JP2024521346A - 基地局と基準ユーザ機器との間の時間バイアスに基づく位置推定 - Google Patents

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イェッラマッリ、スリニバス
プラカシュ、ラジャット
ゾルグイ、マーウェン
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リ、ジュンイ
ジャン、シャオシャ
ファヒム、モハマド・タレク
ワン、シャオジエ
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Abstract

Figure 2024521346000001
ワイヤレス通信のための技法が開示される。一態様では、位置推定エンティティは、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得し、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得し、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定し、かつ第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定する。

Description

1.開示の分野
[0001] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。
2.関連技術の説明
[0002] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(first-generation、1G)、第2世代(second-generation、2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5G及び2.75Gネットワークを含む)、第3世代(third-generation、3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、及び第4世代(fourth-generation、4G)サービス(例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE(登録商標))又はWiMax)を含む、様々な世代を通じて発展している。現在、セルラーシステム及びパーソナル通信サービス(personal communications service、PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(advanced mobile phone system、AMPS)、及び符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communications、GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
[0003] ニューラジオ(New Radio、NR)と呼ばれる第5世代(fifth generation、5G)ワイヤレス規格は、他の改善の中でも、より高いデータ転送速度、より多数の接続、及びより良好なカバレージを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、5G規格は、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザに提供するように設計されており、オフィスフロアの数十人の就業者に対しては毎秒1ギガビットを提供する。センサの大規模展開を支えるには、数十万の同時接続がサポートされなければならない。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく高められるべきである。更に、現在の規格と比較して、シグナリング効率が高められ、レイテンシが大幅に低減されなければならない。
[0004] 以下は、本明細書で開示する1つ以上の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、全ての企図される態様に関する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、全ての企図される態様に関する主要な若しくは重要な要素を特定するものとして、又は任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきでない。したがって、以下の概要の唯一の目的は、以下で提示される詳細な説明に先立って、本明細書において開示される機構に関する1つ以上の態様に関するある特定の概念を、簡略化された形態で提示することである。
[0005] 一態様では、位置推定エンティティを動作させる方法は、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(user equipment、UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(reference signal for positioning、RS-P)の第1の到達時間(time-of-arrival、TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得することと、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得することと、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定することと、第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(time differential of arrival、TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定することと、を含む。
[0006] いくつかの態様では、本方法は、ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得することと、ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得することと、を含み、位置推定値の決定が、第3のタイミング情報と第4のタイミング情報とに更に基づく。
[0007] いくつかの態様では、第1のワイヤレスノード及び第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む。
[0008] いくつかの態様では、TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(sidelink and downlink TDOA、SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pは、ダウンリンク測位基準信号(downlink positioning reference signal、DL-PRS)に対応し、第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(sidelink PRS、SL-PRS)に対応する。
[0009] いくつかの態様では、TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(sidelink and uplink TDOA、SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(uplink sounding reference for positioning、UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pが、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。
[0010] いくつかの態様では、位置推定エンティティが、基地局、基準UE、ロケーション管理機能(location management function、LMF)、ロケーションサーバ、ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する。
[0011] いくつかの態様では、バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる。
[0012] いくつかの態様では、バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガから独立して、かつ位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる。
[0013] いくつかの態様では、バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される。
[0014] いくつかの態様では、バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される。
[0015] 一態様では、位置推定エンティティは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、少なくとも1つのプロセッサが、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得し、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得し、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定し、かつ第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定するように構成されている。
[0016] いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサが、更に、ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得し、かつターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得するように構成されており、位置推定値の決定が、第3のタイミング情報と第4のタイミング情報とに更に基づく。
[0017] いくつかの態様では、第1のワイヤレスノード及び第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む。
[0018] いくつかの態様では、TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。
[0019] いくつかの態様では、TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pが、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。
[0020] いくつかの態様では、位置推定エンティティが、基地局、基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する。
[0021] いくつかの態様では、バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる。
[0022] いくつかの態様では、バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガから独立して、かつ位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる。
[0023] いくつかの態様では、バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される。
[0024] いくつかの態様では、バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される。
[0025] 一態様では、位置推定エンティティは、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得するための手段と、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得するための手段と、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定するための手段と、第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定するための手段と、を含む。
[0026] いくつかの態様では、本方法は、ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得するための手段と、ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得するための手段と、を含み、位置推定値の決定が、第3のタイミング情報と第4のタイミング情報とに更に基づく。
[0027] いくつかの態様では、第1のワイヤレスノード及び第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む。
[0028] いくつかの態様では、TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。
[0029] いくつかの態様では、TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pが、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。
[0030] いくつかの態様では、位置推定エンティティが、基地局、基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する。
[0031] いくつかの態様では、バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる。
[0032] いくつかの態様では、バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガから独立して、かつ位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる。
[0033] いくつかの態様では、バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される。
[0034] いくつかの態様では、バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される。
[0035] 一態様では、コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令が、位置推定エンティティによって実行されたときに、位置推定エンティティに、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得させ、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得させ、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定させ、かつ第1のタイミング情報、第2のタイミング情報、及びバイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定させる。
[0036] いくつかの態様では、1つ以上の命令が更に、位置推定エンティティに、ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得させ、かつターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得させ、位置推定値の決定が、第3のタイミング情報と第4のタイミング情報とに更に基づく。
[0037] いくつかの態様では、第1のワイヤレスノード及び第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む。
[0038] いくつかの態様では、TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。
[0039] いくつかの態様では、TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pが、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。
[0040] いくつかの態様では、位置推定エンティティが、基地局、基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する。
[0041] いくつかの態様では、バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる。
[0042] いくつかの態様では、バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガから独立して、かつ位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる。
[0043] いくつかの態様では、バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される。
[0044] いくつかの態様では、バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される。
[0045] 本明細書で開示する態様に関連する他の目的及び利点は、添付の図面及び詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
[0046] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
[0047] 本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システムを示す。 [0048] 本開示の態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す。 本開示の態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す。 [0049] ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。 基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。 ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。 [0050] 本開示の態様による、例示的なユーザ機器(UE)の様々な構成要素を示すブロック図である。 [0051] 本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。 本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。 本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。 本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。 [0052] 本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムにおける到達時間差(TDOA)ベースの測位プロシージャを示す。 [0053] 本開示の態様による、車両ユーザ機器(vehicle user equipment、V-UE)が路側ユニット(roadside unit、RSU)及び別のV-UEと測距信号を交換している例示的なワイヤレス通信システムを示す。 [0054] 本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス800を示す。 [0055] 本開示の態様による、通信システム900を描写する。 [0056] 本開示の一態様による、図8のプロセスの例示的な実装形態に基づくタイムライン1000を示す。
[0057] 本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明及び関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案されてもよい。追加として、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されない、又は省略される。
[0058] 「例示的」及び/又は「例」という語は、本明細書では、「例、事例、又は例示として働くこと」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」及び/又は「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましい、又は有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示の全ての態様が、論じられる特徴、利点、又は動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
[0059] 以下で説明する情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることが、当業者には理解されよう。例えば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、特定の用途、所望の設計、対応する技術などに一部応じて、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表され得る。
[0060] 更に、多くの態様について、例えば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに関して説明する。本明細書で説明される様々なアクションが、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC))によって、1つ以上のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、又はその両方の組み合わせによって実施され得ることが認識されよう。追加として、本明細書で説明されるアクションのシーケンス(単数又は複数)は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実行させる、又は実行するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内にその全てが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、例えば、説明される行動を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
[0061] 本明細書において使用される「ユーザ機器」(UE)及び「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(radio access technology、RAT)に固有であること、又は別様にそれに限定されることは、意図されない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(例えば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、一般消費者向け位置特定デバイス、ウェアラブル(例えば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)ヘッドセットなど)、車両(例えば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(Internet of Thing、IoT)デバイスなど)であり得る。UEは可動であってもよく、又は(例えば、ある特定の時間に)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)と通信してもよい。本明細書で使用する「UE」という用語は、「アクセス端末」若しくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」若しくは「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、又はそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークと、かつ他のUEと接続され得る。当然、ワイヤードアクセスネットワーク、(例えば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)ネットワークなどを介するなどの、コアネットワーク及び/又はインターネットに接続する他のメカニズムもUEにとって可能である。
[0062] 基地局は、基地局が展開されているネットワークに応じてUEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してもよく、代替として、アクセスポイント(access point、AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型NodeB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、New Radio(NR)NodeB(gNB又はgNodeBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ、音声、及び/又はシグナリング接続をサポートすることを含めて、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために主に使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局はエッジノードシグナリング機能だけを提供してもよいが、他のシステムでは、基地局は、追加の制御及び/又はネットワーク管理機能を提供してもよい。UEがそれを通じて信号を基地局へ送ることができる通信リンクは、アップリンク(uplink、UL)チャネル(例えば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEへ送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(downlink、DL)又は順方向リンクチャネル(例えば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(traffic channel、TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル又はダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
[0063] 「基地局」という用語は、単一の物理送信受信ポイント(transmission-reception point、TRP)、又はコロケートされてもされなくてもよい複数の物理TRPを指すことがある。例えば、「基地局」という用語が単一の物理的なTRPを指す場合、その物理的なTRPは、基地局のセル(又は、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってもよい。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理TRPを指す場合、物理TRPは、基地局の(例えば、多入力多出力(multiple-input multiple-output、MIMO)システムの場合のような、又は基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされていない物理TRPを指す場合、物理TRPは、分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)(トランスポート媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、又はリモートラジオヘッド(remote radio head、RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替として、コロケートされていない物理TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局、及びその基準無線周波数(radio frequency、RF)信号をUEが測定している隣接基地局であってよい。TRPは基地局がそこからワイヤレス信号を送信及び受信するポイントであるので、本明細書で使用する場合、基地局からの送信又は基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
[0064] UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(例えば、UEのためのデータ、音声、及び/又はシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信することがあり、かつ/又はUEによって送信された信号を受信及び測定することがある。そのような基地局は、測位ビーコン(例えば、信号をUEへ送信するとき)、及び/又は位置測定ユニット(例えば、UEからの信号を受信及び測定するとき)と呼ばれることがある。
[0065] 「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を含む。本明細書で使用されるように、送信機は、単一の「RF信号」又は複数の「RF信号」を受信機へ送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝播特性に起因して、送信される各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信することがある。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用するRF信号は、「信号」という用語がワイヤレス信号又はRF信号を指すことが文脈から明確である場合、「ワイヤレス信号」又は単に「信号」と呼ばれることもある。
[0066] 図1は、本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(wireless wide area network、WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、(「BS」とラベル付けされた)様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)及び/又はスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含んでよい。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNB及び/若しくはng-eNB、又はワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組み合わせを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
[0067] 基地局102は、RANを集合的に形成し得、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(例えば、発展型パケットコア(evolved packet core、EPC)又は5Gコア(5G core、5GC))と、かつコアネットワーク170を通じて1つ以上のロケーションサーバ172(例えば、ロケーション管理機能(LMF)又はセキュアユーザプレーン位置特定(secure user plane location、SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP))に、インターフェースし得る。ロケーションサーバ(単数又は複数)172は、コアネットワーク170の一部であってよく、又はコアネットワーク170の外部にあってもよい。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化及び解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(例えば、ハンドオーバ、デュアルコネクティビティ)、セル間干渉協調、接続セットアップ及び解放、負荷分散、非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージの配信、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(multimedia broadcast multicast service、MBMS)、加入者及び機器トレース、RAN情報管理(RAN information management、RIM)、ページング、測位、並びに警告メッセージの配信のうちの1つ以上に関係する機能を実行し得る。基地局102は、ワイヤード又はワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接又は間接的に(例えば、EPC/5GCを通じて)互いと通信し得る。
[0068] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、個別の地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供してもよい。一態様では、1つ以上のセルは、各地理的カバレージエリア110の中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(例えば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、いくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じ又は異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(例えば、物理セル識別子(physical cell identifier、PCI)、拡張セル識別子(enhanced cell identifier、ECI)、仮想セル識別子(virtual cell identifier、VCI)、セルグローバル識別子(cell global identifier、CGI)など)に関連付けられてよい。場合によっては、異なるセルは、異なるタイプのUEのためのアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(例えば、マシンタイプ通信(machine-type communication、MTC)、狭帯域IoT(narrowband IoT、NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)、又は他のもの)に従って構成され得る。セルが特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、文脈に応じて、論理通信エンティティ及びそれをサポートする基地局のうちの一方又は両方を指すことがある。加えて、TRPは通常、セルの物理的な送信点であるので、「セル」及び「TRP」という用語は互換的に使用されることがある。場合によっては、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出されること及び地理的カバレージエリア110のある部分内での通信に使用されることが可能である限り、基地局の地理的カバレージエリア(例えば、セクタ)を指すこともある。
[0069] 近隣のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(例えば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複することがあり、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によって実質的に重複されることがある。例えば、スモールセル基地局102’(「スモールセル」の代わりに「SC」とラベル付けされる)は、1つ以上のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110と大幅に重複する地理的カバレージエリア110’を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られることがある。異種ネットワークは、限定加入者グループ(closed subscriber group、CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得る、ホームeNB(home eNB、HeNB)も含み得る。
[0070] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのアップリンク(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、及び/又は基地局102からUE104へのダウンリンク(downlink、DL)(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、及び/又は送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つ以上のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割り振りは、ダウンリンク及びアップリンクに関して非対称であり得る(例えば、アップリンク用よりもダウンリンク用により多い又はより少ないキャリアが割り振られ得る)。
[0071] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(例えば、5GHz)の中の通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)局(station、STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150を更に含み得る。無認可周波数スペクトルにおいて通信するとき、WLAN STA152及び/又はWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(clear channel assessment、CCA)又はリッスンビフォアトーク(listen before talk、LBT)手順を実行し得る。
[0072] スモールセル基地局102’は、認可周波数スペクトル及び/又は無認可周波数スペクトルにおいて動作し得る。無認可周波数スペクトルの中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTE又はNR技術を利用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトルにおいてLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージを拡大し、かつ/又はアクセスネットワークの容量を増大させ得る。無認可スペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトルにおけるLTEは、LTE-U、ライセンス補助アクセス(licensed assisted access、LAA)、又はMulteFireと呼ばれることがある。
[0073] ワイヤレス通信システム100は更に、UE182と通信しているミリ波(mmW)周波数及び/又は準mmW周波数の中で動作し得るmmW基地局180を含み得る。極高周波(extremely high frequency、EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲であり、1ミリメートル~10ミリメートルの間の波長を有する。この帯域の中の電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、100ミリメートルの波長を有する3GHzの周波数まで下に広がることがある。超高周波(super high frequency、SHF)帯域は、3GHz~30GHzの間に広がり、センチメートル波とも呼ばれる。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失及び比較的短い距離を有する。mmW基地局180及びUE182は、極めて大きい経路損失及び短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介したビームフォーミング(送信及び/又は受信)を利用し得る。更に、代替構成では、1つ以上の基地局102が、同じくmmW又は準mmW及びビームフォーミングを使用して送信し得ることが理解されよう。したがって、上記の例示は例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが理解されよう。
[0074] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集中させるための技法である。従来、ネットワークノード(例えば、基地局)は、RF信号をブロードキャストするとき、その信号を全ての方向で(無指向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いて、ネットワークノードは、(送信ネットワークノードに対して)所与のターゲットデバイス(例えば、UE)がどこに位置するのかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向で投射し、それによって、(データレートの観点から)より高速かつより強力なRF信号を受信デバイス(単数又は複数)に提供する。送信するときにRF信号の指向性を変化させるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つ以上の送信機の各々において、RF信号の位相及び相対振幅を制御することができる。例えば、ネットワークノードは、アンテナを実際に動かすことなく、異なる方向に向けるために「ステアリング」され得るRF波のビームを作り出すアンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」又は「アンテナアレイ」とも呼ばれる)を使用し得る。詳細には、送信機からのRF電流が、適切な位相関係を伴って個々のアンテナに供給され、その結果、別個のアンテナからの電波が一緒に合わさって、望ましくない方向における放射を抑圧するように消去しながら所望の方向における放射を大きくする。
[0075] 送信ビームは、ネットワークノード自体の送信アンテナが物理的にコロケートされているか否かにかかわらず、受信機(例えば、UE)には送信ビームが同じパラメータを有するように見えることを意味する、擬似コロケートされ得る。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(quasi-co-location、QCL)関係がある。具体的には、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号についてのある特定のパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号についての情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、及び遅延拡散を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及びドップラースプレッドを推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及び平均遅延を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定することができる。
[0076] 受信ビームフォーミングにおいて、受信機は、受信ビームを使用して、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅する。例えば、受信機は、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を増大させ、かつ/又は位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(例えば、その利得レベルを増大させる)ことができる。したがって、受信機がある特定の方向においてビームフォーミングすると言われるとき、そのことは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得に比べて高いこと、又はその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能な全ての他の受信ビームの、その方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号の、より強い受信信号強度(例えば、基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、信号対干渉+雑音比(signal-to-interference-plus-noise ratio、SINR)など)をもたらす。
[0077] 送信ビーム及び受信ビームは、空間的に関係していることがある。空間関係とは、第2の基準信号のための第2のビーム(例えば、送信ビーム又は受信ビーム)に対するパラメータが、第1の基準信号のための第1のビーム(例えば、受信ビーム又は送信ビーム)についての情報から導出され得ることを意味する。例えば、UEは、特定の受信ビームを使用して、基地局から基準ダウンリンク基準信号(例えば、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB))を受信し得る。UEは、次いで受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS))を送信するための送信ビームを形成することができる。
[0078] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。例えば、基地局が基準信号をUEに送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それはダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得る。例えば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
[0079] 5Gでは、ワイヤレスノード(例えば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、すなわち、FR1(450~6000MHz)、FR2(24250~52600MHz)、FR3(52600MHzよりも高い)、及びFR4(FR1とFR2との間)に分割される。mmW周波数帯域は、一般に、FR2、FR3、及びFR4の周波数範囲を含む。したがって、「mmW」及び「FR2」又は「FR3」又は「FR4」という用語は、一般に、互換的に使用されてよい。
[0080] 5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「一次キャリア」又は「アンカーキャリア」又は「一次サービングセル」又は「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「二次キャリア」又は「二次サービングセル」又は「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182によって利用される一次周波数(例えば、FR1)上で、かつUE104/182が初期無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続確立手順を実行する又はRRC接続再確立手順を開始するのいずれかであるセル上で動作するキャリアである。一次キャリアは、全ての共通制御チャネル及びUE固有制御チャネルを搬送し、認可周波数の中のキャリアであり得る(しかしながら、常にそうであるとは限らない)。二次キャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成され得るとともに、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(例えば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合、二次キャリアは、無認可周波数におけるキャリアであり得る。一次アップリンクキャリアと一次ダウンリンクキャリアの両方は、通常、UE固有であるので、二次キャリアは、必要なシグナリング情報及び信号のみを含んでよく、例えば、UE固有であるシグナリング情報及び信号は、二次キャリアの中に存在しなくてよい。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンク一次キャリアを有してもよいことを意味する。同じことがアップリンク一次キャリアに当てはまる。ネットワークは、任意のUE104/182の一次キャリアをいつでも変更することができる。このことは、例えば、異なるキャリア上での負荷を平衡させるために行われる。(PCell又はSCellにかかわらず)「サービングセル」は、いくつかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は互換的に使用され得る。
[0081] 例えば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つはアンカーキャリア(又は「PCell」)であってもよく、マクロセル基地局102及び/又はmmW基地局180によって利用される他の周波数は二次キャリア(「SCell」)であってもよい。複数のキャリアの同時送信及び/又は同時受信は、UE104/182がそのデータ送信レート及び/又はデータ受信レートを著しく高めることを可能にする。例えば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、理論上は、単一の20MHzキャリアによって達成されるデータレートと比較してデータレートの2倍の増加(すなわち、40MHz)につながることになる。
[0082] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、及び/又はmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信してもよい、UE164を更に含み得る。例えば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCell及び1つ以上のSCellをサポートしてよく、mmW基地局180は、UE164のために1つ以上のSCellをサポートしてよい。
[0083] 図1の例では、図示したUE(簡単のために単一のUE104として図1に示す)のうちのいずれかは、1つ以上の地球周回スペースビークル(space vehicle、SV)112(例えば、衛星)からの信号124を受信し得る。一態様では、SV112は、UE104がロケーション情報の独立したソースとして使用することができる、衛星測位システムの一部であり得る。衛星測位システムは、通常、送信機から受信される測位信号(例えば、信号124)に少なくとも部分的に基づいて、受信機(例えば、UE104)が地球上又は地球の上方のそれらのロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステム(例えば、SV112)を含む。そのような送信機は、通常、設定されたチップ数の反復する擬似ランダム雑音(pseudo-random noise、PN)コードを用いてマークされた信号を送信する。通常はSV112の中に位置するが、送信機は、時々、地上ベースの制御局、基地局102、及び/又は他のUE104上に位置することがある。UE104は、SV112からのジオロケーション情報を導出するための信号124を受信するように特に設計された1つ以上の専用受信機を含んでよい。
[0084] 衛星測位システムでは、信号124の使用は、1つ以上の世界的及び/若しくは地域的なナビゲーション衛星システムを伴う使用に関連し得るか、又はそうした使用のために別のやり方で有効化され得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(satellite-based augmentation system、SBAS)によって補強され得る。例えば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(Wide Area Augmentation System、WAAS)(単数又は複数)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(European Geostationary Navigation Overlay Service、EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(Multi-functional Satellite Augmentation System、MSAS)、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーション、又はGPS及びジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GPS and Geo Augmented Navigation system、GAGAN)などの、完全性情報、差分補正などを提供するオーグメンテーションシステムを含んでよい。したがって、本明細書で使用する衛星測位システムは、そのような1つ以上の衛星測位システムに関連する、1つ以上の世界的及び/又は地域的なナビゲーション衛星の任意の組み合わせを含んでよい。
[0085] 一態様では、SV112は、追加として又は代替として、1つ以上の非地上波ネットワーク(non-terrestrial network、NTN)の一部であり得る。NTNでは、SV112は、地上局(earth station)(地上局(ground station)、NTNゲートウェイ、又はゲートウェイとも呼ばれる)に接続され、地上局は次に、(地上波アンテナなしの)修正された基地局102、又は5GCにおけるネットワークノードなど、5Gネットワークにおける要素に接続される。この要素は次に、5Gネットワークにおける他の要素への、並びに最終的に、インターネットウェブサーバ及び他のユーザデバイスなど、5Gネットワークの外部のエンティティへのアクセスを提供することになる。そのようにして、UE104は、地上波基地局102からの通信信号の代わりに、又はそれに加えて、SV112から通信信号(例えば、信号124)を受信し得る。
[0086] ワイヤレス通信システム100は、1つ以上のデバイス間(device-to-device、D2D)ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)リンク(「サイドリンク」と呼ばれる)を介して1つ以上の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つ以上のUEを更に含み得る。図1の例では、UE190は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとの(例えば、UE190がそれを通じてセルラー接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク192、及びWLAN AP150に接続されたWLAN STA152との(UE190がそれを通じてWLANベースのインターネット接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク194を有する。一例では、D2D P2Pリンク192及び194は、LTEダイレクト(LTE(登録商標) Direct、LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi Direct、WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、よく知られている任意のD2D RATを用いてサポートされ得る。
[0087] 図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。例えば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(例えば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、及びユーザプレーン(Uプレーン)機能212(例えば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(user plane interface、NG-U)213及び制御プレーンインターフェース(control plane interface、NG-C)215は、gNB222を5GC210に、詳細には、それぞれ、ユーザプレーン機能212及び制御プレーン機能214に接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215及びユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、5GC210にも接続されてもよい。更に、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信してもよい。いくつかの構成では、次世代RAN(Next Generation RAN、NG-RAN)220は、1つ以上のgNB222を有してよいが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つ以上を含む。gNB222又はng-eNB224のいずれか(又は、その両方)は、1つ以上のUE204(例えば、本明細書で説明されるUEのうちのいずれか)と通信し得る。
[0088] 別の任意選択的な態様は、UE(単数又は複数)204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されることが可能であり、又は代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つ以上のロケーションサービスをサポートするように構成されてもよい。更に、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素の中に統合されてよく、又は代替として、コアネットワークの外部にあってもよい(例えば、相手先商標製造会社(original equipment manufacturer、OEM)サーバ又はサービスサーバなどの、サードパーティのサーバ)。
[0089] 図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。(図2Aの中の5GC210に対応し得る)5GC260は、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)264によって提供される制御プレーン機能、並びにユーザプレーン機能(user plane function、UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能として機能的に見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、1つ以上のUE204(例えば、本明細書で説明されるUEのうちのいずれか)とセッション管理機能(session management function、SMF)266との間でのセッション管理(session management、SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証及びアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(short message service function、SMSF)(図示せず)との間でのショートメッセージサービス(short message service、SMS)メッセージのためのトランスポート、並びにセキュリティアンカー機能性(security anchor functionality、SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(authentication server function、AUSF)(図示せず)及びUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム(universal mobile telecommunications system))加入者識別モジュール(UMTS subscriber identity module、USIM)に基づく認証の場合には、AMF264はAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(security context management、SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMF264の機能性はまた、規制上のサービスのためのロケーションサービス管理、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、NG-RAN220とLMF270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、発展型パケットシステム(evolved packet system、EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子割り振り、及びUE204モビリティイベント通知を含む。加えて、AMF264は、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project))アクセスネットワークのための機能もサポートする。
[0090] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータ単位(protocol data unit、PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットのルーティング及び転送を行うこと、パケット検査、ユーザプレーンポリシー規則強制(例えば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(quality of service、QoS)処理(例えば、アップリンク/ダウンリンクレート強制、ダウンリンクにおける反射型QoSマーキング)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(service data flow、SDF)からQoSフローへのマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガリング、並びに1つ以上の「エンドマーカー」をソースRANノードへ送ること及び転送することを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
[0091] SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(Internet protocol、IP)アドレス割り振り及び管理、ユーザプレーン機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー施行及びQoSの一部の制御、並びにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
[0092] 別の任意選択的な態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがあるLMF270を含んでよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されてもよく、又は代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続することができるUE204のための、1つ以上のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(例えば、音声又はデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェース及びプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、NG-RAN220、及びUE204と通信し得、SLP272は、(例えば、伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)及び/又はIPのような音声及び/又はデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204及び外部クライアント(図2Bに図示せず)と通信し得る。
[0093] ユーザプレーンインターフェース263及び制御プレーンインターフェース265は、5GC260を、詳細にはUPF262及びAMF264を、それぞれ、NG-RAN220の中の1つ以上のgNB222及び/又はng-eNB224に接続する。gNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、gNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224とUPF262との間のインターフェースは、「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220のgNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222及び/又はng-eNB224のうちの1つ以上は、「Uu」インターフェースと呼ばれるワイヤレスインターフェースを介して1つ以上のUE204と通信し得る。
[0094] gNB222の機能性は、gNB中央ユニット(gNB-CU)226と1つ以上のgNB分散ユニット(gNB-DU)228との間で分割される。gNB-CU226と1つ以上のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB-CU226は、gNB-DU(単数又は複数)228に排他的に割り振られるそれらの機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む、論理ノードである。より詳細には、gNB-CU226は、gNB222の無線リソース制御(RRC)、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルをホストする。gNB-DU228は、gNB222の無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)、及び物理(PHY)レイヤをホストする論理ノードである。その動作はgNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228が、1つ以上のセルをサポートすることができ、1つのセルが、ただ1つのgNB-DU228によってサポートされる。したがって、UE204は、RRC、SDAP、及びPDCPレイヤを介してgNB-CU226と、並びにRLC、MAC、及びPHYレイヤを介してgNB-DU228と通信する。
[0095] 図3A、図3B、及び図3Cは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのうちのいずれかに対応し得る)UE302、(本明細書で説明される基地局のうちのいずれかに対応し得る)基地局304、及び(ロケーションサーバ230及びLMF270を含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のうちのいずれかに対応し得る若しくはそれを具現し得る、又は代替として、プライベートネットワークなどの、図2A及び図2Bで描写するNG-RAN220及び/若しくは5GC210/260基盤から独立し得る)ネットワークエンティティ306の中に組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態で(例えば、ASICで、システムオンチップ(SoC)で、など)異なるタイプの装置において実装され得ることが、理解されよう。図示された構成要素はまた、通信システムの中の他の装置に組み込まれてもよい。例えば、システムの中の他の装置が、同様の機能を提供するために、説明された構成要素と同様の構成要素を含んでもよい。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作することかつ/又は異なる技術を介して通信することを可能にする複数のトランシーバ構成要素を含んでもよい。
[0096] UE302と基地局304とは、各々、1つ以上のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310及び350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つ以上のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調整するための手段、送信を中心するための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310及び350は、各々、対象のワイヤレス通信媒体(例えば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(例えば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つ以上のアンテナ316及び356に接続され得る。WWANトランシーバ310及び350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、また反対に、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成されてもよい。詳細には、WWANトランシーバ310及び350は、それぞれ、信号318及び358を送信及び符号化するために、それぞれ、1つ以上の送信機314及び354を含み、それぞれ、信号318及び358を受信及び復号するために、それぞれ、1つ以上の受信機312及び352を含む。
[0097] UE302と基地局304とはまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、1つ以上の短距離ワイヤレストランシーバ320及び360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、それぞれ、1つ以上のアンテナ326及び366に接続されてよく、対象のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、WiFi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC)、車両環境用ワイヤレスアクセス(wireless access for vehicular environments、WAVE)、近距離無線通信(NFC)など)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信を中止するための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、並びに逆に、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成され得る。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、それぞれ、信号328及び368を送信及び符号化するために、1つ以上の送信機324及び364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328及び368を受信及び復号するために、1つ以上の受信機322及び362をそれぞれ含む。特定の例として、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、WiFiトランシーバ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、Zigbee(登録商標)及び/若しくはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、又は車車間(V2V)及び/若しくはビークルツーエブリシング(V2X)トランシーバであってよい。
[0098] UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星信号受信機330及び370を含む。衛星信号受信機330及び370は、それぞれ、1つ以上のアンテナ336及び376に接続され得、それぞれ、衛星測位/通信信号338及び378を受信及び/又は測定するための手段を提供し得る。衛星信号受信機330及び370が、衛星測位システム受信機である場合、衛星測位/通信信号338及び378は、全地球測位システム(GPS)信号、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、Galileo信号、Beidou信号、インド地域航法衛星システム(NAVIC)、Quasi-Zenith衛星システム(QZSS)などであり得る。衛星信号受信機330及び370が、非地上波ネットワーク(NTN)受信機である場合、衛星測位/通信信号338及び378は、5Gネットワークから発信する(例えば、制御及び/又はユーザデータを搬送する)通信信号であり得る。衛星信号受信機330及び370は、それぞれ、衛星測位/通信信号338及び378を受信及び処理するための、任意の好適なハードウェア及び/又はソフトウェアを備えてよい。衛星信号受信機330及び370は、適宜に他のシステムに情報及び動作を要求し、少なくとも場合によっては、任意の好適な衛星測位システムアルゴリズムによって、取得された測定値を使用して、UE302及び基地局304のロケーションをそれぞれ決定するために計算を実行し得る。
[0099] 基地局304及びネットワークエンティティ306は各々、他のネットワークエンティティ(例えば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する、それぞれ、1つ以上のネットワークトランシーバ380及び390を含む。例えば、基地局304は、1つ以上のワイヤード又はワイヤレスのバックホールリンクを介して他の基地局304又はネットワークエンティティ306と通信するための、1つ以上のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つ以上のワイヤード若しくはワイヤレスのバックホールリンクを介して1つ以上の基地局304と、又は1つ以上のワイヤード若しくはワイヤレスのコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するために、1つ以上のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
[0100] トランシーバは、ワイヤードリンク又はワイヤレスリンクを介して通信するように構成され得る。(ワイヤードトランシーバ又はワイヤレストランシーバにかかわらず)トランシーバは、送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)及び受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)を含む。トランシーバは、いくつかの実装形態では、(例えば、単一のデバイスの中で送信機回路構成及び受信機回路構成を具現する)集積デバイスであってよく、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路構成及び別個の受信機回路構成を備えてよく、又は他の実装形態では、他の方法で具現されてもよい。ワイヤードトランシーバ(例えば、いくつかの実装形態におけるネットワークトランシーバ380及び390)の送信機回路構成及び受信機回路構成は、1つ以上のワイヤードネットワークインターフェースポートに結合され得る。ワイヤレス送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明されうるように、個別の装置(例えば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。同様に、ワイヤレス受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明されるように、個別の装置(例えば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。一態様では、送信機回路構成及び受信機回路構成は、個別の装置が所与の時間において受信又は送信のみができ、同じ時間においてその両方はできないような、複数の同じアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。ワイヤレストランシーバ(例えば、WWANトランシーバ310及び350、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360)はまた、様々な測定を実行するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含んでよい。
[0101] 本明細書で使用する様々なワイヤレストランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、トランシーバ310、320、350、及び360、並びにネットワークトランシーバ380及び390)及びワイヤードトランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、ネットワークトランシーバ380及び390)は、一般に、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、又は「1つ以上のトランシーバ」として特徴づけられてよい。したがって、特定のトランシーバがワイヤードトランシーバであるのか、ワイヤレストランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。例えば、ネットワークデバイス又はサーバの間のバックホール通信は、一般に、ワイヤードトランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(例えば、UE302)と基地局(例えば、基地局304)との間のワイヤレス通信は、一般に、ワイヤレストランシーバを介したシグナリングに関係する。
[0102] UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306はまた、本明細書で開示されるような動作と連携して使用され得る他の構成要素を含む。UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、例えば、ワイヤレス通信に関係する機能を提供するために、及び他の処理機能を提供するために、1つ以上のプロセッサ332、384及び394を含む。プロセッサ332、384、及び394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、示すための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、プロセッサ332、384、及び394は、例えば、1つ以上の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、他のプログラマブル論理デバイス若しくは処理回路構成、又はそれらの様々な組み合わせを含み得る。
[0103] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(例えば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するために、(例えば、メモリデバイスを各々が含む)メモリ340、386、及び396をそれぞれ実装するメモリ回路構成を含む。したがって、メモリ340、386、及び396は、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306は、それぞれ、位置推定モジュール342、388、及び398を含み得る。位置推定モジュール342、388、及び398は、それぞれプロセッサ332、384、及び394の一部である又はそれらに結合されたハードウェア回路であり得、これらのプロセッサ332、384、及び394は、実行されたときに、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる。他の態様では、位置推定モジュール342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394の外部にあり得る(例えば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替として、位置推定モジュール342、388、及び398は、それぞれメモリ340、386、及び396に記憶されたメモリモジュールであり得、これらのメモリ340、386、及び396は、プロセッサ332、384、及び394(又はモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたときに、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる。図3Aは、例えば、1つ以上のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つ以上のプロセッサ332、若しくはそれらの任意の組み合わせの一部であり得、又はスタンドアロン構成要素であり得る、位置推定モジュール342の可能なロケーションを示す。図3Bは、例えば、1つ以上のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つ以上のプロセッサ384、若しくはそれらの任意の組み合わせの一部であり得、又はスタンドアロン構成要素であり得る、位置推定モジュール388の可能なロケーションを示す。図3Cは、例えば、1つ以上のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つ以上のプロセッサ394、若しくはそれらの任意の組み合わせの一部であり得、又はスタンドアロン構成要素であり得る、位置推定モジュール398の可能なロケーションを示す。
[0104] UE302は、1つ以上のWWANトランシーバ310、1つ以上の短距離ワイヤレストランシーバ320、及び/又は衛星受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動及び/又は配向情報を感知又は検出するための手段を提供するために、1つ以上のプロセッサ332に結合された1つ以上のセンサ344を含み得る。例として、センサ(単数又は複数)344は、加速度計(例えば、微小電子機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(例えば、コンパス)、高度計(例えば、気圧高度計)、及び/又は任意の他のタイプの動き検出センサを含んでもよい。更に、センサ(単数又は複数)344は、複数の異なるタイプのデバイスを含んでもよく、動き情報を提供するためにそれらの出力を組み合わせてもよい。例えば、センサ(単数又は複数)344は、二次元(two-dimensional、2D)及び/又は三次元(three-dimensional、3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサとの組み合わせを使用し得る。
[0105] 加えて、UE302は、ユーザに表示(例えば、音響指示及び/又は視覚指示)を提供するための、かつ/又は(例えば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの感知デバイスのユーザ作動時などに)ユーザ入力を受け取るための手段を提供する、ユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304及びネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含んでもよい。
[0106] より詳細に1つ以上のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つ以上のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。1つ以上のプロセッサ384は、システム情報(例えば、マスタ情報ブロック(master information block、MIB)、システム情報ブロック(system information block、SIB))、RRC接続制御(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、及びRRC接続解放)、RAT間モビリティ、及びUE測定報告のための測定構成のブロードキャストに関連付けられたRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、及びハンドオーバサポート機能に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、自動再送要求(automatic repeat request、ARQ)による誤り訂正、RLCサービスデータユニット(service data unit、SDU)の連結、セグメント化及びリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、スケジューリング情報報告、誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能と、を提供し得る。
[0107] 送信機354及び受信機352は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)符号化/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、及びMIMOアンテナ処理を含んでもよい。送信機354は、様々な変調方式(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M-PSK)、M相直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。次いで、符号化され変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され得る。次いで、各ストリームは、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間領域及び/又は周波数領域において基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成し得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、符号化及び変調方式を決定するために、並びに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信された基準信号及び/又はチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、1つ以上の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のために個別の空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
[0108] UE302において、受信機312は、その個別のアンテナ(単数又は複数)316を通じて信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ以上のプロセッサ332に提供する。送信機314及び受信機312は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に向けられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE302に向けられている場合、それらは受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。次いで、受信機312は、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボル、及び基準信号は、基地局304によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元及び復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって計算されたチャネル推定値に基づき得る。次いで、軟判定は、復号及びデインターリーブされて、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータ及び制御信号を復元する。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)及びレイヤ2(L2)機能を実装する1つ以上のプロセッサ332に提供される。
[0109] アップリンクでは、1つ以上のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ以上のプロセッサ332はまた、誤り検出を担当する。
[0110] 基地局304によるダウンリンク送信に関連して説明された機能と同様に、1つ以上のプロセッサ332は、システム情報(例えば、MIB、SIB)取得、RRC接続、及び測定報告に関連付けられたRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQによる誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメント化、及びリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(transport block、TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)による誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能と、を提供する。
[0111] 基地局304によって送信された基準信号又はフィードバックからチャネル推定器によって導出されたチャネル推定値は、適切な符号化及び変調方式を選択するために、かつ空間処理を容易にするために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、異なるアンテナ(単数又は複数)316に提供され得る。送信機314は、送信のために個別の空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
[0112] アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関連して説明された方法と同様の方法で基地局304において処理される。受信機352は、その個別のアンテナ(単数又は複数)356を通じて信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ以上のプロセッサ384に提供する。
[0113] アップリンクでは、1つ以上のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ以上のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つ以上のプロセッサ384はまた、誤り検出を担当する。
[0114] 便宜上、UE302、基地局304、及び/又はネットワークエンティティ306は、図3A、図3B、及び図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることが理解されよう。詳細には、図3A~図3Cにおける様々な構成要素は、代替構成では任意選択的であり、様々な態様は、設計選択、コスト、デバイスの使用、又は他の考慮事項に起因して変わることがある構成を含む。例えば、図3Aの事例において、UE302の特定の実装形態は、WWANトランシーバ(単数又は複数)310を省略してよく(例えば、ウェアラブルデバイス又はタブレットコンピュータ又はPC又はラップトップは、セルラー機能なしにWi-Fi機能及び/又はBluetooth機能を有してよい)、又は短距離ワイヤレストランシーバ(単数又は複数)320を省略してよく(例えば、セルラー専用など)、又は衛星受信機330を省略してよく、又はセンサ344を省略してよく、以下同様である。別の例では、図3Bの事例において、基地局304の特定の実装形態が、WWANトランシーバ(単数又は複数)350を省略し得る(例えば、セルラー機能なしのWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、又は短距離ワイヤレストランシーバ(単数又は複数)360を省略し得る(例えば、セルラーのみなど)、又は衛星受信機370を省略し得る、などである。簡潔のために、様々な代替構成の例示は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であるはずである。
[0115] UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、及び392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、及び392は、それぞれ、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、又はそれらの一部であり得る。例えば、様々な論理エンティティが同じデバイスの中で具現される場合(例えば、同じ基地局304の中に組み込まれたgNB及びロケーションサーバ機能性)、データバス334、382、及び392は、それらの間の通信を提供し得る。
[0116] 図3A、図3B、及び図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A、図3B、及び図3Cの構成要素は、例えば、1つ以上のプロセッサ及び/又は(1つ以上のプロセッサを含み得る)1つ以上のASICなど、1つ以上の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報又は実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用してもよく、かつ/又はそれを組み込んでもよい。例えば、ブロック310~346によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)UE302のプロセッサ構成要素(単数又は複数)及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)基地局304のプロセッサ構成要素(単数又は複数)及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)ネットワークエンティティ306のプロセッサ構成要素(単数又は複数)及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。簡単にするために、様々な動作、行為、及び/又は機能は、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして本明細書で説明される。しかしながら、理解されるように、そのような動作、行為、及び/又は機能は、実際には、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素又は構成要素の組み合わせ、例えばプロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、及び360、メモリ340、386、及び396、位置推定モジュール342、388、及び398などによって実施され得る。
[0117] いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実装されてよい。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワーク基盤(例えば、NG RAN220及び/又は5GC210/260)のネットワーク事業者又は運用とは別個であってよい。例えば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介してUE302と通信するように、又は(例えば、WiFiなどの非セルラー通信リンクを介して)基地局304から独立して構成され得る、プライベートネットワークの構成要素であってよい。
[0118] 図4は、本開示の態様による、例示的なUE400の様々な構成要素を示すブロック図である。一態様では、UE400は本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る。特定の例として、UE400は、図1中のV-UE160など、V-UEであり得る。簡単にするために、図4のブロック図に示された様々な特徴及び機能は、これらの様々な特徴及び機能が一緒に動作可能に結合されることを表すように意図されている、共通データバスを使用して一緒に接続される。他の接続、機構、特徴、機能などが、実際のUEを動作可能に結合及び構成するために、必要に応じて提供及び適合され得ることを、当業者は認識するであろう。更に、図4の例に示されている特徴又は機能のうちの1つ以上が更に再分割され得るか、あるいは図4に示されている特徴又は機能のうちの2つ以上が組み合わせられ得ることも認識される。
[0119] UE400は、1つ以上のアンテナ402に接続された少なくとも1つのトランシーバ404を含み得、少なくとも1つのトランシーバ404は、1つ以上の通信リンク(例えば、通信リンク120、サイドリンク162、166、168、mmW通信リンク184)を介して少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、cV2X又はIEEE802.11p)を介して、V-UE(例えば、V-UE160)、インフラストラクチャアクセスポイント(例えば、路側アクセスポイント164)、P-UE(例えば、UE104)、基地局(例えば、基地局102)など、他のネットワークノードと通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信を中止するための手段など)を提供する。少なくとも1つのトランシーバ404は、指定されたRATに従って、信号(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、並びに逆に、信号(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成され得る。一態様では、少なくとも1つのトランシーバ404及びアンテナ(単数又は複数)402は、UE400の(ワイヤレス)通信インターフェースを形成し得る。
[0120] 本明細書で使用される「トランシーバ」は、いくつかの実装形態では、(例えば、単一の通信デバイスの送信機回路及び受信機回路として実施される)集積デバイス中の少なくとも1つの送信機と少なくとも1つの受信機とを含み得、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスと別個の受信機デバイスとを備え得、又は他の実装形態では、他の方法で実施され得る。一態様では、送信機は、本明細書で説明されるように、UE400が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(例えば、アンテナ(単数又は複数)402)を含み得る、又はそれらに結合され得る。同様に、受信機は、本明細書で説明されるように、UE400が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(例えば、アンテナ(単数又は複数)402)を含み得る、又はそれらに結合され得る。一態様では、送信機(単数又は複数)と受信機(単数又は複数)とは、UE400が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信又は送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(例えば、アンテナ(単数又は複数)402)を共有し得る。いくつかの場合には、トランシーバは、送信機能と受信機能の両方を提供しないことがある。例えば、いくつかの設計では、完全な通信を提供することが必要ではないとき、コストを低減するために、低機能受信機回路(例えば、単に低レベルのスニッフィングを提供する受信機チップ又は同様の回路構成)が採用され得る。
[0121] UE400は、衛星測位サービス(SPS)受信機406をも含み得る。SPS受信機406は、1つ以上のアンテナ402に接続され得、衛星信号を受信及び/又は測定するための手段を提供し得る。SPS受信機406は、全地球測位システム(GPS)信号など、SPS信号を受信及び処理するための任意の好適なハードウェア及び/又はソフトウェアを備え得る。SPS受信機406は、他のシステムに適宜に情報及び動作を要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用して、UE400の位置を決定するのに必要な計算を実施する。
[0122] 1つ以上のセンサ408は、少なくとも1つのプロセッサ410に結合され得、速度、進行方向(例えば、コンパス向首方向)、ヘッドライトステータス、ガスマイレージなど、UE400の状態及び/又は環境に関する情報を感知又は検出するための手段を提供し得る。例として、1つ以上のセンサ408は、速度計、回転速度計、加速度計(例えば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(例えば、コンパス)、高度計(例えば、気圧高度計)などを含み得る。
[0123] 少なくとも1つのプロセッサ410は、処理機能並びに他の計算及び制御機能を提供する、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ASIC、処理コア、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを含み得る。したがって、少なくとも1つのプロセッサ410は、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、示すための手段など、処理するための手段を提供し得る。少なくとも1つのプロセッサ410は、少なくとも本明細書で説明される技法を実施するために、又はUE400の構成要素に実施させるために、好適な任意の形態の論理を含み得る。
[0124] 少なくとも1つのプロセッサ410はまた、UE400内でプログラムされた機能を実行するためのデータ及びソフトウェア命令を(取り出すための手段、維持するための手段などを含む)記憶するための手段を提供するメモリ414にも結合され得る。メモリ414は、(例えば、同じ集積回路(integrated circuit、IC)パッケージ内で)少なくとも1つのプロセッサ410に搭載され得、かつ/又はメモリ414は、少なくとも1つのプロセッサ410の外部にあり、データバスを介して機能的に結合され得る。
[0125] UE400は、UE400とのユーザ対話を可能にするマイクロフォン/スピーカー452、キーパッド454、及びディスプレイ456など、任意の好適なインターフェースシステムを提供するユーザインターフェース450を含み得る。マイクロフォン/スピーカー452は、UE400との音声通信サービスを提供し得る。キーパッド454は、UE400へのユーザ入力のための任意の好適なボタンを備え得る。ディスプレイ456は、例えば、バックライト付き液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)など、任意の好適なディスプレイを備え得、追加のユーザ入力モードのために、タッチスクリーンディスプレイを更に含み得る。ユーザインターフェース450は、したがって、ユーザに指示(例えば、可聴指示及び/又は視覚指示)を提供するための、及び/又は(例えば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの感知デバイスのユーザ作動を介して)ユーザ入力を受信するための手段であり得る。
[0126] 一態様では、UE400は、少なくとも1つのプロセッサ410に結合されたサイドリンクマネージャ470を含み得る。サイドリンクマネージャ470は、実行されたとき、本明細書で説明される動作をUE400に実施させるハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェア構成要素であり得る。例えば、サイドリンクマネージャ470は、メモリ414に記憶され、かつ少なくとも1つのプロセッサ410によって実行可能なソフトウェアモジュールであり得る。別の例として、サイドリンクマネージャ470は、UE400内のハードウェア回路(例えば、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)であり得る。
[0127]
[0128] ネットワークノード(例えば、基地局及びUE)の間でのダウンリンク送信及びアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。図5Aは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す図500である。図5Bは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図530である。図5Cは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造の一例を示す図550である。図5Dは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図580である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造及び/又は異なるチャネルを有してよい。
[0129] LTE及びいくつかの事例におけるNRは、ダウンリンク上でOFDMを、またアップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でOFDMを使用するというオプションも同じく有する。OFDM及びSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、周波数領域においてOFDMを用いて、また時間領域においてSC-FDMを用いて送られる。隣接するサブキャリアの間の間隔は、固定されていてもよく、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存してもよい。例えば、サブキャリアの間隔は15キロヘルツ(kHz)であってよく、最小リソース割り振り(リソースブロック)は12本のサブキャリア(すなわち、180kHz)であってよい。したがって、公称FFTサイズは、それぞれ、1.25、2.5、5、10、又は20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、128、256、512、1024、又は2048に等しくてもよい。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分されてよい。例えば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーしてよく、それぞれ、1.25、2.5、5、10、又は20MHzのシステム帯域幅に対して、1、2、4、8、又は16個のサブバンドがあり得る。
[0130] LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは、複数のヌメロロジー(μ)をサポートしてよく、例えば、15kHz(μ=0)、30kHz(μ=1)、60kHz(μ=2)、120kHz(μ=3)、及び240kHz(μ=4)の、又はそれを超えるサブキャリア間隔が利用可能であってよい。各サブキャリア間隔において、スロット当たり14個のシンボルがある。15kHzのSCS(μ=0)の場合、サブフレーム当たり1つのスロット、すなわち、フレーム当たり10個のスロットがあり、スロット持続時間は1ミリ秒(ms)であり、シンボル持続時間は66.7マイクロ秒(μs)であり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は50である。30kHzのSCS(μ=1)の場合、サブフレーム当たり2つのスロット、すなわち、フレーム当たり20個のスロットがあり、スロット持続時間は0.5msであり、シンボル持続時間は33.3μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は100である。60kHzのSCS(μ=2)の場合、サブフレーム当たり4つのスロット、すなわち、フレーム当たり40個のスロットがあり、スロット持続時間は0.25msであり、シンボル持続時間は16.7μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は200である。120kHzのSCS(μ=3)の場合、サブフレーム当たり8つのスロット、すなわち、フレーム当たり80個のスロットがあり、スロット持続時間は0.125msであり、シンボル持続時間は8.33μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は400である。240kHzのSCS(μ=4)の場合、サブフレーム当たり16個のスロット、すなわち、フレーム当たり160個のスロットがあり、スロット持続時間は0.0625msであり、シンボル持続時間は4.17μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は800である。
[0131] 図5A~図5Dの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間領域において、10msフレームは、各々が1msの等しくサイズ決定された10個のサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図5A~図5Dでは、時間が左から右に増大して(X軸上で)水平に時間が表され、周波数が下から上に増大(又は減少)して(Y軸上で)垂直に周波数が表される。
[0132] タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用されてもよく、各タイムスロットは、周波数領域において1つ以上の時間並行のリソースブロック(resource block、RB)(物理RB(physical RB、PRB)とも呼ばれる)を含む。リソースグリッドは、複数のリソースエレメント(RE)に更に分割される。REは、時間領域において1シンボル長に、また周波数領域において1個のサブキャリアに対応し得る。図5A~図5Dのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間領域において7つの連続するシンボルを含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計で72個のREを得るために、周波数領域において12本の連続するサブキャリアを、かつ時間領域において6個の連続するシンボルを含んでよい。各REによって搬送されるビット数は、変調方式に依存する。
[0133] REのうちのいくつかは、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、測位基準信号(positioning reference signal、PRS)、トラッキング基準信号(tracking reference signal、TRS)、位相追跡基準信号(phase tracking reference signal、PTRS)、セル固有基準信号(cell-specific reference signal、CRS)、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI-RS)、復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS)、一次同期信号(primary synchronization signal、PSS)、二次同期信号(secondary synchronization signal、SSS)、同期信号ブロック(SSB)などを含み得る。図5Aは、PRSを搬送するREのロケーション(「R」とラベル付けされる)の例を示す。
[0134] PRSの送信のために使用されるリソースエレメント(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソースエレメントの集合は、周波数領域において複数のPRBに、また時間領域においてスロット内の(1個以上などの)「N個の」連続するシンボル(単数又は複数)に広がることができる。時間領域における所与のOFDMシンボルの中で、PRSリソースは周波数領域において連続するPRBを占有する。
[0135] 所与のPRB内でのPRSリソースの送信は、特定のコム(comb)サイズ(「コム密度」とも呼ばれる)を有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(又は、周波数/トーン間隔)を表す。具体的には、コムサイズ「N」の場合、PRSはPRBのシンボルのN本ごとのサブキャリアにおいて送信される。例えば、コム4の場合、PRSリソース構成のシンボルごとに、(サブキャリア0、4、8などの)4本ごとのサブキャリアに対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、DL-PRSに対してコム2、コム4、コム6、及びコム12というコムサイズがサポートされる。図5Aは、(6個のシンボルに広がる)コム6に対する例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、影付きのRE(「R」とラベル付けされる)の位置はcomb-6 PRSリソース構成を示す。
[0136] 現在、DL-PRSリソースは、周波数領域全体に千鳥状パターンを伴ってスロット内の2、4、6、又は12個の連続するシンボルに広がり得る。DL-PRSリソースは、スロットの、上位レイヤが構成した任意のダウンリンクシンボル又はフレキシブル(FL)シンボルの中に構成され得る。所与のDL-PRSリソースの全てのREに対して、一定のリソースエレメント単位エネルギー(energy per resource element、EPRE)があり得る。以下は、2、4、6、及び12個のシンボルにわたるコムサイズ2、4、6、及び12に対する、シンボルからシンボルまでの周波数オフセットである。2シンボルコム2:{0,1}、4シンボルコム2:{0,1,0,1}、6シンボルコム2:{0,1,0,1,0,1}、12シンボルコム2:{0,1,0,1,0,1,0,1,0,1,0,1}、4シンボルコム4:{0,2,1,3}、12シンボルコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、6シンボルコム6:{0,3,1,4,2,5}、12シンボルコム6:{0,3,1,4,2,5,0,3,1,4,2,5}、及び12シンボルコム12:{0,6,3,9,1,7,4,10,2,8,5,11}。
[0137] 「PRSリソースセット」とは、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースの集合であり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、同じTRPと関連付けられる。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPと関連付けられる。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、スロットにわたって同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、及び(「PRS-ResourceRepetitionFactor」などの)同じ反復係数を有する。周期性とは、最初のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の反復から、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の反復までの時間である。周期性は、μ=0、1、2、3であって、2^μ{4、5、8、10、16、20、32、40、64、80、160、320、640、1280、2560、5120、10240}スロットから選択される長さを有してよい。反復係数は、{1、2、4、6、8、16、32}スロットから選択される長さを有し得る。
[0138] PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(又は、ビームID)と関連付けられる(ここで、TRPは1つ以上のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、「PRSリソース」又は単に「リソース」は「ビーム」と呼ばれることもある。このことは、PRSがその上で送信されるTRP及びビームがUEに知られているかどうかについていかなる意味合いも有しないことに、留意されたい。
[0139] 「PRSインスタンス」又は「PRSオケージョン」とは、PRSが送信されるものと予想される周期的に反復される(1つ以上の連続するスロットのグループなどの)時間ウィンドウの1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、又は単に「オケージョン」、「インスタンス」、若しくは「反復」と呼ばれることもある。
[0140] 「測位周波数レイヤ」(単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)とは、ある特定のパラメータに対して同じ値を有する1つ以上のTRPにわたる1つ以上のPRSリソースの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHに対してサポートされる全てのヌメロロジーがPRSに対してもサポートされることを意味する)、同じPoint A、同じ値のダウンリンクPRS帯域幅、同じ開始PRB(及び、中心周波数)、及び同じコムサイズを有する。Point Aパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(ただし、「ARFCN」は「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値を取り、送信及び受信のために使用される1対の物理無線チャネルを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は4PRBという粒度を有してもよく、最小で24PRBであり最大で272PRBである。現在、最大で4つの周波数レイヤが定義されており、周波数レイヤごとにTRP当たり最大で2つのPRSリソースセットが構成され得る。
[0141] 周波数レイヤの概念は、いくぶんコンポーネントキャリア及び帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、コンポーネントキャリア及びBWPはデータチャネルを送信するために1つの基地局(又は、マクロセル基地局及びスモールセル基地局)によって使用されるが、周波数レイヤはPRSを送信するためにいくつかの(通常は3つ以上の)基地局によって使用されるという点で異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッションの間などに、UEがその測位能力をネットワークに送信するとき、UEがサポートできる周波数レイヤの数を示し得る。例えば、UEは、UEが1つの測位周波数レイヤをサポートできるか、又は4つの測位周波数レイヤをサポートできるかを示してもよい。
[0142] 図5Bは、無線フレームのダウンリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。NRでは、チャネル帯域幅又はシステム帯域幅は、複数のBWPに分割される。BWPとは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーに対する共通のRBの連続する部分集合から選択される、PRBの連続する集合である。一般に、ダウンリンク及びアップリンクにおいて、最大で4つのBWPが指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上で最大4つのBWPとともに、かつアップリンク上で最大4つのBWPとともに構成され得る。1つのBWP(アップリンク又はダウンリンク)だけが所与の時間においてアクティブであってもよく、UEが一度に1つのBWPを介してのみ受信又は送信できることを意味する。ダウンリンク上で、各BWPの帯域幅はSSBの帯域幅以上であるべきであるが、各BWPはSSBを含んでも含まなくてもよい。
[0143] 図5Bを参照すると、一次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤセル識別情報グループ番号及び無線フレームタイミングを決定するために、UEによって二次同期信号(SSS)が使用される。物理レイヤ識別情報及び物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは上述のDL-RSのロケーションを判断することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、SSB(SS/PBCHとも呼ばれる)を形成するために、PSS及びSSSとともに論理的にグループ化されてもよい。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅の中のRBの個数、及びシステムフレーム番号(SFN)を提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ、システム情報ブロック(SIB)などの、PBCHを通じて送信されないブロードキャストシステム情報、及びページングメッセージを搬送する。
[0144] 物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)は、1つ以上の制御チャネル要素(control channel element、CCE)内でダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を搬送し、各CCEは、(時間領域において複数のシンボルにまたがることがある)1つ以上のREグループ(RE group、REG)バンドルを含み、各REGバンドルは、1つ以上のREGを含み、各REGは、周波数領域における12個のリソースエレメント(1つのリソースブロック)及び時間領域における1個のOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースの集合は、NRでは制御リソースセット(CORESET)と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のCORESETに閉じ込められ、それ自体のDMRSとともに送信される。これは、PDCCHのためのUE固有のビームフォーミングを可能にする。
[0145] 図5Bの例では、BWPごとに1つのCORESETがあり、CORESETは時間領域において3つのシンボルに広がる(ただし、それは1つ又は2つのシンボルのみであり得る)。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは周波数領域における特定の領域(すなわち、CORESET)に限局される。したがって、図5Bに示されているPDCCHの周波数成分は、周波数領域における単一のBWPよりも小さいものとして示されている。図示されたCORESETが周波数領域において連続するが、そうである必要がないことに留意されたい。加えて、CORESETは、時間領域において3個未満のシンボルに広がり得る。
[0146] PDCCH内のDCIは、それぞれ、アップリンク許可及びダウンリンク許可と呼ばれる、(永続的及び非永続的な)アップリンクリソース割り振りについての情報、及びUEへ送信されるダウンリンクデータについての記述を搬送する。より詳細には、DCIは、ダウンリンクデータチャネル(例えば、PDSCH)及びアップリンクデータチャネル(例えば、PUSCH)のためにスケジュールされるリソースを示す。複数の(例えば、8つまでの)DCIがPDCCHにおいて構成されてもよく、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。例えば、アップリンクスケジューリング、ダウンリンクスケジューリング、アップリンク送信電力制御(transmit power control、TPC)などのために異なるDCIフォーマットが存在する。PDCCHは、異なるDCIペイロードサイズ又は符号化率に適応するために、1、2、4、8、又は16個のCCEによってトランスポートされ得る。
[0147] 図5Cに示すように、RE(「R」とラベル付けされる)のうちのいくつかは、受信機(例えば、基地局、別のUEなど)におけるチャネル推定のためのDMRSを搬送する。UEは、追加として、例えば、スロットの最後のシンボルの中で、SRSを送信し得る。SRSはコム構造を有してもよく、UEはコムのうちの1つの上でSRSを送信してもよい。図5Cの例では、図示されたSRSは1つのシンボルにわたるコム2である。SRSは、UEごとのチャネル状態情報(CSI)を取得するために基地局によって使用され得る。CSIは、どのようにRF信号がUEから基地局に伝播するのかを表し、散乱、フェージング、及び距離に伴う電力減衰の、組み合わせられた影響を表す。システムは、リソーススケジューリング、リンク適応、マッシブMIMO、ビーム管理などのためにSRSを使用する。
[0148] 現在、SRSリソースは、コムサイズがコム2、コム4、又はコム8のスロット内の1、2、4、8、又は12個の連続するシンボルに広がり得る。以下は、現在サポートされるSRSコムパターンに対する、シンボルからシンボルまでの周波数オフセットである。1シンボルコム2:{0}、2シンボルコム2:{0,1}、4シンボルコム2:{0,1,0,1}、4シンボルコム4:{0,2,1,3}、8シンボルコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3}、12シンボルコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、4シンボルコム8:{0,4,2,6}、8シンボルコム8:{0,4,2,6,1,5,3,7}、及び12シンボルコム8:{0,4,2,6,1,5,3,7,0,4,2,6}。
[0149] SRSの送信のために使用されるリソースエレメントの集合は、「SRSリソース」と呼ばれ、パラメータ「SRS-ResourceId」「によって識別され得る。リソースエレメントの集合は、周波数領域における複数のPRBと、時間領域におけるスロット内のN個(例えば、1つ以上)の連続するシンボル(単数又は複数)とに広がることができる。所与のOFDMシンボルの中で、SRSリソースは連続するPRBを占有する。「SRSリソースセット」は、SRS信号の送信のために使用されるSRSリソースのセットであり、SRSリソースセットID(「SRS-ResourceSetId」)によって識別される。
[0150] 概して、UEは、受信基地局(サービング基地局又は隣接基地局のいずれか)がUEと基地局との間のチャネル品質を測定することを可能にするために、SRSを送信する。しかしながら、SRSはまた、アップリンク到達時間差(UL-TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT:round-trip-time)、アップリンク到来角(UL-AoA:uplink angle-of-arrival)などのアップリンクベースの測位プロシージャのための、アップリンク測位基準信号として特に構成され得る。本明細書で使用する「SRS」という用語は、チャネル品質測定のために構成されたSRS、又は測位目的のために構成されたSRSを指すことがある。2つのタイプのSRSを区別する必要があるとき、前者は本明細書で「通信用SRS」と呼ばれることがあり、及び/又は後者は「測位用SRS」と呼ばれることがある。
[0151](単一シンボル/コム2を除いて)SRSリソース内の新たな千鳥状パターン、SRSのための新たなコムタイプ、SRSのための新たなシーケンス、コンポーネントキャリア当たりより多数のSRSリソースセット、及びコンポーネントキャリア当たりより多数のSRSリソースなどの、SRSの以前の規定を越えるいくつかの拡張が、測位用SRS(「UL-PRS」とも呼ばれる)に対して提案されている。加えて、パラメータ「SpatialRelationInfo」及び「PathLossReference」が、隣接TRPからのダウンリンク基準信号又はSSBに基づいて構成されることになる。依然として更に、1つのSRSリソースが、アクティブなBWPの外側で送信されてよく、1つのSRSリソースが、複数のコンポーネントキャリアにわたって広がり得る。また、SRSは、RRC接続済み状態において構成されてよく、アクティブなBWP内でしか送信されない場合がある。更に、周波数ホッピングがなくてよく、反復係数がなくてよく、単一のアンテナポートがあってよく、SRSに対する新たな長さ(例えば、8及び12シンボル)があってよい。また、閉ループ電力制御ではなく開ループ電力制御があってよく、コム8(すなわち、同じシンボルの中で8本のサブキャリアごとにSRSが送信されること)が使用されてよい。最後に、UEは、UL-AoAのために複数のSRSリソースから同じ送信ビームを通じて送信してよい。これらの全ては、RRC上位レイヤシグナリングを通じて構成される(かつ潜在的にトリガされる、又はMAC制御要素(CE)若しくはDCIを通じてアクティブ化される)、現在のSRSフレームワークに追加される特徴である。
[0152] 図5Dは、本開示の態様による、フレームのアップリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)とも呼ばれるランダムアクセスチャネル(RACH)が、PRACH構成に基づいてフレーム内の1つ以上のスロット内にあってよい。PRACHは、スロット内に6個の連続するRBペアを含んでよい。PRACHは、UEが初期システムアクセスを実行するとともにアップリンク同期を達成することを可能にする。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、アップリンクシステム帯域幅のエッジ上に配置されてよい。PUCCHは、スケジューリング要求、CSI報告、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、及びHARQ ACK/NACKフィードバックなどの、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)はデータを搬送し、かつ追加として、バッファステータス報告(BSR)、電力ヘッドルーム報告(PHR)、及び/又はUCIを搬送するために使用されてよい。
[0153] 「測位基準信号」及び「PRS」という用語が、一般に、NRシステム及びLTEシステムにおける測位のために使用される特定の基準信号を指すことに留意されたい。しかしながら、本明細書で使用される「測位基準信号」及び「PRS」という用語はまた、限定はしないが、LTE及びNRにおいて規定されるPRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSB、SRS、UL-PRSなど、測位のために使用することのできる任意のタイプの基準信号を指し得る。加えて、「測位基準信号」及び「PRS」という用語は、文脈によって別段の指示がない限り、ダウンリンク測位基準信号又はアップリンク測位基準信号を指し得る。PRSのタイプを更に区別するために必要な場合、ダウンリンク測位基準信号は「DL-PRS」と呼ばれることがあり、アップリンク測位基準信号(例えば、測位用SRS、PTRS)は「UL-PRS」と呼ばれることがある。加えて、アップリンクとダウンリンクの両方において送信され得る信号(例えば、DMRS、PTRS)に対して、方向を区別するために「UL」又は「DL」が信号にプリペンドされることがある。例えば、「UL-DMRS」は「DL-DMRS」から区別され得る。
[0154] NRは、ダウンリンクベースの測位方法、アップリンクベースの測位方法、並びに、ダウンリンク及びアップリンクベースの測位方法を含む、いくつかのセルラーネットワークベースの測位技術をサポートする。ダウンリンクベースの測位方法は、LTEにおける観測到達時間差(OTDOA:observed time difference of arrival)、NRにおけるダウンリンク到達時間差(DL-TDOA:downlink time difference of arrival)、及びNRにおけるダウンリンク発射角(DL-AoD:downlink angle-of-departure)を含む。OTDOA又はDL-TDOA測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD:reference signal time difference)又は到達時間差(TDOA)測定値と呼ばれる、基地局のペアから受信される基準信号(例えば、測位基準信号(PRS))の到達時間(ToA:times of arrival)の間の差分を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(例えば、サービング基地局)及び複数の非基準基地局の識別子(ID)を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の知られているロケーション、及びRSTD測定値に基づいて、測位エンティティはUEの位置を推定することができる。
[0155] DL-AoD測位の場合、測位エンティティは、UEと送信基地局(単数又は複数)との間の角度(単数又は複数)を決定するために、複数のダウンリンク送信ビームの受信信号強度測定値の、UEからのビーム報告を使用する。測位エンティティは、次いで、決定された角度及び送信基地局の知られているロケーションに基づいて、UEのロケーション(単数又は複数)を推定することができる。
[0156] アップリンクベースの測位方法は、アップリンク到達時間差(UL-TDOA)及びアップリンク到達角(UL-AoA:uplink angle-of-arrival)を含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(SRS))に基づく。UL-AoA測位の場合、1つ以上の基地局は、1つ以上のアップリンク受信ビーム上でUEから受信された1つ以上のアップリンク基準信号(例えば、SRS)の受信信号強度を測定する。測位エンティティは、UEと基地局との間の角度(単数又は複数)を決定するために、信号強度測定値及び受信ビーム(単数又は複数)の角度(単数又は複数)を使用する。決定された角度(単数又は複数)及び基地局(単数又は複数)の知られているロケーション(単数又は複数)に基づいて、測位エンティティは、次いで、UEのロケーションを推定することができる。
[0157] ダウンリンク及びアップリンクベースの測位方法は、enhanced cell-ID(E-CID)測位、及びmulti-round-trip-time(RTT)測位(「マルチセルRTT」とも呼ばれる)を含む。RTT手順において、開始者(基地局又はUE)が、RTT測定信号(例えば、PRS又はSRS)を応答者(UE又は基地局)へ送信し、応答者は、RTT応答信号(例えば、SRS又はPRS)を開始者へ返信する。RTT応答信号は、受信-送信(Rx-Tx)時間差と呼ばれる、RTT測定信号のToAとRTT応答信号の送信時間との間の差を含む。イニシエータは、送信から受信までの(transmission-to-reception)(Tx-Rx)時間差と呼ばれる、RTT測定信号の送信時間とRTT応答信号のToAとの間の差分を計算する。イニシエータとレスポンダとの間の(「飛行時間」とも呼ばれる)伝播時間は、Tx-Rx及びRx-Tx時間差から計算され得る。伝播時間及び知られている光の速度に基づいて、開始者と応答者との間の距離が決定され得る。マルチRTT測位の場合、UEは、基地局の知られているロケーションに基づいて(例えば、マルチラテレーションを使用して)それのロケーションが決定されることを可能にするために、複数の基地局とのRTTプロシージャを実施する。RTT及びマルチRTT方法は、位置の正確さを改善するためにUL-AoA及びDL-AoDなどの他の測位技法と組み合わせられ得る。
[0158] E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミング進み(TA)、並びに検出される隣接基地局の識別子、推定されるタイミング、及び信号強度を報告する。UEのロケーションが、次いで、この情報及び基地局(単数又は複数)の知られているロケーションに基づいて推定される。
[0159] 測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(例えば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は支援データをUEに提供し得る。例えば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(又は基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(例えば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅など)、及び/又は特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替として、支援データは、(例えば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージの中などで)基地局自体から直接生じてもよく、場合によっては、UEは、支援データを使用せずに隣接ネットワークノード自体を検出できる場合がある。
[0160] OTDOA又はDL-TDOA測位プロシージャの場合には、支援データは、予想RSTD値、及び予想RSTDの周辺の関連する不確実性、すなわち探索ウィンドウを更に含み得る。場合によっては、予想RSTDの値範囲は+/-500マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定のために使用されるリソースのうちのいずれかがFR1の中にあるとき、予想RSTDの不確実性に対する値範囲は+/-32μsであり得る。他の場合には、測位測定(単数又は複数)のために使用されるリソースの全てがFR2の中にあるとき、予想RSTDの不確実性に対する値範囲は+/-8μsであり得る。
[0161] ロケーション推定は、位置推定、ロケーション、位置、ポジションフィックス、フィックスなどの、他の名称によって呼ばれることがある。ロケーション推定は、測地的であり座標(例えば、緯度、経度、及び場合によっては高度)を備えもよく、又は都市的であり街路住所、郵便住所、若しくは位置のいくつかの他の言語的記述を備えてもよい。ロケーション推定は更に、いくつかの他の知られているロケーションに対して定義され、又は絶対的に(例えば、緯度、経度、及び場合によっては高度を使用して)定義されてもよい。ロケーション推定は、(例えば、何らかの指定されるレベル又はデフォルトのレベルの信頼性で位置がその中に含まれると予想される、エリア又はボリュームを含むことによって)予想される誤差又は不確実性を含むことがある。
[0162] 図6は、本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システム600における到達時間差(TDOA)ベースの測位プロシージャを示す。TDOAベースの測位プロシージャは、LTEにおけるような、観測到達時間差(OTDOA)測位プロシージャ、又は6G NRにおけるような、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)測位プロシージャであり得る。図6の例では、UE604(例えば、本明細書で説明されるUEのいずれか)が、それのロケーションの推定値を計算すること(「UEベース」の測位と呼ばれる)、又はそれのロケーションの推定値を計算するために別のエンティティ(例えば、基地局又はコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援すること(「UE支援」の測位と呼ばれる)を試みている。UE604は、「BS1」602-1、「BS2」602-2、及び「BS3」602-3とラベル付けされた複数の基地局602(例えば、本明細書で説明される基地局の任意の組み合わせ)のうちの1つ以上と通信する(例えば、それらに情報を送り、それらから情報を受信する)ことができる。
[0163] ロケーション推定をサポートするために、基地局602は、自身のカバレージエリア内のUE604に測位基準信号(例えば、PRS、TRS、CRS、CSI-RSなど)をブロードキャストして、UE604がそのような基準信号の特性を測定することを可能にするように構成されてもよい。TDOAベースの測位プロシージャでは、UE604は、基地局602の異なるペアによって送信された特定のダウンリンク基準信号(例えば、PRS、TRS、CRS、CSI-RSなど)間の、基準信号時間差(RSTD)又はTDOAとして知られる時間差を測定し、これらのRSTD測定値をロケーションサーバ(例えば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)に報告する、又はRSTD測定値からロケーション推定値自体を計算する、のいずれかを行う。
[0164] 一般に、RSTDは、基準セル(例えば、図6の例では基地局602-1によってサポートされるセル)と1つ以上の隣接セル(例えば、図6の例では基地局602-2及び602-3によってサポートされるセル)との間で測定される。基準セルは、TDOAの任意の単一の測位使用のためにUE604によって測定される全てのRSTDに対して同じままであり、通常、UE604のためのサービングセル、又はUE604における信号強度が良好な近くの別のセルに対応することになる。一態様では、隣接セルは、通常、基準セルのための基地局とは異なる基地局によってサポートされるセルであることになり、UE604において良好又は不十分な信号強度を有することがある。ロケーション算出は、測定されたRSTDと、関与する基地局602のロケーション及び相対的な送信タイミングの知識(例えば、基地局602が正確に同期されているかどうか、又は各基地局602が他の基地局602に対して何らかの知られている時間オフセットで送信するかどうかに関する)とに基づくことができる。
[0165] TDOAベースの測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(例えば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は、基準セル及び基準セルに対する隣接セルのための支援データをUE604に提供してよい。例えば、支援データは、UE604が測定するものと予想されるセルのセットの各セル(ここでは、基地局602によってサポートされるセル)に対する識別子(例えば、PCI、VCI、CGIなど)を含んでよい。支援データはまた、各セルの中心チャネル周波数、様々な基準信号構成パラメータ(例えば、連続する測位スロットの数、測位スロットの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅)、及び/又はTDOAベース測位プロシージャに適用可能な他のセル関連パラメータも提供し得る。支援データはまた、UE604のためのサービングセルを基準セルとして示してもよい。
[0166] 場合によっては、支援データはまた、UE604が基準セルと各隣接セルとの間のその現在のロケーションにおいて測定するものと予想されるRSTD値についての情報をUE604に提供する「予想RSTD」パラメータを、予想RSTDパラメータの不確実性と一緒に含んでもよい。予想RSTDは、関連する不確実性と一緒に、UE604がその中でRSTD値を測定するものと予想される、UE604を求める探索ウィンドウを規定し得る。場合によっては、予想RSTDの値範囲は+/-600マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定のために使用されるリソースのうちのいずれかがFR1の中にあるとき、予想RSTDの不確実性に対する値範囲は+/-32μsであり得る。他の場合には、測位測定(単数又は複数)のために使用されるリソースの全てがFR2の中にあるとき、予想RSTDの不確実性に対する値範囲は+/-8μsであり得る。
[0167] TDOA支援情報はまた、UE604が、基準セルのための測位基準信号オケージョンと比較して、様々な隣接セルから受信される信号に対していつ測位基準信号オケージョンが発生するのかを決定すること、及び基準信号到達時間(ToA)又はRSTDを測定するために様々なセルから送信される基準信号シーケンスを決定することを可能にする、測位基準信号構成情報パラメータを含んでもよい。
[0168] 一態様では、ロケーションサーバ(例えば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は、UE604に支援データを送り得るが、代替として、支援データは、(例えば、周期的にブロードキャストされたオーバーヘッドメッセージなどの中で)基地局602自体から直接発信することができる。代替として、UE604は、支援データを使用せずにUE604自体で隣接基地局を検出することができる。
[0169] UE604は、(例えば、提供される場合、支援データに部分的に基づいて)基地局602のペアから受信される基準信号間のRSTDを測定及び(任意選択的に)報告することができる。RSTD測定値、各基地局602の知られている絶対的又は相対的な送信タイミング、並びに基準及び隣接基地局602の知られているロケーション(単数又は複数)を使用して、ネットワーク(例えば、ロケーションサーバ230/LMF270/SLP272、基地局602)又はUE604は、UE604のロケーションを推定することができる。より詳細には、基準セル「Ref」に対する隣接セル「k」についてのRSTDは、(ToA_k-ToA_Ref)として与えられ得る。図6の例では、基地局602-1の基準セルと隣接基地局602-2及び602-3のセルとの間の測定されたRSTDはT2-T1及びT3-T1と表され得、ここで、T1、T2、及びT3は、それぞれ、基地局602-1、602-2、及び602-3からの基準信号のToAを表す。次いで、UE604は(それが測位エンティティでない場合)、ロケーションサーバ又は他の測位エンティティにRSTD測定値を送り得る。(i)RSTD測定値、(ii)各基地局602の知られている絶対的若しくは相対的な送信タイミング、(iii)基地局602の知られているロケーション(単数又は複数)、及び/又は(iv)送信の方向などの指向性基準信号特性を使用して、(UE604又はロケーションサーバのいずれかによって)UE604のロケーションが決定され得る。
[0170] 一態様では、ロケーション推定値は、二次元(2D)座標系におけるUE604のロケーションを指定し得る。ただし、本明細書で開示される態様はそのように限定されず、追加の次元が望まれる場合、三次元(3D)座標系を使用してロケーション推定値を決定することにも適用可能であり得る。更に、図6は1つのUE604と3つの基地局602とを示しているが、理解されるように、より多くのUE604と、より多くの基地局602とがあり得る。
[0171] 図6を更に参照すると、UE604がRSTDを使用してロケーション推定値を取得するとき、必要な追加のデータ(例えば、基地局602のロケーション及び相対的な送信タイミング)がロケーションサーバによってUE604に提供され得る。いくつかの実装形態では、UE604についてのロケーション推定値は、RSTDから、及びUE604によって作成された他の測定値(例えば、全地球測位システム(GPS)又は他の全地球ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)の衛星からの信号タイミングの測定値)から、(例えば、UE604自体によって、又はロケーションサーバによって)取得されてもよい。ハイブリッド測位と呼ばれるこれらの実装形態では、RSTD測定は、UE604のロケーション推定値を取得することに寄与し得るが、ロケーション推定値を完全には決定しない場合がある。
[0172] ダウンリンクベース、アップリンクベース、並びにダウンリンク及びアップリンクベースの測位方法に加えて、NRは、様々なサイドリンク測位技法をサポートする。例えば、リンクレベル測距信号は、ラウンドトリップタイム(RTT)測位プロシージャと同様に、V-UEのペア間又はV-UEと路側ユニット(RSU)との間の距離を推定するために使用することができる。
[0173] 図7は、本開示の態様による、V-UE704がRSU710及び別のV-UE706と測距信号を交換している例示的なワイヤレス通信システム700を示す。図7に示されているように、広帯域(例えば、FR1)測距信号(例えば、Zadoff Chuシーケンス)が両方のエンドポイント(例えば、V-UE704及びRSU710、並びにV-UE704及びV-UE706)によって送信される。一態様では、測距信号は、アップリンクリソース上で関与するV-UE704及びV-UE706によって送信されるサイドリンク測位基準信号(SL-PRS)であってよい。送信機(例えば、V-UE704)から測距信号を受信すると、受信機(例えば、RSU710及び/又はV-UE706)は、受信機の受信-送信(Rx-Tx)時間差測定値と呼ばれる、測距信号の受信時間と応答測距信号の送信時間との間の差の測定値を含む測距信号を送ることによって応答する。
[0174] 応答測距信号を受信すると、送信機(又は他の測位エンティティ)は、受信機のRx-Tx時間差測定値と、第1の測距信号の送信時間と応答測距信号の受信時間との間の差の測定値(送信機の送信-受信(Tx-Rx)時間差測定値と呼ばれる)とに基づいて、送信機と受信機との間のRTTを計算することができる。送信機(又は他の測位エンティティ)は、送信機と受信機との間の距離を推定するために、RTT及び光速を使用する。送信機及び受信機の一方又は両方がビームフォーミング可能である場合、V-UE704とV-UE706との間の角度も決定することが可能であり得る。加えて、受信機が応答測距信号においてその全地球測位システム(GPS)ロケーションを提供する場合、送信機(又は他の測位エンティティ)は、受信機に対する送信機の相対ロケーションとは対照的に、送信機の絶対ロケーションを決定することが可能であり得る。
[0175] 理解されるように、測距精度は測距信号の帯域幅により改善する。詳細には、より高い帯域幅は、測距信号の異なるマルチパスをより良く分離することができる。
[0176] この測位プロシージャは、関与するV-UEが時間同期された(すなわち、それらのシステムフレーム時間が他のV-UEと同じである、又は他のV-UE(単数又は複数)に対する知られているオフセットを有する)と仮定することに留意されたい。更に、図7は2つのV-UEを示しているが、理解されるように、それらは、V-UEである必要がなく、代わりに、サイドリンク通信が可能な任意の他のタイプのUEであってもよい。
[0177] 従来、UE間のSL測距(RTT)は、測位のための追加の制約を提供するために使用されてきた。上述したように、これは、UEがRx-Txターンアラウンド時間を正確に推定することを必要とする。サイドリンク測距(RTT)を決定するようにUEを較正できない場合、RTT測定値は不正確になる。多くのSL UEは、Rx-Tx時間測定機能をサポートしていない。
[0178] いくつかの設計では、(例えば、しきい値レベルの精度を持つ最近の測位フィックスからの)知られている位置に関連付けられた基準UEを、様々な測位プロシージャを補助するために固定デバイス(例えば、gNB)の代わりに使用することができる。しかしながら、gNBは典型的には高度に同期される一方で、gNB時刻基準と基準UE時刻基準との間のタイミングドリフトは未知であり得る。この未知のタイミングドリフトは、TDOAベースの測位方式において基準UEを使用することを困難にし得る。
[0179] 本開示の態様は、したがって、ハイブリッドSLベースのTDOA技法(例えば、SL及びDL TDOAの組み合わせ、又はSL及びUL TDOAの組み合わせ)を対象とし、位置推定は、基地局と基準UEとの間の時間バイアスに基づく。いくつかの設計では、時間バイアスを位置推定の要素に入れることにより、TDOA測位プロシージャに基準UEを含めることが容易になり得、これは、ターゲットUEの測位精度を高め得、かつ/又は他の測位方式(例えば、RTTベースの測位方式)が(例えば、TDOA測位プロシージャに関与するUEのうちの1つ以上によるサポートの欠如、又はgNBの数の不足に起因して)利用できないターゲットUEの測位を容易にし得る。
[0180] 図8は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス800を示す。一態様では、プロセス800は、(例えば、UEベースの測位のための)UE302などの位置推定エンティティ、又はBS304若しくはネットワークエンティティ306(例えば、ロケーションサーバ、コアネットワーク構成要素など)と統合されたLMFによって実施され得る。
[0181] 図8を参照すると、810において、位置推定エンティティ(例えば、受信機312又は322又は352又は362、ネットワークインターフェース(単数又は複数)380又は390、データバス382など)は、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得する。
[0182] 図8を参照すると、820において、位置推定エンティティ(例えば、受信機312又は322又は352又は362、ネットワークインターフェース(単数又は複数)380又は390、データバス382など)は、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得する。
[0183] 図8を参照すると、830において、位置推定エンティティ(例えば、プロセッサ(単数又は複数)332又は384又は394、位置推定モジュール342又は388又は398など)は、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定する。
[0184] 図8を参照すると、840において、位置推定エンティティ(例えば、プロセッサ(単数又は複数)332又は384又は394、位置推定モジュール342又は388又は398など)は、第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、TDOA測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定する。
[0185] 図8を参照すると、いくつかの設計では、位置推定エンティティは更に、ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられた第3のタイミング情報を取得し、ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられた第4のタイミング情報を取得し得る。この場合、位置推定値の決定は、第3のタイミング情報及び第4のタイミング情報に更に基づく。いくつかの設計では、第1のワイヤレス及び第2のワイヤレスノードは、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む。言い換えれば、図8のTDOA測位プロシージャには、1つのgNB及び複数の基準UE(1:N)、又は複数のgNB及び1つの基準UE(N:1)、又は複数のgNB及び複数の基準UE(N: N)が関与し得る。
[0186] 図8を参照すると、いくつかの設計では、TDOA測位技法は、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-PはDL-PRSに対応し、第2のRS-PはサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。他の設計では、TDOA測位技法は、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pは、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pは、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する。
[0187] 図8を参照すると、いくつかの設計では、830におけるバイアスの決定は、840における位置推定値の決定のトリガと連動してトリガされる。言い換えれば、基準UE(単数又は複数))が関与する位置推定プロシージャがトリガされるとき、時間バイアス較正プロシージャもトリガされる。他の設計では、830におけるバイアスの決定は、840における位置推定値の決定のトリガから独立して、かつそのしきい値期間内にトリガされる。言い換えれば、かなり最近のバイアス較正が実施されている限り、バイアス較正プロシージャは、基準UE(単数又は複数)が関与する位置推定プロシージャのトリガとともにトリガされる必要はない。
[0188] 図8を参照すると、いくつかの設計では、バイアスは、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間との間の第1の差に基づいて決定される。いくつかの設計では、バイアスは、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間との間の第2の差に基づいて更に決定される。
[0189] 図8のプロセス800の詳細な例示的な実装形態については、図9~図10に関して以下で詳細に説明する。
[0190] 図9は、本開示の態様による、通信システム900を描写する。図9において、通信システム900は、gNB1と、gNB2と、第1の知られているロケーションに関連付けられた基準UEaと、第2の知られているロケーションに関連付けられた基準UEbと、ロケーションが知られていないターゲットUE0及びターゲットUE1と、を含む。図9において、gNB1とgNB2との間のgNBタイミングが高度に較正され(例えば、タイミング基底差がしきい値を下回る)、各gNBから各基準UEまでの距離が知られていると仮定する。
[0191] 図9に関して、ソースデバイスからターゲットデバイスへのRS-Pに基づく測距測定値(r)は、(r,ソースデバイスID,ターゲットデバイスID)として表され得る。したがって、gNB1からUEaへのDL-PRSに基づく測距測定値は、例として、「r1a」として表される。これらの測距測定値は、ソースデバイスとターゲットデバイスとの間の実際の伝播遅延、並びに個別のバイアスに基づいており、個別のバイアスは、bとして、例えば、
・r1a=TgNB1-UEa+bgNB-UEa
・r2a=TgNB2-UEa+bgNB-UEa
・r1b=TgNB1-UEb+bgNB-UEb
・r2b=TgNB2-UEb+bgNB-UEb
・r10=TgNB1-UE0+bgNB-UE0
・r20=TgNB2-UE0+bgNB-UE0
・r11=TgNB1-UE1+bgNB-UE1
・r21=TgNB2-UE1+bgNB-UE1
と表され得、r1aは、gNB1からUEaまでの伝播遅延(TgNB1-UEa)にバイアス(bgNB-UEa)を加えたものに基づき、以下同様である。
[0192] それぞれのバイアスは、以下のように計算することができる。
Figure 2024521346000002
[0193] 図10は、本開示の一態様による、図8のプロセスの例示的な実装形態に基づくタイムライン1000を示す。図10において、(例えば、図9からのgNB1又はgNB2に対応し得る)gNBは、UE0によって測定されるDL-PRS1010を送信する。gNBからUE0までの伝播時間は、T_(gNB-UE0)と表される。基準UEaは、1020においてUL-SRS-P又はSL-PRSを送信し、これもまたUE0によって測定される。基準UEAからUE0までの伝播時間は、T_(UEa-UE0)として表される。gNBと基準UEaとの間のバイアスは、b_(gNB-UEa)として表され、UE0において測定される、DL-PRS1010のTOAとUL-SRS又はSL-PRS1020のTOAとの間のTDOAは、Δ_(gNB-UEa-UE0)として表される。図10には明示的に描写されていないが、DL-PRS1010のTOA並びにUL-SRS又はSL-PRS1020のTOAは、UE1においても測定され得、(図10には明示的に示されていない)UEbからのTOA又はUL-SRS又はSL-PRSは、UE0とUE1の両方においても測定され得る。この場合、
・TgNB1-UE0+ΔgNB1-UEa-UE0=bgNB1-UEa+TUEa-UE0
・TgNB1-UE1+ΔgNB1-UEa-UE1=bgNB1-UEa+TUEa-UE1
・TgNB1-UE0+ΔgNB1-UEb-UE0=bgNB1-UEb+TUEb-UE0
・TgNB1-UE1+ΔgNB1-UEb-UE1=bgNB1-UEb+TUEb-UE1
であり、式中、各デルタ(Δ)は、gNB1からのUE0及びUE1における観測値に関連し、各(b)変数は、UEa又はUEbとgNB1との間の推定されたバイアスを表す。gNB2に関しても同様のプロセスが実施され得る。
[0194] これにより、未知のロケーションを有する各UE(UE0又はUE1のいずれか)について、知られているポジションを有するノード(gNB1、gNB2、UEa及びUEb)から、例えば、以下の観測値のセットが導出され得る。
・TgNB1-UE0-TgNB2-UE0
・TgNB1-UE0-TUEa-UE0
・TgNB2-UE0-TUEa-UE0
・TgNB1-UE0-TUEb-UE0
・TgNB2-UE0-TUEb-UE0
[0195] いくつかの設計では、1つの基準UE(例えば、UEa)のみが利用可能である場合、UEaのみが関与する最初の3つの式のみを有する。式は線形独立ではないので、これは2つの使用可能な式をもたらし得る。第2の基準UE(UEb)の追加は、それにより追加の式(上で描写された5つの式のうちの3つの使用可能な式)を提供し得る。いくつかのTDOA技法では、UE0のロケーションを解決するために3つの式が必要とされる。したがって、4つの基準ノードを用いて、UE0の位置について解くために3つの式を取得することができる。上述したように、これらの4つの基準ノードは、4つの基準ノードのうちの少なくとも1つが、知られているタイミングに関連付けられたgNBである限り、任意の組み合わせで使用することができる。
[0196] 図9~図10は、詳細にはハイブリッドSL+DL-TDOA技法に関するが、他の態様は、SL+UL-TDOA技法の対象となり得る。この場合、UE0は、図10に描写されたDL-PRS1010の代わりにUL-SRS-Pを送信し得、T_(UE0-gNB)の代わりにT_(gNB-UE0)となり、以下同様である。
[0197] 上記の発明を実施するための形態では、各例において様々な特徴が互いにグループ化されることがわかる。開示のこの方式は、例示的な条項が、各条項の中で明示的に述べられるよりも多くの特徴を有するという意図として、理解されるべきでない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項の全ての特徴よりも少数の特徴を含むことがある。したがって、以下の条項は、説明に組み込まれるものと見なされるべきであり、各条項は、別個の例として単独で有効であり得る。各従属条項は、その条項の中で、他の条項のうちの1つとの特定の組み合わせに言及し得るが、その従属条項の態様(単数又は複数)は、その特定の組み合わせに限定されない。他の例示的な条項も、任意の他の従属条項若しくは独立条項の主題との従属条項の態様(単数又は複数)の組み合わせ、又は他の従属条項及び独立条項との任意の特徴の組み合わせを含み得ることが理解されよう。特定の組み合わせが意図されないこと(例えば、絶縁体と導体の両方として要素を規定することなどの、矛盾する態様)が明示的に表現されないか又は容易に推測され得ない限り、本明細書で開示される様々な態様は、これらの組み合わせを明確に含む。更に、条項が独立条項に直接従属しない場合でも、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることも意図される。
[0198] 以下の番号付きの条項において、実装例について説明する。
[0199] 条項1.位置推定エンティティを動作させる方法であって、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得することと、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得することと、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定することと、第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定することと、を含む、方法。
[0200] 条項2.ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得することと、ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得することと、を更に含み、位置推定値の決定が、第3のタイミング情報と第4のタイミング情報とに更に基づく、条項1に記載の方法。
[0201] 条項3.第1のワイヤレスノード及び第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む、条項2に記載の方法。
[0202] 条項4.TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、条項1~3のいずれか一項に記載の方法。
[0203] 条項5.TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pが、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、条項1~4のいずれか一項に記載の方法。
[0204] 条項6.位置推定エンティティが、基地局、基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する、条項1~5のいずれか一項に記載の方法。
[0205] 条項7.バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる、条項1~6のいずれか一項に記載の方法。
[0206] 条項8.バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガから独立して、かつ位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる、条項1~7のいずれか一項に記載の方法。
[0207] 条項9.バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される、条項1~8のいずれか一項に記載の方法。
[0208] 条項10.バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される、条項1~9のいずれか一項に記載の方法。
[0209] 条項11.位置推定エンティティであって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、少なくとも1つのプロセッサが、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得し、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得し、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定し、かつ第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定するように構成されている、位置推定エンティティ。
[0210] 条項12.少なくとも1つのプロセッサが、更に、ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得し、かつターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得するように構成されており、位置推定値の決定が、第3のタイミング情報と第4のタイミング情報とに更に基づく、条項11に記載の位置推定エンティティ。
[0211] 条項13.第1のワイヤレス及び第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む、条項12に記載の位置推定エンティティ。
[0212] 条項14.TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、条項11~13のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0213] 条項15.TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pが、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、条項11~14のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0214] 条項16.位置推定エンティティが、基地局、基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する、条項11~15のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0215] 条項17.バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる、条項11~16のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0216] 条項18.バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガから独立して、かつ位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる、条項11~17のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0217] 条項19.バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間との間の第1の差に基づいて決定される、条項11~18のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0218] 条項20.バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間との間の第2の差に基づいて更に決定される、条項11~19のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0219] 条項21.位置推定エンティティであって、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得するための手段と、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得するための手段と、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定するための手段と、第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定するための手段と、を備える、位置推定エンティティ。
[0220] 条項22.ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得するための手段と、ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得するための手段と、を更に備え、位置推定値の決定が、第3のタイミング情報と第4のタイミング情報とに更に基づく、条項21に記載の位置推定エンティティ。
[0221] 条項23.第1のワイヤレスノード及び第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む、条項22に記載の位置推定エンティティ。
[0222] 条項24.TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、条項21~23のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0223] 条項25.TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pが、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、条項21~24のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0224] 条項26.位置推定エンティティが、基地局、基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する、条項21~25のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0225] 条項27.バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる、条項21~26のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0226] 条項28.バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガから独立して、かつ位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる、条項21~27のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0227] 条項29.バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間との間の第1の差に基づいて決定される、条項21~28のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0228] 条項30.バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間との間の第2の差に基づいて更に決定される、条項21~29のいずれか一項に記載の位置推定エンティティ。
[0229] 条項31.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令が、位置推定エンティティによって実行されたときに、位置推定エンティティに、第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得させ、ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得させ、第1の時刻基準と第2の時刻基準との間のバイアスを決定させ、かつ第1のタイミング情報と、第2のタイミング情報と、バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介してターゲットUEの位置推定値を決定させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
[0230] 条項32.1つ以上の命令が更に、位置推定エンティティに、ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得させ、かつターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得させ、位置推定値の決定が、第3のタイミング情報と第4のタイミング情報とに更に基づく、条項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0231] 条項33.第1のワイヤレスノード及び第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを含む、条項32に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0232] 条項34.TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、条項31~33のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0233] 条項35.TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、第2のRS-Pが、UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、条項31~34のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0234] 条項36.位置推定エンティティが、基地局、基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する、条項31~35のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0235] 条項37.バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる、条項31~36のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0236] 条項38.バイアスの決定が、位置推定の決定のトリガから独立して、かつ位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる、条項31~37のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0237] 条項39.バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される、条項31~38のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0238] 条項40.バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と基準UEとの間の推定された伝播時間と、別の基地局と基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される、条項31~39のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[0239] 情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることが、当業者には理解されよう。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
[0240] 更に、本明細書で開示する態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はその両方の組み合わせとして実装され得ることが、当業者には理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップについて、それらの機能に関して概略的に上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、又はソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明する機能を特定の用途ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
[0241] 本明細書で開示する態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programable gate array:FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装され得る。
[0242] 本明細書で開示する態様に関連して説明された方法、シーケンス、及び/又はアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、又はその2つの組み合わせで具現され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(read-only memory:ROM)、消去可能プログラマブルROM(erasable programmable ROM:EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(electrically erasable programmable ROM:EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること及び記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に存在してもよい。ASICは、ユーザ端末(例えば、UE)の中に存在してもよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在し得る。
[0243] 1つ以上の例示的な態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ以上の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、又はコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送若しくは記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(digital subscriber line:DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(compact disc:CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(digital versatile disc:DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0244] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明される本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、及び/又は行動は、どのような特定の順序で実施される必要もない。更に、本開示の要素は、単数形で説明又は特許請求されることがあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。

Claims (40)

  1. 位置推定エンティティを動作させる方法であって、
    第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得することと、
    前記ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ前記第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得することと、
    前記第1の時刻基準と前記第2の時刻基準との間のバイアスを決定することと、
    前記第1のタイミング情報と、前記第2のタイミング情報と、前記バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介して前記ターゲットUEの位置推定値を決定することと、
    を備える、方法。
  2. 前記ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得することと、
    前記ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得することと、
    を更に備え、
    前記位置推定値の決定が、前記第3のタイミング情報と前記第4のタイミング情報とに更に基づく、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のワイヤレスノード及び前記第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを備える、請求項2に記載の方法。
  4. 前記TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、
    前記第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、
    前記第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、
    前記第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、
    前記第2のRS-Pが、前記UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記位置推定エンティティが、前記基地局、前記基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、前記ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記バイアスの決定が、前記位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる、請求項1に記載の方法。
  8. 前記バイアスの決定が、前記位置推定の決定のトリガから独立して、かつ前記位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる、請求項1に記載の方法。
  9. 前記バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく前記基地局と前記基準UEとの間の推定された伝播時間と、前記基地局と前記基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と前記基準UEとの間の推定された伝播時間と、前記別の基地局と前記基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される、請求項1に記載の方法。
  11. 位置推定エンティティであって、
    メモリと、
    少なくとも1つのトランシーバと、
    前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
    第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得し、
    前記ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ前記第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得し、
    前記第1の時刻基準と前記第2の時刻基準との間のバイアスを決定し、かつ
    前記第1のタイミング情報と、前記第2のタイミング情報と、前記バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介して前記ターゲットUEの位置推定値を決定するように構成されている、
    位置推定エンティティ。
  12. 前記少なくとも1つのプロセッサが、更に、
    前記ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得し、かつ
    前記ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得するように構成されており、
    前記位置推定値の決定が、前記第3のタイミング情報と前記第4のタイミング情報とに更に基づく、
    請求項11に記載の位置推定エンティティ。
  13. 前記第1のワイヤレスノード及び前記第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを備える、請求項12に記載の位置推定エンティティ。
  14. 前記TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、
    前記第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、
    前記第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、
    請求項11に記載の位置推定エンティティ。
  15. 前記TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、
    前記第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、
    前記第2のRS-Pが、前記UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、
    請求項11に記載の位置推定エンティティ。
  16. 前記位置推定エンティティが、前記基地局、前記基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、前記ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する、請求項11に記載の位置推定エンティティ。
  17. 前記バイアスの決定が、前記位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる、請求項11に記載の位置推定エンティティ。
  18. 前記バイアスの決定が、前記位置推定の決定のトリガから独立して、かつ前記位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる、請求項11に記載の位置推定エンティティ。
  19. 前記バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく前記基地局と前記基準UEとの間の推定された伝播時間と、前記基地局と前記基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される、請求項11に記載の位置推定エンティティ。
  20. 前記バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と前記基準UEとの間の推定された伝播時間と、前記別の基地局と前記基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される、請求項11に記載の位置推定エンティティ。
  21. 位置推定エンティティであって、
    第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得するための手段と、
    前記ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ前記第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得するための手段と、
    前記第1の時刻基準と前記第2の時刻基準との間のバイアスを決定するための手段と、
    前記第1のタイミング情報と、前記第2のタイミング情報と、前記バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介して前記ターゲットUEの位置推定値を決定するための手段と、
    を備える、位置推定エンティティ。
  22. 前記ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得するための手段と、
    前記ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得するための手段と、
    を更に備え、
    前記位置推定値の決定が、前記第3のタイミング情報と前記第4のタイミング情報とに更に基づく、
    請求項21に記載の位置推定エンティティ。
  23. 前記第1のワイヤレスノード及び前記第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを備える、請求項22に記載の位置推定エンティティ。
  24. 前記TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、
    前記第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、
    前記第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、
    請求項21に記載の位置推定エンティティ。
  25. 前記TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、
    前記第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、
    前記第2のRS-Pが、前記UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、
    請求項21に記載の位置推定エンティティ。
  26. 前記位置推定エンティティが、前記基地局、前記基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、前記ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する、請求項21に記載の位置推定エンティティ。
  27. 前記バイアスの決定が、前記位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる、請求項21に記載の位置推定エンティティ。
  28. 前記バイアスの決定が、前記位置推定の決定のトリガから独立して、かつ前記位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる、請求項21に記載の位置推定エンティティ。
  29. 前記バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく前記基地局と前記基準UEとの間の推定された伝播時間と、前記基地局と前記基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される、請求項21に記載の位置推定エンティティ。
  30. 前記バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と前記基準UEとの間の推定された伝播時間と、前記別の基地局と前記基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される、請求項21に記載の位置推定エンティティ。
  31. コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令が、位置推定エンティティによって実行されたときに、前記位置推定エンティティに、
    第1の時刻基準でターゲットユーザ機器(UE)と基地局との間で通信される第1の測位用基準信号(RS-P)の第1の到達時間(TOA)測定値に関連付けられている第1のタイミング情報を取得させ、
    前記ターゲットUEと、知られているロケーションに関連付けられており、かつ前記第1の時刻基準とは異なる第2の時刻基準を有する基準UEとの間で通信される第2のRS-Pの第2のTOA測定値に関連付けられている第2のタイミング情報を取得させ、
    前記第1の時刻基準と前記第2の時刻基準との間のバイアスを決定させ、かつ
    前記第1のタイミング情報と、前記第2のタイミング情報と、前記バイアスとに少なくとも部分的に基づいて、到達時間差(TDOA)測位技法を介して前記ターゲットUEの位置推定値を決定させる、
    非一時的コンピュータ可読媒体。
  32. 前記1つ以上の命令が更に、前記位置推定エンティティに、
    前記ターゲットUEと第1のワイヤレスノードとの間で通信される第3のRS-Pの第3のTOA測定値に関連付けられている第3のタイミング情報を取得させ、かつ
    前記ターゲットUEと第2のワイヤレスノードとの間で通信される第4のRS-Pの第4のTOA測定値に関連付けられている第4のタイミング情報を取得させ、
    前記位置推定値の決定が、前記第3のタイミング情報と前記第4のタイミング情報とに更に基づく、
    請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  33. 前記第1のワイヤレスノード及び前記第2のワイヤレスノードが、少なくとも1つの他の基地局、少なくとも1つの他の知られているロケーションに関連付けられた少なくとも1つの他の基準UE、又はそれらの組み合わせを備える、請求項32に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  34. 前記TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びダウンリンクTDOA(SL+DL-TDOA)測位技法であり、
    前記第1のRS-Pが、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)に対応し、
    前記第2のRS-Pが、サイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、
    請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  35. 前記TDOA測位技法が、ハイブリッドサイドリンク及びアップリンクTDOA(SL+UL-TDOA)測位技法であり、
    前記第1のRS-Pが、測位用アップリンクサウンディング基準(UL-SRS-P)に対応し、
    前記第2のRS-Pが、前記UL-SRS-P又はサイドリンクPRS(SL-PRS)に対応する、
    請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  36. 前記位置推定エンティティが、前記基地局、前記基準UE、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、前記ターゲットUE、又はそれらの組み合わせに対応する、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  37. 前記バイアスの決定が、前記位置推定の決定のトリガと連動してトリガされる、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  38. 前記バイアスの決定が、前記位置推定の決定のトリガから独立して、かつ前記位置推定の決定のトリガからしきい値期間内にトリガされる、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  39. 前記バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく前記基地局と前記基準UEとの間の推定された伝播時間と、前記基地局と前記基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第1の差に基づいて決定される、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  40. 前記バイアスが、それぞれの知られているロケーションに基づく別の基地局と前記基準UEとの間の推定された伝播時間と、前記別の基地局と前記基準UEとの間の測定された伝播時間と、の間の第2の差に基づいて更に決定される、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。

JP2023574189A 2021-06-09 2022-04-05 基地局と基準ユーザ機器との間の時間バイアスに基づく位置推定 Pending JP2024521346A (ja)

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