JP2024518797A - 一体化された関節再整列特徴を有する切断ガイド - Google Patents

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Abstract

骨切断及び関節再整列器具は、一体化されたスペーサー本体と、骨形成ガイドと、支点本体と、を含み得る。スペーサー本体は、足の中足骨と対向する楔状骨との間の関節空間内に挿入されるように構成されている。骨形成ガイド本体は、スペーサー本体に添着されることができ、スペーサー本体は骨形成ガイド本体から下向きに延在する。骨形成ガイド本体は、中足骨及び対向する楔状骨のうちの少なくとも一方の上に位置決めされるように構成された少なくとも1つのガイド表面を画定することができる。支点本体は、45度未満の限られた範囲などの限られた回転範囲内でスペーサー本体に回転可能に結合され得る。支点本体は、中足骨と隣接する中足骨との間の中足骨間空間内に挿入されるように構成することができる。

Description

(相互参照)
本出願は、2021年9月21日に出願された米国特許仮出願第63/246,792号及び2021年5月20日に出願された米国特許仮出願第63/190,787号の利益を主張する。これらの出願の各々の全容は、参照により本開示に組み込まれる。
(発明の分野)
本開示は、外科用デバイス、より具体的には、骨切断及び/又は再整列技術を支援するための外科用デバイスに関する。
(背景)
足の骨など、人体の骨は解剖学的にずれている可能性がある。例えば、骨の変形の一般的なタイプの1つは外反母趾であり、これは進行性の足の変形であり、第1の中足指節関節が影響を受け、多くの場合、重大な機能障害及び足の痛みを伴う。中足指節関節は内側(ないそく、medial)にずれており、趾骨が内転している間に第1の中足骨が外転する。これは、多くの場合、軟組織の発達、及び外反母趾と呼ばれる足の内側の骨の隆起につながる。
外反母趾の変形を矯正するために外科的介入が使用される場合がある。外反母趾の変形を矯正するための様々な異なる外科的処置が存在し、第1の中足骨の異常な骨の拡大を取り除くこと、及び/又は隣接する中足骨に対して第1の中足骨を再整列させることを試みることを伴う場合がある。効率的で、正確で、かつ再現性のある臨床結果を促進することができる外科的器具は、骨の再整列技術を実施する施術者にとって有用である。
(概要)
概して、本開示は、一体化されたスペーサー本体と、骨形成ガイドと、支点本体と、を含む、骨切断及び関節再整列複合器具を対象とする。スペーサー本体は、足の中足骨と対向する楔状骨との間の関節空間内に挿入されるように構成されている。骨形成ガイド本体は、スペーサー本体に添着されることができ、スペーサー本体が骨形成ガイド本体から下向きに延在する。骨形成ガイド本体は、中足骨及び対向する楔状骨のうちの少なくとも一方の上に位置決めされるように構成された少なくとも1つのガイド表面を画定することができる。支点本体は、45度未満の限られた範囲などの限られた回転範囲内でスペーサー本体に回転可能に結合され得る。支点本体は、中足骨と隣接する中足骨との間の中足骨間空間内に挿入されるように構成することができる。
実際には、骨切断及び関節再整列複合器具は、足の第1の中足骨に対して実施される外反母趾(hallux valgus)又は外反母趾(bunion)矯正処置などの骨形成及び/又は再整列処置に使用することができる。複合器具のスペーサーは、第1の中足骨と内側楔状骨との間の関節空間内に挿入され得る。一体化された骨形成ガイド本体がそれに取り付けられた状態で、スペーサー本体を位置決めするステップは、骨形成ガイドによって画定された1つ以上のガイド表面を、ガイドを使用して形成されることになる1つ以上の骨(例えば、中足骨及び/又は楔状骨)の上に同時に位置決めすることができる。加えて、スペーサー本体に接続された支点本体は、第1の中足骨の外側(がいそく、lateral)の側と隣接する第2の中足骨の内側の側との間の中足骨間空間に同時に位置決めすることができる。
スペーサー本体と支点本体との間の回転可能な接続部を有する複合器具を構成することによって、臨床医は、スペーサー本体及び支点本体、並びにそれと関連付けられた骨形成ガイド本体の互いに対する相対位置を操作するための可撓性を有し得る。例えば、スペーサー本体は、限られた進行範囲内で支点本体に対して自由に回転可能であってもよい。これは、2つの構成要素間のばたつく接続部を確立することができ、臨床医が、切断されることになる1つ以上の骨に対する骨形成ガイド本体の位置を容易に操作することを可能にし、例えば、骨形成ガイド本体が移動させられるにつれて、スペーサー本体及び支点本体を回転可能な接続部を中心に互いに対して移動させる。更に、スペーサー本体と支点本体との間の回転の範囲を制限することによって、2つの構成要素間の相対移動が制限され得るため、外科医が器具を用いて作業することを困難にするほど、構成要素が互いに整列から遠く離れない。
複合器具を提供するために、骨形成ガイド本体は、スペーサー本体及び/又は支点本体に添着されることができる。例えば、骨形成ガイド本体は、(例えば、鋳造、フライス加工、機械加工、成形、3D印刷によって)スペーサー本体及び/若しくは支点本体とともに恒久的に製作され、モノリシック構造を形成するか、又は別個に製作され、その後、それらに取り付けられ、通常使用下で分離不可能な特徴から構成された、一体化された単一器具を提供することができる。いずれの場合も、骨形成ガイド本体は、外科的処置中に使用するための単一器具を画定するように、スペーサー本体及び/又は支点本体に添着されている。
スペーサー、支点、及び骨形成ガイド機能の両方を有する複合器具を提供することは、外科的処置中に非常に有用であり得る。患者の皮下骨構造へのアクセスは、典型的には、比較的小さい切開部によって制限される。異なる機能を単一器具に組み合わせることにより、小さい切開部を通して器具を効果的かつ迅速に位置決めすることを可能にすることができる。更に、外科医及び支援スタッフは、外科的処置中に使用される異なるツール及び器具を操作するための手の数が限られている。複合器具を提供することは、臨床医が外科的処置中に器具を迅速に展開することを可能にすることができ、処置の持続時間を短縮し、外科資源のより効果的な利用を可能にする。
複合器具と関連付けられた骨形成ガイド本体は、いくつかの異なる形態を有することができる。概して、骨形成ガイド本体は、中足骨及び/又は対向する楔状骨の上に位置決め可能な少なくとも1つのガイド表面を画定する。臨床医は、ガイド表面に沿って(例えば、ガイド表面に当接して)組織除去器具をガイドして、中足骨及び/又は対向する楔状骨の端部分の除去をガイドすることができる。例えば、骨形成ガイド本体は、中足骨の上に位置決め可能な第1のガイド表面と、対向する楔状骨の上に位置決め可能な第2のガイド表面とを画定してもよく、2つのガイド表面は、足根中足骨関節にわたるほど十分な距離だけ互いから分離されている。様々な例では、1つ以上のガイド表面は、それらの間に切断スロットを画定するように面するガイド表面を含む。
使用時、臨床医は、骨形成ガイド本体を、形成される1つ以上の骨(例えば、中足骨及び/又は楔状骨)の背面上に位置決めし得る。次いで、臨床医は、切断を行う前に、除去されるべき(例えば、行われるべき切断)骨の量及び/又は配向を確認するために、1つ以上の骨に対する、骨形成ガイドによって画定された1つ以上のガイド表面の整列をチェックすることができる。臨床医は、このチェックを、裸眼で視覚的に、及び/又はX線撮像(蛍光透視法)によって実施することができる。臨床医は、1つ以上のガイド表面が所望の位置及び/又は整列になるまで、複合器具、特に骨形成ガイド本体の位置を調節することができる。臨床医は、ガイド本体を使用して1つ以上の切断を行う前に、所望の位置を一時的に固定するために、骨形成ガイド本体を通して1つ以上の固定ピンを挿入してもよい。
スペーサー本体、支点本体、及び骨形成ガイド本体を含む組み合わせ器具の体積は、骨形成ガイド本体を使用して形成されるべき下にある骨に対する1つ以上のガイド表面の可視化(例えば、蛍光透視法)を不明瞭にする傾向を有し得る。この不明瞭さを低減又は排除するために、骨形成ガイド本体は、比較的開いた骨組で構成されてもよい。例えば、骨形成ガイド本体及び/又は本体によって画定されたガイド表面は、比較的薄肉の材料から形成されてもよい。これは、臨床医が、(例えば、撮像中に)骨形成ガイド本体の壁の周囲及び/又は壁を通して見、切断されることになる1つ以上の骨に対する1つ以上のガイド表面の正確な整列を容易にすることを可能にする。例えば、骨形成ガイド本体の壁は、2mm未満、例えば1.5mm未満、又はおよそ1.0mm未満(例えば、±10パーセント)の厚さ(例えば、骨の背面上に位置決めされたときに切断される骨の長さに沿って近位から遠位方向に)を有してもよい。
一例では、スペーサー本体と、骨形成ガイド本体と、支点本体と、を含む、骨切断及び関節再整列器具が説明される。スペーサー本体は、足の中足骨と対向する楔状骨との間の関節空間内に挿入されるように構成されている。骨形成ガイド本体は、スペーサー本体に添着されることができ、スペーサー本体が骨形成ガイド本体から下向きに延在する。骨形成ガイド本体は、中足骨及び対向する楔状骨のうちの少なくとも一方の上に位置決めされるように構成された少なくとも1つのガイド表面を画定する。支点本体は、限られた回転範囲(例えば、45度未満)内でスペーサー本体に回転可能に結合される。支点本体は、中足骨と隣接する中足骨との間の中足骨間空間内に挿入されるように構成されている。
1つ以上の例の詳細は、添付図面及び下の説明に記載されている。他の機能、目的及び利点は、説明及び図面から、並びに特許請求の範囲から、明らかになるであろう。
図1A-1Bはそれぞれ、正常な第1の中足骨位置及び例示的な前額面回転ずれ位置を示す、足の正面図である。
図2A-2Bはそれぞれ、正常な第1の中足骨位置及び例示的な横断面のずれ位置を示す、足の上面図である。
図3A-3Bはそれぞれ、正常な第1の中足骨位置及び例示的な矢状面のずれ位置を示す、足の側面図である。
図4A-4Bはそれぞれ、複合器具が第1の関節空間及び交差する第2の関節空間内に位置決めされる例示的な骨位置決め操作の斜視図及び上面図である。 図4A-4Bはそれぞれ、複合器具が第1の関節空間及び交差する第2の関節空間内に位置決めされる例示的な骨位置決め操作の斜視図及び上面図である。
図5A-5Bはそれぞれ、複合器具の例示的な構造の斜視図及び上面図である。 図5A-5Bはそれぞれ、複合器具の例示的な構造の斜視図及び上面図である。
図6A-6Bはそれぞれ、本開示による複合器具上の支点本体にスペーサー本体を接続するために使用することができる1つの例示的な結合構成を図示する。 図6A-6Bはそれぞれ、本開示による複合器具上の支点本体にスペーサー本体を接続するために使用することができる1つの例示的な結合構成を図示する。
図7A-7Bはそれぞれ、支点本体及びスペーサー本体が回転することができる例示的な限られた回転位置を示す、複合器具の上面断面図である。
図8A-8Bはそれぞれ、アクチュエータ/係止特徴を含む、複合器具の2つの例示的な構造を図示する。
(詳細な説明)
本開示は、概して、一体化されたスペーサー本体と、骨形成ガイドと、支点本体と、を含む、骨切断及び関節再整列複合器具を対象とする。スペーサー本体は、足の中足骨と対向する骨(例えば、楔状骨、立方骨)との間の関節空間内に挿入されるように構成されている。骨形成ガイド本体は、スペーサー本体に添着されることができ、スペーサー本体が骨形成ガイド本体から下向きに延在する。骨形成ガイド本体は、中足骨及び対向する楔状骨のうちの少なくとも一方の上に位置決めされるように構成された少なくとも1つのガイド表面を画定することができる。支点本体は、例えば、限られた回転範囲内で、スペーサー本体に回転可能に結合されてもよい。支点本体は、中足骨と隣接する中足骨との間の中足骨間空間内に挿入されるように構成することができる。
複合器具は、骨再整列処置など、1つ以上の骨部分が形成されるべき外科的処置において使用することができる。複合器具が使用され得る例示的な処置としては、骨の整列、骨切り術、融合処置、並びに/又は1つ以上の骨が1つ以上の他の骨に対して操作及び/若しくは再整列される他の処置が挙げられる。そのような処置は、骨が、人体の解剖学的構造の他の部分の骨と比較して比較的小さい、例えば、足又は手の骨(例えば、関節又は単一の骨の異なる部分によって分離された隣接する骨)に対して実施され得る。
一例では、複合器具を利用する処置は、外反母趾矯正手術などで、中足骨(例えば、第1の中足骨)と第2の中足骨及び/又は楔状骨(例えば、内側、すなわち第1の楔状骨)との間の整列を矯正するために実施され得る。このような処置の例は、ラピダス法(第1の足根骨-中足骨融合としても知られている)である。他の例では、複合器具を利用する処置は、より小さい中足骨(例えば、第2、第3、第4、又は第5の中足骨)の整列を矯正するために実施され得る。なおも更なる例として、複合器具を利用する処置は、中足指節関節にわたる中足骨基節骨の相対位置を矯正するために、中足骨-趾骨関節固定処置の一部として実施され得る。本開示の例示的な器具は、概して、中足骨間空間内に移行する対向する骨端部間の空間内への挿入に有用であると説明されているが、器具は、任意の所望の用途で使用され得、本開示は、この点に関して限定されない。
図1から図3は、引き起こされ、かつ本開示に従って複合骨切断及び関節再整列器具を使用して矯正され得る例示的な解剖学的ずれを示す、足200の異なる図である。このようなずれは、外反母趾(外反母趾(bunion))、自然な成長の変形、又は解剖学的なずれを引き起こす他の状態によって引き起こされることがある。図1A及び図1Bは、それぞれ、正常な第1の中足骨位置及び例示的な前額面回転ずれ位置を示す、足200の正面図である。図2A及び図2Bは、それぞれ、正常な第1の中足骨位置及び例示的な横断面のずれ位置を示す、足200の上面図である。図3A及び図3Bは、それぞれ、正常な第1の中足骨位置及び例示的な矢状面のずれ位置を示す、足200の側面図である。図1B、図2B、及び図3Bは各々、それぞれの平面のずれを単独で示しているが、実際には、中足骨は、3つの平面のうちの任意の2つ、又は更には3つ全ての平面におけるずれである場合がある。したがって、図1B、図2B、及び図3Bの各々における単一の平面のずれの描写は、例示を目的とするものであり、中足骨は、望ましくは矯正される複数の平面におけるずれである場合があることを理解されたい。
図1A及び図2Aを参照すると、足200は、第1の中足骨210と、第2の中足骨212と、第3の中足骨214と、第4の中足骨216と、第5の中足骨218と、を含む複数の骨から構成されている。中足骨は、遠位で趾骨220に接続されており、より具体的には、各々がそれぞれの基節骨に接続されている。第1の中足骨210は、近位で内側楔状骨222に接続されており、一方、第2の中足骨212は、近位で中間楔状骨224に接続されており、第3の中足骨は、近位で外側楔状骨226に接続されている。第4及び第5の中足骨216、218は、近位で立方骨228に接続されている。中足骨とそれぞれの楔状骨(例えば、第1の中足骨210及び内側楔状骨222)との間の関節230は、足根中足骨(「TMT(tarsometatarsal)」)関節と称される。中足骨とそれぞれの基節骨との間の関節232は、中足指節(「MTP(metatarsophalangeal)」)関節と称される。隣接する中足骨(例えば、第1の中足骨210及び第2の中足骨212)の間の角度234は、中足骨間角度(「IMA(intermetatarsal angle)」)と称される。
前述のように、図1Aは、第1の中足骨210の典型的な位置を示す足200の前額面図である。冠状面としても知られている前額面は、概して、体を前部と後部に分割する任意の垂直面とみなされる。足200において、前額面は、垂直に延在する平面であり、足の長さに沿って近位から遠位に延在する軸に垂直である。図1Aは、前額面において典型的な回転位置にある第1の中足骨210を示している。図1Bは、線238によって示されるような、地面に対する回転角236によって特徴付けられた前額面回転変形を伴う第1の中足骨210を示している。
図2Aは、横断面において第1の中足骨210の典型的な位置を示す足200の上面図である。水平面、軸平面、又は体軸横断面としても知られている横断面は、体を上位部分と下位部分に分割する任意の平面とみなされる。足200において、横断面は、水平に延在する平面であり、足を横切って背側から足底側(上から下)に延在する軸に垂直である。図2Aは、横断面における典型的なIMA234を伴う第1の中足骨210を示している。図2Bは、第1の中足骨210の遠位端部が第2の中足骨212に対して内側に旋回することによって引き起こされるより大きなIMAによって特徴付けられた横断面回転変形を伴う第1の中足骨210を示している。
図3Aは、矢状面における第1の中足骨210の典型的な位置を示す足200の側面図である。矢状面は、体を右半分と左半分に分割する矢状縫合に平行な平面である。足200において、矢状面は、垂直に延在する平面であり、足の長さに沿って近位から遠位に延在する軸に垂直である。図3Aは、矢状面において典型的な回転位置を伴う第1の中足骨210を示している。図3Bは、線238によって示されるような、地面に対する回転角240によって特徴付けられた矢状面回転変形を伴う第1の中足骨210を示している。
本開示による複合器具は、足の近位から遠位方向に(例えば、矢状面に平行に)延在する支点本体に結合された、足の内側-外側方向(内側(ないそく)から外側(がいそく)への方向)に(例えば、前額面に平行に)延在するスペーサー本体を画定することができる。スペーサー本体を中足骨と対向する楔状骨との間の関節空間(例えば、TMT関節空間)内に位置決めすることによって、切断される1つ以上の骨の上に骨形成ガイド本体が位置決めされ、同時に、支点本体が、スペーサー本体に面する中足骨と隣接する中足骨との間の中足骨間空間内に位置決めされるように、一体的に添着された骨形成ガイド本体が、スペーサー本体によって担持され得る。複合器具は、骨の解剖学的ずれを矯正するための骨位置決め技術の一部として使用され得る。
いくつかの用途では、技術は、隣接する楔状骨及び/又は隣接する中足骨に対して中足骨を再整列することを伴う。再整列を受けている中足骨は、上記の図1から図3に関して図示され、かつ考察されるように、前額面、横断面、及び/又は矢状面において解剖学的にずれていることがある。したがって、再整列は、ずれた中足骨又はその一部分を再整列のために解放し、その後、1つ以上の平面、2つ以上の平面、又は3つ全ての平面において中足骨を再整列させることを伴い得る。中足骨を好適に再整列した後、中足骨を固定して、再整列された位置を保持し、かつ維持することができる。
中足骨は、様々な解剖学的に整列された位置、及びずれた位置を有することができるが、いくつかの例では、「解剖学的に整列された位置」という用語は、第2の中足骨212の長軸に対する第1の中足骨210の長軸の角度が、横断面及び/又は矢状面において約10度以下であることを意味する。特定の実施形態では、解剖学的ずれは、横断面及び前額面の両方において矯正することができる。横断面において、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間の通常のIMA234は約9度未満である。約9度から約13度のIMA234は、第1の中足骨及び第2の中足骨の軽度のずれとみなされる。約16度を超えるIMA234は、第1の中足骨及び第2の中足骨の重度のずれとみなされる。
いくつかの用途では、複合器具は、第2の中足骨に対して異なる角度で第1の中足骨を位置決めすることにより、約-5度の負の角度まで、又は第2の中足骨と干渉するまでを含めて、IMAを10度超から約10度以下(例えば、約1から5度のIMA)に縮小することによって、第1の中足骨210又はその一部分を解剖学的に整列させるために再整列技術の一部として使用される。
前額面に関して、通常の第1の中足骨は、その稜隆起が概して地面に垂直であるように、かつ/又はその種子骨が概して地面に平行であり、中足骨の下に位置決めされるように位置決めされる。この位置は、0度の中足骨の回転として定義され得る。ずれた第1の中足骨において、中足骨は、約4度から約30度以上で軸方向に回転する。いくつかの実施形態では、複合器具は、中足骨を内側楔状骨に対して回転させることによって、中足骨の回転を約4度以上から4度未満(例えば、約0から2度)に低減することによって、中足骨を解剖学的に整列させるために再整列技術の一部として使用される。
本開示による、支点本体に回転可能に結合されたスペーサー本体と、器具に(例えば、スペーサー本体及び/又は支点本体に)一体的に添着された骨形成ガイド本体とを画定する複合器具は、2つの隣接する交差する関節空間、すなわち、中足骨及び楔状骨の対向する端部間の第1の関節空間、並びに隣接する中足骨間の中足骨間空間の間に位置決めされ、次いで、第1の関節空間を画定する中足骨及び/又は楔状骨の一端部又は両端部を切断するために使用され得る、(例えば、組み立てられる前又は後に)単一構造を提供するために有用であり得る。スペーサー本体は、スペーサー本体に添着された骨形成ガイドを関節空間に対して、したがって関節空間を画定する骨に対して位置付けるために関節空間内に挿入可能な部分を含むことができる。支点本体は、移動した隣接する骨の間に空間を確立し、かつ/又は維持することができ、例えば、回転及び/又は旋回中の骨の横方向の並進又は基部のシフトを防止するために役立つ。
例えば、複合器具は、骨形成ガイド本体が添着された状態で第1の中足骨210と内側楔状骨222との間の関節空間内に位置決め可能なスペーサー本体を含み得る。骨形成ガイド本体は、切断されることになる、第1の中足骨210の端部上に位置決め可能な少なくとも1つの中足骨側ガイド表面(例えば、切断スロット)、及び切断されることになる、内側楔状骨222の端部上に位置決め可能な少なくとも1つの楔状骨側ガイド表面(例えば、切断スロット)などの、切断されることになる、第1の中足骨210の端部及び/又は内側楔状骨の端部上に位置決めされた、切断スロットなどの少なくとも1つのガイド表面を含み得る。
複合器具はまた、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間の関節空間内に位置決め可能な支点本体を含み得る。支点本体は、例えば、第1の中足骨210の最近位基部が第2の中足骨212の最近位基部に向かってシフトすることを回避することに役立つように、第1の中足骨を移動させる前に、中足骨の基部(例えば、隣接するそれぞれの楔状骨)において第1の中足骨210と第2の中足骨212との間のノッチ内に挿入され得る。支点本体は、第1の中足骨と第2の中足骨との間の基部圧縮を最小化するか、又は回避するのに役立ちながら、それを中心に第1の中足骨210が回転し、かつ/又は旋回することができる点を提供することができる。加えて、支点本体を使用すると、第1の中足骨210及び内側楔状骨222が、骨の端面上に位置決めされた1つ以上のガイド表面(スペーサー本体と係合された骨形成ガイド本体の1つ以上のガイド表面)に対してより良い角度になり、支点本体を使用しない場合よりも1つ以上のガイド表面によってガイドされるより良い切断角度を提供することができる。これは、中足骨の最初の再整列後の第1の中足骨210の不所望のスプリングバック又はリターンポジショニングを低減するか、又は排除するのに役立ち得る。
図4A及び図4B(まとめて図4と称される)は、それぞれ、複合器具10が第1の関節空間及び交差する第2の関節空間内に位置決めされている例示的な骨位置決め操作の斜視図及び上面図であり、第1及び第2の関節空間を形成する骨が、1つ以上の隣接する骨に対して再整列されている。特に、図4は、支点本体14に回転可能に結合されたスペーサー本体12と、スペーサー本体に添着された骨形成ガイド本体30とを有する骨切断及び関節再整列複合器具10を図示する。スペーサー本体12は、第1の中足骨210の端と対向する内側楔状骨222との間の交差部に位置決めされている。支点本体14は、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間に位置決めされている。器具10は、任意選択的に、第1の中足骨210を1つ以上の平面内で移動させるように動作可能な骨位置決めガイドなどの他の外科用デバイスとともに使用されてもよい。例示的な骨位置決めガイド、及び関連技術に関する追加の詳細は、2015年12月28日に出願された米国特許出願第14/981,335号、及び2016年8月14日に出願された米国特許出願第15/236,464号に記載されており、これらの全容は、参照により本開示に組み込まれる。
図4の例に示されるように、スペーサー本体12は、関節空間によって分離された中足骨(例えば、第1の中足骨210)及び楔状骨(例えば、内側楔状骨222)の対向端部などの、隣接する骨の対向端部の間に位置決めされ得る。スペーサー本体12は、2つの骨の間の関節空間内に挿入されるように構成された長さ、中足骨と対向する楔状骨との間に延在するように構成された厚さ(例えば、第1の中足骨210及び内側楔状骨222がスペーサー本体の反対側に接触している状態)、及び関節空間の少なくとも一部分を横切って内側-外側方向に延在するように構成された幅を画定し得る。
スペーサー本体12は、関節空間を横切る任意の好適な場所に(例えば、前面において)位置決めされ得る。いくつかの例では、スペーサー本体12は、第1の中足骨210と内側楔状骨222との間の関節空間の全幅を横切って、例えば、関節空間の最も内側の端部から関節空間の最も外側の端部まで延在する。他の構成では、スペーサー本体12は、関節空間の最も外側の半分以下、又は関節空間の最も外側の4分の1以下など、関節空間の全幅未満を横切って延在する。
いくつかの構成では、スペーサー本体12は、スペーサー本体が関節空間内に挿入されたときに、スペーサー本体が関節空間の上に背側に突出するのに十分な長さ(背側から足底方向)を有する。他の構成では、スペーサー本体12は、スペーサー本体が関節空間内に挿入されたときに、スペーサー本体の上縁部が、関節における第1の中足骨210及び/又は内側楔状骨222の最も背側の表面と面一であるか、又はそれに対して陥凹するように、比較的小さくてもよい。この後者の構成は、スペーサー本体12が関節空間を視覚的に遮ることを防止するのに役立つために有用であり得る。
骨形成ガイド本体30は、単一/一体器具を画定するようにスペーサー本体12に添着され得る。関節空間におけるスペーサー本体12の位置決めは、それに結合された骨形成ガイド本体30の位置決め、及び、これに対応して、骨形成ガイドによって容易にされる骨形成器具のガイドを規定し得る。
複合器具10はまた、支点本体14を含む。使用時、臨床医は、第1の中足骨210と内側楔状骨222との間のTMT関節空間内にスペーサー本体12を挿入するのと同時に、支点本体14を第1の中足骨210と第2の中足骨212(又は、中足骨再整列を実行しない場合、他の隣接する骨)との間に挿入することができる。例えば、臨床医は、第1の中足骨210と内側楔状骨222との間の関節空間内にスペーサー本体12を挿入し得、また、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間の関節空間内に支点本体14を同時に挿入し得る。器具10に添着された骨形成ガイド本体30は、スペーサー本体及び支点本体がそれぞれの関節空間内に挿入されると同時に、第1の中足骨210及び/又は内側楔状骨222の背側の上に位置決めされる。
図5A及び図5B(まとめて図5と称される)は、それぞれ、複合器具10の例示的な構成の斜視図及び上面図である。この例に示されるように、器具10は、スペーサー本体12に添着された骨形成ガイド本体30と、支点本体14に回転可能に結合されたスペーサー本体12とを含む。
概して、スペーサー本体12は、関節空間内に挿入されるように構成された長さ、関節空間を画定する骨の(例えば、中足骨210と対向する楔状骨222との)間に延在するように構成された厚さ、及び関節空間の一部分又は全部にわたって内側-外側方向に延在するように構成された幅を画定し得る。スペーサー本体12は、上端部から下端部まで延在する長さを有することができる。いくつかの例では、骨形成ガイド本体30は、スペーサー本体の上端部が骨形成ガイド本体の下端部(例えば、骨形成ガイド本体の少なくとも1つのガイド表面の下端部)とほぼ同一平面上にあるか、又はその下に垂直に位置するように、スペーサー本体12に添着されている。例えば、図5に示すように、スペーサー本体12の上部表面32は、骨形成ガイド本体30の下縁部34と同一平面上にあるか、又は下縁部34に対して陥凹していてもよい。
支点本体14は、中足骨間空間内に挿入されるように構成された長さ、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間に延在するように構成された厚さ、及び足にわたって近位から遠位方向に延在するように構成された幅を画定し得る。支点本体14の厚さは、支点本体の長さにわたって実質的に一定であり得るか、又は隣接する中足骨の間の空間内への支点本体14の挿入を容易にするために、前端部に向かって先細になり得る。概して、支点本体14は、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間の中足骨間空間内に部分的に延在する幅を有し得る。中足骨間空間に挿入されたとき、支点本体14は、第1の中足骨210の基部(例えば、最近位端部)から第1の中足骨の最遠位端部に向かって、中足骨の長さの4分の1未満の距離、中足骨の長さの10%未満の距離、又は中足骨の長さの5%未満の距離など、中足骨の長さの半分未満の距離だけ延在し得る。
いくつかの例では、器具10は、ハンドル44を含む。ハンドル44は、骨形成ガイド本体30に動作可能に接続され、そこから延在することができる。ハンドルを骨形成ガイド本体30に直接接続することによって、臨床医は、ハンドルが器具10の別の部分に取り付けられている場合よりも、骨形成ガイド本体30によって画定された1つ以上のガイド表面の場所をより容易に操作し得る。ハンドル44は、使用中に器具のグリップ場所を提供し得る、器具10の骨形成ガイド本体30から突出する任意の構造であり得る。
図5に図示される例などのいくつかの例では、ハンドル44は、骨形成ガイド本体30から離れて角度を有して突出して、組織開創空間46を画定し得る。組織開創空間は、骨形成ガイド本体30及びハンドル44の一方側によって、一方側で境界が定められた領域であり得る。使用中、複合器具10は、ハンドル44が、外科的切開部から外に、組織が組織開創空間内に捕捉された表皮層上に延在している状態で、切開部空間内に挿入され得る。例えば、複合器具10は、ハンドル44が、操作されている足の外側に向かって突出している状態で、中足骨間空間内に挿入され得る。組織開創空間は、組織を開創し、操作されている第1の中足骨及び/又は内側楔状骨から離れて横方向に組織を押すのに役立ち得る。しかしながら、他の構成では、ハンドル44は、異なる方向(例えば、骨形成ガイド本体から上方又は背側に真っ直ぐ)に延在してもよく、及び/又は骨形成ガイド本体30以外の器具10の異なる部分(例えば、支点本体14)に取り付けられてもよい。なおも他の構成では、器具10は、ハンドル44を含まなくてもよい。
支点本体14は、スペーサー本体12に動作可能に結合されている。いくつかの構成では、支点本体14は、スペーサー本体12に固定的に結合されて、支点本体とスペーサー本体との間に恒久的な移動不可能な接続部を形成する。しかしながら、他の例では、支点本体14は、支点本体がスペーサー本体に対して回転可能であるように、スペーサー本体12に移動可能に結合されてもよい。支点本体14をスペーサー本体12に対して相対的に回転可能であるように構成することは、特定の外科的処置中に遭遇し得る異なる患者の解剖学的構造及び状態に適応するように、支点本体とスペーサー本体との間の角度が臨床医によって変更又は操作されることを可能にするために有用であり得る。
いくつかの実装形態では、支点本体14は、限られた回転範囲内でスペーサー本体12に回転可能に結合されている。すなわち、支点本体14は、単一の器具を提供するためにスペーサー本体12に機械的に結合されてもよいが、限られた又は制限された回転範囲内でスペーサー本体に対して回転可能であってもよい。支点本体14とスペーサー本体12との間の回転の範囲を制限することは、スペーサー本体と支点本体との間のいくらかの相対移動を可能にするが、支点本体が過度にばたつくか、又は臨床医が外科的処置中に操作することが困難になるような過度の相対回転を提供しないために有益であり得る。
支点本体14をスペーサー本体12に動作可能に接続するために様々な結合構成を使用することができるが、図6A及び図6B(まとめて図6と称される)は、本開示による複合器具上の支点本体にスペーサー本体を接続するために使用することができる1つの例示的な結合構成を図示する。図示された例に示されるように、支点本体14とスペーサー本体12との間の相補的な接続部を提供することができ、支点本体及びスペーサー本体のうちの一方は、突出舌部20を有し、支点本体及びスペーサー本体のうちの他方は、突出舌部20を挿入することができる対応する受容溝22を有する。突出舌部20は、支点本体14又はスペーサー本体12の幅方向によって画定された平面に対してある角度、例えば支点本体又はスペーサー本体の幅方向によって画定された平面にほぼ直交する角度(例えば、80°から100°、例えば85°から95°、又は88°から92°、又は90°)で延在することができる。
図示の構成では、突出舌部20は、スペーサー本体12から直交して延在するものとして図示されている。スペーサー本体12が、内側-外側方向に延在する足根中足骨関節空間内に位置決めされたとき、突出舌部20は、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間の中足骨間空間内で近位から遠位方向に延在し得る。突出舌部20は、スペーサー本体の幅の4分の3以下、スペーサー本体の幅の半分以下、又はスペーサー本体の幅の5分の1以下の幅など、スペーサー本体12の幅よりも小さい幅(例えば、関節内に挿入されたときに近位から遠位方向への)を有してもよい。
受容溝22は、突出舌部20が挿入され得る開口部を画定することができる。受容溝22は、支点本体14の幅の一部分にわたって幅方向に延在するものとして図示されている。そのように構成される場合、受容溝22は、支点本体14が中足骨空間内に挿入されるとき、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間の中足骨間空間内で近位から遠位方向に延在することができる。
受容溝22は、突出舌部20の断面サイズよりも大きい開口部断面サイズを画定して、舌部が溝に対して回転することを可能にすることができる。突出舌部20を受容溝22内に保持するために、舌部及び溝のうちの一方は、係止突出部24を含むことができ、舌部及び溝のうちの他方は、相補的な係止受容キャビティ26を含むことができる。
例えば、係止突出部24は、突出舌部の面から外向きに延在してもよく、相補的な係止受容キャビティ26は、溝を画定するスペーサー本体及び支点本体のうちの他方の壁表面を貫通して延在してもよい。係止受容キャビティ26は、係止突出部24が係止受容キャビティ26の中に部分的若しくは完全に、及び/又はそれを貫通して延在するように構成(例えば、サイズ決め及び/又は形状決め)されてもよい。
係止突出部24は、突出舌部20の面に対して垂直に外向きに(例えば、突出舌部の幅及び長さに垂直な方向に)延在する、より厚い材料の領域であってもよい。係止突出部24は、任意の多角形又は弓形形状を有することができ、いくつかの例では、先端方向に受容溝22内に前進された比較的狭い端部から、後端方向に受容溝内に前進された比較的広い端部まで、先細のプロファイルを有してもよい。
係止突出部24が、突出舌部20の面に対して略垂直に延在する(例えば、増加した厚さの部分を画定する)場合、係止受容キャビティ26は、受容溝22を画定する壁表面に対して垂直である壁表面を貫通して延在する開口部を画定してもよい。いくつかの例では、ビーム28が、支点本体14の上部壁表面と下部壁表面との間に延在し、一方側では受容溝22を境界付けており、別の側では係止受容キャビティ26を境界付けている。ビーム28は、突出舌部20を受容溝22内に挿入する際に弾性的に屈曲し、次いで非屈曲形状に戻って係止突出部24を係止受容キャビティ26内に保持するように、十分に薄く及び/又は可撓性であってもよい。
スペーサー本体12と支点本体14との間の回転可能な接続部の前述の考察は、突出舌部20がスペーサー本体12上に形成され、受容溝22が支点本体14上に画定される構成に焦点を当てたが、代替的には、突出舌部20が支点本体14から延在し、受容溝22がスペーサー本体12によって画定されてもよい。使用され得る回転可能な接続部の他の例は、例えば、スペーサー本体と支点本体との間の回転の範囲を制限するように組み込まれた止め具を有する、スペーサー本体12と支点本体14との間のヒンジ接続部を含む。
図7A及び図7B(まとめて図7と称される)は、支点本体14及びスペーサー本体12が回転することができる例示的な限られた回転位置を示す、複合器具10の上面断面図である。図7は、図6に関して図示され説明されたスペーサー本体12と支点本体14との間の相補的な接続特徴を利用する複合器具10を図示する。しかしながら、図7に関して図示され説明される相対的な回転位置及び角度は、スペーサー本体12と支点本体14との間の他の限られた回転接続構成を使用して達成されてもよい。
図7に示されるように、スペーサー本体12及び支点本体14は、スペーサー本体の幅方向範囲によって画定された平面と支点本体の幅方向範囲によって画定された平面との間に角度48を画定することができる。図7Aは、例示的な最小交差角度48を画定するスペーサー本体12と支点本体14との間の回転位置を図示する。図7Bは、例示的な最大交差角度48を画定するスペーサー本体12と支点本体14との間の回転位置を図示する。これらの例に示されるように、スペーサー本体12と支点本体14との間の角度回転の量は、係止突出部24のサイズ及び係止受容キャビティ26の対応するサイズ(例えば、深さ)によって制御され得る。
いくつかの例では、スペーサー本体12及び支点本体14は、互いに対して回転して、2つの本体間の角度交差48が80度から125度の範囲内で、任意選択的にその中の全ての部分範囲を含め、変化することを可能にするように構成されている。いくつかの実施例では、スペーサー本体12及び支点本体14は、角度48を最小でおよそ90度(例えば、±10%)からより大きい角度まで調節することを可能にするように、一緒に回転可能に結合されている。例えば、スペーサー本体12及び支点本体14は、角度48を最小のおよそ90度から120度以下まで調節することを可能にするように、一緒に回転可能に結合され得る。例えば、特定の実装形態では、スペーサー本体12及び支点本体14は、角度48が、およそ±45°以下、例えば±35°以下、±30°以下、±25°以下、±15°以下、又は±10°以下の限られた回転範囲内で変化することを可能にするように、一緒に回転可能に結合され得る。角度48の絶対値は、90°から115°の範囲内であってもよく、任意選択的にその中の全ての部分範囲を含む。
いくつかの例では、器具10(例えば、スペーサー本体12、支点本体14、骨形成ガイド本体30)は、例えば、恒久的かつ構造的に一緒に一体化されるように構成要素をフライス加工、鋳造、又は成形することによって、単一構造として形成される。他の例では、1つ以上の特徴は、後で一緒に接合される別個の構成要素として製作され得る。例えば、骨形成ガイド本体30は、スペーサー本体12及び/若しくは支点本体14と一体的に形成されてもよく、又は一方若しくは両方の本体とは別個に形成され、その後、それらに固定的に結合されて単体を形成してもよい。例えば、異なる構成では、骨形成ガイド本体30は、スペーサー本体12及び/又は支点本体14に溶接、ボルト締め、及び/又は接着により添着されて、骨形成ガイド本体とスペーサー本体及び/又は支点本体との間に固定接続部を形成することができる。いずれの場合も、スペーサー本体12、支点本体14、骨形成ガイド本体30は、外科的処置における使用中に分離不可能であるように機械的に相互接続され得る。
いくつかの構成では、骨形成ガイド本体30は、摺動接続部を介してスペーサー本体12及び/又は支点本体14に取り付けられてもよい。例えば、スペーサー本体12の上端部は、スペーサー本体の幅方向に平行に延在するレールを画定し得る。骨形成ガイド本体30は、内側-外側方向(例えば、スペーサー本体12の幅方向に平行)に移動可能(例えば、摺動可能)であるように、レール上に装着されることができる。スペーサー本体12に対する骨形成ガイド本体30の特定の位置を係止させるために、止めねじ又は他の係止特徴を使用することができる。例えば、骨形成ガイド本体30は、アジャスタ(例えば、調節ノブ)に動作可能に接続され得る。臨床医は、アジャスタを操作して、骨形成ガイド本体30の位置を制御することができる。
骨形成ガイド本体30をスペーサー本体12及び/又は支点本体14に対して移動可能であるように構成することは、臨床医が、骨形成ガイド本体によって画定された1つ以上のガイド表面を、切断されることになる1つ以上の標的骨に対して移動させることを可能にするために有用であり得る。これは、処置中に臨床医が遭遇する特定の解剖学的構造に応じて、1つ以上のガイド表面の位置を移動させることを可能にすることができる。臨床医は、依然として単一の一体型器具10(例えば、任意選択的に単一のハンドル/臨床医の手によって把持可能である)を有しながら、1つ以上のガイド表面を限られた進行範囲内で移動させることができる。例えば、外科的処置中に、臨床医は、複合器具10を足の関節空間内に挿入して、骨形成ガイド本体30の1つ以上のガイド表面を中足骨210及び/又は楔状骨222の上に位置決めしてもよい。次いで、臨床医は、例えば、切断されることになる骨の最も内側の側の上にあるようにガイド表面の最も内側の端部を調節すること、及び/又は切断されることになる骨の最も外側の側の上にあるようにガイド表面の最も外側の端部を調節することによって、スペーサー本体12に対する骨形成ガイド本体30の位置を調節し得る。例えば、臨床医は、ガイド表面の最も内側の端部を、切断されることになる骨の内側の側に、若しくは内側の側を内側に過ぎて位置決めしてもよく、及び/又はガイド表面の最も外側の端部を、切断されることになる骨の外側の側に、若しくは外側の側を外側に過ぎて位置決めしてもよい。これは、ガイド表面によってガイドされる骨形成器具が、切断されることになる骨の全幅にわたって切断するように、ガイド表面を位置決めすることができる。
図8A及び図8Bは、アクチュエータ50を含む器具10の2つの例示的な構成を図示する。アクチュエータ50は、図8Aの例ではスペーサー本体12に平行に延在し、図8Bの例ではスペーサー本体12に垂直に延在するものとして図示されている。アクチュエータ50は、ねじ、ノブ、ラチェット、歯車、及び/又は他の機構を使用して実装されてもよい。アクチュエータ50は、スペーサー本体12に対して骨形成ガイド本体30を移動させるように構成されてもよく、又は他の例では、スペーサー本体に対する骨位置決めガイド本体の移動位置を保持するように単に機能してもよい(例えば、骨位置決めガイド本体が臨床医の手によって移動させられ、次いでアクチュエータ又は係止特徴50を使用して定位置に係止される)。
いくつかの例では、器具10は、中足骨が2つ又は3つの平面などの1つ以上の平面において隣接する楔状骨及び/又は中足骨に対して再整列される中足骨再整列処置の一部として使用される。器具10を使用することができる骨再整列技術及びデバイスの例に関する追加の詳細が、2015年12月28日に出願され、2017年4月18日に発行された「BONE POSITIONING AND PREPARING GUIDE SYSTEMS AND METHODS」と題された米国特許第9,622,805号、及び2016年7月14日に出願され、2018年4月10日に発行された「BONE POSITIONING GUIDE」と題された米国特許第9,936,994号、及び2016年8月14日に出願された「TARSAL-METATARSAL JOINT PROCEDURE UTILIZING FULCRUM」と題された米国特許公開第2017/0042599号に記載されている。これらの文献の各々の全容は、参照により本開示に組み込まれる。
図4を更に参照すると、骨形成ガイド本体30は、第1の中足骨210の上に位置決めされた第1の端部から、内側楔状骨222の上に位置決めされた第2の端部に延在するものとして図示されている。本体の一端部又は両端部は、骨形成ガイド本体30を1つ以上の骨に固設するための固定ピンを受容するように構成された1つ以上の固定開口を画定し得る。
骨形成ガイド本体30によって容易にされた骨形成は、例えば、関節によって分離された隣接する骨の前縁、又は骨整列及び/若しくは融合処置などにおいて、骨折によって分離された単一の骨の異なる部分の間の接触を容易にするために有用であり得る。骨は、1つ以上の骨形成技術を使用して形成することができる。いくつかの用途では、骨は、骨を切断することによって形成される。骨を横方向に切断して、反対側の骨部分に面する新しい骨端部を確立することができる。追加的又は代替的に、骨は、骨の端部を細片化することによって形成され得る。骨端部は、回転バー、オステオトーム、ドリルなどの任意の好適なツールを使用して細片化することができる。骨端部は、対向する骨部分との変形可能な接触を容易にするために、骨端部をすり潰し、穴をあけ、破砕し、パルプ化し、かつ/又は小さい欠片に破壊することによって細片化することができる。
器具10を利用する外科技術中に、骨は、解剖学的にずれた位置から別の骨に対して解剖学的に整列された位置に移動され得る。更に、移動された骨の端部及び隣接する端部の対向する端部の両方が、固定のために形成され得る。いくつかの用途では、移動された骨及び/又は他の骨の少なくとも1つの端部は、骨を整列された位置に移動した後に形成される。他の用途では、移動された骨及び/又は他の骨の少なくとも1つの端部は、骨を整列された位置に移動する前に形成される。なおも他の用途では、移動された骨の一方及び他方の骨の端は、骨を整列された位置に移動する前に形成されるが、反対側に面する骨(移動された骨又は他の骨のいずれか)の端は、骨を整列された位置に移動した後に形成される。
別の骨に対する一方の骨の移動は、1つ以上の器具及び/又は技術を使用して達成することができる。いくつかの例では、骨の移動は、例えば、1つ以上の移動する構成要素を通じて1つの骨に力を加え、その力に応答して骨を並進及び/又は回転させる骨位置決めデバイスを使用して達成される。これは、例えば、骨係合部材、先端、骨係合部材と先端を互いに向かって押し付ける機構、及び機構を作動させるアクチュエータを含む骨位置決めガイドを使用して達成することができる。追加的又は代替的に、骨の移動は、圧縮伸延器が実質的に平行なピン上に位置決めされるときに、1つの骨の別の骨に対する移動を付与し、ピンをそれらの実質的に平行な整列から移動させ、1つの平面(例えば、前額面、矢状面、横断面)、2つ以上の平面、又は3つ全ての平面において、下にある骨の移動をもたらすことによって、圧縮伸延器を使用して達成することができる。なお更なる追加若しくは代替として、臨床医は、骨との直接接触によって、又は間接的に(例えば、Kワイヤの挿入、テナキュラムによる把持など)のいずれかによって骨を物理的に把持し、自身の手を動かして骨を移動することによって移動を容易にすることができる。
使用時、臨床医は、第1の中足骨を移動させる(例えば、骨位置決めガイドを作動させるか、又は骨を別様に操作することによって)前の任意の時点で、第1の中足骨210と第2の中足骨212との間、及び第1の中足骨210と内側楔状骨222(又は第1の中足骨再整列を実施していないとき、他の隣接する骨)との間に器具10を挿入し得る。一実施形態では、臨床医は、軟組織を解放するために、及び/又は第1の中足骨210の基部から足底炎症を切除するために、操作されている関節を形成する。任意選択的な骨位置決めガイドを隣接する骨に設置する前又は後のいずれかに、臨床医は、器具10を第1の中足骨と第2の中足骨との間の関節、及び第1の中足骨と内側楔状骨との間の関節に挿入する。臨床医は、器具10を関節空間内に挿入する前、間、及び/又は後に、器具によって設定された限られた回転範囲内で、スペーサー14に対する支点12の角度位置を調節することができる。いずれの場合も、臨床医は、その後、骨位置決めガイドを(例えば、使用時に)作動させることができる。第1の中足骨の遠位部分は、横断面で第2の中足骨に向かって移動して、IMAを閉じ、それによって、支点本体14を中心として第1の中足骨の近位部分を旋回させ、第1の中足骨と第2の中足骨の間のIMAを縮小し得る。支点本体14の使用は、操作されている隣接する骨の間の基部圧縮を最小化又は排除し得る。
臨床医は、骨形成ガイド本体30を使用して、第1の中足骨210の端部及び内側楔状骨222の端部を形成し得る。臨床医は、第1の中足骨を1つ以上の平面に移動する前又は後に、一方又は両方の骨の端部を形成し得る(例えば、骨形成ガイド本体30を使用して)。いずれの場合も、臨床医は、任意選択的に、移動された位置を第1の中足骨210及び隣接する骨(例えば、第2の中足骨212、内側楔状骨222)に暫定的に固定し得る(例えば、kワイヤ又は他の固定要素を挿入することによって)。臨床医は、例えば、任意選択的に暫定的に固定する前又は後に、器具10を足から除去し得る。いずれの場合も、臨床医は、形成された骨端部を恒久的に固定して、形成された骨端部を一緒に融合させ得る。癒合のために関節を恒久的に固定するために使用され得る例示的な固定デバイスは、プレート、ステープル、ねじ、ピン、及びそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。1つ以上の固定デバイスは、融合のために骨の位置を互いに対して保持するように、中足骨から対向する楔状骨まで足根中足骨関節にわたって設置されることができる。
1つの例示的な技術では、従来の外科的形成及びアクセスの後、骨形成器具を関節(例えば、第1の足根骨中足骨関節)に挿入して、軟組織を解放し、かつ/又は第1の中足骨210の基部から足底炎症を切除することができる。足底炎症を切除することは、第1の中足骨210から足底炎症を切断することを伴い得るので、第1の中足骨の面は概して平面である。このステップは、関節を移動させて変形の矯正を容易にするのに役立つ。いくつかの実施形態では、第1の中足骨の背外側炎症もまた、変形矯正のための空間を作成するために切除され得る(例えば、第1の中足骨の回転に対して)。特定の実施形態では、内側楔状骨に面する中足骨基部の部分は、この移動させるステップ中に除去することができる。
切開を行うことができ、骨位置決め器具を使用する場合は、骨位置決めガイドの一端部(例えば、先端)を、第2の中足骨212などの第1の中足骨210以外の中足骨の外側に挿入する。先端は、第2の中足骨212の基部及び第3の中足骨294界面に近位に位置決めされ得る。
任意選択的な骨位置決めガイドを取り付ける前又は後に、臨床医は、器具10を関節内に挿入し得る。臨床医は、スペーサー本体12を第1の中足骨210と内側楔状骨222との間の関節空間内に位置決めし得るが、同時に、支点本体14を第1の中足骨210と第2の中足骨212との間の関節空間内に位置決めする。
骨位置決めガイドを利用する用途では、骨位置決めガイドの1つ以上の移動可能な特徴は、角度(第1の中足骨と第2の中足骨との間の横断面角度)を低減し、第1の中足骨をその軸を中心として回転させる(前額面軸回転)ように移動され得る。第1の中足骨210は、骨位置決めガイドの先端に対して骨位置決めガイドの骨係合部材を移動させることによって、内側楔状骨222に対して適切に位置決めされ得る。いくつかの実施形態では、このような移動は、楔状骨に対して第1の中足骨を同時に旋回させ、その長手方向軸を中心に第1の中足骨を解剖学的に正しい位置に回転させて、横断面変形及び前額面変形を矯正する。他の計装及び/又は非計装アプローチを使用して、内側楔状骨222に対する第1の中足骨210の位置を調整することができる。したがって、器具10を利用する他の用途は、骨位置決めガイドを利用せずに、及び/又は本開示に図示される特定の例とは異なる設計を有する骨位置決めガイドを使用せずに、実施され得る。
いくつかの用途では、内側楔状骨222に面する第1の中足骨210の端部は、骨形成ガイド本体30のガイド表面によってガイドされる組織除去器具で形成することができる(例えば、第1のガイド表面及び第1の面する表面によって画定されたスロットを通して挿入される)。いくつかの実施形態では、第1の中足骨210の端部形成は、例えば、骨位置決めガイドを作動させるか、又は第1の中足骨を別様に移動させることによって、骨を少なくとも部分的に整列した後であるが、第1の中足骨210の端部を形成した後に行われる。他の実施形態では、第1の中足骨210の端形成は、骨の整列前に行われる。
第1の中足骨210の端部を形成することに加えて、第1の中足骨210に面する内側楔状骨222の端部は、骨形成ガイド本体30のガイド表面によってガイドされる組織除去器具で形成することができる(例えば、第2のガイド表面及び第2の面する面によって画定されたスロットを通して挿入される)。いくつかの実施形態では、内側楔状骨222の端部形成は、骨の整列後に行われる。更に他の実施形態では、内側楔状骨222の端部形成は、骨の整列前に行われる。骨又は軟骨の切断を含む実施形態では、楔状骨の切断及び中足骨の切断は、平行で、一致する切断であり得るか、又は切断は、互いに対して角度付けされ得る。いくつかの例では、鋸刃を第1のスロットを通して挿入して内側楔状骨の一部分を切断することができ、鋸刃を第2のスロットを通して挿入して第1の中足骨の一部分を切断することができる。
様々な例が説明されてきた。これらの及び他の例は、以下の特許請求の範囲の範囲内にある。

Claims (48)

  1. 骨切断及び関節再整列器具であって、
    足の中足骨と対向する楔状骨との間の関節空間内に挿入されるように構成されたスペーサー本体と、
    前記スペーサー本体に添着された骨形成ガイド本体であって、前記スペーサー本体が前記骨形成ガイド本体から下向きに延在し、前記骨形成ガイド本体が、前記中足骨及び前記対向する楔状骨のうちの少なくとも一方の上に位置決めされるように構成された少なくとも1つのガイド表面を画定する、骨形成ガイド本体と、
    90度未満、例えば60度未満、又は45度未満の限られた回転範囲内で前記スペーサー本体に回転可能に結合された支点本体であって、前記中足骨と隣接する中足骨との間の中足骨間空間内に挿入されるように構成されている、支点本体と、
    を備える、骨切断及び関節再整列器具。
  2. 前記スペーサー本体及び前記支点本体のうちの一方が、突出舌部を画定し、前記スペーサー本体及び前記支点本体のうちの他方が、溝を画定し、前記突出舌部が、前記溝内に挿入されて前記支点本体を前記スペーサー本体に回転可能に結合する、請求項1に記載の器具。
  3. 前記溝は、前記突出舌部が前記溝に対して回転することを可能にするように、前記突出舌部の断面サイズよりも大きい開口部断面サイズを画定する、請求項2に記載の器具。
  4. 前記突出舌部が、係止突出部及び相補的な係止受容キャビティによって前記溝内に連結されている、請求項2又は3に記載の器具。
  5. 前記係止突出部が、前記突出舌部の面から外向きに延在し、
    前記相補的な係止受容キャビティが、前記溝を画定する前記スペーサー本体及び前記支点本体のうちの他方の壁表面を貫通して延在する、
    請求項4に記載の器具。
  6. 前記溝を画定する前記スペーサー本体及び前記支点本体のうちの他方の前記壁表面が、前記相補的な係止受容キャビティと前記溝の開口部との間にビームを備え、前記ビームが、前記溝内への前記係止突出部の挿入を容易にするように屈曲するように構成されている、請求項5に記載の器具。
  7. 前記スペーサー本体が、前記突出舌部を画定し、前記支点本体が、前記溝を画定する、請求項2から6のいずれか一項に記載の器具。
  8. 前記突出舌部が、前記スペーサー本体の幅の半分未満の幅を有する、請求項7に記載の器具。
  9. 前記スペーサー本体及び前記支点本体が、それらの間に角度交差部を画定し、前記角度交差部が、80度から125度の範囲である、請求項1から8のいずれか一項に記載の器具。
  10. 前記スペーサー本体及び前記支点本体が、それらの間に角度交差部を画定し、前記支点本体が、前記角度交差部を最小のおよそ90度からより大きい角度まで調節することを可能にするように、前記スペーサー本体に回転可能に結合されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の器具。
  11. 前記支点本体が、前記角度交差部を最小のおよそ90度から120度以下まで調節することを可能にするように、前記スペーサー本体に回転可能に結合されている、請求項9又は10に記載の器具。
  12. 前記限られた回転範囲が、およそ25度以下であり、前記角度交差部が、90度から115度の範囲である、請求項9から11のいずれか一項に記載の器具。
  13. 前記支点本体が、30度未満の限られた回転範囲内で前記スペーサー本体に回転可能に結合されている、請求項1から12のいずれか一項に記載の器具。
  14. 前記支点本体が、特定の回転度で係止可能であることなく、前記限られた範囲内で前記スペーサー本体に対して自由に回転可能である、請求項1から13のいずれか一項に記載の器具。
  15. 前記骨形成ガイド本体に接続されたハンドルを更に備える、請求項1から14のいずれか一項に記載の器具。
  16. 前記骨形成ガイド本体が、第1の端部から第2の端部まで延在する長さを有し、前記スペーサー本体が、前記第1の端部において前記骨形成ガイド本体に添着されており、前記ハンドルが、前記骨形成ガイド本体の前記第1の端部に接続されている、請求項15に記載の器具。
  17. 前記ハンドルが、骨形成ガイド本体の前記第1の端部に対して少なくとも部分的に外向きに角度が付けられている、請求項15又は16に記載の器具。
  18. 前記骨形成ガイド本体が、前記スペーサー本体に不動に添着されている、請求項1から17のいずれか一項に記載の器具。
  19. 前記骨形成ガイド本体が、移動可能な接続部を介して前記スペーサー本体に添着されている、請求項1から17のいずれか一項に記載の器具。
  20. 前記骨形成ガイド本体が、前記移動可能な接続部を介して前記スペーサー本体に対して垂直に移動するように構成されている、請求項19に記載の器具。
  21. 前記スペーサー本体に対する前記骨形成ガイド本体の位置を調節するように動作可能なアクチュエータを更に備える、請求項19又は20に記載の器具。
  22. 前記スペーサー本体が、前記中足骨と前記対向する楔状骨との間の前記関節空間内に延在するように構成された第1の部分と、前記関節空間の上に延在するように構成された第2の部分と、を画定し、前記第2の部分が、前記骨形成ガイド本体によって画定された前記少なくとも1つのガイド表面からオフセットされている、請求項1から21のいずれか一項に記載の器具。
  23. 前記骨形成ガイド本体によって画定された前記少なくとも1つのガイド表面が、上端部から下端部まで延在する厚さを有し、前記スペーサー本体が、上端部から下端部まで延在する長さを有し、前記スペーサー本体の前記上端部が、前記少なくとも1つのガイド表面の前記下端部とほぼ同一平面上にあるか、又は前記下端部の垂直方向下方に位置する、請求項1から22のいずれか一項に記載の器具。
  24. 前記骨形成ガイド本体が、少なくとも、前記中足骨の上に位置決めされるように構成された第1のガイド表面と、前記対向する楔状骨の上に位置決めされるように構成された第2のガイド表面と、を備え、前記第1のガイド表面及び前記第2のガイド表面が、足根中足骨関節にわたるように構成された距離だけ互いから分離されている、請求項1から23のいずれか一項に記載の器具。
  25. 前記第1のガイド表面及び前記第2のガイド表面が、各々、2mm未満、例えば1.5mm未満、又は1mm以下の厚さを有する、請求項24に記載の器具。
  26. 前記骨形成ガイド本体が、
    第1の面するガイド表面であって、前記第1のガイド表面から離間しており、それらの間に第1の切断スロットを画定する、第1の面するガイド表面と、
    第2の面する表面であって、前記第2のガイド表面から離間しており、それらの間に第2の切断スロットを画定する、第2の面する表面と、を更に備える、請求項24又は25に記載の器具。
  27. 前記第1の面するガイド表面及び前記第2の面するガイド表面が、各々、2mm未満、例えば1.5mm未満、1mm以下、又は0.9以下の厚さを有する、請求項26に記載の器具。
  28. 骨切断及び関節再整列器具であって、
    足の中足骨及び対向する楔状骨のうちの少なくとも一方の上に位置決めされるように構成された、少なくとも1つのガイド表面を画定する骨形成ガイド本体と、
    前記骨形成ガイド本体から下向きに延在するスペーサー本体であって、前記中足骨と前記対向する楔状骨との間の関節空間内に挿入されるように構成されている、スペーサー本体と、
    90度未満、例えば60度未満、又は45度未満の限られた回転範囲内で前記スペーサー本体に回転可能に結合された支点本体であって、前記中足骨と隣接する中足骨との間の中足骨間空間内に挿入されるように構成されている、支点本体と、
    を備える、器具。
  29. 前記骨形成ガイド本体によって画定された前記少なくとも1つのガイド表面が、上端部から下端部まで延在する厚さを有し、前記スペーサー本体が、上端部から下端部まで延在する長さを有し、前記スペーサー本体の前記上端部が、前記少なくとも1つのガイド表面の前記下端部とほぼ同一平面上にあるか、又は前記下端部の垂直方向下方に位置する、請求項28に記載の器具。
  30. 前記骨形成ガイド本体が、少なくとも、前記中足骨の上に位置決めされるように構成された第1のガイド表面と、前記対向する楔状骨の上に位置決めされるように構成された第2のガイド表面と、を備え、前記第1のガイド表面及び前記第2のガイド表面が、足根中足骨関節にわたるように構成された距離だけ互いから分離されている、請求項28又は29に記載の器具。
  31. 前記骨形成ガイド本体が、
    第1の面するガイド表面であって、前記第1のガイド表面から離間しており、それらの間に第1の切断スロットを画定する、第1の面するガイド表面と、
    第2の面する表面であって、前記第2のガイド表面から離間しており、それらの間に第2の切断スロットを画定する、第2の面する表面と、
    を更に備える、請求項30に記載の器具。
  32. 前記第1の面するガイド表面及び前記第2の面するガイド表面が、各々、2mm未満、例えば1.5mm未満、1mm以下、又は0.9以下の厚さを有する、請求項31に記載の器具。
  33. 方法であって、
    骨切断及び関節再整列器具を足の関節空間内に挿入することであって、前記骨切断及び関節再整列器具が、スペーサー本体と、前記スペーサー本体に添着された骨形成ガイド本体と、限られた回転範囲内で前記スペーサー本体に回転可能に結合された支点本体と、を備え、前記骨切断及び関節再整列器具を前記足の関節空間内に挿入することが、前記スペーサー本体を前記足の中足骨と対向する楔状骨との間に挿入することと、同時に前記支点本体を前記中足骨と隣接する中足骨との間に挿入することと、同時に前記骨形成ガイド本体によって画定された少なくとも1つのガイド表面を前記中足骨及び対向する楔状骨のうちの一方又は両方の上に位置決めすることと、を含む、挿入することと、
    前記骨形成ガイド本体によって画定された前記少なくとも1つのガイド表面に沿って骨形成器具をガイドすることによって、前記中足骨の端部を形成することと、
    前記骨形成ガイド本体によって画定された前記少なくとも1つのガイド表面に沿って前記骨形成器具をガイドすることによって、前記対向する楔状骨の端部を形成することと、
    前記中足骨を前記隣接する中足骨に対して移動させることと、
    前記中足骨の形成された端部と前記対向する楔状骨の形成された端部との間の足根中足骨関節にわたって少なくとも1つの固定デバイスを適用することと、
    を含む、方法。
  34. 前記支点本体を前記中足骨と前記隣接する中足骨との間に挿入することが、前記限られた回転範囲内で前記スペーサー本体に対する前記支点本体の回転位置を調節することを含む、請求項33に記載の方法。
  35. 前記スペーサー本体及び前記支点本体が、それらの間に角度交差部を画定し、前記限られた回転範囲内で前記スペーサー本体に対する前記支点本体の前記回転位置を調節することが、前記角度交差部を90度以下から90度超に増加させることを含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記スペーサー本体及び前記支点本体が、それらの間に角度交差部を画定し、前記角度交差部が、80度から125度、例えば90度から120度の範囲である、請求項33から35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記限られた回転範囲が、90度未満、例えば60度未満又は45度未満である、請求項33から36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記骨形成ガイド本体が、移動可能な接続部を介して前記スペーサー本体に添着されており、前記骨切断及び関節再整列器具を前記足の関節空間内に挿入した後に、前記移動可能な接続部を介して前記骨形成ガイド本体を前記スペーサー本体に対して移動させることを更に含む、請求項33から37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記移動可能な接続部を介して前記骨形成ガイド本体を前記スペーサー本体に対して移動させることが、前記骨形成ガイド本体を内側-外側方向に移動させることを含む、請求項38に記載の方法。
  40. 前記骨形成ガイド本体を前記内側-外側方向に移動させることが、前記中足骨及び/又は前記対向する楔状骨の内側及び外側の両方の上に前記少なくとも1つのガイド表面を位置決めすることを含む、請求項38に記載の方法。
  41. 前記骨形成ガイド本体が、前記スペーサー本体に不動に添着されている、請求項33から40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記骨形成ガイド本体によって画定された前記少なくとも1つのガイド表面が、前記中足骨の上に位置決めされるように構成された第1のガイド表面と、前記対向する楔状骨の上に位置決めされるように構成された第2のガイド表面と、を備え、
    前記骨形成ガイド本体によって画定された前記少なくとも1つのガイド表面を前記中足骨及び対向する楔状骨のうちの一方又は両方の上に位置決めすることが、前記中足骨の上に前記第1のガイド表面を位置決めすることと、前記対向する楔状骨の上に前記第2のガイド表面を位置決めすることと、を含む、
    請求項33から41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記骨形成器具が、鋸刃を含む、請求項33から42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記骨形成ガイド本体によって画定された前記少なくとも1つのガイド表面が、2mm未満、例えば1.5mm未満、又は1mm以下の厚さを有する、請求項33から43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記中足骨が、第1の中足骨であり、
    前記対向する楔状骨が、内側楔状骨であり、
    前記隣接する中足骨が、第2の中足骨である、
    請求項33から44のいずれか一項に記載の方法。
  46. 前記中足骨の前記端部を形成すること、及び前記対向する楔状骨の前記端部を形成することが、前記中足骨を前記隣接する中足骨に対して移動させた後に、前記中足骨の前記端部及び前記対向する楔状骨の前記端部のうちの一方又は両方を形成することを含む、請求項33から45のいずれか一項に記載の方法。
  47. 前記固定デバイスが、プレート、ステープル、及びねじのうちの少なくとも1つを含む、請求項33から46のいずれか一項に記載の方法。
  48. 前記中足骨を前記隣接する中足骨に対して移動させることが、少なくとも横断面で前記中足骨を移動させて、それによって、前記支点本体を中心として前記中足骨を旋回させ、前記中足骨と前記隣接する中足骨との間の中足骨間角度を低減させることを含む、請求項33から47のいずれか一項に記載の方法。
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