JP2024518894A - ニアアイディスプレイの視野の増大 - Google Patents

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Abstract

ニアアイディスプレイ内に画像を生成するための方法は、画像を第1のサブ画像及び第2のサブ画像に分割することと、第1のサブ画像及び第2のサブ画像を、チャネルを通じて順次伝送することと、第1の偏光における第1のサブ画像に対応する光、及び、第2の偏光における第2のサブ画像に対応する光を抽出することと、第1の偏光における光の第1の次数を第1の方向に偏向させることと、第2の偏光における光の反対の次数を、第1の方向とは異なる反対の方向に偏向させることと、を含み得る。得られた画像幅は、より広い視野に対応する。

Description

本開示は、比較的広いFOVを有するNED内で使用するための光学システムに関する。
ニアアイディスプレイ(NED)は、現在、拡張現実(AR)及び仮想現実(VR)アプリケーションの定番である。拡張現実ディスプレイは、例えば、典型的には、眼に近い透明又は半透明なディスプレイを含み、これを介して、ユーザは、周囲環境を見ることができ、同時にまた、周囲環境の一部として、かつ/又は周囲環境上に重ねられて現れる仮想対象物(例えば、テキスト、グラフィックス、ビデオ等)を見ることもできる。
NEDデバイスは、ユーザが拡張現実環境内で見ることができる表示される仮想画像を再現するために、光導波路を利用することが多い。この光導波路は、多くの場合、そのようなデバイスの性能及び/又は形状因子に関する制限を提示する。特に、例えば、ヘッドマウンテドディスプレイ(HMD)などの、光導波路を利用するNEDデバイスでは、光は、限定された範囲の内角にわたって、光導波路を通って伝播する。表面法線に対する入射角が、光導波路が作製される材料に関連付けられたある臨界角よりも大きい場合に限り、ある入射角で光導波路の内面に伝播する光は、光導波路内を移動し、その表面の間を行き来する。他の入射角で伝播する光は、光導波路から逃げることになる。したがって、光導波路を使用するNEDデバイスにおける光の角度幅は、光導波路によって本質的に制限される。これら、及び光導波路に固有の他の要因は、光導波路ベースのディスプレイによって裏付けられ得る視野(FOV)を制限する傾向がある。
光導波路ベースのディスプレイのFOVを増大させる試みは、伝統的に、サイズの妥協が付いてきた。FOVを改善するために、設計者は、NEDデバイスをかさばらせ、かつ扱いにくくする必要があったため、これは、消費者にとって望ましくない属性である。したがって、当技術分野において、かさばらず、かつ扱いやすい、改良されたFOVを有するNEDが必要である。
本開示は、比較的広いFOVを有するNED内で使用するための光学システムに関する。一実施形態によれば、この光学システムは、光伝送基板を含む光ガイド光学素子(LOE)を含む。光伝送基板は、互いに平行な第1の主要表面及び第2の主要表面と、光伝送基板中に入射光を結合し、それによって、全反射により第1の主要表面と第2の主要表面との間に光を閉じ込めるように構成された1つ以上の光入力結合素子、及び、基板から外へ光を結合するように構成された1つ以上の光出力結合素子を含む。この実施形態では、光学システムは、一対の相補的な偏光回折格子を更に含む。この対からの第1の偏光回折格子は、第1の主要表面に対応する光伝送基板の第1の側面上に配設され、かつ、この対からの第2の偏光回折格子は、第2の主要表面に対応する光伝送基板の第2の側面上に配設される。この実施形態では、光学システムは、光の偏光を、第1の偏光とその第1の偏光とは異なる第2の偏光との間で切り替えて、第2の偏光回折格子が、第1の方向への第1の偏光の光、及び第1の方向とは異なる第2の方向への第2の偏光の光を偏向させるように構成された少なくとも1つの切り替え偏光素子を更に含む。
偏光回折格子は、時分割多重化方式に従って、画像からの偏光された光を2つの異なる方向に偏向させる。第1の時点において、第1の偏光で偏光された第1のサブ画像光は、第1の方向に偏向され、第2の後続の時点において、第2の偏光で偏光された第2のサブ画像光は、第2の方向に偏向される。第1の方向に偏向された光と、時分割多重化によって第2の方向に偏向された光との効果的な組み合わせにより、画像のFOVが大幅に拡大する。
この技法により、コンパクトな光導波路、プロジェクタ等の使用が可能になる。したがって、本明細書に開示される本発明は、それらのサイズを大幅に増大させることなく、NEDの改善されたFOVを可能にする。
一実施形態では、光学システムは、偏光された光を、第1の主要表面及び第2の主要表面の法線の中心にある方向に放出するように構成されたプロジェクタを含む。
一実施形態では、少なくとも1つの切り替え偏光素子は、入射光が、光伝送基板に結合する前に、第1の偏光と第2の偏光との間で切り替わるように、プロジェクタと第1の主要表面との間に配設される。
一実施形態では、少なくとも1つの切り替え偏光素子は、第1の切り替え偏光素子及び第2の切り替え偏光素子を含み、第1の切り替え偏光素子は、LOEと第1の偏光回折格子との間に配設され、第2の切り替え偏光素子は、入射光が光伝送基板中に結合したときに第1の偏光で偏光されたままであるように、LOEと第2の偏光回折格子との間に配設される。
一実施形態では、光学システムは、相補的な偏光回折格子の第2の対、第1の主要表面に対応する光伝送基板の第1の側面上に配設された第2の対からの第3の偏光回折格子、及び、第2の主要表面に対応する光伝送基板の第2の側面上に配設された第2の対からの第4の偏光回折格子を含む。少なくとも1つの切り替え偏光素子は、第3の切り替え偏光素子及び第4の切り替え偏光素子を含み、第3の切り替え偏光素子は、第1の偏光回折格子と第3の偏光回折格子との間に配設され、第4の切り替え偏光素子は、第2の偏光回折格子と第4の偏光回折格子との間に配設される。
一実施形態では、少なくとも1つの切り替え偏光素子は、第1、第2、及び第3の切り替え偏光素子を含み、第1の切り替え偏光素子は、LOEと第1の偏光回折格子との間に配設され、第2の切り替え偏光素子は、LOEと第2の偏光回折格子との間に配設され、かつ、第3の切り替え偏光素子は、プロジェクタと第1の偏光回折格子との間に配設され、第1の切り替え偏光素子は、第2の切り替え偏光素子及び第3の切り替え偏光素子の反対側に切り替えるように構成される。
一実施形態では、光学システムは、プロジェクタ及び少なくとも1つの切り替え偏光素子に動作可能に接続され、かつ、第1の偏光と第2の偏光との間の光の偏光を画像フレームに少なくとも1回時分割多重化するように構成されたプロセッサを含む。
一実施形態では、プロジェクタは、少なくとも2つのサブフレームに分割された画像フレームを投影するように構成されており、光学システムは、プロジェクタ及び少なくとも1つの切り替え偏光素子に動作可能に接続され、かつ、少なくとも2つのサブフレームからの第1のサブフレーム及び第2のサブフレームの投影にそれぞれ同期された、第1の偏光と第2の偏光との間の光の偏光を時分割多重化するように構成されたプロセッサを含む。
一実施形態では、プロジェクタは、第1の色の光が、第1の色とは異なる、第2の色の光とは異なる視野で投影される多色画像を投影するように構成される。一実施形態では、第1の偏光回折格子は、その上に入射する非偏光の光を直交偏光に分割し、その直交偏光は、第1の主要表面上に入射し、基板を通って伝播し、かつ、その直交偏光を、第1の偏光回折格子上に入射する光と等しい角度方向を有する光に偏向させる第2の偏光回折格子上に入射する。
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の態様の様々な例示的な実施形態を示す様々な例示的なシステム、方法などを示す。図中に図示される要素の境界(例えば、ボックス、ボックスのグループ、又は他の形状)は、それらの境界のうちの一例を表すことが理解されるであろう。当業者は、1つの要素が複数の要素として設計され得るか、又は複数の要素が1つの要素として設計され得ることを理解するであろう。別の要素の内部構成要素として示される要素は、外部構成要素として実装され得、その逆もまた同様である。更に、要素は、縮尺通りには描かれていない場合がある。
ニアアイディスプレイ(NED)のための典型的な光学システムの概略図を示す。 偏光回折格子対の動作を典型的に実証する概略図を示す。 偏光回折格子対の動作を典型的に実証する概略図を示す。 NEDのための別の典型的な光学システムの概略図を示す。 NEDのための更に別の典型的な光学システムの概略図を示す。 NEDのための典型的なFOVを例証する概略図を示す。 NEDのための典型的なFOVを例証する概略図を示す。 NEDのための更に別の典型的な光学システムの概略図を示す。 NEDのための更に別の典型的な光学システムの概略図を示す。 NEDにおける拡大されたFOV画像を生成するための典型的な方法のためのフロー図を示す。 NEDにおける拡大されたFOVのための典型的なシステムのブロック図を示す。
図1は、ニアアイディスプレイ(NED)のための典型的な光学システム100の概略図を示している。
この光学システム100は、光ガイド光学素子(LOE)50を含む。LOE50の例については、例えば、Amitaiによる米国特許第7,643,214号及び同第7,724,442号に有意に詳細に説明されている。LOE50は、互いに平行な第1の主要表面52a及び第2の主要表面52b、並びにエッジ部52c、52dを有する光伝送基板52を含む。第1の主要表面52aはまた、前方主要表面又は前面としても本明細書に説明され、主要表面52aに関連する要素はまた、前面に関連するものとしても説明される。同様に、第2の主要表面52bは、後方主要表面又は後面として本明細書に説明される場合があり、主要表面52bに関連する要素は、後面に関連するものとしても説明される。これは、NEDアプリケーションにおいて、前方主要表面52a及び関連要素が、ユーザの眼から離れて、NEDレンズの前面に配設され、これに対して、後方主要表面52b及びその関連要素は、ユーザの眼の近くのNEDレンズの後面に配設されるためである。LOE50はまた、第1の主要表面52a及び第2の主要表面52bに対して非平行である平面表面54を含む。表面54は、その上に入射する光(光線31によって表される)を光伝送基板52に結合させる。表面54は、反射性又は回折性であり得、したがって、光31(光線32によって表される反射)を反射又は回折し得、それによって、全反射により、第1の主要表面52aと第2の主要表面52bとの間に光を閉じ込める。例示された実施形態では、表面54は、光入力結合素子として使用されるが、他の実施形態では、光は、表面54などの反射又は回折表面以外の、又はそれに加えて、光入力結合素子を使用してLOE50に結合され得る。例えば、エッジ部52c、52dは、光入力結合素子として使用され得る。すなわち、光は、エッジ部52c、52dのうちの1つ以上において、LOE50に直接注入され得る。別の例では、光は、屈折技法を使用してLOE 50に結合され得、したがって、光入力結合素子は、屈折素子を含み得る。
LOE50はまた、1つ以上の光出力素子も含み得る。例示された実施形態では、LOE50は、第1の主要表面52a及び第2の主要表面52bに対して非平行である表面56に複数部分的に反射する光出力要素として含む。表面56は、光32を基板52から外へ結合させる(光線33によって表される出力光)。
光学システム100はまた、一対の相補的な偏光回折格子3、5も含む。第1の偏光回折格子3は、第1の主要表面52aに対応する光伝送基板52の前方側面上に配設され、第2の偏光回折格子5は、第2の主要表面52bに対応する光伝送基板52の後方側面上に配設されている。偏光回折格子は、光の偏光の機能として光を偏向させるために使用される光学デバイスである。偏光感知回折格子の例としては、パンチャラトナムベリー位相(幾何学的位相)に基づく回折格子が挙げられる。1つの具体的な例は、液晶分子によって作製された回折格子であり、これは、光の円偏光の機能として光を偏向させ得る。そのような回折格子は、右円偏光(RHCP)及び左円偏光(LHCP)を有する光に対して反対側の偏向角を生成し得、ほとんどの場合、偏向された光の偏光は、切り替えられる(回転する)ことになる。すなわち、そのような回折格子について、右偏光(RHCP)の光は、第1の方向に偏向された左円偏光(LHCP)の光を結果としてもたらし、これに対し、左円偏光(LHCP)の光は、第1の方向とは異なる第2の方向に偏向された右円偏光(RHCP)をもたらすであろう。本明細書では、円偏光回折格子を使用して光の偏向を達成しているが、直線偏光回折格子などの他の偏光回折格子は、2つの直交偏光に対して異なる偏向を有することができ、本明細書に開示されたシステムにおいても使用され得ることに留意されたい。更に、偏光回折格子は、能動型又は受動型の液晶素子、ポリマー、サブ波長空間変化型回折格子、又は空間変化型偏光子を含む様々な方法で実現することができるが、これらに限定されない。
説明の手段として、図2Aは、単一の円偏光回折格子3の概略図を例示している。RHCPの光線1、及びLHCPの光線2が、偏光回折格子3上に入射している。偏光回折格子3は、それらの偏光状態に応じて、光線1、光線2を偏向させて、それらの偏光状態を切り替え、その結果、RHCPの光線1は、LHCPを用いて光線11を一方の方向に偏向し、LHCPの光線2は、RHCPを用いて光線12を反対方向に偏向する。光線11及び光線12は、偏光回折格子3の何らかの回折次数m及び-mに偏向される。入射する非偏光の光の場合、偏光回折格子は、偏光ビームスプリッタとして機能することになり、この場合、入射強度の半分は、RHCPを伴って一方の方向に偏向されることになり、他の半分は、LHCPを伴って反対方向に偏向されることになる。
図2Bは、交互に設置された2つの相補的な偏光回折格子3、偏光回折格子5の構成を例示している。LHCPを伴う垂直入射光線2及び斜め入射光線2’は、両方とも、偏光回折格子3によって、RHCPを伴う光線12及び光線12’に偏向される。次いで、光線12及び光線12’は、偏光回折格子5に当たり、そこを通って、RHCPを伴う偏光した光線22及び光線22’を伝播する。光線22及び光線22’は、偏光回折格子5の0次の回折次数に偏向され、したがって、これらの光線の角度配向は、入射する光線2及び光線2’の角度配向と同じである。回折格子の偏向角は、波長に依存するが、光線22及び光線22’の配向が光線2及び光線2’の配向と同じであるため、有彩色の破損は、伝送された画像に対しては、予想されない。
いくつかのより風変わりな又は従来とは異なった偏光回折格子が、光線11及び光線12は、入射する光線1及び光線2とそれぞれ同じ偏光を有するであろうように設計され得ることに留意されたい。これらの要素はまた、追加的な波長板が各偏光回折格子の後ろに含まれる場合、光線11及び光線12の偏光を回転させるように、発明者らの方法で使用され得る。代替的に、これらの要素は、それらが互いに反対方向に光を偏向させ、すなわち、回折格子3がRHCP光線を何らかの回折次数mに偏向させ、かつ回折格子5がRHCPを反対方向で反対の回折次数-mに偏向させるように設計されている場合に使用され得る。物理的に、そのような回折格子は、図2Aの要素として偏光を回転させる従来の偏光回折格子として作製され得るが、次いで、元の入射偏光に対して偏光を回転させる別の半波長板も有する。発明者らは、より風変わりな/従来とは異なった偏光回折格子に関するこの説明を提案して、本発明が従来の偏光回折格子に限定されないことを示す。
図1に戻ると、システム100において、偏光感知回折格子3及び5は、LOE50の各側面(前方及び後方)上に配設され得る。
典型的なシステム100はまた、液晶ディスプレイ(LCD)、液晶オンシリコン(LCOS)変調器、又は、デジタル光処理(DLP)システム、OLEDアレイ、若しくは無機LEDアレイのデジタルマイクロミラーデバイスなどの空間光変調器(SLM)を含み得る投影光学デバイス(POD)60も含む。代替的に、それは、レーザビームスキャンニングシステム(LBS)を含むことができる。POD60は、コリメートされた画像、すなわち、各画像画素の光が、画像内の画素位置に対応する角度方向で、無限遠にコリメートされた平行ビームを生成し得る。したがって、画像照光は、2次元の視野角に対応する角度範囲に及んでおり、そのうちの全ては、内部反射によってLOE50内に閉じ込められ得、次いで外へ結合され得る。POD60は、少なくとも1つの光源、典型的には、LED又はレーザを含み、それらは、LCOSチップなどのSLMを照光するように展開され得る。SLMは、画像の各画素の投影強度を変調し、それによって、画像を生成する。システム100では、POD60は、第1の偏光において、光の偏光波を生成し得る。
典型的なシステム100はまた、切り替え偏光素子(SPE)61を含み、これは、その上に入射する光の偏光を、第1の偏光から、第1の偏光とは異なる第2の偏光に制御可能に/動的に切り替え又は回転させるように構成されたデバイスである。
例えば、SPE61は、その出力光の偏光方向が印可電圧の関数として制御され得るデバイスであり得る。そのようなケースでは、SPE61は、電圧制御された波長板と考えられ得る。そのようなSPE61の例は、液晶(LC)偏光回転子であり、機械的な動きを伴わずに直線偏光入力ビームの偏光状態を回転させることができるデバイスである。そのようなLC偏光回転子は、液晶可変遅延器及び石英ゼロ次4分の1波長板からなり得る。液晶セル側から偏光回転子上に入射する直線偏光を用いて、出力偏光の回転は、液晶遅延を調整することによって達成することができる。次に、液晶遅延が、印可電圧の関数として制御され得る。
他の例では、SPE61は、出力光の偏光方向が他の変数(例えば、電流、音等)の関数として制御され得るデバイスであり得る。したがって、SPE61は、電気光学デバイス、音響光学などのデバイス、又は更には、上部に入射する光の偏光を動的に切り替え若しくは回転させるための変調器として機能する機械式可動素子であり得る。
システム100は、システム100が取り付けられているNEDに対して、ユーザの眼の位置に対応するアイモーションボックス(EMB)70の前方に提示され得る。
動作中、POD60は、第1の偏光において偏光された光(光線30によって表される)を投影する。POD60は、光ビームを多数の方向(視野)に光らせることになるが、説明を簡略化するため、単一の光線30が示されている。光30は、SPE61を介して伝播し、これは、光30の偏光を動的に変化させ得る。例示された実施形態では、SPE61の出力は、光31であり、これは、LOE50に注入されて、表面54によってLOE50に結合され、光線32になる。この光線32は、ファセット56によってLOE50から外へ結合され、光線33になる。最後に、光線33は、回折格子5を通って伝播し、その偏光に応じて、光線34又は光線35によって表された第1の方向又は第2の方向に向かってそれぞれ偏向される。SPE61が画像のPOD60の投影(フレーム毎に少なくとも1つの偏光切り替え)に同期して光30の偏光を順次変化させるように動作するときに、光33は、第1の方向34及び第2の方向35の方向にそれぞれ順次偏向される。したがって、SPE61において偏光を切り替えることによって、EMB70に到達するFOVの方向は、変化され得る。
同時に、景色(ユーザの周囲)からLOE50上に入射する光1は、回折格子3によって光線10及び光線11に分割されるが、回折格子5によって引き起こされる相補的な効果のために、最終的には、光線12及び光線13として入ってくる光線1と平行に出てくることになる。その結果、最終的に、景色FOVは、システム100によって変化しない。
FOV偏向の原理は、LOE50、すなわち、反射ファセットを有する1Dの拡大光導波路の文脈で本明細書に開示されているが、システム100はまた、例えば、ホログラフィック回折格子若しくは回折格子を有する光導波路、液晶光導波路、FOVを2次元以上に拡大する光導波路、及び更にはビームスプリッタ若しくは水盤を有する自由形式光学素子のような光導波路を有しないシステム、又はNEDのために使用される任意の他の方法などの、他のタイプの光導波路を使用して実装され得る。これらの原理は、ARの文脈で本明細書に開示されているが、それらの原理は、(例えば、前方回折格子3などの景色要素を取り除くことによる)VRアプリケーション及び他のNEDアプリケーションにおいて等しく適用可能である。
投影された画像のPOD60の投影に同期した、SPE61の連続した偏光に関して、投影された画像は、2つのサブ画像、すなわち、何らかの回折次数mの方向に偏向されるべき第1のサブ画像(光線34)、及び、回折次数-mの反対方向に偏向されるべき第2のサブ画像(光線35)に効果的に分割され得る。例えば、ARシステムは、(主要表面52a、52bに垂直である)LOE50に法線を中心とするPGの偏向軸に沿って、20度のFOVを有する画像30を表示し得る。上で説明されているように、第1の偏光P1に対してSPE61を制御することにより、偏光回折格子5に、光34を約+10度である回折次数m=1の方向に偏向させる。P1画像は、LOE50から出現する-10~10度ではなく、0~20度の角度のFOV分布で眼に到達することになる(EMB70によって表される)。偏光を、P1に直交する第2の偏光P2に変化させることにより、光35を、約-10度である回折次数m=-1の方向に偏向させることになる。SPE61が第1のサブ画像及び第2のサブ画像のPOD60の投影と同期して光30の偏光を順次変化させるように動作するときに、ユーザによって知覚される全体的な画像は、-20度から20度、すなわち、40度のFOVに拡張し、元の画像のFOVを2倍にすることになる。説明を簡略化するために、この説明は、分散の効果を無視している。分散効果については、以下で考察される。
図3~5は、他の可能性のある実施形態を例示している。
図3は、NEDのための典型的な光学システム200の概略図を例示している。いくつかの光導波路及び他のNEDシステムは、2つの偏光で光を伝播又は表示することができない。そのような場合、システム200は、LOE50を通って伝播する光が常に1つの偏光内にあるように使用され得る。システム200では、SPE61は、もはや、POD60とLOE50との間にはない。そのため、光線30、32、及び33は、光がLOE50を通って伝播するにつれて、動的には変化しない特定の偏光(すなわち、第1の偏光)にある。1つのSPE61ではなく、システム200は、2つのSPE62、63を使用する。SPE62は、入射光33の偏光を動的に切り替え又は回転させて、光36をもたらす。光36は、次に、回折格子5に入射し、この場合、システム100と同様に、光線36は、光36の偏光に応じて、光線34及び光線35に順次偏向される。
景色に関して、SPE63は、光線12、13が光線1と同じ角度を有するように、SPE62と同期して制御される。光線10及び光線11は、一般に、偏光に敏感である50の内部構造によって伝送されるため、SPE63は、SPE63が50の内部構造とともにSPE62の効果を相殺するように、SPE62と同期して制御される。このようにして、光線1としてシステム200に入る光は、最初に回折格子3、及びそれが変更されるSPE63に当たるが、次いで、SPE62、及び効果が相殺させる回折格子5に当たって、光線1と同じ角度で光線12、光線13をもたらす。その結果、最終的に、景色FOVは、システム200によって変化しない。
いくつかのNEDシステムは、直線偏光でのみ光を表示することができる。回折格子3及び回折格子5が円偏光に対応する角度を偏向させる場合、4分の1波長板(QWP)は、直線偏光に変換するために、回折格子構造の一部として使用され得る。
上記の例は、偏光回折格子5において投影された画像の1つの単一偏向のみを有する実施形態について説明しているが、他の実施形態では、いくつかの偏光回折格子をともに積層し、必要に応じてそれらの間にSPEを挿入することによって、複数の連続した偏向が可能である。
図4は、NEDのための典型的な光学システム300の概略図を例示している。このシステム300は、FOVを、図3のシステム200よりも更に増加させ得る。図4では、図3のシステム200の回折格子3及び回折格子5、並びにSPE62及びSPE63に加えて、2つの追加的な回折格子7及び回折格子9、並びにSPE64及びSPE65が導入されている。ただし、動作の原理は、同様である。とりわけ、回折格子対3、5は、常に、互いに相補的な効果を有するであろう。同じことが、回折格子対7、9についても当てはまり、それらは、常に、互いに相補的な効果を有するであろう。同様に、SPE対62、63は、動的に、互いに相補的なSPE効果を有し、SPE対64、65もまた、動的に、互いに相補的なSPE効果を有するであろう。これは、景色FOVに対する変化をもたらさないが、投影された画像の制御された連続した偏向を達成し得る。連続する偏向のレベルは、第1の偏光P1又は第2の偏光P2に対してSPE62及びSPE64を別々に制御することによって、制御され得る。
一例として、SPE62及びSPE64は、両方とも、第1の偏光P1に対して設定され、回折格子5は、光36を+10度だけ偏向させ、回折格子9は、得られた光を追加的に+5度だけ偏向させ、結局、全体として+15度の偏向がもたらされる。別の例として、SPE62は、第1の偏光P1に対して設定され、SPE64は、第2の偏光P2に対して設定され、回折格子5は、光36を+10度だけ偏向させ、回折格子9は、得られた光を-5度だけ偏向させ、結局、全体として、+5度の偏向がもたらされる。したがって、SPEを制御して各回折格子において偏光を変化させることによって、異なる偏向が達成され得る。例示的なシステム300では、各回折格子における偏光の機能としての偏向は、以下の通りである。
したがって、システム300は、少なくとも4つの異なる構成で設定され得、システムの元のFOVが10(+5~-5)度である場合、上で説明したように、時間多重化によって、システム300のFOVを制御して、全体的なFOVを+20~-20度に及ぼすことができる。回折格子は、同じ偏向角、又は更には偏向の異なる方向を有し得、より多くの数の回折格子もまた、想定される。また、偏向は、離散的なステップ(例えば、5、10、15、20、…)で上記のように表現されているが、SPEにおける偏光を第1の偏光から第2の偏光まで連続的に変化させることによって、FOVを、単に離散的ではなく連続的に制御することが可能であり得る。
一般に、偏光回折格子の偏向角は、入射角度に非直線的に依存する。したがって、投影された画像の異なるフィールドは、異なる角度によって偏向されることになり、その結果、画像は、歪むことになる。したがって、偏光回折格子の非直線的な応答を同期的に補償する歪んだ画像を投影することによって、この歪みを補正する必要がある。
ほとんどの回折格子の場合、偏向角は、波長に依存する。したがって、単一の狭い波長光源を用いて、本明細書に開示された技法を使用することには利点があり得る。単色システムの場合、システムのFOVは、2αであり得、回折格子の偏向は、±αであり得、得られたFOVは、4αに倍増するであろう。しかしながら、ほとんどのNEDの場合、光源は、多色(例えば、RGB)であり、これは、異なる結果をもたらすことになる。
例えば、NEDが、赤色及び青色の波長(630及び450nm)の光を表示すると仮定する。赤色の波長は、特定の角度、すなわち、α度で偏向されることになり、青色の光は、約0.7α度のみで偏向されることになる(直線近似の下で)。それは、青色の光に対するFOVが1.4αだけ拡張され得るのに対して、FOVの最小幅が2αであることを意味する。したがって、得られたFOVは、約3.4αとなる。したがって、上で説明されるように、画像を異なるサブ画像に分割したとき、画像の約85%のみが表示されて、全ての色の間のFOVを保存し得る。より小さい偏向を伴う色(一般には、より短い波長)の場合、約85%のみが表示されて、不均一な明るさ分布を引き起こす、2つの画像の重複を防止し得る。更に、より大きな偏向角を伴う色の場合、内部85%の領域のみが表示されて、より大きな偏向角の色のFOVが、より小さい偏向角の色のFOVよりも広くなることを防止し得る。
図5A及び5Bは、NEDのための典型的なFOVを例証する概略図を例示している。図5Aは、赤色の光の場合のFOVを例示し、一方、図5Bは、青色の光の場合のFOVを例示している。図5A及び5Bの両方において、長方形は、左FOV及び右FOVを表し、組み合わされた長方形の外側フレームは、NEDが表示することができる幅を表している。図5Aに示すように、赤色の光の場合、比較的より大きな偏向がもたらされ、その表示の内側部分が、上部に表示されている。これは、長方形の内側部分を塗りつぶすことによって示されている。図5Bに示すように、青色の光の場合、比較的より小さい偏向がもたらされ、したがって、FOVの外側部分が、代わりに使用される。FOVの外側部分は、塗りつぶされている。
図4に示すような2つ以上の回折格子対を使用することはまた、偏向が無彩色になることを可能にする際にも役立ち得る。NEDが赤色の波長及び青色の波長(630nm及び450nm)の光を照らすと仮定する。図3にあるように、単一の回折格子対を使用すると、赤色の波長は、特定の角度、例えば、8.5度の状態にあり、一方、青色の光は、より小さい角度、例えば、5.95度のみに偏向されることになる。しかしながら、図4にあるように、2つの回折格子対を使用すると、例えば、赤色については1.5度、青色については1.05度のより小さい偏向角を伴って、第2の回折格子対が導入され得る。第2の回折格子対が、赤色の光については第1の回折格子対の反対方向に光を偏向させるように調整され、青色の光については第1の回折格子対と同じ方向に光を偏向させるように調整される場合、両方の色について、α=8.5-1.5=5.95+1.05=7を得る。両方の色についての偏向は,同じである。したがって、1つの回折格子の効果を赤色画像と青色画像との間で切り替えることによって、より少ない回折差が達成され得る。
一実施形態では、RGB光源は、1つの単色サブ画像内の色収差を低減するように、狭い帯域幅である。例えば、本明細書に開示される技法は、約633nmの赤色画像について1分未満の円弧FOV分散を有するように、1nm未満の半値全幅(FWHM)の光源を使用して実装され得る。
回折効果を克服する別の方法は、図6に示されているように、POD60からの光に2つの回折格子を使用することである。
図6は、NEDのための典型的な光学システム400の概略図を例示している。例示された構成は、投影された画像の光が回折格子3及び5の両方を通って移動するように、POD60から光を受け取るための回折格子3の拡張を除いて、図3に示されたものと同様である。図3との他の違いは、POD60からの光の出口でのSPE66の追加、及び、回折格子3の拡張部と、LOE50との間へのSPE63の拡張部である。図3のシステム200と同様に、システム400では、POD60から外へ出てくる光は、回折格子5を通過し、その回折格子は、その偏光に応じて、当該光の方向を偏向させる。ただし、ここで、光は、最初に回折格子3を通過し、その回折格子は、その角度幅を減少させるように光を偏向させる。最終的に、EMB70に到達する光(光線34、35)は、POD60から外へ出てくる光(光線44、45)と同じ角度幅を有する。ただし、LOE50の内側では、光の角度分布は、より小さくなるであろう(光線30~33)。
典型的には、LOE50などのLOEは、1つの偏光のみの光を伝播させる。また、典型的には、POD60などのPODは、1つの偏光のみで光を照らすことになる。これに対処するために、SPE63及びSPE66が、図示された位置に導入されて、同期的に制御される。これにより、POD60からLOE50への一定の偏光を維持しながら、光偏向に必要とされる偏光シフトをもたらす。
動作中、POD60からの偏光された光44、45は、SPE66によって第1の偏光又は第2の偏光に設定される。回折格子3は、光を偏向して、その光の角度幅を減少させる。SPE63は、SPE66とは反対側で動作するため、LOE50に入る光は、POD60からのその元の偏光状態にある。光は、LOE50を通って移動して(光線30、32、33)、外へ結合される。SPE62は、LOE出力光の偏光を第1の偏光から第2の偏光に変化させるように動作される。偏光回折格子5は、光を、その光の偏光に応じて反対方向に偏向させる。
本開示では、偏光回折格子及びSPEの組み合わせを使用して、回折格子/SPEセットの動作を切り替える(すなわち、SPEは、偏光回折格子が光をある方向又は別の方向に偏向させる結果となる偏光を制御する)。他の可能性のある構造が、同様の結果を達成するために使用され得る。例えば、切り替え可能な回折格子が使用され得る。切り替え可能な回折格子は、それらの光学的効果を動的にスイッチオン及びオフすることができる回折格子であり、主に、光を動的に偏向させることができるシステムの一部である。そのような切り替え可能な回折格子は、上で説明されるように、相補的な対で使用され得、動的な相補的回折格子対、すなわち、他方の回折格子の効果を相殺し、また、動的にスイッチオン及びオフすることができる2つの回折格子がもたらされる。
図7は、NEDのための典型的な光学システム500の概略図を例示している。このシステム500は、アクティブ透明液晶素子(SLM及びLCOSなど)103、105がSPE及び偏光回折格子の代わりに使用することができることを除いて、上で説明されるシステム200と同様である。要素105を使用して、入射フィールドを異なる角度配向に偏向させるように、制御された直線位相を、光線33によって表される入射偏光の光に適用することができ、その結果、光線34、35によって表された偏光された光がもたらされる。そのような要素105を使用して、入射光を2つ以上の角度配向に時間動的に偏向させることができる。同様の相補的な第2の要素103は、第1の要素105の効果を補償するように、光導波路50の前に設置することができ、その結果、伝送された光景は、歪まないであろう。
方法
典型的な方法が、図8のフロー図を参照して、より良く理解され得る。説明を簡単にするために、例示された方法論は、一連のブロックとして図示及び説明されるが、いくつかのブロックは、異なる順番で、又は、図示及び説明される他のブロックと同時に生じる可能性があるため、それらの方法論は、ブロックの順番によって限定されないことを理解されたい。更に、典型的な方法論を実装するために、例示された全てのブロックよりも少ないブロックが必要とされ得る。更に、追加的な方法論、代替的な方法論、又はその両方は、例示されていない追加的なブロックを採用することができる。
フロー図において、ブロックは、ロジックを用いて実装され得る「処理ブロック」を意味する。処理ブロックは、方法ステップを実行するための方法ステップ又は装置要素を表し得る。フロー図は、いかなる特定のプログラミング言語、方法論、又はスタイル(例えば、手続き型、オブジェクト指向型)のための構文も描写しない。むしろ、フロー図は、当業者が採用して、ロジックを開発し、例示された処理を実行し得る機能情報を例示する。いくつかの例では、一時変数、ルーチンループなどのプログラム要素が示されていないことが理解されるであろう。電子的アプリケーション及びソフトウェアアプリケーションは、動的かつ柔軟なプロセスを含み得、その結果、例示されたブロックは、それらが示されたものとは異なる、又は、ブロックが組み合わされ得るか、若しくは複数の構成要素に分離され得る、他の順序で実行することができることが更に理解されるであろう。プロセスは、機械言語、手続き型、オブジェクト指向型、又は人工知能技法のような様々なプログラミング手法を使用して実装され得ることが理解されるであろう。
図8は、NEDにおける画像を生成するための典型的な方法700のためのフロー図を例示している。710において、方法700は、NEDによって投影されるべき画像を第1のサブ画像及び第2のサブ画像に分割することを含み得る。例えば、動画は、フレームと称される一連の静止画からなる。フレームは、2つ以上のサブフレームに効果的に分割され得る。すなわち、同じフレーム画像は、第1の偏光と同期して第1に伝送され得、第2の偏光と同期して第2に伝送され得るなどである。このステップはまた、必要とされる補正歪みの計算及び実装を含み得、その補正歪みは、サブ画像に適用されて、(所与の色について)入射角度の関数として、得られた色収差及び非直線偏向を補正又は補償しなければならない。
720において、方法700は、チャネルを通じて第1のサブ画像及び第2のサブ画像を順次伝送することを含む。このチャネルは、例えば、上で説明されるLOE50などのLOEであり得る。方法700はまた、730において、第1の偏光における第1のサブ画像に対応する光、及び第2の偏光における第2のサブ画像に対応する光を抽出することを含み得る。例えば、SPEは、上で説明されるように、光の偏光を動的に制御するために使用され得る。
740において、光が第1の偏光状態にある場合、方法700は、750において、第1の偏光における第1の次数の光を第1の方向に偏向させる。しかしながら、光が第2の偏光状態にある場合、760において、第1の次数の光が、第2の偏光において、第1の方向とは異なる第2の方向に偏向される。例えば、偏光回折格子は、第1の偏光における光を第1の方向に、かつ第2の偏光における光を第2の方向に偏向させるために使用され得る。例示された実施形態では、画像又はフレームは、2つのサブ画像に効果的に分割されるが、他の実施形態では、任意の画像又はフレームは、より多くの(例えば、4つ、6つ等の)サブ画像に分割され得る。すなわち、同じフレーム画像は、第1の偏光と同期して第1に伝送され得、第2の偏光と同期して第2に伝送され得、第1の偏光(又はある他の偏光)と同期して第3に伝送され得、第2の偏光(又はある他の偏光)と同期して第4に伝送され得るなどである。画像をサブ画像に分割することは、必ずしも、画像又はフレームの元のタイミング又は長さを変更する必要はない。画像をサブ画像に分割することは、画像がその元の時間の間に伝送され得るが、当該時間の一部の間にその画像が第1の偏光と同期して伝送され、時間の一部の間にその画像が第2の偏光と同期して伝送されるなどを意味する。
一実施形態では、光を偏向させることは、後方偏光回折格子が抽出された光を受け取って、第1の偏光における光を第1の方向に偏向させ、かつ第2の偏光における光を第2の方向に偏向させることを含む。
一実施形態では、方法は、光を抽出し、偏向させることと同時に、前方偏光回折格子上に入射した非偏光の光を、前方偏光回折格子、チャネル、及び後方偏光回折格子を通って伝送することを更に含み、その結果、非偏光の光は、前方偏光回折格子上に入射したときに、非偏光の光と等しい角度方向を有する後方偏光回折格子を出ていく。
一実施形態では、第1の偏光における第1のサブ画像に対応する光、及び第2の偏光における第2のサブ画像に対応する光は、時分割多重化方式でLOEを通じて順次伝送される。
一実施形態では、第1のサブ画像及び第2のサブ画像を順次伝送することは、第1の偏光と第2の偏光との間の光の偏光を画像フレームに少なくとも1回時分割多重化することを含む。
一実施形態では、第1のサブ画像及び第2のサブ画像を順次伝送することは、それぞれ、第1のサブ画像及び第2のサブ画像の投影に同期された第1の偏光と第2の偏光との間の光の偏光を時分割多重化することを含む。
一実施形態では、第1のサブ画像に対応する光、及び第2のサブ画像に対応する光は、共通の偏光でLOEを通って伝送され、第1の偏光における第1のサブ画像に対応する光の偏光、又は、第2の偏光における第2のサブ画像に対応する光の偏光は、その後発生する。
一実施形態では、第1の偏光における光を偏向させること、及び第2の偏光における光を偏向させることは、全体的な偏向につながる複数の偏向を伴うステップで発生する。
一実施形態では、第1のサブ画像及び第2のサブ画像を順次伝送することは、第1の色の光が、その第1の色とは異なる、第2の色の光とは異なる視野で投影される、多色画像を投影することを含む。
各図は、連続して発生する様々な動作を例示しているが、例示された様々な動作は、実質的に並行して発生し得ることが理解されるべきであり、動作が並行して発生するように示されている場合があるが、これらの動作は、実質的に連続して発生し得ることが理解されるべきである。例示された方法に関連して、いくつかのプロセスが説明されているが、より多くの又はより少ない数のプロセスが採用される可能性があること、並びに、軽量なプロセス、通常のプロセス、スレッド、及び他の手法が採用される可能性があることを理解されたい。他の典型的な方法もまた、場合によっては、実質的に並行して発生する動作を含み得ることも理解されたい。例示された典型的な方法及び他の実施形態は、リアルタイムで、ソフトウェア若しくはハードウェア、又はハイブリッドソフトウェア/ハードウェア実装ではリアルタイムよりも高速で、あるいは、ソフトウェア若しくはハードウェア、又はハイブリッドソフトウェア/ハードウェア実装ではリアルタイムよりも低速で、動作し得る。
システム
図9は、NEDのための典型的システム800のブロック図を例示している。システム800は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ等のプロセッサ80を含み得る。プロセッサ80は、上で説明されるシステム100、200、300、及び400において説明されたように、POD60、及びSPE61~66のうちの適用可能なものに動作可能に接続され得る。プロセッサは、POD60とともに画像の投影を制御し、又は少なくとも全体調整するように構成され、かつ、第1の偏光又は第2の偏光に対してSPE61~66を制御して、上で説明される時分割多重化方式を実装するように構成されている。
定義
以下は、本明細書で使用される選択された用語の定義を含む。これらの定義は、用語の範囲内に入り、かつ実施態様のために使用され得る、様々な例又は構成要素の形態を含む。それらの例は、限定するものであることを意図されていない。用語の単数形及び複数形の両方が、それらの定義内にあり得る。
「動作可能な接続」、又は、実在物が「動作可能に接続される」接続は、信号、物理的通信、又は論理的通信が送信又は受信され得る接続である。典型的には、動作可能な接続には、物理的インターフェース、電気的インターフェース、又はデータインターフェースが含まれるが、動作可能な接続は、動作可能な制御を可能にするのに十分である、これらの異なる組み合わせ又は他のタイプの接続を含み得ることに留意されたい。例えば、2つの実在物は、直接、又は、プロセッサ、オペレーティングシステム、ロジック、ソフトウェア、若しくは他の実在物のような1つ以上の中間の実在物を介して互いに信号を通信することができることによって、動作可能に接続することができる。論理的又は物理的な通信チャネルを使用して、動作可能な接続を作り出すことができる。
「含む(includes)」又は「含む(including)」という用語が詳細な説明又は特許請求の範囲において使用される限り、その用語は、特許請求の範囲において過度的な単語として使用されるときに、当該用語が解釈されるため、「備える(comprising)」という用語と同様の方法で包含されることが意図される。更に、「又は」という用語が発明の詳細な説明又は特許請求の範囲において使用される限り(例えば、A又はB)、「A若しくはB、又はその両方」を意味することが意図されている。出願人が「A又はBのみであるが、その両方ではない」ことを意図する場合、「A又はBのみであるが、その両方ではない」という用語が使用されるであろう。したがって、本明細書における「又は」という用語の使用は、包括的使用であり、排他的使用ではない。BryanA.Garner、A Dictionary of Modern Legal Usage624(2d.Ed.1995)を参照されたい。
例示的なシステム、方法などが、例を説明することによって例示されており、また、それらの例がかなり詳細に説明されているが、そのような詳細の範囲を制限するか、又はいかなる方法でも限定することは、出願人の意図ではない。当然のことながら、本明細書に説明されたシステム、方法などを説明する目的のために、構成要素又は方法論の想定されるあらゆる組み合わせを説明することは不可能である。追加的な利点及び修正は、当業者には容易に着想されるであろう。したがって、本発明は、図示及び説明された特定の詳細事項、典型的な装置、及び例証的な例に限定されるものではない。したがって、本出願は、添付の特許請求の範囲の範囲内に収まる変更、修正、及び変形を含むことが意図されている。更に、前述の説明は、本発明の範囲を限定することを意味しない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲、及びそれらの均等物によって決定されるべきである。

Claims (27)

  1. ニアアイディスプレイ(NED)のための光学システムであって、前記光学システムは、
    光伝送基板を含む光ガイド光学素子(LOE)であって、前記光伝送基板が、
    互いに平行な第1の主要表面及び第2の主要表面と、
    前記光伝送基板中に入射光を結合し、それによって、全反射により前記第1の主要表面と前記第2の主要表面との間に前記光を閉じ込めるように構成された1つ以上の光入力結合素子、及び、前記基板から外へ前記光を結合するように構成された1つ以上の光出力結合素子を有する、光ガイド光学素子と、
    一対の偏光回折格子であって、前記第1の主要表面に対応する前記光伝送基板の第1の側面上に配設された前記対からの第1の偏光回折格子、及び、前記第2の主要表面に対応する前記光伝送基板の第2の側面上に配設された前記対からの第2の偏光回折格子を有する、一対の偏光回折格子と、
    前記光の偏光を、第1の偏光から前記第1の偏光とは異なる第2の偏光に切り替えて、前記第2の偏光回折格子が、第1の方向への前記第1の偏光の前記光、及び前記第1の方向とは異なる第2の方向への前記第2の偏光の前記光を偏向させるように構成された少なくとも1つの切り替え偏光素子と、を備える、光学システム。
  2. 前記入射光を放出するように構成されたプロジェクタを備える、請求項1に記載の光学システム。
  3. 前記少なくとも1つの切り替え偏光素子は、前記入射光が前記光伝送基板中に結合する前に前記第1の偏光と前記第2の偏光との間で切り替わるように、前記プロジェクタと前記第1の主要表面との間に配設されている、請求項2に記載の光学システム。
  4. 前記少なくとも1つの切り替え偏光素子が、第1の切り替え偏光素子及び第2の切り替え偏光素子を含み、前記第1の切り替え偏光素子が、前記LOEと前記第1の偏光回折格子との間に配設され、前記第2の切り替え偏光素子が、前記LOEと前記第2の偏光回折格子との間に配設されている、請求項2に記載の光学システム。
  5. 偏光回折格子の第2の対と、前記第1の主要表面に対応する前記光伝送基板の前記第1の側面上に配設された前記第2の対からの第3の偏光回折格子と、前記第2の主要表面に対応する前記光伝送基板の前記第2の側面上に配設された前記第2の対からの第4の偏光回折格子と、を備え、
    前記少なくとも1つの切り替え偏光素子が、第3の切り替え偏光素子及び第4の切り替え偏光素子を含み、前記第3の切り替え偏光素子が、前記第1の偏光回折格子と前記第3の偏光回折格子との間に配設され、前記第4の切り替え偏光素子が、前記第2の偏光回折格子と前記第4の偏光回折格子との間に配設されている、請求項4に記載の光学システム。
  6. 前記少なくとも1つの切り替え偏光素子が、第1、第2、及び第3の切り替え偏光素子を含み、前記第1の切り替え偏光素子が、前記LOEと前記第1の偏光回折格子との間に配設され、前記第2の切り替え偏光素子が、前記LOEと前記第2の偏光回折格子との間に配設され、かつ、前記第3の切り替え偏光素子が、前記プロジェクタと前記第1の偏光回折格子との間に配設され、前記第1の切り替え偏光素子が、前記第2の切り替え偏光素子及び前記第3の切り替え偏光素子を同期して切り替えるように構成される、請求項2に記載の光学システム。
  7. 前記プロジェクタ及び前記少なくとも1つの切り替え偏光素子に動作可能に接続され、かつ、前記第1の偏光と前記第2の偏光との間の前記光の偏光を画像フレームに少なくとも1回時分割多重化するように構成されたプロセッサを備える、請求項2に記載の光学システム。
  8. 前記プロジェクタが、少なくとも2つのサブフレームに分割された画像フレームを投影するように構成され、前記光学システムが、
    前記プロジェクタ及び前記少なくとも1つの切り替え偏光素子に動作可能に接続され、かつ、前記少なくとも2つのサブフレームからの第1のサブフレーム及び第2のサブフレームの投影にそれぞれ同期された、前記第1の偏光と前記第2の偏光との間の前記光の偏光を時分割多重化するように構成されているプロセッサを備える、請求項2に記載の光学システム。
  9. 前記プロジェクタは、第1の色の光が、前記第1の色とは異なる、第2の色の光とは異なる視野で投影される多色画像を投影するように構成されている、請求項8に記載の光学システム。
  10. 前記第1の偏光回折格子が、その上に入射する非偏光の光をいくつかの部分に分割し、前記部分が、前記第1の主要表面に入射し、前記基板を通って伝播し、かつ前記第1の偏光回折格子に入射する前記光と等しい角度方向を有する光に前記部分を偏向させる前記第2の偏光回折格子に入射する、請求項1に記載の光学システム。
  11. ニアアイディスプレイ内に画像を生成するための方法であって、
    画像を第1のサブ画像及び第2のサブ画像に分割することと、
    前記第1のサブ画像及び前記第2のサブ画像を、チャネルを通じて順次伝送することと、
    第1の偏光における前記第1のサブ画像に対応する光、及び、第2の偏光における前記第2のサブ画像に対応する光を抽出することと、
    前記第1の偏光における前記光の第1の次数を第1の方向に偏向させることと、
    前記第2の偏光における前記光の第1の次数を、前記第1の方向とは異なる第2の方向に偏向させることと、を含む、方法。
  12. 前記偏向させることは、後方偏光回折格子が前記抽出された光を受け取り、並びに、前記第1の偏光における前記光を前記第1の方向に偏向させ、かつ、前記第2の偏光における前記光を前記第2の方向に偏向させること、を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前方偏光回折格子に入射する非偏光の光を、前記前方偏光回折格子、前記チャネル、及び前記後方偏光回折格子を通って同時に伝送し、その結果、前記非偏光の光は、前記非偏光の光が前記前方偏光回折格子に入射したときに、前記非偏光の光と等しい角度方向を有する前記後方偏光回折格子を出ていくことを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記チャネルが、
    光伝送基板を含む光ガイド光学素子(LOE)であって、前記光伝送基板が、
    互いに平行な第1の主要表面及び第2の主要表面と、
    前記光伝送基板中に入射光を結合し、それによって、全反射により前記第1の主要表面と前記第2の主要表面との間に前記光を閉じ込めるように構成された少なくとも1つの光入力結合素子、及び、前記第2の主要表面を通って前記基板から外へ前記光を結合するように構成された少なくとも1つの光出力結合素子を有する、光ガイド光学素子と、
    前記光の偏光を第1の偏光と第2の偏光との間で切り替えるように構成された少なくとも1つの切り替え偏光素子と、を含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記第1の偏光における前記第1のサブ画像に対応する前記光、及び、前記第2の偏光における前記第2のサブ画像に対応する前記光が、前記LOEを通って順次伝送される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1のサブ画像に対応する前記光、及び、前記第2のサブ画像に対応する前記光が、共通の偏光で前記LOEを通って伝送され、前記第1の偏光における前記第1のサブ画像に対応する前記光の偏光、又は、前記第2の偏光における前記第2のサブ画像に対応する前記光の偏光が、その後、発生する、請求項14に記載の方法。
  17. 前記第1の偏光における前記光の前記偏向させること、及び、前記第2の偏光における前記光の前記偏向させることが、前記偏向させることにつながる多重偏向を伴うステップにおいて発生する、請求項11に記載の方法。
  18. 前記第1のサブ画像及び前記第2のサブ画像を前記順次伝送することが、前記第1の偏光と前記第2の偏光との間の前記光の偏光を画像フレームに少なくとも1回時分割多重化することを含む、請求項11に記載の方法。
  19. 前記第1のサブ画像及び前記第2のサブ画像を前記順次伝送することが、前記第1のサブ画像及び前記第2のサブ画像の投影にそれぞれ同期された、前記第1の偏光と前記第2の偏光との間の前記光の偏光を時分割多重化することを含む、請求項11に記載の方法。
  20. 前記第1のサブ画像及び前記第2のサブ画像を前記順次伝送することは、第1の色の光が、前記第1の色とは異なる、第2の色の光とは異なる視野で投影される多色画像を投影することを含む、請求項11に記載の方法。
  21. 前記第1の偏光における前記光を前記第1の方向に偏向させた後に、前記第1の偏光における前記光を、前記第1の方向及び前記第2の方向とは異なる第3の方向に偏向させることと、
    前記第2の偏光における前記光を前記第2の方向に偏向させた後に、前記第2の偏光における前記光を、前記第1の方向、前記第2の方向、及び前記第3の方向とは異なる第4の方向に偏向させることと、を含む、請求項11に記載の方法。
  22. ニアアイディスプレイ(NED)のための光学システムであって、前記光学システムは、
    光伝送基板を含む光ガイド光学素子(LOE)であって、前記光伝送基板が、
    互いに平行な第1の主要表面及び第2の主要表面と、
    前記光伝送基板中に入射光を結合し、それによって、全反射により前記第1の主要表面と前記第2の主要表面との間に前記光を閉じ込めるように構成された1つ以上の光入力結合素子、及び、前記基板から外へ前記光を結合するように構成された1つ以上の光出力結合素子を有する、光ガイド光学素子と、
    前記第1の主要表面に対応する前記光伝送基板の第1の側面上に配設された第1のアクティブ透明液晶素子であって、前記第1のアクティブ透明液晶素子が前記第1の偏光の前記光を第1の方向に偏向させ、かつ、前記第2の偏光の前記光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に偏向させるように、前記第1のアクティブ透明液晶素子は、前記光の偏光を、第1の偏光から前記第1の偏光とは異なる第2の偏光に切り替えるように構成されている、第1のアクティブ透明液晶素子と、を備える、光学システム。
  23. 前記入射光を放出するように構成されたプロジェクタを備える、請求項22に記載の光学システム。
  24. 前記プロジェクタ及び前記第1のアクティブ透明液晶素子に動作可能に接続され、かつ、前記第1の偏光と前記第2の偏光との間の前記光の偏光を画像フレームに少なくとも1回時分割多重化するように構成されたプロセッサを備える、請求項23に記載の光学システム。
  25. 前記プロジェクタが、少なくとも2つのサブフレームに分割された画像フレームを投影するように構成され、前記光学システムが、
    前記プロジェクタ及び前記第1のアクティブ透明液晶素子に動作可能に接続され、かつ、第1のサブフレーム及び第2のサブフレームの投影にそれぞれ同期された、前記第1の偏光と前記第2の偏光との間の前記光の偏光を、前記少なくとも2つのサブフレームから時分割多重化するように構成されたプロセッサを備える、請求項23に記載の光学システム。
  26. 前記プロジェクタは、第1の色の光が、前記第1の色とは異なる、第2の色の光とは異なる視野で投影される多色画像を投影するように構成されている、請求項25に記載の光学システム。
  27. 前記第2の主要表面に対応する前記光伝送基板の第2の側面上に配設された第2のアクティブ透明液晶素子であって、前記第2のアクティブ透明液晶素子が、その上に入射する光の偏光を、前記第1のアクティブ透明液晶素子と同期して切り替えるように構成されている、第2のアクティブ透明液晶素子を備える、請求項22に記載の光学システム。
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