JP2024523893A - 端末装置、ネットワーク装置およびそれらにより実行される通信の方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
マルチ入力マルチ出力(MIMO)技術により、マルチ送受信ポイント(マルチTRP)送信及び/又はマルチパネル送信などのマルチアンテナ方式は、New Radioアクセス(NR)に広く応用されている。ネットワーク装置は、端末装置と通信するために多数のアンテナ素子を使用してもよい。
マルチアンテナ方式では、ネットワーク装置は、複数のTRPに複数のチャネル測定リソース(CMR:channel measurement resource)セットを割り当てる。端末装置の視点から、端末装置はCMRセットに対してチャネル測定を実行して、マルチTRPに適した最適なビームグループを見つけ出す。次いで、端末装置は、チャネル状態情報(CSI:channel state information)をネットワーク装置に報告してもよい。報告の精度を向上させるために、ビームグループのレベルでCSIを報告する必要がある。
全体として、本開示の実施形態は、CSI報告のための方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、ネットワーク装置に、複数のグループのリソースの報告される値と、前記ネットワーク装置により設定された複数のチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示すチャネル状態情報(CSI:channel state information)報告を送信することであって、前記複数のグループの各々は、異なるチャネル測定リソースセットから選択されたリソースを含むことを含む。
いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第1のインジケータにより示される。第1のインジケータは、前記報告される値のうちの最大値が得られたチャネル測定リソースセットを示す。
いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第2のインジケータにより示される。第2のインジケータは、チャネル測定リソースセットから得られた報告される値のうちの最大値のためのターゲットフィールドを示す。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、対応関係を示すために、前記複数のグループのうちの第1のグループのリソースの測定結果についての報告される絶対値と、前記報告される値のうちのより大きい方と、前記複数のグループのうちのリソースの残りの測定結果との間の報告される差と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、複数のグループのリソースと、該複数のグループのリソースの平均的な測定結果に基づいて決定された報告される値との間の対応関係を示す。
いくつかの例示的な実施形態において、前記CSI報告を送信することは、前記CSI報告の第2の部分の存在を示す第3のインジケータを含む前記CSI報告の第1の部分を送信することであって、前記CSI報告の第1の部分が前記報告される値の一部を示すことと、残りの前記報告される値を示す前記CSI報告の第2の部分を送信することと、を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、前記CSI報告は、対応関係を示すために、リソースの各グループの測定結果のうちの最大の測定結果についての最初の報告される値(a first reported value)と、前記最大の測定結果と、前記リソースの各グループの残りの測定結果との間の報告される差と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、リソースのうちの少なくとも1つのリソースは、グループのうちの2つ以上のグループに対応し、前記対応関係は前記CSI報告内の複数のフィールドにより示され、前記複数のフィールドは、前記リソースのうちの前記少なくとも1つのリソースの測定結果の少なくとも1つの報告される値を示す。
いくつかの例示的な実施形態において、前記方法は、前記ネットワーク装置に、チャネル測定に関する前記端末装置の能力情報を送信することと、前記能力情報に基づいて、前記ネットワーク装置から、前記チャネル測定リソースセットについての測定設定を受信することと、前記測定設定に基づいて、前記複数のグループのリソースの測定結果を得ることであって、前記報告される値は前記測定結果に基づいて決定されることと、をさらに含む。
いくつかの実施形態において、報告される値は、参照信号から測定された参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定される絶対値又は差分値のうちの少なくとも1つを含む。
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、端末装置から、複数のグループのリソースの報告される値と、前記ネットワーク装置により設定された複数のチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示すチャネル状態情報(CSI:channel state information)報告を受信することであって、前記複数のグループの各々は、異なるチャネル測定リソースセットから選択されたリソースを含むことを含む。
いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第1のインジケータにより示され、前記第1のインジケータは、前記報告される値のうちの最大値が得られたチャネル測定リソースセットを示す。
いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第2のインジケータにより示され、前記第2のインジケータは、チャネル測定リソースセットから得られた前記報告される値のうちの最大値のためのターゲットフィールドを示す。
いくつかの例示的な実施形態において、前記CSI報告は、前記対応関係を示すために、複数のグループのうちの第1のグループのリソースの測定結果についての報告される値と、報告される値のうちのより大きい方と、複数のグループのうちのリソースの残りの測定結果との間の報告される差とを含む。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、複数のグループのリソースと、該複数のグループのリソースの平均的な測定結果に基づいて決定された報告される値との間の対応関係を示す。
いくつかの例示的な実施形態において、前記CSI報告を受信することは、前記CSI報告の第2の部分の存在を示す第3のインジケータを含む前記CSI報告の第1の部分を受信することであって、前記CSI報告の第1の部分が前記報告される値の一部を示すことを含む。残りの前記報告される値を示す前記CSI報告の第2の部分を受信することと、を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、対応関係を示すために、リソースの各グループの測定結果のうちの最大の測定結果についての最初の報告される値(a first reported value)と、前記最大の測定結果と、前記リソースの各グループの残りの測定結果との間の報告される差と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、前記リソースのうちの少なくとも1つのリソースは、前記グループのうちの2つ以上のグループに対応し、前記対応関係は前記CSI報告内により示され、前記複数のフィールドは、前記リソースのうちの前記少なくとも1つのリソースの測定結果の少なくとも1つの報告される値を示す。
いくつかの例示的な実施形態において、前記方法は、前記端末装置から、チャネル測定に関する前記端末装置の能力情報を受信することと、前記能力情報に基づいて、前記端末装置に、前記チャネル測定リソースセットについての測定設定を送信することと、を含む。
いくつかの実施形態において、報告される値は、参照信号から測定された参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定される絶対値又は差分値のうちの少なくとも1つを含む。
第3の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記端末装置に本開示の第1の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
第4の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記ネットワーク装置に本開示の第2の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
第5の態様において、命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1又は第2の態様に記載の方法を実行させる。
第6の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、本開示の第1の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
第7の態様において、端末装置が提供される。前記ネットワーク装置は、本開示の第2の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。また、「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「一実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味することができる。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部、及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も含む。
本明細書で使用されるように、「TRP」という用語は、特定の地理的位置に位置するネットワーク装置により利用可能な(1つ又は複数のアンテナ要素を有する)アンテナアレイを意味する。例としてマルチTRPを参照して本開示のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
以下では、用語「PUSCH送信」、「PUSCH送信オケージョン」、「アップリンク送信」、「PUSCH反復」、「PUSCHオケージョン」及び「PUSCH受信」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信」、「送信オケージョン」、及び「反復」は、互換的に使用されてもよい。用語「プリコーダ」、「プリコーディング」、「プリコーディングマトリクス」、「ビーム」、「空間関係情報」、「空間関係インフォ」、「TPMI」、「プリコーディング情報」、「プリコーディング情報及び層数」、「プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI:precoding matrix indicator)」、「プリコーディングマトリクスインジケータ」、「送信プリコーディングマトリクス支持」、「プリコーディングマトリクス指示」、「TCI状態」、「送信設定インジケータ」、「準コロケーション(QCL:quasi co-location)」、「準-コロケーション」、「QCLパラメータ」及び「空間関係」は、互換的に使用されてもよい。用語「SRI」、「SRSリソースセットインデックス」、「UL TCI」、「UL空間領域フィルタ」、「ULビーム」、「結合されたTCI」は、互換的に使用されてもよい。
一般に言うと、1つのTRPは通常、1つのリソースセットに対応する。本明細書で使用されるように、用語「シングルTRP」は、関連するチャネル測定(例えば、PUSCH送信)を実行するために単一のCMRセットが使用されることを意味し、用語「マルチTRP」は、関連するチャネル測定を実行するために複数のCMRセットが使用されることを意味する。
従来の通信ネットワークでは、CSI報告の前に、端末装置は、チャネル測定に関する端末装置の能力をネットワーク装置に通知してもよい。ネットワーク装置は、端末装置の能力に基づいてCSI関連設定を設定し、その後、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して該CSI関連設定を端末装置に送信してもよい。次いで、端末装置は、CSI関連設定を使用することにより、ビーム測定及びCSI報告を実行してもよい。典型的には、CSI報告は、単一のCSIリソースセット、例えば、CMRセットに対応する。従来のフォーマットのCSI報告は、例えば、CSI参照信号リソースインジケータ(CRI:CSI reference signal resource indicator)と、SS/PBCHブロックリソースインジケータ(SSB―RI:SS/PBCH Block Resource Indicator)と、CSIリソースセットの測定結果に基づいて決定された報告される値とを含んでもよい。報告される値は、例えば参照信号から測定された参照信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、又は信号対干渉雑音比(SINR:signal to interference plus noise ratio)などの最高の測定結果と、報告される値のうちのより大きい方と残りの測定結果との、少なくとも1つの報告された差とを示す7ビットの値を含んでもよい。単一グループのリソース内の量子化(quantization)範囲は30dBである。
Release-17において、ネットワーク装置と端末装置との間の通信を改善するために、マルチTRP送信がサポートされる。この場合、ネットワーク装置は、複数のTRPのために複数のCSIリソースセットを設定してもよく、CSIリソースセットの各々は、複数のリソースを含んでもよい。複数のTRPに適した最適なビームを見つけ出すために、端末装置は、異なるCSIリソースセットから選択されたリソースを含む異なるグループのリソースに対して、ビーム測定を実行してもよい。
例えば、ネットワーク装置は、2つのTRPのために2つのCMRセットを設定してもよく、CMRセットの各々は、複数のリソース、例えば8つのリソースを含む。端末装置は、設定されたCMRセットに対してビーム測定を実行し、CMRセットから選択された2つのグループのリソースを報告してもよい。本例において、2つのグループのリソース又はビームグループが単一のCSI報告を介して報告される。しかしながら、従来のフォーマットのCSI報告によれば、最高の報告される値は、CMRセットのいずれかに対応してもよい第1のCRIにリンクされてもよい。結果として、CMRセット情報もTRP情報もCSI報告内で反映されない。
報告されるリソースグループ又はビームグループの数が比較的大きい場合、アップリンク制御情報(UCI:uplink control information)のペイロードのサイズを著しく大きくする可能性がある。また、報告された差分値は最大の報告される値を参照して計算されるため、2つのグループのリソースが報告される場合、2番目のグループ内の量子化範囲は30dB未満に制限され、報告の精度に影響する可能性がある。
上記の問題の少なくとも一部を解決するために、チャネル状態情報報告についての解決策が提案される。本開示の実施形態によれば、端末装置は、ネットワーク装置に、複数のグループのリソースの報告される値と、前記ネットワーク装置により設定された複数のCMRセットとの間の対応関係を示すCSI報告を送信する。複数のグループの各々は、異なるチャネル測定リソースセットから選択されたリソースを含む。そのため、CSI報告は、適切なペイロードサイズを有する異なるCMRセットからの複数のビームセットに関する情報を提供することができる。CSI報告を受信すると、ネットワーク装置は、端末装置との送信のスケジューリング及び設定を調整してもよい。
図1Aは本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信システム100を示す図である。通信ネットワークの一部である通信システム100は、端末装置110と、ネットワーク装置120と、まとめて「TRP 130」と称されてもよい複数のTRP 130-1及び130-2とを備える。
ネットワーク装置120は、端末装置110をサービングし、端末装置110は、1つ又は複数の物理通信チャネル又はリンクを介してネットワーク装置120と通信してもよい。通信ネットワーク100において、端末装置110からネットワーク装置120へのリンクはアップリンク(UL)と称され、ネットワーク装置120から端末装置110へのリンクはダウンリンク(DL)と称される。ULでは、端末装置110はTX装置(又は送信機)であり、ネットワーク装置120はRX装置(又は受信機)である。DLでは、ネットワーク装置120は送信(TX)装置(又は送信機)であり、端末装置110は受信(RX)装置(又は受信機)である。
マルチTRP及び/又はマルチパネルをサポートするために、ネットワーク装置は、1つ又は複数のTRPを備えてもよい。例えば、ネットワーク装置120は、より良いカバレッジを実現するために、異なる地理的位置におけるTRP 130-1及び130-2に結合されてもよい。マルチTRPのうちの1つ又は複数のTRPは、同じサービングセル又は異なるサービングセルに含まれてもよい。TRPはパネルであってもよく、パネルは、(1つ又は複数のアンテナ素子を有する)アンテナアレイを指してもよいことを理解すべきである。
さらに、端末装置110は、上位層パラメータrepetitionにより設定されてもよい。上位層パラメータrepetitionは、CMRセットごとにセットされ、CMRセット内のリソースが同じ空間領域送信フィルタを使用して送信されるか否かを示す。具体的には、上位層パラメータrepetitionが「ON」にセットされた場合、端末装置110は、対応するCMRセット内のCSI-RSリソースが同じDL空域送信フィルタを使用して送信されると仮定してもよく、ここで、CSI-RSリソースは異なるOFDMシンボル内で送信される。そうでなければ、上位層パラメータrepetitionが「OFF」にセットされた場合、端末装置110は、対応するCMRセット内のCSI-RSリソースが同じDL空域送信フィルタを使用して送信されると仮定しなくてもよい。
ネットワーク装置120は、各々が複数のリソースを含み、それぞれのTRPに対応する複数のCMRセットを設定してもよい。端末装置110は、N個のグループのリソースに対応するN個のビームペアを報告するように設定されてもよく、各セットは、異なるCMRセットからのリソースを含む。
図1Bは、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかるマルチTRP送信のために設定されたCMRセットの概略図である。図1Bに示す例において、ネットワーク装置120は、2つのTRP 130-1及び130-2のための2つのCMRセット、すなわちCMRセット1,CMRセット2を設定する。例えば、CMRセット1は、TRP 130-1のために設定され、リソース101~108を含んでもよく、CMRセット2は、TRP 130-2のために設定され、リソース111~118を含んでもよい。リソース101~108及び111~118は、CSI-RSリソースであってもよい。端末装置110は、CMRセット1及び2に対して測定を実行し、それぞれが2つのビームを含むN個のグループのリソースを報告してもよく、ここで、N=2である。
数N=2及び8つのCSI-RSリソースを含むCMRセット#1及び#2の各々は、可能な設定の1つとしてのみ与えられていることを理解すべきである。数字Nは、2以上の任意の適切な整数であってもよく、CMRセット1はK1個のCSI-RSリソースを含み、CMRセット2はK2個のCSI-RSリソースを含み、ここで、K1≧K2である。
通信ネットワーク100における通信は、New Radioアクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
ネットワーク装置、端末装置、及び/又はTRPの数は、説明のためのものでだけであり、本開示へのいかなる限定も暗示されていないことを、理解すべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置、端末装置及び/又はTRPを含んでもよい。また、いくつかの例において、同質ネットワーク配置のみ又は異質ネットワーク配置のみが通信ネットワーク100に含まれてもよいことを、理解すべきである。
図2は本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、通信のためのシグナリングフローを示す。説明のためだけに、図1A~1Bを参照してプロセス200について説明する。プロセス200には、端末装置110、ネットワーク装置120及びTRP 130が関与してもよい。プロセス200はあくまで一例であり、限定ではないことに留意すべきである。
端末装置110は、ネットワーク装置120に、チャネル測定に関する端末装置110の能力情報を送信してもよい(205)。例えば、該能力情報は、端末装置110がビームペア又はCSI-RSリソースのグループのレベルでCSI報告をサポートするか否かの端末装置110のCSI関連能力を示してもよい。
ネットワーク装置120は、受信した能力情報に基づいて、端末装置110についての測定設定を決定してもよい。例えば、測定設定は、CMRセット、報告量、報告周波数設定、CSI報告帯域、チャネル測定についての時間制限などを含むがこれらに限定されないCSI関連設定であってもよい。
ネットワーク装置120は、CMRセットについての測定設定を端末装置110に送信してもよい(210)。例えば、測定設定の送信は、RRCメッセージを介して行われてもよい。ネットワーク装置120は、それから、測定設定に基づいてCSI-RSを送信してもよい。
測定設定を受信すると、端末装置110は、複数のグループのリソースに対してチャネル測定(例えば、ビーム測定)を実行してもよく、各グループは、異なるチャネル測定リソースセットから選択されたリソースを含む。本開示のコンテキストでは、CMRセット内のリソースは、CRI#mとして指定されてよく、ここで、各n=1、…、Nについて、
はグループnを形成し、ここで、Nはリソースのグループの数を表し、Mnは各グループ内のビームの数を表し、M0=0である。例えば、{CRI#m,m=1,…,M1}は第1のグループを形成してもよく、{CRI#m,m=M1+1,…,M1+M2}は第2のグループを形成してもよい。各n=1,…,Nについて、グループnは、{CRI#m,m=n,N+n…,Mn*N+n}として形成されてもよいことを理解すべきである。本開示は、この点において限定されない。
はグループnを形成し、ここで、Nはリソースのグループの数を表し、Mnは各グループ内のビームの数を表し、M0=0である。例えば、{CRI#m,m=1,…,M1}は第1のグループを形成してもよく、{CRI#m,m=M1+1,…,M1+M2}は第2のグループを形成してもよい。各n=1,…,Nについて、グループnは、{CRI#m,m=n,N+n…,Mn*N+n}として形成されてもよいことを理解すべきである。本開示は、この点において限定されない。
端末装置110は、複数のグループのリソースの測定結果を得てもよい。いくつかの例示的な実施形態において、測定結果は、RSRP、RSRQ、SINRなどを含んでもよいが、これらに限定されない。端末装置110は、測定結果に基づいてCSI報告内で報告すべき値を決定してもよい(215)。
端末装置110は、CSI報告をネットワーク装置120に送信する(220)。CSI報告は、複数のグループのリソースの報告される値と、ネットワーク装置120により設定された複数のチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示す。換言すれば、CSI報告は、リソースのグループの各々に関するCMRセット情報を提供する。以下で詳しくCSI報告の例について説明する。
図1A~1Bに示す例において、リソース102、104、112及び114は、CRI#1、CRI#2、CRI#3及びCRI#4として指定されてもよい。第1グループのリソースは、リソース102及び112を含んでもよく、第2グループのリソースは、リソース104及び114を含んでもよい。
CSI報告は、リソースCRI#1に対して測定された最高の報告される値を含んでもよい。上述したように、最高の報告される値は、CMRセット1内のリソース又はCMRセット2内のリソースに対応してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第1のインジケータにより示されてもよい。第1のインジケータは、報告される値のうちの最大値が得られたCMRセットを示してもよい。例えば、第1のインジケータの値は、最高の報告される値がCMRセット1又はCMRセット2に対して測定されたことを示してもよい。
全てのCRIが端末装置110により報告される例示的な実施形態において、最高の報告されるRSRP値がCMRセット1からのリソースに対して測定された場合、第1のインジケータは第1の値(例えば0)にセットされてもよく、CRI#1についてのフィールドのビット幅は
である。そうでなければ、最高の報告されるRSRP値がCMRセット2からのリソースに対して測定された場合、第1のインジケータは、第1の値とは異なる第2の値(例えば1)にセットされてもよく、CRI#1についてのフィールドのビット幅は
であり、CRI#2についてのフィールドのビット幅は
である。言い換えれば、第1のインジケータは、CRI#1についてのフィールドがCMRセット1内のリソースを指すのか、CMRセット2内のリソースを指すのかを示すために設定される。表1は、第1のインジケータを有するCSI報告の例を示す。
表1. 第1のインジケータを有するCSI報告
である。そうでなければ、最高の報告されるRSRP値がCMRセット2からのリソースに対して測定された場合、第1のインジケータは、第1の値とは異なる第2の値(例えば1)にセットされてもよく、CRI#1についてのフィールドのビット幅は
であり、CRI#2についてのフィールドのビット幅は
である。言い換えれば、第1のインジケータは、CRI#1についてのフィールドがCMRセット1内のリソースを指すのか、CMRセット2内のリソースを指すのかを示すために設定される。表1は、第1のインジケータを有するCSI報告の例を示す。
表1. 第1のインジケータを有するCSI報告
いくつかの例示的な実施形態において、CRIのうちのいずれも報告されないか、又はCRIのサブセットのみが報告される。例えば、リリース15/16では、CRI-RSRP又はCRI-SINRが報告されるように設定され、上位層パラメータrepetitionが「ON」にセットされた場合、端末装置110はCRIを報告しなくてもよい。これらの実施形態において、最高の報告されるRSRP値がCMRセット1からのリソースに対して測定された場合、第1のインジケータは第1の値(例えば0)にセットされてもよい。そうでなければ、最高の報告されるRSRP値がCMRセット2からのリソースに対して測定された場合、第1のインジケータは、第1の値とは異なる第2の値(例えば1)にセットされてもよい。表2は、第1のインジケータを有するCSI報告の別の例を示す。
表2. 第1のインジケータを有するCSI報告
表2. 第1のインジケータを有するCSI報告
上述した実施形態における第1のインジケータの第1の値及び第2の値の具体的な値は例として与えられており、任意の他の値も可能であることを理解すべきである。さらに、第1のインジケータのためのビット数は、ビット幅及びネットワーク装置120により設定されるCMRセットの数に応じて変化してもよい。例えば、第1のインジケータのためのビット数は、
として指定されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
として指定されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
いくつかの例示的な実施形態において、CRIのためのフィールド及びCSI報告内の報告される値は固定である。例えば、フィールドCRI#1は、
のビット幅を有するCMRセット1内のリソース102に対応し、フィールドCRI#2は、
のビット幅を有するCMRセット2内のリソース112に対応し、以下同様である。追加として、例えば、フィールドRSRP#1は、CRI#1に対応するリソース上で得られた測定結果に基づいて決定される報告される値に対応していてもよい。
のビット幅を有するCMRセット1内のリソース102に対応し、フィールドCRI#2は、
のビット幅を有するCMRセット2内のリソース112に対応し、以下同様である。追加として、例えば、フィールドRSRP#1は、CRI#1に対応するリソース上で得られた測定結果に基づいて決定される報告される値に対応していてもよい。
上述した実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第2のインジケータにより示されてもよい。第2のインジケータは、報告される値のうちの最大値のためのターゲットフィールドを示してもよい。全てのCRIが端末装置110により報告される場合、第2のインジケータは、CRI#1に対応するリソースが最高の報告される値を有するか否かを示してもよい。第2のインジケータの第1の値(例えば0)は、フィールドRSRP#1が最初に7ビットのビット幅にマッピングされ、CRI#1に対応し且つ最高のRSRPを示す。フィールド差分RSRP#2が4ビットのビット幅で後に続く。第2のインジケータの第2の値(例えば1)は、フィールド差分RSRP#1が最初に4ビットのビット幅にマッピングされ、フィールドRSRP#2の後に、CRI#2に対応し且つ最高のRSRPを示す7ビットのビット幅が続く。言い換えれば、第2のインジケータは、最高のRSRPのためのフィールドのマッピング位置を示すように設定されてもよい。表3は、第2のインジケータを有するCSI報告の例を示す。
表3. 第2のインジケータを有するCSI報告
表3. 第2のインジケータを有するCSI報告
いくつかの例示的な実施形態において、CRIのうちのいずれも報告されないか、又はCRIのサブセットのみが報告される。同様に、第2のインジケータの第1の値(例えば0)は、フィールドRSRP#1が最初に7ビットのビット幅にマッピングされ、フィールド差分RSRP#2の後に4ビットのビット幅が続くことを示してもよい。第2のインジケータの第2の値(例えば1)は、フィールド差分RSRP#1が最初に4ビットのビット幅にマッピングされ、フィールドRSRP#2の後に7ビットのビット幅が続くことを示してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告内のCRI及び報告される値のためのフィールドは固定であり、CSI報告は、対応関係を示すために、
・複数のグループのうちの第1のグループのリソースの測定結果についての報告される絶対値であって、各々が対応する7ビットのフィールド内で報告される絶対値と、
・報告される値のうちのより大きい方と、複数のグループのうちのリソースの残りの測定結果との間の報告される差であって、各々対応する4ビットのフィールド内で報告される差と、を含んでもよい。
・複数のグループのうちの第1のグループのリソースの測定結果についての報告される絶対値であって、各々が対応する7ビットのフィールド内で報告される絶対値と、
・報告される値のうちのより大きい方と、複数のグループのうちのリソースの残りの測定結果との間の報告される差であって、各々対応する4ビットのフィールド内で報告される差と、を含んでもよい。
表4は、以下に示すように、報告される値のための拡張されたフィールドを有するCSI報告の例を示す。図示されるように、フィールドCRI#1は、
のビット幅を有するCMRセット1内のリソース102に対応し、フィールドCRI#2は、
のビット幅を有するCMRセット2内のリソース112に対応し、以下同様である。フィールドRSRP#1は、CRI#1に対応するリソース102上で得られた測定結果に基づいて決定された7ビットの報告される値に対応してもよく、フィールドRSRP#2は、CRI#2に対応するリソース112上で得られた測定結果に基づいて決定された7ビットの報告される値に対応してもよい。追加として、4ビットのフィールド差分RSRP#3は、フィールドRSRP#1及びRSRP#2のうち大きい方に関してリソース104上で得られた測定結果との間の報告される差に対応してもよく、4ビットのフィールド差分RSRP#4は、フィールドRSRP#1及びRSRP#2のうち大きい方に関してリソース114上で得られた測定結果との間の報告される差に対応してもよい。
表4. 報告される値のための拡張フィールドを有するCSI報告
のビット幅を有するCMRセット1内のリソース102に対応し、フィールドCRI#2は、
のビット幅を有するCMRセット2内のリソース112に対応し、以下同様である。フィールドRSRP#1は、CRI#1に対応するリソース102上で得られた測定結果に基づいて決定された7ビットの報告される値に対応してもよく、フィールドRSRP#2は、CRI#2に対応するリソース112上で得られた測定結果に基づいて決定された7ビットの報告される値に対応してもよい。追加として、4ビットのフィールド差分RSRP#3は、フィールドRSRP#1及びRSRP#2のうち大きい方に関してリソース104上で得られた測定結果との間の報告される差に対応してもよく、4ビットのフィールド差分RSRP#4は、フィールドRSRP#1及びRSRP#2のうち大きい方に関してリソース114上で得られた測定結果との間の報告される差に対応してもよい。
表4. 報告される値のための拡張フィールドを有するCSI報告
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、複数のグループのリソースと、該複数のグループのリソースの平均的な測定結果に基づいて決定された報告される値との間の対応関係を示してもよい。たとえば、CSI報告では、リソースグループの順位でリソースの組み合わせをインデックスしてもよい。追加として又は代替として、CSI報告は、RSRPを報告しないか、又は組み合わせごとに2つのRSRPを報告するように適応してもよい。このようなCSI報告は、ペイロードサイズを減少させることができ、ネットワーク装置120が、どのTRPが最適なビームを有するかに注目するのではなく、最適なビームペアに関心を持つ場合に、特に有益である可能性がある。
表5に、以下のように、リソースグループについての、組み合わせインデックスと、報告される値とを含むCSI報告の例を示す。組み合わせインデックスを使用して、CMRセット1及びCMRセット2内のリソースについて、1対1の組み合わせとなるようにリソースをインデックスすることができる。リソースについての組み合わせの順位付けは、例えば、{(リソース101、リソース111)、(リソース102、リソース112)、…、(リソース108、リソース118)}であってもよく、ここで、組み合わせインデックス0は、(リソース101、リソース111)の組み合わせを表してもよく、以下同様である。図示されるように、フィールドGroup#1は、リソース102及び112の第1のグループに対応してもよく、フィールドGroup#2は、リソース104及び114の第2のグループに対応してもよい。また、フィールド平均RSRP#1は、フィールドGroup#1に対応する第1のグループの平均RSRPを示してもよく、フィールド平均差分RSRP#2は、第2のグループについての平均RSRPと第1のグループについての平均RSRPとの間の平均差分RSRPを示してもよい。
表5. グループインデックスとリソースグループについての報告される値を有するCSI報告
表5. グループインデックスとリソースグループについての報告される値を有するCSI報告
上述した実施形態において、CMRセット1及び2の両方について、上位層パラメータrepetitionが「ON」にセットされた場合、グループインデックスは報告されない。CMRセット1について上位層パラメータrepetitionが「ON」に設定された場合、グループインデックスはCMRセット2内のCRIのみで構成されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、第1の部分と、オプションとして第2の部分とを含んでもよい。端末装置110は、第3のインジケータを使用して、CSI報告の第2の部分が存在するか否かを示してもよい。CSI報告のこのような2部分フォーマットは、端末装置110とネットワーク装置120との間の通信のために多数のTRP又はビームが使用される場合にとって有利である可能性がある。
例えば、リソースグループの数が所定の閾値(例えば1、2等)を超えた場合、端末装置110は、CSI報告の2部分フォーマットを使用してもよく、CSI報告の第1の部分は、CSI報告の第2の部分の存在を示すための第3のインジケータを含んでもよい。別の例において、2つ以下のグループのリソースが発見された場合、端末装置110は、報告される第2の部分がないことをネットワーク装置120に通知するCSI報告の第1の部分を送信してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、優先度ルールに従ってCSI報告の第2の部分を省略するか否かを決定してもよい。例えば、優先度ルールは、リソースグループnがリソースグループn-1よりも低い優先度を有すること、又は代替として、ビームペア#3及び#4がビームペア#1及び#2よりも低い優先度を有することを定義してもよい。
CSI報告の第1の部分が報告される値の一部及び第3のインジケータを含む場合、端末装置110は、残りの報告される値を報告するためにCSIの第2の部分をネットワーク装置120に送信してもよい。表6に、CSI報告の2部分フォーマットの例を示す。
表6. CSI報告の2部分フォーマット
表6. CSI報告の2部分フォーマット
表6に示すように、CSI報告の第1の部分は、報告されるリソースグループの第1の半分を報告するように設定されてもよく、CSI報告の第2の部分は、報告されるリソースグループの第2の半分を報告するように設定されてもよい。代替として、CSI報告の第1の部分は、各CMRセット内のリソースの第1の半分を報告するように設定されてもよく、CSI報告の第2の部分は、各CMRセット内のリソースの第2の半分を報告するように設定されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、報告される値についての拡張された量子化範囲を有してもよい。例えば、CSI報告は、対応関係を示すために、
・リソースの各グループの測定結果のうちの最大の測定結果についての最初の報告される値と、
・前記最大の測定結果と、前記リソースの各グループの残りの測定結果との間の報告される差と、を含む。
・リソースの各グループの測定結果のうちの最大の測定結果についての最初の報告される値と、
・前記最大の測定結果と、前記リソースの各グループの残りの測定結果との間の報告される差と、を含む。
このようなCSI報告では、報告される差分RSRPは、リソースの各グループ内の最大RSRPに関して計算されてもよい。表7は、拡張された量子化範囲を有するCSI報告の例を示す。表7に示すように、フィールドRSRP#1は、最高の報告されるRSRPを示す。最高の報告されるRSRPに関して計算される全ての差分RSRPを報告する代わりに、フィールド差分RSRP#4は、同じリソースグループ内で最高のRSRP#3に関して計算される差分RSRPを示す。
表7. 拡張された量子化範囲を有するCSI報告
表7. 拡張された量子化範囲を有するCSI報告
表8は、拡張された量子化範囲を有するCSI報告の別の例を示す。図示されるように、CSI報告は、フィールドRSRP#1及びRSRP#3内で、それぞれのリソースグループの最大の報告される値を示してもよい。例えば、フィールドRSRP#1及びRSRP#3の各々は、7ビットを含んでもよい。
表8. 拡張された量子化範囲を有するCSI報告
表8. 拡張された量子化範囲を有するCSI報告
前述したように、従来のCSI報告は、単一グループのリソースの量子化範囲を有する。例えば、表9は、2dBのステップサイズを持つ従来の量子化範囲30dBを有するCSI報告を示す。
表9. 従来の量子化範囲を有するCSI報告
表9. 従来の量子化範囲を有するCSI報告
複数のグループのリソースについてのCSI報告の場合、同じビームが2つ以上のビームペア内で選択されてもよい。この場合、ビームに対応する同じリソースについて、2つ以上のフィールドが存在してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、リソースのうちの少なくとも1つのリソースは、グループのうちの2つ以上のグループに対応する。結果として、対応するフィールドを使用して、報告される値の分解能(resolution)及び/又は範囲を改善してもよい。
これらの実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の複数のフィールドにより示されてもよく、前記複数のフィールドは、前記リソースのうちの前記少なくとも1つのリソースの測定結果の少なくとも1つの報告される値を示してもよい。表10に、このようなCSI報告の一例を示す。表10に示すように、フィールドCRI#1及びCRI#3は、いずれも同じリソースに対応しており、ここで、フィールドCRI#1内で示されるリソースの測定結果についての報告される値は、RSRPの絶対値である。この例において、合計で(7+4)のビットが存在する。従来のCSI報告と比較して、遙かに大きい数の状態を表すためにさらに4ビットを使用してもよく、これは、分解能の向上及び/又は量子化範囲の拡張のために使用されてもよい。
表10. 同じリソースについての2つ以上のフィールドを有するCSI報告
表10. 同じリソースについての2つ以上のフィールドを有するCSI報告
より一般的な例として、(3+k*4)ビットにより量子化されてもよく、ここで、kは同じリソースに対応する、報告されるCRIの数である。他のいくつかの例示的な実施形態において、全てのCRIが報告されるわけではなく、kは、設定された報告されるビームペアの数に等しい、すなわち、k=Nであると考えられてもよい。
表11は、同じリソースについての2つ以上のフィールドを有するCSI報告の別の例を示す。表11に示すように、フィールドCRI#2及びCRI#4は、いずれも同じリソースに対応しており、ここで、フィールドCRI#2内で示されるリソースの測定結果についての報告される値は、RSRPの差分値である。この例において、合計で(4+4)のビットが存在する。従来のCSI報告と比較して、遙かに大きい数の状態を表すためにさらに4ビットを使用してもよく、これは、分解能の向上及び/又は量子化範囲の拡張のために使用されてもよい。
表11. 同じリソースについての2つ以上のフィールドを有するCSI報告
表11. 同じリソースについての2つ以上のフィールドを有するCSI報告
表12は、1dBのステップサイズに改善された分解能を有するCSI報告を示す。
表12. 改善された分解能を有するCSI報告
表12. 改善された分解能を有するCSI報告
表13は、60dBの拡張された量子化範囲を有するCSI報告を示す。
表13. 拡張された量子化範囲を有するCSI報告
表13. 拡張された量子化範囲を有するCSI報告
上記の表1~13に示された数及び値は限定ではなく、例として示されていることを理解すべきである。追加として、CMRセットの測定結果の報告される値の例として、RSRPが挙げられる。報告される値は、参照信号から測定された参照信号受信品質(RSRQ)又は信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定される絶対値又は差分値であってもよい。
CSI報告を受信すると、ネットワーク装置120は、ビームペア/リソースグループに関するCMRセット情報を知ることができる。そのため、ネットワーク装置120は、端末装置110との送信のスケジューリング及び設定を調整してもよい(225)。
こうして、アップリンク制御情報を使用して、複数のビームペアと、マルチTRPに適した最適なビームペアとを報告してもよい。さらに、UCIは、リソースグループと低減されたペイロードサイズを有するチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示してもよい。そのため、報告の精度を向上させることができる。
図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法300のフローチャートを示す。方法300は、図1Aに示すような端末装置110において実現できる。方法300は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
チャネル測定の前に、端末装置110は、ネットワーク装置120に、チャネル測定に関する端末装置110の能力情報を送信してもよい。例えば、該能力情報は、端末装置110がビームペア又はCSI-RSリソースのグループのレベルでCSI報告をサポートするか否かを示してもよい。
ネットワーク装置120は、受信した能力情報に基づいて、端末装置110についての測定設定を決定してもよい。例えば、測定設定は、CMRセット、報告量、報告周波数設定、CSI報告帯域、チャネル測定についての時間制限などを含むがこれらに限定されないCSI関連設定であってもよい。
ネットワーク装置120は、CMRセットについての測定設定を端末装置110に送信してもよい。例えば、測定設定の送信は、RRCメッセージを介して行われてもよい。ネットワーク装置120は、それから、測定設定に基づいてCSI-RSを送信してもよい。
端末装置110は、測定設定に基づいてCSI-RSを測定し、複数のグループのリソースの測定結果を得てもよい。報告される値は、測定結果に基づいて決定されてもよい。
ブロック310において、端末装置110は、ネットワーク装置120に、複数のグループのリソースの報告される値と、前記ネットワーク装置120により設定された複数のチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示すCSI報告を送信する。複数のグループの各々は、異なるチャネル測定リソースセットから選択されたリソースを含んでもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第1のインジケータにより示されてもよい。第1のインジケータは、報告される値のうちの最大値が得られたチャネル測定リソースセットを示してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第2のインジケータにより示されてもよい。第2のインジケータは、報告される値のうちの最大値のためのターゲットフィールドを示してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、対応関係を示すために、複数のグループのうちの第1のグループのリソースの測定結果についての報告される値と、報告される値のうちのより大きい方と、複数のグループのうちのリソースの残りの測定結果との間の報告される差とを含む。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、複数のグループのリソースと、該複数のグループのリソースの平均的な測定結果に基づいて決定された報告される値との間の対応関係を示してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、第1の部分と、オプションとして第2の部分とを含んでもよい。これらの実施形態において、端末装置110は、CSI報告の第2の部分の存在を示す第3のインジケータを含むCSI報告の第1の部分を送信してもよい。CSI報告の第1の部分は、報告される値の一部を示してもよい。端末装置110は、それから、残りの報告される値を示すCSI報告の第2の部分を送信してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、対応関係を示すために、リソースの各グループの測定結果のうちの最大の測定結果についての最初の報告される値と、前記最大の測定結果と、前記リソースの各グループの残りの測定結果との間の報告される差と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、リソースのうちの少なくとも1つのリソースは、グループのうちの2つ以上のグループに対応してもよく、この対応関係は、CSI報告内の複数のフィールドにより示される。該複数のフィールドは、リソースのうちの該少なくとも1つのリソースの測定結果の少なくとも1つの報告される値を示してもよい。
いくつかの実施形態において、報告される値は、参照信号から測定された参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定される絶対値又は差分値のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
本開示の例示的な実施形態によれば、ビーム報告の解決策が提供される。CSI報告は、複数のビームペアと、マルチTRPに適した最適なビームペアとを報告するように改良された。さらに、CSI報告は、リソースグループと低減されたペイロードサイズを有するチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示してもよい。そのため、報告の精度を向上させることができる。
図4は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法400のフローチャートを示す。方法400は、図1Aに示すようなネットワーク装置120において実現することができる。方法400は、図示されていない追加のブロックを含んでもよく、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
端末装置110は、ネットワーク装置120に、チャネル測定に関する端末装置110の能力情報を送信してもよい。例えば、該能力情報は、端末装置110がビームペア又はCSI-RSリソースのグループのレベルでCSI報告をサポートするか否かを示してもよい。
能力情報を受信すると、ネットワーク装置120は、受信した能力情報に基づいて、端末装置110についての測定設定を決定してもよい。例えば、測定設定は、CMRセット、報告量、報告周波数設定、CSI報告帯域、チャネル測定についての時間制限などを含むがこれらに限定されないCSI関連設定であってもよい。
ネットワーク装置120は、CMRセットについての測定設定を端末装置110に送信してもよい。例えば、測定設定の送信は、RRCメッセージを介して行われてもよい。ネットワーク装置120は、それから、測定設定に基づいてCSI-RSを送信してもよい。
ブロック410において、ネットワーク装置120は、端末装置110から、複数のグループのリソースの報告される値と、前記ネットワーク装置120により設定された複数のチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示すCSI報告を受信する。複数のグループの各々は、異なるチャネル測定リソースセットから選択されたリソースを含んでもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第1のインジケータにより示されてもよい。第1のインジケータは、報告される値のうちの最大値が得られたチャネル測定リソースセットを示してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、前記対応関係は前記CSI報告内の第2のインジケータにより示されてもよい。第2のインジケータは、報告される値のうちの最大値のためのターゲットフィールドを示してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、対応関係を示すために、複数のグループのうちの第1のグループのリソースの測定結果についての報告される値と、報告される値のうちのより大きい方と、複数のグループのうちのリソースの残りの測定結果との間の報告される差とを含んでもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、複数のグループのリソースと、該複数のグループのリソースの平均的な測定結果に基づいて決定された報告される値との間の対応関係を示してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、第1の部分と、オプションとして第2の部分とを含んでもよい。これらの実施形態において、ネットワーク装置120は、CSI報告の第2の部分の存在を示す第3のインジケータを含むCSI報告の第1の部分を受信してもよい。CSI報告の第1の部分は、報告される値の一部を示してもよい。ネットワーク装置120は、それから、残りの報告される値を示すCSI報告の第2の部分を受信してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、CSI報告は、対応関係を示すために、リソースの各グループの測定結果のうちの最大の測定結果についての最初の報告される値と、前記最大の測定結果と、前記リソースの各グループの残りの測定結果との間の報告される差と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態において、リソースのうちの少なくとも1つのリソースは、グループのうちの2つ以上のグループに対応してもよく、前記対応関係は前記CSI報告内により示され、前記複数のフィールドは、前記リソースのうちの前記少なくとも1つのリソースの測定結果の少なくとも1つの報告される値を示す。
いくつかの実施形態において、報告される値は、参照信号から測定された参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定される絶対値又は差分値のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
本開示の例示的な実施形態によれば、ビーム報告の解決策が提供される。CSI報告は、複数のビームペアと、マルチTRPに適した最適なビームペアとを報告するように改良された。さらに、CSI報告は、リソースグループと低減されたペイロードサイズを有するチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示してもよい。そのため、報告の精度を向上させることができる。
図5は本開示の実施形態を実現するのに適した装置500の概略ブロック図である。装置500は、図1Aに示す端末装置110又はネットワーク装置120の別の例示的な実施態様として考えられてもよい。したがって、装置500は、端末装置110又はネットワーク装置120において、又はそれらの少なくとも一部として実現することができる。
図示されるように、装置500は、プロセッサ510と、プロセッサ510に結合されたメモリ520と、プロセッサ510に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)540と、TX/RX 540に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ520は、プログラム530の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 540は双方向通信に用いられる。TX/RX 540は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S―GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
プログラム530は、図2~図4を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ510により実行された場合、装置500が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本文の実施形態は、装置500のプロセッサ510により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ510は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ510とメモリ520との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段を形成してもよい。
メモリ520は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置500内には1つのメモリ520のみが示されているが、装置500内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ510は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置500は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2から図10を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD―ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
なお、動作について特定の順位で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順位で実行するか若しくは連続した順位で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
Claims (23)
- 端末装置において、ネットワーク装置に、複数のグループのリソースの報告される値と、前記ネットワーク装置により設定された複数のチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示すチャネル状態情報(CSI:channel state information)報告を送信することであって、前記複数のグループの各々は、異なるチャネル測定リソースセットから選択されたリソースを含むこと
を含む通信の方法。 - 前記ネットワーク装置に、チャネル測定に関する前記端末装置の能力情報を送信することと、
前記能力情報に基づいて、前記ネットワーク装置から、前記チャネル測定リソースセットについての測定設定を受信することと、
前記測定設定に基づいて、前記複数のグループのリソースの測定結果を得ることであって、前記報告される値は前記測定結果に基づいて決定されることと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 前記対応関係は前記CSI報告内の第1のインジケータにより示され、前記第1のインジケータは、前記報告される値のうちの最大値が得られたチャネル測定リソースセットを示す
請求項1に記載の方法。 - 前記対応関係は前記CSI報告内の第2のインジケータにより示され、前記第2のインジケータは、チャネル測定リソースセットから得られた前記報告される値のうちの最大値のためのターゲットフィールドを示す
請求項1に記載の方法。 - 前記CSI報告は、前記対応関係を示すために、
前記複数のグループのうちの第1のグループのリソースの測定結果についての報告される値と、
前記報告される値のうちのより大きい方と、前記第1のグループを除く前記複数のグループのうちのリソースの残りの測定結果との間の報告される差と、
を含む請求項1に記載の方法。 - 前記CSI報告は、前記複数のグループのリソースと、前記複数のグループのリソースの平均的な測定結果に基づいて決定された前記報告される値との間の対応関係を示す
請求項1に記載の方法。 - 前記CSI報告を送信することは、
前記CSI報告の第2の部分の存在を示す第3のインジケータを含む前記CSI報告の第1の部分を送信することであって、前記CSI報告の第1の部分が前記報告される値の一部を示すことと、
残りの前記報告される値を示す前記CSI報告の第2の部分を送信することと、
を含む請求項1に記載の方法。 - 前記CSI報告は、前記対応関係を示すために、
リソースの各グループの測定結果のうちの最大の測定結果についての最初の報告される値(a first reported value)と、
前記最大の測定結果と、前記リソースの各グループの残りの測定結果との間の報告される差と、
を含む請求項1に記載の方法。 - 前記リソースのうちの少なくとも1つのリソースは、前記グループのうちの2つ以上のグループに対応し、前記対応関係は前記CSI報告内の複数のフィールドにより示され、前記複数のフィールドは、前記リソースのうちの前記少なくとも1つのリソースの測定結果の少なくとも1つの報告される値を示す
請求項1に記載の方法。 - 前記報告される値は、参照信号から測定された参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定される絶対値又は差分値のうちの少なくとも1つを含む
請求項1に記載の方法。 - ネットワーク装置において、端末装置から、複数のグループのリソースの報告される値と、前記ネットワーク装置により設定された複数のチャネル測定リソースセットとの間の対応関係を示すチャネル状態情報(CSI:channel state information)報告を受信することであって、前記複数のグループの各々は、異なるチャネル測定リソースセットから選択されたリソースを含むこと
を含む通信の方法。 - 前記端末装置から、チャネル測定に関する前記端末装置の能力情報を受信することと、
前記能力情報に基づいて、前記端末装置に、前記チャネル測定リソースセットについての測定設定を送信することと、
をさらに含む請求項11に記載の方法。 - 前記対応関係は前記CSI報告内の第1のインジケータにより示され、前記第1のインジケータは、前記報告される値のうちの最大値が得られたチャネル測定リソースセットを示す
請求項11に記載の方法。 - 前記対応関係は前記CSI報告内の第2のインジケータにより示され、前記第2のインジケータは、チャネル測定リソースセットから得られた前記報告される値のうちの最大値のためのターゲットフィールドを示す
請求項11に記載の方法。 - 前記CSI報告は、前記対応関係を示すために、
前記複数のグループのうちの第1のグループのリソースの測定結果についての報告される値と、
前記報告される値のうちのより大きい方と、前記第1のグループを除く前記複数のグループのうちのリソースの残りの測定結果との間の報告される差と、
を含む請求項11に記載の方法。 - 前記CSI報告は、前記複数のグループのリソースと、前記複数のグループのリソースの平均的な測定結果に基づいて決定された前記報告される値との間の対応関係を示す
請求項11に記載の方法。 - 前記CSI報告を受信することは、
前記CSI報告の第2の部分の存在を示す第3のインジケータを含む前記CSI報告の第1の部分を受信することであって、前記CSI報告の第1の部分が前記報告される値の一部を示すことと、
残りの前記報告される値を示す前記CSI報告の第2の部分を受信することと、
を含む請求項11に記載の方法。 - 前記CSI報告は、前記対応関係を示すために、
リソースの各グループの測定結果のうちの最大の測定結果についての最初の報告される値(a first reported value)と、
前記最大の測定結果と、前記リソースの各グループの残りの測定結果との間の報告される差と、
を含む請求項11に記載の方法。 - 前記リソースのうちの少なくとも1つのリソースは、前記グループのうちの2つ以上のグループに対応し、前記対応関係は前記CSI報告内により示され、前記複数のフィールドは、前記リソースのうちの前記少なくとも1つのリソースの測定結果の少なくとも1つの報告される値を示す
請求項11に記載の方法。 - 前記報告される値は、参照信号から測定された参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉雑音比(SINR)に基づいて決定される絶対値又は差分値のうちの少なくとも1つを含む
請求項11に記載の方法。 - 請求項1~10の何れか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える
端末装置。 - 請求項11~20の何れか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える
ネットワーク装置。 - 少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~10又は11~20の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶した
コンピュータ可読媒体。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024523893A true JP2024523893A (ja) | 2024-07-02 |
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