JP2024523986A - 高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスのオンチップ集積 - Google Patents

高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスのオンチップ集積 Download PDF

Info

Publication number
JP2024523986A
JP2024523986A JP2023571776A JP2023571776A JP2024523986A JP 2024523986 A JP2024523986 A JP 2024523986A JP 2023571776 A JP2023571776 A JP 2023571776A JP 2023571776 A JP2023571776 A JP 2023571776A JP 2024523986 A JP2024523986 A JP 2024523986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
array
mtj2
tunnel junction
magnetic tunnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023571776A
Other languages
English (en)
Inventor
ハシェミ、ポウヤ
コタンドラマン、チャンドラセカラ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Publication of JP2024523986A publication Critical patent/JP2024523986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

Figure 2024523986000001
製造方法および結果として得られるデバイスは、高効率アレイおよび高保持アレイの両方を有する反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスを対象とする。本方法は、反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイス用の高効率アレイおよび高保持アレイを共通のスタック上に製造する方法を含む。本方法は、高効率アレイおよび高保持アレイについて、第1の磁気トンネル接合スタック(MTJ2)を形成することと、MTJ2上にスピン伝導層を形成することと、スピン伝導層上に第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)を形成することと、を含む。高保持アレイ用の第1の磁気トンネル接合スタックの高保持限界寸法(CD)(HRCD)は、高効率アレイ用の第1の磁気トンネル接合スタックの高効率限界寸法(HECD)よりも大きい。第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)は、高保持アレイでは短絡され、高効率アレイでは短絡されていない。

Description

本発明は、磁気トンネル接合(「MTJ」)デバイスおよびMTJデバイスを製造する方法に関する。詳細には、本発明は、高効率(high-efficiency)構成要素と高保持(high-retention)構成要素の両方を含む反転ワイド・ベース(inverted wide-base)二重MTJデバイスに関する。
本発明の実施形態は、高効率アレイおよび高保持アレイの両方を有する反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスを製造する方法に関する。本方法は、反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイス用の高効率アレイおよび高保持アレイを共通のスタック上に製造する方法を含む。本方法は、高効率アレイおよび高保持アレイについて、第1の磁気トンネル接合スタック(MTJ2)を形成することと、MTJ2上にスピン伝導層を形成することと、スピン伝導層上に第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)を形成することと、を含む。高保持アレイ用の第1の磁気トンネル接合スタックの高保持限界寸法(CD)(HRCD)は、高効率アレイ用の第1の磁気トンネル接合スタックの高効率限界寸法(HECD)よりも大きい。第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)は、高保持アレイでは短絡され、高効率アレイでは短絡されていない。
他の実施形態は、高効率アレイおよび高保持アレイの両方を有する反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに関する。本デバイスは、第1の磁気トンネル接合スタック(MTJ2)、MTJ2上のスピン伝導層、およびスピン伝導層上の第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)を含む高効率アレイと、第1の磁気トンネル接合スタックMTJ2を含む高保持アレイと、を共通のベース上に備える磁気トンネル接合デバイスを含む。本デバイスは、MTJ2上のスピン伝導層と、スピン伝導層上の第2の磁気トンネル接合スタックMTJ1と、をさらに含む。高保持アレイ用の第1の磁気トンネル接合スタックの高保持限界寸法(CD)(HRCD)は、高効率アレイ用の第1の磁気トンネル接合スタックの高効率限界寸法(HECD)よりも大きい。第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)は、高保持アレイでは短絡され、高効率アレイでは短絡されていない。
上記の概要は、本発明の例示された各実施形態またはすべての実施態様を説明することは意図されていない。
本出願に含まれる図面は、本明細書に組み込まれ、その一部を形成する。これらは、本発明の実施形態を例示し、説明とともに、本発明の原理を説明する。図面は、特定の実施形態の例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
(A)および(B)は、一部の実施形態による、高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスの下に形成された特定のベース層の断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図1(A)および図1(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図2(A)および図2(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図3(A)および図3(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図4(A)および図4(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図5(A)および図5(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図6(A)および図6(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図7(A)および図7(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図8(A)および図8(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図9(A)および図9(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 (A)および(B)は、一部の実施形態による、図10(A)および図10(B)の高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスに追加の製造操作を施した後を示す断面図である。 一部の実施形態による、高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスの製造に関わる操作の流れ図である。
本開示は、二重磁気トンネル接合(「DMTJ」)デバイスおよびDMTJデバイスを製造する方法について説明する。特に、本開示は、高速構成要素と高保持構成要素の両方を含む反転ワイド・ベース二重MTJデバイスについて説明する。
本発明の様々な実施形態は、関連する図面を参照して本明細書に記載されている。本発明の範囲から逸脱することなく、代替の実施形態を考案することができる。様々な接続および位置関係(例えば、上、下、隣接など)は、以下の説明および図面における要素間に記載されている。これらの接続または位置関係あるいはその両方は、別段の指定がない限り、直接的または間接的であってもよく、本開示は、この点において限定することは意図されていない。したがって、エンティティの結合は、直接的または間接的な結合のいずれかを指すことができ、エンティティ間の位置関係は、直接的または間接的な位置関係とすることができる。間接的な位置関係の例として、本明細書における層「B」の上に層「A」を形成することへの言及は、層「A」および層「B」の関連する特性および機能性が中間層によって実質的に変化しない限り、1つまたは複数の中間層(例えば、層「C」)が層「A」と層「B」との間にある状況を含む。
以下の定義および略語は、特許請求の範囲および明細書の解釈のために使用される。本明細書で使用される場合、用語「備える(comprise)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「有する(has)」、「有している(having)」、「含有する(contains)」もしくは「含有している(containing)」またはそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることが意図されている。例えば、要素のリストを含む組成物、混合物、プロセス、方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの要素のみに限定されず、明示的に列挙されていない、またはそのような組成物、混合物、プロセス、方法、物品、もしくは装置に固有の他の要素を含むことができる。
「特に断りのない限り、本明細書に示される範囲(例えば、時間、濃度、温度など)は、両方の端点および端点間のすべての数値を含む。別段の指定がない限り、範囲に関連する「約」、「およそ」、またはチルダ(~)の使用は、範囲の両端に適用され(例えば、「およそ1g~5g」は、「およそ1g~およそ5g」と解釈されるべきである)、範囲のリストに関連して、リスト内の各範囲に適用される(例えば、「約1g~5g、5g~10gなど」は、「約1g~約5g、約5g~約10gなど」と解釈されるべきである)。別段の指示がない限り、「約」、「およそ」、および「~」などの修飾用語は、言及された値、値の範囲、または1つもしくは複数の値の範囲の端点の±10%を示す。」
以下の説明の目的のために、用語「上」、「下」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、およびそれらの派生語は、図面において配向されるように、記載された構造および方法に関するものとする。「上にある(overlying)」、「の上に(atop)」、「上に(on top)」、「上に位置する(positioned on)」または「の上に位置する(positioned atop)」という用語は、第1の構造などの第1の要素が、第2の構造などの第2の要素上に存在し、界面構造などの介在要素が第1の要素と第2の要素との間に存在し得ることを意味する。「直接接触」という用語は、第1の構造などの第1の要素と、第2の構造などの第2の要素とが、2つの要素の界面において中間の導電層、絶縁層または半導体層なしに接続されることを意味する。例えば、「第1の要素が第2の要素に対して選択的である」などの「に対して選択的である」という用語は、第1の要素をエッチングすることができ、第2の要素がエッチ・ストップとして作用することができることを意味する。
簡潔にするために、半導体デバイスおよび集積回路(「IC」)の製造に関連する従来の技術については、本明細書で詳細に説明する場合もあれば、説明しない場合もある。さらに、本明細書に記載される様々なタスクおよびプロセス・ステップは、本明細書で詳細に説明されない追加のステップまたは機能を有するより包括的な手順またはプロセスに組み込むことができる。特に、半導体デバイスおよび半導体ベースのICの製造における様々なステップはよく知られており、したがって、簡潔にするために、多くの従来のステップは、本明細書では簡潔に言及されるだけであり、またはよく知られているプロセスの詳細を提供することなく完全に省略される。
一般に、ICにパッケージングされるマイクロチップを形成するために使用される様々なプロセスは、4つの一般的なカテゴリ、すなわち、膜堆積、除去/エッチング、半導体ドーピング、およびパターニング/リソグラフィに分類される。
堆積は、ウエハ上に材料を成長させ、コーティングし、またはその他の方法で転写する任意のプロセスである。利用可能な技術としては、とりわけ、物理的気相堆積(「PVD」)、化学気相堆積(「CVD」)、電気化学堆積(「ECD」)、分子線エピタキシ(「MBE」)、およびより最近では原子層堆積(「ALD」)が挙げられる。別の堆積技術は、プラズマ化学気相堆積(「PECVD」)であり、これは、プラズマ内のエネルギーを使用して、普通ならば従来のCVDに関連付けられたより高い温度が必要とされるウエハ表面での反応を誘発するプロセスである。PECVD堆積中のエネルギー・イオン衝撃も、膜の電気的および機械的特性を改善することができる。
除去/エッチングは、ウエハから材料を除去する任意のプロセスである。例としては、エッチング・プロセス(湿式または乾式のいずれか)、化学機械平坦化(「CMP」)などが挙げられる。除去プロセスの一例は、イオン・ビーム・エッチング(「IBE」)である。一般に、IBE(またはミリング)は、遠隔ブロード・ビーム・イオン/プラズマ源を利用して、物理的不活性ガス手段または化学反応性ガス手段あるいはその両方によって基板材料を除去するドライ・プラズマ・エッチング法を指す。他のドライ・プラズマ・エッチング技術と同様に、IBEは、エッチング速度、異方性、選択性、均一性、アスペクト比、および基板損傷の最小化などの利点を有する。ドライ除去プロセスの別の例は、反応性イオン・エッチング(「RIE」)である。一般に、RIEは、化学反応性プラズマを使用して、ウエハ上に堆積した材料を除去する。RIEでは、プラズマは、電磁場によって低圧(真空)下で生成される。RIEプラズマからの高エネルギー・イオンは、ウエハ表面を攻撃し、ウエハと反応して材料を除去する。
半導体ドーピングは、一般に拡散またはイオン注入あるいはその両方によって、例えばトランジスタのソースおよびドレインをドーピングすることによって電気的特性を変更することである。これらのドーピング・プロセスに続いて、炉アニーリングまたは急速熱アニーリング(「RTA」)が行われる。アニーリングは、注入されたドーパントを活性化させる働きをする。導体(例えば、ポリシリコン、アルミニウム、銅など)および絶縁体(例えば、様々な形態の二酸化ケイ素、窒化ケイ素など)の両方の膜を使用して、トランジスタとそれらの構成要素を接続および分離する。半導体基板の様々な領域を選択的にドーピングすることにより、電圧の印加によって基板の導電度を変えることができる。これらの様々な構成要素の構造を作成することによって、何百万ものトランジスタを構築し、一緒に配線して、現代のマイクロ電子デバイスの複雑な回路を形成することができる。
半導体リソグラフィは、半導体基板上に3次元レリーフ像またはパターンを形成し、その後そのパターンを基板に転写することである。半導体リソグラフィでは、パターンは、フォトレジストと呼ばれる感光性ポリマによって形成される。トランジスタを構成する複雑な構造と、回路の何百万ものトランジスタを接続する多数のワイヤとを構築するために、リソグラフィおよびエッチング・パターン転写ステップが複数回繰り返される。ウエハ上に印刷される各パターンは、以前に形成されたパターンに位置合わせされ、導体、絶縁体および選択的にドープされた領域が徐々に構築されて、最終的なデバイスが形成される。
ここで、本発明の態様により具体的に関連する技術の概要に目を向けると、組み込み型DRAM(「eDRAM」)は、特定用途向け集積回路(「ASIC」)またはマイクロプロセッサの同じダイまたはマルチチップ・モジュール(「MCM」)上に集積されたダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(「DRAM」)である。eDRAM技術は、半導体製造において従来のシリコン基板の代わりに層状のシリコン-絶縁体-シリコン基板を使用することを指す、シリコン-オン-インシュレータ(「SOI」)技術で実装されてきた。eDRAM技術は、様々な成功を収めており、サーバ用メモリの選択肢としてのSOI技術に対する需要は近年減少している。
磁気トンネル接合(「MTJ」)を用いた磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ(「MRAM」)デバイスは、既存のeDRAM技術に取って代わる1つの選択肢である。MRAMは、不揮発性メモリであり、この利点がこのメモリ技術の開発を加速させる原動力である。現在のMRAM MTJ構造は比較的低速であり、eDRAM(約5ns)に匹敵するMTJ書き込み目標速度に達する唯一の方法は、二重磁気トンネル接合(「DMTJ」)を用いることである。DMTJデバイスは、書き込み電流を2分の1に低減する。
特定のDMTJデバイスでは、幅の広い非磁性ベースの改良されたDMTJデバイスを使用して、限界寸法(「CD」)が同様の頂部MTJと底部MTJを有する標準的なDMTJに両方ともが関連付けられている面積抵抗(resistance area)(「RA」)ペナルティおよび磁気抵抗(「MR」)ペナルティの両方をなくすことによって、MTJのスイッチング効率を向上させている。これらのタイプのワイド・ベースのデバイスは、二重スピン電流ソーシング(「DSTT」)の利点をもたらす。また、これらのタイプのデバイスでは、底部バリア層は、比較的高いRAを有することができる。これらのデバイスは、非磁性(「NM」)金属層内のスピン拡散輸送を活用し、底部MgO層を通る電荷電流密度の低減を達成することができる。底部NM層は、アニーリング・プロセス中に追加のホウ素ドレイン導管として働くこともできる。これらのデバイスの一部では、2つのMTJスタック間に非磁性スピン導体が使用される(例えば、Cu、CuN、CuN、CuN/Cu/CuN、CuN/Cu(100)Ag、AgSnなど)。これらのデバイスの製造中、スタックの完全性を確保し、酸化またはCMPなどのエクスシトゥ(ex-situ)プロセスで起こり得るスピン・コンダクタンスの予期せぬ損失を回避するために、インシトゥ(in-situ)スタック堆積プロセスが望まれる。しかしながら、これらのワイド・ベースのDMTJデバイスでは、例えば、AgタイプのNM層上にストップ・エッチを設ける(harness)必要がある。また、体心立方(例えば、CoFe)の核形成フロントを制御する必要もある。
本発明の様々な実施形態の説明は、例示の目的で提示されるが、網羅的であること、または開示された実施形態に限定されることを意図するものではない。記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、当業者には多くの変更形態および変形形態が明らかであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、市場で見出される技術に対する実際の応用もしくは技術的改良を最もよく説明するか、または当業者が本明細書で開示された実施形態を理解することができるように選択された。
次の頭字語が以下で使用されることがある。
幅の広い非磁性ベースの改良された二重MTJ(wide non-magneticbase modified double MTJ:mDMTJ)の一般的な概念は、頂部および底部MTJについて同様の限界寸法(critical dimensions:CD)を有する標準的な二重MTJの面積抵抗(resistancearea:RA)および磁気抵抗(magnetoresistance:MR)のペナルティを両方ともなくすことによって、MTJのスイッチング効率を向上させることが知られている。同様に、反転MDMTJ設計は、従来の構造よりも製造性と歩留まりが良いことが知られている。
MDMTJ設計は、高速および高効率を実現する可能性があるが、この構造を使用して高密度と高保持を併せて達成することは困難である。これを説明すると、底部MTJに35nmのCDおよび頂部MTJについて100nmのCDを有する高効率アレイに反転構造を使用する場合、高保持アレイを達成するためには、以下のこと、すなわち、CDを底部MTJについては約80nmとし、頂部MTJについては約250nmとすることが必要である。このため、磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)密度が大幅に低下する(本例では、約500nmのMTJピッチが必要)。しかしながら、オンチップ高保持アレイのために頂部MTJのCDを低下させると、トンネル磁気抵抗(TMR)が希釈され(低下し)、これは好ましくない(TMRの希釈を最小限に抑えるには、典型的には面積を10倍に増やすか、CDを3.1倍に増やす必要がある)。
これに対処し、且つ高密度を達成するために、本開示に記載される様々な実施形態は、同じスタック内で高効率および高保持アレイを達成するための方法を提供するが、TMRに悪影響を及ぼすことはない。様々な実施形態は、a)高密度、高効率、かつ高保持STT-MRAMのオンチップ・アレイを達成する構造および集積方法、b)すべてのアレイが同一のスタックを共有する、c)高保持アレイは、頂部バリアが短絡される一方で、より大きな底部MTJ CDを有する、d)本構造は、そのTMRに悪影響を及ぼすことなく、高保持アレイの高密度を維持する、ならびにe)プロセスに複雑さを加えて両方のアレイに類似のスタックを設けることなしに、本構造のための新規のプロセス・フローが提供される、という特徴の一部またはすべてを有することができる。
本実施形態は、共通のスタックが高効率アレイおよび高保持アレイの両方を共有するDMJT構造およびDMTJ構造を製造する方法を含む。図12の流れ図によって提供される製造方法1200の様々な段階における構造を示す断面図(図1(A)~図11(B))が提供される。方法ステップの流れ図は、断面図に関連して説明される。一部の代替の実施態様では、流れ図の製造ステップは、図に記されている順序とは異なる順序で行われることがある。さらに、図に示された層のいずれかが複数の副層(サブレイヤー)を含むことがある。
ここで、同様の数字が同じまたは同様の要素を表す図面を参照するが、最初に図1(A)および図1(B)を参照すると、本実施形態が適用され得るDMTJスタックを製造する例示的な方法が示されている。異なる製造ステップで示される断面図である図1(A)~図11(B)において、「A」で終わる図の番号は、高効率アレイ100の実施形態を示し、「B」で終わる図の番号は、高保持アレイ100’の実施形態を示す。また、「B」図の構造参照番号では、「A」図に示された類似の構造とは異なる参照構造の後には、プライム(または、本明細書では簡単にするために、アポストロフィ)「’」を付すことにし、「A」図に示された対応するデータ構造と同じ参照構造の後には、プライム(または、本明細書では簡単にするために、アポストロフィ)「’」を付さない。
スタックの断面図である図1(A)において、高効率アレイ100の作成は、操作1205(図12)において、x番目のレベルの配線工程(「BEOL」)層102、104の形成から始まる。一般に、BEOLは、個々のデバイス(トランジスタ、キャパシタ、抵抗器など)がウエハ上の配線と相互接続されるIC製造の第2の部分である。図1(A)に示されるように、第1のBEOL層は、BEOL Mx誘電体層102とBEOL Mx金属層104とを含む。Mx誘電体層102は、例えば、SiO、SiN、SiBCN、低κのNBLoK(窒素ドープ炭化ケイ素)、または任意の他の適切な誘電体材料で構成されてもよい。Mx金属層104は、例えば、Cu、TaN、Ta、Ti、TiN、またはこれらの組合せを含むことができる。
操作1210において、ビア層がMx層の上方に形成されてもよく、ビア層は、ビア誘電体110の部分およびビア充填112の部分を含むことができる。ビア誘電体110部分は、例えば、リソグラフィおよびRIEを使用して堆積させることができる。ビア充填112部分は、CVD、PVD、ALD、または何らかの組合せを使用して、例えば、W、Cu、TaN、Ta、Ti、TiN、TiOCN、TaOCN、または何らかの組合せを含む金属で充填され、CMPを使用して表面を平坦化することができる。高保持アレイ100’についても、図1(B)に示されるように同様のプロセスを使用することができる。
図2(A)は、MTJ2 120、ならびにシード/金属スペーサ層およびスピン伝導層122を堆積させるための操作1215の結果を示すスタック#の断面図である。(この上に置かれるMTJ1スタックについては後述する。)
MTJ2 120は、参照(ピン止め)層と、トンネル障壁と、トンネル障壁の上にある自由層とを有する(図示せず)。MTJ1は、参照層とトンネル障壁とを有する。トンネル障壁は、例えば、MgO、AlO、およびTiO、または半導体もしくは低バンドギャップ絶縁体などの、スピン分極を維持しながら、電気トンネル・コンダクタンスがより高い材料を含むことができる。
磁化参照層は、固定された磁化を有し、トンネル障壁界面において高いスピン分極を示す1つまたは複数の金属を含む、金属または金属合金(またはそれらのスタック)で構成することができる。磁化参照層は、Fe、Ni、Co、Cr、B、Mnを含むことができる。磁化参照層は、以下を有する多層構成であってもよい。すなわち、1)上述した金属を用いた金属または金属合金あるいはその両方で形成された高スピン分極領域、および2)強い垂直磁気異方性(強いPMA)を示す材料で構成された領域である。使用することができる強いPMAを有する例示的な材料としては、Co、Ni、Pt、Pd、Ir、またはRuなどの金属が挙げられ、交互に重なった層とすることができる。強いPMA領域はまた、(界面とは対照的に)強い固有またはバルクPMAを呈する合金を含むことができ、例示的な合金としては、Co-Fe-Tb、Co-Fe-Gd、Co-Cr-Pt、Co-Pt、Co-Pd、Fe-Pt、またはFe-Pd、あるいはそれらの組合せが挙げられる。合金の層は、交互に積み重ねることができる。
自由層は、磁化参照層の磁化の向きに対して向きが可変の磁化を有する磁性材料(または磁性材料のスタック)で構成することができる。磁化自由層の例示的な磁性材料としては、Co、Fe、およびCo-Fe、Niの合金または多層あるいはそれらの組合せ、Ni-Feの合金、Co-Fe-Bの合金、MnGeおよびAlMnGeなどのホイスラー化合物が挙げられる。
MTJ2スタック120が形成され、続いてスピン伝導層122が形成され、続いてMTJ1スタック124が形成される。簡略化し、理解を容易にするために、MTJスタックの層のすべてが図に示されているわけではない。一部の実施形態では、MTJスタック120および124はそれぞれ、参照層と、第1のトンネル障壁層と、第1の自由層と、金属スペーサ層と、第2の自由層と、第2のトンネル障壁層とを含む。MTJスタックには、追加の層が含まれてもよく、特定の層が省略されてもよく、層のそれぞれには副層が含まれてもよいことを理解されたい。
一般に、MTJスタックにおいて、情報は、参照層の磁化方向に対する、相対的な自由層膜(本明細書でさらに詳細に説明される)の磁化方向の形で記憶される。参照層は、単一の層であっても、複数の層であってもよい。一実施形態では、MTJスタックの参照層は、合成反強磁性(synthetic antiferromagnetic)(「SAF」)層である。一部の実施形態では、MTJスタックの参照層には、複数の副層(例えば、20以上の副層)が含まれる。
MTJスタックのいずれかの形成において、第1のトンネル障壁層が参照層の上に形成される。一実施形態では、第1のトンネル障壁層は、2つの導電性材料間の薄い絶縁層または電位などの障壁である。電子(または準粒子)は、量子トンネリングのプロセスによってトンネル障壁を通過する。特定の実施形態では、第1のトンネル障壁層は、MgOで構成された少なくとも1つの副層を含む。MgO以外の材料を用いて第1のトンネル障壁層を形成することもできる。自由層は、第1のトンネル障壁層に隣接し、参照層とは反対側の磁化自由層である。磁化自由層は、反転可能な磁気モーメントまたは磁化を有する。第2のトンネル障壁層は、自由層上に形成される。特定の実施形態では、第2のトンネル障壁は、第1のトンネル障壁層と同じ材料(例えば、MgO)で構成された最外層の副層(または何らかの他の副層)を含む。MTJスタック120および124のいずれかは、追加の層を含み、特定の層を省略することができ、層のそれぞれは、任意の数の副層を含むことができる。さらに、層または副層あるいはその両方の組成は、MTJ2スタック120とMTJ1スタック124との間で異なってもよい。一部の実施形態では、MTJ2スタック120およびMTJ1スタック124は、自己整合パターニング・プロセスによって形成される。しかしながら、特定の例では、MTJ2スタック120は、MTJ1スタック124と自己整合していない。高保持アレイ100’についても、図2(B)に示されるように同様のプロセスを使用することができる。
図3(A)は、例えば、OPL、SiN、SiO、またはフォトレジストを使用して、本明細書では犠牲HM(SHM)スタック130とも呼ばれる犠牲誘電体/有機ハード・マスク(HM)を次の層のために堆積させる操作1220の結果を示すスタック#の断面図である。SHM130は、例えば、リソグラフィおよびRIEを用いてパターニングされてもよい。ここで、高効率アレイ100と図3(B)の高保持アレイ100’とが異なり始める。高効率アレイ100のCD(HECD)の場合、35nmのサイズを典型としてよい(または、例えば、20~35nmの間の範囲)。高保持アレイ100’のCD(HRCD)の場合、80nmのサイズを典型としてよい(または、例えば、70~100nmの間の範囲)。これは、例えば1:2~1:5の範囲のCD比(HECD対HRCD)を反映するものとすることができる。典型的なMTJのピッチ・サイズは、150~200nmの範囲とすることができる。MTJのピッチ・サイズをこれらの寸法に従ってスケーリングすることによって、他のHECDおよびHRCDサイズにマッチさせてもよい。
図4(A)は、高効率アレイ100に対して、例えば、IBE、RIE、またはこれらの何らかの組合せを使用してMTJ2 120、122をパターニングする操作1225の結果を示すスタック#の断面図である。材料の除去は、ビア誘電体層110の内側(頂部付近)で停止することができ、操作1225では、任意選択のエア・ブレイク(air-break)または制御されたインシトゥ酸化を施すことにより、金属再堆積による部分的な短絡を除去することができる。図4(B)は、高保持アレイ100’に対する操作1225の結果を示し、MTJ2スタック120’、スピン伝導層スタック122’、および犠牲HMスタック130’のCDが広いこと以外は同様の結果である。
図5(A)は、MTJ2誘電体(SiNまたはSiBCNなど)層132の堆積およびCMPを行い、スピン伝導層122と同じ高さで停止する操作1230の結果を示すスタック#の断面図である。図5(B)は、同じプロセスを示すが、MTJ2誘電体層132’の方が小さい。
図6(A)は、第2のMTJスタック(MTJ1)124および関連する層を堆積させる操作1235の結果を示すスタック#の断面図である。操作1235において、表面は、自然酸化物を除去するために予めスパッタ洗浄され、次いで、さらなるスピン伝導層122(既存のスピン伝導層の続き)が付着される。次に、MTJ1 124を堆積させ、続いて、例えば、Ruで構成されてもよいエッチ・ストップ金属層134を堆積させる。
次に、頂部電極金属HM層136を堆積させる。この金属HM層136は、例えば、W、TaN、TiNのうちの1つ、またはこれらの任意の組合せを含むことができる。この上に、誘電体/有機HM層138が追加されてもよく、例えば、OPL、SiN、SiO、またはフォトレジスト、あるいはその組合せを含んでもよい。金属HM層136および誘電体HM層138は、例えば、リソグラフィおよびRIEによってパターニングされてもよい。ここで、MTJ1 124のCDは、下部MTJ2スタック120よりも大きい。高効率アレイ100の場合、頂部CDの値は、約100nmを典型とすることができ、この値は、例えば、底部MTJ2スタック120のCDの3.0~3.5倍である。図6(B)に示されるような高保持アレイ100’の場合、頂部CDは、80~100nmを典型とすることができる。さらに、MTJ1のピッチ・サイズは、約150~200nmとすることができる。
図7(A)は、高効率アレイ100のMTJ1 124がIBEおよびRIEのうちの少なくとも1つを使用してパターニングされる操作1240の結果を示すスタックの断面図である。材料除去は、ビア誘電体層110の内側(頂部付近)で停止する。金属再堆積による部分的な短絡を回避するために、任意選択のエア・ブレイクまたは制御されたインシトゥ酸化を施すことができる。同様のプロセスが、図7(B)の高保持アレイ100’にも適用される。
図8(A)は、高効率アレイ100に対して封止誘電体層(encapsulationdielectric layer)140を付着させる操作1245の結果を示すスタックの断面図である。例えば、プラズマO、H、N、NH、またはその組合せの技術を使用して、任意選択の前処理を適用することができる。封止誘電体は、AlO、TiO、SiO、BN、SiN、SiBCNのうちの1つ、またはこれらの任意の組合せを含むことができ、PVD、ALD、PECVDのうちの少なくとも1つを使用して付着させることができる。同様のプロセスが、図8(B)の高保持アレイ100’にも適用される。
図9(A)は、例えば、レジストまたはスピンオン誘電体を使用して、高効率アレイ100に対してマスク142を施す操作1250の結果を示すスタックの断面図である。図9(B)は、封止体140が高保持アレイ100’から除去される操作1255の結果を示す。この除去は、例えば、RIEまたは湿式またはIBEプロセスを使用して達成することができる。
図10(A)は、高効率アレイ100に対する操作1260の結果を示すスタックの断面図である。マスク142は、高効率アレイ100から剥離されている。金属スペーサ144Aが高効率アレイ100と図10(B)の高保持アレイ110’の両方に形成されている。金属スペーサ144Aは、例えば、ALDおよびRIEによるTaN堆積として作製することができる。金属スペーサ144Aの目的は、高保持アレイ100’の頂部MTJ1 124’を短絡させることである。封止誘電体140により、高効率アレイ100ではこの短絡が防止される。
図11(A)は、高効率アレイ100に対する操作1265の結果を示すスタックの断面図である。第1の層間誘電体(ILD1)150Aを封止誘電体およびスペーサ誘電体として堆積させ、CMPを適用する。次に、第2の層間誘電体(ILD2)150Bを堆積させる。次いで、リソグラフィまたはRIEのうちの少なくとも1つを使用してILD2 150Bをパターニングし、ビット線146および充填ライナ144Bを施すことができる。ビット線用の金属は、TA、TaN、およびCuのうちの1つまたはこれらの組合せを含むことができる。同様のプロセスにより、図11(B)に示される高保持アレイ100’に対しても同じ結果が得られる。
様々な実施形態の説明は、例示の目的で提示されており、網羅的であることも、開示された実施形態に限定されることも意図されていない。記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、当業者には多くの変更形態および変形形態が明らかであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、市場で見出される技術に対する実際の適用または技術的改善を最もよく説明するために、または当業者が本明細書に開示された実施形態を理解できるようにするために選択された。
本発明の好ましい実施形態では、Mx誘電体およびMx金属を含む配線工程(BEOL)層と、BEOL層の上のビア層であって、ビア誘電体およびビア充填を含み、BEOL層およびビア層が共通のベースを形成する、ビア層と、共通のベース上に形成された高効率アレイであって、ビア層の上に形成された第1の磁気トンネル接合スタックMTJ2、MTJ2上のスピン伝導層、スピン伝導層上の第2の磁気トンネル接合スタックMTJ1、MTJ1の上のエッチ・ストップ金属層、エッチ・ストップ金属層の上の頂部電極ハード金属層、スピン伝導層、MTJ1、エッチ・ストップ金属層、および頂部電極ハード金属層の側面の封止誘電体層、封止誘電体層に隣接する金属スペーサA、頂部電極ハード金属層の上への追加の金属スペーサB、ならびに追加の金属スペーサBの上のビット線、を含む高効率アレイと、共通のベース上に形成された高保持アレイであって、ビア層の上に形成された第1の磁気トンネル接合スタックMTJ2、MTJ2上のスピン伝導層、スピン伝導層上の第2の磁気トンネル接合スタックMTJ1、MTJ1の上のエッチ・ストップ金属層、エッチ・ストップ金属層の上の頂部電極ハード金属層、スピン伝導層、MTJ1、エッチ・ストップ金属層、および頂部電極ハード金属層の側面に隣接する金属スペーサA、頂部電極ハード金属層の上への追加の金属スペーサB、ならびに追加の金属スペーサBの上のビット線、を含む高保持アレイと、を備え、高保持アレイ用の第1の磁気トンネル接合スタックの高保持限界寸法(CD)(HRCD)が、高効率アレイ用の第1の磁気トンネル接合スタックの高効率限界寸法(HECD)よりも大きく、且つ第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)が高保持アレイでは短絡され、高効率アレイでは短絡されていない、磁気トンネル接合デバイスが提供される。

Claims (19)

  1. 共通のスタック上に、反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイス用の高効率アレイおよび高保持アレイを製造する方法であって、
    前記高効率アレイおよび前記高保持アレイについて、
    第1の磁気トンネル接合スタック(MTJ2)を形成することと、
    前記MTJ2上にスピン伝導層を形成することと、
    前記スピン伝導層上に第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)を形成することと、
    を含み、
    前記高保持アレイ用の前記第1の磁気トンネル接合スタックの高保持限界寸法(CD)(HRCD)が、前記高効率アレイ用の前記第1の磁気トンネル接合スタックの高効率限界寸法(HECD)よりも大きく、且つ
    前記第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)が前記高保持アレイでは短絡され、前記高効率アレイでは短絡されない、
    方法。
  2. 誘電体およびM金属を含む配線工程(BEOL)層を設けることと、
    前記BEOL層の上にビア層を設けることであって、前記ビア層がビア誘電体およびビア充填を含む、前記ビア層を設けることと、
    をさらに含み、
    前記MTJ2が前記ビア層の上に形成される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記M誘電体が、SiO、SiN、SiBCN、および低κのNBLoKから成る群から選択された材料を含み、
    前記M金属が、Cu、TaN、Ta、Ti、およびTiNから成る群から選択された材料を含み、
    前記ビア充填が、W、Cu、TaN、Ta、Ti、TiN、TiOCN、およびTaOCNから成る群から選択された材料を含む、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記MTJ2が、参照層と、前記参照層の上に形成されたトンネル障壁層と、前記トンネル障壁層の上の自由層とを含み、
    前記MTJ1が、参照層と、トンネル障壁層とを含む、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記MTJ2の前記HECD対前記HRCDの比が1:2~1:5である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記MTJ2の前記HECDが20~35nmであり、
    前記MTJ2の前記HRCDが70~100nmである、
    請求項5に記載の方法。
  7. MTJ1のピッチ・サイズおよびMTJ2のピッチ・サイズが~200nmである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記スピン伝導層上に犠牲ハード・マスク(SHM)を設けることと、
    前記高効率アレイ上に前記MTJ2を前記HECDに形成し、前記高保持アレイ上に前記MTJ2を前記HRCDに形成することと、
    前記MTJ2および前記スピン伝導層に隣接してMTJ2誘電体を設けることと、
    前記SHMを除去することと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記SHMを前記設けることが、OPL、SiN、SiO、およびフォトレジストから成る群から選択された材料を使用し、リソグラフィおよびRIEを使用するパターニングにより行われ、
    前記スピン伝導層および前記MTJ2が、IBEおよびRIEから成る群から選択された技術を使用してパターニングされ、
    前記MTJ2誘電体が、SiNおよびSiBCNから成る群から選択された材料を含み、前記スピン伝導層と同じ高さで停止する、
    請求項8に記載の方法。
  10. 前記スピン伝導層が部分的に前記MTJ2および前記MTJ2誘電体の上にある、請求項8に記載の方法。
  11. 前記MTJ1上にエッチ・ストップ金属層を形成することと、
    前記エッチ・ストップ金属層の上に頂部電極ハード金属層を形成することと、
    前記頂部電極ハード金属層の上に誘電体ハード金属層を形成することと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記エッチ・ストップ金属層がRuを含み、
    前記頂部電極ハード金属層が、W、TaN、およびTiNから成る群から選択された材料を含み、
    前記誘電体ハード金属層が、OPL、SiN、SiO、およびフォトレジストから成る群から選択された材料を含む、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記頂部電極ハード金属層および前記誘電体ハード金属層が、リソグラフィおよびRIEによってパターニングされる、請求項11に記載の方法。
  14. 前記高効率アレイおよび前記高保持アレイについて、前記頂部電極ハード金属層および前記MTJ2誘電体の上と、前記スピン伝導層、前記MTJ1、および前記エッチ・ストップ金属層の側面とに封止誘電体層を追加することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記高効率アレイについては前記封止誘電体層の上にマスクを追加するが、前記高保持アレイについては追加しないことと、
    前記高保持アレイについては前記封止誘電体層を除去するが、前記高効率アレイについては除去しないことと、
    をさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記MTJ1が短絡されるように、前記高効率アレイの前記封止誘電体層の側面、前記MTJ2誘電体の側面、前記スピン伝導層の側面、前記MTJ1の側面に金属スペーサAを追加することと、
    前記電極ハード金属層の上に追加の金属スペーサBを追加することと、
    前記追加の金属スペーサBの上にビット線を追加し、前記ビット線の側面に前記追加の金属スペーサBを設けることと、
    前記金属スペーサAおよび前記追加の金属スペーサBの側面に層間誘電体A、Bを追加することと、
    をさらに含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記MTJ1の前記HECDが前記MTJ2の前記HECDの3.0~3.5倍である、請求項1に記載の方法。
  18. 前記MTJ1の前記HECDがnmの値を有し、前記MTJ1の前記HRCDの範囲が80~100nmである、請求項17に記載の方法。
  19. 磁気トンネル接合デバイスであって、共通のベース上に、
    高効率アレイであり、
    第1の磁気トンネル接合スタック(MTJ2)、
    前記MTJ2上のスピン伝導層、および
    前記スピン伝導層上の第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)、
    を含む、前記高効率アレイと、
    高保持アレイであり、
    第1の磁気トンネル接合スタックMTJ2、
    前記MTJ2上のスピン伝導層、および
    前記スピン伝導層上の第2の磁気トンネル接合スタックMTJ1、
    を含む、前記高保持アレイと、
    を備え、
    前記高保持アレイ用の前記第1の磁気トンネル接合スタックの高保持限界寸法(CD)(HRCD)が、前記高効率アレイ用の前記第1の磁気トンネル接合スタックの高効率限界寸法(HECD)よりも大きく、且つ
    前記第2の磁気トンネル接合スタック(MTJ1)が前記高保持アレイでは短絡され、前記高効率アレイでは短絡されていない、
    磁気トンネル接合デバイス。
JP2023571776A 2021-06-29 2022-05-20 高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスのオンチップ集積 Pending JP2024523986A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/304,991 2021-06-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024523986A true JP2024523986A (ja) 2024-07-05

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6806096B1 (en) Integration scheme for avoiding plasma damage in MRAM technology
US6783999B1 (en) Subtractive stud formation for MRAM manufacturing
US11335850B2 (en) Magnetoresistive random-access memory device including magnetic tunnel junctions
US11980039B2 (en) Wide-base magnetic tunnel junction device with sidewall polymer spacer
EP4364542A1 (en) On-chip integration of a high-efficiency and a high-retention inverted wide-base double magnetic tunnel junction device
WO2022134953A1 (en) Double magnetic tunnel junction device
US6849465B2 (en) Method of patterning a magnetic memory cell bottom electrode before magnetic stack deposition
KR102672584B1 (ko) 반전된 넓은 베이스 이중 자기 터널 접합 디바이스
JP2024518876A (ja) 低抵抗率スピンホール効果(she)書き込みラインを有するスピン軌道トルク(sot)磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(mram)
US20230165155A1 (en) Inverted wide base double magnetic tunnel junction device
US11569438B2 (en) Magnetoresistive random-access memory device
US20230039834A1 (en) Dual spacer for double magnetic tunnel junction devices
US11081640B2 (en) Magnetic random access memory bottom electrode self-aligned to underlying interconnect structures
JP2024523986A (ja) 高効率および高保持反転ワイド・ベース二重磁気トンネル接合デバイスのオンチップ集積
US20240099148A1 (en) Mram top electrode structure with liner layer
WO2024055891A1 (en) Mram with doped silicon-germanium-tin alloy electrodes
US12016251B2 (en) Spin-orbit torque and spin-transfer torque magnetoresistive random-access memory stack
US20220302207A1 (en) Same level mram stacks having different configurations
US20230189534A1 (en) Layered bottom electrode dielectric for embedded mram
US20230189656A1 (en) Pillar memory top contact landing
JP2024523775A (ja) 側壁ポリマースペーサを有するワイドベース磁気トンネル接合デバイス
CN115915904A (zh) 半导体元件及其制作方法