JP2024524997A - 停滞装置によるインプラント及び造影剤の送達 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024524997000001
方法は、医療用インプラント及び送達装置を患者の心臓内の組織壁に送達することを含む。送達装置は医療用インプラントに取り付けられ得る。方法は、送達装置を操作して、医療用インプラントの少なくとも一部分を組織壁に対して所望の位置に配置することと、医療用インプラントに近接して拡張可能な停滞装置を送達することと、をさらに含む。拡張可能な停滞装置は、血流を少なくとも部分的に阻害するように構成されている。方法は、医療用インプラントの少なくとも一部分と拡張可能な停滞装置の少なくとも一部分との間に造影剤を注入することと、拡張可能な停滞装置を折り畳むことと、送達装置を医療用インプラントから取り外すことと、をさらに含む。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年6月25日に出願され、「IMPLANT AND CONTRAST DELIVERY WITH STAGNATION DEVICE」と題された米国仮出願第63/215,389号に対する優先権を主張し、その完全な開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般的に、医療用埋め込み装置の分野に関する。
様々な医療処置は、心臓の解剖学的構造内の医療用埋め込み装置の埋め込みを伴う。流体圧力など、こうした解剖学的構造と関連付けられた特定の生理学的パラメータは、患者の健康の見通しに影響を与え得る。
医療用埋め込み装置の配置及び/又は可視化を容易にするための一つ以上の方法及び/又は装置が本明細書に記載される。
本開示を要約する目的で、特定の態様、利点、及び新規の特徴が記載されている。全てのそのような利点は、必ずしも任意の特定の実施例に従って達成され得るわけではないことが理解されるべきである。したがって、開示された実施例は、本明細書に教示又は示唆され得る他の利点を必ずしも達成することなく、本明細書に教示されるような一つの利点又は一群の利点を達成又は最適化する様式で実施されてもよい。
様々な実施例が、例示目的で添付図面に示され、本発明の範囲を限定すると決して解釈されるべきではない。加えて、異なる開示された実施例の様々な特徴が、本開示の一部である、追加の実施例を形成するように組み合わせられ得る。図面全体を通して、参照番号は、参照要素間の対応を示すために再使用されてもよい。
図1は、本出願の圧縮可能な医療用インプラント(例えば、フレーム)を展開するための、心臓内及び心臓の周りでガイドワイヤ及びカテーテルを操作するためのいくつかのアクセス経路を図示する。 図2は、ガイドワイヤ及び/又はカテーテルが、鎖骨下静脈又は頸静脈を通して、上大静脈(SVC)を通して、冠静脈洞の中に導入される、本明細書に記載の医療用インプラントを展開するための例示的な方法を描写する。 図3は、一つ以上の実施例による例示的なシャント/アンカー構造を図示する。 図4は、一つ以上の実施例による、ガイドワイヤが、右心房からその小孔又は開口部を通して冠静脈洞へと最初に前進できる方法を図示する。 図5は、一つ以上の実施例による、冠静脈洞と左心房との間の組織壁をブリッジしたままであるガイドワイヤに沿って前進する軟質の先細りした遠位先端を有するシャント展開又は送達カテーテルの導入を図示する。 図6は、一つ以上の実施例による、組織壁の穿刺により左心房に前進させた送達カテーテルを図示し、この通過は、穿刺及び軟質の先細りした遠位先端の拡大によって促進される。 図7は、一つ以上の実施例による、一対の遠位フランジ(例えば、アンカーアーム)は、左心房内で拡張して組織壁と接触する、シャントの初期展開を描写する。 図8は、一つ以上の実施例による、一対の近位フランジが冠静脈洞内で拡張して壁と接触する直前の、拡張可能なシャントのさらなる展開を図示する。 図9は、一つ以上の実施例による、近位フランジの展開をより良好に図示するための、冠静脈洞の観点からの拡大図である。 図10は、一つ以上の実施例による、内側シース内からの第一の制御ロッド又は作動ロッドの遠位前進を示す。 図11は次に、作動ロッドによる第一の近位フランジの解除を示し、それ故に、一つ以上の実施例により、フランジが組織壁(又は少なくとも冠静脈洞の管腔表面)に弾性的に接触することを可能にする。 図12は、一つ以上の実施例による、側面開口部の中への作動ロッドの格納を図示する。 図13は、一つ以上の実施例による、シャントが左心房と冠静脈洞との間に完全に展開されるように、送達カテーテルがガイドワイヤに沿って格納されていることを図示する。 図14は、一つ以上の実施例による、心臓内の血液流路を少なくとも部分的に閉塞するように構成され得る例示的な停滞装置を図示する。 図15は、一つ以上の実施例による、心臓内の血流経路を少なくとも部分的に閉塞するように構成されてもよい別の例示的な停滞装置を図示する。 図16は、一つ以上の実施例による、心臓内の血流経路を少なくとも部分的に閉塞するように構成されてもよい別の例示的な停滞装置を図示する。 図17Aは、一つ以上の実施例による、心臓の血流経路内の血流を少なくとも部分的に閉塞するように構成されてもよい別の例示的な停滞装置を図示する。 図17Bは、一つ以上の実施例による、心臓の血流経路内の血流を少なくとも部分的に閉塞するように構成されてもよい別の例示的な停滞装置を図示する。 図18-1は、一つ以上の実施例による、血流を停滞させる、及び/又は一つ以上のインプラントを可視化するためのプロセスを示す流れ図を提供する。 図18-2は、一つ以上の実施例による、血流を停滞させる、及び/又は一つ以上のインプラントを可視化するためのプロセスを示す流れ図を提供する。 図18-3は、一つ以上の実施例による、血流を停滞させる、及び/又は一つ以上のインプラントを可視化するためのプロセスを示す流れ図を提供する。 図18-4は、一つ以上の実施例による、血流を停滞させる、及び/又は一つ以上のインプラントを可視化するためのプロセスを示す流れ図を提供する。 図19-1は、本開示の一つ以上の実施例による、図18-1のプロセスの動作に対応する心臓解剖学的構造及び特定の装置/システムの画像である。 図19-2は、本開示の一つ以上の実施例による、図18-2のプロセスの動作に対応する心臓解剖学的構造及び特定の装置/システムの画像である。 図19-3は、本開示の一つ以上の実施例による、図18-3のプロセスの動作に対応する心臓解剖学的構造及び特定の装置/システムの画像である。 図19-4は、本開示の一つ以上の実施例による、図18-4のプロセスの動作に対応する心臓解剖学的構造及び特定の装置/システムの画像である。
本明細書に提供される見出しは、単に便宜上のものであり、請求された発明の範囲又は意味に必ずしも影響するものではない。
以下に特定の好ましい実施例及び実施例を開示しているが、発明の主題は、具体的に開示された実施例を越えて、他の代替的な実施例及び/又は用途、並びにその修正例及び均等物に及ぶ。それ故に、本明細書から発生する場合がある特許請求の範囲の範囲は、以下に記述される特定の実施例のうちのいずれによっても限定されない。例えば、本明細書に開示される任意の方法又はプロセスでは、方法又はプロセスの作用又は動作は、任意の好適な順序で実施され得、必ずしも任意の特定の開示される順序に限定されない。様々な動作が、ある特定の実施例を理解するうえで役立つ場合がある様態で、複数の個別の動作として順次記述される場合があるが、記述の順序は、これらの動作が順序依存性であることを暗示するものとして解釈されるべきではない。加えて、本明細書に記載される構造、システム、及び/又は装置は、一体化された構成要素として、又は別個の構成要素として具現化されてもよい。様々な実施例を比較する目的で、これらの実施例の特定の態様及び利点が記載される。全てのこうした態様又は利点は、任意の特定の実施例によって必ずしも達成されるとは限らない。それ故に、例えば、様々な実施例は、本明細書にも教示又は示唆される場合があるその他の態様又は利点を必ずしも達成することなく、本明細書に教示されるような一つの利点又は利点の群を達成又は最適化する様態で実行される場合がある。
特定の参照番号は、一つ以上の点において類似し得る特徴を有する装置、構成要素、システム、特徴、及び/又はモジュールの利便性の問題として、本開示の図セットの異なる図に渡り再使用される。しかしながら、本明細書に開示される実施例のうちのいずれかについて、図面中の共通の参照番号の再使用は、こうした特徴、装置、構成要素、又はモジュールが同一であるか、又は類似していることを必ずしも示さない。むしろ、当業者は、共通の参照番号の使用が、参照される主題間の類似性を暗示し得る程度に関して、文脈によって知らされ得る。特定の図の説明の文脈における特定の参照番号の使用は、その特定の図における識別された装置、構成要素、態様、特徴、モジュール、又はシステムに関連し、必ずしも別の図において同じ参照番号によって識別された任意の装置、構成要素、態様、特徴、モジュール、又はシステムに関連するものではないと理解することができる。さらに、共通の参照番号で識別された別個の図の態様は、特性を共有するか、又は互いに完全に独立していると解釈されることができる。
場所のある特定の標準的な解剖学的用語が、本明細書では、好ましい実施例について、動物、すなわちヒトの解剖学的構造を指すために使用される。「外側」、「内側」、「上部」、「下部」、「下」、「上」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」などの特定の空間的に相対的な用語及び同様の用語が、一つの装置/要素又は解剖学的構造の、別の装置/要素又は解剖学的構造に対する空間的な関係を説明するために本明細書で使用されるが、これらの用語は、図面に例示される要素/構造間の位置関係を説明するために説明の容易さのために本明細書で使用されることが理解される。空間的に相対的な用語は、図面に示される配向に加えて、使用又は動作中の要素/構造の異なる配向を包含することを意図していることを理解されたい。例えば、別の要素/構造の「上」として説明された要素/構造は、対象の患者又は要素/構造の代替的な配向に関して、そのような他の要素/構造の下又は横にある位置を表す場合があり、その逆も同様である。
本開示は、様々な心臓シャント及び/又は他の医療用埋め込み装置の送達及び/又は送達の確認のためのシステム、装置、及び方法に関する。いくつかの実装では、本開示は、心臓シャント及び/又は他の心臓埋め込み装置を組み込む、及び/又はそれらと関連付けられる血流閉塞装置に関する。「と関連付けられた」という用語は、その広範かつ通常の意味に従って本明細書で使用される。例えば、第一の特徴部、要素、構成要素、装置、又は部材が、第二の特徴部、要素、構成要素、装置、又は部材「と関連付けられた」と記載される場合、そのような記載は、第一の特徴部、要素、構成要素、装置、又は部材が、第二の特徴部、要素、構成要素、装置、又は部材に、直接的か又は間接的かにかかわらず、物理的に結合、取り付け、若しくは接続されるか、統合されるか、少なくとも部分的に内部に埋め込まれるか、又は別様に物理的に関連していることを示すように理解されるべきである。特定の実施例は、心臓埋め込み装置に関連して、本明細書に開示される。しかしながら、本明細書に開示される特定の原理が、心臓の解剖学的構造に特に適用可能であるが、本開示に係る装置は、任意の好適な若しくは望ましい解剖学的構造に埋め込まれ得る、又は埋め込みのために構成されてもよいことが、理解されるべきである。
心臓生理学
心不全は、ヒトに影響を及ぼす一般的かつ潜在的に致死的な状態であり、最大の治療にもかかわらず、最適以下の臨床転帰がしばしば症状、罹患及び/又は死亡をもたらす。特に、「拡張期心不全」とは、左心室収縮機能(駆出分画)が保持された状況で、かつ主要弁疾患の非存在下で起こる心不全の臨床症候群を指す。この状態は、順応性の低下及び弛緩の障害を伴う硬い左心室によって特徴付けられ、これは拡張終期圧力の増加につながる。心不全患者の約3分の1は拡張期心不全を有し、もしあるとしても、証明された有効な治療は非常に少ない。
拡張期心不全の症状は、少なくとも大部分において、左心房の圧力上昇によるものである。左心房圧(LAP)上昇は、心不全(HF)を含むいくつかの異常な心臓状態に存在する。拡張期心不全に加えて、左心室の収縮機能障害及び弁疾患を含む他のいくつかの医学的状態は、左心房における圧力上昇をもたらす可能性がある。保持された駆出分画を伴う心不全(HFpEF)と、低減された駆出分画を伴う心不全(HFrEF)の両方が、LAP上昇を呈することがある。HFの両方の部分集団が、左心室の収縮期前負荷、左心室拡張終期圧(LVEDP)を次々に低減させる、LAPにおける低減から利益を得ると仮定されている。また、肺循環の圧力を軽減し、肺水腫のリスクを低減させ、呼吸を改善し、患者の快適さを改善することもできる。
以下は、本明細書に開示される特定の発明の特徴及び実施例に関連し、かつ本開示の特定の態様の文脈を提供するために含まれる、ヒト心臓解剖学的構造の一般的な説明を含む。ヒト及び他の脊椎動物では、心臓は4つのポンプチャンバを有する中空の筋器官であり、左心房及び右心房並びに左心室及び右心室は各々、独自の一方向弁を備えている。自然の心臓弁は、大動脈、僧帽弁(又は二尖弁)、三尖弁、及び肺動脈弁として識別され、各々、心房及び心室筋線維に直接的又は間接的に付着する高密度の繊維性リングを備える環状部に取り付けられる。各環状部は、フローオリフィスを画定する。4つの弁は、心周期中に血液が間違った方向に流れないようにすること、すなわち、血液が弁を通って逆流しないようにすることを確実にする。血液は静脈系と右心房から三尖弁を通って右心室へ、次に右心室から肺動脈弁を通って肺動脈及び肺へと流れる。酸素付加された血液は次に、僧帽弁を通って、左心房から左心室へ、最後に左心室から、大動脈弁を通って、大動脈/動脈系へ流れる。
心不全は、ヒトに影響を及ぼす一般的かつ潜在的に致死的な状態であり、最大の治療にもかかわらず、最適以下の臨床転帰がしばしば症状、罹患及び/又は死亡をもたらす。特に、「拡張期心不全」とは、左心室収縮機能(駆出分画)が保持された状況で、かつ主要弁疾患の非存在下で起こる心不全の臨床症候群を指す。この状態は、順応性の低下及び弛緩の障害を伴う硬い左心室によって特徴付けられ、これは拡張終期圧力の増加につながる。心不全患者の約3分の1は拡張期心不全を有し、もしあるとしても、証明された有効な治療は非常に少ない。
拡張期心不全の症状は、少なくとも大部分において、左心房の圧力上昇によるものである。左心房圧(LAP)上昇は、心不全(HF)を含むいくつかの異常な心臓状態に存在する。拡張期心不全に加えて、左心室の収縮機能障害及び弁疾患を含む他のいくつかの医学的状態は、左心房における圧力上昇をもたらす可能性がある。保持された駆出分画を伴う心不全(HFpEF)と、低減された駆出分画を伴う心不全(HFrEF)の両方が、LAP上昇を呈することがある。HFの両方の部分集団が、左心室の収縮期前負荷、左心室拡張終期圧(LVEDP)を次々に低減させる、LAPにおける低減から利益を得ると仮定されている。また、肺循環の圧力を軽減し、肺水腫のリスクを低減させ、呼吸を改善し、患者の快適さを改善することもできる。
肺高血圧(PH)は、主肺動脈の平均圧力における上昇として定義される。PHは多くの異なる原因から生じる場合があるが、全ての患者で死亡率を増加させることが示されている。致命的な形態のPHは、肺動脈の非常に小さい分枝に生じ、肺動脈性高血圧(PAH)として知られる。PAHでは、小さい動脈内部のセルは損傷又は疾患のために増殖し、動脈内部の領域が減少し、動脈壁が厚くなる。その結果、これらの小さい肺動脈が狭くなり、硬くなり、血流が制限され、上流の圧力が上昇する。主肺動脈における圧力のこの上昇は、根本的原因にかかわらず、全ての形態のPHに共通して関連している。これまでの試みにもかかわらず、左心房における圧力上昇、並びに肺動脈などの他の影響を受けやすい心腔を低減するための改善された方法が必要である。
本開示は、インプラント、閉塞装置及び/又は類似の装置をヒト身体内の所望の位置に送達するための方法及び装置を提供する。「インプラント」という用語は、本明細書では、その平易かつ通常の意味に従って使用され、ヒトの身体の様々な状態を治療する際に使用するための任意の医療用インプラント、フレーム、弁、シャント、ステント、アンカー、及び/又は類似のデバイスを指し得る。「停滞装置」、「停滞させる手段」、及び/又は「血流を停滞させる手段」という用語は、その明白かつ通常の意味に従って本明細書で使用され、心臓の一つ以上の血流経路内の血液及び/又は様々な他の流体(例えば、造影剤)の流れを閉塞、減速、妨害、遮断、停滞、及び/又はその他の方法で影響を与えるように構成されてもよい任意の装置を指し得る。インプラント及び/又は停滞装置は、様々な医療処置のためにカテーテル(すなわち、経カテーテル)を介して送達され得、概して堅牢かつ/又は柔軟な構造を有し得る。「カテーテル」という用語は、その広範かつ通常の意味に従って本明細書で使用され、例えば、送達カテーテル及び/又はカニューレを含む、心房又は冠静脈洞内の位置決めなどのために、器具を滑動可能に受容するように構成された内側管腔を備える、任意の管、シース、操縦可能なシース、操縦可能なカテーテル、及び/又は任意の他のタイプの細長い管状送達装置を含み得る。場合によっては、インプラント及び/又は停滞装置は、形状記憶合金(例えば、ニチノール)から構成され得、及び/又は予め定義された形状及び/又は構造を有し得る。本明細書に記載されるインプラント及び/又は停滞装置は、カテーテル内に収まるように成形及び/又は圧縮されるように構成されてもよい。
医療用インプラント(例えば、シャントインプラント)の送達のためのいくつかの方法は、送達されたインプラントにおける、又はその近くでの造影剤の注入を伴い得る。例えば、インプラントの遠位アーム及び/又は近位アームが組織壁に固定及び/又は配置された後、造影剤の注入が実施されてもよい。造影剤の注入は、組織壁がインプラントの遠位及び/又は近位アームによって適切に捕捉されたかどうかを決定するために、インプラント及び/又はインプラントの周りの領域を可視化する手段を提供することができる。しかしながら、少なくとも部分的にインプラントの周りの急速な血流によって、造影剤の濃度が急速に減少し、インプラント構成の識別を非常に困難にし得る。さらに、この困難は、不十分な蛍光透視システムによって複雑になり得る。
一部の事例では、補助装置は、血流経路内の流れを阻害するために、送達カテーテルと併せて利用されてもよい(例えば、送達カテーテルとは別個に送達されてもよい)。しかしながら、血流経路内の限られた空間は、カテーテル及び補助装置を収容することを困難又は不可能にし得る。
医療用インプラントのアンカーアーム(例えば、フランジ)は、左心房及び/又は冠静脈洞を含む、心臓の様々な領域に延在するように構成されてもよい。こうした領域を通る血流は、こうしたインプラントの変位を引き起こす可能性があり、及び/又は造影剤を使用してインプラントを可視化することを困難にする可能性がある。造影剤は、身体内の解剖学的構造及び/又は装置を可視化するために、特定の手技で使用されてもよい。造影剤は、X線及び/又は他のシステムを使用して可視化されてもよく、並びに/又は医師が、造影剤の周りの空の空間の分析を通して医療用インプラントの位置を決定することを可能にしてもよい。
本開示の一部の実施例は、送達されたインプラントにおいて、又はその近くで、造影剤(例えば、ヨウ素放射線不透過性材料)の注入前、注入中、及び/又は注入後に、血流経路(例えば、冠静脈洞)を通る流体の流れを少なくとも部分的に停滞させる及び/又は妨げるための方法及び/又はシステムを提供する。流れが妨げられると、造影剤は高濃度のままであり、それによってインプラントの位置決め及び/又は構成を適切に可視化及び/又は評価するための手段を提供することができる。
一つ以上の停滞装置は、カテーテル/シース(例えば、心房シャント送達カテーテル(ASDC))を介して、一つ以上のインプラント(例えば、シャントインプラント)と共に、インプラント部位(例えば、冠静脈洞と左心房とを分離する組織壁)に送達するように構成されてもよい。送達中、停滞装置及び/又は一つ以上のインプラントは、外側シースによって少なくとも部分的に囲まれてもよく、及び/又は内側シース上に捲縮されてもよい。外側シースは、インプラントの少なくとも第一の部分(例えば、インプラントの遠位アーム)が露出するまで格納されてもよい。カテーテル/内側シースは、遠位アームが組織壁の第一の(例えば、左心房)側に対して着座することを可能にするように格納されてもよい。次いで、外側シースは、第二の部分(例えば、近位アーム)及び/又はインプラント全体が露出されるまで格納されてもよい。インプラントの少なくとも一部分(例えば、近位アーム)に取り付けられた作動ロッド及び/又は類似の装置は、インプラントの一部分を組織壁の第二の(例えば、冠静脈洞)側に対して位置付けるように延在し得る。「作動ロッド」という用語は、その明白かつ通常の意味に従って本明細書で使用され、医療用インプラントに付着及び/又は医療用インプラントから取り外される、並びに/又は必要に応じて移動及び/又は操作して、医療用インプラントの少なくとも一部分の配置及び/又は送達を容易にするように構成された、任意の送達装置、送達アーム、送達ロッド、制御装置/アーム/ロッド、及び/又は他の装置を含み得る。外側シースは、停滞装置の少なくとも一部分を露出させるために、さらに格納されることができる。停滞装置を露出させることは、停滞装置の拡張を引き起こすように構成されてもよいが、追加的又は代替的に、停滞装置は手動で拡張されるように構成されてもよい。次いで、造影剤をインプラント又はその近くに注入してもよい。拡張された形態では、停滞装置は、血流経路を通る血液及び/又は造影剤の流れを少なくとも部分的に停滞させるように構成されてもよい。結果として、停滞装置は、評価領域でより高い濃度の造影剤を引き起こすように構成されてもよく、医師がインプラントの位置及び/又は構成に関してより良好な判断を行うことを可能にする。
埋め込み装置を可視化することは、造影剤が送達された埋め込み装置の周囲に位置するときに最も効果的であるため、埋め込み装置の周囲に造影剤を保持することが重要であり得る。しかしながら、医療用インプラントが固定されてもよい開口部を通る血流は、造影剤を含有することを非常に困難にし得る。したがって、医療用インプラントの効果的な視認を提供するために、医療用インプラントの近く及び/又は下流に停滞装置が位置することが有益であり得る。場合によっては、埋め込み装置の下流に血流を停滞させることにより、一部の血液及び/又は造影剤が冠静脈洞から左心房内に上向きに漏れる可能性があり、左心房壁に沿って貯留し、左心房壁に沿って医療用インプラントの遠位アンカーアームの効果的な撮像を提供することができる。
停滞装置は、有利なことには、一つ以上の医療用インプラントと組み合わせて、及び/又は一つ以上の医療用インプラントと同時に送達及び/又は使用されるように構成されてもよい。例えば、停滞装置及び医療用インプラントは、同じ内側シース上に捲縮される、及び/又は同じ外側シースによって囲まれるように構成されてもよい。停滞装置は、有利なことには、比較的小さな外形を有してもよく、及び/又は医療用インプラント及び/又は様々な送達システムを収容するために折り畳み形態をとるように構成されてもよい。
図1は、本出願の圧縮可能な医療用インプラント(例えば、フレーム)を展開するための、心臓1内及び心臓1の周りでガイドワイヤ及びカテーテルを操作するためのいくつかのアクセス経路を図示する。例えば、鎖骨下静脈又は頸静脈のいずれかを介して上大静脈(SVC)15、右心房(RA)5の中に上から、かつそこから冠静脈洞(CS)19の中にアクセスすることができる。代替的に、アクセス経路は、大腿静脈で始まり、下大静脈(IVC)14を通って、心臓1の中に入り得る。他のアクセス経路もまた、使用され得、かつ各々は、典型的には、ガイドワイヤ及びカテーテルが血管系に挿入される経皮的切開を利用し、通常は封止されたイントロデューサを通して、そこから、医師がデバイスの遠位端を身体外から制御する。
図2は、ガイドワイヤ及び/又はカテーテル16が、鎖骨下静脈又は頸静脈を通して、SVC 15を通して、冠静脈洞19の中に導入される、本明細書に記載の医療用インプラント10を展開するための例示的な方法を描写する。いくつかの例において、ガイドワイヤが経路を提供するように使用され、その後、イントロデューサシース(図示せず)は、典型的には拡張器の使用によって、ガイドワイヤに沿って、患者の血管系内に経路指定されてもよい。図2は、SVC 15から心臓1の冠静脈洞19に延在する展開カテーテル16を示しており、展開カテーテル16は、止血弁を提供して失血を防止するイントロデューサシースを通過する。
一つの実施例では、展開カテーテル16は、約30cmの長さであり得、ガイドワイヤは、使用を容易にするためにやや長くてもよい。いくつかの実施例では、展開カテーテルは、左心房2の壁に開口部を形成及び準備するように機能し得、別個の配置又は送達カテーテルが拡張可能なインプラント10の送達に使用されることになる。他の実施例では、展開カテーテルは、完全な機能性を有する穿刺準備及びインプラント配置カテーテルの両方として使用されてもよい。本出願では、「展開カテーテル」又は「送達カテーテル」という用語は、これらの機能のうちの一方又は両方を有するカテーテル、又はイントロデューサを表すために使用される。
冠静脈洞19は左心房2の周りで大規模に連続しているため、インプラント10には様々な考えられる許容可能な配置がある。ステントの配置のために選択された部位は、CTスキャン又はX線写真撮影などの、蛍光透視又は血管内冠血管系エコー(IVUS)などの、非侵襲的診断手段によって予め決定された、特定の患者の組織が薄いか又は低密度である領域内とされてもよい。
LAPを低減するいくつかの方法は、左心房2と右心房5との間のインプラント10を、その間の心房中隔を通して利用することを伴う。これは、二つの構造が隣接し、経中隔アクセスが一般的な方法であるため、便利なアプローチである。しかし、心臓の右側から左に塞栓が移動し、卒中のリスクが生じる可能性があり得る。この事象は、主に咳、くしゃみ、バルサルバ法、又は便通などの個別の事象中に、右心房圧が左心房圧を上回る場合にのみ起こるはずである。隔膜の解剖学的位置は、インプラント10が存在し、圧力勾配が反転した場合に、自然に、塞栓が心房の間で自由に移動することを可能にするであろう。これは、インプラント10の弁又はフィルタ要素によって軽減され得るが、それでも塞栓が交差するリスクがある。
冠静脈洞19へのインプラントは、いくつかの異なる利点を提供し、主に、いくつかの理由から、冠静脈洞19に塞栓が存在する可能性がはるかに低い。第一に、冠血管系から右心房5への血液の排出は、毛細血管を通過したばかりであり、本質的に濾過された血液である。第ニに、右心房5における冠静脈洞19の小孔は、多くの場合、テベシウス弁と呼ばれる偽弁によって部分的に被覆される。テベシウス弁は、必ずしも存在するわけではないが、心臓の>60%に存在し、右心房圧がスパイクしたときに塞栓が侵入するのを防ぐために、冠静脈洞に対して自然の「番犬」として作用することを示す研究もある。第三に、それが排出される冠静脈洞19と右心房5との間の圧力勾配は、非常に低く、右心房5の血栓は、そこに残る可能性が高い。第四に、塞栓が冠静脈洞19に侵入すると、右心房5と左心房2との間よりも、右心房5と冠血管系との間にはるかに大きい勾配が存在することになる。寒栓は、右心房圧が正常に戻り、次いで、塞栓が右心房5に直接戻るまで、冠血管系をさらに下降して移動することになる可能性が最も高い。
左心房2と冠静脈洞19との間にインプラント10を位置付けるいくつかの追加の利点は、この解剖学的構造が隔膜よりも可動性が低い(より安定的である)ことであり、したがって、代替療法のための後の経中隔アクセスのために隔膜を保持し、他の療法上の利益を潜在的に有し得る。左心房血液を冠静脈洞19に分流することによって、洞圧が少量だけ増加し得る。これは、冠血管系の血液を、心臓を通ってよりゆっくりと移動させ得、灌流及び酸素伝達を増加させ、これは、より効率的であり得、かつ瀕死の心筋が回復するのも助け得る。HF患者はしばしば、心房細動(AF)及び僧帽弁逆流(MR)などの他の多くの併存疾患を有し、これらの状態を治療するためのいくつかの療法は経中隔アプローチを必要とするため、経中隔アクセスの保持も非常に大きい利点である。
インプラント10はまた、チャンバ及び/若しくは血管内、並びに/又は肺動脈と右心房5の間などの他の心室チャンバの間に位置決めされてもよい。インプラント10は、本明細書に記載の展開ツールを用いて、上から近づいて肺動脈を通り抜けるカテーテルを用いて、肺動脈の壁内にインプラントされることが望まれ得る。上で説明したように、肺高血圧(PH)は、主肺動脈における平均圧力の上昇として定義される。圧力差がその方向への流れを引き起こす場合、血液は肺動脈から右心房5にインプラント10を通って流れ、それにより圧力が減弱し、肺動脈への損傷が低減される。目的は、肺動脈の圧力スパイクを減弱することである。インプラント10はまた、肺動脈から他の心腔(例えば、左心房2)及び/又は血管まで延在し得る。いくつかの実施例では、インプラント10は、逆流を防止するための一方向弁、又は血液が指定された圧力を超えてのみ通過することを可能にする逆止弁をさらに含み得る。
本明細書に記載されるいくつかのインプラント10は、少なくとも部分的に圧縮可能及び/又は拡張可能であり得る。さらに、いくつかの実施例では、インプラント10は、様々な特徴を有し得、並びに/又は組織成長を防止、阻害、及び/若しくは含有するための様々なバリアを有するデバイスと組み合わせて使用されてもよい。インプラント10は、インプラント10で、及び/又はその周りで、及び/又は組織壁の開口部内で、組織の成長及び/又は組織の内殖を少なくとも部分的に防止、阻害、低減、含有、及び/又は別様に変更するように構成されてもよい。本明細書に記載されるインプラント10は、外科医の送達処置を簡素化及び/又は改善するための様々な特徴を有し得る。例えば、インプラント10は、様々なサイズ及び/又は形状を有する送達カテーテルに収まるように、必要に応じて/又は所望に応じて、インプラント10を形作る及び/又は成形できるように、少なくとも部分的に可撓性、圧縮性、及び/又は弾性であり得る。
更に、インプラント10は、様々なサイズ及び/又は形状を有する組織壁において作り出される様々な開口部を維持するように構成されてもよい。組織壁は、第一の解剖学的チャンバ(例えば、冠静脈洞)と第二の解剖学的チャンバ(例えば、左心房)との間に位置し得る。いくつかの実施例では、開口部は、組織壁を通して作り出され得、及び/又はインプラント10(例えば、中央フロー部分及び/又はインプラント10の中央フロー部分)は、少なくとも部分的に開口部内に収まるように構成されてもよい。開口部は、第一の解剖学的チャンバと第二の解剖学的チャンバとの間の血流経路を表し得る。いくつかの実施例では、インプラント10は、第一の解剖学的チャンバから第二の解剖学的チャンバへの開口部及び/又は血流経路を維持するように構成されてもよい。
心臓シャントインプラント
図3は、一つ以上の実施例による例示的なシャント/アンカー構造150(例:医療用インプラント)を図示する。シャント構造150は、本明細書に開示される特定の実施例に従って、一つ以上の停滞装置と組み合わせて送達するように構成されてもよい心臓インプラントの実施例を表し得る。シャント構造150は、拡張可能なシャントであってもよい。拡張されたとき、シャント150の中央流れチャネル166は、概して円形又は楕円形の開口部を画定し得る。チャネル166は、組織壁に穿刺開口部の側面を保持して、組織壁によって分離される心腔又は心臓の血管の間に血流経路を形成するように構成されてもよい。例えば、シャント150は、冠静脈洞と左心房とを分離する壁に埋め込まれるように構成されてもよい。中央流れチャネル166は、平行四辺形形状のセル又は開口部180のアレイを形成する薄い支柱179の概して平行な配置によって画定される一対の側壁170a、170bによって部分的に形成されてもよい。いくつかの実施例では、実質的に完全シャント150は、圧縮され、かつカテーテル(図示せず)に収まり、そしてその後、拡張され、図3に示されるような弛緩した形状に戻るように構成される超弾性支柱によって形成される。
間にセルを形成する複数の相互接続された支柱を使用したシャント150の形成は、シャントの可撓性を少なくとも部分的に増加させ、それによって、その圧縮及び埋め込み部位における拡張を可能にする役割を果たし得る。中央流れチャネル166の周囲の相互接続された支柱は、有利には、組織を開位置の穿刺穴で保持するのに十分な、剛性及び構造を有するケージを提供する。中央流れチャネル166の端壁172a、172bは、側壁170a、170bを接続し、遠位及び近位フランジ、又は各側のアーム152、154の間に延在する役割を果たし得る。側壁170a、170b及び端壁172a、172bは、一緒に、示されるように、管状格子を画定し得る。端壁172a、172bは、シャント150の中央流れ軸からわずかな角度で延在する薄い支柱179を含み得る。
図示されたシャント150は、中央流れチャネル166を形成する開放セルの管状又は円形格子を画定する支柱を含むが、いくつかの実施例では、チャネルを構成する構造は、チャネル166の少なくとも一部分を通る実質的に連続的な壁表面を形成する。図示された実施例では、シャント構造150の傾斜は、送達カテーテル(図示せず)の中へのシャントの折り畳みだけでなく、標的組織壁の両側におけるフランジ/アーム152、154の拡張も容易にする場合がある。中央流れチャネル166は、シャント150の折り畳み状態と拡張状態との間で本質的に変化しないままであり得るが、それに対して、フランジ/アーム152、154は、角度付きの流れチャネルとの整列及び非整列に移行し得る。
シャント150は、カテーテルから遠位に出現し、続いて第一の遠位フランジ152aの残りの部分から出現するように構成されてもよい、先導フランジ又は第一の遠位フランジ152aの末端160aを備えてもよい。第二の遠位フランジ152bは、末端160bを備えることができる。第一の遠位フランジ152a及び第二の遠位フランジ152bは、カテーテルから完全に排出されてもよく、概して反対方向に延在してもよい。いくつかの実施例では、第一の遠位フランジ152aは、第二の遠位フランジ152bよりも長くてもよい。
フランジ152a、152bは、組織壁(例えば、左心房壁の左心房側)と接触するように拡張されるように構成されてもよい。その後、カテーテルは、カテーテルの遠位先端が冠静脈洞内に位置するまで格納することができ、次いで近位フランジ154を展開することができる。一つ以上の送達装置(例えば、第一の作動ロッド及び/又は第二の作動ロッド)は、拡張可能なシャント150上の異なる位置と係合し、カテーテルからのその排出を制御するように構成されてもよい。例えば、第一の作動ロッドは、先導フランジ又は第一の近位フランジ154aの末端164aと係合することができ、一方で第二の作動ロッドは、後続フランジ又は第二の近位フランジ154bの末端164bと係合することができる。第一及び第二の作動ロッドは、互いに独立してカテーテル内で軸方向に摺動するように構成されてもよい。第一の作動ロッドは、第一の近位フランジ154aの末端164aを前進させ続けることができるが、第二の作動ロッドは、第二の近位フランジ154bの末端164bの前進を停止するように停止されてもよい。これにより、シャント150がその弛緩した拡張された構成をとることができるように、二つのフランジ154a、154bが分離することが可能になる。より具体的には、中央流れ管166(又は「バレル」部分)は、完全に拡張された状態に達するまで徐々に開く。二つの作動ロッドは、ロッドを近位フランジ154a、154bとの係合から解除するために格納されてもよい、薄い細長い解除ロッドを担持してもよい。
本明細書に開示されるシャントの特定の実施例は、実質的に円形の断面を有する流れチャネルを含むが、いくつかの実施例では、本開示によるシャント構造は、卵形、長方形、ひし形、又は楕円形の流れチャネル構成を有する。例えば、図3の図示された構成と比較して比較的細長い側壁は、長方形又は卵形の流れチャネルを生成し得る。そのような形状のシャント流れチャネルは、より大きい穿刺に望ましいが、比較的小さい送達外形に折り畳まれるように依然として構成されている。
いくつかの実施例では、遠位及び近位のフランジ/アーム152、154の各々は、端壁172a、172bから外向きにカールし、そして拡張された構成で中央流れチャネル166からほぼ半径方向に離れた方を指すように設定される。拡張されたフランジ/アームは、シャント150を標的組織壁に固設する役割を果たし得る。本開示の実施例の停滞装置と組み合わせて使用され得るシャント、インプラント、及び/又はアンカー構造の追加の態様及び特徴は、「Expandable Cardiac Shunt」と題された2017年10月17日発行の米国特許第9,789,294号に開示され、その開示は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。特定の実施形態は、図3に示され、かつ上記に説明されるものと同様のシャント構造の文脈で本明細書に開示されるが、本開示の実施形態による、停滞装置と組み合わせて送達及び/又は使用されるシャント構造又は他の埋め込み装置は、シャント又は他の目的若しくは機能にかかわらず、任意のタイプ、形態、構造、構成を有し得る、及び/又は任意の目的に使用されるように使用若しくは構成されてもよいことを理解されたい。
図4~図13は、後面を下向きにして心臓の一部分を見下ろしたときの、冠静脈洞の壁を通して穿刺孔を作製し、冠静脈洞と左心房との間にシャントを配置する工程の概略図である。
図4に示すように、ガイドワイヤ36は、右心房5から、その小孔又は開口部を通って冠静脈洞19の中に最初に前進されてもよい。次いで、穿刺カテーテル22(例えば、内側シース)がガイドワイヤ36の上を前進する。穿刺カテーテル22は、イントロデューサシース(図示せず)の近位端を通して体内に導入され得る。イントロデューサシースは、特定の血管経路(例えば、頸静脈又は鎖骨下静脈)へのアクセスを提供し得、及び/又はその中に止血弁を有してもよい。イントロデューサシースを固定位置に保持しながら、外科医は穿刺カテーテル22をインプラント部位に操作することができる。
図5は、冠静脈洞と左心房2との間の組織壁30をブリッジしたままであるガイドワイヤ36に沿って前進する軟質の先細りした遠位先端52を有するシャント展開又は送達カテーテル50の導入を示す。図6は、組織壁30の穿刺により左心房に前進させた送達カテーテル50を図示し、この通過は、穿刺及び軟質の先細りした遠位先端52の拡大によって促進される。送達カテーテル50は、遠位先端52のすぐ近位にある、その中の拡張可能なシャント150の所望の位置を図示するために、これらの図の断面に示されている。拡張可能なシャント150は、カテーテル50の内腔を通した通過を容易にする、折り畳まれた概して管状の構成で示されている。内腔を通って延在し、及び/又は拡張可能なシャント150に接続された作動ロッドは、明確にするためにこれらの図の一部には示されていないが、以下に説明される。
図7は、シャント150の初期展開を描写し、一対の遠位フランジ152(例えば、アンカーアーム)は、左心房2内で拡張して組織壁30と接触する。この拡張は、内側シース/カテーテル54に対する送達カテーテル50の外側シースの格納によって開始される。シャント150は、内側シース54と外側シース50との間の環状空間内に位置する。内側シース54は、シャント150の中央流路を通過する。典型的には、シャント150は、拘束された外側シース50が格納されるときに、図7及び図8に示すように、フランジが真っ直ぐになった状態、及びそのフランジがばねで開いている状態で、二つのシースの間で、概して管状の構成に折り畳まれる(捲縮される)。以下に説明するように、フランジ152は、環状フランジを形成するであろう円形の様式で拡張するのとは対照的に、共通の平面で概して反対方向に拡張してT字形状を形成する。フランジ152上の放射線不透過性マーカーは、左心房内での即時の位置決めを容易にするために提供されてもよい。
図8は、一対の近位フランジ154が冠静脈洞19内で拡張して壁30と接触する直前の、拡張可能なシャント150のさらなる展開を図示する。より具体的には、医師は、2つの遠位フランジ152が組織壁30と接触するまで、内側シース54及びシャント150全体を格納する。これは、触覚フィードバックによって、又は放射線不透過性材料による可視化によって遠位フランジ152の位置を再び確認することによって、感じられ得る。外側シース50はまた、一対の近位フランジ154を露出させるために、さらに近位に格納されたものとして示されている。シャント150の展開におけるこの段階では、近位フランジ154は、作動ロッドによって保持され、冠静脈洞19内で拡張することが防止される。
図9は、近位フランジ154の展開をより良好に図示するための、冠静脈洞の観点からの拡大図である。上述のように、内側シース54は、遠位フランジ152が左心房側の組織壁30と密接に係合するように格納する。近位フランジ154は、内側シース54と概して整列して拘束されたままである。
図10は、内側シース54内からの第一の制御ロッド又は作動ロッド162(例えば、送達装置)の遠位前進を示す。作動ロッド162は、内側シース54の側面開口部から出現し、示されるように、フランジがその弛緩位置に拡張することができるように、先導フランジ又は第一の近位フランジ154aに結合される。フランジ154が穿刺創傷内に位置付けられたが、送達カテーテル50及び/又は作動ロッド162からのその放出の前と考えられると、シャントが適切に位置付けられているかどうかを見極めるために、近傍に造影剤を注入することができる。すなわち、対向するフランジ152、154の間のギャップで視認可能な造影剤は、フランジが組織壁30の反対側にないことを示す。したがって、シャント150は、位置を変更するためにさらに操作され得る。
図11は次に、作動ロッド162による第一の近位フランジ154aの解除を示し、それ故に、フランジが組織壁30(又は少なくとも冠静脈洞の管腔表面)に弾性的に接触することを可能にする。次に、医師は、図12に示すように、作動ロッド162の側面開口部への格納を引き起こす。その後、第二の制御ロッド又は作動ロッド(図示せず)は、後続フランジ又は第二の近位フランジ154bを解除することができ、これはまた、組織壁30に弾性的に接触することを可能にする。この時点で、シャント150は、送達カテーテル50から完全に自由であるが、内側シース54は、シャントの中央流路を通って延在したままである。対向する先導フランジ152a、154aは、対向する後続フランジ152b、154bと同様に、フランジのクランプ対を形成する。説明されるように、フランジのクランプ対は、組織壁30に小さな圧縮力を加え、シャント150を定位置に保持するが、フランジのクランプ対を分離するギャップは、組織の過剰な締付又は壊死を避けるために較正されることが望ましい。
シャント150が左心房と冠静脈洞との間に完全に展開されるように、送達カテーテル50は、図13においてガイドワイヤ36に沿って格納されているように示される。次に、ガイドワイヤ36も格納される。
冠静脈洞へのシャントは、いくつかの異なる利点を提供し、主に、いくつかの理由から、冠静脈洞に塞栓が存在する可能性がはるかに低い。第一に、冠血管系から右心房への血液の排出は、毛細血管を通過したばかりであり、本質的に濾過された血液である。第二に、右心房の冠静脈洞の小孔は、多くの場合、テベシウス弁と呼ばれる偽弁によって部分的に被覆される。テベシウス弁は、必ずしも存在するわけではないが、心臓の>60%に存在し、右心房圧がスパイクしたときに塞栓が侵入するのを防ぐために、冠静脈洞に対して自然の「番犬」として作用することを示す研究もある。第三に、それが排出される冠静脈洞と右心房との間の圧力勾配は、非常に低く、右心房の血栓は、そこに残る可能性が高い。第四に、塞栓が冠静脈洞に侵入する事象では、右心房と左心房との間よりも、右心房と冠血管系との間にはるかに大きい勾配が存在することになる。寒栓は、右心房圧が正常に戻り、次いで、塞栓が右心房に直接戻るまで、冠血管系をさらに下降して移動することになる可能性が最も高い。
左心房と冠静脈洞との間にシャントを位置付けるいくつかの追加の利点は、この解剖学的構造が隔膜よりも可動性が低い(より安定的である)ことであり、したがって、代替療法のための後の経中隔アクセスのために隔膜を保持し、他の療法上の利益を潜在的に有し得る。左心房血液を冠静脈洞に分流させることによって、洞圧は、少量だけ増加し得る。これは、冠血管系の血液を、心臓を通ってよりゆっくりと移動させ得、灌流及び酸素伝達を増加させ、これは、より効率的であり得、かつ瀕死の心筋が回復するのも助け得る。これを行うよう設計された装置としては、Neovasc Reducerがある。HF患者はしばしば、心房細動(AF)及び僧帽弁逆流(MR)などの他の多くの併存疾患を有し、これらの状態を治療するためのいくつかの療法は経中隔アプローチを必要とするため、経中隔アクセスの保持も非常に大きい利点である。
シャント150はまた、肺動脈と右心房の間などの他の心室チャンバの間に位置決めされてもよい。シャント150は、本明細書に記載の展開ツールを用いて、上から近づいて肺動脈を通り抜けるカテーテルを用いて、肺動脈の壁内にインプラントされることが望まれる。上で説明したように、肺高血圧(PH)は、主肺動脈における平均圧力の上昇として定義される。圧力差がその方向への流れを引き起こす場合、血液は肺動脈から右心房にシャント150を通って流れ、それにより圧力が減弱し、肺動脈への損傷が低減される。目的は、肺動脈の圧力スパイクを減弱することである。シャント150はまた、肺動脈から他の心腔(例えば、左心房)及び/又は血管まで延在し得る。好ましいものではなく、また示されてもいないが、シャント150は、逆流を防止するための一方向弁、又は血液が指定された圧力を超えてのみ通過することを可能にする逆止弁を更に含み得る。
停滞装置
図14は、一つ以上の実施例による、心臓内の血液流路を少なくとも部分的に閉塞するように構成されてもよい例示的な停滞装置を図示する。停滞装置は、内側シース54(例えば、カテーテル及び/又は穿刺カテーテル)、外側シース50(例えば、カテーテル)、及び/又は類似の装置を介して送達するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、停滞装置は、停滞装置が圧縮された外形(例えば、外側シース50内に少なくとも部分的に封入されている間)から、図14に示す拡張された外形に拡張するように構成されてもよいように、少なくとも部分的に拡張可能であってもよい。停滞装置は、内側シース54を少なくとも部分的に取り囲むように構成されてもよい。
いくつかの実施例では、停滞装置は、一つ以上のコード1402を含み得るインフラ及び/又は骨格を備えてもよい。「コード」という用語は、その明確かつ通常の意味に従って本明細書で使用され、任意の剛直な及び/又は可撓性の材料の線を指してもよく、ワイヤ、縫合糸、ひも、バー、及び/又はロッドを含んでもよい。コードは、金属(例えば、ニチノール)及び/又はプラスチックを含み得る、一つ以上の材料から構成されてもよい。一つ以上のコード1402は、概して可撓性の構造を有し得る。例えば、コード1402は、形状記憶合金(例えば、ニチノール)及び/又は外部からの力に応答して屈曲及び/又はその他の方法で曲げるように構成されたその他の材料から少なくとも部分的に構成されてもよい。いくつかの実施例では、一つ以上のコード1402は、所望の形態に形状設定されてもよい。図14に示す実施例では、停滞装置は、楕円形形状であってもよく、及び/又は部分的な楕円形を形成してもよい、第一のコード1402aを備えてもよい。第一のコード1402aは、内側シース54に沿って概して長手方向に延在するように構成されてもよい他のコード1402(例えば、第二のコード1402b)の端部分と結合するように構成されてもよい。
一つ以上のコード1402(例えば、第二のコード1402b)は、概して線形及び/又は湾曲した形態を有し得る。例えば、第二のコード1402b及び/又は他のコード1402は、内側シース54から、及び/又は内側シース54及び/又は停滞装置の長手方向軸からある程度離れて延在するように構成されてもよい。このようにして、停滞装置は、概して円錐形状(例えば、少なくとも部分的に円錐形状)及び/又は傘形状を有してもよく、第一のコード1402aは、停滞装置内に楕円形の開口部を形成する。第二のコード1402b及び/又は他のコードは、内側シース54及び/又は停滞装置の長手方向軸に沿って概して長手方向に延在してもよく、及び/又は第二のコード1402b及び/又は他のコードは、第二のコード1402b及び/又は他のコードの終端で第一のコード1402aに取り付けられてもよい。第二のコード1402b及び/又は他のコードは、第一のコード1402aに対して概して垂直に延在し得る。
第一のコード1402aによって形成される楕円形の開口部の直径は、外側シース50の直径及び/又は停滞装置の他の部分における停滞装置の直径よりも大きくてもよい。いくつかの実施例では、停滞装置及び/又は第一のコード1402aは、血流経路(例えば、冠静脈洞)の直径とほぼ等しい、及び/又はそれよりも大きい直径に拡張するように構成されてもよい。このようにして、第一のコード1402aを含む停滞装置の少なくとも一部分は、血流経路の壁に接触するまで拡張するように構成されてもよく、それによって、血流経路の少なくとも一部分を効果的に閉塞する。
停滞装置が外側シース50内に位置するとき、一つ以上のコード1402(例えば、第二のコード1402b)は、外側シース50からの外圧に応答して、比較的線形の形態を有してもよい。外側シース50が格納されて、停滞装置の少なくとも一部分が露出されるとき、一つ以上のコード1402(例えば、第二のコード1402b)は、より湾曲した形態をとるように構成されてもよく、及び/又はコード1402の端部分又はその近くで拡張するように構成されてもよい(例えば、第二のコード1402bが第一のコード1402aに取り付けられ、及び/又は第一のコード1402a内に延在する)。
いくつかの実施例では、停滞装置は、停滞装置の外側部分の周りに少なくとも部分的なバリアを形成するように構成された一つ以上のカバー1405(例えば、スカート)を備えてもよい。いくつかの実施例では、カバー1405は、停滞装置の外側部分の周りに流体密封バリアを形成してもよく、及び/又はカバー1405を通る一部の血流を可能にするためのギャップを有するワイヤ及び/又は類似の装置の多孔質ネット及び/又は多孔質メッシュネットワークを備えてもよい。カバー1405は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)及び/又は類似の材料を含み得る、任意の適切な材料から構成されてもよい。
第一のコード1402aを含む停滞装置が示されているが、停滞装置は、必ずしも停滞装置の端部分に楕円形のコードを含まなくてもよい。例えば、一つ以上の長手方向に延在するコード(例えば、第二のコード1402b及び/又は追加のコード1402)は、個別に及び/又は独立して外向きに延在するように、及び/又は血流経路の壁に対して押し付けるように構成されてもよい。
いくつかの実施例では、カバー1405は、外側シース50内にある間、停滞装置が圧縮された形態である間に、少なくとも部分的に折り畳まれた形態を有するように構成されてもよい。停滞装置が拡張するにつれて、カバー1405はまた、カバーの折り畳まれた部分が伸張されて折り目を除去し得るように拡張するように構成されてもよい。
図15は、一つ以上の実施例による、心臓内の血流経路を少なくとも部分的に閉塞するように構成されてもよい、膨張可能及び/又は拡張可能なバルーンを備える別の例示的な停滞装置1500を図示する。停滞装置1500は、空気及び/又は流体を使用して膨張されて、拡張された形状を形成するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、停滞装置1500は、内側シース54の少なくとも一部分の周りにリング形状の延長部を形成するように構成されてもよい。例えば、停滞装置1500は、内側シース54の外表面に取り付けられてもよく、及び/又は外側シース内に嵌合するように構成されてもよい。停滞装置1500は、外側シース内に位置する間に、低減された外形を有するように構成されてもよい(例えば、図16の外側シース50を参照されたい)。停滞装置1500が露出されると(例えば、外側シースの格納によって)、停滞装置1500は膨張されて、内側シース54の周りの全て又は一部の方向に拡張してもよい。停滞装置1500は、心臓の血流経路(例えば、冠静脈洞)とほぼ等しい、又はそれよりも大きい直径に延在及び/又は拡張するように構成されてもよい。停滞装置1500は、停滞装置1500の膨張後に収縮されるようにさらに構成されてもよい。例えば、停滞装置1500は、血流経路を少なくとも部分的に閉塞するために一時的にのみ膨張されてもよい。可視化するための造影剤を血流に適用した後、停滞装置1500は、血流経路を通る正常な血流を可能にするように収縮されてもよい。
停滞装置1500は、停滞装置1500が様々な他の装置及び/又はインプラントと組み合わせて使用されることを可能にするために、概して小さい外形を有してもよい。例えば、停滞装置1500は、最小幅を有してもよく、及び/又は内側カテーテル54の比較的小さな部分に沿って延在するように構成されてもよい。停滞装置1500は、内側シースの直径よりも大きい直径を有してもよい。
図16は、一つ以上の実施例による、心臓内の血流経路を少なくとも部分的に閉塞するように構成されてもよい、膨張可能及び/又は拡張可能なバルーンを備える別の例示的な停滞装置1600を図示する。停滞装置1600は、空気及び/又は流体を使用して膨張されて、拡張された形状を形成するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、停滞装置1600は、外側シース50の少なくとも一部分の周りにリング形状の延長部を形成するように構成されてもよい。例えば、停滞装置1600は、外側シース50の外表面に取り付けられてもよい。停滞装置1600は、送達中に低減された外形を有するように構成されてもよい。標的位置への送達時及び/又は送達後、停滞装置1600は、膨張されて、外側シース50の周りの全て又は一部の方向に拡張し得る。停滞装置1600は、心臓の血流経路(例えば、冠静脈洞)とほぼ等しい、又はそれよりも大きい直径まで延在及び/又は拡張するように構成されてもよい。停滞装置1600は、停滞装置1600の膨張後に収縮されるようにさらに構成されてもよい。例えば、停滞装置1600は、血流経路を少なくとも部分的に閉塞するために一時的にのみ膨張されてもよい。可視化のための造影剤の血流への適用後、停滞装置1600は、血流経路を通る正常な血流を可能にするように収縮されてもよい。
停滞装置1600は、停滞装置1600が様々な他の装置及び/又はインプラントと組み合わせて使用されることを可能にするために、概して小さい外形を有してもよい。例えば、停滞装置1600は、最小幅を有してもよく、及び/又は外側シース50の比較的小さな部分に沿って延在するように構成されてもよい。停滞装置1600は、内側シース54及び/又は外側シース50の直径よりも大きい直径を有してもよい。
図17A及び図17Bは、一つ以上の実施例による、心臓の血流経路内の血流を少なくとも部分的に閉塞するように構成されてもよい別の例示的な停滞装置1700を例示する。図17Aは、停滞装置1700の圧縮された形態を示し、図17Bは、停滞装置1700の拡張された形態を図示する。停滞装置1700は、外側シースとして使用するために構成されてもよく、及び/又は内側シース54に沿って少なくとも部分的に延在するように構成されてもよい。停滞装置1700は、内側シース54の管状形状に近似するように、概して管状の形態を有してもよい。
停滞装置1700の端部分において、停滞装置1700は、停滞装置1700のスリット及び/又は切断された部分によって形成されてもよい、一つ以上の拡張可能及び/又は移動可能なペタル1706を備えてもよい。一つ以上のペタル1706は、図17Aに図示した圧縮された形態である間には、互いに少なくとも部分的に重なり合っていてもよい。一つ以上のワイヤ1702は、ペタル1706のうちの一つ以上から延在するように構成されてもよい。例えば、第一のワイヤ1702aは、停滞装置1700の第一のペタル1706aに取り付け、係合及び/又は作動するように構成されてもよい。例えば、第一のワイヤ1702aは、停滞装置1700に沿って及び/又は停滞装置1700内に延在するように構成されてもよく、及び/又は外科医がアクセス可能であってもよい。第一のワイヤ1702aは、後方に(例えば、停滞装置1700の端部分から離れて)引っ張られて、第一のペタル1706aに後方に引っ張る力を加えるように構成されてもよい。いくつかの実施例では、複数のコード1702は、複数のペタル1706の同時移動を引き起こすために、同時に引っ張られるように構成されてもよい。図17Bに示すように、ペタル1706は、後方に引っ張られて、停滞装置1700の端部分における停滞装置1700の直径を増加させるように構成されてもよい。
いくつかの実施例では、一つ以上のペタル1706は、一つ以上のウェビング1707及び/又は膜を介して接続されてもよい。ウェビング1707は、概して可撓性の構造を有してもよく、及び/又はペタル1706が拡張するにつれて伸張するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、ウェビング1707は、停滞装置1700が拡張されていない形態である間には折り畳まれる(例えば、折り畳まれる)ように構成されてもよく、及び/又は停滞装置1700が拡張された形態であるときには拡張する(例えば、広がる)ように構成されてもよい。ウェビング1707は、ペタル1706間のギャップを閉鎖して、流体がペタル1706の間に漏れ出るのを防止するように構成されてもよい。
停滞装置1700は、流体(例えば、血液及び/又は造影剤)が停滞装置1700内に漏れ出るのを少なくとも部分的に防止するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、停滞装置1700は、停滞装置1700の拡張に応答して起動されるように構成された一つ以上の閉鎖栓を備えてもよい。例えば、停滞装置1700は、ペタル1706の分離及び/又は拡張に応答して、停滞装置の内側管腔の少なくとも一部分にわたって延在するように構成されたフラップを備えてもよい。フラップは、フラップを越える流体の流れを防止して、停滞装置1700の遠位端で又はその近くでの効果的な流れの停滞を可能にするバリアを表し得る。停滞装置1700が拡張されていない形態に戻ることに応答して、フラップは、停滞装置1700の内壁を圧縮及び/又は内壁に押し付けるように構成されてもよい。
流れ停滞プロセス
図18-1、18-2、18-3、及び18-4は、血流を停滞させ、及び/又は一つ以上の実施例による一つ以上のインプラントを可視化するためのプロセス1800を示す流れ図を提供する。図19-1、図19-2、図19-3、及び図19-4は、本開示の一つ以上の実施例による、図18-1、図18-2、図18-3、及び図18-4のプロセス1800の動作に対応する心臓解剖学的構造及び特定の装置/システムの画像である。
ブロック1802では、プロセス1800は、図19の画像1902に示すように、組織壁30の開口部を通して、及び/又は組織壁30の遠位側に、埋め込み装置の第一の遠位アーム152a及び/又は第二の遠位アームを含む、遠位アンカーアーム152(例えば、フランジ)を送達することを伴う。送達システムの特定の実施例が図19-1に示されるが、本開示の態様による埋め込み装置は、任意の適切な又は望ましい送達システム及び/又は送達システム構成要素を使用して送達及び/又は埋め込まれ得ることが理解されるべきである。さらに、シャントインプラント装置が示されているが、図18のプロセス1800のステップは、他のタイプの埋め込み装置に適用可能であり得る。
図示した送達システムは、内側カテーテル54を含み、これはプロセス1800の一つ以上の部分の間に外側シース50(例えば、外側カテーテル)内に少なくとも部分的に配置されてもよい。いくつかの実施例では、シャント構造は、内側カテーテル54の周りに少なくとも部分的に配置されてもよく、シャント構造は、プロセス1800の一つ以上の部分の間、外側シース50内に少なくとも部分的に配置される。例えば、内側カテーテル54は、示されるように、シャント構造のバレル部分内に配置されてもよい。
埋め込み装置(例えば、医療用インプラント)は、作動ロッドを含み得る送達装置162と一緒に、又は別個に組織壁に送達されてもよい。送達装置162は、身体及び/又は組織壁30を通る医療用インプラントの送達中に、医療用インプラントの少なくとも一部分に(例えば、第一の近位アンカーアーム154aに)取り付けられてもよい。いくつかの実施例では、医療用インプラント、送達装置162、及び/又は一つ以上の停滞装置は、内側カテーテル54及び/又は外側シース50を介して送達するように構成されてもよい。医療用インプラント及び/又は停滞装置は、内側カテーテル54に沿って直列に捲縮されてもよく、及び/又は外側シース50内に直列に位置付けられてもよい。例えば、外側シース50を第一の量だけ格納することは、医療用インプラント(ただし、停滞装置ではなく)を露出させ得、及び/又は外側シース50を第一の量よりも大きい第二の量だけさらに格納することは、停滞装置1900及び医療用インプラントを露出させ得る。
いくつかの実施例では、送達システムは、ガイドワイヤが、その中に少なくとも部分的に配置されてもよいように、構成されてもよい。例えば、ガイドワイヤは、示されるように、内側カテーテル54内など、シース及び/又は内側カテーテル54の軸の領域内を走ってもよい。送達システムは、ガイドワイヤにわたって前進して、送達システムを標的埋め込み部位に誘導するように構成されてもよい。
いくつかの実施例では、送達システムは、シース50、カテーテル54、及び/又は送達システムの遠位端と関連付けられてもよい先細りしたノーズコーン特徴部52を含む。いくつかの実装では、ノーズコーン特徴部52を利用して、その中に埋め込み装置が埋め込まれる、又はそれを通して送達システムが前進される、組織壁の開口部を拡張し得る。ノーズコーン特徴部52は、患者の蛇行した解剖学的構造を通した、及び/又は外側送達シース若しくは他の導管/経路を用いた送達システムの遠位端の前進を、促進し得る。ノーズコーン52は、カテーテル54とは別個の構成要素であってもよく、又はカテーテル54と統合されていてもよい。いくつかの実施例では、ノーズコーン52は、外側シース50の遠位端に隣接し、かつ/又はそれらと統合されている。いくつかの実施例では、ノーズコーン52は、埋め込み装置及び/又はその任意の部分、内部カテーテル54、又は他の装置がそれを通して前進する際に、押される(urged)/バラバラに広げられる複数のフラップ型形態を含んでもよく、及び/又はそれから形成されてもよい。
外側シース50は、埋め込み装置及び/又は一つ以上の停滞装置を標的埋め込み部位に搬送するために使用されてもよい。すなわち、埋め込み装置及び/又は停滞装置は、埋め込み装置及び/又は停滞装置が、外側シース50の遠位部分内に少なくとも部分的に保持及び/又は固定されるように、少なくとも部分的に外側シース50の内腔内で標的埋め込み部位まで前進されてもよい。いくつかの実施例では、医療用インプラントは、医療用インプラントの少なくとも一部分を露出させるために外側シース50を少なくとも部分的に格納することによって、外側シース50から取り外されてもよい。
いくつかの実装では、送達システムを用いて心臓解剖学的構造にアクセスすることは、一つ以上の手順又はステップに従い実施されて、ガイドワイヤを配置し、患者の心臓の左心房と冠静脈洞との間の開口部を形成し、及び/又は拡張し得るが、その詳細は、利便性及び明確性のために省略される。
冠静脈洞19を介した標的壁30及び左心房2へのアクセスは、任意の好適な又は望ましい処置を使用して達成されてもよい。例えば、様々なアクセス経路は、本開示の実施例による、一つ以上のインプラント及び/又は停滞装置を展開するために、心臓内及びその周りでガイドワイヤ及びカテーテルを操作する際に利用されてもよい。いくつかの実施例では、鎖骨下又は頸静脈を通して上大静脈内へ(図示せず)、右心房内へ、及びそこから冠静脈洞19内へのアクセスが達成されてもよい。あるいは、アクセス経路は、大腿静脈で始まり、下大静脈(図示せず)を通って心臓に入り得る。他のアクセス経路もまた、使用され得、それらの各々は、典型的には、それを通ってガイドワイヤ及びカテーテルが、血管系に、通常は封止されたイントロデューサを通って挿入され、そこから、システムが、医師が体外から装置の遠位端を制御することを可能にするように設計又は構成されてもよい、経皮的切開を利用し得る。
いくつかの実装では、ガイドワイヤは、鎖骨下静脈又は頸静脈を通り、上大静脈を通り、そして右心房を介して冠静脈洞19内に導入される。ガイドワイヤは、左心房2内にスパイラル構成に配置することができ、これはガイドワイヤを定位置に固定するのに役立つ場合がある。ガイドワイヤが経路を提供すると、イントロデューサシースは、例えば拡張器の使用によって、ガイドワイヤに沿って、患者の脈管構造内に経路指定されてもよい。送達カテーテルは、上大静脈を通して心臓の冠静脈洞まで前進し得、イントロデューサシースは、失血を防止するための止血弁を提供し得る。いくつかの実施例では、展開カテーテルは、左心房2の壁に開口部を形成及び準備するように機能し得、別個の配置送達システムが、示されるように、埋め込み装置の送達に使用される。他の実施例では、展開システムは、完全な機能性を有する穿刺準備及び埋め込み送達カテーテルの両方として使用されてもよい。本出願では、用語「送達システム」は、これらの機能のうちの一方又は両方を有するカテーテル又はイントロデューサを表すために使用される。
ガイドワイヤは、ノーズコーン52による開口部の貫通前に、組織壁30内の開口部を通って走るように配置されてもよい。開口部は、送達システム又はブロック1802の前に実装される他の送達システムに関連付けられた針(図示せず)を使用して、最初に形成されてもよい。いくつかの実装では、ノーズコーン特徴部52は、開口部を少なくとも部分的に拡張するために使用されてもよいが、開口部は、バルーン拡張器又は他の器具を使用して以前に拡張されている場合がある。
ブロック1804では、プロセス1800は、図19の画像1904に示すように、第一の近位アーム154aに取り付けられた作動ロッド162を延在、前進、及び/又は操作して、組織壁30の近位側に医療用インプラント(例えば、第一の近位アーム154a)の少なくとも一部分を取り付ける、及び/又は固定することを伴う。いくつかの実施例では、作動ロッド162は、埋め込み装置の一つ以上の部分の前進を制御するために、手動で及び/又は電子的に制御及び/又は操作されてもよい。単一の作動ロッド162のみが示されているが、インプラントの他のアーム/フランジの送達のために、追加の作動ロッド162が使用されてもよい。
作動ロッド162は、第一のアンカーアーム154aを組織壁30上の所望の位置に配置するように構成されてもよい。第一のアンカーアーム154aが組織壁30上に適切に位置付けられていない場合、作動ロッド162は、第一のアンカーアーム154aを引っ張って戻し、組織壁における第一のアンカーアーム154aの取り付けを再び試みることができる。しかしながら、作動ロッド162及び/又は追加の作動ロッドが第一のアンカーアーム154a及び/又は追加のアンカーアームから取り外された後、アンカーアーム154を再係合すること、及び/又はアンカーアーム154を再位置付けすることは困難又は不可能であり得る。したがって、作動ロッド162を第一のアンカーアーム154aから係合解除する前に、造影剤が注入されてもよく、及び/又は一つ以上の停滞装置が起動されて、埋め込み装置の正しい配置を決定することを支援してもよい。
ブロック1806では、プロセス1800は、図19の画像1906に示すように、外側シース50を少なくとも部分的に格納して、医療用インプラントの少なくとも一部分に近接した拡張可能な停滞装置1900の少なくとも一部分を露出させることを伴う。いくつかの実施例では、停滞装置1900は、冠静脈洞19及び/又は他の血流経路を通る血流を少なくとも部分的に閉塞、阻害、停滞、及び/又は妨害するように構成されてもよい。停滞装置1900は、図19に示すワイヤの「傘」形態を形成するワイヤのネットワーク、一つ以上の膨張可能なバルーン、及び/又は拡張可能な管/シースを含む、様々な形態のいずれかを有してもよい。いくつかの実施例では、停滞装置1900は、停滞装置1900の円形基部及び/又は開口部が医療用インプラントに近接して位置する、概して円錐形を有してもよい。停滞装置1900は、内側シース54上に捲縮される、及び/又は外側シース50によって少なくとも部分的に囲まれる間に圧縮された形態をとるように構成されてもよい。外側シース50が格納されて、停滞装置1900の少なくとも一部分を露出することに応答して、停滞装置1900及び/又は停滞装置1900の露出された部分は、少なくとも部分的に拡張して、増加した直径を形成するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、停滞装置1900は、少なくとも部分的に手動で拡張されるように構成されてもよい。例えば、停滞装置1900は、膨張によって、及び/又は停滞装置1900の少なくとも一部分に取り付けられた一つ以上のワイヤを作動させること及び/又は引っ張ることによって、拡張されてもよい。
停滞装置1900は、冠静脈洞19内の血流を少なくとも部分的に閉塞及び/又は停滞させるように構成されてもよい。いくつかの実施例では、停滞装置1900は、流体密封であってもよく、及び/又は完全に及び/又は大幅に血流を停滞させるように構成されてもよい。しかしながら、総血流の停滞は必要とされなくてもよく、停滞装置1900は、ある程度の血流が停滞装置1900を通ることを可能にするために少なくとも部分的に多孔性であってもよい。
停滞装置1900が拡張された形態である場合、造影剤が冠静脈洞19内に注入されてもよい。いくつかの実施例では、造影剤は、内側シース54の側面開口部159から注入されるように構成されてもよい。側面開口部159は、内側シース54から埋め込み装置(例えば、第一のアンカーアーム154a)の少なくとも一部分を送達するために使用されるのと同じ開口部であってもよい。いくつかの実施例では、造影剤は、埋め込み装置の少なくとも一部分と停滞装置1900との間に、及び/又は開口部のほぼ下及び/又は埋め込み装置の下に注入されてもよい。停滞装置1900によって提供される流れの停滞により、埋め込み装置の周りの造影剤は、比較的動きが遅くてもよく、及び/又はインプラント装置の効果的な可視化を可能にするために比較的高い濃度のままであってもよい。
いくつかの実施例では、造影剤は、医療用インプラントの少なくとも一部分と停滞装置1900の少なくとも一部分との間にほぼ注入されてもよい。停滞装置1900は、医療用インプラントの下流に位置してもよい。例えば、血液は、組織壁30の開口部を通して、及び/又は停滞装置1900及び/又は外側シース50に向かって、自然に下向きに流れてもよい。造影剤は、停滞装置1900の上流及び/又は医療用インプラントの下流に注入されるように構成されてもよい。一部の事例では、停滞装置1900によって引き起こされる流れの停滞は、血液及び/又は造影剤が組織壁30の開口部を通って上向きに通過し、及び/又は組織壁30の遠位側に沿って貯留することを引き起こしてもよく、これは有利なことに、医療用インプラントの遠位部分(例えば、第一の遠位アーム152a)を視認することを可能にし得る。
ブロック1808では、プロセス1800は、図19の画像1908に示すように、外側シース50を延在させること、及び/又は停滞装置1900を格納して、停滞装置1900を折り畳むこと、及び/又は停滞装置1900を外側シース50内に封入することを含む。停滞装置1900は、造影剤の注入後、及び/又は埋め込み装置の位置決め及び/又は配向が医師によって視認された後に折り畳まれ得る。一部の事例では、停滞装置1900は、医療用インプラントの配置を視認するのに十分な停滞を提供するために、数秒間のみ拡張された形態である必要がある場合がある。しかしながら、停滞装置1900は、必要に応じて、より長く拡張された形態に維持されてもよい。いくつかの実施例では、停滞装置1900は、流れの部分的な停滞(例えば、停滞装置1900の少なくとも部分的に多孔質の構造に起因する)のみを引き起こすように構成されてもよく、患者への危害のリスクを最小限に抑えながら、長期間、拡張された形態に維持されてもよい。
ブロック1810では、プロセス1800は、図19の画像1910に示すように、作動ロッド162を埋め込み装置から取り外すことを伴う。作動ロッド162は、停滞装置1900の造影剤注入及び/又は拡張後にのみ取り外されてもよい。ブロック1812では、プロセス1800は、図19の画像1912に示すように、作動ロッド162を外側シース50内に格納することを伴う。ブロック1814では、プロセス1800は、図19の画像1914に示すように、内側シース54及び/又は外側シース50を含む送達システムを、冠静脈洞19から及び/又は本体から取り外すことを含む。
冠静脈洞と左心房との間の壁における埋め込みのための本開示の実施例による、停滞装置と組み合わせて送達及び/又は利用され得るシャント構造を送達するためのプロセスの追加的な態様及び特徴は、「Expandable Cardiac Shunt」と題された2017年10月17日発行の米国特許第9,789,294号に開示され、その開示は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。埋め込み装置は、左心房/冠静脈洞壁に示されているが、埋め込み装置は、左心房と右心房との間などの、他の心腔の間に位置付けられてもよい。
本開示のいくつかの実装は、医療用インプラント及び送達装置を患者の心臓内の組織壁に送達することを含む方法に関する。送達装置は、医療用インプラントに取り付けられる。方法は、送達装置を操作して、医療用インプラントの少なくとも一部分を組織壁に対して所望の位置に配置することと、医療用インプラントに近接して拡張可能な停滞装置を送達することと、をさらに含む。拡張可能な停滞装置は、血流を少なくとも部分的に阻害するように構成されている。方法は、医療用インプラントの少なくとも一部分と拡張可能な停滞装置の少なくとも一部分との間に造影剤を注入することと、拡張可能な停滞装置を折り畳むことと、送達装置を医療用インプラントから取り外すことと、をさらに含む。
方法は、第一のカテーテルを介して医療用インプラント及び拡張可能な停滞装置を送達することをさらに含み得る。いくつかの実施例では、方法は、第一のカテーテルから医療用インプラントを除去するために第一のカテーテルを格納することと、第一のカテーテルから拡張可能な停滞装置を除去するために第一のカテーテルをさらに格納することと、をさらに含む。
いくつかの実施例では、第一のカテーテルから拡張可能な停滞装置を取り外すと、拡張可能な停滞装置が拡張する。
拡張可能な停滞装置は、円錐形に拡張するように構成されたワイヤのネットワークを備えることができる。いくつかの実施例では、拡張可能な停滞装置は、膨張可能なバルーンを備える。
いくつかの実施例では、方法は、内側シースを介して拡張可能な停滞装置を送達することをさらに含む。拡張可能な停滞装置は、内側シースから延在し得る。方法は、内側シース及び外側シースを介して拡張可能な停滞装置を送達することをさらに含むことができ、拡張可能な停滞装置は外側シースから延在する。
拡張可能な停滞装置は、拡張可能な停滞装置の端部分に一つ以上の拡張可能なペタルを有する管状シースを備えることができる。いくつかの実施例では、一つ以上の拡張可能なペタルは、一つ以上の拡張可能なペタルを拡張するように構成されたプルワイヤに取り付けられる。
いくつかの実施例では、拡張可能な停滞装置は、一つ以上の拡張可能なペタルの間に一つ以上のウェビングを備える。拡張可能な停滞装置は、拡張可能な停滞装置の内側管腔を通る血流を少なくとも部分的に阻害するように構成された一つ以上のフラップを備えることができる。
医療用インプラントは、第一のアンカーアームを含み得る。送達装置は、第一のアンカーアームに取り付けられてもよい。
本開示のいくつかの実装では、送達システムは、心臓の血流経路内の血流を少なくとも部分的に阻害し、かつ心臓の血流経路内の造影剤の注入後に圧縮するように構成された拡張可能な停滞装置と、心臓の血流経路を通して、かつ心臓の組織壁に近接して、医療用インプラント及び拡張可能な停滞装置を送達するように構成された内側シースと、医療用インプラントに取り付け、医療用インプラントの少なくとも一部分を心臓の組織壁に対して所望の位置に操作し、心臓の血流経路内の造影剤の注入後に医療用インプラントから取り外すように構成された送達装置と、を備える。
送達システムは、拡張可能な停滞装置及び医療用インプラントを少なくとも部分的に封入し、格納して医療用インプラント及び拡張可能な停滞装置を外側シースから取り外すように構成された外側シースをさらに備え得る。
いくつかの実施例では、外側シースから拡張可能な停滞装置を取り外すことにより、拡張可能な停滞装置が拡張する。拡張可能な停滞装置は、円錐形に拡張するように構成されたワイヤのネットワークを備えることができる。
拡張可能な停滞装置は、膨張可能なバルーンを備えることができる。いくつかの実施例では、拡張可能な停滞装置は、内側シースから延在する。
いくつかの実施例では、拡張可能な停滞装置は、内側シースを少なくとも部分的に封入し、拡張可能な停滞装置の端部分に一つ以上の拡張可能なペタルを有する管状シースを備える。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、医療用インプラント及び送達装置を、内側カテーテルを介して患者の心臓内の組織壁に送達することと、送達装置を操作して、医療用インプラントの少なくとも一部分を組織壁に対して所望の位置に配置することと、医療用インプラントに近接して停滞装置を送達することであって、停滞装置が、血流を少なくとも部分的に阻害するように構成される、送達することと、医療用インプラントの少なくとも一部分と停滞装置の少なくとも一部分との間に造影剤を注入することと、を含む方法に関連する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、送達装置が医療用インプラントに取り付けられる方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、造影剤の注入後に、送達装置を医療用インプラントから取り外すことをさらに含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が、送達の前に医療用インプラントに近接して圧縮された形態にある方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が、送達後に医療用インプラントに近接して拡張するように構成された方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、造影剤の注入後に、停滞装置を折り畳むことをさらに含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、外側シースを介して医療用インプラント及び停滞装置を送達することをさらに含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、外側シースから医療用インプラントを取り外すために外側シースを格納することと、外側シースから停滞装置を取り外すために外側シースをさらに格納することと、をさらに含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、外側シースから停滞装置を取り外すことにより、停滞装置が拡張される方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置がワイヤのネットワークを含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、ワイヤのネットワークが少なくとも部分的に円錐形状を含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、ワイヤのネットワークが楕円形のワイヤ及び一つ以上の湾曲したワイヤを含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、一つ以上の湾曲したワイヤの各湾曲したワイヤが、湾曲したワイヤの終端で楕円形のワイヤに取り付けられる方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、一つ以上の湾曲したワイヤが、楕円形のワイヤに概して垂直に延在する方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が外側シースを介して送達され、楕円形のワイヤが外側シースよりも大きな直径に拡張するように構成される方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、一つ以上の湾曲したワイヤが、外側シースからの取り外しに応答して内側カテーテルから外向きに延在するように構成される方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が内側カテーテルの少なくとも一部分を囲むように構成される方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置がワイヤの間で延在するカバーを含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、カバーが流体密封である方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、カバーが多孔質である方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が膨張可能なバルーンを含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が内側カテーテルの外表面から延在する方法に関連する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、外側シースを介して停滞装置を送達することをさらに含み、停滞装置が外側シースの外表面から延在する方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置がリング形状を含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置の直径が停滞装置の幅よりも大きい方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が、管状シースの端部分において一つ以上の拡張可能なペタルを有する管状シースを含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、一つ以上の拡張可能なペタルが、一つ以上の拡張可能なペタルを拡張するように構成されたプルワイヤに取り付けられる方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が、一つ以上の拡張可能なペタルの間に一つ以上のウェビングを含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が、停滞装置の内側管腔を通る血流を少なくとも部分的に阻害するように構成された一つ以上のフラップを含む方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、医療用インプラントは第一のアンカーアームを含み、送達装置は第一のアンカーアームに取り付けられる方法に関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、心臓の血流経路内の血流を少なくとも部分的に阻害し、かつ心臓の血流経路内への造影剤の注入後に圧縮するように構成された拡張可能な停滞装置と、心臓の血流経路を通して、かつ心臓の組織壁に近接して、医療用インプラント及び停滞装置を送達するように構成された内側カテーテルと、医療用インプラントの少なくとも一部分を心臓の組織壁に対して所望の位置に操作するように構成された送達装置と、を含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、送達装置が、心臓の血流経路内への造影剤の注入後に医療用インプラントから取り外されるようにさらに構成される、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置及び医療用インプラントを少なくとも部分的に封入し、格納して医療用インプラント及び停滞装置を外側シースから取り外すように構成された外側シースをさらに含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、外側シースから停滞装置を取り外すことにより、停滞装置が拡張される送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置がワイヤのネットワークを含む送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、ワイヤのネットワークが少なくとも部分的に円錐形状を含む送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、ワイヤのネットワークが楕円形のワイヤ及び一つ以上の湾曲したワイヤを含む送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、一つ以上の湾曲したワイヤの各湾曲したワイヤが、湾曲したワイヤの終端で楕円形のワイヤに取り付けられる送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、一つ以上の湾曲したワイヤが、楕円形のワイヤに概して垂直に延在する送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が外側シースを介して送達され、楕円形のワイヤが外側シースよりも大きな直径に拡張するように構成される、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、一つ以上の湾曲したワイヤが、外側シースからの取り外しに応答して内側カテーテルから外向きに延在するように構成される、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が内側カテーテルの少なくとも一部分を囲むように構成される送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置がワイヤの間で延在するカバーを含む送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、カバーが流体密封である送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、カバーが多孔質である送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が膨張可能なバルーンを含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が内側カテーテルの外表面から延在する、送達システムに関連する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、外側シースを介して停滞装置を送達することをさらに含み、停滞装置が外側シースの外表面から延在する、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置がリング形状を含む送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置の直径が停滞装置の幅よりも大きい送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が、管状シースの端部分において一つ以上の拡張可能なペタルを有する管状シースを含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、一つ以上の拡張可能なペタルが、一つ以上の拡張可能なペタルを拡張するように構成されたプルワイヤに取り付けられる送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が、一つ以上の拡張可能なペタルの間に一つ以上のウェビングを含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞装置が、停滞装置の内側管腔を通る血流を少なくとも部分的に阻害するように構成された一つ以上のフラップを含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、医療用インプラントは第一のアンカーアームを含み、送達装置は第一のアンカーアームに取り付けられる送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、心臓の血流経路内の血流を停滞させる手段と、医療用インプラントを送達する手段と、心臓の血流経路を通って、かつ心臓の組織壁に近接して、停滞させる手段と、医療用インプラントの少なくとも一部分を心臓の組織壁に対して所望の位置に操作する手段とを含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、操作するための方法が、心臓の血流経路内への造影剤の注入後に医療用インプラントから取り外されるようにさらに構成される、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞させる手段及び医療用インプラントを少なくとも部分的に封入し、格納して医療用インプラント及び停滞させる手段を外側シースから取り外すように構成された外側シースをさらに含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞させる手段がワイヤのネットワークを含む送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞させる手段が膨張可能なバルーンを含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、停滞させる手段が、管状シースの端部分において一つ以上の拡張可能なペタルを有する管状シースを含む、送達システムに関する。
いくつかの態様では、本明細書に記載の技術は、医療用インプラントは第一のアンカーアームを含み、操作させるための手段が第一のアンカーアームに取り付けられる送達システムに関する。
追加の実施例
実施例に応じて、本明細書に記述されるプロセス又はアルゴリズムのうちのいずれかのある特定の作用、事象、又は機能は、異なる順序で実施することができ、追加されてもよく、合体されてもよく、又は完全に除外されてもよい。それ故に、ある特定の実施例では、全ての記述された作用又は事象が、プロセスの実践に必要なわけではない。
とりわけ、「できる(can)」、「~であろう(could)」、「~かもしれない(might)」、「~でもよい(may)」、「例えば(e.g.,)」などの本明細書で使用する条件付きの文言は、特に別段の記載がない限り、又は使用する文脈内で別様に理解されない限り、その通常の意味で意図され、かつ特定の特徴、要素、及び/又はステップを、特定の実施例が含むが、他の実施例は含まないことを伝えることが一般的に意図される。したがって、このような条件付きの文言は、特徴、要素、及び/又はステップが、一つ以上の実施例に任意の方法で必要とされること、あるいは一つ以上の実施例が、これらの特徴、要素、及び/又はステップが含まれるか、若しくは任意の特定の実施例で実行されるかを判断するための論理を、著者の入力又は促しの有無にかかわらず、必然的に含むことを暗示することは、一般的に意図されるものではない。「備える/含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などの用語は、同義であり、それらの通常の意味で使用され、包括的に、非限定的な様式で使用され、追加の要素、特徴、作用、動作などを排除しない。また、「又は(or)」という用語は、その包括的な意味で使用され(かつその排他的な意味ではない)、そのため、例えば、要素のリストを接続するように使用される場合、「又は(or)」という用語は、リスト内の要素のうちの一つ、一部、又は全てを意味する。「X、Y、及びZのうちの少なくとも一つ」などの接続的な文言は、特に別段の記載がない限り、項目、用語、要素などが、X、Y、又はZのいずれかであり得ることを一般的に伝えるために使用されるように文脈を用いて理解される。したがって、このような接続的な文言は、特定の実施例が、Xのうちの少なくとも一つ、Yのうちの少なくとも一つ、及びZのうちの少なくとも一つが各々存在することを必要とすることを暗示することが、一般的に意図されるものではない。
実施例の上記の記載では、本開示を合理化し、様々な発明の態様のうちの一つ以上の理解を支援する目的で、様々な特徴が、単一の実施例、図、又はその記載において、一緒にグループ化されることがあることは、理解されるべきである。しかしながら、開示のこの方法は、いずれかの請求項が、その請求項に明示的に記載されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。さらに、本明細書の特定の実施例に例示及び/又は記載される任意の構成要素、特徴、又はステップは、他の任意の実施例に適用される、又はそれらとともに使用され得る。さらに、各実施例に必ずしも必要又は不可欠となる、構成要素、特徴、ステップ、又は構成要素、特徴、又はステップの一群は存在しない。したがって、以下に開示及び請求される本明細書の発明の範囲は、上記に記載された特定の実施例によって限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲を公正に読むことによってのみ決定されるべきであることが意図される。
特定の順序的な用語(例えば、「第一」又は「第二」)は、参照の容易さのために提供され得、必ずしも物理的特徴又は順序を暗示するものではないことを理解されたい。したがって、本明細書で使用される場合、構造、構成要素、動作などの要素を修正するために使用される順序的な用語(例えば、「第一」、「第二」、「第三」など)は、いかなる他の要素に対する要素の優先順位又は順序を必ずしも示すものではなく、むしろ、要素を、同様又は同一の名称(順序的な用語の使用以外)を有する別の要素から概略的に区別し得る。加えて、本明細書で使用される場合、不定冠詞(「a」及び「an」)は、「一つ」ではなく「一つ以上」を示し得る。さらに、条件又は事象に「基づいて」実施される動作はまた、明示的に列挙されていない一つ以上の他の条件又は事象に基づいて実施され得る。
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、例示的な実施例が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、一般的に使用される辞書に定義される用語などの用語は、関連技術の文脈においてその意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書に明示的に定義されない限り、理想化又は過度に形式的な意味で解釈されないことが理解される。
空間的に相対的な「外側」、「内側」、「上部」、「下部」、「下」、「上」、「垂直」、「水平」という用語、及び類似の用語は、図面に示されるように、一つの要素又は構成要素と別の要素又は構成要素との間の関係を説明するために、説明を容易にするために本明細書で使用され得る。空間的に相対的な用語は、図面に描写される配向に加えて、使用中又は動作中の装置の異なる配向を包含することを意図していることを理解されたい。例えば、図面に示される装置が裏返される場合、別の装置の「下」又は「真下」に位置付けられる装置は、別の装置の「上」に配置され得る。したがって、「以下」という例解的な用語は、下位置及び上位置の両方を含み得る。装置はまた、他の方向に配向され得、したがって、空間的に相対的な用語は、配向に応じて異なる解釈をすることができる。
別途明示的な記載がない限り、「より少ない」、「より多い」、「より大きい」などの比較及び/又は量的用語は、平等の概念を包含することを意図している。例えば、「より少ない」は、厳密な数学的な意味での「より少ない」だけでなく、「~以下」も意味し得る。

Claims (25)

  1. 送達システムであって、
    拡張して、心臓の血流経路内の血流を少なくとも部分的に阻害し、心臓の血流経路内の造影剤の注入後に圧縮するように構成された停滞装置と、
    前記心臓の前記血流経路を通って、かつ前記心臓の組織壁に近接して、医療用インプラント及び前記停滞装置を送達するように構成された内側カテーテルと、
    前記医療用インプラントの少なくとも一部分を前記心臓の前記組織壁に対して所望の位置に操作するように構成された送達装置と、を備える、送達システム。
  2. 前記送達装置が、前記心臓の前記血流経路内への前記造影剤の注入後に、前記医療用インプラントから取り外されるようにさらに構成される、請求項1に記載の送達システム。
  3. 前記停滞装置及び前記医療用インプラントを少なくとも部分的に封入し、格納して前記医療用インプラント及び前記停滞装置を外側シースから取り外すように構成された外側シースをさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の送達システム。
  4. 前記停滞装置を前記外側シースから取り外すことにより、前記停滞装置が拡張する、請求項3に記載の送達システム。
  5. 前記停滞装置がワイヤのネットワークを備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の送達システム。
  6. 前記ワイヤのネットワークが少なくとも部分的な円錐形状を有する、請求項5に記載の送達システム。
  7. 前記ワイヤのネットワークが、楕円形のワイヤ及び一つ以上の湾曲したワイヤを含む、請求項5又は請求項6に記載の送達システム。
  8. 前記一つ以上の湾曲したワイヤの各湾曲したワイヤが、前記湾曲したワイヤの終端で前記楕円形のワイヤに取り付けられる、請求項7に記載の送達システム。
  9. 前記一つ以上の湾曲したワイヤが、前記楕円形のワイヤに対して概して垂直に延在する、請求項7又は請求項8に記載の送達システム。
  10. 前記停滞装置が、外側シースを介して送達され、前記楕円形のワイヤが、前記外側シースよりも大きな直径に拡張するように構成される、請求項7~9のいずれか一項に記載の送達システム。
  11. 前記一つ以上の湾曲したワイヤが、前記外側シースからの取り外しに応答して、前記内側カテーテルから外向きに延在するように構成される、請求項10に記載の送達システム。
  12. 前記停滞装置が、前記内側カテーテルの少なくとも一部分を囲むように構成される、請求項5~11のいずれか一項に記載の送達システム。
  13. 前記停滞装置が、前記ワイヤの間に延在するカバーを備える、請求項5~12のいずれか一項に記載の送達システム。
  14. 前記カバーが流体密封である、請求項13に記載の送達システム。
  15. 前記カバーが多孔質である、請求項13又は請求項14に記載の送達システム。
  16. 前記停滞装置が膨張可能なバルーンを含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の送達システム。
  17. 前記停滞装置が、前記内側カテーテルの外表面から延在する、請求項16に記載の送達システム。
  18. 外側シースを介して前記停滞装置を送達することをさらに含み、前記停滞装置が前記外側シースの外表面から延在する、請求項16又は請求項17に記載の送達システム。
  19. 前記停滞装置がリング形状である、請求項16~18のいずれか一項に記載の送達システム。
  20. 前記停滞装置の直径が、前記停滞装置の幅よりも大きい、請求項16~19のいずれか一項に記載の送達システム。
  21. 前記停滞装置が、管状シースの端部分に一つ以上の拡張可能なペタルを有する前記管状シースを備える、請求項1~20のいずれか一項に記載の送達システム。
  22. 前記一つ以上の拡張可能なペタルが、前記一つ以上の拡張可能なペタルを拡張するように構成されたプルワイヤに取り付けられる、請求項21に記載の送達システム。
  23. 前記停滞装置が、前記一つ以上の拡張可能なペタルの間に一つ以上のウェビングを備える、請求項21又は請求項22に記載の送達システム。
  24. 前記停滞装置が、前記停滞装置の内側管腔を通る血流を少なくとも部分的に阻害するように構成された一つ以上のフラップを備える、請求項21~23のいずれか一項に記載の送達システム。
  25. 前記医療用インプラントが、第一のアンカーアームを備え、前記送達装置が、前記第一のアンカーアームに取り付けられる、請求項1~24のいずれか一項に記載の送達システム。
JP2023579321A 2021-06-25 2022-06-13 停滞装置によるインプラント及び造影剤の送達 Pending JP2024524997A (ja)

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