JP2024520927A - オリゴヌクレオチドプールからの遺伝子アセンブリー - Google Patents

オリゴヌクレオチドプールからの遺伝子アセンブリー Download PDF

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Abstract

gSynthおよびアダマーベースのDNA合成方法に必要な物質を生成するための、アレイベースのオリゴヌクレオチド合成を含む、ハイスループットオリゴヌクレオチド合成方法を利用する組成物および方法が、本明細書に開示される。したがって、gSynthおよびアダマー技術をハイスループットオリゴヌクレオチド合成と組み合わせて、慣習的な高忠実度の遺伝子(標的核酸)合成を生成する組成物および方法が、本明細書に開示される。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、内容が全ての目的のために参照により全体が本明細書に組み込まれる、2021年5月11日に出願された米国仮特許出願第63/186,871号に対する優先権及びその利益を主張する。
配列表
本出願は、EFS-Webを介してASCII形式で提出されており、かつ参照により全体が本明細書に組み込まれる配列表を含む。2022年5月11日に作成された当該ASCIIコピーは、「DNWR-010_001WO_SeqList.txt」という名前であり、約23,462バイトのサイズである。
当該技術分野において、高忠実度およびハイスループットで任意の二本鎖DNA配列を効率的に産生する遺伝子アセンブリーの必要がある。遺伝子アセンブリーの最近の進歩には、PCT出願番号第PCT/US2020/051838号に詳細に記載されており、国際公開第2021055962A1号として公開される、gSynth法と呼ばれる二本鎖DNAアセンブリー法が含まれる。gSynth法は、高忠実度のDNA配列アセンブリーを生じるが、gSynth法に必要な物質および二本鎖エレメントを産生するためのアレイベースのオリゴヌクレオチド合成(Lipshutz,R.J.et al.,High density synthetic oligonucleotide arrays.Nature Genetics volume 21,pages20-24,1999を参照)などのハイスループットDNA合成技術の使用は、中間の増幅(Saiki R.K.et al.,Enzymatic amplification of beta-globin genomic sequences and restriction site analysis for diagnosis of sickle cell anemia.Science 20 Dec 1985:Vol.230,Issue 4732,pp.1350-1354)を必要とするため、gSynth法のスループットを増加させる必要がある。
gSynth法に加えて、「アダマー」と呼ばれる基本的な構築二本鎖DNA構築物として使用される、環境によい(例えば、「グリーン」)二本鎖DNAアセンブリー/合成方法が最近開発されている。アダマーは、DNAペイロードならびに配列の操作を可能にする様々な調節エレメントを担持する二本鎖二重ヘアピン構造である。アダマーエレメントは、制限エンドヌクレアーゼ(RE)の結合部位、II型S制限エンドヌクレアーゼ(IISRE)の結合部位、ペイロードDNA配列、および単純なGNAモチーフ(Yoshizawa S et al.,GNA Trinucleotide Loop Sequences Producing Extraordinarily Stable DNA Minihairpins. Biochemistry 1997,36,16,4761-4767)から高親和性リガンド結合を有する複雑な三次元アプタマー(Ellington.A.D.and Szostak,J.W.In vitro selection of RNA molecules that bind specific ligands.Nature volume 346,pages818-822.1990; Tuerk C et al.,Systematic evolution of ligands by exponential enrichment:RNA ligands to bacteriophage T4 DNA polymerase.Science 03 Aug 1990:Vol.249,Issue 4968,pp.505-510)の範囲にあるヘアピン構造を含み得るが、これらに限定されない。
アレイベースのオリゴヌクレオチド合成を含むハイスループットオリゴヌクレオチド合成方法を利用して、上および本明細書に記載されるgSynthおよびアダマーベースのDNA合成方法に必要な物質を生成する組成物および方法が本明細書に開示される。したがって、gSynthおよびアダマー技術をハイスループットオリゴヌクレオチド合成と組み合わせて、慣習的な高忠実度の遺伝子(標的核酸)合成を生成する組成物および方法が、本明細書に開示される。
概要
本開示は、核酸分子の二種以上の複数を含む組成物を提供し、核酸分子の複数のそれぞれは、二種以上の種の核酸分子を含み、異なる種の核酸分子は、異なる核酸配列を含み、対応する複数の少なくとも一つのセットが、単一の反応体積で合わされるとき、セット内の異なる複数からの核酸分子が一緒にハイブリダイズして、少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体を形成するように、核酸分子の二種以上の複数内には、対応する複数の少なくとも一つのセットが存在する。
いくつかの態様では、本開示の組成物は、核酸分子の約a)六種、b)10種、c)15種、d)20種またはe)50種の複数を含む。
本開示の組成物のいくつかの態様では、核酸分子のそれぞれの複数は、少なくとも約25種の異なる種の核酸分子を含む。
本開示の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のそれぞれのセットは、同じ数の複数を含む。
本開示の組成物のいくつかの態様では、少なくとも一つの種のハイブリダイズされた複合体は、対応する複数のセット内の複数のそれぞれからの一種の核酸種を含む。
本開示の組成物のいくつかの態様では、核酸分子の二種以上の複数は、別個の体積で存在する。
本開示の組成物のいくつかの態様では、対応する複数の少なくとも一つのセットは、核酸分子の少なくとも約a)二種、b)三種、c)四種またはd)五種の複数を含む。
本開示の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のセットの数は、
(式中、Xは、複数の核酸分子の総数と等しく、Yは、一緒にハイブリダイズして、単一のハイブリダイズされた複合体を形成する核酸の複数の数と等しい)と等しい。
本開示の組成物のいくつかの態様では、a)対応する複数の少なくとも一つのセットは、二種の複数を含み、少なくとも一つのハイブリダイズされた複合体は、二種の核酸分子を含み、b)対応する複数の少なくとも一つのセットは、三種の複数を含み、少なくとも一つのハイブリダイズされた複合体は、三種の核酸分子を含むか、またはc)対応する複数の少なくとも一つのセットは、四種の複数を含み、少なくとも一つのハイブリダイズされた複合体は、四種の核酸分子を含む。
本開示の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のセットが、単一の反応で合わせられるとき、少なくとも約五種の異なるハイブリダイズされた複合体種が形成される。
本開示の組成物のいくつかの態様では、核酸分子の単一の複数内の異なる種の核酸分子は、互いに相補的ではない。
本開示は、少なくとも一つのアダマーを生成する方法を提供し、方法は、a)本開示の組成物を用意すること、b)少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体が形成されるように、核酸分子の対応する複数の少なくとも一つのセットを単一の反応体積で合わせること、c)ハイブリダイズされた複合体の少なくとも一種を少なくとも一種のリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされたその少なくとも一つのアダマーを形成することを含む。
いくつかの態様では、本開示の方法は、工程(c)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、これにより、適切にライゲートされたアダマーを精製することをさらに含む。
いくつかの態様では、本開示の方法は、少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体をMutS酵素と接触させることをさらに含む。
いくつかの態様では、アダマーは、a)第一のII型S制限エンドヌクレアーゼ(IISRE)配列、b)ペイロード配列、c)少なくとも第二のIISRE配列を含み、アダマーの少なくとも一つの末端は、ヘアピン構造を含む。
いくつかの態様では、アダマーは、アダマーの両末端にヘアピン構造を含む。
いくつかの態様では、アダマーは、a)第一のIISRE配列、b)第二のIISRE配列、c)ペイロード配列、及びd)少なくとも第三のIISRE配列を含む。
いくつかの態様では、アダマーは、a)第一のIISRE配列、b)第二のIISRE配列、c)ペイロード配列、d)第三のIISRE配列、及びe)少なくとも第四のIISRE配列を含む。
いくつかの態様では、アダマーは、多重クローニング部位(MCS)配列をさらに含み、MCS配列は、一つ以上の制限エンドヌクレアーゼ配列を含む。
いくつかの態様では、IISRE配列の少なくとも一つは、MlyI配列、NgoAVII配列、SspD5I配列、AlwI配列、BccI配列、BcefI配列、PleI配列、BceAI配列、BceSIV配列、BscAI配列、BspD6I配列、FauI配列、EarI配列、BspQI配列、BfuAI配列、PaqCI配列、Esp3I配列、BbsI配列、BbvI配列、BtgZI配列、FokI配列、BsmFI配列、BsaI配列、BcoDI配列およびHgaI配列から選択される。
いくつかの態様では、少なくとも一つのヘアピン構造は、アプタマー配列を含む。いくつかの態様では、アプタマー配列は、pL1アプタマー配列、トロンビン29-merアパタマー配列、S2.2アプタマー配列、ART1172アプタマー配列、R12.45アプタマー配列、Rb008アプタマー配列及び38NT SELEXアパタマー配列から選択される。
本開示は、標的核酸配列を含む核酸分子を合成する方法を提供し、方法は、a)前述の請求項のいずれか一項の組成物を用意すること、組成物は、対応する複数のセットが、単一の反応体積で合わされるとき、セット内の異なる複数からの核酸分子が、一緒にハイブリダイズして、二種以上のハイブリダイズされた複合体を形成するように、核酸分子の対応する複数のセットを含み、二種以上の種のハイブリダイズされた複合体は、標的核酸配列の断片を含む、b)二種以上のハイブリダイズされた複合体が形成されるように、核酸分子の対応する複数のセットを単一の反応体積で合わせること、c)二種以上のハイブリダイズされた複合体を少なくとも一つのリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二種以上のアダマーを形成すること、d)二種以上のアダマーをアセンブリーして、標的核酸配列を含む核酸分子を合成することを含む。
本開示の方法のいくつかの態様では、二種以上のアダマーをアセンブリーすることは、アダマーをa)一つ以上の制限酵素およびb)一つ以上のリガーゼで、同時または連続のいずれかで処理し、これにより、標的核酸配列を含む核酸分子をアセンブリーすることを含む。
本開示の方法のいくつかの態様では、二種以上のアダマーをアセンブリーすることは、アダマーをa)少なくとも一つのガイドRNAと組み合わせたニッカーゼ活性を示す改変されたCas9およびb)一つ以上のリガーゼで、同時または連続のいずれかで処理し、これにより、標的核酸配列を含む核酸分子をアセンブリーすることを含む。
上記および本明細書に記載される態様および/または実施形態のいずれかは、上記および本明細書に記載される任意の他の態様および/または実施形態と組み合わせることができる。
別段定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書において、単数形はまた、文脈が別途明確に示さない限り、複数形を含み、例として、用語「a」、「an」および「the」は、単数形または複数形であると理解され、用語「または」は、包括的であると理解される。一例として、「エレメント」は、一つ以上のエレメントを意味する。本明細書全体を通して、「含むこと」という用語または「含む」もしくは「含むこと」などの変形は、記載されたエレメント、整数もしくはステップ、またはエレメント、整数もしくはステップの群を含むが、任意の他のエレメント、整数もしくはステップ、またはエレメント、整数もしくはステップの群を除外するものではないことを意味すると理解されるであろう。約は、記載された値の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、0.05%、または0.01%以内であると理解することができる。本明細書全体を通して、「x~y」または「x~y」(式中、xおよびyは、二つの値である)と記載される値の範囲の列挙は、xおよびyを含むと理解される。文脈から別段明確でない限り、本明細書に提供されるすべての数値は、「約」という用語によって修飾される。
本明細書に記載されるものと類似または均等な方法および材料は、本開示の実施または試験に使用することができるが、好適な方法および物質が、以下に記載される。本明細書に記載される全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、すべての目的のためその全体が参照により組み込まれる。本明細書に引用される参考文献は、特許請求される発明の先行技術であるとは認められない。矛盾がある場合、定義を含む本明細書が、優先する。加えて、物質、方法、および例は、例示に過ぎず、限定することを意図するものではない。本開示の他の特性および利点は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲から明らかであろう。
上記の特徴及び更なる特徴は、添付の図面と併せて以下の発明を実施するための形態からより明確に理解されるであろう。
図1は、化学的に合成されたオリゴヌクレオチド対からのアダマーの生成を示す概略図を示す。図1は、二つの一本鎖DNA分子からDNAアダマーを構築することを示す。上の鎖および下の鎖、DUPLEX INSERTおよび二つのニック部位は、示される通りである。図1に提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号1~7に記載される。 図2は、遺伝子アセンブリーのためのアダマーセットを生成するための対での組み合わせのプールを有する二本鎖システムを示す。左側のパネルは、アダマー生成のための上および下の鎖のプール位置を示す。6つのプールのそれぞれの組み合わせは、相補的な上の鎖および下の鎖の固有の組み合わせを提供する。6つのプールから15個の可能な対での組み合わせがあり、これは、遺伝子A~Oに対応する。右側のパネルは、プールの数と可能な遺伝子アセンブリーの数、一つのプール当たりのアダマー遺伝子セットの数、および一つのプール当たりの異なるオリゴヌクレオチドの総数との間の関連を示す。 図3は、複数のオリゴヌクレオチドアレイプール、アダマー生成のための二つの鎖および三つの鎖の設計からのアダマー生成を示す。300塩基鎖について、重複する相補領域は長く、二本鎖システムについては200塩基対並びに三本鎖システムについては、左の鎖と真ん中の鎖の間に200塩基対および真ん中の鎖と右の鎖については100塩基対である。二本鎖システムについては、成功したハイブリダイゼーションから生じる二つのニックおよび三本鎖システムのための三つのニックが存在する。これらのニックは、T4 DNAリガーゼによって迅速かつ効率的に分解される。 図4は、遺伝子アセンブリーのためのアダマーセットを生成するための三元の組み合わせを有する三つの標準的なシステムを示す。左側のパネルは、アダマー生成のための真ん中および右の鎖のプール位置を示す。6つのプールのそれぞれの組み合わせは、相補的な左、真ん中および右の鎖の固有の組み合わせを提供する。6つのプールから20個の可能な対での組み合わせがあり、これは、遺伝子A~Tに対応する。右側のパネルは、プールの数と可能な遺伝子アセンブリーの数、一つのプール当たりのアダマー遺伝子セットの数、および一つのプール当たりの異なるオリゴヌクレオチドの総数との間の関連を示す。 図5は、六つのプールアレイレイアウトによる三つの鎖システムを示す。図5は、左に、六つのオリゴヌクレオチドアレイプールにわたる三本鎖システムの組み合わせマップを示し、右に、例示的なアレイレイアウトを示す。三つのプールのそれぞれの組み合わせは、アダマーの単一の遺伝子セットを生じる。ここで、遺伝子S(薄紫色)は、それぞれのプール1、プール4およびプール6上の五つの別個のオリゴヌクレオチド(A、B、C、D及びE)によってコードされる五つのアダマーから構築される。 図6は、高忠実度の遺伝子配列を生成するためのアダマーを組み合わせるためのプールされたアプローチの使用を示す概略図を示す。内部IISRE部位は、黒色のスペックルによって示される。gSynth部位は、番号を付けられた四角によって示される。 図7は、両末端にヘアピンを含む二本鎖核酸分子である、アダマーの例示的な概略図である。 図8は、本開示の様々なアダマー設計の例示的な概略図を示す。エクソヌクレアーゼ耐性を促進するための固体支持体及び二重ヘアピンへの結合手段である、アダマー設計のいくつかの例が示されており、各々のアダマータイプが隣接するIISRE部位を有するペイロードを有する。凡例には、いくつかの可能なIISRE部位及びRE部位、並びにトロンビンアプタマーヘアピンが示されている。 図9は、本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。最初に第1のアダマー及び第2のアダマーを、DNAライゲーションを使用して、既に固体支持体にロードしたMCSを有する結合スタッドに結合させる。ドナー構築物及びアクセプター構築物が別個の体積で生成される。ドナー構築物及びアクセプター構築物を別個のIISREで処理して、ライゲート可能な末端が生成される。この図では、アクセプターがR1 IISREでの消化によって生成され、放出された末端及び酵素がすすぎによって廃棄される。ドナー構築物が紫色のL2酵素での消化によって生成される。ドナー構築物溶液(L2酵素を有する)をアクセプターウェルに移し、2、3、又は4塩基粘着末端ライゲーションに対して80%超の高い効率を有するT4 DNAリガーゼを使用してライゲートする。ウェルをエクソヌクレアーゼで処理し、すすぐ。その後、結果として得られたアダマー構築物は、その後の伸長サイクルの準備が整った状態である。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10Gおよび図10Hは、27ヌクレオチド長の標的核酸分子を合成するために本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。図10Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号8に記載のものに対応する。図10Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号9~10に記載のものに対応する。図10Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号11~22に記載のものに対応する。図10Hに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号23~33に記載のものに対応する。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10Gおよび図10Hは、27ヌクレオチド長の標的核酸分子を合成するために本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。図10Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号8に記載のものに対応する。図10Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号9~10に記載のものに対応する。図10Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号11~22に記載のものに対応する。図10Hに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号23~33に記載のものに対応する。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10Gおよび図10Hは、27ヌクレオチド長の標的核酸分子を合成するために本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。図10Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号8に記載のものに対応する。図10Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号9~10に記載のものに対応する。図10Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号11~22に記載のものに対応する。図10Hに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号23~33に記載のものに対応する。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10Gおよび図10Hは、27ヌクレオチド長の標的核酸分子を合成するために本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。図10Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号8に記載のものに対応する。図10Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号9~10に記載のものに対応する。図10Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号11~22に記載のものに対応する。図10Hに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号23~33に記載のものに対応する。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10Gおよび図10Hは、27ヌクレオチド長の標的核酸分子を合成するために本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。図10Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号8に記載のものに対応する。図10Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号9~10に記載のものに対応する。図10Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号11~22に記載のものに対応する。図10Hに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号23~33に記載のものに対応する。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10Gおよび図10Hは、27ヌクレオチド長の標的核酸分子を合成するために本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。図10Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号8に記載のものに対応する。図10Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号9~10に記載のものに対応する。図10Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号11~22に記載のものに対応する。図10Hに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号23~33に記載のものに対応する。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10Gおよび図10Hは、27ヌクレオチド長の標的核酸分子を合成するために本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。図10Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号8に記載のものに対応する。図10Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号9~10に記載のものに対応する。図10Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号11~22に記載のものに対応する。図10Hに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号23~33に記載のものに対応する。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10Gおよび図10Hは、27ヌクレオチド長の標的核酸分子を合成するために本開示のアダマーの使用を含む、本開示の核酸を合成する方法の例示的な概略図である。図10Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号8に記載のものに対応する。図10Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号9~10に記載のものに対応する。図10Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号11~22に記載のものに対応する。図10Hに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号23~33に記載のものに対応する。 図11A~11Fは、本開示の二本鎖幾何学的合成(gSynth)の概略図である。図11Aは、本開示の二本鎖gSynth法を使用して合成されるべき配列である。太字および下線の配列の部分は、選択された4merのオーバーハングに対応し、したがって、配列全体を合成するために使用される断片を定義する。図11Aに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号34に記載のものに対応する。 図11Bは、図11Aに示される配列を構築するために本開示の二本鎖gSynth法において使用される、図11Aに示される配列の個々の二本鎖核酸断片を示す。これらの断片は、図11Aにおいて選択される部位に基づき選ばれる。図11Bに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号35~62に記載のものに対応する。 図11Cは、図11B中の断片が、図11Aに示される配列を精製するためにアセンブリーされるべき順序を示す、バイナリツリーの概略図である。 図11Dは、図11Aに示される配列を合成するための二本鎖gSynth法における第一ラウンドのライゲーションの概略図である。第一のライゲーションラウンドにおいて、断片1および2、断片3および4、断片5および6、断片7および8、断片9および10、断片11および12、ならびに断片13および14は、それらの相補的な5’オーバーハングを介してハイブリダイズされ、次いで、一緒にライゲートされて、断片1+2、断片3+4、断片5+6、断片7+8、断片9+10、断片11+12、および断片13+14が生成される。図11Dに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号35~62に記載のものに対応する。 図11Eは、図11Aに示される配列を合成するための二本鎖gSynth法における第二ラウンドのライゲーションの概略図である。第二のライゲーションラウンドにおいて、断片1+2および3+4、断片5+6および7+8、ならびに断片11+12および13+14は、それらの相補的な5’オーバーハングを介してハイブリダイズされ、次いで、一緒にライゲートされて、断片1+2+3+4、断片5+6+7+8、および断片11+12+13+14が生成される。図11Eに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号63~76に記載のものに対応する。 図11Fは、図11Aに示される配列を合成するための二本鎖gSynth法における第三ラウンドのライゲーションの概略図である。第三のライゲーションラウンドにおいて、断片1+2+3+4および5+6+7+8、ならびに断片9+10および11+12+13+14は、それらの相補的な5’オーバーハングを介してハイブリダイズされ、次いで、一緒にライゲートされて、断片1+2+3+4+5+6+7+8および断片9+10+11+12+13+14が生成される。図11Fに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号77~84に記載のものに対応する。 図11Gは、図11Aに示される配列を合成するための二本鎖gSynth法における第四および最終ラウンドのライゲーションの概略図である。第四のライゲーションラウンドにおいて、断片1+2+3+4+5+6+7+8および9+10+11+12+13+14は、それらの相補的な5’オーバーハングを介してハイブリダイズされ、一緒にライゲートされ、これにより、図1Aに示される配列が生成される。図11Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号85~88に記載のものに対応する。 図12は、本開示の方法を使用して合成されるべき標的核酸配列の例示的なプロセシングおよび分析を示す。431bpの完全長配列は、五つの可変サイズの断片(F1~F5)に分割された。これらの断片は、最終配列を生成するために使用されるアダマーのペイロードである。コンピュータプログラムを使用して、ライゲーション反応に適合する十分に間隔を置いた4塩基オーバーハング部位、ならびに最適なGC含量などの他の特徴を確実に予測した。配列全体を、IISRE部位(BsmFI、FokI、BtgZI、SfaNI)の存在について分析した。標的配列に存在する部位は、アセンブリーの目的のため特定のIISREを除外する。 図13は、図12で同定された断片に対応するアダマーを示す。予測される断片(青色の矢印は、5’->3’の向きを示す)であるアダマーのペイロードは、IISRE部位(例えば、内部断片についてはBsaI)に隣接する。4塩基オーバーハングは、薄オレンジ色のボックス(上の鎖)および薄緑色のボックス(下の鎖)で示される。末端断片F1およびF5については、外部IISRE部位は、配列のクローニング後の続くアセンブリーを可能にするよう異なる(BbsI)。断片F1およびF5はまた、増幅のためのフォワードプライマー部位ならびにリバースプライマー部位(拡張されたT7および拡張されたT3)ならびにクローニングのためのRE部位(XbaIおよびEcoRI)を有する。図11Gに提示される10個以上のヌクレオチドのヌクレオチド配列は、配列番号89~108に記載のものに対応する。 図14は、配列決定による、図13に提示されるアダマーを使用してアセンブリーされた標的核酸配列の検証を示す。クローンは、ピックアップされ、キャピラリーシーケンシングを使用してプラスミドを配列決定された。リバース配列およびフォワード配列は完全に整列され、これにより、オリゴヌクレオチドのプールからのアダマーベースのアセンブリーの精度が検証される。 図15は、本開示の方法を使用してアセンブリーされた追加の標的核酸配列のアセンブリー手法の設計を示す。 図15は、本開示の方法を使用してアセンブリーされた追加の標的核酸配列のアセンブリー手法の設計を示す。
本開示は、gSynthベースの方法およびアダマーベースの方法を含むが、これらに限定されない、二本鎖DNAアセンブリー/合成方法において使用するための、アダマーを含むが、これに限定されない、二本鎖または部分的二本鎖核酸分子を生成するためにプールされた核酸分子を利用する組成物および方法に関する。すなわち、本明細書に記載される組成物および方法は、大量の精製されたヌクレオチドおよびエラープローンDNAポリメラーゼを必要とする二本鎖の介在する増幅を必要とすることなく、プールされた核酸分子の非常に高いオリゴヌクレオチド産生の可能性を利用することによって、既存のgSynthベースのDNAアセンブリー/合成方法およびアダマーベースのDNAアセンブリー/合成方法を改善する。一部の態様では、これらのプールされた核酸分子は、アレイベースのオリゴヌクレオチド合成方法を使用して生成することができる。
一態様では、多数のオリゴヌクレオチドプールを生成し、次いで組み合わせて、個々の遺伝子をそれらの組み合わせたプールで生成したアダマーから独自に構築することができる。例えば、gSynthアルゴリズムを使用して、任意の遺伝子を、それぞれの接合部に固有の高忠実度オーバーハング配列を有する比較的少数の断片に分解することができ、これにより、真っ直ぐなフォワード粘着末端ライゲーションを可能にして、Golden Gateアセンブリアプローチ(Pryor J.M.et al.,Enabling one-pot Golden Gate assemblies of unprecedented complexity using data-optimized assembly design.PLoS ONE 15(9):e0238592.2020)と類似の最終産物を生成する。Golden Gateアセンブリーが、クローン化された配列と最適に機能し、均一に消化され、選択された高忠実度が重複することに留意することが重要である。二本鎖配列が、500塩基対である場合(二つの300塩基オリゴを組み合わせて、調節エレメントのための100塩基を有するアダマーを生成すると仮定すると、500塩基または250塩基対の二重鎖が残る)、次いで五つの連続配列のライゲーションにより、2.5kbの遺伝子が生成される。いくつかの態様では、本開示の方法の使用者は、任意の個々の遺伝子断片の長さを大きく変動させて、アセンブリー、IISRE部位の可能性および二次構造パラメーターを最適に適合させることができる。
いくつかの態様では、アダマー(その構造は、本明細書でさらに詳細に記載される)は、互いにハイブリダイズして、一対の未分解ニッチを有する二本鎖二重ヘアピン構造を形成する、一対の相補的DNA鎖の固有の組み合わせによって生成することができる。これらのニックは、T4 DNAリガーゼなどのDNAリガーゼの適用によって修復することができる。ニックが分解されると、アフィニティー試薬と組み合わせたHisタグ付きMutSタンパク質によって、可能性のあるミスマッチを除去することができる(Wang J et al.,Directly fishing out subtle mutations in genomic DNA with histidine-tagged Thermus thermophilus MutS.Volume 547,Issues 1-2,22 March 2004,Pages 41-47)。いくつかの態様では、全ての非アダマーDNAは、T7エクソヌクレアーゼの適用によって除去される。
DNAアダマーは、二つの一本鎖DNA分子から構築することができる。DUPLEX INSERTは、250塩基対(これは、300塩基の推定一本鎖オリゴヌクレオチドサイズから100塩基の調節配列を可能にする)のオーダーで、大きくすることができる。総配列量が高い可能性があるため、選択性と二本鎖回復の両方の観点からハイブリダイゼーションの忠実度も高い。アニーリングは、安定なヘアピンを有するほぼ完全に二本鎖の配列を生成することができる。二つの「ニック」は、T4 DNAリガーゼでの簡単な処理によって効率的かつ迅速に修復することができる。限定のライゲーションを高忠実度のハイブリダイゼーションと組み合わせることで、T7エクソヌクレアーゼ耐性物質のみが、所望のアダマー産物であり得る。加えて、処理を、Hisタグ付きTaq MutSタンパク質を用いて行い、可能性のあるミスマッチ塩基対に結合し、続いてNi-NTA(ニッケルニトリロ酢酸)アガロースアフィニティ樹脂と接触させて、DNAを含有するMutS結合ミスマッチを除去し、これにより、実質的に濃縮された純粋な所望の生成物を得ることができる(図1を参照)。
すなわち、いくつかの態様では、本開示のアダマーは、図3の上部のパネルに示される通り、第一の一本鎖核酸分子および第二の一本鎖核酸分子をハイブリダイズすることによって生成することができ、第一の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子上の第二の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含み、第二の一本鎖核酸分子は、自己相補的である第一の領域および第一の一本鎖核酸分子上の第一の領域に相補的である第二の領域を含む。第一の一本鎖核酸分子および第二の一本鎖核酸分子を一緒にハイブリダイズして、ハイブリダイズした複合体を生成する。次いで、ハイブリダイズされた複合体は、ミスマッチ塩基に結合し、DNAをエクソヌクレアーゼ消化に曝露させる、酵素MutSと任意選択的に接触させることができる。次いで、ハイブリダイズされた複合体をリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二本鎖アダマー構造を形成することができる。リガーゼ酵素との接触後、生成物をT7エクソヌクレアーゼと接触させて、適切に形成されたアダマーを精製および濃縮することができる。この方法は、本明細書において「二本鎖アダマーアセンブリー方法」と呼ばれる。
したがって、本開示は、本明細書に記載されるアダマーを生成する方法を提供し、方法は、a)第一の一本鎖核酸分子および第二の一本鎖核酸分子を用意すること、第一の一本鎖核酸分子および第二の一本鎖核酸分子の配列は、生成されるべきであるアダマーの一部を含み、第一の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子上の第二の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含み、第二の一本鎖核酸分子は、自己相補的である第一の領域および第一の一本鎖核酸分子上の第一の領域に相補的である第二の領域を含む、b)第一の一本鎖核酸分子および第二の一本鎖核酸分子をハイブリダイズすること、ならびにc)部分的な二本鎖核酸分子をリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二本鎖アダマー構造を形成することを含む。
いくつかの態様では、前述の方法は、工程(c)の生成物をエクソヌクレアーゼで処理し、これにより、適切にライゲートされたアダマーを精製することをさらに含むことができる。
いくつかの態様では、前述の方法は、工程(b)の後および工程(c)の前に、部分的な二本鎖核酸分子をMutS酵素と接触させることをさらに含むことができる。
いくつかの態様では、図3の真ん中のパネルに示される通り、アダマーは、第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子および第三の一本鎖核酸分子をハイブリダイズすることによって生成することができ、第一の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子上の第一の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含み、第二の一本鎖核酸分子は、第一の一本鎖核酸分子の第一の領域に相補的である第一の領域および第三の一本鎖核酸分子の第一の領域に相補的である第二の領域を含み、第三の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子の第二の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含む。図3において、第一の一本鎖核酸分子は、左の鎖と呼ばれ、第二の一本鎖核酸分子は、真ん中の鎖と呼ばれ、第三の一本鎖核酸分子は、右の鎖と呼ばれる。第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子、および第三の一本鎖核酸分子を一緒にハイブリダイズして、ハイブリダイズした複合体を生成する。次いで、ハイブリダイズされた複合体は、ミスマッチ塩基に結合し、DNAをエクソヌクレアーゼ消化に曝露させる、酵素MutSと任意選択的に接触させることができる。次いで、ハイブリダイズされた複合体をリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二本鎖アダマー構造を形成することができる。リガーゼ酵素との接触後、生成物をT7エクソヌクレアーゼと接触させて、適切に形成されたアダマーを精製および濃縮することができる。三本鎖システムでは、左の鎖および右の鎖に対して真ん中の鎖の位置は、鎖の間のハイブリダイゼーションの程度のバランスを取るように調整することができる。しかしながら、ヘアピンを形成するための自己ハイブリダイゼーションの量と完全なアダマー構造を形成するための交差ハイブリダイゼーションの量との間にはトレードオフがある。この方法は、本明細書において「三本鎖アダマーアセンブリー方法」と呼ばれる。
したがって、本開示は、本明細書に記載されるアダマーを生成する方法を提供し、方法は、a)第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子および第三の一本鎖核酸分子を用意すること、第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子、および第三の一本鎖核酸分子の配列は、生成されるべきであるアダマーの一部を含み、第一の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子上の第一の領域と相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含み、第二の一本鎖核酸分子は、第一の一本鎖核酸分子の第一の領域に相補的である第一の領域および第三の一本鎖核酸分子の第一の領域に相補的である第二の領域を含み、第三の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子の第二の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含む、b)第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子、および第三の一本鎖核酸分子をハイブリダイズすること、ならびにc)部分的な二本鎖核酸分子をリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二本鎖アダマー構造を形成することを含む。
いくつかの態様では、前述の方法は、工程(c)の生成物をエクソヌクレアーゼで処理し、これにより、適切にライゲートされたアダマーを精製することをさらに含むことができる。
いくつかの態様では、前述の方法は、工程(b)の後および工程(c)の前に、部分的な二本鎖核酸分子をMutS酵素と接触させることをさらに含むことができる。
いくつかの態様では、図3の下部のパネルに示される通り、アダマーは、第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子、第三の一本鎖核酸分子、および第四の一本鎖核酸分子をハイブリダイズすることによって生成することができ、第一の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子上の第一の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含み、第二の一本鎖核酸分子は、第一の一本鎖核酸分子の第一の領域に相補的である第一の領域および第三の一本鎖核酸分子の第一の領域に相補的である第二の領域を含み、第三の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子の第二の領域に相補的である第一の領域および第四の一本鎖核酸分子上の第一の領域に相補的である第二の領域を含み、第四の一本鎖核酸分子は、第三の一本鎖核酸分子の第二の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含む。第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子、第三の一本鎖核酸分子、および第四の一本鎖核酸分子を一緒にハイブリダイズして、ハイブリダイズした複合体を生成する。次いで、ハイブリダイズされた複合体は、ミスマッチ塩基に結合し、DNAをエクソヌクレアーゼ消化に曝露させる、酵素MutSと任意選択的に接触させることができる。次いで、ハイブリダイズされた複合体をリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二本鎖アダマー構造を形成することができる。リガーゼ酵素との接触後、生成物をT7エクソヌクレアーゼと接触させて、適切に形成されたアダマーを精製および濃縮することができる。三本鎖システムでは、左の鎖および右の鎖に対して真ん中の鎖の位置は、鎖の間のハイブリダイゼーションの程度のバランスを取るように調整することができる。しかしながら、ヘアピンを形成するための自己ハイブリダイゼーションの量と完全なアダマー構造を形成するための交差ハイブリダイゼーションの量との間にはトレードオフがある。この方法は、本明細書において「四本鎖アダマーアセンブリー方法」と呼ばれる。
したがって、本開示は、本明細書に記載されるアダマーを生成する方法を提供し、方法は、a)第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子、第三の一本鎖核酸分子、および第四の一本鎖核酸分子を用意すること、第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子、第三の一本鎖核酸分子、および第四の一本鎖核酸分子の配列は、生成されるべきであるアダマーの一部を含み、第一の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子上の第一の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含み、第二の一本鎖核酸分子は、第一の一本鎖核酸分子の第一の領域に相補的である第一の領域および第三の一本鎖核酸分子の第一の領域に相補的である第二の領域を含み、第三の一本鎖核酸分子は、第二の一本鎖核酸分子の第二の領域に相補的である第一の領域および第四の一本鎖核酸分子上の第一の領域に相補的である第二の領域を含み、第四の一本鎖核酸分子は、第三の一本鎖核酸分子の第二の領域に相補的である第一の領域および自己相補的である第二の領域を含む、b)第一の一本鎖核酸分子、第二の一本鎖核酸分子、第三の一本鎖核酸分子をハイブリダイズすること、ならびにc)部分的な二本鎖核酸分子をリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二本鎖アダマー構造を形成することを含む。
いくつかの態様では、前述の方法は、工程(c)の生成物をエクソヌクレアーゼで処理し、これにより、適切にライゲートされたアダマーを精製することをさらに含むことができる。
いくつかの態様では、前述の方法は、工程(b)の後および工程(c)の前に、部分的な二本鎖核酸分子をMutS酵素と接触させることをさらに含むことができる。
二本鎖アダマーアセンブリー方法、三本鎖アダマーアセンブリー方法および/または四本鎖アダマーアセンブリー方法の文脈において、それぞれの方法に使用される個々の一本鎖核酸分子は、核酸分子の別個の複数(本明細書において「プール」とも呼ばれる)において個々に提供することができ、核酸分子の別個の複数は、アレイベースのオリゴヌクレオチド合成などの方法を使用して生成される。当業者によって理解されるように、アレイベースのオリゴヌクレオチド合成方法は、電気化学的方法、光ベースの化学方法、インクジェット印刷方法または任意のその組み合わせを含むが、これらに限定されない。
すなわち、遺伝子断片セットは、固有の対のプールが、合成されるべき最終遺伝子(標的核酸)構築物の断片のそれぞれを表すアダマーを生成するように組み合わされるように、いくつかのオリゴヌクレオチドプールにわたって分配することができる。例として、それぞれの遺伝子が、五つの断片から構築される六つのオリゴヌクレオチドアレイプールについては、合計15の遺伝子構築が可能となり、それぞれのプールは、五つの異なる遺伝子の上位または下位の五つの断片を含有する。したがって、オリゴヌクレオチドが、約300塩基長である、それぞれ25個のオリゴヌクレオチドの6つのプールは、2.5kbの長さの15個の遺伝子を構築するのに十分であろう。
対での組み合わせでは、現在のアレイプールの容量が、十分に利用されていないことが明らかである。1225個の遺伝子がアセンブリーされ得る50個のプールがあっても、一つのプール当たりの別個のオリゴヌクレオチドの総数は、わずか245である(図2を参照)。一つのプール当たりの別個のオリゴヌクレオチドの数が少ないと、それぞれの特定のオリゴヌクレオチドの量は増加するが、所定の遺伝子を有効にアセンブリーするために必要なそれぞれのオリゴヌクレオチドの総量には限界がある。アダマーを生成するために使用される鎖の数を増加させることによって、一つプール当たりの遺伝子の総数および別個のオリゴヌクレオチドは、特に、多数のプールで劇的に増加する。
別の態様では、二本鎖よりむしろ、三本鎖アダマーアセンブリー方法を利用することができる(図3を参照)。三本鎖システムでは、プールの可能な組み合わせの数は劇的に増加する。二本鎖設計と三本鎖設計の両方について、ランダムな組み合わせよりむしろ特定のアダマーの形成のための強力な選択的利点がある。第一に、アレイプールからの長いオリゴ、例えば、一つの鎖当たり300塩基を使用することにより、重複する相補的領域は、非常に長く、これは、通常の条件下での堅牢なハイブリダイゼーションを確実にする。第二に、プロセスは、非アダマーDNAを除去するためのT7エクソヌクレアーゼ処理を含むため、ニックのライゲーションは、選択的な事象となる。したがって、ハイブリダイゼーションが正しくない場合、アダマーは、一緒にライゲーションして、二重ヘアピン構造を形成せず、T7エクソヌクレアーゼによって分解される。
別の好ましい実施形態では、四本鎖システムを利用することができる。一つの遺伝子当たり四つの鎖および四つのプールでは、プール数が10以上になると、遺伝子の数は増える。例えば、15個のプールで、合計1365個の遺伝子を生成することができる(表1を参照)。プールの複雑さが増すと、オリゴヌクレオチドアレイのより効率的な利用がもたらされる。
一部の市販のオリゴヌクレオチドアレイプールは、任意の数の別個のオリゴヌクレオチドで生成されてもよい。この場合、固定されたアレイ表面については、より少ない数の別個のオリゴヌクレオチドが、それぞれのオリゴヌクレオチド配列についてより大きな総質量をもたらす。六つのプールを有する三本鎖システムを考慮すると、それぞれのプールは、50種の異なるオリゴヌクレオチド種を有し、したがって、組み合わされた三つのプールは、150種の別個のオリゴヌクレオチドが識別される(図5を参照)。組み合わせられたプールを使用して、任意の数のアダマーを生成することができるが、オーバーハングの不適切なライゲーションを避けるために、アセンブリー内のアダマーの数を最小に維持することが最良である。
したがって、本開示は、核酸分子の二種以上の複数を含む組成物を提供し、核酸分子の複数のそれぞれは、二種以上の核酸分子を含み、異なる種の核酸分子は、異なる核酸配列を含み、核酸分子の二種以上の複数内で、対応する複数のセットが、単一の反応体積で組み合わされるとき、セット内の複数の少なくとも一種からの少なくとも一種の核酸は、セット内の他の複数の少なくとも一種からの少なくとも一種の核酸分子とハイブリダイズして、少なくとも一種のハイブリダイズした複合体を形成するように、対応する複数の少なくとも一つのセットがある。
したがって、本開示は、核酸分子の二種以上の複数を含む組成物を提供し、核酸分子の複数のそれぞれは、二種以上の核酸分子を含み、異なる種の核酸分子は、異なる核酸配列を含み、核酸分子の二種以上の複数内で、対応する複数のセットが、単一の反応体積で組み合わせられるとき、セット内の異なる複数からの核酸分子が一緒にハイブリダイズして、少なくとも一種のハイブリダイズした複合体を形成するように、対応する複数の少なくとも一つのセットがある。
したがって、本開示は、核酸分子の二種以上の複数を含む組成物を提供し、核酸分子の複数のそれぞれは、二種以上の核酸分子を含み、異なる種の核酸分子は、異なる核酸配列を含み、核酸分子の二種以上の複数内に、対応する複数のセットが、単一の反応体積で組み合わされるとき、セット内のそれぞれの異なる複数からの核酸分子が一緒にハイブリダイズして、少なくとも一種のハイブリダイズした複合体を形成するように、対応する複数の少なくとも一つのセットがある。
前述の組成物のいくつかの態様では、ハイブリダイズされた複合体は、図3に示されるハイブリダイズされた複合体のいずれかであり得る。
前述の組成物のいくつかの態様では、核酸分子のそれぞれの複数内で、単一種の核酸分子は、複数で存在する(すなわち、複数内に存在する核酸分子のその種の一つより多くのコピーがある)。
いくつかの態様では、前述の組成物は、核酸分子の少なくとも約一種、または少なくとも約二種、または少なくとも三種、または少なくとも約四種、または少なくとも約五種、または少なくとも約六種、または少なくとも約七種、または少なくとも約八種、または少なくとも約九種、または少なくとも約10、または少なくとも約11、または少なくとも約12、または少なくとも約13、または少なくとも約14、または少なくとも約15、または少なくとも約16、または少なくとも約17、または少なくとも約18、または少なくとも約19、または少なくとも約20、または少なくとも約25、または少なくとも約30、または少なくとも約35、または少なくとも約40、または少なくとも約45、または少なくとも約50、または少なくとも約55、または少なくとも約60、または少なくとも約65、または少なくとも約70、または少なくとも約75、または少なくとも約80、または少なくとも約85、または少なくとも約90、または少なくとも約95、または少なくとも約100、または少なくとも約150、または少なくとも約200、または少なくとも約250、または少なくとも約300、または少なくとも約350、または少なくとも約400、または少なくとも約450、または少なくとも約500、または少なくとも約550、または少なくとも約600、または少なくとも約650、または少なくとも約700、または少なくとも約750、または少なくとも約800、または少なくとも約850、または少なくとも約900、または少なくとも約950、または少なくとも約1000、または少なくとも約1500、または少なくとも約2000、または少なくとも約2500、または少なくとも約3000、または少なくとも約3500、または少なくとも約4000、または少なくとも約4500、または少なくとも約5000、または少なくとも約5500、または少なくとも約6000、または少なくとも約6500、または少なくとも約7000、または少なくとも約7500、または少なくとも8000、または少なくとも約8500、または少なくとも約9000、または少なくとも約9500、または少なくとも約10000種の複数を含むことができる。
いくつかの態様では、前述の組成物は、核酸分子の約一種、または約二種、または約三種、または約四種、または約五種、または約六種、または約七種、または約八種、または約九種、または約10、または約11、または約12、または約13、または約14、または約15、または約16、または約17、または約18、または約19、または約20、または約25、または約30、または約35、または約40、または約45、または約50、または約55、または約60、または約65、または約70、または約75、または約80、または約85、または約90、または約95、または約100、または約150、または約200、または約250、または約300、または約350、または約400、または約450、または約500、または約550、または約600、または約650、または約700、または約750、または約800、または約850、または約900、または約950、または約1000、または約1500、または約2000、または約2500、または約3000、または約3500、または約4000、または約4500、または約5000、または約5500、または約6000、または約6500、または約7000、または約7500、または8000、または約8500、または約9000、または約9500、または約10000種の複数を含むことができる。
前述の組成物のいくつかの態様では、核酸分子のそれぞれの複数は、少なくとも約一種、または少なくとも約二種、または少なくとも三種、または少なくとも約四種、または少なくとも約五種、または少なくとも約六種、または少なくとも約七種、または少なくとも約八種、または少なくとも約九種、または少なくとも約10、または少なくとも約11、または少なくとも約12、または少なくとも約13、または少なくとも約14、または少なくとも約15、または少なくとも約16、または少なくとも約17、または少なくとも約18、または少なくとも約19、または少なくとも約20、または少なくとも約25、または少なくとも約30、または少なくとも約35、または少なくとも約40、または少なくとも約45、または少なくとも約50、または少なくとも約55、または少なくとも約60、または少なくとも約65、または少なくとも約70、または少なくとも約75、または少なくとも約80、または少なくとも約85、または少なくとも約90、または少なくとも約95、または少なくとも約100、または少なくとも約150、または少なくとも約200、または少なくとも約250、または少なくとも約300、または少なくとも約350、または少なくとも約400、または少なくとも約450、または少なくとも約500、または少なくとも約550、または少なくとも約600、または少なくとも約650、または少なくとも約700、または少なくとも約750、または少なくとも約800、または少なくとも約850、または少なくとも約900、または少なくとも約950、または少なくとも約1000、または少なくとも約1500、または少なくとも約2000、または少なくとも約2500、または少なくとも約3000、または少なくとも約3500、または少なくとも約4000、または少なくとも約4500、または少なくとも約5000、または少なくとも約5500、または少なくとも約6000、または少なくとも約6500、または少なくとも約7000、または少なくとも約7500、または少なくとも8000、または少なくとも約8500、または少なくとも約9000、または少なくとも約9500、または少なくとも約10000、または少なくとも約20000、または少なくとも約30000、または少なくとも約40000、または少なくとも約50000、または少なくとも約60000、または少なくとも約70000、または少なくとも約80000、または少なくとも約90000、または少なくとも約100000種の異なる種の核酸分子を含むことができる。
前述の組成物のいくつかの態様では、核酸分子のそれぞれの複数は、約一種、または約二種、または約三種、または約四種、または約五種、または約六種、または約七種、または約八種、または約九種、または約10、または約11、または約12、または約13、または約14、または約15、または約16、または約17、または約18、または約19、または約20、または約25、または約30、または約35、または約40、または約45、または約50、または約55、または約60、または約65、または約70、または約75、または約80、または約85、または約90、または約95、または約100、または約150、または約200、または約250、または約300、または約350、または約400、または約450、または約500、または約550、または約600、または約650、または約700、または約750、または約800、または約850、または約900、または約950、または約1000、または約1500、または約2000、または約2500、または約3000、または約3500、または約4000、または約4500、または約5000、または約5500、または約6000、または約6500、または約7000、または約7500、または8000、または約8500、または約9000、または約9500、または約10000、または約20000、または約30000、または約40000、または約50000、または約60000、または約70000、または約80000、または約90000、または約100000種の異なる種の核酸分子を含むことができる。
前述の組成物のいくつかの態様では、核酸分子の単一の複数内の異なる種の核酸分子は、互いに相補的ではない。
前述の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のそれぞれのセットは、同じ数の複数を含む。いくつかの態様では、少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体は、対応する複数のセット内の複数のそれぞれからの一種の核酸種を含む。
前述の組成物のいくつかの態様では、核酸分子の二種以上の複数は、別個の体積で存在する(すなわち、それらは、異なる容器内またはアレイの物理的に別個の部分などの、互いに物理的に別個である)。
前述の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のセットは、少なくとも約二種の複数、少なくとも約三種の複数、少なくとも約四種の複数、少なくとも約五種の複数、少なくとも約六種の複数、少なくとも約七種の複数、少なくとも約八種の複数、少なくとも約九種の複数、または少なくとも約10種の複数を含むことができる。
前述の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のセットは、約二種の複数、約三種の複数、約四種の複数、約五種の複数、約六種の複数、七種の複数、約八種の複数、約九種の複数、または約10種の複数を含むことができる。
前述の組成物いくつかの態様では、対応する複数のセットは、二種の複数、三種の複数、四種の複数、五種の複数、六種の複数、七種の複数、八種の複数、九種の複数、または10種の複数を含むことができる。
前述の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のセットの数は、
(式中、Xが、核酸分子の複数の総数と等しく、Yが、単一のハイブリダイズされた複合体を形成するように一緒にハイブリダイズする核酸の種の数と等しい)と等しい。例えば、ハイブリダイズされた複合体のそれぞれが、三種の核酸分子から構成される、核酸の10種の複数を含む組成物は、120セットの対応する複数を有する。
非限定的な例では、対応する複数のセットが、二種の複数を含む場合、次いで、ハイブリダイズされた複合体は、二種の複数のそれぞれから一つである、二種の核酸分子を含む。非限定的な例では、対応する複数のセットが、三種の複数を含む場合、ハイブリダイズされた複合体は、三種の複数のそれぞれからの一つである、三種の核酸分子を含む。非限定的な例では、対応する複数のセットが、四種の複数を含む場合、ハイブリダイズされた複合体は、四種の複数のそれぞれからの一つである、四種の核酸分子を含む。
前述の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のセットが、単一の反応で組み合わされるとき、少なくとも約一種、または少なくとも約二種、または少なくとも約三種、または少なくとも約四種、または少なくとも約五種、または少なくとも約六種、または少なくとも約七種、または少なくとも約八種、または少なくとも約九種、または少なくとも約10、または少なくとも約11、または少なくとも約12、または少なくとも約13、または少なくとも約14、または少なくとも約15、または少なくとも約16、または少なくとも約17、または少なくとも約18、または少なくとも約19、または少なくとも約20、または少なくとも約25、または少なくとも約30、または少なくとも約35、または少なくとも約40、または少なくとも約45、または少なくとも約50、または少なくとも約55、または少なくとも約60、または少なくとも約65、または少なくとも約70、または少なくとも約75、または少なくとも約80、または少なくとも約85、または少なくとも約90、または少なくとも約95、または少なくとも約100種の異なるハイブリダイズされた複合体種を形成することができる。
前述の組成物のいくつかの態様では、対応する複数のセットが、単一の反応で組み合わされるとき、約一種、または約二種、または約三種、または約四種、または約五種、または約六種、または約七種、または約八種、または約九種、または約10、または約11、または約12、または約13、または約14、または約15、または約16、または約17、または約18、または約19、または約20、または約25、または約30、または約35、または約40、または約45、または約50、または約55、または約60、または約65、または約70、または約75、または約80、または約85、または約90、または約95、または約100種の異なるハイブリダイズされた複合体種を形成することができる。
前述の組成物のいくつかの態様では、形成されたその少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体は、少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体が、適当なリガーゼおよび任意選択的に、MutS酵素と接触される場合、次いで、本開示のアダマーは、ハイブリダイズされた複合体を形成するように、本開示のアダマーに対応する。
したがって、本開示は、本開示の少なくとも一つのアダマーを生成する方法を提供し、方法は、a)本開示の組成物を用意すること、b)少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体が形成されるように、核酸分子の対応する複数の少なくとも一つのセットを単一の反応体積で組み合わせること、c)少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体をリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二本鎖アダマー構造を形成することを含む。いくつかの態様では、ハイブリダイズされた複合体の少なくとも一種は、本明細書に記載される二本鎖アダマーアセンブリー方法に記載される通り、二種の一本鎖核酸分子を含む。いくつかの態様では、ハイブリダイズされた複合体の少なくとも一種は、本明細書に記載される三本鎖アダマーアセンブリー方法に記載される通り、三種の一本鎖核酸分子を含む。いくつかの態様では、ハイブリダイズされた複合体の少なくとも一種は、本明細書に記載される四本鎖アダマーアセンブリー方法に記載される通り、四種の一本鎖核酸分子を含む。
いくつかの態様では、前述の方法は、工程(c)の生成物をエクソヌクレアーゼで処理し、これにより、適切にライゲートされたアダマーを精製することをさらに含むことができる。
いくつかの態様では、前述の方法は、工程(b)の後および工程(c)の前に、部分的な二本鎖核酸分子をMutS酵素と接触させることをさらに含むことができる。
加えて、本開示は、本開示の少なくとも一種の二本鎖断片を精製する方法を提供し、方法は、a)本開示の組成物を用意すること、b)ハイブリダイズされた複合体の少なくとも一種が形成されるように、核酸分子の対応する複数の少なくとも一つのセットを単一の反応体積で組み合わせること、ハイブリダイズされた複合体の少なくとも一種は、少なくとも一種の二本鎖断片を含む、を含む。いくつかの態様では、少なくとも一種の二本鎖断片は、本明細書に記載される通り、gSynth合成方法において使用するための断片である。
本開示のアダマーベースの方法および組成物
アダマー
本開示は、少なくとも一つのアダマーを含む組成物を提供する。本明細書で使用される場合、アダマーという用語は、両末端にヘアピン構造を含む二本鎖核酸分子を説明するために使用される。アダマーが固体表面に固定化されているいくつかの態様では、アダマーは、固体表面に結合していない分子の末端に位置する単一のヘアピンを含み得る。固体表面に固定化されたアダマー及び二つのアダマーの例示的な概略図が、図7に示される。アダマーは、本明細書に記載の一つ以上の特徴を含むことができる。
いくつかの態様では、アダマーは、DNAを含むか、それから本質的になるか、又はそれからなることができる。
いくつかの態様では、アダマーは、一つ以上の多重クローニング部位(MCS)配列を含むことができる。いくつかの態様では、MCS配列は、対応する制限エンドヌクレアーゼで切断されて、3’オーバーハング、5’オーバーハング、又は平滑末端を生成することができる一つ以上の制限エンドヌクレアーゼ(RE)配列を含むことができる。
当業者に理解されるであろうように、「平滑末端」は、不対合ヌクレオチドが存在しないDNA断片の末端を説明するために使用される。
当業者に理解されるであろうように、5’オーバーハングという用語は、鎖の一方の5’末端に位置する部分的二本鎖核酸分子の一本鎖部分を指すために使用される。
当業者に理解されるであろうように、3’オーバーハングという用語は、鎖の一方の3’末端に位置する部分的二本鎖核酸分子の一本鎖部分を指すために使用される。
いくつかの態様では、アダマーは、対応するII型S制限エンドヌクレアーゼ(以下、IISRE)で切断され得る少なくとも一つのオフセット切断II型S制限エンドヌクレアーゼ(IISRE)配列(以下、IISRE配列)を含むことができる。いくつかの態様では、アダマーは、少なくとも一つのIISRE配列を含むことができる。いくつかの態様では、アダマーは、少なくとも三つのIISRE配列を含むことができる。いくつかの態様では、アダマーは、少なくとも四つのIISRE配列を含むことができる。
いくつかの態様では、IISRE配列は、対応するIISREでの切断により「平滑末端」の作製がもたらされるような配列である。
いくつかの態様では、IISRE配列は、対応するIISREでの切断により1ヌクレオチド長の5’オーバーハングの作製がもたらされるような配列である。いくつかの態様では、IISRE配列は、対応するIISREでの切断により2ヌクレオチド長の5’オーバーハングの作製がもたらされるような配列である。いくつかの態様では、IISRE配列は、対応するIISREでの切断により3ヌクレオチド長の5’オーバーハングの作製がもたらされるような配列である。いくつかの態様では、IISRE配列は、対応するIISREでの切断により4ヌクレオチド長の5’オーバーハングの作製がもたらされるような配列である。いくつかの態様では、IISRE配列は、対応するIISREでの切断により5ヌクレオチド長の5’オーバーハングの作製がもたらされるような配列である。いくつかの態様では、IISRE配列は、対応するIISREでの切断により約1ヌクレオチド~約5ヌクレオチド長の5’オーバーハングの作製がもたらされるような配列である。
IISRE配列の非限定的な例に加えて、それらの対応するIISRE、並びにIISRE配列及び対応するIISREの切断によって作製されるオーバーハング/平滑末端の説明が表2に示される。したがって、アダマーは、表2に記載のIISRE配列のうちの一つ以上を含むことができる。
いくつかの態様では、アダマーの末端に位置するヘアピン構造又はヘアピン(互換的に使用される)は、少なくとも約1、又は少なくとも約二、又は少なくとも約三、又は少なくとも約四、又は少なくとも約五、又は少なくとも約六、又は少なくとも約七、又は少なくとも約八、又は少なくとも約九、又は少なくとも約10、又は少なくとも約11、又は少なくとも約12、又は少なくとも約13、又は少なくとも約14、又は少なくとも約15、又は少なくとも約16、又は少なくとも約17、又は少なくとも約18、又は少なくとも約19、又は少なくとも約20、又は少なくとも約21、又は少なくとも約22、又は少なくとも約23、又は少なくとも約24、又は少なくとも約25、又は少なくとも約26、又は少なくとも約27、又は少なくとも約28、又は少なくとも約29、又は少なくとも約30、又は少なくとも約31、又は少なくとも約32、又は少なくとも約33、又は少なくとも約34、又は少なくとも約35、又は少なくとも約36、又は少なくとも約37、又は少なくとも約38、又は少なくとも約39、又は少なくとも約40、又は少なくとも約41、又は少なくとも約42、又は少なくとも約43、又は少なくとも約44、又は少なくとも約45、又は少なくとも約46、又は少なくとも約47、又は少なくとも約48、又は少なくとも約49、又は少なくとも約50ヌクレオチドを含むことができる。
上述のように、アダマーは、ヘアピン構造によりいずれかの末端がキャップされている。ヘアピン構造は、いくつかの役割を果たす。第一に、ヘアピンは、アダマーのエクソヌクレアーゼ消化に対する保護を提供する。これにより、本開示の方法における所与の反応からの未反応中間体の除去が可能になり、これにより、生成中のアダマー及びアダマー伸長後の産物の両方に純度が提供される。第二に、ヘアピン構造は、アダマーを固体支持体に結合させるための手段を提供する。これらの結合は、特定の固体支持結合リガンドに結合するアプタマーの結合によって、BamHIなどの従来のREでの消化後のMCSによるライゲーションによって、ラムダファージcos部位によるライゲーションによって、又は一本鎖固体支持体結合アンカーNAへのハイブリダイゼーションによって、直接生成される。最後に、本明細書に記載のヘアピンは、ビオチンなどの非天然修飾を必要とすることなく、アダマーの固体支持体(例えば、ビーズ)への結合を可能にする。したがって、本開示のアダマーは、完全に天然の手段を使用して合成することができ、小規模及び/又は大規模なホスホラミダイト合成の必要性を取り除く。したがって、本開示のアダマー及び方法は、核酸分子のより高速で安価な合成を可能にし、毒性の低い廃棄物を発生させることができる。
いくつかの態様では、アダマーの末端に位置するヘアピンは、アダマーの親和性精製及び/又はアダマーの固体支持体(例えば、ビーズ)への結合を可能にする構造配列を含むことができる。
いくつかの態様では、アダマーの末端に位置するヘアピンは、制御された自己切断を可能にする酵素配列(例えば、DNAザイム配列)を含むことができる。
いくつかの態様では、アダマーの末端に位置するヘアピンは、一つ以上の制限酵素部位を含むことができる。理論に束縛されることを望むものではないが、ヘアピン内の一つ以上の制限酵素部位は、対応する制限酵素で切断されて、少なくとも一つの一本鎖オーバーハングを生成することができ、その後、これを使用して、切断されたアダマーを、少なくとも一つの一本鎖オーバーハングに相補的な核酸を含む固体支持体(例えば、ビーズ)にハイブリダイズ及び/又はライゲートすることができる。
いくつかの態様では、アダマーの末端に位置するヘアピンは、アプタマー配列を含むことができる。理論に束縛されることを望むものではないが、アプタマー配列は、親和性精製及び/又は固体支持体(例えば、ビーズ)への結合に使用することができる。アプタマー配列の非限定的な例が表3に示される。
いくつかの態様では、アダマーは、ラムダファージcos部位を含むことができる。
いくつかの態様では、アダマーは、本明細書に記載の方法のうちの一つを使用して合成される核酸の断片を含む「N-mer配列」を含むことができる。「N-mer配列」、「ペイロード」、「ペイロード配列」、「N-merペイロード」および「二本鎖インサート」という用語は、本明細書で互換的に使用される。
いくつかの態様では、N-mer配列は、約3ヌクレオチド長とすることができる。いくつかの態様では、N-mer配列は、約3ヌクレオチド長である。3ヌクレオチド長のN-mer配列は、本明細書で3-merと称される。
いくつかの態様では、N-mer配列は、約4ヌクレオチド長とすることができる。いくつかの態様では、N-mer配列は、約4ヌクレオチド長である。4ヌクレオチド長のN-mer配列は、本明細書で4-merと称される。
いくつかの態様では、N-mer配列は、約5ヌクレオチド長とすることができる。いくつかの態様では、N-mer配列は、約5ヌクレオチド長である。5ヌクレオチド長のN-mer配列は、本明細書で5-merと称される。
いくつかの態様では、N-mer配列は、約6ヌクレオチド長とすることができる。いくつかの態様では、N-mer配列は、約6ヌクレオチド長である。6ヌクレオチド長のN-mer配列は、本明細書で6-merと称される。
いくつかの態様では、N-mer配列は、任意の数のヌクレオチド長とすることができる。いくつかの態様では、N-mer配列は、約少なくとも25ヌクレオチド、または少なくとも約50ヌクレオチド、または少なくとも約75ヌクレオチド、または少なくとも約100ヌクレオチド、または少なくとも約125ヌクレオチド、または少なくとも約150ヌクレオチド、または少なくとも約175ヌクレオチド、または少なくとも約200ヌクレオチド、または少なくとも約225ヌクレオチド、または少なくとも約250ヌクレオチド、または少なくとも約275ヌクレオチド、または少なくとも約300ヌクレオチド長とすることができる。
いくつかの態様では、N-mer配列は、任意の数のヌクレオチド長とすることができる。いくつかの態様では、N-mer配列は、約25ヌクレオチド、または約50ヌクレオチド、または約75ヌクレオチド、または約100ヌクレオチド、または約125ヌクレオチド、または約150ヌクレオチド、または約175ヌクレオチド、または約200ヌクレオチド、または約225ヌクレオチド、または約250ヌクレオチド、または約275ヌクレオチド、または約300ヌクレオチド長とすることができる。
いくつかの態様では、アダマーは、MCS配列、第一のIISRE配列、N-mer配列、及び少なくとも第二のIISRE配列を含むことができる。いくつかの態様では、アダマーは、MCS配列、続いて第一のIISRE配列、続いてN-mer配列、続いて少なくとも第二のIISRE配列を含むことができる。前述のアダマーの例示的な概略図が、アダマー設計番号1~4として図8に示される。図8に示されるアダマー設計番号1~3の非限定的な例では、第一のIISRE配列は、切断されたときに4ヌクレオチド長の5’オーバーハングを作製するIISRE配列であり、N-mer配列は、3-mer配列であり、少なくとも第二のIISRE配列は、切断されたときに平滑末端を作製するIISRE配列である。図8に示されるアダマー設計番号4の非限定的な例では、第一のIISRE配列は、切断されたときに平滑末端を作製するIISRE配列であり、N-mer配列は、3-mer配列であり、少なくとも第二のIISRE配列は、切断されたときに3ヌクレオチド長の5’オーバーハングを作製するIISRE配列である。
いくつかの態様では、アダマーは、MCS配列、第一のIISRE配列、第二のIISRE配列、N-mer配列、第三のIISRE配列、及び少なくとも第四のIISRE配列を含むことができる。いくつかの態様では、MCS配列、続いて第一のIISRE配列、続いて第二のIISRE配列、続いてN-mer配列、続いて第三のIISRE配列、続いて少なくとも第四のIISRE配列を含むことができる。前述のアダマーの例示的な概略図が、アダマー設計番号5として図8に示される。図8に示されるアダマー設計番号5の非限定的な例では、第一のIISRE配列は、切断されたときに4ヌクレオチド長の5’オーバーハングを作製するIISRE配列であり、第二のIISRE配列は、切断されたときに4ヌクレオチド長の5’オーバーハングを作製するIISRE配列であり、N-mer配列は、3-mer配列であり、第三のIISRE配列は、切断されたときに4ヌクレオチド長の5’オーバーハングを作製するIISRE配列であり、少なくとも第四のIISRE配列は、切断されたときに平滑末端を作製するIISRE配列である。
いくつかの態様では、アダマーは、第一のMCS配列、第一のIISRE配列、N-mer配列、少なくとも第二のIISRE配列、及び少なくとも第二のMCS配列を含むことができる。いくつかの態様では、アダマーは、第一のMCS配列、続いて第一のIISRE配列、続いてN-mer配列、続いて少なくとも第二のIISRE配列、続いて少なくとも第二のMCS配列を含むことができる。前述のアダマーの例示的な概略図が、アダマー設計番号6として図8に示される。図8に示されるアダマー設計番号6の非限定的な例では、第一のIISRE配列は、切断されたときに平滑末端を作製するIISRE配列であり、N-mer配列は、3-mer配列であり、少なくとも第二のIISRE配列は、切断されたときに4ヌクレオチド長の5-オーバーハングを作製するIISRE配列である。
いくつかの態様では、アダマーは、第一のMCS配列、第一のIISRE配列、第二のIISRE配列、N-mer配列、第三のIISRE配列、少なくとも第四のIISRE配列、及び少なくとも第二のMCS配列を含むことができる。いくつかの態様では、アダマーは、第一のMCS配列、続いて第一のIISRE配列、続いて第二のIISRE配列、続いてN-mer配列、続いて第三のIISRE配列、続いて少なくとも第四のIISRE配列、続いて少なくとも第二のMCS配列を含むことができる。前述のアダマーの例示的な概略図が、アダマー設計番号7として図8に示される。図8に示されるアダマー設計番号7の非限定的な例では、第一のIISRE配列は、切断されたときに平滑末端を作製するIISRE配列であり、第二のIISRE配列は、切断されたときに4ヌクレオチド長の5’オーバーハングを作製するIISRE配列であり、N-mer配列は、3-mer配列であり、第三のIISRE配列は、切断されたときに4ヌクレオチド長の5’オーバーハングを作製するIISRE配列であり、少なくとも第四のIISRE配列は、切断されたときに平滑末端を作製するIISRE配列である。
いくつかの態様では、アダマーは、アプタマー配列、第一のIISRE配列、N-mer配列、少なくとも第二のIISRE配列、及びMCS配列を含むヘアピンを含むことができる。いくつかの態様では、アダマーは、アプタマー配列、続いて第一のIISRE配列、続いてN-mer配列、続いて少なくとも第二のIISRE配列、続いてMCS配列を含むヘアピンを含むことができる。前述のアダマーの例示的な概略図が、アダマー設計番号7として図8に示される。図8に示されるアダマー設計番号7の非限定的な例では、アプタマー配列は、トロンビンアプタマー配列であり、第一のIISRE配列は、切断されたときに4ヌクレオチド長の5’オーバーハングを作製するIISRE配列であり、N-mer配列は、3-mer配列であり、少なくとも第二のIISRE配列は、切断されたときに平滑末端を作製するIISREである。
二つのIISRE配列がアダマー内で互いに隣接して含まれている場合、これらのIISRE配列は、「入れ子状IISRE配列」又は「入れ子状IISRE部位」と呼ぶことができる。いくつかの態様では、入れ子状IISRE配列は、互いに直接隣接する二つのIISRE配列を含むことができる。いくつかの態様では、入れ子状IISRE配列は、互いに隣接しているが、約1~約10ヌクレオチド離れている二つのIISRE配列を含むことができる。
理論に束縛されることを望むものではないが、いくつかのIISRE部位が第一の部位とペイロードとの間の他のIISRE部位に適合するようにそれらの認識部位から十分に離間された切断部位を有するため、IISRE部位を入れ子状にすることが可能である。したがって、いくつかの態様では、アダマーは、ペイロード(N-mer配列)の両側に固有の平滑切断部位及び4塩基オーバーハング部位を含むことができる。理論に束縛されることを望むものではないが、これにより、日常的な核酸生成を行うのに必要とされるアダマー試薬の数が有意に減少する。
理論に束縛されることを望むものではないが、入れ子状IISRE配列をアダマーに含めることにより、本開示の方法において二つの別個の部位を有する同じ位置で切断するためのいくつかの選択肢が提供される。二つの別個の部位を有する同じ位置で切断する選択肢は、一般的な核酸合成のためにライブラリ(以下を参照されたい)で必要とされる別個のアダマーの数を減少させることができる。
いくつかの態様では、アダマーは、増幅プライマーの同族配列を含むが、これに限定されない、クローニングを容易にするために当該技術分野で既知の任意の要素を含むことができる。理論に束縛されることを望むものではないが、増幅プライマーの同族配列をアダマーに含めることにより、クローン増殖のための特定のアダマー設計の回復が可能になり得る。
いくつかの態様では、アダマーは、プラスミド又はバクテリオファージ内での発酵によるアダマーの大規模な生成を容易にするために当該技術分野で既知の任意の要素を含むことができる。かかる要素には、DNAザイム瘢痕に対応する配列、及び/又はある特定のDNAザイムを使用した切除後のアダマーの円滑な折り畳みを容易にする配列が含まれるが、これらに限定されない(例えば、参照により全体が本明細書に組み込まれる、Praetorius et al.,Nature,2017、552、84-87を参照されたい)。
本開示のアダマーを使用した核酸合成法
本明細書に記載のアダマーは、本明細書に記載の方法で使用されて、任意の標的核酸配列を含む核酸分子を合成することができる。標的核酸配列は、本明細書において「標的核酸」または「遺伝子」とも称される。
いくつかの態様では、標的核酸配列は、少なくとも約100、又は少なくとも約200、又は少なくとも約300、又は少なくとも約500、又は少なくとも約600、又は少なくとも約700、又は少なくとも約800、又は少なくとも約900、又は少なくとも約1000、又は少なくとも約1500、又は少なくとも約2000、又は少なくとも約2500、又は少なくとも約3000、又は少なくとも約3500、又は少なくとも約4000、又は少なくとも約4500、又は少なくとも約5000ヌクレオチド長とすることができる。いくつかの態様では、標的二本鎖核酸は、少なくとも一つのホモポリマー配列を含むことができる。
いくつかの態様では、標的核酸配列は、少なくとも一つのホモポリマー配列を含むことができる。本明細書で使用される場合、ホモポリマー配列という用語は、単一のヌクレオチドの反復又は小さいモチーフの反復を含むが、これらに限定されない、任意のタイプの反復核酸配列を指すために使用される。いくつかの態様では、ホモポリマー配列は、少なくとも約10ヌクレオチド、又は少なくとも約20ヌクレオチド、又は少なくとも約30ヌクレオチド、又は少なくとも約40ヌクレオチド、又は少なくとも約50ヌクレオチド、又は少なくとも約60ヌクレオチド、又は少なくとも約70ヌクレオチド、又は少なくとも約80ヌクレオチド、又は少なくとも約90ヌクレオチド、又は少なくとも約100ヌクレオチド長とすることができる。
いくつかの態様では、標的核酸配列は、少なくとも約10%、又は少なくとも約20%、又は少なくとも約50%、又は少なくとも約のGC含有量を有することができる。
本開示の合成法の一部として、一つ以上のアダマーを固体支持体に固定化することができる。固体支持体は、少なくとも一つのビーズを含むが、これに限定されない、当該技術分野で既知の任意の固体支持体とすることができる。いくつかの態様では、少なくとも一つのビーズは、ポリアクリルアミド、ポリスチレン、アガロース、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの態様では、少なくとも一つのビーズは、磁性とすることができる。いくつかの態様では、固体支持体は、ウェル又はチャンバーを含む。いくつかの態様では、固体支持体は、複数のウェル又はチャンバーを含むことができる。いくつかの態様では、複数のウェルは、マルチウェルプレートを含む。いくつかの態様では、固体支持体は、ガラスを含むことができる。いくつかの態様では、固体支持体は、ガラススライドを含むことができる。いくつかの態様では、固体支持体は、石英を含むことができる。いくつかの態様では、固体支持体は、石英スライドを含むことができる。いくつかの態様では、固体支持体は、ポリスチレンを含むことができる。いくつかの態様では、固体支持体は、ポリスチレンスライドを含むことができる。いくつかの態様では、固体支持体は、コーティングを含むことができ、コーティングは、望ましくないタンパク質、望ましくない核酸、又は他の望ましくない生体分子の非特異的結合を防止する。いくつかの態様では、コーティングは、ポリエチレングリコール(PEG)を含むことができる。いくつかの態様では、コーティングは、トリエチレングリコール(TEG)を含むことができる。
アダマーがアプタマー配列を含むヘアピンを含むいくつかの態様では、アダマーは、アプタマー配列への結合を介して固体支持体に固定化することができる。すなわち、固体支持体は、アダマー上のアプタマー配列に結合する少なくとも一つの部分を含むことができる。したがって、アダマーが表3に記載のアプタマー配列のうちの一つを含むヘアピンを含む非限定的な例では、固体支持体は、表3に列記される対応するリガンドを含むことができる。
アダマーがMCS配列を含むいくつかの態様では、アダマーは、a)アダマーを少なくとも一つの対応する制限エンドヌクレアーゼと接触させてMCS配列を切断し、それにより、5’オーバーハング又は3’オーバーハングを生成することと、b)5’オーバーハング又は3’オーバーハングを固体支持体上の相補的な一本鎖核酸分子にハイブリダイズし、それにより、アダマーを固体支持体に固定化することとを含む方法によって、固体支持体に固定化することができる。前述の方法は、固体支持体上の相補的な一本鎖核酸分子にハイブリダイズされたアダマーをリガーゼと接触させ、それにより、アダマーと固体支持体上の相補的な一本鎖核酸分子をライゲートすることを更に含むことができる。
アダマーがMCS配列を含むいくつかの態様では、アダマーは、a)アダマーを少なくとも一つの対応する制限エンドヌクレアーゼと接触させてMCS配列を切断し、それにより、平滑末端を生成することと、b)アダマーの平滑末端を固体支持体上に位置する核酸分子にライゲートし、それにより、アダマーを固体支持体に固定化することとを含む方法によって、固体支持体に固定化することができる。
いくつかの態様では、固体支持体に結合したアダマーは、本明細書で「結合スタッド」と称することができる。
本開示のアダマーベースの核酸アセンブリー/合成方法の概略図が、図9に示される。
本方法の第一のステップでは、固体支持体(図9ではビーズ又は表面として示されている)上に固定化されたアダマーが提供される。このアダマーは、本明細書で「結合スタッド」と称され、上述の方法のうちのいずれかを使用して一方の末端が固体支持体に接続されており、他方の末端がヘアピンでキャップされている。結合スタッドは、MCS配列も含む。本方法の次のステップでは、結合スタッドが、MCS配列を切断する制限エンドヌクレアーゼと接触し、それにより、3’オーバーハング、5’オーバーハング、又は平滑端部が生成される。本方法の次のステップでは、MCS配列、第一のIISRE配列(図9では「L1」として示されている)、第一のN-mer配列(図9では「ペイロード番号1」として示されている)、及び第二のIISRE配列(図9では「R1」として示されている)を含む第一のアダマーが、MCS配列を切断する制限エンドヌクレアーゼと接触し、それにより、3’オーバーハング、5’オーバーハング、又は平滑末端が生成される。
本方法の次のステップでは、切断された第一のアダマーは、切断された結合スタッドと、切断されたアダマーと、リガーゼ酵素とを接触させることによって、切断された結合スタッドにライゲートされ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつMCS配列、第一のIISRE配列、ペイロード番号1配列、及び第二のIISRE配列を含む第一のライゲーション生成産物が生成される(図9の左側を参照されたい)。その後、第一のライゲーション産物がエクソヌクレアーゼで処理されて、あらゆるライゲートされていない結合スタッド及び/又は第一のアダマーが除去される。
その後、上述のステップが、固体支持体上に固定化された別のアダマーと、MCS配列、第三のIISRE配列(図9では「R2」として示されている)、第二のN-mer配列(図9では「ペイロード番号2」として示されている)、及び第四のIISRE配列(図9では「L2」として示されている)を含む第二のアダマーとを用いて繰り返されて、固体支持体に固定化されており、かつMCS配列、第三のIISRE配列、ペイロード番号2配列、及び第四のIISRE配列を含む第二のライゲーション産物が生成される(図9の右側を参照されたい)。
本方法の次のステップでは、第1のライゲーション産物が、第二のIISRE配列(R1)を切断するIISRE(「図9ではR1酵素」として示されている)と接触し、それにより、3’オーバーハング、5’オーバーハング、又は平滑末端が生成され、それにより、a)固体支持体に固定化されており、かつMCS配列、第一のIISRE配列(R1)、ペイロード番号1配列、及び3’オーバーハング、5’オーバーハング、又は平滑末端を含む第1の切断された産物と、b)第二のIISRE配列(R1)を含む第2の切断された産物とが作製される。その後、第2の切断された産物が洗浄によって廃棄される。
本方法の次のステップでは、第2のライゲーション産物が、第四のIISRE配列(L2)を切断するIISRE(図9では「L2酵素」として示されている)と接触し、それにより、3’オーバーハング、5’オーバーハング、又は平滑末端が生成され、それにより、a)溶液中に放出され、かつ一方の末端にヘアピン、第3のIISRE配列(R2)、ペイロード番号2配列、及び3’オーバーハング、5’オーバーハング、又は平滑末端を含む第3の切断された産物と、b)固体支持体に固定化されており、かつMCS配列及び第四のIISRE配列(L2)を含む第4の切断された産物とが作製される。
次のステップでは、第1の切断された産物と第3の切断された産物が、第1の切断された産物と、第3の切断された産物と、リガーゼ酵素とを接触させる(例えば、第3の切断された産物を含む溶液が固体表面に固定化された第1の切断された産物を含む溶液に移され、リガーゼ酵素が溶液に添加される)ことによって一緒にライゲートされ、それにより、固体表面に固定化されており、かつMCS配列、第一のIISRE配列(L1)、ペイロード番号1配列、ペイロード番号2配列、及び第三のIISRE配列(R2)を含む第3のライゲーション産物が生成される。その後、このライゲーション反応がエクソヌクレアーゼで処理されて、あらゆるライゲートされていない第1の切断された産物及び/又は第3の切断された産物が除去される。
上述のステップは、標的核酸配列が合成されるまで繰り返すことができる。
例示的な27ヌクレオチド長の標的核酸配列の合成の概略図が図10A~10Hに示される。合成される配列は、図10Aの上部に示されている。配列は、標的核酸配列を合成するために一緒にライゲートされるアダマーに組み込まれる3個のヌクレオチド又は4個のヌクレオチドのいずれかと重複する11個の6-mer断片に細分される。図10Bは、6-mer断片を含むアダマーがライゲートされて標的核酸配列を効率的に合成する順序をマッピングする例示的な標的核酸配列のアセンブリツリーを示す。アセンブリー及び奇数対偶数のオーバーハングの配置に矛盾するいくつかの異なる方法が存在するが、このアセンブリー順序は、IISRE酵素部位と生成される配列の適合性によって決定されるべきである。図10Bでは、番号付けされた6-mer(1)~(11)は、図10C~10Hの番号付けされた6-merに対応する。ツリーの各々のノードにおける数は、アセンブリーの各々のステップにおけるペイロード長に対応する。「4」及び「3」は、使用されるオーバーハングの長さを示す。結果として得られるペイロード配列の長さは、長さ=a+b-nであり、式中、「a」及び「b」は入力ペイロードの長さであり、「n」はオーバーハングの長さである。
標的核酸配列の合成の第一のステップが図9Cに示されており、GACの3-mer配列を含むアダマー及びATCの3-mer配列を含むアダマーのロードによりGACATG 6-merを含むアダマーが形成されることを示しており、これは、図10Bでは6-mer番号1である。GACATG六量体を生成するために、MCS配列を含む第一の結合スタッドと、MCS配列、第一のIISRE配列(図10Cでは「L1」として示されている)、配列GACを含む3-mer配列、及び第二のIISRE配列(図10Cでは「R1」として示されている)を含む第一のアダマーとが一つ以上の制限エンドヌクレアーゼと接触してMCS配列を切断し、それにより、相補的なオーバーハングが生成される。その後、これらの相補的なオーバーハングがハイブリダイズされ、ハイブリダイズされた複合体をリガーゼ酵素と接触させることによってアダマーと結合スタッドが一緒にライゲートされて、固体表面に固定化されており、かつMCS配列、第一のIISRE配列(L1)、3-mer配列GAC及び第二のIISRE配列(R1)を含むライゲーション産物番号1が得られる。同じプロセスを、MCS配列を含む第二の結合スタッドと、MCS配列、第三のIISRE配列(図10Cでは「L2」として示されている)、配列ATGを含む3-mer配列決定、及び第四のIISRE配列(図10Cでは「R2」として示されている)を含む第二のアダマーを用いて繰り返して、固体表面に固定化されており、かつMCS配列、第三のIISRE配列(L2)、3-mer配列ATG、及び第四のIISRE配列(R2)を含むライゲーション産物番号2を得ることができる。次に、ライゲーション産物番号1が、第二のIISRE配列(R1)を切断するIISRE(図10Cでは「R1酵素」として示されている)と接触し、それにより、固体表面に固定化されており、かつMCS配列、第一のIISRE配列(L1)、及び3-mer配列GAC、続いて平滑末端を含む切断された産物番号1が生成される。同様に、ライゲーション産物番号2は、第三のIISRE配列(L2)を切断するIISRE(図10Cでは「L2酵素」として示されている)と接触し、それにより、溶液中に放出され、かつ平滑末端、3-mer配列ATG、及び第四のIISRE配列(R2)を含む切断された産物番号2が生成される。その後、切断された産物番号1と切断された産物番号2がリガーゼ酵素を使用して一緒にライゲートされて、固体支持体に固定化されており、かつMCS配列、第一のIISRE配列(L1)、6-mer配列GACATG、及び第四のIISRE配列(R2)を含むライゲーション産物番号3が得られる。これらの産物は、任意選択で、エクソヌクレアーゼで処理されて、あらゆるライゲートされていない切断された産物番号1及び/又は切断された産物番号2を除去することができる。本段落に記載のステップを、異なる3-mer配列を含む追加のアダマーを用いて繰り返して、図10Bに示される6-mer配列番号2~11を含むアダマーを生成することができる。
本方法は図10Dに続き、6-mer配列番号1を含むアダマーと6-mer配列番号2を含むアダマーのライゲーションを示している(図10Bを参照されたい)。アダマー番号1は、固体表面に固定化されており、MCS配列、図10Cの第一のIISRE部位(L1)、6-mer配列GACATG(図10Bの6-mer配列番号1)、及び図10Cの第四のIISRE配列(R2)を含む。アダマー番号2は、固体表面に固定化されており、MCS配列、第五のIISRE部位(図10Dでは「L3」)、6-mer配列ATGAGG(図10Bの6-mer配列番号2)、及び第六のIISRE部位(図10Dでは「R3」として示されている)を含む。アダマー番号1が第四のIISRE部位(R2)を切断するIISREと接触して、N-mer配列に一本鎖オーバーハングが生成され、それにより、固体表面に固定化されており、かつMCS配列、第一のIISRE配列(L1)、及び一本鎖オーバーハングを有するN-mer配列を含む切断された産物番号3が生成される。アダマー番号2が第五のIISRE部位(L3)を切断するIISREと接触して、N-mer配列に一本鎖オーバーハングが生成され、それにより、溶液中に放出され、かつ一本鎖オーバーハングを有するN-mer配列及び第六のIISRE配列(R3)を含む切断された産物番号4が生成される。その後、切断された産物番号3と切断された産物番号4がリガーゼ酵素を使用して一緒にライゲートされて、固体表面に固定化されており、かつMCS配列、第一のIISRE配列(L1)、N-mer配列GACATGAGG(合成される標的核酸配列中の最初の九個のヌクレオチド)、及び第六のIISRE配列(R3)を含むライゲーション産物番号4が得られる。ライゲーション産物番号4は、任意選択で、エクソヌクレアーゼで処理されて、あらゆるライゲートされていない切断された産物番号1及び/又は切断された産物番号2を除去することができる。
本方法は図10Eに続き、ここで、ライゲーション産物番号4及び6-mer配列番号3(図10Bを参照されたい)を含むアダマーが対応するIISREで処理されて、切断された産物が生成され、その後、これらが一緒にライゲートされて、固体表面に固定化されており、かつ合成される標的核酸配列の最初の11個のヌクレオチドであるN-mer配列GACATGAGGGT(配列番号116)を含むアダマーが生成される。
27ヌクレオチド長の標的核酸配列に対応するN-mer配列を含むアダマーが合成されるまで、連続IISRE消化及びライゲーションが図10Bに示されるアセンブリマップに従って図10F~10Hで繰り返される。最終ステップでは、最終合成アダマーを、27ヌクレオチド長の標的核酸配列に隣接するIISRE配列を切断するIISREで処理することによって、27ヌクレオチド長の標的核酸配列を最終合成アダマーから切除することができる。
前述の方法は、以下のように説明することができる:a)固体支持体に固定化された本開示の第一のアダマーを提供することであって、第一のアダマーが、第一のIISRE配列、続いて第一のN-mer配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、b)固体支持体に固定化された本開示の第二のアダマーを提供することであって、第二のアダマーが、第三のIISRE配列、続いて第二のN-mer配列、続いて第四のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、c)第一のアダマーを、第一のアダマー内に位置する第二のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつ第一のIISRE配列と、第一のN-mer配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第一の切断された産物を生成することと、d)第二のアダマーを、第二のアダマー内に位置する第三のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、溶液中に放出され、かつ第二のN-mer配列と、第四のIISRE配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第二の切断された産物を生成することであって、第二の切断された産物がヘアピン構造により一方の末端がキャップされている、生成することと、e)リガーゼ酵素を使用して第一の切断された産物と第二の切断された産物をライゲートして、第一のライゲーション産物を生成することと、f)ステップ(e)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、ライゲートされていない第一の切断された産物及び/又は第二の切断された産物を除去することと、g)標的核酸配列を含む核酸分子が合成されるまで、ステップ(a)~(f)を繰り返すことと。
前述の方法は、以下のように説明することができる:a)固体支持体に固定化された本開示の第一のアダマーを提供することであって、第一のアダマーが、第一のIISRE配列、続いて第一のN-mer配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、b)固体支持体に固定化された本開示の第二のアダマーを提供することであって、第二のアダマーが、第三のIISRE配列、続いて第二のN-mer配列、続いて第四のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、c)第一のアダマーを、第一のアダマー内に位置する第二のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつ第一のIISRE配列と、第一のN-mer配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第一の切断された産物を生成することと、d)第二のアダマーを、第二のアダマー内に位置する第三のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、溶液中に放出され、かつ第二のN-mer配列と、第四のIISRE配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第二の切断された産物を生成することであって、第二の切断された産物がヘアピン構造により一方の末端がキャップされている、生成することと、e)リガーゼ酵素を使用して第一の切断された産物と第二の切断された産物をライゲートして、第一のライゲーション産物を生成することと、f)ステップ(e)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、ライゲートされていない第一の切断された産物及び/又は第二の切断された産物を除去することと、g)標的核酸配列を含む核酸分子が合成されるまで、ステップ(c)~(f)を繰り返すことと、を含む、方法、を含む、方法。
前述の方法は、以下のように説明することができる:a)固体支持体に固定化された本開示の第一のアダマーを提供することであって、第一のアダマーが、第一のIISRE配列、続いて第一のN-mer配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、b)固体支持体に固定化された本開示の第二のアダマーを提供することであって、第二のアダマーが、第三のIISRE配列、続いて第二のN-mer配列、続いて第四のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、c)第一のアダマーを、第一のアダマー内に位置する第二のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつ第一のIISRE配列と、第一のN-mer配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第一の切断された産物を生成することと、d)第二のアダマーを、第二のアダマー内に位置する第三のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、溶液中に放出され、かつ第二のN-mer配列と、第四のIISRE配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第二の切断された産物を生成することであって、第二の切断された産物がヘアピン構造により一方の末端がキャップされている、生成することと、e)リガーゼ酵素を使用して第一の切断された産物と第二の切断された産物をライゲートして、第一のライゲーション産物を生成することと、f)ステップ(e)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、ライゲートされていない第一の切断された産物及び/又は第二の切断された産物を除去することと、g)標的核酸配列を含む核酸分子が合成されるまで、一つ以上の追加のアダマーを用いてステップ(a)~(f)を繰り返すことと。
前述の方法は、以下のように説明することができる:a)固体支持体に固定化された本開示の第一のアダマーを提供することであって、第一のアダマーが、第一のIISRE配列、続いて第一のN-mer配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、b)固体支持体に固定化された本開示の第二のアダマーを提供することであって、第二のアダマーが、第三のIISRE配列、続いて第二のN-mer配列、続いて第四のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、c)第一のアダマーを、第一のアダマー内に位置する第二のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつ第一のIISRE配列と、第一のN-mer配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第一の切断された産物を生成することと、d)第二のアダマーを、第二のアダマー内に位置する第三のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、溶液中に放出され、かつ第二のN-mer配列と、第四のIISRE配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第二の切断された産物を生成することであって、第二の切断された産物がヘアピン構造により一方の末端がキャップされている、生成することと、e)リガーゼ酵素を使用して第一の切断された産物と第二の切断された産物をライゲートして、第一のライゲーション産物を生成することと、f)ステップ(e)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、ライゲートされていない第一の切断された産物及び/又は第二の切断された産物を除去することと、g)標的核酸配列を含む核酸分子が合成されるまで、一つ以上の追加のアダマーを用いてステップ(c)~(f)を繰り返すことと、を含む、方法、を含む、方法。
前述の方法は、以下のように説明することができる:a)固体支持体に固定化された本開示の第一のアダマーを提供することであって、第一のアダマーが、第一のIISRE配列、続いて第一のN-mer配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、b)固体支持体に固定化された本開示の第二のアダマーを提供することであって、第二のアダマーが、第三のIISRE配列、続いて第二のN-mer配列、続いて第四のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、c)第一のアダマーを、第一のアダマー内に位置する第二のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつ第一のIISRE配列と、第一のN-mer配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第一の切断された産物を生成することと、d)第二のアダマーを、第二のアダマー内に位置する第三のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、溶液中に放出され、かつ第二のN-mer配列と、第四のIISRE配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第二の切断された産物を生成することであって、第二の切断された産物がヘアピン構造により一方の末端がキャップされている、生成することと、e)リガーゼ酵素を使用して第一の切断された産物と第二の切断された産物をライゲートして、第一のライゲーション産物を生成することと、f)ステップ(e)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、ライゲートされていない第一の切断された産物及び/又は第二の切断された産物を除去することと、g)標的核酸配列を含む核酸分子が合成されるまで、ステップ(f)の産物及び一つ以上の追加のアダマーを使用してステップ(a)~(f)を繰り返すことと。
前述の方法は、以下のように説明することができる:a)固体支持体に固定化された本開示の第一のアダマーを提供することであって、第一のアダマーが、第一のIISRE配列、続いて第一のN-mer配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、b)固体支持体に固定化された本開示の第二のアダマーを提供することであって、第二のアダマーが、第三のIISRE配列、続いて第二のN-mer配列、続いて第四のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、c)第一のアダマーを、第一のアダマー内に位置する第二のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつ第一のIISRE配列と、第一のN-mer配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第一の切断された産物を生成することと、d)第二のアダマーを、第二のアダマー内に位置する第三のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、溶液中に放出され、かつ第二のN-mer配列と、第四のIISRE配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第二の切断された産物を生成することであって、第二の切断された産物がヘアピン構造により一方の末端がキャップされている、生成することと、e)リガーゼ酵素を使用して第一の切断された産物と第二の切断された産物をライゲートして、第一のライゲーション産物を生成することと、f)ステップ(e)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、ライゲートされていない第一の切断された産物及び/又は第二の切断された産物を除去することと、g)標的核酸配列を含む核酸分子が合成されるまで、ステップ(f)の産物及び一つ以上の追加のアダマーを使用してステップ(c)~(f)を繰り返すことと、を含む、方法、を含む、方法。
前述の方法は、以下のように説明することができる:a)固体支持体に固定化された本開示の第一のアダマーを提供することであって、第一のアダマーが、第一のIISRE配列、続いて第一のN-mer配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、b)固体支持体に固定化された本開示の第二のアダマーを提供することであって、第二のアダマーが、第三のIISRE配列、続いて第二のN-mer配列、続いて第四のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、c)第一のアダマーを、第一のアダマー内に位置する第二のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつ第一のIISRE配列と、第一のN-mer配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第一の切断された産物を生成することと、d)第二のアダマーを、第二のアダマー内に位置する第三のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、溶液中に放出され、かつ第二のN-mer配列と、第四のIISRE配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第二の切断された産物を生成することであって、第二の切断された産物がヘアピン構造により一方の末端がキャップされている、生成することと、e)リガーゼ酵素を使用して第一の切断された産物と第二の切断された産物をライゲートして、第一のライゲーション産物を生成することと、f)ステップ(e)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、ライゲートされていない第一の切断された産物及び/又は第二の切断された産物を除去することと、g)標的核酸配列を含む核酸分子が合成されるまで、ステップ(f)の産物及び/又は一つ以上の追加のアダマーを使用してステップ(a)~(f)の任意の組み合わせを繰り返すことと。
前述の方法は、以下のように説明することができる:a)固体支持体に固定化された本開示の第一のアダマーを提供することであって、第一のアダマーが、第一のIISRE配列、続いて第一のN-mer配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、b)固体支持体に固定化された本開示の第二のアダマーを提供することであって、第二のアダマーが、第三のIISRE配列、続いて第二のN-mer配列、続いて第四のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含む、提供することと、c)第一のアダマーを、第一のアダマー内に位置する第二のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、固体支持体に固定化されており、かつ第一のIISRE配列と、第一のN-mer配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第一の切断された産物を生成することと、d)第二のアダマーを、第二のアダマー内に位置する第三のIISRE配列を切断するIISREと接触させ、それにより、溶液中に放出され、かつ第二のN-mer配列と、第四のIISRE配列と、3’オーバーハング、5’オーバーハング、及び平滑末端のうちの少なくとも一つとを含む第二の切断された産物を生成することであって、第二の切断された産物がヘアピン構造により一方の末端がキャップされている、生成することと、e)リガーゼ酵素を使用して第一の切断された産物と第二の切断された産物をライゲートして、第一のライゲーション産物を生成することと、f)ステップ(e)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、ライゲートされていない第一の切断された産物及び/又は第二の切断された産物を除去することと、g)標的核酸配列を含む核酸分子が合成されるまで、ステップ(f)の産物及び/又は一つ以上の追加のアダマーを使用してステップ(c)~(f)の任意の組み合わせを繰り返すことと、を含む、方法、を含む、方法。
「プールされる合成方法」と呼ばれる別のアダマーベースの遺伝子合成方法が、図6に概略図で示される。図6に示すように、プールされる合成方法では、複数の異なるアダマー種を含む複数のアダマーが、共通の体積でもたらされる。アダマー種のそれぞれは、ヘアピン、続いて第一のIISRE配列、続いてペイロード配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピンを含む。アダマー種のうちの二つは、完全にアセンブリー/合成された標的核酸配列を放出する方法の終わりに切断される「末端IISRE配列」を含む。これらのアダマー種の概略図が、図6に示される。IISRE配列は、点線のボックスとして示され、末端IISRE配列は、特異的に標識される。ペイロード配列は、「A」、「B」、「C」、「D」および「E」と示される。すなわち、図6に示される非限定的な例では、標的遺伝子は、アセンブリープロセス目的のため五つの断片に分割されている。複数のアダマーを共通の体積でもたらした後、アダマーは、末端IISRE配列を除き、IISRE配列のそれぞれを切断する一つ以上のIISREと接触させ、これにより、一本鎖オーバーハング部位を得、これは、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」および「6」と標識された縞模様のボックスによって図6に示される。次のステップでは、相補的な一本鎖オーバーハング部位は、一緒にハイブリダイズされ、得られたハイブリダイズされた複合体はリガーゼと接触されて、消化されたアダマーを一緒にライゲーションされる。図6に示されるように、このライゲーション工程は、IISREの存在下で行うことができる。ライゲーション後、ライゲーション産物をT7エクソヌクレアーゼで処理して、任意のライゲーションされていないアダマーを除去することができる。ライゲーションステップおよびT7エクソヌクレアーゼ消化ステップの結果が、図6の下部に示され、すなわち、標的核酸配列(「A-B-C-D-E」)は、完全にアセンブリーされ、両側のヘアピンに隣接する。次いで、標的核酸配列は、末端IISRE配列を切断する一つ以上のIISREを用いて、この生成物によって切断され得る。
プールされる合成方法では、選択されるIISREおよびIISRE配列は、一本鎖オーバーハング配列のハイブリダイゼーション後に標的核酸配列のアセンブリーをもたらす相補的な一本鎖オーバーハングのセットを生成するように設計される。プールされる合成方法のいくつかの態様では、標的核酸をアセンブリーするために使用されるべき複数のアダマー内の利用可能なIISRE配列の数は二であり、第一のIISRE配列は、最初のアセンブリーを達成するために使用され、第二のIISRE配列は、プラスミドまたはバクテリオファージにおけるその後のクローニングのために、アセンブリーされた遺伝子を放出するためである。設計における追加の考慮事項は、アセンブリーの全長ならびにそれぞれの断片の長さである。ライゲーションと干渉するG四重鎖などの二次構造が形成される場合があるため、部位に隣接する配列を考慮する必要がある。遺伝子をアセンブリーするために使用される断片の数も、重要な考慮事項である。400bpの遺伝子アセンブリーは、例えば、それぞれ200bpの二つのアダマーペイロードのみを必要とする。同様に、1kbの遺伝子は、200bpの少なくとも五つのアダマーペイロードを必要とするであろう。
したがって、本開示者、標的核酸配列を含む核酸分子を合成する方法を提供し、標的核酸配列は、二つ以上の配列断片に分けられ、方法は、a)複数のアダマーを用意すること、複数のアダマーは、複数の異なるアダマー種を含み、アダマー種のそれぞれは、ヘアピン構造、続いて第一のIISRE配列、続いてペイロード配列、続いて第二のIISRE配列、続いてヘアピン構造を含み、アダマー種のペイロード配列は、標的核酸配列の配列断片のうちの一つに対応し、複数のアダマーは、全ての配列断片について少なくとも一つのアダマーを含む、b)複数のアダマーを、アダマーのそれぞれにおける少なくとも一つのIIRSRE配列を切断し、これにより、少なくとも一つの一本鎖オーバーハングを生成する少なくとも一つのIISREと接触させること、c)切断されたアダマーを少なくとも一つのリガーゼ酵素と接触させることによって切断されたアダマーを一緒にライゲーションし、これにより、標的核酸配列を含む核酸分子を合成することを含む。いくつかの態様では、前述の方法は、MutS酵素処理ステップをさらに含むことができる。いくつかの態様では、前述の方法は、ステップ(c)の産物をエクソヌクレアーゼで処理し、それにより、適切にライゲートされた産物を精製することを更に含むことができる。
特定の標的核酸の合成のためのアダマー設計は、アセンブリー/合成されるべき配列を分析し、IISRE部位が存在しないことを確認し、次に、個々の遺伝子断片のライゲーションに最適な接合部位を選択する。接合部位は、gSynthのアセンブリープロセスを開発する過程で発見された互換性基の集合に由来する。互換性基には、五個の4塩基5’オーバーハング部位(国際公開第2021055962A1号として公開される、PCT出願番号第PCT/US2020/051838号を参照)という少ないものから35個の4塩基5’オーバーハング部位(Potapov V et al.,Comprehensive Profiling of Four Base Overhang Ligation Fidelity by T4 DNA Ligase and Application to DNA Assembly.ACS Synth.Biol.2018,7,11,2665-2674 and Pryor J.M.et al.,Enabling one-pot Golden Gate assemblies of unprecedented complexity using data-optimized assembly design.PLoS ONE 15(9):e0238592.2020)という多いものまであり、Golden Gateアセンブリーにおいて使用されている。
本開示の方法のいくつかの態様では、リガーゼ酵素は、ヒトDNAリガーゼIII(hLig3)とすることができる。当業者に理解されるであろうように、hLig3は、高い平滑末端ライゲーション効率(60%超)を呈する。本開示の方法のいくつかの態様では、リガーゼ酵素は、T4 DNAリガーゼとすることができる。当業者に理解されるであろうように、T4 DNAリガーゼは、2、3、又は4ヌクレオチド長の3’オーバーハング又は5’オーバーハングを含む核酸断片の高いライゲーション効率(80%超)を呈する。リガーゼ酵素は、当該技術分野で既知の任意のリガーゼ酵素とすることができる。
本開示の方法のいくつかの態様では、エクソヌクレアーゼは、T7エクソヌクレアーゼとすることができる。
改変されたCas9酵素を使用して、完全な二本鎖切断の代わりにニックを生成することができることが示されている(Mali P et al.,CAS9 transcriptional activators for target specificity screening and paired nickases for cooperative genome engineering.Nature Biotechnology volume 31,p833-838,2013,and Ann Ran,F.et al.,Double Nicking by RNA-Guided CRISPR Cas9 for Enhanced Genome Editing Specificity.Cell,volume 154,issue 6,p1380-1389,September 12,2013)。かかるCas9ニッカーゼ活性は、単一のガイドRNA(sgRNA)によって標的DNA中の特定の部位に向けられ得る。加えて、このニッカーゼ活性は、反対の様式で別個のプラスDNA鎖およびマイナスDNA鎖に向けることができ、これにより、消化後にオーバーハングしている一本鎖DNAを曝露するニックをもたらす。このような反対のニッキング部位の研究は、10~15塩基オーバーハングが最良のライゲーション結果をもたらし、興味深いことに、10塩基対の間隔が、二重らせんの一巻きの距離であることを示す(Wang.R.Y.et al.,DNA Fragments Assembly Based on Nicking Enzyme System.PLoS One,March 2013,Volume 8,Issue 3,e57943)。したがって、アダマーベースの合成方法のいくつかの態様では、アダマー内のペイロードの末端を標的とするsgRNAと組み合わせれた変異Cas9を使用して、IREE配列およびIRESではなく、対象の遺伝子をアセンブリーするためにライゲーションされ得るオーバーハングを生成することができる。
本開示の方法のいくつかの態様では、合成された標的核酸配列は、少なくとも約80%、又は少なくとも約85%、又は少なくとも約90%、又は少なくとも約95%、又は少なくとも約99%の純度を有する。
いくつかの態様では、合成された標的核酸配列の純度は、正しい/所望のライゲーション産物に対応する、単回のライゲーション反応又は複数回のライゲーション反応の一部として形成された総ライゲーション産物のパーセンテージを指す。理論に束縛されることを望むものではないが、核酸分子のライゲーションを含む本開示の方法は、複数のライゲーション産物を生成することができ、それらのうちのいくつかは正しい/所望のライゲーション産物に対応し、それらのうちのいくつかは望ましくないもの(副反応、誤ったライゲーションなど)である。ライゲーション産物又は合成される標的分子の純度は、正しい/所望のライゲーション産物に対応する、形成された総ライゲーション産物のパーセンテージに対応するパーセンテージとして表すことができる。
本開示のgSynth法および組成物
本明細書に開示されるプールされたオリゴヌクレオチド合成方法および組成物は、国際公開第2021055962A1号として公開される、PCT出願番号第PCT/US2020/051838号に詳細に記載されるgSynth方法と組み合わせて使用することができる。gSynth方法は、長い任意の二本鎖核酸配列の合成のための「二本鎖幾何学的合成(gSynth)」およびそれと関連する組成物とも呼ばれる。二本鎖gSynthアセンブリー反応では、標的配列(すなわち、合成されるべき配列)は、隣接する二本鎖核酸断片のセットに計算して分解され、次いで、これらの隣接する二本鎖核酸断片は、系統的アセンブリー方法において、一対の並列ライゲーション反応において一緒にライゲートされる。これらの断片は、3’および/または5’オーバーハング一本鎖N-mer部位を有し、以下の三つの特性を有する:1)Nmer部位は、ライゲーション反応において自己ハイブリダイズまたは自己反応性ではない。2)断片の一方の端のNmer部位は、他方の端のNmer部位と交差ハイブリダイズまたは交差反応しない。最後に、3)ライゲーション反応において隣接する断片とハイブリダイズおよびライゲーションし、新規のより長い二本鎖断片をもたらす、隣接する断片対のそれぞれの断片上に一つのN-mer部位がある。国際公開第2021055962A1号として公開される、PCT出願第PCT/US2020/051838号は、より効率的かつ正確なライゲーション反応を促進し、これにより、本開示の二本鎖gSynth法が、既存の核酸アセンブリーおよび合成技術を使用して達成できない前例のない長さの核酸配列を合成するために使用されることを可能にする、好ましいN-mer部位を提供する。本開示の二本鎖断片は、本明細書に記載される方法を使用して生成することができる。
図11A~11Gは、二本鎖gSynthアセンブリー反応の非限定的な例を示す。図11Aは、本開示の二本鎖gSynth法を使用して合成されるべき標的配列(「5050Seq03」と称される)である。太字および下線の配列の部分は、選択された4merのオーバーハングに対応し、したがって、配列全体を合成するために使用される断片を定義する。図11Bは、5050Seq03を構築するために本開示の二本鎖gSynth法において使用される、図11Aに示される配列の個々の二本鎖核酸断片を示す。図11Dは、図11Aに示される配列を合成するための二本鎖gSynth法における第一ラウンドのライゲーションの概略図である。第一のライゲーションラウンドにおいて、断片1および2、断片3および4、断片5および6、断片7および8、断片9および10、断片11および12、ならびに断片13および14は、それらの相補的な5’オーバーハングを介してハイブリダイズされ、次いで、一緒にライゲートされて、断片1+2、断片3+4、断片5+6、断片7+8、断片9+10、断片11+12、および断片13+14が生成される。図1Eは、図11Aに示される配列を合成するための二本鎖gSynth法における第二ラウンドのライゲーションの概略図である。第二のライゲーションラウンドにおいて、断片1+2および3+4、断片5+6および7+8、ならびに断片11+12および13+14は、それらの相補的な5’オーバーハングを介してハイブリダイズされ、次いで、一緒にライゲートされて、断片1+2+3+4、断片5+6+7+8、および断片11+12+13+14が生成される。図1Fは、図11Aに示される配列を合成するための二本鎖gSynth法における第三ラウンドのライゲーションの概略図である。第三のライゲーションラウンドにおいて、断片1+2+3+4および5+6+7+8、ならびに断片9+10および11+12+13+14は、それらの相補的な5’オーバーハングを介してハイブリダイズされ、次いで、一緒にライゲートされて、断片1+2+3+4+5+6+7+8および断片9+10+11+12+13+14が生成される。図1Gは、図11Aに示される配列を合成するための二本鎖gSynth法における第四および最終ラウンドのライゲーションの概略図である。第四のライゲーションラウンドにおいて、断片1+2+3+4+5+6+7+8および9+10+11+12+13+14は、それらの相補的な5’オーバーハングを介してハイブリダイズされ、一緒にライゲートされ、これにより、図11Aに示される配列が生成される。
したがって、本明細書に開示されるプールされたオリゴヌクレオチド合成方法および組成物を使用して、上記、および国際公開第2021055962A1号として公開される、PCT出願第PCT/US2020/051838号において記載されるgSynth法において使用される二本鎖断片を生成することができる。
追加の例示的実施形態
1.二本鎖アダマーであって、
a)相補的オーバーハングにライゲーションする能力があるオーバーハングの生成を可能にする第一の配列;
b)ペイロード配列;
c)相補的オーバーハングにライゲーションする能力があるオーバーハングの生成を可能にする第二の配列;および
d)アダマー、アダマーの少なくとも一つの端が、ヘアピン構造を含む、を含む、二本鎖アダマー。
2.両末端にヘアピン構造を含む、請求項1に記載のアダマー。
3.相補的オーバーハングにライゲーションする能力があるオーバーハングの生成を可能にする第一の配列および第二の配列が、制限エンドヌクレアーゼニッカーゼ認識部位である、請求項1に記載のアダマー。
4.相補的オーバーハングにライゲーションする能力があるオーバーハングの生成を可能にする第一の配列および第二の配列が、sgRNAの存在下で変異Cas9のニッキング活性を支持する部位である、請求項1に記載のアダマー。
5.生成されたオーバーハングが、0、1、2、3、4または5個の塩基である、請求項1に記載のアダマー。
6.生成されたオーバーハングが、10~15個の塩基である、請求項1に記載のアダマー。
7.生成されたオーバーハングが、特異的な互換性基の4塩基オーバーハングに対応する、請求項1に記載のアダマー。
8.オリゴヌクレオチドのプールであって、それぞれのオリゴヌクレオチドが、アダマーの鎖であるが、プール内の任意の他のオリゴヌクレオチドと直接的に相補的ではない、オリゴヌクレオチドのプール。
9.オリゴヌクレオチドの二つ、いくつかまたは多くのプールであって、それぞれのオリゴヌクレオチドが、アダマーの鎖であり、任意の二つ、三つ、四つ、または五つのプールの混合物が、遺伝子または遺伝子の断片を含むアダマーまたはアダマーの群の形成を独自に導く、オリゴヌクレオチドの二つ、いくつかまたは多くのプール。
10.アダマーの生成方法であって、オリゴヌクレオチドの二つ以上のプールの混合物が、ハイブリダイゼーションに好ましい条件下で、アダマー構造の形成を導き、
a)ハイブリダイゼーション
b)固有のニックを分解するためのライゲーション
c) 非アダマーDNAを除去するためのエクソヌクレアーゼを用いた処理のステップを含む、アダマーの生成方法。
11.混合物をHisタグ付したTaq MutSおよびNi-NTAアガロースで処理して、ミスマッチ塩基対を含有するアダマーを除去する、請求項10に記載の方法。
12.遺伝子アセンブリー方法、共通の体積の消化のための内部部位および外部部位を有するアダマーの群が、
a)それぞれのアダマーの内部部位の一方または両方のヘアピンを除去するために短い核酸と組み合わされたエンドヌクレアーゼ酵素または酵素のセットまたは酵素を用いて処理され、
b)適当なバッファーにおいてリガーゼを用いて処理され、
c)ライベートされていない物質を除去するためにエクソヌクレアーゼで処理される、遺伝子アセンブリー方法。
実施例
実施例1-アダマーおよび長い配列アセンブリーを生成するためのプールされたオリゴヌクレオチドの使用
この実施例では、オリゴヌクレオチドのプール(本明細書において複数のプールとも呼ぶ)を使用して、アダマーの群を生成し、続いて、これらのアダマーを、全長標的核酸配列にアセンブリーすることができる。
この実施例では、グラフ理論的法を使用して、431bp配列を五つの断片(F1~F5)にプログラムで分割し、これにより、断片にわたってほぼ等しいGC含有量を最適化し、サイズ約100bpの断片を選択した(図12を参照)。予測した断片は、100%の推定ライゲーション忠実度を有する、適合する一本鎖オーバーハング(CATC、AACG、TTGA、CAGA)を有していた(図13を参照)。
それぞれの予測した断片配列を使用して、ペイロードのいずれかの端にIIS型制限エンドヌクレアーゼ部位(IISRE)を含むアダマー生成した。末端断片F1およびF5はまた、増幅のためのPCRプライマー部位およびその後のクローニング工程のための制限エンドヌクレアーゼ(RE)部位を含有する(図13を参照)。
それぞれのアダマーを、本明細書に記載する核酸分子のプール(複数)から提供される三つのオリゴヌクレオチド配列から形成させた。次いで、アダマーを、図6および上でさらに詳細に記載したプールした合成方法を使用してアセンブリーした。図6に示すように、IISREを使用して、アダマーのそれぞれをキャップを外し、これにより、4ヌクレオチドの一本鎖オーバーハングを残した(この実施例では、IISREはBsaIである)。F1の始めおよびF5の終わりのキャップはインタクトなままであり、故に、断片を、アセンブリーの生成物である単一の大きなアダマーにアセンブリーする。このより大きなアダマー配列を、後のステップで、異なるIISRE(この実施例ではBbsI)を用いた処理によって残ったオーバーハングを介して、より長い配列にアセンブリーするように設計した。より大きなアダマー生成物を増幅し、REs XbaIおよびEcoRIで切断し、クローニングベクターにライゲーションした。プラスミドクローンをキャピラリーシーケンシングに供した。最後に、アセンブリーした遺伝子が、キャピラリーシーケンシングの結果を整列させることによって、所望の標的配列を有することを確認した(図14を参照)。
上記のプロトコールをまた使用して、方法の一般化可能性を示すために、追加の標的配列を生成した。これらの追加の標的配列のアセンブリー手法のそれぞれの設計を図15に示し、これは、標的配列の取得断片数を(「断片数」カラム)に細分し、それぞれの断片に対応するアダマーを生成するために、いくつの個々の核酸分子を使用したか(「一つの断片当たりのオリゴ」カラム)を含む。これらの実験は、最大で六つの断片を組み合わせて、アダマーを用いてより大きな配列を生成することができることを示す。加えて、成分アダマーに対して生成するために使用したオリゴヌクレオチド配列の数は、最大四個までであり得、配列Fの場合と同様に、最大22個の異なるオリゴヌクレオチド配列の混合したプールで同時に使用することができる(図15を参照)。
これらの結果は、本明細書に記載する組成物および方法を使用して、アダマーベースのアセンブリー方法を使用して標的核酸配列をアセンブリーし、合成することができ、個々のアダマーは、プールしたオリゴヌクレオチド合成を使用して生成した核酸分子のプール(複数)を使用して生成することを示す。

Claims (25)

  1. 核酸分子の二種以上の複数を含む組成物であって、
    前記核酸分子の複数のそれぞれが、二種以上の核酸分子を含み、
    異なる種の核酸分子が、異なる核酸配列を含み、
    対応する複数の少なくとも一つのセットが、単一の反応体積で組み合わされるとき、前記セット内の異なる複数からの核酸分子が、一緒にハイブリダイズして、ハイブリダイズした複合体の少なくとも一種を形成するように、前記核酸分子の二種以上の複数内に、前記対応する複数の少なくとも一つのセットがある、組成物。
  2. 前記組成物が、核酸分子の約
    a)六種;
    b)10種;
    c)15種;
    d)20種;または
    e)50種
    の複数を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 核酸分子のそれぞれの複数が、少なくとも約25種の異なる種の核酸分子を含む、請求項1~2のいずれか一項に記載の組成物。
  4. 対応する複数のそれぞれのセットが、同じ数の複数を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体が、対応する複数の前記セット内に前記複数のそれぞれから一種の核酸種を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 核酸分子の前記二種以上の複数が、別個の体積で存在する、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 対応する複数の前記少なくとも一つのセットが、核酸分子の少なくとも約
    a)二種;
    b)三種;
    c)四種;または
    d)五種
    の複数を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 対応する複数のセットの前記数が、
    (式中、Xが、核酸分子の複数の総数と等しく、Yが、単一のハイブリダイズされた複合体を形成するように一緒にハイブリダイズする核酸の種の数と等しい)と等しい、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. a)対応する複数の前記少なくとも一つのセットが、二種の複数を含み、前記少なくとも一つのハイブリダイズされた複合体が、二つの核酸分子を含む;
    b)対応する複数の前記少なくとも一つのセットが、三種の複数を含み、前記少なくとも一つのハイブリダイズされた複合体が、三つの核酸分子を含む;または
    c)対応する複数の前記少なくとも一つのセットが、四種の複数を含み、前記少なくとも一つのハイブリダイズされた複合体が、四つの核酸分子を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 対応する複数のセットが、単一の反応で組み合わされ、少なくとも約五種の異なるハイブリダイズされた複合体種が、形成される、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 核酸分子の単一の複数内の前記異なる種の核酸分子が、互いに相補的ではない、請求項1~10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 少なくとも一つのアダマーを生成する方法であって、
    a)請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物を用意すること;
    b)少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体が形成されるように、核酸分子の対応する複数の少なくとも一つのセットを単一の反応体積で組み合わせること;
    c)前記少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体を少なくとも一つのリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた少なくとも一つのアダマーを形成することを含む、方法。
  13. 工程(c)の前記生成物を、エクソヌクレアーゼを用いて処理し、これにより、適切にライゲートされたアダマーを精製することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも一種のハイブリダイズされた複合体をMutS酵素と接触させることをさらに含む、請求項12または請求項13に記載の方法。
  15. 前記アダマーが、
    a)第一のII型S制限エンドヌクレアーゼ(IISRE)配列;
    b)ペイロード配列;
    c)少なくとも第二のIISRE配列を含み、
    前記アダマーの少なくとも一つの端が、ヘアピン構造を含む、請求項12~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記アダマーが、前記アダマーの両末端にヘアピン構造を含む、請求項12~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記アダマーが、
    a)第一のIISRE配列;
    b)第二のIISRE配列;
    c)ペイロード配列;および
    d)少なくとも第三のIISRE配列を含む、請求項12~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記アダマーが、
    a)第一のIISRE配列;
    b)第二のIISRE配列;
    c)ペイロード配列;
    d)第三のIISRE配列;および
    e)少なくとも第四のIISRE配列を含む、請求項12~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記アダマーが、多重クローニング部位(MCS)配列をさらに含み、前記MCS配列が、一つ以上の制限エンドヌクレアーゼ配列を含む、請求項12~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記IISRE配列の少なくとも一つが、MlyI配列、NgoAVII配列、SspD5I配列、AlwI配列、BccI配列、BcefI配列、PleI配列、BceAI配列、BceSIV配列、BscAI配列、BspD6I配列、FauI配列、EarI配列、BspQI配列、BfuAI配列、PaqCI配列、Esp3I配列、BbsI配列、BbvI配列、BtgZI配列、FokI配列、BsmFI配列、BsaI配列、BcoDI配列およびHgaI配列から選択される、請求項12~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 少なくとも一つのヘアピン構造が、アプタマー配列を含む、請求項12~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記アプタマー配列が、pL1アプタマー配列、トロンビン29-merアパタマー配列、S2.2アプタマー配列、ART1172アプタマー配列、R12.45アプタマー配列、Rb008アプタマー配列および38NT SELEXアパタマー配列から選択される、請求項12~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 標的核酸配列を含む核酸分子を合成する方法であって、
    a)請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物を用意することであって、前記組成物が、対応する複数のセットが、単一の反応体積で組み合わされるとき、前記セット内の異なる複数からの核酸分子が一緒にハイブリダイズして、二種以上のハイブリダイズされた複合体を形成するように、核酸分子の対応する複数の前記セットを含み、前記二種以上のハイブリダイズされた複合体が、前記標的核酸配列の断片を含む、用意すること;
    b)前記二種以上のハイブリダイズされた複合体が形成されるように、核酸分子の対応する複数の前記セットを単一の反応体積で組み合わせること;
    c)前記二種以上のハイブリダイズされた複合体を少なくとも一つのリガーゼ酵素と接触させて、ヘアピンによって両末端でキャップされた二種以上のアダマーを形成すること;
    d)前記二種以上の種のアダマーをアセンブリーして、前記標的核酸配列を含む前記核酸分子を合成することを含む、方法。
  24. 前記二種以上のアダマーをアセンブリーすることが、前記アダマーを
    a)一つ以上の制限酵素;および
    b)一つ以上のリガーゼを用いて、
    同時または連続のいずれかで処理し、これにより、前記標的核酸配列を含む前記核酸分子をアセンブリーすることを含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記二種以上のアダマーをアセンブリーすることが、前記アダマーを
    a)少なくとも一つのガイドRNAと組み合わせてニッカーゼ活性を示す改変されたCas9;および
    b)一つ以上のリガーゼを用いて、
    同時または連続のいずれかで処理し、これにより、前記標的核酸配列を含む前記核酸分子をアセンブリーすることを含む、請求項23に記載の方法。
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