JP2024519217A - 多軸照明を有するマルチビューバックライト、ディスプレイ、及び方法 - Google Patents

多軸照明を有するマルチビューバックライト、ディスプレイ、及び方法 Download PDF

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Abstract

マルチビューバックライトは、第1の方向及び異なる第2の方向を有する導波光として光をライトガイド内で導くためのライトガイドを含む。マルチビューバックライトは、マルチビューディスプレイの異なるビュー方向に対応する指向性光ビームとして導波光の一部を散乱させるように構成された複数の散乱サブ要素をそれぞれ含む、マルチビーム要素アレイの複数の離間したマルチビーム要素を有するマルチビーム要素アレイを含む。複数の散乱サブ要素のうちの第1の散乱サブ要素は、第1の方向を有する導波光の一部を選択的に散乱させるように構成され、複数の散乱サブ要素のうちの第2の散乱サブ要素は、第2の方向を有する導波光の少なくとも一部を選択的に散乱させるように構成される。

Description

関連出願の相互参照
N/A
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
N/A
電子ディスプレイは、多種多様なデバイス及び製品のユーザに情報を伝達するための、ほぼどこにでもある媒体である。最も一般的に利用される電子ディスプレイとしては、陰極線管(CRT)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、エレクトロルミネセンスディスプレイ(EL)、有機発光ダイオード(OLED)及びアクティブマトリクスOLED(AMOLED)ディスプレイ、電気泳動ディスプレイ(EP)、ならびに電気機械的又は電気流体的光変調を利用する様々なディスプレイ(例えば、デジタルマイクロミラーデバイス、エレクトロウェッティングディスプレイなど)が挙げられる。一般に、電子ディスプレイは、アクティブディスプレイ(すなわち、光を放射するディスプレイ)、又はパッシブディスプレイ(すなわち、別の光源によって供給される光を変調するディスプレイ)のいずれかに分類することができる。アクティブディスプレイの最も分かりやすい例の中には、CRT、PDP、及びOLED/AMOLEDがある。放射光を考慮したときに通常パッシブとして分類されるディスプレイは、LCD及びEPディスプレイである。パッシブディスプレイは、限定するものではないが本質的に低消費電力であることを含め、魅力的な性能特性を示すことが多いが、発光する能力がないために、多くの実用的なアプリケーションにおいて、いくらか使用が限られるように感じられることがある。
本明細書に記載の原理による実施例及び実施形態の様々な特徴は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解することができる。ここで、同様の参照番号は、同様の構造要素を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューディスプレイの斜視図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューディスプレイの、ビュー方向に対応する特定の主角度方向を有する光ビームの角度成分の視覚的表現を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例における回折格子の断面図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューバックライトの断面図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューバックライトの平面図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューバックライトの斜視図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるバックライトの断面図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるバックライトの上面図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるバックライトの一部の断面図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する別の実施形態による、一例におけるバックライトの一部の断面図を示す。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態によるマルチビューバックライト動作の方法を示す。
特定の例及び実施形態は、上記の図に示された特徴に加えて及びその代わりのいずれかである他の特徴を有する。これらの特徴及び他の特徴は、上記の参照図を参照して以下に詳述される。
本明細書に記載の原理による例及び実施形態は、マルチビュー又は3次元(3D)ディスプレイ、及びマルチビューディスプレイに適用されるマルチビューバックライトを提供する。特に、本明細書に記載の原理と一致する実施形態は、複数の異なる主角度方向を有する光ビームを提供するように構成されたマルチビュー要素のアレイを使用するマルチビューバックライトを提供する。様々な実施形態によれば、マルチビーム要素のそれぞれは、マルチビューディスプレイの異なるビュー方向に対応する指向性光ビームとしてライトガイドから光を散乱させるように構成された1つ又はそれ以上の散乱サブ要素を含む。さらに、様々な実施形態によれば、散乱サブ要素は、ライトガイド内の光の少なくとも一部を選択的に散乱させるように構成され、ライトガイド内の光の伝播方向に応じて散乱選択性を有する。様々な実施形態によれば、マルチビーム要素の散乱サブ要素の散乱選択性と併せてライトガイド内で異なる方向に伝播する光を使用することにより、マルチビューバックライト又は同等にマルチビューバックライトを使用するマルチビューディスプレイの輝度を高めることができる。
様々な実施形態では、マルチビーム要素は、マルチビューディスプレイのマルチビューピクセルのサブピクセルに対してサイズが決められ、また、マルチビューディスプレイのマルチビューピクセルの間隔に対応する方法で互いに離間していてもよい。さらに、様々な実施形態によれば、マルチビューバックライトのマルチビーム要素によって提供される光ビームの異なる主角度方向は、マルチビューディスプレイの様々な異なるビューの異なる方向に対応する。本明細書に記載のマルチビューバックライト及びマルチビューディスプレイの使用には、これらに限定されないが、携帯電話(例えば、スマートフォン)、時計、タブレットコンピュータ、モバイルコンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ)、パーソナルコンピュータ及びコンピュータモニタ、自動車ディスプレイコンソール、カメラディスプレイ、ならびに様々な他のモバイルならびに実質的に非モバイルのディスプレイアプリケーションが含まれる。
本明細書において、「マルチビューディスプレイ」は、マルチビュー画像の異なるビューを異なるビュー方向に生成するように構成された電子ディスプレイ又はディスプレイシステムと定義される。図1Aは、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューディスプレイ10の斜視図を示す。図1Aに示すように、マルチビューディスプレイ10は、見られることになるマルチビュー画像を表示するためのスクリーン12を含む。マルチビューディスプレイ10は、スクリーン12に対して、様々なビュー方向16にマルチビュー画像の様々なビュー14を提供する。ビュー方向16は、スクリーン12から様々な異なる主角度方向に延びる矢印として示されている。様々なビュー14は、それらの矢印(すなわち、ビュー方向16を示す矢印)の終端において、影付きの多角形のボックスとして示されている。4つのビュー14及び4つのビュー方向16のみが示されているが、すべて例示を目的としたものであり、限定を目的としたものではない。図1Aでは異なるビュー14がスクリーン12の上にあるように示されているが、マルチビュー画像がマルチビューディスプレイ10に表示されると、ビュー14は実際にはスクリーン12上又はその近傍に現れることに留意されたい。ビュー14をスクリーン12の上方に示しているのは、単に説明を簡略にするためであり、ビュー方向16のうち、特定のビューに対応するそれぞれのビュー方向からマルチビューディスプレイ10を見ていることを表すためである。
ビュー方向、又は同等にマルチビューディスプレイのビュー方向に対応する方向を有する光ビームは、一般に、本明細書の定義により、角度成分{θ,φ}によって与えられた主角度方向を有する。角度成分θは、本明細書では光ビームの「仰角成分」又は「仰角」と呼ばれる。角度成分φは、光ビームの「方位角成分」又は「方位角」と呼ばれる。定義によれば、仰角θは、垂直面(例えば、マルチビューディスプレイスクリーンの平面に対して直交する面)内の角度であり、方位角φは、水平面(例えば、マルチビューディスプレイスクリーンの平面に対して平行な面)内の角度である。図1Bは、本明細書で説明される原理による実施形態による、一例におけるマルチビューディスプレイの、ビュー方向(例えば、図1Aの例におけるビュー方向16の1つ)に対応する特定の主角度方向を有する、光ビーム20の角度成分{θ,φ}を視覚的に表す図である。加えて、本明細書の定義によれば、光ビーム20は特定の点から放射される、又は発出するものである。つまり、定義によれば、光ビーム20は、マルチビューディスプレイ内の特定の原点に関連付けられた中心光線を有する。図1Bは、光ビーム(又はビュー方向)の原点Oも示している。
さらに本明細書では、「マルチビュー画像」及び「マルチビューディスプレイ」という用語で使用される「マルチビュー」という用語は、様々な視点を表す、又は複数のビューのうちのビュー間における角度のばらつきを含む、複数のビューとして定義される。加えて、本明細書では、「マルチビュー」という用語は、本明細書における定義により、2つを超える異なるビュー(すなわち、少なくとも3つのビューであり、一般的には3つを超えるビュー)を明示的に含む。そのため、本明細書で用いる「マルチビューディスプレイ」は、シーン又は画像を表すために2つの異なるビューしか含まない立体視ディスプレイとは、明確に区別される。ただし、マルチビュー画像及びマルチビューディスプレイは、本明細書の定義によれば、2つを超えるビューを含むが、マルチビュー画像は、マルチビューのビューのうち2つのみ(例えば、各眼あたり1つのビュー)を一度に見るように選択することにより、(例えば、マルチビューディスプレイ上で)画像の立体視対として見る場合があることに留意されたい。
「マルチビューピクセル」は、本明細書では、マルチビューディスプレイの複数の異なるビューの各ビュー内の「ビュー」ピクセルを表すサブピクセルのセットとして定義される。特に、マルチビューピクセルは、マルチビュー画像の異なるビューのそれぞれにおけるビューピクセルに対応する、又はマルチビュー画像の様々なビューのそれぞれにおけるビューピクセルを表す、個々のサブピクセルを有し得る。さらに、マルチビューピクセルのサブピクセルは、本明細書の定義により、サブピクセルのそれぞれが、異なるビューのうちの1つの対応するビューの所定のビュー方向に関連付けられるという点で、いわゆる「方向ピクセル」である。さらに、様々な例及び実施形態によれば、マルチビューピクセルのサブピクセルによって表される異なるビューピクセルは、異なるビューのそれぞれにおいて同等又は少なくとも実質的に同様の位置又は座標を有してもよい。例えば、第1のマルチビューピクセルは、マルチビュー画像の異なるビューのそれぞれにおける{x,y}に位置するビューピクセルに対応する個々のサブピクセルを有してもよく、第2のマルチビューピクセルは、異なるビューのそれぞれにおける{x,y}に位置するビューピクセルに対応する個々のサブピクセルを有してもよい。
いくつかの実施形態では、マルチビューピクセル内のサブピクセルの数は、マルチビューディスプレイの異なるビューの数に等しくてもよい。例えば、マルチビューピクセルは、64個の異なるビューを有するマルチビューディスプレイに関連する64個のサブピクセルを提供し得る。別の例では、マルチビューディスプレイは、8×4のビューのアレイ(すなわち、32個のビュー)を提供し、マルチビューピクセルは32個のサブピクセル(すなわち、各ビューに1つずつ)を含み得る。加えて、それぞれの異なるサブピクセルは、例えば、64個の異なるビューに対応するビュー方向の異なる1つに対応する関連する方向(例えば、光ビームの主角度方向)を有してもよい。さらに、いくつかの実施形態によれば、マルチビューディスプレイのマルチビューピクセルの数は、マルチビューディスプレイビューにおける「ビュー」ピクセル(すなわち、選択されたビューを構成するピクセル)の数と実質的に等しくてもよい。例えば、ビューが640×480個のビューピクセル(すなわち、640×480ビュー解像度)を含む場合には、マルチビューディスプレイは、307,200個のマルチビューピクセルを有し得る。別の実施例では、ビューが100×100個のピクセルを含む場合、マルチビューディスプレイは合計1万(すなわち、100×100=10,000)個のマルチビューピクセルを含むことができる。
本明細書において、「ライトガイド」は、全内部反射を利用して構造体内で光を導く構造体と定義される。特に、ライトガイドは、ライトガイドの動作波長において実質的に透明であるコアを含んでもよい。様々な例において、「ライトガイド」という用語は一般に、ライトガイドの誘電体材料と、そのライトガイドを取り囲む材料又は媒体との間の境界面において光を導くために全内部反射を利用する誘電体光導波路を指す。定義上、全内部反射の条件は、ライトガイドの屈折率が、ライトガイド材料の表面に隣接する周囲の媒体の屈折率より大きいことである。いくつかの実施形態では、ライトガイドは全内部反射をさらに促進するために、前述の屈折率差に加えて又はその代わりにコーティングを含んでもよい。コーティングは、例えば、反射コーティングであってもよい。ライトガイドは、プレート又はスラブガイド及びストリップガイドの一方又は両方を含むがこれらに限定されないいくつかのライトガイドのいずれかであってもよい。
さらに、本明細書では、「プレートライトガイド」などライトガイドに用いられるときの「プレート」という用語は、「スラブ」ガイドと呼ばれることもある、区分的又は微分的に平面状の層又はシートとして定義される。特に、プレートライトガイドは、ライトガイドの上面と下面と(すなわち、対向する表面)により境界を画された2つの実質的に直交する方向に光を導くように構成されたライトガイドと定義される。さらに、本明細書の定義により、上面及び底面は両方とも互いに分離されており、少なくとも異なる意味で互いに実質的に平行であってもよい。すなわち、プレートライトガイドのいかなる差別的かつ小さな区画内においても、上面及び底面は実質的に平行又は同一平面上にある。
いくつかの実施形態において、プレートライトガイドは、実質的に平坦であってもよく(すなわち、平面に限定されてもよく)、したがって、プレートライトガイドは平面状のライトガイドである。他の実施形態では、プレートライトガイドは、1つ又は2つの直交する次元で湾曲していてもよい。例えば、プレートライトガイドは、円筒形のプレートライトガイドを形成するために一次元で湾曲されてもよい。しかしながら、どんな曲率であれ、光を導くためにライトガイド内で全内部反射が維持されることが確実となるように、十分に大きい曲率半径を有する。
本明細書において、「角度保持散乱特徴部」又は同等に「角度保持散乱体」は、特徴部又は散乱体に入射する光の角度の広がりを散乱光で実質的に保持するように光を散乱するように構成された任意の特徴部又は散乱体である。特に、定義により、角度保持散乱特徴部によって散乱された光の角度広がりσは、入射光の角度広がりσの関数である(すなわち、σ=f(σ))。いくつかの実施形態では、散乱光の角度広がりσは、入射光の角度広がり又はコリメーション係数σの一次関数である(例えば、σ=a・σであり、式中、aは整数である)。すなわち、角度保持散乱特徴部によって散乱された光の角度広がりσは、入射光の角度広がり又はコリメーション係数σに実質的に比例し得る。例えば、散乱光の角度広がりσは、入射光の角度広がりσと実質的に等しくてもよい(例えば、σ≒σである)。均一な回折格子(すなわち、実質的に均一又は一定の回折特徴部間隔又は格子ピッチを有する回折格子)は、角度保存散乱特徴部の一例である。
本明細書において、「偏光保持散乱特徴部」又は同等に「偏光保持散乱体」は、特徴部又は散乱体に入射する光の偏光又は少なくともある程度の偏光を散乱光に実質的に保持する方法で光を散乱させるように構成された任意の特徴部又は散乱体である。したがって、「偏光保持散乱特徴部」は、特徴部又は散乱体に入射する光の偏光度が散乱光の偏光度に実質的に等しい任意の特徴部又は散乱体である。さらに、定義により、「偏光保持散乱」は、散乱される光の所定の偏光を保持するか、又は実質的に保持する(例えば、導波光の)散乱である。散乱される光は、例えば、偏光光源によって提供される偏光であり得る。
本明細書では、「片側散乱要素」における用語「片側」とは、第2の側面に相当する別の方向に対向する、第1の側面に相当する「片方」又は「優先的に一方向」を意味すると定義される。特に、「片側方向」に光を提供又は放射するように構成されたバックライトは、第1の側面から光を放射するが、第1の側面に対向する第2の側面からは光を放射しないバックライトとして定義される。例えば、バックライト光によって提供される、又はバックライト光から散乱される放射光の片側方向は、第1の(例えば、正の)半空間に優先的に向けられるが、対応する第2の(例えば、負の)半空間には向けられない光に対応し得る。第1の半空間はバックライトの上方であり得、第2の半空間はバックライトの下方であり得る。したがって、バックライトは、例えば、バックライトの上方にある領域又は方向に光を放射し、バックライトの下方にある別の領域又は別の方向には、ほとんど又は全く光を放射し得ない。同様に、本明細書の定義により、これに限定されない、片側散乱要素などの「片側」方向の散乱体は、第1の表面に向かって、及び第1の表面から光を散乱するが、第1の表面に対向する第2の表面に向かって、及び第2の表面からは光を散乱しないように構成される。
本明細書では、「回折格子」は、回折格子に入射する光の回折をもたらすように配置された複数の特徴部(すなわち、回折特徴部)として広義に定義される。いくつかの例では、複数の特徴部は、周期的又は準周期的な方法で配置されてもよい。他の例では、回折格子は、複数の回折格子を含む混合周期回折格子であってもよく、複数の回折格子の各回折格子は、周期的に異なる特徴部の配置を有する。さらに、回折格子には、一次元(1D)アレイに配置された複数の特徴部(例えば、材料表面の複数の溝又は隆起部)を含んでもよい。或いは、回折格子には、特徴部の二次元(2D)アレイ、又は二次元で定義される特徴部のアレイを含んでもよい。回折格子は、例えば、材料表面上の突起又は材料表面内の穴の2Dアレイであってもよい。いくつかの例では、回折格子は、第1の方向又は次元において実質的に周期的であり、回折格子を横切る又は回折格子に沿った別の方向において、実質的に非周期的であってもよい(例えば、一定、ランダムなど)。回折特徴部間のピッチ又は間隔は、一定であっても可変であってもよい。例えば、特徴部間の間隔は、ライトガイドの縁部に向かって光源に近いほど大きくてもよく、ライトガイドの中央部に向かって光源から遠いほど小さくてもよい。
したがって、本明細書の定義により、「回折格子」は、回折格子に入射する光の回折をもたらす構造体である。光がライトガイドから回折格子に入射すると、回折格子は、回折により光をライトガイドの外に取り出すことができるので、実現される回折又は回折散乱は、「回折カップリング」を起こすことができ、したがって、そのように呼ばれる。回折格子はまた、回折によって(すなわち、回折角において)、光の角度を方向転換又は変化させる。特に、回折の結果として、回折格子を出る光は、一般に、回折格子に入射した光(すなわち、入射光)の伝播方向とは異なる伝播方向を有する。回折による光の伝播方向の変化を、本明細書では、「回折的方向転換」と呼ぶ。したがって、回折格子は、回折格子に入射した光を回折的に方向転換させる回折特徴部を含む構造体であると理解することができ、光がライトガイドから入射した場合に、回折格子は、ライトガイドからの光を回折的にアウトカップリングすることもできる。
さらに、本明細書の定義により、回折格子の特徴部は「回折特徴部」と呼ばれ、材料表面、材料表面内、及び材料表面上(すなわち、2つの材料間の境界)にある1つ又はそれ以上であってもよい。表面は、例えば、ライトガイドの表面であってもよい。回折特徴部は、材料表面で、材料表面内で、又は材料表面上に設けられ得る、溝、隆起、穴、及び突起のうちの1又はそれ以上を含むがこれらに限定されない、光を回折する種々の構造体の任意のものを含んでもよい。例えば、回折格子は、材料表面内で複数の実質的に平行な溝を含んでもよい。別の例では、回折格子は、材料表面から立ち上がっている複数の平行な隆起部を含んでもよい。回折特徴部(例えば、溝、隆起、穴、突起など)は、正弦波形プロファイル、方形プロファイル(例えば、バイナリ回折格子)、三角形プロファイル、及び鋸歯形プロファイル(例えば、ブレーズド回折格子)のうちの1つ又はそれ以上を含むがこれらに限定されない、回折をもたらす様々な断面形状又はプロファイルのうちのいずれかを有してもよい。他の例では、回折格子は、ライトガイドを含む材料の内部又は表面間に設けられてもよい。
本明細書で説明される様々な例によれば、回折格子(例えば、以下で述べるような、回折マルチビーム要素の回折格子)は、ライトガイド(例えば、プレートライトガイド)から光を光ビームとして回折的に散乱させ又はアウトカップリングするために使用されてもよい。具体的には、局所的に周期的な回折格子の回折角θ、又はこれによってもたらされる回折角θは、式(1)で次のように与えられ得る。
ここで、λは光の波長であり、mは回折次数であり、nはライトガイドの屈折率であり、dは回折格子の特徴部間の距離又は間隔であり、θは回折格子に対する光の入射角である。簡潔にするために、式(1)では、回折格子がライトガイドの表面に隣接しており、ライトガイド外面の材料の屈折率が1に等しい(すなわち、nout=1)と仮定する。一般に、回折次数mは、整数(すなわち、m=±1、±2、{_>…<_})で与えられる。回折格子によって生成される光ビームの回折角θは、式(1)で与えられ得る。一次回折、又はより具体的には一次回折角θは、回折次数mが1に等しい(すなわち、m=1)ときに提供される。
図2は、本明細書に記載の原理による実施形態による、一例における回折格子30の断面図を示す。例えば、回折格子30は、ライトガイド40の表面に配置されてもよい。さらに、図2は、入射角θで回折格子30に入射する光ビーム20を示している。光ビーム20は、ライトガイド40内の導波光ビームである。また、図2には、入射光ビーム20の回折の結果として、回折格子30によって回折的に生成されてアウトカップリングされるアウトカップリング光ビーム50が示されている。アウトカップリングされて外に出た光ビーム50は、式(1)で与えられる回折角θ(又は本明細書では「主角度方向」)を有する。アウトカップリングされて外に出た光ビーム50は、例えば、回折格子30の回折次数「m」に対応してもよい。
さらに、いくつかの実施形態によれば、回折特徴部は、湾曲していてもよく、また、光の伝播方向に対して所定の配向(例えば、傾斜又は回転)を有してもよい。回折特徴部の曲線及び回折特徴部の配向の一方又は両方は、例えば、回折格子によってアウトカップリングされた光の方向を制御するように構成されてもよい。例えば、アウトカップリングされた光の主角度方向は、入射光の伝播方向に対して光が回折格子に入射する点における回折特徴部の角度の関数であり得る。
本明細書の定義により、「マルチビーム要素」は、複数の光ビームを含む光を生成するバックライト又はディスプレイの構造体又は要素である。「回折」マルチビーム要素は、定義によれば、回折カップリングによって、又は回折カップリングを使用して、複数の光ビームを生成するマルチビーム要素である。「反射」マルチビーム要素は、定義によれば、反射によって、又は反射を使用して、複数の光ビームを生成するマルチビーム要素である。「屈折」マルチビーム要素は、定義によれば、屈折によって、又は屈折を使用して、複数の光ビームを生成するマルチビーム要素である。一例では、特定のマルチビーム要素は、ライトガイドから光をアウトカップリングし又は散乱させるように構成された反射、屈折、及び屈折の特徴部又は要素のうちの1つ又はそれ以上を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、マルチビーム要素は、バックライトのライトガイドに光学的に結合されて、ライトガイド内で導かれた光の一部を散乱させ又はアウトカップリングすることによって、複数の光ビームを提供してもよい。さらに、本明細書の定義により、マルチビーム素子は、マルチビーム素子の境界又はマルチビーム素子の範囲内に複数の特徴部又は散乱体を含む。散乱体は、回折散乱を使用して導かれた光を散乱させるように構成された回折サブ要素、反射散乱を使用して導かれた光を散乱させるように構成されたマイクロ反射サブ要素、及び屈折散乱を使用して導かれた光を散乱させるように構成されたマイクロ屈折サブ要素のうちの1つ又はそれ以上を含んでもよいが、これらに限定されない。マルチビーム要素によって生成された複数の光ビーム(すなわち、「複数の光ビーム」)の各光ビームは、本明細書の定義によれば、互いに異なる主角度方向を有する。特に、定義によれば、複数の光ビーム内のある光ビームは、複数の光ビーム内の別の光ビームとは異なる、所定の主角度方向を有する。様々な実施形態によれば、回折マルチビーム要素の散乱体又は特徴部の間隔又は格子ピッチは、サブ波長(すなわち、導波光の波長未満)の寸法であってもよい。
特定の実施形態では、回折マルチビーム要素は、バックライトのライトガイドに光学的に結合されて、ライトガイド内で導かれた光の一部を回折的にアウトカップリングすることによって、複数の光ビームを提供してもよい。さらに、本明細書の定義により、回折マルチビーム要素は、マルチビーム要素の境界又は範囲内に複数の回折格子を含む。様々な実施形態によれば、回折マルチビーム要素の回折格子内における回折特徴部の間隔又は格子ピッチは、サブ波長(すなわち、導波光の波長未満)の寸法であってもよい。
様々な実施形態によれば、複数の光ビームは、ライトフィールドを表してもよい。例えば、複数の光ビームは、実質的に円錐形の空間領域に閉じ込められてもよく、又は複数の光ビームにおける光ビームの異なる主角度方向を含む所定の角度広がりを有してもよい。したがって、組み合わせた光ビーム(すなわち、複数の光ビーム)の所定の角度広がりがライトフィールドを表してもよい。
様々な実施形態によれば、複数の光ビームにおける様々な光ビームの異なる主角度方向は、「ピッチ」又は特徴部間隔、及びマルチビーム要素内の特徴部の配向と共に、マルチビーム要素のサイズ(例えば、長さ、幅、面積などのうちの1つ又はそれ以上)を含むがこれに限定されない特性によって決定される。いくつかの実施形態では、マルチビーム要素は、本明細書の定義によれば、「拡張された点光源」、すなわち、マルチビーム要素の範囲にわたって分散された、複数の点光源と見なされ得る。さらに、マルチビーム要素によって生成される光ビームは、本明細書の定義により、図1Bに関して上述したように、角度成分{θ、φ}によって与えられる主角度方向を有する。
様々な実施形態によれば、光をライトガイドにインカップリングすることによって生成される、導波光又は同等に導かれた「光ビーム」は、コリメート光ビームであってもよい。本明細書では、「コリメート光」又は「コリメート光ビーム」は、通常、光ビームの各光線が、光ビーム内で互いに実質的に平行である光のビームとして定義される。さらに、本明細書の定義により、コリメート光ビームから発散する、又は散乱される光線は、コリメート光ビームの一部とは見なされない。
本明細書では、「コリメーション係数」は、光がコリメートされる程度として定義される。具体的には、本明細書の定義によれば、コリメーション係数は、コリメートされた光ビーム内の光線の角度広がりを画定する。例えば、コリメーション係数σにより、コリメート光のビーム中の光線の大部分が、特定の角拡散内(例えば、コリメート光ビームの中心又は主角度方向を中心に±σ度)であることが規定される。いくつかの例によれば、コリメート光ビームの光線は、角度に関してガウス分布を有してもよく、角度広がりは、コリメート光ビームのピーク強度の半分において決定された角度であってもよい。
さらに、本明細書では、「コリメータ」は、光をコリメートするように構成された実質的に任意の光学デバイス又は装置として定義される。例えば、コリメータには、コリメートミラー又はリフレクタ、コリメートレンズ、回折格子、テーパー状ライトガイド、及びそれらの様々な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。様々な実施形態によれば、コリメータによって提供されるコリメーションの量は、実施形態ごとに所定の程度又は量で変動し得る。さらに、コリメータは、2つの直交する方向(例えば、垂直方向及び水平方向)の一方又は両方においてコリメーションをもたらすように構成されてもよい。すなわち、いくつかの実施形態によれば、コリメータは、光コリメーションを提供する2つの直交方向の一方又は両方に、形状又は同様のコリメーション特性を含んでもよい。
本明細書では、「光源」は、光の供給源(例えば、光を生成して放射するように構成された光エミッタ)として定義される。例えば、光源は、作動させると、又は電源を入れると光を放射する光エミッタ、例えば、発光ダイオード(LED)を含んでもよい。特に、本明細書では、光源は、発光ダイオード(LED)、レーザ、有機発光ダイオード(OLED)、ポリマー発光ダイオード、プラズマベースの光エミッタ、蛍光灯、白熱灯、及び実質的にその他の光源のうちの1つ又はそれ以上が含まれるが、これらに限定されない、実質的に任意の光源であるか、又は実質的に任意の光エミッタであってもよい。光源によって生成される光は、色を有してもよい(すなわち、特定の波長の光を含んでもよい)し、波長範囲(例えば、白色光)であってもよい。いくつかの実施形態では、光源は複数の光エミッタを含んでもよい。例えば、光源は、光エミッタのうちの少なくとも1つが、セット又はグループの少なくとも1つの別の光エミッタによって生成された光の色又は同等に波長とは異なる、色、同等に波長を有する光を生成する、光エミッタのセット又はグループを含んでもよい。これらの異なる色は、例えば原色(例えば、赤、緑、青)を含んでもよい。
さらに、本明細書において使用されるとき、冠詞「a」は、特許技術におけるその通常の意味、すなわち、「1つ又はそれ以上」の意味を有することが意図される。例えば、「要素」は1つ又はそれ以上の要素を意味し、したがって、本明細書では「要素」は「要素(複数可)」を意味する。また、本明細書における「上部(top)」、「下部(bottom)」、「上側(upper)」、「下側(lower)」、「上向き(up)」、「下向き(down)」、「正面(front)」、「背面(back)」、「第1の」、「第2の」、「左」、又は「右」に対するいかなる言及も、本明細書では限定を意図するものではない。本明細書において、「約」という用語は、値に適用されたとき、一般に、値を生成するために使用された機器の許容範囲内を意味し、又は、特に明示的に指定されていない限り、±10%もしくは±5%もしくは±1%を意味し得る。さらに、本明細書で使用される「実質的に」という用語は、大部分、又はほとんどすべて、又はすべて、又は約51%~約100%の範囲内の量を意味する。さらに、本明細書の例は、例示のみを意図したものであり、説明の目的で提示されたものであって限定するためのものではない。
本明細書に記載の原理のいくつかの実施形態によれば、マルチビューバックライトが提供される。図3Aは、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューバックライト100の断面図を示す。図3Bは、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューバックライト100の平面図を示す。図3Cは、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューバックライト100の斜視図を示す。図3Cの斜視図は、本明細書での説明のみを容易にするために、一部を切り取って図示したものである。
図3A、図3B及び図3Cに示すマルチビューバックライト100は、(例えば、ライトフィールドとして)互いに異なる主角度方向を有する、複数のアウトカップリング光ビーム102を提供するように構成される。特に、様々な実施形態によれば、提供される複数のアウトカップリング光ビーム102は、マルチビューディスプレイのそれぞれのビュー方向に対応する異なる主角度方向に、マルチビューバックライト100からアウトカップリングされ、そこから離れるように向けられる。いくつかの実施形態では、アウトカップリング光ビーム102を変調して(例えば、以下に説明するようにライトバルブを使用して)、3Dコンテンツを有する情報の表示を促進してもよい。図3A、図3B及び図3Cはまた、以下でさらに詳細に説明されるサブピクセル106’などのサブピクセルを含むマルチビューピクセル106及びライトバルブアレイ108を示す。
図3A、図3B及び図3Cに示すように、マルチビューバックライト100はライトガイド110を含む。ライトガイド110は、そのライトガイド110の長さに沿って、導波光(すなわち、導波光104)として光を導くように構成される。例えば、ライトガイド110は、光導波路として構成された誘電体材料を含んでもよい。誘電体材料は、誘電体光導波路を取り囲む媒体の第2の屈折率よりも大きい第1の屈折率を有していてもよい。屈折率の差は、例えば、ライトガイド110の1つ又はそれ以上の導波モードに従って、導波光104の全内部反射を促進するように構成される。
いくつかの実施形態では、ライトガイド110は、光学的に透明な誘電体材料の広がった実質的に平面状のシートを含む、スラブ又はプレート光導波路(すなわち、プレートライトガイド)であってもよい。誘電体材料の実質的に平坦なシートは、全内部反射を使用して導波光104を導くように構成される。様々な実施例によれば、ライトガイド110の光学的に透明な材料は、様々な種類のガラス(例えば、シリカガラス、アルミノケイ酸アルカリガラス、ホウケイ酸ガラスなど)のうちの1つ又はそれ以上、及び実質的に光学的に透明なプラスチック又はポリマー(例えば、ポリメタクリル酸メチル又は「アクリルガラス」、ポリカーボネートなど)を含むが、これらに限定されない、様々な誘電体材料のうちのいずれかを含む、又はいずれかで構成されてもよい。いくつかの例では、ライトガイド110は、ライトガイド110の表面(例えば、上面及び下面の一方又は両方)の少なくとも一部の上にクラッド層(図示せず)をさらに含んでもよい。いくつかの例によれば、クラッディング層を使用して、全内部反射をさらに促進してもよい。
さらに、いくつかの実施形態によれば、ライトガイド110は、ライトガイド110の第1の表面110’(例えば、「前」面又は側面)と第2の表面110”(例えば、「背」面又は側面)との間の非ゼロ伝播角度での全内部反射に従って導波光104を導くように構成される。特に、導波光104は、ライトガイド110の第1の表面110’と第2の表面110”との間で、非ゼロ伝播角度で反射又は「跳ね返る」ことによって伝播する。いくつかの実施形態では、異なる色の光を含む複数の導波光ビーム(例えば、導波光104の複数の例を含む)は、異なる色固有の非ゼロ伝播角度のそれぞれで、ライトガイド110によって導かれてもよい。説明を簡単にするために、非ゼロ伝播角度は図には示していないことに留意されたい。しかしながら、第1の伝播方向103を示す太矢印は、図3Aのライトガイド110の長さに沿った導波光104の一般的な伝播方向を示している。
本明細書で定義されるように、導波光104の「非ゼロ伝播角度」は、ライトガイド110の表面(例えば、第1の表面110’又は第2の表面110”)に対する角度である。さらに、本明細書では、非ゼロ伝播角度は、ゼロよりも大きく、かつライトガイド110内の全内部反射の臨界角よりも小さい。さらに、特定の非ゼロ伝播角度がライトガイド110内の全内部反射の臨界角よりも小さくなるように選択される限り、特定の実装に対して特定の非ゼロ伝播角度が(例えば、任意に)選択されてもよい。様々な実施形態では、導波光104の非ゼロ伝播角度で、光をライトガイド110に導入又はインカップリングされ得る。
特に、ライトガイド110内の導波光104は、非ゼロ伝播角度(例えば、約30~35度)でライトガイド110に導入又はインカップリングされ得る。いくつかの例では、レンズ、ミラー、又は類似のリフレクタ(例えば、傾斜コリメートリフレクタ)、回折格子、及びプリズム(図示せず)、ならびにそれらの様々な組み合わせなどの、ただしこれらに限定されない結合構造体は、非ゼロ伝播角度で導波光104としてライトガイド110の入力端に光をインカップリングすることを促進してもよい。他の例では、結合構造体を使用せずに、又は実質的に使用せずに、光をライトガイド110の第1の端部又は第1の側面又は第1の縁部に直接導入してもよい(すなわち、直接又は「突き合わせ」結合を使用してもよい)。ライトガイド110にインカップリングされると、導波光104は、ライトガイド110に沿って、概して第1の縁部から離れ得る第1の伝播方向103に伝播するように構成される(例えば、図3Aのx軸に沿って指す太字の矢印で示されている)。
様々な実施形態によれば、マルチビューバックライト100は、第1の光源130を含むなど、1つ又はそれ以上の光源をさらに含んでもよい。様々な実施形態によれば、第1の光源130は、ライトガイド110内で導かれる光を提供するように構成される。具体的には、ライトガイド110の入射面又は端部(第1の入力端)に隣接して第1の光源130を配置してもよい。様々な実施形態では、第1の光源130は、発光ダイオード(LED)、レーザ(例えば、レーザダイオード)、又はそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、実質的に任意の光源(例えば、光エミッタ)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の光源130は、特定の色で示される狭帯域スペクトルを有する、実質的に単色の光を生成するように構成された光エミッタを含んでもよい。特に、この単色光の色は、特定の色空間又は色モデル(例えば、赤-緑-青(RGB)色モデル)の原色であってもよい。他の例では、第1の光源130は、実質的に広帯域又は多色の光を提供するように構成された実質的に広帯域の光源であってもよい。例えば、第1の光源130は白色光を提供してもよい。いくつかの実施形態では、第1の光源130は、異なる色の光を提供するように構成された複数の異なる光エミッタを含んでもよい。異なる光エミッタは、異なる色の光のそれぞれに対応する、導波光の色固有の異なる非ゼロ伝播角度を有する光を提供するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の光源130はコリメータ(図示せず)をさらに含んでもよい。コリメータは、第1の光源130の光エミッタのうち1つ又はそれ以上から、実質的にコリメートされていない光を受光するように構成されてもよい。コリメータはさらに、実質的にコリメートされていない光をコリメート光に変換するように構成されてもよい。特に、いくつかの実施形態によれば、コリメータは、非ゼロ伝播角度を有し、所定のコリメーション係数に従ってコリメートされたコリメート光を提供してもよい。さらに、異なる色の光エミッタが使用される場合、コリメータは、色固有の異なる非ゼロ伝播角度と、色固有の異なるコリメーション係数の一方又は両方を有するコリメート光を提供するように構成されてもよい。コリメータはさらに、コリメートされた光ビームをライトガイド110に伝達して、上述の導波光104として伝播するように構成される。
したがって、様々な実施形態によれば、ライトガイド110に光をインカップリングすることによって生成された導波光104は、コリメート光ビームであってもよい。本明細書では、「コリメート光」又は「コリメート光ビーム」は、一般に、光ビームの光線が光ビーム(例えば、導波光104)内で実質的に平行な光のビームとして定義される。さらに、本明細書の定義により、コリメート光ビームから発散する、又は散乱される光線は、コリメート光ビームの一部とは見なされない。いくつかの実施形態では、マルチビューバックライト100は、例えば第1の光源130のような光源からの光をコリメートするために、上述のレンズ、リフレクタ又はミラーなどのコリメータ(例えば、傾斜コリメートリフレクタ)を含んでもよい。
図3A、図3B及び図3Cに示すように、マルチビューバックライト100は、ライトガイド110の長さに沿って互いに間隔を空けた複数のマルチビーム要素120をさらに含む。特に、複数のマルチビーム要素120は、有限空間によって互いに分離されており、ライトガイド長に沿った個々の別個の要素を表す。すなわち、本明細書での定義により、複数のマルチビーム要素120は、有限の(すなわち、非ゼロの)要素間距離(例えば、有限の中心間距離)に従って、互いに離間して配置される。さらに、いくつかの実施形態によれば、複数のマルチビーム要素120は一般に、互いに交差したり、重なり合ったり、さもなければ互いに接触したりしない。すなわち、複数のマルチビーム要素120の各要素は、一般的に別個であり、他のマルチビーム要素120から分離される。
一部の実施形態では、複数のマルチビーム要素120は、一次元(1D)アレイ又は二次元(2D)アレイのいずれかに配置されてもよい。例えば、マルチビーム要素120は、線形1Dアレイとして配置されてもよい。別の例では、マルチビーム要素120は、長方形の2Dアレイ又は円形の2Dアレイとして配置されてもよい。
さらに、アレイ(すなわち、1D又は2Dアレイ)は、いくつかの例では、規則的又は一様なアレイであってもよい。特に、マルチビーム要素120間の要素間距離(例えば、中心間距離又は中心間の間隔)は、アレイ全体で実質的に均一又は一定であってもよい。他の例では、回折マルチビーム要素120間の要素間距離は、アレイ全体にわたるか、ライトガイド110の長さに沿うかの一方又は両方で変更してもよい。
様々な実施形態によれば、マルチビーム要素120のうちのマルチビーム要素120は、導波光104の一部を複数のアウトカップリング光ビーム102として散乱させ又はアウトカップリングするように構成された複数の散乱サブ要素を含む。特定の例では、導波光の一部は、回折特徴部、反射特徴部又は屈折特徴部などの複数の特徴部によって散乱され又はアウトカップリングされる。図3A及び図3Cは、ライトガイド110の第1の表面110’から離れて方向付けられるように描かれた複数の発散矢印としてのアウトカップリング光ビーム102を示している。
散乱サブ要素は、様々な実施形態によれば、一次元又は二次元アレイに配置されてもよい。サブ要素は、ライトガイド内の特定の光伝播方向に選択的に応答してもよい。一例では、特定のアレイの散乱サブ要素(例えば、1次元アレイ又は2次元アレイ)は、特定の方向に伝播する光に応答するように同様に構成され得る。したがって、複数のアレイを使用したディスプレイは、どのアレイ(又は両方)を用いるかに応じて、全視差表示モード及び水平のみの視差表示モードに構成されてもよい。
様々な実施形態によれば、マルチビーム要素120のうちのマルチビーム要素のサイズは、上記で定義され、以下でさらに説明されるマルチビューディスプレイのマルチビューピクセル106内のサブピクセル106’などのサブピクセルのうちの1つのサイズに相当する。説明を容易にする目的で、マルチビューピクセルの様々な例が図3A、図3B及び図3Cにマルチビューバックライト100と共に示されている。本明細書では、「サイズ」は、長さ、幅、又は面積を含むがこれらに限定されない、様々な方法のいずれかで定義され得る。例えば、サブピクセルのそれぞれのサイズはその長さであってもよく、マルチビーム要素120のそれぞれの相当するサイズはその長さであってもよい。別の例では、サイズは、マルチビーム要素の面積がサブピクセルの面積に相当するような面積を指してもよい。
いくつかの実施形態では、マルチビーム要素120のうちの特定の要素のサイズは、マルチビーム要素のサイズがサブピクセルのサイズの約25パーセント(25%)から約200パーセント(200%)の間となるように、サブピクセルのサイズに相当する。例えば、特定のマルチビームの要素サイズが「s」で示され、サブピクセルのサイズが「S」で示される場合(例えば、図3Aに示すように)、回折マルチビーム要素のサイズsは、式(2)で次のように与えられ得る。
別の例では、特定の要素のサイズは、サブピクセルサイズの約50パーセント(50%)超、又はサブピクセルサイズの約60パーセント(60%)超、又はサブピクセルサイズの約70パーセント(70%)超、又はサブピクセルサイズの約80パーセント(80%)超、又はサブピクセルサイズの約90パーセント(90%)超であり、マルチビーム素子サイズは、サブピクセルサイズの約180パーセント(180%)未満、又はサブピクセルサイズの約160パーセント(160%)未満、又はサブピクセルサイズの約140パーセント(140%)未満、又はサブピクセルサイズの約120パーセント(120%)未満の範囲内である。例えば、「相当するサイズ」という場合、マルチビーム要素のサイズは、サブピクセルサイズの約75パーセント(75%)から約150パーセント(150%)であってもよい。別の例では、マルチビーム要素のサイズは、マルチビーム要素のサイズがサブピクセルのサイズの約125パーセント(125%)から約85パーセント(85%)の間となるように、サブピクセル106’のサイズに相当してもよい。いくつかの実施形態によれば、マルチビーム要素及びサブピクセル106’の相当するサイズは、マルチビューディスプレイのビュー間の暗いゾーンを減少させるか、いくつかの例では最小化するよう選択してもよい。さらに、マルチビーム要素及びサブピクセル106’の相当するサイズは、マルチビューディスプレイのビュー(又はビューピクセル)間のオーバーラップを低減し、いくつかの例では最小化するように選択してもよい。
図3A、図3B及び図3Cは、複数のアウトカップリング光ビームのうちのアウトカップリング光ビーム102を変調するように構成されたライトバルブアレイ108をさらに示す。ライトバルブアレイ108は、例えばマルチビューバックライト100を使用するマルチビューディスプレイの一部であってもよく、本明細書での説明を容易にする目的でマルチビューバックライト100と共に図3A~図3Cに示されている。図3Cでは、ライトバルブアレイ108は、ライトバルブアレイ108の下にあるライトガイド110及びマルチビーム要素120の特定の1つの視覚化を可能にするために、説明の目的のみのために部分的に切り取られている。
図3A~3Cに示すように、異なる主角度方向を有するアウトカップリング光ビーム102のうちの異なる光ビームが通過して、ライトバルブアレイ108内のライトバルブのうちの異なるバルブによって変調されてもよい。さらに、図示されるように、アレイの特定のライトバルブはマルチビューピクセル106のサブピクセルに対応し、ライトバルブのセットはマルチビューディスプレイのマルチビューピクセル106に対応する。特に、ライトバルブアレイ108の異なるライトバルブのセットは、マルチビーム要素120のうちの対応する1つからのアウトカップリング光ビーム102を受光して変調するように構成される。すなわち、図示のように、マルチビーム要素120のうちの各マルチビーム要素に対して1つの固有のライトバルブのセットが存在する。様々な実施形態において、液晶ライトバルブ、電気泳動ライトバルブ、及びエレクトロウェッティングに基づくライトバルブのうちの1つ又はそれ以上を含むが、これらに限定されないライトバルブアレイ108内のバルブとして、異なるタイプのライトバルブが使用されてもよい。
図3Aに示すように、第1のライトバルブセット108aは、第1のマルチビーム要素120aからのアウトカップリング光ビーム102を受光して変調するように構成される。さらに、第2のライトバルブセット108bは、第2のマルチビーム要素120bからのアウトカップリング光ビーム102を受光して変調するように構成される。したがって、ライトバルブアレイ108内のライトバルブセット(例えば、第1のライトバルブセット108a及び第2のライトバルブセット108b)のそれぞれは、マルチビーム要素120のうちの異なるもの(例えば、要素120a、120b)と、マルチビューピクセル106の異なるものの両方にそれぞれ対応し、ライトバルブセットの個々のライトバルブは、それぞれのマルチビューピクセル106のサブピクセルに対応する。
図3Aに示すように、マルチビューピクセル106のサブピクセル106’などのサブピクセルのサイズは、ライトバルブアレイ108内の特定のライトバルブのサイズに相当し得ることに留意されたい。別の例では、サブピクセルサイズは、ライトバルブアレイ108の隣接するライトバルブ間の距離(例えば、中心間距離)として定義されてもよい。例えば、ライトバルブは、ライトバルブアレイ108内のライトバルブ間の中心間距離より小さくてもよい。サブピクセルのサイズは、例えば、ライトバルブのサイズ、又はライトバルブ間の中心間距離に対応するサイズの、いずれかとして定義することができる。
いくつかの実施形態では、マルチビーム要素120と対応するマルチビューピクセル106(すなわち、サブピクセルのセットと対応するライトバルブのセット)との関係は、一対一の関係であってもよい。すなわち、マルチビューピクセル106及びマルチビーム要素120が同数存在してもよい。図3Bは、例として、ライトバルブ108(及び対応するサブピクセル106’)の異なるセットを含む各マルチビューピクセル106が破線で囲まれて示されている、一対一の関係を明確に示している。別の実施形態(図示せず)では、マルチビューピクセル106の数及びマルチビーム要素120の数は互いに異なってもよい。
いくつかの実施形態では、複数のうちのマルチビーム要素120のペア間の要素間距離(例えば、中心間距離)は、例えばライトバルブセットによって表される、マルチビューピクセル106の対応するペア間のピクセル間距離(例えば、中心間距離)と等しくてもよい。例えば、図3Aに示すように、第1のマルチビーム要素120aと第2のマルチビーム要素120bとの間の中心間距離dは、第1のライトバルブセット108aと第2のライトバルブセット108bとの間の中心間距離Dに実質的に等しい。別の実施形態(図示せず)では、マルチビーム要素120のペア及び対応するライトバルブセットの相対的な中心間距離は異なってもよく、例えば、マルチビーム要素120は、マルチビューピクセル106を表すライトバルブセット間の間隔(すなわち、中心間距離D)よりも大きいか又は小さい要素間間隔(すなわち、中心間距離d)を有してもよい。
いくつかの実施形態では、マルチビーム要素の形状は、マルチビューピクセルの形状、又は同等に、マルチビューピクセル106に対応するライトバルブアレイ108のライトバルブのセット(又は「サブアレイ」)の形状に類似している。例えば、第1のマルチビーム要素120aは正方形の形状を有し、マルチビューピクセル106のうちの1つ(又はライトバルブアレイ108の対応するライトバルブのセットの配置)は実質的に正方形であってもよい。別の例では、第1のマルチビーム要素120aは、長方形、すなわち、幅又は横寸法よりも長さ又は縦寸法が大きくてもよい。この例では、第1のマルチビーム要素120aに対応するマルチビューピクセル106のうちの対応する1つ(又は同等にライトバルブアレイ108のライトバルブのセットの配置)は、類似した長方形の形状を有してもよい。図3Bは、正方形のマルチビーム要素120、及びライトバルブアレイ108の正方形のライトバルブのセットを含む対応する正方形のマルチビューピクセル106の上面図又は平面図を示す。さらに別の例(図示せず)では、マルチビーム要素120及び対応するマルチビューピクセル106は、三角形、六角形、及び円形を含むか又は少なくともこれらに近似するがこれらに限定されない、様々な形状を有する。
さらに(例えば、図3Aに示すように)、いくつかの実施形態によれば、マルチビーム要素120のそれぞれは、アウトカップリング光ビーム102をマルチビューピクセル106のうちのただ1つに提供するように構成されてもよい。特に、マルチビーム要素120の所与の1つについて、マルチビューディスプレイの異なるビューに対応する異なる主角度方向を有するアウトカップリング光ビーム102は、図3Aに示すように、マルチビューピクセル106の対応する単一のピクセル及びそのサブピクセル、すなわち、第1のマルチビーム要素120aに対応するライトバルブアレイ108のライトバルブの単一のセットに実質的に限定される。したがって、マルチビューバックライト100のマルチビーム要素120の各マルチビーム要素は、マルチビューディスプレイの異なるビューに対応する異なる主角度方向のセットを有する、アウトカップリング光ビーム102の対応するセットを提供する(すなわち、アウトカップリング光ビーム102のセットは、異なるビュー方向のそれぞれに対応する方向を有する光ビームを含む)。
本明細書に記載の原理のいくつかの実施形態によれば、マルチビューバックライトが提供される。図4は、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるバックライト400の断面図を示す。特に、図示のように、バックライト400は上述のマルチビューバックライト100を含む。図4において、同様の参照番号を有する構成要素又は特徴部は、図3Aの例のものと同様であるが、必ずしも同一であるとは限らない。
図4に示すように、コリメータなどを介して、第1の光源130からコリメート光402が受光されてもよい。コリメート光402は、ライトガイド110の内部を主にx方向に移動してもよい。いくつかの実施形態では、コリメート光402は、第1の光源130の反対側のライトガイド110上に配置されたリフレクタ又はミラーを使用するなどして、方向転換又は反射されてもよい。
図4では、第1のマルチビーム要素404、第2のマルチビーム要素406、及び第3のマルチビーム要素408を含む。より少ない又は追加のマルチビーム要素が任意選択で使用されてもよいが、説明の目的でこの3つが示されている。一例では、本明細書の他の場所で同様に説明及び図示されるように、マルチビーム要素のアレイ(例えば、2次元アレイ)がライトガイド110の周囲に設けられてもよい。
本明細書に記載の原理の様々な実施形態によれば、マルチビーム要素120は、ライトガイド110からの導波光の一部を選択的に散乱させるように構成された1つ又はそれ以上の散乱サブ要素を含んでもよい。散乱された部分は、ライトガイド110の内側の特定の方向又は配向を有する光に対応してもよい。すなわち、散乱サブ要素は、ライトガイド110内の特定の方向に移動する光を優先的にアウトカップリングし又は散乱させるように構成されてもよく、同時に、同じ散乱サブ要素は、1つ又はそれ以上の他の方向に移動する光をアウトカップリング又は散乱させないように構成されてもよい。散乱サブ要素は、回折格子などの回折特徴部、ミラーなどの反射特徴部、又はプリズムや材料の変化などの屈折特徴部のうちの1つ又はそれ以上を含んでもよい。一例では、散乱サブ要素は、ライトガイド110の表面上に、表面に、又は表面に隣接して、又はライトガイド110の表面間に配置された特徴部を使用して、ライトガイド内の光の一部を散乱させるように構成されてもよい。
一実施形態によれば、第1のマルチビーム要素404及び第3のマルチビーム要素408は、それぞれ、ライトガイド110内をx方向に進行するコリメート光402を散乱させるように構成された1つ又はそれ以上の散乱サブ要素を含んでもよい。したがって、第1のマルチビーム要素404及び第3のマルチビーム要素408は、ライトガイド110からの光の一部を使用してそれぞれの光ビーム102を生成又は提供してもよい。光ビーム102は、図3Aの説明で上述したように、ライトバルブアレイ108によって変調されてマルチビュー表示の一部を生成してもよい。
図4に示す第2のマルチビーム要素406は、ライトガイド110内をx方向以外(例えば、y方向)に進行する光を散乱させるように構成された1つ又はそれ以上の散乱サブ要素を含んでもよい。図示のように、第3のマルチビーム要素408は、x方向又は他の方向(例えば、y方向)のいずれかに進行する光を散乱させるように構成された、1つ又はそれ以上の散乱サブ要素を含んでもよい。図4にはx方向に進行する光のみが示されているので、第2のマルチビーム要素406によって散乱される光は示されていないことに留意されたい。いくつかの実施形態(図4には図示せず)によれば、複数の異なる光源からの光は、ライトガイド110内を複数の方向に同時に進行してもよく、したがって、光ビームは、第1のマルチビーム要素404及び第3のマルチビーム要素408から放射される光ビーム102と同時に第2のマルチビーム要素406から放射されてもよい。例えば、ライトガイド110の直交する側の異なる光源からの光は、x方向及びy方向のそれぞれに同時に進行又は伝播して、第1のマルチビーム要素404、第2のマルチビーム要素406及び第3のマルチビーム要素408のそれぞれから光ビーム102が同時に放射又は散乱されてもよい。
図5は、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューバックライト500の上面図を示す。図示のように、マルチビューバックライト500はライトガイド502を含み、ライトガイド502は、ライトガイド内又は内部において1つ又はそれ以上の方向を有する導波光として光を導くように構成される。なお、図5にはマルチビューバックライト500が長方形の形状で示されているが、他の形状も同様に使用されてもよい。
図5のマルチビューバックライト500は、一実施形態によれば、ライトガイド502の第1の側面506に光を提供するように構成された第1の光源516aを含む。第1の光源516aからの光は、ライトガイド502によって受光され、導波光の一部として透過されてもよい。一実施形態によれば、マルチビューバックライト500は、ライトガイド502の第2の側面508に光を提供するように構成された第2の光源518aを含む。第2の光源518aからの光は、ライトガイド502によって受光され、導波光の異なる一部として透過されてもよい。図5に示すように、第1の光源516aからの光は、主にライトガイド502の第1の方向522又は第1の軸に沿って進行し又は導かれ、第2の光源518aからの光は、ライトガイド502の第2の方向524に沿って進行し又は導かれる。さらに、図5に示すように、第1の方向522と第2の方向524とは直交している。ライトガイド502が長方形以外の形状を有する場合など、光方向間の他の非平行及び非直交の関係も同様に使用されてもよい。図5には示されていないが、様々な光源とライトガイド502との間などに、コリメータが任意選択的に設けられてもよい。したがって、導波光は、導波光の指向性を高めるなどのために、ライトガイド502内のコリメーション係数に従ったコリメート光であってもよい。
いくつかの実施形態では、マルチビューバックライト500は、輝度をさらに高めるための追加の光源を含んでもよい。例えば、図5に示すマルチビューバックライト500は、第3の光源516b及び第4の光源518bをさらに含む。第3の光源516bは、ライトガイド502の第1の側面506とは反対側の第3の側面510に設けられ、第4の光源518bは、ライトガイド502の第2の側面508とは反対側の第4の側面512に設けられる。第3の光源516bからの光は、第1の方向522と平行な方向でライトガイド502に提供されてもよく、第4の光源518bからの光は、第2の方向524と平行な方向でライトガイド502に提供されてもよい。反対向きの光源のペアからの光を使用すると、ライトガイド502内又はライトガイド502上にある1つ又はそれ以上のマルチビーム要素を使用するなどによる散乱又はアウトカップリングのための、ライトガイド502で利用可能な光の量又は密度を増加させることができる。
図5は、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例における二次元(2D)マルチビーム要素アレイ504を示す。マルチビーム要素アレイ504は、第1のマルチビーム要素514a、第2のマルチビーム要素520、及びライトガイド502内又はライトガイド502上に配置された他のマルチビーム要素を含む。一例では、マルチビーム要素アレイ504は、わずか2つのマルチビーム要素を含んでもよい。しかしながら、一般に、マルチビーム要素アレイ504内のマルチビーム要素の数は、ライトガイド502のピクセルサイズ及びサイズに基づいて決定されてもよい。マルチビーム要素アレイ504のマルチビーム要素は、例えば均一に又は固定されたピッチもしくは間隔で、ライトガイド502の周囲に分散されてもよく、又はアレイの異なる要素間の距離が変化してもよい。図5のマルチビューバックライト500は、マルチビーム要素アレイ504内の9つのマルチビーム要素を示しているが、より少ない又は追加の要素を使用してもよい。
図5は、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、マルチビーム要素アレイ504の第1のマルチビーム要素514aを示す。第1のマルチビーム要素514aは、第1の散乱サブ要素514b及び第2の散乱サブ要素514cを含む、複数の散乱サブ要素を含んでもよい。第1及び第2の散乱サブ要素514b、514cは、ライトガイド502内の導波光の一部を、マルチビューディスプレイ10などのマルチビューディスプレイの異なるビュー方向に対応する指向性光ビームとして集合的に散乱させるように構成されてもよい。
一実施形態によれば、第1のマルチビーム要素514aの第1の散乱サブ要素514bは、ライトガイド502からの導波光の少なくとも第1の部分を選択的に散乱させるように構成されてもよい。一例では、導波光の第1の部分は、第1の方向522内を進行する、又はそれに平行な光を含んでもよい。すなわち、第1の散乱サブ要素514bは、第1の光源516a及び第3の光源516bの少なくとも一方から受光したライトガイド502からの光を選択的に散乱させるように構成されてもよい。一例では、第1の散乱サブ要素514bは、第1の方向522に進行する光を優先的に散乱させ、第1の散乱サブ要素514bは、ライトガイド502内の他の方向に進行する光に対して実質的に透明又は非応答である。同様に、第2の散乱サブ要素514cは、ライトガイド502からの導波光の少なくとも第2の部分を選択的に散乱させるように構成されてもよい。導波光の第2の部分は、第2の方向524に進行する、又はそれに平行な光を含んでもよい。第2の散乱サブ要素514cは、第2の方向524以外の方向に進行する光に対して実質的に透明又は非応答であってもよい。特に、第2の散乱サブ要素514cは、第1の方向522に進行する、又はそれに平行な光に対して実質的に非応答であってもよい。
いくつかの実施形態によれば、マルチビーム要素の散乱サブ要素は、方向的に応答性又は方向的に選択性を有してもよく、色応答性を有してもよい。例えば、第1の散乱サブ要素514bは、第1の方向522に伝播する特定の第1の色の第1の光に優先的に応答するように構成されてもよく、他の光も第1の方向522に伝播する場合を含め、第1の色以外の他の光に対して実質的に透明であるように構成されてもよい。他の実施形態では、散乱は、方向的に応答性又は方向的に選択性を有するが、色応答性を有していない。
本明細書に記載の原理と一致する実施形態によれば、散乱サブ要素の例は、マルチビーム要素アレイ504の特定のマルチビーム要素を形成するために一緒にグループ化されてもよい。散乱サブ要素の例は、同様に又は異なって構成されてもよい。例えば、第1のマルチビーム要素は、特定の方向に進む光に優先的に応答する散乱サブ要素の単一の例を含んでもよく、第2のマルチビーム要素は、同じ特定の方向に進行する光に優先的に応答する散乱サブ要素の複数の例を含んでもよい。別の例では、第3のマルチビーム要素は、異なる例がそれぞれ異なる方向に進行する光に応答するように構成されるように、異なる構成の散乱サブ要素の少なくとも2つの例を含んでもよい。
図5では、第1のマルチビーム要素514aは、異なる構成の一対の散乱サブ要素を含む。すなわち、一対の散乱サブ要素は、それぞれ異なる方向に進む光を選択的に散乱する、又はその光に応答するように構成される。図5のマルチビューバックライト500は、4つの散乱サブ要素の例を含む第2のマルチビーム要素520を含み、散乱サブ要素のうちの3つは、第1の方向に進行する光に応答するように同様に構成され、第4のものは、第1の方向とは異なる第2の方向に進行する光に応答するように構成される。異なるタイプの散乱サブ要素のグループ化は、ライトガイド502の周りの異なるタイプのサブ要素の密度を変化又は変更するように選択されてもよい。例えば、第1の光の光源から遠い位置で第1の光に応答する特定の散乱サブ要素のより多くの例を提供することが望ましい場合がある。このようにして、バックライトによって提供される光の挙動又は均一性が、設計者によって指定され得る。
特定のマルチビーム要素を含む散乱サブ要素は、ライトガイド502からの光を散乱させるように構成された類似又は異なる特徴部を有してもよい。例えば、散乱サブ要素は、回折散乱を使用して導かれた光を散乱させるように構成された回折サブ要素、反射散乱を使用して導かれた光を散乱させるように構成されたマイクロ反射サブ要素、及び屈折散乱を使用して導かれた光を散乱させるように構成されたマイクロ屈折サブ要素のうちの1つ又はそれ以上を含んでもよい。様々な散乱サブ要素が、ライトガイド502内に、ライトガイド502上に、又はライトガイド502に結合されて設けられてもよい。様々な実施形態によれば、散乱サブ要素は、ライトガイド502の表面(例えば、側面、縁部、発光面又は出射面、受光面など)の間に、及び表面から離間されて配置されてもよい。一例では、散乱サブ要素は、介在する要素間空間又は他の介在する特徴部の有無にかかわらず、同一平面でありかつ/又は隣接してもよいという点で、同じ場所に配置されてもよい。一例では、2つ又はそれ以上の散乱サブ要素を積層(例えば、第1の方向522及び第2の方向524に直交する方向)又は重ねてもよい。
本明細書に記載の原理のいくつかの実施形態によれば、マルチビューバックライトは、マルチビーム要素を含む積層散乱サブ要素を含む。図6Aは、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるバックライト600の一部の断面図を示している。図6Bは、本明細書に記載の原理と一致する別の実施形態による、一例におけるバックライト600の一部の断面図を示す。図6A~図6Bに示すバックライト600は、ライトガイド602内のマルチビーム要素アレイに設けられ得るような複数のマルチビーム要素を含んでもよい。ライトガイド602は、複数の伝播方向に光を導くように構成されてもよい。さらに、マルチビーム要素アレイのマルチビーム要素は、図6Aに示す第1の積層マルチビーム要素604及び図6Bに示す第2の積層マルチビーム要素606の一方又は両方を含んでもよい。第1及び第2の積層マルチビーム要素604、606は、限定ではなく例示を容易にするために図6A及び図6Bに別個に示されていることに留意されたい。
例示的な実施形態によれば、第1の積層マルチビーム要素604及び第2の積層マルチビーム要素606はそれぞれ、散乱サブ要素のそれぞれ異なる例を含んでもよく、各散乱サブ要素は、ライトガイド602からの導波光の一部を選択的に散乱させるように構成されてもよい。上述したのと同様に、異なる散乱サブ要素は、ライトガイド602内の特定の方向に進行する光に主に又は排他的に応答するように構成されてもよい。
図6Aに示すように、第1の積層マルチビーム要素604は、第1の散乱サブ要素616、第2の散乱サブ要素618及び第3の散乱サブ要素620を含んでもよい。異なる散乱サブ要素は、ライトガイド602内を同じ又は異なる方向に伝播する光に応答するように、同様に又は異なるように構成されてもよい。例えば、第1の散乱サブ要素616は、ライトガイド602内を実質的に第1の方向に伝播する光に応答するように構成されてもよく、第2の散乱サブ要素618及び第3の散乱サブ要素620は、ライトガイド602内を異なる第2の方向に実質的に伝播する光に応答するように構成されてもよい。進行光の第1及び第2の方向は、直交していてもよいし、他の非平行な関係であってもよい。
図6Bに示すように、第2の積層マルチビーム要素606は、第1の散乱サブ要素622及び第2の散乱サブ要素624を含んでもよい。第1の散乱サブ要素622及び第2の散乱サブ要素624は、ライトガイド602内をそれぞれ異なる方向に伝播する光を散乱させるように構成されてもよい。
一例では、散乱サブ要素から出力される光をさらに誘導及び増強するのを助けるために、1つ又はそれ以上のリフレクタを設けてもよい。例えば、リフレクタ608は、第1の積層マルチビーム要素604に実質的に隣接又は近接して設けられてもよい。リフレクタ608は、第1の積層マルチビーム要素604を経由するかそれを通じるなどして、光をライトガイド602の発光面626に向けるように構成されてもよい。同様に、リフレクタ610は、第2の積層マルチビーム要素606に実質的に隣接又は近接して設けられてもよく、第2の積層マルチビーム要素606を経由するかそれを通じるなどして光を発光面626に向けるように構成されてもよい。リフレクタ608及びリフレクタ610は、それぞれのマルチビーム要素によって散乱された光を発光面626に向けて反射するように構成された反射アイランドであってもよい。すなわち、第1の積層マルチビーム要素604によって発光面626から離れる方向に散乱された光の一部は、リフレクタ608、610によって受光された後、発光面626に向かって反射されてもよい。
いくつかの実施形態(図示せず)によれば、マルチビーム要素の散乱サブ要素の1つ又はそれ以上は、金属格子などの反射材料を含んでもよい。例えば、積層マルチビーム要素内の最下部の散乱サブ要素は反射金属材料を含んでもよく、散乱サブ要素として、及び同じ積層マルチビーム要素内の他の散乱サブ要素から受光され得る他の光などの他の光に対するリフレクタとして機能するように構成されてもよい。
本明細書で説明される原理の他の実施形態によれば、マルチビューバックライト動作の方法が提供される。図7は、本明細書に記載の原理と一致する実施形態による、一例におけるマルチビューバックライトの動作方法700のフロー図を示す。図7に示すように、マルチビューバックライトの動作方法700は、コリメート光をライトガイド内で導くステップ702を含む。いくつかの実施形態では、光は非ゼロ伝播角度で導かれる。さらに、導波光はコリメートされ、例えば所定のコリメーション係数に従ってコリメートされてもよい。いくつかの実施形態によれば、ライトガイドは、上述したようなライトガイド110、ライトガイド502又はライトガイド602のうちの1つ又はそれ以上と実質的に同様であってもよい。コリメート光を導くステップ702は、少なくとも非平行で互いに異なる第1の方向及び第2の方向など、ライトガイド内の複数の異なる方向に光を導くステップを含んでもよい。
図7に示すように、マルチビューバックライト動作方法700は、マルチビーム要素アレイのマルチビーム要素を使用して導波光を受光するステップ704をさらに含む。例えば、導波光を受光するステップ704は、マルチビーム要素アレイ504の特定のマルチビーム要素を使用するステップを含んでもよい。特定のマルチビーム要素は、ライトガイドからの導波光の一部を散乱させて、複数の異なる主角度方向を有する複数の散乱又はアウトカップリング光ビームを提供するように構成された1つ又はそれ以上の散乱サブ要素を含んでもよい。様々な実施形態では、アウトカップリング光ビームの主角度方向は、マルチビューディスプレイのビュー方向のそれぞれに対応する。様々な実施形態によれば、特定のマルチビーム要素のサイズは、マルチビューディスプレイのマルチビューピクセル内のサブピクセルのサイズに相当する。例えば、特定のマルチビーム要素は、サブピクセルのサイズの4分の1より大きく、サブピクセルのサイズの2倍より小さくてもよい。
いくつかの実施形態では、方法700は、マルチビーム要素の第1の散乱サブ要素によりライトガイドからの導波光の第1の部分を散乱させるステップ706をさらに含む。第1の部分を散乱させるステップ706は、ライトガイド内を第1の方向に伝播する導波光の一部を散乱させるステップを含んでもよい。さらに、様々な実施形態によれば、ライトガイド内を第1の方向以外の方向に伝播する光を実質的に散乱させることなく、散乱させるステップ706が提供されてもよい。第1の部分を散乱させるステップ706は、ステップ704で導波光を受光した特定のマルチビーム要素の第1の散乱サブ要素を使用するステップを含んでもよい。
方法700は、ライトガイドからの導波光の第2の部分を散乱させるステップ708をさらに含む。第2の部分を散乱させるステップ708は、ライトガイド内を第2の方向に伝播する導波光の一部を散乱させるステップを含んでもよい。さらに、様々な実施形態によれば、ライトガイド内を他の方向に伝播する光を実質的に散乱させることなく、散乱させるステップ706が提供されてもよい。第2の部分を散乱させるステップ708は、ステップ704で導波光を受光した同じマルチビーム要素の第2の散乱サブ要素を使用するステップを含んでもよい。すなわち、第1の部分を散乱させるステップ706及び第2の部分を散乱させるステップ708は、同じマルチビーム要素の異なる散乱サブ要素を使用することを含んでもよく、異なる散乱サブ要素は、ライトガイド内での異なる方向(例えば、第1及び第2の方向)に伝播する光に応答するか、又は散乱させるように異なる構成がなされてもよい。
いくつかの実施形態では、方法700は、ライトガイドからの散乱光を使用して、マルチビューディスプレイの異なるビュー方向に対応する方向を有する複数の指向性光ビームを提供するステップ710をさらに含む。散乱光を使用して複数の指向性光ビームを提供するステップ710は、マルチビューディスプレイのマルチビューピクセルとして構成されたライトバルブを使用して特定のマルチビーム要素からの光ビームを変調するステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ライトバルブは、本明細書で上述したライトバルブアレイ108と実質的に同様であってもよい。特に、ライトバルブの異なるセットは、第1のライトバルブセット108a及び第2のライトバルブセット108bが、異なるマルチビューピクセル106に対応するのと同様の方法で、異なるマルチビューピクセルに対応してもよい。さらに、ライトバルブアレイ108がサブピクセル106’に対応するため、個々のライトバルブはマルチビューピクセルのサブピクセルに対応してもよい。
以上において、マルチビューバックライト、散乱サブ要素をそれぞれ含むマルチビーム要素のアレイ、マルチビューバックライトの動作方法、及びマルチビーム要素を使用してマルチビュー画像の複数の異なるビューに対応する光ビームを提供するマルチビューディスプレイの例及び実施形態を説明した。マルチビーム要素は、複数の散乱サブ要素を含み、マルチビーム要素のサイズは、マルチビューディスプレイのマルチビューピクセルのサブピクセルのサイズに相当する。上述の例は、本明細書に記載の原理を表す多くの特定の例のいくつかの単なる例示であることを理解されたい。明らかに、当業者は、以下の特許請求の範囲によって定義される範囲から逸脱することなく、多数の他の構成を容易に考案することができる。
10 マルチビューディスプレイ
12 スクリーン
14 ビュー
16 ビュー方向
20、50、102 光ビーム
30 回折格子
40、110、502、602 ライトガイド
100 マルチビューバックライト
103 第1の伝播方向
104 導波光
106 マルチビューピクセル
106’ サブピクセル
108 ライトバルブアレイ
108a 第1のライトバルブセット
108b 第2のライトバルブセット
110’ 第1の表面
110” 第2の表面
120 マルチビーム要素
120a、404、514a 第1のマルチビーム要素
120b、406、520 第2のマルチビーム要素
130、516a 第1の光源
400、500、600 バックライト
402 コリメート光
408 第3のマルチビーム要素
504 マルチビーム要素アレイ
506 第1の側面
508 第2の側面
510 第3の側面
512 第4の側面
514b、616、622 第1の散乱サブ要素
514c、618、624 第2の散乱サブ要素
516b 第3の光源
518a 第2の光源
518b 第4の光源
522 第1の方向
524 第2の方向
604 第1の積層マルチビーム要素
606 第2の積層マルチビーム要素
608、610 リフレクタ
620 第3の散乱サブ要素
626 発光面
本明細書の定義により、「マルチビーム要素」は、複数の光ビームを含む光を生成するバックライト又はディスプレイの構造体又は要素である。「回折」マルチビーム要素は、定義によれば、回折カップリングによって、又は回折カップリングを使用して、複数の光ビームを生成するマルチビーム要素である。「反射」マルチビーム要素は、定義によれば、反射によって、又は反射を使用して、複数の光ビームを生成するマルチビーム要素である。「屈折」マルチビーム要素は、定義によれば、屈折によって、又は屈折を使用して、複数の光ビームを生成するマルチビーム要素である。一例では、特定のマルチビーム要素は、ライトガイドから光をアウトカップリングし又は散乱させるように構成された回折反射、及び屈折の特徴部又は要素のうちの1つ又はそれ以上を含んでもよい。
さらに、アレイ(すなわち、1D又は2Dアレイ)は、いくつかの例では、規則的又は一様なアレイであってもよい。特に、マルチビーム要素120間の要素間距離(例えば、中心間距離又は中心間の間隔)は、アレイ全体で実質的に均一又は一定であってもよい。他の例では、マルチビーム要素120間の要素間距離は、アレイ全体にわたるか、ライトガイド110の長さに沿うかの一方又は両方で変更してもよい。
一例では、散乱サブ要素から出力される光をさらに誘導及び増強するのを助けるために、1つ又はそれ以上のリフレクタを設けてもよい。例えば、リフレクタ608は、第1の積層マルチビーム要素604に実質的に隣接又は近接して設けられてもよい。リフレクタ608は、第1の積層マルチビーム要素604を経由するかそれを通じるなどして、光をライトガイド602の発光面626に向けるように構成されてもよい。同様に、リフレクタ610は、第2の積層マルチビーム要素606に実質的に隣接又は近接して設けられてもよく、第2の積層マルチビーム要素606を経由するかそれを通じるなどして光を発光面626に向けるように構成されてもよい。リフレクタ608及びリフレクタ610は、それぞれのマルチビーム要素によって散乱された光を発光面626に向けて反射するように構成された反射アイランドであってもよい。すなわち、第1の積層マルチビーム要素604、第2の積層マルチビーム要素606によって発光面626から離れる方向に散乱された光の一部は、それぞれ、リフレクタ608、610によって受光された後、発光面626に向かって反射されてもよい。
いくつかの実施形態では、方法700は、マルチビーム要素の第1の散乱サブ要素を用いてライトガイドからの導波光の第1の部分を散乱させるステップ706をさらに含む。第1の部分を散乱させるステップ706は、ライトガイド内を第1の方向に伝播する導波光の一部を散乱させるステップを含んでもよい。さらに、様々な実施形態によれば、ライトガイド内を第1の方向以外の方向に伝播する光を実質的に散乱させることなく、第1の部分を散乱させるステップ706が提供されてもよい。第1の部分を散乱させるステップ706は、ステップ704で導波光を受光した特定のマルチビーム要素の第1の散乱サブ要素を使用するステップを含んでもよい。
方法700は、ライトガイドからの導波光の第2の部分を散乱させるステップ708をさらに含む。第2の部分を散乱させるステップ708は、ライトガイド内を第2の方向に伝播する導波光の一部を散乱させるステップを含んでもよい。さらに、様々な実施形態によれば、ライトガイド内を他の方向に伝播する光を実質的に散乱させることなく、第2の部分を散乱させるステップ70が提供されてもよい。第2の部分を散乱させるステップ708は、ステップ704で導波光を受光した同じマルチビーム要素の第2の散乱サブ要素を使用するステップを含んでもよい。すなわち、第1の部分を散乱させるステップ706及び第2の部分を散乱させるステップ708は、同じマルチビーム要素の異なる散乱サブ要素を使用することを含んでもよく、異なる散乱サブ要素は、ライトガイド内での異なる方向(例えば、第1及び第2の方向)に伝播する光に応答するか、又は散乱させるように異なる構成がなされてもよい。

Claims (25)

  1. 第1の方向及び第2の方向の両方を有する導波光として光をライトガイド内で導くように構成されたライトガイドであって、前記第1の方向及び前記第2の方向が互いに異なるライトガイドと、
    複数の離間したマルチビーム要素を含むマルチビーム要素アレイであって、前記マルチビーム要素アレイの第1のマルチビーム要素が、マルチビューディスプレイの異なるビュー方向に対応する指向性光ビームとして前記導波光の一部を散乱させるように構成された複数の散乱サブ要素を含むマルチビーム要素アレイとを含み、
    前記複数の散乱サブ要素のうちの第1の散乱サブ要素が、前記第1の方向を有する前記導波光の少なくとも一部を選択的に散乱させるように構成され、前記複数の散乱サブ要素のうちの第2の散乱サブ要素が、前記第2の方向を有する前記導波光の少なくとも一部を選択的に散乱させるように構成された、
    マルチビューバックライト。
  2. 前記マルチビーム要素アレイのマルチビーム要素のサイズが、前記マルチビューディスプレイのライトバルブのアレイ内のライトバルブのサイズの25%~200%である、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  3. 前記第1の方向及び前記第2の方向の一方又は両方を有する前記導波光が、コリメーション係数に従ってコリメートされる、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  4. 前記複数の散乱サブ要素のうちの散乱サブ要素が、回折散乱によって導波光を散乱させるように構成された回折サブ要素、反射散乱によって導波光を散乱させるように構成されたマイクロ反射サブ要素、及び屈折散乱によって導波光を散乱させるように構成されたマイクロ屈折サブ要素のうちの1つ又はそれ以上を含む、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  5. 前記第1のマルチビーム要素が、前記第1のマルチビーム要素によって散乱された光を前記ライトガイドの出射面に向かって反射するように構成されたリフレクタを含む反射アイランドを含む、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  6. 前記第1のマルチビーム要素からの光を前記ライトガイドの出射面に向けて反射するように構成されたリフレクタをさらに含む、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  7. 前記マルチビーム要素アレイが、前記マルチビーム要素アレイのマルチビーム要素にそれぞれ対応する複数のリフレクタを含み、前記リフレクタが、前記ライトガイドの出射面に向かって光を反射するように構成された、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  8. 前記マルチビーム要素アレイのマルチビーム要素が、2次元(2D)アレイに配置される、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  9. 前記第1及び第2の散乱サブ要素が同一平面上にあり、互いに隣接する、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  10. 前記第1の散乱サブ要素及び前記第2の散乱サブ要素が、前記第1のマルチビーム要素内で積層される、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  11. 前記第1のマルチビーム要素が、前記ライトガイドの表面に隣接して配置される、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  12. 前記第1のマルチビーム要素が、前記ライトガイドの表面の間に、かつ表面から離間して配置される、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  13. 前記ライトガイドの第1の側で光を提供するように構成された第1の光源であって、前記第1の側の前記第1の光源によって提供された前記光が、前記第1の方向を有する前記導波光である第1の光源と、
    前記ライトガイドの第2の側で光を提供するように構成された第2の光源であって、前記第2の側の前記第2の光源によって提供された前記光が、前記第2の方向を有する前記導波光である第2の光源とをさらに含み、
    前記ライトガイドの前記第1の側及び前記第2の側が非平行である、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  14. 前記導波光の前記第1の方向が、前記導波光の前記第2の方向に直交する、請求項1に記載のマルチビューバックライト。
  15. 請求項1に記載のマルチビューバックライトを含むマルチビューディスプレイであって、前記マルチビューディスプレイが、前記指向性光ビームを変調して、前記マルチビューディスプレイの異なるビュー方向に対応する異なるビューを有するマルチビュー画像を提供するように構成されたライトバルブのアレイをさらに含む、マルチビューディスプレイ。
  16. 前記ライトバルブアレイのライトバルブが複数のマルチビューピクセルを含み、前記マルチビーム要素アレイの各マルチビーム要素が、前記複数のマルチビューピクセルのうちの異なるマルチビューピクセルに指向性光ビームを提供するように構成された、請求項15に記載のマルチビューディスプレイ。
  17. 第1の伝播方向及び第2の伝播方向に光を導波光としてライトガイド内で導くように構成されたライトガイドであって、前記第1の伝播方向が前記第2の伝播方向とは異なるライトガイドと、
    マルチビューディスプレイの異なるビュー方向に対応する方向を有する指向性光ビームとして導波光の一部を散乱させるように構成されたマルチビーム要素アレイと、
    前記指向性光ビームを変調して、異なるビュー方向に異なるビューを有するマルチビュー画像を提供するように構成されたライトバルブアレイとを含み、
    前記マルチビーム要素アレイの第1のマルチビーム要素が、前記第1の伝播方向を有する前記導波光の一部を選択的に散乱させるように構成された第1の散乱サブ要素と、前記第2の伝播方向を有する前記導波光の一部を選択的に散乱させるように構成された第2の散乱サブ要素とを含む、
    マルチビューディスプレイ。
  18. 前記第1の伝播方向を有する前記導波光及び前記第2の伝播方向を有する前記導波光の一方又は両方がコリメーション係数に従ってコリメートされる、請求項17に記載のマルチビューディスプレイ。
  19. 前記第1及び第2の散乱サブ要素のうちの少なくとも一方が、方向選択的回折散乱によって前記導波光の一部を散乱させるように構成されたもの、方向選択的反射散乱によって前記導波光の一部を散乱させるように構成されたもの、及び方向選択的屈折散乱によって前記導波光の一部を散乱させるように構成されたもののうちの1つ又はそれ以上である、請求項17に記載のマルチビューディスプレイ。
  20. 前記第1の散乱サブ要素及び前記第2の散乱サブ要素が、前記第1のマルチビーム要素内で互いに積層される、請求項17に記載のマルチビューディスプレイ。
  21. 前記第1の散乱サブ要素及び前記第2の散乱サブ要素が、前記第1のマルチビーム要素内で同一平面上にあって隣接している、請求項17に記載のマルチビューディスプレイ。
  22. マルチビューバックライト動作の方法であって、
    ライトガイド内の第1の方向及び第2の方向の両方に導波光として伝播するようにライトガイド内で光を導くステップであって、前記第1の方向及び前記第2の方向が互いに異なるステップと、
    マルチビーム要素のアレイを使用して前記導波光の一部を散乱させて、マルチビューディスプレイの異なるビュー方向に対応する方向を有する複数の指向性光ビームを提供するステップとを含み、
    前記マルチビーム要素のアレイの第1のマルチビーム要素が、前記第1の方向に伝播する導波光を優先的に散乱させる第1の散乱サブ要素と、前記第2の方向に伝播する導波光を優先的に散乱させる第2の散乱サブ要素とを含む、方法。
  23. 前記ライトガイド内で光を導くステップが、コリメーション係数に従ってコリメートされたコリメート導波光を導くステップを含む、請求項22に記載のマルチビューバックライト動作の方法。
  24. 前記導波光の一部を散乱させるステップが、
    前記マルチビーム要素アレイのマルチビーム要素を使用した回折散乱であって、前記第1及び第2の散乱サブ要素の一方又は両方が回折格子散乱要素である回折散乱と、
    前記マルチビーム要素アレイのマルチビーム要素を使用した反射散乱であって、前記第1及び第2の散乱サブ要素の一方又は両方がマイクロ反射散乱要素である反射散乱と、
    前記マルチビーム要素アレイのマルチビーム要素を使用した屈折散乱であって、前記第1及び第2の散乱サブ要素の一方又は両方がマイクロ屈折散乱要素である屈折散乱のうちの1つ又はそれ以上を含む、請求項22に記載のマルチビューバックライト動作の方法。
  25. 前記第1の散乱サブ要素及び前記第2の散乱サブ要素が、前記第1のマルチビーム要素内で互いに積層される、請求項22に記載のマルチビューディスプレイ。
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