている第1の制御方式を判定することと、
    前記一組のモジュールのうちの第1のモジュール又は手術室の境界内に配置されているデバイスからの入力を取得することと、
    前記外科用ハブの安全ステータスレベルが第1の閾値よりも高いこと、又は前記外科用ハブの過負荷ステータスレベルが第2の閾値よりも高いこと、のうちの少なくとも1つを判定することと、
    前記外科用ハブに関連付けられた前記一組のモジュールを制御するために使用されるべき第2の制御方式を判定することであって、前記使用されるべき第2の制御方式の前記判定が、前記入力、前記安全ステータスレベルが前記第1の閾値よりも高いとの前記判定、又は前記過負荷ステータスレベルが前記第2の閾値よりも高いとの前記判定のうちの1つ又は2つ以上に基づいている、ことと、
    前記第2の制御方式を確立するために、前記一組のモジュールのうちの1つ又は2つ以上のモジュールに制御プログラムを送信することと、を含む、方法。
  14. 前記入力が、前記第1のモジュールに関連付けられたイベント又は前記第1のモジュールに関連付けられたパラメータである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1の制御方式又は前記第2の制御方式が、クレーム協調制御方式、通知制御方式、拮抗制御方式、又は階層制御方式のうちの1つである、請求項13に記載の方法。
  16. 前記協調制御方式を確立することが、前記第1のモジュールにおける状態が前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールの動作に影響を与えるように、前記第1のモジュールが前記第2のモジュールと通信することを可能にすることを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記通知制御方式を確立することが、前記第1のモジュールの前記機能のうちの1つに関連付けられた前記イベント又は前記パラメータの発生について、前記第1のモジュールが前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールに通知することを可能にすることを含む、請求項15に記載の方法。
  18. 前記拮抗制御方式を確立することが、前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールに関連付けられた第2のタスクよりも前記第1のモジュールに関連付けられた第1のタスクを優先させることを含み、前記優先順位付けがモジュールの重要性、タスクの機能、又は予め定義された構成値のうちの少なくとも1つに基づき得る、請求項15に記載の方法。
  19. 前記階層制御方式を確立することが、前記第1のモジュールと前記一組のモジュールのうちの第2のモジュールとの間に制御の階層を確立することを含む、請求項15に記載の方法。
  20. 前記第2の制御方式が、前記外科用ハブの必要性、前記モジュールの優先順位、及び前記モジュール若しくは前記外科用ハブの容量のうちの1つ又は2つ以上に基づいて判定される、請求項15に記載の方法。
  21. 前記モジュールに関連付けられた通信インターフェースを判定することと、
    通信されるデータの能力、干渉、及びタイプに基づいて前記通信インターフェースを制御することと、を更に含む、請求項13に記載の方法。
  22. 電子通信又は手術室(OR)カメラからの視覚化のいずれかを使用して、モジュール、機器、又はデバイスの構成を識別することを更に含む、請求項13に記載の方法。
  23. 前記モジュール、前記機器、又は前記デバイスのうちの1つの前記識別された構成に基づいて、通信制限、相互接続性、マスタ-スレーブ制御動作、タイミング、又はデータ受け渡し経路のうちの1つを適合させることを更に含む、請求項22に記載の方法。
  24. リスク/危害データベースに基づいて、前記モジュール、前記機器、又は前記デバイスのうちの1つの前記構成を識別することを更に含む、請求項22に記載の方法。
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