JP2024521648A - Harq-ack情報を送信する方法、ユーザ機器、プロセシング装置、及び記憶媒体、並びにharq-ack情報を受信する方法及び基地局 - Google Patents

Harq-ack情報を送信する方法、ユーザ機器、プロセシング装置、及び記憶媒体、並びにharq-ack情報を受信する方法及び基地局 Download PDF

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Abstract

UEは、PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために予め決定された規則に基づいて、第1セルと第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、第1セルスロットnに対するPUCCHセル上のスロットのうち、第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のPUCCHセルスロットにおいてHARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定する。【選択図】図16

Description

本明細は無線通信システムに関する。
器機間(machine-to-machine、M2M)通信、機械タイプ通信(machine type communication、MTC)などと、高いデータ送信量を要求するスマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)などの様々な機器及び技術が出現及び普及されている。これに伴い、セルラー網(cellular network)で処理されることが要求されるデータ量も急増している。このように急増しているデータ処理要求量を満たすために、より多くの周波数帯域を効率的に用いるための搬送波集成(carrier aggregation)技術、認知無線(cognitive radio)技術などと、限られた周波数内で送信されるデータ容量を高めるための多重アンテナ技術、多重基地局協調技術などが発展している。
多数の通信機器がより大きな通信容量を要求することにより、レガシー無線接続技術(radio access technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)通信の必要性が高まっている。また、多数の機器及び客体(object)を連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模機械タイプ通信(massive machine type communications、mMTC)が次世代通信において考えられている。
さらに信頼性及び待機時間などに敏感なサービス/ユーザ機器(user equipment、UE)を考慮して設計される通信システムも考えられている。次世代無線接続技術の導入は、eMBB通信、mMTC、超信頼度及び低遅延時間の通信(Ultra-Reliable and Low Latency Communication、URLLC)などを考慮して論議されている。
新しい無線通信技術の導入から、基地局が所定のリソース領域でサービスを提供すべきUEの個数が増加するだけでなく、上記基地局がサービスを提供するUEと送信/受信するデータと制御情報の量も増加している。基地局がUEとの通信に利用可能な無線リソースの量は有限であるため、基地局が有限の無線リソースを用いて上りリンク/下りリンクデータ及び/又は上りリンク/下りリンク制御情報をUEから/に效率的に受信/送信するための新しい方案が要求される。言い換えれば、ノードの密度が増加及び/又はUEの密度が増加することにより高密度のノード或いは高密度のユーザ機器を通信に効率的に利用するための方案が要求されている。
また、無線通信システムにおいて異なる要求事項(requirement)を有する様々なサービスを効率的に支援する方案が求められている。
また、遅延(delay)又は待ち時間(latency)を克服することは遅延又は待ち時間に敏感なアプリケーションの性能において重要な挑戦である。
また、PUCCHセル変更とHARQ延期が設定された場合、UEとBSが動作する方法が規定されることが望ましい。
本発明で遂げようとする技術的目的は、以上で言及した事項に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下に説明する本発明の実施例から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって考慮されてもよい。
この明細書の一態様において、無線通信システムにおいて、ユーザ機器がHARQ-ACK情報を送信する方法が提供される。前記方法は、PDSCH受信を実行し、前記PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
本発明の他の一態様において、無線通信システムにおいて、HARQ-ACK情報を送信するユーザ機器が提供される。前記ユーザ機器は、少なくとも1つの送受信機と、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。前記動作は、PDSCH受信を実行し、前記PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連する前記PUCCHセルスロットを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
この明細書のまた他の一態様において、無線通信システムにおいてプロセシング装置が提供される。前記プロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。前記動作は、PDSCH受信を実行し、前記PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
この明細書のまた他の一態様において、コンピューター読み取り可能な記憶媒体が提供される。前記コンピューター読み取り可能な記憶媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサがユーザ機器のための動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータープログラムを格納する。前記動作は、PDSCH受信を実行し、前記PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
この明細書のまた他の一態様において、コンピューター読み取り可能な記憶媒体に格納されたコンピュータープログラムが提供される。前記コンピュータープログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのプログラムコードを含み、前記動作は、PDSCH受信を実行;前記PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、前記第1セルスロットnに対するPUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
この明細書のまた他の一態様において、PDSCH送信を実行;前記PDSCH送信に対するHARQ-ACK受信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、及び前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK受信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
この明細書のまた他の一態様において、無線通信システムにおいて、HARQ-ACK情報を受信する基地局が提供される。前記基地局は、少なくとも1つの送受信機と、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。前記動作は、PDSCH送信を実行し、前記PDSCH送信に対するHARQ-ACK受信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK受信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
この明細書の各々の態様において、前記第1セルスロットnは、前記PDSCHに対するHARQ-ACK送信がスケージュールされたスロットである。
この明細書の各々の態様において、前記複数のセルは、PUCCHセル変更のために設定されたものである。前記複数のセルのうちで前記PUCCHセルを決定することは、前記PUCCHセル変更のために前記予め決定された規則に基づいて前記複数のセルのうちで前記第1セルスロットnに対して前記PUCCHセルを決定することを含む。
この明細書の各々の態様において、前記予め決定された規則と前記第1セル上の第1セルスロットに基づいて決定された、PUCCHセルスロットのうち、前記HARQ-ACK受信が実行可能な最も早いスロットである。
この明細書の各々の態様において、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳しないことに基づいて、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいてHARQ-ACK送信/受信が実行される。
実行可能な最も早いスロットである。
この明細書の各々の態様において、前記ターゲットスロットを決定することは、前記予め決定された規則に基づいて、前記第1セル上の第1セルスロットn+kに対するPUCCHセルを決定、ここで、kは正の整数であり、前記第1セルスロットn+kに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットn+kと関連する、PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記第1セル上の第1セルスロットn+k+1に対するPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットn+k+1と関連する、前記第1セルスロットn+k+1に対する前記PUCCHセル上のPUCCHスロットにおいて前記HARQ-ACK送信/受信が実行可能であるか否かを決定することを含む。
この明細書の各々の態様において、前記PDSCH送信は、半持続的にスケージュールされたPDSCH送信である。
上記の課題解決方法は、本発明の実施例の一部に過ぎず、本発明の技術的特徴が反映された様々な実施例は、当該技術分野における通常の知識を有する者によって、以下に説明する本発明の詳細な説明から導出されて理解されるであろう。
本発明のいくつかの具現によれば、無線通信信号を効率的に送受信することができる。これにより、無線通信システムの全体処理量(throughput)が増加する。
本発明のいくつかの具現によれば、無線通信システムにおいて異なる要求事項を有する様々なサービスを効率的に支援することができる。
本発明のいくつかの具現によれば、通信機器間の無線通信中に発生する遅延/待ち時間が減少する。
本発明のいくつかの具現によれば、毎PUCCH送信ごとにUEがPUCCHを送信するセルを変更することができ、UEがSPS PDSCHのHARQ-ACK送信をTDD設定に従って後に延期可能であるとき、PUCCHセル変更とHARQ-ACK延期を混用することで、HARQ動作に対してより低い遅延時間を獲得することができる。
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
以下に添付する図面は、本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれるものであり、本発明の実施の形態を示し、詳細な説明と共に本発明の技術的特徴を説明する。
本発明の具現が適用される通信システム1の一例を示す。
本発明による方法を実行する通信機器の一例を示すブロック図である。
本発明の具現を実行する無線機器の他の一例を示す。
3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP(登録商標))基盤の無線通信システムにおいて利用可能なフレーム構造の一例を示す。
スロットのリソースグリッド(resource grid)の一例を示す。
3GPP基盤のシステムで使用されるスロット構造の一例を示す。
PDCCHによるPDSCH時間ドメインリソース割り当ての一例とPDCCHによるPUSCH時間ドメインリソース割り当ての一例を示す。
ハイブリッド自動繰り返し要請-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)の送信/受信過程の一例を示す。
上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)をPUSCHに多重化する一例を示す。
単一スロットにおいて重畳するPUCCHを有するUEがULチャネル間の衝突をハンドリングする過程の一例を示す。
図10によりUCIを多重化するケースの一例を示す。
単一スロットにおいて重畳するPUCCHとPUSCHを有するUEがULチャンネル間の衝突をハンドリングする過程の一例を示す。
タイムライン条件を考慮したUCI多重化の一例を示す。
HARQ-ACK延期(deferral)の一例を示す。
PUCCHセル変更(switching)の一例を示す。
この明細書のいくつかの具現によるHARQ-ACK送信フローの一例を示す。
この明細書のいくつかの具現により、HARQ-ACK応答が送信されるセル及びスロットの一例を示す。
この明細書のいくつかの具現によるHARQ-ACK受信フローの一例を示す。
以下、本発明に係る好適な実施の形態を添付図面を参照して詳しく説明する。添付図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのものであり、本発明が実施し得る唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者にとってはこのような具体的な細部事項なしにも本発明を実施できることは明らかである。
場合によって、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心とするブロック図の形式で示したりする。また、この明細書全体を通じて同一の構成要素については同一の図面符号を付して説明する。
以下に説明する技法(technique)及び機器、システムは、様々な無線多重接続システムに適用することができる。多重接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(Single carrier frequency division multiple access)システム、MC-FDMA(multi carrier frequency division multiple access)システムなどがある。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000のような無線技術(technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communication)、GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)(i.e.,GERAN)などのような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802-20、E-UTRA(evolved-UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部であり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTSの一部である。3GPP LTEは、下りリンク(downlink、DL)ではOFDMAを採択し、上りリンク(uplink、UL)ではSC-FDMAを採択している。LTE-A(LTE-advanced)は、3GPP LTEの進化した形態である。
説明の便宜のために、以下では、本発明が3GPP基盤通信システム、例えば、LTE、NRに適用される場合を仮定して説明する。しかし、本発明の技術的特徴はこれに制限されるものではない。例えば、以下の詳細な説明が、移動通信システムが3GPP LTE/NRシステムに対応する移動通信システムに基づいて説明されても、3GPP LTE/NR特有の事項以外は、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
この明細書で使用される用語及び技術のうち、具体的に説明していない用語及び技術は、3GPP基盤の標準文書、例えば、3GPP TS36.211、3GPP TS36.212、3GPP TS36.213、3GPP TS36.321、3GPP TS36.300及び3GPP TS36.331、3GPP TS37.213、3GPP TS38.211、3GPP TS38.212、3GPP TS38.213、3GPP TS38.214、3GPP TS38.300、3GPP TS 38.321、3GPP TS38.331などを参照すればよい。
後述する本発明の実施例において、機器が「仮定する」という表現は、チャネルを送信する主体が該当の「仮定」に符合するようにチャネルを送信することを意味する。チャネルを受信する主体は、チャネルが該当「仮定」に符合するように送信されたという前提の下に、該当「仮定」に符合する形態でチャネルを受信或いは復号するものであることを意味する。
本発明において、UEは、固定していても移動性を有してもよく、基地局(base station、BS)と通信してユーザデータ及び/又は各種の制御情報を送信及び/又は受信する各種器機がこれに属する。UEは、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscribe Station)、無線器機(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯器機(handheld device)などとも呼ばれる。また本発明において、BSは、一般に、UE及び/又は他のBSと通信する固定局(fixed station)のことをいい、UE及び他のBSと通信して各種データ及び制御情報を交換する。BSは、ABS(Advanced Base Station)、NB(Node-B)、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、接続ポイント(Access Point)、PS(Processing Server)などの他の用語とも呼ばれる。特に、UTRANの基地局はNode-Bに、E-UTRANの基地局はeNBに、また新しい無線接続技術ネットワーク(new radio access technology network)の基地局はgNBと呼ばれる。以下、説明の便宜のために、通信技術の種類或いはバージョンに関係なく、基地局をBSと統称する。
本発明でいうノード(node)とは、UEと通信して無線信号を送信/受信し得る固定した地点(point)のことを指す。様々な形態のBSを、その名称に関係なくノードとして用いることができる。例えば、BS、NB、eNB、ピコセルeNB(PeNB)、ホームeNB(HeNB)、リレー、リピータなどをノードとすることができる。また、ノードは、BSでなくてもよい。例えば、無線リモートヘッド(radio remote head、RRH)、無線リモートユニット(radio remote unit、RRU)とすることもできる。RRH、RRUなどは、一般に、BSの電力レベル(power level)よりも低い電力レベルを有する。RRH或いはRRU(以下、RRH/RRU)は、一般に、光ケーブルなどの専用回線(dedicated line)でBSに接続されているため、一般に、無線回線で接続されたBSによる協調通信に比べて、RRH/RRUとBSによる協調通信を円滑に行うことができる。1つのノードには少なくとも1つのアンテナが設置される。このアンテナは物理アンテナを意味することもでき、アンテナポート、仮想アンテナ、又はアンテナグループを意味することもできる。ノードは、ポイント(point)とも呼ばれる。
本発明でいうセル(cell)とは、1つ以上のノードが通信サービスを提供する一定の地理的領域を指す。従って、本発明で特定セルと通信するとは、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードと通信することを意味する。また、特定セルの下りリンク/上りリンク信号は、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードからの/への下りリンク/上りリンク信号を意味する。UEに上りリンク/下りリンク通信サービスを提供するセルを特にサービングセル(serving cell)という。また、特定セルのチャネル状態/品質は、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードとUEの間に形成されたチャネル或いは通信リンクのチャネル状態/品質を意味する。3GPP基盤通信システムにおいて、UEは、特定ノードからの下りリンクチャネル状態を、上記特定ノードのアンテナポートが上記特定ノードに割り当てられたCRS(Cell-specific Reference Signal)リソース上で送信されるCRS及び/又はCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)リソース上で送信するCSI-RSを用いて測定することができる。
一方、3GPP基盤通信システムは、無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を用いているが、無線リソースと関連するセル(cell)は、地理的領域のセル(cell)とは区別される。
地理的領域の「セル」は、ノードが搬送波を用いてサービスを提供できるカバレッジ(coverage)と理解することができ、無線リソースの「セル」は、上記搬送波によって設定(configure)される周波数範囲である帯域幅(bandwidth、BW)に関連する。ノードが有効な信号を送信できる範囲である下りリンクカバレッジと、UEから有効な信号を受信できる範囲である上りリンクカバレッジは、当該信号を運ぶ搬送波に依存するので、ノードのカバレッジは、上記ノードが用いる無線リソースの「セル」のカバレッジと関連することもある。従って、「セル」という用語は、時にはノードによるサービスのカバレッジを、時には無線リソースを、時には上記無線リソースを用いた信号が有効な強度で到達できる範囲を意味することに用いることができる。
一方、3GPP通信標準は無線リソースを管理するためにセルの概念を使う。無線リソースに関連した「セル」とは下りリンクリソース(DL resources)と上りリンクリソース(UL resources)の組合せ、つまりDLコンポーネント搬送波(component carrier、CC)とUL CCの組合せと定義される。セルはDLリソース単独、又はDLリソースとULリソースの組合せに設定されることができる。搬送波集成が支援される場合、DLリソース(又は、DL CC)の搬送波周波数とULリソース(又は、UL CC)の搬送波周波数の間のリンケージ(linkage)は、システム情報によって指示できる。例えば、システム情報ブロックタイプ2(System Information Block Type2、SIB2)リンケージ(linkage)によってDLリソースとULリソースの組合せが指示される。ここで、搬送波周波数とは、各セル又はCCの中心周波数と同じであるか又は異なる。搬送波集成(carrier aggregation、CA)が設定されるとき、UEはネットワークと1つの無線リソース制御(radio Resource control、RRC)連結のみを有する。1つのサービングセルがRRC連結確立(establishment)/再確立(re-establishment)/ハンドオーバー時に非-接続層(non-access stratum、NAS)移動性(mobility)情報を提供し、1つのサービングセルがRRC連結再確立/ハンドオーバー時に保安(Security)入力を提供する。かかるセルを1次セル(primary cell、Pcell)という。PcellはUEが初期連結確立手順を行うか、又は連結再確立手順を開始する(initiate)1次周波数(primary frequency)上で動作するセルであり、UE能力によって、2次セル(Secondary cell、Scell)が設定されてPcellと共にサービングセルのセットを形成することができる。ScellはRRC(Radio Resource Control)連結確立(connection establishment)が行われた後に設定可能であり、特別セル(Special cell、SPcell)のリソース以外に更なる無線リソースを提供するセルである。下りリンクにおいてPcellに対応する搬送波は下りリンク1次CC(DL PCC)といい、上りリンクにおいてPcellに対応する搬送波はUL1次CC(DL PCC)という。下りリンクにおいてScellに対応する搬送波はDL2次CC(DL SCC)といい、上りリンクにおいてScellに対応する搬送波はUL2次CC(UL SCC)という。
二重連結性(dual connectivity、DC)動作の場合、特別セル(special cell、SpCell)という用語はマスタセルグループ(master cell group、MCG)のPcell又は2次セルグループ(secondary cell group、SCG)の1次2次セル(primary secondary cell、PSCell)を称する。SpCellはPUCCH送信及び競争基盤の任意接続を支援し、常に活性化される(activate)。MCGはマスタノード(例、BS)に連関するサービングセルのグループであり、SpCell(Pcell)及び選択的に(optionally)1つ以上のScellからなる。DCに設定されたUEの場合、SCGは2次ノードに連関するサービングセルのサブセットであり、1次2次セル(primary secondary cell、PSCell)及び0個以上のScellからなる。PSCellはSCGの1次Scellである。CA又はDCに設定されない、RRC_CONNECTED状態のUEの場合、Pcellのみからなる1つのサービングセルのみが存在する。CA又はDCに設定されたRRC_CONNECTED状態のUEの場合、サービングセルという用語は、SpCell及び全てのScellからなるセルのセットを称する。DCでは、MCGのための1つの媒体接続制御(medium access control、MAC)エンティティと、1つのSCGのためのMACエンティティとの2つのMACエンティティがUEに設定される。
CAが設定され、DCは設定されていないUEには、Pcell及び0個以上のScellからなるPcell PUCCHグループ(1次PUCCHグループともいう)と、ScellのみからなるScell PUCCHグループ(2次PUCCHグループともいう)が設定される。Scellの場合、該当セルに連関するPUCCHが送信されるScell(以下、PUCCH cell)が設定される。PUCCH Scellが指示されたScellはScellPUCCHグループ(すなわち、2次PUCCHグループ)に属し、PUCCH Scell上で関連UCIのPUCCH送信が行われ、PUCCH Scellが指示されないか又はPUCCH送信用セルとして指示されたセルがPcellであるScellはPcell PUCCHグループ(すなわち、1次PUCCHグループ)に属し、Pcell上で関連UCIのPUCCH送信が行われる。以下、UEがSCGを有して設定され、PUCCHと関連する本発明のいくつかの具現がSCGに適用されるとき、1次セル(primary cell)は、SCGのPSCellを称する。UEがPUCCH Scellを有して設定され、PUCCHと関連する本発明のいくつかの具現が2次PUCCHグループに適用されるとき、1次セル(primary cell)は2次PUCCHグループのPUCCH Scellを称する。
無線通信システムにおいて、UEはBSから下りリンク(downlink、DL)を介して情報を受信し、UEはBSに上りリンク(uplink、UL)を介して情報を送信する。BSとUEが送信及び/又は受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送信及び/又は受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
3GPP基盤通信標準は、上位階層から生じる情報を運ぶリソース要素に対応する下りリンク物理チャネルと、物理階層によって用いられるが、上位階層から生じる情報を搬送しないリソース要素に対応する下りリンク物理信号を定義する。例えば、物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel、PBCH)、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)などが下りリンク物理チャネルとして定義されており、参照信号と同期信号(Synchronization signal、SS)が下りリンク物理信号として定義されている。パイロット(pilot)とも呼ばれる参照信号(reference signal、RS)は、BSとUEが互いに知っている既に定義された特別な波形の信号を意味するが、例えば、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、チャネル状態情報RS(channel state information RS、CSI-RS)が下りリンク参照信号として定義される。3GPP基盤通信標準は、上位階層から生じる情報を搬送するリソース要素に対応する上りリンク物理チャネルと、物理階層によって用いられるが、上位階層から生じる情報を搬送しないリソース要素に対応する上りリンク物理信号を定義する。例えば、物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)、物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)、物理任意接続チャネル(physical random access channel、PRACH)が上りリンク物理チャネルとして定義され、上りリンク制御/データ信号のための復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、上りリンクチャネル測定に用いられるサウンディング参照信号(Sounding reference signal、SRS)などが定義される。
この明細書で、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)はDCI(downlink control information)を搬送する時間-周波数リソース(例えば、リソース要素(resource element、RE))のセットを意味し、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)は下りリンクデータを搬送する時間-周波数リソースのセットを意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)、PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)、PRACH(Physical Random Access CHannel)はそれぞれ、UCI(Uplink Control Information)、上りリンクデータ、任意接続信号を搬送する時間-周波数リソースのセットを意味する。以下、ユーザ機器がPUCCH/PUSCH/PRACHを送信/受信するという表現は、それぞれPUCCH/PUSCH/PRACH上で、或いは、を通じて、上りリンク制御情報/上りリンクデータ/任意接続信号を送信/受信することと同じ意味で使われる。また、BSがPBCH/PDCCH/PDSCHを送信/受信するという表現は、それぞれPBCH/PDCCH/PDSCH上で、或いは、を通じて、ブロードキャスト情報/下りリンク制御情報/下りリンクデータを送信することと同じ意味で使われる。
この明細書で、PUCCH/PUSCH/PDSCHの送信又は受信のためにBSによりUEにスケジューリング或いは設定される無線リソース(例えば、時間-周波数リソース)は、PUCCH/PUSCH/PDSCHリソースとも称される。
通信装置は同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)、DMRS、CSI-RS、PBCH、PDCCH、PDSCH、PUSCH及び/又はPUCCHをセル上で無線信号の形態で受信するので、特定の物理チャネル或いは特定の物理信号のみを含む無線信号のみを選別してRF受信機で受信したり、特定の物理チャネル或いは物理信号を排除した無線信号のみを選別してRF受信機で受信したりすることはできない。実際の動作において、通信装置はRF受信機でセル上で一応無線信号を受信し、RF帯域信号である無線信号を基底帯域(baseband)信号に変換し(convert)、1つ以上のプロセッサを用いて基底帯域信号内の物理信号及び/又は物理チャネルを復号する。従って、この明細書のいくつの具現において、物理信号及び/又は物理チャネルを受信するとは、実際では通信装置が決して該当物理信号及び/又は物理チャネルを含む無線信号を受信しないことではなく、無線信号から物理信号及び/又は物理チャネルの復元を試みないこと、例えば、物理信号及び/又は物理チャネルの復号を試みないことを意味する。
さらに多い通信装置がより大きな通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio access technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド通信の必要性が高まっている。また、多数の器機及びモノを連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模機械タイプ通信(massive Machine Type Communications、mMTC)が次世代通信の主要争点の1つになっている。さらに 信頼度(reliability)及び待ち時間(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムのデザインも考えられている。このように進歩したモバイルブロードバンド通信、mMTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されている。現在、3GPPではEPC以後の次世代移動通信システムに対する研究が進行中である。本発明では便宜上、該当技術を新しいRAT(new RAT、NR)或いは5G RATと呼び、NRを使用或いは支援するシステムをNRシステムと呼ぶ。
図1は本発明の具現が適用される通信システム1の一例を示す。図1を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、BS及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE(例、E-UTRA))を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAI機器/サーバ400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信が行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピューター、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、BS、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器は他の無線機器にBS/ネットワークノードで動作することもできる。
無線機器100a~100fはBS200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fはBS200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、BS/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
無線機器100a~100f/BS200-BS200/無線機器100a~100fの間には無線通信/連結150a、150bが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150bにより無線機器とBS/無線機器は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれかが行われる。
図2は本発明による方法を実行する通信機器の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送信及び/又は受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は図1の{無線機器100x、BS200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、後述/提案する機能、手順及び/又は方法を具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又は後述/提案する手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、後述/提案する機能、手順及び/又は方法を具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又は後述/提案する手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
この明細書の無線機器100,200で具現される無線通信技術はLTE、NR及び6Gだけではなく、低電力通信のためのNB-IoT(Narrowband Internet of Things)を含む。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であり、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格で具現され、上述した名称に限定されない。さらに又は或いは、この明細書の無線機器XXX,YYYで具現される無線通信技術はLTE-M技術に基づいて通信を行う。このとき、一例として、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称に呼ばれる。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうちのいずれかに具現され、上述した名称に限定されない。さらに又は或いは、この明細書の無線機器XXX,YYYで具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したZigBee、ブルートゥース(Bluetooth)及び低電力広域通信網(Low Power Wide Area Network、LPWAN)のうちのいずれかを含み、上述した名称に限定されない。一例として、ZigBee技術はIEEE802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低電力デジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成し、様々な名称に呼ばれる。
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、物理(physical、PHY)階層、媒体接続制御(medium access control、MAC)階層、無線リンク制御(radio link control、RLC)階層、パケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)階層、無線リソース制御(radio Resource control、RRC)階層、サービスデータ適応プロトコル(Service data adaption protocol、SDAP)のような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によって1つ以上のプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)及び/又は1つ以上のサービスデータユニット(Service Data Unit、SDU)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、基底帯域信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、基底帯域信号)を受信して、この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法はファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法を行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法はコード、命令語(instruction)及び/又は命令語のセットの形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納する。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り記憶媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信する。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信する。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信する。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御する。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御する。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRF帯域信号から基底帯域(baseband)信号に変換する(convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを基底帯域信号からRF帯域信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
図3は本発明の具現を実行する無線機器の他の一例を示す。図3を参照すると、無線機器100,200は図2の無線機器100,200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部及び/又はモジュールで構成される。例えば、無線機器100,200は通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含む。通信部は通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は図2における1つ以上のプロセッサ102,202及び/又は1つ以上のメモリ104,204を含む。例えば、送受信機114は図2の1つ以上の送受信機106,206及び/又は1つ以上のアンテナ108,208を含む。制御部120は通信部110、メモリ部130及び追加要素140に電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120はメモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御する。また制御部120はメモリ部130に格納された情報を通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースにより送信するか、又は通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースにより受信された情報をメモリ部130に格納する。
追加要素140は無線機器の種類によって様々に構成される。例えば、追加要素140はパワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピュータ部のうち、いずれか1つを含む。これに限られないが、無線機器はロボット(図1、100a)、車両(図1、100b-1、100b-2)、XR機器(図1、100c)、携帯機器(図1、100d)、家電(図1、100e)、IoT機器(図1、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(図1、400)、BS(図1、200)及びネットワークノードなどの形態で具現される。無線機器は使用例/サービスによって移動可能であるか、又は固定した場所で使用される。
図3において、無線機器100,200内の様々な要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは全体が有線インターフェースにより互いに連結されるか、又は少なくとも一部が通信部110により無線連結される。例えば、無線機器100,200内で制御部120と通信部110は有線連結され、制御部120と第1ユニット(例えば、130、140)は通信部110により無線連結される。また無線機器100,200内の各要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含む。例えば、制御部120は1つ以上のプロセッサセットで構成される。例えば、制御部120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application PROCESSOR)、ECU(Electronic control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどのセットで構成される。他の例として、メモリ部130はRAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、揮発性メモリ(volatile Memory)、不揮発生(non-volatile memory)メモリ及び/又はこれらの組み合わせで構成される。
本発明において、少なくとも1つのメモリ(例、104又は204)は指示又はプログラムを格納し、指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に(operably)連結される少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
本発明において、コンピューター読み取り可能な(readable)(不揮発性)記憶媒体は少なくとも1つの指示又はコンピュータープログラムを格納し、少なくとも1つの指示又はコンピュータープログラムは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
本発明において、プロセシング機器又は装置は少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのプロセッサに連結可能な少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。少なくとも1つのコンピューターメモリは指示又はプログラムを格納し、指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に連結される少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
本発明において、コンピュータープログラムは、少なくとも1つのコンピューター読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体に格納され、実行されるとき、本発明のいくつかの具現による動作を行う或いは少なくとも1つのプロセッサが本発明のいくつかの具現による動作を行うようにするプログラムコードを含む。コンピュータープログラムは、コンピュータープログラム製品(product)の形態で提供される。コンピュータープログラム製品は、少なくとも1つのコンピューター読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体を含む。
本発明の通信機器は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結できる、また実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして後述する本発明の例による動作を実行させる命令を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。
図4は3GPP基盤の無線通信システムで利用可能なフレーム構造の例を示す図である。
図4のフレーム構造は一例に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数、シンボル数は様々に変更可能である。NRシステムでは1つのUEに集成される(aggregate)複数のセル間にOFDMニューマロロジー(numerology)(例、副搬送波間隔(Subcarrier spacing、SCS))が異なるように設定される。これにより、同じ個数のシンボルで構成された時間リソース(例、サブフレーム、スロット又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI))の(絶対時間)期間(duration)は、集成されたセル間で異なるように設定される。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いは、循環プレフィクス-直交周波数分割多重化(cyclic prefix -orthogonal frequency division multiplexing、CP-OFDM)シンボル)、SC-FDMAシンボル(或いは、離散フーリエ変換-拡散-OFDM(discrete Fourier transform-spread-OFDM、DFT-s-OFDM)シンボル)を含む。この明細書において、シンボル、OFDM-基盤のシンボル、OFDMシンボル、CP-OFDMシンボル及びDFT-s-OFDMシンボルは互いに代替できる。
図4を参照すると、NRシステムにおいて上りリンク及び下りリンクの送信はフレームで構成(organize)される。各フレームはT=(△fmax*N/100)*T=10msの期間(duration)を有し、各々5msの期間である2つのハーフフレームに分かれる。ここで、NR用の基本時間単位(basic time unit)はTc=1/(△fmax*Nf)であり、△fmax=480*10Hzであり、Nf=4096である。参考として、LTE用の基本時間単位はTs=1/(△fref*Nf,ref)であり、△fref=15*10Hzであり、Nf,ref=2048である。TcとTfは常数κ=Tc/Tf=64の関係を有する。各々のハーフフレームは5個のサブフレームで構成され、単一のサブフレームの期間Tsfは1msである。サブフレームはスロットに分かれ、サブフレーム内のスロット数は副搬送波間隔に依存する。各々のスロットは循環プレフィクスに基づいて14個或いは12個のOFDMシンボルで構成される。一般(normal)の循環プレフィクス(cyclic prefix、CP)において各々のスロットは14個のOFDMシンボルで構成され、拡張(extended)CPの場合には、各々のスロットは12個のOFDMシンボルで構成される。ニューマロロジーは指数関数的に(exponentially)スケール可能な副搬送波間隔△f=2u*15kHzに依存する。以下の表は一般CPに対する副搬送波間隔△f=2u*15kHzによるスロットごとのOFDMシンボル数(Nslot symb)、フレームごとのスロット数(Nframe,u slot)及びサブフレームごとのスロット数(Nsubframe,u slot)を示す。
以下の表は拡張CPに対する副搬送波間隔△f=2u*15kHzによるスロットごとのOFDMシンボル数、フレームごとのスロット数、及びサブフレームごとのスロット数を示す。
副搬送波間隔設定uについて、スロットはサブフレーム内で増加順にnu s∈{0,…,nsubframe,u slot-1}、またフレーム内で増加順にnu s,f∈{0,…,nframe,u slot-1}のように番号付けされる。
図5はスロットのリソース格子(resource grid)の例示を示す。スロットは時間ドメインにおいて複数(例、14個又は12個)のシンボルを含む。各々のニューマロロジー(例、副搬送波間隔)及び搬送波について、上位階層シグナリング(例、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング)により指示される共通リソースブロック(common Resource block、CRB)Nstart,u gridで開始される、Nsize,u grid,x*NRB sc個の副搬送波及びNsubframe,u symb個のOFDMシンボルのリソース格子が定義される。ここで、Nsize,u grid,xはソース格子内のリソースブロック(Resource block、RB)の個数であり、下付き文字xは下りリンクについてはDLであり、上りリンクについてはULである。NRB scはRBごとの副搬送波の個数であり、3GPP基盤の無線通信システムにおいてNRB scは通常12である。所定のアンテナポートp、副搬送波間隔の設定(configuration)u及び送信方向(DL又はUL)について1つのリソース格子がある。副搬送波間隔の設定uに対する搬送波帯域幅Nsize,u gridはネットワークからの上位階層パラメータ(例、RRCパラメータ)によりUEに与えられる。アンテナポートp及び副搬送波間隔の設定uに対するリソース格子内のそれぞれの要素はリソース要素(Resource element、RE)と称され、各々のリソース要素には1つの複素シンボルがマッピングされる。リソース格子内のそれぞれのリソース要素は、周波数ドメイン内のインデックスk及び時間ドメインで参照ポイントに対して相対的にシンボル位置を表示するインデックスlにより固有に識別される。NRシステムにおいてRBは周波数ドメインで12個の連続する(consecutive)副搬送波により定義される。NRシステムにおいてRBは共通リソースブロック(CRB)と物理リソースブロック(physical Resource block、PRB)に分類される。CRBは副搬送波間隔の設定uに対する周波数ドメインにおいて上方に(upwards)0から番号付けされる。副搬送波間隔の設定uに対するCRB0の副搬送波0の中心はリソースブロック格子のための共通参照ポイントである'ポイントA'と一致する。副搬送波間隔の設定uに対するPRBは帯域幅パート(bandwidth part、BWP)内で定義され、0からNsize,u BWP,i-1まで番号付けされ、ここでiは帯域幅パートの番号である。共通リソースブロックnu CRBと帯域幅パートi内の物理リソースブロックnPRBの間の関係は以下の通りである:nu PRB=nu CRB+Nstart,u BWP,i、ここで、Nstart,u BWP,iは帯域幅パートがCRB0に対して相対的に始まる共通リソースブロックである。BWPは周波数ドメインで複数の連続するRBを含む。例えば、BWPは所定の搬送波上のBWPi内に与えられたニューマロロジーUに対して定義された連続(contiguous)CRBのサブセットである。搬送波は最大N個(例、5個)のBWPを含む。UEは所定のコンポーネント搬送波上で1つ以上のBWPを有するように設定される。データ通信は活性化されたBWPにより行われ、UEに設定されたBWPのうち、所定の数(例、1つ)のBWPのみが該当搬送波上で活性化される。
DL BWP又はUL BWPのセット内のそれぞれのサービングセルに対して、ネットワークは少なくとも初期DL BWP及び(サービングセルが上りリンクを有して設定される場合)1つ又は(補助(Supplementary)上りリンクを使用する場合)2つの初期UL BWPを設定する。ネットワークはサービングセルに対して追加UL及びDL BWPを設定することもできる。それぞれのDL BWP又はUL BWPに対して、UEにはサービングセルのための以下のパラメータが提供される:i)副搬送波間隔、ii)循環プレフィクス(cyclic prefix)、iii)Nstart BWP=275という仮定で、オフセットRBset及び長さLRBをリソース指示子値(Resource indicator value、RIV)として指示するRRCパラメータlocationAndBandwidthにより適用される、CRB Nstart BWP=Ocarrier+RBstart及び連続(contiguous)RBの数Nsize BWP=LRB、また副搬送波間隔に対してRRCパラメータoffsetToCarrierにより提供されるOcarrier;DL BWP又はUL BWPのセット内のインデックス;BWP-共通パラメータのセット及びBWP-専用パラメータのセット。
仮想のリソースブロック(virtual resource block、VRB)が帯域幅パート内で定義され、0からNsize,u BWP,i-1まで番号付けされる。ここで、iは帯域幅パートの番号である。VRBは非-インターリービングされたマッピング(non-interleaved mapping)によって物理リソースブロック(physical Resource block、PRB)にマッピングされる。いくつの具現において、非-インターリービングされたVRB-to-PRBマッピングの場合、VRB nはPRB nにマッピングされる。
搬送波集成が設定されたUEは1つ以上のセルを使用するように設定される。UEが多数のサービングセルを有するように設定された場合、UEは1つ又は複数のセルグループを有するように設定される。UEは異なるBSと連関する複数のセルグループを有するように設定される。或いは、UEは単一BSと連関する複数のセルグループを有するように設定される。UEの各セルグループは1つ以上のサービングセルで構成され、各セルグループはPUCCHリソースが設定された単一のPUCCHセルを含む。PUCCHセルはPcell或いは該当セルグループのScellのうち、PUCCHセルとして設定されたScellである。UEの各サービングセルはUEのセルグループのうちのいずれかに属し、多数のセルグループに属しない。
図6は3GPP基盤のシステムで使用可能なスロット構造を例示する。全ての3GPP基盤のシステム、例えば、NRシステムにおいて、各々のスロットは、i)DL制御チャネル、ii)DL又はULデータ、及び/又はiii)UL制御チャネルを含む自己完備型(self-contained)構造を有する。例えば、スロット内の最初のN個のシンボルはDL制御チャネルを送信するために使用され(以下、DL制御領域)、スロット内の最後のM個のシンボルはUL制御チャネルを送信するために使用される(以下、UL制御領域)。NとMはそれぞれ負でない整数である。DL制御領域とUL制御領域の間のリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータ送信のために使用されるか、又はULデータ送信のために使用される。単一のスロットのシンボルはDL、UL又はフレキシブルに使用できる連続シンボルのグループに分かれる。以下、それぞれのスロットのシンボルがどのように使用されたかを示す情報をスロットフォーマットと称する。例えば、スロットフォーマットはスロット内のどのシンボルがULのために使用され、どのシンボルがDLのために使用されるかを定義することができる。
サービングセルを時分割デュプレックス(time division duplex、TDD)モードで運用しようとする場合、BSは上位階層(例、RRC)シグナリングによりサービングセルのためのUL及びDL割り当てのためのパターンを設定することができる。例えば、以下のパラメータがTDD DL-ULパターンを設定するために使用される:
-DL-ULパターンの周期を提供するdL-UL-TransmissionPeriodicity;
-各々のDL-ULパターンの最初に連続する完全DLスロット数を提供するnrofDownlinkSlots、ここで、完全DLスロットは下りリンクシンボルのみを有するスロット;
-最後の完全DLスロットの直後のスロットの最初に連続DLシンボルの数を提供するnrofDownlinkSymbols;
-各々のDL-ULパターンの最後内に連続する完全ULスロット数を提供するnrofUplinkSlots、ここで、完全ULスロットは上りリンクシンボルのみを有するスロット;及び
-1番目の完全ULスロットの直前のスロットの最後内に連続するULシンボル数を提供するnrofUplinkSymbols。
DL-ULパターン内のシンボルのうち、DLシンボルにもULシンボルにも設定されない残りのシンボルはフレキシブルシンボルである。
上位階層シグナリングによりTDD DL-ULパターンに関する設定、即ち、TDD UL-DL設定(例、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、又はtdd-UL-DLConfigurationDedicated)を受信したUEは、この設定に基づいてスロットにわたってスロットごとのスロットフォーマットをセットする。
なお、シンボルに対してDLシンボル、ULシンボル、フレキシブルシンボルの様々な組み合わせが可能であるが、所定の数の組み合わせがスロットフォーマットとして予め定義されることができ、予め定義されたスロットフォーマットはスロットフォーマットインデックスによりそれぞれ識別される。以下の表には予め定義されたスロットフォーマットの一部が例示されている。以下の表において、DはDLシンボル、UはULシンボル、Fはフレキシブルシンボルを意味する。
所定のスロットフォーマットのうち、どのスロットフォーマットが特定のスロットで使用されるかを知らせるために、BSはサービングセルのセットに対して上位階層(例、RRC)シグナリングによりセルごとに該当サービングセルに対して適用可能なスロットフォーマット組み合わせのセットを設定し、上位階層(例、RRC)シグナリングによりUEをしてスロットフォーマット指示子(slot format indicator、SFI)のためのグループ-共通PDCCHをモニタリングするように設定することができる。以下、SFIのためのグループ-共通PDCCHが運搬するDCIをSFI DCIと称する。DCIフォーマット2_0がSFI DCIとして使用される。例えば、サービングセルのセット内のそれぞれのサービングセルに対して、BSはSFI DCI内で該当サービングセルのためのスロットフォーマット組み合わせID(即ち、SFI-インデックス)の(開始)位置、該当サービングセルに適用可能なスロットフォーマット組み合わせのセット、SFI DCI内のSFI-インデックス値により指示されるスロットフォーマット組み合わせ内のそれぞれのスロットフォーマットのための参照副搬送波間隔の設定などをUEに提供することができる。スロットフォーマット組み合わせのセット内のそれぞれのスロットフォーマット組み合わせに対して1つ以上のスロットフォーマットが設定され、スロットフォーマット組み合わせID(即ち、SFI-インデックス)が付与される。例えば、BSがN個のスロットフォーマットでスロットフォーマット組み合わせを設定しようとする場合、該当スロットフォーマット組み合わせのために所定のスロットフォーマット(例、表3を参照)のためのスロットフォーマットインデックスのうち、N個のスロットフォーマットインデックスを指示することができる。BSはSFIのためのグループ-共通PDCCHをモニタリングするようにUEを設定するために、SFIのために使用される無線ネットワーク臨時指示子(Radio Network Temporary Identifier,RNTI)であるSFI-RNTIとSFI-RNTIにスクランブルされるDCIペイロードの総長さをUEに知らせる。UEがSFI-RNTIに基づいてPDCCHを検出すると、UEはPDCCH内のDCIペイロード内のSFI-インデックスのうち、サービングセルに対するSFI-インデックスから該当サービングセルに対するスロットフォーマットを判断することができる。
TDD DL-ULパターンの設定によりフレキシブルとして指示されたシンボルがSFI DCIにより上りリンク、下りリンク又はフレキシブルとして指示されることができる。TDD DL-ULパターン設定により下りリンク/上りリンクとして指示されたシンボルはSFI DCIにより上りリンク/下りリンク又はフレキシブルとしてオーバーライドされない。
TDD DL-ULパターンが設定されないと、UEは各スロットが上りリンクであるか或いは上りリンクであるか、また各スロット内のシンボル割り当てをSFI DCI及び/又は下りリンク又は上りリンク信号の送信をスケジューリング又はトリガリングするDCI(例、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット1_2、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、DCIフォーマット2_3)に基づいて決定する。
NR周波数帯域は2つタイプの周波数範囲、FR1及びFR2により定義され、FR2はミリ波(millimeter wave、mmW)とも呼ばれる。以下の表はNRが動作可能な周波数範囲を例示している。
以下、3GPP基盤の無線通信システムで使用される物理チャネルについてより詳しく説明する。
PDCCHはDCIを運搬する。例えば、PDCCH(即ち、DCI)は下りリンク共有チャネル(downlink shared channel、DL-SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て、上りリンク共有チャネル(uplink shared channel、UL-SCH)に対するリソース割り当て情報、ページングチャネル(paging channel、PCH)に対するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信される任意接続応答(random access response、RAR)のように、UE/BSのプロトコルスタックのうち、物理階層よりも上側に位置する階層(以下、上位階層)の制御メッセージに対するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、設定されたスケジューリング(configured scheduling、CS)の活性化/解除などを運搬する。DL-SCHに対するリソース割り当て情報を含むDCIをPDSCHスケジューリングDCIといい、UL-SCHに対するリソース割り当て情報を含むDCIをPUSCHスケジューリングDCIという。DCIは循環冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例、無線ネットワーク臨時識別子(radioNetwork temporary identifier、RNTI))にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定のUEのためのものであると、CRCはUE識別子(例、セルRNTI(C-RNTI))にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであると、CRCはページングRNTI(P-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例、システム情報ブロック(System information block、SIB))に関するものであると、CRCはシステム情報RNTI(System information RNTI、SI-RNTI)にマスキングされる。PDCCHが任意接続応答に関するものであると、CRCは任意接続RNTI(random access RNTI、RA-RATI)にマスキングされる。
1つのサービングセル上のPDCCHが他のサービングセルのPDSCH或いはPUSCHをスケジューリングすることをクロス搬送波スケジューリングという。搬送波指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を用いたクロス搬送波スケジューリングがサービングセルのPDCCHが他のサービングセル上のリソースをスケジュールすることを許容することができる。一方、サービングセル上のPDSCHがサービングセルにPDSCH又はPUSCHをスケジューリングすることをセルフ搬送波スケジューリングという。BSはクロス搬送波スケジューリングがセルで使用される場合、このセルをスケジューリングするセルに関する情報をUEに提供する。例えば、BSはUEにサービングセルが他の(スケジューリング)セル上のPDCCHによりスケジューリングされるか又はサービングセルによりスケジューリングされるか、またサービングセルが他の(スケジューリング)セルによりスケジューリングされる場合、どのセルがサービングセルのための下りリンク割り当て及び上りリンクグラントをシグナルするかを提供する。この明細書において、PDCCHを運ぶ(carry)セルをスケジューリングセルと称し、PDCCHに含まれたDCIによりPUSCH或いはPDSCHの送信がスケジューリングされたセル、即ち、PDCCHによりスケジューリングされたPUSCH或いはPDSCHを運ぶセルを被スケジューリング(scheduled)セルと称する。
PDSCHはULデータ輸送のための物理階層ULチャネルである。PDSCHは下りリンクデータ(例、DL-SCH輸送ブロック)を搬送し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。輸送ブロック(transport block、TB)を符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2つのコードワードを搬送できる。コードワードごとにスクランブル(Scrambling)及び変調マッピング(modulation mapping)が行われ、各々のコードワードから生成される変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各々のレイヤはDMRSと共に無線リソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートを介して送信される。
PUCCHはUCI送信のための物理階層ULチャネルを意味する。PUCCHはUCI(Uplink Control Information)を運ぶ。PUCCHで送信されるUCIタイプはハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)-確認(acknowledgement,ACK)情報、スケジューリング要請(scheduling request,SR)及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)を含む。UCIビットは、あればHARQ-ACK情報ビット、あればSR情報ビット、あればLRR情報ビット、そしてあればCSIビットを含む。この明細書において、HARQ-ACK情報ビットはHARQ-ACKコードブックに該当する。特にHARQ-ACK情報ビットが所定の規則によって並べられたビットシーケンスをHARQ-ACKコードブックと称する。
- スケジューリング要請(scheduling request,SR):UL-SCHリソースを要請するために使用される情報である。
- ハイブリッド自動繰り返し要請(hybrid automatic repeat request、HARQ)-確認(acknowledgement、ACK):PDSCH上の下りリンクデータパーケット(例、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパーケットが通信機器により成功的に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 1ビットが送信され、2つのコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 2ビットが送信される。HARQ-ACK応答はポジティブACK(簡単には、ACK)、ネガティブACK(NACK)、DTX又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語はHARQ ACK/NACK、ACK/NACK、又はA/Nと混用される。
- チャネル状態情報(channel state information,CSI):下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。CSIはチャネル品質情報(channel quality information、CQI)、ランク指示子(rank indicator、RI)、プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator、PMI)、CSI-RSリソース指示子(CSI-RS Resource indicator、CRI)、SS/PBCHリソースブロック指示子、レイヤ指示子(layer indicator、LI)などを含む。CSIはCSIに含まれるUCIタイプによってCSIパート1とCSIパート2に区分される。例えば、CRI、RI及び/又は1番目のコードワードに対するCQIはCSIパート1に含まれ、LI、PMI、2番目のコードワードに対するCQIはCSIパート2に含まれる。
- リンク回復要請(link recovery request、LRR)
この明細書では、便宜上、BSがHARQ-ACK、SR、CSI送信のためにUEに設定した及び/又は指示したPUCCHリソースをそれぞれ、HARQ-ACK PUCCHリソース、SR PUCCHリソース、CSI PUCCHリソースと称する。
PUCCHフォーマットはUCIペイロードサイズ及び/又は送信長さ(例えば、PUCCHリソースを構成するシンボル数)によって以下のように区分される。PUCCHフォーマットに関する事項は表5を共に参照できる。
(0)PUCCHフォーマット0(PF0、F0)
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットまで(例えば、K=2)
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1~Xシンボル(例えば、X=2)
- 送信構造:PUCCHフォーマット0はDMRSなしにUCI信号のみからなり、UEは複数のシーケンスのうちのいずれかを選択及び送信することにより、UCI状態を送信する。例えば、UEは複数のシーケンスのうちのいずれかをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIをBSに送信する。UEはポジティブSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。
- PUCCHフォーマット0に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:初期循環遷移のためのインデックス、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
(1)PUCCHフォーマット1(PF1、F1)
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットまで(例えば、K=2)
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
- 送信構造:DMRSとUCIが異なるOFDMシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。即ち、DMRSは変調シンボルが送信されないシンボルで送信される。UCIは特定のシーケンス(例、直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC))に変調(例、QPSK)シンボルを乗ずることにより表現される。UCIとDMRSにいずれも循環シフト(cyclic shift、CS)/OCCを適用して、(同一RB内で)(PUCCHフォーマット1による)複数のPUCCHリソースの間にコード分割多重化(code division multiplexing、CDM)が支援される。PUCCHフォーマット1は最大2ビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは時間領域で(周波数跳躍の有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC)により拡散される。
- PUCCHフォーマット1に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:初期循環遷移のためのインデックス、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル、直交カバーコード(orthogonal cover code)のためのインデックス。
(2)PUCCHフォーマット2(PF2、F2)
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1~Xシンボル(例えば、X=2)
- 送信構造:DMRSとUCIが同一のシンボル内で周波数分割多重化(frequency division multiplex、FDM)形態で設定/マッピングされる。UEはコーディングされたUCIビットにDFTなしにIFFTのみを適用して送信する。PUCCHフォーマット2はKビットより大きいビットサイズのUCIを運び、変調シンボルはDMRSとFDMされて送信される。例えば、DMRSは1/3密度の所定のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7及び#10に位置する。疑似ノイズ(pseudo noise、PN)シーケンスがDMRSシーケンスのために使用される。2-シンボルPUCCHフォーマット2のために周波数跳躍が活性化される。
- PUCCHフォーマット2に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PRBの数、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
(3)PUCCHフォーマット3(PF3、F3)
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
- 送信構造:DMRSとUCIが互いに異なるシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。UEは符号化されたUCIビットにDFTを適用して送信する。PUCCHフォーマット3は同じ時間-周波数リソース(例、同一PRB)に対するUE多重化を支援しない。
- PUCCHフォーマット3に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PRBの数、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
(4)PUCCHフォーマット4(PF4、F4)
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
- 送信構造:DMRSとUCIが異なるシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。PUCCHフォーマット4はDFT前段でOCCを適用し、DMRSに対してCS(又はインターリーブFDM(interleaved FDM、IFDM)マッピング)を適用することにより、同一のPRB内に最大4個のUEまで多重化することができる。言い換えれば、UCIの変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
- PUCCHフォーマット4に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PUCCH送信のためのシンボル数、直交カバーコードのための長さ、直交カバーコードのためのインデックス、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
以下の表はPUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信長さによって短い(Short)PUCCH(フォーマット0、2)及び長い(long)PUCCH(フォーマット1、3、4)に区分される。
UCIタイプ(例えば、A/N、SR、CSI)ごとにPUCCHリソースが決定される。UCI送信に使用されるPUCCHリソースはUCI(ペイロード)サイズに基づいて決定される。一例として、BSはUEに複数のPUCCHリソースセットを設定し、UEはUCI(ペイロード)サイズ(例えば、UCIビット数)の範囲によって特定の範囲に対応する特定のPUCCHリソースセットを選択する。例えば、UEはUCIビット数(NUCI)によって以下のうちのいずれかのPUCCHリソースセットを選択することができる。
- PUCCHリソースセット#0、UCIビット数≦2
- PUCCHリソースセット#1、2<UCIビット数≦N
...
- PUCCHリソースセット#(K-1)、NK-2<UCIビット数≦NK-1
ここで、KはPUCCHリソースセット数であり(K>1)、NiはPUCCHリソースセット#iが支援する最大のUCIビット数である。例えば、PUCCHリソースセット#1はPUCCHフォーマット0~1のリソースで構成され、それ以外のPUCCHリソースセットはPUCCHフォーマット2~4のリソースで構成される(表5を参照)。
各々のPUCCHリソースに対する設定はPUCCHリソースインデックス、開始PRBのンデックス、PUCCHフォーマット0~PUCCH4のうちのいずれかに対する設定などを含む。UEはPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3又はPUCCHフォーマット4を使用したPUCCH送信内にHARQ-ACK、SR及びCSI報告を多重化するためのコードレートが上位階層パラメータmaxCodeRateを介してBSによりUEに設定される。上位階層パラメータmaxCodeRateはPUCCHフォーマット2、3又は4のためのPUCCHリソース上でUCIをどのようにフィードバックするかを決定するために使用される。
UCIタイプがSR、CSIである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によりネットワークによってUEに設定される。UCIタイプがSPS(Semi-Persistent Scheduling) PDSCHに対するHARQ-ACKである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によりネットワークによってUEに設定される。反面、UCIタイプがDCIによりスケジュールされたPDSCHに対するHARQ-ACKである場合は、PUCCHリソースセット内でUCI送信に使用するPUCCHリソースはDCIに基づいてスケジュールされる。
DCI-基盤のPUCCHリソーススケジューリングの場合、BSはUEにPDCCHを介してDCIを送信し、DCI内のACK/NACKリソース指示子(ACK/NACK Resource indicator、ARI)により特定のPUCCHリソースセット内でUCI送信に使用されるPUCCHリソースを指示することができる。ARIはACK/NACK送信のためのPUCCHリソースを指示するために使用され、PUCCHリソース指示子(PUCCH Resource indicator、PRI)とも称される。ここで、DCIはPDSCHスケジューリングに使用されるDCIであり、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACKを含む。なお、BSはARIが表現できる状態の数よりも多いPUCCHリソースで構成されたPUCCHリソースセットを(UE特定の)上位階層(例、RRC)信号を用いてUEに設定することができる。この時、ARIはPUCCHリソースセット内のPUCCHリソースサブセットを指示し、指示されたPUCCHリソースサブセット内でどのPUCCHリソースを使用するかはPDCCHに対する送信リソース情報(例、PDCCHの開始制御チャネル要素(control channel element、CCE)インデックスなど)に基づく暗示的規則(implicit rule)に従って決定される。
UEはUL-SCHデータ送信のためにはUEに利用可能な上りリンクリソースを有し、DL-SCHデータ受信のためにはUEに利用可能な下りリンクリソースを有する必要がある。上りリンクリソースと下りリンクリソースはBSによるリソース割り当て(Resource allocation)によりUEに割り当てられる。リソース割り当ては時間ドメインリソース割り当て(time domain Resource allocation、TDRA)と周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource allocation、FDRA)を含む。この明細書において、上りリンクリソース割り当ては上りリンクグラントとも呼ばれ、下りリンクリソース割り当ては下りリンク割り当てとも呼ばれる。上りリンクグラントはUEによりPDCCH上で或いはRAR内で動的に受信されるか、又はBSからRRCシグナリングによりUEに半持続的(Semi-persistently)に設定される。下りリンク割り当てはUEによりPDCCH上で動的に受信されるか、又はBSからのRRCシグナリングによりUEに半持続的に設定される。
ULにおいて、BSは臨時識別子(cell radioNetwork temporary Identifier、C-RNTI)にアドレスされたPDCCHを介してUEに上りリンクリソースを動的に割り当てることができる。UEはUL送信のための可能性がある上りリンクグラントを探すためにPDCCHをモニタリングする。また、BSはUEに設定されたグラントを用いて上りリンクリソースを割り当てることができる。タイプ1及びタイプ2の2つのタイプの設定されたグラントが使用される。タイプ1の場合、BSは(周期(periodicity)を含む)設定された上りリンクグラントをRRCシグナリングにより直接提供する。タイプ2の場合、BSはRRC設定された上りリンクグラントの周期をRRCシグナリングにより設定し、設定されたスケジューリングRNTI(configured scheduling RNTI、CS-RNTI)にアドレスされたPDCCH(PDCCH addressed to CS-RNTI)を介して上記設定された上りリンクグラントをシグナリング及び活性化するか又はそれを活性解除(deactivate)する。例えば、タイプ2の場合、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHは該当上りリンクグラントが活性解除されるまで、RRCシグナリングにより設定された周期によって暗示的に(implicitly)再使用可能であることを指示する。
DLにおいて、BSはC-RNTIにアドレスされたPDCCHを介してUEに下りリンクリソースを動的に割り当てることができる。UEは可能性がある下りリンク割り当てを探すためにPDCCHをモニタリングする。また、BSは半持続的スケジューリング(Semi-static scheduling、SPS)を用いて下りリンクリソースをUEに割り当てることができる。BSはRRCシグナリングにより設定された下りリンク割り当ての周期を設定し、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHを介して設定された下りリンク割り当てをシグナリング及び活性化するか、又はそれを活性解除する。例えば、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHは該当下りリンク割り当てが活性解除されるまで、RRCシグナリングにより設定された周期によって暗示的に再使用可能であることを指示する。
以下、PDCCHによるリソース割り当てとRRCによるリソース割り当てについてより詳しく説明する。
*PDCCHによるリソース割り当て:動的グラント/割り当て
PDCCHはPDSCH上でのDL送信又はPUSCH上でのUL送信をスケジューリングするために使用される。DL送信をスケジューリングするPDCCH上のDCIは、DL-SCHに関連する、変調及びコーディングフォーマット(例、変調及びコーディング方式(MCS)インデックスIMCS)、リソース割り当て及びHARQ情報を少なくとも含むDLリソース割り当てを含む。UL送信をスケジューリングするPDCCH上のDCIはUL-SCHに関連する、変調及びコーディングフォーマット、リソース割り当て及びHARQ情報を少なくとも含む、上りリンクスケジューリンググラントを含む。DL-SCHに関する又はUL-SCHに関するHARQ情報は新しい情報指示子(new data indicator、NDI)、輸送ブロックサイズ(transport block size、TBS)、冗長バージョン(redundancy version、RV)、及びHARQプロセスID(即ち、HARQプロセス番号)を含む。1つのPDCCHにより搬送されるDCIサイズ及び用途はDCIフォーマットによって異なる。例えば、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2がPUSCHのスケジューリングのために使用され、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2がPDSCHのスケジューリングのために使用される。特に、DCIフォーマット0_2とDCIフォーマット1_2はDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1が保障する送信信頼度(reliability)及び待ち時間(latency)要求事項(requirement)よりも高い送信信頼度及び低い待ち時間の要求事項を有する送信をスケジューリングするために使用される。本発明のいくつかの具現はDCLフォーマット0_2に基づくULデータの送信に適用できる。本発明のいくつかの具現はDCIフォーマット1_2に基づくDLデータの受信に適用できる。
図7はPDCCHによるPDSCH時間ドメインリソース割り当ての一例とPDCCHによるPUSCH時間ドメインリソース割り当ての一例を示す。
PDSCH又はPUSCHをスケジューリングするためにPDCCHにより搬送されるDCIは、時間ドメインリソース割り当て(time domain Resource assignment、TDRA)フィールドを含み、TDRAフィールドはPDSCH又はPUSCHのための割り当て表(allocation table)への行(row)インデックスm+1のための値mを提供する。所定のデフォルトPDSCH時間ドメイン割り当てがPDSCHのための割り当て表として適用されるか、又はBSがRRCシグナリングpdsch-TimeDomainAllocationListにより設定したPDSCH時間ドメインリソース割り当て表がPDSCHのための割り当て表として適用される。所定のデフォルトPUSCH時間ドメイン割り当てがPUSCHのための割り当て表として適用されるか、又はBSがRRCシグナリングpusch-TimeDomainAllocationListにより設定したPUSCH時間ドメインリソース割り当て表がPUSCHのための割り当て表として適用される。適用するPDSCH時間ドメインリソース割り当て表及び/又は適用するPUSCH時間ドメインリソース割り当て表は、固定/所定の規則によって決定される(例、3GPP TS38.214を参照)。
PDSCH時間ドメインリソース設定において、各々のインデックスされた行は、DL割り当て-to-PDSCHスロットオフセットK、開始及び長さ指示子値SLIV(又は直接スロット内のPDSCHの開始位置(例、開始シンボルインデックスS)及び割り当て長さ(例、シンボル数L))、PDSCHマッピングタイプを定義する。PUSCH時間ドメインリソース設定において、各々のインデックスされた行は、ULグラント-to-PUSCHスロットオフセットK、スロット内のPUSCHの開始位置(例、開始シンボルインデックスS)及び割り当て長さ(例、シンボル数L)、PUSCHマッピングタイプを定義する。PDSCHのためのK又はPUSCHのためのKはPDCCHがあるスロットとPDCCHに対応するPDSCH又はPUSCHがあるスロットの間の差を示す。SLIVはPDSCH又はPUSCHを有するスロットの開始に相対的な開始シンボルS及びシンボルSからカウントした連続的な(consecutive)シンボル数Lのジョイント指示である。PDSCH/PUSCHマッピングタイプの場合、2つのマッピングタイプがある:その1つはマッピングタイプAであり、他の1つはマッピングタイプBである。PDSCH/PUSCHマッピングタイプAの場合、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)がスロットの開始を基準としてPDSCH/PUSCHリソースにマッピングされるが、他のDMRSパラメータに従ってPDSCH/PUSCHリソースのシンボルの1つ又は2つがDMRSシンボルとして使用されることができる。例えば、PDSCH/PUSCHマッピングタイプAの場合、DMRSがRRCシグナリングによりスロットにおいて3番目のシンボル(シンボル#2)或いは4番目のシンボル(シンボル#3)に位置する。PDSCH/PUSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCH/PUSCHリソースの1番目のOFDMシンボルを基準としてマッピングされるが、他のDMRSパラメータに従ってPDSCH/PUSCHリソースの最初のシンボルから1つ又は2つのシンボルがDMRSシンボルとして使用されることができる。例えば、PDSCH/PUSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCH/PUSCHのために割り当てられた最初のシンボルに位置する。この明細書において、PDSCH/PUSCHマッピングタイプはマッピングタイプ或いはDMRSマッピングタイプとも称される。例えば、この明細書において、PUSCHマッピングタイプAはマッピングタイプA或いはDMRSマッピングタイプAとも称され、PUSCHマッピングタイプBはマッピングタイプB或いはDMRSマッピングタイプBとも称される。
スケジューリングDCIはPDSCH又はPUSCHのために使用されるリソースブロックに関する割り当て情報を提供する周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource assignment、FDRA)フィールドを含む。例えば、FDRAフィールドは、UEにPDSCH又はPUSCH送信のためのセルに関する情報、PDSCH又はPUSCH送信のためのBWPに関する情報、PDSCH又はPUSCH送信のためのリソースブロックに関する情報を提供する。
*RRCによるリソース割り当て
上述したように、上りリンクの場合、動的グラントがない2つのタイプの送信がある:設定されたグラントタイプ1及び設定されたグラントタイプ2。設定されたグラントタイプ1の場合、ULグラントがRRCシグナリングにより提供されて設定されたグラントとして格納される。設定されたグラントタイプ2の場合、ULグラントがPDCCHにより提供され、設定された上りリンクグラント活性化又は活性解除を指示するL1シグナリングに基づいて設定された上りリンクグラントとして格納又は除去される。タイプ1及びタイプ2がサービングセルごとに及びBWPごとにRRCシグナリングにより設定される。多数の設定が異なる多数のサービングセル上で同時に活性化されることができる。
設定されたグラントタイプ1が設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
- 再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
- 設定されたグラントタイプ1の周期であるperiodicity;
- 時間ドメインにおいてシステムフレーム番号(System frameNumber、SFN)=0に対するリソースのオフセットを示すtimeDomainOffset;
- 開始シンボルS、長さL及びPUSCHマッピングタイプの組み合わせを示す、割り当て表をポイントする行インデックスm+1を提供するtimeDomainAllocation値m;
- 周波数ドメインリソース割り当てを提供するfrequencyDomainAllocation;及び
- 変調次数、ターゲットコードレート及び輸送ブロックサイズを示すIMCSを提供するmcsAndTBS。
RRCによりサービングセルのための設定グラントタイプ1の設定時、UEはRRCにより提供されるULグラントを指示されたサービングセルのための設定された上りリンクグラントとして格納し、timeDomainOffset及び(SLIVから誘導される)Sによるシンボルで上記設定された上りリンクグラントが開始するように、そしてperiodicityで再発(recur)するように初期化(initialize)又は再-初期化する。上りリンクグラントが設定されたグラントタイプ1のために設定された後、UEは上りリンクグラントが以下を満たす各シンボルに連関して再発するとみなすことができる:[(SFN *numberOfSlotsPerFrame (numberOfSymbolsPerSlot)+(SlotNumber in the frame *numberOfSymbolsPerSlot)+symbolNumber in the slot]=(timeDomainOffset *numberOfSymbolsPerSlot+S+N *periodicity) modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)、for all N≧0、ここで、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルの数をそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
設定されたグラントタイプ2が設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
-活性化、活性解除及び再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;及び
-設定されたグラントタイプ2の周期を提供するperiodicity。
実際の上りリンクグラントは(CS-RNTIにアドレスされた)PDCCHによりUEに提供される。上りリンクグラントが設定されたグラントタイプ2のために設定された後、UEは上りリンクグラントが以下を満たす各々のシンボルに連関して再発するとみなす:[(SFN*numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)+(SlotNumber in the frame *numberOfSymbolsPerSlot)+symbol Number in the slot]=[(SFNstart time *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot+slotstart time *numberOfSymbolsPerSlot+symbolstart time)+N*periodicity] modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)、for all N≧0、ここで、SFNstart time、slotstart time及びsymbolstart timeは上記設定れたグラントが(再-)初期化された後、PUSCHの1番目の送信機会のSFN、スロット、シンボルをそれぞれ示し、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルの数をそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
いくつのシナリオにおいて、設定された上りリンクグラントのためのHARQプロセスIDを導き出す(derive)ために使用されるパラメータharq-ProcID-Offset及び/又はharq-ProcID-Offset2がBSによってUEにさらに提供される。harq-ProcID-Offsetは共有されたスペクトルチャネル接続(shared spectrum channel access)との動作のための設定されたグラントに対するHARQプロセスのオフセットであり、harq-ProcID-Offset2は設定されたグラントに対するHARQプロセスのオフセットである。この明細書において、cg-RetransmissionTimerはUEが設定されたグラントに基づく(再)送信後に(再)送信のHARQプロセスを使用した再送信を自動に(autonoumously)行えばいけない期間(duration)であり、設定された上りリンクグラント上での再送信が設定されるとき、BSによってUEに提供されるパラメータである。harq-ProcID-Offsetも、そしてcg-RetransmissionTimerも設定されていない設定されたグラントに対して、UL送信の1番目のシンボルに連関するHARQプロセスIDは以下の式から導き出される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_symbol/periodicity)]modulo nrofHARQ―Processes。harq-ProcID-Offset2がある設定された上りリンクグラントに対して、UL送信の1番目のシンボルに連関するHARQプロセスIDは以下の式から導き出される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_symbol/periodicity)]modulo nrofHARQ-Processes+harq-ProcID-Offset2、ここで、CURRENT_symbol=(SFN*numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot+slot number in the frame*numberOfSymbolsPerSlot+symbol number in the slot)であり、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはそれぞれフレームごとに連続するスロット数及びスロットごとに連続するOFDMシンボル数を示す。cg-RetransmissionTimerを有する設定されたULグラントに対して、UEが任意に設定されたグラントの設定に利用可能なHARQプロセスIDのうち、HARQプロセスIDを選択することができる。
下りリンクの場合、UEはBSからのRRCシグナリングによりサービングセルごと及びBWPごとに半持続的スケジューリング(Semi-persistent scheduling、SPS)を有して設定される。DL SPSの場合、DL割り当てはPDCCHによりUEに提供され、SPS活性化又は活性解除を指示するL1シグナリングに基づいて格納又は除去される。SPSが設定されるとき、UEには以下のパラメータが半持続的送信の設定に使用されるRRCシグナリング(例えば、SPS設定)によりBSから提供される:
-活性化、活性解除及び再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
-SPSのための設定されたHARQプロセスの数を提供するnrofHARQ-Processes;
-SPSのための設定された下りリンク割り当ての周期を提供するperiodicity。
-SPSのためのPUCCHに対するHARQリソースを提供するn1PUCCH-AN(ネットワークはHARQリソースをフォーマット0、或いはフォーマット1として設定し、実際PUCCH-リソースはPUCCH-Configで設定され、それのIDによりn1PUCCH-ANで言及される)。
多数の下りリンクSPS設定がサービングセルのBWP内に設定される。SPSのために下りリンク割り当てが設定された後、UEはN番目の下りリンク割り当てが以下を満たすスロットで発生すると連続して見なすことができる:(numberOfSlotsPerFrame*SFN+slotNumber in the frame)=[(numberOfSlotsPerFrame*SFNstart time+slotstart time)+N*periodicity *numberOfSlotsPerFrame/10] modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame)、ここで、SFNstart time及びslotstart timeは設定された下りリンク割り当てが(再-)初期化された後、PDSCHの1番目の送信のSFN、スロット、シンボルをそれぞれ示し、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルをそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
いくつのシナリオにおいて、設定された下りリンク割り当てのためのHARQプロセスIDを導き出す(derive)ために使用されるパラメータharq-ProcID-OffsetがBSによってUEにさらに提供される。harq-ProcID-OffsetはSPSのためのHARQプロセスのオフセットである。harq-ProcID-Offsetがない設定された下りリンク割り当てに対して、DL送信が開始されるスロットに連関するHARQプロセスIDは以下の式から決定される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot*10/(numberOfSlotsPerFrame*periodicity))]modulo nrofHARQ-Processes、ここで、CURRENT_slot=[(SFN*numberOfSlotsPerFrame)+slot number in the frame]であり、numberOfSlotsPerFrameはフレームごとに連続するスロット数を意味する。harq-ProcID-Offsetがある設定された下りリンク割り当てに対して、DL送信が開始されるスロットに連関するHARQプロセスIDは以下の式から決定される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot/periodicity)]modulo nrofHARQ-Processes+harq-ProcID-Offset、ここで、CURRENT_slot=[(SFN*numberOfSlotsPerFrame)+slot number in the frame]であり、numberOfSlotsPerFrameはフレームごとに連続するスロット数を意味する。
該当DCIフォーマットの循環冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)がRRCパラメータcs-RNTIにより提供されたCS-RNTIを有してスクランブルされており、有効な(enabled)輸送ブロックのための新しいデータ指示子フィールドが0にセットされていると、UEはスケジューリング活性化又はスケジューリング解除のために、DL SPS割り当てPDCCH又は設定されたULグラントタイプ2のPDCCHを有効であると確認する(validate)。DCIフォーマットに対する全てのフィールドが表6又は表7によりセットされていると、DCIフォーマットの有効確認が達成される。表6はDL SPS及びULグラントタイプ2のスケジューリング活性化PDCCH有効確認のための特定のフィールドを例示し、表7はDL SPS及びULグラントタイプ2のスケジューリング解除PDCCH有効確認のための特定のフィールドを例示する。
DL SPS又はULグラントタイプ2のための実際のDL割り当て又はULグラント、そして該当変調及びコーディング方式は、該当DL SPS又はULグラントタイプ2のスケジューリング活性化PDCCHにより搬送されるDCIフォーマット内のリソース割り当てフィールド(例、TDRA値mを提供するTDRAフィールド、周波数リソースブロック割り当てを提供するFDRAフィールド、変調及びコーディング方式フィールド)により提供される。有効確認が達成されると、UEはDCIフォーマット内の情報をDL SPS又は設定されたULグラントタイプ2の有効な活性化又は有効な解除とみなす。
この明細書ではDL SPSに基づくPDSCHをSPS PDSCHとも称し、UL CGに基づくPUSCHをCG PUSCHとも称し、PDCCHが運ぶDCIにより動的にスケジューリングされたPDSCHをDG PDSCHとも称し、PDCCHが運ぶDCIにより動的にスケジューリングされたPUSCHをDG PUSCHとも称する。
図8はHARQ-ACK送信/受信過程を例示する。
図8を参照すると、UEはスロットnでPDCCHを検出(detect)する。その後、UEはスロットnでPDCCHを介して受信したスケジューリング情報によってスロットn+K0でPDSCHを受信した後、スロットn+K1でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
PDSCHをスケジューリングするPDCCHにより搬送されるDCI(例、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1)は以下の情報を含む。
-周波数ドメインリソースの割り当て(frequency domain resource assignment、FDRA):PDSCHに割り当てられたRBセットを示す。
-時間ドメインリソースの割り当て(time domain resource assignment、TDRA):DL割り当て-to-PDSCHスロットオフセットK0、スロット内のPDSCHの開始位置(例、シンボルインデックスS)及び長さ(例、シンボル数L)、PDSCHマッピングタイプを示す。PDSCHマッピングタイプA又はPDSCHマッピングタイプBがTDRAにより指示される。PDSCHマッピングタイプAの場合、DMRSがスロットにおいて3番目のシンボル(シンボル#2)或いは4番目のシンボル(シンボル#3)に位置する。PDSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCHのために割り当てられた1番目のシンボルに位置する。
-PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子:K1を示す。
PDSCHが最大1つのTBを送信するように設定された場合、HARQ-ACK応答は1-ビットで構成される。PDSCHが最大2つの輸送ブロック(transport block、TB)を送信するように設定された場合は、HARQ-ACK応答は空間(Spatial)バンドリングが設定されていないと、2-ビットで構成され、空間バンドリングが設定されていると、1-ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時点がスロットn+K1と指定された場合、スロットn+K1で送信されるUCIは複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
この明細書において、1つ又は複数のPDSCHに対するHARQ-ACKビットで構成されたHARQ-ACKペイロードは、HARQ-ACKコードブックとも称される。HARQ-ACKコードブックはHARQ-ACKペイロードが決定される方式によってi)半静的(Semi-static)HARQ-ACKコードブック、ii)動的HARQ-ACKコードブック、及びiii)HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに区別される。
半静的HARQ-ACKコードブックの場合、UEが報告するHARQ-ACKペイロードサイズに関連するパラメータが(UE-特定の)上位階層(例、RRC)信号により半静的に設定される。例えば、半静的HARQ-ACKコードブックのHARQ-ACKペイロードのサイズは、1つのスロット内の1つのPUCCHを介して送信される(最大の)HARQ-ACKペイロード(サイズ)は、UEに設定された全てのDL搬送波(即ち、DLサービングセル)及びHARQ-ACK送信タイミングが指示される全てのDLスケジューリングスロット(又はPDSCH送信スロット又はPDCCHモニタリングスロット)の組み合わせ(以下、バンドリングウィンドウ)に対応するHARQ-ACKビット数に基づいて決定される。即ち、半静的HARQ-ACKコードブック方式は、実際スケジューリングされたDLデータの数に関係なく、HARQ-ACKコードブックのサイズが(最大値に)固定される方式である。例えば、DLグラントDCI(PDCCH)にはPDSCH to HARQ-ACKタイミング情報が含まれ、PDSCH-to-HARQ-ACKタイミング情報は複数の値のうちの1つ(例、k)を有する。例えば、PDSCHがスロット#mで受信され、PDSCHをスケジューリングするDLグラントDCI(PDCCH)内のPDSCH to HARQ-ACKタイミング情報がkを指示する場合、PDSCHに対するHARQ-ACK情報は、スロット#(m+k)で送信される。一例として、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}のように与えられる。一方、HARQ-ACK情報がスロット#nで送信される場合は、HARQ-ACK情報はバンドリングウィンドウを基準としてできる限り最大のHARQ-ACKを含む。即ち、スロット#nのHARQ-ACK情報はスロット#(n-k)に対応するHARQ-ACKを含む。例えば、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}である場合、スロット#nのHARQ-ACK情報は実際のDLデータ受信に関係なく、スロット#(n-8)~スロット#(n-1)に対応するHARQ-ACKを含む(即ち、最大数のHARQ-ACK)。ここで、HARQ-ACK情報はHARQ-ACKコードブック、HARQ-ACKペイロードに代替することができる。またスロットはDLデータ受信のための候補時期(occasion)と理解/代替することができる。例示のように、バンドリングウィンドウはHARQ-ACKスロットを基準としてPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定され、PDSCH-to-HARQ-ACKタイミングセットは所定の値を有するか(例、{1、2、3、4、5、6、7、8})、又は上位階層(RRC)シグナリングにより設定される。半静的HARQ-ACKコードブックはタイプ-1のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-1のHARQ-ACKコードブックの場合、HARQ-ACK報告で送信するビットの数が固定され、大きいこともある。多いセルが設定されたが、少ないセルのみスケジューリングされる場合には、タイプ-1のHARQ-ACKコードブックは非効率的である。
なお、動的(dynamic)HARQ-ACKコードブックの場合、UEが報告するHARQ-ACKペイロードサイズがDCIなどにより動的に変わることができる。動的HARQ-ACKコードブックはタイプ-2のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-2のHARQ-ACKコードブックはUEがスケジューリングされたサービングセルに対してのみフィードバックを送るので、より最適化されたHARQ-ACKフィードバックであるといえる。なお、悪いチャネル状態ではUEがスケジューリングされたサービングセルの数を間違って把握する可能性があり、それを解決するために、DAIがDCIの一部として含まれる。例えば、動的HARQ-ACKコードブック方式において、DLスケジューリングDCIはcounter-DAI(即ち、c-DAI)及び/又はtotal-DAI(即ち、t-DAI)を含む。ここで、DAIは下りリンク割り当てインデックス(downlink assignment index)を意味し、1つのHARQ-ACK送信に含まれる送信された或いはスケジューリングされたPDSCHをBSがUEに知らせるために使用される。特に、c-DAIはDLスケジューリングDCIを運ぶPDCCH(以下、DLスケジューリングPDCCH)の間の順序を知らせるインデックスであり、t-DAIはt-DAIを有するPDCCHがある現在スロットまでのDLスケジューリングPDCCHの総数を示すインデックスである。
一方、HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックの場合、PUCCHグループ内の設定された(或いは活性化された)全てのサービングセルの全てのHARQプロセスに基づいてHARQ-ACKペイロードが決定される。例えば、UEがHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックにより報告するHARQ-ACKペイロードサイズは、UEに設定されたPUCCHグループ内の設定された或いは活性化された全てのサービングセルの数及びサービングセルに対するHARQプロセスの数によって決定される。HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックはタイプ-3のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-3のHARQ-ACKコードブックは1回限り(one-shot)のフィードバックに適用できる。
図9はUCIをPUSCHに多重化する一例を示す。スロット内にPUCCHリソースとPUSCHリソースが重畳され、PUCCH-PUSCHの同時送信が設定されていない場合、UCIは、図示のように、PUSCHにより送信される。UCIをPUSCHによって送信することをUCIピギーバック又はPUSCHピギーバックという。図9はHARQ-ACKとCSIがPUSCHリソースに乗せられる一例を示す。
多数のULチャンネルが所定の時間間隔内で重畳する場合、UEが送信するULチャンネルをBSが正確に受信できるようにするためには、UEが多数のULチャンネルを処理(handle)する方法を規定する必要がある。以下、ULチャンネル間の衝突を処理する方法を説明する。
図10は単一スロットで重畳するPUCCHを有するUEがULチャネル間の衝突を処理する過程の一例を示す。
UCI送信のためにUEは(各)UCIごとにPUCCHリソースを決定する。各PUCCHリソースは開始シンボルと送信長さにより定義される。UEはPUCCH送信のためのPUCCHリソースが単一スロットで重畳する場合、開始シンボルが最も早いPUCCHリソースを基準としてUCI多重化を行う。例えば、UEはスロット内で開始シンボルが最も早いPUCCHリソース(以下、PUCCHリソースA)を基準として、(時間で)重畳するPUCCHリソース(以下、PUCCHリソースB)を決定する(S1001)。UEはPUCCHリソースAとPUCCHリソースBに対してUCI多重化規則を適用する。例えば、PUCCHリソースAのUCI A及びPUCCHリソースBのUCI Bに基づいて、UCI多重化規則に従ってUCI A及びUCI Bの全部或いは一部を含むMUX UCIが得られる。UEはPUCCHリソースA及びPUCCHリソースBに連関するUCIを多重化するために単一PUCCHリソース(以下、MUX PUCCHリソース)を決定する(S1003)。例えば、UEはUEに設定された或いは利用可能なPUCCHリソースセットのうち、MUX UCIのペイロードサイズに該当するPUCCHリソースセット(以下、PUCCHリソースセットX)を決定し、PUCCHリソースセットXに属するPUCCHリソースのうちのいずれかをMUX PUCCHリソースとして決定する。例えば、UEはPUCCH送信のために同一スロットを指示するPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子フィールドを有するDCIのうちの最後のDCI内のPUCCHリソース指示子フィールドを使用して、PUCCHリソースセットXに属するPUCCHリソースのうちのいずれかをMUX PUCCHリソースとして決定する。UEはMUX UCIのペイロードサイズとMUX PUCCHリソースのPUCCHフォーマットに対する最大コードレートに基づいて、MUX PUCCHリソースの総PRBの数を決定する。仮に、MUX PUCCHリソースが(PUCCHリソースA及びPUCCHリソースBを除いた)他のPUCCHリソースと重畳する場合、UEはMUX PUCCHリソース(又はMUX PUCCHリソースを含む残りのPUCCHリソースのうち、開始シンボルが最も早いPUCCHリソース)を基準として上述した動作を再度行う。
図11は図10によってUCI多重化するケースを例示する。図11を参照すると、スロット内に複数のPUCCHリソースが重畳する場合、最も早い(例、開始シンボルが最も早い)PUCCHリソースAを基準としてUCI多重化が行われる。図11において、ケース1及びケース2は1番目のPUCCHリソースが他のPUCCHリソースと重畳する場合を例示する。この場合、1番目のPUCCHリソースを最も早いPUCCHリソースAとみなした状態で図10の過程が行われる。反面、ケース3は1番目のPUCCHリソースは他のPUCCHリソースと重畳せず、2番目のPUCCHリソースが他のPUCCHリソースと重畳する場合を例示する。ケース3の場合、1番目のPUCCHリソースについてはUCI多重化が行われない。その代わりに、2番目のPUCCHリソースを最も早いPUCCHリソースAとみなした状態で図10の過程が行われる。ケース2は多重化されたUCIを送信するために決定されたMUX PUCCHリソースが他のPUCCHリソースと新しく重畳する場合である。この場合、MUX PUCCHリソース(又はこれを含む残りのPUCCHのうち、最も早い(例、開始シンボルが最も早い)PUCCHリソース)を最も早いPUCCHリソースAとみなした状態で図10の過程がさらに行われる。
図12は単一スロットにおいて重畳するPUCCHとPUSCHを有するUEがULチャンネル間の衝突を処理する過程の一例を示す。
UCI送信のためにUEはPUCCHリソースを決定する(S1201)。UCIのためのPUCCHリソースを決定することは、MUX PUCCHリソースを決定することを含む。言い換えれば、UEがUCIのためのPUCCHリソースを決定することは、スロットにおいて重畳する複数のPUCCHに基づいてMUX PUCCHリソースを決定することを含む。
UEは、決定された(MUX)PUCCHリソースに基づいてPUSCHリソース上にUCIピギーバックを行う(S1203)。例えば、UEは(多重化されたUCI送信が許容された)PUSCHリソースが存在するとき、PUSCHリソースと(時間軸において)重畳するPUCCHリソースに対してUCI多重化の規則を適用する。UEはPUSCHによってUCIを送信する。
決定されたPUCCHリソースと重畳するPUSCHがスロット内にない場合、S1203は省略され、UCIはPUCCHによって送信される。
一方、決定されたPUCCHリソースが時間軸において複数のPUSCHと重畳する場合、UEは、複数のPUSCHのうちの1つにUCIを多重化する。例えば、UEが複数のPUSCHを各々の(respective)サービングセル上に送信しようとする場合、UEは、サービングセルのうちの特定のサービングセル(例えば、最小のサービングセルインデックスを有するサービングセル)のPUSCH上にUCIを多重化する。特定のサービングセル上のスロット内に1つより多いPUSCHがある場合、UEはスロット内で送信する最も早いPUSCH上にUCIを多重化する。
図13は時間ライン条件を考慮したUCI多重化を例示する。UEが時間軸で重畳するPUCCH及び/又はPUSCHに対するUCI及び/又はデータ多重化を行うとき、PUCCH或いはPUSCHに対する柔軟なULタイミング設定によりUCI及び/又はデータ多重化のためのUEのプロセシング時間が足りないことがある。UEのプロセシング時間が足りないことを防止するために、(時間軸で)重畳するPUCCH及び/又はPUSCHに対するUCI/データの多重化過程において、以下の2つの時間ライン条件(以下、多重化時間ライン条件)が考慮される。
(1) HARQ-ACK情報に対応するPDSCHの最後のシンボルは、(時間軸で)重畳するPUCCH及び/又はPUSCHのうち、最も早いチャネルの開始シンボルからT1時間前に受信される。T1は、i)UEプロセシング能力により定義された最小のPDSCHプロセシング時間N、ii)スケジューリングされたシンボルの位置、PDSCHマッピングタイプ、BWPスイッチングなどによって0以上の整数値に予め定義されるd1,1などに基づいて定められる。
例えば、T1は以下のように決定される:T1=(N1+d1,1)*(2048+144)*κ*2-u*Tc。Nは、UEプロセシング能力#1及び#2に対して、表8及び表9のuにそれぞれ基づき、ここで、uは(uPDCCH、uPDSCH、uUL)のうち、最も大きいT1を招来する1つであり、ここで、uPDCCHはPDSCHをスケジューリングするPDCCHの副搬送波間隔に対応し、uPDSCHはスケジューリングされたPDSCHの副搬送波間隔に対応し、uULはHARQ-ACKが送信されるULチャネルの副搬送波間隔に対応し、κ=Tc/Tf=64である。表8において、N1,0の場合、追加DMRSのPDSCH DMRS位置l=12であると、N1,0=14であり、そうではないと、N1,0=13である(3GPP TS38.211のセクション7.4.1.1.2を参照)。PDSCHマッピングタイプAに対して、PDSCHの最後のシンボルがスロットのi-番目のスロット上にあれば、i<7に対してd1,1=7-iであり、そうではないと、d1,1=0である。UEプロセシング能力#1に対してPDSCHがマッピングタイプBであると、割り当てられたPDSCHシンボル数が7であれば、d1=0であり、割り当てられたPDSCHシンボル数が4であれば、d1,1=3であり、割り当てられたPDSCHシンボル数が2であれば、d1,1=3+dである。ここで、dはスケジューリングされたPDCCHとスケジューリングされたPDSCHの重畳するシンボル数である。UEプロセシング能力#2に対してPDSCHがマッピングタイプBであると、割り当てられたPDSCHシンボル数が7であれば、d1,1=0であり、割り当てられたPDSCHシンボル数が4であれば、d1,1はスケジューリングされたPDCCHとスケジューリングされたPDSCHの重畳するシンボル数であり、割り当てられたPDSCHシンボル数が2であれば、スケジューリングPDSCHが3-シンボルCORESET内にあり、CORESETとPDSCHが同じ開始シンボルを有すると、d1,1=3であり、そうではないと、d1,1はスケジューリングPDCCHとスケジューリングされたPDSCHの重畳するシンボル数である。この明細書において、T1はT_proc,1とも表記される。
(2) PUCCH又はPUSCH送信を指示する(例、トリガリング)PDCCHの最後のシンボルは、(時間軸で)重畳するPUCCH及び/又はPUSCHのうち、最も早いチャネルの開始シンボルからT2時間前に受信される。T2は、i)UE PUSCHタイミング能力により定義された最小のPUSCH準備(preparation)時間N、及び/又はii)スケジューリングされたシンボルの位置或いはBWPスイッチングなどによって0以上の整数値に予め定義されたd2,Xなどに基づいて定められる。d2,Xはスケジューリングされたシンボルの位置に関連するd2,1とBWPのスイッチングに関連するd2,2に区分される。
例えば、T2は以下のように決定される:T2=max{(N+d2,1)*(2048+144)*κ*2-u*Tc+Text+Tswitch、d2,2}。N2はUEタイミング能力#1及び#2に対して表10及び表11のuにそれぞれ基づき、ここで、uは(uDL、uUL)のうち、最も大きいT2を招来する1つであり、ここで、uDLはPUSCHをスケジューリングするDCIを搬送するPDCCHの副搬送波間隔に対応し、uULはPUSCHの副搬送波間隔に対応し、κ=Tc/Tf=64である。PUSCH割り当ての1番目のシンボルがDM-RSのみで構成されると、d2,1=0であり、そうではないと、d2,1=1である。スケジューリングDCIがBWPの変更をトリガーすると、d2,2はスイッチング時間と同一であり、そうではないと、d2,2=0である。スイッチング時間は周波数範囲によって異なるように定義される。例えば、スイッチング時間は周波数範囲FR1に対して0.5msであり、周波数範囲FR2に対して0.25msである。この明細書においてT2はT_proc,2とも表記される。
以下の表はUEプロセシング能力によるプロセシング時間を例示する。特に、表8はUEのPDSCHプロセシング能力#1に対するPDSCHプロセシング時間を例示し、表9はUEのPDSCHプロセシング能力#2に対するPDSCHプロセシング時間を例示し、表10はUEのPUSCHタイミング能力#1に対するPUSCH準備時間を例示し、表11はUEのタイミング能力#2に対するPUSCH準備時間を例示する。
UEは、帯域組み合わせ(band combination)内の一帯域エントリーに該当する搬送波に対してUEによって支援されるPDSCHプロセシング能力をBSに報告する。例えば、該当帯域で支援されるSCSごとにUEがPDSCHプロセシング能力#1のみを支援するのか、又はPDSCHプロセシング能力♯2を支援するのかをUE能力として報告する。UEは、帯域組み合わせ内の一帯域エントリーに該当する搬送波に対してUEによって支援されるPUSCHプロセシング能力をBSに報告する。例えば、該当帯域で支援されるSCSごとにUEがPUSCHプロセシング能力♯1のみを支援するのか、又はPUSCHプロセシング能力♯2を支援するのかをUE能力として報告する。
1つのPUCCH内において異なるUCIタイプを多重化するように設定されたUEが多数の重畳するPUCCHをスロットで送信しようとする場合、或いは重畳するPUCCH及びPUSCHをスロットで送信しようとする場合、UEは特定の条件が満たされると、該当UCIタイプを多重化することができる。この特定の条件は多重化時間ライン条件を含む。例えば、図10ないし図12において、UCI多重化が適用されるPUCCH及びPUSCHは多重化時間ライン条件を満たすULチャネルである。図13を参照すると、UEは同一のスロットで複数のULチャネル(例、ULチャネル#1~#4)を送信する必要がある。ここで、UL CH#1はPDCCH#1によりスケジューリングされたPUSCHである。また、UL CH#2はPDSCHに対するHARQ-ACKを送信するためのPUCCHである。PDSCHはPDCCH#2によりスケジューリングされ、UL CH#2のリソースもPDCCH#2により指示される。
このとき、時間軸で重畳するULチャネル(例、ULチャネル#1~#3)が多重化時間ライン条件を満たす場合、UEは時間軸で重畳するULチャネル#1~#3に対してUCI多重化を行うことができる。例えば、UEはPDSCHの最後のシンボルからUL CH#3の1番目のシンボルがT1条件を満たすか否かを確認する。また、UEはPDCCH#1の最後のシンボルからUL CH#3の1番目のシンボルがT2条件を満たすか否かを確認する。多重化時間ライン条件を満たす場合、UEはULチャネル#1~#3に対してUCI多重化を行う。反面、重畳するULチャネルのうち、最も早いULチャネル(例、開始シンボルが最も早いULチャネル)が多重化時間ライン条件を満たさない場合は、UEの全ての該当UCIタイプを多重化することが許容されない。
いくつかのシナリオにおいて、UEは、HARQ-ACK情報を有するPUCCHを1つ以上スロットで送信することを期待しないと規定する。よって、このシナリオによれば、UEは1つのスロットではHARQ-ACK情報を有するPUCCHを多くても1つ送信することができる。UEが送信可能なHARQ-ACK PUCCH数の制約により、UEがHARQ-ACK情報を送信できない状況が発生することを防止するためには、BSはHARQ-ACK情報が1つのPUCCHリソースに多重化されるように下りリンクスケジューリングを行う必要がある。しかし、URLLCサービスのように、厳しい遅延(latency)と信頼度(reliability)の要求事項(requirement)を求めるサービスである場合、複数のHARQ-ACKフィードバックがスロット内の1つのPUCCHのみに集中される方式は、PUCCH性能の観点から好ましくない。さらに、遅延が致命的な(latency-critical)サービスを支援するために、BSが短期間(duration)の連続する複数のPDSCHを1つのスロット内にスケジューリングすることが求められることがある。BSの設定/指示により、UEはスロット内の任意のシンボルでPUCCHを送信できるとしても、スロット内で最大1つのHARQ-ACK PUCCH送信のみが許容される場合、BSが迅速にPDSCHをback-to-backでスケジューリングすることと、UEが迅速にHARQ-ACKフィードバックを行うことはできるはずがない。よって、より柔軟且つ効率的なリソース使用及びサービス支援のために、(互いに重畳しない)複数のHARQ-ACK PUCCH(又はPUSCH)が1つのスロットで送信されることが許容できる。よって、いくつかのシナリオでは、14つのOFDMシンボルからなるスロットに基づくPUCCHフィードバックだけではなく、14つより小さい数(例えば、2つないし7つ)のOFDMシンボルからなるサブスロットに基づくPUCCHフィードバックが考慮される。
ULチャンネルが異なる優先順位をもってスケジューリング又はトリガーされる。本発明のいくつかの具現において、ULチャンネルの優先順位は、優先順位インデックスによって表記されてもよく、より大きい優先順位インデックスのULチャンネルは、より小さい優先順位インデックスのULチャンネルより高い優先順位であるものと決定されてもよい。いくつかの具現において、ULチャンネルの優先順位は、ULチャンネルの送信をスケジューリング又はトリガーするDCI、或いはULチャンネルのために設定されたグラントに関するRRC設定によって提供される。ULチャンネルに対する優先順位(又は優先順位インデックス)がUEに提供されない場合には、ULチャンネルの優先順位は、低い優先順位(又は、優先順位インデックス0)であると規定される。
異なるサービスタイプ及び/又はQoS及び/又は待ち時間要求事項及び/又は信頼度要求事項及び/又は優先順位を有する複数のDLデータチャネル(例えば、複数のPDSCH)に対するHARQ-ACKフィードバックのために、別々(separate)のコードブックが形成(form)/生成(generate)される。例えば、高い優先順位に連関するPDSCHに対するHARQ-ACKコードブックと低い優先順位に連関するPDSCHに対するHARQ-ACKコードブックが別々に設定/形成される。異なる優先順位のPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックのために、異なる優先順位のためのそれぞれのPUCCH送信に対して異なるパラメータ及びリソース設定が考えられる(例えば、3GPP TS 38.331の情報要素(information element、IE)pucch-ConfigurationListを参照)。例えば、UEにRRCシグナリングによりpdsch-HARQ-ACK-CodebookListが提供されると、UEはpdsch-HARQ-ACK-CodebookListによって1つ又は複数のHARQ-ACKコードブックを生成するように指示される。UEが1つのHARQ-ACKコードブックを生成するように指示されると、HARQ-ACKコードブックは優先順位インデックス0のPUCCHに連関する。UEにpdsch-HARQ-ACK-CodebookListが提供されると、UEは同じ優先順位インデックスに連関するHARQ-ACK情報のみを同じHARQ-ACKコードブックに多重化する。UEが2つのHARQ-ACKコードブックを生成するように指示されると、第1のHARQ-ACKコードブックは優先順位インデックス0のPUCCHに連関し、第2のHARQ-ACKコードブックは優先順位1のPUCCHに連関する。
DLデータチャネルからHARQ-ACKフィードバック送信のためのPUCCH送信間の時間差(例えば、PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子)の単位(unit)は、所定のサブスロットの長さ(例えば、サブスロットを構成するシンボルの数)によって決定される。例えば、UE特定のPUCCHパラメータの設定に使用される設定情報であるPUCCH-Config内のパラメータ”subslotLengthForPUCCH”によってDLデータチャネルからHARQ-ACKフィードバック送信のためのPUCCHまでの時間差の単位が設定される。かかるシナリオによれば、HARQ-ACKコードブックごとにPDSCH-to-HARQフィードバックタイミング指示子の長さ単位が設定される。
いくつかのシナリオにおいては、上りリンク或いは下りリンクスケジューリングが動的或いは半静的に行われ、BSはUEにtdd-UL-DL-ConfigurationCommon或いはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedメッセージを用いて半静的に、或いはDCIフォーマット2_0を用いて動的に各々のシンボルの送信方向(例えば、下りリンク、上りリンク又はフレキシブル)を設定又は指示する。このように設定/指示された送信方向によって設定された上りリンク或いは下りリンクスケジューリングが取り消されることもある。
いくつかのシナリオにおいては、上りリンク或いは下りリンクスケジューリングが動的或いは半静的に行われ、BSはUEにtdd-UL-DL-ConfigurationCommon或いはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedメッセージを用いて半静的に、或いはDCIフォーマット2_0を用いて動的に各々のシンボルの送信方向(例えば、下りリンク、上りリンク又はフレキシブル)を設定又は指示する。このように設定/指示された送信方向によって設定された上りリンク或いは下りリンクスケジューリングが取り消されることもある。
図14はHARQ-ACK延期(deferral)の一例を示す。
いくつかのシナリオ(例えば、3GPP NR Rel-16)では、UEにBSからPDSCHがスケジューリングされると、PDSCHに対するHARQ-ACKを運ぶPUCCH(以下、HARQ-ACK PUCCH)をPDSCHに対するスケジューリング情報により指定された時間に送信する。しかし、この一連の動作は、UEが、半静的に設定されたSPS PDSCHを受信した後、常に所定の時間が経過した後にPUCCHを送信するようにして、SPS PDSCHの周期と整列されていないTDDパターンが使用されるか、BSの動的TDD動作によりPUCCH送信が容易に取り消され、この取り消されたPUCCH送信と関連するPDSCH送信も取り消されるか、再送信が要求される。よって、この問題を解決するために、PDSCHに対して定められたPUCCHタイミングを、UEが所定の方法又は任意に延期(defer)する動作、すなわち、遅延(delay)させる動作が考慮されている。例えば、SPS PDSCHのHARQ-ACK(以下、SPS HARQ-ACK)送信のために設定されたPUCCHが設定又は指示された送信方向によって取り消される場合、HARQ-ACK送信を元々予定された(expected)時間後に延期するHARQ-ACK延期(HARQ-ACK deferral)が考慮されている。図14を参照すると、例えば、スロット#m-1内のSPS PDSCHがHARQプロセス#iを使用し、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK送信がスロット#mにスケジューリングされたが、UEが、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK送信のためのスロット#m内のPUCCHを所定の条件に基づいてスロット#nに延期することを決定する。このHARQ-ACK延期により、UEとBSは、PUCCH送信が取り消されても、この後、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信/受信することができる。
一方、いくつかのシナリオ(例えば、LTE基盤システム又はNR Rel-16基盤システム)では、UEがPUCCH送信に使用するコンポーネント搬送波(component carrier、CC)(すなわち、サービングセル)がBSのRRCシグナリングを介して半静的に設定される。いくつかのシナリオでは、UEのPUCCH送信をできる限り早く送信するように、UEがPUCCHを送信するCCをBSのL1シグナリングを介して又はUEが任意に決定して、動的に又は所定の規則に従って半静的に、PUCCHを送信する搬送波(又は、セル)を変更することが考慮されている。この明細書において、CCを変更することは、このCCを含むセルを変更することも意味する。言い換えれば、この明細書において、搬送波変更(carrier switching)は、セルを他のセルに変更することを意味してもよく、1つのセル内で搬送波を変更することを意味してもよい。
図15はPUCCHセル変更(switching)の一例を示す。図15は、説明の便宜のために、PDSCHが送信されるセルとPUCCHセル変更のための候補PUCCHセルが異なり、PDSCHが送信されるセルの副搬送波間隔と候補PUCCHセルの副搬送波間隔が異なる場合を例示するが、候補PUCCHセルでPDSCHが送信されてもよく、PDSCHが送信されるセルの副搬送波間隔と候補PUCCHセルの副搬送波間隔の一部が同一であってもよい。
この明細書のいくつかの具現において、UEが複数のCCを使用可能な場合、UEが上りリンク送信を続けて行えるように、予め定義された規則に従ってUEがPUCCH送信搬送波(例えば、PUCCHセル)を変更するか、BSが提供するL1シグナリングに従ってPUCCH送信搬送波(例えば、PUCCHセル)を変更する。
いくつかの具現において、UEはPDSCHがスケージュールされたPUCCHグループの1次セルに設定されたHARQ-ACKフィードバックタイミング値のセット(例えば、dl-DataToUL-ACK、dl-DataToUL-ACK-r16、dl-DataToUL-ACK-DCI-1-2-r16)を用いてPUCCHリソースを選択する。例えば、UEはPDSCHがスケージュールされたPUCCHグループがMCGである場合、Pcellに設定されたHARQ-ACKフィードバックタイミング値のセット、SCGである場合、SCGのPSCellに設定されたHARQ-ACKフィードバックタイミング値のセット、1次PUCCHグループである場合、Pcellに設定されたHARQ-ACKフィードバックタイミング値のセット、2次PUCCHグループである場合、2次PUCCHグループのPUCCH-SCellに設定されたHARQ-ACKフィードバックタイミング値のセットに基づいて、PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックタイミング値Kを決定する。
図15を参照すると、PUCCHセル変更が設定、支援又は指示されない場合、例えば、DLスロットnで終了するPDSCH受信に対して、UEは、1次セル(例えば、図15のセルA)のULスロットn+kでPDSCH受信に対するHARQ-ACK情報を含むPUCCHを送信し、ここで、スロットnはスロットnと重畳するPUCCH送信のための最後スロットであり、kは決定されたHARQ-ACKフィードバックタイミング値Kによって提供される。いくつかの具現において、決定されたHARQ-ACKフィードバックタイミング値Kは、1次セルのスロットを基準としてカウントされる。一方、PUCCHセル変更が設定、支援又は指示された場合、決定されたHARQ-ACKフィードバックタイミング値Kに基づいて決定された1次セルのスロットに対して予め定義/設定された規則に従って、又はL1シグナリングに従って、PUCCHセルを決定する。例えば、図15を参照すると、PUCCHセル変更が設定、支援又は指示され、予め定義/設定された規則に従って、又はL1シグナリングに従って、スロットn+2に対するPUCCHセルがセルBであると決定された場合、UEは、セルA上のスロットn+2でPDSCHに対するPUCCH送信を行うことではなく、例えば、セルA上のn+2と重畳するセルBのスロットのうち、最も早いスロットmでPDSCHに対するPUCCH送信を行う。
前述のように、TDD環境で送信できないSPS PDSCHのHARQ-ACKのために、及びTDD使用環境で発生可能な長い遅延時間の問題を解決するために、HARQ-ACK送信延期(deferral)とPUCCH搬送波変更が考慮されている。すなわち、UEにPUCCH送信をできる限り早く行えるように、HARQ-ACK延期とPUCCHセル変更が考慮されている。PUCCH搬送波を動的に変更するか、HARQ-ACKの送信を延期することは、TDD動作により送信に使用不可なリソースにおける上りリンク送信が、使用可能な他のリソースで行われるということで共通している。よって、HARQ-ACK送信延期(すなわち、HARQ-ACK延期)とPUCCH搬送波変更(すなわち、PUCCHセル変更)が要求される時点が同一な場合がある。HARQ-ACK延期とPUCCHセル変更から得られる効果も類似するため、UEとBSはHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更が要求される時点にいずれか1つの動作を行うことが好ましい場合がある。例えば、UEがHARQ-ACK送信が不可なスロットでHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更を実行可能な場合、PUCCHセル変更のみを行うことで、HARQ-ACK送信時点を後に延期せず、より低い遅延時間でHARQ-ACKを送信することができる。或いは、HARQ-ACK延期のみを行い、HARQ-ACK延期を行う過程でPUCCHセル変更による影響を考慮してもよい。
ところが、HARQ-ACK延期とPUCCHセル変更をいずれも支援するUEに対して、これらの動作の1つを選択する場合、及びUEがこの2つの動作の1つを主体的に決定する場合、BSの動作方法に対する考慮が必要である。
以下、毎PUCCH送信ごとにUEがPUCCHを送信するCCをBSのL1シグナリング(例えば、DCI)を介して、又はUEが(任意に又は所定の規則に従って)決定して動的にPUCCHを送信する搬送波を変更することができ、UEがSPS PDSCHのHARQ-ACK送信をTDD設定に従って後に延期することができるとき、これらの2つの方法を混用して、より低い遅延時間を獲得するこの明細書の具現を説明する。例えば、HARQ-ACK延期動作において、PUCCHセル変更を考慮して、より早いスロットでHARQ-ACKを送信するというこの明細書の具現を説明する。
この明細書のいくつかの具現では、UEが複数のCCを使用可能な場合、UEが上りリンク送信を続けて行えるように、予め定義された規則に従って、UEがPUCCH送信搬送波を変更し(PUCCH搬送波変更)、TDD動作によって送信不可なHARQ-ACK送信を延期する(HARQ-ACK 延期)。この場合、UEは、この明細書のいくつかの具現により、TDD設定及び搬送波集成(carrier aggregation、CA)設定に基づいて使用不可なリソース上に設定/指示された上りリンク送信に対して、PUCCH搬送波変更を行うか、HARQ-ACK延期を行うかを決定し、また各動作に使用されるPUCCH搬送波及びPUCCHリソースを決定する。
HARQ-ACK延期が行われる場合、UEは当初に指示/設定されたHARQ-ACK送信 スロット(以下、初期(initial)スロット)から以後の他のスロット(以下、ターゲットスロット)にHARQ-ACK送信を延期する。
UEがSCGを有して設定される場合、UEは、MCG及びSCGの両方に対して後述する本発明のいくつかの具現を適用することができる。後述する本発明のいくつかの具現がMCGに適用される場合は、後述する用語「2次セル(secondary cell)」、「2次セルら」、「サービングセル」、「サービングセルら」のそれぞれは、MCGに属する2次セル、2次セルら、サービングセル、サービングセルらを称してもよい。後述する本発明のいくつかの具現がSCGに適用される場合は、後述する用語「2次セル(secondary cell)」、(PSCellを含まない)「2次セルら」、「サービングセル」、「サービングセルら」のそれぞれは、前記SCGに属する2次セル、2次セルら、サービングセル、サービングセルらを称してもよい。以下、用語「1次セル」は、本発明のいくつかの具現がMCGに適用される場合にはMCGのPCellを称し、本発明のいくつかの具現がSCGに適用される場合にはSCGのPSCellを称してもよい。
UEがPUCCH-SCellを有して設定される場合、UEは、1次PUCCHグループ及び2次PUCCHグループの両方に対して後述する本発明のいくつかの具現を適用することができる。後述する本発明のいくつかの具現が1次PUCCHグループに適用される場合、後述する用語「2次セル(secondary cell)」、「2次セルら」、「サービングセル」、「サービングセルら」のそれぞれは、1次PUCCHグループに属する2次セル、2次セルら、サービングセル、サービングセルらを称してもよい。後述する本発明のいくつかの具現が2次PUCCHグループに適用される場合は、後述する用語「2次セル(secondary cell)」、(PScellを含まない)「2次セルら」、「サービングセル」、「サービングセルら」のそれぞれは、2次PUCCHグループに属する2次セル、2次セルら、サービングセル、サービングセルらを称してもよい。以下、用語「1次セル」は、本発明のいくつかの具現が1次PUCCHグループに適用される場合には1次PUCCHグループのPCellを称し、本発明のいくつかの具現が2次PUCCHグループに適用される場合には2次PUCCHグループのPUCCH-SCellを称してもよい。
この明細書において、搬送波、コンポーネント搬送波は、これらの搬送波を含むセルを意味してもよい。すなわち、搬送波変更は、あるセルから他のセルへの変更を意味してもよく、1つのセル内の搬送波間の変更を意味してもよい。
UE立場:
図16はこの明細書のいくつかの具現によるHARQ-ACK送信流れの一例を示す。
UEは、BSに接続してセル設定が行われ、このセル設定により、UEが使用可能なコンポーネント搬送波に関する情報を受信する。BSは、UEにMAC制御要素(control element、CE)メッセージを伝達し、各々の搬送波を活性化又は非活性化する。BSがUEにPDSCH受信及びこれに対するHARQ-ACK応答のためのPUCCH送信をスケージュールする場合、UEは、この明細書のいくつかの具現を用いて、HARQ-ACK応答のためのPUCCHが送信される搬送波を動的に選択し、この明細書のいくつかの具現を用いて、該当搬送波で使用されるPUCCHリソースを決定する。
いくつかの具現において、例えば、UEは、PDSCH受信に関するスケジューリング情報及びこれに対するHARQ-ACK応答のためのPUCCH送信に関するスケジューリング情報を受信する(S1601)。UEがHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更を支援する場合、この明細書のいくつかの具現によるHARQ-ACK延期及び/又はPUCCHセル変更に基づいて、UEは、スケージュールされたPDSCH受信に対するPUCCH送信が行われるPUCCHセルとPUCCHスロットを決定する(S1603)。UEは、決定されたPUCCHセル上の決定されたPUCCHスロットにおいてスケージュールされたPDSCH受信に対するHARQ-ACK情報を含むPUCCH送信を行う(S1605)。
以下は、この明細書のいくつかの具現によるUE動作の一例である。
1) BSに接続するとき、UEはBSからRRCシグナリングを介してコンポーネント搬送波情報(例えば、ServingCellConfigCommon)が含まれたRRC設定を受信する。
2) UEはBSからRRCシグナリングを介してSPS PDSCH設定及びSPS PDSCHに対するHARQ-ACK延期のためのRRC設定を受信する。
3) BSはUEにMAC CEメッセージを伝達して、UEに設定された各々の搬送波を活性化又は非活性化する。
4) BSはUEにPDSCH受信、SPS PDSCH解除受信、及びこれらに対するHARQ-ACK応答のためのPUCCH送信をスケージュールする。
5) UEは、この明細書のいくつかの具現を用いて、HARQ-ACK応答のためのPUCCHが送信される搬送波の変更及び/又は指示/設定されたHARQ-ACK送信時点の変更を行うか否かを決定する。
6) UEは、この明細書のいくつかの具現を用いて、変更された/決定された搬送波/HARQ-ACK送信時点に使用されるPUCCHリソースを決定する。
この明細書のいくつかの具現において、下りリンクシンボルは、以下のいずれか1つに含まれたシンボルを意味する:
- tdd-UL-DL-ConfigurationCommon又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって下りリンクとして指示されたスロットのシンボルのセット(a set symbols of the slot to be indicated as downlink by tdd-UL-DL-ConfigurationCommon or tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated);
- Type0-PDCCH CSSセットのためのCORESETのためにマスター情報ブロック(master information block、MIB)内のpdcch-ConfigSIB1によってUEに指示されたスロットのシンボルのセット(a set of symbols of a slot indicated to a UE by pdcch-ConfigSIB1 in master information block (MIB) for a CORESET for Type0-PDCCH CSS set);
- SystemInformationBlockType1内のssb-PositionInBurstによって、又はServingCellConfigCommon内のssb-PositionInBurstによって、複数のサービングセルのうちの任意の(any)サービングセル内のSS/PBCHブロックの受信のためにUEに指示されたスロットのシンボルのセット(a set of symbols of a slot that are indicated to the UE for reception of SS/PBCH blocks in any of multiple serving cells by ssb-PositionsInBurst in SystemInformationBlockType1 or by ssb-PositionsInBurst in ServingCellConfigCommon);
- 下りリンクとして指示するSFI-インデックスフィールド値を有するDCIフォーマット 2_0を有するスロットのシンボルのセット(the set of symbols of the slot which a DCI format 2_0 with an SFI-index field value indicates as downlink)。
この明細書のいくつかの具現において、上りリンクシンボルは、以下の少なくとも1つに含まれたシンボルを意味する:
- tdd-UL-DL-ConfigurationCommon又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって上りリンクとして指示されたスロットのシンボルのセット(a set symbols of the slot to be indicated as uplink by tdd-UL-DL-ConfigurationCommon or tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated);
- 有効なPRACH時期に該当するスロットのシンボルのセットと前記の有効なPRACH時期前のNgap個のシンボル(a set of symbols of a slot corresponding to a valid PRACH occasion and Ngap symbols before the valid PRACH occasion);
- 上りリンクとして指示するSFI-インデックスフィールド値を有するDCIフォーマット 2_0のスロットのシンボルのセット(a set of symbols of the slot which a DCI format 2_0 with an SFI-index field value indicats as uplink)。
後述するこの明細書のいくつかの具現によるUE動作は、PUCCH上でのUCI送信、この中にも特にSPS PDSCHに対するHARQ-ACK応答をPUCCH上で送信する観点から主に説明するが、DCIを介してスケージュールされたPDSCHに対するHARQ-ACK応答だけではなく、他のUCIを伝達するPUSCH送信及びPUCCH送信にもこの明細書の具現が適用される。
この明細書のいくつかの具現において、PUCCH搬送波変更は、前述のように、UEが予め定義された規則に従ってPUCCH搬送波を任意に変更してPUCCH送信を行う動作を意味する。予め定義された規則として、以下のようなものが考えられる。
> PUCCH無線リソースがDCIに含まれたPRIに基づいて決定され、DCIがPUCCH搬送波指示を含む場合、UEはPUCCH搬送波指示に従ってPUCCH搬送波変更を行う。
> PUCCH搬送波変更パターンがBSの上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介してUEに設定される。
>> PUCCH搬送波変更パターンは、ある時間周期で(例えば、数十スロット(dozens of slot)、1つのフレーム、又は10ms)、ある時間単位(例えば、数スロット(a couple of slots))に応じて、1つ以上の可用なUL CCが含まれたリストが順に並べられた情報を意味する。
>> 可用なUL CCのリストがある時間単位を占有することを表現するために、(各)リストごとに時間長さTが含まれる。この時間長さTは、該リストが占有する時間を意味する。この場合、PUCCH搬送波変更パターンの周期は、各々の可用なUL CCのリストの時間長さTの総合となる。例えば、UL CCリストL1={C1、C2、C3}があり、このリストL1に時間情報Tがさらに加われる。例えば、L1={{C1、C2、C3}、T}が提供される。この場合、時間Tの間、C1、C2、C3の少なくとも1つが使用される。このようなリストが順に並べられる。例えば、{L1、L2、L3、...、LN}と並べられる場合、各Lnに対する時間長さTの総合は全体パターンの長さを表す。
>> いくつかの具現において、特定の時間区間においてPUCCH搬送波変更が行われないことを意味する情報が1つ以上のパターンに含まれる。この情報は、別のRRCパラメータ(例えば、noPUCCHCarrierSwithcing)を含むUL CCリストで表現されてもよい。UEはこのような情報が含まれた区間ではPUCCH搬送波変更を行わなくてもよい。
>> 時間単位又はスロット長さ(すなわち、スロット当たり時間長さ)は、セル内に設定されたUL副搬送波間隔設定によって決定される。例えば、以下の少なくとも1つが考えられる。
>>> PUCCH搬送波変更パターンのための別のUL参照(reference)SCSが設定され、該SCS値によって時間単位が決定される。
>>> UEに設定されたUL BWPのSCSのうち、最大又は最小のSCSによって決定される。
>>> セルで設定可能な最大又は最小のSCSによって決定される。一例として、FrequencyInfoUL又はFrequencyInfoUL-SIBのscs-SpecificCarrierListに提供された最小(smallest)又は最大(largest)のSCS設定uにより決定される。
1つのフレームが長さ10msであるとき、各SCS設定uによるスロット長さは、表1に従って決定される。
<具現A1> PUCCH搬送波内において、延期が先、搬送波変更は後(Deferring first within a PUCCH carrier、carrier switching second)
UEがBSから設定/指示されたSPS PDSCHを受信し、これに対するHARQ-ACK応答を送信しようとするとき、指示又は設定されたPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、HARQ-ACK送信が1つ以上の下りリンクシンボルと時間上で重畳して送信ができない場合、UEは、まず、初期スロット(initial slot)においてHARQ-ACK延期過程(procedure)を行い、HARQ-ACK応答が送信される新しいターゲットスロットを決定し、該当スロットでHARQ-ACK応答を送信する。
UEがHARQ-ACK延期過程の結果として、すなわち、HARQ-ACK延期によって、関連するPDSCH受信終了時点から、又は初期スロットでの指示されたPUCCH送信開始時点から時間間隔T(例えば、最大延期制限(maximum deferral limit))より遠く離れている位置でHARQ-ACK応答が送信可能な場合(例えば、PDSCH受信終了時点T_pdsch又はPUCCH送信開始時点T_pucchとするとき、T_pdsch+T又はT_pucch+Tより時間上に後である時点にHARQ-ACK応答が送信可能な場合)、又は、UEが送信するHARQ-ACK応答と関連するサービスに対して明示的な遅延バジェット(latency budget)(例えば、パケット遅延バジェット)が与えられて、決定されたターゲットスロットが遅延バジェット(例えば、ペミット遅延バジェット)を満たすことが容易ではないと判断される場合、又は他の理由で、HARQ-ACK延期過程が成功的に行われない場合、UEはPUCCH搬送波変更を試み、他のCCの初期スロットでPUCCH送信を行う。
時間間隔Tは、予め定義されるか、又はBSのL1シグナリング及び/又は上位階層シグナリングによって決定される値である。
具現A1は、UEのPUCCH搬送波変更の動作をできる限り行わないことで、UEが1つのCCから取得して保持する該当CCに対するチャンネル情報を最大に活用することができる。
<具現A2> 搬送波変更が先、延期は後(Carrier switching first,deferring second)
UEがBSから設定/指示されたSPS PDSCHを受信して、これに対するHARQ-ACK応答を送信しようとするとき、指示又は設定されたPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、HARQ-ACK送信が1つ以上の下りリンクシンボルと時間上で重畳して送信ができない場合、UEは、まず、初期スロットにおいてPUCCH搬送波変更を試みてPUCCH送信を行う。PUCCH搬送波変更によって初期スロットにおいてPUCCH送信ができない場合、UEはHARQ-ACK延期過程を行うことができる。
例えば、UEは、できればPUCCH搬送波変更によって初期スロットでのHARQ-ACKPUCCH送信を試み、PUCCH搬送波変更を行っても初期スロットでPUCCHが送信できない場合(例えば、初期スロットに該当PUCCH送信に十分なULシンボルを有するCCが存在しない場合)に限って、さらにHARQ-ACK延期を行い、HARQ-ACKが送信される新しいターゲットスロットを決定し、該当スロットでHARQ-ACK応答を送信する。
UEがさらにHARQ-ACK延期を行うとき、UEは、この明細書のいくつかの具現を用いてHARQ-ACK延期を行う。これにより、UEは複数のコンポーネント搬送波を考慮したHARQ-ACK延期を行い、PDSCH受信にかかる往復時間(round-trip time、RTT)を最小化することができる。
或いは、UEの動作を単純化するために、UEがBSから設定/指示されたSPS PDSCHを受信し、これに対するHARQ-ACK応答を送信しようとするとき、指示又は設定されたPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、HARQ-ACK送信が1つ以上の下りリンクシンボルと時間上で重畳して送信ができない場合、UEは初期スロットにおいてPUCCH搬送波変更を試みてPUCCH送信を行い、PUCCH搬送波変更によって初期スロットにおいてPUCCH送信ができない場合であっても、HARQ-ACK延期過程を行わなくもよい。言い換えれば、UEは、一度PUCCH搬送波変更を行った場合には、HARQ-ACK延期過程を行わない。
その他の一例として、PUCCH搬送波変更パターンによってPUCCH搬送波変更が行われる場合、各時間においてPUCCH搬送波変更を許否がPUCCH搬送波パターンによって決定される。UEは、PUCCH搬送波パターン上で初期CCが指示された位置ではPUCCH搬送波変更を行わず、変更する搬送波が指示された位置ではPUCCH搬送波変更を行う。この場合、UEはPUCCH搬送波変更が許容される時点ではPUCCH搬送波変更を行い、PUCCH搬送波変更が許容されない区間ではHARQ-ACK延期過程を行う。
<具現A2-1> 搬送波変更後に延期(Deferring after carrier switching)
具現A2の場合、UEがBSから設定/指示されたSPS PDSCHを受信して、これに対するHARQ-ACK応答を送信しようとするとき、指示又は設定されたPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、HARQ-ACK送信が1つ以上の下りリンクシンボルと時間上で重畳して送信ができない場合、UEは、まず、初期スロットにおいてPUCCH搬送波変更を試みてPUCCH送信を行う。
UEが、PUCCHがスケージュールされた上りリンクスロットで使用される、搬送波変更のターゲット搬送波を明示的に設定された場合、UEは、PUCCH搬送波変更後に初期スロットにおいてPUCCH送信ができない場合、HARQ-ACK延期過程を行う。このとき、以下のような方法が考えられる。
* 方法A2_1: UEは初期スロットで使用するように設定されたターゲット搬送波で搬送波変更を行い、ターゲット搬送波でPUCCH送信が実行可能なターゲットスロットにPUCCH送信を延期する。ターゲットスロットで使用するように設定された上りリンク搬送波がターゲット搬送波とは異なる場合、UEはターゲット搬送波でもう一度PUCCH搬送波変更を行う。
* 方法A2_2: UEは元の(original)搬送波でHARQ-ACK延期過程を行い、元の搬送波でPUCCHが送信可能なターゲットスロットにPUCCH送信を延期する。UEは、ターゲットスロットで使用するように設定されたターゲット搬送波に搬送波変更を行い、PUCCH送信を行う。
* 方法A2_3: UEは、具現A3/B3のように、HARQ-ACK延期過程を行う過程において各ULスロットで使用するように設定された上りリンク搬送波を考慮する。例えば、延期されるPUCCH送信が実行可能な1番目のULスロットを探す過程において、該当スロット(例えば、使用されるPUCCH搬送波が設定された上りリンクスロット)のターゲット上りリンク搬送波での送信可否を考慮し、PUCCH送信が可能である場合、該当ターゲット上りリンク搬送波のスロットのうち、PUCCH送信が可能なスロットにPUCCH送信を延期する。
<具現A3> PUCCH搬送波変更と共にHARQ-ACK延期(HARQ-ACK deferral with PUCCH carrier switching)
図17はこの明細書のいくつかの具現により、HARQ-ACK応答が送信されるセル及びスロットの一例を示す。
複数のコンポーネント搬送波(component carrier、CC)が設定されたUEがHARQ-ACK延期動作を行う場合、言い換えれば、UEがBSから指示/設定された初期CC上での初期スロットにおけるHARQ-ACK応答送信を他のターゲットスロットで(も)送信する場合、UEは、設定されたCCを考慮して、HARQ-ACK応答が送信されるターゲットスロット及びターゲットCCを決定する。例えば、複数のCCが設定されたUEがBSから設定/指示された(SPS)PDSCH受信を行い、(SPS)PDSCH受信に対するHARQ-ACK応答を送信しようとするとき、指示又は設定されたPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、該当HARQ-ACK送信が実際に行われるターゲットスロット及びターゲットCCを前記の設定されたCCとHARQ-ACK延期を考慮して決定する。この明細書のいくつかの具現において、UEは、以下の少なくとも1つに基づいて、PUCCH送信が行われるターゲットスロット及びPUCCH送信が行われるターゲットCCを決定する。
* 方法A3_1: 初期スロットから所定の時間間隔以内のスロットのうち、延期されたHARQ-ACK応答のPUCCHリソースを送信するのに十分な連続した使用可能なシンボル(例えば、連続した上りリンク又はフレキシブルシンボル)が存在するコンポーネント搬送波がターゲットPUCCH搬送波として選択される。このとき、連続した使用可能なシンボルが存在する各コンポーネント搬送波のスロットが各コンポーネント搬送波のターゲットスロットとなる。この所定の時間間隔は、BSから指示又は設定された値、又はこれに基づいてUEが導き出した最大延期制限(maximum deferral limit)である。
* 方法A3_2: 各コンポーネント搬送波のターゲットスロットが決定された場合、このターゲットスロットと初期スロットとの間の間隔が最小のコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法A3_3: 各コンポーネント搬送波のターゲットスロットが決定された場合、各コンポーネント搬送波のターゲットスロットから延期されたHARQ-ACK応答が送信されるPUCCHリソースの開始シンボルが最も早いコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法A3_4: 活性化されたコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法A3_5: 初期CCと同一の副搬送波間隔を有するコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法A3_6: 初期CCと同じか大きい副搬送波間隔を有するコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法A3_7: 初期CCにおける延期されるHARQ-ACK応答と同じレベルの優先順位を送信可能な、すなわち、初期CCにおける延期されるHARQ-ACK応答が高い優先順位である場合、高い優先順位のためのPUCCHリソースが設定されたコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法A3_8: 考慮される全ての条件によって2つ以上のコンポーネント搬送波が選択される場合、その中で低いセルインデックスを有するコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
或いは、この明細書のいくつかの具現において、UEがPUCCH搬送波変更によって変更されるPUCCH搬送波を決定する(前述した)方法と同じ方法がターゲットCCを決定する方法として使用される。例えば、予め決定又は定義された規則に従ってスロットに対するPUCCHセルが決定される。この場合、UEは、複数のCCを考慮して、HARQ-ACK延期動作を行うために、初期スロットnで与えられたPUCCH(すなわち、初期スロットnに対して与えられたPUCCH)を各スロットn、スロットn+1、...、スロットn+kにおいてPUCCH搬送波変更を行うと仮定するとき、PUCCHが送信できる最も早いスロットでPUCCH搬送波変更を行い、延期されたHARQ-ACK応答を送信する。言い換えれば、HARQ-ACK延期とPUCCHセル変更の同時設定を支援するために、UEはPUCCHセル変更のために予め定義された規則に従って決定されたPUCCHセル上で次のPUCCHスロットを決定し、HARQ-ACK延期の規則に基づいて、送信のためのPUCCHセル上の次のPUCCHスロットがターゲットPUCCHスロットであるかを決定し、ここで、次のPUCCHスロットは、HARQ-ACK応答がスケージュールされた初期セル上のスロットn+kからマッピングされた、PUCCHセル変更に基づいて決定されたPUCCHセル上のスロットであり、kは初期セル上で増加される。
図17を参照すると、HARQ-ACK応答送信がスケージュールされた初期CC及び初期スロットのそれぞれをセルA及びスロットnと仮定するとき、UEは、PUCCHセル変更のために予め定義された規則に基づいて、スロットnに対してセルBがPUCCH送信用セルであると決定する。UEは、セルB上のスロットのうち、スロットnと重畳する最も早いスロットmでHARQ-ACK応答が送信できるか否かを決定する。例えば、UEは、セルB上のスロットのうち、スロットnと重畳する最も早いスロットmで該当HARQ-ACK応答を含むUCIのためのPUCCHリソースを決定し、PUCCHリソースが下りリンクシンボルを含むか否かに基づいてHARQ-ACK応答がセルB上のスロットmで送信できるか否かを決定する。UEは、セルB上のスロットmでARQ-ACK応答が送信できない場合、例えば、HARQ-ACK応答のためのセルB上のスロットm内のPUCCHリソースが下りリンクシンボルを含む場合、HARQ-ACK応答の送信を延期することを決定する。UEは、HARQ-ACK応答の送信が延期されるターゲットスロットを決定するために、HARQ-ACK応答の送信が元々スケージュールされたセルA上のスロットn+1でのPUCCHセルを決定し、スロットn+1でのPUCCHセルであるセルBのスロットのうち、スロットn+1でマッピングされたスロットm+2が、延期されたHARQ-ACK応答の送信のためのターゲットスロットであるか否かを決定する。セルBのスロットm+2で延期されたHARQ-ACK応答が送信できる場合、UEは、セルBのスロットm+2内のPUCCHリソースにおいて、延期されたHARQ-ACK応答を含むUCIを送信する。セルBのスロットm+2において、延期されたHARQ-ACK応答が送信できない場合、UEは、スロットn+2に対するPUCCHセルであるセルA上のスロットn+2において、延期されたHARQ-ACK応答を送信できるか否かを決定し、セルA上のスロットn+2がターゲットスロットであるか否かを決定する。
各々のULコンポーネント搬送波のULスロットを考慮するとき、優先順位ごとに、HARQ-ACKコードブックごとに設定されたスロット長さ(すなわち、スロットの時間長さ)まで考慮してULスロットをカウントする。このとき、動作を単純化するために、搬送波変更が行われるソースPUCCHの指示/設定された優先順位を考慮して、該当優先順位を用いるとき、ターゲットCCにおいて適用されるULスロットがターゲットCCに対するULスロットとして考慮される。例えば、セルAでは、優先順位0、1に対してスロット長さX、Yがそれぞれ(respectively)用いられ、セルBでは、優先順位0、1に対してスロット長さY、Zがそれぞれ用いられる状況において、セルAの優先順位1と指示されたPUCCH送信のUCIが搬送波変更によってセルBに送信される場合、PUCCH送信のUCIはスロット長さZを基準とするセルBのPUCCHで送信される。この明細書のいくつかの具現では、この動作のために、ターゲットCCの対象が同じ優先順位で設定されたCCに限定される。
HARQ-ACK延期とPUCCHセル変更から得られる効果が類似するため、UEとBSはHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更が要求される時点には、いずれか一方だけが行われても、元々スケージュールされていた初期セル上のスロットで下りリンクシンボルと重畳するなどの理由によって送信ができなかったPUCCHを送信するという目的をある程度は達成できる。しかし、具現A3によって、UEとBSがHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更を共に考慮する場合、いずれか一方のみを行うか、HARQ-ACK延期とPUCCHセル変更を別々に考慮することに比べて、PUCCH送信と関連して、より短い遅延時間が確保できるという長所がある。
<具現A4> PUCCH搬送波変更を考慮した最大HARQ-ACK延期(Maximum HARQ-ACK deferral considering PUCCH carrier switching)
複数のコンポーネント搬送波(component carrier、CC)が設定されたUEがHARQ-ACK延期動作を行う場合、言い換えれば、UEがBSから指示/設定された初期CC上での初期スロットにおけるHARQ-ACK応答送信を他のターゲットスロットで(も)送信する場合、UEは、設定されたCCを考慮して最大HARQ-ACK延期範囲max_deferを決定する。UEはmax_defer範囲内だけでHARQ-ACK延期を行う。一例として、max_defer値を決定するために、UEは以下の少なくとも1つを考慮する。
> UEがmax_deferを決定するために、設定されたPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミングK1のセットを考慮する場合、例えば、設定されたdlDataToUL-ACK、dl-DataToUL-ACK-r16、又はdl-DataToUL-ACKForDCIFormat1_2を考慮する場合、
>> PUCCH搬送波変更を行わないときに使用されるULコンポーネント搬送波、例えば、1次セルに対して設定されたK1セットのみを考慮する。
>> 設定されたPUCCH搬送波変更の対象となる全ての候補セルのK1セットを考慮する。
>> HARQ-ACK延期時点においてPUCCH搬送波変更パターンのために設定された可用ULコンポーネント搬送波に対して設定されたK1セットのみを考慮する。
> UEがmax_deferを決定するために、各SPS PDSCH設定に含まれたmax_deferを使用する場合、該当値を変更なく使用する。参考として、SPS PDSCH設定内のパラメータmax_deferは、スロット又はサブスロット内のSPS HARQ-ACKの送信が延期可能なスロット又はサブスロットの最大数を示す。
UEがmax_deferを決定するために、設定されたPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミングK1のセットを考慮する場合、UEは、例えば、設定されたK1セット内の最大のK1値をHARQ-ACK延期の最大範囲max_deferとして決定する。すなわち、HARQ-ACK延期が行われても、延期されたHARQ-ACK PUCCHと対応するPDSCH受信のスロットの位置差はmax_deferに限定されるようにHARQ-ACK延期動作が行われる。
最大のK1値を決定するために、又は決定されたmax_deferを実際のスロット長さが異なる(例えば、異なる副搬送波間隔を有する)ULコンポーネント搬送波に適用するために、max_defer時間長さが決定される必要がある。すなわち、PUCCH搬送波変更が使用される場合、実際に算出されたmax_defer時間長さによってPDSCH受信時点から延期されたPUCCH送信の時点が制限される。このために、以下の少なくとも1つが考えられる。
> PUCCH搬送波変更を行わないときに使用されるULコンポーネント搬送波の副搬送波間隔を適用した有効(effective)スロットオフセット長さがmax_deferの時間長さとして使用される。すなわち、UEがPUCCH搬送波変更によるHARQ-ACK延期を行っても、PUCCH搬送波変更によるHARQ-ACK延期はPUCCH搬送波変更を行わない場合の最大HARQ-ACK延期範囲を超えない。
> PUCCH搬送波変更パターンに使用されるUL参照SCS又はUL参照セルによって決定される。PUCCH搬送波変更パターンがUL参照SCS又はULセルを基準として予め定義/設定され、BSは、UL参照SCS又はUL参照セルを基準として、各々のSPS設定に対してmax_defer値を設定し、UEは、設定されたmax_defer値をUL参照SCS又はUL参照セルを基準として解釈し、HARQ-ACK延期が可能な(最大)スロット範囲を決定する。UL参照SCS又はUL参照セルは、全てのSPS設定に対して共通的に使用されるように設定又は定義される(例えば、1次セル又はPcellがUL参照セルとして予め定義される)。或いは、UL参照SCS又はUL参照セルがSPS設定ごとに設定されてもよい。
> PUCCH搬送波変更の対象となる全ての候補セルに対して設定されたUL BWPのうち、副搬送波間隔が最大又は最小のSCSによってmax_deferの時間長さが決定される。
> セルで設定可能な最大又は最小の副搬送波間隔によってmax_deferの時間長さが決定される。一例として、RRC設定であるFrequencyInfoUL又はFrequencyInfoUL-SIBのscs-SpecificCarrierListで提供される最大又は最小のSCS設定uによってmax_deferの時間長さが決定される。
> 与えられた副搬送波間隔によって、max_defer*(スロット当たりOFDMシンボル数)*(与えられたSCSのシンボル長さ)又はmax_defer*(10ms)/(与えられたSCSのフレーム当たりスロット数)が実際のmax_deferの時間長さとして使用される。
max_deferを適用するとき、特定のセル又は特定のSCSを仮定する場合、max_deferとして決定された最大の延期範囲の境界と延期されたPUCCH送信が重なることがある。例えば、一般的な単一搬送波動作ではmax_deferとして決定された最大の延期範囲の境界がスロット境界と一致して、延期動作の有効性の検査に困難性がない。一般的な単一搬送波動作において、UEは、延期範囲の境界以内にPUCCHが延期された場合には有効、その外に延期された場合には無効であると判断する。しかし、PUCCH搬送波変更を考慮したHARQ-ACK延期過程では、決定された最大の延期範囲の境界がPUCCHが送信される上りリンク搬送波のスロット境界と一致しないことがある。
最大の延期範囲の境界がPUCCHが送信される上りリンク搬送波のスロット境界と一致しないとき、延期範囲の境界がPUCCHリソース内を通過する場合がある。この場合、PUCCHが延期範囲の境界を越えてドロップされるべきであるかを判断することは難しい。この明細書のいくつかの具現では、このような場合においてPUCCHのドロップ及び延期(deferral)動作の有効性を判断するために、以下のことが考えられる。
* 方法A4_1: PUCCH搬送波のスロットを基準として延期範囲の境界が再定義される。そのために、以下の方法の少なくとも1つが考えられる。
** 方法A4_1-1: UEは延期範囲の境界を判断するために使用された参照セル又は参照SCSを基準として延期動作が可能な範囲内の1つ以上のスロットと時間上で重畳するPUCCH搬送波のスロットは延期動作が可能な範囲内にあると判断する。
** 方法A4_1-2: UEは延期範囲の境界を判断するために使用された参照セル又は参照SCSを基準として延期動作が可能な範囲内のスロットと時間上で過半数以上が重畳する(すなわち、スロットを構成するシンボルのうちの半分以上と重畳する)PUCCH搬送波のスロットは延期動作が可能な範囲内にあると判断する。
** 方法A4_1-2: UEは延期範囲の境界を判断するために使用された参照セル又は参照SCSを基準として延期動作が可能な範囲に完全に含まれるPUCCH搬送波のスロットは延期動作が可能な範囲内にあると判断する。言い換えれば、UEは延期範囲の境界以前に終了するスロットのみが延期動作が可能な範囲にあると仮定する。
* 方法A4_2: PUCCHリソースを基準として、PUCCHリソースと延期範囲の境界を比較して延期動作の有効性を判断する。そのために、以下の少なくとも1つが考えられる。
** 方法A4_2-1: UEはPUCCHリソースの1つ以上のシンボルが延期動作が可能な範囲に含まれる場合には延期動作が有効であると判断する。言い換えれば、PUCCHリソースの開始シンボルが延期範囲の境界より遅い場合に限って延期動作が無効であると判断する。
** 方法A4_2-1: UEはPUCCHリソースの半分以上のシンボルが延期動作が可能な範囲に含まれる場合には延期動作が有効であると判断する。
** 方法A4_2-2: UEはPUCCHリソースの全てのシンボルが延期動作が可能な範囲に含まれる場合に限って延期動作が有効であると判断する。言い換えれば、PUCCHリソースの最後シンボルが延期範囲の境界より遅い場合には、延期動作が無効であると判断する。
<具現A5> PUCCHセル/搬送波変更のための参照副搬送波間隔(reference subcarrier spacing for PUCCH cell/carrier switching)
この明細書のいくつかの具現において、PUCCHセル/搬送波変更は、前述のように、UEが予め定義された規則に従ってPUCCHセル/搬送波を任意に変更してPUCCH送信を行うことを意味する。予め定義された規則として、以下のようなものが考えられる。
* PUCCH無線リソースがDCIに含まれたPRIによって決定され、該当DCIがPUCCH搬送波指示を含む場合、PUCCH搬送波指示に従ってPUCCH搬送波変更が行われる。
* PUCCH搬送波変更パターンがBSの上位階層シグナリングを介してUEに設定される。PUCCH搬送波変更パターンは、ある時間周期(例えば、数十スロット(dozens of slot)、1つのフレーム、又は10ms)におけるある時間単位(例えば、与えられたSCS設定に対するスロット)で使用されるセルを並べた情報である。仮に、UEがPUCCH搬送波/セル変更を1次セル及びPUCCH搬送波/セル変更の対象として設定されたSCellの2つのセルの間で行う場合、PUCCH搬送波変更パターンはある時間周期の各時間単位で1次セルが使用されるか、設定されたSCellが使用されるかを並べた情報である。この時間単位又はスロットの長さは、セル内に設定されたUL副搬送波間隔設定によって決定される。一例として、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonで提供されるreferenceSubcarrierSpacingによる参照SCS設定u_refが時間単位又はスロット長さの決定に使用される。
1つのフレームが10msの長さであるとき、各SCS設定uによるスロット長さは、表1に従って決定される。
前述のように、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さを決定するために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによってUEに提供された参照SCS設定が使用される。しかし、このパラメータは、UE動作に必須ではないため、ネットワーク構成及び運用のために、BSがこのパラメータを設定しなくてもよい。この明細書のいくつかの具現では、この場合、すなわち、UEにPUCCHセル/搬送波変更パターンの解釈に必要な上位階層パラメータが設定されない場合、UEは、以下の少なくとも1つを用いてPUCCHセル/搬送波変更パターンの解釈を行う。
* 方法A5_1: このような場合を防止するために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon内の参照SCS設定をPUCCHセル/搬送波変更の前提条件(prerequisite)として定める。言い換えれば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon内の参照SCSパラメータが設定された場合に限って、PUCCHセル/搬送波変更が行われることと規定される。一例として、UEはtdd-UL-DL-ConfigurationCommon内の参照SCS設定が提供されない場合には、PUCCHセル/搬送波変更の動作を行わなくてもよい。或いは、他の一例として、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットをUEのPUCCHセル/搬送波変更の能力(capability)の前提条件の要素として定める。言い換えれば、情報要素(information element、IE)tdd-UL-DL-ConfigurationCommonがUEに設定された場合には、PUCCHセル/搬送波変更が行われることと規定される。これにより、BSがUEにPUCCHセル/搬送波変更の動作を設定する場合、常にtdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられるようにする。
* 方法A5_2: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合に備えて、PUCCH搬送波変更パターンのための別途のUL参照SCSが設定され、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合に限って、該当SCS値によってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法A5_3: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合、UEに(1次セルに)設定された全てのUL BWPのうち、副搬送波間隔が最大又は最小のSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。又は、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられるか否かとは関係なく、常に、UEに(1次セルに)設定された全てのUL BWPのうち、副搬送波間隔が最大又は最小のSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法A5_4: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合、PUCCH搬送波変更パターンのスロット長さは、1次セルで設定可能な最大又は最小の副搬送波間隔によって決定される。一例として、FrequencyInfoUL又はFrequencyInfoUL-SIBのscs-SpecificCarrierListで提供された最小(smallest)又は最大(largest)のSCS設定uによって、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられるか否かとは関係なく、常にPUCCH搬送波変更パターンのスロット長さは1次セルで設定可能な最大又は最小の副搬送波間隔によって決定される。
* 方法A5_5: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合、予め定義されたSCS値(例えば、u=0;15kHz)を用いてPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられるか否かとは関係なく、常に予め定義されたSCS値(例えば、u=0;15kHz)を用いてPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法A5_6: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合、UEに(1次セルに)設定された全てのUL BWPのうちの最低値の識別子(id)を有するBWPのSCSによって、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられるか否かとは関係なく、常にUEに(1次セルに)設定された全てのUL BWPのうちの最低値の識別子(id)を有するBWPのSCSによって、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法A5_7: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合、UEに(1次セルに)設定された初期上りリンクBWP(例えば、RRCパラメータinitialUplinkBWPによって提供されたBWP)のSCSによって、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられるか否かとは関係なく、常にUEに(1次セルに)設定された初期上りリンクBWP(例えば、RRCパラメータinitialUplinkBWPによって提供されたBWP)のSCSによって、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法A5_8: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合、UEに(1次セルに)設定された最初の活性(active)上りリンクBWP(例えば、RRCパラメータfirstActiveUplinkBWP-Idによって提供されるBWP)のSCSによって、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられるか否かとは関係なく、常にUEに(1次セルに)設定された最初の活性BWP(例えば、RRCパラメータfirstActiveUplinkBWP-Idによって提供されるBWP)のSCSによって、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
UE及びBSは、前述した方法の複数を同時に相互補完的に用いることができる。一例として、UEとBSは、方法A5_1及び方法A5_2を一緒に用いて、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられた場合には方法A5_1を用いて、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合には方法A5_2を用いる。
BS立場:
図18はこの明細書のいくつかの具現によるHARQ-ACK受信流れの一例を示す。
前述したこの明細書の具現をBS立場から再び説明する。BSは、BSに接続したUEにセル設定を提供し、セル設定によってUEが使用可能なコンポーネント搬送波に関する情報を送信する。BSは、UEにMAC制御要素(control element、CE)メッセージを伝達して、各々の搬送波を活性化又は非活性化する。BSがUEにPDSCH受信及びこれに対するHARQ-ACK応答のためのPUCCH送信をスケージュールする場合、UEは、この明細書のいくつかの具現を用いて、HARQ-ACK応答のためのPUCCHが送信される搬送波を動的に選択し、BSは、この明細書のいくつかの具現を用いて、該当搬送波で使用されるPUCCHリソースによって上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)を受信する。
いくつかの具現において、例えば、BSは、UEにPDSCH送信に関するスケジューリング情報及びこれに対するHARQ-ACK応答のためのPUCCH受信に関するスケジューリング情報を送信する(S1801)。UEがHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更を支援する場合、例えば、BSがUEにHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更を設定した場合、この明細書のいくつかの具現によるHARQ-ACK延期及び/又はPUCCHセル変更に基づいて、BSはスケージュールされたPDSCH送信に対するPUCCH受信が行われるPUCCHセルとPUCCHスロットを決定する(S1803)。BSは、決定されたPUCCHセル上の前記の決定されたPUCCHスロットにおいてスケージュールされたPDSCH送信に対するHARQ-ACK情報を含むPUCCH受信を行う(S1805)。
以下、この明細書のいくつかの具現によるBS動作の一例を示す。
1) BSはUEがBSに接続するとき、UEにRRCシグナリングを介してコンポーネント搬送波情報(例えば、ServingCellConfigCommon)が含まれたRRC設定を送信する。
2) BSはUEにRRCシグナリングを介してSPS PDSCH設定及びSPS PDSCHに対するHARQ-ACK延期のためのRRC設定を送信する。
3) BSはUEにMAC CEメッセージを伝達して、UEに設定された各々の搬送波を活性化又は非活性化する。
4) BSはUEにPDSCH受信、SPS PDSCH解除受信、及びこれらに対するHARQ-ACK応答のためのPUCCH送信をスケージュールする。
5) BSは、この明細書のいくつかの具現を用いて、HARQ-ACK応答のためのPUCCHが送信される搬送波の変更及び/又は指示/設定されたHARQ-ACK送信時点の変更を行うか否かを決定する。
6) BSは、この明細書のいくつかの具現を用いて、変更された/決定された搬送波/HARQ-ACK送信時点において使用されるPUCCHリソースを決定する。
この明細書のいくつかの具現において、下りリンクシンボルは、以下の少なくとも1つに含まれたシンボルを意味する:
- tdd-UL-DL-ConfigurationCommon又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって下りリンクとして指示されたスロットのシンボルのセット(a set symbols of the slot to be indicated as downlink by tdd-UL-DL-ConfigurationCommon or tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated);
- Type0-PDCCH CSSセットのためのCORESETのためにマスター情報ブロック(master information block、MIB)内のpdcch-ConfigSIB1によってUEに指示されたスロットのシンボルのセット(a set of symbols of a slot indicated to a UE by pdcch-ConfigSIB1 in master information block (MIB) for a CORESET for Type0-PDCCH CSS set);
- SystemInformationBlockType1内のssb-PositionInBurstによって、又はServingCellConfigCommon内のssb-PositionInBurstによって、複数のサービングセルのうちの任意の(any)サービングセル内のSS/PBCHブロックの受信のためにUEに指示されたスロットのシンボルのセット(a set of symbols of a slot that are indicated to the UE for reception of SS/PBCH blocks in any of multiple serving cells by ssb-PositionsInBurst in SystemInformationBlockType1 or by ssb-PositionsInBurst in ServingCellConfigCommon);
- 下りリンクとして指示するSFI-インデックスフィールド値を有するDCIフォーマット 2_0のスロットのシンボルのセット(the set of symbols of the slot which a DCI format 2_0 with an SFI-index field value indicates as downlink)。
この明細書のいくつかの具現において、上りリンクシンボルは、以下の少なくとも1つに含まれたシンボルを意味する:
- tdd-UL-DL-ConfigurationCommon又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって上りリンクとして指示されたスロットのシンボルのセット(a set symbols of the slot to be indicated as uplink by tdd-UL-DL-ConfigurationCommon or tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated);
- 有効なPRACH時期に該当するスロットのシンボルのセットと、この有効なPRACH時期前のNgap個のシンボル(a set of symbols of a slot corresponding to a valid PRACH occasion and Ngap symbols before the valid PRACH occasion);
- 上りリンクとして指示するSFI-インデックスフィールド値を有するDCIフォーマット 2_0のスロットのシンボルのセット(a set of symbols of the slot which a DCI format 2_0 with an SFI-index field value indicats as uplink)。
後述するこの明細書のいくつかの具現によるBS動作は、PUCCH上でのUCI受信、その中にも、特にSPS PDSCHに対するHARQ-ACK応答をPUCCH上で受信する観点から主に説明するが、DCIによってスケージュールされたPDSCHに対するHARQ-ACK応答だけではなく、他のUCIを伝達するPUSCH受信及びPUCCH受信にもこの明細書の具現を適用することができる。
この明細書のいくつかの具現において、PUCCH搬送波変更は、前述のように、BSが予め定義された規則に従ってPUCCH搬送波を任意に変更してPUCCH受信を行う動作を意味する。この予め定義された規則として、以下のようなものが考えられる。
> PUCCH無線リソースがDCIに含まれたPRIに基づいて決定され、DCIがPUCCH搬送波指示を含む場合、BSはPUCCH搬送波指示に従ってUEに対するPUCCH搬送波変更を行う。
> PUCCH搬送波変更パターンがBSの上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介してUEに設定される。
>> PUCCH搬送波変更パターンは、ある時間周期で(例えば、数十スロット(dozens of slot)、1つのフレーム、又は10ms)、ある時間単位(例えば、数スロット(a couple of slots))に応じて、1つ以上の可用なUL CCが含まれたリストが順に並べられた情報を意味する。
>> 可用なUL CCのリストがある時間単位を占有することを表現するために、(各)リストごとに時間長さTが含まれる。この時間長さTは、該リストが占有する時間を意味する。この場合、PUCCH搬送波変更パターンの周期は、各々の可用なUL CCのリストの時間長さTの総合となる。例えば、あるUL CCリストL1={C1、C2、C3}があり、このリストL1に時間情報Tがさらに加われる。例えば、L1={{C1、C2、C3}、T}が提供される。この場合、時間Tの間、C1、C2、C3の少なくとも1つが使用される。このリストが順に並べられる。例えば、{L1、L2、L3、...、LN}と並べられる場合、各Lnに対する時間長さTの総合は、全体のパターンの長さを表す。
>> いくつかの具現において、所定の時間区間においてPUCCH搬送波変更が行われないことを意味する情報が1つ以上パターンに含まれてもよい。この情報は、別途のRRCパラメータ(例えば、noPUCCHCarrierSwithcing)を含むUL CCのリストで表現される。BSはこのような情報が含まれた区間では、UEがPUCCH搬送波変更を行わないと仮定して、PUCCH受信を行う。
>> この時間単位又はスロット長さ(すなわち、スロット当たり時間長さ)は、セル内に設定されたUL副搬送波間隔設定によって決定される。例えば、以下の少なくとも1つが考えられる。
>>> PUCCH搬送波変更パターンのための別途のUL参照(reference)SCSが設定され、該SCS値によって時間単位が決定される。
>>> UEに設定されたUL BWPのSCSのうちの最大又は最小のSCSによって決定される。
>>> セルで設定可能な最大又は最小のSCSによって決定される。一例として、FrequencyInfoUL又はFrequencyInfoUL-SIBのscs-SpecificCarrierListに提供された最小(smallest)又は最大(largest)のSCS設定uによって決定される。
1つのフレームが10msの長さを有するとき、各SCS設定uによるスロット長さは、表1に従って決定される。
<具現B1> PUCCH搬送波内において延期が先、搬送波変更は後(Deferring first within a PUCCH carrier、carrier switching second)
BSがUEに設定/指示したSPS PDSCHを送信し、これに対するHARQ-ACK応答を受信しようとするとき、UEに指示又は設定したPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、HARQ-ACK受信が1つ以上の下りリンクシンボルと時間上で重畳して受信ができない場合、BSは、UEが先に初期スロット(initial slot)でHARQ-ACK延期過程(procedure)を行い、HARQ-ACK応答が送信される新しいターゲットスロットを決定し、該スロットでHARQ-ACK応答を送信することを仮定して、新しいターゲットスロットでHARQ-ACK応答の受信を試みる。
HARQ-ACK延期過程の結果として、すなわち、HARQ-ACK延期によって、関連するPDSCH送信終了時点から、又は初期スロットにおいて指示されたPUCCH受信開始時点から時間間隔T(例えば、最大延期制限(maximum deferral limit))より離れた位置でHARQ-ACK応答が受信可能な場合(例えば、PDSCH送信終了時点T_pdsch又はPUCCH受信開始時点T_pucchとするとき、T_pdsch+T又はT_pucch+Tより時間上で後である時点にHARQ-ACK応答が受信可能な場合)、或いは、UEが送信するHARQ-ACK応答と関連するサービスに対して明示的な遅延バジェット(latency budget)(例えば、パケット遅延バジェット)が与えられて、決定されたターゲットスロットがこの遅延バジェット(例えば、パケット遅延バジェット)を満たすことが難しいと判断される場合、或いは、その他の理由によって、HARQ-ACK延期過程が成功的に行われない場合、BSは、UEがPUCCH搬送波変更を試みて、他のCCの初期スロットでPUCCH送信を行うことを仮定して、HARQ-ACK応答を受信する。
時間間隔Tは、予め定義されるか、又はBSのL1シグナリング及び/又は上位階層シグナリングによって決定される値である。
具現B1は、UEのPUCCH搬送波変更の動作をできる限り行わないようにすることで、UEが1つのCCで取得して保持する該当CCに対するチャンネル情報を最大に活用することができる。
<具現B2> 搬送波変更が先、延期は後(Carrier switching first,deferring second)
BSがUEに設定/指示したSPS PDSCHを送信し、これに対するHARQ-ACK応答を受信しようとするとき、UEに指示又は設定したPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、HARQ-ACK受信が1つ以上の下りリンクシンボルと時間上で重畳して受信ができない場合、BSは、UEが先に初期スロットでPUCCH搬送波変更を試みたと仮定して、PUCCH送信を受信する。UEがPUCCH搬送波変更によって初期スロットでPUCCH送信ができないことが予想される場合には、BSは、UEがHARQ-ACK延期過程を行ったと仮定して、予想されるターゲットスロットでUEからPUCCHを受信する。
例えば、BSは、UEができればPUCCH搬送波変更によって初期スロットにおいてHARQ-ACK PUCCH送信を試み、PUCCH搬送波変更を行っても初期スロットにおいてPUCCHが送信できない場合(例えば、初期スロットに該当PUCCH送信に十分なULシンボルを有するCCが存在しない場合)に限って、さらにHARQ-ACK延期を行い、HARQ-ACKが送信される新しいターゲットスロットを決定し、該当スロットにおいてHARQ-ACK応答を送信することを仮定して、HARQ-ACK応答に対する受信を行う。
BSはUEがさらにHARQ-ACK延期を行うとき、UEは、この明細書のいくつかの具現を用いてHARQ-ACK延期を行うことを仮定する。これによって、UEは、複数のコンポーネント搬送波を考慮したHARQ-ACK延期を行い、PDSCH受信にかかる往復時間(round-trip time、RTT)を最小化することができる。
或いは、UEの動作を単純化するために、BSがUEに設定/指示したSPS PDSCHを送信し、これに対するHARQ-ACK応答を受信しようとするとき、UEに設定又は指示したPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、HARQ-ACK送信が1つ以上の下りリンクシンボルと時間上で重畳して送信ができない場合、BSは、UEが初期スロットにおいてPUCCH搬送波変更を試みてPUCCH送信を行い、PUCCH搬送波変更によって初期スロットでPUCCH送信ができない場合であっても、HARQ-ACK延期過程を行わないことを仮定して、PUCCH受信を行う。言い換えれば、BSはUEが一度PUCCH搬送波変更を行った場合には、HARQ-ACK延期過程を行わないと仮定して、PUCCH受信を行う。
他の一例として、PUCCH搬送波変更パターンによってPUCCH搬送波変更が行われる場合、各時間においてPUCCH搬送波変更の許否がPUCCH搬送波パターンによって決定される。BSはUEがPUCCH搬送波パターン上で初期CCが指示された位置ではPUCCH搬送波変更を行わず、変更する搬送波が指示された位置ではPUCCH搬送波変更を行うと仮定する。この場合、BSはUEがPUCCH搬送波変更が許容される時点ではPUCCH搬送波変更を行い、PUCCH搬送波変更が許容されない区間ではHARQ-ACK延期過程を行うことを仮定して、PUCCH受信を行う。
<具現B2-1> 搬送波変更後に延期(Deferring after carrier switching)
具現B2を用いる場合、BSがUEに設定/指示したSPS PDSCHを送信し、これに対するHARQ-ACK応答を受信しようとするとき、UEに指示又は設定したPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、HARQ-ACK受信が1つ以上の下りリンクシンボルと時間上で重畳して受信ができない場合、BSはUEが先に初期スロットでPUCCH搬送波変更を試みてPUCCH送信を行うと仮定して、PUCCH受信を行う。
BSがUEに、該当PUCCHがスケージュールされた上りリンクスロットにおいて使用される、搬送波変更のターゲット搬送波を明示的に設定した場合、BSはUEがPUCCH搬送波変更後、初期スロットにおいてPUCCH送信ができない場合には、HARQ-ACK延期過程を行うと仮定して、PUCCH受信を行う。このとき、以下のような方法が考えられる。
* 方法B2_1: BSは初期スロットで使用するように設定されたターゲット搬送波に搬送波変更を行い、ターゲット搬送波でPUCCH受信が行われるターゲットスロットにPUCCH受信を延期する。ターゲットスロットで使用するように設定された上りリンク搬送波がターゲット搬送波とは異なる場合、BSはUEがターゲット搬送波に再びPUCCH搬送波変更を行うと仮定する。
* 方法B2_2: BSは元(original)の搬送波においてHARQ-ACK延期過程を行い、元の搬送波においてPUCCH受信が行われるターゲットスロットにPUCCH受信を延期する。BSはUEがターゲットスロットで使用するように設定されたターゲット搬送波に搬送波変更を行い、PUCCH送信を行うと仮定して、PUCCH受信を行う。
* 方法B2_3: BSは、具現A3/B3のように、HARQ-ACK延期過程を行う過程において、各ULスロットで使用するように設定された上りリンク搬送波を考慮する。例えば、延期されるPUCCH受信が行われる1番目のULスロットを探す過程において、該スロット(例えば、使用されるPUCCH搬送波が設定された上りリンクスロット)のターゲット上りリンク搬送波における受信可否を考慮し、PUCCH受信が可能である場合には、該当ターゲット上りリンク搬送波のスロットのうち、PUCCH受信が可能なスロットにPUCCH受信を延期する。
<具現B3> PUCCH搬送波変更と共にHARQ-ACK延期(HARQ-ACK deferral with PUCCH carrier switching)
BSが複数のコンポーネント搬送波(component carrier、CC)を設定したUEがHARQ-ACK延期動作を行う場合、言い換えれば、BSがUEに指示/設定した初期CC内で初期スロットにおけるHARQ-ACK応答受信を他のターゲットスロットで(も)受信する場合、BSは、UEが設定されたCCを考慮してHARQ-ACK応答が送信されるターゲットスロット及びターゲットCCを決定すると仮定して、HARQ-ACK応答受信を行う。例えば、BSが複数のCCを設定したUEに、BSが設定/指示された(SPS)PDSCH送信を行い、(SPS)PDSCH送信に対するHARQ-ACK応答を受信しようとするとき、BSがUEに指示又は設定したPUCCHリソースとPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定された、該当HARQ-ACK応答受信が実際に行われるターゲットスロット及びターゲットCCを前記の設定されたCCとHARQ-ACK延期を考慮して決定する。この明細書のいくつかの具現において、以下の少なくとも1つに基づいて、BSは、UEがPUCCH送信を行うターゲットスロット及びPUCCH送信を行うターゲットCCを決定する。
* 方法B3_1: 初期スロットから所定の時間間隔以内のスロットのうち、延期されたHARQ-ACK応答のPUCCHリソースを送信するには十分な連続した使用可能なシンボル(例えば、連続した上りリンク又はフレキシブルシンボル)が存在するコンポーネント搬送波がターゲットPUCCH搬送波として選択される。このとき、連続した使用可能なシンボルが存在する各々のコンポーネント搬送波のスロットが各々のコンポーネント搬送波のターゲットスロットとなる。所定の時間間隔は、BSがUEに指示又は設定した値、又はこれに基づいてUEが導き出した最大延期制限(maximum deferral limit)である。
* 方法B3_2: 各々のコンポーネント搬送波のターゲットスロットが決定された場合、ターゲットスロットと初期スロットとの間隔が最小のコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法B3_3: 各々のコンポーネント搬送波のターゲットスロットが決定された場合、各々のコンポーネント搬送波のターゲットスロットから延期されたHARQ-ACK応答が送信されるPUCCHリソースの開始シンボルが最も早いコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法B3_4: 活性化されたコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法B3_5: 初期CCと同一の副搬送波間隔を有するコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法B3_6: 初期CCと同じか大きい副搬送波間隔を有するコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法B3_7: 初期CCにおいて延期されるHARQ-ACK応答と同じレベルの優先順位を送信できる、すなわち、初期CCにおいて延期されるHARQ-ACK応答が高い優先順位である場合、高い優先順位のためのPUCCHリソースが設定されたコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
* 方法B3_8: 考慮されるその他の全ての条件によって、2つ以上のコンポーネント搬送波が選択される場合、そのうち、低いセルインデックスを有するコンポーネント搬送波がターゲットCCとして選択される。
或いは、この明細書のいくつかの具現において、UEがPUCCH搬送波変更によって変更されるPUCCH搬送波を決定する(前述した)方法と同一の方法がターゲットCCを決定する方法として用いられてもよい。例えば、予め決定又は定義された規則に従って、スロットに対するPUCCHセルが決定される。この場合、UEは、複数のCCを考慮してHARQ-ACK延期動作を行うために、初期スロットnにおいて与えられたPUCCH(すなわち、初期スロットnに対して与えられたPUCCH)を各スロットn、スロットn+1、...、スロットn+kにおいてPUCCH搬送波変更を行うと仮定するとき、PUCCHが送信可能な最も早いスロットにおいてPUCCH搬送波変更を行い、延期されたHARQ-ACK応答を送信する。言い換えれば、BSはUEがHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更の同時設定を支援できるように、UEのPUCCHセル変更のために予め定義された規則に従って決定されたPUCCHセル上において次のPUCCHスロットを決定し、HARQ-ACK延期規則に基づいて、受信のためのPUCCHセル上の次のPUCCHスロットがターゲットPUCCHスロットであるか否かを決定し、ここで、次のPUCCHスロットは、HARQ-ACK応答がスケージュールされた初期セル上のスロットn+kからマッピングされた、PUCCHセル変更に基づいて決定されたPUCCHセル上のスロットであり、kは初期セル上で増加される。
図17を参照すると、BSによってHARQ-ACK応答送信がUEにスケージュールされた初期CC及び初期スロットのそれぞれをセルA及びスロットnとすると、BSとUEは、PUCCHセル変更のために予め定義された規則に基づいてスロットnに対してセルBがPUCCH送信用セルであると決定する。BSは、セルB上のスロットのうち、スロットnと重畳する最も早いスロットmにおいてHARQ-ACK応答がUEから受信できるか否かを決定する。例えば、BSは、セルB上のスロットのうち、スロットnと重畳する最も早いスロットmにおいて該当HARQ-ACK応答を含むUCIのためのPUCCHリソースを決定し、PUCCHリソースが下りリンクシンボルを含むか否かに基づいて、HARQ-ACK応答がセルB上のスロットmにおいてUEから受信できるか否かを決定する。BSは、セルB上のスロットmにおいてHARQ-ACK応答をUEから受信できない場合、例えば、HARQ-ACK応答のためのセルB上のスロットm内のPUCCHリソースが下りリンクシンボルを含む場合、HARQ-ACK応答の受信を延期することを決定する。BSは、HARQ-ACK応答の受信が延期されるターゲットスロットを決定するために、BSがHARQ-ACK応答の受信がスケージュールされたセルA上のスロットn+1におけるPUCCHセルを決定し、スロットn+1におけるPUCCHセルであるセルBのスロットのうち、スロットn+1でマッピングされたスロットm+2が延期されたHARQ-ACK応答の受信のためのターゲットスロットであるか否かを決定する。セルBのスロットm+2で延期されたHARQ-ACK応答が受信できる場合、BSはセルBのスロットm+2内のPUCCHリソースにおいて延期されたHARQ-ACK応答を含むUCIを受信する。セルBのスロットm+2で延期されたHARQ-ACK応答が受信できない場合、例えば、セルBのスロットm+2で延期された応答を含むUCIのためのPUCCHリソースが下りリンクシンボルを含む場合、BSはスロットn+2に対するPUCCHセルであるセルA上のスロットn+2で延期されたHARQ-ACK応答を受信できるか否かを決定し、セルA上のスロットn+2がターゲットスロットであるか否かを決定する。
各々のULコンポーネント搬送波のULスロットを考慮するとき、優先順位ごとに、HARQ-ACKコードブックごとに設定されたスロット長さ(すなわち、スロットの時間長さ)まで考慮してULスロットをカウントする。このとき、動作を単純化するために、搬送波変更が行われるソースPUCCHの指示/設定された優先順位を考慮して、該当優先順位を使用するときにターゲットCCで適用されるULスロットがターゲットCCに対するULスロットとして考慮される。例えば、セルAでは優先順位0、1に対してスロット長さX、Yがそれぞれ(respectively)使用され、セルBでは優先順位0、1に対してスロット長さY、Zがそれぞれ使用される状況において、セルAの優先順位1として指示されたPUCCH送信のUCIが搬送波変更によってセルBで送信される場合、PUCCH送信のUCIはスロット長さZを基準とするセルBのPUCCHで送信される。この明細書のいくつかの具現においては、この動作のために、ターゲットCCの対象が同一の優先順位で設定されたCCに限定される。
具現B3によって、UEとBSがHARQ-ACK延期とPUCCHセル変更を一緒に考慮すれば、いずれか一方のみを行うか、HARQ-ACK延期とPUCCHセル変更を別々に考慮することに比べて、PUCCH送信と関連してより短い遅延時間が確保できるという長所がある。
<具現B4> PUCCH搬送波変更を考慮した最大HARQ-ACK延期(Maximum HARQ-ACK deferral considering PUCCH carrier switching)
BSが複数のコンポーネント搬送波(component carrier、CC)を設定したUEがHARQ-ACK延期動作を行う場合、言い換えれば、BSがUEに指示/設定した初期CC内で初期スロットにおけるHARQ-ACK応答受信を他のターゲットスロットで(も)受信する場合、BSは、UEが設定されたCCを考慮して最大HARQ-ACK延期範囲max_deferを決定すると仮定して、HARQ-ACK応答の受信を行う。UEはmax_defer範囲内のみでHARQ-ACK延期を行う。一例として、BSは、UEがmax_defer値を決定するために、以下の少なくとも1つを考慮することを仮定する。
> UEがmax_deferを決定するために、設定されたPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミングK1のセットを考慮する場合、例えば、設定されたdlDataToUL-ACK、dl-DataToUL-ACK-r16、又はdl-DataToUL-ACKForDCIFormat1_2を考慮する場合、
>> UEはPUCCH搬送波変更を行わないときに使用されるULコンポーネント搬送波、例えば、1次セルに対して設定されたK1セットのみを考慮する。
>> UEは設定されたPUCCH搬送波変更の対象となる全ての候補セルのK1セットを考慮する。
>> UEはHARQ-ACK延期時点においてPUCCH搬送波変更パターンのために設定された可用ULコンポーネント搬送波に対して設定されたK1セットのみを考慮する。
> UEがmax_deferを決定するために、各SPS PDSCH設定に含まれたmax_deferを使用する場合、該当値を変更せずに使用する。参考として、SPS PDSCH設定内のパラメータmax_deferは、スロット又はサブスロット内のSPS HARQ-ACKの送信が延期可能なスロット又はサブスロットの最大数を示す。
UEがmax_deferを決定するために、設定されたPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミングK1のセットを考慮する場合、BSはUEが、例えば、設定されたK1セット内の最大のK1値をHARQ-ACK延期の最大範囲max_deferとして決定すると仮定する。すなわち、HARQ-ACK延期が行われても、延期されたHARQ-ACK PUCCHと対応するPDSCH受信のスロット位置の差異は、max_deferに限定されるようにHARQ-ACK延期動作が行われる。
最大のK1値を決定するために、又は決定されたmax_deferを実際のスロット長さが異なる(例えば、異なる副搬送波間隔を有する)ULコンポーネント搬送波に適用するために、max_defer時間長さが決定される必要がある。すなわち、PUCCH搬送波変更が使用される場合、実際に算出されたmax_defer時間長さによってPDSCH受信時点から延期されたPUCCH送信の時点を制限する。そのために、以下の少なくとも1つが考えられる。
> PUCCH搬送波変更を行わないときに使用されるULコンポーネント搬送波の副搬送波間隔を適用した有効(effective)スロットオフセット長さがmax_deferの時間長さとして使用される。すなわち、BSは、UEがPUCCH搬送波変更によるHARQ-ACK延期を行っても、PUCCH搬送波変更によるHARQ-ACK延期は、PUCCH搬送波変更を行わない場合の最大HARQ-ACK延期範囲を超えないと仮定する。
> PUCCH搬送波変更パターンに使用されるUL参照SCS又はUL参照セルによって決定される。PUCCH搬送波変更パターンがUL参照SCS又はULセルを基準として予め定義/設定され、BSはUL参照SCS又はUL参照セルを基準として各SPS設定に対してmax_defer値を設定し、UEは設定されたmax_defer値をUL参照SCS又はUL参照セルを基準として解釈し、HARQ-ACK延期が可能な(最大)スロット範囲を決定する。UL参照SCS又はUL参照セルは全てのSPS設定に対して共通的に使用されるように設定又は定義される(例えば、1次セル又はPcellがUL参照セルであると予め定義される。或いは、UL参照SCS又はUL参照セルがSPS設定ごとに設定されてもよい。
> PUCCH搬送波変更の対象となる全ての候補セルに対して設定されたUL BWPのうち、副搬送波間隔が最大又は最小のSCSによってmax_deferの時間長さが決定される。
> セルで設定可能な最大又は最小の副搬送波間隔によってmax_deferの時間長さが決定される。一例として、RRC設定であるFrequencyInfoUL又はFrequencyInfoUL-SIBのscs-SpecificCarrierListで提供される最小又は最大のSCS設定uによってmax_deferの時間長さが決定される。
> 与えられた副搬送波間隔によってmax_defer*(スロット当たりOFDMシンボル数)*(与えられたSCSのシンボル長さ)又はmax_defer*(10ms)/(与えられたSCSのフレーム当たりスロット数)が実際のmax_deferの時間長さとして使用される。
max_deferを適用するために特定のセル又は特定のSCSを仮定する場合、max_deferとして決定された最大の延期範囲の境界と延期されたPUCCH受信が重なることがある。例えば、一般的な単一の搬送波動作では、max_deferとして決定された最大延期範囲の境界がスロット境界と一致し、延期動作の有効性の検査に困難性がない。一般的な単一の搬送波動作において、BSとUEは延期範囲の境界以内にPUCCHが延期された場合には有効、その外に延期された場合には無効と判断する。しかし、PUCCH搬送波変更を考慮したHARQ-ACK延期過程では、決定された最大延期範囲の境界がPUCCHの受信される上りリンク搬送波のスロット境界と一致しないことがある。
最大延期範囲の境界がPUCCHの受信される上りリンク搬送波のスロット境界と一致しない場合、延期範囲の境界がPUCCHリソース内を通過することがある。この場合、該当PUCCHが延期範囲の境界を越えてドロップされるべきであるかを判断することは難しい。この明細書のいくつかの具現では、この場合、PUCCHのドロップ及び延期(deferral)動作の有効性を判断するために、以下のことが考えられる。
* 方法B4_1: PUCCH搬送波のスロットを基準として延期範囲の境界が再定義される。このために、以下の少なくとも1つが考えられる。
** 方法B4_1-1: BSは延期範囲の境界を判断するために使用された参照セル又は参照SCSを基準として延期動作が可能な範囲内の1つ以上のスロットと時間上で重畳するPUCCH搬送波のスロットは延期動作が可能な範囲内にあると判断する。
** 方法B4_1-2: BSは延期範囲の境界を判断するために使用された参照セル又は参照SCSを基準として延期動作が可能な範囲内のスロットと時間上で過半数以上が重畳する(すなわち、スロットを構成するシンボルのうちの半分以上が重畳する)PUCCH搬送波のスロットは、延期動作が可能な範囲内にあると判断する。
** 方法B4_1-2: BSは延期範囲の境界を判断するために使用された参照セル又は参照SCSを基準として延期動作が可能な範囲に完全に含まれるPUCCH搬送波のスロットは延期動作が可能な範囲内にあると判断する。言い換えれば、BSは延期範囲の境界以前に終了するスロットに限って延期動作が可能な範囲であると仮定する。
* 方法B4_2: PUCCHリソースを基準として、PUCCHリソースと延期範囲の境界を比較して延期動作の有効性を判断する。そのために、以下の少なくとも1つが考えられる。
** 方法B4_2-1: BSはPUCCHリソースの1つ以上のシンボルが延期動作が可能な範囲に含まれる場合には、延期動作が有効であると判断する。言い換えれば、PUCCHリソースの開始シンボルが延期範囲の境界より遅い場合に限って延期動作が無効であると判断する。
** 方法B4_2-1: BSはPUCCHリソースの半分以上のシンボルが延期動作が可能な範囲に含まれる場合には延期動作が有効であると判断する。
** 方法B4_2-2: BSはPUCCHリソースの全てのシンボルが延期動作が可能な範囲に含まれる場合に限って延期動作が有効であると判断する。言い換えれば、PUCCHリソースの最後シンボルが延期範囲の境界より遅い場合には延期動作が無効であると判断する。
<具現A5> PUCCHセル/搬送波変更のための参照副搬送波間隔(reference subcarrier spacing for PUCCH cell/carrier switching)
この明細書のいくつかの具現において、PUCCHセル/搬送波変更は、前述のように、UEが予め定義された規則に従ってPUCCHセル/搬送波を任意に変更してPUCCH送信を行い、BSは変更されたPUCCHセル/搬送波においてUEの該当送信を受信することを意味する。予め定義された規則として、以下のようなものが考えられる。
* PUCCH無線リソースがDCIに含まれたPRIによって決定され、DCIがPUCCH搬送波指示を含む場合、PUCCH搬送波指示に従ってPUCCH搬送波変更が行われる。
* PUCCH搬送波変更パターンがBSの上位階層シグナリングを介してUEに設定される。PUCCH搬送波変更パターンは、ある時間周期(例えば、数十スロット(dozens of slot)、1つのフレーム、又は10ms)におけるある時間単位(例えば、与えられたSCS設定に対するスロット)で使用されるセルを並べた情報である。仮に、UEがPUCCH搬送波/セル変更を1次セル及びPUCCH搬送波/セル変更の対象として設定されたSCellの2つのセルの間で行う場合、PUCCH搬送波変更パターンはある時間周期の各時間単位で1次セルが使用されるか、設定されたSCellが使用されるかを並べた情報である。時間単位又はスロットの長さは、セル内に設定されたUL副搬送波間隔設定によって決定される。一例として、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonで提供されるreferenceSubcarrierSpacingによる参照SCS設定u_refが時間単位又はスロットの長さを決定するために使用される。
1つのフレームが10msの長さを有するとき、各SCS設定uによるスロット長さは、表1に従って決定される。
前述のように、PUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さを決定するために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによってUEに提供された参照SCS設定が使用される。しかし、このパラメータは、UE動作に必須ではないため、ネットワーク構成及び運用のために、BSがこのパラメータを設定しなくてもよい。この明細書のいくつかの具現では、この場合、すなわち、BSがUEにPUCCHセル/搬送波変更パターンの解釈に必要な上位階層パラメータを設定しない場合、BSとUEは、以下の少なくとも1つによってPUCCHセル/搬送波変更パターンの解釈を行う。
* 方法B5_1: このような場合を防止するために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon内の参照SCS設定をPUCCHセル/搬送波変更の前提条件(prerequisite)として定める。言い換えれば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon内の参照SCSパラメータが設定された場合に限ってPUCCHセル/搬送波変更が行われることと規定する。一例として、BSがUEにtdd-UL-DL-ConfigurationCommon内の参照SCS設定を提供しない場合には、UEがPUCCHセル/搬送波変更の動作を行わないと仮定する。或いは、その他の一例として、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットをUEのPUCCHセル/搬送波変更の能力(capability)の前提条件の要素として定める。言い換えれば、情報要素(information element、IE)tdd-UL-DL-ConfigurationCommonがUEに設定された場合に限ってPUCCHセル/搬送波変更が行われることと規定する。これにより、BSがUEにPUCCHセル/搬送波変更の動作を設定する場合、常にtdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられるようにする。
* 方法B5_2: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられないことに備えて、PUCCH搬送波変更パターンのための別途のUL参照SCSが設定され、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられない場合に限って該当SCS値によってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法B5_3: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合、BSはUEがUEに(1次セルに)設定された全てのUL BWPのうちの副搬送波間隔が最大又は最小のSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さを決定すると仮定する。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられるか否かとは関係なく、常にUEに(1次セルに)設定された全てのUL BWPのうちの副搬送波間隔が最大又は最小のSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法B5_4: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられない場合、PUCCH搬送波変更パターンのスロット長さは、1次セルで設定可能な最大又は最小の副搬送波間隔によって決定される。一例として、FrequencyInfoUL又はFrequencyInfoUL-SIBのscs-SpecificCarrierListで提供される最小(smallest)又は最大(largest)のSCS設定uによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられるか否かとは関係なく、常にPUCCH搬送波変更パターンのスロット長さは1次セルで設定可能な最大又は最小の副搬送波間隔によって決定される。
* 方法B5_5: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられない場合、予め定義されたSCS値(例えば、u=0;15kHz)を用いてPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられるか否かとは関係なく、常に予め定義されたSCS値(例えば、u=0;15kHz)を用いてPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法B5_6: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられない場合、UEに(1次セルに)設定された全てのUL BWPのうちの最低値の識別子(id)を有するBWPのSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられるか否かとは関係なく、常にUEに(1次セルに)設定された全てのUL BWPのうちの最低値の識別子(id)を有するBWPのSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法B5_7: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられない場合、UEに(1次セルに)設定された初期上りリンクBWP(例えば、RRCパラメータinitialUplinkBWPによって提供されたBWP)のSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられるか否かとは関係なく、常にUEに(1次セルに)設定された初期上りリンクBWP(例えば、RRCパラメータinitialUplinkBWPによって提供されたBWP)のSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
* 方法B5_8: tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられない場合、UEに(1次セルに)設定された最初の活性(active)上りリンクBWP(例えば、RRCパラメータfirstActiveUplinkBWP-Idによって提供されるBWP)のSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。或いは、UE動作の単純化のために、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットがUEに与えられるか否かとは関係なく、常にUEに(1次セルに)設定された最初の活性BWP(例えば、RRCパラメータfirstActiveUplinkBWP-Idによって提供されるBWP)のSCSによってPUCCHセル/搬送波変更パターンのスロット長さが決定される。
UE及びBSは、前述した方法の複数を同時に相互補完的に用いることができる。一例として、UEとBSは、方法B5_1と方法B5_2を共に用い、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられる場合には方法B5_1を用いて、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonパラメータセットが与えられない場合には方法B5_2を用いる。
この明細書のいくつかの具現において、BSはUEが使用可能なコンポーネント搬送波をUEに設定するためのRRC設定をセル設定過程によって行う。BSがUEにSPS PDSCH受信及びこれに対するHARQ-ACK応答のためのPUCCH送信を設定及び/又は指示する場合、UEは、この明細書のいくつかの具現によって、HARQ-ACK応答のためのPUCCHが送信される搬送波を決定又は変更し、PUCCHが送信されるスロットを決定又は変更する。BSは、この明細書のいくつかの具現によって決定/変更された搬送波上の決定/変更されたスロット内のPUCCHリソースにおいて(PDSCHに対するHARQ-ACK情報を含む)UCIを受信する
この明細書のいくつかの具現によれば、BSとUEが複数のCCを使用可能な場合、TDD設定及びCA設定に基づいて、使用不可なリソース上に設定/指示された上りリンク送信に対してPUCCH搬送波変更及び/又はHARQ-ACK延期を行うか否かを決定するか、複数のCCを考慮した(例えば、予め決定/定義された規則に従う複数のCC間のPUCCH搬送波変更を考慮した)HARQ-ACK延期を行う。UEが異なるTDD設定を有する複数のCCを通信に使用可能な場合、BSとUEは、この明細書のいくつかの具現によって、PUCCH送信搬送波を決定/変更すると共にHARQ-ACK応答を遅延し、これにより、予め決定/定義された条件によってドロップされた送信/受信の遅延時間を最小化して行うことができる。この明細書のいくつかの具現によって、BSは、このようなUE動作をBSとUEとの間の曖昧さなく予想することができる。この明細書のいくつかの具現によって、UEは、TDD UL-DLパターンによってドロップされる上りリンク送信を遅延時間を最小化して行うことができ、BSは、TDD UL-DLパターンによってドロップされる上りリンク送信を遅延時間を最小化して受信することができ、システム全体の上りリンクリソースを無駄なく又は無駄を最小限にして使用することができる。
UEはHARQ-ACK情報の送信に関連して、この明細書のいくつかの具現による動作を行う。UEは、少なくとも1つの送受信機と、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサがこの明細書のいくつかの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。UEのためのプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサがこの明細書のいくつかの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。コンピューター読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサがこの明細書のいくつかの具現による動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータープログラムを格納する。コンピュータープログラム又はコンピュータープログラム製品は、少なくとも1つのコンピューター読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体に格納され、実行されるとき、(少なくとも1つのプロセッサが)この明細書のいくつかの具現による動作を行うようにする指示を含む。前記UE、前記プロセシング装置、前記コンピューター読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体、及び/又は前記コンピュータープログラム製品において、前記動作は、 PDSCH受信を実行;前記PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために、予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、及び前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
いくつかの具現において、前記第1セルスロットnは、前記PDSCHに対するHARQ-ACK送信がスケージュールされたスロットである。
いくつかの具現において、前記複数のセルは、PUCCHセル変更のために設定されたものである。前記複数のセルのうちで前記PUCCHセルを決定することは:前記PUCCHセル変更のために、前記予め決定された規則に基づいて、前記複数のセルのうちで前記第1セルスロットnに対して前記PUCCHセルを決定することを含む。
いくつかの具現において、前記ターゲットスロットは、前記予め決定された規則と前記第1セル上の第1セルスロットに基づいて決定された、PUCCHセルスロットのうち、前記HARQ-ACK送信が実行可能な最も早いスロットである。
いくつかの具現において、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて、前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳しないことに基づいて、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信を行うことをさらに含む。
いくつかの具現において、前記ターゲットスロットを決定することは:前記予め決定された規則に基づいて、前記第1セル上の第1セルスロットn+kに対するPUCCHセルを決定、ここで、kは正の整数であり、前記第1セルスロットn+kに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットn+kと関連する、PUCCHセルスロットにおいてHARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記第1セル上の第1セルスロットn+k+1に対するPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットn+k+1と関連する、前記第1セルスロットn+k+1に対する前記PUCCHセル上のPUCCHスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が行われるか否かを決定することを含む。
いくつかの具現において、前記PDSCH受信は、半持続的にスケージュールされたPDSCH受信である。
BSは、HARQ-ACK情報の受信に関連して、この明細書のいくつかの具現による動作を行う。BSは、少なくとも1つの送受信機と、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサがこの明細書のいくつかの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。BSのためのプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサがこの明細書のいくつかの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含む。コンピューター読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサがこの明細書のいくつかの具現による動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータープログラムを格納する。コンピュータープログラム又はコンピュータープログラム製品は、少なくとも1つのコンピューター読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体に格納され、実行されるとき、(少なくとも1つのプロセッサが)この明細書のいくつかの具現による動作を行うようにする指示を含む。前記BS、前記プロセシング装置、前記コンピューター読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体、及び/又は前記コンピュータープログラム製品において、前記動作は、PDSCH送信を実行し、前記PDSCH送信に対するHARQ-ACK受信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnとPUCCHセル変更のために、予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、及び前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて、前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK受信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む。
いくつかの具現において、前記第1セルスロットnは、前記PDSCHに対するHARQ-ACK送信がスケージュールされたスロットである。
いくつかの具現において、前記複数のセルは、PUCCHセル変更のために設定されたものである。前記複数のセルのうち、前記PUCCHセルを決定することは、前記PUCCHセル変更のために、前記予め決定された規則に基づいて、前記複数のセルのうちで前記第1セルスロットnに対して前記PUCCHセルを決定することを含む。
いくつかの具現において、前記ターゲットスロットは、前記予め決定された規則と前記第1セル上の第1セルスロットに基づいて決定された、PUCCHセルスロットのうち、前記HARQ-ACK受信が実行可能な最も早いスロットである。
いくつかの具現において、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて、前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳しないことに基づいて、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信を行うことをさらに含む。
いくつかの具現において、前記ターゲットスロットを決定することは、前記予め決定された規則に基づいて前記第1セル上の第1セルスロットn+kに対するPUCCHセルを決定し、ここで、kは正の整数であり、前記第1セルスロットn+kに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットn+kと関連する、PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記第1セル上の第1セルスロットn+k+1に対するPUCCHセルを決定;及び前記第1セルスロットn+k+1と関連する、前記第1セルスロットn+k+1に対する前記PUCCHセル上のPUCCHスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が行われるか否かを決定することを含む。
いくつかの具現において、前記PDSCH送信は、半持続的にスケージュールされたPDSCH送信である。
上述したように開示された本発明の例は、本発明に関連する技術分野における通常の技術者が本発明を具現し、実施できるように提供されている。以上では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野における通常の技術者は本発明を様々に修正及び変更可能である。従って、本発明は、ここに開示された実施形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与するためのものである。
本発明の具現は、無線通信システムにおいて、BS又はユーザ機器、その他の装備に使用することができる。

Claims (18)

  1. 無線通信システムにおいて、ユーザ機器がハイブリッド自動再送信要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)確認(acknowledgement、ACK)(HARQ-ACK)情報を送信することであって、
    物理下りリンク共有チャンネル(physical downlink shared channel、PDSCH)受信を実行し、
    前記PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnと物理上りリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)セル変更のために、予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む、HARQ-ACK情報送信方法。
  2. 前記第1セルスロットnは、前記PDSCHに対するHARQ-ACK送信がスケージュールされたスロットである、請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
  3. 前記複数のセルは、PUCCHセル変更のために設定されたものであり、
    前記複数のセルのうちで前記PUCCHセルを決定することは、前記PUCCHセル変更のために前記予め決定された規則に基づいて前記複数のセルのうちで前記第1セルスロットnに対して前記PUCCHセルを決定することを含む、請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
  4. 前記ターゲットスロットは、前記予め決定された規則と前記第1セル上の第1セルスロットに基づいて決定された、PUCCHセルスロットのうち、前記HARQ-ACK送信が実行可能な最も早いスロットである、請求項3に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
  5. 前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳しないことに基づいて、前記第1セル スロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信を実行することをさらに含む、請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
  6. 前記ターゲットスロットを決定することは、
    前記予め決定された規則に基づいて前記第1セル上の第1セルスロットn+kに対するPUCCHセルを決定することと、ここで、kは正の整数であり、
    前記第1セルスロットn+kに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セル スロットn+kと関連する、PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記第1セル上の第1セルスロットn+k+1に対するPUCCHセルを決定ことと、
    前記第1セルスロットn+k+1と関連する、前記第1セルスロットn+k+1に対する前記PUCCHセル上のPUCCHスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が行われるか否かを決定することを含む、請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
  7. 前記PDSCH受信は、半持続的にスケージュールされたPDSCH受信である、請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
  8. 無線通信システムにおいて、ユーザ機器がハイブリッド自動再送信要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)確認(acknowledgement、ACK)(HARQ-ACK)情報を送信することであって、
    少なくとも1つの送受信機と、
    少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含み、前記動作は、
    物理下りリンク共有チャンネル(physical downlink shared channel、PDSCH)受信を実行することと、
    前記PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnと物理上りリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)セル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定することと、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定することと、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む、ユーザ機器。
  9. 無線通信システムにおいて、プロセシング装置であって、
    少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含み、前記動作は、
    物理下りリンク共有チャンネル(physical downlink shared channel、PDSCH)受信を実行することと、
    前記PDSCH受信に対するハイブリッド自動再送信要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)確認(acknowledgement、ACK)(HARQ-ACK)送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnと物理上りリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)セル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定することと、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定することと、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて、前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む、プロセシング装置。
  10. コンピューター読み取り可能な記憶媒体であって、
    前記記憶媒体は、実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのプログラムコードを格納し、前記動作は、
    物理下りリンク共有チャンネル(physical downlink shared channel、PDSCH)受信を実行することと、
    前記PDSCH受信に対するハイブリッド自動再送信要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)確認(acknowledgement、ACK)(HARQ-ACK)送信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnと物理上りリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)セル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定することと、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定することと、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK送信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK送信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む、記憶媒体。
  11. 無線通信システムにおいて、基地局がユーザ機器からハイブリッド自動再送信要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)確認(acknowledgement、ACK)(HARQ-ACK)情報を受信することであって、
    物理下りリンク共有チャンネル(physical downlink shared channel、PDSCH)送信を実行し、
    前記PDSCH送信に対するHARQ-ACK受信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnと物理上りリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)セル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定し、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定し、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK受信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む、HARQ-ACK情報受信方法。
  12. 前記第1セルスロットnは、前記PDSCHに対するHARQ-ACK送信がスケージュールされたスロットである、請求項11に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
  13. 前記複数のセルは、PUCCHセル変更のために設定されたものであり、
    前記複数のセルのうちで前記PUCCHセルを決定することは、
    前記PUCCHセル変更のために前記予め決定された規則に基づいて、前記複数のセルのうちで前記第1セルスロットnに対して前記PUCCHセルを決定することを含む、請求項11に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
  14. 前記ターゲットスロットは、前記予め決定された規則と前記第1セル上の第1セルスロットに基づいて決定された、PUCCHセルスロットのうち、前記HARQ-ACK受信が実行可能な最も早いスロットである、請求項13に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
  15. 前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて、前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳しないことに基づいて、前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信を実行することをさらに含む、請求項11に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
  16. 前記ターゲットスロットを決定することは、
    前記予め決定された規則に基づいて前記第1セル上の第1セルスロットn+kに対するPUCCHセルを決定することと、ここで、kは正の整数であり、
    前記第1セルスロットn+kに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セル スロットn+kと関連する、PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記第1セル上の第1セルスロットn+k+1に対するPUCCHセルを決定することと、
    前記第1セルスロットn+k+1と関連する、前記第1セルスロットn+k+1に対する前記PUCCHセル上のPUCCHスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が行われるか否かを決定することを含む、請求項11に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
  17. 前記PDSCH送信は、半持続的にスケージュールされたPDSCH送信である、請求項11に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
  18. 無線通信システムにおいて、基地局がユーザ機器からハイブリッド自動再送信要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)確認(acknowledgement、ACK)(HARQ-ACK)情報を受信することであって、
    少なくとも1つの送受信機と、
    少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピューターメモリを含み、前記動作は、
    物理下りリンク共有チャンネル(physical downlink shared channel、PDSCH)送信を実行することと、
    前記PDSCH送信に対するHARQ-ACK受信がスケージュールされた第1セル上の第1セルスロットnと物理上りリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)セル変更のために予め決定された規則に基づいて、前記第1セルと前記第1セルとは異なる第2セルを含む複数のセルのうちでPUCCHセルを決定することと、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上のスロットのうち、前記第1セルスロットnと関連するPUCCHセルスロットを決定することと、
    前記第1セルスロットnに対する前記PUCCHセル上の前記PUCCHセルスロットにおいて前記HARQ-ACK受信が下りリンクシンボルと重畳することに基づいて、前記HARQ-ACK受信が延期されるターゲットスロットを決定することを含む、基地局。
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